JP2020092097A - ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネスの製造方法 Download PDF

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芳正 水野
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Abstract

【課題】電線の絶縁被覆とシート材とが直接溶着されて固定されたワイヤーハーネスを薄型化できる技術を提供することを目的とする。【解決手段】ワイヤーハーネス10は、芯線22と前記芯線22を覆う絶縁被覆26とを含む電線20と、樹脂製の主面33上に前記電線20が配設されており、前記主面33において前記電線20と接触する部分が前記電線20の前記絶縁被覆26と溶着されて電線固定部34に形成されているシート材30と、を備える。前記絶縁被覆26のうち前記芯線22に対して前記電線固定部34側の第1被覆部分27aの厚み寸法が、その反対側の第2被覆部分27bの厚み寸法よりも小寸に形成されている。【選択図】図2

Description

この発明は、車両用のワイヤーハーネスにおいて、電線に外装部材を取付ける技術に関する。
特許文献1は、電線にシート状の外装部材を取付けるに当たり、外装部材の各端部と当該端部から延出する電線との周囲にテープ巻を施すことで電線に対して外装部材を位置決めする技術を開示している。
特開2015−72798号公報
ここで本願出願人は、電線とシート状の外装部材との新たな固定方法として、電線の絶縁被覆とシート材とを溶着によって直接固定する方法を提案している。電線の絶縁被覆とシート材とが直接溶着されて固定されたワイヤーハーネスの場合、ワイヤーハーネスの厚みとして例えば溶着前の電線径とシート材の厚みとの和となることが考えられる。
この際、ワイヤーハーネスは車両の限られた空間に配設されるため、その厚みが大きくなると、配設の自由度が狭まってしまう恐れがある。
そこで本発明は、電線の絶縁被覆とシート材とが直接溶着されて固定されたワイヤーハーネスを薄型化できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るワイヤーハーネスは、芯線と前記芯線を覆う絶縁被覆とを含む電線と、樹脂製の主面上に前記電線が配設されており、前記主面において前記電線と接触する部分が前記電線の前記絶縁被覆と溶着されて電線固定部に形成されているシート材と、を備え、前記絶縁被覆のうち前記芯線に対して前記電線固定部側の第1被覆部分の厚み寸法が、その反対側の第2被覆部分の厚み寸法よりも小寸に形成されている。
第2の態様に係るワイヤーハーネスは、第1の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記シート材のうち前記第1被覆部分が溶着された部分の厚み寸法と前記第1被覆部分の厚み寸法との和が、前記第2被覆部分の厚み寸法以上に形成されている。
第3の態様に係るワイヤーハーネスは、第1又は第2の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記絶縁被覆と前記シート材との溶着部分の境界面における幅寸法が、前記電線のうち前記芯線の中心を通る部分における幅寸法よりも大寸に形成されている。
第4の態様に係るワイヤーハーネスは、第1から第3のいずれか1つの態様に係るワイヤーハーネスであって、前記電線固定部を含む部分が前記絶縁被覆と同じかそれより硬く形成されている。
第5の態様に係るワイヤーハーネスは、第4の態様に係るワイヤーハーネスであって、前記絶縁被覆及び前記電線固定部が共にポリ塩化ビニル及び可塑剤を含む材料によって形成され、前記電線固定部を含む部分を構成するポリ塩化ビニルに対する可塑剤の割合が、前記絶縁被覆を構成するポリ塩化ビニルに対する可塑剤の割合と同じかそれよりも低いことによって前記電線固定部を含む部分が前記絶縁被覆と同じかそれよりも硬く形成されている。
第6の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、(a)芯線と前記芯線を覆う絶縁被覆とを含む電線を、シート材における樹脂製の電線配設部に配設しつつ、前記電線と前記電線配設部とを挟持部材によって挟持する工程と、(b)前記工程(a)の後で、前記絶縁被覆と前記電線配設部とを超音波溶着する工程と、を備え、前記工程(b)が行われている時点で、前記電線配設部を含む部分が前記絶縁被覆と同じかそれよりも硬い状態となっている。
第7の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法は、第6の態様に係るワイヤーハーネスの製造方法であって、前記絶縁被覆及び前記電線配設部が共にポリ塩化ビニル及び可塑剤を含む材料によって形成され、前記工程(b)が行われている時点で、前記電線配設部を含む部分を構成するポリ塩化ビニルに対する可塑剤の割合が、前記絶縁被覆を構成するポリ塩化ビニルに対する可塑剤の割合と同じかそれよりも低いことによって、前記電線配設部を含む部分が前記絶縁被覆と同じかそれよりも硬い状態となっている。
第1から第5の態様によると、第1被覆部分の厚み寸法が第2被覆部分の厚み寸法よりも小さくなった分、ワイヤーハーネスを薄型化できる。このとき、薄くなった第1被覆部分の絶縁性能についてはシート材で補うことができる。
第2の態様によると、芯線に対して第1被覆部分側の絶縁性を高められる。
第3の態様によると、溶着にかかる接合強度を高めることができる。
第4の態様によると、第1被覆部分の厚み寸法を第2被覆部分の厚み寸法よりも小さくすることが容易となる。
第5の態様によると、自動車用電線の絶縁被覆の材料として一般的なポリ塩化ビニルを用いた場合でも、電線固定部を絶縁被覆よりも硬く形成することができる。
第6の態様によると、超音波溶着時の摩擦熱により加熱された温度、および加圧状態でシート材が絶縁被覆と同じかそれよりも硬いため、そのまま溶着を進めたときに、絶縁被覆のうちシート材側の部分がシート材と同じかそれよりも変形しやすい。このため、絶縁被覆の厚みが一様な電線を用いても、絶縁被覆のうち芯線に対してシート材側の部分をその反対側の部分よりも薄くすることができる。
第7の態様によると、自動車用電線の絶縁被覆の材料として一般的なポリ塩化ビニルを用いた場合でも、電線配設部を絶縁被覆と同じかそれよりも硬く形成することができる。
実施形態に係るワイヤーハーネスを示す横断面図である。 ワイヤーハーネスにおける各部の厚み寸法を説明する図である。 ワイヤーハーネスにおける各部の幅寸法を説明する図である。 実施形態に係るワイヤーハーネスを製造する様子を説明する図である。 実施形態に係るワイヤーハーネスを製造する様子を説明する図である。 変形例に係るワイヤーハーネスを示す横断面図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図1は、実施形態に係るワイヤーハーネス10を示す横断面図である。
ワイヤーハーネス10は、車両に搭載されて各種機器等を電気的につなぐ配線部材として用いられる。ワイヤーハーネス10は、電線20と、シート材30と、を備える。図1に示す例では、一のシート材30に対して一の電線20が配設されているが、もちろん一のシート材30に対して複数の電線20が配設されている場合もあり得る。
電線20は、例えば端部に接続された端子又はコネクタ等を介して車両に搭載される各種機器等につながれる。電線20は、芯線22と芯線22を覆う絶縁被覆26とを含む。
芯線22は、1本又は複数本(図1に示す例では7本)の素線23によって構成されている。各素線23は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などの導電性を有する材料によって線状に形成された部材である。芯線22が複数本の素線23で構成される場合、複数の素線23が撚られた撚線であることが好ましい。
絶縁被覆26は、ポリ塩化ビニル(PVC)又はポリエチレン(PE)などの絶縁性を有する樹脂材料が芯線22の周囲に押出成形されたり、エナメルなどの樹脂塗料が芯線22の周囲に塗布されたりすることによって形成されている。ここでは絶縁被覆26は、熱可塑性樹脂を含む。特にここでは絶縁被覆26は、PVCを含む樹脂材料によって形成されているものとして説明する。
より詳細には、絶縁被覆26は、PVCをベースとして可塑剤が添加された材料によって形成されている。可塑剤は、合成樹脂製品を柔らかくするための添加剤であり、合成樹脂製品において合成樹脂に対する可塑剤の割合が高い製品は、可塑剤の割合が低い製品よりも一般的に柔らかくなる。係る可塑剤の種類は特に限定されるものではないが、例えばフタル酸エステル、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エステル、脂肪酸エステル、脂肪酸ポリエステル等の可塑剤を用いることができる。可塑剤は、1種類単独で用いられてもよいし、複数種類が併用されてもよい。なお絶縁被覆26を構成するPVCに対して可塑剤のほかにも安定剤などの各種添加剤が添加されることも考えられる。
電線20は、シート材30に配設された部分の少なくとも一部において絶縁被覆26がシート材30に溶着(ここでは超音波溶着)されることによって、シート材30に固定されている。
このときシート材30に対する電線20の配設経路は、特に限定されるものではない。例えば電線20は、シート材30に対して直線状に延在していてもよいし、曲がって延在していてもよい。また、一のシート材30に対して複数の電線20が配設される場合、複数の電線20は、すべて同じ方向に延びる場合もあり得るし、一部が異なる方向に延びる場合もあり得る。さらに、シート材30上に複数の電線20が分岐する分岐部が形成される場合もあり得る。
またシート材30上に配設された電線20のうち長手方向に沿ったどの領域が溶着されるかは、特に限定されるものではない。例えば、絶縁被覆26とシート材30とは、電線20の長手方向に沿って一連に溶着されてもよいし、電線20の長手方向に沿った複数箇所で部分的な溶着(スポット溶着)が施されるものであってもよい。前者の場合、電線20のうちシート材30上に配設された全領域が溶着されてもよいし、一部溶着されない区間が有ってもよい。後者の場合、スポット溶着部間のピッチは一定であってもよいし、一定でなくてもよい。
絶縁被覆26のうちシート材30に溶着されている部分の外周面は、円周面形状から一部が変形した形状に形成されている。例えば電線20として、一様な円周面形状を有するいわゆる丸電線が採用されて、当該丸電線における絶縁被覆26の一部が変形されて上記電線20とされていることが考えられる。
シート材30は、樹脂製の電線固定層32を含む。ここではシート材30が電線固定層32のみの1層構造であるものとして説明する。当該樹脂製の電線固定層32の主面33上に電線20が配設されている。そして、主面33において電線20と接触する部分が電線20の絶縁被覆26と溶着されて電線固定部34に形成されている。以下では、電線固定層32のうち電線固定部34でない部分、つまり主面33上に電線20が配設されていない部分を電線未配設部36と称する。シート材30のうち電線固定部34を含む部分(ここでは電線固定層32)が絶縁被覆26と同じかそれよりも硬く形成されている。係る硬さは、例えばロックウェル硬さなどを指標とすることができる。
シート材30のうち電線固定部34を含む部分を構成する材料は、絶縁被覆26と溶着可能であれば、特に限定されるものではない。しかしながら、シート材30のうち電線固定部34を含む部分は、絶縁被覆26と同じ樹脂を含むことが好ましい。これにより、溶着による電線固定部34と絶縁被覆26との接合強度を上げることができる。ここでは絶縁被覆26がPVCを含むため、シート材30のうち電線固定部34を含む部分もPVCを含む材料によって形成されているものとして説明する。
より詳細には、シート材30のうち電線固定部34を含む部分は、PVCをベースとして可塑剤が添加された材料によって形成されている。係る可塑剤の種類は特に限定されるものではなく、例えば上述のフタル酸エステル、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エステル、脂肪酸エステル、脂肪酸ポリエステル等の可塑剤を用いることができる。可塑剤は、1種類単独で用いられてもよいし、複数種類が併用されてもよい。以下では、電線固定部34を含む部分を構成するPVCに添加される可塑剤が、絶縁被覆26の材料となるPVCに添加される可塑剤と同じであるものとして説明する。このとき、電線固定部34を含む部分を構成するPVCに対する可塑剤の割合が、絶縁被覆26を構成するPVCに対する可塑剤の割合と同じかそれよりも低いことによって電線固定部34を含む部分が絶縁被覆26と同じかそれよりも硬く形成されている。
なお電線固定部34を含む部分を構成するPVCに添加される可塑剤は、絶縁被覆26を構成するPVCに添加される可塑剤とは異なるものであることも考えられる。また電線固定部34を含む部分を構成するPVCに対して可塑剤のほかにも安定剤などの各種添加剤が添加されることも考えられる。
電線固定部34について見ると、絶縁被覆26がシート材30の主面33に沿うように変形した状態でシート材30と絶縁被覆26とが溶着されている。別の見方をすると、電線固定部34との溶着にかかる境界面が、絶縁被覆26の円周面形状よりも電線未配設部36における主面33の形状に近い形状に形成されている。
ここでは絶縁被覆26における上記変形は、超音波溶着時に生じたものであるものとして説明する。すなわち、丸電線とシート材30とを超音波溶着することによって、絶縁被覆26のうちシート材30と超音波溶着された部分がもともとの円周面形状からシート材30の主面33に沿った形状(ここでは平坦面に近い形状)に変形している。このように超音波溶着時に絶縁被覆26が変形しているのは、シート材30が上述したように絶縁被覆26と同じかそれよりも硬いことによって、超音波溶着時における絶縁被覆26の変形量がシート材30の変形量よりも大きいことによると考えられる。
次に、図2を参照しつつ、ワイヤーハーネス10における各部の厚み寸法について説明する。図2は、ワイヤーハーネス10における各部の厚み寸法を説明する図である。なお図2において、断面のハッチングは省略されている。
図2における寸法Aは、絶縁被覆26のうち芯線22に対して電線固定部34側に位置する第1被覆部分27aの厚み寸法である。寸法Aは、例えば芯線22の中心を通り、シート材30の主面33の法線方向に沿った方向における厚み寸法である。寸法Aの位置は、例えば超音波溶着時に電線20とシート材30とが最初に接触する部分である。
図2における寸法Bは、絶縁被覆26のうち芯線22に対して第1被覆部分27aとは反対側に位置する第2被覆部分27bの厚み寸法である。寸法Bは、例えば寸法Aと同方向における厚み寸法である。
図2における寸法Cは、シート材30のうち第1被覆部分27aが溶着された部分の厚み寸法である。寸法Cは、例えば寸法Aと同方向における厚み寸法である。
図2における寸法Dは、シート材30のうち電線20から離れた位置における厚み寸法である。寸法Dは、電線未配設部36を含む部分において最も厚みが厚い部分の寸法であることが考えられる。また寸法Dは、溶着前のシート材30の厚み寸法と同じであることが考えられる。
図2に示されるように、絶縁被覆26のうち芯線22に対して電線固定部34側の第1被覆部分27aの厚み寸法Aが、その反対側の第2被覆部分27bの厚み寸法Bよりも小寸に形成されている。これによりワイヤーハーネス10としての厚み寸法が小さくなっている。
また図2に示されるように、シート材30のうち第1被覆部分27aが溶着された部分の厚み寸法Cと第1被覆部分27aの厚み寸法Aとの和が、第2被覆部分27bの厚み寸法B以上に形成されている。これにより、第1被覆部分27a側の絶縁性能を高めることができる。
なお図2において、寸法Cが寸法Dよりも小さく形成されているが、寸法Dと同じかそれよりも大きく形成されている場合もあり得る。
次に、図3を参照しつつ、ワイヤーハーネス10における各部の幅寸法について説明する。図3は、ワイヤーハーネス10における各部の幅寸法を説明する図である。なお図3において、断面のハッチングは省略されている。なお、ここでいう幅寸法は、シート材30の主面33の広がる方向に沿った方向における寸法であって、溶着時の加圧方向と交差する方向(直交する方向)に沿った方向における寸法である。
図3における寸法Eは、絶縁被覆26とシート材30との溶着部分の境界面における幅寸法である。寸法Eは、絶縁被覆26とシート材30との溶着部分の境界面における一端部から他端部までの寸法である。
図3における寸法Fは、電線20のうち芯線22の中心を通る部分における幅寸法である。寸法Fは、例えば溶着前の電線20の直径と一致する。
図3に示されるように、ここでは絶縁被覆26とシート材30との溶着部分の境界面における幅寸法Eが、電線20のうち芯線22の中心を通る部分における幅寸法Fよりも大寸に形成されている。これにより溶着に係る面積が大きくなり、もって絶縁被覆26とシート材30との接合強度の向上を図ることができる。
<製造方法>
次に、実施形態に係るワイヤーハーネス10の製造方法について説明する。図4及び図5は、実施形態に係るワイヤーハーネス10を製造する様子を説明する図である。なお、図4及び図5に示す電線20Bなどの記載は溶着前の状態であることを示している。つまり以下では、溶着前の電線及びシート材並びにその各部について溶着後のものと区別する必要が有る場合、溶着前の状態を示すものについて符号Bを添えて記載することがある。
ここでは、超音波溶着機80によって電線20Bとシート材30Bとを超音波溶着することによってワイヤーハーネス10を製造する。ここでは電線20Bは、丸電線である。またシート材30Bは、1層からなる部材であり、電線20Bが配設される電線配設部34Bは平坦面とされている。また超音波溶着機80は、ホーン82及びアンビル84を備える。
ホーン82は、接触するワークに対して超音波振動を付与する部材である。ホーン82のうちワークに接触する面には、ローレット加工、つまり滑り止めなどを目的として凹凸形状が施されていることも考えられる。アンビル84は、ホーン82に対して反対側からワークを支持する部材である。従って、ワークにおける溶着対象となる一対の部分が、ホーン82及びアンビル84によって挟持された状態で、超音波振動が付与されて溶着される。
具体的には、超音波溶着を行うに当たってまずは電線20Bを、樹脂製のシート材30Bにおいて絶縁被覆26Bと同じかそれよりも硬く形成されている電線配設部34Bに配設しつつ、電線20Bと電線配設部34Bとを挟持部材によって挟持する。例えば図4に示すように、溶着前の電線20Bを溶着前のシート材30Bの主面33上の所定の位置(電線配設部34B)に配設しつつ、アンビル84によって支持する。この状態で、アンビル84に向けてホーン82を接近させて、ホーン82及びアンビル84によって電線20B及びシート材30Bを挟持し、絶縁被覆26Bと電線配設部34Bとを接触させる。このようにここではホーン82がシート材30B側を押え、アンビル84が電線20B側を押えるように配置されているが、ホーンが電線20B側を押え、アンビルがシート材30B側を押えるように配置されている場合も考えられる。
アンビル84のうちホーン82側を向く面には電線20Bを保持する保持溝85が形成されている。保持溝85の底部は、平面状であってもよいし、湾曲面状であってもよい。図4に示す例では、保持溝85の底部は湾曲面状に形成されている。
ここでは保持溝85の深さ寸法が電線20Bの直径と同程度に(図4に示す例では電線20Bの直径よりも僅かに小さく)設定されていることによって、保持溝85を構成する壁部86の先端部が、ホーン82との間でシート材30Bのうち電線20Bの未配設部分をホーン82と共に挟持する押え部89として機能する。
またここでは保持溝85の湾曲面状に形成された底部よりも開口部側は、幅が一定とされている。このため、保持溝85の底部から押え部89の先端に至る壁部86の内面は垂直面87とされている。
ここで上述したようにワイヤーハーネス10を車両の狭い隙間に配設するとの観点から言うと、ワイヤーハーネス10は薄い方が好ましい。このため、この観点から言うとシート材30Bが薄い方が好ましい。ここでは溶着前のシート材30Bの厚み寸法は、電線20Bの直径よりも小さく設定されている。もちろん、溶着前のシート材30Bの厚み寸法は、電線20Bの直径と同じであってもよいし、電線20Bの直径よりも大きく設定されていてもよい。
特にここでは溶着前のシート材30Bの厚み寸法は、電線20Bの半径よりも小さく設定されている。もちろん、溶着前のシート材30Bの厚み寸法は、電線20Bの半径と同じであってもよいし、電線20Bの半径よりも大きく設定されていてもよい。
なおここでは溶着前のシート材30Bの厚み寸法は、絶縁被覆26Bの厚み寸法(ここでは複数の素線23が存在することに鑑みた平均の厚み寸法)よりも大きく設定されている。もちろん、溶着前のシート材30Bの厚み寸法は、絶縁被覆26Bの厚み寸法と同じであってもよいし、絶縁被覆26Bの厚み寸法よりも小さく設定されていてもよい。
次に、電線20Bと電線配設部34Bとが挟持部材によって挟持された状態で、絶縁被覆26と電線配設部34Bとを超音波溶着する。ここでは、絶縁被覆26B及びシート材30Bが接触する部分をホーン82及びアンビル84によって挟持した状態で、ホーン82によって超音波振動を付与する。ここではホーン82がシート材30B側を押えるため、シート材30B側から超音波振動を付与する。絶縁被覆26B及びシート材30Bが接触する部分において超音波振動に起因する摩擦熱が生じ、少なくとも一方が溶融することによって、両者が接合される。ここでは絶縁被覆26B及びシート材30Bが共にPVCをベースとした材料で形成されているため、両者が溶融して接合される。
超音波溶着が行われている時点で、電線配設部34Bが絶縁被覆26Bと同じかそれよりも硬い状態となっている。特にここでは、絶縁被覆26B及び電線配設部34Bが共にPVC及び可塑剤を含む材料によって形成されている。また超音波溶着が開始される前の時点で、電線配設部34Bを含む部分を構成するPVCに対する可塑剤の割合が、絶縁被覆26を構成するPVCに対する可塑剤の割合と同じかそれよりも低い。そしてこの状態が、超音波溶着が行われている時点においても継続されることによって、超音波溶着が行われている時点で、電線配設部34Bを含む部分が絶縁被覆26Bと同じかそれよりも硬い状態となっている。
超音波溶着が行われている時点で、電線配設部34Bを含む部分が絶縁被覆26Bと同じかそれよりも硬い状態となっていることによって、電線配設部34Bと絶縁被覆26Bとの接触部分においてホーン82及びアンビル84による加圧に係る力が絶縁被覆26Bを変形させる力として作用しやすい。これにより電線配設部34Bが溶着されてできた電線固定部34と絶縁被覆26との境界面が、絶縁被覆26のもともとの外周面である円周面形状よりも溶着前の電線配設部34Bの主面33の形状に近い形状に形成される。
なお、絶縁被覆26のもともとの外周面である円周面形状は、例えば電線20の長手方向に沿って溶着されない部分がある場合には、その部分で確認することができる。またここでは電線20のうち長手方向に沿って溶着される部分においても、溶着される側の面とは反対側の面では、溶着された際に形状が崩れにくいため、この面において円周面形状を確認することもできる。
なお図4に示すように溶着前の状態で、電線20とシート材30との間には接触する部分の側方で隙間Sが生じている。ここでは図5に示すように溶着時に軟化した絶縁被覆26がこの隙間Sに流れる。従って、ワイヤーハーネス10においては、この隙間Sは、絶縁被覆26の変形部28によって埋められている。このとき、アンビル84の保持溝85の内面が隙間Sの外方を塞ぐように位置している。このため、溶着時に軟化した絶縁被覆26がアンビル84の保持溝85の内面に堰き止められることによって、絶縁被覆26の変形部28の外面は、アンビル84の保持溝85の内面に沿った形状とされる。ここではアンビル84の保持溝85の内面が垂直面87であるため、変形部28の外面はこの垂直面87に応じた垂直面28aとされている。
この変形部28のうちシート材30から遠い部分(第2被覆部分27b側部分)において、もともとの絶縁被覆26との間に界面29が生じている場合もあり得る。例えば超音波溶着時に変形部28にかかるエネルギーが小さい場合などの理由により、もともとの絶縁被覆26部分が融けるに至らない場合に、当該界面29が生じることが考えられる。もちろん超音波溶着時に変形部28にかかるエネルギーが大きい場合などにもともとの絶縁被覆26部分が融けるなどして、界面29が形成されない場合もあり得る。
また、溶着後のシート材30の主面33において押え部89に押さえられた部分に凹部39が形成されることもあり得る。もちろん凹部39が形成されない場合もあり得る。
<効果等>
以上のように構成されたワイヤーハーネス10によると、第1被覆部分27aの厚み寸法Aが第2被覆部分27bの厚み寸法Bよりも小さくなった分、ワイヤーハーネス10を薄型化できる。このとき、薄くなった第1被覆部分27aの絶縁性能についてはシート材30で補うことができる。
またシート材30のうち第1被覆部分27aが溶着された部分の厚み寸法Cと第1被覆部分27aの厚み寸法Aとの和が、第2被覆部分27bの厚み寸法B以上に形成されているため、芯線22に対して第1被覆部分27a側の絶縁性を高められる。
また絶縁被覆26とシート材30との溶着部分の境界面における幅寸法Eが、電線20の芯線22を通る部分における幅寸法Fよりも大寸に形成されているため、溶着にかかる接合強度を高めることができる。
また電線固定部34を含む部分が絶縁被覆26と同じかそれより硬く形成されているため、第1被覆部分27aの厚み寸法を第2被覆部分27bの厚み寸法よりも小さくすることが容易となる。
また自動車用電線の絶縁被覆26の材料として一般的なポリ塩化ビニルを用いた場合でも、可塑剤の割合を調節することによって、電線配設部34B及び電線固定部34を絶縁被覆26よりも硬く形成することができる。
なお、ここでは可塑剤を用いてシート材30と絶縁被覆26との柔らかさを調節している。ここで可塑剤は時間経過等により接触する部材に移行する場合があることが知られている。このため、超音波溶着後においては、電線固定部34と絶縁被覆26との間で可塑剤の移行が生じる場合がある。この場合、溶着直後において、電線固定部34が絶縁被覆26より硬い場合でも、電線固定部34の可塑剤と絶縁被覆26の可塑剤とが平衡状態となり、電線固定部34と絶縁被覆26とが同じ硬さとなることも考えられる。このほか、超音波溶着後の加工(例えば、電線20と電線固定部34とのうち電線固定部34のみを加熱プレスする等)によって絶縁被覆26が電線固定部34よりも硬くされていることもあり得る。これらの場合でも電線固定部34と絶縁被覆26との境界面は主面33に沿った形状のままであることが考えられる。
また超音波溶着時の摩擦熱により加熱された温度、および加圧状態でシート材30が絶縁被覆26と同じかそれよりも硬いため、そのまま溶着を進めたときに、絶縁被覆26のうちシート材30側の部分がシート材30と同じかそれよりも変形しやすい。このため、絶縁被覆26の厚みが一様な電線20を用いても、絶縁被覆26のうち芯線22に対してシート材30側の部分をその反対側の部分よりも薄くすることができる。
{変形例}
図6は、変形例に係るワイヤーハーネス110を示す横断面図である。
実施形態において、シート材30が1層であるものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。変形例に係るワイヤーハーネス110におけるシート材130のように、2層以上である場合も考えられる。
具体的にはシート材130は、上記電線固定層32としての第1層32と、第1層32に積層された第2層40とを含む。第1層32は、電線固定部34を含む部分を構成する材料と同じ材料で一様に形成されている。従って第1層32は、PVCをベースとして絶縁被覆26に添加された可塑剤と同じ可塑剤が添加された材料によって形成されている。そして第1層32を構成するPVCに対する可塑剤の割合が、絶縁被覆26を構成するPVCに対する可塑剤の割合と同じかそれよりも高いことによって第1層32が絶縁被覆26と同じかそれよりも硬く形成されている。
第2層40は、第1層32とは異なる物性を有する。より詳細には、第1層32は、第2層40よりも絶縁被覆26との溶着に適した物性を有する部分であり、第2層40は、シート材30の用途などによって必要な物性を有する部分である。
例えば第2層40は、形状保持性の向上を目的として第1層32よりも硬く形成されていることが考えられる。これにより、シート材30が第1層32のみで構成されている場合に比べて、ワイヤーハーネス10を車両に組付ける際のワイヤーハーネス10の取扱性を向上させることができる。また耐摩耗性の向上等を目的として、第2層40が第1層32よりも硬く形成されていることも考えられる。
このとき第2層40は、第1層32と同じ樹脂をベースとした材料によって第1層32よりも硬く形成されていることが考えられる。ここでは第1層32がPVCをベースとしているため、第2層40のPVCをベースとすることが考えられる。この場合、例えば、第2層40を構成するPVCに対する可塑剤の割合を、第1層32を構成するPVCに対する可塑剤の割合よりも低くすることによって、第2層40を第1層32よりも硬くすることができる。
また第2層40は、第1層32とは別の樹脂をベースとした材料によって第1層32よりも硬く形成されていることも考えられる。ここでは第1層32がPVCをベースとしているため、第2層40はPVC以外の樹脂、例えば、PE、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などをベースとした材料によって形成されていることが考えられる。
第1層32と第2層40とを有するシート材30の形成方法は、特に限定されるものではないが、例えば、一度の押出工程で積層構造を実現する共押出法で形成されたり、第1層32と第2層40とが一旦別々にシート状に成形された後に相互に貼り合わされて一体とされるラミネート法で形成されたりすることが考えられる。
また例えば、第2層40としてアルミニウム箔などの金属箔が採用されることによって、シート材130がシールド性を有したり、放熱性を高めたりするように構成されていることが考えられる。また例えば、第2層40として第1層32よりも軟らかい不織布又は発泡樹脂シート等が採用されることによって、シート材130が防音機能を高めるように構成されていることも考えられる。
さらにシート材が3層構造以上であることも考えられる。つまり第2層40に対して第1層32とは反対側に第3層、第4層と順に積層されていることが考えられる。
その他、これまで超音波溶着時に絶縁被覆26が円周面形状からシート材30の主面33に近い形状に変形するものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。例えば、超音波溶着が行われる前に予め絶縁被覆26が円周面形状からシート材30の主面33に近い形状に変形されていてもよい。また例えば、絶縁被覆26が押出成形される際に円周面形状の一部が平坦な形状に押出成形されてもよい。この場合、シート材30が絶縁被覆26よりも軟らかく形成されていてもよい。
またこれまでシート材30のうち第1被覆部分27aが溶着された部分の厚み寸法Cと第1被覆部分27aの厚み寸法Aとの和が、第2被覆部分27bの厚み寸法B以上に形成されているものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。シート材30のうち第1被覆部分27aが溶着された部分の厚み寸法Cと第1被覆部分27aの厚み寸法Aとの和が、第2被覆部分27bの厚み寸法Bより小さく形成されている場合もあり得る。この場合、シート材30の絶縁性能が絶縁被覆26の絶縁性能よりも高いことが好ましい。つまり、厚み寸法Cと厚み寸法Aとの和は、第2被覆部27bと同等以上の絶縁性能を有すれば、厚み寸法Bよりも小さくてもよい。
またこれまで絶縁被覆26とシート材30との溶着部分の境界面における幅寸法Eが、電線20の芯線22を通る部分における幅寸法Fよりも大寸に形成されているものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。絶縁被覆26とシート材30との溶着部分の境界面における幅寸法Eが、電線20の芯線22を通る部分における幅寸法F以下とされていることもかんがえられる。例えば、超音波溶着時の圧力を小さくしたり、付与する振動エネルギーを小さくしたりすることによって、溶着部分を小さくすることができる。
またこれまで電線20が丸電線であるものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。電線20は、例えば角電線などの丸電線以外の電線が採用される場合もあり得る。
またこれまで絶縁被覆26及び電線固定層32がPVCをベースとした材料によって形成されているものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。例えば絶縁被覆26及び電線固定層32がPE又はPPをベースとした材料によって形成されていることもあり得る。この場合、絶縁被覆26のベースとなるPE又はPPを電線固定層32のベースとなるPE又はPPと同じかそれよりも低密度化したり、絶縁被覆26のベースとなるPE又はPPにイソブチレンなどと反応させたりすることによって、電線固定層32を絶縁被覆26と同じかそれよりも硬くすることができる。
またこれまで変形部28の外面がアンビル84の内面に沿った形状となるものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。例えば、アンビル84に保持溝85が形成されていない場合、または保持溝85が浅く形成されている場合に変形部28の外面はアンビル84の内面に沿った形状とならないことがあり得る。この場合、変形部28は、シート材30の主面33に沿って広がり易くなり、この結果、上記寸法Eが図3に示されるものよりも大きくなることが考えられる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 ワイヤーハーネス
20 電線
22 芯線
23 素線
26 絶縁被覆
27a 第1被覆部分
27b 第2被覆部分
30 シート材
32 第1層(電線固定層)
33 主面
34 電線固定部
34B 電線配設部
36 電線未配設部
40 第2層
80 超音波溶着機
82 ホーン
84 アンビル
85 保持溝

Claims (7)

  1. 芯線と前記芯線を覆う絶縁被覆とを含む電線と、
    樹脂製の主面上に前記電線が配設されており、前記主面において前記電線と接触する部分が前記電線の前記絶縁被覆と溶着されて電線固定部に形成されているシート材と、
    を備え、
    前記絶縁被覆のうち前記芯線に対して前記電線固定部側の第1被覆部分の厚み寸法が、その反対側の第2被覆部分の厚み寸法よりも小寸に形成されている、ワイヤーハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記シート材のうち前記第1被覆部分が溶着された部分の厚み寸法と前記第1被覆部分の厚み寸法との和が、前記第2被覆部分の厚み寸法以上に形成されている、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記絶縁被覆と前記シート材との溶着部分の境界面における幅寸法が、前記電線のうち前記芯線の中心を通る部分における幅寸法よりも大寸に形成されている、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記電線固定部を含む部分が前記絶縁被覆と同じかそれより硬く形成されている、ワイヤーハーネス。
  5. 請求項4に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記絶縁被覆及び前記電線固定部が共にポリ塩化ビニル及び可塑剤を含む材料によって形成され、
    前記電線固定部を含む部分を構成するポリ塩化ビニルに対する可塑剤の割合が、前記絶縁被覆を構成するポリ塩化ビニルに対する可塑剤の割合と同じかそれよりも低いことによって前記電線固定部を含む部分が前記絶縁被覆と同じかそれよりも硬く形成されている、ワイヤーハーネス。
  6. (a)芯線と前記芯線を覆う絶縁被覆とを含む電線を、シート材における樹脂製の電線配設部に配設しつつ、前記電線と前記電線配設部とを挟持部材によって挟持する工程と、
    (b)前記工程(a)の後で、前記絶縁被覆と前記電線配設部とを超音波溶着する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)が行われている時点で、前記電線配設部を含む部分が前記絶縁被覆と同じかそれよりも硬い状態となっている、ワイヤーハーネスの製造方法。
  7. 請求項6に記載のワイヤーハーネスの製造方法であって、
    前記絶縁被覆及び前記電線配設部が共にポリ塩化ビニル及び可塑剤を含む材料によって形成され、
    前記工程(b)が行われている時点で、前記電線配設部を含む部分を構成するポリ塩化ビニルに対する可塑剤の割合が、前記絶縁被覆を構成するポリ塩化ビニルに対する可塑剤の割合と同じかそれよりも低いことによって、前記電線配設部を含む部分が前記絶縁被覆と同じかそれよりも硬い状態となっている、ワイヤーハーネスの製造方法。
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