JP2020133270A - コーナ材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 化粧シートの切断時に連結部が切断されることを防止し、角隅部まで確実に化粧シートを貼付けることができるコーナ材を提供する。【解決手段】 合成樹脂から成り、各一側部11a,11bが間隔ΔL1をあけて平行に延びる一対の帯状部2a,2bと、一対の帯状部2a,2bよりも軟質の合成樹脂から成り、各一側部11a,11bを連結する連結部3と、一対の帯状部2a,2bのうちの一方の帯状部2aの一側部11aに設けられ、一方の帯状部2aの、コーナ部Cの一方の壁面W11に貼付けられる表面2a1とは反対側の表面2a2から突出し、かつ一方の帯状部2aの長手方向に延びる突条部4aと、を含む構成とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、建物の壁の出隅部または入隅部を構成するコーナ部、もしくは天井と壁面とが交わって入隅部を構成するコーナ部に、壁紙およびクロスなどの化粧シートの下地材として貼付けられる合成樹脂製のコーナ材に関する。
従来から、建物の壁や天井に壁紙およびクロスなどの化粧シートを貼るとき、出隅部または入隅部を構成するコーナ部、もしくは天井と壁面とが交わって入隅部を構成するコーナ部に、コーナ部の凹凸などを覆うための下地材として、断面がL字状の長尺のコーナ材が接合される。このようなコーナ材は、合成樹脂の押出し成形材から成り、出隅部および入隅部のいずれにも使用され、コーナ部にパテ材によって床から天井にわたって接合される。このようなコーナ材は、1本の長さが2500mm〜4000mm、幅が約50mm、厚さが約0.5mm程度である。
コーナ材は、一対の帯状部と、各帯状部を連結する連結部とを有する。各コーナ部は、硬質ポリ塩化ビニルから成り、連結部はポリ塩化ビニル系エラストマから成り、コーナ部の稜線部またな角隅部の両側にほぼ直角に連なる壁面に各帯状部が密着するように、連結部において柔軟に折り曲げることができるように構成されている。
コーナ材の各帯状部には、複数列の透孔が長手方向に間隔をあけて形成され、各帯状部のコーナ部に貼付けられた状態における室内に臨む表面には、パテ材の浮き上がりを防ぐために、ローレット加工によって、コーナ材の長手方向に平行に延びる複数本の凸条から成るローレットが形成されている(たとえば、特許文献1〜3を参照)。
特開2016−160654号公報 特開2017−206874号公報 特開2016− 2572号公報
前述の従来技術のコーナ材では、コーナ部にコーナ材が貼付けられた後、壁紙またはクロス材などの化粧シートが貼付けられる。化粧シートは、コーナ部が出隅部である場合、そのコーナ部に既に貼付けられているコーナ材を連続した一枚の化粧シートが覆うように貼付けされる。これに対し、コーナ部が入隅部である場合、コーナ部に関して片側の壁面ンに貼付けられた一枚の化粧シートまたは両側の壁面に貼付けられた二枚の化粧シートが重なった状態で、作業者は、コーナ材の連結部上で、地ベラとも称される板状の押え具によって化粧シートを角隅部に押え付け、カッターとも称される切断具を用いて、両側の化粧シートを角隅部に貼付けたときに隙間が生じないように、切断位置がずれないように慎重に切断作業が行なわれる。
このような切断時に、化粧シートの材質、厚さ、作業環境、作業者の熟練度などによって、切断具の刃先が化粧シートを突き抜けてコーナ材の連結部まで切断してしまう場合がある。コーナ材の連結部が切断されると、化粧シートの連結部の直上に貼りつけられた部分の浮きや剥離が生じ易くなり、角隅部に化粧シートを確実に貼付けることができないという問題が生じる。
本発明の目的は、化粧シートの切断時に連結部が切断されることを防止し、角隅部まで確実に化粧シートを貼付けることができるコーナ材を提供することである。
本発明は、2つの壁面が交わって入隅部を構成するコーナ部または天井と壁面とが交わって入隅部を構成するコーナ部に貼付けて用いられるコーナ材であって、
合成樹脂から成り、各一側部が互いに間隔をあけて平行に延びる一対の帯状部と、
前記一対の帯状部よりも軟質の合成樹脂から成り、前記各一側部を連結する連結部と、
前記一対の帯状部のうちの一方の帯状部の一側部に設けられ、前記一方の帯状部の前記コーナ部に貼付けられる表面とは反対側の表面から突出し、かつ前記一方の帯状部の長手方向に延びる突条部と、を含むことを特徴とするコーナ材である。
また本発明は、前記連結部の厚さが、前記一対の帯状部の厚さよりも小さいことを特徴とする。
また本発明は、前記突条部の突出高さが、0.1mm以上0.5mm以下であることを特徴とする。
また本発明は、前記一対の帯状部のうちの他方の帯状部の一側部に設けられ、前記他方の帯状部の前記コーナ部に貼付けられる表面とは反対側の表面から突出し、かつ前記他方の帯状部の長手方向に延びる第2の突条部を、さらに含むことを特徴とする。
本発明によれば、2つの壁面が交わって入隅部を構成するコーナ部または天井と壁面とが交わって入隅部を構成するコーナ部に貼付けて用いられるコーナ材は、合成樹脂から成り、各一側部が互いに間隔をあけて平行に延びる一対の帯状部と、一対の帯状部よりも軟質の合成樹脂から成り、各一側部を連結する連結部と、一方の帯状部に設けられる突条部とを有する。突条部は、一側部において、一方の帯状部のコーナ部に貼付けられる表面とは反対側の表面から突出し、かつ一方の帯状部の長手方向に延びる。このような突条部が一方の帯状部の一側部に設けられるので、コーナ材がコーナ部に貼付けられた後、壁紙またはクロスなどの化粧シートがコーナ材の連結部上でカッターとも称される切断具によって切断されても、切断具の刃先が突条部によって連結部へ到達することが阻止され、誤って連結部が切断されることが防がれ、化粧シートだけを角隅部で確実に切断することができる。
また本発明によれば、連結部の厚さは、各帯状部の厚さに比べて小さいので、コーナ材のコーナ部への取付け時に、コーナ材をほぼ直角に屈曲させた際に、各帯状部の各一側部同士が干渉せず、円滑にコーナ材を屈曲させることができ、取付け性を向上することができる。
また本発明によれば、突条部の突出高さは、0.1mm以上0.5mm以下とされるので、壁面または天井からコーナ材にわたって貼付けられた化粧シートが突条部によって支持され、過剰に隆起することなく突条部による直線性が得られ、意匠上の美感を向上することができる。
また本発明によれば、他方の帯状部の一側部にも、他方の帯状部のコーナ部に貼付けられる表面とは反対側の表面から突出し、かつ他方の帯状部の長手方向に延びる第2の突条部が設けられるので、コーナ材がコーナ部に貼付けられた状態で、作業者から見て連結部の手前側直前の領域を、一方の帯状部に設けられる突条部と、他方の帯状部に設けられる第2の突条部とによって塞ぎ、あるいは隙間を少なくすることができるので、切断具の刃先が不用意に侵入して連結部が切断されてしまうという不具合を、より確実に防止することができる。
本発明の一実施形態のコーナ材1がコーナ部Cに貼付けられた状態を示す一部の水平断面図である。 コーナ材1の拡大断面図である。 コーナ材1の一部の拡大正面図である。 コーナ材1の一部の展開正面図である。 展開状態のコーナ材1の各帯状部2a,2bの各一側部11a,11b付近の拡大断面図である。 屈曲状態のコーナ材1の各帯状部2a,2bの各一側部11a,11b付近の拡大断面図である。 本発明の他の実施形態のコーナ材1aの各一側部11a,11b付近を拡大した水平断面図である。 本発明のさらに他の実施形態のコーナ材1bの各一側部11a,11b付近を拡大した水平断面図である。
図1は本発明の一実施形態のコーナ材1がコーナ部Cに貼付けられた状態を示す一部の水平断面図であり、図2はコーナ材1の拡大断面図である。図3はコーナ材1の一部の拡大正面図であり、図4はコーナ材1の一部の展開正面図である。なお、図2はコーナ材1をマッチングラインm1で分割した状態で示している。本件明細書において、用語「コーナ材」は、押出成形後の最終の完成された製品だけでなく、後述の透孔などを形成前の製造途中の未完成品をも含む。
本実施形態のコーナ材1は、建物内の2つの壁W1,W2の壁面W11,W12がほぼ直角に交わって、入隅部を構成するコーナ部Cに、屈曲させた状態でパテ材Pによって貼付けて、壁紙またはクロス材などの化粧シートSの下地材として用いられる。コーナ材1は、合成樹脂から成り、図4に示すように平坦状に展開された状態において、各一側部11a,11bが、図4の紙面に平行な一平面上で、互いに間隔ΔL1をあけて平行に延びる一対の帯状部2a,2bと、一対の帯状部2a,2bよりも軟質の合成樹脂から成り、各一側部を連結する連結部3と、一対の帯状部2a,2bのうちの一方の帯状部2aの一側部11aに設けられ、一方の帯状部2aの、コーナ部Cの一方の壁面W11に貼付けられる表面2a1とは反対側の表面2a2から突出し、かつ一方の帯状部2aの長手方向である図1の紙面に垂直な方向に延びる突条部4aと、を含む。
他方の帯状部2bは、コーナ部Cの他方の壁面W12に貼付けられる表面2b1と、表面2b1とは反対側の表面2b2とを有し、本実施形態では、他方の帯状部2bの一側部11bの表面2b2には、突条部は設けられていない。このような構成によれば、コーナ材1がコーナ部Cの床から天井までの距離に満たない長さ、たとえば長さが1700mmの定尺のコーナ材1を用いる場合、1本はそのまま使用し、もう1本を床から天井までの残りの長さに切断し、2本のコーナ材1を突条部4aが一直線となるように向きを揃えてコーナ部Cに貼付けることができる。
壁W1,W2の入隅部を構成するコーナ部Cは、石膏ボード、吸湿性または透湿性を有する構造用合板、普通合板、中密度繊維板(Medium Density Fiberboard;略称MDF)、ハードボード、インシュレーションボードおよびパーティクルボードなどの木質ボード、もしくは火山性ガラス質複層板などによって実現される。
各帯状部2a,2bおよび連結部3は、同一種類の樹脂材料、たとえば塩化ビニル(PVC)によって形成することができる。各帯状部2a,2bおよび連結部3を形成する樹脂材料は可塑剤を含んでいる。可塑剤としては、フタル酸ジオクチル(DOP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジエチル(DEP)、フタル酸ジカプリル(DCP)、フタル酸ジイソデシル(DIDP)、フタル酸ジノニル(DNP)、フタル酸オクチルデシル(ODP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、ブチルフタリルブチルグリコレート(BPBG)、フタル酸ブチルラウリル(BLP)などの公知のものを用いることができる。
各帯状部2a,2bの材料に関しては、本実施形態では硬質の塩化ビニル樹脂を使用する場合について述べたが、曲げ強度および成形性などに問題がなければ、必要に応じてスチレン系樹脂またはポリエチレン系樹脂(PET)も好適に採用できる。スチレン系樹脂としては、ポリスチレン樹脂、耐衝撃性ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AES樹脂、ASA樹脂などを含む。連結部3は、軟質の塩化ビニル樹脂を使用してもよく、または他の樹脂を使用してもよい。折曲げ可能な軟質の樹脂としては、たとえばデュロメータ硬さがD30以上D70以下、折曲げ強さが25cN以上200cN以下、50%歪み時応力が5MPa以上25MPa以下のいずれか少なくとも1つの条件と満たす構成であってもよい。
パテ材Pは、コーナ部C、コーナ材1および化粧シートSに接着性が良好なものを選択して使用することができる。化粧シートSは、紙シートまたは布シートの裏側に樹脂フィルムをラミネートした気密性を有するビニルクロスなどの非通気性のクロス材を使用することができる。
コーナ材1の各帯状部2a,2bには、長手方向に所定間隔をあけて複数の透孔13a,13bの列を、1列ごとに交互にずらせて4列に形成されている。各透孔13a,13bは、本実施形態では、内径DがD=4mmであり、長手方向に間隔ΔL2、幅方向に間隔ΔL3をあけて形成される。長手方向の間隔ΔL2は、たとえば3mmであり、幅方向の間隔ΔL3は、たとえば5mmである。このような透孔13a,13bを各帯状部2a,2bに形成することによって、各帯状部2a,2bにおける透孔13a,13bによる減量率が、単位長さあたりの重量で5〜20%を減少させることができ、運送コストを低減することができる。
コーナ材1の各帯状部2a,2bの表面2a1,2b1には、各他側部12a,12b近傍から各一側部11a,11bにかけて両面テープ14a,14bを貼付けている。これによって、コーナ部Cに対するコーナ材1の仮留めが可能となるだけでなく、帯状部2a,2bの他側部12a,12b側の、いわゆる“波打ち”とも称される変形を防止することができる。本実施形態では、各帯状部2a,2bの波打ちを効果的に防止できるように、両面テープ14a,14bの幅を8〜25mm、好ましくは18mmであってもよく、または帯状部2a,2bの幅の30〜80%、好ましくは70%以上とするように構成されてもよい。
図5Aは展開状態のコーナ材1の各帯状部2a,2bの各一側部11a,11b付近の拡大断面図であり、図5Bは屈曲状態のコーナ材1の各帯状部2a,2bの各一側部11a,11b付近の拡大断面図である。図2をも参照して、連結部3側の一側部11a,11bの厚さT11は、0.4〜1.0mm、好ましくは0.6mmに形成される。また各帯状部2a,2bの他側部12a,12bの厚さT12は、0.15〜0.5mm、好ましくは0.3mmとされる。連結部3の厚さである最小厚さT2は、各帯状部2a,2bの一側部11a,11bの厚さT11よりも小さく、たとえば0.2〜0.5mmに選ばれる。
このような構成によれば、コーナ材1は、合成樹脂から成り、各一側部11a,11bが互いに間隔ΔL1をあけて平行に延びる一対の帯状部2a,2bと、一対の帯状部2a,2bよりも軟質の合成樹脂から成り、各一側部11a,11bを連結する連結部3と、一方の帯状部2aに設けられる突条部4aとを有する。突条部4aは、一側部11aにおいて、一方の帯状部2aのコーナ部Cに貼付けられる表面2a1とは反対側の表面2a2から突出し、かつ一方の帯状部2aの長手方向に延びる。このような突条部4aが一方の帯状部2aの一側部11aに設けられるので、コーナ材1がコーナ部Cに貼付けられた後、壁紙またはクロスなどの化粧シートSをコーナ材1の連結部3上で切断具のカッター刃Mによって切断しても、カッター刃Mの刃先が突条部4aによって侵入が阻止され、誤って連結部3が切断されることが防がれ、化粧シートSだけを角隅部で確実に切断することができる。また、連結部3の厚さT2が各帯状部2a,2bの厚さT11よりも小さくすることによって、屈曲時に、薄肉の連結部3への応力集中によって折曲げ易くなるという効果を奏することができる。さらに、取付け時にコーナ材1をほぼ直角に屈曲させた際、各一側部11a,11b同士が干渉せず、薄肉の連結部3と各一側部11a,11bとの段差が緩和されるとともに、突条部4aによる剛性の向上にによって、取付け時にコーナ材1が腰折れせずに自立し易くなり、取付け性が向上される。
連結部3は、各一側部11a,11b間に介在する基部3cと、基部3cから表面2b1,2a1側で幅方向(図5Aの左右方向)の両側に幅L3a,L3bにわたって延びる薄膜部3a,3bとを有する。各幅L3a,L3bは、たとえば約2mmである。各薄膜部3a,3bの厚さT3は、たとえば0.05mmであり、各帯状部2a,2bの各一側部11a,11bに押出し成形によって一体化している。このような連結部3は、基部3cだけでなく、両側の薄膜部3a,3bをも各帯状部2a,2bの各一側部11a,11bに接触して一体に接合されるので、連結部3と各帯状部2a,2bとが一体化し、高い接合強度で接合されている。
突条部4aは、表面2a1から垂直な方向に高さHを有し、表面2a1に平行な方向に幅Bを有し、図5Aの紙面に垂直な断面形状が直角三角形である。突条部4aの突出高さHは、0.1mm以上0.5mm以下に選ばれるので、壁面または天井からコーナ材にわたって貼付けられた化粧シートが突条部4aによって支持され、過剰に隆起することなく突条部4aによる直線性が得られ、意匠上の美感を向上することができる。
また、突条部4aの高さHが0.1mm以上0.5mm以下に選ばれるので、カッター刃Mの挿入に対して、突条部4aに適度の剛性を付与し、カッター刃Mの挿入を阻止することができる。
次に、コーナ材1の製造方法の一例について参考までに述べると、熱可塑性樹脂のペレットなどである原料が、押出機に供給され、溶融されて押出機から加熱装置によって加熱された金型に導かれる。金型からのコーナ材1の成形物は、冷却装置によって冷却され、冷却されコーナ材1の成形物は、両面テープ貼付け装置に導かれ、コーナ材1に両面テープ貼付け装置によって、施工時に仮止めするための両面テープ14a,14bが貼付けけられる。その後、穿孔装置に導かれてコーナ材1の成形物に穿孔が行われ、透孔13a,13bが形成される。透孔13a,13bが形成されたコーナ材1は、引取り装置によってコーナ材1の弛みおよび反りなどが除去され、定尺切断装置で予め定める一定長さに切断されて製品となる。このようにして本実施形態のコーナ材1が製造されてもよい。
連結部3は、幅ΔL1=1.0mmであり、各帯状部2a,2bよりも小さい厚みT2とされる。この厚みT2は、たとえば0.4mmである。連結部3は、各帯状部2a,2bの裏側の表面2a1,2b1から表側の表面2a2,2b2側へ厚さT3だけ喰い込んで一体化された薄膜部3a,3bを有する。薄膜部3aの幅(=L3a+ΔL1+L3b)は、たとえば5.0mmであり、厚みT3は、たとえば0.05mmである。このような薄膜部3aによって、各帯状部2a,2bを連結部3が外側に凸となるように山折りに屈曲された際に、連結部3に発生する引張応力を各帯状部2a,2bへ分散させ、連結部3内の応力集中を緩和し、各帯状部2a,2b間の連結力を高めている。また、コーナ材1が屈曲された状態では、連結部3は各壁面W11,W12に接合される表面部31に引張応力が生じ、反対側の室内側の表面部32に圧縮応力が生じるので、化粧シートSの切断時にカッター刃Mの刃先に臨む側に表面部32が配置され、この表面部32付近は圧縮力によって裏側の表面部31よりも硬く、カッター刃Mの刃先が仮に接触または当接しても、深く切込まれてしまうことが防がれ、大きな損傷を生じることはない。
さらに本実施形態では、両面テープ14a,14bに帯状部2a,2bの先端部よりも薄い厚さ0.15mm、好ましくは0.05〜0.2mmのものを使用することによって、両面テープ14a,14bの厚さ分だけ、帯状部2a,2bがコーナ部Cの各壁面W11,W12から浮き上がったとしても、帯状部2a,2bの先端部と各壁面W11,W12との間に大きな段差が生じることはない。
さらに、両面テープ14a,14bが帯状部2a,2bの透孔13a,13bを塞がないように、両面テープ14a,14bを帯状部2a,2bに貼付けた後、帯状部2a,2bの透孔13a,13bを形成するパンチング加工を行なうことによって、軽量化が図れるだけでなく、透孔13a,13bにパテ材Pが塗布されることによるアンカー効果が損なわれることがなく、コーナ部Cに対する高い接合強度を得ることができる。
次に、コーナ材1のコーナ部Cへの取付方法について説明する。まずコーナ材1を、壁のコーナ部Cの入隅部にコーナ材1を凸にした姿勢で対向させて当接させ、両面テープ14a,14bを各壁面W11,W12に貼付けて、コーナ材1をコーナ部Cに仮留めする。その後、各壁面W11,W12およびコーナ材1上にパテ材Pを塗布して、コーナ材1を段差が生じないようにコーナ部Cに固定する。
本実施形態では、各帯状部2a,2bの表面2a2,2b2を粗面化するため、長手方向に延びる複数のローレット16a,16bが形成される。このようなローレット16a,16bが形成されることによって、パテ塗り作業の際、作業者の作業用具の操作によってパテ材を一方向または他方向に移動すると、パテ材の移動方向の下流側にあるローレット16a,16bの凹凸によってパテ材の一部が堰き止められて、移動方向とは逆方向の流れが生じ、これによってコーナ材1に対するパテ材Pの付着性を向上させることができる。
また本実施形態では、コーナ材1の各帯状部2a,2bに多数の透孔13a,13bを形成しているため、パテ塗り作業の際に、パテ材Pが透孔13a,13bにパテ材Pが入り込んで各壁面W11,W12に接触する。これによってパテ材Pによる各壁面W11,W12とコーナ材1とが高い接合強度で接合され、コーナ材1の浮きおよび剥がれを防止することができる。
図6は本発明の他の実施形態のコーナ材1aの各一側部11a,11b付近を拡大した水平断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。前述の実施形態では、突条部4aは、突条部4aの長手方向に垂直な断面が三角形である構成ついて述べたが、本発明の他の実施形態では、前述の突条部4aに代えて、断面が三角形の斜辺となる表面上で開口する案内溝19を有する突条部4a1が形成されてもよい。このような案内溝19によって、カッター刃Mの刃先が不用意に横方向へずれてしますことが防がれ、一直線に化粧シートSだけを切断し、連結部3が切断されてしまうことを防止することができる。
図7は本発明のさらに他の実施形態のコーナ材1bの各一側部11a,11b付近を拡大した水平断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態のコーナ材1bは、各帯状部2a,2bの各一側部11a,11bに、突条部4a,4bが形成される、各突条部4a,4bは、各帯状部2a,2bの長手方向に平行に延びる。各突条部4a,4bの各先端部は、コーナ材1bをほぼ直角に屈曲させたとき、互いに当接して弾性変形し、連結部3が手前に露出する隙間が生じないように構成される。これによって、カッター刃Mの刃先を連結部3に向かって挿入または刺入してしまうことが抑制され、連結部3の損傷をより確実に防止することができる。
このように本実施形態では、前述の一方の突条部4aに加えて、他方の帯状部2bの一側部11bにも、他方の帯状部2bのコーナ部Cに貼付けられる表面2b1とは反対側の表面2b2から突出し、かつ他方の帯状部2bの長手方向に延びる第2の突条部4bが設けられる。これによって、コーナ材1bがコーナ部Cに貼付けられた状態で、作業者から見て連結部3の手前側直前の領域を、一方の帯状部2aに設けられる突条部4aと、他方の帯状部2bに設けられる第2の突条部4bとによって塞ぎ、あるいは隙間を少なくし、切断具であるカッター刃Mの刃先が不用意に進入して連結部3が切断されてしまうことを、より確実に防止することができる。
本発明のさらに他の実施形態として、各突条部4a,4bの断面形状は、前述の三角形に限るものではなく、その他の形状、たとえば四角形、1/4円、台形などの断面形状であってもよい。
1,1a,1b コーナ材
2a,2b 帯状部
2a1,2b1;2b1,2a1 表面
3 連結部
3a,3b 薄膜部
3c 基部
4a,4b 突条部
11a,11b 一側部
12a,12b 他側部
13a,13b 透孔
14a,14b 両面テープ
C コーナ部
P パテ材
S 化粧シート
W1,W2 壁
W11,W12 壁面

Claims (4)

  1. 2つの壁面が交わって入隅部を構成するコーナ部に貼付けて用いられるコーナ材であって、
    合成樹脂から成り、各一側部が互いに間隔をあけて平行に延びる一対の帯状部と、
    前記一対の帯状部よりも軟質の合成樹脂から成り、前記各一側部を連結する連結部と、
    前記一対の帯状部のうちの一方の帯状部の一側部に設けられ、前記一方の帯状部の前記コーナ部に貼付けられる表面とは反対側の表面から突出し、かつ前記一方の帯状部の長手方向に延びる突条部と、を含むことを特徴とするコーナ材。
  2. 前記連結部の厚さは、前記一対の帯状部の厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のコーナ材。
  3. 前記突条部の突出高さは、0.1mm以上0.5mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のコーナ材。
  4. 前記一対の帯状部のうちの他方の帯状部の一側部に設けられ、前記他方の帯状部の前記コーナ部に貼付けられる表面とは反対側の表面から突出し、かつ前記他方の帯状部の長手方向に延びる第2の突条部を、さらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のコーナ材。
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