JP2020093903A - 帯状体の浮上搬送装置 - Google Patents

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博夫 中川
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Abstract

【課題】 帯状体を浮上させた状態で連続して搬送させる場合に、帯状体が搬送される途中において位置がずれたりして蛇行するのを、自動的に簡単に防止できるようにする。【解決手段】 帯状体Wを浮かせた状態で連続して搬送させるにあたり、搬送される帯状体と相対するパッド面11における帯状体の搬送方向前後の位置に、それぞれ帯状体の幅方向に沿ったスリット状の直線状ノズル12,12を設け、この一対の直線状ノズルから搬送される帯状体に向けて気体を吹き付けると共に、パッド面における帯状体の幅方向中央部に搬送される帯状体を浮かせるように気体を吹き付ける中央部ノズル14aを設け、さらに前記のパッド面における帯状体の幅方向の両側部にそれぞれ気体を帯状体の幅方向中央側に向けて吹き付ける補正用ノズル14bを設けた。【選択図】 図3

Description

本発明は、金属ストリップ等の帯状体を浮上させた状態で連続して搬送させる帯状体の浮上搬送装置に関するものである。特に、帯状体を浮上させた状態で連続して搬送させるにあたり、帯状体が搬送される途中において、帯状体の位置がずれたりして蛇行するのを、自動的に簡単に防止できるようにした点に特徴を有するものである。
従来から、金属ストリップ等の帯状体を連続して搬送させるにあたり、特許文献1〜4に示されるように、金属ストリップ等の帯状体を浮上させた状態で連続して搬送させるようにした帯状体の浮上搬送装置が提案されている。
そして、近年においては、金属ストリップ等の帯状体を効率よく搬送させて処理速度を高めるため、金属ストリップ等の帯状体の搬送速度を速くした場合においても、帯状体が蛇行したりすることなく、所定の位置において安定して搬送させることが要望されるようになった。
ここで、特許文献1においては、搬送される帯状体と相対するパッド面における帯状体の搬送方向前後の位置に、それぞれ帯状体の幅方向に沿ったスリット状の直線状ノズルを設け、この一対の直線状ノズルからその中央部に向けて斜め上方に気体を吹き付けて、搬送される帯状体を浮き上がらせるようにすると共に、パッド面における帯状体の幅方向中央部を水平な面にする一方、その両側部を帯状体の搬送方向に沿って隆起する凸面状に形成し、この両側部における気体吹出し口の開口率を両端縁に近づくに従って徐々に大きくしたものが示されている。
そして、この特許文献1においては、搬送される帯状体の幅方向中央部が、パッド面の両側部における気体吹出し口から吹き出される気体により規制されて滞留し、帯状体の幅方向中央部の静圧力を高めて、帯状体を効率的に浮揚できるようにすると共に、搬送される帯状体の幅方向にずれるのが、開口率を両端縁に近づくに従って徐々に大きくした気体吹出し口から吹き出される気体により補正されて安定した走行状態が得られることを示している。
しかし、特許文献1に示されるものにおいては、同公報の図4に示されるように、各気体吹出し口からその上方における帯状体に向けて上方に吹き付けているだけであるため、帯状体がその幅方向にずれた場合に、そのずれを速やかに補正することは困難であった。
また、特許文献2においては、搬送される帯状体と相対するパッド面における帯状体の搬送方向前後の位置に、それぞれ帯状体の幅方向に沿ったスリット状の直線状ノズルを設け、この一対の直線状ノズルから搬送される帯状体に向けて気体を吹き付けて、搬送される帯状体を浮き上がらせるようにすると共に、前記の一対の直線状ノズルの間におけるパッド面に中央に仕切り板を有する風量調整用スリットを設け、搬送される帯状体の搬送状態を圧力検出器や圧力演算器によって検出し、この検出結果に基づいて、弁制御装置により搬送される帯状体の両側の支持圧力差が少なくなるように、前記の風量調整用スリットから搬送される帯状体に向けて吹き付ける気体の状態を制御して、搬送される帯状体の両側の支持圧力差が少なくなるようにして、搬送される帯状体がその幅方向にずれたりするのを抑制するようにしたものが提案されている。
しかし、特許文献2に示されるものにおいて、前記のように搬送される帯状体がその幅方向にずれたりするのを抑制するため、搬送される帯状体の搬送状態を圧力検出器や圧力演算器によって検出し、この検出結果に基づいて、弁制御装置により搬送される帯状体の両側の支持圧力差が少なくなるように、前記の風量調整用スリットから搬送される帯状体に向けて吹き付ける気体の状態を制御する操作は非常に面倒であると共に、このような制御を行うための設備コストも高くつくという問題があった。
また、特許文献3においては、搬送される帯状体と相対するパッド面における帯状体の搬送方向前後の位置に、それぞれ帯状体の幅方向に沿ったスリット状の直線状ノズルを設け、この一対の直線状ノズルから搬送される帯状体に向けて気体を吹き付けて、搬送される帯状体を浮き上がらせるようにすると共に、前記のパッド面の両側に、帯状体の搬送方向に沿って浮上された帯状体と略同じ高さのサイドプレートを設け、搬送される帯状体がその幅方向に傾斜した場合に、サイドプレート間の気体の圧力差により、帯状体の傾斜を補正して蛇行するのを抑制することが提案されている。
しかし、特許文献3においては、帯状体の傾斜を補正して蛇行するを抑制する際に、搬送される帯状体がパッド面の両側に設けたサイドプレートに接触して傷付いたりするという問題があった。
特開平7−291499号公報 特開平6−73461号公報 特開2017−66481号公報
本発明は、金属ストリップ等の帯状体を浮上させた状態で連続して搬送させる帯状体の浮上搬送装置における前記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、前記のような帯状体の浮上搬送装置において、帯状体を浮上させた状態で連続して搬送させるにあたり、帯状体が搬送される途中において帯状体の位置がずれたりして蛇行するのを、自動的に簡単に防止できるようにすることを課題とするものである。
本発明における帯状体の浮上搬送装置においては、前記のような課題を解決するため、帯状体をパッド面に接触しないように浮かせた状態で連続して搬送させる帯状体の浮上搬送装置において、搬送される帯状体と相対するパッド面における帯状体の搬送方向前後の位置に、それぞれ帯状体の幅方向に沿ったスリット状の直線状ノズルを設け、この一対の直線状ノズルから搬送される帯状体に向けて気体を吹き付けると共に、前記のパッド面における帯状体の幅方向中央部に搬送される帯状体を浮かせるように気体を吹き付ける中央部ノズルを設け、さらに前記のパッド面における帯状体の幅方向の両側部にそれぞれ気体を帯状体の幅方向中央側に向けて吹き付ける補正用ノズルを設けた。
そして、この帯状体の浮上搬送装置においては、搬送される帯状体と相対するパッド面における帯状体の搬送方向前後の位置に、それぞれ帯状体の幅方向に沿ったスリット状の直線状ノズルを設け、この一対の直線状ノズルから搬送される帯状体に向けて気体を吹き付けると共に、パッド面における帯状体の幅方向中央部に設けた中央部ノズルから搬送される帯状体に気体を吹き付けて、帯状体を浮上搬送装置から浮かせた状態で搬送させるにあたり、パッド面における帯状体の幅方向の両側部に設けた補正用ノズルからそれぞれ気体を帯状体の幅方向中央側に向けて吹き付けるようにする。
このようにすると、前記のようにパッド面から浮いた状態で搬送される帯状体の位置が帯状体の幅方向片側にずれた場合、ずれて近づいた側における補正用ノズルから帯状体に向けて吹き付けられる気体の力が、ずれて離れた側における補正用ノズルから帯状体に向けて吹き付けられる気体の力より強くなり、幅方向片側にずれた帯状体がずれた方と反対側に押されて、帯状体が正常な位置に戻されるようになる。
ここで、前記の帯状体の浮上搬送装置においては、前記のパッド面における帯状体の幅方向の両側部に、それぞれパッド面の中央部から側方に向かい搬送される帯状体に向けて傾斜した傾斜部を設け、この両側の傾斜部にそれぞれ気体を帯状体の幅方向中央側に向けて吹き付ける補正用ノズルを設けるようにすることができる。
また、前記の帯状体の浮上搬送装置においては、前記の補正用ノズルから帯状体の幅方向中央側に向けて吹き付ける気体の量を、中央部ノズルから帯状体に向けて吹き付ける気体の量よりも多くすることが好ましい。このようにすると、前記のように帯状体をパッド面に接触しないように浮かせた状態で搬送させるにあたり、搬送される帯状体が帯状体の幅方向片側にずれた場合に、ずれて近づいた側における補正用ノズルから帯状体に向けて吹き付けられる気体の力が、ずれて離れた側における補正用ノズルから帯状体に向けて吹き付けられる気体の力より強くなり、幅方向片側にずれた帯状体が強くずれた方と反対側に押されて、帯状体が正常な位置に速やかに戻されるようになる。
また、前記の帯状体の浮上搬送装置において、補正用ノズルから帯状体の中央部に向けて吹き付ける気体の量を、中央部ノズルから帯状体の中央部に向けて吹き付ける気体の量よりも多くするにあたっては、補正用ノズルのノズル径を中央部ノズルのノズル径よりも大きくし、補正用ノズルから吹き出される気体の量を中央部ノズルから吹き出される気体の量より多くすることができる。
また、本発明においては、前記のような帯状体の浮上搬送装置を、連続して搬送させる帯状体の上側と下側の両側の位置に設けることができ、この場合、上側に設けた浮上搬送装置と下側に設けた浮上搬送装置とにおける各ノズルから吹き出された気体が複雑に混ざり合って、気体の流れを制御できなくなるのを抑制するため、連続して搬送させる帯状体の下側に設ける浮上搬送装置の位置と、上側に設ける浮上搬送装置の位置とをずらせることが好ましい。なお、帯状体の浮上搬送装置を連続して搬送させる帯状体の上側と下側の両側の位置に設けるにあたり、前記のようにパッド面における帯状体の幅方向の両側部に、それぞれパッド面の中央部から側方に向かい搬送される帯状体に向けて傾斜した傾斜部を設ける場合、搬送させる帯状体の下側に設ける帯状体の浮上搬送装置においては、前記の傾斜部を、パッド面の中央部から側方に向かい搬送される帯状体に向けて上方に傾斜させる一方、搬送させる帯状体の上側に設ける帯状体の浮上搬送装置においては、前記の傾斜部を、パッド面の中央部から側方に向かい搬送される帯状体に向けて下方に傾斜させるようにする。
本発明における帯状体の浮上搬送装置においては、浮上されて搬送される帯状体と相対するパッド面における帯状体の搬送方向前後の位置に、それぞれ帯状体の幅方向に沿って設けた一対の直線状ノズルから搬送される帯状体に向けて気体を吹き付けると共に、パッド面における帯状体の幅方向中央部に設けた中央部ノズルから搬送される帯状体に気体を吹き付けて、帯状体を浮上させて搬送させるにあたり、パッド面における帯状体の幅方向の両側部に設けた補正用ノズルからそれぞれ気体を帯状体の中央部に向けて吹き付けるようにした。
この結果、本発明における帯状体の浮上搬送装置においては、浮上搬送装置により浮上されて搬送される帯状体の状態が変化して、パッド面の上を搬送される帯状体の位置が帯状体の幅方向の何れか片側にずれた場合、ずれて近づいた側における補正用ノズルから帯状体に向けて吹き付けられる気体の力が、ずれて離れた側における補正用ノズルから帯状体に向けて吹き付けられる気体の力より強くなり、幅方向片側にずれた帯状体がずれた方と反対側に押されて、帯状体が正常な位置に戻され、帯状体を浮上させた状態で連続して搬送させるにあたり、帯状体が搬送される途中において帯状体の位置がずれたりして蛇行するのを、自動的に簡単に防止できるようになった。
帯状体を浮上させた状態で搬送させる本発明の実施形態に係る帯状体の浮上搬送装置を示した概略平面図である。 前記の実施形態に係る帯状体の浮上搬送装置において、帯状体を浮上させた状態で浮上搬送装置の上を搬送させる状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る帯状体の浮上搬送装置において、搬送される帯状体の位置が帯状体の幅方向にずれた場合に、帯状体がずれた方と反対側に押されて正常な位置に戻される状態を示した概略断面説明図である。 前記の実施形態に係る帯状体の浮上搬送装置において、前記のパッド面の両側の傾斜部に設けた補正用ノズルから帯状体に吹き付ける気体の量を、平坦なパッド面の中央部に設けた中央部ノズルから帯状体に吹き付ける気体の量よりも多くするように、パッド面の傾斜部に設けた補正用ノズルの孔径をパッド面の中央部に設けた中央部ノズルの孔径より大きくした状態を示した部分断面説明図である。 前記の実施形態に係る帯状体の浮上搬送装置の変更例を示し、帯状体の搬送方向と直交する幅方向における前記のパッド面を両側部まで平坦に形成し、このパッド面の中央部に搬送される帯状体を浮かせるように気体を吹き付ける中央部ノズルを設ける一方、このパッド面の両側部に、それぞれ気体を帯状体の幅方向中央側に向けて傾斜して吹き付ける補正用ノズルを設けた状態を示した部分断面説明図である。 前記の実施形態に係る帯状体の浮上搬送装置において、前記の浮上搬送装置を搬送される帯状体の搬送方向に複数設けるにあたり、搬送される帯状体の搬送方向に沿って、搬送される帯状体に対して前記の浮上搬送装置を、帯状体の下側の位置と、帯状体の上側の位置と、帯状体の下側の位置との順に設けた状態を示した概略説明図である。
以下、この発明の実施形態に係る帯状体の浮上搬送装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この発明に係る帯状体の浮上搬送装置は下記の実施形態に示したものに限定されず、発明の要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施できるものである。
この実施形態における帯状体の浮上搬送装置においては、図1〜図3に示すように、連続して搬送させる金属ストリップ等の帯状体Wの下に浮上搬送装置10を設け、この浮上搬送装置10により前記の帯状体Wを浮かせた状態で連続して搬送させるようにしている。
ここで、この浮上搬送装置10においては、前記のように搬送される帯状体Wの下において、帯状体Wと対向するようにして帯状体Wの搬送方向と直交する幅方向に帯状体Wの幅よりも大きくなったパッド面11を設け、帯状体Wと対向する平坦になったパッド面11の中央部11aから帯状体Wの幅方向の両側部に向かってそれぞれ上方に傾斜した傾斜部11b,11bを設けると共に、このパッド面11における帯状体Wの搬送方向上流側と下流側との位置に、それぞれ帯状体Wの幅方向に沿ったスリット状になった各直線状ノズル12,12を、帯状体Wの幅よりも長くなるようにして前記のパッド面11の中央部11aからその両側において上方に傾斜した傾斜部11b,11bに至るようにして設けている。
そして、この浮上搬送装置10においては、気体供給管13から浮上搬送装置10内に気体を供給し、このように浮上搬送装置10内に供給された気体を前記の各直線状ノズル12,12から搬送される帯状体Wに気体を吹き付け、帯状体Wを搬送方向上流側と下流側との位置で浮上搬送装置10から浮き上がらせるようにしている。
ここで、この浮上搬送装置10においては、前記の各直線状ノズル12として、帯状体Wの幅方向に沿ってスリット状になったものを設けたが、直線状ノズル12はこのようなものに限られず、図示していないが、複数の穴を直線状に並べたものなどであってもよい。
また、前記の浮上搬送装置10においては、前記の平坦になったパッド面11の中央部11aに、それぞれ搬送される帯状体Wを浮かせるように気体を吹き付ける複数の中央部ノズル14aを設けると共に、前記のパッド面11の中央部11aからその両側において上方に傾斜した傾斜部11b,11bに、それぞれ気体を帯状体Wの幅方向中央側に向けて吹き付ける複数の補正用ノズル14bを設けている。
そして、この浮上搬送装置10においては、前記のように平坦になったパッド面11の中央部11aに複数の中央部ノズル14aを設けると共に、パッド面11の中央部11aからその両側において上方に傾斜した傾斜部11b,11bに複数の補正用ノズル14bを設けるにあたり、前記の平坦になったパッド面11の中央の位置を境にして、パッド面11における平坦になった中央部11aとその両側における傾斜部11b,11bとの上に、それぞれ帯状体Wの搬送方向中央部が帯状体Wの幅方向端部に向かって「く」の字状に折り曲がった複数の整流板15a,15bを左右対称に所要間隔を介して搬送される帯状体Wに向けて突出するように設け、平坦になったパッド面11の中央部11aに設けられた整流板15a間に、搬送される帯状体Wを浮かせるように気体を上方に吹き付ける複数の中央部ノズル14aを設ける一方、パッド面11の中央部11aからその両側において上方に傾斜した傾斜部11b,11bに設けた両側の各整流板15b間に、それぞれ気体を帯状体Wの幅方向中央側に向けて吹き付ける複数の補正用ノズル14bを設けている。
そして、この浮上搬送装置10においては、前記のように気体供給管13から浮上搬送装置10内に供給した気体を、パッド面11における帯状体Wの搬送方向上流側と下流側との位置に設けた各直線状ノズル12,12と、パッド面11における平坦になった中央部11aに設けた各中央部ノズル14aと、パッド面11の中央部11aからその両側において上方に傾斜した傾斜部11b,11bに設けた両側の各補正用ノズル14bとから、搬送させる帯状体Wに吹き付けて、帯状体Wを浮かせた状態で連続して搬送させるようにする。
このようにすると、図3に示すように、この浮上搬送装置10の上を浮かせた状態で連続して搬送される帯状体Wの状態が変化して、搬送される帯状体Wの位置が帯状体Wの幅方向の何れか片側にずれた場合、帯状体Wがずれた側における補正用ノズル14bに近づく一方、ずれた側の反対側における補正用ノズル14bから離れ、帯状体Wがずれて近づいた側における補正用ノズル14bから帯状体Wに向けて吹き付けられる気体の力が、ずれて離れた側における補正用ノズル14bから帯状体Wに向けて吹き付けられる気体の力より強くなり、幅方向片側にずれた帯状体Wがずれた方と反対側に押されて、帯状体Wが正常な位置に戻されるようになる。
この時の押す力は、気体を帯状体Wの幅方向中央側に向けて吹き付けているので、より強力に作用する。
この結果、搬送される帯状体Wの位置が帯状体Wの幅方向の何れか片側にずれても、帯状体Wが正常な位置に速やかに戻されて、帯状体Wが適切な位置で浮上させた状態で連続して搬送されるようになり、帯状体Wが搬送される途中において帯状体Wの位置がずれたりして蛇行するのを、自動的に簡単に防止できるようになる。
また、この実施形態における帯状体の浮上搬送装置において、搬送される帯状体Wの位置が帯状体Wの幅方向の何れか片側にずれた場合に、帯状体Wが正常な位置に速やかに戻されるようにするため、パッド面11の中央部11aからその両側において上方に傾斜した傾斜部11b,11bに設けた各補正用ノズル14bから帯状体Wに吹き付ける気体の量を、平坦になったパッド面11の中央部11aに設けた各中央部ノズル14aから帯状体Wに吹き付ける気体の量よりも多くすることが好ましい。
そして、このようにパッド面11の中央部11aからその両側において上方に傾斜した傾斜部11b,11bに設けた各補正用ノズル14bから帯状体Wに吹き付ける気体の量を、平坦になったパッド面11の中央部11aに設けた各中央部ノズル14aから帯状体Wに吹き付ける気体の量よりも多くするにあたっては、様々な方法が考えられるが、例えば、図4に示すように、パッド面11の傾斜部11b,11bに設けた各補正用ノズル14bの孔径を、パッド面11の中央部11aに設けた各中央部ノズル14aの孔径よりも大きくさせることが考えられる。
また、前記の実施形態における帯状体の浮上搬送装置においては、パッド面11における帯状体Wの幅方向の中央部11aからその両側において上方に傾斜した傾斜部11b,11bを設け、これらの傾斜部11b,11bにそれぞれ帯状体Wの幅方向中央側に向けて吹き付ける補正用ノズル14bを設け、搬送される帯状体Wの位置が帯状体Wの幅方向の何れか片側にずれても、帯状体Wが正常な位置に速やかに戻されるようにしたが、必ずしも、パッド面11の両側に傾斜部11b,11bを設ける必要はなく、例えば、図5に示すように、平坦になったパッド面11の両側部に、それぞれ気体を帯状体Wの幅方向中央側に向けて吹き付ける傾斜した複数の補正用ノズル14bを設け、各補正用ノズル14bから帯状体Wの幅方向中央側に向けて吹き付ける気体の量を、各中央部ノズル14aから帯状体Wに吹き付ける気体の量よりも、さらに大きく増加させるようにすることができる。
このようにした場合においても、搬送される帯状体Wの位置が帯状体Wの幅方向の何れか片側にずれると、平坦になったパッド面11の両側部において、それぞれ帯状体Wの幅方向中央側に向けて吹き付ける傾斜した複数の補正用ノズル14bから吹き付けられた気体により、帯状体Wの幅方向の何れか片側にずれた場合にも、ずれた帯状体Wが正常な位置に適切に戻されるようになる。
なお、前記の実施形態における帯状体の浮上搬送装置においては、パッド面11における帯状体Wの幅方向の中央部11aに設けた各中央部ノズル14aから搬送される帯状体Wに対して気体を真上に吹き付けるようにしたが、各中央部ノズル14aから搬送される帯状体Wに対して気体を帯状体Wの幅方向に少し傾斜させて吹き付けるようにすることも可能である。
そして、前記の実施形態における帯状体の浮上搬送装置を用いて、金属ストリップ等の帯状体Wを連続して搬送させるにあたっては、図6に示すように、前記の浮上搬送装置10を搬送される帯状体Wの搬送方向に複数設けるにあたり、搬送される帯状体Wの搬送方向に沿って、搬送される帯状体Wに対して前記の浮上搬送装置10を、帯状体Wの下側の位置と、帯状体Wの上側の位置と、帯状体Wの下側の位置の順に、順々に設けるようにすることができる。なお、搬送される帯状体Wを介して対向するようにして、前記の浮上搬送装置10を帯状体Wの上下に設けることも可能であるが、上下の浮上搬送装置10から帯状体Wに向けて吹き付けられる気体が干渉しあったりするおそれがあるため、前記のように帯状体Wの下側に設ける浮上搬送装置10の位置と、帯状体Wの上側に設ける浮上搬送装置10の位置とをずらせて設けるようにすることが好ましい。
10 :浮上搬送装置
11 :パッド面
11a :中央部
11b :傾斜部
12 :直線状ノズル
13 :気体供給管
14a :中央部ノズル
14b :補正用ノズル
15a :整流板
15b :整流板
W :帯状体

Claims (6)

  1. 帯状体を接触しないように浮かせた状態で連続して搬送させる帯状体の浮上搬送装置において、搬送される帯状体と相対するパッド面における帯状体の搬送方向前後の位置に、それぞれ帯状体の幅方向に沿ったスリット状の直線状ノズルを設け、この一対の直線状ノズルから搬送される帯状体に向けて気体を吹き付けると共に、前記のパッド面における帯状体の幅方向中央部に、搬送される帯状体を浮かせるように気体を吹き付ける中央部ノズルを設け、さらに前記のパッド面における帯状体の幅方向の両側部にそれぞれ気体を帯状体の幅方向中央側に向けて吹き付ける補正用ノズルを設けたことを特徴とする帯状体の浮上搬送装置。
  2. 請求項1に記載の帯状体の浮上搬送装置において、前記のパッド面における帯状体の幅方向の両側部に、それぞれパッド面の中央部から側方に向かい搬送される帯状体に向けて傾斜した傾斜部を設け、この傾斜部にそれぞれ気体を帯状体の幅方向中央側に向けて吹き付ける補正用ノズルを設けたことを特徴とする帯状体の浮上搬送装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の帯状体の浮上搬送装置において、前記の補正用ノズルから帯状体の幅方向中央側に向けて吹き付ける気体の量を、前記の中央部ノズルから帯状体に向けて吹き付ける気体の量よりも多くしたことを特徴とする帯状体の浮上搬送装置。
  4. 請求項3に記載の帯状体の浮上搬送装置において、前記の補正用ノズルから帯状体の幅方向中央側に向けて吹き付ける気体の量を、前記の中央部ノズルから帯状体の中央部に向けて吹き付ける気体の量よりも多くするにあたり、補正用ノズルのノズル径を中央部ノズルのノズル径よりも大きくしたことを特徴とする帯状体の浮上搬送装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の帯状体の浮上搬送装置を、連続して搬送させる帯状体の上側と下側の両側の位置に設けたことを特徴とする帯状体の浮上搬送装置。
  6. 請求項5に記載の帯状体の浮上搬送装置において、連続して搬送させる帯状体の下側に設ける下側の浮上搬送装置の位置と、上側に設ける上側の浮上搬送装置の位置とをずらせて設けたことを特徴とする帯状体の浮上搬送装置。

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