JP2020132710A - 熱硬化性塗料組成物及び硬化塗膜 - Google Patents

熱硬化性塗料組成物及び硬化塗膜 Download PDF

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雅弘 高木
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Abstract

【課題】エステル交換反応を硬化反応とする熱硬化性塗料組成物において、塗料組成物として使用することができる性質を有する組成物を提供する。【解決手段】アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)、エステル交換触媒(B)、並びに、塗料添加剤(C)を含有する熱硬化性塗料組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、エステル交換触媒を利用したエステル交換反応を硬化反応とし、かつ、特に塗料としての使用に適した性能を有する熱硬化性塗料組成物に関する。
塗料の用途において、多くの熱硬化性樹脂組成物が使用されている。このような熱硬化性樹脂組成物の多くは、2以上の水酸基を有する樹脂を硬化剤と併用し、硬化剤と水酸基との架橋反応によって樹脂を硬化させるものである。
このような硬化剤としては、メラミン樹脂やポリイソシアネート化合物が汎用されている。これらの硬化剤は、熱反応性が良好で、得られた硬化樹脂の性質が優れているため、広く一般的に使用されている。しかし、メラミン樹脂は、ホルムアルデヒドを発生するためシックハウス症候群の原因とされるため、近年は用途が制限される場合もある。更に、ポリイソシアネート化合物は、硬化反応が高いものの高価であること等の理由から、更に安価で低温硬化可能な硬化剤が見いだされれば、好ましいと考えられる。
特許文献1には、エステル交換反応を硬化反応とする粉体塗料が記載されている。しかし、粉体塗料への使用が記載されているのみであり、一般的な溶剤系や水系の組成物に使用することについては開示されていない。
また、塗料や接着剤として利用する場合には耐水性が求められるが、その点について記載されていない。実際に特許文献1に従い溶液型の塗料を製造して確認すると、耐水性が出なかったり、架橋反応性が充分でなかったりする。更に、汎用的な塗料・接着剤の用途に使用できるような触媒組成についての検討はなされていない。
本発明者らは、特許文献2において、エステル交換反応を硬化反応とする熱硬化性樹脂組成物を開示した。しかし、特許文献2においては、添加剤についての充分な検討はなされていない。すなわち、塗料として実用可能なレベルとすることができるような組成物を得ることについては記載されていない。
特開平9−59543号公報 特許第6398026号
本発明は、上記に鑑み、エステル交換反応を硬化反応とする熱硬化性塗料組成物において、塗料組成物として使用することができる性質を有する組成物を提供することを目的とするものである。
本発明は、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)、エステル交換触媒(B)、並びに、塗料添加剤(C)を含有する熱硬化性塗料組成物である。
上記塗料添加剤(C)は、分散剤、色分かれ防止剤、レオロジーコントロール剤、消泡剤、レベリング剤、基材湿潤剤及びスリップ剤からなる群より選択される少なくとも1であることが好ましい。
本発明は、上記熱硬化性塗料組成物を塗布・熱硬化させることによって得られたものであることを特徴とする硬化塗膜でもある。
本発明の熱硬化性塗料組成物は、熱硬化性塗料組成物としての実用に際して、塗料として必要とされる物性を有するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、上述したように、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分を含有する組成物に対して、各種の塗料添加剤(C)を添加したものである。これによって、塗料として実用性のある熱硬化性塗料組成物とするものである。また、「アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分を含有する組成物」という近年検討が開始されたばかりの樹脂組成物においても、公知の塗料添加剤を使用した場合も同様の効果が得られることを確認することによって完成したものである。
熱硬化性塗料組成物においては、多くの添加剤の添加が知られているが、本発明においてはこのような公知のあらゆる添加剤を添加することができる。使用できる添加剤として具体的には、分散剤、色分かれ防止剤、レオロジーコントロール剤、消泡剤、レベリング剤、基材湿潤剤、スリップ剤を挙げることができる。以下、これらについて、それぞれ具体的に説明する。
(分散剤)
分散剤は、塗料中に配合する顔料等の成分を均一に分散させるための成分である。
分散剤として、具体的には、例えば、
アクリルポリマー、カチオン基含有アクリルポリマー、オリゴマーとポリカルボン酸、カルボキシル基含有ポリマー変性物、ポリカルボン酸エステルのポリアミノアマイド塩、カルボキシル基含有ポリマー変性物、不飽和ポリカルボン酸、ノニオン界面活性剤、窒素含有グラフトポリマー、脂肪族多価カルボン酸、ポリカルボン酸、長鎖アミノアマイド、変性ポリアマイド、燐酸エステル系界面活性剤、ポリエステル酸のアマイドアミン塩、ポリエーテル燐酸エステルアミン、ポリエーテル燐酸エステル、ポリエーテルエステル酸アミン、カルシウムスルフォーネート、亜鉛スルフォネート、アニオン界面活性剤、カチオン系面活性剤、ホスホン酸アミン塩、ポリナフタレンスルホン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸、アクリル酸/スルホン酸共重合物、(メタ)アクリル酸エステルの共重合体物、ポリアクリル酸の中和塩、ビニルモノマー−無水マレイン酸共重合体の部分エステル等の無水マレイン酸共重合体、ビニルモノマー−無水マレイン酸共重合体の部分エステルおよび、部分アミド等の無水マレイン酸共重合体、ポリアミンとカプロラクトンもしくは、バレロラクトン由来のポリエステルオリゴマーとの縮合物等の変性ポリエステル、ジカルボン酸とジオールとの重縮合体等のポリエステル、不飽和脂肪酸と無水マレインとの反応物等のマレイン化脂肪酸、二塩基酸と脂肪族アミンもしくは脂肪族ジアミンとの重縮合物等のポリアミド、脂肪酸のエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイド、脂肪族アルコールのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイド等のノニオン界面活性剤、脂肪酸とジエタノールアミンとの縮合物等の脂肪酸ジエタノールアミド、無水燐酸とポリエステル及び、ポリエーテルのエステル等の燐酸エステル、ウレタンプレポリマーとアルコール及びアルカノールアミンとの付加反応ポリマー等のウレタン等並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
製品名としては、共栄社化学株式会社のフローレンDOPA−15B、フローレンDOPA−15BHFS、フローレンDOPA−17HF、フローレンDOPA−22、フローレンDOPA−35、フローレンDOPA−100、フローレンG−700、フローレンG−820XF、フローレンG−100SF、フローレンGW−1500、フローレンAF−1000、フローレンAF−1005、フローレンKDG−2400、フローレンD−90、フローレンG−700AMP、フローレンG−700DMEA、フローレンGW−1640、ビックケミー・ジャパン株式会社のANTI−TERRA−U、ANTI−TERRA−U100、ANTI−TERRA−204、DISPERBYK−102、DISPERBYK−103、DISPERBYK−106、DISPERBYK−108、DISPERBYK−109、DISPERBYK−110、DISPERBYK−111、DISPERBYK−118、DISPERBYK−140、DISPERBYK−142、DISPERBYK−145、DISPERBYK−161、DISPERBYK−162、DISPERBYK−163、DISPERBYK−164、DISPERBYK−167、DISPERBYK−168、DISPERBYK−170、DISPERBYK−171、DISPERBYK−174、DISPERBYK−180、DISPERBYK−182、DISPERBYK−184、DISPERBYK−185、DISPERBYK−2000、DISPERBYK−2001、DISPERBYK−2008、DISPERBYK−2009、DISPERBYK−2013、DISPERBYK−2022、DISPERBYK−2025、DISPERBYK−2026、DISPERBYK−2050、DISPERBYK−2055、DISPERBYK−2096、DISPERBYK−2150、DISPERBYK−2152、DISPERBYK−2155、DISPERBYK−2163、DISPERBYK−2164、DISPERBYK−2200、BYK−P104、BYK−P104S、BYK−P105、BYK−9076、BYK−9077、BYK−220S、ANTI−TERRA−250、DISPERBYK、DISPERBYK−102、DISPERBYK−180、DISPERBYK−184、DISPERBYK−185、DISPERBYK−187、DISPERBYK−190、DISPERBYK−191、DISPERBYK−192、DISPERBYK−193、DISPERBYK−194N、DISPERBYK−199、DISPERBYK−2010、DISPERBYK−2012、DISPERBYK−2013、DISPERBYK−2015、DISPERBYK−2055、DISPERBYK−2060、DISPERBYK−2061、DISPERBYK−2096、BYK−154、BASFジャパン株式会社のEfka FA4600、Efka FA4601、Efka FA4672、Efka FA4673、Dispex Ultra FA4404、Dispex Ultra FA4416、Dispex Ultra FA4437、Dispex Ultra FA4480、Dispex Ultra FA4483、Efka FA4608、Efka FA4620、Efka FA4644、Efka FA4654、Efka FA4663、Efka FA4665、Efka FA4666、Dispex Ultra FA4425、Dispex Ultra FA4431、Efka AA4030、Efka AA4040、Efka AA4140、Efka AA4230、Efka AA4240、Efka AA4320、Dispex CX4231、Dispex CX4234、Efka PU4063、Efka PU4400、Efka PU4401、Efka PU4403、Efka PU4450、Dispex Ultra PU4550、Dispex Ultra PU4560、Efka PX4300、Efka PX4310、Efka PX4320、Efka PX4330、Efka PX4340、Efka PX4700、Efka PX4701、Efka PX4731、Efka PX4732、Dispex Ultra PX4575、Dispex Ultra PX4585、楠本化成社製のディスパロン201N、ディスパロン201SPN、ディスパロン1220、ディスパロン2100、ディスパロン2200、ディスパロンKS−273N、ディスパロン2150、ディスパロン1831、ディスパロン1850、ディスパロン1860、ディスパロンDA−1401、ディスパロンPW−36、ディスパロンDA−1200、ディスパロンDA−550、ディスパロンDA−703−50、ディスパロンDA−7301、ディスパロンDN−900、DA−325、ディスパロンDA−375、ディスパロンDA−234、K−SPERSE131、K−SPERSE152MS、ディスパロンAQ−320、ディスパロンAQ−330、ディスパロンAQ−340、ディスパロンAQ−360、ディスパロンAQ−380、K−SPERSE152、日本触媒株式会社のアクアリックDL、アクアリックYS、アクアリックTL、アクアリックHL、アクアリックGL、アクアリックLS、アクアリックAS、アクアリックIH、サンノプコ株式会社のSNディスパーサント4215、SNウエット970、SNディスパーサント2060、SNディスパーサント5020、SNディスパーサント5023、SNディスパーサント5027、SNディスパーサント5034、SNディスパーサント5040、SNディスパーサント5068、ノプコール5200、ノプコサントK、ノプコサントR、ノプコサントRFA、ノプコスパース44−C、ノプコスパース6100、ノプコスパース6150、ローマD、SNディスパーサント2010、SNディスパーサント5029、SNディスパーサント9228、SNディスパーサント4215、ノプコスパース092、SNスパース2190、SNスパース70、ノプコスパース5600、SN−PW−43、東亜合成株式会社のアロンT−50、ジュリマーAC−10P、花王株式会社のポイズ520、ポイズ530、アミノーンPK−02S、エボニックジャパン株式会社のTEGO Dispers610、TEGO Dispers610S、TEGO Dispers628、TEGO Dispers630、TEGO Dispers662C、TEGO Dispers670、TEGO Dispers685、TEGO Dispers690、TEGO Dispers700、TEGO 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Bhd.のAFCONA−1101、AFCONA−1102、AFCONA−1501、AFCONA−1503、AFCONA−4000、AFCONA−4001、AFCONA−4009、AFCONA−4010、AFCONA−4011、AFCONA−4015、AFCONA−4016、AFCONA−4017、AFCONA−4046、AFCONA−4047、AFCONA−4050、AFCONA−4060、AFCONA−4063、AFCONA−4067、AFCONA−4070、AFCONA−4071、AFCONA−4072、AFCONA−4077、AFCONA−4080、AFCONA−4200、AFCONA−4201、AFCONA−4202、AFCONA−4400、AFCONA−4401、AFCONA−4403、AFCONA−4474、AFCONA−4530、AFCONA−4531、AFCONA−4550、AFCONA−4560、AFCONA−4565、AFCONA−4570、AFCONA−4595、AFCONA−4597、AFCONA−4599、AFCONA−4700、AFCONA−4701、AFCONA−4720、AFCONA−5008、AFCONA−5009、AFCONA−5010、AFCONA−5030、AFCONA−5044、AFCONA−5051、AFCONA−5052、AFCONA−5054、AFCONA−5065、AFCONA−5066、AFCONA−5071、AFCONA−5207、AFCONA−5209、AFCONA−5210、AFCONA−5220、AFCONA−5244、AFCONA−5251、AFCONA−5266、AFCONA−5280、AFCONA−5281、AFCONA−5282、AFCONA−5285、AFCONA−5290、AFCONA−5585、AFCONA−7200、AFCONA−7201、AFCONA−7202、AFCONA−7203、AFCONA−7204、AFCONA−7300、AFCONA−7370、AFCONA−7371、AFCONA−7375、AFCONA−7466、AFCONA−7472、AFCONA−7476、AFCONA−7480、AFCONA−7500、AFCONA−7510、AFCONA−7520、AFCONA−7525、AFCONA−7530、AFCONA−7565、AFCONA−8530、川研ファインケミカル株式会社のヒノアクトT−6000、ヒノアクトT−8000、アミゾールLDE、アミゾールODE、味の素ファインテクノ株式会社のアジスパーPB821、アジスパーPB881、日油株式会社のノニオンL−2、ノニオンLT−221、スタホームDOS、スタホームF、スタホームDF−1、第一工業製薬株式会社のノイゲンES−99D、ノイゲンET−65、ノイゲンET−89、DKS NL−15、プライサーフA209F、プライサーフAL、青木油脂工業株式会社のブラウノンEL−1515、ブラウノンCH−310L、ファインサーフTD−90、東邦化学工業株式会社のフォスファノールML−220、フォスファノールRL−310等を挙げることができる。
(色分かれ防止剤)
色分かれ防止剤は、塗料の色別れを付与するための添加剤である。塗料中に配合する2種類以上の顔料等の成分の色別れを防止するための成分である。
色分かれ防止剤として、具体的には、例えば、不飽和ポリカルボン酸、変性シリコーン、ポリエステル系界面活性剤、フッ素含有アクリルポリマー、両親媒性オリゴマー、シリコーン含有ポリマー、アクリル共重合物、フッ素含有ポリマー、特殊表面処理体質顔料、脂肪族多価カルボン酸、エステル酸、アミン、界面活性剤、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
製品名としては、共栄社化学株式会社のフローレンG−100SF、フローレンAF−1000、フローレンAF−1005、フローレンAF−205、フローレンAF−505、フローレンNAF−250、フローレンNAF−850、フローレンAF−405、ポリフローKL−400X、ポリフローKL−400HF、ポリフローKL−401、ポリフローKL−402、ポリフローKL−403、ポリフローKL−404、ポリフローKL−406、ポリフローKL−100、ポリフローKL−700、ポリフローKL−850、ポリフローKL−900、LE−302、LE−303、LE−304、LE−604、LE−605、LE−606、LE−607、グラノール200、楠本化成株式会社のディスパロン201N、ディスパロン201SPN、ディスパロン1220、ディスパロン2100、ディスパロン2200、ディスパロンKS−273N等を挙げることができる。
(レオロジーコントロール剤)
レオロジーコントロール剤は、塗料にチクソトロピック性を付与するための添加剤である。チキソトロピック性とは、せん断応力(撹拌、圧送、塗装作業等)をかけることで粘度が低下し、静置状態では粘度が上昇する性質である。塗料にこのような性質を付与すると、タレ止めや沈降防止することができ、これによって塗装作業性、塗膜外観の低下といった効果をえることができる。
レオロジーコントロール剤として、具体的には、高級脂肪酸アマイド、高級脂肪酸ポリアマイド、高級脂肪酸エステル、ポリオレフィン、酸化ポリエチレン、ポリエーテルリン酸エステル、ポリエーテルエステル型多価カルボン酸、水添ひまし油、ポリエーテルポリウレタン、ポリアミド/ポリエチレンアミン塩、ポリアミドアミン塩、ポリアミドアミン塩/酸化ポリエチレン、有機変性ベントナイト、有機変性鉱物の混合物、合成ヘクトライト、ベントナイト、疎水変性ベントナイト、Na置換型ベントナイト、Na置換型ベントナイトと特殊ポリマー混合物、ポリヒドロキシカルボン酸アミド、変性ウレア、高分子ウレア誘導体、ウレア変性ポリアミド、ノニオン系疎水性変性ポリマー、エチレンビスステアリルアミド、微粉末セピオライト、アクリル共重合物、変性脂肪酸、ウレア変性ポリエーテル、ケイ酸塩、金属ケイ酸塩、モンモリロナイト、コロイド状アルミナ、(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステルとの共重合物ポリアクリル酸ソーダ、1分子中に親水性部分と疎水性部分を有し、水性媒体中において、上記疎水性部分が塗料中の顔料やエマルション粒子の表面に吸着する、上記疎水性部分同士が会合する等により増粘作用を示す会合型レオロジーコントロール剤、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、繊維素誘導体系レオロジーコントロール剤、カゼイン、カゼイン酸ソーダ、カゼイン酸アンモニウム、タンパク質系増粘剤、アルギン酸ソーダ、アルギン酸系レオロジーコントロール剤、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルベンジルエーテル共重合体、ポリビニル系レオロジーコントロール剤、プルロニックポリエーテル、ポリエーテルジアルキルエステル、ポリエーテルジアルキルエーテル、ポリエーテルエポキシ変性物ポリエーテル系レオロジーコントロール剤、ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合体の部分エステル、無水マレイン酸共重合体系増粘剤、ジアマイド塩アマイド系レオロジーコントロール剤、ポリオレフィン、ポリオレフィン誘導体ポリレフィン系レオロジーコントロール剤、脂肪酸ポリエステル、脂肪酸ポリエステル誘導体脂肪酸ポリエステル系レオロジーコントロール剤、硫酸エステル塩、硫酸エステル塩の誘導体硫酸エステル塩系レオロジーコンロール剤、尿素系レオロジーコンロール剤並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
製品名としては、共栄社化学株式会社のFLOWNON RCM−300TL、ターレンVA−750B、ターレンVA−750B−C、ターレン7200−20、ターレン8200−20、ターレン8300−20、ターレン8700−20、ターレン8900−25、ターレンBA−600、フローノンRCM−220、ターレンM−1020XFS、ターレンM−1021B、フローノンRCM−210、フローノンSP−1000、フローノンSP−1000AF、フローノンRCM−230AF、フローノンSH−290、フローノンSH−295S、フローノンSH−350、フローノンHR−2、フローノンHR−2G、フローノンHR−4AF、ターレン1450、ターレン2000、ターレン2200A、フローノンRCM−100、フローノンSA−300H、フローノンSA−330HF、フローノンSA−345HF、フローノンSD−700、フローノンSDR−80、ターレンVA−88、ターレンATX−1083、ターレンATX−1146、ターレンVA−79、チクゾールK−130B、チクゾールK−502、チクゾールW−310P、チクゾールW−400LP、ロームアンドハース株式会社のACRYSOLASE−60、ACRYSOLTT−615、ACRYSOLRM−5、ACRYSOLRM−8W、ACRYSOLRM−825、ACRYSOLRM−2020NPR、ACRYSOLRM−12W、ACRYSOLSCT−275、サンノプコ株式会社のSNシックナー612、SNシックナー612NC、SNシックナー613、SNシックナー615、SNシックナー617、SNシックナー618、SNシックナー619、SNシックナー621N、SNシックナー622、SNシックナー621TF、SNシックナー622、SNシックナー623、SNシックナー623N、SNシックナー624、SNシックナー625、SNシックナー625N、SNシックナー627N、SNシックナー630、SNシックナー634、SNシックナー636、SNシックナー640、SNシックナー660T、SNシックナー665T、SNシックナー717T、SNシックナー920、SNシックナー929、SNシックナー929S、ノパール700N、ADEKA株式会社のUH−420、UH−450、UH−462、UH−472、UH−540、UH−752、UH−756VF、UH−814N、楠本化成株式会社のディスパロン6900−20X、6900−10X、ディスパロンA603−20X、ディスパロンA603−10X、ディスパロンA670−20M、ディスパロンA671−EZ、ディスパロンF−9050、ディスパロンPFA−220、ディスパロンPFA−231、ディスパロンPFA−131、ディスパロン6810−20X、ディスパロン6850−20X、ディスパロン6820−20M、ディスパロン6820−10M、ディスパロンFS−6010、ディスパロン3500、ディスパロン3600N、ディスパロン3900EF、ディスパロン308、ディスパロン6500、ディスパロン6300、ディスパロン6650、ディスパロン6700、PANGEL B5、PANGEL B10、PANGEL B20、PANGEL B40、ディスパロン4200−20、ディスパロン4200−10、ディスパロンPF−911、ディスパロンPF−930、ディスパロン4401−25X、ディスパロン4401−25M、ディスパロンNS−30、ディスパロンNS−5010、ディスパロンNS−5025、ディスパロンNS−5810、ディスパロンNS−5210、ディスパロンNS−5310、ディスパロンAQ−001、ディスパロンAQ−600、ディスパロンAQ−607、ディスパロンAQ−610、ディスパロンAQ−630、ディスパロンAQ−633E、ディスパロンAQ−870、ディスパロンAQH−800、ディスパロンAQH−810、PANGEL HV、PANGEL AD、PANGEL FF、伊藤製油株式会社のA−S−A T−20F、A−S−A T−75F、A−S−A T−250F、A−S−A T−550F、A−S−A T−850F、A−S−A T−950F、A−S−A T−1700、A−S−A T−1800、A−S−A T−300−20AK、A−S−A T−300−10AK、A−S−A T−380−20X、A−S−A T−380−20BS、A−S−A T−380−10BS、A−S−A TS−021、A−S−A TS−023、A−S−A TS−823、A−S−A TS−813、A−S−A D−10A、A−S−A D−120、A−S−A D−120−10、A−S−A D−1100、A−S−A DS−525、A−S−A DS−313、A−S−A DF−1、A−S−A ER−3、A−S−A ER−90、A−S−A TW−121、A−S−A TW−122、A−S−A TW−123、A−S−A TW−124、HSChemCo.Ltd.,のMONORAL 3300H、MONORAL 3300K、MONORAL 3300、MONORAL 3300M、MONORAL 3300S、MONORAL 3304E、MONORAL 5500、MONORAL ED、MONORAL ED−10X、MONORAL SD、MONORAL SD−10X、MONORAL LD、MONORAL LD−10X、MONORAL AF3500、MONORAL AF3510、MONORAL NT3300、MONORAL NT3310、MONORAL NT3600、MONORAL BA3400、MONORAL BA3410、MONORAL BZ3530、MONORAL A600−20M、MONORAL A650−20M、MONORAL A660−10M、MONORAL A670−10M、MONORAL A670−20M、MONORAL A680−20M、MONORAL A680−10M、MONORAL 8500、MONORAL 8600、MONORAL 8700、MONORAL 8700SR、MONORAL 8800、MONORAL 8900、MONORAL 9000、MONORAL 9200、MONORAL 9300、MONORAL RM−2、MONORAL RM−3、MONORAL RM−4、MONORAL RM−5、アルケマ株式会社のCRAYVALLAC SUPER、CRAYVALLAC 60P、CRAYVALLAC 60X、CRAYVALLAC Antisettle CVP、CRAYVALLAC EXTRA、CRAYVALLAC LA−150、CRAYVALLAC LA−250、CRAYVALLAC LA−350、CRAYVALLAC LV、CRAYVALLAC MT、CRAYVALLAC PA3 BA 20、ビックケミー・ジャパン株式会社のCLAYTONE 40、CLAYTONE AF、CLAYTONE APA、CLAYTONE HT、CLAYTONE HY、THIXOGEL MP、THIXOGEL MPZ、THIXOGEL MP100、THIXOGEL MP250、THIXOGEL VP、THIXOGEL VZ、GARAMITE 1958、GARAMITE 2578、GARAMITE 7305、LAPONITE EP、LAPONITE RD、LAPONITE RDS、LAPONITE S482、OPTIBENT 602、OPTIBENT 987、OPTIBENT MF、OPTIBENT NT10、OPTIGEL CK、OPTIGEL LX、OPTIGEL WM、OPTIGEL WX、OPTIGEL W724、BYK−405、BYK−410、BYK−411、BYK−7411ES、BYK−425、BYK−431、OPTIFLO H600VF、OPTIFLO H3300VF、OPTIFLO M2600VF、OPTIFLO TVS VF、OPTIFLO T1000、AFCONA Chemicals Sdn Bhd.のAFCONA−8605等を挙げることができる。
(消泡剤)
消泡剤は、塗装時や乾燥時にできる小さな気泡を防止するための添加剤である。これによって、塗膜の外観を改善することができる。
消泡剤として、具体的には、アクリル系ポリマー、ビニルエーテル系ポリマー、ブタジエンポリマー、オレフィンポリマー、ジメチルシリコーン、変性シリコーン、特にポリエーテル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルキル・アラルキル変性シリコーン、高級脂肪族エステル変性シリコーン、高級脂肪酸アミド変性シリコーン、フェニル変性シリコーン、鉱物油、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アセチレンジオール、疎水性シリカ、ワックス、ステアリン酸アルミ等の金属石鹸、ポリオキシアルキレングリコール等並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
製品名としては共栄社化学株式会社のフローレンAC−202、フローレンAC−220F、フローレンAC−230、フローレンAC−247、フローレンAC−253、フローレンAC−262H、フローレンAC−265、フローレンAC−300、フローレンAC−300HF、フローレンAC−300VF、フローレンAC−303、フローレンAC−303HF、フローレンAC−324、フローレンAC−326F、フローレンAC−901、フローレンAC−901HF、フローレンAC−902、フローレンAC−903、フローレンAC−903HF、フローレンAC−950、フローレンAC−970MS、フローレンAC−1160、フローレンAC−1160HF、フローレンAC−1170、フローレンAC−1170HF、フローレンAC−1190、フローレンAC−1190HF、フローレンAC−2000、フローレンAC−2000HF、フローレンAC−2200HF、フローレンAC−2230EF、フローレンAC−2300C、フローレンAO−5、フローレンAO−82、フローレンAO−98、フローレンAO−106、フローレンAO−108、フローレンAO−108EF、アクアレン8020、アクアレン8021N、アクアレンSB−520、アクアレンSB-630、アクアレンHS−01、ビックケミー・ジャパン株式会社のBYK−051N、BYK−052N、BYK−054、BYK−055、BYK−057、BYK−063、BYK−065、BYK−066N、BYK−067A、BYK−077、BYK−081、BYK−088、BYK−141、BYK−354、BYK−392、BYK−1752、BYK−1790、BYK−1791、BYK−1794、BYK−011、BYK−012、BYK−014、BYK−015、BYK−017、BYK−018、BYK−019、BYK−021、BYK−022、BYK−023、BYK−024、BYK−025、BYK−028、BYK−038、BYK−039、BYK−044、BYK−093、BYK−094、BYK−1610、BYK−1615、BYK−1640、BYK−1650、BYK−1710、BYK−1711、BYK−1730、BYK−1740、BYK−1770、BYK−1780、BYK−1785、BYK−1798、楠本化成株式会社のディスパロンOX-880EF、ディスパロンOX-881、ディスパロンOX-883HF、ディスパロンOX-70、ディスパロンOX-77EF、ディスパロンOX-60、ディスパロンOX-710、ディスパロンOX-750HF、ディスパロンOX-66EF、ディスパロンOX-715、ディスパロンLAP−10、ディスパロンLAP−10、ディスパロンLAP−20、ディスパロンLAP−30、ディスパロン1952、ディスパロン1958、ディスパロンP−410EF、ディスパロンP−420、ディスパロンP−450、ディスパロンP−425、ディスパロンPD−7、ディスパロンUVX−188、ディスパロンUVX−189、ディスパロンUVX−190、ディスパロン1930N、ディスパロン1934、ディスパロンAQ−501、ディスパロンAQ−530S、エボニックジャパン株式会社のTEGO Airex901W、TEGO Airex902W、TEGO Airex904W、TEGO Airex910、TEGO Airex920、TEGO Airex921、TEGO Airex922、TEGO Airex931、TEGO Airex940、TEGO Airex944、TEGO Airex947、TEGO Airex950、TEGO Airex962、TEGO Airex990、TEGO Foamex N、TEGO Foamex800、TEGO Foamex805N、TEGO Foamex810、TEGO Foamex815N、TEGO Foamex822、TEGO Foamex823、TEGO Foamex825、TEGO Foamex830、TEGO Foamex831、TEGO Foamex832、TEGO Foamex833、TEGO Foamex840、TEGO Foamex842、TEGO Foamex843、TEGO Foamex845、TEGO Foamex855、TEGO Foamex860、TEGO Foamex883、TEGO Foamex1488、TEGO Foamex1495、TEGO Foamex3062、TEGO Foamex7447、TEGO Foamex8030、TEGO Foamex8050、TEGO Foamex K3、TEGO Foamex K7、TEGO Twin4000、サンノプコ株式会社のダッポーSN−348、ダッポーSN−351、ダッポーSN−353、ダッポーSN−354、ダッポーSN−510、ダッポーSN−530、ダッポーSN−357−LS、ダッポーSN−359、ダッポーSN−365、ダッポーSN−374、SN デフォーマー154、SN デフォーマー154S、SN デフォーマー317、SN デフォーマー777、ノプコ8034、ノプコ8034−L、ノプコDF−122−NS、ノプコDF−281、ノプコNXZ,SN デフォーマー180、SN デフォーマー265、SN デフォーマー269、SN デフォーマー396、SN デフォーマー121N、SN デフォーマー1311、SN デフォーマー1312、SN デフォーマー1314、SN デフォーマー1315、SN デフォーマー1316、SN デフォーマー380、SN デフォーマー381、SN デフォーマー391、SN デフォーマー393、SN デフォーマー399、SN デフォーマー5016、SN デフォーマー395、SN デフォーマー230K、SN デフォーマー503K、ノプタム740A、ノプタム3000S、ノプタム8500、ノプタム7001、ノプタム6560、SN デフォーマー577、ダッポーH−304N、ダッポーH−312、SN デフォーマー171、SN デフォーマー265、ダッポーH−312、ダッポーH−404、ダッポーH−408、ダッポーH−409、ダッポーH−205N、SN デフォーマーJH、SN デフォーマー475−L、SN デフォーマー477T、SN デフォーマー479、SN デフォーマー444、SN デフォーマー470、SN デフォーマー485、SN デフォーマーPC、SN デフォーマー381、SN デフォーマー385、SN デフォーマー170、SN デフォーマー265、BASFジャパン株式会社のEfka PB2001、Efka PB2010、Efka PB2018、Efka PB2020、Efka PB2021、Efka PB2720、Efka SI2008、Efka SI2025、Efka SI2035、Efka SI2038、Efka SI2723、Efka SI2741、Efka SI2750、Foamaster MO2111、Foamaster MO2121、Foamaster MO2122、Foamaster MO2133、Foamaster MO2134、Foamaster MO2141、Foamaster MO2150、Foamaster MO2155、Foamaster MO2170、Foamaster MO2190、Foamaster MO2192、Foamaster MO NDW、Foamaster MO NXZ、Foamaster NO2306、Foamaster NO2309、Foamaster NO2335、Foamaster WO2323、Foamaster WO2350、Foamaster ED2521、Foamaster ED2522、Foamaster ED2523、Foamaster PB2922、Foamaster PB2941、Foamaster SI2210、Foamaster SI2213、Foamaster SI2250、Foamaster SI2280、Foamaster SI2292、Foamaster SI2293、Foamaster ST2400、Foamaster ST2410、Foamaster ST2412、Foamaster ST2438、信越化学工業株式会社のKP−330、KP−650、KP−651、東邦化学株式会社のプロナールEX−300、プロナールEX−150、プロナールM−1030、プロナールC−448、DYS−21−B、プロナール608X、プロナール502、プロナールC−625、デフォマックス702、プロナールEM−100、デフォマックス1080、ソルポール5053、プロナール753W、プロナール502、プロナールEM−38N、デフォマックス520、プロナールD−380N、PN−188NR、PN−453N、プロナールC−448、プロナールC−78N、プロナールA−3540、プロナールA−5066、プロナールM−1000、プロナールA−700シリーズ、日信化学工業株式会社のサーフィノール104A、サーフィノール104E、サーフィノール104H、サーフィノール104PA、サーフィノール104PG−50、サーフィノールDF110D、サーフィノールDF−220、サーフィノールDF37、サーフィノールMD−20、エンバイロジェムAD01、オルフィンAF−103、オルフィンAF−104、オルフィンAK−02、オルフィンE1004、オルフィンSK−14、オルフィンSPC、サーフィノールDF58、サーフィノールDF75、サーフィノールAD01、AFCONA Chemicals Sdn Bhd.のAFCONA2018、AFCONA2020、AFCONA2021、AFCONA2024、AFCONA2050、AFCONA2270、AFCONA2290、AFCONA2720、AFCONA2725、AFCONA2754、AFCONA2022、AFCONA2023、AFCONA2025、AFCONA2027、AFCONA2028、AFCONA2035、AFCONA2036、AFCONA2038、AFCONA2040、AFCONA2045、AFCONA2048、AFCONA2280、AFCONA2501、AFCONA2501E、AFCONA2502、AFCONA2503、AFCONA2524、AFCONA2592、AFCONA2721、AFCONA2722、AFCONA2723、AFCONA2724、AFCONA2726、AFCONA2727、AFCONA2763東レ・ダウコーニング株式会社のDOWSIL 54 Additive、DOWSIL 56 Additive、DOWSIL 205SL Additive、DOWSIL 7 Additive、DOWSIL 62 Additive、DOWSIL 68 Additive、DOWSIL 71 Additive、DOWSIL 74 Additive、DOWSIL 100F Additive、DOWSIL 102F Additive、DOWSIL 163 Additive、DOWSIL 8590 Additive、DOWSIL 8603 Additive、DOWSIL 8610 Additive、DOWSIL 8621 Additive、DOWSIL 8628 Additive、XIAMETER AFE−0400 Antifoam Emulsion、XIAMETER AFE−0700 Antifoam Emulsion、XIAMETER AFE−2210 Antifoam Emulsion等を挙げることができる。
(レベリング剤)
レベリング剤は、塗料を塗布した際に表面の平滑性を向上させるための添加剤である。
レベリング剤として、具体的には、アクリル系ポリマー、シリコーン変性アクリルポリマー、フッ素変性アクリルポリマー、ビニルエーテル系ポリマー、変性シリコーン、特にポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルキル・アラルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高級脂肪酸アミド変性シリコーン、フェニル変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤、アセチレンジオール類、アルコキシル化界面活性剤、ハイパーブランチポリエーテル、スルホコハク酸塩、テトラメチルデカンジオール類、アルコキシル変性テトラメチルデカンジオール等並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
製品名としては共栄社化学株式会社のポリフローNo.7、ポリフローNo.36、ポリフローNo.50E、ポリフローNo.56、ポリフローNo.75、ポリフローNo.77、ポリフローNo.85、ポリフローNo.85HF、ポリフローNo.90、ポリフローNo.90D−50、ポリフローNo.95、ポリフローPW−95、ポリフローNo.99C、ポリフローWS、ポリフローWS−314、ポリフローKL−400X、ポリフローKL−400HF、ポリフローKL−401、ポリフローKL−402、ポリフローKL−403、ポリフローKL−404、ポリフローKL−406、ポリフローKL−100、ポリフローKL−700、ポリフローKL−850、ポリフローKL−900、LE−302、LE−303、LE−304、LE−604、LE−605、LE−606、LE−607、グラノール200、ビックケミー・ジャパン株式会社のBYK−077、BYK−085、BYK−300、BYK−302、BYK−306、BYK−307、BYK−310、BYK−313、BYK−315N、BYK−320、BYK−322、BYK−323、BYK−325、BYK−330、BYK−331、BYK−333、BYK−342、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348、BYK−349、BYK−350、BYK−354、BYK−355、BYK−356、BYK−358N、BYK−359、BYK−360P、BYK−361N、BYK−366P、BYK−368P、BYK−370、BYK−377、BYK−378、BYK−381、BYK−394、BYK−399、BYK−3550、BYK−3560、BYK−3900P、BYK−3902P、BYK−3931P、BYK−3932P、BYK−3933P、BYK Dynwet800、BYK Silclean3700、BYK Silclean3720、BYK UV3500、BYK UV3505、BYK UV3510、BYK UV3530、BYK UV3535、BYK UV3570、BYK UV3575、BYK UV3576、BYK Bykanol N、BYK Byketol OK、BYK Byketol Special、楠本化成株式会社のディスパロン1970、ディスパロン230、ディスパロン230HF、ディスパロンLF−1980、ディスパロンLF−1982、ディスパロンLF−1983、ディスパロンLF−1984、ディスパロンLF−1985、ディスパロンUVX−35、ディスパロンUVX−36、ディスパロンUVX−272、ディスパロンLHP−810、ディスパロンNSH−8430HF、ディスパロン1711EF、ディスパロン1761、ディスパロンLS−001、ディスパロンLS−050、ディスパロンLS−460、ディスパロンLS−480、ディスパロンLHP−90、ディスパロンLHP−91、ディスパロンLHP−95、ディスパロンLHP−96、ディスパロンLS−009、ディスパロンLS−430、ディスパロンAQ−7120、エボニックジャパン株式会社のTEGO Flow 300、TEGO Flow 370、TEGO Flow 425、TEGO Flow ATF2、TEGO Flow ZFS460、TEGO Glide 100、TEGO Glide 110、TEGO Glide 130、TEGO Glide 406、TEGO Glide 410、TEGO Glide 411、TEGO Glide 415、TEGO Glide 432、TEGO Glide 435、TEGO Glide 440、TEGO Glide 450、TEGO Glide 482、TEGO Glide A115、TEGO Glide B1484、TEGO Glide ZG400、サンノプコ株式会社のSNウエット 366、SNウエット 980、SNウエット L、SNウエット S、カラースパース 188−A、SNウエット 125、SNウエット 126、SNウエット 970、ノプコ 1338、ノプコウエット 50、SNレベラー S−906−10、ノプコスパース 092、ノプコスパース 2130、SNスパース 2190、BASFジャパン株式会社のEfka FL3337、Efka FL3740、Efka FL3745、Efka FL3770、Efka FL3777、Efka FL3785、Efka FL3930、Hydropalat FL3622、Efka SL3030、Efka SL3031、Efka SL3200、Efka SL3210、Efka SL3236、Efka SL3258、Efka SL3299、Hydropalat WE3120、Hydropalat WE3322、Hydropalat WE3323、Hydropalat WE3475、Hydropalat WE3485、Hydropalat WE3650、信越化学工業株式会社のKP−323、KP−326、KP−341、KP−104、KP−110、KP−112、日信化学工業株式会社のサーフィノール104A、サーフィノール104E、サーフィノール104H、サーフィノール104PA、サーフィノール104PG−50、サーフィノール104S、サーフィノール420、サーフィノール440、サーフィノール465、サーフィノール485、サーフィノールSE、サーフィノールSE−F、サーフィノールPSA−336、サーフィノール61、ダイノール604、ダイノール607、サーフィノール2502、サーフィノール82、オルフィンE1004、オルフィンE1010、オルフィンE1020、オルフィンEXP.4123、オルフィンEXP.4200、オルフィンEXP.4300、オルフィンPD−001、オルフィンPD−002W、オルフィンPD−004、オルフィンPD−005、オルフィンWE−003、シルフェイスSAG014、シルフェイスSAG503A、シルフェイスSJM002、シルフェイスSJM003、AFCONA Chemicals Sdn Bhd.のAFCONA3277、AFCONA3570、AFCONA3670、AFCONA3700、AFCONA3730、AFCONA3750、AFCONA3755、AFCONA3758、AFCONA3770、AFCONA3771、AFCONA3772、AFCONA3773、AFCONA3775、AFCONA3777、AFCONA3778、AFCONA3779、AFCONA3030、AFCONA3031、AFCONA3033、AFCONA3034、AFCONA3035、AFCONA3037、AFCONA3038、AFCONA3085、AFCONA3230、AFCONA3231、AFCONA3232、AFCONA3233、AFCONA3236、AFCONA3238、AFCONA3239、AFCONA3250、AFCONA3251、AFCONA3280、AFCONA3285、AFCONA3522、AFCONA3580、AFCONA3581、AFCONA3581E、AFCONA3585、AFCONA3835、日本サイテックインダストリーズ株式会社のMODAFLOW Resin、MODAFLOW 2100、MODAFLOW AQ−3000、MODAFLOW AQ−3025、MODAFLOW 9200、MULTIFLOW Resin、MODAFLOW PowderIII、MODAFLOW Powder6000、DIC株式会社のメガファック F−114、メガファック F−251、メガファック F−253、メガファック F−281、メガファック F−410、メガファック F−430、メガファック F−477、メガファック F−510、メガファック F−551、メガファック F−552、メガファック F−553、メガファック F−554、メガファック F−555、メガファック F−556、メガファック F−557、メガファック F−558、メガファック F−559、メガファック F−560、メガファック F−561、メガファック F−562、メガファック F−563、メガファック F−565、メガファック F−568、メガファック F−569、メガファック F−570、メガファック F−572、メガファック F−574、メガファック F−575、メガファック F−576、メガファック R−40、メガファック R−40−LM、メガファック R−41、メガファック R−94、メガファック RS−56、メガファック RS−72−K、メガファック RS−75、メガファック RS−76−E、メガファック RS−76−NS、メガファック RS−78、メガファック RS−90、メガファック DS−21、AGCセイミケミカル株式会社のサーフロン S−211、サーフロン S−221、サーフロン S−231、サーフロン S−241、サーフロン S−242、サーフロン S−243、サーフロン S−420、サーフロン S−611、サーフロン S−651、サーフロン S−386、サーフロン S−232、サーフロン S−233、
株式会社ネオスのフタージェント 100、フタージェント 100C、フタージェント 110、フタージェント 150、フタージェント 150CH、フタージェント 300、フタージェント 310、フタージェント 320、フタージェント 400SW、フタージェント 251、フタージェント 208M、フタージェント 212M、フタージェント 215M、フタージェント 250、フタージェント 209F、フタージェント 222F、フタージェント 245F、フタージェント 208G、フタージェント 218GL、フタージェント 240G、フタージェント 212P、フタージェント 220P、フタージェント 228P、フタージェント FTX−218、フタージェント DFX−18、フタージェント 710FL、フタージェント 710FM、フタージェント 710FS、フタージェント 730FL、フタージェント 610FM、フタージェント 683、フタージェント 601AD、フタージェント 601ADH2、フタージェント 602A、フタージェント 650AC、フタージェント 681、三菱マテリアル電子化成株式会社のエフトップ EF−PP31N04、エフトップ EF−PP31N09、エフトップ EF−PP31N15、エフトップ EF−PP31N22、エフトップ EF−PP33G1、東レ・ダウコーニング株式会社のDOWSIL 11 Additive、DOWSIL 14 Additive、DOWSIL 29 Additive、DOWSIL 54 Additive、DOWSIL 55 Additive、DOWSIL 204SL Additive、DOWSIL 205SL Additive、DOWSIL 56 Additive、DOWSIL 57 Additive、DOWSIL 401LS Additive、DOWSIL 402LS Additive、DOWSIL 8526 Additive等を挙げることができる。
(基材湿潤剤)
塗装基材(被塗物)が低表面張力エネルギー状態にあるときや低表面張力物質が存在するときは、コーティング材が基材に湿潤できない場合や、ハジキなどが生じる場合がある。特に、水系塗料は有機溶剤系塗料より明らかに表面張力が高いため、基材に対して濡れ不良の問題が生じやすい。このため、基材に対しての濡れ性確保するために、基材湿潤剤を使用することができる。特にハジキを防止する効果が高いものについては、ハジキ防止剤と呼ばれる。
基材湿潤剤として、具体的には、アクリル系ポリマー、シリコーン変性アクリルポリマー、フッ素変性アクリルポリマー、ビニルエーテル系ポリマー、変性シリコーン、特にポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルキル・アラルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高級脂肪酸アミド変性シリコーン、フェニル変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤、アセチレンジオール類、アルコキシル化界面活性剤、ハイパーブランチポリエーテル、スルホコハク酸塩、テトラメチルデカンジオール類、アルコキシル変性テトラメチルデカンジオール等並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
製品名としては共栄社化学株式会社のポリフローWS、ポリフローWS−314、ポリフローKL−100、ポリフローKL−700、ポリフローKL−850、ポリフローKL−900、LE−302、LE−303、LE−304、LE−604、LE−605、LE−606、LE−607、ビックケミー・ジャパン株式会社のBYK−300、BYK−302、BYK−306、BYK−307、BYK−310、BYK−313、BYK−315N、BYK−320、BYK−322、BYK−323、BYK−325、BYK−330、BYK−331、BYK−333、BYK−342、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348、BYK−349、BYK−DYNWET 800N、楠本化成株式会社のディスパロン1970、ディスパロン230、ディスパロン230HF、ディスパロンLF−1980、ディスパロンLF−1982、ディスパロンLF−1983、ディスパロンLF−1984、ディスパロンLF−1985、ディスパロンUVX−35、ディスパロンUVX−36、ディスパロンUVX−272、ディスパロンLHP−810、ディスパロンNSH−8430HF、ディスパロン1711EF、ディスパロン1761、ディスパロンLS−001、ディスパロンLS−050、ディスパロンLS−460、ディスパロンLS−480、ディスパロンLHP−90、ディスパロンLHP−91、ディスパロンLHP−95、ディスパロンLHP−96、ディスパロンLS−009、ディスパロンLS−430、ディスパロンAQ−7120、エボニックジャパン株式会社のTEGO Twin 4000、TEGO Twin 4100、TEGO Twin 4200、TEGO Wet 240、TEGO Wet KL245、TEGO Wet 250、TEGO Wet 260、TEGO Wet 265、TEGO Wet 270、TEGO Wet 280、TEGO Wet 500、TEGO Wet 505、TEGO Wet 510、TEGO Wet 520、サンノプコ株式会社のSNウエット 366、SNウエット 980、SNウエット L、SNウエット S、カラースパース 188−A、SNウエット 125、SNウエット 126、SNウエット 970、ノプコ 1338、ノプコウエット 50、SNレベラー S−906−10、ノプコスパース 092、ノプコスパース 2130、SNスパース 2190、BASFジャパン株式会社のEfka FL3337、Efka FL3740、Efka FL3745、Efka FL3770、Efka FL3777、Efka FL3785、Efka FL3930、Hydropalat FL3622、Efka SL3030、Efka SL3031、Efka SL3200、Efka SL3210、Efka SL3236、Efka SL3258、Efka SL3299、Hydropalat WE3120、Hydropalat WE3322、Hydropalat WE3323、Hydropalat WE3475、Hydropalat WE3485、Hydropalat WE3650、日信化学工業株式会社のサーフィノール104A、サーフィノール104E、サーフィノール104H、サーフィノール104PA、サーフィノール104PG−50、サーフィノール104S、サーフィノール420、サーフィノール440、サーフィノール465、サーフィノール485、サーフィノールSE、サーフィノールSE−F、サーフィノールPSA−336、サーフィノール61、ダイノール604、ダイノール607、サーフィノール2502、サーフィノール82、オルフィンE1004、オルフィンE1010、オルフィンE1020、オルフィンEXP.4123、オルフィンEXP.4200、オルフィンEXP.4300、オルフィンPD−001、オルフィンPD−002W、オルフィンPD−004、オルフィンPD−005、オルフィンWE−003、シルフェイスSAG014、シルフェイスSAG503A、シルフェイスSJM002、シルフェイスSJM003、AFCONA Chemicals Sdn Bhd.のAFCONA3277、AFCONA3570、AFCONA3670、AFCONA3700、AFCONA3730、AFCONA3750、AFCONA3755、AFCONA3758、AFCONA3770、AFCONA3771、AFCONA3772、AFCONA3773、AFCONA3775、AFCONA3777、AFCONA3778、AFCONA3779、AFCONA3030、AFCONA3031、AFCONA3033、AFCONA3034、AFCONA3035、AFCONA3037、AFCONA3038、AFCONA3085、AFCONA3230、AFCONA3231、AFCONA3232、AFCONA3233、AFCONA3236、AFCONA3238、AFCONA3239、AFCONA3250、AFCONA3251、AFCONA3280、AFCONA3285、AFCONA3522、AFCONA3580、AFCONA3581、AFCONA3581E、AFCONA3585、AFCONA3835、DIC株式会社のメガファック F−114、メガファック F−251、メガファック F−253、メガファック F−281、メガファック F−410、メガファック F−430、メガファック F−477、メガファック F−510、メガファック F−551、メガファック F−552、メガファック F−553、メガファック F−554、メガファック F−555、メガファック F−556、メガファック F−557、メガファック F−558、メガファック F−559、メガファック F−560、メガファック F−561、メガファック F−562、メガファック F−563、メガファック F−565、メガファック F−568、メガファック F−569、メガファック F−570、メガファック F−572、メガファック F−574、メガファック F−575、メガファック F−576、メガファック R−40、メガファック R−40−LM、メガファック R−41、メガファック R−94、メガファック RS−56、メガファック RS−72−K、メガファック RS−75、メガファック RS−76−E、メガファック RS−76−NS、メガファック RS−78、メガファック RS−90、メガファック DS−21、AGCセイミケミカル株式会社のサーフロン S−211、サーフロン S−221、サーフロン S−231、サーフロン S−241、サーフロン S−242、サーフロン S−243、サーフロン S−420、サーフロン S−611、サーフロン S−651、サーフロン S−386、サーフロン S−232、サーフロン S−233、株式会社ネオスのフタージェント 100、フタージェント 100C、フタージェント 110、フタージェント 150、フタージェント 150CH、フタージェント 300、フタージェント 310、フタージェント 320、フタージェント 400SW、フタージェント 251、フタージェント 208M、フタージェント 212M、フタージェント 215M、フタージェント 250、フタージェント 209F、フタージェント 222F、フタージェント 245F、フタージェント 208G、フタージェント 218GL、フタージェント 240G、フタージェント 212P、フタージェント 220P、フタージェント 228P、フタージェント FTX−218、フタージェント DFX−18、フタージェント 710FL、フタージェント 710FM、フタージェント 710FS、フタージェント 730FL、フタージェント 610FM、フタージェント 683、フタージェント 601AD、フタージェント 601ADH2、フタージェント 602A、フタージェント 650AC、フタージェント 681、三菱マテリアル電子化成株式会社のエフトップ EF−PP31N04、エフトップ EF−PP31N09、エフトップ EF−PP31N15、エフトップ EF−PP31N22、エフトップ EF−PP33G1
東レ・ダウコーニング株式会社のDOWSIL 11 Additive、DOWSIL 14 Additive、DOWSIL 29 Additive、DOWSIL 54 Additive、DOWSIL 55 Additive、DOWSIL 204SL Additive、DOWSIL 205SL Additive、DOWSIL 56 Additive、DOWSIL 57 Additive、DOWSIL 401LS Additive、DOWSIL 402LS Additive、DOWSIL 8526 Additive等を挙げることができる。
(スリップ剤)
スリップ剤は、塗料を塗布した際に表面の滑り性を持たせるための添加剤である。塗膜に滑り性を持たせることで、擦傷性やブロッキング防止性を改善や手触り感を良好にすることができる。
スリップ剤として、具体的には、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、カルビノール変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルキル・アラルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高級脂肪酸アミド変性シリコーン、フェニル変性シリコーン、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、メタクリル変性シリコーン、フェノール変性シリコーン、アクリル系ポリマー、シリコーン変性アクリルポリマー、シリコーン変性アクリレート等並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
製品名としては共栄社化学株式会社のポリフローKL−400X、ポリフローKL−400HF、ポリフローKL−401、ポリフローKL−402、ポリフローKL−403、ポリフローKL−404、ポリフローKL−406、GL−01、GL−02R、GL−03、GL−04R、グラノール200、ビックケミー・ジャパン株式会社のBYK−300、BYK−302、BYK−306、BYK−307、BYK−310、BYK−313、BYK−315N、BYK−320、BYK−322、BYK−323、BYK−325、BYK−330、BYK−331、BYK−333、BYK−342、楠本化成株式会社のディスパロン1711EF、ディスパロン1761、エボニックジャパン株式会社のTEGO Flow ATF2、TEGO Glide 100、TEGO Glide 110、TEGO Glide 130、TEGO Glide 406、TEGO Glide 410、TEGO Glide 411、TEGO Glide 415、TEGO Glide 432、TEGO Glide 435、TEGO Glide 440、TEGO Glide 450、TEGO Glide 482、TEGO Glide A115、TEGO Glide B1484、TEGO Glide ZG400、TEGO Rad 2010、TEGO Rad 2011、TEGO Rad 2100、TEGO Rad 2200N、TEGO Rad 2250、TEGO Rad 2300、TEGO Rad 2500、TEGO Rad 2700、TEGO Protect 5000N、TEGO Protect 5001、TEGO Protect 5100N、TEGO Phobe 1500N、TEGO Phobe 1505、TEGO Phobe 1650、TEGO Phobe 6600、TEGO Hammer 501、BASFジャパン株式会社のEfka SL3030、Efka SL3031、Efka SL3200、Efka SL3210、Efka SL3236、Efka SL3258、Efka SL3299、信越化学工業株式会社のKP−301、KP−306、KP−109、KP−310、KP−310B、KP−323、KP−326、KP−341、KP−104、KP−110、KP−112、KP−360A、KP−361、KP−354、KP−355、KP−356、KP−357、KP−358、KP−359、KP−362、KP−365、KP−366、KP−368、KP−369、東レ・ダウコーニング株式会社のDOWSIL 11 Additive、DOWSIL 14 Additive、DOWSIL 18 Additive、DOWSIL 27 Additive、DOWSIL 29 Additive、DOWSIL 51 Additive、DOWSIL 52 Additive、DOWSIL 54 Additive、DOWSIL 55 Additive、DOWSIL 204SL Additive、DOWSIL 205SL Additive、DOWSIL 87 Additive、DOWSIL 56 Additive、DOWSIL 57 Additive、DOWSIL 401LS Additive、DOWSIL 402LS Additive、DOWSIL 8526 Additive、DOWSIL 23N Additive等を挙げることができる。
本発明は、エステル交換反応を架橋反応とする樹脂組成物に対して、上述した各種の塗料添加剤(C)を配合する点に特徴を有するものである。その添加剤は、使用する目的・用途等によって相違するが、具体的には、例えば、以下のような配合量とすることができる。
分散剤については、塗料に配合されている顔料に対して無機顔料であれば3〜6重量%、有機顔料であれば15〜30重量%、カーボンブラックであれば20〜60重量%であることが好ましい。
レオロジーコントロール剤については、塗料全量に対して0.05〜7重量%であることが好ましい。上記下限は、0.1重量%であることがより好ましく、0.2重量%であることが更に好ましい。上記上限は、6重量%であることがより好ましく、5重量%であることが更に好ましい。
消泡剤については、塗料全量に対して0.01〜3%であることが好ましい。上記下限は、0.03重量%であることがより好ましく、0.05重量%であることが更に好ましい。上記上限は、2重量%であることがより好ましく、1.5重量%であることが更に好ましい。
レベリング剤、基材湿潤剤、スリップ剤については、塗料全量に対して0.005〜4%であることが好ましい。上記下限は、0.007重量%であることがより好ましく、0.01重量%であることが更に好ましい。上記上限は、3重量%であることがより好ましく、2重量%であることが更に好ましい。
(樹脂成分)
本発明の熱硬化性塗料組成物は、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分を含有する組成物である。すなわち、樹脂成分に含まれるアルキルエステル基と水酸基とのエステル交換反応によって、硬化させるものである。
このような熱硬化性塗料組成物については、従来、実用化に向けた検討はほとんど行われていなかった。このような熱硬化性塗料組成物についての検討を行っている。その際に、塗料として使用する場合、従来の塗料組成物と同様の効果を得るためには所定の添加剤を添加することが好ましいことが明らかになった。
本発明の熱硬化性塗料組成物においては、このような背景に基づいてなされたものであり、水酸基及びアルキルエステル基を含む樹脂を使用した塗料組成物の物性を改善するために、上述した各種添加剤を使用するものである。
上記樹脂成分としては、水酸基及びアルキルエステル基を含む樹脂、又は、これらを別々に含む化合物又は樹脂の混合物が使用できる。
このような樹脂としては特に限定されず、必要な官能基を含むアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等を挙げることができる。また、これらの樹脂等の混合物であってもよい。
このような本発明の熱硬化性塗料組成物において使用することができる樹脂として、以下に具体的なものを例示する。なお、本発明の熱硬化性塗料組成物は、以下に例示するものに限定されるものではない。
なお、以下の本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及び/又はメタクリレートを意味する。「(メタ)アクリル酸」は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸を意味する。また、「(メタ)アクリロイル」は、アクリロイル及び/又はメタクリロイルを意味する。また、「(メタ)アクリルアミド」は、アクリルアミド及び/又はメタクリルアミドを意味する。
本発明においては、熱硬化性化合物組成物において、化合物組成物中にアルキルエステル基と水酸基が存在することが必要である。
本発明のアルキルエステル基は、
で表される官能基であり、本発明の熱硬化性塗料組成物の硬化反応は、エステル交換反応によってアルキル基に対応したアルコールが生成する化合物である。
本発明においては、上記一般式Rのアルキルエステル基を限定されることはない。当該アルキルエステル基としては、特に限定されず、メチルエステル基、エチルエステル基、n−プロピルエステル基、イソプロピルエステル基、n−ブチルエステル基、イソブチルエステル基、sec−ブチルエステル基、t−ブチルエステル基等の、公知のエステル基を有するものを使用することができる。なお、アルキル基は50以下のものとすることができる。上記アルキル基は、硬化反応後に揮散することが好ましいため、アルキル基としては炭素数が20以下のものであることがより好ましく、10以下であることが更に好ましい。また、硬化反応において揮発する対応したアルコールの沸点が300℃以下であることが好ましく、200℃以下であることが更に好ましい。
本発明における樹脂成分としては、アルキルエステル基と水酸基の両方を有する化合物を使用するものであってもよいし、アルキルエステル基を有する化合物と水酸基を有する化合物とを混合するものであってもよい。更には、アルキルエステル基と水酸基の両方を有する化合物、アルキルエステル基を有する化合物及び水酸基を有する化合物の2種又はすべてを混合するものであってもよい。
また、これらの分子量や性状等も特別限定されるものではなく、使用目的に応じて適宜調整して使用するものであってよい。例えば、いずれも樹脂状態のものを複数混合して使用するものであってもよいし、樹脂状態の成分と低分子量化合物とを混合して使用するものであってもよい。更に、液状の成分であっても、固形状の成分であってもよい。
本発明において、アルキルエステル基と水酸基の両方を有する化合物、アルキルエステル基を有する化合物、水酸基を有する化合物は、それぞれ低分子量化合物、オリゴマー、樹脂のいずれであってもよい。これらの化合物が樹脂である場合は、上記官能基を有するものである限り、樹脂種は特に限定されず、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリビニル樹脂、ポリエポキシ樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、シリコーン樹脂、多糖類等の任意の樹脂を基材樹脂とするものとできる。
樹脂を使用する場合は、これらの樹脂のなかでも、アクリル樹脂、ポリビニル樹脂、ポリエステル樹脂が特に好ましい。これらの樹脂においては、水酸基やアルキルエステル基は、周知の方法で容易に系中に導入でき、これらの官能基量のコントロールも容易であり、かつ、使用する単量体の種類や配合割合を変更することによって、容易に樹脂物性を調整できる点で好ましいものである。
上記アルキルエステル基と水酸基の両方を有する化合物、アルキルエステル基を有する化合物、水酸基を有する化合物が低分子量化合物である場合、その化学構造については、特に限定されず、所定の官能基を有する化合物を任意に使用することができる。
以下、本発明において使用できる樹脂、低分子量化合物の例を例示する。本発明は、以下の樹脂、低分子量化合物を使用するものに限定されるものではなく、以下に例示したもの及び上記官能基を有する化合物を適宜必要に応じて組み合わせて使用することができる。
(1)不飽和結合の重合によって得られた重合体
アクリル樹脂のような、不飽和結合の重合によって得られた重合体は、塗料や接着剤等の熱硬化性樹脂の分野において汎用される樹脂であり、水酸基やアルキルエステル基を有する単量体を使用すれば、使用した単量体の割合で樹脂中にこれらの官能基が存在するものとなる。このため、樹脂中の官能基量のコントロールや樹脂物性の調整も容易であり、本発明の目的に容易に使用することができる。
特に、水酸基・アルキルエステル基を導入する場合、以下のような単量体(1−1)、(1−2)によって導入することができる。
(1−1)水酸基含有単量体
水酸基含有単量体としては、特に限定されず、以下のものを挙げることができる。
2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、3−ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテルもしくは6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテルのような、種々の水酸基含有ビニルエーテル類;またはこれら上掲の各種のビニルエーテルと、ε−カプロラクトンとの付加反応生成物;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アリルエーテル、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アリルエーテル、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アリルエーテル、4−ヒドロキシブチル(メタ)アリルエーテル、3−ヒドロキシブチル(メタ)アリルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル(メタ)アリルエーテル、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アリルエーテルもしくは6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アリルエーテルのような、種々の水酸基含有アリルエーテル;またはこれら上掲の各種のアリルエーテルと、ε−カプロラクトンとの付加反応生成物;
あるいは2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートもしくはポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレートのような、種々の水酸基含有(メタ)アクリレート類;またはこれら上掲の各種の(メタ)アクリレートと、ε−カプロラクトンの付加反応主成分などである。
また、単量体としての水酸基含有単量体は、直接水酸基を有するものではなく、分子数5以上の連結鎖を介して水酸基を有するものとした場合には、水酸基が樹脂中で動きやすくなるため、反応を生じやすいという点で好ましい。
(1−2)アルキルエステル基含有単量体
上記アルキルエステル基含有単量体としては、非常に多くの種類のアルキルエステル基及び重合性不飽和結合を有する単量体が知られているが、典型的には、下記一般式で表される化合物を挙げることができる。
(1−2−a)
(式中、R,R,Rは、水素、アルキル基、カルボキシル基、アルキルエステル基を表す
は、炭素数50以下の炭化水素基を表す)
このような一般式(1)で表される化合物は、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸もしくはフマル酸等の公知の不飽和カルボン酸のエステル誘導体を挙げることができる。
上記一般式(1)で表されるアルキルエステル基及び重合性不飽和結合を有する単量体として最も代表的なものは、(メタ)アクリル酸とアルコールとのエステルであり、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレートを挙げることができる。
これらのなかでも、架橋の反応性という観点において、t−ブチル(メタ)アクリレート等の3級アルキルエステルが最も好ましい。
t−ブチル(メタ)アクリレートは、3級アルキルのエステルであることから、エステル交換反応速度が速く、このため硬化反応が効率よく進行する。このため、1級アルキルエステルや2級アルキルエステルよりも架橋反応性に優れ、本発明の目的を達成するエステル基を供与する上で非常に好ましい原料である。
また、t−ブチル(メタ)アクリレートを以下で詳述するその他の単量体と共重合させて、Tgを調整してもよい。この場合、Tgを80℃以下とすることが好ましい。
(1−2−b)
上記アルキルエステル基及び重合性不飽和結合を有する単量体は、上述した一般式(1)で表される化合物のほかに、重合性不飽和結合とエステル基が連結基を介して結合した化合物であってもよい。
:1〜10
式中、R6、,Rは、同一又は異なって、水素、アルキル基、カルボキシル基、アルキルエステル基又は下記R10−[COOR11n1で表される構造。
を表す
10は、主鎖の原子数が50以下であり、主鎖中にエステル基、エーテル基、アミド基、ウレタンからなる群より選択される1又は2以上の官能基を有していてもよく、側鎖を有していてもよい脂肪族、脂環族又は芳香族アルキレン基。
R11は、炭素数50以下のアルキル基)
の一般式で表されるものを使用することができる。
当該構造では、アクリル樹脂主鎖から連結基を介してアルキルエステル基が存在するものである。このような構造の好ましい点については、以下に詳述する。
上記一般式(2)で表される構造としてより具体的には、例えば、
:1〜10
(式中、R12は、H又はメチル基。
13は、主鎖の原子数が48以下であり、主鎖中にエステル基、エーテル基及び/又はアミド基を有していてもよく、側鎖を有していてもよいアルキレン基。
14は、炭素数50以下のアルキル基)
で表されるものが例示できる。このような化合物は(メタ)アクリル酸の誘導体であり、(メタ)アクリル酸を原料として使用する公知の合成方法によって得ることができる。
上記R13の主鎖の原子数は、40以下であることがより好ましく、30以下であることが更に好ましく、20以下であることが更に好ましい。R13の主鎖に含まれてもよい原子としては特に限定されず、炭素原子のほかに酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子等を有するものであってもよい。更に具体的には、R13の主鎖中には、アルキル基のほかにエーテル基、エステル基、アミノ基、アミド基、チオエーテル基、スルホン酸エステル基、チオエステル基、シロキサン基等を有するものであってもよい。
このような、(メタ)アクリル酸とエステル基とをR13で表される連結基を介して結合した化合物は、特に、エステル交換の反応速度が速くなる傾向がある点で好ましい。反応速度が速くなるのは、側鎖構造が長鎖となり、その末端にエステル基が存在していると、エステル基が動きやすく、自由度が大きくなるため、水酸基とも接近しやすく、これによって反応が促進されると推測される。このことは水酸基を持つ分子中に少なくとも2個の水酸基を有する化合物にも同様に促進される。
上記一般式(2)〜(3)で表される化合物の具体的な構造の例を以下に示す。
(1−3)その他の単量体
本発明において使用される重合体は、上記(1−1)、(1−2)に示した単量体のみからなるホモポリマー、共重合体とすることもできるし、その他の単量体を使用した共重合体とすることもできる。
上記重合体において使用可能なその他のモノマーとしては特に限定されず、重合可能な不飽和基を有する単量体であれば任意のものを使用することができる。使用できる単量体を以下に例示する。
エチレン、プロピレンもしくはブテン−1のような、種々のα−オレフィン類;塩化ビニルもしくは塩化ビニリデンのような、フルオロオレフィンを除く、種々のハロゲン化オレフィン類;
スチレン、α−メチルスチレンもしくはビニルトルエンのような、種々の芳香族ビニル化合物;N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドもしくはN−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドのような、種々のアミノ基含有アミド系不飽和単量体;
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートもしくはジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートのような、種々のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類;tert−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、tert−ブチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、アジリジニルエチル(メタ)アクリレート、ピロリジニルエチル(メタ)アクリレートもしくはピペリジニルエチル(メタ)アクリレートのような、種々のアミノ基含有単量体;
(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸もしくはフマル酸のような、種々のカルボキシル基含有単量体類;グリシジル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレートもしくは(メタ)アリルグリシジルエーテルのような、種々のエポキシ基含有単量体;マレイン酸、フマル酸もしくはイタコン酸のような、各種のα、β−不飽和ジカルボン酸と、炭素数が1〜18である一価アルコールとのモノ−ないしはジエステル類;
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプロポキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、アリルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルエチルビニルエーテル、トリエトキシシリルエチルビニルエーテル、メチルジメトキシシリルエチルビニルエーテル、トリメトキシシリルプロピルビニルエーテル、トリエトキシシリルプロピルビニルエーテル、メチルジエトキシシリルプロピルビニルエーテル、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシランもしくはγ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシランのような、種々の加水分解性シリル基を含有する単量体;
ふっ化ビニル、ふっ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ブロモトリフルオロエチレン、ペンタフルオロプロピレンもしくは、ヘキサフルオロプロピレンのような、種々のふっ素含有α−オレフィン類;またはトリフルオロメチルトリフルオロビニルエーテル、ペンタフルオロエチルトリフルオロビニルエーテルもしくはヘプタフルオロプロピルトリフルオロビニルエーテルのような、各種のパーフルオロアルキル・パーフルオロビニルエーテルないしは(パー)フルオロアルキルビニルエーテル(ただし、アルキル基の炭素数は1〜18の範囲内であるものとする。)などのような種々のフッ素原子含有単量体;
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、n−ペンチルビニルエーテル、n−ヘキシルビニルエーテル、n−オクチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、クロロメチルビニルエーテル、クロロエチルビニルエーテル、ベンジルビニルエーテルもしくはフェニルエチルビニルエーテルのような、種々のアルキルビニルエーテルないしは置換アルキルビニルエーテル類;
シクロペンチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテルもしくはメチルシクロヘキシルビニルエーテルのような、種々のシクロアルキルビニルエーテル類;ビニル−2,2−ジメチルプロパノエート、ビニル−2,2−ジメチルブタノエート、ビニル−2,2−ジメチルペンタノエート、ビニル−2,2−ジメチルヘキサノエート、ビニル−2−エチル−2−メチルブタノエート、ビニル−2−エチル−2−メチルペンタノエート、ビニル−3−クロロ−2,2−ジメチルプロパノエートなどをはじめ、さらには、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリン酸ビニルもしくはラウリン酸ビニル、C9 である分岐脂肪族カルボン酸ビニル、C10である分岐脂肪族カルボン酸ビニル、C11である分岐脂肪族カルボン酸ビニルまたはステアリン酸ビニルのような、種々の脂肪族カルボン酸ビニル;あるいはシクロヘキサンカルボン酸ビニル、メチルシクロヘキサンカルボン酸ビニル、安息香酸ビニルもしくはp−tert−ブチル安息香酸ビニルのような、環状構造を有するカルボン酸のビニルエステル類などを挙げることができる。
本発明においては、上述した(1−1)〜(1−3)の各種単量体を必要に応じて組み合わせ、重合させることによって、アルキルエステル基と水酸基の両方を有する化合物、アルキルエステル基を有する化合物、水酸基を有する化合物とすることができる。
上記重合体は、その製造方法を特に限定されるものではなく、公知の方法により重合することによって製造することができる。より具体的には、有機溶媒中での溶液重合法、水中での乳化重合法、水中でのミニエマルション重合法、水溶液重合法、懸濁重合法、UV硬化法、等の重合方法を挙げることができる。
また、有機溶媒中での溶液重合を行った後で、水への分散を行って水性化したものや、水中での重合を行って得られた樹脂を有機溶媒に溶解したものであってもよい。
また、上述した単量体を含む組成物を重合させることによって得られた重合体の側鎖官能基を反応させることによって、側鎖に水酸基及び/又はアルキルエステル基を導入したものであってもよい。側鎖への反応としては特に限定されず、エステル交換、イシアネートとの反応、エポキシとの反応、付加反応、加水分解、脱水縮合、置換反応等を挙げることができる。
(2)ポリエステルポリオール
ポリエステルポリオールは、通常、酸成分とアルコール成分とのエステル化反応又はエステル交換反応によって製造することができる。
上記酸成分としては、ポリエステル樹脂の製造に際して、酸成分として通常使用される化合物が挙げられる。上記酸成分としては、例えば、脂肪族多塩基酸、脂環族多塩基酸、芳香族多塩基酸等、並びにそれらの無水物及びエステル化物を挙げることができる。
上記脂肪族多塩基酸並びにそれらの無水物及びエステル化物としては、一般に、1分子中に2個以上のカルボキシル基を有する脂肪族化合物、上記脂肪族化合物の酸無水物及び上記脂肪族化合物のエステル化物、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、ブラシル酸、オクタデカン二酸、クエン酸、ブタンテトラカルボン酸等の脂肪族多価カルボン酸;上記脂肪族多価カルボン酸の無水物;上記脂肪族多価カルボン酸の炭素数約1〜約4の低級アルキルのエステル化物等、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
上記脂肪族多塩基酸としては、得られる塗膜の平滑性の観点から、アジピン酸及び/又はアジピン酸無水物であることが好ましい。
上記脂環族多塩基酸、並びにそれらの無水物及びエステル化物は、一般に、1分子中に1個以上の脂環式構造と2個以上のカルボキシル基とを有する化合物、上記化合物の酸無水物及び上記化合物のエステル化物が挙げられる。脂環式構造は、主として4〜6員環構造である。上記脂環族多塩基酸、並びにそれらの無水物及びエステル化物としては、例えば、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、3−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、4−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸等の脂環族多価カルボン酸;上記脂環族多価カルボン酸の無水物;上記脂環族多価カルボン酸の炭素数約1〜約4の低級アルキルのエステル化物等、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
上記脂環族多塩基酸、並びにそれらの無水物及びエステル化物としては、得られる塗膜の平滑性の観点から、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物が好ましく、そして1,2−シクロヘキサンジカルボン酸及び/又は1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物がより好ましい。
上記芳香族多塩基酸、並びにそれらの無水物及びエステル化物は、一般に、1分子中に2個以上のカルボキシル基を有する芳香族化合物、上記芳香族化合物の酸無水物及び上記芳香族化合物のエステル化物であり、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4'−ビフェニルジカルボン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の芳香族多価カルボン酸;上記芳香族多価カルボン酸の無水物;上記芳香族多価カルボン酸の炭素数約1〜約4の低級アルキルのエステル化物等、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
上記芳香族多塩基酸、並びにそれらの無水物及びエステル化物としては、フタル酸、無水フタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸、及び無水トリメリット酸が好ましい。
また、上記酸成分として、上記脂肪族多塩基酸、脂環族多塩基酸及び芳香族多塩基酸以外の酸成分、例えば、ヤシ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、麻実油脂肪酸、米ぬか油脂肪酸、魚油脂肪酸、トール油脂肪酸、大豆油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、桐油脂肪酸、ナタネ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸等の脂肪酸;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、シクロヘキサン酸、10−フェニルオクタデカン酸等のモノカルボン酸;乳酸、3−ヒドロキシブタン酸、3−ヒドロキシ−4−エトキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸等、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
上記アルコール成分としては、1分子中に2個以上の水酸基を有する多価アルコール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,2−ブタンジオール、1,1,1−トリメチロールプロパン、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2,3−ジメチルトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、3−メチル−4,3−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステル、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、ジメチロールプロピオン酸等の2価アルコール;上記2価アルコールにε−カプロラクトン等のラクトン化合物を付加したポリラクトンジオール;ビス(ヒドロキシエチル)テレフタレート等のエステルジオール化合物;ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等のポリエーテルジオール化合物;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ジグリセリン、トリグリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸、ソルビトール、マンニット等の3価以上のアルコール;上記3価以上のアルコールにε−カプロラクトン等のラクトン化合物を付加させたポリラクトンポリオール化合物;グリセリンの脂肪酸エステル化物等が挙げられる。
また、上記アルコール成分として、上記多価アルコール以外のアルコール成分、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ステアリルアルコール、2−フェノキシエタノール等のモノアルコール;プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、「カージュラE10」(商品名、HEXIONSpecialtyChemicals社製、合成高分岐飽和脂肪酸のグリシジルエステル)等のモノエポキシ化合物と酸とを反応させて得られたアルコール化合物等が挙げられる。
ポリエステルポリオールは、特に限定されず、通常の方法に従って製造されうる。例えば、上記酸成分とアルコール成分とを、窒素気流中、約150〜約250℃で、約5〜約10時間加熱し、上記酸成分とアルコール成分とのエステル化反応又はエステル交換反応を実施することにより、ポリエステルポリオールを製造することができる。
(3)マロン酸エステルと、ビニル基との付加反応によって得られる化合物
マロン酸エステルと、ビニル基との付加反応によって得られる化合物も本発明のアルキルエステル基を有する化合物として使用することができる。このような反応は、下記一般式で表すことができる。
上記一般式中、R19は、炭素数50以下のアルキル基を示す。
10は、1〜10である。n11は、1〜20である。
15,R16,R17,R18は、特に限定されず、目的に応じて任意の官能基とすることができる。
より具体的には、H、C1〜20のアルキル基、カルボキシル基、エステル基、ヒドロキシル基、アミン基、アミド基、エポキシ基、ウレタン基、シラン基、エチレングリコール基、フェノキシ基、更に任意の連結基を介して1つ以上のビニル基を含有しても良い。
汎用的には(メタ)アクリレート誘導体、多価(メタ)アクリレート誘導体等を挙げることができる。
上記マロン酸エステル構造を有する化合物の場合も、エステル基中のアルキル基は、t−ブチル基等の3級アルキル基であることが最も好ましい。3級アルキル基とすることで、エステル交換反応が効率よく進行する点で好ましいものである。
また、上記(3)マロン酸エステルと、ビニル基との付加反応によって得られる化合物は、一分子中に1以上の不飽和結合を有する化合物を原料とするものを使用し、マロン酸エステルに由来する骨格を一分子中に1以上有するものであってもよい。
マロン酸エステルに由来する構造を有する化合物はそのほかにも多く知られているが、上記構造を有する化合物は、マロン酸エステルとビニル基の付加反応が進行し易く、合成が容易であり、出発原料を選ぶことでエステル基の数を調整できるため、硬化性能や硬化後の樹脂の性能を容易に調整できるという点で特に好ましい。
このような化合物の例を以下に示す。
(4)多官能カルボン酸のアルキルエステル化物
多官能カルボン酸と、アルコールとの反応によって得られる化合物も本発明のアルキルエステル基を有する化合物として使用することができる。このような反応は、下記一般式で表すことができる。
各種の多官能カルボン酸は、ポリエステル原料、ポリアミド原料、中和剤、合成原料その他の多くの用途において幅広く安価に提供される汎用原料である。このような多官能カルボン酸を公知の方法によってアルキルエステル化した化合物も本発明において使用することができる。エステル化は、上述した炭素数50以下のアルキル基によるものとすることができ、特に、t−ブチル基等の3級アルキル基によってエステル化したものが好ましい。
このような化合物をアルキルエステル基を有する化合物として使用すると、公知の方法で安価にエステル化することができ、比較的低分子量で多価エステル基を導入することができる。また、エステル化することで有機溶剤への相溶性が良くなり好適に使用することができるという点で好ましい。
ここで使用する多官能カルボン酸としては特に限定されず、例えば、炭素数が50以下のものを使用することができる。
より具体的には、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、ブラシル酸、オクタデカン二酸、クエン酸、ブタンテトラカルボン酸等の脂肪族多価カルボン酸;
1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、3−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、4−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,3,5−シクロヘキサントリカルボン酸等の脂環族多価カルボン酸;
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、4,4'−ビフェニルジカルボン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の芳香族多価カルボン酸;
ヤシ油脂肪酸、綿実油脂肪酸、麻実油脂肪酸、米ぬか油脂肪酸、魚油脂肪酸、トール油脂肪酸、大豆油脂肪酸、アマニ油脂肪酸、桐油脂肪酸、ナタネ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸等の脂肪酸;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、安息香酸、p−tert−ブチル安息香酸、シクロヘキサン酸、10−フェニルオクタデカン酸等のモノカルボン酸;乳酸、3−ヒドロキシブタン酸、3−ヒドロキシ−4−エトキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸;
等を挙げることができる。
本発明においては、上述した多官能カルボン酸のアルキルエステル化の方法は特に限定されるものではなく、アルコールとの脱水縮合等の公知の方法を適用することができる。
上記多官能カルボン酸のアルキルエステル化物は、分子量が10,000以下であることが好ましい。このようなものとすることで、分子が動きやすく硬化が進行する点で好ましいものである。分子量は6,000以下、4000以下、2000以下といった、より低分子量のものとすることもできる。
(5)低分子量ポリオール
また、分子中に少なくとも2個の水酸基を有する化合物として低分子量ポリオール(具体的には分子量2,000以下)を使用してもよい。
低分子量ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリメチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,2−ブタンジオール、1,1,1−トリメチロールプロパン、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2,3−ジメチルトリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、3−メチル−4,3−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,4−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメタノール、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステル、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールF、ジメチロールプロピオン酸等の2価アルコール;上記2価アルコールにε−カプロラクトン等のラクトン化合物を付加したポリラクトンジオール;ビス(ヒドロキシエチル)テレフタレート等のエステルジオール化合物;ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール等のポリエーテルジオール化合物;グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ジグリセリン、トリグリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸、ソルビトール、マンニット等の3価以上のアルコール等を挙げることができる。
このような低分子量ポリオールは、汎用品として知られているものであり、安価で入手することができる。更に低分子ポリオールは水溶性が強く、水系での硬化を目的とする場合は架橋剤として好適に使用できる。近年では環境問題が叫ばれており、VOCの低減を進める上では非常に重要な架橋剤として好適に使用ができる。
本発明の熱硬化性塗料組成物は、エステル交換触媒を含有することが好ましい。本発明の熱硬化性塗料組成物は、エステル交換反応を硬化反応とするものであることから、この反応を生じさせるためのエステル交換反応を含有することが好ましい。
上記エステル交換触媒(B)としては、エステル交換反応を活性化させることができるものとして公知の任意の化合物を使用することができる。
具体的には、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、燐酸またはスルホン酸などのような種々の酸性化合物;LiOH、KOHまたはNaOH、アミン類などのような種々の塩基性化合物;PbO、酢酸亜鉛、酢酸鉛、三酸化アンチモン、テトライソプロピルチタネート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクテートまたはモノブチル錫酸、アルミニウムアルキルアセトアセテートジイソプロピレート等のアルミニウム化合物などのような種々の金属化合物等を挙げることができる。また、光や熱によって酸を発生させる光応答性触媒、熱潜在性触媒も使用することができる。
なかでも、本発明の効果を、充分、発揮せしめ得るものとして、スルホン酸基を有する化合物(ドデシルベンゼンスルホン酸、フェノールスルホン酸、メタスルホン酸、パラトルエンスルホン酸)であるとか、あるいはスルホン酸のアルカリ金属塩ないしはアミン塩からなる基を有する化合物の使用が望ましい。
更には、熱潜在性触媒である「スルホン酸のアルカリ金属塩ないしはアミン塩」ではなく、SOH基としてのスルホン酸基を有する化合物を使用することが最も好ましい。本発明の硬化反応であるエステル交換反応は、反応性が必ずしも高くない。このため、より高い酸性を有する化合物を使用したほうが、良好な硬化性能が得られるためである。
なお、ビスフェノールA又はその誘導体をエステル交換の触媒として使用することもできる。但し、本発明においては、このような化合物は使用しないことがより好ましい。このような化合物は、環境に対して好ましくない影響を与える可能性が示唆されているという点から使用が好ましいものではない。
光応答性触媒は、光照射によって酸を生じるものであるが、本発明は、熱硬化性塗料組成物であることから、熱反応によって硬化させることが必要となる。光応答性触媒を使用すると、光照射を行った後、加熱を行わなければならず、効率が悪くなるばかりでなく、そもそも基材やフィラー等の配合物で光が遮られる場合などは使用できない点で好ましくない。
よって、上記触媒は、上述したもののうち、光応答性触媒以外のものであることがより好ましい。
また、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクテートまたはモノブチル錫酸等の錫化合物、アルミニウムアルキルアセトアセテートジイソプロピレート等のアルミニウム化合物等の金属化合物も好適に使用することができる。
上記錫化合物、アルミニウム化合物は、触媒活性が高いため、硬化反応性が高い熱硬化性塗料組成物とすることができる。更に、反応性が比較的低い1級アルキルエステル基、2級アルキルエステル基を有する樹脂を使用した場合でも、非常に効率よく硬化させることができる点で好ましい。
上記エステル交換触媒(B)の使用量は、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)の重量の合計に対して、0.01〜50重量%であることが好ましい。このような範囲内のものとすることで、良好な硬化反応を低温で行うことができる点で好ましい。
本発明の熱硬化性塗料組成物は、その形態を特に限定されるものではないが、粉体塗料、有機溶媒系又は水系組成物の形態を有するものであることが特に好ましい。これによって、薄膜塗装可能であり、低温硬化を行うことができる点で好ましい。水系としては、水溶性、水分散性のいずれであってもよく、水に加えて、エタノール、メタノール、アルコール系、グリコール系、エーテル系、ケトン系等の水と任意の割合で混合することができる水性溶媒を含有するものであってもよい。
有機溶媒系の熱硬化性塗料組成物は、各種有機溶媒中に上記成分が溶解又は分散した状態の組成物である。使用することができる有機溶媒は特に限定されず、1−ヘキサン、1−オクタン、1−デカン、1−テトラデカン、シクロヘキサン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン、トリクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエチレン等の塩素系炭化水素、エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン等の公知の任意のものを使用することができる。
本発明の熱硬化性塗料組成物は、その形態を特に限定されるものではないが、有機溶媒系又は水系の形態を有するものであることが特に好ましい。これによって、薄膜塗装可能であり、低温硬化を行うことができる点で好ましい。水系としては、水溶性、水分散性のいずれであってもよく、水に加えて、エタノール、メタノール、アルコール系、グリコール系、エーテル系、ケトン系等の水と任意の割合で混合することができる水性溶媒を含有するものであってもよい。
有機溶媒系の熱硬化性塗料組成物は、各種有機溶媒中に上記成分が溶解又は分散した状態の組成物である。使用することができる有機溶媒は特に限定されず、1−ヘキサン、1−オクタン、1−デカン、1−テトラデカン、シクロヘキサン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等のエーテル、アセトン、メチルエチルケトン、等のケトン、トリクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエチレン等の塩素系炭化水素、エタノール、メタノール、プロパノール、ブタノール、アセトン、シクロヘキサノン等の公知の任意のものを使用することができる。
また、2液型の樹脂組成物として、アルキルエステル基含有化合物を含む溶液と、水酸基含有化合物を含む溶液とを組み合わせて、使用直前に混合して使用するものであってもよい。このようにすることで、保存安定性が良好なものとなる点で好ましい。また、アルキルエステル基含有化合物を含む溶液と、水酸基含有化合物を含む溶液に、エステル交換触媒を含む触媒溶液を混合するタイプの2液型とすることもできる。
更に、粉体塗料等の、粉体形状の熱硬化性塗料組成物とする場合は、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分、アルキルエステル基含有化合物、水酸基含有化合物、及び、エステル交換触媒を通常の方法によって乾燥・混合・粉砕することによって製造することができる。
熱硬化性塗料として使用する場合は、上述した各成分以外に、塗料分野において一般的に使用される添加剤を併用するものであってもよい。例えば、着色顔料、体質顔料、光輝性顔料等、並びにそれらの任意の組み合わせを併用してもよい。
顔料を使用する場合、樹脂成分の合計固形分100重量%を基準として、好ましくは合計で1〜500重量%の範囲で含むことが好ましい。上記下限はより好ましくは3重量%であり、更に好ましくは5重量部である。上記上限はより好ましくは400重量%であり、更に好ましくは300重量%である。
上記着色顔料としては、例えば、酸化チタン、亜鉛華、カーボンブラック、モリブデンレッド、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリン系顔料、スレン系顔料、ペリレン系顔料、ジオキサジン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料等、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
上記体質顔料としては、例えば、クレー、カオリン、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、アルミナホワイト等が挙げられ、硫酸バリウム及び/又はタルクが好ましく、そして硫酸バリウムがより好ましい。
上記光輝性顔料としては、例えば、アルミニウム(蒸着アルミニウムを含む)、銅、亜鉛、真ちゅう、ニッケル、酸化アルミニウム、雲母、酸化チタン又は酸化鉄で被覆された酸化アルミニウム、酸化チタン又は酸化鉄で被覆された雲母、ガラスフレーク、ホログラム顔料等、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられる。上記アルミニウム顔料には、ノンリーフィング型アルミニウム及びリーフィング型アルミニウムが含まれる。
上記熱硬化性塗料を適用することができる被塗物としては、特に制限されず、例えば、乗用車、トラック、オートバイ、バス等の自動車車体の外板部;自動車部品;携帯電話、オーディオ機器、等の家庭電気製品、建築材料、家具、接着剤、フィルムやガラスのコーティング剤等、様々な例を挙げることができる。自動車用塗料として使用する場合は、中塗り塗料、ベース塗料、クリヤー塗料等の任意の層の硬化に用いることができる。
上記被塗物は、上記金属材料及びそれから成形された車体等の金属表面に、リン酸塩処理、クロメート処理、複合酸化物処理等の表面処理が施されたものであってもよく、また、塗膜を有する被塗物であってもよい。
上記塗膜を有する被塗物としては、基材に所望により表面処理を施し、その上に下塗り塗膜が形成されたもの等を挙げることができる。特に、電着塗料によって下塗り塗膜が形成された車体が好ましく、カチオン電着塗料によって下塗り塗膜が形成された車体がより好ましい。
上記被塗物は、上記プラスチック材料、それから成形された自動車部品等のプラスチック表面に、所望により、表面処理、プライマー塗装等がなされたものであってもよい。また、上記プラスチック材料と上記金属材料とが組み合わさったものであってもよい。
上記熱硬化性塗料の塗装方法としては、特に制限されず、例えば、エアスプレー塗装、エアレススプレー塗装、回転霧化塗装、カーテンコート塗装等が挙げられ、エアスプレー塗装、回転霧化塗装等が好ましい。塗装に際して、所望により、静電印加してもよい。上記塗装方法により、上記水性塗料組成物からウエット塗膜を形成することができる。
上記ウエット塗膜は、加熱することにより硬化させることができる。当該硬化は、公知の加熱手段、例えば、熱風炉、電気炉、赤外線誘導加熱炉等の乾燥炉により実施することができる。上記ウエット塗膜は、好ましくは約80〜約180℃、より好ましくは約100〜約170℃、そしてさらに好ましくは約120〜約160℃の範囲の温度で、好ましくは約10〜約60分間、そしてより好ましくは約15〜約40分間加熱することにより硬化させることができる。また、80〜140℃での低温硬化にも対応することができる点で好ましいものである。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
実施例中、「部」「%」とあるのは、特段の記載がない限りそれぞれ「重量部」「重量%」を表す。
(樹脂の調製)
合成例1
n−ブチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルNB)150部、t−ブチルアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトアクリレートTB)150部、ヒドロキシエチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルHO−250) 150部、スチレン50部をモノマー混合液とし、開始剤として2,2‘-アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(和光純薬 V−65)25部を芳香族炭化水素(T−SOL100)に溶解し開始剤溶液とした。
撹拌可能なフラスコに芳香族炭化水素(T−SOL 100)250部及び、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート250部を入れ、窒素封入しながら、モノマー溶液および開始剤溶液を滴下した。この時の重合温度を130℃とした。滴下には2時間で行い、更に130℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Aを得た。
合成例2
n−ブチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルNB)240部、t−ブチルアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトアクリレートTB)105部、ヒドロキシエチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルHO−250)110部、スチレン30部、反応性乳化剤(第一工業製薬品:アクアロンKH−10)を15部、混合した後、イオン交換水を200部混合しホモミキサーを用いて室温で1時間乳化を行い、モノマー乳化液を調整した。開始剤としてペルオキソ二硫酸アンモニウム15部と重亜硫酸ソーダ10部をイオン交換水に溶解し開始剤溶液とした。
撹拌可能なフラスコにイオン交換水400部を入れ、窒素封入しながら、モノマー溶液および開始剤溶液を滴下し重合を行った。この時の重合温度を80℃とした。滴下には2時間で行い、更に80℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Bを得た。
合成例3
n−ブチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルNB) 250部、ヒドロキシエチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルHO−250) 175部、スチレン75部をモノマー混合液とし、開始剤として2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬 V−65)25部を芳香族炭化水素(T−SOL100)に溶解し開始剤溶液とした。
撹拌可能なフラスコに芳香族炭化水素(T−SOL 100) 250部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 250部 を入れ、窒素封入しながら、モノマー溶液および開始剤溶液を滴下した。この時の重合温度を130℃とした。滴下には2時間で行い、更に130℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Cを得た。
合成例4
エチレングリコールモノアセトアセタートモノメタクリラート54部、t−ブチルアクリレート58部、炭酸カリウム38部、18−クラウン−6エーテル2部、テトラヒドロフラン112部を混合し、50℃で3時間撹拌した。反応終了後、シクロヘキサンと水を投入し、水洗した。有機層は飽和塩化アンモニウム水溶液で中和後、2度水洗し、得られた有機層を減圧下濃縮し、モノマーAを得た。
合成例5
硫酸6.4部、硫酸マグネシウム31部、塩化メチレン130部を混合し、室温で15分間撹拌した。撹拌後、2−メタクリロイロキシエチルコハク酸(共栄社化学品 ライトエステルHO−MS)15部、ターシャリーブチルアルコール24部を投入し、室温で20時間撹拌した。反応終了後、水を投入し、水洗した。有機層は飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和後、2度水洗し、得られた有機層を減圧下濃縮し、モノマーBを得た。
合成例6
n−ブチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルNB)150部、モノマーA150部、ヒドロキシエチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルHO−250)150部、スチレン50部をモノマー混合液とし、開始剤として2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬 V−65)25部を芳香族炭化水素(T−SOL100)に溶解し開始剤溶液とした。
撹拌可能なフラスコに芳香族炭化水素(T−SOL 100)250部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 250部 を入れ、窒素封入しながら、モノマー溶液および開始剤溶液を滴下した。この時の重合温度を110℃とした。滴下には2時間で行い、更に110℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Dを得た。
合成例7
n−ブチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルNB)240部、モノマーA 105部、ヒドロキシエチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルHO−250)110部、スチレン30部、反応性乳化剤(第一工業製薬品:アクアロンKH−10)を15部、混合した後、イオン交換水を200部混合しホモミキサーを用いて室温で1時間乳化を行い、モノマー乳化液を調整した。開始剤としてペルオキソ二硫酸アンモニウム15部と重亜硫酸ソーダ10部をイオン交換水に溶解し開始剤溶液とした。
撹拌可能なフラスコにイオン交換水400部を入れ、窒素封入しながら、モノマー溶液および開始剤溶液を滴下し重合を行った。この時の重合温度を80℃とした。滴下には2時間で行い、更に80℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Eを得た。
合成例8
開始剤である、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬 V−65)7.5部を芳香族炭化水素(T−SOL 100)に混合し、開始剤溶液とした。
撹拌可能なフラスコに芳香族炭化水素(T−SOL 100) 150部を入れ、窒素封入しながら、t−ブチルアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトアクリレートTB)150部および開始剤溶液を滴下した。この時の重合温度を130℃とした。滴下には2時間で行い、更に130℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Fを得た。
合成例9
開始剤である、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬 V−65)7.5部を芳香族炭化水素(T−SOL100)に混合し、開始剤溶液とした。撹拌可能なフラスコに芳香族炭化水素(T−SOL100) 150部を入れ、窒素封入しながら、モノマーA 150部および開始剤溶液を滴下した。この時の重合温度を110℃とした。滴下には2時間で行い、更に110℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Gを得た。
合成例10
開始剤である、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬 V−65)7.5部を芳香族炭化水素(T−SOL100)に混合し、開始剤溶液とした。撹拌可能なフラスコに芳香族炭化水素(T−SOL100) 150部を入れ、窒素封入しながら、モノマーB 150部および開始剤溶液を滴下した。この時の重合温度を110℃とした。滴下には2時間で行い、更に110℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Hを得た。
合成例11
n−ブチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルNB)300部、t−ブチルアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトアクリレートTB)150部、スチレン50部を混合しモノマー溶液とした。2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬 V−65)15部を芳香族炭化水素(T−SOL 100)に溶かし、開始剤溶液とした。 撹拌可能なフラスコに芳香族炭化水素(T−SOL100) 250部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 250部を入れ、窒素封入しながら、モノマー溶液および開始剤溶液を滴下した。この時の重合温度を130℃とした。滴下には2時間で行い、更に130℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Iを得た。
合成例12n−ブチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルNB)300部、モノマーA150部、スチレン50部を混合しモノマー溶液とした。2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬 V−65)15部を芳香族炭化水素(T−SOL 100)に溶かし、開始剤溶液とした。 撹拌可能なフラスコに芳香族炭化水素(T−SOL100) 250部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 250部を入れ、窒素封入しながら、モノマー溶液および開始剤溶液を滴下した。この時の重合温度を110℃とした。滴下には2時間で行い、更に110℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Jを得た。
合成例13
n−ブチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルNB)300部、モノマーB 150部、スチレン50部を混合しモノマー溶液とした。2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬 V−65)15部を芳香族炭化水素(T−SOL 100)に溶かし、開始剤溶液とした。 撹拌可能なフラスコに芳香族炭化水素(T−SOL100)250部及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 250部を入れ、窒素封入しながら、モノマー溶液および開始剤溶液を滴下した。この時の重合温度を110℃とした。滴下には2時間で行い、更に110℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Kを得た。
合成例14
n−ブチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルNB)300部、モノマーA 150部、スチレン50部、反応性乳化剤(第一工業製薬品:アクアロンKH−10)を15部、混合した後、イオン交換水を200部混合しホモミキサーを用いて室温で1時間乳化を行い、モノマー乳化液を調整した。開始剤としてペルオキソ二硫酸アンモニウム15部と重亜硫酸ソーダ10部をイオン交換水に溶解し開始剤溶液とした。
撹拌可能なフラスコにイオン交換水300部を入れ、窒素封入しながら、モノマー溶液および開始剤溶液を滴下し重合を行った。この時の重合温度を80℃とした。滴下には2時間で行い、更に80℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Lを得た。
合成例15t−ブチルアクリレート24部、マロン酸ジ−t−ブチル40部、炭酸カリウム28部、18−クラウン−6エーテル1.5部、テトラヒドロフラン64部を混合し、50℃で1時間撹拌した。反応終了後、シクロヘキサンと水を投入し、水洗した。有機層は飽和塩化アンモニウム水溶液で中和後、2度水洗し、得られた有機層を減圧下濃縮することで、エステル化合物Aを得た。
合成例16
1、6−ヘキサンジオールジアクリレート31部、マロン酸ジ−t−ブチル60部、炭酸カリウム42部、18−クラウン−6エーテル 1.1部、テトラヒドロフラン91部を混合し、50℃で3時間撹拌した。反応終了後、シクロヘキサンと水を投入し、水洗した。有機層は飽和塩化アンモニウム水溶液で中和後、2度水洗し、得られた有機層を減圧下濃縮することで、エステル化合物Bを得た。
合成例17
トリメチロールプロパントリアクリレート80部、マロン酸ジ−t−ブチル37部、炭酸カリウム56部、18−クラウン−6エーテル1.5部、テトラヒドロフラン117部を混合し、50℃で3時間撹拌した。反応終了後、シクロヘキサンと水を投入し、水洗した。有機層は飽和塩化アンモニウム水溶液で中和後、2度水洗し、得られた有機層を減圧下濃縮することで、エステル化合物Cを得た。
合成例18
ペンタエリスリトールトリアクレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー(共栄社化学(株)品:ウレタンアクリレートUA−306H)41部、マロン酸ジ−t−ブチル70部、炭酸カリウム49部、18−クラウン−6エーテル 1.3部、テトラヒドロフラン111部を混合し、50℃で3時間撹拌した。反応終了後、シクロヘキサンと水を投入し、水洗した。有機層は飽和塩化アンモニウム水溶液で中和後、2度水洗し、得られた有機層を減圧下濃縮することでエステル化合物Dを得た。
合成例19
エチレングリコールモノアセトアセタートモノメタクリラート60部、アクリル酸メチル48部、炭酸カリウム43部、18−クラウン−6エーテル3部、テトラヒドロフラン108部を混合し、50℃で3時間撹拌した。反応終了後、シクロヘキサンと水を投入し、水洗した。有機層は飽和塩化アンモニウム水溶液で中和後、2度水洗し、得られた有機層を減圧下濃縮し、モノマーCを得た。
合成例20
n−ブチルメタアクリレート(共栄社化学(株)品:ライトエステルNB)200部、モノマーE175部、4−ヒドロキシブチルアクリレート90部、スチレン25部をモノマー混合液とし、開始剤として2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)(和光純薬 V−65)25部を芳香族炭化水素(T−SOL100)に溶解し開始剤溶液とした。
撹拌可能なフラスコに芳香族炭化水素(T−SOL 100)490部を入れ、窒素封入しながら、モノマー溶液および開始剤溶液を滴下した。この時の重合温度を100℃とした。滴下には2時間で行い、更に100℃で熟成を4時間行い、ポリマー溶液Mを得た。
(塗料組成物の調製)
表1〜表5に示す処方で、塗料組成物を調製した。
(分散剤実施例)
表6に示した処方において、塗料樹脂、分散剤を使用して、塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物については、ガラス板に125μmアプリケーターを使用して塗装を行った。塗装15分後に150℃×30分という条件で硬化を行い、硬化塗膜を形成した。使用した塗料樹脂種、分散剤の種類を表7〜10に示したものの組み合わせとして、下記表6の処方での塗料を調製し、これらについて、下記基準において評価を行った。結果を表11に示す。
なお、比較例1〜19は、分散剤を配合しない塗料組成物によって同等の実験を行った実験例である。この点は、以下のすべての実施例においても同じである。
評価は、以下に示す基準で行った。
分散剤の効果は、塗料組成物の分散剤未添加と分散剤添加による粘度低下効果および、硬化塗膜の分散剤未添加と分散剤添加による光沢上昇効果により評価した。
塗料組成物の粘度の測定は、粘弾性測定器MCR−302(株式会社アントンパール製)を使用して、20rpm粘度を測定し、未添加と比較して減粘効果を下記基準で判断し、分散剤の効果を評価した。
◎: 未添加と比較して20rpm粘度が、50%以上減粘。
○: 未添加と比較して20rpm粘度が、30%以上減粘。
△: 未添加と比較して20rpm粘度が、10%以上減粘。
×: 未添加と比較して20rpm粘度が、10%未満減粘。
硬化塗膜の光沢は、ヘイズグロスメーター(BYK Gardnar社製)を使用して、20°光沢を測定し、未添加と比較して光沢改善効果を下記基準で判断し、分散剤の効果を評価した。
◎: 未添加と比較して20°光沢が、10%以上向上。
○: 未添加と比較して20°光沢が、5%以上向上。
△: 未添加と比較して20°光沢が、2%以上向上。
×: 未添加と比較して20°光沢が、2%未満向上。
表6の配合に基づき樹脂組成物から試験用の塗料組成物を調整した。表6の配合をガラス瓶に計り取り、同量のガラスビーズ(φ1.5〜2.0mm)を加え、ペイントシェイカー(SK550、FAST&FLUID社製)にて2時間分散を行い、試験用の塗料組成物を得た。
表6中の無機顔料は、酸化チタン(タイペークCR−95、石原産業株式会社製)、有機顔料は、フタロシアニンブルー(フタロシアニンブルーG−314、山陽色素株式会社製)、カーボンブラックは、ラーベン5000ウルトラII(Birla Carbon社製)を使用した。
溶剤系の場合、シンナーはキシレン/酢酸ブチル=7/3を使用した。水系の場合は、シンナーにかえて水を使用した。以下のすべての実施例において同一である。
塗料樹脂は、上記表1〜5に組成を示した各塗料の組成物をそのまま配合した。以下のすべての実施例において同一である。
表11の結果から、公知の一般的な分散剤が、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)、並びに、エステル交換触媒(B)を含有する硬化系の熱硬化性塗料組成物においても効果を奏し、分散剤としての機能を発揮していることが明らかである。
なお、上記評価は、酸化チタン、フタロシアニンブルー、カーボンブラックのそれぞれを使用した塗料について行い、これらを平均した総合評価として評価を行った。
(色分かれ防止剤実施例)
試験紙にコーティング剤を250μmアプリケーターを用いて塗布し15分間放置した。15分後にラビングし、室温にて一晩乾燥させた後、背景部とラビング部の色差を色彩色差計CR−400(コニカミノルタ(株)製)を用いて測定した。
表12に示した処方において、塗料樹脂を使用して、塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物については、表13に示した調色と色分かれ防止剤の添加を行い、色分かれ防止評価用塗料組成物とした。
使用した塗料樹脂種、色分かれ防止剤の種類を表14〜17に示したものの組み合わせとして、下記表13の処方での試験用塗料を調製し、これらについて、下記基準において評価を行った。結果を表18に示す。
なお、比較例1〜19は、色分かれ防止剤を配合しない色分かれ防止評価用塗料組成物によって同等の実験を行った実験例である。
評価は、以下に示す基準で行った。
色分かれ防止評価用塗料組成物は、ガラス板に150μmアプリケーターを使用して塗装を行った。塗装2分後に塗装した塗膜の一部をラビングし、指触により混合し、その後、150℃×30分という条件で硬化を行い、硬化塗膜を形成した。硬化塗膜の背景部とラビング部の色差を色彩色差計CR−400(コニカミノルタ株式会社製)を使用して測定した。
色分かれ防止剤の効果は、色分かれ防止剤の添加有無により生じる硬化塗膜のラビング部と背景部の色差ΔEから下記の基準で評価した。
◎ : 色差ΔEが、0.3未満
○ : 色差ΔEが、0.3以上、0.5未満
△ : 色差ΔEが、0.5以上、0.7未満
× : 色差ΔEが、0.7以上
表12の配合に基づき樹脂組成物から評価の塗料組成物を調整した。表12の配合をガラス瓶に計り取り、同量のガラスビーズ(φ1.5〜2.0mm)を加え、ペイントシェイカー(SK550、FAST&FLUID社製)にて2時間分散を行い、評価用の塗料組成物を得た。
得られた塗料組成物は、表13に基づき色分かれ防止評価用塗料組成物を調整した。表13の配合をガラス瓶に計り取り、ペイントシェイカー(SK550、FAST&FLUID社製)にて10分間混合を行い、色分かれ防止剤評価用塗料組成物を得た。
表12中の無機顔料は、酸化チタン(タイペークCR−95、石原産業株式会社製)、有機顔料は、フタロシアニンブルー(フタロシアニンブルーG−314、山陽色素株式会社製)、カーボンブラックは、MA100(三菱ケミカル株式会社製)を使用した。
表18の結果から、公知の一般的な色分かれ防止剤が、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)、並びに、エステル交換触媒(B)を含有する硬化系の熱硬化性塗料組成物においても効果を奏し、色分かれ防止剤としての機能を発揮していることが明らかである。
(レオロジーコントトール剤実施例)
表19に示した処方において、塗料樹脂、レオロジーコントロール剤を使用して、塗料組成物を調製した。
使用した塗料樹脂種、レオロジーコントロール剤の種類を表20〜23に示したものの組み合わせとして、下記表19の処方での塗料を調製し、これらについて、下記基準において評価を行った。結果を表24に示す。
評価は、以下に示す基準で行った。
レオロジーコントロール剤の効果は、塗料組成物の揺変剤未添加と揺変剤添加による粘性付与効果により評価した。
塗料組成物の粘度の測定は、粘弾性測定器MCR−302(株式会社アントンパール製)を使用して、6rpm、60rpm粘度を測定して評価を行った。また、6rpm/60rpmの比よりTI値(チクソトロピーインデックス)を計算し、未添加とレオロジーコントロール剤の粘性付与効果を下記の基準で判断し、色分かれ防止剤の効果を評価した。
◎: 未添加と比較してTI値が、50%以上向上。
○: 未添加と比較してTI値が、30%以上向上。
△: 未添加と比較してTI値が、10%以上向上。
×: 未添加と比較してTI値が、10%未満向上。
表24の結果から、公知の一般的なレオロジーコントロール剤が、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)、並びに、エステル交換触媒(B)を含有する硬化系の熱硬化性塗料組成物においても効果を奏し、レオロジーコントロール剤としての機能を発揮していることが明らかである。
(消泡剤実施例)
表25に示した処方において、塗料樹脂、消泡剤を使用して、塗料組成物を調製した。
得られた塗料組成物をスクリュー管に入れ、ペイントシェーカーにて1分間撹拌し、停止後の泡立ちを目視にて確認した。
使用した塗料樹脂種、消泡剤の種類を表26〜29に示したものの組み合わせとして、下記表25の処方での塗料を調製し、これらについて、下記基準において評価を行った。結果を表30に示す。
評価は、以下に示す基準で行った。
消泡性の評価基準
泡立ちが全く見られない:◎
泡立ちが撹拌停止直後は泡が残っているが、1分未満で消える:〇
泡立ちは少ないが1分後も残っている:△
泡立ちが多く1分後も残っている:×
表30の結果から、公知の一般的な消泡剤が、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)、並びに、エステル交換触媒(B)を含有する硬化系の熱硬化性塗料組成物においても効果を奏し、消泡剤としての機能を発揮していることが明らかである。
(レベリング剤実施例)
表31に示した処方において、塗料樹脂、レベリング剤を使用して、塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物については、アルミ板上にバーコーター#50で塗布し、150℃×30分という条件で硬化を行い、硬化塗膜を形成した。
使用した塗料樹脂種、レベリング剤の種類を表32〜35に示したものの組み合わせとして、下記表31の処方での塗料を調製し、これらについて、下記基準において評価を行った。結果を表36に示す。
評価は、以下に示す基準で行った。
レベリング性の評価基準
良好:◎
バーコーターの塗装筋が僅かに残る:○
バーコーターの塗装筋が顕著に残る:△
ハジキが発生:×
表36の結果から、公知の一般的なレベリング剤が、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)、並びに、エステル交換触媒(B)を含有する硬化系の熱硬化性塗料組成物においても効果を奏し、レベリング剤としての機能を発揮していることが明らかである。
(基材湿潤剤実施例)
ガラス板(縦20cm×横10cm)に市販のハンドクリームを中央に縦20cm×横2cmの帯状になるように塗装し、1時間室温で乾燥する。
次に表37に示した処方において、塗料樹脂、基材湿潤剤を使用して、塗料組成物を調製した。得られた塗料組成物を100μmのアプリケーターを用いてハンドクリームを塗ったガラス板に塗装する。その後、セッティング5分間後、プレヒートを80℃で10分間行った後、140℃で30分間加熱し、焼き付けて硬化させた塗装膜を得る。
使用した塗料樹脂種、基材湿潤剤の種類を表38〜41に示したものの組み合わせとして、下記表37の処方での塗料を調製し、これらについて、下記基準において評価を行った。結果を表42に示す。
評価は、以下に示す基準で行った。
基材への濡れ性の評価は、ハンドクリーム塗装部分を目視で観察して行う。
基材への濡れ性評価の評価基準
ハジキがなくハンドクリーム上に塗料が塗れている:◎
ハジキがなくハンドクリーム上に塗料が塗れているが、わずかな凹みがみられる:〇
ハンドクリーム上に水性塗料の塗れが弱くハジキ1〜9点発生している:△
ハンドクリーム上に水性塗料の塗れが悪くハジ10点以上ハジキが発生:×
表42の結果から、公知の一般的な基材湿潤剤が、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)、並びに、エステル交換触媒(B)を含有する硬化系の熱硬化性塗料組成物においても効果を奏し、基材湿潤剤としての機能を発揮していることが明らかである。
(スリップ剤実施例)
表43に示した処方において、塗料樹脂、スリップ剤を使用して、塗料組成物を調製した。
得られた塗料組成物については、ガラス板上に塗布し、150℃×30分という条件で硬化を行い、硬化塗膜を形成した。
得られた硬化塗膜を25℃、60%RH雰囲気下で24時間静置し、ASTM D 1894−95に準拠して、スリップテスターを用い、加重200g、接触面積63.5×63.5mm、移動速度150mm/minの条件で、塗装膜の動摩擦係数(μk)を測定し、その塗装膜表面のスリップ性を評価した。
使用した塗料樹脂種、スリップ剤の種類を表44〜47に示したものの組み合わせとして、下記表43の処方での塗料を調製し、これらについて、下記基準において評価を行った。結果を表48に示す。
評価は、以下に示す基準で行った。
動摩擦係数が
0.15未満 :◎
0.15〜0.2未満 :〇
0.2〜0.3未満 :△
0.3以上 :×
表48の結果から、公知の一般的なスリップ剤が、アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)、並びに、エステル交換触媒(B)を含有する硬化系の熱硬化性塗料組成物においても効果を奏し、スリップ剤としての機能を発揮していることが明らかである。
本発明の熱硬化性塗料組成物は、自動車、乗用車、トラック、オートバイ、バス等の自動車車体の外板部;自動車部品;携帯電話、オーディオ機器、等の家庭電気製品、建築材料、家具、接着剤、フィルムやガラスのコーティング剤等の塗装に使用することができる。

Claims (3)

  1. アルキルエステル基及び水酸基を有する樹脂成分(A)、エステル交換触媒(B)、並びに、塗料添加剤(C)を含有する熱硬化性塗料組成物。
  2. 塗料添加剤(C)は、分散剤、色分かれ防止剤、レオロジーコントロール剤、消泡剤、レベリング剤、基材湿潤剤及びスリップ剤からなる群より選択される少なくとも1である請求項1記載の熱硬化性塗料組成物。
  3. 請求項1又は2記載の熱硬化性塗料組成物を塗布・熱硬化させることによって得られたものであることを特徴とする硬化塗膜。

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