JP2020138146A - 除湿システム - Google Patents

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Abstract

【課題】室内空間を高精度に除湿できる除湿システムを提供する。【解決手段】除湿システム(10)は、水分の吸着及び脱着が可能な吸着ロータ(31)と、吸着ロータ(31)の一部を通過する給気通路(40)とを備え、前記給気通路(40)に接続され、前記給気通路(40)を流れる空気が前記吸着ロータ(31)をバイパスするバイパス通路(44)と、前記バイパス通路(44)に設けられ、前記バイパス通路(44)を流れる空気の流量を調節する調節装置(45)とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、除湿システムに関するものである。
特許文献1の除湿システムは、吸着ロータにより除湿した空気を室内へ供給する。
WO2013−046715
従来より、乾式除湿機を使用する空調システムにおいて、室内空間の露点温度は乾式除湿機が備える再生熱交換器の温度や吸着ロータの回転数の調節などにより制御されている。この乾式除湿機では、室内空間の除湿負荷が低下した状態においても、室内空間に供給される空気全量が加熱される。そのため、乾式除湿機を使用する空調システムにおいて省エネルギー化及び省コスト化を実現することは困難であった。
本開示の目的は、省エネルギー化及び省コスト化可能な除湿システムを提供することである。
本開示の第1の態様は、水分の吸着及び脱着が可能な吸着ロータ(31)と、前記吸着ロータ(31)の一部を通過するように空気を流す給気通路(40)とを備え、前記給気通路(40)に接続され、前記給気通路(40)を流れる空気が前記吸着ロータ(31)をバイパスするバイパス通路(44)と、前記バイパス通路(44)に設けられ、前記バイパス通路(44)を流れる空気の流量を調節する調節装置(45)と、を備えることを特徴とする除湿システムである。
第1の態様では、給気通路(40)を流れる空気の一部は、吸着ロータ(31)をバイパスするバイパス通路(44)を流れる。バイパス通路(44)を流れる空気量は、調節装置(45)により調節される。
このことにより、除湿システムの除湿負荷が小さいときは吸着ロータ(31)を通過する空気の流量を減らすことができる。従って、除湿システムの省エネルギー化及び省コスト化を実現できる。
本開示の第2の態様は、第1の態様において、前記調節装置(45)は、室内空間(S)の露点温度が目標値となるように、バイパス通路(44)を流れる空気の流量を調節することを特徴とする除湿システムである。
第2の態様では、調節装置(45)に調節されることにより、露点温度の目標値に応じた空気量がバイパス通路(44)を流れる。このため、除湿システムの除湿負荷に応じて吸着ロータ(31)に流入する空気量を調節することができる。従って、除湿システムの省エネルギー化及び省コスト化を実現できる。
本開示の第3の態様は、第1又は第2の態様において、前記吸着ロータ(31)を収容するケーシング(80)と、前記ケーシング(80)の内壁面と前記吸着ロータ(31)の外周面との間に設けられた隔壁(48)とを備え、前記ケーシング(80)の内部は、前記隔壁(48)を挟んで、前記吸着ロータ(31)への空気の流入側の第1空間(81)と、前記吸着ロータ(31)からの空気の流出側の第2空間(82)とに区画されていることを特徴とする除湿システムである。
第3の態様では、吸着ロータ(31)はケーシング(80)の内部に設けられる。ケーシング(80)の内部は、ケーシング(80)の内壁面と吸着ロータ(31)の外周面との間に設けられた隔壁(48)により、第1空間(81)と第2空間(82)とに区画されている。バイパス通路(44)は、吸着ロータ(31)をバイパスするように、第1空間(81)と第2空間(82)とに亘って設けられる。
本開示の第4の態様は、第3の態様において、前記隔壁(48)には、前記バイパス通路(44)を構成する開口(49)が形成されていることを特徴とする除湿システムである。
第4の態様では、バイパス通路(44)は隔壁(48)に形成された開口(49)を介して第1空間(81)と第2空間(82)とを連通している。このことにより、バイパス通路(44)を通過する空気は、吸着ロータ(31)をバイパスするように流れる。
本開示の第5の態様は、第3の態様において、前記バイパス通路(44)は、前記ケーシング(80)の外部に設けられていて、前記第1空間(81)と前記第2空間(82)とを連通させるダクトであることを特徴とする除湿システムである。
第5の態様では、バイパス通路(44)は、第1空間(81)と第2空間(82)とを連通するダクトであって、ケーシング(80)の外部に設けられている。このことにより、バイパス通路(44)を通過する空気は、吸着ロータ(31)をバイパスするように流れる。
本開示の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれか1つにおいて、それぞれが空気を除湿する複数の除湿ユニットを備え、複数の前記除湿ユニットは、前記給気通路(40)に直列に配置され、複数の前記除湿ユニットのうち、少なくとも最も下流に配置された除湿ユニットには前記吸着ロータ(31)が設けられ、前記バイパス通路(44)は、最も下流に配置される前記除湿ユニットの吸着ロータ(31)を空気がバイパスするように前記給気通路(40)に接続されることを特徴とする除湿システムである。
第6の態様では、給気通路(40)を流れる空気は、直列に配置された複数の除湿ユニットを順に通過する。このことにより、給気通路(40)を流れる空気は複数回に亘って除湿されるため、除湿効果を高めることができる。また、バイパス通路(44)は、少なくとも最も下流に配置される除湿ユニットに設けられる吸着ロータ(31)をバイパスするように、給気通路(40)に設けられている。このことにより、除湿システムの除湿負荷が小さいときは吸着ロータ(31)を通過する空気の流量を減らすことができる。従って、除湿システムの省エネルギー化及び省コスト化を実現できる。
図1は、実施形態の除湿システムの全体構成を示す概略の構成図である。 図2は、実施形態に係る図1のA−A断面を示す除湿ユニットの概略図である。 図3は、実施形態の変形例に係る図1のA−A断面を示す除湿ユニットの概略図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本開示の実施形態は、室内空間(S)を除湿する除湿システム(10)に関するものである。この除湿システム(10)は、室外空気(OA)を除湿し、この空気を給気(SA)として室内へ供給する。除湿対象となる室内空間(S)は、低露点空気が求められるリチウム電池の製造ラインのドライクリーンエリアである。図1の除湿システム(10)はリチウム電池の製造ラインの一部を構成するものである。
図1に示すように、本開示の除湿システム(10)は、第1除湿ユニット(61)と、第2除湿ユニット(62)と、第3除湿ユニット(30)とを備えている。第1除湿ユニット(61)、第2除湿ユニット(62)及び第3除湿ユニット(30)は、給気(SA)の流通経路において直列に配置されている。
この除湿システム(10)は、室外空気(OA)を除湿して給気(SA)として室内へ供給するための給気通路(40)を備えている。給気通路(40)は、第1から第3までの給気路(41,42,43)を有している。第1給気路(41)は、第2除湿ユニット(62)の上流側に配置されている。第2給気路(42)は、第2除湿ユニット(62)と第3除湿ユニット(30)の間に配置され、第2除湿ユニット(62)と第3除湿ユニット(30)とを直接に接続している。第3給気路(43)は、第3除湿ユニット(30)の下流側に配置される。第3給気路(43)には、空気を加熱する再熱熱交換器(66)が設けられている。第3給気路(43)の流出端は室内空間(S)に連通する給気口(91)に接続されている。
また、除湿システム(10)は、給気通路(40)の一部の空気を排気(EA)として室外へ排出するための排気通路(50)を備えている。排気通路(50)は、第1から第3までの排気路(51,52,53)を備えている。排気通路(50)は、流入端が第2給気路(42)に接続され、流出端が室外に連通している。
給気通路(40)は室内空間(S)へ供給される空気が通過する通路である。排気通路(50)は、室外へ排出される空気が通過する通路である。この給気通路(40)と排気通路(50)とにより空気通路が構成されている。この空気通路には、第1除湿ユニット(61)と第2除湿ユニット(62)と第3除湿ユニット(30)とが、室内へ供給される空気である室外空気(OA)の入口側から順に配置されている。
第1除湿ユニット(61)は、外気冷却熱交換器(68)と第1ドレンパン(94)とを備える。外気冷却熱交換器(68)は、室外空気(OA)を冷却して除湿する。第1ドレンパン(94)は、外気冷却熱交換器(68)で凝縮した水を受ける。第1除湿ユニット(61)は、第1給気路(41)に設けられている。第1給気路(41)には、室内空気が流入する流入端と、空気を室内空間(S)へ搬送するための給気ファン(70)が設けられている。
第2除湿ユニット(62)は、冷却熱交換器(69)と第2ドレンパン(95)を備える。冷却熱交換器(69)は、第1除湿ユニット(61)において冷却された空気をさらに冷却して除湿する。第2ドレンパン(95)は、冷却熱交換器(69)で凝縮した水を受ける。第2除湿ユニット(62)は第1給気路(41)に設けられている。第2除湿ユニット(62)は、前記給気ファン(70)の下流側に設けられている。
第3除湿ユニット(30)は、ケーシング(80)と吸着ロータ(31)と再生熱交換器(空気加熱器)(65)とバイパス通路(44)とを備える。
図1及び図2に示すように、ケーシング(80)には、円板状の吸着ロータ(31)が収容されている。ケーシング(80)は、断面が矩形の箱状の部材である。吸着ロータ(31)は、ケーシング(80)の内部空間を横断する姿勢で設置されている。
ケーシング(80)内には、ケーシング(80)の内壁面と吸着ロータ(31)の外周面との間に隔壁(48)が設けられている。ケーシング(80)の内部は、隔壁(48)を挟んで、空気が第2給気路(42)から吸着ロータ(31)へ流入する側の第1空間(81)と、吸着ロータ(31)から第3給気路(43)へ流出する側の第2空間(82)とに区画されている。
吸着ロータ(31)は、円板状の多孔性の基材と、その表面に担持される吸着剤とにより構成される。吸着ロータ(31)は,駆動機構(図示省略)によって駆動され、両通路(40,50)の間にある軸心を中心として回転する。吸着ロータ(31)は、厚さ方向に空気が通過可能に構成されている。
ケーシング(80)内には、吸着部(32)、熱回収部(33)及び再生部(34)が形成される。吸着ロータ(31)は、吸着部(32)、熱回収部(33)及び再生部(34)のそれぞれに跨がって配置される。
吸着部(32)では、第1給気路(41)から吸着ロータ(31)に流入する空気が吸着ロータ(31)に担持される吸着剤と接触し、該空気中の水分が前記吸着剤に吸着される。
熱回収部(33)では、吸着ロータ(31)のうち再生部(34)において高温となった部分により、排気通路(50)の第1排気路(51)から吸着ロータ(31)に流入する空気が加熱される。
再生部(34)では、吸着部(32)において吸着された水分が脱離され、排気通路(50)の第2排気路(52)から吸着ロータ(31)に流入する空気に付与される。
第1排気路(51)は、吸着ロータ(31)の熱回収部(33)の上流側に形成されている。第2排気路(52)は、吸着ロータ(31)の熱回収部と再生部(34)との間に形成されている。第3排気路(53)は、再生部(34)の下流に形成され、室外へ連通している。
第2排気路(52)には、吸着ロータ(31)を再生するために空気を加熱する再生熱交換器(65)が、吸着ロータ(31)への再生空気の入口側に設けられている。第3排気路(53)には、空気を室外へ放出するための排気ファン(71)が設けられている。
図2に示すように、ケーシング(80)内の隔壁(48)には、バイパス通路(44)を構成する開口(49)が形成されている。バイパス通路(44)の流入端(85)は第1空間(81)の第2給気路(42)に接続される。バイパス通路(44)の流出端(86)は第2空間(82)の第3給気路(43)に接続される。このことにより、バイパス通路(44)は、開口(49)を介して第1空間(81)と第2空間(82)とを連通し、吸着ロータ(31)をバイパスするように設けられる。
バイパス通路(44)には、調節装置であるダンパ(45)が設けられている。ダンパ(45)は、バイパス通路(44)内の空気の流量を調節する。ダンパ(45)の開度が変更されると、バイパス通路(44)内の空気の流量が変化する。
除湿システム(10)は、室内空気(RA)を給気通路(40)へ返送する還気通路(58)を備えている。還気通路(58)の流入端は室内空間(S)に連通する還気口(92)に接続されている。還気通路(58)の流出端は、第1除湿ユニット(61)と給気ファン(70)との間の第1給気路(41)に接続されている。還気通路(58)には、室内空間(S)の露点温度を測定する露点温度センサ(47)が設けられている。
除湿システム(10)は、露点温度センサ(47)及び調節装置(45)と有線又は無線により通信可能な制御装置(46)を備えている。制御装置(46)は、露点温度センサ(47)が測定した露点温度や、作業者によって入力される露点温度の目標値に基づいて、ダンパ(45)の開度を制御する。
−運転動作−
除湿システム(10)の運転動作について説明する。
室外空気(OA)は、給気通路(40)の第1給気路(41)に流入する。第1給気路(41)を流れる空気は、第1除湿ユニット(61)によって冷却され、空気中の水蒸気が凝縮する。第1除湿ユニット(61)において生成した凝縮水は、第1ドレンパン(94)へと落ち、除湿システム(10)の外部へ排出される。
第1除湿ユニット(61)で冷却及び除湿された空気は、給気ファン(70)により第2除湿ユニット(62)へ流入する。この空気は、第2除湿ユニット(62)により冷却され、空気中の水蒸気が凝縮する。第2除湿ユニット(62)において生成した凝縮水は、第2ドレンパン(95)へと落ち、除湿システム(10)の外部へ排出される。
第2除湿ユニット(62)で除湿された空気は、第2給気路(42)を流れ、第3除湿ユニット(30)に流入する。この空気の一部は吸着ロータ(31)のうち吸着部(32)を通過する。その結果、この空気中の水分が吸着ロータ(31)の吸着剤に吸着される。吸着ロータ(31)により除湿された空気は、第3給気路(43)を流れる。この空気は、再熱熱交換器(66)で温度調整された後、給気(SA)として室内へ供給される。
第2給気路(42)を流れる空気の一部は、第1排気路(51)に流入し、熱回収部(33)を通過する。この空気は、吸着ロータ(31)のうち再生部(34)において高温となった部分において加熱される。
熱回収部(33)で加熱された空気は、第2排気路(52)を流れて再生熱交換器(65)でさらに加熱される。この空気は、吸着ロータ(31)の再生部(34)を通過する。その結果、吸着ロータ(31)の吸着剤から空気中へ水分が脱離し、吸着剤が再生される。吸着ロータ(31)の再生に利用された空気は、第3排気路(53)を流れ、排気ファン(71)により排気(EA)として室外へ排出される。
第2給気路(42)から吸着ロータ(31)へ流れる空気の一部は、第1空間(81)の流入端(85)からバイパス通路(44)へ流入する。バイパス通路(44)を通過した空気は、第2空間の流出端(86)から第3給気路(43)に流入する。
バイパス通路(44)に流れる空気の流量は、バイパス通路に設けられたダンパ(45)の開度により調節される。ダンパ(45)の開度は、作業者によって設定された露点温度の目標値に基づいて、制御装置(46)により制御される。
例えば、室内空間(S)の露点温度が目標値よりも低い場合、除湿システム(10)の除湿能力は過剰状態にある。そのため、除湿システム(10)の除湿負荷を下げるために、制御装置(46)はダンパ(45)の開度を大きくする。このことにより、吸着ロータ(31)へ流入する空気量は減少し、除湿システム(10)の除湿負荷は低下する。
一方、室内空間(S)の露点温度が目標値よりも高い場合、除湿システム(10)の除湿能力は不足状態にある。そのため、室内へ供給される給気の除湿効果を高めるため、制御装置(46)はダンパ(45)の開度を小さくする。このことにより、吸着ロータ(31)へ流入する空気量が増加し、室内空間(S)の露点温度は目標値に達する。
バイパス通路(44)を通過した空気は、第3給気路(43)に流入し、吸着ロータ(31)の吸着部(32)を通過した空気と合流する。この空気は、再熱熱交換器(66)で温度調整された後、給気(SA)として室内空間(S)に供給される。
室内空間(S)の空気の一部は、陽圧空気として排気(EA)として室外へ排出される。室内空間(S)の一部は、還気通路(58)に流入する。還気通路(58)を流れる空気は、第1給気路(41)に返送される。この返送空気は、第1除湿ユニット(61)で除湿された空気と混合される。
−実施形態の効果−
前記実施形態の除湿システム(10)は、水分の吸着及び脱着が可能な吸着ロータ(31)と、前記吸着ロータ(31)の一部を通過するように空気を流す給気通路(40)とを備え、前記給気通路(40)に接続され、前記給気通路(40)を流れる空気が前記吸着ロータ(31)をバイパスするバイパス通路(44)と、前記バイパス通路(44)に設けられ、前記バイパス通路(44)を流れる空気の流量を調節する調節装置(45)と、を備える。
乾式除湿機を備えた除湿システムでは、除湿システムの除湿負荷が低下した場合、吸着ロータを低速度で回転させたり、再生熱交換器で熱する空気の温度を調節したりしていた。しかし、吸着ロータに流入する空気流量は変わらないため、給気ファンに余分な送風動力が発生するばかりでなく、吸着ロータの熱回収部を通過した余剰の空気が再生熱交換器で熱せられることになる。そのため、除湿システムの省エネルギー化及び省コスト化を実現することが困難であった。
また、除湿システムの除湿負荷に応じて、吸着ロータの回転速度を調節したり、再生熱交換器の温度を調節したりする方法では、吸着ロータの回転速度を変更又は再生熱交換器の温度を変更してから、給気の湿度が変化するまでに時間がかかるため、室内空間の湿度を高精度に制御できないといった問題がある。
本実施形態の除湿システム(10)では、給気通路(40)を流れる空気の一部は、吸着ロータ(31)に流入せずバイパス通路(44)を流れる。バイパス通路(44)に流れる空気の流量は、バイパス通路(44)に設けられた調節装置であるダンパ(45)の開度により調節される。従って、除湿システムの除湿負荷に応じて、ダンパ(45)の開度を調節することにより、給気通路(40)から吸着ロータ(31)へ流入する空気量を調節できる。
このことにより、除湿負荷が低下したとき、吸着ロータ(31)へ流入する空気量を減少させることができる。そのため、給気ファン(70)に発生する余剰の送風動力を抑えることができる。また、吸着ロータ(31)のうち熱回収部(33)を通過して再生熱交換器(65)に流入する空気量も減少するので、再生熱交換器(65)で消費される熱量も抑えることができる。以上より、本実施形態の除湿システム(10)は、省エネルギー化及び省コスト化を実現できる。
また、本実施形態の除湿システム(10)は、バイパス通路(44)に流れる空気の流量を調節することにより、室内空間(S)に供給される給気の湿度を迅速に変化させることができる。このことにより、室内空間(S)の湿度を高精度に制御できる。
本実施形態の調節装置(ダンパ)(45)は、室内空間(S)の露点温度が目標値となるように、バイパス通路(44)を流れる空気の流量を調節する。
室内空間(S)の露点温度の目標値に応じて、ダンパ(45)の開度が調節される。このことにより、吸着ロータ(31)に向かって流れる空気のうち、露点温度の目標値に応じた空気量がバイパス通路(44)を流れる。そのため、給気ファン(70)に発生する余剰の送風動力を抑えることができる。また、吸着ロータ(31)のうち熱回収部(33)を通過して再生熱交換器(65)に流入する空気量も減少するので、再生熱交換器(65)で消費される熱量も抑えることができる。以上により、本実施形態の除湿システム(10)は、省エネルギー化及び省コスト化を実現できる。
また、本実施形態の除湿システム(10)は、バイパス通路(44)に流れる空気の流量を調節することにより室内空間(S)へ供給される給気の湿度を迅速に変化させることができる。このことにより、室内空間(S)の露点温度を高精度に制御できる。
本実施形態の第3除湿ユニット(30)は、吸着ロータ(31)を収容するケーシング(80)と、該ケーシング(80)の内壁面と吸着ロータ(31)の外周面との間に設けられた隔壁(48)とを備え、ケーシング(80)の内部は、前記隔壁(48)を挟んで、前記吸着ロータ(31)への空気の流入側の第1空間(81)と、前記吸着ロータ(31)からの空気の流出側の第2空間(82)とに区画されている。隔壁(48)には、前記バイパス通路(44)を構成する開口が形成されている。このため、バイパス通路(44)をケーシング(80)の内部に設けることができるため、第3除湿ユニット(30)の省スペース化と省コスト化を実現できる。
〈実施形態の変形例〉
図3に示すように、変形例のバイパス通路(44)は、ケーシング(80)の外部に設けられていて、第1空間(81)と第2空間(82)とを連通させるダクトである。そのため、隔壁(48)は開口(49)を有さないため、第1空間(81)及び第2空間(82)の一方を流れる空気は吸着ロータ(31)を必ず通過して他方へ流れることになる。このことにより、吸着ロータ(31)において、空気中の水分の吸着と脱着の効率を向上させることができる。
〈その他の実施形態〉
上述した実施形態及び各変形例においては、以下のような構成としてもよい。
上述した実施形態の除湿システム(10)は、給気通路(40)において直列に3つの除湿ユニット(61,62,30)が配置されているが、少なくとも最も下流の除湿ユニットに吸着ロータ(31)が設けられていれば、3つ以上の除湿ユニットを備えていてもよい。その場合、バイパス通路(44)は、最も下流に配置される除湿ユニットの吸着ロータ(31)を空気がバイパスするように給気通路(40)に接続される。複数の除湿ユニットが設けられることにより、給気通路(40)を流れる空気は複数回に亘って除湿されるため、室内空間(S)の除湿効果を高めることができる。
上述した実施形態の除湿システム(10)は、給気通路(40)において直列に3つの除湿ユニット(61,62,30)が配置されているが、除湿システム(10)が備える除湿ユニットは第3除湿ユニット(30)のみであってもよい。
給気通路(40)に配置される複数の除湿ユニットの構成は、最も下流に配置される除湿ユニットを除いて特に限定はなく、例えば複数の吸着熱交換器を備えるものであってもよい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、除湿システムについて有用である。
S 室内空間
10 除湿システム
31 吸着ロータ
40 給気通路
44 バイパス通路
45 調節装置(ダンパ)
48 隔壁
49 開口
80 ケーシング
81 第1空間
82 第2空間

Claims (6)

  1. 水分の吸着及び脱着が可能な吸着ロータ(31)と、
    前記吸着ロータ(31)の一部を通過するように空気を流す給気通路(40)と、を備え、
    前記給気通路(40)に接続され、前記給気通路(40)を流れる空気が前記吸着ロータ(31)をバイパスするバイパス通路(44)と、
    前記バイパス通路(44)に設けられ、前記バイパス通路(44)を流れる空気の流量を調節する調節装置(45)と、
    を備えることを特徴とする除湿システム。
  2. 請求項1において、
    前記調節装置(45)は、室内空間(S)の露点温度が目標値となるように、前記バイパス通路(44)を流れる空気の流量を調節することを特徴とする除湿システム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記吸着ロータ(31)を収容するケーシング(80)と、
    前記ケーシング(80)の内壁面と前記吸着ロータ(31)の外周面との間に設けられた隔壁(48)と、を備え、
    前記ケーシング(80)の内部は、前記隔壁(48)を挟んで前記吸着ロータ(31)への空気の流入側の第1空間(81)と、前記吸着ロータ(31)からの空気の流出側の第2空間(82)とに区画されている
    ことを特徴とする除湿システム。
  4. 請求項3において、
    前記隔壁(48)には、前記バイパス通路(44)を構成する開口(49)が形成されている
    ことを特徴とする除湿システム。
  5. 請求項3において、
    前記バイパス通路(44)は、前記ケーシング(80)の外部に設けられていて、前記第1空間(81)と第2空間(82)とを連通させるダクトであることを特徴とする除湿システム。
  6. 請求項1から5のいずれか1つにおいて、
    それぞれが空気を除湿する複数の除湿ユニットを備え、
    複数の前記除湿ユニットは、前記給気通路(40)に直列に配置され、
    複数の前記除湿ユニットのうち、少なくとも最も下流に配置された除湿ユニットには前記吸着ロータ(31)が設けられ、
    前記バイパス通路(44)は、最も下流に配置される前記除湿ユニットの前記吸着ロータ(31)を空気がバイパスするように前記給気通路(40)に接続されることを特徴とする除湿システム。
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