JP2020105085A - 整髪剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】1)性状の安定性に優れ、2)塗布性に優れ、3)べたつきが少なく、4)アレンジ力に優れ、5)毛髪をタイトにまとめる整髪特性に優れ、6)つやが生じにくく毛髪に自然な風合いを付与することができる整髪剤組成物を提供する。【解決手段】本発明の整髪剤組成物は、平均付加モル数が5〜25であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル(成分A)6.0〜18.0質量%と、平均付加モル数が30〜50であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル(成分B)6.0〜18.0質量%と、融点が25℃以上である油性成分(成分C)5.0〜20.0質量%と、融点が25℃未満である油性成分(成分D)2.0〜15.0質量%と、水(成分E)とを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪を整える整髪剤に好適に用いられる整髪剤組成物に関する。
毛髪を整えるために用いられる整髪剤組成物が発揮し得る整髪特性には、様々な整髪特性がある。例えば、整髪特性としては、毛髪同士をまとめる特性(例えば、毛髪をタイトにまとめる特性等)、毛髪の流れを作り髪型を作る特性(例えば、アレンジ力等)、髪を固める特性、髪を立ち上げる特性、髪型を長時間保持する特性、毛髪につやを付与する特性、並びに、毛髪同士の滑りを良くしてさらさら感を付与する特性等が挙げられる。
整髪剤組成物は、目的とする整髪スタイルや、対象とする髪質などに応じて、上記の整髪特性のうちの一つ又は複数を発揮するように設計されている。また、整髪剤組成物の性状についても、液状、ジェル状及びグリース状などの種々の性状があり、それぞれの性状の整髪剤組成物が、それぞれ異なる使用性、使用感や整髪特性を有する。また、性状が異なる整髪剤組成物では、異なる組成設計が行われている。
整髪剤組成物の中でも、グリース状の整髪剤組成物(所謂、ヘアグリースやヘアポマード)は、流動性を有さないか、又はジェル状の整髪剤組成物と比べて低い流動性を有し、固形状又はペースト状の性状を有する。このため、グリース状の整髪剤組成物は、ジャー容器などに充填して、容器から指で適量をとるなどして使用することができ、取扱い性に優れるという特徴を有する。また、グリース状の整髪剤組成物は、ジェル状の整髪剤組成物と比べて、毛髪の流れを作り髪型を作る特性(アレンジ力)や毛髪をタイトにまとめる特性に優れるという利点を有する。このようなグリース状の整髪剤組成物としては、液状油及び固形油を用いた油性のグリース状整髪剤組成物や、水と比較的多量のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とを用いた水性のグリース状整髪剤組成物、多価アルコールを多量に含みかつ増粘剤によって大きく増粘された水性のグリース状整髪剤組成物(例えば、特許文献1参照)、並びに、水と皮膜形成ポリマーとを含みかつ増粘剤によって大きく増粘された水性のグリース状整髪剤組成物(例えば、特許文献2参照)等が挙げられる。
特開平9−110649号公報 特開2000−34212号公報
グリース状の整髪剤組成物は、一般に、アレンジ力(毛髪の流れを作り髪型を作る整髪特性)や毛髪をタイト(毛髪が頭部形状に沿って撫で付けられ、毛髪が頭部の形状に沿ってぴったりと張り付いたような状態)にまとめる整髪特性に優れる。
しかしながら、従来のグリース状の整髪剤組成物では、該整髪剤組成物の性状の安定性が不十分であったり、整髪後の毛髪にべたつきが生じたりすることがある。
また、従来のグリース状の整髪剤組成物では、毛髪につやが付与されるため、整髪後の毛髪に自然な風合いを付与することは困難である。
さらに、特許文献1,2に記載のような、増粘剤によって大きく増粘されたグリース状整髪剤組成物では、塗布性が低くなったり、グリース状整髪剤組成物の特徴であるアレンジ力が低下したりすることがある。
本発明の目的は、1)性状の安定性に優れ、2)塗布性に優れ、3)べたつきが少なく、4)アレンジ力に優れ、5)毛髪をタイトにまとめる整髪特性に優れ、6)つやが生じにくく毛髪に自然な風合いを付与することができる整髪剤組成物を提供することである。
本発明は、下記成分(A)と、下記成分(B)と、下記成分(C)と、下記成分(D)と、下記成分(E)とを含み、前記成分(A)の含有量が6.0質量%以上、18.0質量%以下であり、前記成分(B)の含有量が6.0質量%以上、18.0質量%以下であり、前記成分(C)の含有量が5.0質量%以上、20.0質量%以下であり、前記成分(D)の含有量が2.0質量%以上、15.0質量%以下である、整髪剤組成物を提供する。
成分(A):平均付加モル数が5以上、25以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル
成分(B):平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル
成分(C):融点が25℃以上である油性成分
成分(D):融点が25℃未満である油性成分
成分(E):水
本発明の整髪剤組成物は、下記成分(F)を含むことが好ましい。
成分(F):多価アルコール
本発明の整髪剤組成物では、前記成分(F)の含有量が0.5質量%以上、10.0質量%以下であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物では、前記成分(C)の含有量の、前記成分(D)の含有量に対する質量比が1.0以上、3.0以下であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物の性状は、グリース状であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物は、特定の成分(A)と、特定の成分(B)と、特定の成分(C)と、特定の成分(D)と、特定の成分(E)とを含み、成分(A)の含有量が6.0質量%以上、18.0質量%以下であり、成分(B)の含有量が6.0質量%以上、18.0質量%以下であり、成分(C)の含有量が5.0質量%以上、20.0質量%以下であり、成分(D)の含有量が2.0質量%以上、15.0質量%以下であるので、1)性状の安定性に優れ、2)塗布性に優れ、3)べたつきが少なく、4)アレンジ力に優れ、5)毛髪をタイトにまとめる整髪特性に優れ、6)つやが生じにくく毛髪に自然な風合いを付与することができるという、1)〜6)の効果を全て発揮することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の整髪剤組成物は、平均付加モル数が5以上、25以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルと、平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルと、融点が25℃以上である油性成分と、融点が25℃未満である油性成分と、水とを含む。
本明細書においては、上記「平均付加モル数が5以上、25以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル」を「成分(A)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル」を「成分(B)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「融点が25℃以上である油性成分」を「成分(C)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「融点が25℃未満である油性成分」を「成分(D)」と称する場合がある。
本明細書においては、上記「水」を「成分(E)」と称する場合がある。
本発明の整髪剤組成物は、成分(A)と、成分(B)と、成分(C)と、成分(D)と、成分(E)とを含み、成分(A)の含有量が6.0質量%以上、18.0質量%以下であり、成分(B)の含有量が6.0質量%以上、18.0質量%以下であり、成分(C)の含有量が5.0質量%以上、20.0質量%以下であり、成分(D)の含有量が2.0質量%以上、15.0質量%以下である。
本発明の整髪剤組成物では、上記の構成が備えられているので、1)性状の安定性に優れ、2)塗布性に優れ、3)べたつきが少なく、4)アレンジ力に優れ、5)毛髪をタイトにまとめる整髪特性に優れ、6)つやが生じにくく毛髪に自然な風合いを付与することができるという、1)〜6)の効果を全て発揮することができる。
従来の整髪剤組成物では、上記1)〜6)の効果を全て発揮することは困難であり、特に、5)毛髪をタイトにまとめる整髪特性を高め、かつ、6)つやが生じにくく毛髪に自然な風合いを付与することは困難である。
これに対して、本発明の整髪剤組成物では、特定の成分(A)〜(E)が特定の含有量で含まれているため、上記1)〜6)の効果を全て発揮することができる。上記4)アレンジ力とは、毛髪の流れを作り髪型を作る整髪特性を意味し、上記5)毛髪をタイトにまとめる整髪特性とは、毛髪が頭部形状に沿って撫で付けられ、毛髪が頭部の形状に沿ってぴったりと張り付いたように整髪することができる特性を意味する。本発明の整髪剤組成物では、整髪力として、上記4)と上記5)との双方を高めることができる。
本発明の整髪剤組成物は、さらに、多価アルコールを含んでいてもよい。本明細書においては、上記「多価アルコール」を「成分(F)」と称する場合がある。
上記のように、本発明の整髪剤組成物は、成分(A)と成分(B)と成分(C)と成分(D)と成分(E)とを少なくとも含む。本発明の整髪剤組成物は、さらに、成分(F)を含んでいてもよい。
本発明の整髪剤組成物は、成分(A)〜(F)以外の他の成分を含んでいてもよい。
上記の成分、例えば、成分(A)、成分(B)、成分(C)、成分(D)、成分(E)、成分(F)や他の成分は、それぞれ、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
以下、本発明の整髪剤組成物に用いられる各成分の詳細を説明する。
(成分(A))
成分(A)は、平均付加モル数が5以上、25以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルである。成分(A)を用いることにより、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)を高めることができる。また、成分(A)を用いることにより、つやが生じにくく毛髪に自然な風合いを付与することができる。成分(A)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(A)は、ポリオキシエチレンセチルエーテル及び/又はポリオキシエチレンステアリルエーテルである。成分(A)は、ポリオキシエチレンセチルエーテル及びポリオキシエチレンステアリルエーテルのうちの一方又は双方である。
成分(A)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は5以上、25以下である。整髪剤組成物の性状の安定性をより一層良好にする観点からは、成分(A)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、好ましくは10以上、好ましくは20以下である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、6.0質量%以上、18.0質量%以下である。成分(A)の含有量が6.0質量%未満であると、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)が低下したり、整髪剤組成物の性状の安定性が低下したりすることがある。成分(A)の含有量が18.0質量%を超えると、塗布性が低下したり、つやが生じて整髪後の毛髪が自然な風合いとならなかったりすることがある。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A)の含有量は、好ましくは7.0質量%以上、好ましくは16.0質量%以下である。成分(A)の含有量が上記下限以上であると、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)をより一層高めることができ、また、整髪剤組成物の性状の安定性をより一層高めることができる。成分(A)の含有量が上記上限以下であると、塗布性をより一層高めることができ、また、つやをより一層生じにくくし、毛髪に自然な風合いをより一層良好に付与することができる。成分(A)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(A)の含有量の合計量である。
(成分(B))
成分(B)は、平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテルである。成分(B)は、グリース状の性状を形成する主成分である。成分(B)によってグリース状の性状とすることができるのは、成分(B)が水とヘキサゴナル液晶を形成し、流動性のない又は極めて低い強固なゲルを形成するためであると推定されるが、理由はこれに限定されない。成分(B)により、整髪剤組成物の性状を硬くすることができ、べたつきを抑え、また、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)を高めることができる。成分(B)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(B)は、ポリオキシエチレンセチルエーテル及び/又はポリオキシエチレンステアリルエーテルである。成分(B)は、ポリオキシエチレンセチルエーテル及びポリオキシエチレンステアリルエーテルのうちの一方又は双方である。
成分(B)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数(即ち、オキシエチレンの平均付加モル数)は30以上、50以下である。整髪剤組成物の性状をグリース状にする観点、並びに塗布性及び整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)をより一層高める観点からは、成分(B)のポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、好ましくは45以下である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、6.0質量%以上、18.0質量%以下である。成分(B)の含有量が6.0質量%未満であると、グリース状の性状を形成させることができなかったり、べたつきが生じたり、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)が低下したりすることがある。成分(B)の含有量が18.0質量%を超えると、塗布性が低下したり、つやが生じて整髪後の毛髪が自然な風合いとならなかったりすることがある。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(B)の含有量は、好ましくは7.0質量%以上、好ましくは16.0質量%以下である。成分(B)の含有量が上記下限以上であると、整髪剤組成物の性状を適度に硬くして性状をより一層良好にグリース状とすることができ、べたつきをより一層効果的に抑えることができ、また、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)をより一層高めることができる。成分(B)の含有量が上記上限以下であると、塗布性をより一層高めることができ、また、つやをより一層生じにくくし、毛髪に自然な風合いをより一層良好に付与することができる。成分(B)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(B)の含有量の合計量である。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(A)と成分(B)との合計の含有量は、好ましくは14.0質量%以上、より好ましくは15.0質量%以上、好ましくは32.0質量%以下、より好ましくは28.0質量%以下である。成分(A)と成分(B)との合計の含有量が上記下限以上であると、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)をより一層高めることができ、また、整髪剤組成物の性状の安定性をより一層高めることができる。成分(A)と成分(B)との合計の含有量が上記上限以下であると、塗布性をより一層高めることができ、また、つやがより一層生じにくく毛髪に自然な風合いをより一層良好に付与することができる。
(成分(C))
成分(C)は、融点が25℃以上である油性成分である。成分(C)は、25℃で固形の油性成分であってもよい。成分(C)を用いることにより、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)を高めることができる。また、成分(C)を用いることにより、つやが生じにくく毛髪に自然な風合いを付与することができる。成分(C)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(C)としては、ロウ、炭化水素油、ポリエチレン粉末、硬化ヒマシ油、及び高級アルコール等が挙げられる。
成分(C)は、ロウ、炭化水素油、ポリエチレン粉末、硬化ヒマシ油、及び高級アルコールからなる群より選ばれる融点が25℃以上である油性成分(1の油性成分)であることが好ましい。
融点が25℃以上である上記ロウとしては、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、モクロウ、セラックロウ、鯨ロウ、及びラノリン等が挙げられる。
融点が25℃以上である上記炭化水素油としては、セレシン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、及びワセリン等が挙げられる。
融点が25℃以上である上記高級アルコールとしては、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、及びオレイルアルコール等が挙げられる。
つやをより一層生じにくくし、毛髪に自然な風合いをより一層良好に付与する観点からは、本発明の整髪剤組成物は、成分(C)として、上記ロウを含むことが好ましく、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、コメヌカロウ、及びモクロウからなる群より選ばれるロウ(少なくとも1のロウ)を含むことがより好ましい。
成分(C)の融点は、25℃以上であり、好ましくは30℃以上、より好ましくは35℃以上である。成分(C)の融点の上限は特に限定されない。
上記融点は、医薬部外品原料規格2006(薬事日報社刊)に記載の、一般試験法「融点測定法」に準拠して測定される。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、5.0質量%以上、20.0質量%以下である。成分(C)の含有量が5.0質量%未満であると、べたつきが生じたり、つやが生じて整髪後の毛髪が自然な風合いとならなかったりすることがある。成分(C)の含有量が20.0質量%を超えると、塗布性が低下したり、整髪剤組成物の性状の安定性が低下したりすることがある。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(C)の含有量は、好ましくは7.0質量%以上であり、好ましくは16.0質量%以下である。成分(C)の含有量が上記下限以上であると、べたつきをより一層効果的に抑えることができ、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)をより一層高めることができ、また、つやをより一層生じにくくし、毛髪に自然な風合いをより一層良好に付与することができる。また、整髪剤組成物の性状の安定性をより一層高めることができる。成分(C)の含有量が上記上限以下であると、塗布性をより一層高めることができ、また、整髪剤組成物の性状の安定性をより一層高めることができる。成分(C)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(C)の含有量の合計量である。
成分(C)の含有量の、成分(D)の含有量に対する質量比(成分(C)の含有量/成分(D)の含有量)は、好ましくは1.0以上、より好ましくは1.5以上、好ましくは3.0以下、より好ましくは2.6以下である。上記質量比(成分(C)の含有量/成分(D)の含有量)が上記下限以上であると、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)をより一層高めることができ、また、つやをより一層生じにくくし、毛髪に自然な風合いをより一層良好に付与することができる。上記質量比(成分(C)の含有量/成分(D)の含有量)が上記上限以下であると、塗布性をより一層高めることができ、また、整髪剤組成物の性状の安定性をより一層高めることができる。
(成分(D))
成分(D)は、融点が25℃未満である油性成分である。成分(D)を用いることにより、べたつきを抑え、塗布性を高めることができる。成分(D)は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
成分(D)としては、炭化水素油、エステル油、シリコーン油、油脂、及び高級アルコール等が挙げられる。
成分(D)は、炭化水素油、エステル油、シリコーン油、油脂、及び高級アルコールからなる群より選ばれる融点が25℃未満である油性成分(1の油性成分)であることが好ましい。
融点が25℃未満である上記炭化水素油としては、ミネラルオイル、スクワレン及びスクワラン等が挙げられる。
融点が25℃未満である上記エステル油としては、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、及びイソステアリン酸ポリグリセリル等が挙げられる。
融点が25℃未満である上記シリコーン油としては、例えば、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチコノール、メチルハイドロジェンポリシロキサン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、及びアミノ変性シリコーン等が挙げられる。
融点が25℃未満である上記油脂としては、オリーブ油、コメヌカ油、ヒマシ油、ヤシ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、及びアボカド油等が挙げられる。
成分(C)を良好に可塑させ、塗布性をより一層高める観点からは、本発明の整髪剤組成物は、成分(D)として、炭化水素油、及びエステル油からなる群より選ばれる融点が25℃未満である油性成分(1の油性成分)を含むことが好ましい。
成分(D)の融点は25℃未満であり、好ましくは20℃以下である。
上記融点は、医薬部外品原料規格2006(薬事日報社刊)に記載の、一般試験法「融点測定法」に準拠して測定される。
成分(D)は、25℃で液体の油性成分を含むことが好ましく、25℃で液体の油性成分であることがより好ましい。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、2.0質量%以上、15.0質量%以下である。成分(D)の含有量が2.0質量%未満であると、塗布性が低下したり、べたつきが生じたりすることがある。成分(D)の含有量が15.0質量%を超えると、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)が低下したり、つやが生じて整髪後の毛髪が自然な風合いとならなかったりすることがある。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(D)の含有量は、好ましくは3.0質量%以上であり、好ましくは10.0質量%以下である。成分(D)の含有量が上記下限以上であると、塗布性を高めることができ、また、べたつきをより一層効果的に抑えることができる。成分(D)の含有量が上記上限以下であると、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)をより一層高めることができ、また、つやをより一層生じにくくし、毛髪に自然な風合いをより一層良好に付与することができる。成分(D)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(D)の含有量の合計量である。
(成分(E))
成分(E)は、水である。成分(E)を用いることにより、整髪剤組成物の性状を例えばグリース状に形成することができ、また、べたつきを抑えることができる。
成分(E)は、精製水であることが好ましい。
成分(E)の含有量は、他の配合成分の含有量によって、適宜調整することができる。本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(E)の含有量は、好ましくは30.0質量%以上、より好ましくは40.0質量%以上、好ましくは70.0質量%以下、より好ましくは60.0質量%以下である。成分(E)の含有量が上記下限以上であると、べたつきをより一層効果的に抑えることができる。成分(E)の含有量が上記上限以下であると、整髪剤組成物の性状を適度に硬くして性状をより一層良好にグリース状とすることができる。
(成分(F))
成分(F)は、多価アルコールである。成分(F)を用いることにより、塗布性をより一層高め、べたつきをより一層効果的に抑えることができる。
成分(F)としては、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、及びポリオキシプロピレンメチルグルコシド等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物100質量%中、成分(F)の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、好ましくは10.0質量%以下、より好ましくは7.0質量%以下である。成分(F)の含有量が上記下限以上であると、塗布性をより一層高め、べたつきをより一層効果的に抑えることができる。成分(F)の含有量が上記上限以下であると、整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性)をより一層高めることができ、また、つやをより一層生じにくくし、毛髪に自然な風合いをより一層良好に付与することができる。成分(F)の含有量は、本発明の整髪剤組成物中の全ての成分(F)の含有量の合計量である。
(他の成分)
本発明の整髪剤組成物は、上述した成分(A)〜(F)以外の成分を含んでいてもよい。成分(A)〜(F)以外の成分としては、特に限定されないが、例えば、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、成分(A)及び成分(B)以外のノニオン界面活性剤、皮膜形成ポリマー、増粘剤、低級アルコール、及び防腐剤等が挙げられる。
上記カチオン界面活性剤としては、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩、アルキルアミン、及び脂肪酸アミドアミン等が挙げられる。
上記モノアルキル型4級アンモニウム塩としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベへニルトリメチルアンモニウム、塩化アルキル(16,18)トリメチルアンモニウム、塩化アルキル(20〜22)トリメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウム、及び塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム等が挙げられる。
上記脂肪酸アミドアミンとしては、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、及びベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。
上記脂肪酸アミドアミンは、有機酸又は無機酸により中和されていることが好ましい。上記脂肪酸アミドアミンは脂肪酸アミドアミン塩であることが好ましい。上記有機酸としては、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、及び酢酸等が挙げられる。上記無機酸としては、リン酸、塩酸、及び硫酸等が挙げられる。上記脂肪酸アミドアミンは、乳酸により中和されていることがより好ましい。なお、上記有機酸及び上記無機酸の配合量は、上記脂肪酸アミドアミンを中和できれば特に限定されない。
上記アニオン界面活性剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、ステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、及びセチル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のα−オレフィンスルホン酸塩;ミリストイルメチルタウリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリンナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、オレオイルメチルタウリンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等のN−アシルメチルタウリン塩;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、及びスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸アルキル塩;スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウリル二ナトリウム等のスルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩;ラウリルリン酸ナトリウム、セチルリン酸ナトリウム、及びセチルリン酸ジエタノールアミン等のモノアルキルリン酸エステル塩;ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム、及びポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩;ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、ミリストイルサルコシンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン塩;ラウロイルメチルアラニンナトリウム、ラウロイルメチルアラニントリエタノールアミン、ミリストイルメチルアラニンナトリウム、及びヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム等のN−アシル−N−メチル−β−アラニン塩;ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸カリウム、ステアロイルグルタミン酸二ナトリウム、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸トリエタノールアミン等のN−アシルグルタミン酸塩;ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、及びヤシ油脂肪酸アシルグリシンナトリウム等のN−アシルグリシン塩;ラウリルグリコール酢酸ナトリウム(ドデカン−1,2−ジオール酢酸ナトリウム)、ラウリルグリコール酢酸カリウム、ミリスチルグリコール酢酸ナトリウム、ミリスチルグリコール酢酸カリウム、パルミチルグリコール酢酸ナトリウム、パルミチルグリコール酢酸カリウム、ステアリルグリコール酢酸ナトリウム、ステアリルグリコール酢酸カリウム、ベヘニルグリコール酢酸ナトリウム、及びベヘニルグリコール酢酸カリウム等のアルキルエーテルグリコール酢酸塩等が挙げられる。
上記両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、及びヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドベタイン型両性界面活性剤;アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、及びN−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩等のグリシン型両性界面活性剤;アルキルアミノプロピオン酸塩、及びアルキルイミノジプロピオン酸塩等のアミノプロピオン酸型両性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、及びアルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン等のアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤;アルキルヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤;アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリニウム型両性界面活性剤;N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−プロピルスルホン酸塩;N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩;N−脂肪酸アミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩等が挙げられる。
成分(A)及び成分(B)以外の上記ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、成分(A)及び成分(B)以外のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリグリセリンアルキルエーテル、油性成分に相当しないポリオキシエチレン(硬化)ヒマシ油、及び脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられる。
上記皮膜形成ポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、及びアクリレーツコポリマーAMP等が挙げられる。
上記増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、及びヒドロキシアルキルセルロース等が挙げられる。上記ヒドロキシアルキルセルロースとしては、ヒドロキシメチルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。
上記低級アルコールとしては、エタノール等が挙げられる。
上記防腐剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、及びフェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明の整髪剤組成物は、上記皮膜形成ポリマーを含まないか、又は、上記皮膜形成ポリマーを8.0質量%未満で含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物が上記皮膜形成ポリマーを含む場合に、本発明の整髪剤組成物100質量%中、上記皮膜形成ポリマーの含有量は、好ましくは8.0質量%未満、より好ましくは6.0質量%未満、更に好ましくは5.0質量%未満である。本発明の整髪剤組成物では、皮膜形成ポリマーを用いなかったり、皮膜形成ポリマーの含有量が少量であったりしたとしても、上記1)〜6)の効果を全て発揮することができる。
本発明の整髪剤組成物は、上記増粘剤を含まないか、又は、上記増粘剤を2.0質量%未満で含むことが好ましい。本発明の整髪剤組成物が上記増粘剤を含む場合に、本発明の整髪剤組成物100質量%中、上記増粘剤の含有量は、好ましくは2.0質量%未満、より好ましくは1.5質量%未満、更に好ましくは1.0質量%未満である。本発明の整髪剤組成物では、増粘剤を用いなかったり、増粘剤の含有量が少量であったりしたとしても、上記1)〜6)の効果を全て発揮することができる。
(整髪剤組成物の他の詳細)
取扱い性を高める観点から、本発明の整髪剤組成物の性状は、グリース状であることが好ましい。本発明の整髪剤組成物は、グリース状整髪剤組成物であることが好ましい。上記グリース状整髪剤組成物としては、例えば、ヘアグリース、ウォーターグリース及び水性ポマード等と称される組成物等が挙げられる。
毛髪に自然な風合いを付与し易いという観点から、本発明の整髪剤組成物は、乳化物であることが好ましい。本発明の整髪剤組成物は、乳化整髪剤組成物であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物の製造方法として、公知の整髪剤組成物の製造方法を採用することができる。
なお、本発明の整髪剤組成物が乳化整髪剤組成物である場合に、該乳化整髪剤組成物の製造方法としては、例えば、各成分を用いて、混合及び乳化を行う法等が挙げられる。混合及び乳化には、ホモミキサー等が用いられる。乳化は、転相乳化であってもよい。上記各成分を混合した後に乳化が行われてもよく、各成分の混合時に乳化が行われてもよい。
本発明の整髪剤組成物は、例えば、容器に充填された形態で用いることができる。本発明の整髪剤組成物が上記グリース状整髪剤組成物である場合には、上記容器はジャー容器であることが好ましい。
本発明の整髪剤組成物の25℃での垂直応力は、好ましくは50gf以上、より好ましくは70gf以上であり、好ましくは700gf以下、より好ましくは600gf以下である。上記垂直応力が上記下限以上及び上記上限以下であると、取扱い性をより一層高めることができる。本発明の整髪剤組成物がグリース状整髪剤組成物である場合に、上記垂直応力が上記下限以上及び上記上限以下であると、該グリース状整髪剤の取扱い性を特に高めることができる。
上記垂直応力は以下のようにして測定される。直径30mm以上の容器(例えばビーカー及び広口ジャー容器等)に、該容器の底から22mm以上の高さまで整髪剤組成物を充填する。整髪剤組成物が充填された上記容器を25℃で静置する。この静置状態で10φ球型アダプターを、スピード60mm/分の条件で、整髪剤組成物の上方から整髪剤組成物の上面に対して垂直に進入させる。上記アダプターの先端は、整髪剤組成物の上面から20mmの深度まで進入させる。この際の応力が上記垂直応力である。上記垂直応力が小さいほど整髪剤組成物が柔らかいことを意味し、上記垂直応力が大きいほど整髪剤組成物が硬いことを意味する。
上記垂直応力は、上記深度における応力測定が可能な応力測定装置を用いて測定することができる。上記応力測定装置としては、サン科学社製「レオメーター シリーズ」等が挙げられる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
(成分(A))
セテス−20(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数20、ポリオキシエチレンセチルエーテル)
ステアレス−10(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数10、ポリオキシエチレンステアリルエーテル)
(成分(B))
ステアレス−30(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数30、ポリオキシエチレンステアリルエーテル)
セテス−40(ポリオキシエチレン基の平均付加モル数40、ポリオキシエチレンセチルエーテル)
(成分(C))
ミツロウ:商品名「コウサンダッシュウミツロウ」、三木化学工業社製、融点65℃
カルナバロウ:商品名「TOWAX−1F8」、東亜化成社製、融点85℃
パラフィン:商品名「PARAFFIN WAX−125(製品形状:粒)」、日本精鑞社製、融点54℃
(成分(D))
ミネラルオイル:商品名「CARNATION」、Sonneborn Inc社製、25℃で液状
パルミチン酸2−エチルヘキシル:商品名「コーヨーPOC」、交洋ファインケミカル社製、25℃で液状
(成分(E))
精製水
(成分(F))
プロピレングリコール
(実施例1〜6及び比較例1,2)
下記の表1に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、整髪剤組成物を調製した。表中の配合量(整髪剤組成物100質量%中の配合量)は、純分の配合量(単位:質量%)で示した。
実施例1〜6で得られた整髪剤組成物の性状はいずれもグリース状であった。また、実施例1〜6で得られた整髪剤組成物の25℃での垂直応力はいずれも70gf以上、600gf未満であった。
(評価)
得られた整髪剤組成物について、以下の評価を行った。評価結果は表中に示した。なお、専門パネル5名が協議して評価結果を決定した。
(試験例1〜3:塗布性、並びに整髪力(アレンジ力及び毛髪をタイトにまとめる整髪特性))
得られた整髪剤組成物1.5gを掌にとり、掌上でのばした後、カットウィッグ(ユーカリジャパン社製、商品名「A−386」)に塗布した。塗布は、ウィッグの左右いずれかの半分に対して行った。塗布後、櫛を使って、ウィッグの頭頂部及び側頭部の毛髪についてはウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪した。
「塗布性」を下記の基準で判定した。また、ウィッグの側頭部の整髪状態より「アレンジ力」及び「毛髪をタイトにまとめる整髪特性」を下記の基準で評価した。
<塗布性の評価基準>
A(良好):整髪剤組成物ののびが良く、塗布しやすい。
B(使用可能):整髪剤組成物がやや硬い又はやや緩いが、実用上許容可能な塗布のしやすさである。
C(不良):整髪剤組成物が硬すぎるか又は緩すぎるため、塗布しにくい。
<アレンジ力の評価基準>
A(良好):しっかりと毛髪の流れが形成されている。
B(使用可能):毛髪の流れの形成がやや弱いが、実用上許容可能なアレンジ力である。
C(不良):毛髪の流れが保持できない。
<毛髪をタイトにまとめる整髪特性の評価基準>
A(良好):ウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪した毛髪の形状が保持され、毛髪の浮きがない。
B(使用可能):ウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪した毛髪の形状は保持されていたが、毛髪の浮きが少し見られる。
C(不良):ウィッグの形状に沿って後頭部方向へなでつけるように整髪した毛髪の形状が保持されず、毛髪が下方に垂れる。
(試験例4:べたつきのなさ)
試験例1〜3により整髪した直後のウィッグの毛髪を手で触り、「べたつきのなさ」を下記の基準で評価した。
<べたつきのなさの評価基準>
A(良好):べたつきが少なく、気にならない程度である。
B(使用可能):べたつきが感じられるが、実用上許容範囲である。
C(不良):べたつきが強く感じられ、不快な使用感である。
(試験例5:整髪後の風合い)
試験例1〜3により整髪した直後のウィッグの毛髪を目視で観察し、「整髪後の風合い」を下記の基準で評価した。
<整髪後の風合いの評価基準>
A(良好):毛髪につやが生じておらず自然な風合いが付与されている。
B(使用可能):毛髪につやが少し生じているが、自然な風合いが付与されている。
C(不良):毛髪につやが生じており、自然な風合いが付与されていない。
(試験例6:性状の安定性)
得られた整髪剤組成物を調製してから常温(23℃)で1日静置した後、整髪剤組成物の性状(整髪剤組成物の硬さ、析出の有無)を観察し、「性状の安定性」を下記の基準で評価した。
<性状の安定性の評価基準>
A(良好):流動性のないグリース状の性状である。
B(使用可能):軟化又は硬化が少し見られるが、実用上許容範囲である。
C(不良):液状化(流動化)、又は析出が見られる。
組成及び結果を下記の表1に示す。
Figure 2020105085

Claims (5)

  1. 下記成分Aと、下記成分Bと、下記成分Cと、下記成分Dと、下記成分Eとを含み、
    前記成分Aの含有量が6.0質量%以上、18.0質量%以下であり、
    前記成分Bの含有量が6.0質量%以上、18.0質量%以下であり、
    前記成分Cの含有量が5.0質量%以上、20.0質量%以下であり、
    前記成分Dの含有量が2.0質量%以上、15.0質量%以下である、整髪剤組成物。
    成分A:平均付加モル数が5以上、25以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル
    成分B:平均付加モル数が30以上、50以下であるポリオキシエチレン基を有し、かつセチル基又はステアリル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル
    成分C:融点が25℃以上である油性成分
    成分D:融点が25℃未満である油性成分
    成分E:水
  2. 下記成分Fを含む、請求項1に記載の整髪剤組成物。
    成分F:多価アルコール
  3. 前記成分Fの含有量が0.5質量%以上、10.0質量%以下である、請求項2に記載の整髪剤組成物。
  4. 前記成分Cの含有量の、前記成分Dの含有量に対する質量比が1.0以上、3.0以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
  5. 性状がグリース状である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の整髪剤組成物。
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