JP2020105209A - 組換えイズロン酸2スルファターゼの精製 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2012年6月29日に提出した米国仮出願第61/666,733号に基づく優先権を主張するものであり、該仮出願は、参照によりその全体が本明細書に取り込まれる。
本発明の明細書は、2013年6月27日に「2006685-0342_SEQ_LIST」と名付けたASCIIテキストファイルとして電子形式で提出された配列表を参照する。当該テキストファイルは2013年6月25日に生成され、サイズは15KBである。配列表の全内容は、参照により本明細書に取り込まれる。
本発明は、以下の項目も提供する。
(項目1)
配列番号1に少なくとも70%同一のアミノ酸配列を有する精製された組換えイズロン酸−2−スルファターゼ(I2S)を含む組成物であって、精製された組換えI2Sは、配列番号1のCys59に対応するシステイン残基をCα-ホルミルグリシン(FGly)に、少なくとも約70%転換し、および、さらに、精製された組換えI2Sは、150ng/mg未満の宿主細胞タンパク質(HCP)を含有する、組成物。
(項目2)
精製された組換えI2Sは、100ng/mg未満のHCPを含有する項目1に記載の組成物。
(項目3)
精製された組換えI2Sは、80ng/mg未満のHCPを含有する項目1に記載の組成物。
(項目4)
精製された組換えI2Sは、60ng/mg未満のHCPを含有する項目1に記載の組成物。
(項目5)
配列番号1に少なくとも70%同一のアミノ酸配列を有する精製された組換えイズロン酸−2−スルファターゼ(I2S)を含む組成物であって、精製された組換えI2Sは、配列番号1のCys59に対応するシステイン残基をCα-ホルミルグリシン(FGly)に、少なくとも約70%転換し、および、さらに精製された組換えI2Sは、平均して1分子あたり少なくとも16個のシアル酸を含有する、組成物。
(項目6)
精製された組換えI2Sは、平均して1分子あたり少なくとも18個のシアル酸を含有する、項目5に記載の組成物。
(項目7)
精製された組換えI2Sは、平均して1分子あたり少なくとも20個のシアル酸を含有する、項目5に記載の組成物。
(項目8)
配列番号1に少なくとも70%同一のアミノ酸配列を有する精製された組換えイズロン酸−2−スルファターゼ(I2S)を含む組成物であって、精製された組換えI2Sは、配列番号1のCys59に対応するシステイン残基をCα-ホルミルグリシン(FGly)に、少なくとも約70%転換し、および、さらに、精製された組換えI2Sは、1酵素あたり少なくとも10%のビス-ホスホリルアテドオリゴ糖を含有する、組成物。
(項目9)
精製された組換えI2Sは、1酵素あたり少なくとも20%のビス-ホスホリルアテドオリゴ糖を含有する、項目8に記載の組成物。
(項目10)
配列番号1に少なくとも70%同一のアミノ酸配列を有する精製された組換えイズロン酸−2−スルファターゼ(I2S)を含む組成物であって、精製された組換えI2Sは、配列番号1のCys59に対応するシステイン残基をCα-ホルミルグリシン(FGly)に、少なくとも約70%転換し、および、さらに、精製された組換えI2Sは、中性(ピーク群1)、モノシアリル化(ピーク群2)、ジシアリル化(ピーク群3)、モノホスホリル化(ピーク群4)、トリシアリル化(ピーク群5)、テトラシアリル化(ピーク群6)、またはジホスホリル化(ピーク群7)I2Sタンパク質を指示するピーク群から選択される7つまたはそれより少ないピーク群を含むグリカンマップを特徴とする、組成物。
(項目11)
精製された組換えI2Sは、配列番号1のCys59に対応するシステイン残基をCα-ホルミルグリシン(FGly)に、少なくとも約75%転換する、前記項目いずれか1つに記載の組成物。
(項目12)
精製された組換えI2Sは、配列番号1のCys59に対応するシステイン残基をCα-ホルミルグリシン(FGly)に、少なくとも約80%転換する、項目1〜10のいずれか1つに記載の組成物。
(項目13)
配列番号1に少なくとも70%同一のアミノ酸配列を有する精製された組換えイズロン酸−2−スルファターゼ(I2S)を含む組成物であって、精製された組換えI2Sは、配列番号1のCys59に対応するシステイン残基をCα-ホルミルグリシン(FGly)に、約85%超の転換を含む、組成物。
(項目14)
精製された組換えI2Sは、配列番号1のCys59に対応するシステイン残基をCα-ホルミルグリシン(FGly)に、約90%超の転換を含む、項目13に記載の組成物。
(項目15)
精製された組換えI2Sは、配列番号1のCys59に対応するシステイン残基をCα-ホルミルグリシン(FGly)に、約95%超の転換を含む、項目13に記載の組成物。
(項目16)
精製された組換えI2Sは、配列番号1のCys59に対応するシステイン残基をCα-ホルミルグリシン(FGly)に、実質的に100%の転換を含む、項目13に記載の組成物。
(項目17)
精製された組換えI2Sは、配列番号1に少なくとも80%同一のアミノ酸配列を有する、前記項目いずれか1つに記載の組成物。
(項目18)
精製された組換えI2Sは、配列番号1に少なくとも90%同一のアミノ酸配列を有する、前記項目いずれか1つに記載の組成物。
(項目19)
精製された組換えI2Sは、配列番号1に少なくとも95%同一のアミノ酸配列を有する、前記項目いずれか1つに記載の組成物。
(項目20)
精製された組換えI2Sは、配列番号1と同一のアミノ酸配列を有する、前記項目いずれか1つに記載の組成物。
(項目21)
前記項目いずれか1つに記載の組成物および生理学的に許容可能な担体を含む製剤。
(項目22)
製剤は静脈投与に適している項目21に記載の製剤。
(項目23)
製剤は髄腔内投与に適している項目21に記載の製剤。
(項目24)
製剤は皮下投与に適している項目21に記載の製剤。
(項目25)
製剤はハンター症候群を治療するためにある項目21に記載の製剤。
(項目26)
アニオン交換クロマトグラフィー、カチオン交換クロマトグラフィー、混合モードクロマトグラフィー、および疎水性相互作用クロマトグラフィーの1つ以上を実施することによって、不純調製物から組換えイズロン酸−2−スルファターゼ(I2S)タンパク質を精製することを含む方法であって、方法は、6つ未満のクロマトグラフィーのステップを伴い、精製された組換えI2Sタンパク質は、100ng/mg未満の宿主細胞タンパク質(HCP)を含有する、方法。
(項目27)
アニオン交換クロマトグラフィーはQクロマトグラフィーである項目26に記載の方法。
(項目28)
カチオン交換クロマトグラフィーはSPクロマトグラフィーである項目26または27に記載の方法。
(項目29)
混合モードクロマトグラフィーはヒドロキシアパタイト(HA)クロマトグラフィーである項目26〜28のいずれか1つに記載の方法。
(項目30)
疎水性相互作用クロマトグラフィーは、フェニルクロマトグラフィーである項目26〜29のいずれか1つに記載の方法。
(項目31)
方法は5つまたはそれ未満のクロマトグラフィーのステップを伴う項目26〜30のいずれか1つに記載の方法。
(項目32)
方法は4つまたはそれ未満のクロマトグラフィーのステップを伴う項目26〜31のいずれか1つに記載の方法。
(項目33)
方法はアニオン交換クロマトグラフィー、カチオン交換クロマトグラフィー、混合モードクロマトグラフィー、および疎水性相互作用クロマトグラフィーをこの順番で実施する、項目26〜32のいずれか1つに記載の方法。
(項目34)
不純調製物または中間溶離物を負荷されると、アニオン交換クロマトグラフィーカラムは、pH5.5の約140mM〜200mMの範囲の濃度のNaClを含む洗浄緩衝液を用いて洗浄される、項目26〜33のいずれか1つに記載の方法。
(項目35)
アニオン交換クロマトグラフィーカラムは、直線的NaCl勾配を含む溶離緩衝液を用いて溶離される、項目26〜34のいずれか1つに記載の方法。
(項目36)
直線的NaCl勾配は0〜500mMの範囲のNaClを含む、項目33に記載の方法。
(項目37)
不純調製物または中間溶離物は、カチオン交換クロマトグラフィーのカラムに負荷される前に、約1mS/cm〜約20mS/cmの範囲の伝導率に調整される、項目26〜36のいずれか1つに記載の方法。
(項目38)
カチオン交換クロマトグラフィーカラムは、約5.5のpHで作動する項目37に記載の方法。
(項目39)
不純調製物または中間溶離物は、混合モードクロマトグラフィーのカラムに負荷される前に、約0.001〜0.01MおよびpH5.5の範囲のリン酸塩濃度に調整される、項目26〜38のいずれか1つに記載の方法。
(項目40)
混合モードクロマトグラフィーカラムは、一度負荷されると、約10〜20mM、pH5.5の範囲のリン酸塩濃度を含む洗浄緩衝液を用いて洗浄される、項目39に記載の方法。
(項目41)
混合モードクロマトグラフィーカラムは、約50〜150mM、pH5.5の範囲のリン酸塩濃度を含む溶離緩衝液を用いて溶離される、項目40に記載の方法。
(項目42)
不純調製物または中間溶離物は、疎水性相互作用クロマトグラフィーのカラムに負荷される前に、約0.5〜2.0M、約4.5〜6.0のpHの範囲の塩濃度に調整される、項目26〜41のいずれか1つに記載の方法。
(項目43)
疎水性相互作用クロマトグラフィーカラムは、一度負荷されると、約0.5〜2.0M、約4.5〜6.0のpHの範囲の塩濃度を含む洗浄緩衝液を用いて洗浄される、項目42に記載の方法。
(項目44)
疎水性相互作用クロマトグラフィーのカラムは、約0.1〜0.5M、約4.5〜6.0のpHの範囲の塩濃度を含む溶離緩衝液を用いて溶離される、項目43に記載の方法。
(項目45)
アニオン交換クロマトグラフィー、カチオン交換クロマトグラフィー、混合モードクロマトグラフィー、および疎水性相互作用クロマトグラフィーのそれぞれのカラムの高さは14〜25cmの範囲である、項目26〜44のいずれか1つに記載の方法。
(項目46)
方法はウイルスの不活性化のステップをさらに含む前記項目いずれか1つに記載の方法。
(項目47)
ウイルスの不活性化のステップは、最初のクロマトグラフィーのカラムに不純調製物を負荷する前に行われる項目46に記載の方法。
(項目48)
ウイルスの不活性化のステップは、不純調製物に洗剤を加えることを含む項目46に記載の方法。
(項目49)
方法は、最後のクロマトグラフィーのカラムの後にウイルスを取り除くステップをさらに含む、項目26〜48のいずれか1つに記載の方法。
(項目50)
方法は、限外濾過および/またはダイアフィルトレーションのステップをさらに含む、項目26〜49のいずれか1つに記載の方法。
(項目51)
限外濾過および/またはダイアフィルトレーションのステップは、組換えI2Sタンパク質を、薬剤処方緩衝液に交換することを含む、項目50に記載の方法。
(項目52)
組換えI2Sタンパク質は、配列番号1と少なくとも70%同一のアミノ酸配列を有する、項目26〜51のいずれか1つに記載の方法。
(項目53)
組換えI2Sタンパク質は、配列番号1と同一のアミノ酸配列を有する、項目26〜52のいずれか1つに記載の方法。
(項目54)
組換えI2Sタンパク質は、無血清培地中の懸濁液に培養される哺乳類細胞によって製造される、項目26〜53のいずれか1つに記載の方法。
(項目55)
哺乳類細胞はバイオリアクターで培養される、項目54に記載の方法。
(項目56)
無血清培地は動物性由来成分を欠いている項目54または55に記載の方法。
(項目57)
無血清培地は、既知組成培地である項目54〜56のいずれか1つに記載の方法。
(項目58)
哺乳類細胞は、組換えI2Sタンパク質およびホルミルグリシン生成酵素(FGE)を共発現する、項目54〜56のいずれか1つに記載の方法。
(項目59)
哺乳類細胞はヒト細胞である項目58に記載の方法。
(項目60)
不純調製物は、哺乳類細胞から分泌される組換えI2Sタンパク質を含有する無血清培地から調製される、項目54〜59のいずれか1つに記載の方法。
(項目61)
不純調製物は、凍結培地調製物から溶解される項目60に記載の方法。
(項目62)
精製された組換えI2Sタンパク質は、80ng/mg未満のHCPを含有する、項目26〜61のいずれか1つに記載の方法。
(項目63)
精製された組換えI2Sタンパク質は、60ng/mg未満のHCPを含有する、項目26〜62のいずれか1つに記載の方法。
(項目64)
精製された組換えI2Sタンパク質は、平均して、1分子あたり16〜22個のシアル酸を含有する、項目26〜63のいずれか1つに記載の方法。
(項目65)
精製された組換えI2Sタンパク質は、基質としてヘパリン二糖類を用いて、in vitroの硫酸塩放出活性によって特定されるように、少なくとも60U/mgの特異的活性を有する、項目26〜63のいずれか1つに記載の方法。
(項目66)
項目26〜65のいずれか1つに記載の方法に従い精製された組換えI2Sタンパク質を含む医薬組成物。
(項目67)
項目66に記載の医薬組成物を、治療が必要な対象に投与することを含むハンター症候群を治療する方法。
本発明をもっとわかり易く理解するために、以下に初めに特定の用語を定義する。以下の用語およびその他の用語についての追加の定義は明細書全体にわたって記載する。
本発明は、とりわけ、6つ未満のクロマトグラフィーステップを含むプロセスに基づいて、酵素補充療法のために、組換えI2Sタンパク質を精製する改善された方法を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、アニオン交換クロマトグラフィー、カチオン交換クロマトグラフィー、混合モードクロマトグラフィー、および疎水性相互作用クロマトグラフィーの1つ以上に基づくプロセスを使用して不純調製物から組換えI2Sタンパク質を精製する方法を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、Qクロマトグラフィー、ヒドロキシアパタイト(HA)クロマトグラフィー、SPクロマトグラフィー、およびフェニルクロマトグラフィーを実施することによって、不純調製物から組換えI2Sタンパク質を精製する方法を提供する。本発明は精製された組換えI2Sタンパク質およびその使用をさらに提供する。
本明細書で使用されるとき、I2Sタンパク質は、天然に存在するイズロン酸-2-スルファターゼ(I2S)タンパク質の少なくとも部分的な活性と置き換わることができる又はI2S欠損に関連した1以上の表現型若しくは症状を救済することができるタンパク質又はタンパク質の一部である。本明細書で使用されるとき、用語「I2S酵素」及び「I2Sタンパク質」及び文法的な同等物は交換可能に使用される。
本発明は、様々な方法で製造される組換えI2Sタンパク質を精製するために使用してよい。例えば、I2Sタンパク質は、I2Sをコードする核酸を発現するように操作された宿主細胞系を使用することによって、組換えて製造されてもよい。あるいは、I2Sタンパク質を、内因性I2S遺伝子を活性化することによって、製造してもよい。
典型的に、組換えI2S酵素は、2-アミノ-3-オキソプロピオン酸またはオキソ-アラニンとしても知られるホルミルグリシンに保存されたシステイン(成熟したヒトI2Sのアミノ酸59位に相当する)を翻訳後修飾することによって活性化する。当該翻訳後修飾は、ホルミルグリシン生成酵素(FGE)として知られる酵素によって行うことができる。したがって、いくつかの実施形態では、組換えI2S酵素は、FGEタンパク質も発現する細胞内で製造される。特定の実施形態では、組換えI2S酵素は、FGEタンパク質の発現を増加させる、または高める細胞で製造する。例えば、細胞を操作して、組換えI2Sと組み合わせてFGEを過剰発現し、高いレベルの活性酵素を有するI2Sの調製物を製造することを促進してもよい。いくつかの実施形態では、FGEの過剰発現は、標準的な組換え技術を用いて外因性FGEを発現する(例えば、過剰発現)ことによって達成される。いくつかの実施形態では、FGEの過剰発現は、例えば外因性FGE遺伝子のプロモーターを活性化し、または高めることによって、外因性FGEの発現を活性化し、または高めることによって達成される。いくつかの場合では、例えば、組換えI2Sをコードする核酸および組換えFGEタンパク質をコードする核酸は、内部のリボソームエントリー領域に対応する配列を有する核酸(例えば、スペーサー配列)によって結合される。
種々の細胞培養の培地及び条件を用いて、組換えI2Sタンパク質を製造し得る。たとえば、血清含有培地又は無血清培地にて組換えI2Sタンパク質を産生させ得る。いくつかの実施形態では、無血清培地にて組換えI2Sタンパク質を産生させ得る。いくつかの実施形態では、動物成分を含まない培地、すなわち、動物由来の成分を欠く培地にて組換えI2Sタンパク質を産生させ得る。いくつかの実施形態では、既知組成培地にて組換えI2Sタンパク質を産生させ得る。本明細書で使用されるとき、用語「既知組成培地」は化学的な成分の実質的にすべてが知られる培地を指す。いくつかの実施形態では、既知組成培地は、たとえば、血清、血清由来のタンパク質(たとえば、アルブミン又はフェチュイン)及び他の成分を含まない。場合によっては、化学的に定義された培地は1以上のタンパク質(たとえば、タンパク質の増殖因子又はサイトカイン)を含む。場合によっては、既知組成培地は1以上のタンパク質の加水分解物を含む。他の場合では、既知組成培地はタンパク質を含まない培地、すなわち、タンパク質、加水分解物又は未知の組成物の成分を含有しない無血清培地である。
いくつかの実施形態では、本発明は、アニオン交換クロマトグラフィー、カチオン交換クロマトグラフィー、混合モードクロマトグラフィー、および疎水性相互作用クロマトグラフィーの1つ以上に基づくプロセスを用いて、不純調製物から組換えI2Sタンパク質を精製する方法を提供する。いくつかの実施形態では、本発明に記載の発明の方法は、6つ未満(例えば、5つ未満、4つ未満または3つ未満)のクロマトグラフィーのステップを伴う。いくつかの実施形態では、本発明に記載の発明の方法は、2、3、4または5つのクロマトグラフィーのステップを伴う。いくつかの実施形態では、本発明に記載の発明の方法は、4つのクロマトグラフィーのステップを伴う。いくつかの実施形態では、本発明に記載の発明の方法は、アニオン交換クロマトグラフィー、混合モードクロマトグラフィー、カチオン交換クロマトグラフィー、および疎水性相互作用クロマトグラフィーをこの順序で実施する。
不純調製物は、本明細書で使用するとき、組換えI2Sタンパク質を含有する加工されていない生体物質を含む生体物質であってもよい。例えば、不純調製物は、I2Sタンパク質を製造する細胞(例えば、哺乳類細胞)から分泌される組み換えI2Sタンパク質を含有する未加工の細胞培養培地であっても、I2Sタンパク質を含有する生の細胞可溶物であってもよい。いくつかの実施形態では、不純調整物は、部分的に、未加工の細胞培養地または細胞可溶物であってもよい。例えば、細胞培地または細胞可溶物は、濃縮され、希釈され、ウイルス不活性化、ウイルスプロセッシング、またはウイルス除去の処理がなされていてもよい。いくつかの実施形態では、ウイルス除去は、数ある中でもナノ濾過法および/またはクロマトグラフィーの手技を用いてもよい。いくつかの実施形態では、ウイルス不活性化は、数ある中でも溶媒不活性化、洗剤不活性化、低温殺菌、酸性pH不活性化、および/または紫外線不活性化を用いてもよい。細胞培地または細胞可溶物は、プロテアーゼ、DNA分解酵素、および/またはRNA分解酵素で処理し、宿主細胞のタンパク質および/または核酸(例えば、DNAまたはRNA)のレベルを低下させてもよい。いくつかの実施形態では、加工されていないまたは部分的に加工された生体物質(例えば、細胞培地または細胞可溶物)を、精製のために、望ましい温度(例えば、2〜8℃、-4℃、-25℃、-75℃)、望ましい期間に、凍結し保管し、溶解してもよい。本明細書で使用されるように、不純調製物は、出発材料または負荷材料としての意味もある。
いくつかの実施形態では、組換えI2Sを精製するための提供される方法として、アニオン交換クロマトグラフィーが挙げられる。端的に、アニオン交換クロマトグラフィーは、負に電荷された化合物と正に電荷された樹脂の間の電荷−電荷相互作用に依存するクロマトグラフィーの手技である。いくつかの実施形態では、アニオン交換クロマトグラフィーは、強アニオン交換クロマトグラフィーである。いくつかの実施形態では、アニオン交換クロマトグラフィーは、治療用タンパク質(例えば、組換えI2S)の最初の精製ステップとして使用される。
いくつかの実施形態では、組換えI2Sを精製するために提供される方法として、カチオン交換クロマトグラフィーが挙げられる。端的に、カチオン交換クロマトグラフィーは、正に電荷された化合物と負に電荷された樹脂の間の電荷-電荷相互作用に依存するクロマトグラフィーの手技である。いくつかの実施形態では、カチオン交換クロマトグラフィーは強カチオン交換クロマトグラフィーである。
berjet(登録商標)樹脂;Amberlyst(登録商標)樹脂;Amberlite(登録商標)樹脂(例えば、Amberlite(登録商標)IRA120);ProPac(登録商標)樹脂(例えば、ProPac(登録商標)SCX−10、ProPac(登録商標)WCX−10、ProPac(登録商標)WCX−10);TSK−GEL(登録商標)樹脂(例えば、TSKgel BioAssist S;TSKgel SP-2SW、TSKgel SP−5PW;TSKgel SP-NPR;TSKgel SCX;TSKgel SP-STAT;TSKgel CM-5PW;TSKgel OApak-A;TSKgel CM-2SW、TSKgel CM-3SW、およびTSKgel CM-STAT);並びにAcclaim(登録商標)樹脂が挙げられる。ある実施形態では、アニオン交換樹脂はSP-Sepharose樹脂(登録商標)である。
ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィー(HA)は、「偽親和性(pseudo-affinity)」クロマトグラフィーまたは「混合モード」イオン交換であると考えられ、本発明に従い使用してよい。ヒドロキシアパタイトは、生体分子の分画および精製に使用される固有の形態のリン酸カルシウムである。いくつかの場合では、結晶の脆弱性によって流速および/またはカラムの寿命に限界があるが、結晶性ヒドロキシアパタイトを使用してもよい。2つのタイプの化学的に純粋なセラミックスヒドロキシアパタイト、CHTセラミックスヒドロキシアパタイトI型およびII型はマクロ多孔性で、球状であり、高速の流速および高い圧力で使用することができる。I型は、通常、高いタンパク質結合能力があり、II型は、通常タンパク質についての結合能力が低い。通常、ヒドロキシアパタイトの公式はCa10(PO4)6(OH)2(Kawasakiら、1985)である。官能基は、正に電荷された対の結晶性のカルシウムイオン(C-部位)および三つ組の結晶性リン酸塩(P-部位)と結合した6つの負に電荷された酸素原子のクラスターを含む。C-部位、P-部位およびヒドロキシルは、結晶表面に固定されたパターンで分布し、通常、タンパク質およびその他の分子と複雑な相互作用をもたらす。
疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)は、タンパク質を他から分離する疎水性の特性を使用する分離の手技である。このタイプのクロマトグラフィーでは、フェニル、オクチル、またはブチル等の疎水基が、固定カラムに結合する。表面に疎水性アミノ酸側鎖を有するカラムを通過するタンパク質は、カラム上で疎水基と相互作用し、結合する。HICカラムは周知であり、例えば、フェニルセファロースが挙げられる。
精製されたI2Sのタンパク質の特徴付けを様々な方法を用いて行ってよい。
精製された組換えI2Sのタンパク質の純度は、典型的に、最終産生物に存在する様々な不純物(例えば、宿主細胞タンパク質または宿主細胞DNA)のレベルによって測定される。例えば、宿主細胞タンパク質(HCP)のレベルはELISAまたはSDS-PAGEによって測定してよい。いくつかの実施形態では、精製された組換えI2Sのタンパク質は、150ng HCP/mg未満のI2Sタンパク質(例えば、140、130、120、110、100、90、80、70、60、50、40、30、30、20、10ng HCP/mg未満のI2Sタンパク質)を含有する。いくつかの実施形態では、精製された組換えI2Sのタンパク質は、銀染色のSDS-PAGEに供すると、0.05%、0.01%、0.15%、0.2%、0.25%、0.3%、0.35%、0.4%、0.45%、または0.5%超のアッセイ対照の強度で新しい結合を有しない。様々なアッセイ対照、特にFDA等の制御剤に許容可能な対照を使用してよい。
精製された組換えI2Sのタンパク質は、機能的および/生物学的活性を評価することによって、特徴付けることができる。組換えI2S組成物の酵素活性は、当該技術分野に周知の方法を用いて決定してもよい。典型的に、方法は、合成基質から硫酸塩の除去を検出することを伴い、硫酸塩放出アッセイとして周知である。酵素活性アッセイの一例は、イオンクロマトグラフィーを伴う。この方法は、基質から組換えI2Sによって酵素的に放出される硫酸イオンの量を定量化する。基質は、天然の基質であっても、合成の基質であってもよい。いくつかの場合では、基質はヘパリン硫酸塩(例えば、ヘパリン二糖類)、デルマタン硫酸塩、またはその等価物である。典型的に、放出される硫酸塩を、電気伝導度検出器を伴うイオンクロマトグラフィーによって分析する。当該実施例では、結果をタンパク質のU/mgとして表し、1Unitは、時間あたり基質から1マイクロモルの硫酸イオンを放出するのに必要な酵素の量として定義される。いくつかの実施形態では、基質としてヘパリン二糖類を使用したin vitroの硫酸塩放出アッセイによって測定されるように、精製された組換えI2Sタンパク質は特異的活性を有し、その範囲は、約0〜100U/mg、約10〜100U/mg、約10〜80U/mg、約20〜80U/mg、約20〜70U/mg、約20〜60U/mg、約20〜50U/mg、約30〜100U/mg、約30〜90U/mg、約30〜80U/mg、約30〜70U/mg、約30〜60U/mg、約40〜100U/mg、約40〜90U/mg、約40〜80U/mg、約40〜70U/mg、約40〜60U/mgである。いくつかの実施形態では、基質としてヘパリン二糖類を使用したin vitroの硫酸塩放出アッセイによって測定されるように、精製された組換えI2Sタンパク質は特異的活性を有し、少なくとも約5U/mg、約10U/mg、約15U/mg、約20U/mg、約25U/mg、約30U/mg、約35U/mg、約40U/mg、約45U/mg、約50U/mg、約55U/mg、約60U/mg、約65U/mg、約70U/mg、約75U/mg、約80U/mg、約85U/mg、約90U/mg、約95U/mg、または約100U/mgである。ヘパリン二糖を基質として用いた試験管内の硫酸塩放出活性アッセイを行うための例となる条件を以下に提供する。通常、このアッセイは天然に由来する基質であるヘパリン二糖から硫酸イオンを放出するI2Sの能力を測定する。放出された硫酸塩をイオンクロマトグラフィによって定量してもよい。場合によっては、イオンクロマトグラフィには伝導率検出器が装備されている。非限定の例として、試料を先ず10mMの酢酸ナトリウム、pH6に緩衝液交換し、製剤化緩衝液におけるリン酸イオンによる阻害を取り除く。次いで試料を反応緩衝液(10mMの酢酸ナトリウム、pH4.4)で0.075mg/mlに希釈し、30μlの反応容量にて0.3μgのI2S/100μgの基質の酵素と基質の比でヘパリン二糖と共に37℃で2時間インキュベートする。次いで試料を100℃で3分間加熱することによって反応を止める。IonPac AG18ガードカラムと共にDionex IonPac AS18分析用カラムを用いて分析を行う。1.0ml/分で15分間の30mMの水酸化カリウムによる定組成法を使用する。I2S試料によって放出される硫酸塩の量は1.7〜16.0ナノモルの範囲での硫酸塩基準の線形回帰分析から算出する。報告可能な値をタンパク質のmg当たりの単位として表し、1単位は、時間あたり放出される硫酸塩の1マイクロモルとして定義され、タンパク質濃度はA280の測定によって決定する。
精製された組換えI2Sを、タンパク質に関連する電荷特性によって特徴付けてよい。典型的に、タンパク質電荷特性は、典型的にタンパク質の表面に存在する残基側鎖電荷のパターンを反映する。電荷特性を、タンパク質のイオン交換(IEX)クロマトグラフィー(例えば、HPLC)アッセイを実施することによって決定してよい。いくつかの実施形態では、「電荷特性」は、交換イオンを含有する移動相のカラムに加えた後に、ある時点で、イオン交換カラムから溶離するタンパク質量を表す一組の値を意味する。
いくつかの実施形態では、精製された組換えI2Sタンパク質は、プロテオグリカン組成物によって特徴付けされてもよく、典型的に、グリカンマッピングとして意味する。いかなる理論に縛られることを望むものではないが、分岐構造の形状または複雑さに沿ってグリカン結合は、in vivoのクリアランス、リソソーム標的、生物学的利用能、および/または効果に影響を与え得ると考えられる。
いくつかの実施形態では、ペプチドマッピングを使用して、アミノ酸組成物、翻訳後修飾、および/またはシグナルペプチドの切断、ホルミルグリシン転換および/またはグリコシル化等の細胞プロセッシングを特徴付けてよい。典型的に、組換えタンパク質を、制御されたまたはランダムな切断のいずれかによって、別個のペプチド断片に切断し、パターンまたはペプチドマップを作製してよい。いくつかの場合では、精製されたI2Sタンパク質を、分析する前に、最初に酵素消化に供してよい。分析する前に、ペプチダーゼ、配糖体、ヒドロラーゼ、ホスファターゼ、リパーゼまたはプロテアーゼおよび/またはその組み合わせを使用して消化を行ってよい。ペプチドの構造的組成物を、当該技術分野に周知の方法を用いて決定してよい。例示的な方法として、限定されないが、質量分析、核磁気共鳴(NMR)またはHPLCが挙げられる。
ペプチドマッピングを使用して、FGly転換率を決定した。I2S活性は、以下に示されるように、ホルミルグリシン生成酵素(FGE)によってホルミルグリシン転換するために、システイン(成熟したヒトI2Sの59位に対応する)を必要とする。
したがって、ホルミルグリシン転換率(%FG)を以下の公式を使用して計算することができる。
いくつかの実施形態では、精製された組換えI2Sタンパク質は、シアル酸組成物によって特徴付けられる。理論に縛られることを望むものではないが、タンパク質上のシアル酸残基は、肝細胞に存在するアシアロ糖タンパク質受容体による急速なin vivoのクリアランスを防ぎ、減少させ、または抑制し得ることは理解されている。したがって、比較的高いシアル酸量を有する組換えタンパク質は、典型的に、in vivoの比較的長い循環時間を有すると考えられる。
精製された組換えI2Sタンパク質を既知の方法に従ってハンター症候群患者に投与し得る。たとえば、精製された組換えI2Sタンパク質は、静脈内に、皮下に、筋肉内に、非経口で、経皮で又は経粘膜で(たとえば、経口若しくは経鼻)送達され得る。
当該実施例は、無血清培地に製造される組換えI2Sを捕獲し精製するために単純化した下流精製プロセスを使用してよいことを説明する。例示的な精製スキームを図1に記述する。
配列番号2
完全長前駆体イズロン酸2スルファターゼ:
MPPPRTGRGLLWLGLVLSSVCVALGSETQANSTTDALNVLLIIVDDLRPSLGCYGDKLVRSPNIDQLASHSLLFQNAFAQQAVCAPSRVSFLTGRRPDTTRLYDFNSYWRVHAGNFSTIPQYFKENGYVTMSVGKVFHPGISSNHTDDSPYSWSFPPYHPSSEKYENTKTCRGPDGELHANLLCPVDVLDVPEGTLPDKQSTEQAIQLLEKMKTSASPFFLAVGYHKPHIPFRYPKEFQKLYPLENITLAPDPEVPDGLPPVAYNPWMDIRQREDVQALNISVPYGPIPVDFQRKIRQSYFASVSYLDTQVGRLLSALDDLQLANSTIIAFTSDHGWALGEHGEWAKYSNFDVATHVPLIFYVPGRTASLPEAGEKLFPYLDPFDSASQLMEPGRQSMDLVELVSLFPTLAGLAGLQVPPRCPVPSFHVELCREGKNLLKHFRFRDLEEDPYLPGNPRELIAYSQYPRPSDIPQWNSDKPSLKDIKIMGYSIRTIDYRYTVWVGFNPDEFLANFSDIHAGELYFVDSDPLQDHNMYNDSQGGDLFQLLMP
配列番号5
完全長ヒトFGE前駆体:
MAAPALGLVCGRCPELGLVLLLLLLSLLCGAAGSQEAGTGAGAGSLAGSCGCGTPQRPGAHGSSAAAHRYSREANAPGPVPGERQLAHSKMVPIPAGVFTMGTDDPQIKQDGEAPARRVTIDAFYMDAYEVSNTEFEKFVNSTGYLTEAEKFGDSFVFEGMLSEQVKTNIQQAVAAAPWWLPVKGANWRHPEGPDSTILHRPDHPVLHVSWNDAVAYCTWAGKRLPTEAEWEYSCRGGLHNRLFPWGNKLQPKGQHYANIWQGEFPVTNTGEDGFQGTAPVDAFPPNGYGLYNIVGNAWEWTSDWWTVHHSVEETLNPKGPPSGKDRVKKGGSYMCHRSYCYRYRCAARSQNTPDSSASNLGFRCAADRLPTMD
当該実施権の目的は、浄化した回収物の組換えI2Sの安定性に与える温度保持時間および凍結-溶解周期の影響を評価する。
実施例1に記載のI2Sおよびホルミルグリシン生成酵素(FGE)を発現する細胞株2DからI2S-AF物質を製造した。既知の無血清培地を使用して1LのDas GipスピンフィルターバイオリアクターでCCPDに、物質を製造した。浄化された回収物(HI-21)のそれぞれからの個別のバッグを受け取り、-20℃で凍結し、2〜8℃で一晩溶解した。浄化された回収物のそれぞれの等量をプールし、全体の回収プールを表し、その後、0.2μmフィルターにかけ、全膜領域が1ft2の30 kD Pall Omega Centramate cassetteを使用して濃縮した。使用前に、未精製バルク(UPB)を0.2μmフィルターにかけ、凍結した。
例示的なカラムの規格および負荷を表7に記述する。Qセファロースを3g/Lの標的で、力価によって負荷した。次のカラムを前のカラム溶離物から100%で負荷し、物質を取り除かなかった。
表12は各ステップについてインプロセスHOP除去を記述する。インプロセスHCLPの結果は、HAステップで大部分の除去が高かった。
例示的な薬物物質のロットの放出の結果を表13に挙げる。見るとわかるように、薬物物質は精製された物質の中で高い特異的活性および%FGを有した。例示的な薬物物質の属性の特徴付けを表13に示す。HCPは最終のUF/DFステップで1,870ng/mgから372ng/mgに減少した。
実施例の目的は、上述の方法を使用して精製された組換えI2Sタンパク質の詳細な特徴付けをすることである。
実験のために、2つの別個の無血清培養培地反応液に、2Dおよび4Dヒト細胞株を用いて組換えI2Sタンパク質を発生させた。試料を回収し、上述の方法を用いて精製した。精製されたI2S酵素を、SDS-PAGEによって分析し、視覚化のために銀染色した。例示的な結果を図8に示す。図8に示されるように、本明細書に記載の方法を使用して精製された組換えI2Sタンパク質は、標準的な方法を使用して精製されたI2S標準試料と比較して、比較可能な横縞模様を示した。
I2S-AF 2D細胞株から製造された組換えI2Sタンパク質を上述の方法で精製した。精製された組換えI2Sおよび参照のヒトI2Sの試料を、それぞれ、タンパク質分解消化に供し、HPLC分析によって検査した。参照I2Sのペプチドマップと比較したときの例示的なペプチドマップを図9に示す。
ペプチドマッピングを使用して、FGly転換率を決定した。I2S活性は、以下に示されるように、ホルミルグリシン生成酵素(FGE)によってホルミルグリシン転換するために、システイン(成熟したヒトI2Sの59位に対応する)を必要とする。
したがって、ホルミルグリシン転換率(%FG)を以下の公式を使用して計算することができる。
精製された組換えI2Sタンパク質のグリカンおよびシアル酸組成物を決定した。アニオン交換クロマトグラフィーを使用してグリカン組成物の定量化を行い、グリカンマップを作製した。以下に記載するように、本明細書に記載の条件で精製される組換えI2Sのグリカンマップは、7つのピーク群から構成され、負電荷の増加量に従って溶離し、少なくとも部分的に、酵素消化物から生じるシアル酸およびマンノース-6-リン酸グリコフォームに由来する。端的には、無血清細胞培養(I2S-AF 2D無血清およびI2S-AF 4D無血清)から精製された組換えI2Sおよび参照の組換えI2Sを、(1)シアル酸残基を取り除くための精製されたノイラミニダーゼ酵素(アルスロバクター・ウレアファシエンス(10mU/μL)、Roche Biochemical(インディアナポリス、インディアナ州)、カタログ番号269 611(1U/100μL))、(2)マンノース-6-リン酸残基を完全に放出するためのアルカリホスファターゼを、37±1℃で2時間、(3)アルカリホスファターゼ+ノイラミニダーゼ、または(4)処理なし、のいずれかで処理した。各酵素消化物を、Dionex CarboPac PA1 Guard Columnを備えたCarboPac PA1 Analytical Columnを使用して、Anion Exchange Chromatography with Pulsed Amperometric Detection(HPAE-PAD)によって分析した。0.4〜2.0ナノモルの範囲のシアル酸およびマンノース-6-リン酸標準を、各アッセイについて実施した。100mMの水酸化ナトリウム中の48mMの酢酸ナトリウムを使用して、定組成法を、雰囲気カラム温度、流速1.0mL/分で最小15分間実施し、各ピークを溶離した。I2S-AFとI2S標準試料の両方について、個別の実施から生成されたデータを、単一のクロマトグラフにそれぞれまとめ、各個別の組換えタンパク質についてグリカンマップを表した。図10に示されるように、無血清培地から精製されるI2Sのグリカンマップは、代表的な溶離ピーク(溶離の順序で)を表し、中性、モノ、ジシアリル化、モノホスホリル化、トリシアリル化、およびハイブリッド(モノシアリル化およびキャップされたマンノース-6-リン酸)、テトラシアリル化、およびハイブリッド(ジシアリル化およびキャップされたマンノース-6-リン酸)並びにジホスホリル化グリカンを構成した。例示的なグリカンマップを図10に示す。
ここで、Cは試料または組換えI2Sアッセイ対照のタンパク質濃度(mg/ml)である。
各試験試料について、タンパク質のモルあたりシアル酸のモルとしてシアル酸の補正値を以下の公式を使用して計算した。
本明細書に記載の方法を使用して精製された組換えI2S酵素の特異的活性を、in vitroの硫酸塩放出アッセイまたは4-MUFアッセイを使用して分析した。
ヘパリン二糖類を基質として使用して、in vitroの硫酸塩アッセイを実施した。特に、このアッセイでは、天然由来の基質であるヘパリン二糖類から硫酸イオンを放出するI2Sの能力を測定する。電気伝導度検出器を備えたイオンクロマトグラフィーによって、放出される硫酸塩を定量化してもよい。端的には、最初に試料をpH6、10mMのNa酢酸塩に緩衝液交換し、緩衝液処方物中のリン酸塩イオンによる阻害を取り除いた。その後、試料を反応緩衝液(10mMのNa酢酸塩、pH4.4)で、0.075mg/mlに希釈し、30μLの反応容量中、基質比が0.3μgのI2S/100μgの酵素の基質ヘパリン二糖類で、37℃で2時間インキュベートした。試料を100℃で3分間加熱することによって、反応を停止した。IonPac AG18ガードカラムを備えたDionex IonPac AS18分析カラムを使用して分析を行った。1.0mL/分で15分間、30nMの水酸化カリウムで定組成法を使用した。I2S試料によって放出される硫酸塩の量を、1.7〜16.0ナノモルの範囲の硫酸塩標準の線形回帰分析から計算した。報告できる値をmgあたりの単位のタンパク質として表し、1単位は一時間あたりに放出される硫酸塩の1マイクロモルとして定め、タンパク質濃度をA280測定法によって決定した。例示的な結果を表14に表す。
精製された組換えI2S酵素の特異的活性についても、蛍光に基づく4−MUFアッセイを使用して分析してもよい。端的には、アッセイはI2S基質の4−メチルウンベリフェリル-硫酸塩(4−MUF−SO4)の加水分解を測定する。I2Sによって4−MUF−SO4基質を切断したとき、分子が硫酸塩および自然に蛍光を発する4−メチルウンベリフェロン(4−MUF)に転換される。結果として、経時的な蛍光シグナルの全体的な変化を評価することによってI2S酵素活性を決定することができる。当該実験について、I2S-AF 2Dおよび4Dヒト細胞株から製造された精製されたI2S酵素を、4−メチルウンベリフェリル-硫酸(4−MUF−SO4)、カリウム塩(Sigmaカタログ番号M-7133)の溶液でインキュベートした。一連の対照の標準試料を使用し、保存液の1:100、1:200および1:20,000で希釈された市販のI2S酵素を使用して、アッセイの較正を行った。37℃で酵素アッセイを実施し、較正した蛍光光度計を使用して分析した。各標準試料について、得られる蛍光値を使用して、以下の等式を使用して、変動係数率を決定した。
CFU=負に補正された平均蛍光
DF=希釈係数
この実験では、それぞれ精製された組換えI2Sの電荷分布を、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を有する強アニオン交換(SAX)クロマトグラフィーによって決定した。この方法は、表面電荷差に基づいて、試料内の組換えI2S変異体を分離する。pHが8.00では、負電荷した種が、SAXカラムの固定された正電荷上で吸収される。増加しているイオン強度の勾配を使用してカラムとのイオン相互作用の強度に比例して、各タンパク質の種を溶離する。無血清成長条件下の2D細胞株または参照の組換えI2S酵素から単離された100マイクログラムの精製されたI2Sを、雰囲気温度で保持されたAmersham BiosciencesMini Q PE(4.6x50mm)カラムに負荷し、20mMのトリス-HC1、pH8.00に平衡した。20mMのトリス-HC1、1.0Mの塩化ナトリウム、pH8.00の移動相を使用して、流速0.80mL/分で勾配溶離を行った。280nmの波長で試料の溶離の吸光度を測定することによって、実施中にタンパク質濃度を連続して決定した。2Dおよび4D細胞株から精製される組み換えI2Sに観察される電荷特製の例示的な結果を図11に示す。
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