JP2020122771A - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄作業がしやすく、洗浄作業時に装置の内部に水が流入しにくいX線検査装置を提供する。【解決手段】X線検査装置100は、X線照射器と、クーラー70と、クーラーカバー80と、開閉部材90と、を備える。クーラー70は、X線照射器を冷却する。クーラーカバー80は、クーラー70を覆う。クーラーカバー80には内外を連通する開口82,84が形成されている。開閉部材90は、クーラーカバー80に形成されている開口82,84を開閉する。【選択図】図5A

Description

従来、特許文献1(特開2018−155550号公報)のように、X線源等の冷却用のクーラーを備えたX線検査装置が知られている。X線検査装置に用いられるクーラーは、特許文献1(特開2018−155550号公報)に開示されているように、通常、クーラーカバーで覆われている。
さて、特許文献1(特開2018−155550号公報)に開示されているようなX線検査装置では、その用途等によっては洗浄が必要になる場合があり、洗浄の際には以下のような問題が生じる可能性がある。
上述のように、X線検査装置のクーラーは、通常、クーラーカバーで覆われており、洗浄時にクーラー等に直接水がかかりにくい構造になっている。しかし、クーラーカバーには、放熱のために、外部空気の吸気及び排気のための開口が設けられている。そのため、クーラーカバーに洗浄水や洗浄蒸気がかかると、この開口からクーラーカバー内部に水が流入するおそれがある。そして、開口からクーラーカバー内部に水が侵入した場合、クーラーや、X線検査装置の筐体内に収納された各種機器等に悪影響を与えるおそれがある。
このような問題の発生を避けるため、X線検査装置の清掃作業者は、開口からクーラーカバー内部に水が流入することがないよう慎重に洗浄作業を進める必要があり、洗浄作業の長時間化等の問題が生じている。
本発明の課題は、洗浄作業がしやすく、洗浄作業時に装置の内部に水が流入しにくいX線検査装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係るX線検査装置は、X線源と、クーラーと、クーラーカバーと、開閉部材と、を備える。クーラーは、X線源を冷却する。クーラーカバーは、クーラーを覆う。クーラーカバーには、内外を連通する開口が形成されている。開閉部材は、クーラーカバーに形成されている開口を開閉する。
本発明の第1観点に係るX線検査装置では、外部の空気を取り込んでクーラーに供給し、クーラーで加熱された空気を外部へ排気するために用いられるクーラーカバーの開口に、これを開閉するための開閉部材が設けられている。そのため、本X線検査装置では、洗浄作業時にクーラーカバーの内部に水が流入する可能性を低減できる。また、清掃作業者は、クーラーカバーの開口からの水の流入に細心の注意を払わずに清掃作業を行うことができるため、清掃時間を短縮できる。
本発明の第2観点に係るX線検査装置は、第1観点のX線検査装置であって、開閉検知センサを更に備える。開閉検知センサは、開閉部材による開口の開閉を検知する。
本発明の第2観点に係るX線検査装置では、開閉検知センサによる開口の開閉が検知されるため、開口が閉められているべき時に開いていたり、逆に、開口が開けられているべき時に閉じられていたりするミスの発生を監視することが容易である。
本発明の第3観点に係るX線検査装置は、第2観点のX線検査装置であって、報知部を更に備える。報知部は、開閉検知センサによる検知結果に基づき、開閉部材による開口の開閉に関する情報を報知する。
本発明の第3観点に係るX線検査装置では、開閉部材による開口の開閉に関する情報が報知されるため、開口が閉められているべき時に開いていたり、逆に、開口が開けられているべき時に閉じられていたりするミスの発生を抑制できる。
本発明の第4観点に係るX線検査装置は、第3観点のX線検査装置であって、報知部は、少なくともX線検査装置の運転開始前又は運転開始時に、開閉部材による開口の開閉に関する情報を報知する。
本発明の第4観点に係るX線検査装置では、X線源の冷却が必要であるにも関わらず、開口が閉じられた状態でX線検査装置が運転される事態の発生が抑制されやすい。
本発明の第5観点に係るX線検査装置は、第3観点又は第4観点のX線検査装置であって、報知部は、少なくともX線検査装置の運転終了時又は運転終了後に、開閉部材による開口の開閉に関する情報を報知する。
本発明の第5観点に係るX線検査装置では、その後にX線検査装置が洗浄される可能性のあるX線検査装置の運転終了時又は運転終了後に、開閉部材による開口の開閉に関する情報が報知される。そのため、本X線検査装置では、開口が開いたままでX線検査装置の洗浄が行われる事態の発生が抑制されやすい。
本発明の第6観点に係るX線検査装置は、第3観点から第5観点のいずれかのX線検査装置であって、報知部は、開閉部材により開口が閉じられていると開閉検知センサが検知した場合に、X線検査装置の運転不可を報知する。
本発明の第6観点に係るX線検査装置では、X線源の冷却が必要であるにも関わらず、開口が閉じられた状態でX線検査装置が運転される事態の発生が抑制されやすい。
本発明の第7観点に係るX線検査装置は、第2観点から第6観点のいずれかのX線検査装置であって、運転禁止部を更に備える。運転禁止部は、開閉部材により開口が閉じられていると開閉検知センサが検知した場合に、X線検査装置の運転を禁止する。
本発明の第7観点に係るX線検査装置では、開口が閉じられている状態でX線検査装置を運転できないため、X線源等の過熱などの不具合の発生を抑制できる。
本発明の第8観点に係るX線検査装置は、第1観点から第7観点のいずれかのX線検査装置であって、クーラーカバーは、直方体状又は半円柱状の空間を形成する。
本発明の第8観点に係るX線検査装置では、クーラーカバーをシンプルな形状で実現できる。
本発明の第9観点に係るX線検査装置は、第1観点から第8観点のいずれかのX線検査装置であって、抵抗機構を更に備える。抵抗機構は、開口を閉じている開閉部材が開く動作を阻害する。
本発明の第9観点に係るX線検査装置では、抵抗機構の存在により開閉部材の開く動作が阻害されるため、開閉部材を何らかの手段で固定していなくても、X線検査装置の洗浄時に容易に開閉部材が開いて内部に水が流入することを抑制でき、利便性が高い。
本発明の第10観点に係るX線検査装置は、第9観点のX線検査装置であって、抵抗機構は、IP69K相当の放水に対して、開口を閉じている開閉部材が開口を閉じている状態を維持する。
本発明の第10観点に係るX線検査装置では、IP69K相当の放水が行われた場合にも開口が開閉部材により閉じられた状態が維持される。そのため、殺菌や滅菌を目的としてX線検査装置の高圧洗浄が行われる場合にも、X線検査装置の洗浄時に容易に開閉部材が開いて内部に水が流入することを抑制できる。
なお、IP69Kは、ドイツ工業規格のドイツ規格DIN40050PART9で定められた、高温・高圧水に対する保護規定である。IP69K相当の放水とは、所定の形状のノズルから、80℃の水を、80〜100BARの水圧で、10〜15cmの距離から、水量14〜16リットル/分で放水することを意味する。
本発明のX線検査装置では、洗浄作業時にX線検査装置の内部に水が流入する可能性を低減できる。
本発明の一実施形態に係るX線検査装置を含む検査システムの概略図である。 本発明の第1実施形態に係るX線検査装置の概略正面図である。 図2のX線検査装置の概略の制御ブロック図である。 図2のX線検査装置のシールドボックス内部の簡易的な構成図である。 図2のX線検査装置を斜め後方から見た概略斜視図であり、クーラーカバーの開口に設けられた開閉部材が開いている状態を描画している。 図2のX線検査装置を斜め後方から見た概略斜視図であり、クーラーカバーの開口に設けられた開閉部材が閉じている状態を描画している。 図2のX線検査装置の内部を模式的に示す平面図であり、X線照射器とクーラーの一部機器とだけを描画している。 図2のX線検査装置の内部を模式的に示す側面図であり、X線照射器とクーラーの一部機器とだけを描画している。 図5Aのクーラーカバーの開口に配置される開閉部材に設けられる抵抗機構の模式図である。 図2のX線検査装置において、X線検出素子によって検出されるX線の透過量の例を示すグラフである。 図2のX線検査装置のクーラーカバーの外観斜視図であり、クーラーカバーの開口に設けられた開閉部材が開いている状態を描画している。 図2のX線検査装置のクーラーカバーの外観斜視図であり、クーラーカバーの開口に設けられた開閉部材が閉じている状態を描画している。 変形例CのX線検査装置を斜め後方から見た概略斜視図であり、クーラーカバーの開口に設けられた開閉部材が開いている状態を描画している。 変形例CのX線検査装置を斜め後方から見た概略斜視図であり、クーラーカバーの開口に設けられた開閉部材が閉じている状態を描画している。
本発明に係るX線検査装置の実施形態を説明する。
なお、以下で説明するX線検査装置の実施形態は例示に過ぎない。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本開示の実施形態に多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態のX線検査装置100について、図面を参照しながら説明する。
(1)全体説明
図1は、本発明の一実施形態に係るX線検査装置100を含む検査システム1の概略図である。図2は、X線検査装置100の概略正面図である。図3は、X線検査装置100の概略の制御ブロック図である。図4は、X線検査装置100のシールドボックス10の内部の簡易的な構成図である。図5A及び図5Bは、X線検査装置100を斜め後方から見た概略斜視図である。図5Aは、クーラーカバー80の開口82,84に設けられた開閉部材90が開いている状態を描画している。図5Bは、クーラーカバー80の開口82,84に設けられた開閉部材90が閉じている状態を描画している。図6Aは、X線検査装置100の内部を模式的に示す平面図であり、クーラーカバー80及びシールドボックス10の他、これらの内部のX線照射器20とクーラー70の一部機器とだけを描画している。図6Bは、X線検査装置100の内部を模式的に示す側面図であり、クーラーカバー80及びシールドボックス10の他、これらの内部のX線照射器20とクーラー70の一部機器とだけを描画している。図7は、クーラーカバー80の開口82,84に配置される開閉部材90に設けられた抵抗機構200の模式図である。図8は、X線検査装置100において、X線ラインセンサ30のX線検出素子32によって検出されるX線の透過量の例を示すグラフである。図9A及び図9Bは、X線検査装置100のクーラーカバー80の外観斜視図である。図9Aは、クーラーカバー80の開口82,84に設けられた開閉部材90が開いている状態を描画している。図9Bは、クーラーカバー80の開口82,84に設けられた開閉部材90が閉じている状態を描画している。
X線検査装置100は、検査システム1に組み込まれ、物品Pの検査に用いられる。検査システム1で検査される物品Pの種類は、限定するものではないが、例えば鶏肉などの食品である。X線検査装置100は、搬送されてくる物品Pに対してX線を照射して得られるX線画像に基づき物品Pの品質検査を行う。品質検査の種類を限定するものではないが、本実施形態では、X線検査装置100は物品Pの異物検査を行う。異物検査とは、物品Pへの異物の混入の有無を検査する検査である。
X線検査装置100に対しては、定期的に、あるいは、任意のタイミングで、水を用いた洗浄作業が行われる。そのため、X線検査装置100は、例えば、IP69K相当の放水があっても、X線検査装置100の内部に水の侵入が無いように設計されることが好ましい。なお、IP69Kは、ドイツ工業規格のドイツ規格DIN40050PART9で定められた、高温・高圧水に対する保護規定である。IP69K相当の放水とは、規格で定められた所定の形状のノズルから、80℃の水を、80〜100BARの水圧で、10〜15cmの距離から、水量14〜16リットル/分で放水することを意味する。なお、X線検査装置100の防水性能は、IP69Kの規格を満たすように決定されなくてもよく、X線検査装置100の実際の洗浄条件を考慮して決定されてもよい。
検査システム1は、第1コンベア2、X線検査装置100、振分装置4、及び第2コンベア6を有する(図1参照)。検査システム1では、第1コンベア2が、物品PをX線検査装置100まで搬送する。X線検査装置100では、物品Pの異物検査が行われる。X線検査装置100の異物検査の結果は、X線検査装置100の下流側に配置される振分装置4へと送信される。振分装置4は、X線検査装置100が異物を含まないと判断した物品Pを第2コンベア6へと送る。また、振分装置4は、X線検査装置100が異物を含むと判断した物品Pを不良品貯留コンベア8a,8bへと送る(図1参照)。
X線検査装置100は、図2〜図7に示すように、シールドボックス10、X線照射器20、X線ラインセンサ30、搬送機構40、遮蔽カーテン48、LCDモニタ50、クーラー70、クーラーカバー80、開閉部材90、抵抗機構200、開閉検知センサ96及びコントローラ60を主に有する。
(2)詳細説明
以下に、X線検査装置100について詳細に説明する。
なお、以下では、説明の便宜上、方向や配置を説明するために「上」、「下」、「左」、「右」、「前(正面)」、「後(背面)」等の表現を用いる場合がある。これらの表現は、特に断りの無い場合、図中に矢印で示した方向に従う。本実施形態では、物品Pの搬送方向は左右方向であり、X線ラインセンサ30の長手方向は前後方向である。
(2−1)シールドボックス
シールドボックス10は、X線照射器20、X線ラインセンサ30、コントローラ60等の機器を収容する筐体である。また、シールドボックス10は、検査空間Sを覆う。検査空間Sは、X線照射器20が照射するX線が、搬送機構40により搬送される物品Pに照射される空間である。シールドボックス10は、図2のように、シールドボックス10の下方に配置される脚部フレーム15により支持される。
シールドボックス10は、図5A及び図5Bのように、左右の側面に開口12を有している。開口12は、検査対象の物品Pを搬出入するための開口である。物品Pは、搬送機構40により、搬入口側の開口12からシールドボックス10の内部の検査空間Sに搬入され、搬出口側の開口12からシールドボックス10の外部に搬出される。本実施形態では、第1コンベア2で排出されてきた物品Pは、左側の開口12からシールドボックス10の内部に搬入され、右側の開口12からシールドボックス10の外部に搬出され振分装置4に受け渡される。
物品Pの搬出入口となる開口12には、シールドボックス10の外部へのX線漏洩を抑制するため、遮蔽カーテン48が設けられている(図2参照)。シールドボックス10の内部への物品Pの搬入時及びシールドボックス10からの物品Pの搬出時には、遮蔽カーテン48は、遮蔽カーテン48に接触する物品Pにより押しのけられる。
シールドボックス10の正面下部には、開閉可能な正面パネル14が設けられている(図2参照)。メンテナンス作業者は、正面パネル14の上方側を前方に倒すように回転させ、正面パネル14を開くことで、検査空間Sに配置される遮蔽カーテン48や搬送機構40のメンテナンスを行うことができる。
シールドボックス10の正面上部には、図2に示すようにLCDモニタ50が配置されている。また、シールドボックス10の正面上部には、電源スイッチ等のスイッチが配置されている。
シールドボックス10の背面には、図5Aに示すようにクーラーカバー80が取り付けられている。クーラーカバー80により囲まれる内部空間Aと、シールドボックス10の第1空間Bとは、吸込口87と吹出口88とを介して連通している(図6A及び図6B参照)。クーラーカバー80の内部空間Aは、クーラーカバー80の天板81a、左側板81b、右側板81c、後側板81d、及び底板81eにより囲まれる空間である(図5A、図6A及び図6B参照)。シールドボックス10の第1空間Bは、X線照射器20や、X線照射器20以外の熱を発する機器(例えば、図示しない電子基板)が収容される空間である(図6A及び図6B参照)。
(2−2)X線照射器
X線照射器20は、X線を照射するX線源である。
X線照射器20は、図6Aに示すように、シールドボックス10の内部の左右方向における中央部に配置されている。X線照射器20は、図6Aに示すように、搬送機構40が物品Pを搬送する検査空間Sの上方に配置されている。言い換えれば、X線照射器20は、図4に示すように搬送機構40のコンベアベルト42の上方に配置されている。
X線照射器20は、コンベアベルト42の下方に配置されているX線ラインセンサ30に向けてX線を照射する(図4参照)。言い換えれば、X線照射器20は、搬送機構40により搬送されてX線ラインセンサ30の上方を通過する物品Pに対してX線を照射する。X線照射器20は、X線が搬送機構40による物品Pの搬送方向に対して直交する方向(ここでは前後方向)に広がるようにX線を照射する。言い換えれば、X線照射器20は、コンベアベルト42の幅方向に広がるようにX線を照射する。X線照射器20が照射するX線の照射範囲Yは概ね扇状である。
(2−3)X線ラインセンサ
X線ラインセンサ30は、X線を検出するX線検出器である。
X線ラインセンサ30は、図4に示すように、搬送機構40が物品Pを搬送する検査空間Sの下方に配置されている。言い換えれば、X線ラインセンサ30は、後述する搬送機構40のコンベアベルト42の下方に配置されている。
X線ラインセンサ30は、図4に示すように多数のX線検出素子32を主に有する。X線ラインセンサ30のX線検出素子32は、搬送機構40の物品Pの搬送方向と交差する向きに並ぶように配置されている。特にここでは、X線検出素子32は、搬送機構40の物品Pの搬送方向と直交する前後方向に並ぶように配置されている。
X線ラインセンサ30は、物品Pを透過したX線(透過X線)を検出する。具体的には、X線ラインセンサ30の各X線検出素子32は、物品Pを透過したX線量(透過X線量)を検出する。各X線検出素子32は、検出された透過X線の強度(つまり透過X線量)に応じた電圧を示すX線透過信号を出力する。後述するコントローラ60は、X線ラインセンサ30の出力するX線透過信号を受信し、X線透過信号に基づいてX線画像を生成する。
図8は、X線ラインセンサ30のX線検出素子32によって検出される透過X線量の例を示すグラフである。グラフの横軸は、各X線検出素子32の位置に対応する。また、グラフの横軸は、搬送機構40の搬送方向に直交する水平方向の距離に対応する。グラフの縦軸は、X線検出素子32で検出された透過X線量を示す。X線ラインセンサ30の検出結果に基づきコントローラ60が生成するX線画像では、透過X線量の多いところが明るく(淡く)表示され、透過X線量が少ないところが暗く(濃く)表示される。すなわち、X線画像の明暗(濃淡)は、透過X線の検出量に対応する。
(2−4)搬送機構
搬送機構40は、検査システム1の第1コンベア2によってX線検査装置100まで搬送されてきた物品Pを受け取り、検査空間Sを通過するように物品Pを搬送し、X線検査装置100の下流側の第2コンベア6へと受け渡す機構である。搬送機構40の種類を限定するものではないが、本実施形態では、搬送機構40はベルトコンベアである。搬送機構40は、シールドボックス10の左側面及び右側面に形成された2つの開口12を貫通するように配置され、搬送機構40が物品Pを搬送する搬送路は、シールドボックス10を貫通して延びる。
搬送機構40は、コンベアベルト42と、モータ44と、駆動ローラ46aと、従動ローラ46bと、とを主に含む(図2及び図4参照)。コンベアベルト42は、無端状で、駆動ローラ46aと従動ローラ46bとに巻き掛けられている。モータ44は、駆動ローラ46aを駆動し回転させる。搬送機構40は、モータ44で駆動ローラ46aを回転させることで、コンベアベルト42を駆動し、コンベアベルト42上の物品Pを搬送する。
(2−5)遮蔽カーテン
遮蔽カーテン48は、検査空間Sの外部へのX線の漏洩を防止するための部材である。遮蔽カーテン48は、例えばタングステンを含むゴム製である。ただし、遮蔽カーテン48の材質はタングステンを含むゴム製に限定されるものではなく、例えばステンレス製であってもよい。
遮蔽カーテン48は、物品Pの搬出入口となる開口12に、物品Pの搬送方向に沿って二列に設けられている(図2参照)。ただし、遮蔽カーテン48の列数は例示であって二列に限定されるものではなく、一列又は三列以上であってもよい。遮蔽カーテン48は、X線の漏洩防止の観点からは、物品Pの搬送方向に沿って複数列設けられることが好ましい。
(2−6)LCDモニタ
LCDモニタ50は、情報の表示機能を有するフルドット表示の液晶ディスプレイである。LCDモニタ50は、情報の表示機能に加え、タッチパネル機能も有する。
LCDモニタ50は、コントローラ60が生成したX線画像や、コントローラ60の異物検査の結果を表示する。また、LCDモニタ50は、X線検査装置100の設定や、検査パラメータ等の入力を促す画面を表示する。
さらに、LCDモニタ50は、コントローラ60の報知部61cの指示に応じて、開閉部材90によるクーラーカバー80の開口82,84の開閉に関する情報(以下、記載の簡素化のため、開閉関連情報と呼ぶ場合がある)を表示する。なお、LCDモニタ50に表示される開閉関連情報の内容については後述する。
(2−7)クーラー及びクーラーカバー
クーラー70は、X線検査装置100のシールドボックス10の第1空間Bの空気を冷却する冷却装置である。クーラー70は、第1空間Bの空気を冷却することで、第1空間Bに配置されるX線照射器20を冷却する(図6B参照)。また、クーラー70は、第1空間Bの空気を冷却することで、第1空間Bに配置される熱を発するX線照射器20以外の機器も冷却する。熱を発するX線照射器20以外の機器には、例えば、図示しない電子基板を含む。
クーラーカバー80は、クーラー70を覆うカバーである。
以下、詳細を説明する。
(2−7−1)クーラーカバー
クーラーカバー80は、X線検査装置100のシールドボックス10の背面側に取り付けられ、クーラー70を覆う部材である。クーラー70の有する各種機器は、クーラーカバー80により形成される内部空間A(図6A参照)に収容される。内部空間Aは、クーラーカバー80の天板81a、左側板81b、右側板81c、後側板81d、及び底板81eにより囲まれる空間である(図5A,図6A及び図6B参照)。なお、クーラー70の有する機器は、その全てが内部空間Aに配置されなくてもよい。クーラー70がその機能を発揮可能であれば、クーラー70の有する機器の一部は、シールドボックス10の第1空間Bに配置されてもよい。
クーラーカバー80により形成される内部空間Aは、仕切部材86により第1内部空間A1と第2内部空間A2とに仕切られている(図6A及び図6B参照)。仕切部材86は、第1内部空間A1の空気と第2内部空間A2の空気との間の空気の流れを抑制するための部材である。第1内部空間A1及び第2内部空間A2については後述する。
クーラーカバー80には、内外を連通する開口82,84が形成されている。開口82は、外部からクーラーカバー80の内部への空気の吸気口として機能する。開口84は、クーラーカバー80の内部から外部への空気の排気口として機能する。開口82は、クーラーカバー80の後側板81dに形成されている。開口84はクーラーカバー80の左側板81bに形成されている。なお、ここで示す開口82,84の形成される位置は、例示に過ぎず、適宜決定されればよい。また、図5A及び図5Bでは開口82,84の形状は矩形状に描画されているが、図5A及び図5Bに描画された開口82,84の形状は例示にすぎず任意に決定されればよい。クーラーカバー80の開口82,84には、開口82,84を開閉する開閉部材90が設けられている。具体的には、クーラーカバー80の開口82に、開口82を開閉するため、開閉部材90の第1扉92が配置されている。クーラーカバー80の開口84には、開口84を開閉するため、開閉部材90の第2扉94が配置されている。開閉部材90については後述する。
(2−7−2)クーラー
クーラー70は、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用する冷却装置である。
クーラー70は、凝縮器として機能する第1熱交換器72と、蒸発器として機能する第2熱交換器74と、を有する(図6A及び図6B参照)。第1熱交換器72及び第2熱交換器74は、例えばフィンアンドチューブ型の熱交換器であるが、熱交換器の種類は、フィンアンドチューブ型に限定されるものではない。第1熱交換器72及び第2熱交換器74として用いられる熱交換器の種類は、空気と冷媒との熱交換に用いられる種々のタイプの熱交換器の中から適宜選択されればよい。また、クーラー70は、ガス冷媒を圧縮する図示しない圧縮機と、高圧の冷媒を膨張させる膨張機構と、を備える。圧縮機、第1熱交換器72、第2熱交換器74及び膨張機構は、冷媒配管で接続されて冷媒回路を構成する。
また、クーラー70は、第1ファン76及び第2ファン78を有する(図6A及び図6B参照)。第1ファン76は、クーラーカバー80の開口82から空気を吸い込んで第1熱交換器72に空気を供給し、第1熱交換器72を通過した空気を、クーラーカバー80の開口84からクーラーカバー80の外部に排出する。第2ファン78は、シールドボックス10の第1空間Bの空気を吸い込んで第2熱交換器74に空気を供給し、第2熱交換器74を通過した空気を、シールドボックス10の第1空間Bに吹き出す。本実施形態では、第1ファン76は遠心送風機であり、第2ファン78は軸流送風機である。ただし、第1ファン76及び第2ファン78のタイプは、例示のタイプに限定されるものではなく、適宜選択されればよい。
クーラー70は、概ね以下のように機能する。
圧縮機は、低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒とする。圧縮機で圧縮された冷媒は、冷媒配管を介して第1熱交換器72へと流れる。第1熱交換器72では、冷媒と、X線検査装置100の設置されている空間の空気とが熱交換を行う。具体的には、第1熱交換器72では、第1ファン76が運転されることでクーラーカバー80の開口82から取り込まれる空気と冷媒とが熱交換を行うことで、冷媒は放熱・凝縮し、一方で空気は加熱される。加熱された空気は、クーラーカバー80の開口84からクーラーカバー80の外部に排気される。第1熱交換器72において、放熱・凝縮した冷媒は、低温高圧の液冷媒となる。第1熱交換器72を通過した低温高圧の液冷媒は、冷媒配管を介して膨張機構へと流れる。膨張機構は、低温高圧の液冷媒を減圧・膨張させることで、低温高圧の液冷媒を低温低圧の気液二相の冷媒とする。膨張機構で減圧・膨張された冷媒は、冷媒配管を介して第2熱交換器74へと流れる。第2熱交換器74では、冷媒とシールドボックス10の第1空間Bの空気とが熱交換を行うことで、シールドボックス10の内部の空気が冷却される。具体的には、第2熱交換器74では、第2ファン78が運転されることでシールドボックス10の第1空間Bから取り込まれる空気と冷媒とが熱交換を行うことで、冷媒は蒸発し、一方で空気は冷却される。冷却された空気は、シールドボックス10の第1空間Bに吹き出す。第2熱交換器74を通過した低温低圧のガス冷媒は、冷媒配管を介して圧縮機に再び流入する。このようなサイクルがクーラー70の冷媒回路において行われることで、クーラー70は、シールドボックス10の第1空間Bに配置されるX線照射器20等を冷却する。なお、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用する冷却装置については、一般に広く知られているので、ここでは更なる詳細な説明は省略する。
クーラー70の、第1熱交換器72、第2熱交換器74、第1ファン76、及び第2ファン78の配置について、図6A及び図6Bを参照して説明する。
第1熱交換器72、第2熱交換器74、第1ファン76、及び第2ファン78は、クーラーカバー80の内部空間Aに配置されている。
第1熱交換器72及び第1ファン76は、第1内部空間A1に配置されている(図6A及び図6B参照)。第1内部空間A1は、クーラーカバー80の外部と、開口82,84を介して連通している空間である。配置を限定するものではないが、第1熱交換器72は、第1ファン76の生成する気流方向において、第1ファン76の上流側に配置されている。第1ファン76が運転されると、空気が、開口82から吸い込まれ、第1熱交換器72を通過し、開口84からクーラーカバー80の外部に排出される。
第2熱交換器74及び第2ファン78は、第2内部空間A2内に配置されている(図6A及び図6B参照)。第2内部空間A2は、図6Bのように、吸込口87と吹出口88とを介して、シールドボックス10の第1空間Bと連通している空間である。配置を限定するものではないが、第2熱交換器74は、第2ファン78の生成する気流方向において、第2ファン78の下流側に配置されている。第2ファン78は、吸込口87からシールドボックス10の第1空間Bの空気を吸い込んで第2熱交換器74に空気を供給し、第2熱交換器74を通過した空気を、吹出口88からシールドボックス10の第1空間Bに吹き出す。
本実施形態では、第1内部空間A1は内部空間Aの後方部に配置され、第2内部空間A2は第1内部空間A1の前方に配置される。ただし、第1内部空間A1とX線検査装置100の外部の空間との間、及び、第2内部空間A2とシールドボックス10の第1空間Bとの間で、上記の空気のやり取りが可能であれば、第1内部空間A1及び第2内部空間A2の配置は本実施形態の配置に限定されない。
(2−8)開閉部材
開閉部材90は、クーラーカバー80の開口82,84を開閉する部材である。開閉部材90は、主に、第1扉92と、第2扉94と、第1固定機構92aと、第2固定機構94aと、を含む(図9A及び図9B参照)。
第1扉92は、開口82を開閉する扉である。第2扉94は、開口84を開閉する扉である。本実施形態では、第1扉92及び第2扉94は、手動扉である。本実施形態では、第1扉92及び第2扉94は、上下方向にスライドする引き戸である。ただし、第1扉92及び第2扉94の構造やタイプは例示に過ぎない。例えば、第1扉92及び第2扉94は、左右方向にスライドする引き戸であってもよい。また、第1扉92及び第2扉94は、それぞれ片開きの扉であるが、両開きの扉であってもよい。また、第1扉92及び第2扉94は、引き戸ではなく、蝶番を軸として回転する開き戸であってもよい。
第1固定機構92aは、開いた状態の第1扉92を固定し、第1扉92を開いた状態に維持する機構である。第2固定機構94aは、開いた状態の第2扉94を固定し、第2扉94を開いた状態に維持する機構である。第1固定機構92a及び第2固定機構94aは、扉92,94に設けられている被保持部と、クーラーカバー80に設けられている、弾性力や磁力を利用して被保持部を保持する保持機構と、を主に有する。なお、第1固定機構92a及び第2固定機構94aは、クーラーカバー80に設けられている被保持部と、扉92,94に設けられている保持機構と、を有するものであってもよい。例えば、第1固定機構92a及び第2固定機構94aとして、スナップ錠が用いられる。第1固定機構92a及び第2固定機構94aには、扉の位置の保持に用いられる各種機構が適宜選択されればよい。
なお、本実施形態では、開閉部材90は、開いた状態の扉92,94を固定する固定機構92a,94aだけを有している。ただし、これに限定されるものではなく、開閉部材90は、固定機構92a,94aに加え、閉じた状態の扉92,94を固定する固定機構を有していてもよい。
また、開いた扉92,94に自然に閉まる力が作用しない場合には、開閉部材90は固定機構92a,94aを有さなくてもよい。ただし、作業者等が意図せず扉92,94に接触して、扉92,94が意図せず閉まる等の事態の発生を抑制するためには、開いた扉92,94に自然に閉まる力が作用しない場合であっても、固定機構92a,94aが設けられることが好ましい。
(2−9)抵抗機構
抵抗機構200について、図7を参照しながら説明する。
抵抗機構200は、第1扉92及び第2扉94にそれぞれ設けられている。抵抗機構200は、クーラーカバー80の開口82を閉じている第1扉92が開く動作を阻害する機構である。また、抵抗機構200は、クーラーカバー80の開口84を閉じている第2扉94が開く動作を阻害する機構である。
抵抗機構200は、扉92,94のスライド方向に延びるフレーム210に設けられたラック220を有する。また、抵抗機構200は、扉92,94から、扉92,94のスライド方向と直行する方向にフレーム210側に延びるブラケット230に設けられた、ピニオンギア240を有する。ピニオンギア240は、扉92,94が開く時及び閉じる時にラック220と噛み合う。また、抵抗機構200は、ピニオンギア240の回転軸250に連結され、回転軸250に制動力(回転抵抗)を与える制動機構260を有する。制動機構260の種類は、適宜決定されればよい。例えば、制動機構260には、トロコイドポンプを利用した油圧式の制動機構が利用される。抵抗機構200では、扉92,94が開口82,84を閉じている状態において、扉92,94のブラケット230に設けられたピニオンギア240がラック220と噛み合った状態になるようにラック220が配置される。このような位置にラック220が配置されることで、抵抗機構200は、開口82,84を閉じている扉92,94が開く動作を阻害することができる。なお、制動機構260は、IP69K相当の放水に対して、開口82,84を閉じている扉92,94が開口82,84を閉じている状態を維持するように設計されることが好ましい。
また、抵抗機構200は、扉92,94が閉じる時にも制動機構260によって回転軸250に制動力を与えることで、扉92,94の動きを減速でき、扉92,94が勢いよく閉鎖されて作業員が指や手を挟んで負傷する可能性を低減できる。
ただし、回転軸250と制動機構260との間に一方向クラッチを設けることで、扉92,94が閉じる際には回転軸250に制動機構260の制動力が伝達されないように構成することもできる。このように構成する場合、X線検査装置100は、扉92,94が開く動作を阻害する抵抗機構200とは別に、扉92,94が閉まる動作を阻害する(扉92,94が閉まる速度を減速する)抵抗機構を有してもよい。扉92,94の開く動作と閉まる動作とにそれぞれ別の抵抗機構を設けることで、扉92,94の開く動作と閉まる動作とのそれぞれに対して、好ましい制動力を与えることができる。
なお、ここで説明した抵抗機構200は一例にすぎない。抵抗機構200には、第1扉92及び第2扉94の開放を妨げる向きに力を及ぼす各種機構を利用可能である。
(2−10)開閉検知センサ
開閉検知センサ96は、開閉部材90によるクーラーカバー80の開口82,84の開閉を検知するセンサである。開閉検知センサ96は、コントローラ60と通信可能に接続されており、コントローラ60に対して検知結果を送信する。
開閉検知センサ96には、第1扉92によるクーラーカバー80の開口82の開閉を検知するように構成・配置されるセンサと、第2扉94によるクーラーカバー80の開口84の開閉を検知するように構成・配置されるセンサと、の少なくとも一方を含む。好ましくは、開閉検知センサ96は、第1扉92によるクーラーカバー80の開口82の開閉を検知するように構成・配置されるセンサと、第2扉94によるクーラーカバー80の開口84の開閉を検知するように構成・配置されるセンサと、の両方のセンサを含む。
開閉検知センサ96は、扉92,94が開口82,84を閉じている状態を検知してもよいし、扉92,94が開口82,84を閉じていない状態(言い換えれば、扉92,94が開いている状態)を検知してもよい。
開閉検知センサ96には、例えば、投光器と受光器とを利用して検出対象の存在を検知する光電センサが用いられる。また、開閉検知センサ96には、扉92,94に取り付けられた磁石を非接触で検知する近接センサが用いられてもよい。また、開閉検知センサ96には、扉92,94が閉じている状態又は開いている状態を検知可能な、その他の種類のセンサが設けられてもよい。
また、開閉検知センサ96は、クーラーカバー80や扉92,94に取り付けられなくてもよい。例えば、開閉検知センサ96は、カメラがX線検査装置100を撮像した画像に基づいて扉92,94の開閉を検知するものであってもよい。
(2−11)コントローラ
コントローラ60は、X線検査装置100の各種機器の動作を制御する機器である。コントローラ60は、X線検査装置100の運転中にX線ラインセンサ30が検出した物品Pを透過したX線量に基づいてX線画像を生成する。コントローラ60は、生成したX線画像に基づいて物品Pの品質検査を行う。本実施形態では、コントローラ60は、生成したX線画像に基づいて物品Pの異物検査を行う。
コントローラ60は、X線照射器20、X線ラインセンサ30、モータ44、クーラー70,開閉検知センサ96、及びLCDモニタ50と電気的に接続されている(図3参照)。コントローラ60は、各種機器20、30、44、70,96、50の動作を制御する。また、コントローラ60は、X線ラインセンサ30、開閉検知センサ96、及びLCDモニタ50等から、各種情報を受け取る。また、コントローラ60は、X線検査装置100の下流側に配置され、X線検査装置100により異物を含んでいると判断された物品Pを不良品として振り分ける振分装置4とも通信可能に接続されている。
コントローラ60は、図3に示すように、制御・演算装置としてのCPU61と、ROM62、RAM63及びHDD(ハードディスクドライブ)64を含む記憶装置65と、を有する。CPU61、ROM62、RAM63、及びHDD64は、アドレスバス,データバス等のバスラインを介して相互に接続されている。
また、コントローラ60は、図示しない表示制御回路、キー入力回路及び通信ポートを有する。表示制御回路は、LCDモニタ50のデータ表示を制御する回路である。キー入力回路は、LCDモニタ50のタッチパネル機能を用いて入力されたキー入力データを取り込む回路である。通信ポートは、コントローラ60と、プリンタ等の外部機器やLAN等のネットワークとの接続を可能にするポートである。
記憶装置65には、CPU61によって実行される各種プログラムや、物品Pの異物検査に用いられるパラメータや、X線検査装置100の設定や、異物検査の検査結果等が記憶されている。物品Pの異物検査に用いられるパラメータは、例えば、異物を判定するための透過X線量の閾値等である。X線検査装置100の設定は、例えば、物品Pの検査速度の設定である。
CPU61は、記憶装置65に記憶されているプログラムを実行することで、X線画像生成部61a、異物有無検査部61b、報知部61c及び運転禁止部61dとして機能する。
(2−11−1)X線画像生成部
X線画像生成部61aは、X線ラインセンサ30によって検出された透過X線量(物品Pを透過したX線量)に基づいてX線画像(透過画像)を生成する。具体的には、X線画像生成部61aは、X線ラインセンサ30の各X線検出素子32から出力される、透過X線の強度に関するデータ(X線透過信号)を細かい時間間隔で取得し、データをマトリクス状に時系列につなぎ合わせて、物品Pの透過画像を生成する。
(2−11−2)異物有無検査部
異物有無検査部61bは、X線画像生成部61aにより生成された物品PのX線画像に基づいて、物品Pへの異物混入の有無を判断する。異物有無検査部61bは、幾つかの判断方式を有している。例えば、異物有無検査部61bは、基準レベル(閾値)を設定し、X線画像生成部61aにより生成されたX線画像に基準レベルよりも暗い箇所が存在する時に物品P内に異物が混入していると判断する。異物有無検査部61bは、各判断方式で判断した結果、いずれかの方式での判断において異物混入有りと判断されれば、その物品Pに異物が混入していると判断する。異物検査の結果は、X線検査装置100の下流側に配置された振分装置4に送信される。異物混入有りと判断された場合、コントローラ60は、LCDモニタ50に不良品表示を行う。
(2−11−3)報知部
CPU61は、好ましくは、以下のように動作する報知部61cとして機能する。
報知部61cは、開閉検知センサ96による検知結果に基づき、開閉部材90によるクーラーカバー80の開口82,84の開閉に関する情報(開閉関連情報)を報知する。具体的には、報知部61cは、開閉検知センサ96による検知結果に基づき、開閉関連情報をLCDモニタ50に表示させることで、開閉関連情報を報知する。
好ましくは、報知部61cは、X線検査装置100の運転開始前又は運転開始時に、開閉関連情報を報知する。例えば、報知部61cは、X線検査装置100の運転開始前に(例えば、記憶装置65に記憶されている操業開始時間の10分前に)、開閉検知センサ96が第1扉92及び/又は第2扉94が閉じられていると検知した場合に、第1扉92及び/又は第2扉94が閉じられている旨の警報画面や、第1扉92及び/又は第2扉94を開くことを要求する要求画面を開閉関連情報としてLCDモニタ50に表示させる。また、例えば、報知部61cは、X線検査装置100の運転開始時に(例えば、X線検査装置100の運転開始スイッチが押された時に)、開閉検知センサ96が第1扉92及び/又は第2扉94が閉じられていると検知した場合に、第1扉92及び/又は第2扉94が閉じられている旨の警報画面や、第1扉92及び/又は第2扉94を開くことを要求する要求画面を開閉関連情報としてLCDモニタ50に表示させる。また、例えば、報知部61cは、X線検査装置100の運転開始前又は運転開始時に、開閉検知センサ96が第1扉92及び/又は第2扉94が閉じられていると検知した場合に、上記の開閉関連情報に加え、又は、上記の開閉関連情報に代えて、X線検査装置100の運転不可である旨を開閉関連情報としてLCDモニタ50に表示させてもよい。
また、好ましくは、報知部61cは、X線検査装置100の運転終了時又は運転終了後に、開閉関連情報を報知する。例えば、報知部61cは、X線検査装置100の運転開始時に(例えば、X線検査装置100の運転停止スイッチが押された時に)、第1扉92及び/又は第2扉94が開いている旨の警報画面や、第1扉92及び/又は第2扉94を閉じることを要求する要求画面を開閉関連情報としてLCDモニタ50に表示させる。また、例えば、報知部61cは、X線検査装置100の運転終了後に(X線検査装置100の運転停止後に)、開閉検知センサ96が第1扉92及び/又は第2扉94が開いていると検知した場合に、第1扉92及び/又は第2扉94が開いている旨の警報画面や、第1扉92及び/又は第2扉94を閉じることを要求する要求画面を開閉関連情報としてLCDモニタ50に表示させる。
また、報知部61cは、開閉検知センサ96による検知結果に基づき、開閉部材90によるクーラーカバー80の開口82,84が開いているか閉じているかを常にLCDモニタ50に表示させることで、開閉関連情報を報知してもよい。
なお、報知部61cによる報知の形態は、LCDモニタ50への表示に限定されるものではない。例えば、報知部61cは、ランプの点灯で開閉関連情報を報知してもよい。また、報知部61cは、スピーカーからの音声で開閉関連情報を報知してもよい。また、報知部61cは、X線検査装置100を遠隔監視するコンピュータ(図示せず)や、作業者が携帯する携帯端末(図示せず)に対して開閉関連情報を送信することで、開閉関連情報を報知してもよい。
(2−11−4)運転禁止部
CPU61は、好ましくは、以下のように動作する運転禁止部61dとして機能する。
運転禁止部61dは、開閉部材90によりクーラーカバー80の開口82,84が閉じられていると開閉検知センサ96が検知した場合に、X線検査装置100の運転を禁止する。
例えば、運転禁止部61dは、第1扉92及び/又は第2扉94によりクーラーカバー80の開口82及び/又は開口84が閉じられていると開閉検知センサ96が検知した場合、停止しているX線検査装置100に対して運転開始が指示されてもX線検査装置100の運転を禁止することが好ましい。
また、例えば、運転禁止部61dは、X線検査装置100の運転中に、第1扉92及び/又は第2扉94によりクーラーカバー80の開口82及び/又は開口84が閉じられたと開閉検知センサ96が検知した場合、X線検査装置100の運転を禁止する(X線検査装置100を停止させる)ことが好ましい。
なお、運転禁止部61dがX線検査装置100の運転を禁止している場合や、運転禁止部61dが運転中のX線検査装置100を停止させた場合には、報知部61cはX線検査装置100の運転不可を報知することが好ましい。
(3)特徴
(3−1)
本実施形態のX線検査装置100は、X線源の一例としてのX線照射器20と、クーラー70と、クーラーカバー80と、開閉部材90と、を備える。クーラー70は、X線照射器20を冷却する。クーラーカバー80は、クーラー70を覆う。クーラーカバー80には内外を連通する開口82及び開口84が形成されている。開閉部材90は、クーラーカバー80に形成されている開口82,84を開閉する。
本実施形態では、開閉部材90は、クーラーカバー80に形成されている開口82を開閉する第1扉92と、クーラーカバー80に形成されている開口84を開閉する第2扉94と、を有する。
本実施形態のX線検査装置100では、外部の空気を取り込んでクーラー70に供給し、クーラー70で加熱された空気を外部へ排気するために用いられるクーラーカバー80の開口82,84に、これを開閉するための開閉部材90が設けられている。そのため、本X線検査装置100では、洗浄作業時にクーラーカバー80の内部に水が流入する可能性を低減できる。また、清掃作業者は、クーラーカバー80の開口82,84からの水の流入に細心の注意を払わずに清掃作業を行うことができるため、清掃時間を短縮できる。
(3−2)
本実施形態のX線検査装置100は、開閉検知センサ96を備える。開閉検知センサ96は、開閉部材90によるクーラーカバー80の開口82,84の開閉を検知する。
好ましくは、開閉検知センサ96には、第1扉92によるクーラーカバー80の開口82の開閉を検知するセンサと、第2扉94によるクーラーカバー80の開口84の開閉を検知するセンサと、を含む。
本実施形態のX線検査装置100では、開閉検知センサ96によるクーラーカバー80の開口82,84の開閉が検知される。そのため、クーラーカバー80の開口82,84が閉められているべき時に開いていたり、逆に、クーラーカバー80の開口82,84が開けられているべき時に閉じられていたりするミスの発生を監視することが容易である。
(3−3)
本実施形態のX線検査装置100は、報知部61cを備える。報知部61cは、開閉検知センサ96による検知結果に基づき、開閉部材90によるクーラーカバー80の開口82,84の開閉に関する情報を報知する。
本X線検査装置100では、開閉部材90によるクーラーカバー80の開口82,84の開閉に関する情報が報知される。そのため、クーラーカバー80の開口82,84が閉められているべき時に開いていたり、逆に、クーラーカバー80の開口82,84が開けられているべき時に閉じられていたりするミスの発生を抑制できる。
(3−4)
本実施形態のX線検査装置100では、報知部61cは、X線検査装置100の運転開始前又は運転開始時に、開閉部材90によるクーラーカバー80の開口82,84の開閉に関する情報を報知する。
本X線検査装置100では、X線照射器20の冷却が必要であるにも関わらず、クーラーカバー80の開口82,84が閉じられた状態でX線検査装置100が運転される事態の発生が抑制されやすい。
(3−5)
本実施形態のX線検査装置100では、報知部61cは、X線検査装置100の運転終了時又は運転終了後に、開閉部材90によるクーラーカバー80の開口82,84の開閉に関する情報を報知する。
本X線検査装置100では、その後にX線検査装置100が洗浄される可能性のあるX線検査装置100の運転終了時又は運転終了後に、開閉部材90によるクーラーカバー80の開口82,84の開閉に関する情報が報知される。そのため、本X線検査装置100では、クーラーカバー80の開口82,84が開いたままでX線検査装置100の洗浄が行われる事態の発生が抑制されやすい。
(3−6)
本実施形態のX線検査装置100では、報知部61cは、開閉部材90によりクーラーカバー80の開口82,84が閉じられていると開閉検知センサ96が検知した場合に、X線検査装置100の運転不可を報知する。
本X線検査装置100では、X線照射器20の冷却が必要であるにも関わらず、クーラーカバー80の開口82,84が閉じられた状態でX線検査装置100が運転される事態の発生が抑制されやすい。
(3−7)
本実施形態のX線検査装置100は、運転禁止部61dを備える。運転禁止部61dは、開閉部材90によりクーラーカバー80の開口82,84が閉じられていると開閉検知センサ96が検知した場合に、X線検査装置100の運転を禁止する。
本X線検査装置100では、クーラーカバー80の開口82,84が閉じられている状態でX線検査装置100を運転できないため、X線照射器20等の過熱などの不具合の発生を抑制できる。
(3−8)
本X線検査装置100では、クーラーカバー80は直方体状の内部空間Aを形成する。
本X線検査装置100では、クーラーカバー80をシンプルな形状で実現できる。
(3−9)
本X線検査装置100は、抵抗機構200を備える。抵抗機構200は、クーラーカバー80の開口82,84を閉じている開閉部材90が開く動作を阻害する。好ましくは、クーラーカバー80の開口82を閉じている第1扉92、及び、クーラーカバー80の開口84を閉じている第2扉94の両方に、扉92,94が開く動作を阻害する抵抗機構200が設けられる。
本X線検査装置100では、抵抗機構200の存在により開閉部材90の開く動作が阻害される。そのため、開閉部材90を何らかの手段で固定していなくても、X線検査装置100の洗浄時に容易に開閉部材90が開いて内部に水が流入することを抑制でき、利便性が高い。
(3−10)
本X線検査装置100は、抵抗機構200は、IP69K相当の放水に対して、クーラーカバー80の開口82,84を閉じている開閉部材90が閉じている状態を維持する。
本X線検査装置100では、IP69K相当の放水が行われた場合にもクーラーカバー80の開口82,84が開閉部材90により閉じられた状態が維持される。そのため、殺菌や滅菌を目的としてX線検査装置100の高圧洗浄が行われる場合にも、X線検査装置100の洗浄時に容易に開閉部材90が開いて内部に水が流入することを抑制できる。
(4)変形例
以下に上記実施形態の変形例を示す。なお、変形例は、互いに矛盾しない範囲で、適宜組み合わされてもよい。
(4−1)変形例A
上記実施形態ではクーラーカバー80には2つの開口82,84が形成されているが、クーラーカバー80に形成される開口の数は2つに限定されるものではない。例えば、クーラーカバー80に形成される1つの開口が、吸気口及び排気口の両方の機能を果たしてもよい。また、クーラーカバー80には3つ以上の開口が形成されてもよい。
(4−2)変形例B
上記実施形態では、開閉部材90は、クーラーカバー80の開口82,84を開閉する扉92,94を有するが、これに限定されるものではない。例えば、開閉部材90は、扉92,94の代わりにクーラーカバー80の開口82,84を開閉するシャッターを有していてもよい。
(4−3)変形例C
上記実施形態のクーラーカバー80は、直方体状の内部空間Aを形成する。ただし、これに限定されるものではない。
例えば、図10A及び図10Bのように、X線検査装置100Aは、半円柱状の内部空間A’を形成するクーラーカバー80Aを有してもよい。なお、ここでの半円柱状は、正円柱を、正円の中心を通過する円柱の軸方向に平行な平面に沿って真半分に分割した形状に限定されるものではない。ここでの半円柱状には、正円柱を、円柱の軸方向に平行又は略平行な平面に沿って略半分に分割した形状を含む。また、ここでの半円柱状には、楕円柱を、楕円柱の軸方向に平行又は略平行な平面に沿って真半分又は略半分に分割した形状を含む。
なお、X線検査装置100Aのクーラーカバー80Aには、2つの開口82,84ではなく、単一の開口82Aが形成される。開口82Aは、吸気口及び排気口の両方の機能を兼ねる。また、X線検査装置100Aの開閉部材90Aは、単一の扉93を有する。X線検査装置100Aでは、クーラーカバー80Aの開口82Aが1つであるため、1つの扉93で開口82Aを開閉することができ、扉93の開け忘れや閉め忘れが特に抑制されやすい。
なお、X線検査装置100Aは、クーラーカバー80Aの外観形状及び開閉部材90Aの構成を除き、上記実施形態のX線検査装置100と同様であるため、上記以外の説明は省略する。
(4−4)変形例D
上記実施形態では、開閉部材90の第1扉92及び第2扉94は、手動で開閉される扉であるが、これに限定されるものではない。
開閉部材90の第1扉92及び第2扉94は、モータ、空気圧、油圧等の力で開閉する扉であってもよい。そして、開閉部材90の第1扉92及び第2扉94は、作業員のスイッチ操作で開閉する扉であってもよいし、コントローラ60の指示等で自動開閉する扉であってもよい。開閉部材90の第1扉92及び第2扉94が自動で開閉する扉である場合には、コントローラ60は、例えば、X線検査装置100の運転開始時に扉92,94を開け、X線検査装置100の運転終了時に扉92,94を閉める。
本発明は、X線検査装置に広く適用でき、有用である。
20 X線照射器(X線源)
61c 報知部
61d 運転禁止部
70 クーラー
80,80A クーラーカバー
82,82A,84 開口
90,90A 開閉部材
96 開閉検知センサ
100,100A X線検知装置
200 抵抗機構
A,A’ 内部空間(クーラーカバーが形成する空間)
特開2018−155550号公報

Claims (10)

  1. X線源と、
    前記X線源を冷却するためのクーラーと、
    内外を連通する開口が形成されている、前記クーラーを覆うクーラーカバーと、
    前記開口を開閉する開閉部材と、
    を備える、X線検査装置。
  2. 前記開閉部材による前記開口の開閉を検知する開閉検知センサを更に備える、
    請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記開閉検知センサによる検知結果に基づき、前記開閉部材による前記開口の開閉に関する情報を報知する報知部を更に備える、
    請求項2に記載のX線検査装置。
  4. 前記報知部は、少なくとも前記X線検査装置の運転開始前又は運転開始時に、前記開閉部材による前記開口の開閉に関する情報を報知する、
    請求項3に記載のX線検査装置。
  5. 前記報知部は、少なくとも前記X線検査装置の運転終了時又は運転終了後に、前記開閉部材による前記開口の開閉に関する情報を報知する、
    請求項3又は4に記載のX線検査装置。
  6. 前記報知部は、前記開閉部材により前記開口が閉じられていると前記開閉検知センサが検知した場合に、前記X線検査装置の運転不可を報知する、
    請求項3から5のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  7. 前記開閉部材により前記開口が閉じられていると前記開閉検知センサが検知した場合に、前記X線検査装置の運転を禁止する運転禁止部を更に備える、
    請求項2から6のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  8. 前記クーラーカバーは、直方体状又は半円柱状の空間を形成する、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  9. 前記開口を閉じている前記開閉部材が開く動作を阻害する抵抗機構を更に備える、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  10. 前記抵抗機構は、IP69K相当の放水に対して、前記開口を閉じている前記開閉部材が前記開口を閉じている状態を維持する、
    請求項9に記載のX線検査装置。
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