JP2020127972A - 保持機構及び搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸着部で上面が吸着された物品を安定して保持できるようにすること。【解決手段】保持機構(1)は、物品(W)の上面を吸着する吸着部(3)と、吸着部による物品の保持を補助する保持補助部(20)とを備えている。保持補助部は、物品に当接する押さえ部材(28)を備えている。押さえ部材は、物品の保持を補助する状態時に、物品の水平方向における最外周縁よりも内側で最外周縁の上端よりも下方で物品の側部と当接する。これにより、吸着部で吸着された物品に対して斜め下方から上方向に向かって持ち上げる力を作用させることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、保持機構及び搬送装置に関し、特に、物品を保持して搬送するために用いる保持機構及び搬送装置に関する。
従来、種々の物品を搬送するため、例えば、特許文献1に開示される物品保持装置が提案されている。特許文献1の物品保持装置は、物品の上面を吸着保持する吸着保持体と、吸着保持体にて吸着保持された物品を両側方から挟持する挟持体とを備えている。
特開2013−39644号公報
特許文献1においては、挟持体が両側方から物品を挟持するものの物品を下方から支える構成がないものである。このため、物品保持装置全体を移動させるときに、吸着保持体での吸着保持力が十分でないと、移動時の加速や慣性によって吸着保持体が物品から離れて脱落する等の問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、吸着部で上面が吸着された物品を安定して保持することができる保持機構及び搬送装置を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の保持機構は、上面側から物品を吸着保持する保持機構であって、物品の上面を吸着する吸着部と、前記吸着部による物品の保持を補助する保持補助状態と該保持補助状態を解除する退避状態とを切替可能な保持補助部とを備え、前記保持補助部は、前記保持補助状態時に、物品に当接する押さえ部材を備え、該押さえ部材は、前記保持補助状態時に、物品の水平方向における最外周縁よりも内側かつ該最外周縁の上端よりも下方で物品の側部と当接することを特徴とする。
また、本発明における一態様の保持機構は、上面側から物品を吸着保持する保持機構であって、物品の上面を吸着する吸着部と、前記吸着部による物品の保持を補助する保持補助状態と該保持補助状態を解除する退避状態とを切替可能な保持補助部とを備え、前記保持補助部は、前記保持補助状態時に、物品に当接する押さえ部材を備え、該押さえ部材は、前記保持補助状態時に、物品の水平方向における最外周縁で物品の側部と当接し、少なくとも一部が前記最外周縁よりも内側かつ該最外周縁の上端よりも下方に配置されることを特徴とする。
本発明における一態様の搬送装置は、前記保持機構と、該保持機構を移動させることで前記吸着保持した物品を搬送可能とする移動機構とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、吸着で上面が吸着された物品に対して押さえ部材が上述のように当接及び配置されるので、吸着部で吸着された物品に対して斜め下方から上方向に向かって押さえる力を作用させることができる。これにより、保持機構の移動によって物品に力が加わっても、吸着部が物品の上面から離れて吸着不良になることを防止でき、物品を安定して保持することができる。
実施の形態に係る保持機構の概略斜視図である。 実施の形態に係る保持機構の一部を断面視した正面図である。 吸着部で物品を吸着する直前を示す説明図である。 吸着部で物品を吸着した直後を示す説明図である。 保持補助部で物品を押さえる直前を示す説明図である。 他の形状をなす物品を保持した場合の図2と同様の正面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。但し、各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
図1は、実施の形態に係る保持機構の概略斜視図である。図2は、実施の形態に係る保持機構の一部を断面視した正面図である。図1及び図2は、保持機構が物品を保持した状態(保持補助状態)を示す。図1及び図2に示すように、保持機構1は、後方に設けられて上下方向に沿う支持プレート2と、支持プレート2の前面に固定された昇降機構3とを備えている。支持プレート2は、不図示の搬送装置における多関節アーム等のロボットアームや2軸或いは3軸の移動装置、レール等の移動機構に接続される部分であり、物品Wを保持して搬送するために用いられる。従って、本実施の形態の保持機構1と、上記移動機構と備えて搬送装置を構成することができる。
ここで、本実施の形態の保持機構1で保持する物品Wは、一例として、上面視概略円形の弁当容器とする。本実施の形態の物品Wは、下部の収容部Waと、収容部Waの上方を閉塞する蓋部Wbとを備えている。物品Wの側面であって蓋部Wbの外周側には、つば部Wcが外方に突出するように形成される。収容部Waの側面は、下端から上方に向かうに従って拡がるテーパ状の傾斜面によって形成されている。ここで、物品Wの収容部Waの下面(底面)外縁と、蓋部Wbの上面外縁との間における物品Wの側方領域全てが物品Wの側部とされる。従って、かかる側部には、該外縁、つば部Wc、収容部Waの傾斜面が含まれる。
昇降機構3は、前面のスライダ3aを上下方向に移動させる1軸ロボット等によって構成され、スライダ3aには、その前面から概略斜め前下方向に延在するブラケット4が固定されている。ブラケット4の下面にはハンド部10が接続され、スライダ3aの上下移動によってブラケット4及びハンド部10が上下に移動可能となっている。
ハンド部10は、概略円形板状に形成されて水平方向に向けられるベースプレート11と、ベースプレート11の下面側における面内中央領域に設けられた吸着部12(図1では不図示)とを備えている。ベースプレート11の上面側には、水平方向に向けられた接続板13が複数の支持棒14を介して連結され、接続板13がブラケット4の下面に接続されてハンド部10が支持される。
吸着部12は、ベースプレート11の下方に設けられて吸盤状若しくは蛇腹状をなす複数の吸着パッド12aを備えている。吸着部12では、例えば、吸着パッド12aが前後及び左右の4箇所に並んで設けられている。各吸着パッド12aには、後述する吸引源に連通するホース(何れも不図示)が接続され、これらを通じた吸引によって吸着パッド12aの下面となる吸着面に負圧を生じさせて物品Wを上面側から吸着保持できるようになる。
保持機構1にあっては、吸着部12による物品Wの保持を補助する保持補助状態と該保持補助状態を解除する退避状態とを切替可能な保持補助部20を更に備えている。保持補助部20は、上面視で左右方向に長い方形状に形成された枠体21を備えている。枠体21は、細長い板状となる前枠22、後枠23、左枠24及び右枠25を備え、上下両側を開放するように形成されている。後枠23は、コ字状の連結部材26(図2では不図示)を介して昇降機構3の左右両側で支持プレート2に連結されている。従って、昇降機構3によってハンド部10を上下に移動させても、該移動によって保持補助部20(枠体21)は移動せず、ハンド部10(吸着部12)が保持補助部20に対して独立して昇降可能となる。
保持補助部20は、物品Wの側方から当接する左右一対の押さえ部材28を有している。押さえ部材28は、概ね板状に形成されて前後方向に沿って延出する形状を備えている。また、図1及び図2に示す物品Wを保持した状態において、押さえ部材28は、左右方向にて物品Wに接近するに従って下降する傾斜方向に向けられている。
ここで、押さえ部材28において、物品Wと対向する側の面を表面とし、反対側の面を裏面とする。押さえ部材28は、その上端寄りの位置で回転支持軸30を介して回転可能に支持されている。具体的には、押さえ部材28の表面における上側に、軸受体28aが隆起した状態で形成され、かかる軸受体28aに回転支持軸30が貫通して配設されている。回転支持軸30の両端部は、前枠22及び後枠23に連結されている。押さえ部材28は、回転支持軸30を中心位置として、下端を左右方向に揺動する方向に回転可能に設けられている。これにより、吸着部12で吸着した物品Wに対し押さえ部材28の下端側を離間接近する方向に回転可能となっている。
押さえ部材28は、その表面側であって軸受体28aの下方における概略全領域に装着される緩衝シート31を備えている。緩衝シート31は、ゴム等の弾性体によって形成され、物品Wとの接触による衝撃を緩和するよう作用する。
押さえ部材28は、ばね部材32によって付勢されている。ばね部材32は、引張りばねによって構成され、各押さえ部材28の前後両側に設けられている。
ばね部材32は、一端(上端)が上固定軸33を介して枠体21に固定されている。上固定軸33は、前後方向に延在して前枠22及び後枠23の内面側に固定され、1本の上固定軸33に前後に配置された2体のばね部材32の上端側が固定される。
また、ばね部材32は、他端(下端)が下固定軸34を介して押さえ部材28に固定されている。具体的には、押さえ部材28の裏面下側に、軸保持体28bが隆起した状態で形成され、かかる軸保持体28bに下固定軸34が貫通して配設されている。下固定軸34は、前後方向に延在して押さえ部材28の前後両側に突出しており、1本の下固定軸34に前後に配置された2体のばね部材32の下端側が固定される。ばね部材32は、少なくとも押さえ部材28が水平になる位置まで、押さえ部材28の下端(先端)が物品Wに接近する斜め上方への力を発揮する。
保持補助部20は、ばね部材32による回転方向とは反対方向に押さえ部材28を駆動する駆動機構36を左右両側に備えている。駆動機構36は、エアシリンダ等によって構成される。具体的には、駆動機構36は、左枠24、右枠25の外面側に固定されるシリンダ本体36aと、シリンダ本体36aに挿入されて左右方向に移動するロッド36bと、ロッド36bに先端に設けられたローラ36cとを備えている。
駆動機構36は、ローラ36c及びロッド36bを退避位置と押圧位置(図3参照)とに移動させるようロッド36bを駆動させる。退避位置では、図2に示すようにローラ36cが押さえ部材28の裏面から離れるようにロッド36bが配置される。押圧位置では、図3に示すようにローラ36cが押さえ部材28を押し込むようにロッド36bが配置される。押圧位置におけるローラ36cの押さえ部材28に対する接触位置は、回転支持軸30より上方位置とされる。駆動機構36での押圧位置による押し込みによって、押さえ部材28が概略鉛直方向に沿うように配置される。
ここにおいて、押さえ部材28を回転可能に支持する回転支持軸30、押さえ部材28を物品Wに接近する方向の力を作用させるばね部材32、該方向と反対方向に押さえ部材28を駆動する駆動機構36によって押さえ部材28を駆動する回動部が構成される。
続いて、本実施の形態の保持機構1が物品を保持する際の動作及び保持機構1を用いた搬送方法について、図2ないし図5を参照して説明する。図3は、吸着部で物品を吸着する直前を示す説明図である。図4は、吸着部で物品を吸着した直後を示す説明図である。図5は、保持補助部で物品を押さえる直前を示す説明図である。なお、図2は、保持補助部で物品を押さえた状態を示す。
本実施の形態の搬送方法では、先ず、吸着工程が実施される。図3に示すように、吸着工程を実施する前においては、駆動機構36のロッド36b及びローラ36cが押圧位置とされ、左右の押さえ部材28が鉛直方向に向くように配置される(退避状態)。
吸着工程では、予め、搬送元のケースC1内に配置された物品Wの前後及び左右方向の座標値を取得しておき、この座標値に基づき、不図示のロボットアーム等によって保持機構1が物品Wの上方に移動されてから位置決めされる。この位置決めによって、物品Wの上面中央領域から上方に離れた位置に吸着部12が配置される。
この位置決め後、昇降機構3が駆動されてブラケット4及びハンド部10が下降される。かかる下降によって、吸着部12も下降され、図4に示すように、吸着部12の吸着パッド12aが物品Wの上面に接触する高さ位置にてハンド部10の下降が停止される。
吸着パッド12aが物品Wの上面に接触されると、不図示の吸引源と連通した吸着部12の吸着パッド12aにて負圧を生じさせて物品Wの上面が吸着保持される。物品Wが吸着保持された後、図5に示すように、昇降機構3が駆動されてブラケット4及びハンド部10が上昇される。かかる上昇によって吸着部12及び吸着部12に保持された物品Wも上昇され、物品Wが左右の押さえ部材28の間に位置する高さ位置でハンド部10の上昇が停止される。このとき、ケースC1の上方に物品Wが取り出された状態となる。
吸着工程が実施された後に、吸着部12による物品Wの吸着保持を保持補助部20により補助する保持補助工程が実施される。保持補助工程では、図2に示すように、駆動機構36の駆動によって押さえ部材28の裏面からローラ36cが離れる退避位置にロッド36bが移動される。これにより、ばね部材32の引張力によって押さえ部材28が回転支持軸30を中心として回転される。この回転によって、物品Wの左右の側方から押さえ部材28が斜め上方に回動するよう変位して物品Wに接近する。そして、押さえ部材28(緩衝シート31)の先端が物品Wの収容部Waにおける傾斜した側面(側部)を当接位置Tとして当接する。この当接によって、ばね部材32及び押さえ部材28によって物品Wの斜め下方向から上向きの持ち上げる力が作用して物品Wを下方から押さえつつ、左右方向から挟み込んで左右方向の変位も規制するようになる。このように、吸着部12による物品Wの吸着保持が押さえ部材28によって補助され、保持補助部20が退避状態から保持補助状態に切替可能となる。
ここで、図示の物品Wにおいて水平方向における最外周縁はつば部Wcの外縁となり、当接位置Tは、つば部Wcの外縁より内側かつ該外縁の上端よりも下方となる。このように当接して物品Wの保持を補助した状態で、押さえ部材28の上端側は水平方向にて物品Wの外側に配置され、押さえ部材28の下端側は水平方向にて物品Wの内側に配置される。言い換えると、押さえ部材28は、水平方向にて物品Wの外側から当接位置Tを跨って下方内側に配置される。
保持補助工程が実施された後に、ロボットアームの駆動によって保持機構1を移動して物品Wを移送させる移送工程が実施される。移送工程では、先ず、図2に示した状態から保持機構1を搬送先(仕分先)に向かって保持機構1を移動させる。このとき、保持機構1は水平方向や垂直方向に移動されるが、水平移動時には物品Wの慣性によって物品Wが傾いて揺動しようとする。しかしながら、吸着部12で物品Wの上面を吸着しつつ、押さえ部材28で左右方向から挟むように物品Wを押さえるので、物品Wの水平移動による揺動(振れ)が規制される。
また、垂直方向への移動時には、その加速や減速時に物品Wの慣性によって物品Wが吸着部12から離れる力が作用する。しかしながら、押さえ部材28が下方から上方に向かう力によって物品Wを押さえるので、吸着部12から物品Wが離れて吸着不良となることを防止できる。
移送工程による物品Wの搬送先は、ロボットアームの可動範囲内にて搬送元のケースC1から所定距離離れたものとされる。ここでは、説明の便宜上、図2から図5を用いて説明すべく、搬送先のケースを符号「C2」とし、ケースC1の符号に括弧書きにて併記する。図2に示すように、ロボットアーム等によって保持機構1及び保持機構1で保持される物品WはケースC2の上方位置へと水平方向に移動されて位置決めされる。
次いで、図5に示すように、駆動機構36の駆動によって、ローラ36cで押さえ部材28の裏面を押圧する押圧位置にロッド36bが移動される。これにより、押さえ部材28が回転支持軸30を中心として回転され、左右の押さえ部材28が物品Wの水平方向での最外周縁より左右両側(外側)に離れて鉛直方向に向くように配置される。これによって、保持補助部20が保持補助状態から退避状態に切替可能となる。その後、図4に示すように、昇降機構3が駆動されてブラケット4及びハンド部10が下降される。かかる下降によって、吸着部12も下降され、図4に示すように、吸着部12で吸着された物品WがケースC2の底部上に載置された状態でハンド部10の下降が停止される。
そして、吸着パッド12aへの負圧供給が解除されて吸着部12による物品Wの吸着保持が解除され、図3に示すように、昇降機構3が駆動されてブラケット4及びハンド部10が上昇されて物品Wの移送が完了される。続いて、保持機構1は、搬送元となるケースC1上にて次に搬送される物品Wの上方に移動して位置決めされる。
以上のように、本実施の形態においては、吸着部12で物品Wの上面を吸着保持してから、保持補助部20の押さえ部材28で吸着保持された物品Wを斜め下方から持ち上げる方向に押さえることができる。これにより、物品Wを下方から押さえつつ、左右方向から挟み込むことができ、保持機構1全体の移動によって物品Wが吸着部12から離れる力や物品Wが揺動する力が作用しても、吸着パッド12aから物品Wの上面から離れることを回避することができる。この結果、吸着不良の発生を防止して物品Wを安定して保持することができ、ひいては、搬送速度の高速化にも対応し易くなる。
また、押さえ部材28を上記のように回転させて物品Wに離間接近する方向に変位させるので、例えば、図6に示すような物品W2にあっても、上述した物品Wと同様に押さえ部材28で押さえることができる。図6の物品W2にあっては、物品Wに比べ、左右幅が大きく上下高さが小さくなり、鉛直方向に対する押さえ部材28の角度がθ1(図2参照)からθ2に小さくなる。また、押さえ部材28との当接位置Tがつば部Wcの最外周縁となって変わるものの、物品Wと同様に押さえ部材28による押さえ力を作用させることができる。
本実施の形態では、吸着部12で保持して保持補助部20まで上昇した物品Wの側部が、図5に示す押さえ部材28の回転領域A内に入る全ての物品に対して押さえ部材28による押さえ力を作用させることができる。従って、種々の形状の物品Wに対し、押さえ部材28が当接して吸着部12による物品Wの吸着保持を補助できるようになり、優れた汎用性を発揮することが可能となる。
また、押さえ部材28を板状に形成したので、図3等に示すように鉛直方向に向けたときの左右幅をできるだけ小さくして装置全体のコンパクト化を図りつつ軽量化を図ることができる。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
上記実施の形態では、保持する物品Wを弁当容器としたが、保持機構1によって吸着保持できる物品であれば、上面視方形の箱状にする等、何ら限定されるものでない。例えば、サンドイッチやパン、弁当等の他の食品、各種の電気機器、装置、それらの部品としたり、弁当容器以外の箱やトレイによって梱包されたものとしたりしてもよい。更に、押さえ部材28が物品Wを押さえる箇所は、物品Wの側部であれば他の部位としてもよい。
また、上記実施の形態では、押さえ部材28を回転させる構成としたが、これに限定されるものでなく、物品Wの側部に対して離間接近する方向にスライド移動する構成としてもよい。
また、押さえ部材28の設置数及び設置箇所は、左右の2箇所に限定されるものでない。物品Wの形状や吸着部12での吸着位置等に応じ、前後及び左右の4箇所としたり、上面視で120°間隔毎の3箇所としたりし、設置数を増減したり、設置箇所を変更したりしてもよい。
また、保持補助部20の駆動機構36をシリンダとしたが、上記と同様に押さえ部材28を回転できる限りにおいて、直動モータ等の構成に変更してもよい。
1 保持機構
12 吸着部
20 保持補助部
28 押さえ部材
30 回転支持軸
T 当接位置
W 物品
W2 物品

Claims (6)

  1. 上面側から物品を吸着保持する保持機構であって、
    物品の上面を吸着する吸着部と、
    前記吸着部による物品の保持を補助する保持補助状態と該保持補助状態を解除する退避状態とを切替可能な保持補助部とを備え、
    前記保持補助部は、前記保持補助状態時に、物品に当接する押さえ部材を備え、
    該押さえ部材は、前記保持補助状態時に、物品の水平方向における最外周縁よりも内側かつ該最外周縁の上端よりも下方で物品の側部と当接することを特徴とする保持機構。
  2. 上面側から物品を吸着保持する保持機構であって、
    物品の上面を吸着する吸着部と、
    前記吸着部による物品の保持を補助する保持補助状態と該保持補助状態を解除する退避状態とを切替可能な保持補助部とを備え、
    前記保持補助部は、前記保持補助状態時に、物品に当接する押さえ部材を備え、
    該押さえ部材は、前記保持補助状態時に、物品の水平方向における最外周縁で物品の側部と当接し、少なくとも一部が前記最外周縁よりも内側かつ該最外周縁の上端よりも下方に配置されることを特徴とする保持機構。
  3. 前記押さえ部材は、前記退避状態時に、前記水平方向における前記最外周縁よりも外側に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保持機構。
  4. 前記保持補助部は回転支持軸を備え、
    前記回転支持軸は、前記押さえ部材を回転させることで前記保持補助部の前記保持補助状態と前記退避状態とを切替可能に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の保持機構。
  5. 前記押さえ部材は、板状に形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の保持機構。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の保持機構と、
    前記保持機構を移動させることで前記吸着保持した物品を搬送可能とする移動機構とを備えていることを特徴とする搬送装置。
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