JP2020132281A - 倉庫システム - Google Patents

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JP2020132281A
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秀生 柳澤
Hideo Yanagisawa
秀生 柳澤
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Abstract

【課題】搬送機による物品の搬送作業の低コスト化及び安定化を実現可能な倉庫システムを提供する。【解決手段】本発明の倉庫システムでは、第2エレベータ装置5に下降搬送領域X1が規定されている。第2エレベータ装置5は、エレベータハウジング50と、第1、2回転体51、52と、第1、2チェーン53、54と、載置台55と、ブレーキ装置56と、作業用コンピュータ7と、搬送センサ57とを備えている。作業用コンピュータ7には、第1回転体51における許容回転速度が記憶されている。搬送センサ57は、下降搬送領域X1における荷物9の搬送に関する搬送情報を検出する。作業用コンピュータ7は、搬送情報に基づいてブレーキ装置56を制御し、第1回転体51が許容回転速度を超えて回転することを規制する。【選択図】図4

Description

本発明は倉庫システムに関する。
特許文献1に従来の倉庫システムが開示されている。この倉庫システムは、搬送機を有している。また、同文献では省略されているものの、この倉庫システムには、物品を保管する保管棚が設けられていると考えられる。搬送機は、保管棚の高さ方向に物品を搬送する。また、保管棚と搬送機との間には、保管棚から搬出された物品を搬送機に搬入させる搬入部が設けられている。
搬送機には、高さ方向において各物品を下降させつつ搬送する下降搬送領域が規定されている。搬送機は、基台と、第1回転体と、第2回転体と、条体と、複数の載置台と、停止装置と、減速装置とを備えている。基台は、高さ方向に延びている。第1回転体は、基台に取り付けられており、物品の重量によって回転可能となっている。第2回転体は、第1回転体と高さ方向に所定の間隔を設けつつ基台に取り付けられている。第2回転体は、第1回転体に従動して回転可能となっている。条体は、環状をなしており、無端となっている。条体は、第1回転体及び第2回転体に巻き掛けられており、第1回転体及び第2回転体の間を周回可能である。各載置台は、条体に取り付けられており、物品を載置可能である。停止装置及び減速装置は、基台に設けられている。停止装置は、周回する条体を停止させる。減速装置は、停止装置が条体を停止させる前に、条体を減速させる。
この倉庫システムでは、保管棚から搬出された物品が搬入部を経て、載置部に載置される。これにより、物品の重量によって第1回転体が回転し、また、第2回転体が第1回転体に従動して回転する。このため、条体が第1回転体及び第2回転体の間を周回する。こうして、搬送機では、各載置台が基台の高さ方向に周回移動し、物品が載置された載置台が下降搬送領域を下方に移動する。また、この搬送機では、各載置台のうち、物品が載置されていない載置台が搬入部に近づけば、減速装置が条体を減速させる。そして、停止装置が周回する条体を停止させることにより、物品が載置されていない載置台を搬入部の位置で停止させる。こうして、搬送機は、物品の重量に基づいて物品を保管棚の下方に搬送する。このように、この倉庫システムでは、搬送機が物品を搬送するに当たり、電動モータ等によって第1回転体や第2回転体を回転させる必要がないことから、搬送機による物品の搬送作業の低コスト化が可能である。
特開2010−42911号公報
しかし、保管棚には、一定の重量の物品のみが保管される場合に限らず、互いに重量が異なる物品も保管され得る。このため、上記従来の倉庫システムでは、載置台に載置された物品の重量が過大であれば、その分、第1回転体の回転速度が増大するため、条体の周回速度、ひいては搬送機が下降搬送領域において物品を搬送する際の速度が増大する。ここで、この倉庫システムでは、減速装置は、停止装置が条体を停止させる前に条体を減速させるのみである。この結果、この倉庫システムでは、物品の搬送速度のバラツキが大きくなり易く、搬送機による物品の搬送作業を安定的に行うことが難しい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、搬送機による物品の搬送作業の低コスト化及び安定化を実現可能な倉庫システムを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の倉庫システムは、物品を保管可能な保管棚と、前記物品の重量に基づき、前記保管棚の高さ方向に前記物品を搬送可能な搬送機とを有する倉庫システムであって、
前記搬送機には、前記高さ方向において前記物品を下降させつつ搬送する下降搬送領域が規定され、
前記搬送機は、前記高さ方向に延びる基台と、
前記基台に取り付けられ、前記物品の重量によって水平な第1回転軸心周りに回転可能な第1回転体と、
前記第1回転体と前記高さ方向に所定の間隔を設けつつ前記基台に取り付けられ、前記第1回転軸心と平行に延びる第2回転軸心周りに回転可能な第2回転体と、
前記第1回転体及び前記第2回転体に巻き掛けられ、前記第1回転体及び前記第2回転体の間を周回可能な無端の条体と、
前記条体に取り付けられて前記物品を載置可能な複数の載置台と、
前記第1回転体に設けられ、前記第1回転体の回転を制動可能な制動部材と、
前記制動部材と接続され、前記制動部材を制御可能な制御装置と、
前記下降搬送領域における前記物品の搬送に関する搬送情報を検出可能な搬送センサとを備え、
前記制御装置には、前記第1回転体における許容回転速度が記憶され、
前記制御装置は、前記搬送情報に基づいて前記制動部材を制御し、前記第1回転体が前記許容回転速度を超えて回転することを規制することを特徴とする。
本発明の倉庫システムでは、搬送機は、物品の重量に基づいて保管棚の高さ方向に物品を搬送する。これにより、この倉庫システムでは、電動モータ等によって第1回転体や第2回転体を作動させて物品を搬送する場合に比べて、搬送機による物品の搬送作業を低コスト化することができる。
また、本発明の倉庫システムでは、搬送センサが下降搬送領域における物品の搬送に関する搬送情報を検出する。ここで、下降搬送領域における物品の搬送に関する情報とは、例えば、下降搬送領域を搬送される物品に基づく第1回転体の回転トルク値の他、下降搬送領域における各載置台の移動速度や各載置台の加速度等が挙げられる。このため、搬送センサが検出する搬送情報は、載置台に載置されて下降搬送領域を搬送される物品の重量によって変化する。そして、本発明の倉庫システムでは、制御装置に第1回転体における許容回転速度が記憶されており、制御装置は、搬送情報に基づいて制動部材を制御する。
こうして、この倉庫システムでは、たとえ載置台に載置された物品の重量が過大であっても、第1回転体の回転速度が許容回転速度を超えることを確実性高く防止でき、条体の周回速度、ひいては搬送機が物品を搬送する際の速度が過度に増大することを確実性高く防止できる。この結果、この倉庫システムでは、物品の搬送速度のバラツキを可及的に小さくできる。
したがって、本発明の倉庫システムによれば、搬送機による物品の搬送作業の低コスト化及び安定化を実現できる。
また、この倉庫システムでは、電動モータ等によって第1回転体や第2回転体を作動させて物品を搬送する場合に比べて、搬送機の構成を簡素化することができる。このため、この倉庫システムでは、搬送機の低コスト化も実現できる。
本発明の倉庫システムにおいて、保管棚と搬送機との間には、保管棚から搬出された物品を搬送機に搬入させる搬入部と、搬入部に物品が存在すれば物品搬入情報として検出する搬入センサとが設けられ得る。また、基台には、搬入部に向かって開口する搬入口が設けられ得る。そして、制御装置は、物品搬入情報に基づいて制動部材を制御し、各載置台を搬入口の位置で停止させることが好ましい。
上記従来の倉庫システムでは、搬入部に物品が存在しない場合であっても、停止装置が周回する条体を一律に停止させて載置台を搬入部の位置で停止させてしまうため、搬送機による物品の搬送効率が低下する。
これに対し、本発明の倉庫システムでは、搬入センサが物品搬入情報を検出すれば、制御装置は、制動部材を制御して各載置台を搬入口の位置で停止させる。これにより、搬入部に存在する物品を載置台に載置することができ、搬送機によって搬送することが可能となる。一方、搬入センサが物品搬入情報を検出しなければ、制御装置は各載置台を搬入口の位置で停止させることがない。こうして、この倉庫システムでは、搬送機による物品の搬送効率を向上させることができる。
また、搬入部又は基台には、搬入部から搬送機への物品の搬入を許容する搬入許容状態と、搬入部から搬送機への物品の搬入を禁止する搬入禁止状態とに切替可能な搬入規制部材が設けられていることが好ましい。この場合には、搬入部から搬送機へ物品を搬入するタイミングを調整することができるため、搬送機による物品の搬送作業を好適に行うことが可能となる。
搬入部は、高さ方向に複数設けられ得る。また、搬入口は、各搬入部に対応して高さ方向に複数設けられ得る。さらに、搬入規制部材は、各搬入部に対応して複数設けられ得る。そして、各搬入規制部材は、互いに独立して搬入許容状態と搬入禁止状態とに切替可能であることが好ましい。
この場合には、1つの搬入部から搬送機へ物品を搬入する構成に比べて、搬送機へ一度に多くの物品を好適に搬入することができる。また、この際、各搬入規制部材によって、各搬入部から搬送機へ物品を搬入するタイミングを個別に調整することができる。これらのため、この倉庫システムでは、搬送機による物品の搬送作業をより好適に行うことが可能となる。
また、本発明の倉庫システムは、搬送機によって搬送された物品を出庫する出庫部を有し得る。さらに、基台には、下降搬送領域における下側に位置して出庫部に向かって開口する搬出口と、搬出口に接近する物品が存在すれば物品搬出情報として検出する搬出センサとが設けられ得る。また、出庫部又は基台には、搬送機から出庫部への物品の搬出を許容する搬出許容状態と、搬送機から出庫部への物品の搬出を禁止する搬出禁止状態とに切替可能な搬出規制部材が設けられ得る。さらに、制御装置は、物品搬出情報に基づいて制動部材を制御し、各載置台を搬出口の位置で停止させ得る。そして、搬出規制部材は、物品搬出情報に基づき、搬出許容状態に変位することが好ましい。この場合には、搬送機によって搬送された物品を出庫部に好適に搬出することができるため、搬送機による物品の搬送作業を好適に行うことが可能となる。
搬送機は、各載置台に物品が存在すれば物品載置情報として検出する物品センサを備え得る。そして、制御装置は、物品載置情報に基づいて制動部材を制御することが好ましい。この場合には、制御装置は、搬送情報と物品載置情報とに基づいて制動部材を制御することが可能となるため、第1回転体の回転速度が許容回転速度を超えることをより確実性高く防止できる。
各載置台は、物品を載置可能な本体部と、条体に対し、物品を載置可能な第1位置及び第1位置よりも傾斜した第2位置に本体部を揺動可能に取り付ける取付部と、第1位置に揺動した本体部と当接して本体部を第1位置に保持する保持部とを有していることが好ましい。
この場合には、本体部が常に第1位置を維持する場合に比べて、搬送機を小型化することが可能となる。また、保持部は、第1位置に揺動した本体部と当接して本体部を第1位置に保持するため、物品が載置された本体部が不意に第1位置から第2位置に揺動して本体部から物品が落下することを好適に防止できる。
また、各載置台は、物品を載置可能な本体部と、本体部を水平に維持しつつ、本体部を条体に取り付ける連結部とを有し得る。そして、基台又は連結部には、本体部の揺れを抑制するストッパ部が設けられていることが好ましい。
この場合には、例えば、下降搬送領域の一部において物品を水平方向に搬送可能に条体のレイアウトを設計する等、条体のレイアウトの自由度、ひいては搬送機の設計の自由度を高くすることができる。
物品は、下降搬送領域で搬送される物品の重量の和である総重量を調整するウェイト体を有し得る。そして、ウェイト体は、搬送情報に基づいて各載置台に載置されることが好ましい。
この場合には、総重量が不足することによる条体の周回速度、ひいては搬送機が物品を搬送する際の速度が過度に低下することを防止できる。この点においても、この倉庫システムでは、物品の搬送速度のバラツキを可及的に小さくできる。
搬送機には、第1回転軸心及び第2回転軸心を挟んで下降搬送領域の反対側に位置し、物品を上昇させつつ搬送する上昇搬送領域が規定され得る。また、物品は、下降搬送領域によって搬送される第1物品と、上降搬送領域によって搬送される第2物品とを有し得る。そして、制御装置は、下降搬送領域で搬送される全ての第1物品の重量の和である第1総重量に比べて、上昇搬送領域で搬送される全ての第2物品の重量の和である第2総重量が軽くなるように、下降搬送領域で搬送される第1物品の個数と、上昇搬送領域で搬送される第2物品の個数とを調整することが好ましい。
この場合には、下降搬送領域で搬送される第1物品を利用して、第2物品を上昇搬送領域で搬送することが可能となる。これにより、この倉庫システムでは、搬送機による物品の搬送効率を向上させることができる。ここで、制御装置は、第2総重量が第1総重量よりも軽くなるように、下降搬送領域で搬送される第1物品の個数と、上昇搬送領域で搬送される第2物品の個数とを調整する。これにより、この倉庫システムでは、上昇搬送領域によって第2物品を搬送することで、下降搬送領域における第1物品の搬送速度が過度に低下したり、搬送が停止したりすることを防止できる。
本発明の倉庫システムによれば、搬送機による物品の搬送作業の低コスト化及び安定化を実現できる。
図1は、実施例1の倉庫システムを示す模式断面図である。 図2は、実施例1の倉庫システムに係り、物品を示す側面図である。図(A)は、第1物品を示す側面図である。図(B)は、ウェイト体を示す側面図である。 図3は、実施例1の倉庫システムに係り、保管棚等を示す上面図である。 図4は、実施例1の倉庫システムに係り、搬送機を示す断面図である。 図5は、実施例1の倉庫システムに係り、図4のA−A断面を示す断面図である。 図6は、実施例1の倉庫システムに係り、本体部が第1位置に揺動した際の載置台を示す要部拡大側面図である。 図7は、実施例1の倉庫システムに係り、本体部が第2位置に揺動した際の載置台を示す要部拡大側面図である。 図8は、実施例2の倉庫システムに係り、搬送機を示す断面図である。 図9は、実施例2の倉庫システムに係り、条体及び載置台を示す模式斜視図である。 図10は、実施例3の倉庫システムを示す要部拡大模式断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の倉庫システムは、倉庫本体1と、第1エレベータ装置3と、第2エレベータ装置5と、作業用コンピュータ7とを備えている。また、この倉庫システムには、倉庫本体1に入庫される前の荷物9を待機させる待機所11が設けられている。第2エレベータ装置5は、本発明における「搬送機」の一例である。また、荷物9は本発明における「物品」の一例である。そして、作業用コンピュータ7は、本発明における「制御装置」の一例である。
本実施例では、図1に示す各矢印によって、倉庫本体1の左右方向及び上下方向を規定している。また、図3では、図1に対応して、倉庫本体1の前後方向を規定している。そして、図2以降では、図1に対応して、倉庫本体1の左右方向、上下方向及び前後方向を規定している。これらの左右方向、上下方向及び前後方向は、互いに直交している。上下方向は、本発明における「高さ方向」に相当する。
荷物9は、複数の第1荷物90と、複数のウェイト体91とで構成されている。図2の(A)に示す第1荷物90は、本発明における「第1物品」の一例である。第1荷物90は、倉庫本体1に入庫されて保管され、また、倉庫本体1から出庫される。図3に示すように、第1荷物90には、識別標識9aが貼付されている。識別標識9aは、数字、文字及び図形等によって作成されている。識別標識9aは、貼付される第1荷物90毎に内容が異なるように作成されている。
図2の(B)に示すウェイト体91は、一定の重量を有するように設計されている。ウェイト体91は、後述する下降搬送領域X1で搬送される全ての第1荷物90及びウェイト体91の総重量、つまり、下降搬送領域X1で搬送される全ての荷物9の重量の和である総重量の調整を行う。
各第1荷物90及び各ウェイト体91は、それぞれ搬送台車13に搭載されている。搬送台車13は、台本体13aと、複数のキャスタ13bと、駆動装置13cと、停止センサ13dとを有している。台本体13aは、第1荷物90やウェイト体91を搭載可能な箱状に形成されている。各キャスタ13bは、台本体13aの下方に設けられている。駆動装置13cは、台本体13aの下方に設けられており、各キャスタ13bの駆動制御を行う。これにより、駆動装置13cは、第1荷物90やウェイト体91を搭載した状態で搬送台車13を左右方向や前後方向に移動させるとともに、搬送台車13を停止させる。停止センサ13dは、台本体13aに設けられている。停止センサ13dは、他の第1荷物90やウェイト体91等を検出する。各搬送台車13は、それぞれ図1に示す作業用コンピュータ7によって制御されている。
図1に示すように、倉庫本体1は矩形状に形成されたハウジング17を有している。ハウジング17の右側には、第1〜3入庫口17a〜17cが形成されている。また、ハウジング17の左側には、第1〜3出口17d〜17fが形成されている。各第1〜3入庫口17a〜17c及び各第1〜3出口17d〜17fは、それぞれハウジング17の高さ方向に配置されている。また、第1入庫口17aに対して第1出口17dが対応している。同様に、第2、3入庫口17b、17cに対して、第2、3出口17e、17fがそれぞれ対応している。
ハウジング17内には、第1〜3棚ユニット19a〜19cが設けられている。これらの各第1〜3棚ユニット19a〜19cは、ハウジング17の高さ方向に層状に配置されている。これにより、ハウジング17内において、第1棚ユニット19aが最も上側に配置されており、第2、3棚ユニット19b、19cが順に配置されている。また、ハウジング17内において、第1〜3棚ユニット19a〜19cは、左右方向に水平に配置されている。なお、ハウジング17内に設けられる棚ユニットの個数は、適宜設計可能である。また、棚ユニットの個数に応じて、ハウジング17に形成される入庫口及び出口の個数は適宜設計可能である。
第1棚ユニット19aは、第1入庫口17aと第1出口17dとに接続している。第2棚ユニット19bは、第2入庫口17bと第2出口17eとに接続している。第3棚ユニット19cは、第3入庫口17cと第3出口17fとに接続している。
第1棚ユニット19a及び第2棚ユニット19bは、第1荷物90を保管する。第3棚ユニット19cは、ウェイト体91を保管する。第1〜3棚ユニット19a〜19cは、いずれも同様の構成であり、保管棚21と搬送棚23とを有している。搬送棚23は、本発明における「搬入部」の一例である。以下、第1棚ユニット19aを基に、保管棚21及び搬送棚23の構成を説明する。
図3に示すように、保管棚21は、第1入庫口17a側から第1出口17dに向かって左右方向に水平に延在している。保管棚21は、搬入路21aと、棚本体21bとを有している。搬入路21aは、棚本体21bの右端と接続しており、棚本体21bから第1入庫口17a側に向かって延びており、第1入庫口17aから図1に示す第1エレベータ装置3に臨んでいる。図3に示すように、搬入路21aは、左右方向及び前後方向に水平をなす第1床面210と、第1立壁211とが設けられている。第1立壁211は第1床面210に対して上方に垂直に延びており、搬入路21aを移動する第1荷物90及び搬送台車13が搬入路21aから落下することを防止する。なお、第3棚ユニット19cでは、第1立壁211は、搬入路21aを移動するウェイト体91及び搬送台車13が搬入路21aから落下することを防止する。
棚本体21bは、前後方向の幅が搬入路21aと等しく形成されており、搬入路21aと接続しつつ左側に延びている。棚本体21bは、搬入路21aによって搬送された各第1荷物90を搬送台車13とともに保管可能となっている。棚本体21bは、左右方向及び前後方向に水平をなす第2床面212と、第2立壁213とが設けられている。第2立壁213は第2床面212に対して上方に垂直に延びており、棚本体21bから第1荷物90及び搬送台車13が落下することを防止する。なお、第3棚ユニット19cでは、棚本体21bは、ウェイト体91を搬送台車13とともに保管し、第1立壁211は、棚本体21bからウェイト体91及び搬送台車13が落下することを防止する。
搬送棚23は、保管棚21の前方側で保管棚21と並設されている。搬送棚23は、保管棚21と並走しつつ、第1入庫口17a側から第1出口17dに向かって左右方向に水平に延在している。搬送棚23は、棚本体21bと左右方向及び前後方向において平行となっている。搬送棚23には、左右方向及び前後方向に水平をなす第3床面230と、第3立壁231とが設けられている。第3立壁231は第3床面230に対して上方に垂直に延びており、搬送棚23から第1荷物90及び搬送台車13が落下することを防止する。そして、第3床面230は、第2床面212の前端と接続している。こうして、搬送棚23は、棚本体21bの前端と接続しており、棚本体21bと図1に示す第2エレベータ装置5との間に位置している。なお、第3棚ユニット19cでは、第3立壁231は、搬送棚23からウェイト体91及び搬送台車13が落下することを防止する。
また、図1に示すように、ハウジング17には、導入口17g及び出庫口17hが形成されている他、出庫スロープ18が設けられている。これらの導入口17g、出庫口17h及び出庫スロープ18は、本発明における「出庫部」の一例である。導入口17g及び出庫口17hは、ハウジング17において、第1〜3入庫口17a〜17c及び第1〜3出口17d〜17fよりも下側に配置されている。出庫スロープ18は、ハウジング17内において、第3棚ユニット19cよりも下側、つまり、ハウジング17内の最下層に配置されている。出庫スロープ18は、第2エレベータ装置5によって搬送された第1荷物90やウェイト体91を導入口17gから出庫口17hまで案内する。
また、第1〜3棚ユニット19a〜19cには、第1〜3搬入ゲート装置31a〜31cが設けられている。第1〜3搬入ゲート装置31a〜31cは、本発明における「搬入規制部材」の一例である。第1搬入ゲート装置31aは、第1棚ユニット19aの搬送棚23に設置されており、第1出口17d側に位置している。同様に、第2、3搬入ゲート装置31b、31cは、それぞれ第2、3棚ユニット19b、19cの搬送棚23に設置されており、第2、3出口17e、17fd側に位置している。
第1〜3搬入ゲート装置31a〜31cは、いずれも同様の構成であり、装置本体311と遮蔽板312とを有している。以下、第1搬入ゲート装置31aを基に構成を説明する。
図3に示すように、第1搬入ゲート装置31aの装置本体311は、搬送棚23における第1出口17d側に取り付けられている。装置本体311内には、遮蔽板312を揺動させるための駆動装置(図示略)が設けられている。装置本体311は、図1に示す作業用コンピュータ7によって制御可能となっている。図3に示す遮蔽板312は、装置本体311に対して揺動可能に取り付けられている。第1搬入ゲート装置31aは、装置本体311に対して遮蔽板312を揺動させることにより、搬送棚23から第2エレベータ装置5への第1荷物90の搬入を許容する搬入許容状態と、搬送棚23から第2エレベータ装置5への第1荷物90の搬入を禁止する搬入禁止状態とに切り替わる。図1では、搬入許容状態にある第1搬入ゲート装置31aを示している。図3では、搬入禁止状態にある第1搬入ゲート装置31aを示している。つまり、搬入許容状態では、装置本体311に対して遮蔽板312が起立することで、遮蔽板312は、搬送棚23から第2エレベータ装置5へ第1荷物90が搬送されることを妨げない。一方、搬入禁止状態では、装置本体311に対して遮蔽板312が倒れることで、遮蔽板312は、搬送棚23から第2エレベータ装置5へ第1荷物90が搬送されることを妨げる。なお、図1に示す第3搬入ゲート装置31cは、搬入許容状態において、搬送棚23から第2エレベータ装置5へのウェイト体91の搬入を許容し、搬入禁止状態において、搬送棚23から第2エレベータ装置5へのウェイト体91の搬入を禁止する。
また、第1〜3棚ユニット19a〜19cには、搬入センサ32a〜32cが設けられている。搬入センサ32a〜32cは、それぞれ第1〜3棚ユニット19a〜19cにおける搬送棚23に取り付けられており、第1〜3搬入ゲート装置31a〜31cの近傍に位置している。搬入センサ32a〜32cは、それぞれ作業用コンピュータ7に通信可能に接続されている。搬入センサ32a、32bは、搬送棚23に第1荷物90が存在すれば物品搬入情報として検出して、作業用コンピュータ7に送信する。搬入センサ32cは、搬送棚23にウェイト体91が存在すれば物品搬入情報として検出して、作業用コンピュータ7に送信する。
また、出庫スロープ18には、搬出ゲート装置31dが設けられている。搬出ゲート装置31dは、本発明における「搬出規制部材」の一例である。搬出ゲート装置31dは、出庫スロープ18における導入口17g側に位置している。
搬出ゲート装置31dは、第1〜3搬入ゲート装置31a〜31cと同様の構成であり、装置本体311と遮蔽板312とを有している。搬出ゲート装置31dは、装置本体311に対して遮蔽板312を揺動させることにより、第2エレベータ装置5から出庫スロープ18への第1荷物90やウェイト体91の搬出を許容する搬出許容状態と、第2エレベータ装置5から出庫スロープ18への第1荷物90やウェイト体91の搬出を禁止する搬出禁止状態とに切り替わる。図1では、搬出許容状態にある搬出ゲート装置31dを示している。つまり、搬出許容状態では、装置本体311に対して遮蔽板312が起立することで、遮蔽板312は、第2エレベータ装置5から出庫スロープ18への第1荷物90やウェイト体91の搬出を妨げない。一方、搬出禁止状態では、装置本体311に対して遮蔽板312が倒れることで、遮蔽板312は、第2エレベータ装置5から出庫スロープ18への第1荷物90やウェイト体91の搬出を妨げる。
第1エレベータ装置3は、左右方向に水平に延びる複数の載置台3aと、各載置台3aと直交しつつ、上下方向に垂直に延びる複数のガイドレール3bと、装置本体3cとを有している。装置本体3cには、各載置台3aを移動させるための図示しない動力装置が設けられている。第1エレベータ装置3は、作業用コンピュータ7によって制御可能となっている。これにより、第1エレベータ装置3では、ガイドレール3bに沿って各載置台3aが高さ方向に各々周回する。こうして、第1エレベータ装置3では、待機所11に待機する第1荷物90やウェイト体91を搬送台車13とともに載置台3aに1つずつ載置させる。そして、第1エレベータ装置3は、第1荷物90を倉庫本体1の第1、2入庫口17a、17bまで自動で搬送し、ウェイト体91を第3入庫口17cまで自動で搬送する。
図4及び図5に示すように、第2エレベータ装置5は、エレベータハウジング50と、第1回転体51と、第2回転体52と、第1チェーン53と、第2チェーン54と、複数の載置台55と、ブレーキ装置56と、搬送センサ57と、物品センサ58と、上記の作業用コンピュータ7とを備えている。エレベータハウジング50は、本発明における「基台」の一例であり、第1、2チェーン53、54は、本発明における「条体」の一例である。そして、ブレーキ装置56は、本発明における「制動部材」の一例である。
図4に示すように、エレベータハウジング50は、各保管棚21の高さ方向、すなわち、倉庫本体1の上下方向に延びる矩形の箱状に形成されている。エレベータハウジング50における倉庫本体1側には、第1〜3搬入口50a〜50cと、搬出口50dとが形成されている。第1〜3搬入口50a〜50cは、エレベータハウジング50の上下方向に配置されている。具体的には、第1搬入口50aは、倉庫本体1の第1出口17dに対応する位置に形成されている。また、第2搬入口50bは、第2出口17eに対応する位置に形成されており、第3搬入口50cは、第3出口17fに対応する位置に形成されている。第1〜3搬入口50a〜50cには、それぞれ搬送棚23の左端が進入している。
搬出口50dは、エレベータハウジング50における最も下側であって、導入口17gに対応する位置に形成されている。搬出口50dには、出庫スロープ18の左端が進入している。
図5に示すように、第1回転体51は、エレベータハウジング50の上側に配置されている。第1回転体51は、第1シャフト51aと、一対の第1スプロケット51b、51cとを有している。第1シャフト51aは、前後方向に水平に延びており、エレベータハウジング50に対して、水平に延びる第1回転軸心O1周りで回転可能に支承されている。第1スプロケット51b、51cは、前後方向に所定の間隔を設けつつ、第1シャフト51aに固定されている。これにより、第1スプロケット51b、51cは第1シャフト51aとともに、第1回転軸心O1周りで回転可能となっている。
第2回転体52は、エレベータハウジング50の下側に配置されている。第2回転体52は、第2シャフト52aと、一対の第2スプロケット52b、52cとを有している。第2シャフト52aは、前後方向に水平に延びており、エレベータハウジング50に対して、第1回転軸心O1と平行に延びる第2回転軸心O2周りで回転可能に支承されている。第2スプロケット52b、52cは、前後方向に所定の間隔を設けつつ、第2シャフト52aに固定されている。これにより、第2スプロケット52b、52cは第2シャフト52aとともに、第2回転軸心O2周りで回転可能となっている。
第1チェーン53及び第2チェーン54は、それぞれ円環状に形成されており、無端となっている。第1チェーン53は、第1スプロケット51bと第2スプロケット52bとに巻き掛けられている。第2チェーン54は、第1スプロケット51cと第2スプロケット52cとに巻き掛けられている。これにより、第1、2チェーン53、54は、第1回転体51が第1回転軸心O1周りで回転するとともに、第2回転体52が第2回転軸心O2周りで回転することにより、第1回転体51及び第2回転体52の間を上下方向に周回可能となっている。なお、第1、2チェーン53、54に換えて、タイミングベルト等を採用しても良い。
図4に示すように、各載置台55は、互いに所定の間隔を設けつつ、第1、2チェーン53、54に取り付けられている。各載置台55には、第1荷物90が搬送台車13とともに載置される他、ウェイト体91が搬送台車13とともに載置される。
このように各載置台55に第1荷物90やウェイト体91が載置されることにより、第1回転体51には、第1、2チェーン53、54を通じて第1荷物90やウェイト体91の重量、より厳密には、搬送台車13を含めた第1荷物90やウェイト体91の重量が作用する。これにより、第1回転体51は、第1回転軸心O1周りでR1方向に回転する。また、第1回転体51に従動して、第2回転体52は、第2回転軸心O2周りでR1方向に回転する。こうして、各載置台55は、第1、2チェーン53、54とともに、第1回転体51と第2回転体52との間をR1方向に周回する。このため、各載置台55は、第1回転軸心O1及び第2回転軸心O2よりも右側となる箇所では、第1、2チェーン53、54とともにエレベータハウジング50内を下降し、第1回転軸心O1及び第2回転軸心O2よりも左側となる箇所では、第1、2チェーン53、54とともにエレベータハウジング50内を上昇する。つまり、第2エレベータ装置5では、第1回転軸心O1及び第2回転軸心O2よりも右側、より具体的には、第1回転軸心O1及び第2回転軸心O2を通って上下方向に垂直に延びる仮想線L1よりも右側が下降搬送領域X1として規定されており、各載置台55に載置された第1荷物90やウェイト体91を下降させつつ搬送することが可能となっている。
図6及び図7に示すように、各載置台55は、本体部55aと、取付部55bと、保持部55cとを有している。本体部55aは板状に形成されており、第1荷物90やウェイト体91を載置可能となっている。取付部55bは、ブラケット551と第1連結ピン552とで構成されている。ブラケット551は、第1、2チェーン53、54に固定されている。ブラケット551には、第1連結ピン552によって本体部55aが揺動軸心Y1周りで揺動可能に連結されている。これにより、本体部55aは、エレベータハウジング50内を下降する際には、図6に示すように、第1、2チェーン53、54に対して左右方向に水平な第1位置に揺動し、第1荷物90やウェイト体91を載置可能となっている。一方、本体部55aは、エレベータハウジング50内を上昇する際には、図7に示すように、第1位置よりも傾斜して、上下方向に略水平な第2位置に揺動する。ここで、本体部55aにおける第1位置や第2位置への揺動は、第1、2チェーン53、54とともに各載置台55が周回移動する際の重力によって自動的に行われる。また、ブラケット551には、保持片551aが一体に形成されている。
保持部55cは、保持板553、第2連結ピン554及び保持片551aによって構成されている。保持板553は、本体部55aよりも小さい板状をなしている。保持板553は、第2連結ピン554によってブラケット551に連結されており、揺動軸心Y2周りで揺動可能となっている。これにより、保持板553は、エレベータハウジング50内を下降する際には、図6に示すように、第1位置にある本体部55aと平行な保持位置に揺動して本体部55aと当接する。一方、保持板553は、エレベータハウジング50内を上昇する際には、図7に示すように、保持位置よりも傾斜して非保持位置となる。保持片551aは、図6に示すように、エレベータハウジング50内を下降する際には、保持位置にある保持板553と当接する一方、図7に示すように、エレベータハウジング50内を上昇する際には、保持板553から離間する。
このように、エレベータハウジング50内を下降する際には、保持板553は、図6に示す保持位置に揺動することで、第1位置に揺動した本体部55aを下方から当接しつつ支持する。また、保持片551aは、保持位置に揺動した保持板553を下方から当接しつつ支持する。これにより、保持板553及び保持片551aは、第1位置に揺動した本体部55aを第1位置に保持する。一方、エレベータハウジング50内を上昇する際には、保持板553は非保持位置に揺動し、また、保持片551aが保持板553から離間する。これにより、保持板553及び保持片551aは、本体部55aが第2位置に揺動することを許容する。なお、説明を容易にするため、図1及び図4では、取付部55b及び保持部55cを含め、各載置台55を簡略化して図示している。
図5に示すように、ブレーキ装置56は、第1回転体51の第1シャフト51aに取り付けられている。ブレーキ装置56は、図1に示す作業用コンピュータ7と通信可能に接続されている。ブレーキ装置56は、第1回転軸心O1周りで回転する際の第1回転体51の回転速度を減速させることで、第1回転体51の回転を制動する。
図5に示すように、搬送センサ57は、第1シャフト51aに取り付けられている。搬送センサ57は、図1に示す作業用コンピュータ7と通信可能に接続されている。搬送センサ57は、下降搬送領域X1における第1荷物90及びウェイト体91の搬送に関する搬送情報を検出して作業用コンピュータ7に送信する。具体的には、搬送センサ57は、第1回転軸心O1周りで回転する第1回転体51の回転トルク値を搬送情報として検出する。なお、搬送センサ57は、搬送情報として検出する具体的な内容に応じて、エレベータハウジング50等に取り付けられても良い。
図4に示すように、物品センサ58は、エレベータハウジング50内に設けられている。物品センサ58は、図1に示す作業用コンピュータ7と通信可能に接続されている。物品センサ58は、各載置台55に第1荷物90やウェイト体91が存在すれば、物品載置情報として検出し、作業用コンピュータ7に送信する。なお、物品センサ58は、各載置台55にそれぞれ設けられても良い。
また、この第2エレベータ装置5では、エレベータハウジング50に搬出センサ59が設けられている。搬出センサ59は、作業用コンピュータ7と通信可能に接続されている。図4に示すように、搬出センサ59は、エレベータハウジング50内において搬出口50dの近傍、つまり、下降搬送領域X1における下側に位置している。搬出センサ59は、各載置台55に載置されて搬出口50dに接近する第1荷物90又はウェイト体91が存在すれば、物品搬出情報として検出し、作業用コンピュータ7に送信する。
作業用コンピュータ7は、コンピュータ本体7aと、ディスプレイ7bと、キーボード7cとを有している。作業用コンピュータ7は、倉庫本体1から離れた位置に配置されている。
コンピュータ本体7a内には、ROM70、RAM71及びCPU72等が設けられている。ROM70には、搬送台車13、第1〜3搬入ゲート装置31a〜31c、搬出ゲート装置31d、第1エレベータ装置3及びブレーキ装置56を制御するための制御プログラムを含め、倉庫システムを運用するための制御プログラムが記憶されている。また、ROM70には、第1回転軸心O1周りで回転する際の第1回転体51における許容回転速度が記憶されている。
RAM71は、各第1荷物90に貼付された識別標識9aを記憶する。これにより、RAM71は、各識別標識9aに基づいて各第1荷物90の内容を記憶する。また、RAM71は、搬入センサ32a〜32cから送信された物品搬入情報を記憶する他、搬送センサ57から送信された搬送情報を記憶する他、物品センサ58から送信された物品載置情報を記憶する。さらに、RAM71は、搬出センサ59から送信された物品搬出情報を記憶する。なお、R0M70に換えて、RAM71が許容回転速度を記憶しても良い。
CPU72は、搬送台車13及び第1エレベータ装置3の制御を行う。また、CPU72は、物品搬入情報に基づいて、第1〜3搬入ゲート装置31a〜31cを個別に制御する。さらに、CPU72は、搬送情報及び物品載置情報に基づいて、第1回転体51の回転速度を演算するとともに、ブレーキ装置56の制御を行う。また、CPU72は、物品搬入情報に基づいて、ブレーキ装置56の制御を行う。さらに、CPU72は、物品搬出情報に基づいて、搬出ゲート装置31dを制御する。
ディスプレイ7bには、各識別標識9aの情報と、各識別標識9aに基づく各第1荷物90の内容の情報とが表示される。キーボード7cは、図示しない作業者が倉庫システムを運用するための各種の操作を行うことが可能となっている。
この倉庫システムでは、以下のようにして複数の第1荷物90を倉庫本体1内に入庫して保管するとともに、保管された第1荷物90から出庫すべき第1荷物90を選択して、倉庫本体1から出庫することが可能である。
各第1荷物90を倉庫本体1内に入庫する場合には、作業者は待機所11において、第1荷物90を搬送台車13に搭載する。そして、搬送台車13とともに第1荷物90を第1エレベータ装置3の載置台3aに載置する。これにより、第1荷物90は、第1エレベータ装置3によって上昇し、第1入庫口17a又は第2入庫口17bから倉庫本体1内に入庫される。
そして、例えば、第1入庫口17aから倉庫本体1内に入庫された第1荷物90は、図3に示すように、搬送台車13によって、保管棚21の搬入路21a上を棚本体21b側に向かって移動する。ここで、棚本体21bに他の第1荷物90が保管されていない場合には、第1入庫口17aから入庫された第1荷物90は、棚本体21bを最も左側まで移動する。そして、搬送台車13の停止センサ13dが第2立壁213を検出することで、作業用コンピュータ7は、搬送台車13を停止させる。こうして、第1荷物90が棚本体21bの最も左側に保管される。
一方、棚本体21bに他の第1荷物90が既に保管されている場合には、第1入庫口17aから入庫された第1荷物90は、棚本体21b上を移動し、既に保管されている第1荷物90に接近する。そして、停止センサ13dが既に保管されている第1荷物90を検出することで、作業用コンピュータ7は、搬送台車13を停止させる。これにより、第1入庫口17aから入庫された第1荷物90は、既に保管されている第1荷物90との間に一定の間隔を設けつつ、棚本体21bに保管される。これを繰り返すことにより、各第1荷物90が棚本体21b、ひいては、倉庫本体1内に順次保管される。
次に、第1荷物90を倉庫本体1から出庫する場合には、作業者は、図1に示すディスプレイ7bに表示された各識別標識9a及び各第1荷物90の各情報に基づき、倉庫本体1内に保管された各第1荷物90から、出庫の対象となる第1荷物90を選択する。
例えば、第1棚ユニット19aの棚本体21bに保管された第1荷物90のいずれかが出庫の対象とされた場合、図3に示すように、その第1荷物90が搭載された搬送台車13を作動させて、棚本体21bから搬送棚23に移動させる。そして、搬送棚23上で第1荷物90を第1出口17dに向かって移動させる。これにより、搬入センサ32aが第1荷物90を検出し、作業用コンピュータ7に物品搬入情報を送信する。この際、第1搬入ゲート装置31aは、搬入禁止状態となることにより、第1搬入ゲート装置31aの手前で搬送台車13を停止させて、搬送棚23から第2エレベータ装置5への第1荷物90の搬入を禁止する。
作業用コンピュータ7は、搬入センサ32aからの物品搬入情報を受信することにより、ブレーキ装置56の制御を行う。これにより、第2エレベータ装置5では、第1回転体51の回転が制動され、第1、2チェーン53、54とともに周回移動する各載置台55のうち、第1荷物90やウェイト体91が載置されていない載置台55を第1搬入口50aの位置で停止させる。そして、作業用コンピュータ7は、第1搬入ゲート装置31aを搬入許容状態に切り替えるとともに、搬送台車13を作動させる。これにより、第1搬入口50aを通じて、搬送棚23から載置台55に第1荷物90が搬送台車13とともに搬入される。そして、搬送台車13を停止させることで、載置台55に第1荷物90が搬送台車13とともに載置される。また、載置台55に第1荷物90が載置されることで、物品センサ58は、物品載置情報を作業用コンピュータ7に送信する。
ここで、第1棚ユニット19aに加え、第2棚ユニット19bの棚本体21bに保管された第1荷物90も出庫の対象となっている場合には、作業用コンピュータ7は、第1搬入ゲート装置31aと第2搬入ゲート装置31bとを個別に制御し、第1搬入ゲート装置31aと第2搬入ゲート装置31bとで、搬入許容状態に切り替えるタイミングを調整する。これにより、第1搬入口50aを通じて、搬送棚23から載置台55に第1荷物90が搬入されるタイミングと、第2搬入口50bを通じて、搬送棚23から載置台55に第1荷物90が搬入されるタイミングとを調整する。
第2エレベータ装置5では、第1搬入口50aや第2搬入口50bを通じて載置台55に載置された第1荷物90の重量の他、他の載置台55に載置された第1荷物90やウェイト体91によって、図4に示すように、第1回転体51が第1回転軸心O1周りでR1方向に回転する。この際、搬送センサ57は、搬送情報を作業用コンピュータ7に送信する。こうして、各載置台55に載置された第1荷物90が下降搬送領域X1を下降する。
ここで、第1回転体51が回転する際の回転トルクは、下降搬送領域X1で搬送される全ての第1荷物90及びウェイト体91、つまり、荷物9の総重量によって変動する。このため、搬送センサ57が検出する搬送情報、すなわち第1回転体51の回転トルクは、総重量に応じて変化する。そして、作業用コンピュータ7は、搬送情報及び物品載置情報に基づいて、現在の第1回転体51の回転速度を演算し、許容回転速度と比較する。こうして、作業用コンピュータ7は、ブレーキ装置56を制御し、第1回転体51が許容回転速度を超えて回転することがないように規制する。なお、各載置台55にウェイト体91を載置して下降搬送領域X1を搬送することについての詳細は後述する。
そして、第1荷物90が下降搬送領域X1を下降し、搬出口50dに接近することで、搬出センサ59は、物品搬出情報を作業用コンピュータ7に送信する。これにより、作業用コンピュータ7は、搬出ゲート装置31dを搬出許容状態に切り替える。このため、第1荷物90は、出庫スロープ18を経て、出庫口17hまで移動する。こうして、第1荷物90が倉庫本体1から出庫される。その後、作業者は、第1荷物90を仕向地に向けて更に搬送する等の作業を行う。
ところで、下降搬送領域X1で搬送される第1荷物90の個数が少ない場合や、第1荷物90の重量が軽い場合にも、搬送センサ57が検出する搬送情報が変化する。この場合、作業用コンピュータ7は、第3搬入口50cを通じて、第3棚ユニット19cの棚本体21bに保管されているウェイト体91を載置台55に載置させる。こうして、下降搬送領域X1で搬送される全ての荷物9の総重量を調整する。ここで、第1荷物90の場合と同様、下降搬送領域X1を搬送されるウェイト体91も出庫スロープ18を経て、出庫口17hまで移動する。このため、作業者は、ウェイト体91を第1エレベータ装置3によって、倉庫本体1の第3棚ユニット19cまで搬送する。こうして、ウェイト体91を再び第3棚ユニット19cの棚本体21bに保管する。
このように、この倉庫システムでは、第2エレベータ装置5は、第1荷物90及びウェイト体91の重量に基づいて、第1荷物90やウェイト体91を下方に搬送する。これにより、この倉庫システムでは、電動モータ等によって第1回転体51や第2回転体52を作動させて第1荷物90やウェイト体91を搬送する場合に比べて、第2エレベータ装置5による第1荷物90やウェイト体91の搬送作業を低コスト化することが可能となっている。
また、この倉庫システムでは、搬送センサ57が搬送情報を検出するとともに、物品センサ58が物品載置情報を検出する。さらに、作業用コンピュータ7には第1回転体51における許容回転速度が記憶されている。そして、作業用コンピュータ7は、搬送情報及び物品載置情報に基づいてブレーキ装置56の制御を行う。
このため、この倉庫システムでは、たとえ各載置台55に載置された第1荷物90の重量が過大であっても、第1回転体51の回転速度が許容回転速度を超えることを確実性高く防止でき、第1、2チェーン53、54の周回速度を調整することができる。ここで、第1回転体51の回転速度が許容回転速度を超えることを防止するに当たり、作業用コンピュータ7は、搬送情報と物品載置情報に基づいてブレーキ装置56の制御を行う。このため、作業用コンピュータ7が搬送情報のみに基づいてブレーキ装置56の制御を行う場合に比べて、作業用コンピュータ7は、第2エレベータ装置5における現在の荷物9の搬送状況により即した状態でブレーキ装置56の制御を行うことが可能となっている。
こうして、この倉庫システムでは、第2エレベータ装置5が下降搬送領域X1において、第1荷物90やウェイト体91、すなわち荷物9を搬送する際の速度が過度に増大することを確実性高く防止できる。この結果、この倉庫システムでは、荷物9の搬送速度のバラツキを可及的に小さくできる。
また、この倉庫システムでは、ウェイト体91によって、下降搬送領域X1で搬送される全ての荷物9の総重量を調整することが可能となっている。このため、総重量が不足することによる第1、2チェーン53、54の周回速度、ひいては、第2エレベータ装置5が下降搬送領域X1において、荷物9を搬送する際の速度が過度に低下することも防止できる。この点においても、この倉庫システムでは、荷物9の搬送速度のバラツキを可及的に小さくできる。
したがって、実施例1の倉庫システムによれば、第2エレベータ装置5による荷物9の搬送作業の低コスト化及び安定化を実現できる。
また、この倉庫システムでは、電動モータ等によって第1回転体51や第2回転体52を作動させて荷物9を搬送する場合に比べて、第2エレベータ装置5の構成を簡素化することができる。このため、この倉庫システムでは、第2エレベータ装置5の低コスト化も実現している。
さらに、この倉庫システムでは、第1〜3搬入センサ32a〜32cが物品搬入情報を検出すれば、作業用コンピュータ7は、ブレーキ装置56を制御して各載置台55を第1〜3搬入口50a〜50cの位置で停止させる。これにより、搬送棚23存在する第1荷物90やウェイト体91を各載置台55に載置し、第2エレベータ装置5によって搬送することが可能となっている。一方、第1〜3搬入センサ32a〜32cが物品搬入情報を検出しなければ、作業用コンピュータ7は、各載置台55を停止させることがない。こうして、この倉庫システムでは、第2エレベータ装置5による荷物9の搬送効率が高くなっている。
また、この倉庫システムでは、第1、2搬入口50a、50bを通じて搬送棚23から第2エレベータ装置5に第1荷物90が搬入され、第3搬入口50cを通じて搬送棚23から第2エレベータ装置5にウェイト体91が搬入される。このため、例えば、第1搬入口50aのみによって、第1荷物90やウェイト体91が第2エレベータ装置5に搬入される場合に比べて、第2エレベータ装置5に一度に多くの第1荷物90やウェイト体91を搬入することが可能となっている。また、作業用コンピュータ7は、第1〜3搬入ゲート装置31a〜31dを個別に制御するため、第1荷物90やウェイト体91を搬送棚23から第2エレベータ装置5に搬入する際のタイミングを調整することが可能となっている。さらに、搬出センサ59が検出した物品搬出情報に基づいて、作業用コンピュータ7は、搬出ゲート装置31dを制御して、搬出許容状態に切り替える。これらにより、この倉庫システムでは、第2エレベータ装置5による荷物9の搬送作業を好適に行うことが可能となっている。
また、各載置台55では、本体部55aが第1位置と第2位置とに揺動可能であるため、エレベータハウジング50内を各載置台55が上昇する際にも本体部55aが第1位置を維持する構成比べて、エレベータハウジング50を左右方向に小型化することが可能となっている。また、本体部55aにおける第1位置や第2位置への揺動は、第1、2チェーン53、54とともに各載置台55が周回移動する際の重力によって自動的に行われる。このため、電動モータ等によって、本体部55aを第1位置や第2位置に揺動させる場合に比べて、各載置台55、ひいては、第2エレベータ装置5を低コスト化することが可能となっている。
さらに、各載置台55では、第1位置に揺動した本体部55aを保持部55cが第1位置に保持する。このため、第1荷物90やウェイト体91が載置された本体部55aが不意に第1位置から第2位置に揺動して、本体部55aから第1荷物90やウェイト体91が落下することを好適に防止可能となっている。
(実施例2)
図8に示すように、実施例2の倉庫システムでは、第2エレベータ装置5が第3〜6回転体61〜64をさらに備えている他、各載置台55に換えて、複数の載置台65を備えている。
詳細な図示を省略するものの、第3〜6回転体61〜64も第1、2回転体51、52と同様の構成であり、それぞれ、エレベータハウジング50に対して、前後方向に水平に延びる第3〜6回転軸心O3〜O6周りで回転可能に支承されている。
第3回転体61は、エレベータハウジング50の上側であって、第1回転体51の右側に位置している。第4回転体62は、第3回転体61の下側であって、第1回転体51及び第2回転体52の右側かつ、第1回転体51及び第2回転体52の間に位置している。第5回転体63は、第4回転体62の右側に位置している。第6回転体64は、第5回転体63の下側であって、第2回転体52の右側に位置している。そして、第1、2チェーン53、54は、第1〜6回転体51、52、61〜64に巻き掛けられている。これにより、第1、2チェーン53、54は、第1回転体51の回転によって、第1〜6回転体51、52、61〜64の間を周回する。つまり、この第2エレベータ装置5では、第1、2チェーン53、54は、第1、3回転体51、61によって案内された後、下降搬送領域X1において、第4回転体62に案内されて、エレベータハウジング50内を右側に水平に移動する。そして、第1、2チェーン53、54は、第5回転体63に案内されて、エレベータハウジング50内を下側に移動した後、第6回転体64に案内されて、第2回転体52に向かって左側に移動する。
また、この第2エレベータ装置5では、エレベータハウジング50において、搬出口50dが第5回転体63と第6回転体64との間となる位置に形成されている。さらに、エレベータハウジング50において、第1、2チェーン53、54を挟んで第1〜3搬入口50a〜50cに対向する箇所に、ストッパ壁501が形成されている。ストッパ壁501は、本発明における「ストッパ部」の一例である。
図9に示すように、各載置台65は、本体部65aと、連結部65bとを有している。本体部65aは、板状に形成されており、第1荷物90やウェイト体91搬送台車13とともに載置可能となっている。連結部65bは、第1〜3連結体651〜653によって構成されている。第1連結体651は、第1チェーン53と第2チェーン54との間に位置している。第1連結体651は、一端側で第1チェーン53に対して回転可能に連結されており、他端側で第2チェーン54に対して回転可能に連結されている。また、第1、2チェーン53、54には、第1連結体651を連結可能な複数の第1、2連結部位530、540が設けられている。なお、図9では、説明を容易にするため、第1チェーン53及び第1連結部位530を仮想線で図示している。
第2連結体652は、本体部65aの四隅で本体部65aに連結されている。第3連結体653は、第1連結体651と第2連結体652とを連結している。このように、第1〜3連結体651〜653が連結されることにより、各載置台65では、本体部65aが第1チェーン53と第2チェーン54との間において、左右方向に水平な状態で第1、2チェーン53、54に取り付けられている。この倉庫システムにおける他の構成は実施例1の倉庫システムと同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
この倉庫システムでも、第1、2搬入口50a、50bを通じて、搬送棚23から第1荷物90が第2エレベータ装置5に搬入されるとともに、第3搬入口50cを通じて、搬送棚23からウェイト体91が第2エレベータ装置5に搬入される。そして、第1荷物90やウェイト体91は、各載置台65の本体部65aに載置されて、下降搬送領域X1を搬送される。
ここで、この倉庫システムでは、第1荷物90やウェイト体91が各載置台65に載置される際、本体部65aに揺れが生じる。この際、エレベータハウジング50に形成されたストッパ壁501が本体部65aに当接することにより、本体部65aの揺れを抑制する。こうして、この倉庫システムでは、第1、2チェーン53、54が周回する際の第1、2チェーン53、54の移動方向に関係なく、本体部65aに載置された第1荷物90やウェイト体91が左右方向に水平な状態で搬送される。
このように、この倉庫システムでは、下降搬送領域X1において、第1荷物90やウェイト体91を下方に搬送するだけでなく、水平方向にも搬送することが可能となっている。このため、この倉庫システムでは、第1、2チェーン53、54のレイアウトの自由度、ひいては第2エレベータ装置5の設計の自由度が高くなっている。この倉庫システムにおける他の作用は、実施例1の倉庫システムと同様である。
(実施例3)
図10に示すように、実施例3の倉庫システムは、倉庫本体2をさらに備えている。倉庫本体2は、第2エレベータ装置5を挟んで、倉庫本体1の左側に配置されている。倉庫本体2は、矩形状に形成されたハウジング41を有している。ハウジング41には、第4、5入庫口41a、41bと、導入口41cとが形成されている。ハウジング41内には、第4、5棚ユニット19d、19eが設けられている他、入庫スロープ43が設けられている。
第4棚ユニット19dは、ハウジング41内において最も上側に配置されており、第4入庫口41aと接続している。第5棚ユニット19eは、ハウジング41内において、第4棚ユニット19dの下側に配置されており、第5入庫口41bと接続している。第4、5棚ユニット19d、19eは、第1〜3棚ユニット19a〜19cと同様の構成である。入庫スロープ43は、ハウジング41内において、第5棚ユニット19eの下側に配置されており、導入口41cと接続している。入庫スロープ43は、倉庫本体2に設けられた図示しない待機部まで延びている。
また、この倉庫システムでは、荷物9が複数の第1荷物90と、複数の第2荷物92とで構成されている。第2荷物92についても、第1荷物90と同様、搬送台車13に搭載されている。そして、この倉庫システムでは、倉庫本体1の第1〜3棚ユニット19a〜19cには、第1荷物90のみが保管され、倉庫本体2の第4、5棚ユニット19d、19eには、第2荷物92のみが保管される。また、倉庫本体2の待機部には、第4、5棚ユニット19d、19eに保管される前の第2荷物92が待機するようになっている。なお、第2荷物92の個々の重量は、第1荷物90の個々の重量と異なっていても良く、同じであっても良い。
さらに、この倉庫システムでは、第2エレベータ装置5のエレベータハウジング50に、第1〜3搬入口50a〜50c及び搬出口50dに加えて、第1〜3連通口50e〜50gが形成されている。第1連通口50eは、倉庫本体2の第4入庫口41aに対応する位置に形成されており、第2連通口50fは、第5入庫口41bに対応する位置に形成されている。第1、2連通口50e、50fには、それぞれ保管棚21の搬入路21aの右端が進入している。第3連通口50gは、導入口41cに対応する位置に形成されている。第3連通口50gには、入庫スロープ43の右端が進入している。
また、第1回転体51には、ワンウェイクラッチ45が設けられている。ワンウェイクラッチ45は、第1回転体51が第1回転軸心O1周りでR1方向にのみ回転することを許容する。さらに、各載置台55は、本体部55aと取付部55bとで構成されており、取付部55bは、本体部55aを第1位置で固定している。
実施例1の倉庫システムと同様、この倉庫システムにおいても、第1回転体51及び第2回転体52がR1方向に回転することにより、各載置台55は、第1回転軸心O1及び第2回転軸心O2よりも右側となる箇所では、エレベータハウジング50内を下降する。一方、各載置台55は、第1回転軸心O1及び第2回転軸心O2よりも左側となる箇所では、エレベータハウジング50内を上昇する。つまり、第1回転軸心O1及び第2回転軸心O2よりも右側、すなわち仮想線L1より右側が下降搬送領域X1として規定されており、各載置台55に載置された第1荷物90を下降させつつ搬送することが可能となっている。そして、第1回転軸心O1及び第2回転軸心O2よりも左側、すなわち仮想線L1より左側は、上昇搬送領域X2として規定されており、各載置台55に載置された第2荷物92を上昇させつつ搬送することが可能となっている。
また、この倉庫システムでは、物品センサ58は、各載置台55に第1荷物90や第2荷物92が存在すれば、物品載置情報として検出し、作業用コンピュータ7に送信する。そして、この倉庫システムでは、上昇搬送領域X2で搬送される全ての第2荷物92の重量の和である第2総重量が、下降搬送領域X1で搬送される全ての第1荷物90の重量の和である第1総重量よりも軽くなるように、作業用コンピュータ7(図1参照)は、上昇搬送領域X2で搬送される第2荷物92の個数と、下降搬送領域X1で搬送される第1荷物90の個数とを調整する。この倉庫システムにおける他の構成は、実施例1の倉庫システムと同様である。
この倉庫システムでは、第1〜3搬入口50a〜50cを通じて、各載置台55に第1荷物90が載置される。そして、第1荷物90の重量によって、第1回転体51が第1回転軸心O1周りでR1方向に回転することにより、各載置台55に載置された第1荷物90が下降搬送領域X1を下降する。この際、実施例1の倉庫システムと同様、作業用コンピュータ7は、搬送情報及び物品載置情報に基づいてブレーキ装置56を制御する。こうして、第1荷物90が下方に搬送されて倉庫本体1から出庫される。
一方、導入口41c、入庫スロープ43及び第3連通口50gを通じて、エレベータハウジング50内を上昇する各載置台55に第2荷物92が載置される。そして、第2荷物92は、上昇搬送領域X2を上昇しつつ搬送され、第1、2連通口50e、50fから第4、5入庫口41a、41bを経て、倉庫本体2内に搬入される。こうして、第2荷物92は、第4棚ユニット19dの棚本体21bや第5棚ユニット19eの棚本体21bに保管される。なお、第4、5棚ユニット19d、19fの棚本体21bに保管された第2荷物92は、図示しないエレベータ装置によって、倉庫本体2から出庫される。
このように、この倉庫システムでは、下降搬送領域X1で搬送される第1荷物90を利用して、第2荷物92を上昇搬送領域X2で搬送することが可能となっている。これにより、この倉庫システムでは、第2エレベータ装置5による第1荷物90及び第2荷物92の搬送効率が高くなっているとともに、第2荷物92を第4、5入庫口41a、41bまで搬送するための専用のエレベータ装置が不要となっている。ここで、第2総重量は第1総重量よりも軽いため、この倉庫システムでは、上昇搬送領域X2によって第2荷物92を搬送することで、下降搬送領域X1における第1荷物90の搬送速度が過度に低下したり、搬送が停止したりすることが防止されている。さらに、ワンウェイクラッチ45により、第1回転体51には、第1回転軸心O1周りでR1方向にのみ回転する。このため、各載置台55に載置された第1荷物90がエレベータハウジング50内で上方に搬送されたり、各載置台55に載置された第2荷物92がエレベータハウジング50内を下方に搬送されたりすることが確実性高く防止されている。この倉庫システムにおける他の作用は、実施例1の倉庫システムと同様である。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1の倉庫システムでは、第1荷物90及びウェイト体91を搬送台車13に搭載している。しかし、これに限らず保管棚21や搬送棚23にコンベア装置を設けて第1荷物90やウェイト体91を搬送しても良い。実施例2、3の倉庫システムについても同様である。
また、実施例1の倉庫システムでは、作業用コンピュータ7がブレーキ装置56の制御をしている。しかしこれに限らず、ブレーキ装置56の制御を行う専用の制御装置を第2エレベータ装置5に設けても良い。実施例2、3の倉庫システムについても同様である。
さらに、実施例1の倉庫システムでは、搬送センサ57は、第1回転体51の回転トルク値を搬送情報として検出している。しかし、これに限らず、搬送センサ57は、下降搬送領域X1における各載置台55の移動速度や各載置台55の加速度等を搬送情報として検出しても良い。実施例2、3の倉庫システムについても同様である。
また、第1〜3搬入ゲート装置31a〜31cや搬出ゲート装置31dをエレベータハウジング50に設けても良い。実施例2、3の倉庫システムについても同様である。
さらに、実施例1の倉庫システムでは、ウェイト体91を第3棚ユニット19cの棚本体21bのみに保管している。しかし、これに限らず、第1荷物90とともにウェイト体91を第1、2棚ユニット19a、19bの棚本体21bに保管しても良い。実施例2の倉庫システムについても同様である。
また、実施例2の倉庫システムでは、エレベータハウジング50のストッパ壁501を本発明のストッパ部としている。しかし、これに限らず、連結部65bにストッパ部を設ける構成としても良い。
さらに、実施例3の倉庫システムにおいて、荷物9を複数の第1、2荷物90、92と、複数のウェイト体91とで構成しても良い。そして、下降搬送領域X1を搬送される第1荷物90の重量とウェイト体91の重量との和が第2総重量よりも重くなるように調整しても良い。
本発明は物流システムに利用可能である。
5…第2エレベータ装置(搬送機)
7…作業用コンピュータ(制御装置)
9…荷物(物品)
21…保管棚
23…搬送棚(搬入部)
17g…導入口(出庫部)
17h…出庫口(出庫部)
18…出庫スロープ(出庫部)
31a〜31c…第1〜3搬入ゲート装置(搬入規制部材)
31d…搬出ゲート装置(搬出規制部材)
32a〜32c…第1〜3搬入センサ(搬入センサ)
50…エレベータハウジング(基台)
50a〜50c…第1〜3搬入口(搬入口)
50d…搬出口
51…第1回転体
52…第2回転体
53…第1チェーン(条体)
54…第2チェーン(条体)
55…載置台
55a…本体部
55b…取付部
55c…保持部
56…ブレーキ装置(制動部材)
57…搬送センサ
58…物品センサ
59…搬出センサ
65…載置台
65a…本体部
65b…連結部
90…第1荷物(第1物品)
91…ウェイト体
92…第2荷物(第2物品)
501…ストッパ壁(ストッパ部)
O1…第1回転軸心
O2…第2回転軸心
X1…下降搬送領域
X2…上昇搬送領域

Claims (10)

  1. 物品を保管可能な保管棚と、前記物品の重量に基づき、前記保管棚の高さ方向に前記物品を搬送可能な搬送機とを有する倉庫システムであって、
    前記搬送機には、前記高さ方向において前記物品を下降させつつ搬送する下降搬送領域が規定され、
    前記搬送機は、前記高さ方向に延びる基台と、
    前記基台に取り付けられ、前記物品の重量によって水平な第1回転軸心周りに回転可能な第1回転体と、
    前記第1回転体と前記高さ方向に所定の間隔を設けつつ前記基台に取り付けられ、前記第1回転軸心と平行に延びる第2回転軸心周りに回転可能な第2回転体と、
    前記第1回転体及び前記第2回転体に巻き掛けられ、前記第1回転体及び前記第2回転体の間を周回可能な無端の条体と、
    前記条体に取り付けられて前記物品を載置可能な複数の載置台と、
    前記第1回転体に設けられ、前記第1回転体の回転を制動可能な制動部材と、
    前記制動部材と接続され、前記制動部材を制御可能な制御装置と、
    前記下降搬送領域における前記物品の搬送に関する搬送情報を検出可能な搬送センサとを備え、
    前記制御装置には、前記第1回転体における許容回転速度が記憶され、
    前記制御装置は、前記搬送情報に基づいて前記制動部材を制御し、前記第1回転体が前記許容回転速度を超えて回転することを規制することを特徴とする倉庫システム。
  2. 前記保管棚と前記搬送機との間には、前記保管棚から搬出された前記物品を前記搬送機に搬入させる搬入部と、前記搬入部に前記物品が存在すれば物品搬入情報として検出する搬入センサとが設けられ、
    前記基台には、前記搬入部に向かって開口する搬入口が設けられ、
    前記制御装置は、前記物品搬入情報に基づいて前記制動部材を制御し、前記各載置台を前記搬入口の位置で停止させる請求項1記載の倉庫システム。
  3. 前記搬入部又は前記基台には、前記搬入部から前記搬送機への前記物品の搬入を許容する搬入許容状態と、前記搬入部から前記搬送機への前記物品の搬入を禁止する搬入禁止状態とに切替可能な搬入規制部材が設けられている請求項2記載の倉庫システム。
  4. 前記搬入部は、前記高さ方向に複数設けられ、
    前記搬入口は、前記各搬入部に対応して前記高さ方向に複数設けられ、
    前記搬入規制部材は、前記各搬入部に対応して複数設けられ、
    前記各搬入規制部材は、互いに独立して前記搬入許容状態と前記搬入禁止状態とに切替可能である請求項3記載の倉庫システム。
  5. 前記搬送機によって搬送された前記物品を出庫する出庫部を有し、
    前記基台には、前記下降搬送領域における下側に位置して前記出庫部に向かって開口する搬出口と、前記搬出口に接近する前記物品が存在すれば物品搬出情報として検出する搬出センサとが設けられ、
    前記出庫部又は前記基台には、前記搬送機から前記出庫部への前記物品の搬出を許容する搬出許容状態と、前記搬送機から前記出庫部への前記物品の搬出を禁止する搬出禁止状態とに切替可能な搬出規制部材が設けられ、
    前記制御装置は、前記物品搬出情報に基づいて前記制動部材を制御し、前記各載置台を前記搬出口の位置で停止させ、
    前記搬出規制部材は、前記物品搬出情報に基づき、前記搬出許容状態に変位する請求項1乃至4のいずれか1項記載の倉庫システム。
  6. 前記搬送機は、前記各載置台に前記物品が存在すれば物品載置情報として検出する物品センサを備え、
    前記制御装置は、前記物品載置情報に基づいて前記制動部材を制御する請求項1乃至5のいずれか1項記載の倉庫システム。
  7. 前記各載置台は、前記物品を載置可能な本体部と、
    前記条体に対し、前記物品を載置可能な第1位置及び前記第1位置よりも傾斜した第2位置に前記本体部を揺動可能に取り付ける取付部と、
    前記第1位置に揺動した前記本体部と当接して前記本体部を前記第1位置に保持する保持部とを有している請求項1乃至6のいずれか1項記載の倉庫システム。
  8. 前記各載置台は、前記物品を載置可能な本体部と、
    前記本体部を水平に維持しつつ、前記本体部を前記条体に取り付ける連結部とを有し、
    前記基台又は前記連結部には、前記本体部の揺れを抑制するストッパ部が設けられている請求項1乃至6のいずれか1項記載の倉庫システム。
  9. 前記物品は、前記下降搬送領域で搬送される前記物品の前記重量の和である総重量を調整するウェイト体を有し、
    前記ウェイト体は、前記搬送情報に基づいて前記各載置台に載置される請求項1乃至8のいずれか1項記載の倉庫システム。
  10. 前記搬送機には、前記第1回転軸心及び前記第2回転軸心を挟んで前記下降搬送領域の反対側に位置し、前記物品を上昇させつつ搬送する上昇搬送領域が規定され、
    前記物品は、前記下降搬送領域によって搬送される第1物品と、前記上降搬送領域によって搬送される第2物品とを有し、
    前記制御装置は、前記下降搬送領域で搬送される全ての前記第1物品の重量の和である第1総重量に比べて、前記上昇搬送領域で搬送される全ての前記第2物品の重量の和である第2総重量が軽くなるように、前記下降搬送領域で搬送される第1物品の個数と、前記上昇搬送領域で搬送される前記第2物品の個数とを調整する請求項1記載の倉庫システム。
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