JP2020093367A - 保持機構及び搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】物品を吸着保持するための位置調整の時間を短縮できるようにすること。【解決手段】保持機構(1)は、物品の上面を吸着する吸着部(8)と、吸着部及び吸着部で保持された物品の水平方向の位置を調整可能な調整機構(10)とを備えている。調整機構は、吸着部を上方から支持しつつ吸着部の水平方向における変位可能状態と変位規制状態とを切り換え可能な可動連結部(12)と、吸着部で保持された物品に対して外周側から力を加えることにより、水平方向に変位可能な位置合わせ部材(14)とを備えている。位置合わせ部材の変位によって、吸着部で物品を保持した状態で、物品の水平方向の位置を調整することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、保持機構に関し、特に、物品を保持して搬送するために用いる保持機構及び搬送方法に関する。
従来、種々の物品を搬送するため、例えば、特許文献1に開示される搬送装置が提案されている。特許文献1の搬送装置は、ロボットハンドの先端に設けられた吸着パッドと、吸着パッドで吸着するワークの位置を検出する2個のセンサとを備えて構成される。センサは、接触型のリミットスイッチにより構成される。
かかる搬送装置では、ワークを搬送する準備として、ワークの長辺から両センサが離れた状態からワークの方向に一定量ずつ両センサ及び吸着パッドを水平移動させ、その移動毎に両センサが共にオフであるか否かを確認する。そして、一方のセンサがオンになったと判別されてから、両センサ及び吸着パッドを水平面内で一定角度ずつ回転させる。この回転によって、他方のセンサがオンと判別された時点をワークの中央部に吸着パッドが対向した状態として吸着パッドの位置修正を行っている。かかる位置修正後、吸着パッドを下降してワークを吸着し、ロボットハンドを移動してワークを所定位置まで搬送した後、吸着パッドでの吸着を解除することでワークの搬送が完了する。
特開平9−262785号公報
特許文献1の搬送装置では、2個のセンサを介して吸着パッドの位置修正を行うべく吸着パッド及びセンサを所定ピッチ毎或いは所定角度毎に変位するので、ワークに対する吸着パッドの位置修正が長時間化し、搬送効率が低下する、という問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、物品を吸着保持するための位置調整の時間を短縮することができる保持機構及び搬送方法を提供することを目的の一つとする。
本発明における一態様の保持機構は、上面側から物品を吸着保持する保持機構であって、物品の上面を吸着する吸着部と、前記吸着部及び該吸着部で保持された物品の水平方向の位置を調整可能な調整機構とを備え、前記調整機構は、前記吸着部を上方から支持しつつ該吸着部の水平方向における変位可能状態と変位規制状態とを切り換え可能な可動連結部と、前記吸着部で保持された物品に対して外周側から力を加えることにより、水平方向に変位させることが可能な位置合わせ部材とを備えていることを特徴とする。
本発明における一態様の搬送方法は、上記保持機構を用いた搬送方法であって、前記吸着部で物品の上面を吸着する吸着工程と、前記吸着部で物品を保持した状態で前記保持機構を上昇する上昇工程と、前記上昇工程の実施前、実施後、又は実施中に、前記吸着部で保持された物品に対して外周側から力を加えることによる、水平方向に変位させる位置修正工程と、前記位置修正工程の後、搬送先の上方位置に前記保持機構を移動する移送工程と、前記移送工程の後、前記吸着部で保持した物品を搬送先に載置する載置工程とを含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、吸着部で物品を吸着保持した後、位置合わせ部材を所定量変位するだけで、可動連結部を介して吸着部及び吸着部に保持される物品を水平方向に変位して簡単に位置調整することができる。これにより、従来のように物品を吸着保持する前に吸着部を精度良く位置調整しなくてよくなり、また、搬送時における保持機構の上昇中や上昇後に位置合わせ部材で物品を位置調整できるので、該位置調整のためだけに要する時間を短縮或いはなくすことができる。この結果、保持機構で保持される物品の搬送時間の短縮化を図ることができる。
実施の形態に係る保持機構の概略正面図である。 ガイド機構及び位置合わせ部材の動作説明図である。 ガイド機構及び位置合わせ部材の動作説明図である。 ガイド機構及び位置合わせ部材の動作説明図である。 吸着工程の説明図である。 吸着工程の説明図である。 位置修正工程の説明図である。 位置修正工程の説明図である。 載置工程の説明図である。 載置工程の説明図である。 変形例に係るガイド機構及びの説明用正面図である。 変形例に係るガイド機構の一部の構成を示す概略分解斜視図である。 変形例に係るガイド機構及び位置合わせ部材の動作説明図である。 変形例に係るガイド機構及び位置合わせ部材の動作説明図である。 変形例に係るガイド機構及び位置合わせ部材の動作説明図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施することができるものである。以下の図においては、説明の便宜上、一部の構成を省略することがある。また、以下の説明において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」は、各図において矢印で示した方向を基準として用いる。但し、各構成の向きは、一例にすぎず、任意の向きに変更することができる。
図1は、実施の形態に係る保持機構の概略正面図である。図1に示すように、保持機構1は、方形の平面形状をなすベースプレート2と、ベースプレート2の上面に固定された昇降シリンダ(昇降機構)3とを備えている。保持機構1は、昇降シリンダ3或いは昇降シリンダ3に設けられるブラケット等(不図示)に対し、多関節アーム等のロボットアームや2軸或いは3軸の移動機構等(不図示)が取り付けられ、物品Wを保持して搬送するために用いられる。
ここで、本実施の形態の保持機構1で保持する物品Wは、一例として、上面視概略方形の弁当容器とする。本実施の形態の物品Wは、下部のトレイ部Waと、トレイ部Waの上方を閉塞する蓋部Wbとを備えている。物品Wの側面におけるトレイ部Waと蓋部Wbとの接続部分には、つば部Wcが外方に突出するように形成される。つば部Wcは、物品Wの底面より高い位置に形成されている。
昇降シリンダ3は、上下方向に延びるシリンダ本体5と、シリンダ本体5の下端から上下方向に進退動作するロッド6とを備えている。シリンダ本体5の下端はベースプレート2の上面中央部に固定されている。ロッド6は、ベースプレート2に形成された穴(不図示)を貫通してベースプレート2から下方に突出している。
保持機構1は、物品Wの上面を吸着する吸着部8と、吸着部8及び吸着部8で保持された物品Wの水平方向の位置を調整可能な調整機構10とを更に備えている。
吸着部8は、ベースプレート2の下方に設けられて吸盤状をなす複数の吸着パッド8aと、吸着パッド8aを上方から支持するホルダ8bとを備えている。各吸着パッド8aには、真空ポンプ等の吸引源に連通するホース(何れも不図示)が接続され、これらを通じた吸引によって吸着パッド8aの下面となる吸着面に負圧を生じさせて物品Wを吸着保持できるようになる。
調整機構10は、吸着部8を上方から支持する可動連結部12と、ベースプレート2に設けられるガイド機構13と、ガイド機構13によって水平方向に変位される複数の位置合わせ部材14とを備えている。
可動連結部12は、ロッド6の下端に接続されている。従って、可動連結部12を介して吸着部8が昇降シリンダ3に支持されており、ロッド6が上下方向に動作することで、可動連結部12、吸着部8及び吸着部8により保持される物品Wが上下方向に移動される。
可動連結部12は、RCC(Remote Center Compliance)デバイスによって構成され、ロッド6の下端に固定される固定部12aと、固定部12aの下面側に連結される移動部12bとを備えている。
RCCデバイスとなる可動連結部12において、固定部12aに対し移動部12bは、水平方向への変位が許容され、且つ、上下方向に延びる軸回りでの回転変位も許容される。また、可動連結部12では、上記の変位を許容しつつ固定部12aに対し移動部12bが離間することが規制され、中心軸が水平方向に延出する回転も規制される。
可動連結部12は、高圧エアの供給、停止を切り換えることで、移動部12bの上記変位が許容された状態と、現状位置にて変位が規制された状態とを切り換え可能とされる。従って、可動連結部12に支持される吸着部8の水平方向における変位可能状態と変位規制状態との切り換えも可能となる。また、可動連結部12では、磁力やエア圧の作用によって、移動部12bが所定の初期位置に復帰するよう変位させることができる。
ガイド機構13は、ベースプレート2の下方に設けられた上ガイド板16及び下ガイド板17と、ベースプレート2の上方に設けられた単一のモータ(駆動部)18と、モータ18からの駆動力によって回転可能な板状をなすカム部材20とを備えている。上ガイド板16及び下ガイド板17は、ベースプレート2と同様となる方形の平面形状に形成され、それぞれの四隅において上下方向に延びる連結棒21を介してベースプレート2に連結されている。モータ18の出力軸とカム部材20の外周とには、ギア構造等の駆動力伝達機構(不図示)が設けられ、モータ18の駆動力によってカム部材20が所定角度回転可能となっている。
図2から図4は、ガイド機構及び位置合わせ部材の動作説明図である。図2から図4は、上ガイド板16、カム部材20及び位置合わせ部材14の一部を上方から見た図である。下ガイド板17は、上ガイド板16と同一の平面形状に形成されるので、ここでは図示、説明を省略する。
上ガイド板16及びカム部材20は、面内中央部に円形の穴16a、20aが形成され、該穴16a、20aに昇降シリンダ3のロッド6(図1参照)が挿入される。上ガイド板16には4本の長穴16bが形成され、該長穴16bは、穴16aから前後及び左右の四方に直線的に延出するように形成されている。カム部材20には、4本のカム穴20bが穴20aを中心として90°間隔毎に形成されている。カム穴20bは、穴20aの近傍からカム部材20の外周に向かって円弧状に湾曲する方向に延出しており、1本のカム穴20bに対して1本の長穴16bが重なり、これらが重なった位置に位置合わせ部材14が挿入される。
図2では、長穴16bとカム穴20bとが、それぞれの外方端側で重なっており、該重なった位置に挿入される位置合わせ部材14も外寄りに配置される。この状態から、カム部材20を上面視で時計回りに回転させることで、図3及び図4に示すように、長穴16bとカム穴20bとが重なる位置が穴16a、20a側(中心寄り)に変位する。この変位に応じ、位置合わせ部材14に対する長穴16b及びカム穴20bの接触位置が変化し、4本の位置合わせ部材14が相互に接近する方向に同じタイミングにて同速度で変位する。
一方、図4に示す状態から、カム部材20を反時計回りに回転させることで、図2及び図3に示すように、長穴16bとカム穴20bとが重なる位置が外側に変位する。この変位に応じ、位置合わせ部材14に対する長穴16b及びカム穴20bの接触位置が変化し、4本の位置合わせ部材14が相互に離間する方向に同じタイミングにて同速度で変位する。従って、上ガイド板16及びカム部材20を有するガイド機構13にあっては、穴16a、20aの直下に物品W(図1参照)がある場合、物品に対して位置合わせ部材14を離間接近する方向に変位可能となる。
図1に戻り、位置合わせ部材14は、上下方向に延びる丸棒状の軸部22と、軸部22の下端側に設けられた支持部としての支えローラ23とを備えている。軸部22は、上述のように長穴16b及びカム穴20bに挿入され、且つ、下ガイド板17に形成される長穴(不図示)にも挿入される。軸部22の中央部において、下ガイド板17を上下から挟む位置にストッパ板24が形成されており、位置合わせ部材14の上下方向の移動を規制している。
支えローラ23は、軸部22の中心軸回りに回転可能に設けられている。支えローラ23は、下端側が部分的に大径となって物品Wのつば部Wcが載置される載置面23aを備えた形状に形成されている。従って、支えローラ23は、つば部Wcに下方からの力を作用させて吸着部8で保持された物品Wを下方から支持可能となっている。
続いて、本実施の形態の保持機構1が物品を保持する際の動作及び保持機構1を用いた搬送方法について、図1及び図5から図10を参照して説明する。
本実施の形態の搬送方法では、先ず、吸着工程が実施される。図1、図5及び図6は、吸着工程の説明図である。図1に示すように、吸着工程を実施する前においては、昇降シリンダ3のロッド6が上限位置若しくはこれに近い位置に配置され、4本の位置合わせ部材14(1本は不図示)が外寄りの位置に配置される。
吸着工程では、予め、搬送元に配置された物品Wの前後及び左右方向の座標値を取得しておき、この座標値に基づき、不図示のロボットアーム等によって保持機構1が物品Wの上方に移動されてから位置決めされる。この位置決めによって、物品Wの上面中央領域から上方に離れた位置に吸着部8が配置される。
ここで、例えば、図1のように、昇降シリンダ3の中心位置に対して物品Wの中心位置が左方向にずれる等、搬送前の物品Wの載置位置にあっては、ずれが生じる場合がある。このような場合、位置調整を実施しない従来の搬送では、物品の上面視中央部からずれた位置で吸着し、搬送先で予め決められた位置に正確に配置できない、という問題がある。また、先に載置された物品に段積みする場合には、段積みが不安定になる、という問題がある。更に、中央部からずれた位置を吸着することで、物品にモーメント力が作用し、吸着保持状態が不安定になる、という問題がある。
このような問題を解消するため、物品をカメラによって撮像し、その撮像データを画像処理してずれ量を求めて吸着パッドの位置を補正するようロボットを制御する方法が考えられる。しかし、物品が透明なパッケージ商品等であると、画像処理が困難となり、また、物品毎に物品の重心が変化する場合、画像認識で重心位置を特定できずに物品にモーメント力が作用する、という問題がある。
そこで、本実施の形態の保持機構1は、上記の問題を解消すべく以下に述べるように物品Wを保持して搬送を行っている。
本実施の形態の吸着工程は、図5に示すように、物品Wから上方に所定距離離れて位置決めされた保持機構1にて、昇降シリンダ3が駆動されてロッド6が下降される。かかる下降によって、可動連結部12及び吸着部8も下降され、吸着部8の吸着パッド8aが物品Wの上面に接触する高さ位置にてロッド6の下降が停止される。
吸着パッド8aが物品Wの上面に接触されると、不図示の吸引源と連通した吸着部8の吸着パッド8aにて負圧を生じさせて物品Wの上面が吸着保持される。物品Wが吸着保持された後、図6に示すように、ロッド6が上昇されて吸着部8及び吸着部8に保持された物品Wも上昇され、物品Wのつば部Wcが支えローラ23の載置面23aより若干上昇した高さ位置でロッド6の上昇が停止される。
吸着工程が実施された後に、ロボットアーム等によって保持機構1を上昇させる上昇工程が実施される。また、吸着工程の後であって、保持機構1を上昇させる上昇工程の実施前、実施後或いは実施中(上昇中)にて、位置修正工程が実施される。図7及び図8は、位置修正工程の説明図である。図7に示すように、位置修正工程では、先ず、可動連結部12における移動部12bの水平方向の変位が規制された状態から許容された状態へと切り替えられる。
その後、カム部材20の回転によって全ての位置合わせ部材14が上面視で物品Wの中心に向かって略同一速度で変位される。本実施の形態では、物品Wが左にずれているので、4体の位置合わせ部材14のうち、まず左側の位置合わせ部材14が物品Wの外周に接触される。かかる接触後も各位置合わせ部材14の変位が継続され、吸着部8で保持された物品Wの外周側から各位置合わせ部材14より右方向に力が加えられ、図8に示すように、物品Wが右方向(水平方向)に変位される。
そして、物品Wの外周となる四辺それぞれに位置合わせ部材14の支えローラ23が接触された状態で、全ての位置合わせ部材14の変位が停止され、全ての位置合わせ部材14によって物品Wが水平方向にて位置決めされる。言い換えると、物品Wの平面形状及びサイズに応じた変位量で位置合わせ部材14を変位させることで、水平方向に位置ずれした物品Wを所望の正規位置に変位するよう位置調整することができる。かかる位置調整によって、本実施の形態では、昇降シリンダ3の中心位置に対して物品Wの中心位置が一致した状態とされる。
全ての位置合わせ部材14の支えローラ23が物品Wに接触された状態で、可動連結部12における移動部12bの水平方向の変位が規制される。その後、昇降シリンダ3が駆動されてロッド6が所定量下降され、支えローラ23の載置面23aに物品Wのつば部Wcが載置される。この状態で、物品Wが吸着部8の吸着パッド8aと支えローラ23の載置面23aとで上下方向から挟持される。
上昇工程及び位置修正工程が実施された後に、移送工程が実施される。移送工程では、ロボットアーム等によって保持機構1及び保持機構1で保持される物品Wが搬送先の上方位置へと移動されて位置決めされる。本実施の形態において、移送工程による物品Wの搬送先は、ロボットアームの可動範囲内にて搬送元から水平方向に所定距離離れ、且つ、既に載置された同一形状の物品Wgの上部となる段積み位置とする(図9及び図10参照)。
移送工程が実施された後に、図9及び図10に示すように、載置工程が実施される。図9及び図10は、載置工程の説明図である。載置工程は、図9に示すように、昇降シリンダ3のロッド6が所定量上昇され、物品Wも所定量上昇されて支えローラ23の載置面23aから物品Wのつば部Wcが上方に離間される。続いて、図10に示すように、全ての位置合わせ部材14が上面視で物品Wの中心から離れる方向に変位され、物品Wの外周から外方に離れた位置で変位が停止される。
その後、昇降シリンダ3が駆動され、吸着部8で保持された物品Wが既に載置された物品Wgに載置されるまでロッド6が下降される。次いで、吸着パッド8aと不図示の吸引源との連通状態が解除され、吸着パッド8aに生じる負圧が停止されて物品Wの吸着保持が解除される。吸着保持の解除後、可動連結部12における移動部12bが初期位置に復帰されつつ、昇降シリンダ3が駆動されてロッド6が上昇されて初期位置に復帰される。そして、次の搬送対象となる物品Wの上方位置に保持機構1が移動される。
以上のように、本実施の形態においては、吸着部8で吸着保持した物品Wに位置合わせ部材14により力を加え、保持した物品Wを水平方向に変位させて位置調整することができる。これにより、搬送元に載置された物品Wと、その上方に位置決めされた保持機構1との間で水平方向に位置ずれが生じても、予め設定した変位量で位置合わせ部材14を変位させるだけで、該位置ずれを簡単に解消することができる。この結果、従来のように、物品を保持する前に吸着部を少しずつ移動して位置調整しなくてよくなり、位置調整に要する時間の短縮化を図ることができる。特に、本実施の形態では、上昇工程と位置調整工程とを同時に実施可能となるので、位置調整のためだけに要する時間をなくすことができ、搬送効率を向上することができる。
また、吸着部8で吸着保持した物品Wの中心位置と昇降シリンダ3の中心位置との位置ずれを解消できるので、搬送先で予め決められた位置に物品Wを正確に配置でき、複数の物品Wに段積みする場合には、安定した段積み状態にすることができる。
更に、搬送中に支えローラ23によって物品Wを下方から支持しつつ、支えローラ23と吸着部8とで物品Wを上下から挟み込むようになるので、保持された物品Wにモーメント力が作用することを抑制することができる。これにより、搬送中に物品Wを安定して保持することができ、搬送速度の高速化にも対応し易くなる。
また、カム部材20で位置合わせ部材14を変位させるので、簡単な構成によって、全ての位置合わせ部材14を同期して変位させることができる。また、カム部材20を用いることで駆動源となるモータ18を単一にすることができ、これによっても構成の簡略化、軽量化を図ることができる。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
上記実施の形態では、保持する物品Wを弁当容器としたが、保持機構1によって吸着保持できる物品であれば何ら限定されるものでない。例えば、サンドイッチやパン、弁当等の他の食品、各種の電気機器、装置、それらの部品としたり、弁当容器以外の箱やトレイによって梱包されたものとしたりしてもよい。更に、物品Wにおいて、支えローラ(支持部)23によって支持される箇所は、上記のようなつば部Wcに限られず、物品Wの側面や、下面から側面に亘って形成される凹凸部分、傾斜部分、突出部分等とすることができる。
また、位置合わせ部材14の支持部は、支えローラ23に限定されるものでなく、吸着部8で保持された物品Wを下方から支持する限りにおいて、変更してもよい。例えば、支持部における物品に接触する部分を、下方に向かうに従って物品Wに接近するように傾く傾斜面としたり、摩擦係数が高い鉛直面としたりしてもよい。
また、ガイド機構13にあっては、物品Wに対して位置合わせ部材14を離間接近する方向に変位できる限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、位置合わせ部材14の設置数を4本以外の2本、3本、5本以上の複数としたり、カム部材20における一部のカム穴20bの形状を変更し、複数の位置合わせ部材14の変位量、変位の速度、タイミングを異ならせてもよい。更に、カム部材20に代えて、少なくとも1セットのラック及びピニオンを備えた構成とし、ラックの変位に応じて位置合わせ部材14を変位させてもよい。
また、ガイド機構13にあっては、図11から図15に示す変形例の構成に変更してもよい。図11は、変形例に係るガイド機構及びの説明用正面図である。図12は、変形例に係るガイド機構の一部の構成を示す概略分解斜視図である。図11及び図12に示すように、変形例のガイド機構30では、上カム部材31と下カム部材32との2枚のカム部材を有している。上カム部材31は上ガイド板16の上側に、下カム部材32は上ガイド板16の下側に配置される。
上カム部材31は、中央の穴31aと、前後に2本のカム穴31bを備え、上記実施の形態のカム部材20における左右の2本のカム穴20bを省略した構成となっている。
下カム部材32は、中央の穴32aと、左右に2本のカム穴32bを備え、上記実施の形態のカム部材20における前後の2本のカム穴20bを省略し、且つ、穴32a及びカム穴32bの形成部分と外周部とを除く領域が開口して形成されている。上カム部材31及び下カム部材32は、それぞれ別の駆動源(不図示)から駆動力が作用され、相互に独立して回転可能となっている。
図13から図15は、変形例に係るガイド機構及び位置合わせ部材の動作説明図である。図13から図15は、上ガイド板16、上カム部材31、下カム部材32及び位置合わせ部材14の一部を上方から見た図である。図13から図15では、物品Wを二点鎖線、上ガイド板16を実線、上カム部材31を間隔が狭い破線、下カム部材32を間隔が広い破線で表す。
図13に示すように、上カム部材31の前後のカム穴31b及び下カム部材32の左右のカム穴32bは、長穴16bと重なり、重なったそれぞれの位置に位置合わせ部材14が挿入される。図13では、各穴16b、31b、32bの外方端側に位置合わせ部材14が挿入されて外寄りに配置される。この状態から、図14に示すように、上カム部材31だけを上面視で時計回りに回転させることで、前後に位置する長穴16bとカム穴31bとが重なる位置が中心寄りに変位する。この変位に応じ、前後の2本の位置合わせ部材14が前後方向にて相互に接近する方向に変位する。
図14に示す状態から、図15に示すように、下カム部材32だけを上面視で時計回りに回転させることで、左右に位置する長穴16bとカム穴32bとが重なる位置が中心寄りに変位する。この変位に応じ、左右の2本の位置合わせ部材14が左右方向にて相互に接近する方向に変位する。つまり、変形例では、前後の位置合わせ部材14と左右の位置合わせ部材14とで変位量及び変位のタイミングを変えることができる。これにより、物品Wの種々の前後幅及び左右幅に対応して位置調整を実施でき、保持機構1の汎用性を高めることができる。
1 保持機構
8 吸着部
10 調整機構
12 可動連結部
13 ガイド機構
14 位置合わせ部材
18 モータ(駆動部)
20 カム部材
23 支えローラ(支持部)
30 ガイド機構
31 上カム部材(カム部材)
32 下カム部材(カム部材)
W 物品

Claims (5)

  1. 上面側から物品を吸着保持する保持機構であって、
    物品の上面を吸着する吸着部と、
    前記吸着部及び該吸着部で保持された物品の水平方向の位置を調整可能な調整機構とを備え、
    前記調整機構は、前記吸着部を上方から支持しつつ該吸着部の水平方向における変位可能状態と変位規制状態とを切り換え可能な可動連結部と、
    前記吸着部で保持された物品に対して外周側から力を加えることにより、水平方向に変位させることが可能な位置合わせ部材とを備えていることを特徴とする保持機構。
  2. 前記位置合わせ部材は、前記吸着部で保持された物品を下方から支持する支持部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の保持機構。
  3. 前記位置合わせ部材は複数設けられ、上面視で物品の中心に向かって変位することで、物品の水平方向の位置を調整可能なことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保持機構。
  4. 前記調整機構は、物品に対して前記位置合わせ部材を離間接近する方向に変位可能なガイド機構を備え、
    前記ガイド機構は、駆動部と、該駆動部からの駆動力によって回転可能なカム部材とを備え、該カム部材の回転によって該カム部材と前記位置合わせ部材との接触位置を変化させ、該位置合わせ部材を変位させることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の保持機構。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の保持機構を用いた搬送方法であって、
    前記吸着部で物品の上面を吸着する吸着工程と、
    前記吸着部で物品を保持した状態で前記保持機構を上昇する上昇工程と、
    前記上昇工程の実施前、実施後、又は実施中に、前記位置合わせ部材を水平方向に変位し、前記吸着部で保持された物品に対して外周側から力を加えることにより、水平方向に変位させる位置修正工程と、
    前記位置修正工程の後、搬送先の上方位置に前記保持機構を移動する移送工程と、
    前記移送工程の後、前記吸着部で保持した物品を搬送先に載置する載置工程とを含む、ことを特徴とする搬送方法。
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