JP2020132071A - 鞍乗り型車両の排気構造 - Google Patents

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【課題】鞍乗り型車両の排気構造において、触媒に対して排気を均一に流せるようにする。【解決手段】内燃機関に接続される排気管33と、排気管33に設けられる触媒52とを備え、排気管33が、触媒52を収納する触媒ケース部51と、触媒ケース部51の上流側に設けられる上流側排気管50L,50Rとを備える鞍乗り型車両の排気構造において、触媒ケース部51は、上流側排気管50L,50Rよりも大径であり、上流側排気管50L,50Rは、排気の流れにおいて触媒52よりも上流側に位置する接続部60で触媒ケース部51に接続され、接続部60では、上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1と触媒ケース部51の軸線51aとは略直角の位置関係にある。【選択図】図9

Description

本発明は、鞍乗り型車両の排気構造に関する。
従来、内燃機関に接続される排気管と、排気管に設けられる触媒とを備える鞍乗り型車両の排気構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、触媒を備える排気管において、触媒を収納する筒状部よりも上流側の部分に、他の排気管が上記排気管に対し略直交するように合流する。この合流部は、触媒から離れた位置であり、触媒の近くでは、排気は、排気管の軸方向に流れる。
特公昭60―17220号公報
ところで、鞍乗り型車両の排気構造では、触媒を効率良く機能させるためには、触媒に対して排気をできるだけ均一に流すことが望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両の排気構造において、触媒に対して排気を均一に流せるようにすることを目的とする。
鞍乗り型車両の排気構造は、内燃機関(11)に接続される排気管(33)と、前記排気管(33)に設けられる触媒(52)とを備え、前記排気管(33)が、前記触媒(52)を収納する触媒ケース部(51)と、前記触媒ケース部(51)の上流側に設けられる上流側排気管(50L,50R)とを備える鞍乗り型車両の排気構造において、前記排気管(33)は、前記触媒(52)を収納する触媒ケース部(51)と、前記触媒ケース部(51)の上流側に設けられる上流側排気管(50L,50R)とを備え、前記触媒ケース部(51)は、前記上流側排気管(50L,50R)よりも大径であり、前記上流側排気管(50L,50R)は、排気の流れにおいて前記触媒(52)よりも上流側に位置する接続部(60)で前記触媒ケース部(51)に接続され、前記接続部(60)では、前記上流側排気管(50L,50R)の軸線(50L1,50R1)と前記触媒ケース部(51)の軸線(51a)とは略直角の位置関係にあることを特徴とする。
また、上述の構成において、前記上流側排気管(50L,50R)は、複数本が前記接続部(60)で前記触媒ケース部(51)に接続されても良い。
また、上述の構成において、複数の前記上流側排気管(50L,50R)は、前記接続部(60)において略平行に並べて配置されても良い。
さらに、上述の構成において、複数の前記上流側排気管(50L,50R)は、前記接続部(60)において前記触媒ケース部(51)の内側に延出する内側延出管部(61L,61R)を備え、前記触媒ケース部(51)の前記軸線(51a)の軸方向視において、前記上流側排気管(50L,50R)の前記軸線(50L1,50R1)に直交する方向における前記上流側排気管(50L,50R)の前記軸線(50L1,50R1)と前記触媒ケース部(51)の内面(51d)との距離が近い方の前記上流側排気管(50R)は、当該距離が遠い方の前記上流側排気管(50L)よりも、前記内側延出管部(61R)が前記触媒ケース部(51)の内側まで深く延びても良い。
また、上述の構成において、前記上流側排気管(50L,50R)は、前記内燃機関(11)の排気口(31b,31c)から前記触媒ケース部(51)まで延び、前記触媒ケース部(51)は、前記排気口(31b,31c)に対し、車幅方向外側に配置されても良い。
また、上述の構成において、前記上流側排気管(50L,50R)を補強する補強部材(58)が設けられ、前記補強部材(58)は、複数の前記上流側排気管(50L,50R)の間の位置で複数の前記上流側排気管(50L,50R)を互いに接続する内側補強部材(70)と、前記内側補強部材(70)よりも外側で前記上流側排気管(50R)に設けられる外側補強部材(71)とを備え、前記外側補強部材(71)の板厚(t1)は、前記内側補強部材(70)の板厚(t2,t3)よりも小さくても良い。
また、上述の構成において、前記内側補強部材(70)は、前記上流側排気管(50L,50R)において前記鞍乗り型車両の前面側と後面側とに別体で設けられても良い。
また、上述の構成において、前記上流側排気管(50L,50R)は、前記排気口から下方に延びる下方延出部(55L,55R)と、前記下方延出部(55L,55R)の下端から車幅方向外側に延びる側方延出部(56L,56R)とを備え、前記側方延出部(56L,56R)が、前記接続部(60)で前記触媒ケース部(51)に接続されても良い。
また、上述の構成において、前記触媒ケース部(51)は車両側面視で後下がりに配置され、前記接続部(60)は、前記触媒ケース部(51)の前端部(51b)に設けられても良い。
さらに、上述の構成において、前記鞍乗り型車両の車体フレーム(10)は、操舵系(12)を支持するヘッドパイプ(16)と、前記ヘッドパイプ(16)から下方に延びるダウンフレーム(19)と、前記ダウンフレーム(19)から前記内燃機関(11)の下方を後方に延びるロアフレーム(20)とを備え、前記上流側排気管(50L,50R)は、前記内燃機関(11)の前面の前記排気口(31b,31c)から前記ダウンフレーム(19)の側方を通って下方に延び、前記接続部(60)の少なくとも一部は、車両側面視で、前記ダウンフレーム(19)及び前記ロアフレーム(20)よりも前方に設けられても良い。
また、上述の構成において、前記触媒ケース部(51)の前記軸線(51a)は、車両前後方向に延び、前記触媒ケース部(51)の上方から前記触媒ケース部(51)の前記軸線(51a)に直交する方向に当該軸線(51a)及び前記上流側排気管(50L,50R)の前記軸線(50L1,50R1)を見た場合に、前記上流側排気管(50L,50R)の前記軸線(50L1,50R1)と前記触媒ケース部(51)の前記軸線(51a)とは略直角の位置関係にあっても良い。
鞍乗り型車両の排気構造は、内燃機関に接続される排気管と、排気管に設けられる触媒とを備え、排気管が、触媒を収納する触媒ケース部と、触媒ケース部の上流側に設けられる上流側排気管とを備え、触媒ケース部は、上流側排気管よりも大径であり、上流側排気管は、排気の流れにおいて触媒よりも上流側に位置する接続部で触媒ケース部に接続され、接続部では、上流側排気管の軸線と触媒ケース部の軸線とは略直角の位置関係にある。
この構成によれば、上流側排気管が触媒ケース部に接続される接続部では、上流側排気管の排気は、触媒ケース部の軸線に対し略直角の向きで触媒ケース部に流入する。これにより、触媒ケース部において触媒の上流側で排気の流れに乱れが生じて排気が分散するため、触媒に排気を均一に流すことができる。
また、上述の構成において、上流側排気管は、複数本が接続部で触媒ケース部に接続されても良い。
この構成によれば、複数の上流側排気管から触媒ケース部の軸線に対し略直角の向きで触媒ケース部に排気が流入する。これにより、触媒の上流側で排気の流れに乱れが生じるため、触媒に排気を均一に流すことができる。
また、上述の構成において、複数の上流側排気管は、接続部において略平行に並べて配置されても良い。
この構成によれば、排気は、複数の上流側排気管から触媒ケース部の軸線に対し略直角且つ互いに略平行に流れて触媒ケース部に流入する。これにより、触媒の上流側で排気の流れに乱れが生じるため、触媒に排気を均一に流すことができる。また、複数の上流側排気管をコンパクトに配置できる。
さらに、上述の構成において、複数の上流側排気管は、接続部において触媒ケース部の内側に延出する内側延出管部を備え、触媒ケース部の軸線の軸方向視において、上流側排気管の軸線に直交する方向における上流側排気管の軸線と触媒ケース部の内面との距離が近い方の上流側排気管は、当該距離が遠い方の上流側排気管よりも、内側延出管部が触媒ケース部の内側まで深く延びても良い。
この構成によれば、上記距離が近い方の上流側排気管から触媒ケース部の内側に入る排気によって、触媒ケース部の内周面に沿って回転する流れが発生し、上記距離が遠い方の上流側排気管から触媒ケース部の内側に入る排気は、上記の回転する流れに合流する。これにより、排気の流れの乱れを触媒の上流側で効率良く発生させることができ、触媒に排気を均一に流すことができる。
また、上述の構成において、上流側排気管は、内燃機関の排気口から触媒ケース部まで延び、触媒ケース部は、排気口に対し、車幅方向外側に配置されても良い。
この構成によれば、触媒ケース部が排気口に対し車幅方向外側に配置されるため、排気口に対し上下に位置する部分にスペースを確保し易い。
また、上述の構成において、上流側排気管を補強する補強部材が設けられ、補強部材は、複数の上流側排気管の間の位置で複数の上流側排気管を互いに接続する内側補強部材と、内側補強部材よりも外側で上流側排気管に設けられる外側補強部材とを備え、外側補強部材の板厚は、内側補強部材の板厚よりも小さくても良い。
この構成によれば、複数の上流側排気管の間の位置で複数の上流側排気管を互いに接続する内側補強部材によって、上流側排気管の強度を効果的に増加させることができる。また、内側補強部材よりも外側に設けられる外側補強部材の板厚は、内側補強部材の板厚よりも小さいため、上流側排気管の強度を増加させつつ、軽量化を図ることができる。さらに、内側補強部材が設けられることで、複数の上流側排気管の間に草等の異物が挟まることを抑制でき、排気構造の清掃が容易である。
また、上述の構成において、内側補強部材は、上流側排気管において鞍乗り型車両の前面側と後面側とに別体で設けられても良い。
この構成によれば、製造時に、上流側排気管に内側補強部材を設け易い。
また、上述の構成において、複数の上流側排気管は、排気口から下方に延びる下方延出部と、下方延出部の下端から車幅方向外側に延びる側方延出部とを備え、側方延出部が、接続部で触媒ケース部に接続されても良い。
この構成によれば、下方延出部の下端から車幅方向外側に延びる側方延出部が接続部で触媒ケース部に接続されるため、触媒ケース部の近傍において排気構造を上下方向にコンパクト化できる。
また、上述の構成において、触媒ケース部は車両側面視で後下がりに配置され、接続部は、触媒ケース部の前端部に設けられても良い。
この構成によれば、触媒ケース部は車両側面視で後下がりに配置されるため、触媒ケース部の前部を高い位置に配置でき、触媒ケース部の前部を路面から遠い位置に配置できる。また、上流側排気管の長さを短くできる。
さらに、上述の構成において、鞍乗り型車両の車体フレームは、操舵系を支持するヘッドパイプと、ヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームと、ダウンフレームから内燃機関の下方を後方に延びるロアフレームとを備え、上流側排気管は、内燃機関の前面の排気口からダウンフレームの側方を通って下方に延び、接続部の少なくとも一部は、車両側面視で、ダウンフレーム及びロアフレームよりも前方に設けられても良い。
この構成によれば、接続部が車両側面視でダウンフレーム及びロアフレームよりも前方に設けられるため、上流側排気管を車幅方向外側に延ばし易く、上流側排気管の軸線と触媒ケース部の軸線とを略直角に設け易い。また、上流側排気管を短くできる。
また、上述の構成において、触媒ケース部の軸線は、車両前後方向に延び、触媒ケース部の上方から触媒ケース部の軸線に直交する方向に当該軸線及び上流側排気管の軸線を見た場合に、上流側排気管の軸線と触媒ケース部の軸線とは略直角の位置関係にあっても良い。
この構成によれば、接続部及び触媒ケース部をコンパクトに配置できる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。 図1のII−II断面図である。 排気管の右側面図である。 触媒ケース部の周辺部を前方側から見た正面図である。 エンジン及び排気管の周辺部の右側面図である。 排気管を前方側から見た正面図である。 排気管を軸線の軸方向に前方側から見た図である。 排気管を左後方側から見た斜視図である。 図7のIX−IX断面図である。 図6のX−X断面図である。 マフラーの内部構造を模式的に示す図である。 マフラーの後端部を後方側から見た図である。 マフラーの後端部を後側方側から見た斜視図である。 排気口カバーとは異なる排気口カバーをマフラーに取り付けた状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11(内燃機関)が支持され、前輪2を操舵可能に支持する操舵系12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部に設けられる車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両であり、シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ16と、左右一対のメインフレーム17と、左右一対のピボットフレーム18と、ダウンフレーム19と、左右一対のロアフレーム20と、左右一対のシートフレーム21とを備える。
詳細には、ヘッドパイプ16は、車体フレーム10の前端に設けられ、車幅の中央に位置する。
左右のメインフレーム17は、ヘッドパイプ16から後下がりに後方へ延びる。
左右のピボットフレーム18は、メインフレーム17の後端から下方に延びる。
ダウンフレーム19は、ヘッドパイプ16においてメインフレーム17の下方の位置から1本で下方に延び、車幅の中央に位置する。
左右のロアフレーム20は、ダウンフレーム19の下端部から左右に分岐してそれぞれ後方に延び、ピボットフレーム18の下端部に接続される。
左右のシートフレーム21は、ピボットフレーム18の上部から後上方に延びる。
操舵系12は、ヘッドパイプ16に軸支されるステアリング軸(不図示)を介して操舵自在に設けられる左右一対のフロントフォーク25と、フロントフォーク25の上端部に取り付けられるハンドル26とを備える。前輪2は、フロントフォーク25の下端部に軸支される。
スイングアーム13は、左右のピボットフレーム18を車幅方向に連結するピボット軸27に前端部を軸支され、ピボット軸27を中心に上下に揺動する。後輪3は、スイングアーム13の後端部に軸支される。
エンジン11は、車両側面視で、メインフレーム17とロアフレーム20との間、且つ、ダウンフレーム19とピボットフレーム18との間に配置され、車体フレーム10に支持される。
エンジン11は、車幅方向(左右方向)に水平に延びるクランク軸29を支持するクランクケース30と、クランクケース30の前部から上方に延びるシリンダー部31とを備える。シリンダー部31のシリンダー軸線31aは鉛直に対し前傾する。
エンジン11の吸気装置(不図示)は、シリンダー部31の後面の吸気ポートに接続される。
エンジン11の排気装置32は、シリンダー部31の前面に接続される排気管33と、排気管33の下流端に接続されるマフラー34とを備える。
排気管33は、シリンダー部31の前面から下方に延出し、エンジン11の下方を通って後方に延びる。マフラー34は、後輪3の外側方に配置される。
クランクケース30の後部は、変速機を収容する変速機ケース部30bである。エンジン11の出力は、上記変速機の出力軸と後輪3とを接続する駆動チェーン35によって後輪3に伝達される。
シート14は、シートフレーム21に下方から支持される。
燃料タンク36は、ヘッドパイプ16とシート14との間に配置され、エンジン11の上方でメインフレーム17に支持される。
運転者が足を乗せるステップ37は、ピボットフレーム18の下端部に左右一対で設けられる。
自動二輪車1は、車体フレーム10及びエンジン11等の車体を覆う車体カバーを備える。この車体カバーは、ヘッドパイプ16及び操舵系12の上部を前方及び側方から覆うフロントカバー38と、シート14の下方でシートフレーム21を覆うリアサイドカバー39と、シート14の後方の部分を上方から覆うテールカバー40と、エンジン11の下部を前方から覆うアンダーカバー41とを備える。
また、自動二輪車1は、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー42と、後輪3を上方から覆うリアフェンダー43とを備える。
図2は、図1のII−II断面図である。
ダウンフレーム19の左右の側方には、エンジン11の板状のラジエーター45が左右一対で設けられる。ラジエーター45は、フロントカバー38の左右の側部によって側方から覆われる。
エンジン11のシリンダー部31のシリンダーヘッドの前面には、排気口31b,31cが車幅方向に並んで複数設けられる。排気口31b,31cは、ダウンフレーム19の左右に振り分けて左右一対設けられる。排気口31b,31cは、ラジエーター45の下方に位置する。
右側のラジエーター45とダウンフレーム19との間で排気口31cよりも上方には、ホーン46が配置される。
図3は、排気管33の右側面図である。
図1〜図3を参照し、排気管33は、左右の一方(左側)の排気口31bに接続される一方の上流側排気管50Lと、左右の他方(右側)の排気口31cに接続される他方の上流側排気管50Rと、上流側排気管50L,50R(内燃機関の排気口から延びる複数の排気管)の下流端に接続される触媒ケース部51と、触媒ケース部51内に収納される触媒52と、触媒ケース部51からマフラー34に向けて延出する下流側排気管53とを備える。
図4は、触媒ケース部51の周辺部を前方側から見た正面図である。図5は、エンジン11及び排気管33の周辺部の右側面図である。図4及び図5では、アンダーカバー41は不図示である。
図2〜図5を参照し、触媒ケース部51は、車両前後方向に長く延びる円筒状の管である。触媒ケース部51は、排気管33の一部が上流側排気管50L,50Rよりも拡径された部分であり、触媒ケース部51の外径は、各上流側排気管50L,50Rの外径よりも大きい。
触媒ケース部51は、車幅の中央に対して車幅方向の一方(右側)にオフセットして配置される。触媒ケース部51は、排気口31b,31cに対し下方且つ車幅方向外側に配置される。触媒ケース部51は、排気口31b,31cにおける車幅方向の外端から下方に延びる仮想の直線31dよりも車幅方向外側に位置する。
触媒ケース部51は、クランクケース30の車幅方向の端部30aの下方で、ロアフレーム20の前部の外側方に配置される。
詳細には、左右のロアフレーム20は、ダウンフレーム19の下端から下方に向かうに従って車幅方向外側且つ後方に位置するように傾斜する傾斜部20aと、傾斜部20aの下端から後方に略水平に延びる後方延出部20bとを備える。
触媒ケース部51は、車両側面視では、ロアフレーム20の前端部の傾斜部20aに車幅方向外側から重なる。触媒ケース部51は、後方延出部20bよりも上方に配置される。
触媒ケース部51は、車両側面視で、傾斜部20aに沿うように後下がり(前上がり)の姿勢で配置される。触媒ケース部51の軸線51aは、後下がりに傾斜する。また、触媒ケース部51は、左右方向にはほとんど傾斜しておらず、車両前後方向に真っ直ぐに延びる。すなわち、触媒ケース部51を車両の上方から見た場合には、軸線51aは車両前後方向に真っ直ぐに延びる。
触媒ケース部51は、前上がりであるため、前端部51bが最も高い位置にある。上流側排気管50L,50Rの下流端は、前端部51bに接続される。
下流側排気管53は、上流端が触媒ケース部51の後端部51cに接続され、後端部51cから後方に延出する。触媒ケース部51の後端部51cは、触媒ケース部51の下端部であり、クランク軸29に対し、前方且つ下方に位置する。
マフラー34は、触媒ケース部51と同様に車幅の中央に対して車幅方向の一方(右側)にオフセットされている。下流側排気管53は、触媒ケース部51の後端部51cから後方に略真っ直ぐに延びてマフラー34に接続される。このため、下流側排気管53を短くできる。
触媒52は、円筒形状の外郭の内部に、軸方向に沿って延びる多数の細孔を有するハニカム状の多孔構造体である。上記各細孔の壁には、排気ガス成分を分解する触媒物質(例えば、白金、ロジウム及びパラジウム)が担持される。
触媒52は、触媒52の外周部が触媒ケース部51の内周部に嵌合することで触媒ケース部51に固定される。触媒52は、触媒52の外周を囲う保持筒(不図示)を介し、触媒ケース部51の内周部に嵌合する。
図1及び図2に示すように、触媒52は、アンダーカバー41の側部によって、前方、下方、及び外側方から覆われる。
図6は、排気管33を前方側から見た正面図である。図7は、排気管33を軸線51aの軸方向に前方側から見た図である。図8は、排気管33を左後方側から見た斜視図である。図7では、触媒ケース部51の内部が見えるように触媒ケース部51の前面部が切り欠かれている。
図2、及び図6〜図8を参照し、左側の上流側排気管50Lは、シリンダー部31の左側の排気口31b(図2)から下方に延びる下方延出部55Lと、下方延出部55Lの下端から車幅方向に延びて触媒ケース部51に接続される側方延出部56Lとを備える。
また、右側の上流側排気管50Rは、シリンダー部31の右側の排気口31c(図2)から下方に延びる下方延出部55Rと、下方延出部55Rの下端から車幅方向外側に延びて触媒ケース部51に接続される側方延出部56Rとを備える。
下方延出部55L,55Rは、ダウンフレーム19の左右に分けて配置され、ダウンフレーム19に沿うように下方に延びる。
右側の下方延出部55Rは、ダウンフレーム19を基準に左右を分けた場合に、触媒ケース部51と同一の側に位置する。左側の下方延出部55Lは、ダウンフレーム19を基準に左右を分けた場合に、触媒ケース部51とは反対側に位置し、触媒ケース部51に対して右側の下方延出部55Rよりも遠い位置にある。
側方延出部56Lは、下方延出部55Lの下端から触媒ケース部51に向けて円弧状に曲がる湾曲部56L1と、湾曲部56L1から車幅方向に直線的に延びて触媒ケース部51に接続される直線部56L2とを備える。直線部56L2は、ダウンフレーム19の前方でダウンフレーム19を車幅方向に跨いで触媒ケース部51まで延びる。
側方延出部56Rは、下方延出部55Rの下端から触媒ケース部51に向けて円弧状に曲がる湾曲部56R1と、湾曲部56R1から車幅方向に直線的に延びて触媒ケース部51に接続される直線部56R2とを備える。
排気管33は、左右の上流側排気管50L,50Rが集合する集合部57を備える。
集合部57は、左右の側方延出部56L,56Rが互いに近接するように集合する部分である。
詳細には、集合部57では、側方延出部56Rの湾曲部56R1及び直線部56R2と側方延出部56Lの直線部56L2とが近接する。なお、側方延出部56Rと側方延出部56Lとは当接しても良い。
直線部56L2は、直線部56R2の下方に並べて設けられ、直線部56R2と略平行に車幅方向外側に延びる。
排気管33は、上流側排気管50Lと上流側排気管50Rとを接続して補強する補強部材58を備える。補強部材58は、集合部57に設けられる。
排気管33は、上流側排気管50L,50Rの排気の酸素濃度を検出するセンサー78を上流側排気管50L,50Rにそれぞれ備える。
センサー78は、棒状であり、センサー78の先端の検出部が下方延出部55L,55R内に露出するように、下方延出部55L,55Rの車幅方向の外側面のセンサー支持孔55a(図8)に側方から差し込まれる。センサー78は、図6の正面視では、下方延出部55L,55Rから車幅方向外側且つ上方に斜めに延びる。
また、排気管33は、センサー78を覆うセンサーガード79を、上流側排気管50L,50Rにそれぞれ備える。
センサーガード79は、下方延出部55L,55Rの外側面から、センサー78に沿うように車幅方向外側且つ上方に斜めに延びる。
センサーガード79は、センサー78を前方から覆う前面部79aと、センサー78を下方から覆う下面部79bとを一体に備える板部材である。センサーガード79は、基端部が下方延出部55L,55Rに溶接される。
図9は、図7のIX−IX断面図である。
図6、図7、及び図9を参照し、触媒ケース部51内には、触媒ケース部51の前端部51bの前面と触媒52の前端面52aとの間に、上流側排気管50L,50Rからの排気が流入する排気流入空間59が設けられる。
上流側排気管50L,50Rは、排気の流れにおいて触媒52よりも上流側に位置する接続部60で触媒ケース部51に接続される。接続部60は、集合部57の車幅方向外側の端部であり、集合部57の一部である。
上流側排気管50Lは、接続部60において触媒ケース部51の内側に延出する内側延出管部61Lを、直線部56L2の下流端に備える。
上流側排気管50Rは、接続部60において触媒ケース部51の内側に延出する内側延出管部61Rを、直線部56R2の下流端に備える。
内側延出管部61L及び内側延出管部61Rは、互いに略平行に車幅方向に延び、排気流入空間59に連通する。
内側延出管部61L及び内側延出管部61Rは、触媒ケース部51の前端部51bにおける車幅方向内側の側面を貫通して排気流入空間59内に入る。
図9に示すように、接続部60では、上流側排気管50Lの車幅方向に延びる軸線50L1と、触媒ケース部51の車両前後方向に延びる軸線51aとは略直角の位置関係にあり、軸線50L1と軸線51aとが成す角度Aは、略90°である。
本実施の形態では、図9のように触媒ケース部51の上方から軸線51aに直交する方向に軸線51a及び軸線50L1を見た場合に、軸線50L1と軸線51aとが成す角度Aは略90°である。本実施の形態では、角度Aは、97.1°である。
また、左側の上流側排気管50Lの軸線50L1と右側の上流側排気管50Rの軸線50R1(図7)とは略平行であり、図9には不図示であるが、上流側排気管50Rの軸線50R1と触媒ケース部51の軸線51aとは、略直角の位置関係にある。本実施の形態では、触媒ケース部51の上方から軸線51aに直交する方向に軸線51a及び軸線50R1を見た場合に、軸線50R1と軸線51aとが成す角度Aは略90°である。
すなわち、上流側排気管50L,50Rは、車両前後方向に延びる筒状の触媒ケース部51に対し、略直交するように車幅方向から差し込まれる。
図7を参照し、内側延出管部61Rは、排気流入空間59内の上部に設けられ、車幅方向外側に開口する。内側延出管部61Lは、排気流入空間59内の上下の中間部に設けられ、内側延出管部61Rの下方で車幅方向外側に開口する。
排気流入空間59内において、内側延出管部61L及び内側延出管部61Rの長さは異なっている。
詳細には、図7に示すように、触媒ケース部51の軸線51aの軸方向視において、上流側排気管50Rの軸線50R1に直交する方向における軸線50R1と触媒ケース部51の内面51dとの距離D1は、上流側排気管50Lの軸線50L1に直交する方向における軸線50L1と触媒ケース部51の内面51dとの距離D2よりも小さい。従って、上流側排気管50Rは、上流側排気管50Lよりも内面51dに近い。
そして、内面51dに対し上流側排気管50Lよりも近い上流側排気管50Rは、内側延出管部61Rが内側延出管部61Lよりも触媒ケース部51の内側まで深く延びている。
すなわち、内側延出管部61Rの先端は、内側延出管部61Lの先端よりも長さHだけ軸方向に突出している。
また、上流側排気管50Rは、上流側排気管50Lよりも短い管であり、排気口31cから上流側排気管50Rの下流端までの排気経路は、排気口31bから上流側排気管50Lの下流端までの排気経路よりも短い。
上記の排気経路が短い方の上流側排気管50Rが、上記の排気経路が長い方の上流側排気管50Lよりも触媒ケース部51の内側まで深く延びている。
図5を参照し、上流側排気管50L,50Rは、排気口31b,31cからダウンフレーム19の側方を通って下方に延び、接続部60を介して触媒ケース部51の前端部51bに接続される。
触媒ケース部51の前端部51bは、車両側面視で、ダウンフレーム19及びロアフレーム20よりも前方に位置し、接続部60は、前輪2の後方でダウンフレーム19及びロアフレーム20よりも前方に設けられる。このため、前後方向に延びる触媒ケース部51に対し接続部60を車幅方向から略直角に接続し易いとともに、上流側排気管50L,50Rを短くできる。また、上流側排気管50L,50Rが短くなることで、高温の排気が触媒ケース部51に流れるため、触媒52を迅速に活性化でき、排気を効率良く浄化できる。
ここで、図5では、車両側面視における接続部60の部分に、区別のためにドットが付されている。本実施の形態では、接続部60は、大部分がダウンフレーム19よりも前方に位置し、接続部60の後端部は、車両側面視でダウンフレーム19に重なる。接続部60は、少なくとも一部がダウンフレーム19及びロアフレーム20よりも前方に位置すれば良く、全部がダウンフレーム19及びロアフレーム20よりも前方に位置しても良い。
図7を参照し、エンジン11の排気は、上流側排気管50L及び上流側排気管50Rをそれぞれ通り、触媒ケース部51の排気流入空間59に流入する。排気流入空間59に流入する排気は、触媒52を通って後方に流れ、下流側排気管53を通ってマフラー34に流入し、マフラー34から外部に排出される。
上流側排気管50L,50Rは、触媒ケース部51に対し略直交するように設けられるため、上流側排気管50L,50Rの排気は、触媒ケース部51の軸線51aに対し略直角の向きで排気流入空間59に流入する。これにより、排気流入空間59で排気の流れに乱れが生じて排気が分散するため、排気流入空間59から触媒52に排気を均一に流すことができる。
また、触媒ケース部51の上部に設けられる上流側排気管50Rの内側延出管部61Rは、触媒ケース部51の内面51dに近いため、上流側排気管50Rから排気流入空間59に流入する排気G1は、触媒ケース部51の内周面に沿って回転する。これにより、排気流入空間59で排気の流れに乱れが生じるため、触媒52に排気を均一に流すことができる。
また、触媒ケース部51の上下の中間部に設けられる上流側排気管50Lの内側延出管部61Lから排気流入空間59に流入する排気G2は、排気G1に触媒ケース部51の中央側から合流する。これにより、排気流入空間59で排気の流れに乱れが生じるため、触媒52に排気を均一に流すことができる。ここで、内側延出管部61Rの先端は、内側延出管部61Lの先端よりも長さHだけ軸方向に突出しているため、排気G1による回転する流れを効率良く発生させることができ、排気の乱れを良好に発生させることができる。
図6〜図8を参照し、集合部57では、上流側排気管50Lと上流側排気管50Rとの間の間隔は、接続部60側(下流側)に向かうに連れて小さくなる。補強部材58は、集合部57において上流側排気管50Lと上流側排気管50Rとを接続する。
補強部材58は、上流側排気管50Lと上流側排気管50Rとの間の位置で上流側排気管50Lと上流側排気管50Rとを互いに接続する内側補強部材70と、内側補強部材70よりも外側の位置で上流側排気管50Rに設けられる外側補強部材71とを備える。
補強部材58は、排気の流れにおいて接続部60の上流側に設けられる。
外側補強部材71は、上流側排気管50Rの表面に貼り付けるようにして結合される板材である。外側補強部材71は、上流側排気管50Rの側方延出部56Rの湾曲部56R1に設けられる。
外側補強部材71は、湾曲部56R1の曲がりの内周面72aに設けられる。内周面72aは、図6の正面視において、湾曲部56R1の車幅方向の外側面である。
外側補強部材71は、内周面72aに沿って湾曲する板材であり、上流側排気管50Rの軸方向において湾曲部56R1の略全長に亘って設けられる。外側補強部材71は、上流側排気管50Rの周方向では、車幅方向の外側に位置する略半分の部分に設けられる。
外側補強部材71は、右側のセンサーガード79の下端部の近傍まで上方に延びる。センサーガード79は、外側補強部材71と共に、上流側排気管50Rを補強する部材として機能する。
外側補強部材71は、例えば溶接で湾曲部56R1に結合される。
内側補強部材70は、上流側排気管50L,50Rの表面に貼り付けるようにして結合される板材である。内側補強部材70は、外側補強部材71の下方に設けられる。内側補強部材70は、例えば溶接で上流側排気管50L,50Rに結合される。
内側補強部材70は、集合部57において側方延出部56L,56Rを上下に繋ぐ結合部73と、結合部73から側方延出部56Rに沿って上流側排気管50Rの上流側に延出する第1延出部74と、結合部73から側方延出部56Lに沿って上流側排気管50Lの上流側に延出する第2延出部75とを備える。
詳細には、結合部73は、側方延出部56L,56Rの前面部を上下に繋ぐ前側補強部73aと、側方延出部56L,56Rの後面部を上下に繋ぐ後側補強部73bと、前側補強部73aと後側補強部73bとを前後に繋ぐ前後連結部73cとを備える。
前側補強部73aは、外側補強部材71の下流側の端部71aの下方で、湾曲部56R1の前面の下半部と直線部56L2の前面の上半部とを繋ぐ。
後側補強部73bは、外側補強部材71の下流側の端部71aの下方で、湾曲部56R1の後面の下半部と直線部56L2の後面の上半部とを繋ぐ。
前後連結部73cは、前側補強部73aの車幅方向内側の縁部と後側補強部73bの車幅方向内側の縁部とを繋ぐ。
第1延出部74は、前後連結部73cから湾曲部56R1に沿って上方に延びる。第1延出部74は、湾曲部56R1の曲がりの外周面72bに設けられる。外周面72bは、図6の正面視において、湾曲部56R1の車幅方向の内側面である。
第1延出部74は、外周面72bに沿って湾曲する板材であり、上流側排気管50Rの軸方向において湾曲部56R1の略全長に亘って設けられる。第1延出部74は、上流側排気管50Rの周方向では、車幅方向の内側に位置する略半分の部分に設けられる。
第2延出部75は、前後連結部73cから直線部56L2に沿って車幅方向内側に延びる板材である。第2延出部75は、上流側排気管50Lの周方向では、直線部56L2の上面側の略半分の部分に設けられる。
図10は、図6のX−X断面図である。
図6〜図8、及び図10を参照し、内側補強部材70は、上流側排気管50L,50Rにおいて自動二輪車1の前面側に設けられる前側補強部材76と、上流側排気管50L,50Rにおいて自動二輪車1の後面側に設けられる後側補強部材77とに前後に2分割されている。
前側補強部材76は、結合部73、第1延出部74、及び第2延出部75の前側の略半分の部分を構成する。
後側補強部材77は、結合部73、第1延出部74、及び第2延出部75の後側の略半分の部分を構成する。
このように、内側補強部材70が前側補強部材76と後側補強部材77とに分けて別体で設けられるため、前側補強部材76及び後側補強部材77を個別に集合部57に組み付けでき、内側補強部材70を容易に上流側排気管50L,50Rに結合させることができる。
内側補強部材70は、上流側排気管50Lと上流側排気管50Rとを繋ぐため、上流側排気管50L,50Rの強度及び剛性を効果的に増加させることができる。また、外側補強部材71は、湾曲部56R1に設けられて上流側排気管50Rの強度及び剛性を増加させることができる。
ここで、図10を参照し、外側補強部材71の板厚t1は、内側補強部材70である前側補強部材76の板厚t2及び内側補強部材70である後側補強部材77の板厚t3よりも小さい。本実施の形態では、前側補強部材76及び後側補強部材77の厚さは同一であり、板厚t2と板厚t3とは同一である。
すなわち、上流側排気管50L,50Rを繋ぐ内側補強部材70の板厚t2,t3は、外側補強部材71の板厚t1よりも大きい。このため、内側補強部材70及び外側補強部材71によって、上流側排気管50L,50Rの強度及び剛性を増加させることができるとともに、補強部材58を軽量化できる。
なお、補強部材58では、外側補強部材71の板厚t1が内側補強部材70の板厚t2,t3よりも小さければ良く、板厚t2と板厚t3とは大きさが異なっていても良い。例えば、板厚t2を板厚t3よりも小さくしたり、板厚t3を板厚t2よりも小さくしたりしても良い。
図5に示すように、集合部57は、車両側面視で、ダウンフレーム19よりも前方に位置し、補強部材58は、ダウンフレーム19よりも前方の位置で集合部57に設けられる。このため、ダウンフレーム19よりも前方に位置する集合部57を補強部材58で覆って効果的に保護できる。
詳細には、車両側面視で、補強部材58の前部は、ダウンフレーム19よりも前方に位置し、ダウンフレーム19の後部は、ダウンフレーム19に重なる。補強部材58は、車両側面視で、少なくとも一部がダウンフレーム19よりも前方に配置されれば良く、全部がダウンフレーム19よりも前方に配置されても良い。
図11は、マフラー34の内部構造を模式的に示す図である。
マフラー34は、前端及び後端が閉じた筒状のマフラーケース80と、マフラーケース80内を前後に仕切る隔壁81とを備える。マフラーケース80内の空間は、隔壁81によって、第1膨張室82と、第1膨張室82の後方の第2膨張室83とに区画される。
マフラー34は、マフラーケース80の前端から隔壁81を経て後端まで貫通するメインパイプ84と、隔壁81を貫通して第1膨張室82と第2膨張室83とを連通させる連通管85と、連通管85の後方でマフラーケース80の後端を貫通して第2膨張室83を外側に連通させるテールパイプ86を備える。
マフラー34は、メインパイプ84において第1膨張室82を通る部分に、排気バルブ87を備える。排気バルブ87は、自動二輪車1の制御部によって制御され、メインパイプ84の排気の流路を開閉する。
メインパイプ84は、第1膨張室82内に位置する部分に、メインパイプ84を第1膨張室82に連通させる連通口84a,84bを備える。連通口84aは、排気バルブ87の上流に設けられ、連通口84bは、排気バルブ87の下流に設けられる。
メインパイプ84の前端は、下流側排気管53の後端に接続される。
図11に実線で示すように、排気バルブ87が閉じられている場合、排気管33からメインパイプ84に流入する排気は、連通口84aから第1膨張室82に流入する。
第1膨張室82に流入した排気は、連通口84bからメインパイプ84に再び流入する排気と、連通管85から第2膨張室83に流入する排気とに分かれる。
連通口84bからメインパイプ84に流入した排気は、メインパイプ84の後端のマフラー排気口84cから外部に排出される。第2膨張室83に流入した排気は、テールパイプ86の後端のマフラー排気口86aから外部に排出される。
図11に仮想線で示すように、排気バルブ87が開かれている場合、排気管33からメインパイプ84に流入する排気の大部分は、メインパイプ84を通って後方に流れ、メインパイプ84の後端から外側に排出される。
図12は、マフラー34の後端部を後方側から見た図である。図13は、マフラー34の後端部を後側方側から見た斜視図である。
マフラー排気口84c及びマフラー排気口86aには、排気口カバー88がそれぞれ取り付けられる。
排気口カバー88は、マフラー排気口84c,86aを外側後方から覆う。
排気口カバー88は、十字状に形成された線状カバー部88a(線状部)と、線状カバー部88aの十字の各先端からマフラー排気口84c,86aの外周部に延びる取付部88bとを備える。
排気口カバー88は、線状カバー部88aの十字の中心がマフラー排気口84c,86aの中心に略重なるように配置され、マフラー排気口84c,86aの一部を排気の下流側から覆う。線状カバー部88aは、マフラー排気口84c,86aの中心から放射状に径方向外側へ延びる。
取付部88bは、マフラー排気口84c,86aの軸方向に延びる線状である。排気口カバー88は、4本の取付部88bがマフラー排気口84c,86aの外周部に結合される。
なお、排気口カバー88は、略90°の角度でV字状に屈曲した屈曲線状部89と、屈曲線状部89のV字の先端から延びる一対の取付部88bとを有する線状体90を2つ組み合わせることで、十字状に構成される。
マフラー排気口84c,86aから排出される排気は、排気口カバー88に当たることで、拡散される。これにより、排気口カバー88のサイズや取付状態を調整することで、マフラー排気口84c,86aから排出される排気の流速を任意の流速に調整できる。
図14は、排気口カバー88とは異なる排気口カバー188をマフラー34に取り付けた状態を示す斜視図である。
排気口カバー188は、マフラー排気口84c,86aの一部を排気の下流側から覆う線状カバー部188aと、線状カバー部188aの外周部を囲むように設けられる枠部188bとを備える。
線状カバー部188aは、枠部188bによって支持され、枠部188bを介してマフラー34に取り付けられる。
線状カバー部188aは、各マフラー排気口84c,86aの中心から放射状に径方向外側に延びる線状部188cを複数備える。詳細には、各マフラー排気口84c,86aにおいて、線状部188cは3本設けられており、線状部188cは、互いに略120°間隔で設けられる。
マフラー排気口84c側の線状部188cとマフラー排気口86a側の線状部188cとは、線状の連結部188dによって連結されている。
排気口カバー188を設けることで、排気の流速を任意の流速に調整できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1の排気構造は、エンジン11に接続される排気管33と、排気管33に設けられる触媒52とを備え、排気管33は、触媒52を収納する触媒ケース部51と、触媒ケース部51の上流側に設けられる上流側排気管50L,50Rとを備え、触媒ケース部51は、上流側排気管50L,50Rよりも大径であり、上流側排気管50L,50Rは、排気の流れにおいて触媒52よりも上流側に位置する接続部60で触媒ケース部51に接続され、接続部60では、上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1と触媒ケース部51の軸線51aとは略直角の位置関係にある。
この構成によれば、上流側排気管50L,50Rが触媒ケース部51に接続される接続部60では、上流側排気管50L,50Rの排気は、触媒ケース部51の軸線51aに対し略直角の向きで触媒ケース部51に流入する。これにより、触媒ケース部51において触媒52の上流側で排気の流れに乱れが生じて排気が分散するため、触媒52に排気を均一に流すことができる。
ここで、流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1と触媒ケース部51の軸線51aとの略直角の度合いは、触媒52の上流側で排気の流れに効果的に乱れを発生させることが可能なものであれば良く、例えば、略直角は、70°〜110°の範囲である。
また、上流側排気管50L,50Rは、複数本が接続部60で触媒ケース部51に接続される。
この構成によれば、複数の上流側排気管50L,50Rから触媒ケース部51の軸線51aに対し略直角の向きで触媒ケース部51に排気が流入する。これにより、触媒52の上流側で排気の流れに乱れが生じるため、触媒52に排気を均一に流すことができる。
また、複数の上流側排気管50L,50Rは、接続部60において略平行に並べて配置される。
この構成によれば、排気は、複数の上流側排気管50L,50Rから触媒ケース部51の軸線51aに対し略直角且つ互いに略平行に流れて触媒ケース部51に流入する。これにより、触媒52の上流側で排気の流れに乱れが生じるため、触媒52に排気を均一に流すことができる。また、複数の上流側排気管50L,50Rをコンパクトに配置できる。
さらに、複数の上流側排気管50L,50Rは、接続部60において触媒ケース部51の内側に延出する内側延出管部61L,61Rを備え、触媒ケース部51の軸線51aの軸方向視において、上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1に直交する方向における上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1と触媒ケース部51の内面51dとの距離が近い方の上流側排気管50Rは、当該距離が遠い方の上流側排気管50Lよりも、内側延出管部61Rが触媒ケース部51の内側まで深く延びる。
この構成によれば、上記距離が近い方の上流側排気管50Rから触媒ケース部51の内側に入る排気G1によって、触媒ケース部51の内周面に沿って回転する流れが発生し、上記距離が遠い方の上流側排気管50Lから触媒ケース部51の内側に入る排気G2は、上記の回転する流れに合流する。これにより、排気の流れの乱れを触媒52の上流側で効率良く発生させることができ、触媒52に排気を均一に流すことができる。
また、上流側排気管50L,50Rは、エンジン11の排気口31b,31cから触媒ケース部51まで延び、触媒ケース部51は、排気口31b,31cに対し、車幅方向外側に配置される。
この構成によれば、触媒ケース部51が排気口31b,31cに対し車幅方向外側に配置されるため、排気口31b,31cに対し上下に位置する部分にスペースを確保し易い。
また、上流側排気管50L,50Rを補強する補強部材58が設けられ、補強部材58は、複数の上流側排気管50L,50Rの間の位置で複数の上流側排気管50L,50Rを互いに接続する内側補強部材70と、内側補強部材70よりも外側で上流側排気管50Rに設けられる外側補強部材71とを備え、外側補強部材71の板厚t1は、内側補強部材70の板厚t2,t3よりも小さい。
この構成によれば、複数の上流側排気管50L,50Rの間の位置で複数の上流側排気管50L,50Rを互いに接続する内側補強部材70によって、上流側排気管50L,50Rの強度を効果的に増加させることができる。また、内側補強部材70よりも外側に設けられる外側補強部材71の板厚t1は、内側補強部材70の板厚t2,t3よりも小さいため、上流側排気管50L,50Rの強度を増加させつつ、軽量化を図ることができる。さらに、内側補強部材70が設けられることで、複数の上流側排気管50L,50Rの間に草等の異物が挟まることを抑制でき、排気構造の清掃が容易である。
また、内側補強部材70は、上流側排気管50L,50Rにおいて自動二輪車の前面側の前側補強部材76と後面側の後側補強部材77とによって別体で設けられる。
この構成によれば、製造時に、上流側排気管50L,50Rに内側補強部材70を設け易い。
また、複数の上流側排気管50L,50Rは、排気口31b,31cから下方に延びる下方延出部55L,55Rと、下方延出部55L,55Rの下端から車幅方向外側に延びる側方延出部56L,56Rとを備え、側方延出部56L,56Rが、接続部60で触媒ケース部51に接続される。
この構成によれば、下方延出部55L,55Rの下端から車幅方向外側に延びる側方延出部56L,56Rが接続部60で触媒ケース部51に接続されるため、触媒ケース部51の近傍において排気構造を上下方向にコンパクト化できる。
また、触媒ケース部51は車両側面視で後下がりに配置され、接続部60は、触媒ケース部51の前端部51bに設けられる。
この構成によれば、触媒ケース部51は車両側面視で後下がりに配置されるため、触媒ケース部51の前部を高い位置に配置でき、触媒ケース部51の前部を路面から遠い位置に配置でき、自動二輪車1の地上高を確保できる。また、上流側排気管50L,50Rの長さを短くできる。
さらに、自動二輪車1の車体フレーム10は、操舵系12を支持するヘッドパイプ16と、ヘッドパイプ16から下方に延びるダウンフレーム19と、ダウンフレーム19からエンジン11の下方を後方に延びるロアフレーム20とを備え、上流側排気管50L,50Rは、エンジン11の前面の排気口31b,31cからダウンフレーム19の側方を通って下方に延び、接続部60は、車両側面視で、ダウンフレーム19及びロアフレーム20よりも前方に設けられる。
この構成によれば、接続部60が車両側面視でダウンフレーム19及びロアフレーム20よりも前方に設けられるため、上流側排気管50L,50Rを車幅方向外側に延ばし易く、上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1と触媒ケース部51の軸線51aとを略直角に設け易い。また、上流側排気管50L,50Rを短くできる。
また、触媒ケース部51の軸線51aは、車両前後方向に延び、触媒ケース部51の上方から触媒ケース部51の軸線51aに直交する方向に軸線51a及び上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1を見た場合に、上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1と触媒ケース部51の軸線51aとは略直角の位置関係にある。
この構成によれば、接続部60及び触媒ケース部51をコンパクトに配置できる。
また、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1の排気構造は、エンジン11の排気口31b,31cから延びる複数の上流側排気管50L,50Rと、上流側排気管50L,50Rを補強する補強部材58とを備え、複数の上流側排気管50L,50Rが集合する集合部57が排気口31b,31cに対し車幅方向外側に配置され、補強部材58は、集合部57に設けられ、補強部材58は、複数の上流側排気管50L,50Rの間の位置で複数の上流側排気管50L,50Rを互いに接続する内側補強部材70と、内側補強部材70よりも外側の位置で上流側排気管50Rに設けられる外側補強部材71とを備え、外側補強部材71の板厚t1は、内側補強部材70の板厚t2,t3よりも小さい。
この構成によれば、複数の上流側排気管50L,50Rが集合する集合部57及び補強部材58が排気口31b,31cに対し車幅方向外側に配置されるため、自動二輪車1の最低地上高を確保し易い。また、複数の上流側排気管50L,50Rの間の位置で複数の上流側排気管50L,50Rを互いに接続する内側補強部材70によって、上流側排気管50L,50Rの強度を簡単な構造で増加させることができる。また、内側補強部材70よりも外側に設けられる外側補強部材71の板厚t1は、内側補強部材70の板厚t2,t3よりも小さいため、上流側排気管50L,50Rの強度を増加させつつ、軽量化を図ることができる。
また、内側補強部材70は、上流側排気管50L,50Rにおいて自動二輪車1の前面側と後面側とに別体で設けられる。
この構成によれば、製造時に、上流側排気管50L,50Rに内側補強部材70を設け易い。
また、上流側排気管50L,50Rよりも大径の触媒ケース部51に触媒52が収納され、集合部57は、触媒ケース部51において触媒52の上流側に接続され、複数の上流側排気管50L,50Rは、集合部57では、並べて配置される。
この構成によれば、複数の上流側排気管50L,50Rから触媒ケース部51に排気が流入するため、排気の流れを触媒ケース部51で乱して排気を分散させることができ、排気を触媒52に均一に流すことができる。また、上流側排気管50L,50Rは、集合部57では並べて配置されるため、上流側排気管50L,50Rをコンパクトに配置できる。
さらに、複数の上流側排気管50L,50Rは、集合部57が触媒ケース部51に接続され、集合部57における上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1と触媒ケース部51の軸線51aとは、略直角の位置関係にある。
この構成によれば、集合部57では、上流側排気管50L,50Rの排気は、触媒ケース部51の軸線51aに対し略直角の向きで触媒ケース部51に流入する。これにより、触媒ケース部51において排気の流れに乱れが生じて排気が分散するため、触媒52に排気を均一に流すことができる。
また、複数の上流側排気管50L,50Rは、集合部57において触媒ケース部51の内側に延出する内側延出管部61L,61Rを備え、触媒ケース部51の軸線51aの軸方向視において、上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1に直交する方向における上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1と触媒ケース部51の内面51dとの距離が近い方の上流側排気管50Rは、当該距離が遠い方の上流側排気管50Lよりも、内側延出管部61Rが触媒ケース部51の内側まで深く延びる。
この構成によれば、上記距離が近い方の上流側排気管50Rから触媒ケース部51の内側に入る排気G1によって、触媒ケース部51の内周面に沿って回転する流れが発生し、上記距離が遠い方の上流側排気管50Lから触媒ケース部51の内側に入る排気G2は、上記の回転する流れに合流する。これにより、排気の流れの乱れを触媒52の上流側で効率良く発生させることができ、触媒52に排気を均一に流すことができる。
また、上流側排気管50L,50Rの下流側にマフラー34が設けられ、マフラー34は外部に排気を排出するマフラー排気口84c,86aを備え、マフラー排気口84c,86aを覆う排気口カバー88が設けられ、排気口カバー88は、マフラー排気口84c,86aの一部を覆う線状カバー部88aを備える。
この構成によれば、排気口カバー88の線状カバー部88aによって排気を拡散させ、排気の流速を調整できる。
また、マフラー排気口84c,86aは、排気口カバー188の線状部188cによって覆われても良い。この構成によれば、線状部188cによって排気を拡散させ、排気の流速を調整できる。
また、複数の上流側排気管50L,50Rは、排気口31b,31cから下方に延びる下方延出部55L,55Rと、下方延出部55L,55Rの下端から車幅方向外側に延びて触媒ケース部51に接続される側方延出部56L,56Rとを備え、集合部57は、複数の側方延出部56L,56Rが集合する部分である。
この構成によれば、下方延出部55L,55Rの下端から車幅方向外側に延びる側方延出部56L,56Rが集合部57で触媒ケース部51に接続されるため、触媒ケース部51の近傍において排気構造を上下方向にコンパクト化できる。
また、触媒ケース部51は車両側面視で後下がりに配置され、集合部57は、触媒ケース部51の前端部51bに接続される。
この構成によれば、触媒ケース部51は車両側面視で後下がりに配置されるため、触媒ケース部51の前部を高い位置に配置でき、触媒ケース部51の前部を路面から遠い位置に配置できる。また、上流側排気管50L,50Rの長さを短くできる。
また、自動二輪車1の車体フレーム10は、操舵系12を支持するヘッドパイプ16と、ヘッドパイプ16から下方に延びるダウンフレーム19と、ダウンフレーム19からエンジン11の下方を後方に延びるロアフレーム20とを備え、補強部材58は、車両側面視で、ダウンフレーム19及びロアフレーム20よりも前方の位置で上流側排気管50L,50Rに設けられる。
この構成によれば、ダウンフレーム19及びロアフレーム20よりも前方の位置の上流側排気管50L,50Rを、補強部材58によって効果的に保護できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、複数の上流側排気管50L,50Rの軸線50L1,50R1が、触媒ケース部51の軸線51aと略直角の位置関係にあるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数の上流側排気管50L,50Rの内の少なくとも1つの上流側排気管(例えば上流側排気管50Lのみ)が上記のような略直角の位置関係にあっても良い。また、上流側排気管を1本のみ設け、この上流側排気管を触媒ケース部51の軸線51aに対し上記のような略直角の位置関係にしても良い。
また、上記実施の形態では、複数本の上流側排気管50L,50Rが接続部60で略平行に並べて配置されるものとして説明したが、これに限らず、上流側排気管50Lと上流側排気管50Lとが接続部60において異なる角度で配置されても良い。
また、上記実施の形態では、外側補強部材71は上流側排気管50Rに設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、外側補強部材は、上流側排気管50L,50Rの両方、或いは、上流側排気管50Lのみに設けられても良い。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 車体フレーム
11 エンジン(内燃機関)
12 操舵系
16 ヘッドパイプ
19 ダウンフレーム
20 ロアフレーム
31b,31c 排気口
33 排気管
50L,50R 上流側排気管
50L1,50R1 軸線(上流側排気管の軸線)
51 触媒ケース部
51a 軸線(触媒ケース部の軸線)
51b 前端部
51d 内面
52 触媒
55L,55R 下方延出部
56L,56R 側方延出部
58 補強部材
60 接続部
61L,61R 内側延出管部
70 内側補強部材
71 外側補強部材
t1 板厚(外側補強部材の板厚)
t2,t3 板厚(内側補強部材の板厚)

Claims (11)

  1. 内燃機関(11)に接続される排気管(33)と、前記排気管(33)に設けられる触媒(52)とを備え、前記排気管(33)が、前記触媒(52)を収納する触媒ケース部(51)と、前記触媒ケース部(51)の上流側に設けられる上流側排気管(50L,50R)とを備える鞍乗り型車両の排気構造において、
    前記触媒ケース部(51)は、前記上流側排気管(50L,50R)よりも大径であり、
    前記上流側排気管(50L,50R)は、排気の流れにおいて前記触媒(52)よりも上流側に位置する接続部(60)で前記触媒ケース部(51)に接続され、
    前記接続部(60)では、前記上流側排気管(50L,50R)の軸線(50L1,50R1)と前記触媒ケース部(51)の軸線(51a)とは略直角の位置関係にあることを特徴とする鞍乗り型車両の排気構造。
  2. 前記上流側排気管(50L,50R)は、複数本が前記接続部(60)で前記触媒ケース部(51)に接続されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の排気構造。
  3. 複数の前記上流側排気管(50L,50R)は、前記接続部(60)において略平行に並べて配置されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両の排気構造。
  4. 複数の前記上流側排気管(50L,50R)は、前記接続部(60)において前記触媒ケース部(51)の内側に延出する内側延出管部(61L,61R)を備え、
    前記触媒ケース部(51)の前記軸線(51a)の軸方向視において、前記上流側排気管(50L,50R)の前記軸線(50L1,50R1)に直交する方向における前記上流側排気管(50L,50R)の前記軸線(50L1,50R1)と前記触媒ケース部(51)の内面(51d)との距離が近い方の前記上流側排気管(50R)は、当該距離が遠い方の前記上流側排気管(50L)よりも、前記内側延出管部(61R)が前記触媒ケース部(51)の内側まで深く延びることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両の排気構造。
  5. 前記上流側排気管(50L,50R)は、前記内燃機関(11)の排気口(31b,31c)から前記触媒ケース部(51)まで延び、
    前記触媒ケース部(51)は、前記排気口(31b,31c)に対し、車幅方向外側に配置されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両の排気構造。
  6. 前記上流側排気管(50L,50R)を補強する補強部材(58)が設けられ、
    前記補強部材(58)は、複数の前記上流側排気管(50L,50R)の間の位置で複数の前記上流側排気管(50L,50R)を互いに接続する内側補強部材(70)と、前記内側補強部材(70)よりも外側で前記上流側排気管(50R)に設けられる外側補強部材(71)とを備え、
    前記外側補強部材(71)の板厚(t1)は、前記内側補強部材(70)の板厚(t2,t3)よりも小さいことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両の排気構造。
  7. 前記内側補強部材(70)は、前記上流側排気管(50L,50R)において前記鞍乗り型車両の前面側と後面側とに別体で設けられることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両の排気構造。
  8. 前記上流側排気管(50L,50R)は、前記排気口から下方に延びる下方延出部(55L,55R)と、前記下方延出部(55L,55R)の下端から車幅方向外側に延びる側方延出部(56L,56R)とを備え、
    前記側方延出部(56L,56R)が、前記接続部(60)で前記触媒ケース部(51)に接続されることを特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両の排気構造。
  9. 前記触媒ケース部(51)は車両側面視で後下がりに配置され、前記接続部(60)は、前記触媒ケース部(51)の前端部(51b)に設けられることを特徴とする請求項8記載の鞍乗り型車両の排気構造。
  10. 前記鞍乗り型車両の車体フレーム(10)は、操舵系(12)を支持するヘッドパイプ(16)と、前記ヘッドパイプ(16)から下方に延びるダウンフレーム(19)と、前記ダウンフレーム(19)から前記内燃機関(11)の下方を後方に延びるロアフレーム(20)とを備え、
    前記上流側排気管(50L,50R)は、前記内燃機関(11)の前面の前記排気口(31b,31c)から前記ダウンフレーム(19)の側方を通って下方に延び、
    前記接続部(60)の少なくとも一部は、車両側面視で、前記ダウンフレーム(19)及び前記ロアフレーム(20)よりも前方に設けられることを特徴とする請求項8または9に記載の鞍乗り型車両の排気構造。
  11. 前記触媒ケース部(51)の前記軸線(51a)は、車両前後方向に延び、
    前記触媒ケース部(51)の上方から前記触媒ケース部(51)の前記軸線(51a)に直交する方向に当該軸線(51a)及び前記上流側排気管(50L,50R)の前記軸線(50L1,50R1)を見た場合に、前記上流側排気管(50L,50R)の前記軸線(50L1,50R1)と前記触媒ケース部(51)の前記軸線(51a)とは略直角の位置関係にあることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の鞍乗り型車両の排気構造。
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