JP2020111437A - Cフック吊り具およびこれを用いた搬送方法 - Google Patents

Cフック吊り具およびこれを用いた搬送方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020111437A
JP2020111437A JP2019003538A JP2019003538A JP2020111437A JP 2020111437 A JP2020111437 A JP 2020111437A JP 2019003538 A JP2019003538 A JP 2019003538A JP 2019003538 A JP2019003538 A JP 2019003538A JP 2020111437 A JP2020111437 A JP 2020111437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
steel plate
pin
arms
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019003538A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7056589B2 (ja
Inventor
宗吉 藤原
Sokichi Fujiwara
宗吉 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2019003538A priority Critical patent/JP7056589B2/ja
Publication of JP2020111437A publication Critical patent/JP2020111437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7056589B2 publication Critical patent/JP7056589B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

【課題】種々のサイズの鋼板を搬送する場合であっても、荷揺れの発生を抑制することができる鋼板のCフック吊り具を提供すること。【解決手段】Cフック吊り具1は、被搬送物Kの長手方向に延びる吊具本体10と、吊具本体10の下部に被搬送物Kの長手方向に沿って並んで取り付けられ、被搬送物Kの幅方向へ延び、被搬送物Kが載置される載置面23Aを備えた複数のアーム20と、吊具本体の上部であって、被搬送物Kの幅方向において異なる位置に配置された複数の吊り具用ピン13X、13Yと、各アーム20に着脱可能に取り付けられ、アーム20上における被搬送物Kの幅方向の載置位置を位置決めする位置調整部材30と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば種々の尺度の鋼材等の被搬送物を搬送する際に、フックにより吊り上げられるCフック吊り具およびこれを用いた搬送方法に関する。
厚鋼板(もしくは厚板)の焼き入れを行う際、厚板材を焼き入れ水槽まで搬送して浸漬させる。このとき、厚板材を一端側から吊り上げ、焼き入れ水槽へ搬送する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、鋼板の一端側に切欠きが形成されており、切欠きに工具を引っ掛けて鋼板を搬送する方法が開示されている。しかしながら、特許文献1の場合、ある一定以上の長さの鋼板では反りが発生してしまう上、鋼板を切り欠く必要があり歩留りが低下する。
そこで、C字状に形成されたアーム上に長尺の鋼板を載置して搬送するCフック吊り具が提案されている(たとえば特許文献2、3参照)。特許文献2には、バランスを調整するために、メインフレームの上部にバランスウェイトが設けられたCフック吊り具が開示されている。特許文献3には、鋼材を載置する載置部の姿勢を固定するため、支軸を嵌める凹部からなる姿勢保持部位が設けられた鋼板吊具が開示されている。
特開2013−100148号公報 特開平9−278347号公報 特開2015−105184号公報
特許文献2、3の吊具の場合、いずれもバランスが取れる鋼板のサイズが限られている。すなわち、搬送する鋼板のサイズが変わった場合、鋼板を載置したCフック吊り具全体の重心位置がずれる。よって、鋼板のサイズによっては、鋼板の幅方向のクレーンのフックによる吊点と重心位置とがずれ、荷揺れが発生してしまう。
本発明は、被搬送物のサイズが変更された場合でも、荷揺れの発生を抑制することができるCフック吊り具及びこれを用いた搬送方法を提供することを目的とする。
本発明は、これら課題を解決するために以下の構成を有する。
[1] フックにより吊り上げられ、長尺の被搬送物を搬送するCフック吊り具であって、
前記被搬送物の長手方向に延びる吊具本体と、
前記吊具本体の下部に前記被搬送物の長手方向に沿って並んで取り付けられ、前記被搬送物を載置するための前記被搬送物の幅方向へ延びる載置面を備えた複数のアームと、
前記吊具本体の上部であって、前記被搬送物の幅方向において異なる位置に配置された複数の吊り具用ピンと、
前記各アームに着脱可能に取り付けられ、前記アーム上の前記被搬送物の幅方向の載置位置を調整する位置調整部材と、
を備えたことを特徴とするCフック吊り具。
[2] 複数の前記吊り具用ピンは、
前記被搬送物が載置されていない状態でフックに吊られたときに、前記アームの前記載置面が前記被搬送物の幅方向において略水平に保たれる位置に設けられた基準ピンと、
前記基準ピンに対して前記被搬送物の幅方向へずれた位置に設けられた調整ピンと、
を有し、
前記位置調整部材は、前記被搬送物が複数の前記アーム上に載置された際に、フックに吊られている前記基準ピンもしくは前記調整ピンの下側に重心位置がくるように、前記被搬送物の幅方向の載置位置を位置決めすることを特徴とする[1]に記載のCフック吊り具。
[3] 複数の前記吊り具用ピンのそれぞれは、異なる高さ位置に設けられていることを特徴とする[1]または[2]に記載のCフック吊り具。
[4] [1]から[3]のいずれかに記載のCフック吊り具を用いた搬送方法であって、
複数の前記アーム上に載置する前記被搬送物のサイズに応じて、前記アーム上に前記位置調整部材を配置し、
前記アームの前記載置面が略水平に保たれる位置に設けられた前記吊り具用ピンにフックを接続して、前記Cフック吊り具を前記被搬送物の下側まで移動させ、
複数の前記吊り具用ピンのうち、前記被搬送物が複数の前記アーム上に載置された際に重心位置の上側に位置する前記吊り具用ピンを選択してフックを掛け、前記被搬送物を搬送する
ことを特徴とするCフック吊り具を用いた搬送方法。
本発明によれば、複数のピンを用いたフックによる吊点の変更及び位置調整部材を用いた被搬送物の載置位置の調整により、鋼板のサイズに応じて搬送時に載置部が略水平になるように、被搬送物を載置したCフック吊り具全体の重心位置を調整することができる。このため、どのようなサイズの被搬送物であっても搬送時の荷揺れを抑制することができる。
本発明のCフック吊り具の好ましい実施形態を示す斜視図である。 本発明のCフック吊り具の好ましい実施形態を示すX−Y平面図及びY−Z平面図である。 本発明のCフック吊り具の好ましい実施形態を示すX−Z平面図である。 アームの載置部に位置調整部材が設置された様子を示す模式図である。 位置調整部材の一例を示す模式図である。 Cフック吊り具を鋼板の焼き入れに用いた場合のCフック吊り具の動作例を示す模式図である。 Cフック吊り具を鋼板の焼き入れに用いた場合のCフック吊り具の動作例を示す模式図である。 Cフック吊り具を鋼板の焼き入れに用いた場合のCフック吊り具の動作例を示す模式図である。 本発明のCフック吊り具の別の実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明のCフック吊り具の好ましい実施形態を示す斜視図であり、図2は本発明のCフック吊り具の好ましい実施形態を示すX−Y平面図及びY−Z平面図であり、図3は本発明のCフック吊り具の好ましい実施形態を示すX−Z平面図である。図1〜図3のCフック吊り具1は、被搬送物として例えば数十トンの重量からなる長尺の厚板鋼板を焼き入れ水槽まで搬送して焼き入れを行うために用いられる。
Cフック吊り具1は、被搬送物Kの長手方向(矢印Y方向)に延びる吊具本体10と、吊具本体10の上部10Xに設けられ、クレーンのフックCRに連結される吊点調整ユニット13と、吊具本体10の下部に鋼板の長手方向(矢印Y方向)に並んで取り付けられた複数のアーム20とを有する。
吊具本体10は、鋼板Kの長手方向(矢印Y方向)に延びた連結ビーム11と、連結ビーム11に固定され、鋼板Kの幅方向(矢印X方向)に延びた複数のアーム取付部材12とを有する。複数のアーム取付部材12は、連結ビーム11に対して例えば等間隔のピッチで長手方向(矢印Y方向)に並んで固定されている。なお、連結ビーム11において、各アーム取付部材12の中心から上方に延びた位置にはリブLBが形成されている。これにより、アーム20に被搬送物Kが載置されたときに連結ビーム11及びアーム取付部材12に掛かる負荷に耐える強度を確保することができる。
複数のアーム取付部材12は、それぞれ連結ビーム11の中心CLに対し対称となるように配列されており、アーム20を着脱可能に取り付けるためのボルト穴をそれぞれ有している。なお、アーム20も各アーム取付部材12に対し中心CLに対し対称になるように取り付けられる。これにより、吊り上げ時に吊具本体10の長手方向(矢印Y方向)のバランスを取り、荷揺れの発生を抑制することができる。
吊点調整ユニット13は、例えば中心CLに対し対称となる位置に2つ設けられており、各吊点調整ユニット13は、それぞれクレーンのフックCRが連結される複数の吊り具用ピンを備える。すなわち、各吊点調整ユニット13は、それぞれ吊具本体10の上部10Xから上方へ延びる2枚の支持フレーム13Aと、両端が支持フレーム13Aにそれぞれ固定された基準ピン13X及び調整ピン13Yとを有する。この調整ピン13Yは、基準ピン13Xとは異なる高さ位置に設けられている。これにより、基準ピン13Xと調整ピン13Yとの間のフックCRの付け替え作業を効率よく行うことができる。
基準ピン13X及び調整ピン13Yは、それぞれ軸継手を介して支持フレーム13Aに固定されている。これにより、基準ピン13X及び調整ピン13Yにおいて、経年劣化等により芯ずれが生じた際に位置決め調整によって荷揺れ等の発生を抑制することができる。なお、1枚の支持フレーム13Aに基準ピン13X及び調整ピン13Yの双方が取り付けられた場合について例示しているが、基準ピン13X及び調整ピン13Yがそれぞれ別々の支持フレームに取り付けられていても良い。
基準ピン13X及び調整ピン13Yは、吊具本体10の幅方向(矢印X方向)の異なる位置に設けられる。基準ピン13Xは、Cフック吊り具1全体の重心位置CG1の直上に位置している。したがって、アーム20上に鋼板Kが載置されていない無負荷状態で基準ピン13XがフックCRにより保持されているとき、アーム20は水平に保たれる。また、鋼板Kがアーム20上に載置されている場合であっても、重心位置CG1が基準ピン13Xの下側に位置しているとき、アーム20は水平に保たれた状態で鋼板Kを保持する。
調整ピン13Yは、Cフック吊り具1全体の重心位置CG1から水平方向(矢印X方向)に距離DL分ずれた位置に設けられている。したがって、鋼板Kがアーム20に載置されていない場合で調整ピン13YがフックCRに吊り上げられたとき、アーム20が上向きに傾斜した状態で吊り上げられることになる。一方、図3に示すように、搬送可能な最大サイズの鋼板Kが載置された場合、鋼板Kが載置されたCフック吊り具1全体の重心位置CG10が調整ピン13Yの下側まで移動する。そして、アーム20に載置された鋼板Kが水平状態を維持して吊り上げられることになる。
図1〜図3の複数のアーム20は、それぞれC字状に形成されたものであり、吊具本体10に取り付けられる固定部21と、固定部21から下方へ向かって延びる側壁部22と、側壁部22から鋼板Kの幅方向(矢印Y方向)へ延び、鋼板Kが載置される載置部23とを有する。また、側壁部22には、鋼板Kもしくは後述する位置調整部材30の側面に接触して位置決めを行うスキッド24が設けられている。
固定部21は、ボルト等の固定部材を介して吊具本体10のアーム取付部材12に固定されており、固定部21とアーム取付部材12との間にシムが挿入可能になっている。また、固定部21上には、バランスウェイト25が載置されている。そして、経年劣化等によりバランス調整が必要な場合には、シムの挿入またはバランスウェイト25の増減により、Cフック吊り具1の幅方向(矢印X方向)及び長手方向(矢印Y方向)のバランスを調整することができる。
ここで、上述のように、鋼板Kの板厚及び幅の寸法に応じて、基準ピン13X及び調整ピン13Yのいずれか一方が吊点として選択できるようにしている。そして、図4に示すように、最大の板厚・板幅の鋼板Kがアーム20上に載置されたとき、調整ピン13YがクレーンのフックCRによって吊られ、アーム20が幅方向(矢印X方向)の水平を保つ。一方、基準ピン13Xで吊っても調整ピン13Yで吊っても、アーム20の載置部23を水平に保つことができない場合がある。鋼板Kの板厚及び板幅の各寸法によっては、鋼板Kを載置したCフック吊り具1全体の重心位置が、基準ピン13Xもしくは調整ピン13Yの直下に位置しないからである。
例えば、鋼板Kの幅が小さいとき、鋼板Kを載置したCフック吊り具1全体の重心位置が、基準ピン13Xよりも側壁部22側に位置してしまう場合がある。すると、基準ピン13X及び調整ピン13Yのいずれで吊っても、載置部23は上を向く方向に傾く。また、鋼板Kの板厚又は幅によっては、鋼板Kを載置したCフック吊り具1全体の重心位置が、基準ピン13X及び調整ピン13Yの間に位置する場合がある。このとき、基準ピン13Xが吊られているときには載置部23の先端側が下方に傾き、調整ピン13Yが吊られているときには載置部23の先端側が上方に傾く。そこで、Cフック吊り具1は、各アーム20に着脱可能に取り付けられ、アーム20上における鋼板Kの幅方向(矢印X方向)の載置位置を位置決めする位置調整部材30を有する。
図4は、アームの載置部に位置調整部材が設置された様子を示す模式図であり、図5は位置調整部材の一例を示す模式図である。図4及び図5の位置調整部材30は、例えばアーム20の側壁部22と鋼板Kの側端との距離を調整するスペーサーからなる。位置調整部材30は、載置部23上に設置されるスペーサー本体31と、スペーサー本体31の側面から下方に延び、載置部23に係止される係止部32と、スペーサー本体31の上面に設けられ、スペーサー本体31を把持するための把持部33とを有する。スペーサー本体31は、例えば直方体形状を有し、載置部23とほぼ同一の奥行と、所定の幅を有している。係止部32は、スペーサー本体31の側面から下側に向かって延び、載置部23の側面において係止される。
そして、位置調整部材30は、載置部23上において、スキッド24に接触する位置から順に配列される。ここで、鋼板Kの板厚、幅等により、載置部23上のどの位置に位置決めすれば、全体の重心位置が基準ピン13X、あるいは調整ピン13Yの下側に位置するかを予め計算できる。そして、位置調整部材30が、鋼板Kの板厚又は幅等に応じた計算結果に基づき、幅方向(矢印X方向)に並んで配置されていく。位置調整部材30の配列個数が増えるたびに、載置部23上の鋼板Kの一側端は調整ピン13Y側に移動していき、これに伴い重心位置も調整ピン13Y側に移動していく。
このように、鋼板Kを載置したCフック吊り具1全体の重心位置が、基準ピン13Xもしくは調整ピン13Yのいずれか一方の下側に位置するように、アーム20上に載置された鋼板Kの幅方向の位置が位置調整部材30を用いて調整される。なお、鋼板Kが数十トンであるのに対し、位置調整部材は例えば10〜20kg程度のものである。つまり、位置調整部材の重量で水平バランスを取るのではなく、鋼板Kの載置位置によって水平バランスを取るようになっている。
図6〜図8は、Cフック吊り具1を鋼板の焼き入れに用いた場合のCフック吊り具1の動作例を示す模式図であり、図6〜図8を参照してCフック吊り具1の動作例について説明する。まず、複数のアーム20上に載置する鋼板Kのサイズに応じて、アーム20上に位置調整部材が配置される。なお、図6〜図8において、位置調整部材30は装着されておらず、調整ピン13YがフックCRに吊るされたときにアーム20が水平に保たれる鋼板Kを搬送する場合について例示する。
まず、図6に示すように、基準ピン13XがフックCRにより吊り上げられ、Cフック吊り具1が位置決め用の架台2に置かれる。一方で、鋼板Kは、加熱炉により加熱され、炉台車3上の枕材3Aに載置された状態で取り出される。なお、位置決め用架台2の高さは、載置部23が炉台車3と鋼板Kとの間に位置する高さに設定されている。
アーム20の載置面23Aが略水平に保たれる位置に設けられた基準ピン13XにフックCRが接続された状態で、Cフック吊り具1が鋼材Kの下側まで移動する。すると、図7に示すように、アーム20の載置部23が、枕材3A上に配置された鋼板Kと炉台車との間に入り込み、載置部23が鋼板Kの下面側に位置決めされる。このように、アーム20の載置部23が、傾くことなく水平状態を維持したまま、鋼板Kと炉台車3との間に挿入される。
その後、図8に示すように、載置部23が鋼板Kの下面に位置決めされた状態において、フックCRが基準ピン13Xから調整ピン13Yへ付け替えられる。調整ピン13YがフックCRにより上方へ吊り上げられる。すると、載置部23上に鋼板Kが載置された状態でCフック吊り具1全体が上方へ吊り上げられる。このとき、調整ピン13YがフックCRで吊られることで水平バランスが保たれ、荷揺れの発生を抑えることができる。
上記実施形態によれば、複数のピン13X、13Yによる吊点の変更及び位置調整部材30を追加することにより、鋼板Kの搬送時において、鋼板Kのサイズに応じて載置部23が略水平になるように重心位置CGを調整することができる。このため、どのようなサイズの鋼板であっても搬送時の荷揺れを抑制することができる。
すなわち、搬送する鋼板Kのサイズによっては、全体の重心位置CG1が、基準ピン13Xの直下には位置しない場合がある。このような重心位置がずれた状態で、Cフック吊り具1がフックCRにより吊り上げられると、矢印R方向への旋回もしくは荷揺れの原因になる。そこで、Cフック吊り具1においては、基準ピン13Xと調整ピン13Yとの2つの吊点が設けられている。すると、基準ピン13Xの直下に重心が位置する場合だけでなく、調整ピン13Yの直下に重心が位置する場合にも、バランスが取れるようにしている。
一方、基準ピン13Xと調整ピン13Yとの間に重心位置CGが位置する場合がある。この場合、基準ピン13Xまたは調整ピン13Yのどちらで吊り上げても、Cフック吊り具1が吊点を中心に旋回してしまう。そこで、全体の重心位置が基準ピン13Xまたは調整ピン13Yの下側に位置するように、鋼板Kの載置位置が位置調整部材30によって調整される。すなわち、鋼板Kの板厚もしくは幅等に応じて、吊点及び鋼板Kの載置位置が調整されて、種々のサイズの鋼板Kが吊られる際にも、重心位置が基準ピン13Xもしくは調整ピン13Yの直下に位置するようにする。このように、調整ピン13Y及び位置調整部材30の組み合わせにより、旋回または荷揺れの発生を抑制して搬送可能な鋼板Kの適応サイズを拡張することができる。
また、従来のように、鋼板Kに吊り上げるための切り欠きを形成する必要がないため、鋼板Kの長さの制約を大幅に改善することができる。さらに、モータ駆動などの電気設備などを有さず、吊点、スペーサーと単純な構造でバランスを取るため、高温である鋼板に対しても故障することがない。また、Cフックにより鋼板Kを水平状態のまま吊り上げるようにしたため、どのようなサイズの鋼板Kであっても反りを発生させることがない。
この際、鋼板Kの寸法等が分かれば、事前に位置調整部材30をアーム20に取り付けた状態で作業を開始することができる。よって、Cフック吊り具1が鋼板Kの載置位置まで移動する際には基準ピン13Xで吊り上げておけば、Cフック吊り具1が揺れることがなく、アーム20の載置部23をほぼ水平状態に保ちながら移動させることができる。そして、アーム20が鋼板Kの下側に位置するとともに、鋼板Kの一側端が位置調整部材30に接触した状態で、フックCRを調整ピン13Yに付け替える。その後に、調整ピン13Yを吊点としてCフック吊り具1全体が吊り上げられることにより、鋼板Kの搬送中において、バランスした状態で吊り上げ、ハンドリングすることができる。
また、基準ピン13Xと調整ピン13Yとが、それぞれ異なる高さ位置に設けられていれば、基準ピン13Xと調整ピン13Yとのフックとの間の付け替え作業時に、互いに干渉せずに効率よく作業を行うことができる。
本発明の実施形態は、上記実施形態に限定されず、種々の変更を加えることができる。上記実施形態において、被搬送物Kが鋼板である場合について例示しているが、例えば長尺のパイプ等の鋼板K以外のものであってもよい。また、上記実施形態において、Cフック吊り具1が鋼板Kの焼き入れ時に厚板鋼材を搬送する場合について例示しているが、搬送するものであれば用途は焼き入れに限定しない。
また、図1の吊点調整ユニット13において、基準ピン13Xが調整ピン13Yよりも高く配置されている場合について例示しているが、図9のように、調整ピン113Yが基準ピン113Xよりも高く配置されてもよい。さらに、図9に示すように基準ピン113X及び調整ピン113Yが別々の支持フレームにより支持されていてもよい。
さらに、上記実施形態において、Cフック吊り具1は、調整ピン13Yを1つ有する場合について例示しているが、これに限定されず、例えば2つ以上有していてもよい。
また、位置調整部材30は、スリッド24側から順に並べていくスペーサーからなる場合について例示しているが、これに限定されず、位置を調整できるものであればなんでもよく、例えば鋼材Kの側端となる部位にだけ固定されるようなものであってもよい。
1 Cフック吊り具
2 架台
3 炉台車
3A 枕材
10 吊具本体
11 連結ビーム
12 アーム取付部材
13 吊点調整ユニット
13A 支持フレーム
13X 基準ピン
13Y 調整ピン
20 アーム
21 固定部
22 側壁部
23 載置部
23A 載置面
24 スキッド
25 バランスウェイト
30 位置調整部材
31 スペーサー本体
32 係止部
33 把持部
CG1、CG10 重心位置
CL 中心
CR フック
DL 距離
K 被搬送物(鋼板)
LB リブ

Claims (4)

  1. フックにより吊り上げられ、長尺の被搬送物を搬送するCフック吊り具であって、
    前記被搬送物の長手方向に延びる吊具本体と、
    前記吊具本体の下部に前記被搬送物の長手方向に沿って並んで取り付けられ、前記被搬送物を載置するための前記被搬送物の幅方向へ延びる載置面を備えた複数のアームと、
    前記吊具本体の上部であって、前記被搬送物の幅方向において異なる位置に配置された複数の吊り具用ピンと、
    前記各アームに着脱可能に取り付けられ、前記アーム上の前記被搬送物の幅方向の載置位置を調整する位置調整部材と、
    を備えたことを特徴とするCフック吊り具。
  2. 複数の前記吊り具用ピンは、
    前記被搬送物が載置されていない状態でフックに吊られたときに、前記アームの前記載置面が前記被搬送物の幅方向において略水平に保たれる位置に設けられた基準ピンと、
    前記基準ピンに対して前記被搬送物の幅方向へずれた位置に設けられた調整ピンと、
    を有し、
    前記位置調整部材は、前記被搬送物が複数の前記アーム上に載置された際に、フックに吊られている前記基準ピンもしくは前記調整ピンの下側に重心位置がくるように、前記被搬送物の幅方向の載置位置を位置決めすることを特徴とする請求項1に記載のCフック吊り具。
  3. 複数の前記吊り具用ピンのそれぞれは、異なる高さ位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のCフック吊り具。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のCフック吊り具を用いた搬送方法であって、
    複数の前記アーム上に載置する前記被搬送物のサイズに応じて、前記アーム上に前記位置調整部材を配置し、
    前記アームの前記載置面が略水平に保たれる位置に設けられた前記吊り具用ピンにフックを接続して、前記Cフック吊り具を前記被搬送物の下側まで移動させ、
    複数の前記吊り具用ピンのうち、前記被搬送物が複数の前記アーム上に載置された際に重心位置の上側に位置する前記吊り具用ピンを選択してフックを掛け、前記被搬送物を搬送する
    ことを特徴とするCフック吊り具を用いた搬送方法。
JP2019003538A 2019-01-11 2019-01-11 Cフック吊り具およびこれを用いた搬送方法 Active JP7056589B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019003538A JP7056589B2 (ja) 2019-01-11 2019-01-11 Cフック吊り具およびこれを用いた搬送方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019003538A JP7056589B2 (ja) 2019-01-11 2019-01-11 Cフック吊り具およびこれを用いた搬送方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020111437A true JP2020111437A (ja) 2020-07-27
JP7056589B2 JP7056589B2 (ja) 2022-04-19

Family

ID=71666563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019003538A Active JP7056589B2 (ja) 2019-01-11 2019-01-11 Cフック吊り具およびこれを用いた搬送方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7056589B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220026429A (ko) * 2020-08-25 2022-03-04 (주)이레에프에이 부하물 개수를 제어하는 크레인 및 그 제어방법

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5676681U (ja) * 1979-11-16 1981-06-22
JPH0616382A (ja) * 1992-07-03 1994-01-25 Hosei Kensetsu Kk 挾込み形ブロック挾持具
JPH0731993U (ja) * 1993-11-15 1995-06-16 岐阜プラスチック工業株式会社 側溝蓋のための吊り具
JPH08108987A (ja) * 1994-10-07 1996-04-30 Aichi Corp 吊上げ用治具
EP1832544A2 (de) * 2006-03-09 2007-09-12 INDUKRAN GmbH C-Haken mit automatischem Gewichtsausgleich
KR20080086596A (ko) * 2007-03-23 2008-09-26 최호근 리프트 장치
JP2015105184A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 Jfeスチール株式会社 鋼板吊具及び鋼板吊下方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5676681U (ja) * 1979-11-16 1981-06-22
JPH0616382A (ja) * 1992-07-03 1994-01-25 Hosei Kensetsu Kk 挾込み形ブロック挾持具
JPH0731993U (ja) * 1993-11-15 1995-06-16 岐阜プラスチック工業株式会社 側溝蓋のための吊り具
JPH08108987A (ja) * 1994-10-07 1996-04-30 Aichi Corp 吊上げ用治具
EP1832544A2 (de) * 2006-03-09 2007-09-12 INDUKRAN GmbH C-Haken mit automatischem Gewichtsausgleich
KR20080086596A (ko) * 2007-03-23 2008-09-26 최호근 리프트 장치
JP2015105184A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 Jfeスチール株式会社 鋼板吊具及び鋼板吊下方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220026429A (ko) * 2020-08-25 2022-03-04 (주)이레에프에이 부하물 개수를 제어하는 크레인 및 그 제어방법
KR102439322B1 (ko) * 2020-08-25 2022-09-02 (주)이레에프에이 부하물 개수를 제어하는 크레인 및 그 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP7056589B2 (ja) 2022-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108349649B (zh) 取出装置及保管装置
JP2020111437A (ja) Cフック吊り具およびこれを用いた搬送方法
CN105819119A (zh) 铁路集装敞顶式玻璃运输专用箱
JP2004250188A (ja) 吊り上げ治具
JP7201629B2 (ja) 荷役用天秤および荷役方法
JP2004269096A (ja) 重量物用吊具
JP6020429B2 (ja) 鋼板吊具及び鋼板吊下方法
JPH08133661A (ja) コンクリートブロック吊り上げ具
US11214467B2 (en) Lifting system and a carrier element for such a lifting system
JP2010070370A (ja) 揚重用吊り天秤
JP5303261B2 (ja) 原料保持容器搬送用吊り具および同原料保持容器
JP7153897B2 (ja) 吊り下げ支持機具および搬送方法
JP2010100351A (ja) ドラム缶掴み具
KR101630134B1 (ko) 굴삭기에 적용되는 스프레더 바
JP5088112B2 (ja) パーマネントカソードの運搬装置
CN214611354U (zh) 坩埚转运装置
JP2020029319A (ja) 上架治具およびこれを用いた巻上機の上架方法
JP2007099402A (ja) 長尺材用吊具
CN219030515U (zh) 一种集装箱改造结构
CN210505203U (zh) 用于mocvd设备的吊装治具及吊装系统
CN210313171U (zh) 吊运装置以及设备
JP6678484B2 (ja) 炉枠取付方法、および、該方法に用いる治具
CN211004193U (zh) 一种用于大型钢管吊装的v型吊具
JP2022019184A (ja) 吊り下げ保持具
JP2002255474A (ja) 建家内クレーンによる物品搬送方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190327

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220321

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7056589

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150