JP2017176904A - 汚泥の脱水方法および汚泥用脱水装置 - Google Patents

汚泥の脱水方法および汚泥用脱水装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フロック凝集時に核となる物質と汚泥とが十分に混和し、含水率が低い脱水ケーキ5を生成可能な汚泥の脱水方法および汚泥用脱水装置を提供する。【解決手段】汚泥に消石灰の粉末を混合して消石灰溶解汚泥を生成する添加剤生成ステップS1を有する。汚泥に凝集剤を混合して撹拌し、フロックを生成するフロック生成ステップS2を有する。フロックを脱水する脱水ステップS3を有する。フロック生成ステップS2で撹拌される被処理物に消石灰溶解汚泥を添加する。【選択図】 図2

Description

本発明は、汚泥のフロックを生成して脱水する汚泥の脱水方法および汚泥用脱水装置に関する。
従来、汚泥の一つとして消化汚泥がある。この消化汚泥は、例えばバイオマスプラントなどで生成されるもので、メタン発酵により有機物が分解されて性質的に安定した汚泥である。この種の消化汚泥は、脱水されて脱水ケーキと呼ばれる固形の物質に変えられている。従来の消化汚泥からなる脱水ケーキの含水率は、約76%〜88%程度である。このため、消化汚泥は、難脱水性汚泥と呼ばれている。脱水ケーキの含水率は、可及的低いことが望ましい。この理由は、含水率が低ければ低いほど焼却や乾燥などの後処理が容易になるからである。
従来の汚泥の脱水方法としては、例えば特許文献1に記載されている方法がある。特許文献1に開示された汚泥の脱水方法は、汚泥に凝集剤を混合してフロックを生成するフロック生成ステップと、このフロックを脱水機で脱水する脱水ステップとを有している。消化汚泥からフロックを生成するときに使用する凝集剤としては、ポリ硫酸第二鉄を含む鉄系の無機高分子凝集剤や、その他の種々の高分子凝集剤などである。
ところで、含水率が低い脱水ケーキを生成するためには、脱水機に投入されるフロックの強度を高くすることが望ましい。強固なフロックを生成するためには、フロック凝集の核となる物質を添加することが有効であることが知られている。
特許文献1中には、この核となる物質の一例として石灰等のアルカリ剤が挙げられている。このアルカリ剤は、一般的には、石灰を清水で溶かすことにより生成されたものである。アルカリ剤を使用する特許文献1記載の脱水方法によれば、アルカリ剤が混合された溶解液を撹拌槽に送り、この溶解液を凝集剤とともに撹拌槽内で撹拌することによって、フロックが生成される。
特開平7−68300号公報
しかしながら、汚泥は多種多様であるから、フロックを生成するにあたってアルカリ剤を使用したとしても、強固なフロックを得られ難いことがあった。このような場合には、汚泥とアルカリ剤とが分離していることが多い。すなわち、汚泥とアルカリ剤との混和が困難であるから、強固なフロックを生成できないと考えられる。
汚泥とアルカリ剤との混和を阻害している原因は、石灰粒子の表面に水分子が吸着されるだけでなく、石灰粒子の表面の隙間などに水分子が捕捉され、石灰粒子の表面が水分子からなる膜で覆われた状態になっているからであると推量される。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、フロック凝集時に核となる物質と汚泥とが十分に混和し、含水率が低い脱水ケーキを生成可能な汚泥の脱水方法および汚泥用脱水装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る汚泥の脱水方法は、汚泥に消石灰の粉末を混合して消石灰溶解汚泥を生成する添加剤生成ステップと、汚泥に凝集剤を混合して撹拌し、フロックを生成するフロック生成ステップと、 前記フロックを脱水する脱水ステップとを有し、前記フロック生成ステップで撹拌される被処理物に前記消石灰溶解汚泥を添加することにより実施する。
本発明は、前記汚泥の脱水方法において、前記添加剤生成ステップは、汚泥と消石灰の粉末とを個別に混合槽に投入する混合ステップと、前記混合槽内で前記汚泥と前記消石灰の粉末とを予め定めた時間だけ撹拌する撹拌ステップとを有していてもよい。
本発明は、前記汚泥の脱水方法において、前記フロック生成ステップは、汚泥と凝集剤とを混合して撹拌し、非濃縮状態のフロックを生成する第1のフロック生成ステップと、前記非濃縮状態のフロックから液体を減らし、濃縮されたフロックを生成する濃縮ステップと、前記濃縮されたフロックを細分化し、この細分化されたフロックに凝集剤を添加して撹拌することによりフロックを再生する第2のフロック生成ステップとを有し、前記消石灰溶解汚泥は、前記第1のフロック生成ステップと前記第2のフロック生成ステップとのうち少なくともいずれか一方のフロック生成ステップで添加されてもよい。
前記濃縮ステップにおいては、可能な限りフロックを濃縮することが望ましい。その理由は、濃縮される際にフロックから分離した分離液体が脱水ケーキ含水率の低減化を阻害するためである。そのためには、フロックを圧搾することが望ましい。
このため、本発明は、前記汚泥の脱水方法において、前記濃縮ステップは、スクリュープレスによって実施されてもよい。
この発明で、濃縮装置としてスクリュープレスを採用する理由は、フロックから可能な限り液体を減らすことが、脱水ケーキの低含水率化につながるためである。この液体は、低含水率化を阻害する要因として推測しており、後述するテスト結果表3からも明らかである。
表3と図29および図30とから判るように、濃縮部23で濃縮されるフロックの濃縮濃度を高くすればするほど脱水ケーキ5の含水率が低減される。濃縮部23の濃縮濃度が高くなることは、非濃縮状態のフロックが濃縮部23で濃縮される際にフロックから分離した分離液体が濃縮部23からより多く排出され、第2のフロック生成部24にフロックとともに送られる分離液体が低減されることを意味する。このため、第2のフロック生成部24に入る分離液体が脱水ケーキ5の含水率低減を阻害していると推測される。すなわち、濃縮部23でフロックを高濃度に濃縮した方が、第2のフロック生成部24に入る分離液量を減らすことができるため、脱水ケーキ5の低含水率化を図ることが可能になる。
本発明に係る汚泥用脱水装置は、汚泥に消石灰の粉末を混合して消石灰溶解汚泥を生成する添加剤生成部と、汚泥に凝集剤を混合して撹拌し、フロックを生成する機能を有するフロック生成部と、 前記フロックを脱水する機能を有する脱水部とを有し、前記消石灰溶解汚泥は、前記フロック生成部で撹拌される被処理物に添加されるものである。
本発明は、前記汚泥用脱水装置において、前記添加剤生成部は、汚泥と消石灰の粉末とが個別に投入される混合槽と、前記混合槽内の前記汚泥および前記消石灰の粉末を撹拌する撹拌機とを有し、前記汚泥と前記消石灰の粉末とを予め定めた時間だけ撹拌された状態で排出するものであってもよい。
本発明は、前記汚泥用脱水装置において、前記フロック生成部は、汚泥と凝集剤とを混合して撹拌し、非濃縮状態のフロックを生成する機能を有する第1のフロック生成部と、前記非濃縮状態のフロックから液体を減らし、濃縮されたフロックを生成する機能を有する濃縮部と、前記濃縮されたフロックを細分化する機能を有するとともに、この細分化されたフロックに凝集剤を添加して撹拌することによりフロックを再生する機能を有する第2のフロック生成部と、前記消石灰溶解汚泥を前記添加剤生成部から管路とポンプとを使用して前記第1のフロック生成部と前記第2のフロック生成部とのうち少なくともいずれか一方のフロック生成部に供給する機能を有する添加剤供給部とを備えていてもよい。
本発明は、前記汚泥用脱水装置において、前記濃縮部は、スクリュープレスによって構成されていてもよい。
本発明は、前記汚泥用脱水装置において、前記第2のフロック生成部は、前記濃縮部で濃縮されたフロックが投入される撹拌槽を有し、この撹拌槽内のフロックを細分化する機能を有するフロック細分化装置と、前記撹拌槽内で細分化されたフロックをポンプによって前記撹拌槽から送出する機能を有するフロック送り装置と、前記フロック送り装置によってフロックが送られる反応槽を有し、この反応槽内のフロックを凝集剤と混合して撹拌する機能を有するフロック再生装置とを備え、前記添加剤供給部が前記第2のフロック生成部に消石灰溶解汚泥を送るための前記管路は、前記フロック再生装置に接続されていてもよい。
本発明によれば、添加剤生成ステップにおいて、汚泥と消石灰とが十分に混和した消石灰溶解汚泥が生成される。汚泥と消石灰とが十分に混和する理由は、消石灰の粒子の表面に汚泥が直に接触するからであると考えられる。この消石灰溶解汚泥がフロック生成ステップで被処理物に添加され、被処理物とともに撹拌されることによって、被処理物に消石灰溶解汚泥が容易に混合する。このように容易に混合する理由は、消石灰溶解汚泥中の消石灰が汚泥で覆われた状態だからであると推量される。すなわち、消石灰溶解汚泥中の汚泥成分と、被処理物中の汚泥成分とが直に接触するから、被処理物に消石灰溶解汚泥が容易に混合すると考えられる。
したがって、フロック生成ステップで消石灰を核としてフロックの生成が促進されるから、強固なフロックが生成される。この結果、本発明によれば、含水率が低い脱水ケーキを生成可能な汚泥の脱水方法を提供することができる。
本発明に係る汚泥用脱水装置は、上述した汚泥の脱水方法の各ステップを実施するステップ毎の装置を組み合わせて構成することができる。ステップ毎の装置は、単純な機能を実現できればよいものである。このため、本発明に係る汚泥用脱水装置は、単純な装置を組み合わせて簡単に製造することができる。したがって、この汚泥用脱水装置を使用することにより、本発明に係る汚泥の脱水方法を確実に実施できる。
第1の実施の形態による汚泥用脱水装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る汚泥の脱水方法を説明するためのフローチャートである。 添加剤生成ステップを説明するためのフローチャートである。 フロック生成ステップの一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第1の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第1の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第2の実施の形態による汚泥用脱水装置の構成を示すブロック図である。 フロック生成ステップの一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第2の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第2の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第3の実施の形態による汚泥用脱水装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第3の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第3の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第4の実施の形態による汚泥用脱水装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第4の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第4の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第5の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第6の実施の形態による汚泥用脱水装置の構成を示すブロック図である。 第6の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第6の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 第6の実施の形態の変形例を示すブロック図である。 実験結果を示すグラフである。 実験結果を示すグラフである。 実験結果を示すグラフである。 実験結果を示すグラフである。 実験結果を示すグラフである。 実験結果を示すグラフである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る汚泥の脱水方法および汚泥用脱水装置の一実施の形態を図1〜図4によって詳細に説明する。この実施の形態による汚泥の脱水方法と汚泥用脱水装置は、特許請求の範囲の請求項1〜請求項8に記載したものである。
図1に示す汚泥用脱水装置1は、図1において最も左に位置する汚泥貯留槽2に貯留された汚泥3を本発明に係る汚泥の脱水方法によって脱水し、図1において最も右に位置する脱水部4から脱水ケーキ5として排出するものである。この脱水装置1で使用可能な汚泥3は、消化汚泥を含む有機汚泥や、無機汚泥を含む産業排水汚泥などである。
本発明に係る汚泥の脱水方法は、図2のフローチャートに示すように、添加剤生成ステップS1と、フロック生成ステップS2と、脱水ステップS3とによって実施する。図1に示す汚泥用脱水装置1は、この脱水方法の各ステップを実施する複数の機能部を備えている。これらの複数の機能部とは、図1において汚泥貯留槽2の右隣に描かれている添加剤生成部6と、この添加剤生成部6の右方に描かれているフロック生成部7と、上述した脱水部4である。添加剤生成部6は、本発明に係る汚泥の脱水方法の添加剤生成ステップS1を実施するものである。フロック生成部7は、フロック生成ステップS2を実施するものである。脱水部4は、脱水ステップS3を実施するものである。
添加剤生成部6は、混合槽11と、混合槽11の上方に位置する消石灰供給装置12と、混合槽11に設けられた第1の撹拌機13とを備えている。混合槽11は、汚泥貯留槽2に第1の汚泥供給用管路14を介して接続されているとともに、後述するフロック生成部7の添加剤供給部15に接続されている。第1の汚泥供給用管路14は、汚泥貯留槽2内の汚泥3を混合槽11に送るための第1のポンプ16を備えている。この実施の形態による第1の汚泥供給用管路14の汚泥出口は、混合槽11内の上端部に開口している。第1のポンプ16は、汚泥を予め定めた流量で連続して送る構成のものである。
添加剤供給部15は、パイプによって形成された添加剤供給用管路17と、この添加剤供給用管路17に設けられた第2のポンプ18とを備えている。添加剤供給用管路17の上流端は、混合槽11に接続されている。添加剤供給用管路17の下流端は、後述するフロック生成部7の二次反応槽19に接続されている。第2のポンプ18は、混合槽11内の混合物(後述する消石灰溶解汚泥)を予め定めた流量で連続して吸引し、二次反応槽19に送る。
消石灰供給装置12は、消石灰の粉末21を予め定めた供給量で連続的あるいは間欠的に混合槽11内に投入する。この消石灰供給装置12は、混合槽11内に消石灰を投入する。すなわち、混合槽11には、汚泥3と消石灰の粉末21とが個別に投入される。
第1の撹拌機13は、混合槽11内の汚泥3と消石灰の粉末21とを混合して撹拌するためのもので、混合槽11内で回転する複数の羽根部材13aと、これらの羽根部材13aを駆動するモータ13bとを備えている。この実施の形態においては、この第1の撹拌機13が請求項6記載の発明でいう「撹拌機」に相当する。
この実施の形態による第1の撹拌機13の羽根部材13aは、所定の回転速度で連続して回転する。混合槽11内に入れられた汚泥3と消石灰の粉末21は、第1の撹拌機13で撹拌されることによって混合され、予め定めた時間だけ撹拌されることにより、汚泥3と消石灰の粉末21とが十分に混和した消石灰溶解汚泥になる。汚泥3と消石灰の粉末21とが十分に混和する理由は、消石灰の粒子の表面に汚泥3が直に接触するからであると考えられる。
混合槽11内で生成された消石灰溶解汚泥は、混合槽11から添加剤供給用管路17を通って後述する二次反応槽19に送られる。この実施の形態による添加剤生成部6は、混合槽11の上端部に入れられた汚泥3と消石灰の粉末21とが混合槽11内で予め定めた時間だけ撹拌されながら、消石灰溶解汚泥となって混合槽11から添加剤供給用管路17に入るように構成されている。混合槽11内で汚泥3と消石灰の粉末21とを撹拌する時間は、予め定めた一定時間以上とすることが望ましい。
このため、添加剤生成部6によって実施される添加剤生成ステップS1においては、汚泥3に消石灰の粉末21が混合されて消石灰溶解汚泥が生成される。また、この添加剤生成ステップS1は、図3に示すように、汚泥3と消石灰の粉末21とを個別に混合槽11に入れる混合ステップS11と、混合槽11内で汚泥3と消石灰の粉末21とを予め定めた時間だけ撹拌する撹拌ステップS12とを有していることになる。
この実施の形態によるフロック生成部7は、図1において混合槽11の右隣に描かれている第1のフロック生成部22と、図1において第1のフロック生成部22の右側に位置する濃縮部23および第2のフロック生成部24と、この第2のフロック生成部24の上方に描かれている凝集剤供給部25と、上述した添加剤供給部15などによって構成されている。
第1のフロック生成部22は、汚泥3のフロックを生成するための一次反応槽26を備えている。一次反応槽26は、上述した汚泥貯留槽2に第2の汚泥供給用管路27を介して接続されているとともに、後述する濃縮部23に第1のフロック管路28を介して接続されている。
第2の汚泥供給用管路27は、汚泥3を汚泥貯留槽2から一次反応槽26に送るための第3のポンプ29を備えている。この第3のポンプ29は、汚泥貯留槽2内の汚泥3を予め定めた流量で連続して一次反応槽26に送る。第1のフロック管路28は、一次反応槽26から溢れ出た被処理物が重力によって濃縮部23に流入する構成が採られている。
また、一次反応槽26は、第2の撹拌機30を備えているとともに、後述する凝集剤供給部25の第1の凝集剤供給用管路31が接続されている。
第2の撹拌機30は、一次反応槽26内の被処理物(汚泥3と後述する凝集剤)を撹拌するためのもので、一次反応槽26内で回転する複数の羽根部材30aと、これらの羽根部材30aを駆動するモータ30bとを備えている。
一次反応槽26に接続された第1の凝集剤供給用管路31を有する凝集剤供給部25は、凝集剤溶解槽32と、この凝集剤溶解槽32に配置された凝集剤投入装置33と、凝集剤溶解槽32に設けられた第3の撹拌機34などを備えている。凝集剤溶解槽32は、上述した第1の凝集剤供給用管路31を介して一次反応槽26に接続されているとともに、第2の凝集剤供給用管路35を介して後述する第2のフロック生成部24の二次反応槽19に接続されている。
第1の凝集剤供給用管路31は、凝集剤溶解槽32内の凝集剤溶液を一次反応槽26に供給するための第4のポンプ36を備えている。第2の凝集剤供給用管路35は、凝集剤溶解槽32内の凝集剤溶液を二次反応槽19に送るための第5のポンプ37を備えている。図1に示す第1および第2の凝集剤供給用管路31,35の下流側端部は、凝集剤溶液が供給される位置を変えることができるように、複数の分岐路に分岐されている。各分岐路には開閉弁38が設けられている。分岐路の数および分岐路の下流端の接続位置は、図1に示す数(二つ)、接続位置に限定されることはなく、適宜変更可能である。
第4のポンプ36は、凝集剤溶解槽32内の凝集剤溶液を予め定めた流量で連続して一次反応槽26に送る。第5のポンプ37は、凝集剤溶解槽32内の凝集剤溶液を予め定めた流量で連続して二次反応槽19に送る。
凝集剤投入装置33は、凝集剤の粉末39と溶媒(図示せず)とを予め定めた供給量で連続的にあるいは間欠的に凝集剤溶解槽32内に投入する。この実施の形態による汚泥用脱水装置1で使用可能な凝集剤は、アニオン系の高分子凝集剤や、カチオン系の高分子凝集剤、両性系の高分子凝集剤などがある。
第3の撹拌機34は、凝集剤溶解槽32内で回転する複数の羽根部材34aと、これらの羽根部材34bを駆動するモータ34aとを備えている。凝集剤の粉末39と溶媒とが凝集剤溶解槽32内に入れられて第3の撹拌機34が動作することにより、凝集剤溶解槽32内で凝集剤溶液が生成される。
この凝集剤溶液が一次反応槽26に送られ、一次反応槽26内の汚泥3と混合されて撹拌されることにより、フロックが生成される。ここでは、便宜上、このフロックを、後工程で生成されるフロックと識別するために「非濃縮状態のフロック」という。すなわち、第1のフロック生成部22においては、汚泥3と凝集剤溶液とが混合されて撹拌され、非濃縮状態のフロックが生成される。
この非濃縮状態のフロックは、一次反応槽26から溢れ出て第1のフロック管路28に排出され、この第1のフロック管路28を通して後述する濃縮部23に送られる。
濃縮部23は、非濃縮状態のフロックから液体を減らし、濃縮されたフロックを生成するためのものである。この実施の形態による濃縮部23は、水平に対して傾斜した本体41と、この本体41内に収容されたスクリュー(図示せず)を駆動するモータ42とを有するスクリュープレス43によって構成されている。本体41には、フロックを後述する第2のフロック生成部24に送るための第2のフロック管路44と、排液路45とが接続されている。第2のフロック管路44は、フロックが重力で下流側に流れる構成のものである。排液路45は、スクリュープレス43で生じた濃縮ろ液を排出するためのものである。
このスクリュープレス43は、第1のフロック生成部22から送られた非濃縮状態のフロックを圧縮し、濃縮されたフロックと濃縮ろ液とに分ける。濃縮されたフロックは、第2のフロック管路44を通されて第2のフロック生成部24に流下する。濃縮ろ液は、排液路45を通って排出され、後処理が施されて再利用あるいは廃棄される。
第2のフロック生成部24は、濃縮部23で濃縮されたフロックが投入される二次反応槽19と、この二次反応槽19内の上流側(図1においては左側)に設けられたフロック細分化装置46と、二次反応槽19内の下流側に設けられたフロック再生装置47とを備えている。二次反応槽19は、水平方向の一端部から他端部に被処理物が送られる構造のものである。この二次反応槽19には上述した添加剤供給用管路17と、第2の凝集剤供給用管路35と、第3のフロック管路48とが接続されている。
添加剤供給用管路17の下流側端部は、第2の凝集剤供給管路35と同様に、複数の分岐路に分岐されている。各分岐路には開閉弁38が設けられている。これらの分岐路の数および分岐路の下流端の接続位置は、図1に示す数(二つ)、接続位置に限定されることはなく、適宜変更可能である。図1に示す二次反応槽19においては、フロック再生装置47が設けられている範囲内の上流部分(図1においては左側)に添加剤供給用管路17が接続され、下流部分に第2の凝集剤供給用管路35が接続されている。しかし、二次反応槽19におけるフロック再生装置47が設けられている範囲内の上流部分に第2の凝集剤供給用管路35を接続し、下流部分に添加剤供給用管路17を接続してもよい。また、二次反応槽19におけるフロック再生装置47が設けられている範囲内の全域に消石灰溶解汚泥および凝集剤溶液が分散されるように、これらの管路を二次反応槽19に接続することもできる。
第3のフロック管路48は、二次反応槽19の下流側端部と後述する脱水部4とを連通している。この第3のフロック管路48は、第2のフロック生成部24(二次反応槽19)で生成されたフロックを重力で脱水部4に送る構成が採られている。
フロック細分化装置46は、フロック濃縮部23で濃縮されたフロックを敢えて壊して細分化するためのものである。フロック再生装置47は、細分化されたフロックを再生し、強固なフロックを生成するためのものである。これらのフロック細分化装置46とフロック再生装置47は、二次反応槽19内に回転自在に支持された複数の羽根部材(図示せず)と、これらの羽根部材を駆動するモータ46a,47aとをそれぞれ備えている。
フロック細分化装置46の羽根部材は、回転することによりフロックを強制的に撹拌して細分化する機能と、フロックを下流側に送る機能とを備えている。以下においては、細分化されたフロックを単に「細分化フロック」という。
フロック再生装置47の羽根部材は、回転することによりフロックを添加剤が混ざるように撹拌する機能と、フロックを下流側に送る機能とを備えている。ここでいう添加剤とは、添加剤供給用管路17を通して二次反応槽19内に供給された消石灰溶解汚泥と、第2の凝集剤供給用管路35を通して二次反応槽19内に供給された凝集剤溶液である。この羽根部材を駆動するモータ47aは、羽根部材が連続的に一定の低い回転速度で回転する構成が採られている。この実施の形態によるフロック再生装置47は、撹拌が予め定めた時間だけ継続する機能を有している。
消石灰溶解汚泥は、二次反応槽19内で細分化フロックに添加され、このフロックとともに撹拌されることによって、細分化フロックに容易に混合する。このように容易に混合する理由は、消石灰溶解汚泥中の消石灰が汚泥3で覆われた状態だからであると推量される。すなわち、消石灰溶解汚泥中の汚泥成分と、細分化フロック中の汚泥成分とが直に接触するから、細分化フロックに消石灰溶解汚泥が容易に混合すると考えられる。この実施の形態においては、細分化フロックが本発明でいう「被処理物」に相当する。
細分化フロックと消石灰溶解汚泥との混合物は、二次反応槽19内で下流側に送られて凝集剤溶液が添加される。細分化フロックと消石灰溶解汚泥との混合物は、凝集剤溶液が添加されて撹拌されることによって、消石灰を核として凝集が促進され、緻密で強固なフロック塊になる。なお、消石灰を核として凝集が促進される現象は、細分化フロックに消石灰溶解汚泥が混合されるより先に凝集剤溶液が混合されたとしても同様に起こるし、細分化フロックに消石灰溶解汚泥と凝集剤溶液とが同時に混合されたとしても同様に起こる。
第2のフロック生成部24で生成されたフロック塊は、第3のフロック管路48を通して後述する脱水部4に送られる。
フロック生成部7によって実施されるフロック生成ステップS2においては、汚泥3に凝集剤を混合して撹拌することによりフロックが生成される過程で、撹拌される被処理物(この実施の形態では細分化フロック)に消石灰溶解汚泥が添加される。
また、このフロック生成ステップS2は、図4に示すように、第1のフロック生成ステップS21と、濃縮ステップS22と、第2のフロック生成ステップS23とを有していることになる。第1のフロック生成ステップS21は、第1のフロック生成部22によって実施され、汚泥と凝集剤の混合・撹拌ステップS21Aを有している。
濃縮ステップS22は、濃縮部23のスクリュープレス43によって実施される。
第2のフロック生成ステップS23は、第2のフロック生成部24によって実施され、細分化ステップS23Aと、フロック再生ステップS23Bとを有している。細分化ステップS23Aは、フロック細分化装置46によって実施される。フロック再生ステップS23Bは、フロック再生装置47によって実施され、消石灰溶解汚泥を細分化フロックに混合して撹拌する消石灰溶解汚泥の混合・撹拌ステップS23Cと、消石灰溶解汚泥と細分化フロックとの混合物に凝集剤溶液を混合して撹拌する凝集剤の混合・撹拌ステップS23Dとを有している。
脱水部4は、第2のフロック生成部24から送られたフロック塊を脱水するためのものである。この実施の形態による脱水部4は、スクリュープレスからなる脱水機51によって構成されている。この脱水部4でフロック塊が脱水されることにより脱水ケーキ5が生成される。また、脱水部4で生じた脱水ろ液は、排液路51aに排出され、濃縮部23で生じた濃縮ろ液と同様に後処理が施されて再利用あるいは廃棄される。
この実施の形態で示した汚泥の脱水方法によれば、添加剤生成ステップS1において、汚泥3と消石灰の粉末21とが十分に混和した消石灰溶解汚泥が生成される。汚泥3と消石灰の粉末21とが十分に混和する理由は、消石灰の粒子の表面に汚泥3が直に接触するからであると考えられる。この消石灰溶解汚泥がフロック生成ステップS2で細分化フロック(被処理物)に添加され、細分化フロックとともに撹拌されることによって、細分化フロックに消石灰溶解汚泥が容易に混合する。このように容易に混合する理由は、消石灰溶解汚泥中の汚泥成分と、細分化フロック中の汚泥成分とが直に接触するからであると考えられる。
したがって、この実施の形態においては、フロック生成ステップS2(第2のフロック生成ステップS23)で消石灰を核として細分化フロックの凝集が促進されるから、緻密で強固なフロック塊が生成される。この結果、この実施の形態によれば、含水率が低い脱水ケーキ5を生成可能な汚泥の脱水方法を提供することができる。
この実施の形態による汚泥用脱水装置1は、上述した汚泥の脱水方法の各ステップを実施するステップ毎の装置を組み合わせて構成されている。ステップ毎の装置とは、添加剤生成部6と、第1のフロック生成部22と、濃縮部23と、第2のフロック生成部24である。これらのステップ毎の装置は、それぞれ単純な機能を実現できればよいものである。このため、この実施の形態による汚泥用脱水装置1は、単純な装置を組み合わせて簡単に製造することができる。したがって、この汚泥用脱水装置1を使用することにより、上述した汚泥の脱水方法を確実に実施できる。
この実施の形態による添加剤生成ステップS1は、汚泥3と消石灰の粉末21とを個別に混合槽11に入れる混合ステップS11と、混合槽11内で汚泥3と消石灰の粉末21とを予め定めた時間だけ撹拌する撹拌ステップS12とを有している。
このため、混合ステッS11プを実施することにより、汚泥3の量と消石灰の粉末21の量とをそれぞれ予め定めた量に規定することができる。また、撹拌ステップS12を実施することにより、汚泥3と消石灰の粉末21との混和状態を十分に混和された良好な状態に規定することができる。このため、この実施の形態によれば、最適な量の汚泥3と消石灰の粉末21とが十分に混和された消石灰溶解汚泥を生成でき、その生成量も安定するから、脱水後に生成される脱水ケーキ5の含水率が常に低くなる汚泥の脱水方法を提供することができる。
この実施の形態によるフロック生成ステップS2は、第1のフロック生成ステップS21と、濃縮ステップS22と、第2のフロック生成ステップS23とを有している。第1のフロック生成ステップS21においては、汚泥3と凝集剤とが混合されて撹拌され、非濃縮状態のフロックが生成される。濃縮ステップS22においては、非濃縮状態のフロックから液体が減り、濃縮されたフロックが生成される。この実施の形態による第2のフロック生成ステップS23においては、濃縮されたフロックが細分化され、その後、消石灰溶解汚泥と凝集剤とが添加されて撹拌され、フロックが再生される。
消石灰溶解汚泥は、その汚泥成分が細分化フロックの汚泥成分と直に接触するから、細分化フロックに混ざり易い。このため、この混合物に凝集剤が添加されて撹拌されることにより、消石灰が核となって細分化フロックの凝集が促進されて緻密で強固なフロック塊が生成される。
したがって、この実施の形態による脱水方法によれば、フロック生成ステップS23でより一層強固なフロックが生成されるから、より一層含水率が低い脱水ケーキ5を生成することが可能である。
この実施の形態による脱水方法においては、撹拌が予め定めた時間だけ継続する状態で連続的に、言い換えれば、所定の一定時間だけ継続的に撹拌されるように行われる。このような方法で消石灰溶解汚泥が添加されることにより、消石灰溶解汚泥と細分化フロックとが十分に混ざり、強固なフロックが生成される。
この実施の形態による汚泥用脱水装置1の添加剤生成部6は、汚泥3と消石灰の粉末21とが個別に入れられる混合槽11と、混合槽11内の汚泥3と消石灰の粉末21を撹拌する第1の撹拌機13とを有している。また、添加剤生成部6は、汚泥3と消石灰の粉末21とを予め定めた時間だけ撹拌された状態で排出する。
このため、汚泥3と消石灰の粉末21とをそれぞれ予め定めた量だけ混合槽11に入れることができ、これらの汚泥3と消石灰の粉末21とが十分に混和された良好な状態となるように第1の撹拌機13で撹拌されて混和される。
したがって、この実施の形態によれば、最適な量の汚泥3と消石灰の粉末21とが十分に混和された消石灰溶解汚泥を生成でき、その生成量も安定するから、脱水後に生成される脱水ケーキ5の含水率が常に低くなる汚泥用脱水装置1を提供することができる。
この実施の形態によるフロック生成部7は、第1のフロック生成部22と、濃縮部23と、第2のフロック生成部24と、添加剤供給部15とを備えている。第1のフロック生成部22は、汚泥3と凝集剤とを混合して撹拌し、非濃縮状態のフロックを生成する。濃縮部23は、非濃縮状態のフロックから液体を減らし、濃縮されたフロックを生成する。第2のフロック生成部24は、濃縮されたフロックを細分化する機能を有しているとともに、この細分化されたフロックに消石灰溶解汚泥と凝集剤とを添加して撹拌することによりフロックを再生する機能を有している。添加剤供給部15は、消石灰溶解汚泥を添加剤生成部6から添加剤供給用管路17と第2のポンプ18とを使用して第2のフロック生成部24に供給する。
この実施の形態によれば、第2のポンプ18の吐出量を変えることにより消石灰溶解汚泥の供給量を変えることができる。このため、消石灰溶解汚泥の供給量を汚泥の種類、状態などに対応して容易に変えることが可能になるから、汎用性が高い汚泥用脱水装置1を提供することができる。
(第1の実施の形態の変形例)
第1の実施の形態による汚泥用脱水装置のフロック生成部7は、図5〜図7に示すように構成することができる。これらの図において、図1によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図5に示すフロック生成部7は、第1のフロック生成部22と凝集剤供給部25とが図1に示すフロック生成部7とは異なっている。図5に示すフロック生成部7の濃縮部23と、第2のフロック生成部24と、添加剤供給部15は、図1に示したものと同一である。
図5に示す第1のフロック生成部22は、二層式の一次反応槽26を備えている。一次反応槽26は、第1の反応槽26aと第2の反応槽26bとによって構成されている。第1の反応槽26aには、第2の汚泥供給用管路27と第1の凝集剤供給用管路31とが接続されているとともに、第2の撹拌機30が設けられている。
第2の反応槽26bは、第1の反応槽26aから溢れ出たフロックが流入するように、第1の反応槽26aと水平方向に並べて配置されている。この第2の反応槽26bには、後述する凝集剤供給部25の第3の凝集剤供給用管路52が接続されているとともに、第1のフロック管路28の上流端が接続されている。また、第2の反応槽26bは、第4の撹拌機53を備えている。この第4の撹拌機53は、複数の羽根部材53aがモータ53bの動力で回転する構造のものである。
図5に示す凝集剤供給部25は、上述した第1の反応槽26aに第1の凝集剤供給用管路31によって接続された凝集剤溶解槽32(以下、この凝集剤溶解槽32を第1の凝集剤溶解槽32という)と、第2の反応槽26bに第3の凝集剤供給用管路52によって接続された第2の凝集剤溶解槽54とを備えている。
第2の凝集剤溶解槽54は、第2の反応槽26bの他に、二次反応槽19に第4の凝集剤供給用管路55によって接続されている。また、第2の凝集剤溶解槽54は、第3の撹拌機34と同等の第5の撹拌機56を備えている。第2の凝集剤溶解槽54の上方には、凝集剤供給装置57が設けられている。この凝集剤供給装置57は、第1の凝集剤溶解槽32用の凝集剤投入装置33によって投入される凝集剤とは異なる凝集剤と、溶媒(図示せず)とを第2の凝集剤溶解槽54に投入する。
第3の凝集剤供給用管路52は、第1の凝集剤供給用管路31と同等に構成されており、第4のポンプ36と同等の第6のポンプ58を備えている。第4の凝集剤供給用管路55は、第2の凝集剤供給用管路35と同等の構成が採られており、第5のポンプ37と同等の第7のポンプ59を備えている。
図5に示す形態を採ることにより、第1のフロック生成部22と第2のフロック生成部24とにおいてそれぞれ2種類の凝集剤を添加することができ、より一層強固なフロックを生成することが可能になる。
図6に示す第1のフロック生成部22は、一次反応槽26の他に酸性剤貯留槽61を備えている。酸性剤貯留槽61は、酸性剤溶液(図示せず)を貯留するためのもので、酸性剤供給用管路62によって一次反応槽26に接続されている。酸性剤供給用管路62には、酸性剤貯留槽61内の酸性剤溶液を吸引して下流側に吐出する第8のポンプ63が設けられている。第8のポンプ63は、酸性剤貯留槽61内の酸性剤溶液を予め定めた流量で連続して一次反応槽26に送る。酸性剤を一次反応槽26に供給する目的は、pHを調整することと、難脱水汚泥に対して核が生成され易くするためである。酸性剤としては、例えば塩酸、硫酸バンド、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄などである。
図6に示した実施の形態によれば、第1のフロック生成部22で汚泥3に酸性剤と凝集剤とが混合されるから、図1に示す第1のフロック生成部22と較べると、非濃縮状態のフロックの含水率を下げることが可能になる。
図7に示すフロック生成部7は、図1に示したフロック生成部7に、図5に示した第2の反応槽26bおよび第2の凝集剤溶解槽54と、図6に示した酸性剤貯留槽61とを付加して構成されている。
図7に示す構成を採ることにより、第1のフロック生成部22で2種類の凝集剤と酸性剤とが添加されるから、含水率が更に低い非濃縮状態のフロックを得ることができる。この非濃縮状態のフロックは、濃縮部23で濃縮された後に第2のフロック生成部24の二次反応槽19内で細分化される。そして、この細分化フロックは、二次反応槽19内で消石灰溶解汚泥と2種類の凝集剤とが混合されて撹拌され、より一層強固なフロック塊となる。したがって、図7に示す構成を採ることにより、含水率が更に低い脱水ケーキ5を得ることが可能になる。
(第2の実施の形態)
本発明に係る汚泥の脱水方法および汚泥用脱水装置は、図8および図9に示すように構成することができる。図8および図9において、図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。この実施の形態による汚泥の脱水方法と汚泥用脱水装置は、特許請求の範囲の請求項1〜請求項8に記載したものである。
図8に示す汚泥用脱水装置71は、図1に示した汚泥用脱水装置1とはフロック生成部7の第1のフロック生成部22と添加剤供給部15とにおいて異なっており、その他の構成については同一である。
図8に示す第1のフロック生成部22は、図5に示したものと同等の2槽式の一次反応槽26を備えている。すなわち、一次反応槽26は、第2の汚泥供給用管路27が接続された第1の反応槽26aと、この第1の反応槽26aから溢れたフロックが入る第2の反応槽26bとによって構成されている。第1の反応槽26aには第2の撹拌機30が設けられ、第2の反応槽26bには第4の撹拌機53が設けられている。
凝集剤供給部25の第1の凝集剤供給用管路31と、第1のフロック管路28は、第2の反応槽26bに接続されている。
図8に示す添加剤供給部15は、混合槽11内の消石灰溶解汚泥を第1の反応槽26aに供給する構成が採られている。このため、この実施の形態においては、消石灰溶解汚泥が二次反応槽19に供給されることはない。
この実施の形態による汚泥用脱水装置71においては、第1の反応槽26aで汚泥3に消石灰溶解汚泥が混合される。この実施の形態においては、第1の反応槽26aで撹拌される汚泥3が本発明でいう「フロック生成ステップで撹拌される被処理物」に相当する。この汚泥3と消石灰溶解汚泥との混合は、消石灰溶解汚泥中の汚泥成分が汚泥に直に接するために容易に行われる。この混合物は、第2の反応槽26bに送られて凝集剤とともに撹拌される。このとき、消石灰が核となって凝集が促進される。このため、この実施の形態を採ることにより、第1のフロック生成部22で生成される非濃縮状態のフロックの含水率を低減することが可能になる。
この実施の形態による汚泥の脱水方法は、図1に示す汚泥用脱水装置1によって実施される脱水方法とはフロック生成ステップS2において異なり、その他のステップについては同一である。この実施の形態を採る場合のフロック生成ステップS2は、図9に示すように、第1のフロック生成ステップS2において、汚泥と消石灰溶解汚泥との混合・撹拌ステップS21Bが実施された後に凝集剤の混合・撹拌ステップS21Aが実施される。その後の第2のフロック生成ステップS23においては、細分化ステップS23Aの次にフロック再生ステップS23Bとして凝集剤の混合・撹拌ステップS23Dが実施される。
図8および図9に示す実施の形態を採ることにより、非濃縮状態のフロックの含水率が低くなるから、第2のフロック生成部24で凝集剤が効率よく作用し、最終的により一層強固な脱水ケーキ5を得ることができる。
(第2の実施の形態の変形例)
第2の実施の形態による汚泥用脱水装置71のフロック生成部7は、図10〜図12に示すように構成することができる。これらの図において、図1および図5〜図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図10に示すフロック生成部7は、第1のフロック生成部22と凝集剤供給部25とが図8に示すフロック生成部7とは異なっている。図10に示すフロック生成部7の濃縮部23と、第2のフロック生成部24と、添加剤供給部15は、図8に示したものと同一である。
図10に示す第1のフロック生成部22は、3槽式の一次反応槽26を備えている。この一次反応槽26は、図8に示す一次反応槽26に第3の反応槽26cを追加した構成が採られている。第3の反応槽26cは、第2の反応槽26bから溢れたフロックが入る構造で、第6の撹拌機72を備えている。第6の撹拌機72は、複数の羽根部材72aがモータ72bの動力で回転するものである。また、第3の反応槽26cには、第3の凝集剤供給用管路52と第1のフロック管路28とが接続されている。
図10に示す凝集剤供給部25は、図5に示した凝集剤供給部25と同等のものである。すなわち、第3の反応槽26cに第3の凝集剤供給用管路52によって接続された第2の凝集剤溶解槽54と、第5の撹拌機56および凝集剤投入装置57とを備えている。第2の凝集剤溶解槽54には、第3の凝集剤供給用管路52の他に第4の凝集剤供給用管路55が接続されている。
図10に示す形態を採ることにより、第1のフロック生成部22と第2のフロック生成部24とにおいてそれぞれ2種類の凝集剤を添加することができ、より一層強固なフロックが生成可能になる。
図11に示す第1のフロック生成部22は、図6に示したものと同等の酸性剤貯留槽61と酸性剤供給用管路62とを備えている。酸性剤供給用管路62は、酸性剤貯留槽61内の酸性剤溶液を第1の反応槽26aに供給する構成が採られている。
この実施の形態を採ることにより、第1の反応槽26aで汚泥に消石灰溶解汚泥と酸性剤とが混合される。このため、この実施の形態によれば、図8に示す汚泥用脱水装置71と較べて非濃縮状態のフロックの含水率を下げることが可能になる。
図12に示すフロック生成部7は、図8に示したフロック生成部7に、図10に示した第3の反応槽26cおよび第2の凝集剤溶解槽54と、図11に示した酸性剤貯留槽61とを付加して構成されている。
図12に示す構成を採ることにより、第1のフロック生成部22で消石灰溶解汚泥と、2種類の凝集剤と、酸性剤とが添加されるから、より一層強固な非濃縮状態のフロックを得ることができる。
(第3の実施の形態)
本発明に係る汚泥用脱水装置は、図13に示すように構成することができる。図13において、図1によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。この実施の形態による汚泥用脱水装置は、特許請求の範囲の請求項9に記載したものである。
図13に示す汚泥用脱水装置81は、図1に示した汚泥用脱水装置1とは第2のフロック生成部24において異なっており、その他の構成については同一である。
図13に示す第2のフロック生成部24は、濃縮部23からフロックが送られるフロック細分化装置82と、このフロック細分化装置82から細分化フロックがフロック送り装置83によって送られるフロック再生装置84とを備えている。この実施の形態によるフロック細分化装置46は、請求項9記載の発明でいう「フロック細分化装置」を構成するものである。また、この実施も形態によるフロック再生装置84は、請求項9記載の発明でいう「フロック再生装置」を構成するものである。
フロック細分化装置82は、濃縮部23で濃縮されたフロックが投入される撹拌槽85を有している。撹拌槽85は、第7の撹拌機86を備えている。この第7の撹拌機86は、撹拌槽85内に回転自在に支持された複数の羽根部材86aをモータ86bによって駆動する構造のものである。濃縮部23から撹拌槽85内に送られた濃縮後のフロックは、回転する複数の羽根部材86aによって破砕されて細分化される。すなわち、フロック細分化装置82は、撹拌槽85内のフロックを細分化する機能を有している。
フロック送り装置83は、フロック送り用管路87と第9のポンプ88とによって構成されている。フロック送り用管路87は、撹拌槽85の底部と、後述するフロック再生装置84の二次反応槽89とを接続している。第9のポンプ88は、撹拌槽85から細分化フロックを予め定めた流量で連続して二次反応槽89に送出する。
フロック再生装置84は、上述したフロック送り用管路87が一端部(上流側端部)に接続された二次反応槽89と、この二次反応槽89に設けられた第8の撹拌機90とを備えている。二次反応槽89は、水平方向の一端部から他端部に被処理物が送られる構造のものである。この二次反応槽89の一端側となる上流部に添加剤供給用管路17の下流端が接続されている。すなわち、添加剤供給部15が第2のフロック生成部24に消石灰溶解汚泥を送るための添加剤供給用管路17は、フロック再生装置84に接続されている。
また、二次反応槽89の他端側となる下流部には、第2の凝集剤供給用管路35の下流端が接続されている。なお、添加剤供給用管路17と第2の凝集剤供給用管路35の接続位置は、適宜変更可能である。
第8の撹拌機90は、二次反応槽89内で細分化フロックに消石灰溶解汚泥と凝集剤溶液とを混合して撹拌するためのものである。この第8の撹拌機90は、二次反応槽89内に回転自在に支持された複数の羽根部材(図示せず)と、これらの羽根部材を駆動するモータ90aとによって構成されている。
この実施の形態によるフロック細分化装置82は、フロック再生装置84とは別体に形成されているから、フロックを細分化するにあたって最適な構造を採ることができる。このため、この実施の形態によれば、濃縮部23で濃縮された濃縮後のフロックを専用のフロック細分化装置82によって十分に細分化することが可能になる。したがって、この実施の形態を採ることにより、細分化が十分に実施された細分化フロックに消石灰溶解汚泥と凝集剤とが混合されるから、含水率がより一層低い脱水ケーキ5を生成することができる。
また、フロック細分化装置82がフロック再生装置84とは別体に構成され、細分化フロックがフロック送り装置83で送られる構成であるから、二次反応槽89を設置する位置の自由度が高くなる。すなわち、図13に示したように、二次反応槽89を撹拌槽85より高い位置に配置することができる。
(第3の実施の形態の変形例)
第3の実施の形態による汚泥用脱水装置81のフロック生成部7は、図14〜図16に示すように構成することができる。これらの図において、図1、図5〜図7および図13によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図14に示すフロック生成部7は、第1のフロック生成部22と凝集剤供給部25とが図13に示すフロック生成部7とは異なっている。図14に示すフロック生成部7の濃縮部23と、第2のフロック生成部24と、添加剤供給部15は、図13に示したものと同一である。
図14に示す第1のフロック生成部22は、図5に示した一次反応槽26と同等の2槽式の一次反応槽26を備えている。図14に示す凝集剤供給部25は、図5に示した凝集剤供給部25と同等のものである。図14に示す第4の凝集剤供給用管路55は、二次反応槽89に接続されている。
図14に示す形態を採ることにより、第1のフロック生成部22と第2のフロック生成部24とにおいてそれぞれ2種類の凝集剤を添加することができるから、より一層強固なフロックを生成することが可能になる。
図15に示す第1のフロック生成部22は、図6に示したものと同等の酸性剤貯留槽61と酸性剤供給用管路62とを備えている。
この実施の形態によれば、第1のフロック生成部22で汚泥に酸性剤と凝集剤とが混合されるから、図13に示す第1のフロック生成部22と較べると、非濃縮状態のフロックの含水率を下げることが可能になる。
図16に示すフロック生成部7は、図13に示したフロック生成部7に、図14に示した第2の反応槽26bおよび第2の凝集剤溶解槽54と、図15に示した酸性剤貯留槽61とを付加して構成されている。
図16に示す構成を採ることにより、第1のフロック生成部22で2種類の凝集剤と、酸性剤とが添加されるから、含水率が更に低い非濃縮状態のフロックを得ることができる。
(第4の実施の形態)
本発明に係る汚泥用脱水装置は、図17に示すように構成することができる。図17において、図1、図5〜図8および図10〜図13によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。この実施の形態による汚泥用脱水装置は、特許請求の範囲の請求項9に記載したものである。
図17に示す汚泥用脱水装置91は、図13に示した汚泥用脱水装置81とは第1のフロック生成部22と添加剤供給部15とにおいて異なっており、その他の構成については同一である。
図17に示す第1のフロック生成部22は、図5に示したものと同等の2槽式の一次反応槽26を備えている。一次反応槽26の第1の反応槽26aには、第2の汚泥供給用管路27と、添加剤供給部15の添加剤供給用管路17とが接続されている。第2の反応槽26bには、第1の凝集剤供給用管路31が接続されている。
図17に示す添加剤供給部15は、図8に示したものと同等の構成が採られており、消石灰溶解汚泥を混合槽11から第1の反応槽26aに送る。このため、この実施の形態においては、消石灰溶解汚泥が二次反応槽89に供給されることはない。
図17に示す実施の形態を採ることにより、第1の反応槽26aで汚泥3に消石灰溶解汚泥が混合され、この混合物に第2の反応槽26bで凝集剤が混合されるから、含水率が低い非濃縮状態のフロックが得られる。この結果、第2のフロック生成部24で凝集剤が効率よく作用し、最終的により一層強固な脱水ケーキ5を得ることができる。
(第4の実施の形態の変形例)
第4の実施の形態による汚泥用脱水装置のフロック生成部7は、図18〜図20に示すように構成することができる。これらの図において、図1、図5〜図8および図13〜図17によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図18に示すフロック生成部7は、第1のフロック生成部22と凝集剤供給部25とが図17に示すフロック生成部7とは異なっている。図18に示すフロック生成部7の濃縮部23と、第2のフロック生成部24と、添加剤供給部15は、図17に示したものと同一である。
図18に示す第1のフロック生成部22は、図10に示した一次反応槽26と同等の3槽式の一次反応槽26を備えている。図18に示す凝集剤供給部25は、図10に示した凝集剤供給部25と同等のものである。
図18に示す構成を採ることにより、第1のフロック生成部22と第2のフロック生成部24とにおいてそれぞれ2種類の凝集剤を添加することができる。
図19に示す第1のフロック生成部22は、図11に示したものと同等の酸性剤貯留槽61と酸性剤供給用管路62とを備えている。
この実施の形態を採ることにより、第1の反応槽26aで汚泥3に消石灰溶解汚泥と酸性剤とが混合される。このため、この実施の形態によれば、図17に示す第1のフロック生成部22と較べると、非濃縮状態のフロックをより強固にすることが可能になる。
図20に示すフロック生成部7は、図17に示したフロック生成部7に、図18に示した第3の反応槽26cおよび第2の凝集剤溶解槽54と、図19に示した酸性剤貯留槽61とを付加して構成されている。
図20に示す構成を採ることにより、第1のフロック生成部22で消石灰溶解汚泥と、2種類の凝集剤と、酸性剤とが添加されるから、より強固な非濃縮状態のフロックを得ることができる。
(第5の実施の形態)
上述した実施の形態においては、消石灰溶解汚泥が第1のフロック生成部22と第2のフロック生成部24とのうちいずれか一方にのみ供給される例を示した。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはなく、図21に示すように、第1のフロック生成部22と第2のフロック生成部24との両方にそれぞれ消石灰溶解汚泥を供給することができる。
図21に示す添加剤供給用管路17は、途中に分岐管路17aが接続されている。この分岐管路17aは、添加剤供給用管路17と一次反応槽26とを連通している。分岐管路17aには開閉弁38が設けられている。
この実施の形態を採ることにより、消石灰溶解汚泥が一次反応槽26と二次反応槽19との両方に供給される。
(第6の実施の形態)
本発明に係る汚泥用脱水装置は、図22に示すように構成することができる。図22において、図1および図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。この実施の形態による汚泥用脱水装置は、特許請求の範囲の請求項5と請求項6に記載したものである。
図22に示す汚泥用脱水装置101は、容易にフロック強度が得られるような汚泥を脱水する場合や、脱水装置を設置するにあたって初期費用を低く抑えなければならないような場合などに使用されるものである。この汚泥用脱水装置101は、図8に示した汚泥用脱水装置71から濃縮部23と第2のフロック生成部24とを省いた構成が採られている。このため、この汚泥用脱水装置のフロック生成部7は、第1のフロック生成部22と、凝集剤供給部25と、添加剤供給部15とによって構成されている。第1のフロック生成部22の第2の反応槽26bは、第4のフロック管路102によって脱水機51に接続されている。
この汚泥用脱水装置においては、一次反応槽26で生成されたフロックが第4のフロック管路102を通して脱水機51に送られ、脱水機51で脱水されて脱水ケーキ5になる。
このため、この実施の形態によれば、脱水し易い汚泥を脱水するために必要最小限のコンパクトな構成を採っているから、設置するうえで初期費用が少なくてよい汚泥用脱水装置を提供することができる。
(第6の実施の形態の変形例)
第6の実施の形態による汚泥用脱水装置のフロック生成部7は、図23〜図25に示すように構成することができる。これらの図において、図1、図8、図10〜図12によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図23に示すフロック生成部7は、第1のフロック生成部22と凝集剤供給部25とが図22に示すフロック生成部7とは異なっている。図23に示す第1のフロック生成部22は、図10に示した一次反応槽26と同等の3槽式の一次反応槽26を備えている。図23に示す凝集剤供給部25は、図10に示した凝集剤供給部25と同等のものである。
図23に示す構成を採ることにより、第1のフロック生成部22において2種類の凝集剤を添加することができるから、より一層強固なフロックを生成することが可能になる。
図24に示す第1のフロック生成部22は、図6に示したものと同等の酸性剤貯留槽61および酸性剤供給用管路62を備えている。
この実施の形態を採ることにより、第1の反応槽26aで汚泥に消石灰溶解汚泥と酸性剤とが混合される。このため、この実施の形態によれば、図22に示す第1のフロック生成部22と較べると、より一層強固なフロックを生成することが可能になる。
図25に示すフロック生成部7は、図22に示したフロック生成部7に、図23に示した第3の反応槽26cおよび第2の凝集剤溶解槽54と、図24に示した酸性剤貯留槽61とを付加して構成されている。
図25に示す構成を採ることにより、第1のフロック生成部22で消石灰溶解汚泥と、2種類の凝集剤と、酸性剤とが添加されるから、より一層強固なフロックを得ることができる。
(実験結果)
本発明に係る汚泥用脱水装置によって汚泥を脱水する実験を行ったところ、以下の表1〜表3に示すような結果が得られた。この実験は、二つの異なる地域の汚泥処理施設にそれぞれ本発明に係る汚泥用脱水装置を設置して行った。実験に使用した汚泥用脱水装置は、図1に示した構成のものである。実験結果は、脱水ケーキ5の含水率によって評価した。実験に使用した汚泥3は、消化汚泥である。
表1〜表3においては、二つの異なる地域をI地区とII地区として区別し、各地区毎に実験結果を記載してある。また、表1〜表3においては、本発明による方法で脱水した場合(提案方式)と、現在実際に行われている、ポリ硫酸第二鉄を添加剤として脱水した場合(現状方式)と、消石灰を清水で溶解した液体を添加剤として脱水した場合(従来方式)とを比較してある。
表1は、ポリ硫酸第二鉄と消石灰の添加率を変えて地区毎に現状方式と提案方式で脱水した場合の含水率の値を示す。
表2は、消石灰の添加率を変えて地区毎に従来方式と提案方式で脱水した場合の含水率の値を示す。
表3は、第2のフロック生成部24に投入される濃縮されたフロックの濃縮濃度を変えて地区毎に現状方式、従来方式および提案方式で脱水した場合の含水率を示す。
表1〜表3において、単位の欄に記載したTSとは、蒸発残留物(Total Solids)を意味している。
表1において、消石灰 ポリ硫酸第二鉄添加率とは、汚泥中の蒸発残留物の重量に対する、消石灰溶解汚泥中の消石灰の重量と高分子凝集剤の重量とを加えた総重量の割合(%)、あるいは、ポリ硫酸第二鉄の重量と高分子凝集剤の重量とを加えた総重量の割合(%)である。
表2において、消石灰添加率とは、被処理物中の蒸発残留物(TS)の重量に対する、清水に溶解された消石灰の重量の割合{添加割合(%)}、あるいは、汚泥に溶解された消石灰の重量の割合{添加割合(%)}である。
表3において、濃縮濃度とは、濃縮後のフロックの総重量に対する、濃縮後のフロックの蒸発残留物の重量の割合(%)である。
Figure 2017176904
Figure 2017176904
Figure 2017176904
表1〜表3に示す実験結果をグラフ化すると図26〜図31に示すようになる。
図26は、表1中にI地区として示したデータをグラフ化したもので、提案方式と現状方式とについて含水率と添加率との関係を示している。
図27は、表1中にII地区として示したデータをグラフ化したもので、提案方式と現状方式とについて含水率と添加率との関係を示している。
図28は、表2中にI地区として示したデータをグラフ化したもので、提案方式と従来方式とについて含水率と添加率との関係を示している。
図29は、表2中にII地区として示したデータをグラフ化したもので、提案方式と従来方式とについて含水率と添加率との関係を示している。
図30は、表3中にI地区として示したデータをグラフ化したもので、提案方式と、従来方式と、現状方式とについて含水率と濃縮濃度との関係を示している。
図31は、表3中にII地区として示したデータをグラフ化したもので、提案方式と、従来方式と、現状方式とについて含水率と濃縮濃度との関係を示している。
表1、表2および図26〜図29から判るように、消石灰溶解汚泥を添加剤として使用することにより、ポリ硫酸第二鉄を使用する場合や、消石灰を清水で溶解した液体を使用する場合と較べて、脱水ケーキ5の含水率が低くなる。
表3と図30および図31とから判るように、濃縮部23で濃縮されるフロックの濃縮濃度を高くすればするほど脱水ケーキ5の含水率が低減される。濃縮部23の濃縮濃度が高くなることは、非濃縮状態のフロックが濃縮部23で濃縮される際にフロックから分離した分離液体が濃縮部23からより多く排出され、第2のフロック生成部24にフロックとともに送られる分離液体が低減されることを意味する。このため、第2のフロック生成部24に入る分離液体が脱水ケーキ5の含水率低減を阻害していると推測される。すなわち、濃縮部23でフロックを高濃度に濃縮した方が、第2のフロック生成部24に入る分離液量を減らすことができるため、脱水ケーキ5の低含水率化を図ることが可能になる。
図1〜図21に示す第1〜第5の実施の形態においては、濃縮部23がスクリュープレス43によって構成されており、濃縮部23において非濃縮状態のフロックを高濃度に濃縮することが可能である。濃縮部23をスクリュープレス43によって構成し、濃縮部23で濃縮濃度を高くすると、表3と図30および図31に示すように、添加剤としてポリ硫酸第二鉄や、消石灰を清水に溶かした液体を用いる場合であっても、汚泥ケーキ5の含水率が低減されることが判った。
このことは、濃縮部23をスクリュープレス43によって構成することにより、添加剤として消石灰溶解汚泥を使用しなくても脱水ケーキの含水率が従来より低下することを意味する。濃縮部の高濃縮化に応じて脱水ケーキの含水率が低減される現象は、フロック生成部の構成に依存することなく生じると考えられる。すなわち、従来の汚泥用脱水装置において濃縮部にスクリュープレスを採用することにより、脱水ケーキの含水率を簡単に低減させることが可能になる。
上述した図1〜図25に示す各実施の形態においては、脱水部4をスクリュープレスからなる脱水機51によって構成する例を示した。しかし、本発明は、このような限定にとらわれることはない。脱水部4に用いる脱水機51は、スクリュープレスの他に、遠心脱水機、真空脱水機、ベルトプレス型脱水機、フィルタプレス型脱水機、圧入式スクリュープレス、多板型スクリュープレス、多重円盤型脱水機等の従来使用されている種々の脱水機を使用することができる。
また、上述した各実施の形態では、使用する凝集剤として、アニオン系の高分子凝集剤やカチオン系の高分子凝集剤を例示した。しかし、本発明を実施するにあたって使用する凝集剤は、これらの凝集剤に限定されることはなく、適宜変更可能である。
さらにまた、上述した各実施の形態において、高濃度に濃縮したフロックを二次反応槽19,89で細分化し、再び凝集させる形態を採る場合であって、高濃度化により細分化が阻害される場合は、濃縮されたフロックに加水しても良い。この場合に加水する水は、清水でも、脱水ろ液を再利用しても良い。
1…汚泥用脱水装置、3…汚泥、4…脱水部、6…添加剤生成部、7…フロック生成部、11…混合槽、13…第1の撹拌機、15…添加剤供給部、19,89…二次反応槽、21…消石灰の粉末、22…第1のフロック生成部、23…濃縮部、24…第2のフロック生成部、39…凝集剤の粉末、43…スクリュープレス、47,84…フロック再生装置、82…フロック細分化装置、83…フロック送り装置、85…撹拌槽、S1…添加剤生成ステップ、S2…フロック生成ステップ、S3…脱水ステップ、S11…混合ステップ、S12…撹拌ステップ、S21…第1のフロック生成ステップ、S22…濃縮ステップ、S23…第2のフロック生成ステップ。

Claims (9)

  1. 汚泥に消石灰の粉末を混合して消石灰溶解汚泥を生成する添加剤生成ステップと、
    汚泥に凝集剤を混合して撹拌し、フロックを生成するフロック生成ステップと、
    前記フロックを脱水する脱水ステップとを有し、
    前記フロック生成ステップで撹拌される被処理物に前記消石灰溶解汚泥を添加することを特徴とする汚泥の脱水方法。
  2. 請求項1記載の汚泥の脱水方法において、
    前記添加剤生成ステップは、
    汚泥と消石灰の粉末とを個別に混合槽に投入する混合ステップと、
    前記混合槽内で前記汚泥と前記消石灰の粉末とを予め定めた時間だけ撹拌する撹拌ステップとを有していることを特徴とする汚泥の脱水方法。
  3. 請求項1または請求項2記載の汚泥の脱水方法において、
    前記フロック生成ステップは、
    汚泥と凝集剤とを混合して撹拌し、非濃縮状態のフロックを生成する第1のフロック生成ステップと、
    前記非濃縮状態のフロックから液体を減らし、濃縮されたフロックを生成する濃縮ステップと、
    前記濃縮されたフロックを細分化し、この細分化されたフロックに凝集剤を添加して撹拌することによりフロックを再生する第2のフロック生成ステップとを有し、
    前記消石灰溶解汚泥は、前記第1のフロック生成ステップと前記第2のフロック生成ステップとのうち少なくともいずれか一方のフロック生成ステップで添加されることを特徴とする汚泥の脱水方法。
  4. 請求項3記載の汚泥の脱水方法において、
    前記濃縮ステップは、スクリュープレスによって実施されることを特徴とする汚泥の脱水方法。
  5. 汚泥に消石灰の粉末を混合して消石灰溶解汚泥を生成する添加剤生成部と、
    汚泥に凝集剤を混合して撹拌し、フロックを生成する機能を有するフロック生成部と、
    前記フロックを脱水する機能を有する脱水部とを有し、
    前記消石灰溶解汚泥は、前記フロック生成部で撹拌される被処理物に添加されるものであることを特徴とする汚泥用脱水装置。
  6. 請求項5記載の汚泥用脱水装置において、
    前記添加剤生成部は、
    汚泥と消石灰の粉末とが個別に投入される混合槽と、
    前記混合槽内の前記汚泥および前記消石灰の粉末を撹拌する撹拌機とを有し、
    前記汚泥と前記消石灰の粉末とを予め定めた時間だけ撹拌された状態で排出するものであることを特徴とする汚泥用脱水装置。
  7. 請求項5または請求項6記載の汚泥用脱水装置において、
    前記フロック生成部は、
    汚泥と凝集剤とを混合して撹拌し、非濃縮状態のフロックを生成する機能を有する第1のフロック生成部と、
    前記非濃縮状態のフロックから液体を減らし、濃縮されたフロックを生成する機能を有する濃縮部と、
    前記濃縮されたフロックを細分化する機能を有するとともに、この細分化されたフロックに凝集剤を添加して撹拌することによりフロックを再生する機能を有する第2のフロック生成部と、
    前記消石灰溶解汚泥を前記添加剤生成部から管路とポンプとを使用して前記第1のフロック生成部と前記第2のフロック生成部とのうち少なくともいずれか一方のフロック生成部に供給する機能を有する添加剤供給部とを備えていることを特徴とする汚泥用脱水装置。
  8. 請求項7記載の汚泥用脱水装置において、
    前記濃縮部は、スクリュープレスによって構成されていることを特徴とする汚泥用脱水装置。
  9. 請求項7または請求項8記載の汚泥用脱水装置において、
    前記第2のフロック生成部は、
    前記濃縮部で濃縮されたフロックが投入される第1の撹拌槽を有し、この第1の撹拌槽内のフロックを細分化する機能を有するフロック細分化装置と、
    前記第1の撹拌槽内で細分化されたフロックをポンプによって前記第1の撹拌槽から送出する機能を有するフロック送り装置と、
    前記フロック送り装置によってフロックが送られる第2の撹拌槽を有し、この第2の撹拌槽内のフロックを凝集剤と混合して撹拌する機能を有するフロック再生装置とを備え、
    前記添加剤供給部が前記第2のフロック生成部に消石灰溶解汚泥を送るための前記管路は、前記フロック再生装置に接続されていることを特徴とする汚泥用脱水装置。
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