JP5393379B2 - 不陸調整部材、及びこれを備えた造作部材 - Google Patents

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本発明は、床面または天井面からなる第1の面と壁面との交差部に沿って配設される造作部材本体に形成された凹溝に取り付けられる不陸調整部材、及びこれを備えた造作部材に関する。
上記のような造作部材としては、住宅等の建物の壁面と床面との交差部に沿って配設される幅木や、壁面と天井面との交差部に沿って配設される廻り縁などが知られている。
このような造作部材としては、上記幅木を例にすれば、床面の不陸を吸収したり、床材と壁材との間に形成される隙間を封止等したりするために、幅木の下端部に不陸調整部材を取り付けたものが知られている。
例えば、下記特許文献1では、幅木の下面に当接する硬質樹脂からなる基板と、この基板から上方に向けて突設された抜け止め突条と、基板の一端縁に付設された軟質樹脂からなる断面袋状の弾性シール部とを備えた建築用気密部材(不陸調整部材)が提案されている。
この建築用気密部材は、幅木の下面に形成された嵌合溝に、上記抜け止め突条を嵌合させて幅木に固定される。また、この建築用気密部材が取り付けられた幅木を、床と壁とで形成される隅部に位置決めし、固定することで、建築用気密部材の弾性シール部が弾性変形して床の不陸を吸収する構成とされている。
特開2000−273976号公報(図1参照)
しかしながら、上記特許文献1に記載された不陸調整部材では、硬質樹脂からなる基板に突設された抜け止め突条を、幅木の下面に設けられた凹溝に嵌め入れる際に、硬質であるので、嵌め入れ難いという問題があった。
また、特に木質系材料等の比較的、脆弱な材料から幅木が製されているような場合は、比較的、長尺に形成されるものであることとも相俟って、凹溝の溝幅の加工誤差等も影響し、この幅木の凹溝に硬質の抜け止め突条を嵌め入れる際に、凹溝の形成された部位に変形や亀裂、割れ等が生じる恐れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、造作部材本体に形成された凹溝への挿入性を向上し得る不陸調整部材、及びこれを備えた造作部材を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る不陸調整部材は、床面または天井面からなる第1の面と壁面との交差部に沿って配設される造作部材本体の前記第1の面に対面配置される側の端面に長手方向に沿いかつ上下に細長の断面略方形状に形成された凹溝に取り付けられる不陸調整部材であって、前記凹溝に挿入される板状基部片と、この板状基部片に連設され、前記第1の面に当接される弾性片と、前記板状基部片の両外側面にそれぞれ設けられ、前記凹溝に挿入された際に該凹溝の両内側面に圧縮変形を伴い弾接する一対の軟質発泡体とを備えており、前記一対の軟質発泡体は、挿入方向先端部に、挿入方向先側に向けて先細り状の傾斜面を有し、かつ挿入方向基端部に、挿入方向逆側に向けて拡開状の傾斜面を有するように、それぞれが断面略平行四辺形状とされていることを特徴とする。
このような構成とすることで、当該不陸調整部材を取り付けた造作部材本体を、床面または天井面からなる第1の面と壁面との交差部に沿って配設した際には、当該不陸調整部材の弾性片が、上記第1の面に弾性変形を伴い当接して、その第1の面の不陸を吸収することができる。従って、造作部材本体を、壁面に沿って略水平に見栄え良く取り付けることができる。
また、当該不陸調整部材の板状基部片を、造作部材本体の凹溝に挿入する際には、その両外側面に設けられた一対の軟質発泡体が圧縮変形するので、該凹溝に容易に挿入することができる。
さらに、上記一対の軟質発泡体は、圧縮変形するので、従来のような硬質の抜け止め突条を有したものと比べて、凹溝に挿入する際に、その凹溝が形成された部位に変形や亀裂、割れ等が生じることを防止することができる。
また、前記一対の軟質発泡体は、挿入方向先端部に、挿入方向先側に向けて先細り状の傾斜面を有している一方、挿入方向基端部に、挿入方向逆側に向けて拡開状の傾斜面を有しているので、例えば、軟質発泡体を、断面略矩形状等としたものと比べて、一対の軟質発泡体の挿入方向先端部の両傾斜面が、造作部材本体の凹溝への挿入時における誘いとして機能し、また、挿入方向基端部の両傾斜面により、挿入時における挿入方向逆側への当該一対の軟質発泡体の圧縮変形が容易になされ、凹溝への挿入性をより向上させることができる。
また、上記構成とすることで、当該不陸調整部材に対して、造作部材本体の凹溝から脱離方向に外力が作用した場合にも、造作部材本体の凹溝の両内側面と、これに弾接する一対の軟質発泡体との摩擦抵抗乃至は面圧を、断面略矩形状等としたものに比べて、効率的に向上させることができ、意図しない脱離を防止することができる。
また、本発明においては、前記板状基部片の挿入方向基端部に、前記造作部材本体における凹溝が形成された側の端面に当接される略水平状で、かつ前記弾性片が連設された当接片を設け、前記一対の軟質発泡体を、前記当接片との間に間隔を空けて前記板状基部片の両外側面にそれぞれ設けるようにしてもよい。
このような構成とすれば、軟質発泡体と当接片との間の間隔が、軟質発泡体の変形代として機能する。これにより、変形した軟質発泡体が当接片との間に挟まるようなことがなく、造作部材本体の凹溝に、確実に挿入できるとともに、当接片と造作部材本体との間に隙間等が形成されることを抑制できる。
また、前記目的を達成するために、本発明に係る造作部材は、床面または天井面からなる第1の面と壁面との交差部に沿って配設され、前記第1の面に対面配置される側の端面に長手方向に沿いかつ上下に細長の断面略方形状の凹溝が形成された造作部材本体と、この造作部材本体の凹溝に取り付けられた前記いずれかの本発明に係る不陸調整部材とを備えていることを特徴とする。
このような構成とすれば、造作部材本体には、上記不陸調整部材が取り付けられているので、上記同様の効果を奏する。
本発明に係る不陸調整部材は、上述のような構成としたことで、造作部材本体に形成された凹溝への挿入性を向上させることができる。
(a)〜(c)は、いずれも本発明の一実施形態に係る不陸調整部材及びこれを備えた造作部材を模式的に示し、(a)は、概略縦断面図、(b)は、(a)におけるX部を拡大して示す概略拡大縦断面図、(c)は、(b)に対応させた概略分解図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る不陸調整部材、及びこれを備えた造作部材について説明するための説明図である。
本実施形態では、造作部材1として、図1(a)に示すように、床面(第1の面)Fと壁面Wとの交差部に沿って配設される幅木1を例示している。
この幅木1は、造作部材本体を構成する幅木本体2と、この幅木本体2に取り付けられた不陸調整部材10とを備えている。
幅木本体2は、帯状に比較的長尺に形成されており、その表面側部位における中央部位よりもやや上方部位には、長手方向に沿って、手前側に向けて開口した断面略方形状の表面凹溝3が形成されている。この表面凹溝3に、釘(かくし釘)や木ねじ等の固定止具を打ち込み(または捻じ込み)、当該幅木1を、壁面Wを構成する壁材等に固定するようにしてもよい。これにより、固定止具の頭部が目立たず、見栄え良く施工することができる。
また、この幅木本体2の床面Fに対面配置される底面4には、長手方向に沿って、床面F側に向けて開口した断面略方形状の底面凹溝5が形成されている。この底面凹溝5は、本実施形態では、上下に比較的、細長の形状とされている。
また、幅木本体2の床面側端部の表面側には、段部6が形成されている。
これら表面凹溝3、底面凹溝5及び段部6は、当該幅木本体2の長手方向の全長に亘って形成されている。
この幅木本体2は、例えば、無垢の木材、または、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、若しくはインシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などの木質系材料から製されたものとしている。
尚、その他、合成樹脂系材料、金属系材料等から製されたものとしてもよい。
また、その表面に、適宜、表面塗装を施したり、または突板や化粧樹脂シート等の表面化粧材を貼着したりするようにしてもよい。
不陸調整部材10は、幅木本体2の底面凹溝5に挿入される板状基部片11と、この板状基部片11の挿入方向基端部に連成された当接片12と、この当接片12の手前側縁に連設された弾性片13と、板状基部片11の両外側面にそれぞれ設けられた一対の軟質発泡体14,14とを備えている。この不陸調整部材10は、幅木本体2の長さ寸法に応じて、長尺に形成されている。
板状基部片11は、図1(b)に示すように、その上下幅が、上記した幅木本体2の底面凹溝5の溝深さよりも小さく形成され、かつ、その厚さ(幅木本体2の厚さ方向に沿う厚さ)が、底面凹溝5の前後溝幅(幅木本体2の厚さ方向に沿う幅)よりも小さく形成されている。
この板状基部片11の挿入方向基端部に連成された当接片12は、図1(b)に示すように、その前後幅が、幅木本体2の底面4の幅寸法と略同寸法とされ、板状基部片11が底面凹溝5に挿入された状態で、幅木本体2の底面4に当接する構成とされている。
これら板状基部片11と、当接片12とは、断面略T字状に一体的に形成されており、本実施形態では、比較的、硬質の例えば、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)や、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の合成樹脂系材料から製されたものとしている。
尚、これら板状基部片11と、当接片12とは、その他、金属系材料から製されたものとしてもよく、また、二部材を接合一体化したものとしてもよい。
また、図例のような断面略T字状とされたものに限られず、これら板状基部片11と当接片12とにより、断面略L字状とされたものとしてもよい。
弾性片13は、当接片12との接合部から、当接片12の上面よりも上方に向けて突出する突片部13aを有しており、上記接合部から略鉛直下方に向けて延び、背面側(壁面W側)に向けて屈曲するような断面鉤状乃至は断面舌片状の形状とされ、かつ床面F側に向けて突湾曲状の形状とされている。
この弾性片13の突片部13aは、図1(b)に示すように、当該不陸調整部材10が幅木本体2に取り付けられた際に、幅木本体2の段部6の表面下端縁に係合するように当接する。このような突片部13aを設けることで、幅木本体2の底面4と、不陸調整部材10の当接片12の上面との間に隙間が形成されたような場合にも、当該隙間を覆い隠すことができ、当該幅木1の見栄えを向上させることができる。
この弾性片13は、本実施形態では、比較的、軟質で弾性を有したゴムや軟質合成樹脂等のエラストマー系樹脂材料から製されたものとしている。
尚、この弾性片13は、図例のような形状とされたものに限られず、弾性変形を伴い、床面Fに当接乃至は弾接し、床面Fの不陸を吸収し得る形状とされたものとすればよい。
また、この弾性片13と、当接片12とは、別部材を接合一体化したものに限られず、これらを二色成形(異材質成形)等によって、一体的に形成したものとしてもよい。
一対の軟質発泡体14,14は、板状基部片11が底面凹溝5に挿入された状態で、この底面凹溝5の両内側面にそれぞれ対面する両外側面に設けられており、本実施形態では、これら一対の軟質発泡体14,14は、板状基部片11の長手方向の全長に亘って添設されている。
また、これら一対の軟質発泡体14,14は、図1(c)に示すように、それぞれの下端部(挿入方向基端部)と、当接片12の上面との間に隙間Pが形成されるように、当接片12との間に間隔を空けて板状基部片11の両外側面に添設されている。
この隙間Pは、後記するように、これら一対の軟質発泡体14,14の圧縮変形を伴い、当該不陸調整部材10が幅木本体2の底面凹溝5に挿入された際に、これら一対の軟質発泡体14,14が当接片12に接触しない程度以上の隙間とすればよい。つまり、この隙間Pが、圧縮変形するこれら一対の軟質発泡体14,14の変形代として機能する。
上記のように板状基部片11の両外側面に添設された状態において、これら一対の軟質発泡体14,14の上端部(挿入方向先端部)には、挿入方向先側に向けて先細り状の傾斜面14a,14aが形成されている。一方、これら一対の軟質発泡体14,14の下端部には、挿入方向逆側(床面F側)に向けて拡開状の傾斜面14b,14bが形成されている。本実施形態では、これら一対の軟質発泡体14,14は、その断面形状が、図1(c)に示すように、板状基部片11を対称軸として、互いに線対称とされ、それぞれが略平行四辺形状とされており、それぞれの一方の鋭角部を、板状基部片11の上端面に略整合させるようにして、板状基部片11の両外側面にそれぞれ添設されている。
これら一対の軟質発泡体14,14の厚さ(幅木本体2の厚さ方向に沿う厚さ)は、板状基部片11の厚さや、幅木本体2の底面凹溝5の前後溝幅に応じて、適宜設定可能であるが、板状基部片11とともに、圧縮変形を伴い、底面凹溝5に挿入された際に、底面凹溝5の両内側面に対して、容易に抜けない程度に弾接し得る厚さとすればよい。
上記構成とされた一対の軟質発泡体14,14は、当該不陸調整部材10の板状基部片11とともに、幅木本体2の底面凹溝5に挿入された状態では、図1(b)に示すように、幅木本体2の厚さ方向に圧縮変形するとともに、底面凹溝5の両内側面に弾接し、当該不陸調整部材10と、幅木本体2とを係合させる係合部として機能する。
これら一対の軟質発泡体14,14は、軟質ウレタンフォームやポリエチレンフォーム、ゴムスポンジ等の圧縮変形可能な発泡材料で製されたものとしている。
尚、これら一対の軟質発泡体14,14と、板状基部片11とは、別部材を接合一体化したものに限られず、これらを二色成形(異材質成形)等によって、一体的に形成したものとしてもよい。
また、これら一対の軟質発泡体14,14は、板状基部片11の長手方向の全長に亘って添設されたものに限られず、板状基部片11の長手方向に沿って適宜の間隔を空けて適所に設けられたものとしてもよい。
上記構成とされた不陸調整部材10を、幅木本体2に取り付ける際には、図1(b)、(c)に示すように、幅木本体2の底面凹溝5に、不陸調整部材10の板状基部片11を、その当接片12が幅木本体2の底面4に当接するまで挿入する。
また、この際、幅木本体2の底面凹溝5に、板状基部片11とともに挿入される一対の軟質発泡体14,14は、圧縮変形し、その復元力により、底面凹溝5の両内側面に弾接する。
また、このように、幅木本体2の底面4に不陸調整部材10が取り付けられた状態では、幅木本体2の段部6に、弾性片13の突片部13aが係合して当接した状態となる。
上記のように、不陸調整部材10を幅木本体2の床面側端部に取り付けた幅木1を、図1(a)に示すように、床面Fと壁面Wとの交差部に沿って配設した状態では、不陸調整部材10の弾性片13が、床面Fに弾性変形を伴い当接乃至は弾接して、その床面Fの不陸を吸収することができる。従って、幅木本体2を、壁面Wに沿って略水平に見栄え良く取り付けることができる。
また、上記構成とされた本実施形態に係る不陸調整部材10によれば、板状基部片11を、幅木本体2の底面凹溝5に挿入する際には、その両外側面に設けられた一対の軟質発泡体14,14が圧縮変形するので、底面凹溝5に容易に挿入することができる。
さらに、一対の軟質発泡体14,14は、圧縮変形するので、従来のような硬質の抜け止め突条を有したものと比べて、底面凹溝5に挿入する際に、その底面凹溝5が形成された部位に変形や亀裂、割れ等が生じることを防止することができる。
さらにまた、上記のように板状基部片11の両外側面に軟質発泡体14,14を設けた構成とすることで、板状基部片11自体は、上述のように硬質のものとでき、より挿入性を向上させることができる。
また、本実施形態では、一対の軟質発泡体14,14は、挿入方向先端部に、挿入方向先側に向けて先細り状の傾斜面14a,14aを有している一方、挿入方向基端部に、挿入方向逆側に向けて拡開状の傾斜面14b,14bを有しているので、より挿入性を向上させることができるとともに、意図しない脱離を防止することができる。
すなわち、当該不陸調整部材10の板状基部片11を幅木本体2の底面凹溝5に挿入する際には、これら一対の軟質発泡体14,14の挿入方向先端部の両傾斜面14a,14aが、誘いとして機能し、また、挿入方向基端部の両傾斜面14b,14bにより、挿入時における挿入方向逆側への当該一対の軟質発泡体14,14の圧縮変形が容易になされ、底面凹溝5への挿入性を向上させることができる。また、当該不陸調整部材10に対して、幅木本体2の底面凹溝5から脱離方向に外力が作用した場合にも、幅木本体2の底面凹溝5の両内側面と、これに弾接する一対の軟質発泡体14,14との摩擦抵抗乃至は面圧を、断面略矩形状等としたものに比べて、効率的に向上させることができ、意図しない脱離を防止することができる。
また、本実施形態では、不陸調整部材10の板状基部片11の当接片12との間に間隔を空けて板状基部片11の両外側面に一対の軟質発泡体14,14をそれぞれ設けるようにしているので、該間隔が、軟質発泡体14,14の変形代として機能する。これにより、変形した軟質発泡体14,14が当接片12との間に挟まるようなことがなく、幅木本体2の底面凹溝5に、確実に挿入できるとともに、当接片12と幅木本体2との間に隙間等が形成されることを抑制できる。
尚、図例では、幅木本体の上端部に、床面に向けて傾斜する傾斜面を有したものを示しているが、このような傾斜面を有さないものとしてもよく、上端部に複数の突湾曲部を有したようなものとしてもよい。
また、本実施形態では、幅木本体に一本の表面凹溝を有したものを例示しているが、このような表面凹溝を有さないものとしてもよく、または、複数本の表面凹溝を有したものとしてもよい。また、その断面形状も図例のような方形状とされたものに限られず、V字形状やU字形状、半円形状、逆台形状等、種々の形状としてもよい。
さらに、本実施形態では、不陸調整部材の一対の軟質発泡体を、挿入方向先端部に、挿入方向先側に向けて先細り状の傾斜面を有したものとし、挿入方向基端部に、挿入方向逆側に向けて拡開状の傾斜面を有したものとしているが、このような形状に限られない。例えば、断面略矩形状としたり、断面略台形状としたりしてもよい。
さらにまた、これら一対の軟質発泡体は、図例のように、板状基部片の上下に一体的にそれぞれ設けられたものに限られず、複数の軟質発泡体を、板状基部片の両外側面に、上下に間隔を空けて設けるような態様としてもよい。
また、これら一対の軟質発泡体は、図例のように、幅木本体の底面凹溝の両内側面に弾接する側の面形状が平坦面形状とされたものに限られず、山形形状や係止爪形状等、種々の形状とされたものとしてもよい。
さらに、本実施形態では、不陸調整部材の板状基部片の当接片との間に間隔を空けて板状基部片の両外側面に一対の軟質発泡体をそれぞれ設けるようにした例を示しているが、このような間隔を設けないようにしてもよい。
尚、上記した各例では、造作部材本体を、床面と壁面との交差部に沿って配設される幅木本体とし、その床面側端部に不陸調整部材を取り付ける例について説明したが、造作部材本体を、天井面(第1の面)と壁面との交差部に沿って配設される廻り縁本体とし、この廻り縁本体の天井側端部に本発明に係る不陸調整部材を取り付けるようにしてもよい。この場合は、以上で説明した上下の方向を逆転させて把握し、上記した底面(床面)を天面(天井面)として把握することで、本発明に係る不陸調整部材の適用が可能である。また、この場合は、上記造作部材を、廻り縁本体と、不陸調整部材とを備えた廻り縁として把握すればよい。
1 幅木(造作部材)
2 幅木本体(造作部材本体)
4 底面(第1の面に対面配置される側の端面)
5 底面凹溝(凹溝)
10 不陸調整部材
11 板状基部片
12 当接片
13 弾性片
14 軟質発泡体
14a 挿入方向先端部の傾斜面
14b 挿入方向基端部の傾斜面
F 床面(第1の面)
P 軟質発泡体と当接片との間の隙間
W 壁面

Claims (3)

  1. 床面または天井面からなる第1の面と壁面との交差部に沿って配設される造作部材本体の前記第1の面に対面配置される側の端面に長手方向に沿いかつ上下に細長の断面略方形状に形成された凹溝に取り付けられる不陸調整部材であって、
    前記凹溝に挿入される板状基部片と、
    この板状基部片に連設され、前記第1の面に当接される弾性片と、
    前記板状基部片の両外側面にそれぞれ設けられ、前記凹溝に挿入された際に該凹溝の両内側面に圧縮変形を伴い弾接する一対の軟質発泡体とを備えており、
    前記一対の軟質発泡体は、挿入方向先端部に、挿入方向先側に向けて先細り状の傾斜面を有し、かつ挿入方向基端部に、挿入方向逆側に向けて拡開状の傾斜面を有するように、それぞれが断面略平行四辺形状とされていることを特徴とする不陸調整部材。
  2. 請求項において、
    前記板状基部片の挿入方向基端部には、前記造作部材本体における凹溝が形成された側の端面に当接される略水平状で、かつ前記弾性片が連設された当接片が設けられており、
    前記一対の軟質発泡体は、前記当接片との間に間隔を空けて前記板状基部片の両外側面にそれぞれ設けられていることを特徴とする不陸調整部材。
  3. 床面または天井面からなる第1の面と壁面との交差部に沿って配設され、前記第1の面に対面配置される側の端面に長手方向に沿いかつ上下に細長の断面略方形状の凹溝が形成された造作部材本体と、
    この造作部材本体の凹溝に取り付けられた請求項1または2に記載の不陸調整部材とを備えていることを特徴とする造作部材。
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