JP2019131521A - 毛髪用グリース - Google Patents

毛髪用グリース Download PDF

Info

Publication number
JP2019131521A
JP2019131521A JP2018016366A JP2018016366A JP2019131521A JP 2019131521 A JP2019131521 A JP 2019131521A JP 2018016366 A JP2018016366 A JP 2018016366A JP 2018016366 A JP2018016366 A JP 2018016366A JP 2019131521 A JP2019131521 A JP 2019131521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
grease
mass
polyoxyethylene
nonionic surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018016366A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7220443B2 (ja
Inventor
祥子 西垣
Sachiko Nishigaki
祥子 西垣
康平 下田
Kohei Shimoda
康平 下田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arimino Co Ltd
Original Assignee
Arimino Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arimino Co Ltd filed Critical Arimino Co Ltd
Priority to JP2018016366A priority Critical patent/JP7220443B2/ja
Publication of JP2019131521A publication Critical patent/JP2019131521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7220443B2 publication Critical patent/JP7220443B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、整髪する際に伸びがよく、毛髪に濡れたような艶を与えつつ、さらに、毛髪にまとまりを与え、束を形成することができ、その束を立ち上げて動かすことができる高いセット力を有する毛髪用グリースを提供することを課題とする。【解決手段】本発明の毛髪用グリースは、ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)を15〜40質量%と、25℃で固形のワックス(B)を1〜40質量%と、液状油(C)を1〜30質量%とを含む。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪用グリースに関する。
近年、濡れたような艶のあるヘアスタイル(ウェットスタイル)が注目され、人気を集めている。ウェットスタイルが広まり、定着していくなかで、これまでのウェットスタイルの主流であった髪をなでつけるようなセットのみならず、ウェットスタイルでありながら毛髪で束を作り、その束を立ち上げて動かすことができる高いセット力が求められるようになった。さらに、このようなセットを行うには、整髪剤が毛髪に満遍なく均一に付く必要があるため、整髪剤の伸びの良さも求められるようになった。
毛髪に艶やセット力を与える整髪料には、ジェルやグリースといった整髪料がある。その中で、従来のグリースは、特定のノニオン界面活性剤を主成分として、流動性の低いペースト状の形状をとることで、毛髪に濡れたような艶を与え、かつ、毛髪を密着させてタイトに整髪するセット力を有していた。しかしながら、従来のグリースには、べたつきなどの欠点があることから、セット力を維持したまま、べたつきを改善する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、ポリオキシエチレンを含有する水溶性非イオン界面活性剤、アルカンジオール類、常温で固体のワックス類が配合された整髪料が、べたつき感を与えることなく、一定のセット力を維持しつつ再セット性も良好であることが開示されている。
また、従来のグリースは流動性の低いペースト状の形状であるため、伸びが悪い等の欠点もあることから、伸びを改善する技術も検討されている(例えば特許文献2参照)。特許文献2では、成分(A)(水)と成分(B)(ノニオン界面活性剤)と、成分(C)(カルボキシビニルポリマーおよびアルキル変性カルボキシビニルポリマーから選択される少なくとも一方)と、成分(D)((メタ)アクリル酸および(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選択される少なくとも一方と、(メタ)アクリル酸ポリオキシエチレンアルキルエーテルとを用いて得られるポリマー)とを含む整髪剤組成物が、取扱い性に優れ、塗布性にも優れ、毛髪の毛流れを作り髪型を作る特性にも優れることが開示されている。
特開2007−217362号公報 特開2016−216403号公報
特許文献1に開示された発明では、セット力を付与するためにキャンデリラロウ等の常温で固体のワックス類が配合されており、その配合量が高いと伸びの低下、べたつき、つやの悪化が起こるため、充分なセット力と伸びの両立ができず、上記のような高いセット力が求められるヘアスタイルの形成はできなかった。
特許文献2では、伸びの検討がされているものの、毛髪で束を作り、その束を立ち上げて動かす整髪を行うには伸びが充分ではないという欠点があった。また、セット力を高めるために皮膜形成ポリマーが配合されているが、毛髪を固めてしまうため、毛髪の束を立ち上げて動かす整髪はできなかった。さらに、毛髪が固まるため、指どおりが悪いことも分かった。
本発明は、整髪する際に伸びがよく、毛髪に濡れたような艶を与えつつ、さらに、毛髪で束を形成することができ、その束を立ち上げて動かすことができる、安定性に優れた毛髪用グリースを提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討した。その結果、以下の構成を有する毛髪用グリースは上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、例えば以下の[1]〜[6]である。
[1]ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)を15〜40質量%と、25℃で固形のワックス(B)を1〜40質量%と、液状油(C)を1〜30質量%とを含む、毛髪用グリース。
[2]前記ノニオン界面活性剤(A)を20〜30質量%含む、[1]に記載の毛髪用グリース。
[3]前記ノニオン界面活性剤(A)として、平均付加モル数が30以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(A−1)と、平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(A−2)とを含み、前記(A−1)と、(A−2)との質量比(A−1:A−2)が2:3〜2:1であり、前記(A−1)と、(A−2)との合計が15〜30質量%である、[1]または[2]に記載の毛髪用グリース。
[4]糖アルコール(D)を0.1〜20質量%含む、[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪用グリース。
[5]水(E)を15〜50質量%含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の毛髪用グリース。
[6]下記測定方法により測定した波長580nmにおける透過率が1〜100%である、[1]〜[5]のいずれかに記載の毛髪用グリース。
(測定方法)
調製した毛髪用グリースを、45℃の恒温槽で30日保存した後、毛髪用グリースを光路長10mm、光路幅4mmのポリスチレン製セルに入れ、分光光度計を用い、波長580nmにおける透過率を測定する。
本発明によれば、整髪する際に伸びがよく、毛髪に濡れたような艶を与えることができる。さらに、毛髪にまとまりを与え、束を形成することができ、その束を立ち上げて動かすことができる高いセット力を有する安定性に優れた毛髪用グリースを提供することができる。
次に本発明の毛髪用グリースについて具体的に説明する。
<毛髪用グリース>
本発明の毛髪用グリースは、ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)を15〜40質量%と、25℃で固形のワックス(B)を1〜40質量%と、液状油(C)を1〜30質量%とを含む。前記毛髪用グリースは、さらに、糖アルコール(D)および水(E)の少なくとも一方を含むことが好ましく、(D)および(E)を含むことがより好ましい。また、必要に応じてその他の成分を含んでいてもよい。なお、上記の各成分の含有量は、毛髪用グリースを100質量%とした場合の含有量を示している。
本発明の毛髪用グリースは、整髪料として使用することができ、透明な外観であることが好ましい。
<ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)>
本発明の毛髪用グリースは、ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)を15〜40質量%含み、20〜30質量%含むことが好ましい。
本発明の毛髪用グリースは、ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)を上記の量含むことによって、乳化力に優れ、透明で、伸びがよく、毛髪に濡れたような艶感を付与することができる。前記下限量より少ないと、透明な外観とならず、前記上限量より多いと、伸びが悪く、べたついて操作性が良くない。
ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)として、具体的には、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリオキシエチレンアルキルアミン等が挙げられる。ノニオン界面活性剤(A)としては、伸びが良く透明性を維持できることから、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリエキシエチレンオレイルエーテルが好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステアリルエーテルがより好ましい。ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)として、少なくともポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含むことが好ましく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油と他のノニオン界面活性剤(A)とを組み合わせて用いてもよい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、平均付加モル数が30以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(A−1)と、平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(A−2)とを併用することが、伸びがよく透明性を維持できることから好ましい。(A−1)と(A−2)とを併用する場合には、その質量比(A−1:A−2)が、2:3〜2:1であり、(A−1)と、(A−2)との合計が15〜30質量%であることが好ましい。なお、平均付加モル数とは、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を構成するオキシエチレン構造(‐O‐CH2‐CH2‐)の平均付加モル数を意味する。
平均付加モル数が30以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(A−1)としては、平均付加モル数が、5〜30であることがより好ましい。
平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(A−2)としては、平均付加モル数が、40〜80であることがより好ましい。
<25℃で固形のワックス(B)>
本発明の毛髪用グリースは、25℃で固形のワックス(B)を1〜40質量%含み、5〜35質量%含むことが好ましく、15〜30質量%含むことがより好ましい。
本発明の毛髪用グリースは、25℃で固形のワックス(B)を上記の量含むことによって、セット力に優れ、その持続性を高めることができる。前記下限量より少ないと、セット力が低く、前記上限量より多いと、伸びが悪くなり、毛髪用グリースの外観が不透明になるため好ましくない。
25℃で固形のワックス(B)として、具体的には、ロウ類、炭化水素類、油脂類等が挙げられる。ロウ類としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、コメヌカロウ、サトウキビロウ、パームロウ、羊毛脂、ミツロウ等があげられ、炭化水素類としては、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス等があげられ、油脂類としては、カカオ脂、パーム油、パーム核油、モクロウ、牛脂等があげられる。これらの中でも、べたつきが無く、毛髪のセット力が優れていることからカルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、モクロウが好ましく、キャンデリラロウが特に好ましい。
25℃で固形のワックス(B)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
<液状油(C)>
本発明の毛髪用グリースは、液状油(C)を1〜30質量%含み、3〜20質量%含むことが好ましく、5〜15質量%含むことがより好ましい。なお、液状油とは25℃で液状の油を意味する。
本発明の毛髪用グリースは、液状油(C)を上記の量含むことによって、伸びがよく、毛髪に濡れたような艶を与え、安定性を高めることができる。 液状油(C)として、具体的には、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類等が挙げられる。炭化水素類としては、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、植物性スクワラン、スクワラン、ポリイソブチレン、ポリブテン等が挙げられ、油脂類としては、オリーブ油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、ヒマシ油等が挙げられ、エステル油類としては、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、オクタン酸セチル、イソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、安息香酸アルキル(C12−C15)等が挙げられ、脂肪酸類としては、イソステアリン酸、オレイン酸等が挙げられ、高級アルコール類としては、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等が挙げられ、シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン等が挙げられる。これらの中でも、伸びがよく、べたつきが無いことから、25℃での粘度が500mpa・s以下の液状油が好ましく、エステル油類がより好ましく、ミリスチン酸イソプロピルが特に好ましい。
液状油(C)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
なお、液状油(C)の25℃での粘度は、例えば、B型粘度計(ブルックフィールド社製)等で測定することができる。
<糖アルコール(D)>
本発明の毛髪用グリースは、糖アルコール(D)を0.1〜20質量%含むことが好ましく、1〜15質量%含むことがより好ましく、3〜10質量%含むことが特に好ましい。
糖アルコール(D)として、具体的には、マンニトール、キシリトール、エリトリトール、ソルビトール、マルチトール、イノシトール、ラクチトール、イソマルト等が挙げられる。これらの中でも、セット力が優れていることからマルチトール、ソルビトールがより好ましい。
糖アルコール(D)は、1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。
<水(E)>
本発明の毛髪用グリースは、水(E)を15〜50質量%含むことが好ましく、20〜45質量%含むことがより好ましく、25〜40質量%含むことが特に好ましい。
水(E)として、具体的には、水道水、イオン交換水、蒸留水、精製水および天然水が挙げられ、殺菌済みのものが好ましい。
<その他成分>
本発明の毛髪用グリースは、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外に、保湿剤、生薬類、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、酸化防止剤、清涼剤、ビタミン類、タンパク質、香料、抗菌剤、および色素等の添加剤を含有することができる。
<毛髪用グリースの製造等>
本発明の毛髪用グリースは、上述した各成分を上述の量で使用する以外は、例えば公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造することができ、製造方法は特に限定されない。製造方法としては各成分を均一に混合するために、好ましくは加熱条件下、例えば75〜85℃の加熱条件下で、本発明の毛髪用グリースを製造することが好ましい。
本発明の毛髪用グリースの外観としては、例えば、透明または不透明な外観が挙げられる。透明な外観は、整髪した際に、毛髪へ艶を与える効果が高いこと、また、消費者に対して、毛髪に艶を与える効果が高いと印象づけることに寄与するため好ましい。具体的には、下記測定方法により測定した波長580nmにおける透過率が1〜100%であることが好ましく、20〜80%であることがより好ましい。
(測定方法)
調製した毛髪用グリースを、45℃の恒温槽で30日保存した後、毛髪用グリースを光路長10mm、光路幅4mmのポリスチレン製セルに入れ、分光光度計を用い、波長580nmにおける透過率を測定する。
<用途>
本発明の毛髪用グリースは、毛髪に塗布して使用することができる。
本発明の毛髪用グリースは、伸びがよく、毛髪に濡れたような艶を与えることができる。さらに、本発明の毛髪用グリースは、毛髪にまとまりを与え、束を形成することができ、その束を立ち上げて動かすことができる高いセット力を有する。
次に本発明について実施例を示してさらに詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
〔実施例1〜36、比較例1〜6〕
表1〜3に示す処方で各成分を混合することにより毛髪用グリースを製造し、試料として以下の方法で評価した。結果を表1〜3に示す。
なお、表1〜3に記載の各成分は以下の市販品を用いた。
<ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)>
ポリオキシエチレン(10E.O)硬化ヒマシ油:製品名 エマレックスHC−10(日本エマルジョン社製)
ポリオキシエチレン(40E.O)硬化ヒマシ油:製品名 エマレックスHC−40(日本エマルジョン社製)
ステアレス−40:製品名 エマレックス640(日本エマルジョン社製)
<25℃で固形のワックス(B)>
キャンデリラロウ:製品名 TOWAX−4F3(東亜化成社製)
ミツロウ:製品名 蜜蝋(小城社製)
<液状油(C)>
ミリスチン酸イソプロピル:製品名 SRクロダモルIPM−LQ−(JP)(クローダジャパン社製)
ヒマシ油(680mpa・s):製品名 ヒマシ油(カネダ社製)
<糖アルコール(D)>
マルチトール:製品名 マルビット(林原社製)
〔官能評価〕
室温(25℃)の条件下で、専門パネラー(美容師)10名が1人ずつ、試料1gを手に取った後、トップ10cm、ネープ5cmのショートカットにした東京チャーム社製No.55デザインカットモデルの毛髪に塗布し、整髪した。整髪後、後述する(1)〜(9)の各項目に記載した評価項目および評価基準に従って官能評価を行った。各項目につき10名の評価点の平均を算出し、以下のとおり評価した。
◎:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が3.5点以上である。
○:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が2.5点以上3.5点未満である。
△:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点以上2.5点未満である。
×:10人の専門パネラー(美容師)の評価点の平均が1.5点未満である。
〔物性評価〕
試料をPET素材の100mL透明容器に90g充填し、45℃恒温槽に30日保管した後、後述する(10)〜(11)の各項目に記載した評価項目および評価基準に従って物性評価を行った。
〔評価項目および評価基準〕
(1)剤の伸び
試料1gを手のひらで伸ばした際の伸びのよさと、髪に塗布する際の伸びのよさを評価した。
4点:非常に伸びが良い。
3点:伸びが良い。
2点:伸びが悪い。
1点:非常に伸びが悪い。
(2)ウェット感
整髪後の毛髪のウェット感を目視で評価した。ここでのウェット感とは、毛髪に濡れたような艶感があることを指す。
4点:非常にウェット感がある。
3点:ウェット感がある。
2点:ウェット感が少ない。
1点:ウェット感が全くない。
(3)べたつきの無さ
整髪後の毛髪のベタつきの無さを触って評価した。
4点:まったくベタつきが無い。
3点:ほとんどベタつきが無い。
2点:ベタつく。
1点:非常にベタつく。
(4)束の形成力
整髪により毛髪が束になる力を目視で評価した。
4点:非常に束の形成力があり細かく多い束が出来ている。
3点:束の形成力があり適度に束が出来ている。
2点:束の形成力が少なく、束が少ない。
1点:束の形成力が非常に少なく、束が無い。
(5)束の硬さ
整髪によって形成した毛髪の束の硬さを触って評価した。
4点:非常に硬い束でつんつんしている。
3点:やや硬めの束である。
2点:やや柔らかめの束である。
1点:柔らかい束である。
(6)スタイルの作りやすさ
整髪の際に、試料を塗布することで束になった毛髪を、動かしたい方向に動かしてスタイルを作りやすいか評価した。
4点:非常にスタイルを作りやすい。
3点:スタイルを作りやすい。
2点:スタイルを作りにくい。
1点:非常にスタイルを作りにくい。
(7)毛髪の立ち上げ
毛髪を根元から立ち上げるように整髪し、立ち上がりを評価した。
4点:非常に立ち上がりやすい。
3点:立ち上がりやすい。
2点:立ち上がりにくい。
1点:非常に立ち上がりにくい。
(8)指どおり
毛髪を整髪中、もしくは整髪後の毛髪の指どおりの良さを触って評価した。
4点:非常に指どおりが良い。
3点:指どおりが良い。
2点:指どおりが悪い。
1点:非常に指どおりが悪い。
(9)持続性
毛髪の立ち上がりを評価したウィッグを20℃、湿度50%で12時間放置し、ヘアスタイルの持続性を目視で評価した。
4点:非常に持続しており毛が立っている。
3点:やや持続している。
2点:あまり持続しておらず、立ち上がりが弱い。
1点:全く持続しておらず毛が寝ている。
(10)透明性
試料を45℃の恒温槽で30日保存後、試料の透明性を目視と分光光度計で評価した。分光光度計での測定方法は、以下の通りである。
測定方法:試料を光路長10mm、光路幅4mmのポリスチレン製セルに入れ、分光光度計(「V−730IRM」Jusco社製)を用いて、波長580nmでの透過率を測定した。
◎:透過率20%以上80%以下で透明を維持している。
○:透過率1%以上20%未満で、若干濁りが出ている。
△:透過率0.2%以上1%未満でかなり濁っている。
×:透過率0.2%未満で確実に不透明である。
(11)安定性
試料を45℃の恒温槽で30日保存後、試料の粘度の変化を針入度計と目視で評価した。
◎:粘度を維持している。
○:若干粘度が低下している。
△:粘度が低下しているが流動性は無い。
×:粘度が大幅に低下しており流動性がある。
Figure 2019131521
Figure 2019131521
Figure 2019131521
実施例1〜36で製造した毛髪用グリースは、いずれも(1)〜(11)の全評価項目において良好な結果となった。また、実施例33および34は、特に良好な結果となった。
本発明の毛髪用グリースは、整髪する際に伸びがよく、毛髪に濡れたような艶を与えつつ、さらに、毛髪にまとまりを与え、束を形成することができ、その束を立ち上げて動かすことができる高いセット力を有する。そして、べたつきが無く、指通りにも優れていることがわかる。また、透明な外観と物性を一定期間維持する安定性も有する。
比較例1で製造した毛髪用グリースは、ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)の配合量が少ないため、透明な外観とならず、安定性も悪かった。
比較例2で製造した毛髪用グリースは、ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)の配合量が多いため、伸びや艶が悪く、べたつきが生じた。
比較例3で製造した毛髪用グリースは、25℃で固形のワックス(B)の配合量が少ないため、セット力が低く、持続性も悪かった。
比較例4で製造した毛髪用グリースは、25℃で固形のワックス(B)の配合量が多いため、伸びが悪く、べたつきが生じ、指通りが悪かった。また、透明性と安定性も悪かった。
比較例5で製造した毛髪用グリースは、液状油(C)の配合量が少ないため、透明を維持できず安定性も悪かった。
比較例6で製造した毛髪用グリースは、液状油(C)の配合量が多いため、セット力が低く、持続性と、安定性も悪かった。

Claims (6)

  1. ポリオキシエチレン構造を有するノニオン界面活性剤(A)を15〜40質量%と、
    25℃で固形のワックス(B)を1〜40質量%と、
    液状油(C)を1〜30質量%とを含む、毛髪用グリース。
  2. 前記ノニオン界面活性剤(A)を20〜30質量%含む、請求項1に記載の毛髪用グリース。
  3. 前記ノニオン界面活性剤(A)として、平均付加モル数が30以下のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(A−1)と、平均付加モル数が40以上のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(A−2)とを含み、
    前記(A−1)と、(A−2)との質量比(A−1:A−2)が2:3〜2:1であり、
    前記(A−1)と、(A−2)との合計が15〜30質量%である、請求項1または2に記載の毛髪用グリース。
  4. 糖アルコール(D)を0.1〜20質量%含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の毛髪用グリース。
  5. 水(E)を15〜50質量%含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の毛髪用グリース。
  6. 下記測定方法により測定した波長580nmにおける透過率が1〜100%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の毛髪用グリース。
    (測定方法)
    調製した毛髪用グリースを、45℃の恒温槽で30日保存した後、毛髪用グリースを光路長10mm、光路幅4mmのポリスチレン製セルに入れ、分光光度計を用い、波長580nmにおける透過率を測定する。
JP2018016366A 2018-02-01 2018-02-01 毛髪用グリース Active JP7220443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018016366A JP7220443B2 (ja) 2018-02-01 2018-02-01 毛髪用グリース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018016366A JP7220443B2 (ja) 2018-02-01 2018-02-01 毛髪用グリース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019131521A true JP2019131521A (ja) 2019-08-08
JP7220443B2 JP7220443B2 (ja) 2023-02-10

Family

ID=67544717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018016366A Active JP7220443B2 (ja) 2018-02-01 2018-02-01 毛髪用グリース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7220443B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020105085A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 株式会社マンダム 整髪剤組成物

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002012521A (ja) * 2000-06-27 2002-01-15 Mandom Corp 頭髪用乳化化粧料
JP2004262908A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Lion Corp 毛髪化粧料
JP2011251930A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Nakano Seiyaku Kk スタイリング化粧料
JP2013170145A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Kao Corp 皮膚化粧料組成物
JP2014001191A (ja) * 2012-06-21 2014-01-09 Milbon Co Ltd ゲル状組成物
JP2014201584A (ja) * 2013-04-10 2014-10-27 株式会社 資生堂 毛髪化粧料
JP2016216403A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 株式会社マンダム 整髪剤組成物
JP2017186296A (ja) * 2016-03-30 2017-10-12 株式会社マンダム 整髪剤組成物

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002012521A (ja) * 2000-06-27 2002-01-15 Mandom Corp 頭髪用乳化化粧料
JP2004262908A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Lion Corp 毛髪化粧料
JP2011251930A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Nakano Seiyaku Kk スタイリング化粧料
JP2013170145A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Kao Corp 皮膚化粧料組成物
JP2014001191A (ja) * 2012-06-21 2014-01-09 Milbon Co Ltd ゲル状組成物
JP2014201584A (ja) * 2013-04-10 2014-10-27 株式会社 資生堂 毛髪化粧料
JP2016216403A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 株式会社マンダム 整髪剤組成物
JP2017186296A (ja) * 2016-03-30 2017-10-12 株式会社マンダム 整髪剤組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020105085A (ja) * 2018-12-26 2020-07-09 株式会社マンダム 整髪剤組成物
JP7171143B2 (ja) 2018-12-26 2022-11-15 株式会社マンダム 整髪剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP7220443B2 (ja) 2023-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5121316B2 (ja) 整髪用油性化粧料
JP7154571B2 (ja) 油性固形化粧料
CN112999115A (zh) 包含氨基有机硅、阳离子型表面活性剂和特定酯的化妆品组合物及用于化妆品处理的方法
JP7039024B2 (ja) 整髪料
JP7220443B2 (ja) 毛髪用グリース
CN107072921B (zh) 头发用油性组合物
JP7114043B2 (ja) 整髪料
JP5964560B2 (ja) 乳化型整髪料
JP2004161756A (ja) 整髪料組成物
JP3931295B2 (ja) 整髪用乳化化粧料
JP6909179B2 (ja) 油性化粧料
JP6616219B2 (ja) 皮膚化粧料
JP2010235472A (ja) 乳化化粧料
JP7199694B2 (ja) 毛髪用バーム
JP7199712B2 (ja) 整髪料
JP7085187B2 (ja) 毛髪用バーム
JP7144841B2 (ja) 毛髪用バーム
JP7128510B2 (ja) 毛髪化粧料
JP7096584B2 (ja) 整髪料
FR3043552B1 (fr) Agent de fixation de cheveux.
JP7423788B2 (ja) ケラチン繊維をコンディショニングするための組成物
JP2022149782A (ja) 毛髪化粧料
WO2023054075A1 (ja) 化粧料用油剤及びそれを含む化粧料
JP2000119146A (ja) 頭髪化粧品用ワックス組成物
JP2023070391A (ja) 水中油型乳化化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221118

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20221118

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20221129

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20221206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7220443

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150