JP2011089665A - 調湿装置 - Google Patents

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城基 宋
Hitoshi Yamaguchi
仁士 山口
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Abstract

【課題】 冬季においても十分な加湿を可能にするとともに、換気効果を備えた調湿装置を提供する。
【解決手段】 室外空気を取り込む第1および第2のエアハンドリングユニット(AHU)1,2と、第1および第2のAHUのそれぞれに内蔵された吸着剤と、吸着剤に直接水分を供給する給水部30,31とを備え、除湿工程と加湿工程を選択的に行う構成とした。除湿工程は、第1動作と第2動作とを所定の切換時間間隔で交互に繰り返し、加湿工程は、第3動作と第4動作とを所定の切換時間間隔で交互に繰り返す。加湿工程では、吸着側のAHUの吸着剤に給水部から直接水分を供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、調湿装置に関し、特に、吸着剤を利用したデシカント換気型調湿装置に関するものである。
一般に、吸着剤(デシカント)を利用する調湿機には、空気の流通経路にデシカントロータを配置し、そのデシカントロータの吸着領域と再生領域の位置を変更するいわゆるロータ式の調湿機と、少なくとも二つのデシカントを処理空気経路および再生空気経路に配置し、双方の流通経路を切り換えて作動するいわゆるバッチ式の調湿機があった。
ロータ式調湿機は、円筒状のロータの円形表面を例えば1/2に領域を分け、半分を吸着領域、残りの半分を再生領域とする場合、当該ロータを180°ずつ回転させることにより、一方では吸着領域を通過して常に除湿された空気が、他方では再生領域を通過して加湿された空気が排出される構成となっていた(特許文献1参照)。従って、夏季における除湿運転では、除湿した空気を室内に排出し、加湿された空気を室外に排出することとし、冬季(乾燥季)における加湿運転では、加湿した空気を室内に排出し、除湿された空気を室外に排出することにより、室内の湿度調整を可能にするものであった。
他方、バッチ式調湿機は、二つのデシカントを通過する流通経路を切り換える構成であるから、除湿運転時においては、室外の空気を吸着側のデシカント(処理空気経路)を通過させることによって除湿し、当該除湿された空気を室内に供給しており、もう一つのデシカント(再生空気経路)において吸着剤を再生させるものであり、加湿運転時においては、室外の空気を再生側のデシカント(再生空気経路)を通過させて室内に排出させる構成であった(特許文献2および3参照)。
特開2009−97837号公報 特開2006−78108号公報 特開2009−109091号公報
ところで、上記デシカント式の調湿機の加湿運転時は、室内の空気を排出する際に室内空気から水分を吸収し、これを再生時に加湿して室内に供給するものであることから、室内の湿度が著しく向上するものではなかった。そこで、特許文献3において開示される調湿機では、加湿循環運転可能な構成とし、凝縮器および蒸発器を有するヒートポンプを組み込み、蒸発器により外気を冷やして相対湿度を上げることによって、外気に含まれている水蒸気を吸着剤に吸着させる試みが提案されている。
しかしながら、冬季における湿度の低い外気から強制的に水蒸気を吸着させる場合には、ヒートポンプの蒸発器が低温化し、この蒸発器に水蒸気が結露することがあり、これは、結果的に吸着剤に吸着できる水蒸気量を低下させる原因となり得るものであった。さらに、蒸発器に結露した水蒸気は凍結により着霜することもあり、この場合には調湿機の運転を一時的に中止し除霜運転(デフロスト運転)を必要とすることとなっていた。そこで、吸着剤による水蒸気の吸着量を多くするためには、多くの外気を取り入れる必要があり、空気搬送装置のエネルギ消費量の増大とダクトおよび調湿機の大型化を招来することと
なるものであった。さらに、デフロスト運転を必要とする場合には、当該運転のためのエネルギが必要となるものであった。
また、単純な加湿換気運転では、室内空気に含まれる水分を吸着剤で吸着した後に、当該吸着剤を再生させることによって加湿していることから、室内空気に含まれる揮発性化学物質(例えば、ホルムアルデヒド等)やウイルス等が吸着剤に付着したものを再度室内に放出することとなり、良質な空気質を必要とする場所では好ましいとはいい得なかった。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、冬季においても十分な加湿を可能にするとともに、換気効果を備えた調湿装置を提供することである。
そこで、本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、それぞれが室外空気を取り込む第1および第2のエアハンドリングユニットと、この第1および第2のエアハンドリングユニットのそれぞれに内蔵された吸着剤と、この吸着剤に直接水分を供給する給水部とを備え、第1のエアハンドリングユニットで吸着剤を再生すると同時に第2のエアハンドリングユニットで除湿した空気を室内に供給する第1動作と、第2のエアハンドリングユニットで吸着剤を再生すると同時に第1のエアハンドリングユニットで除湿した空気を室内に供給する第2動作とを、所定の切換時間間隔で交互に繰り返す除湿工程と、第1のエアハンドリングユニットで吸着剤を再生して加湿した空気を室内に供給すると同時に第2のエアハンドリングユニットの吸着剤に給水部から直接水分を供給する第3動作と、第2のエアハンドリングユニットで吸着剤を再生して加湿した空気を室内に供給すると同時に第1のエアハンドリングユニットの吸着剤に給水部から直接水分を供給する第4動作とを、所定の切換時間間隔で交互に繰り返す加湿工程とを、選択的に行うことを特徴とする調湿装置を要旨とするものである。
上記構成によれば、除湿工程および加湿工程のいずれの状態においても室内に供給される空気はすべて室外空気となる。すなわち、除湿工程においては、室外空気を取り込んで除湿した空気を室内に供給し、吸着剤の再生過程では、室外空気を取り込んで吸着剤を再生させた後の加湿空気を再び室外に排出するのである。また、加湿工程においては、吸着剤を再生させる際に室外空気を取り込み、加湿した空気を室内に供給するのであり、吸着剤による水分吸着過程は、室内空気を取り込まず、給水部から供給される水分を吸着するのである。これにより、吸着剤を通過する空気は、常に室外空気となり、良質な空気質を得ることができる。
さらに、上記構成によれば、除湿工程における水分の供給は、外気から得るのではなく、給水部から得ることとなり、エアハンドリングユニット内の温度を低下させるなどの相対湿度を変化する構成でないことから、冬季(乾燥季)においても加湿に必要な水分量を得ることができる。
なお、エアハンドリングユニットは、空調機を意味することから、熱交換器を具備する場合もあり得る。熱交換器を備えない形態のエアハンドリングユニットでは、単に、調湿作用のみを可能にするものとなるが、熱交換器を備えた形態では、調湿作用と同時に温度調整も可能となる。本発明では、上記両形態を含む意味でエアハンドリングユニットの語を使用する。
前記発明において、吸着剤の再生には、予め加熱した空気を取り込み、該加熱は前記第1および第2のエアハンドリングユニットから独立した熱源により行う構成とすることができる。このような構成によれば、吸着剤の吸着側と再生側との間に熱交換器を備えた冷媒回路を設ける必要がなく、構造を簡略化することができる。すなわち、吸着剤が水分を吸着する際に発生する吸着熱を利用して再生する試みもあるが、再生側空気を吸着剤の再生が可能な温度に加熱できる熱源を供給することは、熱交換器を介する冷媒回路構造より簡易である。
また、上記構成において、熱源は、前記加熱のためにのみ使用される専用の熱源とする場合、または、他の加熱に使用される熱源を併用するものである場合がある。専用の熱源を用いる場合には、所定温度に加熱できるヒータ等を使用することで構造の簡略化を図ることができ、また、太陽熱や排熱を利用することで経済的な構成とすることができる。他の熱源を併用する場合には、例えば、暖房として加熱された熱源などを使用することができる。
請求項1に記載の発明によれば、冬季(乾燥季)において、給水部から水分供給を受けることにより十分な加湿を可能にする。また、室内に供給される空気は、除湿工程および加湿工程のいずれにおいても外気を取り込むことから、換気効果を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加えて、構造の簡易な調湿装置を構成することができるとともに、吸着剤を再生させるために必要となる加熱温度を容易に制御することができる。つまり、独立した熱源により取込空気を加熱する構成により、当該独立した熱源による加熱状態を自由に設定することができるのである。
請求項3に記載の発明によれば、上記構成に加えて、太陽熱や排熱などを利用した経済的な装置を構成することができる。また、太陽熱等にヒータ等を併用することにより、安定した熱源を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、上記請求項1および2の発明の効果に加えて、例えば、冬季における暖房用の熱源を使用することにより、装置周辺の熱源を利用することができることとなる。
本発明の実施形態の概略を示す説明図である。 (a)は第1動作の状態を示す説明図であり、(b)は第2動作の状態を示す説明図である。 (a)は第3動作の状態を示す説明図であり、(b)は第4動作の状態を示す説明図である。 (a)は第3動作の変形例を示す説明図であり、(b)は第4動作の変形例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、図1に示すように、第1および第2のエアハンドリングユニット(以下、AHUと表記する場合がある)1,2が並列に設けられ、それぞれのAHU1,2には、吸着剤槽3,4および加湿装置5,6が内蔵されるとともに、外気吸込口13,14と排出口15,16が設けられ、この排出口側に送風機17,18が設けられている。上記吸着剤槽3,4には、それぞれシリカゲル、ゼオライトまたは高分子ポリマー等の吸着剤が充填されている。
上記AHU1,2の外気吸込口13,14には、吸気側ダクトが連続して設けられおり、この吸気側ダクトの途中にはダンパ10,11が設けられるとともに、両ダンパ10,11の間にはバイパスダクトが設けられている。ダンパ10,11は、「開」の状態とすることにより、流通経路が変更されず直線的にAHU1,2に送気されるが、「閉」の状態にすると、バイパスダクトを経由するものである。従って、ダンパ10,11を操作することにより、二系統で取り込まれる室外空気8,9の流通経路を第1および第2のAHUのいずれかに振り分けることができる。このとき、室外空気8,9の一方(図中における符号8の空気)は、予め加熱された状態となっており、当該空気8は、吸着剤の再生に使用される。そこで、ダンパ10,11を操作して、加熱空気8を第1および第2のAHU1,2のいずれか一方に供給し、他方を吸着側とすることができるようになっている。なお、図1のダンパ10,11はいずれも「閉」の状態を示している。また、両方のAHU1,2の外気吸込口13,14には、図示せぬフィルタが設けられ、室外空気8,9に混入する埃などを除去するようになっている。
排出口15,16に設けられる送風機17,18には、さらに排出側ダクトが連続して設けられており、この排出側ダクトにもダンパ20,21が設けられている。さらに、両ダンパ20,21の間にはバイパスダクトが設けられており、二つのAHU1,2から排出される異なる種類の空気の経路を振り分けることができる。このダンパ20,21も上記吸気側ダクトに設けられたダンパ10,11と同様に、「開」の状態では、ダクトを直線的に移動するが、「閉」の状態ではバイパスダクトを経由するものである。なお、図1のダンパ20,21は、いずれも「閉」の状態を示している。
ここで、本実施形態では、一方(図中上側)を排気口22と固定し、他方(図中下側)を供給口23と固定している。従って、排気口23は室外に開口しており、供給口22は、室内に開口している。そして、排気口22からは排出空気(EA)が排出され、供給口23からは供給空気(SA)が供給されるのである。
本実施形態は、さらに、二つのAHU1,2の加湿装置5,6に水分を供給する給水部30,31が設けられている。加湿装置5,6に供給された水分は、吸着剤槽3,4の吸着剤に水分を吸着させることができるようになっている。ここで、吸着剤に水分を吸着させるためには、毛管吸引させる場合のほかに、水を噴霧するなどの方法があり得る。また、この給水部30,31からの水分の供給は、加湿運転時のみであることから、除湿運転時には、給水部に水分を蓄積させる必要はない。
本実施形態は、上記のような構成であるから、送風機17,18を作動させることにより、第1および第2のAHU1,2に連続するダクトの流入口から室外空気(OA)を流入させることができるものである。なお、除湿運転時および加湿運転時のいずれの場合においても、供給口23が室外に開口しており、室外空気(OA)を取り込んで供給空気(SA)を室内に供給するものである。ただし、除湿運転と加湿運転とで調湿装置7の運転動作が異なる。また、除湿運転と加湿運転を継続的に運転するために、二つのAHU1,2の機能を変更することが必要となる。そこで、以下に、調湿装置7の運転動作について説明する。
<除湿運転>
除湿運転では、加熱した室外空気8を第1のAHU1に供給し、吸着剤を再生するとともに、加熱しない室外空気9を第2のAHU2に供給し、除湿された空気を室内に供給する第1動作と、加熱した室外空気8を第2のAHU2に供給し、加熱しない室外空気9を第1のAHU1に供給する第2動作とを、所定の切換時間間隔で交互に繰り返すものである。
そこで、第1動作は、図2(a)に示すように、吸気側ダクトに設けられたダンパ10
,11を「開」の状態とし、排気側ダクトに設けられたダンパ20,21も「開」の状態とすることによって行われる。
この第1動作では、加熱された室外空気8は、流通経路を変更されず、第1のAHU1に供給されることとなる。ここでは、加熱された室外空気の熱源によって吸着剤から水分が脱離し、吸着剤が再生されることとなる。この吸着剤の再生により、吸着剤槽を通過した空気は水分を含む加湿空気である。当該加湿空気は、第1のAHU1から排出されると、排気側ダクトにおいて流路が変更されず排気口22から室外に排出されることとなる。
他方、加熱されない室外空気9は、流路を変更せずに第2のAHU2に供給される。ここでは、再生後の吸着剤が吸着剤槽4に存在するため、当該吸着剤が水分を吸着することとなる。この吸着剤槽4を通過した室外空気9は、吸着剤により水分を吸着された除湿空気である。また、この除湿空気は、第2のAHU2から排出された後、排気側ダクトを直進し吸気口23から室内に供給させる。
これにより、第1動作では、第1のAHU1が吸着剤の再生側として機能し、第2のAHU2が除湿側として機能するものである。
次に、第2動作について説明する。第2動作は、図2(b)に示すように、吸気側および排気側のダンパ10,11,20,21をすべて「閉」の状態とすることによって行われる。
第2動作では、加熱された空気8は、ダンパ10によって第2のAHU2に供給されることとなり、加熱されていない空気9は、ダンパ11によって第1のAHUに供給されることとなる。従って、第2のAHU2には加熱された空気8が供給されるため、吸着剤槽4の吸着剤が空気8の熱により再生されることとなり、他方、第1のAHU1では、室外空気9が吸着剤槽3の吸着剤によって水分を吸着し、当該室外空気9を除湿することとなる。
第1および第2のAHU1,2から排出された空気は、排気側のダンパ20,21によって再び流通経路を変更され、第2のAHU2から排出された空気は、排気口22から室外に排出され、第1のAHU1により除湿された空気は、供給口23から室内に供給されることとなる。
このように、第1動作と第2動作を交互に繰り返すことにより、供給口23からは常に除湿空気が供給されることとなり、他方、排気口22は、加湿空気が室外に排出されることとなるのである。なお、上記第1動作と第2動作の切換時間は、吸着剤槽が実質的に飽和状態に達する前に切り換えることができる適度に調整される。この切換時間の調整は、外気に含まれる水分量によっても異なるが、湿度センサを含む制御コントローラにより管理させることができる。
<加湿運転>
加湿運転では、加熱した室外空気8を第1のAHU1に供給し、吸着剤を再生して加湿した空気を室内に供給するとともに、第2のAHU2の運転を中断し、給水部からの水分供給を行う第3動作と、加熱した室外空気8を第2のAHU2に供給し、第1のAHU1の運転を中止する第4動作とを、所定の切換時間間隔で交互に繰り返すものである。
そこで、第3動作は、図3(a)に示すように、吸気側ダクトに設けられたダンパ10,11を「開」の状態とし、排気側ダクトに設けられたダンパ20,21を「閉」の状態とすることによって行われる。なお、加熱されない空気9は取り込まれないことから、吸気側の一方のダンパ11は、実質的には「開」であっても「閉」であっても問題はない。
第3動作では、加熱された空気8のみが移動することとなる。すなわち、加熱された室外空気8は、排気側ダクトを経由して第1のAHU1に供給され、この第1のAHU1で加湿された空気が排気側ダクトのダンパ20で経路変更させて、供給口23から室内に供給されるのである。第1のAHU1では、予め給水部30から供給された水分によって吸着剤が水分を十分に吸着している状態であり、加熱空気8が第1のAHU1を通過する際、吸着剤の再生が行われて加湿されるのである。
他方、第2のAHU2は運転を停止し、室外空気は供給されない。この室外空気の供給停止は、実質的には一方の送風機18を停止することにより室外空気の吸引を停止することによって行われる。そして、第2のAHU2の運転が停止している間に、給水部から水分が吸着剤槽4に供給され、吸着剤による水分の吸着が行われることとなるのである。
次に、第4動作について説明する。第4動作は、図3(b)に示すように、吸気側ダクトに設けられたダンパ10,11を「閉」の状態とし、排気側ダクトに設けられたダンパ20,21を「開」の状態とすることによって行われる。なお、この第4動作では、第2のAHUから排出される空気が、ダンパ20を通過しないので、このダンパ20は、実質的には「開」であっても「閉」であっても問題はない。
第4動作においても加熱された空気8のみが移動することとなる。すなわち、加熱された室外空気8は、排気側ダクトのダンパ10,11によって流通経路が変更され、第2のAHU2に供給されることとなり、この第2のAHU2で加湿された空気が排気側ダクトを介して供給口23から室内に供給されるのである。第2のAHU2では、第3動作において、給水部31から供給された水分によって吸着剤が水分を十分に吸着している状態であり、加熱空気8が第2のAHU2を通過する際に加湿されるのである。
他方、第1のAHU1は運転を停止し、室外空気は供給されず、その間に、給水部から水分が吸着剤槽4に供給され、吸着剤による水分の吸着が行われるのである。これにより、再び第3動作となった場合には、第1のAHU1の吸着剤は脱離できる十分な水分を吸着していることとなる。
<除湿運転の変形例>
上記除湿運転の変形例としては、図4に示すように、第3動作において、第1のAHU1の加湿器5に対しても給水部30からの水分の供給を行い(図4(a))、また、第4動作において、第2のAHU2の加湿器6に対しても給水部31からの水分供給を行うものである(図4(b))。
この場合、第3動作では第1のAHU1が、第4動作では第2のAHU2が、それぞれ吸着剤を再生する再生側として機能して、室外空気を加湿している。そこで、上記のような吸着剤の再生による加湿に加えて、加湿器5,6が加熱されることによって供給された水分が蒸発して加湿を加速させるのである。
本実施形態は、上記のような構成であるから、除湿運転時および加湿運転時のいずれの場合においても、室外空気のみを取り込み、除湿空気または加湿空気を室内に供給することができるものである。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様をとることができるものである。例えば、加熱された空気8を供給するための、加熱装置は、ヒータ等に限定されるものではなく、太陽熱や排熱等を利用することができる。また、他の目的で加熱した熱源を併用する形態で利用することもできる。特に、熱交換器を備えたエアハンドリングユニットを使用する場合には、その熱交換器の熱
を利用することができるほか、この熱交換器とは異なる別の熱源を使用することができる。エアハンドリングユニットに熱交換器が備えられているとしても、独立した熱源を使用することが好ましい。供給空気の温度調整が容易となるからである。
なお、上記実施形態は、除湿運転および加湿運転のいずれの場合も室外空気を室内に供給するものであって、調湿装置によって排気される形態ではないが、室内の空気は、自然換気として建物の隙間から排出するか、または24時間換気システムなどによって排出され得るものである。
1 第1のエアハンドリングユニット(第1のAHU)
2 第2のエアハンドリングユニット(第2のAHU)
3,4 吸着剤槽
5,6 加湿器
7 調湿装置
8 加熱した室外空気
9 加熱しない室外空気
10,11,20,21 ダンパ
12 加熱器
13,14 外気吸込口
15,16 排出口
17,18 送風機
22 室内供給口
23 室外排気口
30,31 給水部

Claims (4)

  1. それぞれが室外空気を取り込む第1および第2のエアハンドリングユニットと、この第1および第2のエアハンドリングユニットのそれぞれに内蔵された吸着剤と、この吸着剤に直接水分を供給する給水部とを備え、
    第1のエアハンドリングユニットで吸着剤を再生すると同時に第2のエアハンドリングユニットで除湿した空気を室内に供給する第1動作と、第2のエアハンドリングユニットで吸着剤を再生すると同時に第1のエアハンドリングユニットで除湿した空気を室内に供給する第2動作とを、所定の切換時間間隔で交互に繰り返す除湿工程と、
    第1のエアハンドリングユニットで吸着剤を再生して加湿した空気を室内に供給すると同時に第2のエアハンドリングユニットの吸着剤に給水部から直接水分を供給する第3動作と、第2のエアハンドリングユニットで吸着剤を再生して加湿した空気を室内に供給すると同時に第1のエアハンドリングユニットの吸着剤に給水部から直接水分を供給する第4動作とを、所定の切換時間間隔で交互に繰り返す加湿工程とを、
    選択的に行うことを特徴とする調湿装置。
  2. 前記吸着剤の再生には、予め加熱した空気を取り込み、該加熱は前記第1および第2のエアハンドリングユニットから独立した熱源により行うことを特徴とする請求項1記載の調湿装置。
  3. 前記熱源は、前記加熱のためにのみ使用される専用の熱源であることを特徴とする請求項2記載の調湿装置。
  4. 前記熱源は、他の加熱に使用される熱源を併用するものであることを特徴とする請求項2記載の調湿装置。
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