JP2020139843A - レーダカバーの製造方法及びレーダカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】識別マーク等を有するレーダカバーにおいて、識別マーク等の周囲に施す加飾を印刷によって形成した場合よりも立体的に視認可能とする。【解決手段】背面の一部に加工前加飾層15が形成された透明部材11を形成する透明部材形成工程と、透明部材形成工程の後に、加工前加飾層15を加工する加飾層加工工程と、加飾層加工工程の前あるいは後に、露出された透明部材11の背面を含む領域に光輝性膜13を形成する光輝性膜形成工程と、光輝性膜13を挟んで透明部材11の背面にベース部材14を形成するベース部材形成工程とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、レーダカバーの製造方法及びレーダカバーに関するものである。
近年、ミリ波等の電波を用いて車両の周囲の障害物等を検知するレーダユニットが車両に搭載されている。このようなレーダユニットは、エンブレム等の識別マークが形成されたレーダカバーに前方から覆われた状態で車両の内部に配置されている。
レーダカバーは、レーダユニットにおいて送受信される電波を極力減衰させずに透過可能である必要がある。一方で、レーダカバーに形成されたエンブレム等の識別マークの質感を高めるためには、レーダカバーの一部に対して金属光沢を付与する必要がある。このため、レーダカバーでは、例えばレーダカバーの表面側に配置される透光部材の裏面に凹部を形成し、この凹部に電波を透過可能なインジウムの蒸着層やスパッタリング層を形成することで金属光沢を得つつ電波を透過可能としている。
特開2000−49522号公報
ところで、近年、上述のようなレーダカバーにおいて、エンブレム等の識別マークの縁に沿って加飾を行う場合がある。このような場合には、例えば透明部材の背面に印刷を施し、識別マークの周囲に縁取り等の加飾を行うことが考えられる。しかしながら、印刷によって加飾を行うと、加飾した領域が平面的となり、外部の視認者に与える印象が悪化する恐れがある。このため、識別マーク等の周囲に施す加飾を立体的とする技術が望まれている。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、識別マーク等を有するレーダカバーにおいて、識別マーク等の周囲に施す加飾を印刷によって形成した場合よりも立体的に視認可能とすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、レーダカバーの製造方法であって、背面の一部に加飾層が形成された透明部材を形成する透明部材形成工程と、上記透明部材形成工程の後に、上記加飾層を加工する加飾層加工工程と、上記加飾層加工工程の前あるいは後に、露出された上記透明部材の背面を含む領域に光輝性膜を形成する光輝性膜形成工程と、上記光輝性膜を挟んで上記透明部材の背面に支持部材を形成する支持部材形成工程とを有するという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記加飾層加工工程の前に上記光輝性膜形成工程を行い、上記加飾層加工工程にて、上記光輝性膜の一部と共に上記加飾層の一部を切削加工するという構成を採用する。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記光輝性膜形成工程にて、上記加飾層をマスクとして上記透明部材の背面に上記光輝性膜を形成するという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記透明部材形成工程にて、上記透明部材の背面に上記加飾層が埋設された加飾層埋設凹部を形成し、上記加飾層加工工程にて、上記加飾層埋設凹部に埋設された部位を除いた上記加飾層の部位を除去するという構成を採用する。
第5の発明は、上記第1〜第4いずれかの発明において、上記加飾層加工工程にて、上記透明部材の背面の表層部を含んで上記加飾層の一部を切削除去するという構成を採用する。
第6の発明は、上記第1〜第5いずれかの発明において、上記透明部材形成工程にて、内壁面に上記加飾層が設けられていない光輝性膜形成凹部が上記透明部材の背面の一部に形成され、上記光輝性膜形成工程にて、少なくとも上記光輝性膜形成凹部の内壁面を含む領域に上記光輝性膜を形成するという構成を採用する。
第7の発明は、内壁面に光輝性膜が形成された光輝性膜形成凹部が背面に設けられた透明部材と、上記光輝性膜形成凹部に一部が埋設されて上記透明部材の背面に接合された支持部材とを備えるレーダカバーであって、上記透明部材の背面に設けられた加飾層埋設凹部に埋設された加飾層を備えるという構成を採用する。
第8の発明は、上記第7の発明において、上記加飾層埋設凹部及び上記光輝性膜形成凹部を避けた領域にて上記透明部材の背面と上記支持部材とが直接接合されているという構成を採用する。
本発明によれば、透明部材と支持部材との間に、一定の厚さ寸法を有する三次元形状に加工された加飾層が配置されている。このため、印刷によって加飾を行う場合と比較して、加飾領域を立体的に視認させることが可能となる。つまり、本発明によれば、識別マーク等を有するレーダカバーにおいて、識別マーク等の周囲に施す加飾を印刷によって形成した場合よりも立体的に視認させることが可能となる。
(a)が本発明の一実施形態におけるレーダカバーを備えるラジエータグリルの正面図であり、(b)が本発明の一実施形態のレーダカバーの拡大正面図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの断面図である。 本発明の一実施形態におけるレーダカバーの製造方法について説明するための概略図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るレーダカバーの製造方法及びレーダカバーの一実施形態について説明する。
図1(a)は、本実施形態のレーダカバー10を備えるラジエータグリル1の正面図である。また、図1(b)は、本実施形態のレーダカバー10の拡大正面図である。また、図2は、本実施形態のレーダカバー10の断面図である。
ラジエータグリル1は、車両のエンジンルームに通じる開口を塞ぐように車両の前面に設けられており、エンジンルームへの通気を確保しかつエンジンルームへの異物の進入を防止している。ラジエータグリル1の中央には、エンジンルーム内に配置されるレーダユニットR(図2参照)に対向するようにしてレーダカバー10が設けられている。レーダユニットRは、例えばミリ波を発信する発信部、反射波を受信する受信部、及び、演算処理を行う演算部等を有している。このレーダユニットRは、レーダカバー10を透過する電波の送受信を行い、受信した電波に基づいて車両の周囲状況を検知する。例えば、レーダユニットRは、障害物までの距離や障害物の相対速度等を算出して出力する。
レーダカバー10は、レーダユニットRを車両の正面側から見て覆うように配置されている。このレーダカバー10は、図2に示すように、車両の正面側から見て、車両メーカのエンブレム等の認識マークを示す図形や文字等を表す光輝領域10Aと、この光輝領域10Aの視認性を向上させる黒色領域10Bと、光輝領域10Aを縁取る加飾領域10Cとを有する部品である。例えば、加飾領域10Cは、黒色領域10Bと異なる青等の色が付与された領域である。
このようなレーダカバー10は、図2に示すように、透明部材11と、加飾層12と、光輝性膜13と、ベース部材14(支持部材)とを備えている。透明部材11は、最も車両の外側に配置される略矩形状の透明樹脂材料により形成される部位である。この透明部材11は、車両の外部からの光輝性膜13の視認性を高めるため、表側の面が円滑面とされている。また、透明部材11の背面には、光輝性膜13が形成される光輝性膜形成凹部11aと、加飾層12が埋設される加飾層埋設凹部11bが形成されている。
光輝性膜形成凹部11aは、内壁面に光輝性膜13が形成されており、光輝性膜13を車両の前方側から立体的に視認可能とする。この光輝性膜形成凹部11aは、車両メーカのエンブレム等の認識マークの図形や文字等の形状に沿って設けられている。図2に示すように、このような光輝性膜形成凹部11aの内壁面に光輝性膜13が成膜されることによって、上述の光輝領域10Aが形成される。
また、透明部材11の背面には、加飾層12が埋設された状態で配設される複数の加飾層埋設凹部11bが形成されている。これらの加飾層埋設凹部11bは、光輝性膜形成凹部11aよりも浅い凹部であり、収容された加飾層12を車両の前方側から立体的に視認可能とする。本実施形態においては、2種類の加飾層埋設凹部11bが設けられている。より詳細には、光輝性膜形成凹部11aを囲うように設けられており、すなわち正面側から見て光輝領域10Aの縁部に隣接して設けられた溝状の加飾層埋設凹部11bが設けられている。また、光輝性膜形成凹部11aを囲う上述の加飾層埋設凹部11bよりもさらに外側に分散して配置された多数のディンプル状の加飾層埋設凹部11bが設けられている。このような加飾層埋設凹部11bに加飾層12が埋設されることによって、上述の加飾領域10Cが形成される。
さらに、透明部材11の背面は、光輝性膜形成凹部11aあるいは加飾層埋設凹部11bが設けられていない領域にて、ベース部材14と直接的に接合されている。つまり、本実施形態においては、光輝性膜形成凹部11a及び加飾層埋設凹部11bを避けた領域にて透明部材11の背面とベース部材14とが直接接合されている。透明部材11の背面は、後述する加飾層加工工程によって、表層部が切除されることによって、微小な凹凸を有する粗面とされている。このような粗面は、ベース部材14が背後に配置されることによって外部から視認され難いものの、透明部材11とベース部材14の接合強度を向上させる。
このような透明部材11は、例えば、無色のPC(ポリカーボネート)やPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)等の透明合成樹脂によって形成されており、1.5mm〜10mm程度の厚さとされている。また、透明部材11の表側の面には、必要に応じて、傷付き防止のためのハードコート処理、又はウレタン系塗料のクリヤコート処理が施される。なお、耐傷性を備える透明合成樹脂であれば、これらの傷付き防止処理は不要である。
加飾層12は、透明部材11の背面に設けられた加飾層埋設凹部11bを埋設するように配置されている。この加飾層12は、加飾層埋設凹部11bの全域を埋めるように埋設されており、加飾層埋設凹部11bの深さ寸法と同一の厚さ寸法を有している。また、加飾層12の背面は、透明部材11の光輝性膜形成凹部11aや加飾層埋設凹部11bが設けられていない背面領域と面一とされている。なお、加飾層12の背面も、透明部材11の光輝性膜形成凹部11aや加飾層埋設凹部11bが設けられていない背面領域と同一に粗面とされており、ベース部材14に対して直接接合されている。このような加飾層12は、ベース部材14と異なる色(例えば青色)の樹脂によって形成されている。
光輝性膜13は、透明部材11の光輝性膜形成凹部11aの内壁面に対して設けられた金属光沢(金属色)を有しかつ電波透過性を有する薄膜である。この光輝性膜13は、例えば真空蒸着やスパッタリングによって形成されるインジウム(In)からなる金属製の薄膜であり、多数の微細な隙間を有する不連続膜とされている。なお、光輝性膜13の表裏面のいずれかあるいは両方には、必要に応じてコート層を設けても良い。これらのコート層は、例えば、透明(着色透明を含む)な合成樹脂を用いたクリヤー塗装により形成される。また、コート層を、酸化ケイ素(SiOx)からなる透明セラミックコート層とすることもできる。この場合には、クリヤー塗装等によって形成される樹脂からなるベースコート層やトップコート層と比較して高い耐熱性を有すると共に、高い電波透過性を有する。
ベース部材14は、透明部材11の背面側に固着(接合)される部位であり、透明部材11を背面側から支持する。このベース部材14は、エンジンルーム側に突出する係合部14aを有している。この係合部14aは、先端部が爪状に成形されており、当該先端部が例えばラジエータグリル本体に係止される。また、ベース部材14は、透明部材11側の面に、透明部材11の光輝性膜形成凹部11aに埋設される凸部14bを有している。このように透明部材11の背面に対して接合されたベース部材14は、光輝性膜形成凹部11a及び加飾層埋設凹部11bを避けた領域で透明部材11の外側から視認可能とされており、上述の黒色領域10Bを形成している。
このようなベース部材14は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)、AES(アクリロニトリル・エチレン・スチレン共重合合成樹脂)、ASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、有色のPC、PET等の合成樹脂、又はこれらの複合樹脂からなり、0.5mm〜10mm程度の厚さとされている。
続いて、本実施形態のレーダカバー10の製造方法について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態のレーダカバー10の製造方法について説明するための概略図である。まず、図3(a)に示すように、透明部材11を形成する。ここでは、背面に加工前の加飾層(以下、加工前加飾層15と称する)が一体的に設けられた透明部材11を形成する。このような加工前加飾層15が設けられた透明部材11は、例えば二色成形によって形成する。まず、光輝性膜形成凹部11aに対応する領域が開口されかつ加飾層12に相当する凸部を有する加工前加飾層15を射出成形によって形成し、その後、光輝性膜形成凹部11aを有する透明部材11を加工前加飾層15に一体化して形成する。なお、必要に応じて、透明部材11の表面側(車両外側に向く面)あるいは全面には、耐久性等を向上させるためのハードコート処理を施しても良い。このような図3(a)に示す工程は、透明部材形成工程である。
このような図3(a)で示す透明部材形成工程では、内壁面に加工前加飾層15が設けられていない光輝性膜形成凹部11aが透明部材11の背面の一部に形成され、透明部材11の背面の一部に加工前加飾層15の一部が埋設された加飾層埋設凹部11bが形成される。
次に、図3(b)に示すように、光輝性膜13を形成する。ここでは、先に形成された加工前加飾層15をマスクとして、真空蒸着やスパッタリングによって光輝性膜13を透明部材11の背面側に形成する。このように光輝性膜13を形成することによって、透明部材11に対しては、露出された光輝性膜形成凹部11aの内壁面のみに対して光輝性膜13が直接接触して形成される。つまり、光輝性膜13は、光輝性膜形成凹部11aの内壁面を除くと、マスクとされた加工前加飾層15に付着形成される。このように、本実施形態においては、加工前加飾層15の加工(加飾層加工工程)の前に光輝性膜13の形成工程(光輝性膜形成工程)を行う。このような図3(b)に示す工程は、露出された透明部材11の背面を含む領域に光輝性膜を形成する光輝性膜形成工程である。
また、本実施形態では、上述の透明部材形成工程にて透明部材11の背面に光輝性膜形成凹部11aを形成し、この光輝性膜形成凹部11aを含む領域に光輝性膜13を形成する。このため、透明部材11に対して凹部を形成する後加工を施すことなく、光輝性膜13を立体的に視認させることが可能となる。
次に、図3(c)に示すように、加工前加飾層15を加工する。ここでは、加工前加飾層15を透明部材11の加飾層埋設凹部11bに埋設された部位を除き切削加工して除去する。ここでは、エンドミルやフライスによって加工前加飾層15を切削する。これによって、加工前加飾層15の加飾層埋設凹部11bに埋設された部位のみが加飾層12として残される。
ここで、本実施形態においては、光輝性膜13の一部と共に加工前加飾層15の一部を切削加工する。具体的には、光輝性膜13の透明部材11の光輝性膜形成凹部11aの内壁面に設けられた部分を除く部分を、加工前加飾層15の加飾層埋設凹部11bに埋設された部位を除いた部分と共に除去する。光輝性膜13の透明部材11の光輝性膜形成凹部11aの内壁面に設けられた部分を除く部分は、加工前加飾層15の背面に設けられているため、加工前加飾層15を切削加工することによって、容易に除去することができる。
さらに、本実施形態においては、加工前加飾層15を切削除去する場合に、加工前加飾層15が固着された透明部材11の背面の表層部を同時に切削除去する。このため、透明部材11の背面の表層部が切削され、残った透明部材11の背面が粗面となる。
次に、図3(d)に示すように、ベース部材14を形成する。ここでは、加飾層12及び光輝性膜13が設けられた透明部材11を、射出成形用の金型の内部に配置し、透明部材11の背面側に溶融した樹脂を射出するインサート成形を行うことで、ベース部材14を形成する。このようなベース部材14は、インサート成形時の熱により透明部材11と溶着され、光輝性膜13を挟んで透明部材11の背面に形成される。このような図3(d)に示す工程は、ベース部材(支持部材)形成工程である。
以上のような工程で本実施形態のレーダカバー10が製造される。このような本実施形態のレーダカバー10及びレーダカバー10の製造方法においては、背面に加工前加飾層15が形成された透明部材11を形成した後に、加工前加飾層15を後加工することで加飾層12が形成される。このため、透明部材11とベース部材14との間に、一定の厚さ寸法を有する三次元形状に加工された加飾層12が配置される。したがって、印刷によって加飾を行う場合と比較して、加飾領域10Cを立体的に視認させることが可能となる。つまり、本実施形態のレーダカバー10及びレーダカバー10の製造方法によれば、識別マーク等の周囲に施す加飾を印刷によって形成した場合よりも立体的に視認させることが可能となる。
また、本実施形態のレーダカバー10の製造方法においては、加工前加飾層15の一部を光輝性膜13の一部と共に切削加工する。このため、外部から視認されない領域における光輝性膜13を容易に取り除くことが可能となる。また、このように光輝性膜13を取り除くことによって、透明部材11の背面あるいは加飾層12の背面が露出される。樹脂からなるベース部材14との密着性は、光輝性膜13よりも透明部材11あるいは加飾層12の方が高い。このため、本実施形態のレーダカバー10の製造方法によれば、不要な光輝性膜13を取り除くことにより、ベース部材14の接合強度を高めることが可能となる。
また、本実施形態のレーダカバー10の製造方法においては、光輝性膜13を形成する場合のマスクとして加工前加飾層15を用いている。このため、マスクを別途形成せずに光輝性膜13を形成することが可能となる。このため、マスクを別途形成する場合と比較して、製造工程を簡素化することが可能となる。
また、本実施形態のレーダカバー10の製造方法においては、透明部材11の背面に加飾層12が埋設された加飾層埋設凹部11bを形成し、加飾層埋設凹部11bに埋設された部位を除いて加工前加飾層15を除去している。このため、加飾層埋設凹部11bの周囲の面に沿った平面にて加工前加飾層15を切削することで加工前加飾層15の加工が完了する。したがって、本実施形態のレーダカバー10の製造方法によれば、加工前加飾層15を平面に沿って切削すれば良く、加工前加飾層15の加工を容易に行うことができる。
また、本実施形態のレーダカバー10の製造方法によれば、加工前加飾層15を切削除去する場合に、加工前加飾層15が固着された透明部材11の背面の表層部を同時に切削除去する。このため、透明部材11の背面の表層部が切削され、残った透明部材11の背面が粗面となると共に、この粗面がベース部材14に直接接合されてベース部材14の接合強度を向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
本発明によれば、加工前加飾層15を形成した後に光輝性膜13を形成する構成を採用した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、加工前加飾層15を形成する前に光輝性膜13を形成する構成を採用することも可能である。ただし、このような場合には、光輝性膜13を形成する前に必要に応じてマスクを形成する。
また、上記実施形態においては、加工前加飾層15を切削加工する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、加工前加飾層15を切断処理や溶解処理によって一部を除去する加工を行っても良い。
また、上記実施形態においては、加飾層12が透明部材11の加飾層埋設凹部11bに埋設された構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。加飾層12は透明部材11の背面側に設けられていれば良い。
また、上記実施形態においては、加飾領域10Cが光輝領域10Aを外側から囲うように設けられた構成について説明した。しかしながら、上記実施形態における加飾領域10Cの形状は一例である。本発明において加飾領域10Cすなわち加飾層12の形状は任意に変更可能である。
1……ラジエータグリル、10……レーダカバー、10A……光輝領域、10B……黒色領域、10C……加飾領域、11……透明部材、11a……光輝性膜形成凹部、11b……加飾層埋設凹部、12……加飾層、13……光輝性膜、14……ベース部材(支持部材)、14a……係合部、14b……凸部、15……加工前加飾層、R……レーダユニット

Claims (8)

  1. 背面の一部に加飾層が形成された透明部材を形成する透明部材形成工程と、
    前記透明部材形成工程の後に、前記加飾層を加工する加飾層加工工程と、
    前記加飾層加工工程の前あるいは後に、露出された前記透明部材の背面を含む領域に光輝性膜を形成する光輝性膜形成工程と、
    前記光輝性膜を挟んで前記透明部材の背面に支持部材を形成する支持部材形成工程と
    を有することを特徴とするレーダカバーの製造方法。
  2. 前記加飾層加工工程の前に前記光輝性膜形成工程を行い、
    前記加飾層加工工程にて、前記光輝性膜の一部と共に前記加飾層の一部を切削加工する
    ことを特徴とする請求項1記載のレーダカバーの製造方法。
  3. 前記光輝性膜形成工程にて、前記加飾層をマスクとして前記透明部材の背面に前記光輝性膜を形成することを特徴とする請求項1または2記載のレーダカバーの製造方法。
  4. 前記透明部材形成工程にて、前記透明部材の背面に前記加飾層が埋設された加飾層埋設凹部を形成し、
    前記加飾層加工工程にて、前記加飾層埋設凹部に埋設された部位を除いた前記加飾層の部位を除去する
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか一項に記載のレーダカバーの製造方法。
  5. 前記加飾層加工工程にて、前記透明部材の背面の表層部を含んで前記加飾層の一部を切削除去することを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記載のレーダカバーの製造方法。
  6. 前記透明部材形成工程にて、内壁面に前記加飾層が設けられていない光輝性膜形成凹部が前記透明部材の背面の一部に形成され、
    前記光輝性膜形成工程にて、少なくとも前記光輝性膜形成凹部の内壁面を含む領域に前記光輝性膜を形成する
    ことを特徴とする請求項1〜5いずれか一項に記載のレーダカバーの製造方法。
  7. 内壁面に光輝性膜が形成された光輝性膜形成凹部が背面に設けられた透明部材と、前記光輝性膜形成凹部に一部が埋設されて前記透明部材の背面に接合された支持部材とを備えるレーダカバーであって、
    前記透明部材の背面に設けられた加飾層埋設凹部に埋設された加飾層を備えることを特徴とするレーダカバー。
  8. 前記加飾層埋設凹部及び前記光輝性膜形成凹部を避けた領域にて前記透明部材の背面と前記支持部材とが直接接合されていることを特徴とする請求項7記載のレーダカバー。
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