JP2020138767A - 梱包材 - Google Patents

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Takashi Komori
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【課題】梱包材を切断する際に部品への金属粉の付着を抑制すること。【解決手段】梱包材10のシート11は、金属層11bと第2樹脂層11cとを有する。シート11の端部同士が二重に重なってなる第1重なり部14は、合わせ面Sに沿って第2樹脂層11cが溶着してなる溶着部16を有する。第1重なり部14は、合わせ面Sに沿って溶着部16と隣り合う非溶着部17を有する。第1重なり部14における本体部12からの延設方向の途中位置に脆弱部18が位置している。【選択図】図5

Description

本発明は、梱包材に関する。
従来、蓄電装置の部品等、水分の付着を抑制する必要のある部品を梱包材で包んで搬送する際に、特許文献1に記載の梱包材のように、金属層を備える多層シートからなる梱包材を採用することが行われている。こうした金属層を備える梱包材によって部品を包むことで、金属層によって梱包材の外部から梱包材の内部への水分の侵入を遮断できるため、部品への水分の付着の抑制を図ることができる。こうした梱包材は、例えば、部品を包む袋状の多層シートからなる本体部と、本体部の外面から本体部の外部に向けて延設されるとともに、本体部の内面をなす多層シートの面を合わせ面として多層シートが二重に重なってなる重なり部と、を備える。また、梱包材では、例えば、重なり部での合わせ面で樹脂が溶着してなる溶着部が形成されることにより、多層シートの重なり部が接着された袋状にされる。
特開2015−110450号公報
ところで、部品の搬送後に梱包材を部品から取り除く方法としては、例えば梱包材の本体部を切断器具等によって切断することが考えられる。梱包材が切断されると、本体部の切断箇所が開口することで部品が本体部から露出するようになるが、梱包材の金属層が切断されることにより、金属層を構成する金属からなる金属粉が生じるおそれがある。金属粉が生じると、梱包材の本体部における切断箇所での開口を介して部品に金属粉が付着するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、梱包材を切断する際に部品への金属粉の付着を抑制できる梱包材を提供することにある。
上記課題を解決する梱包材は、部品を包む梱包材であって、前記部品を包む袋状の前記多層シートからなる本体部と、前記本体部の外面から前記本体部の外部に向けて延設されるとともに、前記本体部の内面をなす前記多層シートの面を合わせ面として前記多層シートが二重に重なってなる重なり部と、を備え、前記重なり部は、前記本体部からの前記重なり部の延設方向を第1方向とし、前記重なり部での前記合わせ面に沿う方向のうちで前記第1方向と直交する方向を第2方向とするとき、前記第2方向に沿って前記樹脂層が溶着してなる溶着部と、前記第2方向にて前記溶着部と隣り合うとともに、前記樹脂層が溶着していない非溶着部と、前記第2方向にて隣り合う前記溶着部と前記非溶着部とに亘って前記第2方向に延びる脆弱部と、を有し、前記重なり部は前記脆弱部に沿って切り取り可能であり、前記重なり部の前記第2方向での一部分では、前記第1方向において前記本体部側の端部である前記重なり部の基端から前記本体部とは反対側の途中位置までの範囲に前記非溶着部が前記脆弱部を含んで位置し、前記第1方向において前記本体部とは反対側にて前記非溶着部と隣り合って前記溶着部が位置することを特徴とする。
上記構成では、重なり部が脆弱部を有している。ここで、脆弱部とは、重なり部を完全に切断するものではないが、重なり部のうち脆弱部とは異なる部分と比較して脆弱である部分を意味している。脆弱部は、例えばミシン目のような断続的な切れ込みや、重なり部を多層シートの端部の厚さ方向に貫通しない切れ込みを有する。こうした梱包材では、重なり部の先端から脆弱部の位置する部分を脆弱部に沿って切り取ることにより、重なり部の第2方向での一部分にて非溶着部よりも本体部と反対側に位置していた溶着部がなくなる。そして、重なり部の第2方向での一部分にて、重なり部の先端から基端までに非溶着部が位置するようになる。そのため、梱包材の切断に際して、梱包材の外部から非溶着部に切断器具を挿入することで、多層シートを切断することなく切断器具を本体部の内部まで挿入できる。そして、非溶着部から重なり部の合わせ面に沿って切断器具を進行させることで、金属層を切断せずに上記合わせ面に沿って溶着部を切断できる。したがって、上記構成によれば、金属層が切断器具によって切断されないため、梱包材を切断する際に部品への金属粉の付着を抑制できる。
上記課題を解決する梱包材は、金属からなる金属層と熱溶着性の樹脂からなる樹脂層とを有する多層シートによって部品を包む梱包材であって、前記部品を包む袋状の前記多層シートからなる本体部と、前記本体部の外面から前記本体部の外部に向けて延設されるとともに、前記本体部の内面をなす前記多層シートの面を合わせ面として前記多層シートが二重に重なってなる重なり部と、を備え、前記重なり部は、前記本体部からの前記重なり部の延設方向を第1方向とし、前記重なり部での前記合わせ面に沿う方向のうちで前記第1方向と直交する方向を第2方向とするとき、前記第2方向に沿って前記樹脂層が溶着してなる溶着部と、前記第2方向にて前記溶着部と隣り合うとともに、前記樹脂層が溶着していない非溶着部と、を有し、前記重なり部の前記第2方向での一部分では、前記第1方向において前記本体部側の端部である前記重なり部の基端から前記本体部とは反対側の端部である前記重なり部の先端までの範囲に前記非溶着部が位置することを特徴とする。
上記構成では、重なり部の第2方向での一部分にて重なり部の先端から基端までに非溶着部が位置している。そのため、梱包材の切断に際して、梱包材の外部から非溶着部に切断器具を挿入することで、多層シートを切断することなく切断器具を本体部の内部まで挿入できる。そして、非溶着部から重なり部の合わせ面に沿って切断器具を進行させることで、金属層を切断せずに上記合わせ面に沿って溶着部を切断できる。したがって、上記構成によれば、金属層が切断器具によって切断されないため、梱包材を切断する際に部品への金属粉の付着を抑制できる。
梱包材において、前記部品は、シート状であって縁部から突出するタブを有する電極が複数積層された積層体であり、前記タブは、前記積層体の積層方向に重なっており、前記溶着部及び前記非溶着部は、前記積層体からの前記タブの突出方向において、前記タブに対向しないことが好ましい。
電極が複数積層された積層体では、各電極のタブが積層体の側面から突出する形状となっている。そのため、積層体を梱包材によって梱包する場合には、タブの先端が梱包材の近くに位置することになる。仮にタブの突出方向においてタブに対向した梱包材の位置に溶着部や非溶着部が位置していると、切断器具が非溶着部から本体部の内部に挿入される際や、切断器具によって溶着部が切断される際に、切断器具が積層体のタブに接触するおそれがある。
上記構成では、溶着部及び前記非溶着部が積層体からのタブの突出方向においてタブに対向していない。そのため、切断器具が非溶着部から本体部の内部に挿入される際や、切断器具によって溶着部が切断される際には、タブの突出箇所以外の部分である積層体の側面に切断器具が近づくことになり、切断器具がタブを含む積層体に接触しにくくなる。したがって、切断器具が積層体に接触することによる積層体の変形を抑制できる。
この発明によれば、梱包材を切断する際に部品への金属粉の付着を抑制できる。
実施形態の梱包材を示す斜視図。 梱包材の上面図。 梱包材の側面図。 図3の4−4線での断面図であって、(a)は梱包材の断面図、(b)は(a)の部分拡大図。 図3の5−5線での断面図であって、(a)は梱包材の断面図、(b)は(a)の部分拡大図。 梱包材を切断する作業を説明するための図。 梱包材を切断する作業を説明するための図。 図7の8−8線での断面図であって、梱包材を切断する作業を説明するための図。
以下、梱包材を具体化した実施形態について図1〜図8にしたがって説明する。
図1〜図3に示すように、梱包材10はシート11からなり、部品としての積層体20を包む袋状の本体部12と、本体部12の外面から本体部12の外部に向けて延設されるとともにシート11が二重に重なる重なり部13と、を備える。梱包材10は、矩形状のシート11を折り曲げ整形して形成されている。重なり部13では、成形したシート11において、本体部12の内面をなすシート11の面を合わせ面としてシート11の端部同士が重なっている。また、重なり部13では、シート11を半分に折り曲げたときに合わさる端部同士が重なっている。重なり部13のうち、シート11の対向する2辺が合わさることで、その2辺の端部同士が重なった重なり部13を第1重なり部14という。重なり部13のうち、シート11の残りの2辺のそれぞれが折り曲げられて合わさることで、その2辺のそれぞれで端部同士が重なった重なり部13を第2重なり部15という。第1重なり部14及び第2重なり部15以外の部分のシート11によって本体部12が形成されている。
積層体20を梱包した梱包材10では、第1重なり部14が本体部12の上部から上側に延設している。第1方向であって、第1重なり部14の本体部12からの延設方向は、図1及び図3の上方向である梱包材10の上方向に一致する。第1重なり部14は、図2の上下方向かつ図3の左右方向である梱包材10の奥行方向において、本体部12の上部全体に位置している。また、第2重なり部15は、奥行方向における本体部12の両端部から奥行方向の外側にそれぞれ延設している。図1及び図3の上下方向かつ図2の紙面に直交方向である梱包材10の上下方向において、一方の第2重なり部15の上端部が奥行方向における第1重なり部14の一方端部と繋がっており、他方の第2重なり部15の上端部が奥行方向における第1重なり部14の他方端部と繋がっている。上下方向において、一方の第2重なり部15は本体部12の奥行方向の一方端部全体に位置しており、他方の第2重なり部15は本体部12の奥行方向の他方端部全体に位置している。
図4(a)、図4(b)、図5(a)及び図5(b)に示すように、梱包材10を構成するシート11は複数の層からなる多層シートである。シート11は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂からなる第1樹脂層11aと、アルミニウム等の金属からなる金属層11bと、ポリエチレン(PE)等の熱溶着性の樹脂からなる第2樹脂層11cと、を有する。梱包材10においては、第1樹脂層11aが梱包材10の外層となっており、第2樹脂層11cが梱包材10の内層となっている。なお、図4(b)及び図5(b)では、シート11の構成を簡略化して図示している。シート11は、第1樹脂層11a、金属層11b、及び第2樹脂層11c以外に、金属や樹脂からなる層をさらに有していてもよい。
図4(a)及び図4(b)に示すように、梱包材10の重なり部13は、シート11の端部同士における第2樹脂層11cが溶着してなる溶着部16を有する。溶着部16では、シート11の端部同士で第2樹脂層11cの合わせ面が溶着されることで、この合わせ面を含む第2樹脂層11cが溶着して溶着部位Mが形成されている。溶着部16では、奥行方向に沿って第2樹脂層11cが溶着して溶着部位Mが形成されている。なお、第2樹脂層11cの溶着に伴って上記の合わせ面がなくなるため、溶着部16ではシート11の端部同士の境界がなくなっている。本実施形態では、図4(b)の溶着部16に、説明の便宜上、シート11の端部同士の仮想的な合わせ面として合わせ面Sを図示している。合わせ面Sは、図4(a)及び図4(b)の左右方向である重なり部13の厚み方向において、重なり部13を構成するシート11の一方端部の外側面と他方端部の外側面との中間位置にある。また、重なり部13のうち、第1重なり部14では、第1重なり部14の厚み方向に直交する方向で溶着部16における溶着部位Mの全体に合わせ面Sが延びている。梱包材10の奥行方向は、第1重なり部14での合わせ面Sに沿う方向のうち、第1重なり部14の本体部12からの延設方向と直交する方向である第2方向に相当する。
また、図示は省略しているが、重なり部13のうち一対の第2重なり部15においても、第2重なり部15の厚み方向に直交する方向で溶着部16における溶着部位Mの全体に合わせ面Sが延びている。すなわち、溶着部16は、第1重なり部14及び一対の第2重なり部15において、合わせ面Sに沿って位置している。
図5(a)及び図5(b)に示すように、第1重なり部14のうち、各図の紙面に直交する方向である梱包材10の奥行方向の一部分では、図5(a)及び図5(b)の上下方向である梱包材10の上下方向にて部分的に第2樹脂層11cが溶着していない。第1重なり部14のうち、上記の第2樹脂層11cが溶着していない部分を非溶着部17という。非溶着部17では、シート11の端部同士における第2樹脂層11cが溶着せず、非溶着部17を構成するシート11の端部ごとに分かれて第2樹脂層11cが位置している。非溶着部17において、シート11の両端部での第2樹脂層11c間に空気層17aが形成される。空気層17aは、非溶着部17の下部に位置する本体部12の内部空間と繋がっている。また、第1重なり部14において、非溶着部17は、奥行方向において合わせ面Sに沿って溶着部16と隣り合っている。
図3に示すように、本実施形態の非溶着部17は、奥行方向における第1重なり部14の中間位置を含む1か所に位置している。なお、上下方向における第1重なり部14への非溶着部17の形成範囲は、奥行方向における第1重なり部14の中間位置で最も大きく、梱包材10の奥行方向における両端部側ほど小さくなるように設定されている。
非溶着部17を備える部分の第1重なり部14では、本体部12からの延設方向での全体のうち、同延設方向において本体部12側の第1重なり部14の端部である基端14bから本体部12とは反対側の途中位置までの範囲に非溶着部17が位置している。また、非溶着部17を備える部分の第1重なり部14では、本体部12からの延設方向での全体のうち、本体部12とは反対側の第1重なり部14の端部である先端14aから上記途中位置までの範囲に溶着部16が位置している。すなわち、溶着部16は、第1重なり部14の上記延設方向において、本体部12とは反対側にて非溶着部17と隣り合って位置している。このように梱包材10においては、上記中間位置での第1重なり部14の先端14aに非溶着部17が位置しないため、上記空気層17aが梱包材10外とは連通していない。また、第1重なり部14において、非溶着部17の奥行方向の両側が溶着部16で挟まれているため、上記空気層17aは奥行方向においても梱包材10外と連通していない。
第1重なり部14は、本体部12からの延設方向の途中の位置に脆弱部18を有する。脆弱部18は、第1重なり部14をシート11の端部の厚さ方向に貫通しない切れ込み18cを有する第1重なり部14の部分である。本実施形態の脆弱部18では、第1重なり部14を構成するシート11の両端部に位置する第1樹脂層11aにそれぞれ切れ込み18cが形成されている。奥行方向における第1重なり部14の全体に切れ込み18cが形成されることにより、奥行方向にて隣り合う溶着部16と非溶着部17とを含む、奥行方向での第1重なり部14の全体に亘って脆弱部18が形成されている。なお、奥行方向の第1重なり部14の全体で上下方向の同位置に切れ込み18cが形成されることにより、奥行方向の第1重なり部14の全体で上下方向の同位置に脆弱部18が位置している。
また、第1重なり部14の奥行方向での一部分であって、上記非溶着部17を備える第1重なり部14の部分では、非溶着部17の形成範囲に脆弱部18が含まれる。すなわち、上記非溶着部17を備える第1重なり部14の部分では、本体部12からの延設方向において、第1重なり部14の基端14bから本体部12とは反対側の途中位置まで範囲に脆弱部18が位置している。上記非溶着部17を備える第1重なり部14の部分では、第1重なり部14の厚み方向において、空気層17aと切れ込み18cとが隣接して位置する。本実施形態では、非溶着部17の形成範囲に脆弱部18が含まれるように、第1重なり部14における上下方向での脆弱部18の形成位置が設定されている。また、第1重なり部14のうち、上下方向にて脆弱部18よりも第1重なり部14の先端14a側の部分を作業者が掴み、その部分を作業者が奥行方向に動かすことで、上下方向にて脆弱部18よりも第1重なり部14の先端14a側の部分が脆弱部18に沿って切り離し可能となっている。脆弱部18については、こうした第1重なり部14の切り離しが可能となるように、第1重なり部14での切れ込み18cの切れ込み深さが設定されている。
一方、本実施形態の一対の第2重なり部15は、上記非溶着部17は有さず、梱包材10の上下方向の全体かつ梱包材10の奥行方向の全体に溶着部16を有している。また、一対の第2重なり部15は、上記脆弱部18のように部分的に脆弱な構成を有さない。
図1及び図2に示すように、梱包材10によって梱包される積層体20は、矩形シート状の正極電極と矩形シート状の負極電極とが複数枚ずつ積層されることにより、外形が直方体状をなすものである。正極電極は、一辺の縁部から突出する正極タブ21を有する。正極タブ21は、正極電極の一辺の縁部において、中間位置よりも一方側にずれた位置から突出している。負極電極は、一辺の縁部から突出する負極タブ22を有する。負極タブ22は、負極電極の一辺の縁部において、中間位置よりも他方側にずれた位置から突出している。なお、本実施形態では、負極電極の外形が正極電極の外形よりも大きい。このため、積層体20では、積層体20の積層方向に延びる4つの側面が負極電極の外縁によって形成されている。
また、積層体20では、積層体20の積層方向に延びる4つの側面のうちの1つの側面であるタブ側面20aから正極タブ21が突出するように各正極電極が積層されることにより、正極タブ21が積層体20の積層方向に重なっている。重なった正極タブ21を正極タブ群21aという。同様に、積層体20では、積層体20のタブ側面20aから負極タブ22が突出するように各負極電極が積層されることにより、負極タブ22が積層体20の積層方向に重なっている。重なった負極タブ22を負極タブ群22aという。積層体20の積層方向に直交する方向のうちで積層体20のタブ側面20aの延びる方向と一致する方向である図2の左右方向において、タブ側面20aの中間位置よりも一方側にずれた位置から正極タブ群21aが突出している。図2の左右方向において、タブ側面20aの中間位置よりも他方側にずれた位置から負極タブ群22aが突出している。そのため、積層体20のタブ側面20aにおいては、上記中間位置に正極タブ群21a及び負極タブ群22aの両方ともが位置しておらず、図2の左右方向において正極タブ群21aと負極タブ群22aとが上記中間位置を挟んで隣接して位置している。なお、積層体20のタブ側面20aのうち、正極タブ群21aと負極タブ群22aとで挟まれた上記中間位置を含む部分を中間側面20bとする。中間側面20bは、積層体20のタブ側面20aにおいて、積層体20の積層方向の全体に位置している。
積層体20は、タブ側面20aが上方向に向くように、梱包材10の内部に位置している。梱包材10によって包まれた積層体20では、タブ側面20aからの正極タブ群21a及び負極タブ群22aの突出方向が、梱包材10での上方向と一致する。また、上下方向において積層体20の中間側面20bと第1重なり部14とが対向している。すなわち、第1重なり部14における溶着部16及び非溶着部17は、上下方向において正極タブ群21a及び負極タブ群22aとは対向しない。
次に、積層体20から梱包材10を取り除く方法について、本実施形態における作用と合わせて説明する。
図3に示すように、積層体20から梱包材10を取り除くに際しては、まず第1重なり部14のうち、脆弱部18よりも第1重なり部14の先端14a側の部分であって梱包材10の奥行方向の一方端部側に位置する部分を作業者が掴む。そして、作業者が掴んだ第1重なり部14の部分を梱包材10の奥行方向の他方端部側に向けて動かす。これにより、第1重なり部14のうちで脆弱部18よりも上部に位置する部分が脆弱部18に沿って切り離される。
図6に示すように、脆弱部18に沿って一部が切り離された第1重なり部14では、切り離される前の第1重なり部14と比較して、上下方向での溶着部16の形成範囲が梱包材10の奥行方向の全体で小さくなる。図4(b)及び図5(b)に示すように、切り離し後の第1重なり部14では、第1重なり部14の厚み方向の両側の脆弱部18を繋ぐ二点鎖線で示す位置まで先端14aが下がる。図6に示すように、二点鎖線で示す切り離される前の第1重なり部14と比較して、奥行方向での第1重なり部14の全体で先端14aが下がる。
また、図5(a)及び図5(b)に示す非溶着部17を備える部分での第1重なり部14では、脆弱部18に沿った第1重なり部14の切り離しによって、第1重なり部14の先端14a側に位置する溶着部16と非溶着部17の一部とが切り離される。そして、図6に示すように、第1重なり部14の先端14aに非溶着部17が位置するようになるため、非溶着部17での上記空気層17aが梱包材10の外部と連通するようになる。これにより、本体部12からの第1重なり部14の延設方向において、本体部12の内部と梱包材10の外部とが空気層17aを介して連通するようになる。
図7に示すように、第1重なり部14の切り離しが行われた後、非溶着部17が位置する第1重なり部14の先端14aの部分に、作業者が切断器具Kを梱包材10の外部から挿入する。この際、切断器具Kの厚みが第1重なり部14の厚み方向と一致するように、作業者は切断器具Kを挿入する。そのため、切断器具Kの厚み方向両側の側面が、図5(b)に示す第1重なり部14の厚み方向にて空気層17aを挟む第2樹脂層11cの内面に沿うようになる。そして、作業者は、切断器具Kの上記側面を第2樹脂層11cの内面に沿わせながら、切断器具Kを本体部12の内部にまで挿入させる。なお、奥行方向における非溶着部17の形成範囲の大きさは、切断器具Kの幅よりも大きく設定されている。そのため、切断器具Kが本体部12の内部に到達するまで、切断器具Kは第1重なり部14を構成するシート11に当接しにくく、第1重なり部14を構成するシート11が切断されない。
そして、作業者は、非溶着部17が位置する第1重なり部14の部分から梱包材10の奥行方向における一方側に切断器具Kを動かす。ここで、第1重なり部14の奥行方向において、非溶着部17と溶着部16とが合わせ面Sに沿って隣接している。そのため、上記のように奥行方向一方側に切断器具Kを動かすと、切断器具Kが、図5(b)に示す非溶着部17での空気層17aから、図4(b)に示す奥行方向一方側にて非溶着部17と隣接する溶着部16を合わせ面Sに沿って進行するようになる。これにより、溶着部16が位置する第1重なり部14の部分では、切断器具Kにより溶着部16が合わせ面Sに沿って切断される。切断器具Kを第1重なり部14の奥行方向一方端部にまで移動させることで、第1重なり部14のうち、非溶着部17が位置する奥行方向の中間位置から一方側部分の全体で溶着部16が切断される。
つづいて作業者は、非溶着部17が位置する第1重なり部14の部分から梱包材10の奥行方向における他方側に切断器具Kを動かす。上記した奥行方向一方側の第1重なり部14の切断と同様に、奥行方向他方側の第1重なり部14でも、奥行方向他方側にて非溶着部17と隣接する溶着部16が合わせ面Sに沿って切断される。そして、切断器具Kを第1重なり部14の奥行方向他方端部にまで移動させることで、第1重なり部14のうち、非溶着部17が位置する奥行方向の中間位置から他方側部分の全体で溶着部16が切断される。切断器具Kによる切断が第1重なり部14の奥行方向他方側端部にまで進むと、第1重なり部14の奥行方向の全体で溶着部16が切断された状態となる。
なお、図8に示すように、第1重なり部14における溶着部16及び非溶着部17は積層体20の中間側面20bと上下方向で対向している。そのため、非溶着部17に切断器具Kが挿入されるときや、切断器具Kによって溶着部16の切断が行われるときには、切断器具Kが、積層体20の中間側面20bと上下方向にて対向し、積層体20の中間側面20bに近づくことになる。
第1重なり部14の奥行方向の全体で溶着部16が切断されると、第1重なり部14の奥行方向の全体で溶着部16によるシート11の溶着が解除され、梱包材10の上部が開口する。作業者は、この梱包材10の開口部から積層体20を取り出すことで、積層体20からの梱包材10の取り除き作業を完了させる。
本実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)第1重なり部14の先端14aから脆弱部18の位置する部分を脆弱部18に沿って切り取ることにより、第1重なり部14の奥行方向での一部分にて非溶着部17よりも本体部12と反対側に位置していた溶着部16がなくなる。そして、第1重なり部14の奥行方向での一部分にて、第1重なり部14の先端14aから基端14bまでに非溶着部17が位置するようになる。そのため、梱包材10の切断に際して、梱包材10の外部から非溶着部17に切断器具Kを挿入することで、シート11を切断することなく切断器具Kを本体部12の内部まで挿入できる。そして、非溶着部17から第1重なり部14の合わせ面Sに沿って切断器具Kを進行させることで、金属層11bを切断せずに上記合わせ面Sに沿って溶着部16を切断できる。したがって、本実施形態によれば、金属層11bが切断器具Kによって切断されないため、梱包材10を切断する際に積層体20への金属粉の付着を抑制できる。
(2)第1重なり部14における溶着部16及び非溶着部17が、積層体20からの正極タブ群21a及び負極タブ群22aの突出方向において、これら正極タブ群21a及び負極タブ群22aに対向していない。そのため、切断器具Kが非溶着部17から本体部12の内部に挿入される際や、切断器具Kによって溶着部16が切断される際には、正極タブ群21a及び負極タブ群22aの突出箇所以外の部分である積層体20の中間側面20bに切断器具Kが近づくことになる。そして、正極タブ群21a及び負極タブ群22aを含む積層体20に切断器具Kが接触しにくくなる。したがって、切断器具Kが積層体20に接触することによる積層体20の変形を抑制できる。
(3)非溶着部17への切断器具Kの挿入に際して脆弱部18に沿って第1重なり部14を切り取ることにより、切り取られた第1重なり部14の分だけ第1重なり部14での溶着部16の形成範囲が小さくなる。そのため、切断器具Kを非溶着部17に挿入し、非溶着部17から切断器具Kを進行させることで溶着部16を切断する際に、溶着部16から切断器具Kに作用する抵抗が小さくなる。したがって、切断器具Kによる溶着部16の切断を容易に行うことができる。
(4)第1重なり部14のうちで非溶着部17が設けられる部分では、第1重なり部14の先端14aから本体部12側の途中の位置までに溶着部16が位置しているとともに、溶着部16の形成範囲を除く範囲に非溶着部17が位置している。また、非溶着部17の形成範囲には脆弱部18の形成位置が含まれている。脆弱部18に沿って第1重なり部14が切り取られる前では、非溶着部17での空気層17aが梱包材10の外部に連通していない。そのため、梱包材10によって積層体20を梱包した状態では、積層体20をより高精度に密閉できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 上記実施形態での切れ込み18cにかえて、ミシン目のような断続的な切れ込みであって、第1重なり部14を厚み方向に貫通する態様の切れ込みを脆弱部18に設けてもよい。
○ 第1重なり部14における非溶着部17に脆弱部18が含まれる態様であれば、第1重なり部14の奥行方向にて部分的に脆弱部18を設けてもよい。
○ 奥行方向における一部分での第1重なり部14において、本体部12からの延設方向の全体に非溶着部17を設けるとともに、第1重なり部14への脆弱部18の形成を省略してもよい。この形態では、第1重なり部14の奥行方向での一部分にて、第1重なり部14の基端14bから先端14aまでの第1重なり部14の上下方向での全範囲に非溶着部17が位置する。また、梱包材10の取り外し作業を行う前から図6に示す形状のように非溶着部17の空気層17aが第1重なり部14の先端14a側に開口している。こうした梱包材10においても、上記実施形態と同様に切断器具Kによる切断を行えば、上記実施形態の効果(1)と同様の効果を得ることができる。
○ 第1重なり部14の奥行方向における非溶着部17の形成位置、形成箇所数、及び形成範囲は適宜変更可能である。例えば、第1重なり部14の奥行方向における非溶着部17の形成位置は、第1重なり部14の奥行方向の端部等、奥行方向での中間位置以外の位置としてもよい。また、例えば、第1重なり部14の奥行方向における非溶着部17の形成箇所数は、上記中間位置や上記中間位置以外の位置のうち、1箇所でもよいし、2箇所以上でもよい。
○ 第1重なり部14の切断によって梱包材10の上部を開口させた後、その開口部分から作業者がシート11を両側に開くことで、さらに大きく開口させて積層体20を梱包材10から取り出すようにしてもよい。
○ 一対の第2重なり部15の一方又は両方に非溶着部17や脆弱部18を設け、第2重なり部15を上記実施形態と同様に切断器具Kによって切断してもよい。この形態の第2重なり部15では、第2重なり部15の延設方向が第1方向に相当し、第2重なり部15での合わせ面Sに沿う方向のうちで上記第1方向と直交する方向が第2方向に相当する。
○ 溶着させる前から袋状であり一部が開口したシート11を採用してもよい。この形態において、シート11が溶着されてなる梱包材10では、第1重なり部14のみを備え、一対の第2重なり部15を備えない。
○ 正極電極及び負極電極のいずれか一方を複数積層してなる積層体を梱包材10で包むようにしてもよい。この場合でも、積層体における正極タブ群21a又は負極タブ群22aの突出方向にて正極タブ群21a又は負極タブ群22aと非溶着部17及び溶着部16を対向させないようにすれば、上記実施形態での効果(2)と同様の効果を得ることができる。
○ 積層体20以外の部品を梱包材10によって梱包してもよい。
S…合わせ面、10…梱包材、11…シート、11a…第1樹脂層、11b…金属層、11c…第2樹脂層、12…本体部、13…重なり部、14…第1重なり部、14a…先端、14b…基端、15…第2重なり部、16…溶着部、17…非溶着部、18…脆弱部、20…積層体、20a…タブ側面、20b…中間側面、21…正極タブ、21a…正極タブ群、22…負極タブ、22a…負極タブ群。

Claims (3)

  1. 金属からなる金属層と熱溶着性の樹脂からなる樹脂層とを有する多層シートによって部品を包む梱包材であって、
    前記部品を包む袋状の前記多層シートからなる本体部と、前記本体部の外面から前記本体部の外部に向けて延設されるとともに、前記本体部の内面をなす前記多層シートの面を合わせ面として前記多層シートが二重に重なってなる重なり部と、を備え、
    前記重なり部は、
    前記本体部からの前記重なり部の延設方向を第1方向とし、前記重なり部での前記合わせ面に沿う方向のうちで前記第1方向と直交する方向を第2方向とするとき、
    前記第2方向に沿って前記樹脂層が溶着してなる溶着部と、
    前記第2方向にて前記溶着部と隣り合うとともに、前記樹脂層が溶着していない非溶着部と、
    前記第2方向にて隣り合う前記溶着部と前記非溶着部とに亘って前記第2方向に延びる脆弱部と、を有し、
    前記重なり部は前記脆弱部に沿って切り取り可能であり、
    前記重なり部の前記第2方向での一部分では、前記第1方向において前記本体部側の端部である前記重なり部の基端から前記本体部とは反対側の途中位置までの範囲に前記非溶着部が前記脆弱部を含んで位置し、前記第1方向において前記本体部とは反対側にて前記非溶着部と隣り合って前記溶着部が位置する梱包材。
  2. 金属からなる金属層と熱溶着性の樹脂からなる樹脂層とを有する多層シートによって部品を包む梱包材であって、
    前記部品を包む袋状の前記多層シートからなる本体部と、前記本体部の外面から前記本体部の外部に向けて延設されるとともに、前記本体部の内面をなす前記多層シートの面を合わせ面として前記多層シートが二重に重なってなる重なり部と、を備え、
    前記重なり部は、
    前記本体部からの前記重なり部の延設方向を第1方向とし、前記重なり部での前記合わせ面に沿う方向のうちで前記第1方向と直交する方向を第2方向とするとき、
    前記第2方向に沿って前記樹脂層が溶着してなる溶着部と、
    前記第2方向にて前記溶着部と隣り合うとともに、前記樹脂層が溶着していない非溶着部と、を有し、
    前記重なり部の前記第2方向での一部分では、前記第1方向において前記本体部側の端部である前記重なり部の基端から前記本体部とは反対側の端部である前記重なり部の先端までの範囲に前記非溶着部が位置する梱包材。
  3. 前記部品は、シート状であって縁部から突出するタブを有する電極が複数積層された積層体であり、
    前記タブは、前記積層体の積層方向に重なっており、
    前記溶着部及び前記非溶着部は、前記積層体からの前記タブの突出方向において、前記タブに対向しない請求項1又は請求項2に記載の梱包材。
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