JP2020111135A - 車両用ドア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性に優れた車両用ドア装置を提供すること。【解決手段】ドアECUは、制動装置となるドアチェック装置の作動を制御して車両のスイングドアに制動力を付与する制動制御部としての機能を有する。また、ドアECUは、スイングドアの動作位置を検出する動作位置検出部としての機能を有する。更に、ドアECUは、スイングドアの上下方向変位Yを検出する上下変位検出部としての機能を有する。そして、ドアECUは、所定の把持操作判定値Y1を超える上下方向変位Yを伴いながらスイングドアの動作位置が変化している場合には、このスイングドアに制動力を付与する制動制御の実行条件が成立している場合であっても、その制動制御を実行しない。【選択図】図5

Description

本発明は、車両用ドア装置に関するものである。
従来、車両のスイングドアに制動力を付与することにより、その開閉動作を制御するドア装置がある。例えば、特許文献1に記載のドア装置は、モータを駆動源としたアシスト機構を制動装置に用いることにより、そのスイングドアに制動力を付与することが可能となっている。また、このドア装置は、路面の傾斜や強風時等、そのスイングドアに対する外乱の入力を検出する機能を有している。更に、このような外乱の入力を検出した場合には、スイングドアに制動力を付与することにより、その開閉荷重を大きく、つまりは動作を重くする。そして、これにより、その外乱の入力によって、このスイングドアが、勢いよく動作しないように構成されている。
特開2015−183426号公報
しかしながら、上記のような従来技術の構成では、そのスイングドアに対する制動力の付与が、乗員による開閉操作と干渉する可能性がある。そして、これにより、その操作性が低下するおそれがあることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、操作性に優れた車両用ドア装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用ドア装置は、制動装置の作動を制御して車両のスイングドアに制動力を付与する制動制御部と、前記スイングドアの動作位置を検出する動作位置検出部と、前記スイングドアの上下方向変位を検出する上下変位検出部と、を備え、前記制動制御部は、所定の把持操作判定値を超える前記上下方向変位を伴いながら前記スイングドアの動作位置が変化している場合には、前記制動力を付与する制動制御の実行条件が成立している場合であっても、該制動制御を実行しない。
即ち、車両の乗員がスイングドアを把持する状態で、このスイングドアを操作した場合、その操作力の方向は、上下何れかの方向にずれることが多い。このため、非把持状態で動作した場合よりも大きな上下方向変位を伴いながらスイングドアが動作していると判定される場合には、このスイングドアの動作が、乗員による把持状態での操作によるものであると推定することができる。従って、上記構成によれば、制動装置を用いた制動制御の実行による制動力の付与と乗員によるスイングドアの開閉操作との干渉を回避して、操作性の向上を図ることができる。
上記課題を解決する車両用ドア装置において、前記上下変位検出部は、前記スイングドアと車体との間に介在された接続部材に歪センサを配置してなることが好ましい。
即ち、スイングドアと車体との間に介在される接続部材には、そのスイングドアに生じた上下方向変位に基づく歪みが生じやすい。従って、上記構成によれば、簡素な構成にて、そのスイングドアの上下方向変位を検出することができる。
上記課題を解決する車両用ドア装置において、前記上下変位検出部は、前記上下方向変位を非接触で検出可能な距離センサを備えてなることが好ましい。
上記構成によれば、より直接的に、そのスイングドアの上下方向変位を検出することができる。そして、非接触式であることの利点を活かして、車両に対する搭載性の向上を図ることができる。
上記課題を解決する車両用ドア装置において、前記制動制御部は、前記スイングドアの動作速度が所定の閾値を超えることを前記実行条件として、前記制動制御を実行することが好ましい。
即ち、例えば、強風時、或いは乗員がスイングドアを押し放つように操作する等によって、そのスイングドアが勢いよく動作することがある。そして、この状態で全開位置又は全閉位置にスイングドアが到達することにより、大きな音が発生する、或いは周辺物に対する接触や挟み込み等の問題が生じやすくなる。
しかしながら、上記構成によれば、このような問題の発生を回避して、高い質感と安全性を確保することができる。そして、乗員がスイングドアを把持した状態で、このスイングドアを操作する場合には、制動装置による制動力の付与を行わないことで、その乗員による素早い開閉操作を許容することができる。
上記課題を解決する車両用ドア装置は、前記スイングドアの動作位置を変更する外乱の入力を検出する外乱検出部を備えるとともに、前記制動制御部は、前記外乱の入力を前記実行条件として、前記制動制御を実行することが好ましい。
上記構成によれば、外乱の入力によるスイングドアの動作を抑えて、高い質感と安全性を確保することができる。そして、乗員がスイングドアを把持した状態で、このスイングドアを操作する場合には、制動装置による制動力の付与を行わないことで、その乗員による円滑な開閉操作を担保することができる。
上記課題を解決する車両用ドア装置において、前記制動制御部は、前記把持操作判定値よりも大きな値に設定されたドア保持判定閾値を超える前記上下方向変位が検出された場合には、前記スイングドアに制動力を付与することにより該スイングドアの動作位置を保持することが好ましい。
上記構成によれば、スイングドアを操作する乗員が、例えば、このスイングドアを下方に押し下げる等、意図的に、上下方向変位が発生するような操作力を加えることで、容易且つ簡便に、そのスイングドアの動作位置を保持することができるようになる。そして、これにより、スイングドアを開状態に保持するための操作力が不要になるとともに、この動作位置が保持されたスイングドアを乗降の支えに用いることができる。
更に、スイングドアの動作位置を保持すべく当該スイングドアを下方に押し下げる操作から、その動作位置が保持されたスイングドアを支えに用いて乗降する一連の動作を、違和感なく自然に行うことができる。そして、これにより、優れた操作性を確保することができる。
上記課題を解決する車両用ドア装置において、前記制動制御部は、前記スイングドアの動作位置を保持すべく該スイングドアに前記制動力を付与する場合には、該制動力を経時的に増大させることが好ましい。
上記構成によれば、スイングドアの動作中に制動力の付与が開始された場合であっても、違和感なく、円滑に、このスイングドアを制動して、その動作位置を保持することができる。そして、これにより、優れた操作性を確保することができるとともに、併せて、その質感の向上を図ることができる。
本発明によれば、操作性の向上を図ることができる。
スイングドアを備えた車両の平面図。 スイングドアの斜視図。 車両用ドア装置の概略構成図。 制動制御の実行判定について処理手順を示すフローチャート。 制動制御の要否判定について処理手順を示すフローチャート。 ドア保持制御の実行判定について処理手順を示すフローチャート。 ドア保持制御の態様を示す説明図。 別例の車両用ドア装置の概略構成図。
以下、車両用ドア装置を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の車両1は、車体2の側面に設けられたドア開口部3を開閉する4枚のスイングドア10を備えている。即ち、これらの各スイングドア10は、それぞれ、その前端部10fに設けられたヒンジ11を支点に回動する。そして、本実施形態の車両1は、これらの各スイングドア10が、それぞれ、その車両1の室内に設けられた各座席の側方で開閉動作する構成になっている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態のスイングドア10には、車体2側に設けられたストライカ(図示略)に係合することにより、このスイングドア10を全閉位置に拘束するラッチ機構20が設けられている。更に、本実施形態のスイングドア10は、そのドアハンドル25を操作することにより、このラッチ機構20による拘束が解除される。そして、本実施形態の車両1は、これにより、そのスイングドア10を手動により開閉操作することが可能になっている。
また、図2及び図3に示すように、本実施形態のスイングドア10には、このスイングドア10に制動力を付与する制動機能を備えたドアチェック装置30が設けられている。更に、本実施形態の車両1において、このドアチェック装置30は、ドアECU31によって、その作動が制御されている。そして、本実施形態の車両1においては、これにより、スイングドア10を制動し、及び、その動作位置Pを保持することが可能なドア装置40が形成されている。
さらに詳述すると、本実施形態のドアチェック装置30は、一端が車体2に対して回動可能に連結されたインナチューブ41と、このインナチューブ41に外挿された状態で一端がスイングドア10に対して回動可能に連結されたアウタチューブ42と、を備えている。また、ドアチェック装置30は、これら略水平方向に延在するインナチューブ41及びアウタチューブ42の筒内に同軸配置されたスピンドルスクリュ43を備えている。更に、このスピンドルスクリュ43は、インナチューブ41の筒内に固定されたスピンドルナット44に螺合する状態で、アウタチューブ42の筒内に固定された軸受45によって、回転可能に軸支されている。そして、本実施形態のドアチェック装置30は、このスピンドルスクリュ43の一端に接続された電磁ブレーキ46を備えている。
即ち、本実施形態のドアチェック装置30は、スイングドア10の開閉動作に伴って、そのインナチューブ41とアウタチューブ42とが軸方向に相対変位する構成になっている。更に、このドアチェック装置30は、これらのインナチューブ41及びアウタチューブ42が相対変位することによって、そのスピンドルスクリュ43が回転するように構成されている。そして、本実施形態のドアチェック装置30は、このスピンドルスクリュ43の回転を、電磁ブレーキ46が制動することで、そのスイングドア10に制動力を付与する構成になっている。
尚、本実施形態のドアチェック装置30において、この電磁ブレーキ46は、アウタチューブ42の一端に設けられた収容室47内に保持されている。また、本実施形態のドアチェック装置30は、図示しないブラケットを介することにより、この電磁ブレーキ46と一体に、そのアウタチューブ42の一端側がスイングドア10に対して回動可能に連結される構成となっている。そして、本実施形態のドアECU31は、この電磁ブレーキ46に対する駆動電力の供給を通じて、そのスイングドア10に付与する制動力を制御する構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態のドアチェック装置30は、そのスピンドルスクリュ43の回転に同期したパルス信号Spを出力する。そして、本実施形態のドアECU31は、このパルス信号Spをカウントすることにより、そのスイングドア10の動作位置P、及び動作速度Dsを検出する構成になっている。
尚、スイングドア10の動作位置Pについては、例えば、スイングドア10の開動作角度θ、或いは、その開閉動作するスイングドア10の先端に位置する後端部10bの全閉又は全開位置を基準とした動作距離Xに表すことができる(図2参照)。
更に、本実施形態のドアECU31には、車速Vsや車両1の傾斜角α等の車両状態量、及びブレーキ信号Sbk等の制御信号が入力されるようになっている。尚、傾斜角αの検出については、例えば、車両1に設けられた加速度センサ等を用いることができる。また、本実施形態のドアECU31は、車両の傾斜角αとして、車幅方向の傾き、つまりはロール角成分を検出する。そして、本実施形態のドアECU31は、これらの車両情報に基づいて、その制動装置50としてのドアチェック装置30を用いたスイングドア10の制動制御を実行する構成になっている。
具体的には、図4のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU31は、スイングドア10が開状態にある場合(ステップ101:YES)には、先ず、スイングドア10の動作速度Dsを検出し(ステップ102)、その動作速度Dsを所定の閾値TH0と比較する(ステップ103)。そして、本実施形態のドアECU31は、その動作速度Dsが閾値TH0を超えていると判定した場合(Ds>TH0、ステップ103:YES)に、そのスイングドア10の制動制御を実行する(ステップ104)。
また、本実施形態のドアECU31は、上記ステップ103において、スイングドア10の動作速度Dsが所定の閾値TH0以下であると判定した場合(Ds≦TH0、ステップ103:NO)には、続いて、車両1の傾斜角αを検出する(ステップ105)。更に、ドアECU31は、この傾斜角αが、スイングドア10の動作位置Pを変更するような外力を生じさせるもの、つまりは外乱の入力に相当するものであるか否かを判定する(ステップ106)。尚、本実施形態のドアECU31は、所定の閾値α0を超える傾斜角αを検出している場合(α>α0)に、この傾斜角αが外乱の入力に相当するものであると判定する。そして、本実施形態のドアECU31は、これにより外乱の入力を検出した場合(ステップ107:YES)にも、ステップ104において、そのスイングドア10の制動制御を実行する構成になっている。
即ち、例えば、強風時、或いは乗員がスイングドア10を押し放つように操作する等によって、そのスイングドア10が勢いよく動作することがある。そして、この状態で全開位置又は全閉位置にスイングドア10が到達することにより大きな音が発生する、或いは、例えば、隣の車両等、周辺物に対する接触や挟み込みが発生する等の問題が生じやすくなる。
この点を踏まえ、本実施形態のドアECU31は、上記のように、スイングドア10の動作速度Dsが所定の閾値TH0を超えることを実行条件として、スイングドア10の制動制御を実行する。また、車両1が傾斜している場合には、重力によって、そのスイングドア10が加速する可能性がある。このため、本実施形態のドアECU31は、更に、車両1の傾斜角αが、こうしたスイングドア10の動作位置Pを変更するような外力を生じさせる外乱の入力に相当するものであることを実行条件として、スイングドア10の制動制御を実行する。そして、本実施形態のドア装置40は、これにより、高い質感と安全性を確保する構成になっている。
尚、本実施形態のドアECU31は、スイングドア10の動作速度Dsに基づく実行条件の成立時(ステップ103:YES)と、傾斜角αの検出に基づいた実行条件の成立時(ステップ107:YES)とで、そのステップ104において実行する制動制御の内容を切り替える。そして、本実施形態のドア装置40は、これにより、その状況に応じた最適な制動力をスイングドア10に付与することが可能となっている。
(制動制御の要否判定機能)
次に、本実施形態のドア装置40に実装された制動制御の要否判定機能について説明する。
図3に示すように、本実施形態のドア装置40は、上記のように、そのスイングドア10と車体2との間に介在される接続部材55としての機能を有したドアチェック装置30の構成部材、詳しくは、その一端が車体2に対して回動可能に連結されることにより略水平方向に延びるインナチューブ41に固定された歪センサ60を備えている。更に、本実施形態のドアECU31は、この歪センサ60を変位センサ70として用いることにより、その出力信号Sdに基づいてスイングドア10の上下方向変位Yを検出する。そして、本実施形態のドアECU31は、この検出されたスイングドア10の上下方向変位Yに基づいて、上記のような制動制御の要否判定を実行する構成になっている。
即ち、図2に示すように、車両1の乗員が、例えば、ドアトリム10aに設けられた把持部75等を掴んでスイングドア10を操作した場合に、その操作力の方向が、スイングドア10本来の動作軌跡、つまりは非把持状態での動作軌跡に対して完全に一致することは稀である。そして、この「ずれた操作力」の上下方向成分に基づいて、そのスイングドア10に上下方向変位Yが発生することになる。
また、このとき、スイングドア10と車体2との間に介在される接続部材55には、そのスイングドア10に生じた上下方向変位Yに基づく歪みが生じやすい。そして、この歪みは、水平方向に延在する部品において、より顕著に現れやすい傾向がある。
本実施形態のドア装置40では、これを利用して、そのドアチェック装置30のインナチューブ41に歪センサ60が配置されている。そして、本実施形態のドアECU31は、この歪センサ60の出力信号Sdに示される歪み量に基づいて、そのスイングドア10の上下方向変位Yを検出する構成になっている。
更に、車両1の乗員がスイングドア10を把持した状態で、このスイングドア10を開閉操作している場合には、例えば、車両1の傾斜や強風等、外乱の入力時においても、その乗員の操作力によって、適切に、その外力に対抗することが可能であると考えられる。そして、このように乗員がスイングドア10を把持した状態においては、その動作速度Dsの上昇についてもまた、これが乗員の意図した操作によるものであると推定することができる。
この点を踏まえ、本実施形態のドアECU31は、スイングドア10の動作位置Pが連続して変化している場合、即ちスイングドア10の動作中である場合には、その変位センサ70としての歪センサ60を用いて検出されたスイングドア10の上下方向変位Yを所定の把持操作判定値Y1と比較する。尚、この把持操作判定値Y1は、乗員がスイングドア10を把持しない状態で、そのスイングドア10が動作した場合における上下方向変位Yの値を基準として、予め、この基準となる非把持状態動作時の値よりも大きな値に設定されている。そして、本実施形態のドアECU31は、その上下方向変位Yが所定の把持操作判定値Y1よりも大きい場合(Y>Y1)、つまり、乗員がスイングドア10を把持した状態で、このスイングドア10の操作が行われていると推定される場合には、上記図4中に示された実行条件が成立する場合であっても、そのスイングドア10の制動制御を実行しない。
具体的には、図5のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU31は、スイングドア10が開状態にある場合(ステップ201:YES)に、そのスイングドア10の上下方向変位Yを検出する(ステップ202)。また、ドアECU31は、スイングドア10が動作中であるか否かを判定し(ステップ203)、動作中である場合(ステップ203:YES)には、上記ステップ202において検出したスイングドア10の上下方向変位Yを所定の把持操作判定値Y1と比較する(ステップ204)。そして、そのスイングドア10の上下方向変位Yが把持操作判定値Y1以下である場合には(Y≦Y1、ステップ204:YES)、このスイングドア10に対する制動制御の実行を許可する(ステップ205)。
更に、本実施形態のドアECU31は、上記ステップ204において、その上下方向変位Yが把持操作判定値Y1よりも大きい場合、つまり、把持操作判定値Y1を超える上下方向変位Yを伴いながらスイングドア10の動作位置Pが変化している場合(Y>Y1、ステップ205:NO)には、上記制動制御の実行を禁止する(ステップ206)。そして、本実施形態のドア装置40は、これにより、その制動制御の実行による制動力の付与が、乗員によるスイングドア10の開閉操作と干渉しないように構成されている。
また、図6のフローチャートに示すように、本実施形態のドアECU31は、検出したスイングドア10の上下方向変位Yを、上記把持操作判定値Y1よりも大きな値に設定されたドア保持判定閾値Y2と比較する(ステップ301)。更に、本実施形態のドアECU31は、このステップ301において、そのドア保持判定閾値Y2を超える上下方向変位Yが検出されていると判定した場合(Y>Y2、ステップ301:YES)には、上記制動制御実行禁止の例外として、ドアチェック装置30の作動を制御することにより、そのスイングドア10に制動力を付与する。そして、この制動力の付与に基づいて、そのスイングドア10の動作位置Pを保持するドア保持制御を実行する構成になっている。
具体的には、本実施形態のドア装置40は、スイングドア10を操作する乗員が、例えば、このスイングドア10を下方に押し下げる等、当該スイングドア10に対して意図的に、その上下方向の操作力を加えることによって、上記ドア保持判定閾値Y2を超える上下方向変位Yが検出されるように構成されている。そして、これにより、そのドア保持制御が実行されることで、スイングドア10を開状態に保持するための操作力が不要になるとともに、この動作位置Pが保持されたスイングドア10を乗降の支えに用いることが可能となっている。
さらに詳述すると、図7に示すように、本実施形態のドアECU31は、ドア保持判定閾値Y2を超える上下方向変位Yを検出した場合には、そのドア保持制御として、先ず、スイングドア10に付与する制動力Fが第1制動力F1となるように、そのドアチェック装置30の作動を制御する。更に、ドアECU31は、所定時間t1、この第1制動力F1を維持した後、そのスイングドア10に付与する制動力Fを、第1制動力F1から当該第1制動力F1よりも大きな第2制動力F2に変更する(F1<F2)。そして、本実施形態のドアECU31は、このように、そのスイングドア10に付与する制動力Fを経時的に増大させることによって、スイングドア10の動作中に制動力の付与が開始された場合であっても、違和感なく、円滑に、このスイングドア10を制動して、その動作位置Pを保持する構成になっている。
また、本実施形態のドアECU31は、上下方向変位Yの検出値がドア保持判定閾値Y2以下となった後、所定時間t2、そのスイングドア10に付与する制動力Fを第2制動力F2に維持する。そして、この所定時間t2の経過後は、スイングドア10に付与する制動力Fを第2制動力F2から第1制動力F1に低減した状態で、その動作位置Pの保持を継続する構成になっている。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)ドアECU31は、制動装置50となるドアチェック装置30の作動を制御して車両1のスイングドア10に制動力を付与する制動制御部31aとしての機能を有する。また、ドアECU31は、スイングドア10の動作位置Pを検出する動作位置検出部31bとしての機能を有する。更に、ドアECU31は、スイングドア10の上下方向変位を検出する上下変位検出部31cとしての機能を有する。そして、ドアECU31は、所定の把持操作判定値Y1を超える上下方向変位Yを伴いながらスイングドア10の動作位置Pが変化している場合には、このスイングドア10に制動力を付与する制動制御の実行条件が成立している場合であっても、その制動制御を実行しない。
即ち、車両1の乗員がスイングドア10を把持する状態で、このスイングドア10を操作した場合、その操作力の方向は、上下何れかの方向にずれることが多い。このため、非把持状態で動作した場合よりも大きな上下方向変位Yを伴いながらスイングドア10が動作していると判定される場合には、このスイングドア10の動作が、乗員による把持状態での操作によるものであると推定することができる。従って、上記構成によれば、制動装置50を用いた制動制御の実行による制動力の付与と乗員によるスイングドア10の開閉操作との干渉を回避して、操作性の向上を図ることができる。
(2)ドア装置40は、スイングドア10と車体2との間に介在された接続部材55としてのドアチェック装置30の構成部材、詳しくは、その一端が車体2に対して回動可能に連結されることにより略水平方向に延びるインナチューブ41に対して固定された歪センサ60を備える。そして、ドア装置40は、この歪センサ60の出力信号Sdに基づいて、そのスイングドア10の上下方向変位Yを検出する。
即ち、スイングドア10と車体2との間に介在される接続部材55には、そのスイングドア10に生じた上下方向変位Yに基づく歪みが生じやすい。更に、この歪みは、水平方向に延在する部品において、より顕著に現れやすい傾向がある。従って、上記構成によれば、簡素な構成にて、そのスイングドア10の上下方向変位Yを検出することができる。
(3)ドアECU31は、スイングドア10の動作速度Dsが所定の閾値TH0を超えることを実行条件として、そのスイングドア10の制動制御を実行する。
即ち、例えば、強風時、或いは乗員がスイングドア10を押し放つように操作する等によって、そのスイングドア10が勢いよく動作することがある。そして、この状態で全開位置又は全閉位置にスイングドア10が到達することにより、大きな音が発生する、或いは周辺物に対する接触や挟み込み等の問題が発生しやすくなる。
しかしながら、上記構成によれば、このような問題の発生を回避して、高い質感と安全性を確保することができる。そして、乗員がスイングドア10を把持した状態で、このスイングドア10を操作する場合には、制動装置50による制動力の付与を行わないことで、その乗員による素早い開閉操作を許容することができる。
(4)外乱検出部31dとしてのドアECU31は、車両1の傾斜角αを検出する。更に、ドアECU31は、この傾斜角αが、スイングドア10の動作位置Pを変更するような外力を生じさせるもの、つまりは外乱の入力に相当するものであるか否かを判定する。そして、これにより、その外乱の入力を検出することを条件として、スイングドア10の制動制御を実行する。
即ち、車両1が傾斜している場合には、重力によって、そのスイングドア10が加速する可能性がある。そして、これにより、そのスイングドア10が勢いよく動作するおそれがある。しかしながら、上記構成によれば、その車両1の傾斜を要因とした外乱の入力によるスイングドア10の動作を抑えることができる。そして、乗員がスイングドア10を把持した状態で、このスイングドア10を操作する場合には、制動装置50による制動力の付与を行うことなく、その乗員による円滑な開閉操作を担保することができる。
(5)ドアECU31は、その把持操作判定値Y1よりも大きな値に設定されたドア保持判定閾値Y2を超える上下方向変位Yが検出された場合(Y>Y2)には、スイングドア10に制動力を付与することにより、このスイングドア10の動作位置Pを保持する。
上記構成によれば、スイングドア10を操作する乗員が、例えば、このスイングドア10を下方に押し下げる等、意図的に、上下方向変位Yが発生するような操作力を加えることで、そのスイングドア10の動作位置Pを保持することができるようになる。そして、これにより、スイングドア10を開状態に保持するための操作力が不要になるとともに、この動作位置Pが保持されたスイングドア10を乗降の支えに用いることができる。
更に、スイングドア10の動作位置Pを保持すべく当該スイングドア10を下方に押し下げる操作から、その動作位置Pが保持されたスイングドア10を支えに用いて乗降する一連の動作を、違和感なく自然に行うことができる。そして、これにより、優れた操作性を確保することができる。
(6)ドアECU31は、スイングドア10の動作位置Pを保持すべく、このスイングドア10に制動力を付与する場合には、先ず、そのスイングドア10に付与する制動力Fを第1制動力F1とする。そして、所定時間t1、この第1制動力F1を維持した後、その制動力Fを第1制動力F1よりも大きな第2制動力F2に変更する(F1<F2)。
即ち、上記のようにスイングドア10に付与する制動力を経時的に増大させることによって、スイングドア10の動作中に制動力の付与が開始された場合であっても、違和感なく、円滑に、このスイングドア10を制動して、その動作位置Pを保持することができる。そして、これにより、優れた操作性を確保することができるとともに、併せて、その質感の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、制動機能を有したドアチェック装置30を用いてスイングドア10に制動力を付与することとしたが、例えば、ドアチェック装置30とは別体に設けられた制動装置50を用いる等、その制動装置50の構成については、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、ドアチェック装置30のインナチューブ41に歪センサ60を配置する(図3参照)。そして、この歪センサ60を変位センサ70に用いてスイングドア10の上下方向変位Yを検出することとした。しかし、これに限らず、例えば、車体2に対するインナチューブ41の連結軸41xやアウタチューブ42等、その歪センサ60を配置するドアチェック装置30の構成部材は任意に変更してもよい。そして、例えば、スイングドア10を車体2に連結するヒンジ11等、ドアチェック装置30以外の接続部材55に対して、その変位センサ70となる歪センサ60を配置する構成であってもよい。
・また、図8に示すドア装置40Bのように、その上下変位検出部31cとしてのドアECU31Bが、非接触式の距離センサ80を変位センサ70に用いて、スイングドア10の上下方向変位Yを検出する構成であってもよい。尚、このようなスイングドア10の上下方向変位Yを非接触で検出可能な距離センサ80としては、例えば、静電容量センサを用いることができる。更に、光学式や音波式の距離センサ80を変位センサ70に用いる構成であってもよい。そして、その変位センサ70として、このような距離センサ80と歪センサ60とを併用する構成であってもよい。
・スイングドア10の上下方向変位Yとして、このスイングドア10を下方に押し下げる方向、或いは上方に持ち上げる方向の何れかのみを、その変位センサ70が検出する構成に具体化してもよい。
・更に、スイングドア10が開状態にあるとして、その制動制御を実行する当該スイングドア10の動作範囲、及び変位センサ70を用いて上下方向変位Yの検出を行うスイングドア10の動作範囲については、任意に変更してもよい。例えば、ラッチ機構20によるスイングドア10の拘束が開放されるアンラッチ位置を始点としてもよく、その拘束が緩むハーフラッチ位置を始点としてもよい。
・上記実施形態では、スイングドア10の動作速度Dsが所定の閾値TH0を超えることを実行条件として、そのスイングドア10の制動制御を実行することとしたが、スイングドア10の加速度Ddsが所定の閾値を超える場合に、その制動制御を実行する構成に適用してもよい。
・また、車両1の傾斜角α以外の状態量を用いて外乱の入力を検出する構成に適用してもよい。例えば、車両1周辺の風速Wsを検出することにより、スイングドア10に吹き付ける風が、このスイングドア10の動作位置Pを変更するような外力を生じさせるもの、つまりは外乱の入力に相当するものであるかを判定して、その外乱を抑えるような制動制御を実行するものに適用してもよい。
・上記実施形態では、スイングドア10の動作速度Dsに関する条件判定を外乱入力判定とは独立に行うこととしたが、このような動作速度判定を、外乱入力判定に用いる構成であってもよい。また、スイングドア10の動作速度Dsや加速度Dds、或いは車両1の傾斜角αや風速Ws等、複数の状態量を任意に組み合わせることにより、その外乱の入力を検出する構成であってもよい。
・更に、開方向動作時又は閉方向動作時の何れかのみにおいて、そのスイングドア10の制動制御を実行する構成に適用してもよい。また、制動制御の個別内容については、その実行条件に合わせて、それぞれ、任意に設定してもよい。例えば、上記実施形態におけるドア保持制御のように、スイングドア10に付与する制動力を経時的に変化させる構成としてもよい。そして、その制動力の徐変方向についてもまた、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、スイングドア10の動作位置Pを保持すべく当該スイングドア10に制動力を付与する場合には、先ず、そのスイングドア10に付与する制動力Fを第1制動力F1とする。そして、所定時間t1、この第1制動力F1を維持した後、その制動力Fを第1制動力F1よりも大きな第2制動力F2に変更することとした(F1<F2)。しかし、これに限らず、例えば、3段以上の切替ステップを有して制動力を増大させる構成であってもよい。また、その制動力を連続して徐々に増大させる構成であってもよい。そして、このような経時的な制動力の増加を行うことなく、最初に付与する制動力を、その制動制御における最大値とする構成についてもまた、これを排除しない。
・また、上記実施形態では、上下方向変位Yの検出値がドア保持判定閾値Y2以下となった後、所定時間t2、そのスイングドア10に付与する制動力Fを第2制動力F2に維持する。そして、この所定時間t2の経過後は、スイングドア10に付与する制動力Fを第2制動力F2から第1制動力F1に低減した状態で、その動作位置Pの保持を継続することとした。しかし、これに限らず、スイングドア10に付与する制動力を低減するタイミングについては任意に変更してもよい。また、3段以上の切替ステップを有して制動力を低減する、或いは、その制動力を連続して徐々に低減させる構成であってもよい。更に、このような経時的な制動力の低減を行うことなく、スイングドア10に対する制動力の付与を停止するまで、その制動力を一定に維持する構成であってもよい。そして、その制動力の付与を停止するタイミングについてもまた、任意に変更してもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)車両に設けられたスイングドアの上下方向変位を検出する上下変位検出部と、所定の保持判定閾値を超える前記上下方向変位が検出された場合に前記スイングドアに対して制動力を付与する制動制御部と、を備える車両用ドア装置。
1…車両、2…車体、3…ドア開口部、10…スイングドア、10a…ドアトリム、10b…後端部、10f…前端部、11…ヒンジ、20…ラッチ機構、25…ドアハンドル、30…ドアチェック装置、31,31B…ドアECU、31a…制動制御部、31b…動作位置検出部、31c…上下変位検出部、31d…外乱検出部、40,40B…ドア装置、41…インナチューブ、41x…連結軸、42…アウタチューブ、43…スピンドルスクリュ、44…スピンドルナット、45…軸受、46…電磁ブレーキ、47…収容室、50…制動装置、55…接続部材、60…歪センサ、70…変位センサ、75…把持部、80…距離センサ、Sp…パルス信号、P…動作位置、θ…開動作角度、X…動作距離、Ds…動作速度、TH0…閾値、α…傾斜角、α0…閾値、Sd…出力信号、Y…上下方向変位、Y1…把持操作判定値、Y2…ドア保持判定閾値、F…制動力、F1…第1制動力、F2…第2制動力、t1,t2…所定時間、Ws…風速、Dds…加速度、Vs…車速、Sbk…ブレーキ信号。

Claims (7)

  1. 制動装置の作動を制御して車両のスイングドアに制動力を付与する制動制御部と、
    前記スイングドアの動作位置を検出する動作位置検出部と、
    前記スイングドアの上下方向変位を検出する上下変位検出部と、を備え、
    前記制動制御部は、所定の把持操作判定値を超える前記上下方向変位を伴いながら前記スイングドアの動作位置が変化している場合には、前記制動力を付与する制動制御の実行条件が成立している場合であっても、該制動制御を実行しない車両用ドア装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア装置において、
    前記上下変位検出部は、前記スイングドアと車体との間に介在された接続部材に歪センサを配置してなること、を特徴とする車両用ドア装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ドア装置において、
    前記上下変位検出部は、前記上下方向変位を非接触で検出可能な距離センサを備えてなること、を特徴とする車両用ドア装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用ドア装置において、
    前記制動制御部は、前記スイングドアの動作速度が所定の閾値を超えることを前記実行条件として、前記制動制御を実行すること、を特徴とする車両用ドア装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の車両用ドア装置において、
    前記スイングドアの動作位置を変更する外乱の入力を検出する外乱検出部を備えるとともに、
    前記制動制御部は、前記外乱の入力を前記実行条件として、前記制動制御を実行すること、を特徴とする車両用ドア装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用ドア装置において、
    前記制動制御部は、前記把持操作判定値よりも大きな値に設定されたドア保持判定閾値を超える前記上下方向変位が検出された場合には、前記スイングドアに制動力を付与することにより該スイングドアの動作位置を保持すること、を特徴とする車両用ドア装置。
  7. 請求項6に記載の車両用ドア装置において、
    前記制動制御部は、前記スイングドアの動作位置を保持すべく該スイングドアに前記制動力を付与する場合には、該制動力を経時的に増大させること、
    を特徴とする車両用ドア装置。
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