JP2020142171A - 汚泥の脱水方法、汚泥用脱水システムおよび反応槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱水ケーキの含水率を従来より低くする。【解決手段】汚泥を含む被処理物3を横型の反応槽4内で複数の回転する羽根61によって撹拌しながら、この反応槽4内に無機系剤および/または高分子凝集剤を注入する撹拌ステップS2を有する。撹拌ステップS2が実施された後の被処理物3を脱水機5に送り、この脱水機5で脱水する脱水ステップS3を有する。【選択図】 図1

Description

本発明は、汚泥を脱水して脱水ケーキを生成する汚泥の脱水方法、汚泥用脱水システムおよび反応槽に関する。
汚泥を脱水して脱水ケーキを生成する従来の汚泥用脱水装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示されている汚泥用脱水装置は、汚泥に凝集剤を混ぜて汚泥のフロックを生成する1次反応槽と、この汚泥のフロックを濃縮する濃縮装置と、この濃縮装置で生成された生成物に凝集剤を混ぜて撹拌する2次反応槽と、この2次反応槽で生成されたフロックを脱水する脱水機などを備えている。この汚泥用脱水装置で用いられている凝集剤は、高分子凝集剤である。
特許第2620749号公報
特許文献1に開示されている従来の汚泥用脱水装置では、脱水機で生成される脱水ケーキの含水率を低くするにも限界があった。
本発明の目的は、脱水ケーキの含水率を従来より低くすることである。
この目的を達成するため、本発明に係る汚泥の脱水方法は、汚泥を含む被処理物を横型の反応槽内で複数の回転する羽根によって撹拌しながら、この反応槽内に無機系剤および/または高分子凝集剤を注入する撹拌ステップと、前記撹拌ステップが実施された後の被処理物を脱水機に送り、この脱水機で脱水する脱水ステップとを有する方法である。
本発明は、前記汚泥の脱水方法において、前記撹拌ステップは、無機系剤および高分子凝集剤を前記反応槽の長手方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ注入して行ってもよい。
本発明は、前記汚泥の脱水方法において、前記撹拌ステップを実施する以前に、汚泥を含む被処理物に無機系剤と高分子凝集剤とを混ぜて汚泥のフロックを生成するフロック生成ステップと、前記汚泥のフロックを濃縮装置で濃縮濃度が5〜19TS%の範囲内に入るように濃縮する濃縮ステップとを有し、前記濃縮ステップで濃縮された汚泥のフロックが前記撹拌ステップで用いる汚泥を含む被処理物であってもよい。
本発明は、前記汚泥の脱水方法において、無機系剤を、汚泥を含む被処理物に混ぜる以前に所定の希釈倍率で希釈する希釈ステップを有していてもよい。
本発明に係る汚泥用脱水システムは、水平方向に延びる横型に形成された処理部を有し、かつ前記処理部内に投入された汚泥を含む被処理物を撹拌する複数の回転式の羽根を有する反応槽と、前記処理部に無機系剤および/または高分子凝集剤を注入する薬注装置と、前記反応槽から送られた被処理物を脱水する脱水機とを備えたものである。
本発明は、前記汚泥用脱水システムにおいて、前記羽根は、前記処理部の長手方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられ、前記処理部には、前記長手方向に並ぶ複数の薬剤注入部が設けられ、前記薬剤注入部は、無機系剤と高分子凝集剤とを前記処理部に注入するものであってもよい。
本発明は、前記汚泥用脱水システムにおいて、さらに、汚泥を含む被処理物に無機系剤と高分子凝集剤とを混ぜて汚泥のフロックを生成するフロック生成槽と、前記フロック生成槽で生成された前記汚泥のフロックを濃縮濃度が5〜19TS%の範囲内に入るように濃縮する濃縮装置とを備え、前記濃縮装置によって濃縮された汚泥のフロックが前記反応槽に送られるものであってもよい。
本発明は、前記汚泥用脱水システムにおいて、前記濃縮装置と前記反応槽との間に中継撹拌槽を有し、前記中継撹拌槽に無機系剤が注入されてもよい。
本発明は、前記汚泥用脱水システムにおいて、前記薬注装置から前記処理部に注入される無機系剤は、所定の希釈倍率で希釈されていてもよい。
本発明に係る反応槽は、前記汚泥用脱水システムに用いる反応槽であって、前記処理部は、この処理部の内部を上流側と下流側とに分ける少なくとも1つのダンパーを備え、前記ダンパーは、前記処理部内で汚泥のフロックが通る連通部の広さを変える流量調整機構を有しているものである。
本発明は、前記反応槽において、前記処理部の中で回転する複数の羽根は、前記処理部の長手方向に延びる回転軸に設けられたボスと、このボスに前記回転軸の軸線とは直交する軸線に沿って延びるように取付けられた少なくとも1枚の羽根本体とを備え、前記羽根本体は、前記回転軸の軸線とは直交する軸線を中心として回る方向の取付角度が可変であってもよい。
本発明は、前記反応槽において、
前記複数の羽根の回転数は3〜300rpmで、前記複数の羽根の周速は6〜640m/minであってもよい。
本発明によれば、汚泥を含む被処理物に無機系剤と高分子凝集剤とを横型の反応槽内で混ぜて回転する羽根によって撹拌するから、十分に脱水された汚泥のフロックを生成することができる。このような汚泥のフロックを脱水機によって脱水することにより、従来より含水率が低い脱水ケーキを生成することができる。
汚泥の脱水方法を説明するためのフローチャートである。 汚泥用脱水システムの一例を示すブロック図である。 汚泥用脱水システムの一例を示すブロック図である。 汚泥の脱水方法を説明するためのフローチャートである。 汚泥用脱水システムの一例を示すブロック図である。 濃縮濃度と脱水ケーキ含水率との関係を示すグラフである。 汚泥用脱水システムの一例を示すブロック図である。 汚泥用脱水システムの一例を示すブロック図である。 汚泥用脱水システムの一例を示すブロック図である。 汚泥用脱水システムの一例を示すブロック図である。 汚泥用脱水システムの一例を示すブロック図である。 反応槽の構成の一例を示す側面図である。 羽根を示す図で、図13(A)はボスと撹拌羽根の平面図、図13(B)は正面図、図13(C)は側面図である。 急速撹拌機回転数と脱水ケーキ含水率の関係を示すグラフである。 緩速撹拌機回転数と脱水ケーキ含水率の関係を示すグラフである。 ダンパーの構成を示す正面図である。 図16における流量調整機構のA矢視図である。 反応槽の構成の一例を示す側面図である。 反応槽の構成の一例を示す側面図である。 反応槽の構成の一例を示す側面図である。 反応槽の構成の一例を示す側面図である。 反応槽の構成の一例を示す側面図である。 反応槽の構成の一例を示す側面図である。 反応槽の構成の一例を示す側面図である。 反応槽の構成の一例を示す側面図である。
以下、本発明に係る汚泥の脱水方法、汚泥用脱水システムおよび反応槽の一実施の形態を図1〜図12を参照して詳細に説明する。
(汚泥の脱水方法の説明)
本発明に係る汚泥の脱水方法は、図1のフローチャートに示すように、凝集剤準備ステップS1と、撹拌ステップS2と、脱水ステップS3とによって実施する。これらの凝集剤準備ステップS1と、撹拌ステップS2と、脱水ステップS3は、図2に示す汚泥用脱水システム1を使用して実施することができる。
図2に示す汚泥用脱水システム1は、図2において最も左に位置する汚泥ピットから汚泥を含む被処理物3を非圧入式の反応槽4によってフロック化し、この汚泥のフロックをスクリュープレスからなる脱水機5によって脱水ケーキ6にするものである。この処理の過程で生じた処理水はろ液ピット7に溜められる。脱水機5は、スクリュープレスの他に、遠心脱水機、真空脱水機、ベルトプレス型脱水機、フィルタプレス型脱水機、圧入式スクリュープレス、多板型スクリュープレス、多重円盤型脱水機、ロータリースクリーン等の従来使用されている種々の脱水機を使用することができる。
汚泥を含む被処理物3は、汚泥ピット2からポンプ11と管路12とによって反応槽4に送られる。反応槽4は、詳細な構成の説明は後述するが、汚泥を含む被処理物3が投入される処理部13を有しているとともに、処理部13内で回転して被処理物3を撹拌する複数の羽根(図示せず)を有している。
反応槽4には薬注装置14が接続されている。薬注装置14は、凝集剤準備ステップS1を実施するためのもので、処理部13に無機系剤と高分子凝集剤とをそれぞれ注入する。この実施の形態による無機系剤は、ポリ硫酸第二鉄、塩化第二鉄、ポリ塩化アルミニウム、ポリ硫酸アルミニウム、硫酸、希硫酸、塩酸、希塩酸、酢酸、水酸化ナトリウム、消石灰、生石灰、珪藻土などである。
高分子凝集剤は、アニオン系の高分子凝集剤、カチオン系の高分子凝集剤、両性系の高分子凝集剤、ノニオン系の高分子凝集剤、ポリビニルアミジン系の高分子凝集剤および架橋系の高分子凝集剤などである。
無機系剤は、無機系剤貯留槽15からポンプ16と開閉弁17とを有する管路18によって反応槽4に送られる。高分子凝集剤は、高分子溶解装置19からポンプ20と開閉弁21とを有する管路22によって反応槽4に送られる。高分子溶解装置19は、高分子凝集剤を高分子溶解槽23の中で羽根回転式の撹拌機24によって撹拌して溶解する構造のものである。
汚泥の脱水方法の撹拌ステップS2は、汚泥を含む被処理物3を1つの横型の反応槽4内で複数の回転する羽根によって撹拌しながら、この反応槽4内に無機系剤および/または高分子凝集剤を注入して実施される。また、この撹拌ステップS2は、無機系剤および高分子凝集剤を反応槽4の長手方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ注入して行われる。
この撹拌ステップS2によれば、汚泥を含む被処理物3に無機系剤と高分子凝集剤とが十分に混ぜられるから、十分に脱水された汚泥のフロックを生成することができる。汚泥のフロックは、反応槽4から重力で脱水機5に送られる。
脱水ステップS3は、反応槽4から送られた汚泥のフロックを脱水機5で脱水することにより実施される。
このように構成された汚泥の脱水方法および汚泥用脱水システム1によれば、汚泥を含む被処理物3に無機系剤と高分子凝集剤とを1つの横型の反応槽4内で混ぜて回転する羽根によって撹拌するから、十分に脱水された汚泥のフロックを生成することができる。無機系剤として酸性剤を使用すると反応槽4内で発泡現象が生じるが、横型の反応槽4であれば、発泡した被処理物に十分に凝集剤を混ぜることができ、汚泥のフロック化を促進することができる。このような汚泥のフロックを脱水機5によって脱水することにより、従来より含水率が低い脱水ケーキ6を生成することができる。
(汚泥用脱水システムの変形例の説明)
汚泥用脱水システムは図3に示すように構成することができる。図3において、図2によって説明したものと同等の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図3に示す汚泥用脱水システム25は、無機系剤の管路18に希釈部26を備えている。希釈部26は、流量計27とインラインミキサ28とが設けられている。インラインミキサ28は、定流量弁29を介して供給された清水と、酸性剤からなる無機系剤とを混合する。定流量弁29は、酸性剤からなる無機系剤がインラインミキサ28で清水によって所定の希釈倍率で希釈されるように清水の供給量を制御する。酸性剤からなる無機系剤の希釈倍率は、例えば3倍以上であって7倍以下とすることができる。希釈された酸性剤からなる無機系剤が反応槽4に注入されることにより、発泡現象を抑制することができ、薬剤をフロック内に浸透し易くすることができる。本発明による汚泥の脱水方法の凝集剤準備ステップS1は、このように酸性剤からなる無機系剤を希釈する希釈ステップS1A(図1参照)を含む。
(汚泥の脱水方法の変形例と、この方法を実施する汚泥用脱水システムの説明)
汚泥の脱水方法の変形例を図4に示し、この方法を実施する汚泥用脱水システムを図5に示す。図4および図5において、図1〜図3によって説明したものと同等の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本発明による汚泥の脱水方法は、図4に示すように、撹拌ステップS2を実施する以前に、フロック生成ステップP1と、濃縮ステップP2とを実施することができる
フロック生成ステップP1においては、汚泥を含む被処理物3にフロック生成槽31(図5参照)で無機系剤と高分子凝集剤とを混ぜて汚泥のフロックが生成される。
濃縮ステップP2においては、汚泥のフロックが濃縮装置32(図5参照)で濃縮濃度が5〜19TS%の範囲内に入るように濃縮される。この濃縮ステップP2で濃縮された汚泥のフロックが撹拌ステップS2で汚泥を含む被処理物3として用いられる。
図5に示す汚泥用脱水システム33は、汚泥ピット2と反応槽4との間の管路12にフロック生成槽31と、濃縮装置32と、中継撹拌槽34とを備えている。
フロック生成槽31は、フロック生成ステップP1を実施するためのもので、上流側の第1の槽35と、下流側の第2の槽36とを備えている。第1の槽35は、汚泥ピット2から送られた汚泥を含む被処理物3を槽内で羽根回転式の撹拌機37によって撹拌する。第1の槽35には、開閉弁38を有する管路39を介して管路18から無機系剤が供給される。
第2の槽36は、第1の槽35から出た被処理物3を槽内で羽根回転式の撹拌機40によって撹拌する。第2の槽36には、ポンプ41と開閉弁42とを有する管路43によって高分子溶解槽23から高分子凝集剤が供給される。この第2の槽36で汚泥のフロックが生成される。
濃縮装置32は、濃縮ステップP2を実施するためのものである。この実施の形態による濃縮装置32は、スクリュープレス方式のもので、第2の槽36で生成された汚泥のフロックが投入され、このフロックを濃縮してから中継撹拌槽34に送る。濃縮装置32で汚泥のフロックから出された液体は、ろ液ピット7に送られる。
濃縮装置32による濃縮濃度は、Mアルカリ度などの脱水性を阻害する因子の影響を低減するために、図6に示すように、5〜19TS%とする必要がある。
図6は濃縮濃度と脱水ケーキ含水率との関係を2回の実験結果で示すグラフである。実験に使った汚泥の濃度は1.6〜1.8TS%である。このグラフから分かるように、濃縮濃度が5TS%より高くなることにより脱水ケーキ6の含水率が安定するようになる。濃縮濃度が15TS%より高くても脱水ケーキ6の含水率は大きく減少することはない。このため、過度に濃縮する無駄を省き、濃縮濃度の上限を15TS%とすることができる。
すなわち、濃縮濃度は、5〜19TS%が適正範囲であり、5〜15TS%が最適範囲である。濃縮濃度の単位のTSとは、蒸発残留物(Total Solids)の略称で、原料の水分を蒸発乾燥させて残った物質の割合を示す。蒸発残留物は、SS+溶解性物質のことである。SSとは、Suspended Solids(懸濁/浮遊物質)の略称で、原料を1μmのガラス繊維ろ紙でろ過し、残留した粒子の乾物重量である。
中継撹拌槽34は、濃縮装置32で濃縮された汚泥のフロックを槽内で羽根回転式の撹拌機44によって撹拌する。中継撹拌槽34には、管路18から管路45を介して無機系剤が供給される。中継撹拌槽34で撹拌された汚泥のフロックは、ポンプ46によって反応槽4に送られる。なお、図示してはいないが、中継撹拌槽34には無機系剤として酸性剤の代わりにアルカリ性剤を注入することができる。
図4〜図6に示した実施の形態を採ることにより、反応槽4に汚泥のフロックを投入することができるから、脱水機5で生成された脱水ケーキ6の含水率がより一層少なくなる。
図4に示す汚泥の脱水方法を実施する汚泥用脱水システムは、図7〜図11に示すように構成することができる。図7〜図11において、図1〜図5によって説明したものと同等の部材には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示す汚泥用脱水システム51は、濃縮装置32で濃縮された汚泥のフロックが反応槽4に直接送られる構成が採られている。
図8に示す汚泥用脱水システム52の無機系剤の管路18には、図3に示した汚泥用脱水システム1と同様に、希釈部26が設けられている。
図9に示す汚泥用脱水システム53は、濃縮装置32から反応槽4に濃縮後の汚泥のフロックが直接送られる構成が採られているとともに、無機系剤の管路18に希釈部26が設けられている。
図10に示す汚泥用脱水システム54は、中継撹拌槽34から出たフロックを送るポンプ46と反応槽4との間にインラインミキサ55が設けられている。このインラインミキサ55は、中継撹拌槽34から反応槽4に送られる汚泥のフロックに無機系剤の管路18から送られた無機凝集剤を混ぜる。インラインミキサ55と反応槽4との間には、開閉弁56が設けられている。
図11に示す汚泥用脱水システム57は、無機系剤を送る管路18に希釈部26を備えている点で図10に示す汚泥用脱水システム54とは異なり、その他の構成は図10に示す汚泥用脱水システム54と同一である。
図3、図8、図9および図11に示すように、酸性剤からなる無機系剤を所定の希釈倍率で希釈するにあたっては、清水の代わりに処理水、砂ろ過水、地下水などを使用することができる。この処理水とは、濃縮装置32や脱水機5で生じた液体である。
(反応槽の説明)
濃縮装置32で高濃度(5〜19TS%)に濃縮された汚泥を一般的な縦型の反応槽(図示せず)でフロック凝集することは、汚泥に対する薬剤(無機系剤や高分子凝集剤)の浸透性が悪く困難なため、横型の反応槽4が必要である。
上述した汚泥用脱水システム1,25,33,51〜54,57に用いる反応槽4は、図12に示すように、横型のものが用いられている。
図12に示す反応槽4は、汚泥を含む被処理物3が投入される処理部13が水平方向に延びている。汚泥を含む被処理物3は、図12に示す処理部13の左側の端部に投入される。処理部13内には、回転する複数の羽根61が設けられている。これらの羽根61は、図12において左側に位置するフロック細分化用の撹拌機62と、この撹拌機62より右隣に位置する急速撹拌機63と、この急速撹拌機63の右隣に位置する緩速撹拌機64とを構成している。
羽根61は、処理部13の長手方向に延びる第1〜第3の撹拌軸65〜67にそれぞれ2段以上の複数ずつ取付けられている。すなわち、羽根61は、処理部13の長手方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられている。
第1〜第3の撹拌軸は、同一軸線上で一列に並ぶように構成されており、それぞれ両端部において図示していない軸受によって処理部13の壁に回転自在に支持されている。この実施の形態においては、これらの第1〜第3の撹拌軸65〜67が本発明でいう「回転軸」に相当する。
これらの第1〜第3の撹拌軸65〜67のうち、図12において左側に位置する第1の撹拌軸65と第2の撹拌軸66は、反応槽4の長手方向の一端部(図12においては左側端部)に設けられた第1のインバータ駆動モーター71によって駆動されて回転する。第3の撹拌軸67は、反応槽4の長手方向の他端部に設けられた第2のインバータ駆動モーター72によって駆動されて回転する。第1および第2の撹拌軸65,66の回転数と、第3の撹拌軸67の回転数は、詳細は後述するが、汚泥のフロックの状態に適した回転数となるように設定されており、3〜300rpmの範囲に入ることが好ましく、複数の羽根61の周速は6〜640m/minに入ることが好ましい。
これらの第1〜第3の撹拌軸65〜67に設けられている複数の羽根61は、図13に示すように、第1〜第3の撹拌軸65〜67が嵌合する環状のボス73と、このボス73に第1〜第3の撹拌軸65〜67の軸線C1(図12参照)とは直交する軸線C2に沿って延びるように取付けられた少なくとも1枚の撹拌羽根74とを備えている。この実施の形態においては、第1〜第3の撹拌軸65〜67が本発明でいう「回転軸」に相当し、撹拌羽根74が本発明でいう「羽根本体」に相当する。
ボス73は、図示していない固定用ねじがねじ込まれており、この固定用ねじが第1〜第3の撹拌軸65〜67に押し付けられることによって、第1〜第3の撹拌軸65〜67に固定されている。このため、固定用ねじを緩めてボス73を第1〜第3の撹拌軸65〜67に対して軸線方向にずらすことによって、この軸線方向における羽根61の位置を変更することができる。
撹拌羽根74は、基端部にねじ部材75を有し、このねじ部材75を介してボス73に取付けられている。撹拌羽根74は、ボス73を周方向に3等分する位置にそれぞれねじ部材75によって取付けられている。ねじ部材75の一端は撹拌羽根74に固定され、他端はボス73にねじ込まれている。なお、ボス73に取付ける撹拌羽根74の本数は、適宜変更することができる。この実施の形態によるボス73は、6本の撹拌羽根74を取付けることができるように構成され、3本の撹拌羽根74が取付けられている。
撹拌羽根74は、軸線C2を中心として回る方向の取付角度が可変である。取付角度は、軸線C2を中心にして360度変えることができる。ねじ部材75にはロックナット76が螺合しており、このロックナット76を締め込むことにより、取付角度が変わることがないように撹拌羽根74をボス73に対して固定することができる。撹拌羽根74が第1〜第3の撹拌軸65〜67と直交する仮想の平面に対して傾斜した状態で回転することにより、この撹拌羽根74に接触した汚泥のフロックに推力が作用する。推力の方向は、処理部13の長手方向に向かう方向である。
この反応槽4においては、図12の左側から右側に汚泥のフロックが送られように撹拌羽根74の取付角度が設定されている。なお、1部の撹拌羽根74の取付角度をフロックに作用する推力が他の撹拌羽根74とは逆方向となるように設定することにより、フロックの進行速度が一時的に低下するようになる。このため、この現象を利用して撹拌を十分に行うことができるようになり、無機系剤や高分子凝集剤を他の部分より多く混ぜることが可能になる。
この反応槽4においては、第1〜第3の撹拌軸65〜67の回転数(羽根61の回転数)を任意に変更することで、汚泥に対する薬剤の浸透性を高めることができる。この実施の形態においてはフロック細分化用の撹拌機62と急速撹拌機63は、フロックの細分化と、薬剤の浸透性向上を目的として急速撹拌とする。緩速撹拌機64は、フロック凝集を効果的に行うために緩速撹拌とする。なお、汚泥の性状や使用する薬剤によっては前者を緩速撹拌、後者を急速撹拌とする場合もある。
この実施の形態において、急速撹拌機63の回転数は、図14に示すように、脱水ケーキ含水率が76%を下回って安定する150rpmから脱水ケーキ含水率が低下し難くなる300rpmが適正範囲である。撹拌羽根74の周速は、320〜640m/minが適正範囲である。図14は、急速撹拌機回転数と脱水ケーキ含水率との関係を2回の実験結果で示すグラフである。
緩速撹拌機64の回転数は、図15に示すように、脱水ケーキ6の含水率が78%を下回る3〜150rpmが適正範囲である。撹拌羽根74の周速は、6〜320m/mimが適正範囲である。図15は、緩速撹拌機回転数と脱水ケーキ含水率との関係を2回の実験結果で示すグラフである。
この実施の形態による反応槽4の処理部13は、図12に示すように、この処理部13の内部を上流側と下流側とに分ける第1〜第3のダンパー81〜83を備えている。これらの第1〜第3のダンパー81〜83は、詳細は後述するが同一のものである。なお、ダンパーの数量は、少なくとも1つ以上であればよく、3個に限定されることはない。
処理部13の上流端と第1のダンパー81との間には、フロック細分化用の撹拌機62を有するフロック細分化室84が形成されている。フロック細分化室84は、濃縮装置32で濃縮された汚泥のフロックを敢えて壊して細分化するために設けられている。
第1のダンパー81と第2のダンパー82との間には、急速撹拌機63を有する上流側の反応室85が形成され、第2のダンパー82と第3のダンパー83との間には、緩速撹拌機64を有する下流側の反応室86が形成されている。
この実施の形態による第1〜第3のダンパー81〜83は、図16に示すように、処理部13の長手方向(図16の紙面とは直交する方向)とは直交する方向に延びる半円状の遮蔽板91と、この遮蔽板91を第1〜第3の撹拌軸65〜67を中心にして回す流量調整機構92とを備えている。
遮蔽板91が図16中に実線で示すように処理部13の下半部に位置していると、処理部13内であって遮蔽板91の上方に連通部93が形成される。連通部93は、第1〜第3のダンパー81〜83で仕切られた上流側と下流側とを連通する。遮蔽板91が処理部13の下半部に位置している場合は、汚泥のフロックが遮蔽板91を乗り越えなければ進むことができないため、汚泥のフロックの滞留時間が相対的に長くなる。
一方、遮蔽板91が図16中に二点鎖線で示したように回ると、連通部93が処理部13の底側に延び、処理部13内で汚泥のフロックが通る連通部93が広くなる。このため、第1〜第3のダンパー81〜83の開度が大きくなり、汚泥のフロックの進行速度が相対的に速くなって汚泥のフロックの流量が増大する。
実地テストでは、反応槽4内で汚泥のフロックが滞留する時間は1〜4分が最適であった。滞留時間については、テストでは上記の値であったが、汚泥の性状によって薬剤の浸透性を考慮しながら調整する必要があるので、1〜5分とすることが望ましい。
連通部93の広さを変える流量調整機構92は、図17に示すように、遮蔽板91に固定されたチェーン94と、このチェーン94に噛み合うスプロケット95などを備えている。スプロケット95は、図16に示すようにハンドル96で回したり、図示してはいないが、モーターで駆動することも可能である。モーターでスプロケット95を駆動する場合は、自動式ダンパーを実現することができる。この自動式ダンパーは、図示していない制御盤によって、任意に設定した流量あるいは滞留時間と、汚泥流量計からの信号をもとにダンパーの開度を演算し、電気信号を駆動モーターに送り、開度調整する。
この反応槽4の上部には、図12に示すように、無機系剤を処理部13内に注入するための複数の無機系剤用の薬剤注入部101,101…と、高分子凝集剤を処理部13内に注入するための複数の高分子凝集剤用の薬剤注入部102,102…とが設けられている。図12に示すこれらの薬剤注入部101,102は、処理部13の長手方向に所定の間隔をおいて並ぶ位置にそれぞれ設けられている。
複数の無機系剤用の薬剤注入部101は、上流側の反応室85の上方に位置する樋状の凝集剤通路103に無機系剤が溢れ出るように形成されたV字状の切欠き104によって構成されている。樋状の凝集剤通路103は、管路18から無機系剤が供給される。この薬剤注入部101は、複数の羽根61およびこれらの羽根61どうしの間に無機系剤が滴下されるように配置されている。
複数の高分子凝集剤用の薬剤注入部102は、それぞれ開閉弁21を有し、下流側の反応室86の上方に配置されている。この高分子凝集剤用の薬剤注入部102は、複数の羽根61およびこれらの羽根61どうしの間に高分子凝集剤が滴下されるように配置されている。
(反応槽の変形例)
反応槽は、図18〜図25に示すように構成することができる。これらの図において、図1〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図18に示す反応槽111の複数の無機系剤用の薬剤注入部101は、それぞれ開閉弁112を有し、上流側の反応室85の上方に配置されている。この無機系剤用の薬剤注入部101は、複数の羽根61およびこれらの羽根61どうしの間に高分子凝集剤が滴下されるように配置されている。
図19に示す反応槽113と図20に示す反応槽114は、図12と図18とに示した反応槽4,111からフロック細分化室84を省いた構造のものである。
図21に示す反応槽115と図22に示す反応槽116は、図19と図20とに示した反応槽113,114の高分子凝集剤用の薬剤注入部102を揺動式の薬剤注入部117に変えたものである。この揺動式の薬剤注入部117は、高分子凝集剤が供給される二つの管路22にそれぞれ回転式継手118を介して接続された揺動パイプ119によって構成されている。
揺動パイプ119を回転式継手118を中心にして揺動させることにより、高分子凝集剤を注入する位置を変えることができる。注入位置は、任意に変えることができる。
高分子凝集剤用の薬剤注入部102を揺動パイプ119によって構成する場合は、図23に示すように、処理部13の長手方向において羽根61の位置を変えて汚泥のフロックが集まるような場所を作り、そこに高分子凝集剤を集中して注入することもできる。図23に示す反応槽121においては、上流側の反応室85の羽根61も取付位置が変えられている。
図24に示す反応槽122は、複数の無機系剤用の薬剤注入部101と、複数の高分子凝集剤用の薬剤注入部102とがそれぞれ処理部13の長手方向の全域に配置されている。この反応槽122においては、無機系剤用の薬剤注入部101と高分子凝集剤用の薬剤注入部102とがフロック細分化室84の上方にも配置されている。このため、フロック細分化室84にも無機系剤と高分子凝集剤とが注入される。
図25に示す反応槽123は、図24に示した反応槽122の高分子凝集剤用の薬剤注入部102を二つに分けたものである。図25においては、カチオン系の高分子凝集剤が供給される複数の薬剤注入部102aと、アニオン系の高分子凝集剤が供給される複数の薬剤注入部102bとを備えている。複数の無機系剤用の薬剤注入部101と、複数のカチオン系の高分子凝集剤用の薬剤注入部102aと、複数のアニオン系の高分子凝集剤用の薬剤注入部102bは、高さを変えて配置したり、羽根61の回転方向に位置を変えて配置することができる。
図24と図25とに示すように処理部13の長手方向の全域に薬剤注入部101,102,102a,102bを設ける場合、フロック細分化室84を設けなくてもよい。
図12および図18〜図25に示した反応槽4,111,113〜116,121〜123は、処理部13が水平方向に延びる横型で、処理部13内で回転する複数の羽根61はそれぞれ取付角度を変更可能である。このため、汚泥のフロックを送る速度、方向などを処理部13内の複数の場所で変えることが可能になるから、フロックの性状に適した撹拌を行うことが可能になる。
図12および図18〜図25で示した反応槽4,111,113〜116,121〜123は、可動式の第1〜第3のダンパー81〜83によってフロックの流量を調整し、フロックの滞留時間を任意に調整することができるから、汚泥に対する薬剤の浸透性を高めることができる。
図12および図18〜図25で示した反応槽4,111,113〜116,121〜123は、処理部13の長手方向に並ぶ複数の薬剤注入部(無機系剤用の薬剤注入部101と、高分子凝集剤の薬剤注入部102)を備えている。このため、処理部13内の広い範囲に薬剤が分散されるようになるから、汚泥のフロックに薬剤が十分に供給されるようになる。
図12および図18〜図25で示した反応槽4,111,113〜116,121〜123の複数の羽根61の回転数は3〜300rpmで、複数の羽根61の周速は6〜640m/minである。このため、この実施の形態を採ることにより、フロックの性状に適した撹拌を行うことができ、効率よくフロックを凝縮することが可能になる。
1…汚泥用脱水システム、4…反応槽、5…脱水機、3…汚泥を含む被処理物、13…処理部、14…薬注装置、31…フロック生成槽、32…濃縮装置、34…中継撹拌槽、61…羽根、65…第1の撹拌軸(回転軸)、66…第2の撹拌軸(回転軸)、67…第3の撹拌軸(回転軸)、73…ボス、74…撹拌羽根(羽根本体)、75…ねじ部材、81〜83…第1〜第3のダンパー(ダンパー)、92…流量調整機構、93…連通部、101…無機系剤用の薬剤注入部、102…高分子凝集剤用の薬剤注入部、S2…撹拌ステップ、S3…脱水ステップ、P1…フロック生成ステップ、P2…濃縮ステップ。

Claims (12)

  1. 汚泥を含む被処理物を横型の反応槽内で複数の回転する羽根によって撹拌しながら、この反応槽内に無機系剤および/または高分子凝集剤を注入する撹拌ステップと、
    前記撹拌ステップが実施された後の被処理物を脱水機に送り、この脱水機で脱水する脱水ステップとを有することを特徴とする汚泥の脱水方法。
  2. 請求項1記載の汚泥の脱水方法において、
    前記撹拌ステップは、無機系剤および高分子凝集剤を前記反応槽の長手方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ注入して行うことを特徴とする汚泥の脱水方法。
  3. 請求項1または請求項2記載の汚泥の脱水方法において、
    前記撹拌ステップを実施する以前に、
    汚泥を含む被処理物に無機系剤と高分子凝集剤とを混ぜて汚泥のフロックを生成するフロック生成ステップと、
    前記汚泥のフロックを濃縮装置で濃縮濃度が5〜19TS%の範囲内に入るように濃縮する濃縮ステップとを有し、
    前記濃縮ステップで濃縮された汚泥のフロックが前記撹拌ステップで用いる汚泥を含む被処理物であることを特徴とする汚泥の脱水方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の汚泥の脱水方法において、
    無機系剤を、汚泥を含む被処理物に混ぜる以前に所定の希釈倍率で希釈する希釈ステップを有していることを特徴とする汚泥の脱水方法。
  5. 水平方向に延びる横型に形成された処理部を有し、かつ前記処理部内に投入された汚泥を含む被処理物を撹拌する複数の回転式の羽根を有する反応槽と、
    前記処理部に無機系剤および/または高分子凝集剤を注入する薬注装置と、
    前記反応槽から送られた被処理物を脱水する脱水機とを備えたことを特徴とする汚泥用脱水システム。
  6. 請求項5記載の汚泥用脱水システムにおいて、
    前記羽根は、前記処理部の長手方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられ、
    前記処理部には、前記長手方向に並ぶ複数の薬剤注入部が設けられ、
    前記薬剤注入部は、無機系剤と高分子凝集剤とを前記処理部に注入することを特徴とする汚泥用脱水システム。
  7. 請求項5または請求項6記載の汚泥用脱水システムにおいて、
    さらに、
    汚泥を含む被処理物に無機系剤と高分子凝集剤とを混ぜて汚泥のフロックを生成するフロック生成槽と、
    前記フロック生成槽で生成された前記汚泥のフロックを濃縮濃度が5〜19TS%の範囲内に入るように濃縮する濃縮装置とを備え、
    前記濃縮装置によって濃縮された汚泥のフロックが前記反応槽に送られることを特徴とする汚泥用脱水システム。
  8. 請求項5ないし請求項7のいずれか一つに記載の汚泥用脱水システムにおいて、
    前記濃縮装置と前記反応槽との間に中継撹拌槽を有し、
    前記中継撹拌槽に無機系剤が注入されることを特徴とする汚泥用脱水システム。
  9. 請求項5ないし請求項8のいずれか1つに記載の汚泥用脱水システムにおいて、
    前記薬注装置から前記処理部に注入される無機系剤は、所定の希釈倍率で希釈されていることを特徴とする汚泥用脱水システム。
  10. 請求項4ないし請求項9のいずれか1つに記載の汚泥用脱水システムに用いる反応槽であって、
    前記処理部は、この処理部の内部を上流側と下流側とに分ける少なくとも1つのダンパーを備え、
    前記ダンパーは、前記処理部内で汚泥のフロックが通る連通部の広さを変える流量調整機構を有していることを特徴とする反応槽。
  11. 請求項10記載の反応槽において、
    前記処理部の中で回転する複数の羽根は、前記処理部の長手方向に延びる回転軸に設けられたボスと、このボスに前記回転軸の軸線とは直交する軸線に沿って延びるように取付けられた少なくとも1枚の羽根本体とを備え、
    前記羽根本体は、前記回転軸の軸線とは直交する軸線を中心として回る方向の取付角度が可変であることを特徴とする反応槽。
  12. 請求項10または請求項11記載の反応槽において、
    前記複数の羽根の回転数は3〜300rpmで、前記複数の羽根の周速は6〜640m/minであることを特徴とする反応槽。
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