JP2001040850A - コーナー下地材 - Google Patents

コーナー下地材

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JP2001040850A
JP2001040850A JP11218592A JP21859299A JP2001040850A JP 2001040850 A JP2001040850 A JP 2001040850A JP 11218592 A JP11218592 A JP 11218592A JP 21859299 A JP21859299 A JP 21859299A JP 2001040850 A JP2001040850 A JP 2001040850A
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corner
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interior
ceiling
sheet
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Hibiki Imoto
響 井本
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観の優れた内装が得られるようになるコー
ナー下地材の提供。 【解決手段】 コーナー下地材10は、角部1に沿って
延びる本体11と、この本体11と同一材質で形成され
た薄肉状の角度調整部13と、直角に折り曲げられた直
角部12とを有する。これにより、天井2と壁3が互い
に直交する角部1にコーナー下地材10を取り付けるに
あたり、天井2および壁3が交差する角度が取付誤差等
により、90°から微妙に異なっていても、その交差角
度のずれが角度調整部13で許容されるので、コーナー
下地材10を角部1に容易に取付けることができ、か
つ、直角部12に形成された直線状に延びる折目線によ
り、天井2と壁3との交差部分にシャープな折目が形成
され、外観の優れた内装が得られるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内装用仕上げシー
トが張り付けられる内装面が互いに交差する角部に設け
られるとともに、前記内装用仕上げシートの下地となる
コーナー下地材に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、天井や壁の内装面を仕上げるた
めに、当該内装面に張り付けられる壁紙等の内装用仕上
げシートが利用されている。そして、天井や壁等の二つ
の内装面が互いに交差する角部には、壁側および天井側
の仕上げシートの張り付けが容易に行えるようにするた
めに、各仕上げシートの下地材として、コーナー下地材
が設けられている。図8および図9には、コーナー下地
材の一例が示されている。図において、内装面である天
井71と壁72とが互いに交差する直角の角部80に
は、当該角部80に沿って延びるコーナー下地材90が
設けられている。このコーナー下地材90は、天井71
および壁72に張り付けられる一対の下地片91A,9
1Bを折曲部分となる位置に配置される軟質樹脂製の角
度調整部92で連結して一体化したものであり、角度調
整部92の部分で折り曲げ自在となっている。壁72側
から張り付けられた仕上げシート71Aは、コーナー下
地材90の表面に張り付けられとともに、コーナー下地
材90を超えて天井71にも達している。
【0003】一方、硬質樹脂製の本体の裏面に、コ字型
の切欠を形成し、この切欠に軟質樹脂製の角度調節部材
を埋設したコーナー下地材も知られている(実用新案第
2591379号公報参照)。本体の表面には、裏側の
コ字形の凹みと対応した位置に円弧状の凹みが当該本体
の長手方向に沿って設けられ、薄内部が形成されてい
る。また、壁および天井に張り付けられる仕上げシート
の各々は、コーナー下地材上に端縁が配置され、ボンド
コークを介して接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のコーナー下地材
では、角度調整部が折り曲げられたコーナー下地材を角
部に取付けると、角度調整部は、軟質樹脂から形成され
ているため、折り曲げると、その折目がうねって直線状
とならない。このため、仕上げシートの折目もうねって
直線状とならず、内装の外観が損なわれるという問題が
ある。
【0005】また、後述のコーナー下地材では、ボンド
コークで仕上げシート同士を接続しているため、その接
続作業が面倒となるうえ、ボンドコークが充分に硬化す
るのに時間がかかり、仕上げシートの壁および天井への
張付作業が長引くという問題がある。
【0006】本発明の目的は、外観の優れた内装が得ら
れるようになるコーナー下地材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面をも参照
して説明すると、内装用仕上げシート21,31が張り
付けられる内装面が互いに交差する角部1に設けられる
とともに、前記内装用仕上げシートの下地となるコーナ
ー下地材10であって、前記角部に沿って延びる本体1
1を有し、この本体には、薄肉状の角度調整部13が形
成され、この角度調整部が本体と同一材質で形成されて
いることを特徴とする。ここで、角度調整部としては、
直角に折り曲げられた形状に成形されたもの、および、
180°の平板状に成形されたものの二種類が採用で
き、これに伴い、コーナー下地材も二種類用意すること
が望ましい。
【0008】このような本発明では、例えば、天井2と
壁3が互いに交差する角部が直角である場合、角度調整
部が予め直角に折り曲げられたコーナー下地材を角部に
取り付けると、角度調整部には、直線状に延びる折目線
が形成されているので、このコーナー下地材の折目線を
露出させれば、壁と天井との交差部分にシャープな折目
が形成され、外観の優れた内装が得られるようになる。
ここで、コーナー下地材を角部に取付けるにあたり、角
部の両側の内装面のなす角度が取付誤差等により90°
から微妙に異なっていても、角度調整部を若干変形させ
ることにより、当該内装面のずれが角度調整部により許
容されるので、90°の角度調整部を有するコーナー下
地材の角部への取付作業が容易となる。また、天井2A
と壁3Aとが互いに交差する角部1Aが鈍角の場合、角
度調整部を折り曲げ、本体を当該角部に対応させる。こ
の際、本体を鈍角に折り曲げても、角度調整部は、その
断面形状が丸みを帯びた状態に変形し、曲線状にうねっ
た折目が形成されることがなく、外観の優れた内装が得
られるようになる。
【0009】以上において、前記角度調整部の近傍に
は、前記内装用仕上げシートが張り付けられるシート被
覆部14が設けられ、前記角度調整部と前記シート被覆
部との間には、当該シート被覆部から突出する段付部1
5が設けられ、前記シート被覆部に張り付けられた内装
用仕上げシートの端縁が、前記段付部の入隅部分に沿っ
て配置されていることが望ましい。
【0010】このようにすれば、シート被覆部の厚さを
薄くすることにより、内装面の上にシート被覆部を設置
しても、シート被覆部と内装面との境界部分にほとんど
段差が形成されず、内装面は、内装用仕上げシートが張
り付けやすい状態となる。また、角度調整部とシート被
覆部との間に段付部を設け、この段付部に内装用仕上げ
シートの端縁を納めるので、内装用仕上げシートを張り
付けるのが困難な内装面の角部にまたがって内装用仕上
げシートを張り付ける必要がなくなる。これらにより、
内装用仕上げシートの張付作業が容易となる。さらに、
内装用仕上げシートの余剰部分を切断する際、段付部を
物差しとして利用可能となるので、別途、物差し等を用
いて切断する必要がなく、段付部の入隅部分に沿って内
装用仕上げシートを切断すればよく、内装用仕上げシー
トの切断が容易となる。
【0011】また、前記本体は、直角に折り曲げられて
成形された断面L字型の直角部12を有し、この直角部
の頂点の両側にそれぞれ前記段付部が設けられているこ
とが望ましい。このようにすれば、直角部が予め形成さ
れたコーナー下地材を角部に取り付けると、直角部に
は、直線状に延びる折目線が形成されているので、この
コーナー下地材の折目線を露出させれば、壁と天井との
交差部分にシャープな折目が形成され、外観の優れた内
装が得られるようになる。
【0012】さらに、前記直角部と前記段付部との間
に、前記角度調整部が形成されていることが望ましい。
このようにすれば、前述のように、角部の両側の内装面
が取付誤差等により90°から微妙に異なっていても、
直角部の頂点の両側に形成される角度調整部で当該内装
面の角度のずれが許容されるので、90°の直角部を有
するコーナー下地材の角部への取付作業が容易となる。
【0013】また、前記角部1Aの両側の前記内装面の
各々に沿ったシート被覆部43が設けられ、これらのシ
ート被覆部43の各々に隣接して前記段付部44が設け
られ、これらの段付部44の間には、前記角度調整部4
2が設けられていることが望ましい。このように、コー
ナー下地材40の折曲角度を鈍角の範囲内にすれば、前
述のように、角度調整部を折曲部分として、本体を当該
角部に対応させて鈍角に折り曲げても、その断面形状が
丸みを帯びた状態に変形し、曲線状にうねった折目が形
成されることがなく、外観の優れた内装が得られるよう
になる。
【0014】さらに、前記シート被覆部にパテ5が盛ら
れ、前記段付部の上段面と前記パテの表面とが段差なく
連続し、これらの段付部およびパテの上面に張り付けら
れる前記内装用仕上げシートが、前記本体全体を覆って
いることが望ましい。このようにすれば、段付部の上段
面とシート被覆部に盛られたパテの表面とが段差なく連
続し、本体の表面に凹凸のないシート張付面が形成さ
れ、このシート張付面に沿って内装用仕上げシートを張
り付けることが可能となる。このため、コーナー下地材
を越えて天井および壁の両方にまたがる内装用仕上げシ
ートが張り付けられるようになり、天井および壁の両内
装面に設けられる内装用仕上げが統一される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 [第一実施形態]図1および図2には、本発明の第一実
施形態に係る天井2を形成する天井面材20と、壁3を
形成する壁材30とが交差する角部1が示されている。
この角部1は、天井2と壁3とが直角に交差したもので
ある。角部1には、内装用仕上げシートであるクロス2
1および壁紙31の下地となるコーナー下地材10が設
けられている。また、天井面材20および壁材30の表
面には、それぞれクロス21および壁紙31が張り付け
られている。
【0016】コーナー下地材10は、角部1に沿って延
びる硬質樹脂製の本体11を有するものである。この本
体11は、角部1に対応して直角に折り曲げられて成形
された断面L字形の直角部12と、この直角部12の頂
点の両側にそれぞれ設けられる角度調整部13と、これ
らの角度調整部13の近傍において、直角部12とは反
対方向に延びるとともに、表面にクロス21および壁紙
31が張り付けられるシート被覆部14と、角度調整部
13とシート被覆部14との間に設けられるとともに、
シート被覆部14の表面から突出する段付部15とを有
している。
【0017】直角部12は、入隅部分に直線状に延びる
折目線が形成されたものである。角度調整部13は、本
体11と同一の硬質樹脂で一体的に形成され、他の部分
よりも厚さ寸法が小さい薄肉状とされることにより、比
較的狭い角度範囲で折れ曲がり変形可能となっている。
これにより、天井2および壁3が交差する角度が取付誤
差等で90°から微妙に異なっていても、天井2および
壁3の角度のずれが許容されるようになっている。シー
ト被覆部14は、基端側から先端側へ向かって薄くなる
ようにテーパー状に形成され、天井面材20および壁材
30の表面に両面テープで固着されている。これによ
り、天井面材20および壁材30の表面に設置しても、
当該シート被覆部14と各表面との境界部分にわずかな
段差が形成されている。シート被覆部14の表面には、
クロス21および壁紙31が張り付けられ、これらのク
ロス21および壁紙31の端縁が段付部15の入隅部分
まで達し、当該段付部15に沿って配置されている。段
付部15は、クロス21および壁紙31の余剰部分を切
断する際、カッタ等の刃先を案内する物差しとして利用
可能となっている。
【0018】また、シート被覆部14と天井面材20の
表面、および、シート被覆部14と壁材30の表面との
境界部分には、それぞれ当該境界部分に形成される段差
を隠すために、パテ5が盛られている。これにより、シ
ート被覆部14と天井面材20の表面、および、シート
被覆部14と壁材30の表面との間に、連続面が形成さ
れ、クロス21および壁紙31が容易に張り付けられる
状態となっている。ここで、直角部12および角度調整
部13には、パテ5が盛られておらず、露出した状態と
なっている。つまり、角部1には、直角部12に形成さ
れる直線状の折目線により、シャープな折目が形成され
るようになっている。
【0019】次に、室内の内装面の仕上げ手順を説明す
る。天井2および壁3が交差する角部1に、予め直角部
が直角に折り曲げられたコーナー下地材10を固定す
る。このコーナー下地材10を固定するにあたり、直角
部12およびシート被覆部14を天井面材20および壁
材30に固着することにより、コーナー下地材10が固
定されている。この際、天井2および壁3のなす角度が
取付誤差等により90°から微妙に異なっていても、薄
肉状の角度調整部13を若干変形させることにより、当
該天井2および壁3のずれが角度調整部13で許容さ
れ、コーナー下地材10の取付が容易に行える。そし
て、シート被覆部14と天井面材20および壁材30と
の境界部分に、それぞれ当該境界部分に形成される段差
を隠すようにパテ5を盛る。このパテ5をならした後、
各表面にクロス21および壁紙31を張り付けることに
より、室内の内装の仕上げを行っている。この際、クロ
ス21および壁紙31の端縁は、一部が段付部15を超
えてはみ出る余剰部分が生じることがある。この場合、
クロス21および壁紙31の余剰部分を段付部15を利
用して切断する。
【0020】このような本第一実施形態によれば、次の
ような効果がある。すなわち、予め直角に折り曲げられ
た直角部12を有するコーナー下地材10を角部1に取
付けると、直角部12には、直線状に延びる折目線が形
成され、この折目線が露出しているので、天井2および
壁3との交差部分にシャープな折目が形成され、外観の
優れた内装を得ることができる。
【0021】また、コーナー下地材10を角部1に取付
けるにあたり、天井2および壁3がなす角度が取付誤差
等により微妙に異なっていても、直角部12の頂点の両
側に形成される角度調整部13で天井2および壁3の角
度のずれが許容されるので、90°の直角部12を有す
るコーナー下地材の角部1への取付作業が容易に行うこ
とができる。
【0022】さらに、角度調整部13とシート被覆部1
4との間に段付部15を設け、これらの段付部15にク
ロス21および壁紙31の端縁をそれぞれ納めるので、
内装用仕上げシートを張り付けるのに困難な天井2およ
び壁3にまたがって内装用仕上げシートを張り付ける必
要がない。これにより、クロス21および壁紙31の張
付作業を容易に行うことができる。
【0023】また、クロス21および壁紙31の余剰部
分を切断する際、段付部15を物差しとして利用できる
ので、別途物差し等を用いて切断する必要がなく、段付
部15の入隅部分に沿ってクロス21および壁紙31を
切断すればよく、クロス21および壁紙31を容易に切
断することができる。
【0024】[第二実施形態]図3には、本発明に係る
第二実施形態が示されている。本第二実施形態は、前述
した第一実施形態における天井2と壁3とが直交する直
角の角部1に設けられたコーナー下地材10を、傾斜天
井2Aと壁3Aとが鈍角を形成して交差する角部1Aに
設けられるコーナー下地材40としたものである。すな
わち、傾斜天井2Aおよび壁3Aが交差する角部1Aに
は、クロス21Bおよび壁紙31Bの下地となるコーナ
ー下地材40が設けられている。また、天井2Aおよび
壁3Aの表面、つまり、天井面材20Aおよび壁材30
Aの表面には、それぞれ内装用仕上げシートであるクロ
ス21Aおよび壁紙31Aが張り付けられている。
【0025】コーナー下地材40は、180°の平板状
に成形された硬質樹脂製の本体41を有するものであ
る。この本体41の中央部分には、折曲部分となる薄肉
状の角度調整部42が設けられ、この角度調整部42に
より、当該本体41が角部1Aに応じた角度に折り曲げ
可能となっている。この角度調整部42は、本体41と
同一の硬質樹脂で一体的に形成されている。また、角度
調整部42の折曲角度は、鈍角、例えば、96°〜22
8°の範囲内に設定可能となっている。なお、角度調整
部42は、角部1Aに対応させて折り曲げると、その断
面形状が丸みを帯びた状態に変形するようになってい
る。
【0026】角度調整部42の近傍には、天井面材20
Aおよび壁材30Aの表面に沿って延びるシート被覆部
43が設けられている。角度調整部42とシート被覆部
43との間には、当該シート被覆部43の表面から突出
する段付部44が設けられている。シート被覆部43
は、基端側から先端側へ向かって薄くなっている断面ほ
ぼテーパー状に形成され、天井面材20Aおよび壁材3
0Aの表面に両面テープで固着されている。
【0027】このような本第二実施形態によっても、前
記第一実施形態と同様の作用効果が得られる他、次のよ
うな効果を付加できる。すなわち、角度調整部42を折
曲部分として、本体41を角部1Aに対応させて鈍角に
折り曲げると、その断面形状が丸みを帯びた状態に変形
し、曲線状にうねった折目が形成されることがなく、外
観の優れた内装を得ることができる。
【0028】[第三実施形態]図4には、本発明に係る
第三実施形態が示されている。本第三実施形態は、前述
した第二実施形態における露出されていた角度調整部4
2を、クロス32で覆われた角度調整部42Bとしたも
のである。すなわち、天井面材20Aおよび壁材30A
の表面には、クロス32がコーナー下地材40を越えて
角度調整部42Bを覆うように張り付けられている。シ
ート被覆部43の表面には、後述するパテ5とよく馴染
む不織布45が部分的に張り付けられている。この不織
布45は、シート被覆部43の長手方向に沿って配置さ
れている。シート被覆部43と天井面材20Aの表面、
およびシート被覆部43と壁材30Aの表面との境界部
分には、それぞれ当該境界部分に形成される段差を隠す
ために、パテ5が盛られている。このパテ5は、こてで
ならされているため、シート被覆部43全体が覆われる
ように盛られている。また、本体41の表面と角度調整
部42Bとの間に形成される凹み部分には、シート被覆
部43と天井面材20Aとの境界部分と同様に、パテ5
が盛られている。ここで、段付部44の上段面と、シー
ト被覆部43および当該凹み部分に盛られたパテ5の表
面とは段差なく連続し、本体41の表面に凹凸のないシ
ート張付面が形成されるようになっている。また、シー
ト張付面に沿ってクロス32を張り付けることが可能と
なり、天井2Aおよび壁3Aの両方にまたがるクロス3
2が容易に張り付けられるようになっている。
【0029】このような本第三実施形態によれば、次の
ような効果が得られる。すなわち、シート被覆部43に
パテ5を盛り、段付部44の上段面とパテ5の表面とが
段差なく連続し、本体41の表面に凹凸のないシート張
付面が形成され、このシート張付面に沿ってクロス32
が張り付けられるので、コーナー下地材40を越えて天
井2Aおよび壁3Aの両方にまたがるクロス32が張り
付けられるようになり、天井2Aおよび壁3Aの両方に
設けられる内装仕上げを統一できる。また、本体41の
表面と角度調整部42Bとの間に形成される凹み部分に
パテ5を盛ることで、シート張付面が角部まで連続する
ので、天井2Aおよび壁3Aの両方にまたがるクロス3
2を容易に張り付けることができる。
【0030】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を
含み、以下に示すような変形なども本発明に含まれる。
すなわち、内装用仕上げシートで表面全体が覆われるコ
ーナー下地材としては、傾斜天井2Aおよび壁3Aが鈍
角を形成して交差する角部1Aに設けられるものに限ら
ず、図5に示されるように、天井2および壁3が直交す
る角部1に設けられるものであってもよい。この際、シ
ート被覆部14の表面には、パテ5が盛られ、段付部1
5の上段面とシート被覆部14に盛られたパテ5の表面
が段差なく連続していることが望ましい。また、シート
被覆部14の表面には、パテ5とよく馴染む不織布16
が部分的に張り付けられていることが望ましい。
【0031】また、角度調整部としては、直角部の頂点
の両側に設けられる平坦なものに限らず、図6に示され
るように、互いに直交する天井2および壁3に応じた断
面L字型に成形された角度調整部42Aでもよい。この
角度調整部42Aは、天井2および壁3の交差角度の誤
差を許容するように変形可能となっている。
【0032】さらに、コーナー下地材としては、天井2
および壁3が互いに交差する入隅部分に設けられるもの
に限らず、図7に示されるように、壁3B同士が互いに
交差する出隅部分に設けられるコーナー下地材10Aで
もよく、天井同士が互いに交差する出隅部分に設けられ
るものでもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明のコーナー下地材によれば、次の
ような効果が得られる。すなわち、請求項1に記載のコ
ーナー下地材によれば、例えば、天井と壁が互いに交差
する角部が直角である場合、角度調整部が予め直角に折
り曲げられたコーナー下地材を角部に取り付けると、角
度調整部には、直線状に延びる折目線が形成されている
ので、このコーナー下地材の折目線を露出させれば、壁
と天井との交差部分にシャープな折目が形成され、外観
の優れた内装を得ることができる。ここで、コーナー下
地材を角部に取付けるにあたり、角部の両側の内装面の
なす角度が取付誤差等により90°から微妙に異なって
いても、角度調整部を若干変形させることにより、当該
内装面のずれが角度調整部により許容されるので、90
°の角度調整部を有するコーナー下地材の角部への取付
作業が容易となる。また、天井と壁とが互いに交差する
角部が鈍角の場合、角度調整部を折り曲げ、本体を当該
角部に対応させる。この際、本体を鈍角に折り曲げて
も、角度調整部は、その断面形状が丸みを帯びた状態に
変形し、曲線状にうねった折目が形成されることがな
く、外観の優れた内装を得ることができる。
【0034】また、請求項2に記載のコーナー下地材に
よれば、シート被覆部の厚さを薄くすることにより、内
装面の上にシート被覆部を設置しても、シート被覆部と
内装面との境界部分にほとんど段差が形成されず、内装
面は、内装用仕上げシートが張り付けやすい状態とな
る。また、角度調整部とシート被覆部との間に段付部を
設け、この段付部に内装用仕上げシートの端縁を納める
ので、内装用仕上げシートを張り付けるのが困難な内装
面の角部にまたがって内装用仕上げシートを張り付ける
必要がなくなる。これらにより、内装用仕上げシートの
張付作業を容易に行うことができる。さらに、内装用仕
上げシートの余剰部分を切断する際、段付部を物差しと
して利用可能となるので、別途、物差し等を用いて切断
する必要がなく、段付部の入隅部分に沿って内装用仕上
げシートを切断すればよく、内装用仕上げシートを容易
に切断できる。
【0035】さらに、請求項3に記載のコーナー下地材
によれば、直角部が予め形成されたコーナー下地材を角
部に取り付けると、直角部には、直線状に延びる折目線
が形成されているので、このコーナー下地材の折目線を
露出させれば、壁と天井との交差部分にシャープな折目
が形成され、外観の優れた内装を得ることができる。
【0036】また、請求項4に記載のコーナー下地材に
よれば、角部の両側の内装面が取付誤差等により90°
から微妙に異なっていても、直角部の頂点の両側に形成
される角度調整部で当該内装面の角度のずれが許容され
るので、90°の直角部を有するコーナー下地材の角部
への取付作業を容易に行うことができる。
【0037】さらに、請求項5に記載のコーナー下地材
によれば、コーナー下地材の折曲角度を鈍角の範囲内に
すると、角度調整部を折曲部分として、本体を当該角部
に対応させて鈍角に折り曲げても、その断面形状が丸み
を帯びた状態に変形し、曲線状にうねった折目が形成さ
れることがなく、外観の優れた内装を得ることができ
る。
【0038】また、請求項6に記載のコーナー下地材に
よれば、段付部の上段面とシート被覆部に盛られたパテ
の表面とが段差なく連続し、本体の表面に凹凸のないシ
ート張付面が形成され、このシート張付面に沿って内装
用仕上げシートを張り付けることが可能となる。このた
め、コーナー下地材を越えて天井および壁の両方にまた
がる内装用仕上げシートが張り付けられるようになり、
天井および壁の両内装面に設けられる内装用仕上げを統
一できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る角部を示す斜視図
である。
【図2】前記実施形態に係る角部を示す拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の第二実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明の第三実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明の変形例を示す断面図である。
【図6】本発明の他の変形例を示す断面図である。
【図7】本発明のさらに異なる変形例を示す平面図であ
る。
【図8】従来の角部を示す斜視図である。
【図9】従来の角部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 角部 10,40 コーナー下地材 11 本体 12 直角部 13,42 角度調整部 14,43 シート被覆部 15,44 段付部 21 内装用仕上げシートとしてのクロス 31 内装用仕上げシートとしての壁紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内装用仕上げシートが張り付けられる内
    装面が互いに交差する角部に設けられるとともに、前記
    内装用仕上げシートの下地となるコーナー下地材であっ
    て、 前記角部に沿って延びる本体を有し、この本体には、薄
    肉状の角度調整部が形成され、この角度調整部が本体と
    同一材質で形成されていることを特徴とするコーナー下
    地材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコーナー下地材におい
    て、前記角度調整部の近傍には、前記内装用仕上げシー
    トに覆われるシート被覆部が設けられ、前記角度調整部
    と前記シート被覆部との間には、当該シート被覆部から
    突出する段付部が設けられ、前記シート被覆部を覆う内
    装用仕上げシートの端縁が、前記段付部の入隅部分に沿
    って配置されていることを特徴とするコーナー下地材。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のコーナ
    ー下地材において、前記本体は、直角に折り曲げられて
    成形された断面L字型の直角部を有し、この直角部の頂
    点の両側にそれぞれ前記段付部が設けられていることを
    特徴とするコーナー下地材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のコーナー下地材におい
    て、前記直角部と前記段付部との間に、前記角度調整部
    が形成されていることを特徴とするコーナー下地材。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載のコーナ
    ー下地材において、前記角部の両側の前記内装面の各々
    に沿ったシート被覆部が設けられ、これらのシート被覆
    部の各々に隣接して前記段付部が設けられ、これらの段
    付部の間には、前記角度調整部が設けられていることを
    特徴とするコーナー下地材。
  6. 【請求項6】 請求項2ないし請求項5のいずれかに記
    載のコーナー下地材において、前記シート被覆部にパテ
    が盛られ、前記段付部の上段面と前記パテの表面とが段
    差なく連続し、これらの段付部およびパテの上面に張り
    付けられる前記内装用仕上げシートが、前記本体全体を
    覆っていることを特徴とするコーナー下地材。
JP11218592A 1999-08-02 1999-08-02 コーナー下地材 Withdrawn JP2001040850A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020133270A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 キョーセー株式会社 コーナ材
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