JP2020110106A - 圃場作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持部の形状の自由度が高く、上下位置の変更が可能なキャノピを有する圃場作業機の提供。【解決手段】圃場を走行可能な走行機体Cと、圃場に対する作業が可能な作業装置Wと、走行機体Cの横幅に亘って走行機体Cの上に設けられる搭乗部25と、走行機体Cの後部から立設される第一支持部54Bと、第一支持部54Bの上方に延出可能な第二支持部54Aと、第一支持部54Bに設けられるとともに第二支持部54Aを位置保持可能な保持機構55と、第二支持部54Aに載置支持されて搭乗部25を上方から覆うキャノピ50と、が備えられ、第二支持部54Aに、第二支持部54Aの長手方向に並ぶ状態で複数の係合突起部が設けられ、保持機構55に、係合突起部と係合可能な係合凹部が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、圃場を走行可能な走行機体と、走行機体の上に設けられる搭乗部と、搭乗部を上方から覆うキャノピと、が備えられた圃場作業機に関する。
例えば特許文献1に圃場作業機の一例として苗移植機が開示され、この苗移植機に、搭乗部(文献では「操縦座席」の領域)の上方を覆うキャノピ(文献では「バイザ部」)が備えられている。キャノピは支持部(文献では「パラソル軸」及び「筒状取付部」)によって支持され、この支持部が保持機構(文献では「バイザ保持部材」)によって上下伸縮自在に保持される。
特開2017−6075号公報
ところで特許文献1に開示されたキャノピの支持構造は、文献に示されたパラソル軸が筒状取付部に内嵌することによって伸縮自在に構成されているが、この構成だと、支持部の伸縮範囲を長くするためには、筒状取付部の長手方向が出来るだけ直線形状に形成されている必要があるため、筒状取付部の形状に制約がある。つまり、筒状取付部の形状が直線形状でなくても、パラソル軸の部分が伸縮可能なキャノピの支持構造であれば、筒状取付部の形状の自由度が高くなる。
本発明の目的は、支持部の形状の自由度が高く、上下位置の変更が可能なキャノピを有する圃場作業機を提供することにある。
本発明による圃場作業機は、圃場を走行可能な走行機体と、圃場に対する作業が可能な作業装置と、前記走行機体の横幅に亘って前記走行機体の上に設けられる搭乗部と、前記走行機体の後部から立設される第一支持部と、前記第一支持部の上方に延出可能な第二支持部と、前記第一支持部に設けられるとともに前記第二支持部を位置保持可能な保持機構と、前記第二支持部に載置支持されて前記搭乗部を上方から覆うキャノピと、が備えられ、前記第二支持部に、前記第二支持部の長手方向に並ぶ状態で複数の係合突起部が設けられ、前記保持機構に、前記係合突起部と係合可能な係合凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明によると、キャノピは、第一支持部と第二支持部との直列構造によって支持され、第一支持部に対する第二支持部の相対的な上下高さが、複数の係合突起部の何れが係合凹部と係合するかによって変更可能なように構成されている。係合突起部は第二支持部から突起するため、係合突起部が係合凹部と係合可能な構成であれば、第一支持部と第二支持部との夫々が嵌合する構成でなくても良い。このため、第一支持部と第二支持部との夫々が嵌合する構成と比較して、第一支持部と第二支持部との夫々の形状の自由度が高くなる。これにより、支持部の形状の自由度が高く、上下位置の変更が可能なキャノピを有する圃場作業機が実現される。
本発明において、前記保持機構に、前記第二支持部を係止可能な第一係止ピンが設けられ、前記保持機構と前記第二支持部との夫々に、前記第一係止ピンが貫通可能な貫通孔が形成されていると好適である。
本構成によると、保持機構と第二支持部との夫々に貫通孔が形成され、これらの貫通孔に第一係止ピンが挿通可能なように保持機構は構成される。係合突起部と係合凹部とが係合した状態で、第一係止ピンが貫通孔に挿通されることによって、係合突起部と係合凹部との係合状態が保持され、第一支持部に対する第二支持部の相対的な上下高さが強固に保持される。これにより、キャノピの上下高さが強固に保持される。
本発明において、前記走行機体に、前記走行機体を走行駆動可能な原動部と、後上がりに傾斜する傾斜面を有するとともに前記原動部を収納可能なボンネットと、が備えられ、前記キャノピの前端部は、前記傾斜面の上端部よりも前側に位置すると好適である。
圃場作業機のボンネットは、搭乗部よりも前側に位置する場合が多い。本構成であれば、キャノピの前端部が搭乗部よりも前側のボンネットの傾斜面まで延ばされる。つまり、キャノピが搭乗部よりも前側の箇所まで出来るだけ長く延ばされているため、キャノピは機体前方視における日差しを出来るだけ軽減できる。また、キャノピの前端部が傾斜面の上端部よりも前側に位置するため、雨が降って雨水がキャノピの前端部から滴り落ちる場合であっても、その雨水は傾斜面に落下して、傾斜面に沿って機体前方へ流される。このため、搭乗部が雨で濡れる虞が軽減される。
本発明において、前記第二支持部の上部に、前記キャノピを係止可能な係止機構が設けられ、前記キャノピに、前記係止機構と係合可能な被係止部材が設けられていると好適である。
本構成によると、係止機構と被係止部材との係合によってキャノピが第二支持部によって支持される。このため、係止機構と被係止部材との係合を解除することによって、キャノピが第二支持部に対して着脱可能な構成が可能となり、キャノピの支持構造の自由度が高くなる。また、作業者が第一支持部に対する第二支持部の相対的な上下高さを変更する場合に、係止機構と被係止部材との係合を解除することによって、第二支持部の上下高さを変更する作業がキャノピに邪魔されることなく円滑に行われる。
本発明において、前記被係止部材は前記キャノピに対して下方に連結され、前記係止機構に、上下方向にU字状に凹入するとともに前記被係止部材を載置支持可能な凹部が形成されていると好適である。
本構成であれば、被係止部材が係止機構の凹部に入り込むことが可能であるため、被係止部材と係止機構との位置ずれが生じる虞が軽減される。
本発明において、前記係止機構に、前記被係止部材を係止可能な第二係止ピンが設けられ、
前記係止機構と前記被係止部材との夫々に、前記第二係止ピンが貫通可能な貫通孔が形成されていると好適である。
本構成によると、係止機構と被係止部材との夫々に貫通孔が形成され、これらの貫通孔に第二係止ピンが挿通可能なように係止機構は構成される。被係止部材と係止機構とが係合した状態で、第二係止ピンが貫通孔に挿通されることによって、係止機構は被係止部材をしっかりと係止する。これにより、キャノピは第二支持部によってしっかりと支持される。
圃場作業機としての乗用型田植機を示す機体左側面図である。 圃場作業機としての乗用型田植機を示す平面図である。 乗用型田植機における搭乗部及びその周辺の部分を示す正面図である。 第一予備苗載せ台及び第二予備苗載せ台の部分を示す斜視図である。 第二予備苗載せ台を有する予備苗台ユニットの支持構造を示す機体右側面図である。 第二予備苗載せ台を有する予備苗台ユニットにおける遊端側の支持構造を示す正面図である。 第二予備苗載せ台を有する予備苗台ユニットにおける基端側の支持構造を示す背面図である。 キャノピを有する乗用型田植機を示す平面図である。 キャノピが簡易収納位置である場合における乗用型田植機を示す機体左側面図である。 キャノピが収納位置である場合における乗用型田植機を示す機体左側面図である。 保持機構を示す機体左側面図である。 保持機構を示す正面図である。 係止機構及び被係止部材を示す機体左側面図である。 係止機構及び被係止部材を示す図13のXIV−XIV断面図である。 キャノピにおける幌の部分の構成の一例を示す底面図である。
〔圃場作業機の基本構成〕
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ここでは、圃場作業機の一例として乗用型田植機を例に挙げて説明する。なお、図2において、矢印「F」が走行機体Cの機体前部側、矢印「B」が走行機体Cの機体後部側、矢印「L」が走行機体Cの機体左部側、矢印「R」が走行機体Cの機体右部側である。
図1及び図2に示されているように、乗用型田植機には、左右一対の操舵車輪10,10と、左右一対の後車輪11,11と、を有し、圃場を走行可能な走行機体Cが備えられている。また、作業装置としての苗植付装置Wが上下昇降可能なように走行機体Cの後部に支持連結され、苗植付装置Wは圃場に対する苗の移植作業を可能に構成されている。左右一対の操舵車輪10は、走行機体Cの機体前部に設けられて走行機体Cの向きを変更操作自在なように構成され、左右一対の後車輪11は、走行機体Cの機体後部に設けられている。苗植付装置Wは、リンク機構17を介して走行機体Cの後端に昇降自在に連結されている。リンク機構17は昇降用油圧シリンダ16の伸縮作動により昇降作動する。
走行機体Cの前部には、走行機体Cを走行駆動可能な原動部としてのエンジン13と、開閉式のボンネット12と、が備えられている。ボンネット12は後上がりに傾斜する傾斜面を有するとともにエンジン13を収納可能に構成されている。詳述はしないが、操舵車輪10若しくは後車輪11、またはその両方に、エンジン13の動力を伝達するための変速機構として、公知のHST(Hydraulic Static Transmission、不図示)が備えられている。エンジン13の動力が、機体に備えられた変速機構を介して操舵車輪10及び後車輪11に伝達され、変速後の動力が電動モータ駆動式の植付クラッチ(不図示)を介して苗植付装置Wに伝達される。走行機体Cには、前後方向に沿って延びる機体フレーム14が備えられ、機体フレーム14の前部には支持支柱フレーム15が立設されている。
苗植付装置Wに、複数(例えば四個)の伝動ケース18と、複数(例えば八個)の回転ケース19と、整地フロート21と、苗載せ台22と、が備えられている。回転ケース19は、各伝動ケース18の後部の左側部及び右側部に、夫々回転自在に支持されている。夫々の回転ケース19の両端部に、一対のロータリ式の植付アーム20が備えられている。整地フロート21は、圃場の田面を整地するものであり、苗植付装置Wに複数備えられている。苗載せ台22に、植え付け用のマット状苗が載置される。
苗植付装置Wは、苗載せ台22を左右に往復横送り駆動しながら、伝動ケース18から伝達される動力により各回転ケース19を回転駆動して、苗載せ台22の下部から各植付アーム20により交互に苗を取り出して圃場の田面に植え付けるようになっている。図示はしないが、苗植付装置Wは、複数の回転ケース19に備えられた植付アーム20により苗を植え付けるように構成されている。
詳述はしないが、マーカ装置23は、作用姿勢と格納姿勢とに切換え可能なように構成されている。作用姿勢の状態で、マーカ装置23は、走行機体Cの走行に伴って圃場の田面に接地して次回の作業工程に対応する田面に指標ライン(不図示)を形成する。格納姿勢の状態で、マーカ装置23は圃場の田面から上方に離れる。マーカ装置23の姿勢切換えは電動モータ(不図示)により行われる。ボンネット12の先端位置に棒状のセンターマスコット24が備えられ、センターマスコット24は、マーカ装置23によって圃場に描かれる指標ラインに沿って走行するための目印である。
走行機体Cの中央部には、各種の運転操作が行われる搭乗部25が備えられている。搭乗部25は、走行機体Cの横幅に亘って走行機体Cの上に設けられる。搭乗部25には、搭乗座席26と、操向ハンドル27と、例えば主変速レバー28等の各種操作具と、が備えられている。搭乗座席26は、走行機体Cの中央部に備えられ、搭乗者が着席可能なように構成されている。操向ハンドル27は、人為操作によって操舵車輪10の操向操作を可能なように構成されている。走行機体Cの前後進の切換え操作や走行速度の変更操作が、例えば主変速レバー28等の操作によって可能であり、苗植付装置Wの昇降操作等が搭乗部25の各種操作具によって可能である。搭乗部25の足元部位には床部30が設けられ、床部30の左右両方に乗降用ステップ35が設けられている。乗降用ステップ35は、搭乗部25の左右側方から搭乗者が搭乗部25へ乗降可能なように構成されている。搭乗部25の上方に、後述するキャノピ50が備えられている。
走行機体Cにおけるボンネット12の左右側部には、レールを有する折り畳み式の第一予備苗載せ台31と、後述する予備苗台ユニット40と、が備えられている。第一予備苗載せ台31及び予備苗台ユニット40は、苗植付装置Wに補給するための予備苗を載置可能なように構成されている。走行機体Cにおけるボンネット12の左右側部に左右一対の第一フレーム32が備えられている。第一フレーム32は走行機体Cの前部に立設される。
第一フレーム32はU字状に形成された棒状部材であって、第一フレーム32に一対の第一上下向き支持棒が形成されている。第一フレーム32の上端部から下方に向かって一対の第一上下向き支持棒が二股分岐することによって、第一フレーム32はU字状に形成されている。第一フレーム32は第一予備苗載せ台31及び予備苗台ユニット40を支持する。
左右一対の第一フレーム32,32の上端部の夫々にヒンジ33Aが設けられ、左右一対のヒンジ33A,33Aの夫々に亘って連結部33が上下揺動可能に横架されている。連結部33は一対のヒンジ33A,33Aを介して機体横向きの軸芯回りに上下揺動可能に構成されている。連結部33の揺動によって、第一フレーム32の上端部から上向きに延びる状態と、第一フレーム32の上端部から下向きに延びる状態とに、切換可能なように連結部33は構成されている。このように、連結部33は、第一フレーム32の上部に揺動可能に連結支持されるとともに、遊端部の上下揺動を可能に構成されている。
連結部33の上部に衛星測位ユニット34が取り付けられている。衛星測位ユニット34は、地球の上空を周回する複数の航法衛星から発信される電波を受信することによって、走行機体Cの位置を検出可能に構成されている。
〔予備苗台ユニットの構成について〕
図1乃至図4に示されるように、第一予備苗載せ台31は折り畳み可能な三つの載置台を有し、三つの載置台が前後に並んで連接されている。前後中央の載置台に対して前側の載置台と後側の載置台とが前後中央の載置台の上に積み重なることによって、第一予備苗載せ台31は折り畳み可能に構成されている。前側の載置台は前後中央の載置台よりも前側の揺動支点回りに前後揺動可能に構成され、後側の載置台は前後中央の載置台よりも後側の揺動支点回りに前後揺動可能に構成されている。これにより、使用時における第一予備苗載せ台31は前後に延出され、第一予備苗載せ台31はマット状苗や苗箱、苗すくい板等を載置可能な使用状態となる。このように、第一予備苗載せ台31は、走行機体Cの前部に支持されるとともに、前後方向に延ばして苗を載置可能な使用状態と、折り畳んで苗を載置不能な折り畳み状態と、に切換可能なように構成されている。
図1に示された機体左側面視において、作業者が後側の載置台を時計回りに揺動するとともに前側の載置台を反時計回りに揺動することによって、第一予備苗載せ台31は、折り畳み状態から使用状態に切換可能に構成されている。しかし、使用状態の予備苗台ユニット40は前後中央の載置台の上方に位置し、予備苗台ユニット40と第一予備苗載せ台31の前後中央の載置台とは平面視で重複する。第一予備苗載せ台31が折り畳まれた状態で、前側の載置台及び後側の載置台が前後中央の載置台の上に積み重ねられている。このため、作業者が前側の載置台及び後側の載置台を揺動しようとすると、前側の載置台及び後側の載置台と予備苗台ユニット40とが当接し、作業者は第一予備苗載せ台31を使用状態に切換えられない虞がある。このような不都合を回避するため、予備苗台ユニット40は、第一フレーム32に対して上下向きの上下向き軸芯V回りに揺動可能に構成されている。
予備苗台ユニット40は、複数の第二予備苗載せ台41と、第二フレーム42と、係止支持部43と、揺動支持部44と、を有する。
図3及び図4に示されるように、複数の第二予備苗載せ台41が、上下に並ぶ状態で第二フレーム42に支持される。なお、図4には、機体右側の第二予備苗載せ台41や第二フレーム42等が示されている。第二フレーム42に一対の第二上下向き支持棒が形成されている。第二フレーム42は、上端部から下方に向かって一対の第二上下向き支持棒が二股分岐することによってU字状に形成された棒状部材であって、一対の第二上下向き支持棒の両側の二箇所に、夫々の第二予備苗載せ台41が支持される。前後方向視において、第二フレーム42は第二予備苗載せ台41を片持ち支持する。詳述はしないが、第二予備苗載せ台41の夫々は、前後向きの軸芯回りに第二フレーム42に対して上下揺動可能に構成されている。第二予備苗載せ台41が最も下側に揺動した状態で、第二予備苗載せ台41の載置面が水平方向に沿う。この状態で、第二予備苗載せ台41はマット状苗や苗箱、苗すくい板等を載置可能である。
図4及び図5に示されるように、係止支持部43は第一フレーム32の一対の第一上下向き支持棒のうちの前部の第一上下向き支持棒に支持され、揺動支持部44は第一フレーム32の一対の第一上下向き支持棒のうちの後部の第一上下向き支持棒に支持される。なお、図5乃至図7には、機体右側の第一フレーム32における係止支持部43や揺動支持部44等が示されている。図5及び図7に示されるように、揺動支持部44は上下一対の軸芯孔部44A,44Bを有し、一対の軸芯孔部44A,44Bは同一軸芯である上下向き軸芯Vに沿う筒状の孔を有する。U字状に形成された第二フレーム42における一対の第二上下向き支持棒のうちの機体後部の第二上下向き支持棒に上下一対の揺動連結部42A,42Aが設けられ、一対の揺動連結部42A,42Aが揺動支持部44に対して一対の支点ピン46,46を介して揺動可能に支持される。このことから、第二フレーム42における一対の第二上下向き支持棒のうちの機体後部の第二上下向き支持棒は揺動基端部である。このため、第二予備苗載せ台41は、上下向き軸芯V回りに揺動可能なように構成されている。支点ピン46は円柱状に形成されている。
一つの揺動連結部42Aに、軸芯孔部44Aまたは軸芯孔部44Bに対して上下から当接可能な上下一対の水平面部が設けられ、これらの水平面部に貫通孔が形成されている。即ち、上下一対の揺動連結部42A,42Aの夫々における上下一対の水平面部の夫々に貫通孔が形成され、これらの貫通孔の夫々は平面視で重複する。
第二フレーム42における上側の揺動連結部42Aと軸芯孔部44Aとが当接可能である。また、第二フレーム42における下側の揺動連結部42Aと軸芯孔部44Bとが当接可能である。そしてこれらが当接した状態で、一対の揺動連結部42A,42Aにおける夫々の貫通孔と、上下一対の軸芯孔部44A,44Bにおける夫々の筒状の孔部と、が平面視で重複する。そして、これらの孔部を支点ピン46が貫通することによって、一対の揺動連結部42A,42Aと、上下一対の軸芯孔部44A,44Bと、が揺動可能に連結される。
支点ピン46の上端部に水平面が形成され、この水平面は支点ピン46の円柱部分よりも外側に延出する。そして、この水平面にボルト46aを挿通可能な孔が形成されている。この孔にボルト46aが挿通され、ボルト46aが揺動連結部42Aにボルト連結されることによって、支点ピン46と揺動連結部42Aとが連結される。これにより、上側の支点ピン46が揺動連結部42A及び軸芯孔部44Aに対して抜けないように連結固定され、下側の支点ピン46が揺動連結部42A及び軸芯孔部44Bに対して抜けないように連結固定される。
図5及び図6に示されるように、係止支持部43に上下一対の係止部43A,43Bが設けられている。一対の係止部43A,43Bは正面視または背面視においてC字状に形成され、係止部43A,43Bの夫々に、上下に亘って貫通する貫通孔が形成されている。一対の係止部43A,43Bにおける夫々の貫通孔は平面視で重複した位置に形成され、フック部材45の棒状部分が上下方向に挿通可能なように一対の係止部43A,43Bは構成されている。
下側の係止部43Bにおける上面部と下面部との間に中間面部43Cが形成されている。中間面部43Cにも貫通孔が形成され、フック部材45の棒状部分が中間面部43Cにおいても上下方向に挿通可能なように、係止部43Bは構成されている。係止部43Bにおける上面部と中間面部43Cとの間の空間に、上下向きのコイルバネ47と座金48とが上下に並んで挿入される。座金48はコイルバネ47の下方に配置されている。
U字状に形成された第二フレーム42における一対の第二上下向き支持棒のうちの機体前部の第二上下向き支持棒、即ち遊端部に上下一対の被係止部材42B,42Bが設けられている。即ち、一対の第二上下向き支持棒の他端側に、上下一対の係止部43A,43Bと対応可能な上下一対の被係止部材42B,42Bが設けられている。上下一対の被係止部材42B,42Bの夫々に、係止部43A,43Bの夫々の貫通孔と対応可能な貫通孔が形成されている。
係止部43A,43Bの夫々の下面部のうち、機体横外側の端部に延出傾斜面が形成されている。これらの延出傾斜面は、機体横方向において、機体横外側ほど下方に傾斜する。第二フレーム42の遊端部が係止支持部43の位置する側に揺動されると、被係止部材42Bと係止支持部43とが当接する。このとき、揺動支持部44によって片持ち支持された第二フレーム42の撓みによって、第二フレーム42の遊端部が下方に変位することが考えられる。このとき、被係止部材42B,42Bも下方に変位するが、この場合であっても、係止部43A,43Bの夫々の下面部に形成された延出傾斜面と、被係止部材42B,42Bと、が当接する。そして、被係止部材42B,42Bが、これらの延出傾斜面によって第二フレーム42の遊端部と一体的に持ち上げられる。
これにより、係止部43Aにおける上面部と下面部との間の空間に上側の被係止部材42Bが挿入され、係止部43Bにおける中間面部43Cと下面部との間の空間に下側の被係止部材42Bが挿通される。この状態で、一対の係止部43A,43Bにおける夫々の貫通孔と、上下一対の被係止部材42B,42Bにおける夫々の貫通孔と、が平面視で重複する。そして、これらの貫通孔にフック部材45の棒状部分が上下方向に挿通されることによって、被係止部材42B,42Bが係止支持部43に係止される。
このように、係止支持部43及び揺動支持部44が第一フレーム32の一対の第一上下向き支持棒の夫々に支持され、かつ、被係止部材42B,42Bが係止支持部43に係止された状態で、第二フレーム42は、係止支持部43及び揺動支持部44を介して第一フレーム32に支持される。つまり、第一フレーム32における一対の第一上下向き支持棒の一端側に、第二フレーム42における一対の第二上下向き支持棒の一端側が枢支連結される。また、第一フレーム32における一対の第一上下向き支持棒の他端側に、第二フレーム42における一対の第二上下向き支持棒の他端側を係止可能な係止支持部43が設けられている。第二フレーム42は第一フレーム32よりも機体横外側に位置し、第二フレーム42は第二予備苗載せ台41と一体的に機体横外側に揺動可能に構成されている。
図1乃至図3に示されるように、被係止部材42B,42Bが係止支持部43に係止された状態で、第二予備苗載せ台41は第一予備苗載せ台31の真上に位置する。図4に示されるように、第二予備苗載せ台41が第二フレーム42とともに上下向き軸芯V回りに機体後側に揺動された状態で、第二予備苗載せ台41は第一予備苗載せ台31の真上に位置しない。第二予備苗載せ台41が第一予備苗載せ台31の真上に位置する構成によって、乗降用ステップ35の上方の空間が広く確保されるため、搭乗部25において搭乗者が乗降するときに、搭乗者が窮屈感を感じる虞が軽減される。また、第二予備苗載せ台41が機体後側に揺動された状態で、第二予備苗載せ台41は第一予備苗載せ台31の真上に位置しない。このため、第一予備苗載せ台31が折り畳まれたまま第二予備苗載せ台41に苗が載置された場合であっても、作業者は第二予備苗載せ台41に載置された苗を撤去せずに第一予備苗載せ台31を使用状態に広げられる。
圃場作業機の一例である乗用型田植機は、やや前傾姿勢であるため、係止支持部43が揺動支持部44よりも機体前側に位置する構成によって、係止支持部43の係止状態が解除されても、第二フレーム42及び第二予備苗載せ台41は、勝手に揺動し難い。また、第二フレーム42及び第二予備苗載せ台41は、係止支持部43の位置する側と反対側の揺動終端箇所への揺動において、機体前後方向において機体前後中心の位置する側へ揺動可能であり、かつ、機体左右方向において、機体左右中心の位置する側へ揺動可能である。このため、例えば作業者が、圃場作業機を保管する際に、第二フレーム42及び第二予備苗載せ台41を係止支持部43の位置する側と反対側の終端まで揺動することによって、圃場作業機の保管スペースをコンパクトにできる。このように、苗補給作業の容易さと、苗の収容量と、が両立された第一予備苗載せ台31及び第二予備苗載せ台41が実現される。
図4乃至図6に示されるように、フック部材45の棒状部分において、コイルバネ47と座金48とに対応する領域のうちの下端領域に、スナップピン45aを挿通可能な挿通孔が形成されている。コイルバネ47と座金48とがこの挿通孔よりも上側に位置する状態で、スナップピン45aが挿通孔に挿通される。これにより、スナップピン45aと座金48とが当接し、フック部材45が上側にスライドすることに伴って、コイルバネ47と座金48とが上側に押し上げられる。コイルバネ47は係止部43Bの上面部と座金48とによって圧縮され、下方向の付勢力が座金48とスナップピン45aとに作用する。これにより、フック部材45は下側へスライドするように付勢され、フック部材45の人為操作が行われなければ、フック部材45は、一対の係止部43A,43Bにおける夫々の貫通孔を貫通した状態に位置保持される。換言すると、フック部材45の人為操作が行われなければ、フック部材45は、揺動連結部42A,42Aにおける夫々の貫通孔を貫通可能な状態に位置保持される。
このように、フック部材45は、上下一対の係止部43A,43Bと、上下一対の被係止部材42B,42Bと、に鉤掛けられることによって、上下一対の係止部43A,43Bと上下一対の被係止部材42B,42Bとの係止状態を保持可能なように構成されている。
図4、図5及び図6に基づいて、第一フレーム32に対する係止支持部43の連結支持構造について説明する。係止支持部43のうち、第一フレーム32と連結される部分は平面視でU字状に形成され、係止支持部43が第一フレーム32に連結支持された状態で、係止支持部43におけるU字形状で囲まれた空間に第一フレーム32が挟まれる。係止支持部43におけるU字形状基端部に係止部43A,43Bが備えられ、このU字形状基端部から一対のU字形状先端部が揺動支持部44の位置する側に向かって延出する。係止支持部43のうち、U字形状基端部からU字形状先端部に向かって延出する一対の板状部材の上下中央箇所の夫々にボルト挿通孔が形成されている。更に、これら一対のボルト挿通孔のうち、機体横外側の箇所にナットが溶接固定されている。このような溶接固定されたナットを、以下『溶接ナット』と称する。
図示はしないが、第一フレーム32における一対の第一上下向き支持棒のうちの前部の第一上下向き支持棒にボルト挿通孔が形成され、このボルト挿通孔は、この第一上下向き支持棒を機体横方向に亘って貫通する。この第一上下向き支持棒におけるボルト挿通孔と、係止支持部43の上下中央箇所におけるボルト挿通孔と、にボルト43Gが挿通され、ボルト43Gが機体横外側の溶接ナットと締結される。
係止支持部43において、上述した一対の板状部材のU字形状先端部における上下箇所は、この一対のU字形状先端部における上下中央箇所よりも揺動支持部44の位置する側へ膨出する。この上下の膨出箇所の夫々に一対のボルト挿通孔が形成され、更に、これらのボルト挿通孔のうち、機体横外側の箇所に溶接ナットが設けられている。この上下の膨出箇所の夫々における一対のボルト挿通孔に亘って筒型のスペーサ43E,43Eが挿入され、上下一対のスペーサ43E,43Eにおける筒内の空間の夫々にボルト43F,43Fが挿通される。そして、ボルト43F,43Fの夫々が機体横外側における上下の溶接ナットの夫々と締結される。上下一対のスペーサ43E,43Eによって、ボルト43F,43Fの過度な締め付けが防止され、一対のU字形状先端部の夫々の間隔がスペーサ43Eの間隔だけ保持される。
このように、係止支持部43は、U字形状基端部から延出する一対のU字形状先端側の板状部材で第一フレーム32を挟む。これにより、係止支持部43は第一フレーム32に強固に連結支持される。
図4、図5及び図7に基づいて、第一フレーム32に対する揺動支持部44の連結支持構造について説明する。揺動支持部44のうち、第一フレーム32と連結される部分は平面視でU字状に形成され、揺動支持部44が第一フレーム32に連結支持された状態で、揺動支持部44におけるU字形状で囲まれた空間に第一フレーム32が挟まれる。揺動支持部44におけるU字形状基端部に軸芯孔部44A,44Bが備えられ、一対のU字形状先端部が係止支持部43と対向する。揺動支持部44のうち、U字形状基端部からU字形状先端部に向かって延出する一対の板状部材の上下中央箇所の夫々にボルト挿通孔が形成されている。更に、これら一対のボルト挿通孔のうち、機体横外側の箇所に溶接ナットが設けられている。
図示はしないが、第一フレーム32における一対の第一上下向き支持棒のうちの後部の第一上下向き支持棒にボルト挿通孔が形成され、このボルト挿通孔は、この第一上下向き支持棒を機体横方向に亘って貫通する。この第一上下向き支持棒におけるボルト挿通孔と、揺動支持部44の上下中央箇所におけるボルト挿通孔と、にボルト44Eが挿通され、ボルト44Eが機体横外側の溶接ナットと締結される。
揺動支持部44において、上述した一対の板状部材のU字形状先端部における上下箇所は、この一対のU字形状先端部における上下中央箇所よりも係止支持部43の位置する側へ膨出する。この上下の膨出箇所の夫々に一対のボルト挿通孔が形成され、更に、これらのボルト挿通孔のうち、機体横外側の箇所に溶接ナットが設けられている。この上下の膨出箇所の夫々における一対のボルト挿通孔に亘って筒型のスペーサ44C,44Cが挿入され、上下一対のスペーサ44C,44Cにおける筒内の空間の夫々にボルト44D,44Dが挿通される。そして、ボルト44D,44Dの夫々が機体横外側における上下の溶接ナットの夫々と締結される。上下一対のスペーサ44C,44Cによって、ボルト44D,44Dの過度な締め付けが防止され、一対のU字形状先端部の夫々の間隔がスペーサ44Cの間隔だけ保持される。
このように、揺動支持部44は、U字形状基端部から延出する一対のU字形状先端側の板状部材で第一フレーム32を挟む。これにより、揺動支持部44は第一フレーム32に強固に連結支持される。
〔キャノピの構成について〕
図1、図3、図8乃至図10に示されるように、搭乗部25の上方にキャノピ50が備えられている。キャノピ50の前部における左右二箇所に、一対の揺動枢支部51,51が揺動可能に連結されている。連結部33の上部のうちの左右両端に一対の揺動枢支部51,51が外嵌する。これにより、キャノピ50は一対の揺動枢支部51,51回りに揺動可能なように構成されている。
走行機体Cの後部における左右両端から一対の後支持部が立設されている。後支持部は第一支持部54Bと第二支持部54Aとを有する。左右一対の第一支持部54B及び第二支持部54Aは、乗降用ステップ35よりも機体後方、かつ、作業装置としての苗植付装置Wの左右両端部よりも機体内側に位置する。第一支持部54Bは走行機体Cの後部に立設される。これにより、キャノピ50は、搭乗部25の後部(または搭乗部25よりも後側)からもしっかりと支持された状態で、搭乗部25を上方から覆うことが可能となる。また、左右一対の第一支持部54B及び第二支持部54Aが苗植付装置Wの左右両端部よりも機体内側に位置する。このため、第一支持部54B及び第二支持部54Aが苗植付装置Wの左右両端部よりも機体外側に位置する構成と比較して、第一支持部54B及び第二支持部54Aが圃場の障害物等に接触する虞が軽減される。
第二支持部54Aは、第一支持部54Bの上方に延出可能に構成されるとともに第一支持部54Bに対する高さ位置を変更可能に構成されている。第一支持部54Bの上端部に保持機構55が設けられ、保持機構55は第二支持部54Aを位置保持可能なように構成されている。第二支持部54Aと第一支持部54Bとの夫々は保持機構55を介して上下に延びる状態に連結される。これにより、第二支持部54Aは上端の上下高さを変更可能に構成されている。
キャノピ50の後部寄りの領域における左右端部の夫々に一対の被係止部材53,53が連結され、キャノピ50における被係止部材53の箇所が第二支持部54Aに支持される。一対の第一支持部54B,54Bは、機体横方向において、乗降用ステップ35よりも機体横外側に設けられている。保持機構55の上下高さは、作業装置としての苗植付装置Wが最も上昇した場合の苗植付装置Wの上端部よりも低く位置する。このため、作業者が苗植付装置Wに対して作業を行う場合であっても、保持機構55が作業者にとって作業の邪魔になり難い。
このように、キャノピ50は、連結部33に支持されるとともに、一対の第二支持部54Aに載置支持され、搭乗部25を上方から覆う。また、連結部33は、キャノピ50の支持構造と衛星測位ユニット34の支持構造とに兼用される。
キャノピ50は、左右一対の前外枠フレーム50A,50Bと、後外枠フレーム50Cと、前横フレーム50Dと、後横フレーム50Eと、第一前後フレーム50Fと、三つの第二前後フレーム50G,50G,50Gと、を有する。前外枠フレーム50Aは機体左側に設けられ、前外枠フレーム50Bは機体右側に設けられている。これらのフレームは、金属で構成されても良いし、例えばポリ塩化ビニル等の樹脂で構成されても良い。
前外枠フレーム50A,50Bと、後外枠フレーム50Cと、の夫々は曲げ形成された棒状部材であって、夫々の断面における大きさや形状は同じまたは略同じとなるように形成されている。前外枠フレーム50A,50Bは平面視で左右対称に形成されている。前外枠フレーム50A,50Bの夫々のパイプ終端部のうち、機体前側の終端部が互いに対向し、この終端部同士が不図示の嵌合部材を介して互いに連結されている。前外枠フレーム50A,50Bの夫々は、この連結箇所から機体横外側かつ機体後側に延出し、前外枠フレーム50A,50Bの夫々における機体後側の終端部は機体後方に向けられる。
後外枠フレーム50Cは平面視でU字状に曲げ形成され、このU字形状の棒状部材における夫々の終端部は機体前方に向けられる。前外枠フレーム50Aと後外枠フレーム50Cとの夫々のパイプ終端部同士は、嵌合部材52を介して互いに連結されている。また、前外枠フレーム50Bと後外枠フレーム50Cとの夫々のパイプ終端部同士は、嵌合部材52を介して互いに連結されている。機体左側の嵌合部材52は、前外枠フレーム50Aの機体後側の終端部に後方から外嵌するとともに、後外枠フレーム50Cの機体左側の終端部に前方から外嵌する。機体右側の嵌合部材52は、前外枠フレーム50Bの機体後側の終端部に後方から外嵌するとともに、後外枠フレーム50Cの機体右側の終端部に前方から外嵌する。このように、左右対称の前外枠フレーム50A,50Bと、後外枠フレーム50Cと、によってキャノピ50の外枠が形成される。
なお、前外枠フレーム50A,50Bの夫々と嵌合部材52とが一体的に構成されても良いし、後外枠フレーム50Cと左右の嵌合部材52,52とが一体的に構成されても良い。また、前外枠フレーム50A,50Bの夫々が、後外枠フレーム50Cに対して伸縮可能に構成されても良い。
前横フレーム50Dと、後横フレーム50Eとの夫々は、キャノピ50の外枠よりも内側において機体横方向に延びる棒状部材である。前横フレーム50Dの両端は、前外枠フレーム50A,50Bの夫々の前後方向中間箇所と連結される。後横フレーム50Eの両端は、後外枠フレーム50CにおけるU字形状の前方延出領域の夫々の前後方向中間箇所と連結される。
第一前後フレーム50Fは前後方向に延びる棒状部材である。第一前後フレーム50Fの両端は、前外枠フレーム50Aと前外枠フレーム50Bとの連結箇所と、前横フレーム50Dの長手方向中間箇所と、の夫々と連結される。第一前後フレーム50Fにミラー57が支持される。ミラー57は搭乗者が走行機体Cの後方を確認するために用いられ、搭乗者は機体前方を向きながらミラー57を介して機体後方を確認できる。
第二前後フレーム50Gは前後方向に延びる棒状部材であって、第二前後フレーム50Gの断面は、前外枠フレーム50A,50Bの断面や、後外枠フレーム50Cの断面よりも小さくなるように形成されている。三つの第二前後フレーム50G,50G,50Gの夫々が機体横方向に並んで配置されている。三つの第二前後フレーム50G,50G,50Gの夫々の両端部は、前横フレーム50Dと、後外枠フレーム50Cの後端箇所と、の夫々と連結される。
そして、キャノピ50の外枠よりも内側において、可撓性を有する幌58が上方から覆い被せられることによって、キャノピ50は搭乗部25を覆う。なお、図3及び図8では幌58が示されていないが、図3及び図8でも実際に幌58は存在する。幌58は、キャノピ50の外枠や、前横フレーム50D、後横フレーム50E、第一前後フレーム50F、第二前後フレーム50Gよりも上側から搭乗部25を覆う。キャノピ50の前端部は、ボンネット12の傾斜面の上端部よりも前側に位置する。このため、キャノピ50の前端部から雨水が滴り落ちる場合であっても、その雨水はボンネット12の上に落ちて傾斜面に沿って前方に滑り落ち、搭乗部25における操向ハンドル27や操向ハンドル27よりも前側の各種メータ機器類に雨水が滴り落ちる虞が軽減される。
左右一対の揺動枢支部51,51は、前外枠フレーム50Aと前外枠フレーム50Aとの夫々と連結される。一対の揺動枢支部51,51は連結部33の上部のうちの左右両端に位置し、一対の揺動枢支部51,51の間に衛星測位ユニット34が配置されている。本実施形態では、前外枠フレーム50A,50Bの前側終端部、即ち前外枠フレーム50Aと前外枠フレーム50Bとの連結箇所は、前外枠フレーム50A,50Bの前後方向の前端部よりも後側に位置する。つまり、前外枠フレーム50A,50Bの前後方向の前端部は、前後方向において衛星測位ユニット34と重複する。このため、キャノピ50が一対の揺動枢支部51,51回りに揺動すると、前外枠フレーム50A,50Bと衛星測位ユニット34とが干渉する虞がある。この不都合を回避するため、前外枠フレーム50Aと前外枠フレーム50Bとの連結箇所は、前外枠フレーム50A,50Bの前後方向の前端部よりも後側に位置するように、前外枠フレーム50A,50Bは構成されている。これにより、キャノピ50の前端部における左右中央箇所に凹入空間Sが形成され、衛星測位ユニット34の後部が凹入空間Sに位置する。この構成であれば、キャノピ50が一対の揺動枢支部51,51回りに揺動しても、前外枠フレーム50Aと前外枠フレーム50Bとの連結箇所は、衛星測位ユニット34よりも後方で揺動する。このため、前外枠フレーム50A,50Bと衛星測位ユニット34との干渉が回避される。
機体左側の被係止部材53は、後外枠フレーム50Cの機体左側部における嵌合部材52の位置する側寄りの下側箇所に溶接固定されている。また、機体右側の被係止部材53は、後外枠フレーム50Cの機体右側部における嵌合部材52の位置する側寄りの下側箇所に溶接固定されている。つまり、被係止部材53はキャノピ50に対して下方に連結されている。このように、左右一対の被係止部材53,53は、後外枠フレーム50CのU字形状における前方延出領域の夫々の前後方向中間箇所と連結される。
図1、図3、図9及び図10に示されるように、キャノピ50の高さは複数の段階に調整可能なように構成されている。具体的に、第一支持部54Bの上端部に保持機構55が設けられ、第二支持部54Aの長手方向に沿って三つの係合突起部54C,54D,54Eが並んで設けられている。つまり、三つの係合突起部54C,54D,54Eの夫々は、第二支持部54Aにおいて夫々異なる高さで第二支持部54Aの表面から突起する。保持機構55は、平面視において機体横内側が開口するU字状に形成され、このU字形状の機体横内側端部に係合凹部55kが形成されている。係合凹部55kと、係合突起部54C,54D,54Eの夫々と、は係合可能であって、係合突起部54C,54D,54Eの何れが係合凹部55kと係合するかによって、キャノピ50の上下高さが変化する。このように、第二支持部54Aに、第二支持部54Aの長手方向に並ぶ状態で第二支持部54Aの表面から突起する複数の係合突起部54C,54D,54Eが設けられ、保持機構55に、係合突起部54C,54D,54Eと係合可能な係合凹部55kが形成されている。
図1に示された実施形態では、係合突起部54Cと係合凹部55kとが係合する。この状態でキャノピ50は後側ほど後上がりに傾斜する。このときのキャノピ50の上端部の上下高さは、衛星測位ユニット34の上端部よりも高く位置する。これにより、搭乗者が搭乗座席26から起立して苗載せ台22に対してマット状苗の補給作業を行ったりする場合、搭乗者の作業空間が確保され易い。つまり、図1に示されたキャノピ50の上下高さであれば、搭乗部25に搭乗した搭乗者の農作業は可能である。本実施形態では、この位置を『作業位置』と称する。
キャノピ50の上下高さが作業位置に設定されている場合、キャノピ50は後上がりに傾斜する。また、上述したように、キャノピ50の前端部は、ボンネット12の後上がり傾斜面の上端部よりも前側に位置する。このため、雨水がキャノピ50の上に降った場合でも、その雨水はキャノピ50の前端部に案内されてキャノピ50の前端部からボンネット12の後上がり傾斜面に滴り落ちる。
キャノピ50が後上がりに傾斜する状態で、キャノピ50の上端部はキャノピ50の後端部である。そして、キャノピ50の前端部はキャノピ50の揺動基端部である。このため、キャノピ50が上下揺動しても、キャノピ50の前端部の上下高さは、キャノピ50の後端部の上下高さと比較して殆ど変化しない。つまり、キャノピ50の前端部と衛星測位ユニット34との相対的な上下位置の変化量は、キャノピ50の後端部と衛星測位ユニット34との相対的な上下位置の変化量よりも小さい。キャノピ50の後端部は、キャノピ50の中で衛星測位ユニット34から最も離れた箇所であるため、衛星測位ユニット34の測位精度が確保されつつ、上下方向における搭乗者の作業空間が確保される。
図9に示された実施形態では、係合突起部54Dと係合凹部55kとが係合する。この状態でキャノピ50は前後方向において水平または略水平となる。このときのキャノピ50の上端部の上下高さは、衛星測位ユニット34の上端部よりも低く位置する。このため、図9に示されたキャノピ50の上下高さであれば、キャノピ50が上述した作業位置よりも低く位置しながらも、搭乗部25に搭乗した搭乗者の農作業は可能である。また、キャノピ50の上端部の上下高さが衛星測位ユニット34の上端部よりも低く位置する構成であるため、キャノピ50の上下高さが作業位置に設定されている場合よりも、衛星測位ユニット34の測位精度が十分に確保され易い。本実施形態では、この位置を『簡易収納位置』と称する。
図10に示された実施形態では、連結部33が下側に揺動され、衛星測位ユニット34は第一フレーム32の上端部よりも下側に位置する。この状態で、係合突起部54Eと係合凹部55kとが係合するとともに、キャノピ50は後側ほど後上がりに傾斜する。そして、キャノピ50の上端部の上下高さは、衛星測位ユニット34の上端部よりも高く位置する。このときのキャノピ50の上下高さでは、搭乗部25に搭乗した搭乗者の農作業は不能である。本実施形態では、この位置を『収納位置』と称する。
このように、キャノピ50は、第二支持部54Aの上端の上下高さを変更することによって、搭乗部25に搭乗した搭乗者が農作業を可能な上下高さである作業位置と、搭乗部25に搭乗した搭乗者が作業可能な上下高さであるとともに作業位置よりも低く位置する簡易収納位置と、簡易収納位置よりも低く位置する収納位置と、に切換可能に構成されている。
〔キャノピの保持機構について〕
図1、図3、図11及び図12に示されるように、第二支持部54Aは、保持機構55によって支持されている。保持機構55は、U字形状の第一係止ピン55Aと、スライド部材55Bと、スナップピン55Cと、を有する。また、第一係止ピン55Aに、第一貫通孔55dと、第二貫通孔55eと、突起部55f,55fと、が形成されている。第一係止ピン55Aは保持機構55の支持孔55jに沿って機体前後方向にスライド可能に構成され、第一係止ピン55AのU字形状両端に、第一貫通孔55dと先端部55gとが位置する。第一係止ピン55Aのうちの第一貫通孔55dと先端部55gとが位置する端部は機体後方を向いているが、第一貫通孔55dと先端部55gとが位置する端部は機体前方を向くように、第一係止ピン55Aが構成されても良い。第一係止ピン55AのU字形状両端の間の長手方向中間箇所は、機体前後方向において支持孔55jを挟んでU字形状両端とは反対側に位置する。突起部55f,55fは支持孔55jよりも機体前側に位置し、支持孔55jの内径よりも外径側に突起する。スライド部材55Bは支持孔55jよりも機体後側において第一係止ピン55Aに外嵌する。
保持機構55に貫通孔55iが形成されている。また、第二支持部54Aに、三つの貫通孔54f,54g,54hが形成されている。貫通孔54fは係合突起部54Cの真上に位置し、貫通孔54gは係合突起部54Dの真上に位置し、貫通孔54hは係合突起部54Eの真上に位置する。
係合突起部54Cと係合凹部55kとが係合した状態で、貫通孔55iと貫通孔54fとが前後方向視で重なり合う。この状態で、作業者が貫通孔55iと貫通孔54fとに第一係止ピン55Aの先端部55gを挿通することによって、第一係止ピン55Aは第二支持部54Aを係止可能となる。
係合突起部54Dと係合凹部55kとが係合した状態で、貫通孔55iと貫通孔54gとが前後方向視で重なり合う。この状態で、作業者が貫通孔55iと貫通孔54gとに第一係止ピン55Aの先端部55gを挿通することによって、第一係止ピン55Aは第二支持部54Aを係止可能となる。
係合突起部54Eと係合凹部55kとが係合した状態で、貫通孔55iと貫通孔54hとが前後方向視で重なり合う。この状態で、作業者が貫通孔55iと貫通孔54hとに第一係止ピン55Aの先端部55gを挿通することによって、第一係止ピン55Aは第二支持部54Aを係止可能となる。
貫通孔54f,54g,54hの何れかと、貫通孔55iと、に第一係止ピン55Aが挿通された状態で、作業者がスライド部材55Bを第二貫通孔55eよりも支持孔55jの位置する側にスライドさせ、第二貫通孔55eにスナップピン55Cを挿通する。これにより、スライド部材55Bのスライドがスナップピン55Cによって規制され、第一係止ピン55Aのスライドがスライド部材55Bと突起部55f,55fとによって規制される。この構成によって、先端部55gが貫通孔55iと貫通孔54fとから抜けなくなり、第二支持部54Aが第一係止ピン55Aに係止される。このように、保持機構55と第二支持部54Aとの夫々に、第一係止ピン55Aが貫通可能な貫通孔54f,54g,54h,55iが形成されている。
第二支持部54Aが第一係止ピン55Aに係止された状態で、作業者が、第二貫通孔55eからスナップピン55Cを外して第一貫通孔55dにスナップピン55Cを挿入すると、スライド部材55Bは、支持孔55jと当接する箇所と、第一貫通孔55dに挿入されたスナップピン55Cと当接する箇所と、の間の領域でスライド可能である。これに伴って、第一係止ピン55Aは、支持孔55jと突起部55f,55fとが当接する箇所と、スライド部材55Bが支持孔55jと第一貫通孔55dに挿入されたスナップピン55Cとに挟まれる箇所と、の間の領域に亘って前後方向にスライド可能となる。このため、突起部55f,55fが支持孔55jから離れる側に第一係止ピン55Aがスライドすることによって、先端部55gが貫通孔55iと貫通孔54fとから抜け、第二支持部54Aに対する第一係止ピン55Aの係止状態は解除される。なお、第一貫通孔55dには別体のスナップピンが予め挿通され、作業者が第二貫通孔55eからスナップピン55Cを外すのみの構成でも良い。
〔キャノピの係止機構について〕
図3、図13及び図14に示されるように、第二支持部54Aの上端部にキャノピ50を係止可能な係止機構56が備えられ、キャノピ50に、係止機構56と係合可能な被係止部材53が設けられている。第二支持部54Aの上端部は上向きから機体横内側向きに曲げ形成されている。詳述はしないが、第二支持部54Aにおける、この機体横内側向きの端部に、係止機構56が横向き軸芯回りに揺動可能に支持される。
係止機構56は、U字形状の第二係止ピン56Aと、スライド部材56Bと、スナップピン56Cと、を有する。また、第二係止ピン56Aに、第一貫通孔56dと、第二貫通孔56eと、突起部56f,56fと、が形成されている。第二係止ピン56Aは係止機構56の支持孔55jに沿って機体前後方向にスライド可能に構成され、第二係止ピン56AのU字形状両端に、第一貫通孔56dと先端部56gとが位置する。第二係止ピン56Aのうちの第一貫通孔56dと先端部56gとが位置する端部は機体横外方を向いているが、第一貫通孔56dと先端部56gとが位置する端部は機体横内方を向くように、第二係止ピン56Aが構成されても良い。第二係止ピン56AのU字形状両端の間の長手方向中間箇所は、機体前後方向において支持孔56jを挟んでU字形状両端とは反対側に位置する。突起部56f,56fは支持孔56jよりも機体前側に位置し、支持孔56jの内径よりも外径側に突起する。スライド部材56Bは支持孔56jよりも機体後側において第二係止ピン56Aに外嵌する。
係止機構56は、前後方向視において、上方が開放されたU字状に形成されている。つまり、係止機構56に凹部が形成され、この凹部は、上下方向にU字状に凹入するとともに被係止部材53を載置支持可能なように構成されている。
係止機構56に貫通孔56iが形成されている。また、被係止部材53に、貫通孔53iが形成されている。被係止部材53が係止機構56に載置支持された状態で、貫通孔56iと貫通孔53iとが側面視で重なり合う。この状態で、作業者が貫通孔56iと貫通孔53iとに第二係止ピン56Aの先端部56gを挿通することによって、第二係止ピン56Aは被係止部材53を係止可能となる。
貫通孔53iと、貫通孔56iと、に第二係止ピン56Aが挿通された状態で、作業者がスライド部材56Bを第二貫通孔56eよりも支持孔56jの位置する側にスライドさせ、第二貫通孔56eにスナップピン56Cを挿通する。これにより、スライド部材56Bのスライドがスナップピン56Cによって規制され、第二係止ピン56Aのスライドがスライド部材56Bと突起部56f,56fとによって規制される。この構成によって、先端部56gが貫通孔56iと貫通孔53iとから抜けなくなり、被係止部材53が第二係止ピン56Aに係止される。このように、係止機構56と被係止部材53との夫々に、第二係止ピン56Aが貫通可能な貫通孔53i,56iが形成されている。
被係止部材53が第二係止ピン56Aに係止された状態で、作業者が、第二貫通孔56eからスナップピン56Cを外して第一貫通孔56dにスナップピン56Cを挿入すると、スライド部材56Bは、支持孔56jと当接する箇所と、第一貫通孔56dに挿入されたスナップピン56Cと当接する箇所と、の間の領域でスライド可能である。これに伴って、第二係止ピン56Aは、支持孔56jと突起部56f,56fとが当接する箇所と、スライド部材56Bが支持孔56jと第一貫通孔56dに挿入されたスナップピン56Cとに挟まれる箇所と、の間の領域に亘って機体横方向にスライド可能となる。このため、突起部56f,56fが支持孔56jから離れる側に第二係止ピン56Aがスライドすることによって、先端部56gが貫通孔56iと貫通孔53iとから抜け、被係止部材53に対する第二係止ピン56Aの係止状態は解除される。なお、第一貫通孔56dには別体のスナップピンが予め挿通され、作業者が第二貫通孔56eからスナップピン56Cを外すのみの構成でも良い。
キャノピ50の上下高さが作業位置または簡易収納位置に位置する状態で、被係止部材53は係止機構56の真上に位置する。このため、被係止部材53が係止機構56に凹部に入り込み、被係止部材53は係止機構56に載置支持される。この状態で、貫通孔53iと、貫通孔56iと、に第二係止ピン56Aが挿通されることによって、被係止部材53と係止機構56とが一体連結される。これにより、キャノピ50は上下揺動できなくなり、キャノピ50が風に煽られてもキャノピ50の上下高さがしっかりと保持される。
キャノピ50の上下高さが収納位置に位置する状態で、被係止部材53の位置は係止機構56よりも機体後側にずれる。このため、係止機構56の凹部には、被係止部材53ではなくて後外枠フレーム50Cの前部または嵌合部材52が入り込み、後外枠フレーム50Cが係止機構56に載置支持される。この状態では、第二係止ピン56Aは被係止部材53を係止できなくなるが、天井の低い納屋等に保管される場合にはキャノピ50が風に煽られることが殆どないため、単に後外枠フレーム50Cが係止機構56に載置支持される構成で十分である。なお、キャノピ50の上下高さが収納位置に位置する状態であっても、第二係止ピン56Aは被係止部材53を係止可能な構成であっても良い。この場合、例えば被係止部材53が後外枠フレーム50Cに対してスライド可能に構成されても良い。
〔別実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
(1)上述した実施形態において、第二支持部54Aに三つの係合突起部54C,54D,54Eが備えられているが、この実施形態に限定されない。例えば、係合突起部54C,54D,54Eのうちの一つが備えられない構成であっても良い。
図1、図9、図10に基づいて例示すると、図9に示された簡易収納位置が収納位置であっても良く、図9に示された収納位置に切換えられない構成であっても良い。つまり、キャノピ50は、図1に示された作業位置と、図9に示された収納位置としての簡易収納位置と、の二位置のみで切換可能に構成されても良い。
また、キャノピ50の位置が、図9に示された簡易収納位置に切換えられない構成であっても良い。つまり、キャノピ50は、図1に示された作業位置と、図9に示された収納位置としての簡易収納位置と、の二位置のみで切換可能に構成されても良い。
更に、図9に示された簡易収納位置が作業位置であっても良く、図1に示された作業位置に切換えられない構成であっても良い。つまり、キャノピ50は、図9に示された作業位置としての簡易収納位置と、図10に示された収納位置と、の二位置のみで切換可能に構成されても良い。
要するに、第二支持部54Aに、第二支持部54Aの長手方向に並ぶ状態で複数の係合突起部が設けられれば良い。
(2)キャノピ50における幌58の構成の一例を、図15に基づいて説明する。図15に、幌58が覆い被せられたキャノピ50の底面図(図1の搭乗座席26から上方視した場合の図)が示されている。上述したように、キャノピ50の外枠が、左右対称の前外枠フレーム50A,50Bと、後外枠フレーム50Cと、によって形成される。幌58は、キャノピ50の外枠に上方から覆い被さり、キャノピ50の外枠に幌58の外周端部が巻き付けられる。そして、キャノピ50の外枠よりも内側に巻き付けられた状態で、幌58の外周端部が幌58の下面に係止される。
幌58の外周端部の係止方法は、面ファスナーによるものや、スナップボタンによるもの等が考えられる。図15に示された一例では、幌58の外周端部のうち、機体前側の外周端部に面ファスナーによる第一係止部58Aが設けられ、機体後側の外周端部にマグネットによる第二係止部58Bが設けられている。つまり、第一係止部58Aは、面ファスナーによって幌58の内側における下面に接着可能であり、第二係止部58Bは、マグネットによって幌58の内側同士で吸着可能である。あるいは、後外枠フレーム50Cの外側面や下面に、磁力に反応する物質が備えられ、第二係止部58Bが後外枠フレーム50Cの外側面や下面に巻き付いて吸着する構成であっても良い。
図15に例示された実施形態では、第二係止部58Bのマグネットによる吸着力は、第一係止部58Aの面ファスナーによる接着力よりも弱く設定されている。つまり、例えばキャノピ50が風に煽られて幌58が風圧を受けた場合、第二係止部58Bにおけるマグネットの吸着が外れ易くなるように、第二係止部58Bは構成されている。このため、キャノピ50が風に煽られた場合に、キャノピ50の機体後側における外枠に対する幌58の外周端部の巻き付けが外れ、幌58の機体後側が風に流される。また、キャノピ50の機体前側における外枠に対しては、第一係止部58Aの面ファスナーが巻き付け状態をしっかりと保持するため、幌58が風に飛ばされる虞は防止されている。つまり、図15に示された実施形態であれば、幌58の後側部分だけが風に流される構成によって、幌58において風圧を受ける面積が、幌58の前側部分だけに減少する。このため、キャノピ50のフレームが破損したり、圃場作業機が風に煽られてステアリング操作に支障をきたしたりする虞が防止される。
また、図15に例示された実施形態において、第二係止部58Bのうち、後外枠フレーム50Cにおける左右一対の角部に対応する箇所のみ、面ファスナーによる接着が可能な構成であっても良い。この場合、第二係止部58Bにおける面ファスナーの接着力が、第一係止部58Aにおける面ファスナーの接着力よりも弱く構成されても良い。また、第二係止部58Bにおける面ファスナーの接着力が、当該マグネットの吸着力より強い構成であって良い。この構成であれば、キャノピ50が弱い風に煽られただけで第二係止部58Bにおけるマグネットの吸着が頻繁に外れる虞が軽減され、キャノピ50が所定の強さ以上の風に煽られた場合に、幌58の後側部分が風に流される構成が実現可能となる。
(3)上述した実施形態において、保持機構55に、係合突起部54C,54D,54Eと係合可能な一つの係合凹部55kが形成されているが、この実施形態に限定されない。係合凹部55kは上下方向に並んで複数設けられる構成であっても良い。例えば、二つの係合凹部55k,55kが、係合突起部54C,54D,54Eのうちの二つと係合する構成であっても良い。この場合、保持機構55に、第一係止ピン55Aや貫通孔55iや支持孔55jが設けられない構成であっても良い。要するに、保持機構55に、係合突起部と係合可能な係合凹部55kが形成される構成であれば良い。
(4)上述した実施形態において、後支持部が左右一対で構成されているが、後支持部は左右一対のもでなくても良い。例えば、一つの第二支持部54Aと一つの第一支持部54Bとが機体左右中央から立設される構成でも良い。更に、キャノピ50の左右中央箇所や後端箇所等で、キャノピ50が第二支持部54Aに載置支持される構成であっても良い。
(5)上述した原動部としてのエンジン13は、例えば電動モータであっても良い。
(6)上述した実施形態において、キャノピ50の前端部は、ボンネット12の傾斜面の上端部よりも前側に位置するが、キャノピ50の前端部は、前後方向においてボンネット12の傾斜面の上端部と同じまたは略同じ位置であっても良い。ボンネット12は、後上がりに傾斜する傾斜面を有するが、ボンネット12は傾斜面を有さない構成であっても良い。更に、上述した実施形態では、ボンネット12が搭乗部25よりも前側に位置するが、本発明は、ボンネット12の左右両側における作業可能な空間が、搭乗部25の一部として構成されるものであっても良い。
(7)上述した実施形態における係合突起部54C,54D,54Eは、第二支持部54Aに溶接固定されたものであっても良いし、第二支持部54Aにピンとして挿通されたものであっても良い。
(8)上述した実施形態において、キャノピ50に、係止機構56と係合可能な被係止部材53が設けられているが、キャノピ50に被係止部材53が設けられない構成であっても良い。例えば、係止機構56は、前外枠フレーム50A,50Bや後外枠フレーム50Cを、係止機構56におけるU字状の凹部に抱き込む状態でキャノピ50を係止する構成であっても良い。
(9)上述した実施形態において、係止機構56に、上下方向にU字状に凹入する凹部が形成されているが、係止機構56に凹部が形成されない構成であっても良い。
(10)上述した実施形態において、係止機構56に第二係止ピン56Aが設けられ、係止機構56と被係止部材53との夫々に、第二係止ピン56Aが貫通可能な貫通孔53i,56iが形成されているが、この実施形態に限定されない。係止機構56は、例えばバックルや磁石等で被係止部材53を係止する構成であっても良い。
(11)上述の実施形態では、作業装置として苗植付装置Wが示されたが、作業装置は播種装置であっても良いし、施肥装置であっても良いし、薬液等の散布装置であっても良い。
(12)上述した実施形態に限定されず、キャノピ50の上下位置が収納位置である場合であっても、搭乗部25に搭乗した搭乗者が何らかの作業をできる構成であっても良い。例えば、キャノピ50の幌58のうち、搭乗座席26の真上に位置する箇所が開閉可能に構成され、キャノピ50の上下位置が収納位置であっても、搭乗者が搭乗座席26に着席可能なように、キャノピ50が構成されても良い。このとき、搭乗座席26の真上に位置する後外枠フレーム50Cや前横フレーム50Dや後横フレーム50Eが着脱可能に構成されても良い。
(13)本発明は、田植機や播種機や乗用管理機にも適用可能であり、本発明の圃場作業機に、田植機や播種機や乗用管理機が含まれる。
なお、上述の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、搭乗部を覆うキャノピを有する圃場作業機に適用可能である。
12 :ボンネット
13 :エンジン(原動部)
25 :搭乗部
50 :キャノピ
53 :被係止部材
53i :貫通孔
54A :第二支持部
54B :第一支持部
54C :係合突起部
54D :係合突起部
54E :係合突起部
54f :貫通孔
54g :貫通孔
54h :貫通孔
55 :保持機構
55A :第一係止ピン
55i :貫通孔
55k :係合凹部
56 :係止機構
56A :第二係止ピン
56i :貫通孔
C :走行機体
W :苗植付装置(作業装置)

Claims (6)

  1. 圃場を走行可能な走行機体と、
    圃場に対する作業が可能な作業装置と、
    前記走行機体の横幅に亘って前記走行機体の上に設けられる搭乗部と、
    前記走行機体の後部から立設される第一支持部と、
    前記第一支持部の上方に延出可能な第二支持部と、
    前記第一支持部に設けられるとともに前記第二支持部を位置保持可能な保持機構と、
    前記第二支持部に載置支持されて前記搭乗部を上方から覆うキャノピと、が備えられ、
    前記第二支持部に、前記第二支持部の長手方向に並ぶ状態で複数の係合突起部が設けられ、
    前記保持機構に、前記係合突起部と係合可能な係合凹部が形成されている圃場作業機。
  2. 前記保持機構に、前記第二支持部を係止可能な第一係止ピンが設けられ、
    前記保持機構と前記第二支持部との夫々に、前記第一係止ピンが貫通可能な貫通孔が形成されている請求項1に記載の圃場作業機。
  3. 前記走行機体に、前記走行機体を走行駆動可能な原動部と、後上がりに傾斜する傾斜面を有するとともに前記原動部を収納可能なボンネットと、が備えられ、
    前記キャノピの前端部は、前記傾斜面の上端部よりも前側に位置する請求項1または2に記載の圃場作業機。
  4. 前記第二支持部の上部に、前記キャノピを係止可能な係止機構が設けられ、
    前記キャノピに、前記係止機構と係合可能な被係止部材が設けられている請求項1から3の何れか一項に記載の圃場作業機。
  5. 前記被係止部材は前記キャノピに対して下方に連結され、
    前記係止機構に、上下方向にU字状に凹入するとともに前記被係止部材を載置支持可能な凹部が形成されている請求項4に記載の圃場作業機。
  6. 前記係止機構に、前記被係止部材を係止可能な第二係止ピンが設けられ、
    前記係止機構と前記被係止部材との夫々に、前記第二係止ピンが貫通可能な貫通孔が形成されている請求項4または5に記載の圃場作業機。
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