JP2020091379A - カメラモジュールの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】UV遅延硬化型接着剤を安定して硬化させるカメラモジュールの製造方法を得ること。【解決手段】本願のカメラモジュールの製造方法は、レンズ鏡筒を接着するレンズホルダーにおける接着剤塗布面をUV光の反射する面とし、この接着剤塗布面にUV遅延硬化型接着剤を塗布する工程と、塗布されたUV遅延硬化型接着剤にUV光を照射する工程と、UV遅延硬化型接着剤を介してレンズ鏡筒とレンズホルダーとを組み合わせて光軸調整を行う工程とを備えたものである。【選択図】図1

Description

本願は、カメラモジュールの製造方法に関するものである。
車両には、物体の認識および表示を行うためにカメラ認識装置が取り付けられる。この装置には、カメラモジュールが搭載されている。カメラモジュールは、光学部品であるレンズを備えたレンズ鏡筒とイメージセンサーなどの電子回路を備えた筐体であるレンズホルダーとで構成される。レンズ鏡筒は、カメラモジュールの製造時にレンズとイメージセンサーとの光軸調整を行った後に接着剤を利用してレンズホルダーに固定される。
レンズ鏡筒とレンズホルダーの固定に利用する接着剤としては、UV光の照射で仮硬化させた後に加熱することで本硬化をさせるものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第9338334号明細書
上記特許文献1に記載されている接着剤を用いたカメラモジュールの製造おいては、UV光の照射は仮硬化にのみ必要であったため、UV光を照射する工程の管理は容易であった。しかしながら、本硬化させるためにはさらに加熱工程が必要であり、製造工程が複雑であるという課題があった。
本願は前記のような課題を解決するためになされたものであり、UV遅延硬化型接着剤を用いたカメラモジュールの製造方法であって、UV遅延硬化型接着剤を安定して硬化させることを目的としている。
本願に開示されるカメラモジュールの製造方法は、レンズ鏡筒を接着するレンズホルダーにおける接着剤塗布面をUV光の反射する面とし、この接着剤塗布面にUV遅延硬化型接着剤を塗布する工程と、塗布されたUV遅延硬化型接着剤にUV光を照射する工程と、UV遅延硬化型接着剤を介してレンズ鏡筒とレンズホルダーとを組み合わせて光軸調整を行う工程とを備えたものである。
本願に開示されるカメラモジュールの製造方法によれば、UV遅延硬化型接着剤を安定して硬化させることができる。
実施の形態1に係るカメラモジュールの分解斜視図である。 実施の形態1に係るレンズホルダーの斜視図である。 実施の形態1に係るUV遅延硬化型接着剤を塗布したレンズホルダーの一部の側面図である。 実施の形態1に係るUV遅延硬化型接着剤と、レンズ鏡筒とレンズホルダーの一部の側面図である。 実施の形態1に係るUV光の照射を説明する図である。 実施の形態1に係るカメラモジュールの製造工程を示す図である。 実施の形態2に係るカメラモジュールの斜視図である。 実施の形態2に係るカメラモジュールの一部の側面図である。 実施の形態3に係るUV遅延硬化型接着剤を塗布したレンズホルダーの斜視図である。 実施の形態3に係るUV光の照射を説明する図である。
以下、実施の形態のカメラモジュール1の製造方法を図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係るカメラモジュール1の分解斜視図である。カメラモジュール1は、フランジ2aを備えたレンズ鏡筒2と、接着剤塗布面5を備えたレンズホルダー3とから構成される。カメラモジュール1は後述するUV遅延硬化型接着剤4を塗布する工程と、UV光を照射する工程と、レンズ鏡筒2とレンズホルダー3の光軸調整を行う工程と、UV遅延硬化型接着剤4にUV光をさらに照射する工程とから製造される。
図2はレンズホルダー3の斜視図である。レンズホルダー3は、イメージセンサーなどの電子回路を背面側に備え、レンズ鏡筒2が上面側に固定される筐体である。なお、本実施の形態を説明する図には電子回路は省略する。レンズホルダー3の上面には、レンズ鏡筒2を固定するためにUV遅延硬化型接着剤4を塗布する接着剤塗布面5が設けられる。レンズホルダー3はアルミニウムで作製され、黒色アルマイト処理が施されて表面は黒色となっている。表面を黒色とするのは、光学的にレンズホルダー3の内部の光の乱反射を軽減して撮影時のコントラストを維持するためである。
レンズ鏡筒2を接着するレンズホルダー3における接着剤塗布面5は、黒色アルマイト処理の後に研磨加工を行うことでアルミニウムの地肌を露出させた、UV遅延硬化型接着剤4に照射したUV光の反射を促進させるUV光の反射する面である。表面が黒色のままではUV光は反射されず、接着剤塗布面5においてUV光は吸収される。図1に破線矢印でレンズ鏡筒2の設置個所を示しているが、接着剤塗布面5はUV遅延硬化型接着剤4を介してフランジ2aで覆われるため、UV光を反射する面であっても撮影時のコントラストの維持において問題とはならない。また、UV光を反射する面はアルミニウムの地肌を露出させることでの形成に限られず、反射を促すコーティングにて形成しても構わない。
レンズ鏡筒2は、光学部品であるレンズを備えた支持筒である。レンズ鏡筒2の下部には、図1に示すようにレンズホルダー3に固定される支持部のフランジ2aが設けられる。図1に破線矢印でレンズ鏡筒2の設置個所を示しているが、フランジ2aは接着剤塗布面5を覆うような大きさで形成される。レンズ鏡筒2には必要に応じて絞り機構、ズーム機構なども付与される。
レンズ鏡筒2をレンズホルダー3に固定するUV遅延硬化型接着剤4について説明する。UV遅延硬化型接着剤4はUV光を照射することで硬化が開始される。硬化の反応が時間をかけて進行し、UV遅延硬化型接着剤4の全体は硬化に至る。硬化のプロセスについて説明する。まずUV遅延硬化型接着剤4内においてUV光に反応して、+イオンが発生する。次にエポキシ基の酸素にこの+イオンが近づいてエポキシ基を開環させる。開環したエポキシ基の+Cが次のエポキシ基を開環させ順次ポリマー化を行わせることで硬化が進行する。UV遅延硬化型接着剤4を用いることで、硬化に加熱工程が不要なため製造工程の複雑化を抑制することができる。しかしながらUV遅延硬化型接着剤4の接着強度および接着の信頼性を十分に確保するためには、UV遅延硬化型接着剤4がムラなく安定して硬化するようにムラなく均一に定量の強度でUV光を照射する必要がある。照射したUV光が不十分であった場合、未硬化で接着強度が足りない箇所が残存するため、後に界面剥離を起こして接着の信頼性が低下する可能性がある。
図3はUV遅延硬化型接着剤4を塗布したレンズホルダー3の一部の側面図、図4はUV遅延硬化型接着剤4と、レンズ鏡筒2とレンズホルダー3の一部の側面図である。図3に示すように、UV遅延硬化型接着剤4は接着剤塗布面5に沿って連続して塗布される。図4に示すように、フランジ2aとレンズホルダー3との間には光軸調整を行うためのクリアランス10が0.2mmから0.4mm程度設けられ、このクリアランス10をUV遅延硬化型接着剤4が埋めている。レンズ鏡筒2とレンズホルダー3の接着時に圧縮されることを考慮して、例えば倍の0.8mm程度の高さでUV遅延硬化型接着剤4は塗布される。UV遅延硬化型接着剤4の上方からUV光は照射されるが0.8mm程度の高さでUV遅延硬化型接着剤4が塗布された場合、UV遅延硬化型接着剤4は一般に乳白色の半透過材料であるため、接着剤塗布面5近傍のUV遅延硬化型接着剤4にUV光は到達しにくく、到達するのは一部のUV光のみである。UV光の照射強度を高くするとUV遅延硬化型接着剤4の上部のUV光の光源に近いところでは硬化の反応が早く進むことになるが、下部でUV光があまり到達せずに硬化反応が十分に進まず、硬化ムラが生じ、接着剤強度が低下する。従って、UV光の照射強度を高くしても接着の信頼性は改善されない。
図5はUV光の照射を説明する図で、UV遅延硬化型接着剤4を塗布したレンズホルダー3の一部の断面図である。接着剤塗布面5はUV光を反射する面で構成されているため、UV遅延硬化型接着剤4を通過したUV照射光6の一部は接着剤塗布面5で反射され、UV反射光7となる。接着剤塗布面5近傍のUV遅延硬化型接着剤4において、UV反射光7が生じたことでおよそ1割から2割程度UV光のエネルギーが高められる。そのため、接着剤塗布面5近傍のUV遅延硬化型接着剤4において硬化反応が促進され接着強度が高まり、接着剤塗布面5近傍でもUV遅延硬化型接着剤4を安定して硬化させることができる。
次にカメラモジュール1の製造方法について説明する。図6はカメラモジュール1の製造工程を示す図である。最初にレンズホルダー3を治具に設置して固定する(ステップS11)。次に、UV光を反射する面を備えた接着剤塗布面5にUV遅延硬化型接着剤4を接着剤塗布面5に沿って連続した円形状に塗布する(ステップS12)。塗布は、例えばディスペンサーからUV遅延硬化型接着剤4を吐出させることで行う。
UV遅延硬化型接着剤4にUV光を照射する(ステップS13)。照射によりUV遅延硬化型接着剤4は硬化を開始する。UV光は例えばUVLEDから照射する。照射時間は照射するUV光の強度およびUV遅延硬化型接着剤4の塗布量にもよるが、例えば10秒程度である。次に、レンズ鏡筒2のフランジ2aとUV遅延硬化型接着剤4を接触させ、UV遅延硬化型接着剤4を介してレンズ鏡筒2とレンズホルダー3を組み合わせて、レンズ鏡筒2が備えるレンズとレンズホルダー3が備えるイメージセンサーとの光軸調整を行う(ステップS14)。光軸調整を行った状態でレンズ鏡筒2とレンズホルダー3は治具で支えて保持される。
クリアランス10の周辺部分において露出したUV遅延硬化型接着剤4にUV光を照射する(ステップS15)。照射された部位のUV遅延硬化型接着剤4の硬化が加速される。照射時間は照射するUV光の強度にもよるが、例えば30秒から1分程度である。その後、UV遅延硬化型接着剤4の硬化が完全に終了するまでレンズ鏡筒2とレンズホルダー3を保持した状態が維持される。硬化が終了する時間は、UV光の照射後24時間程度である。24時間経過後にカメラモジュール1の製造工程は終了する。
以上のように、このカメラモジュール1の製造方法によれば、UV遅延硬化型接着剤4が塗布される接着剤塗布面5は簡易な研磨加工にて設けたUV光を反射する面で構成されており、UV遅延硬化型接着剤4を通過したUV照射光6の一部は接着剤塗布面5で反射されてUV反射光7となるため、接着剤塗布面5近傍のUV遅延硬化型接着剤4において硬化反応が促進され接着強度が高まり、接着剤塗布面5近傍でもUV遅延硬化型接着剤4を安定して硬化させることができる。また、安定した硬化により接着強度および接着の信頼性を十分に確保することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係るカメラモジュール1の製造方法について説明する。図7はカメラモジュール1の斜視図である。実施の形態1ではレンズ鏡筒2のフランジ2aは接着剤塗布面5を覆う大きさで形成されていたが、実施の形態2ではレンズ鏡筒2のフランジ2aは接着剤塗布面5よりも小さく形成したものである。なお、他の構成については、実施の形態1の記載と同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。また、カメラモジュール1の製造方法についても実施の形態1の記載と同様であるため説明を省略する。
図7に示すように、フランジ2aには複数の切欠き部2bが設けられており、切欠き部2bにおいてはUV遅延硬化型接着剤4が露出している。切欠き部2bは、フランジ2aが金属で作製されている場合は例えば切削加工により容易に作製され、樹脂で作製されている場合は成型加工により容易に作製される。切欠き部2bにより、UV遅延硬化型接着剤4が露出されているため、UV遅延硬化型接着剤4にUV光をさらに照射する工程において、露出したUV遅延硬化型接着剤4にUV光が照射されるので、硬化の終了時間を短縮することができる。
なお、本実施の形態2では図7に示すようにフランジ2aに切欠き部2bを設けてフランジ2aが接着剤塗布面5よりも小さく形成される構成としたがこれに限るものではなく、図8のカメラモジュール1の一部の側面図に示すように、フランジ2aの外周部2cをレンズ鏡筒2の方向に縮小した構成であっても構わない。外周部2cを縮小することで、UV遅延硬化型接着剤4の露出部8が増加する。増加した露出部8においてUV遅延硬化型接着剤4の硬化が加速するので、硬化の終了時間を短縮することができる。
以上のように、このカメラモジュール1の製造方法によれば、レンズ鏡筒2のフランジ2aは接着剤塗布面5よりも小さく形成され、UV遅延硬化型接着剤4の露出した部分が増加しているため、UV光が照射された際に露出した部分においてUV遅延硬化型接着剤4の硬化が加速するので、硬化の終了時間を短縮することができ、製造工程を容易化することができる。また、露出したUV遅延硬化型接着剤4において硬化反応が促進され接着強度が高まり、露出したUV遅延硬化型接着剤4を安定して硬化させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係るカメラモジュール1の製造方法について説明する。図9はUV遅延硬化型接着剤4を塗布したレンズホルダー3の斜視図である。図10はUV光の照射を説明する図である。実施の形態1では接着剤塗布面5をUV光が反射する面としたものであったが、実施の形態3ではUV遅延硬化型接着剤4が接着剤塗布面5に半球状のドット形状に塗布されている。なお、他の構成については、実施の形態1の記載と同様であるため同一の符号を付して説明を省略する。
図9に示すような塗布形状の変更は、例えばディスペンサーによる塗布であればプログラムの変更により容易に行うことができる。図9では14個所にUV遅延硬化型接着剤4が塗布されているが、個数、大きさはこれに限るものではない。光軸調整を行う工程において、レンズ鏡筒2のフランジ2aをUV遅延硬化型接着剤4に接触させた際に、隣接したドット形状のUV遅延硬化型接着剤4が相互に接して、フランジ2aと接着剤塗布面5との間がUV遅延硬化型接着剤4で満たされるのであれば、他の個数、大きさであっても構わない。なお、光軸調整の工程ではレンズ鏡筒2とレンズホルダー3との間にクリアランスが0.2mmから0.4mm程度必要であるため、例えば倍の0.8mm程度の高さでUV遅延硬化型接着剤4は塗布される。ドット形状にUV遅延硬化型接着剤4を塗布することでUV光が照射されるUV遅延硬化型接着剤4の表面積を拡大することができるので、UV光が照射されにくい接着剤塗布面5に接したUV遅延硬化型接着剤4にも硬化に至る強度のUV光を照射することができ、接着剤塗布面5近傍でもUV遅延硬化型接着剤4を安定して硬化させることができる。
また図10に示すように、UV遅延硬化型接着剤4は半球状のドット形状に設けられているため、UV遅延硬化型接着剤4の表面の様々な方向からUV照射光9がUV遅延硬化型接着剤4に入射される。UV光の照射は、例えばステンレス製のシリンドリカル状の導光管を介して行われる。UV光は導光管の内部で反射が生じるため、様々な方向からUV遅延硬化型接着剤4にUV光が入射されることになる。
次にカメラモジュール1の製造方法について説明する。カメラモジュール1の製造工程を示す図は図6と同様であるため省略する。最初にレンズホルダー3を治具に設置して固定する(ステップS11)。次に、接着剤塗布面5にUV遅延硬化型接着剤4を半球状のドット形状に塗布する(ステップS12)。塗布は、例えばディスペンサーからUV遅延硬化型接着剤4を間欠的に吐出させることで行う。
UV遅延硬化型接着剤4にUV光を照射する(ステップS13)。照射は導光管を介して行われる。照射によりUV遅延硬化型接着剤4は硬化を開始する。UV光は例えばUVLEDから照射する。照射時間は照射するUV光の強度およびUV遅延硬化型接着剤4の塗布量にもよるが、例えば10秒程度である。次に、レンズ鏡筒2のフランジ2aとUV遅延硬化型接着剤4を接触させ、UV遅延硬化型接着剤4を介して図1に示したようにレンズ鏡筒2とレンズホルダー3を組み合わせて、レンズ鏡筒2が備えるレンズとレンズホルダー3が備えるイメージセンサーとの光軸調整を行う(ステップS14)。光軸調整を行った状態でレンズ鏡筒2とレンズホルダー3は治具で支えて保持される。
露出したUV遅延硬化型接着剤4にUV光を照射する(ステップS15)。照射された部位のUV遅延硬化型接着剤4の硬化が加速される。照射時間は照射するUV光の強度にもよるが、例えば30秒から1分程度である。その後、UV遅延硬化型接着剤4の硬化が完全に終了するまでレンズ鏡筒2とレンズホルダー3を保持した状態が維持される。硬化が終了する時間は、UV光の照射後24時間程度である。24時間経過後にカメラモジュール1の製造工程は終了する。
以上のように、このカメラモジュール1の製造方法によれば、接着剤塗布面5に塗布されたUV遅延硬化型接着剤4は半球状のドット形状であり、UV遅延硬化型接着剤4の表面の様々な方向からUV照射光9が入射して接着剤塗布面5近傍のUV遅延硬化型接着剤4にもUV照射光9が容易に到達するため、接着剤塗布面5近傍のUV遅延硬化型接着剤4において硬化反応が促進され接着強度が高まり、接着剤塗布面5近傍でもUV遅延硬化型接着剤4を安定して硬化させることができる。また、安定した硬化により接着強度および接着の信頼性を十分に確保することができる。
なお、UV光を反射する面で構成された接着剤塗布面5にUV遅延硬化型接着剤4を半球状のドット形状に塗布しても構わない。また、本実施の形態においてUV光の照射をステンレス製のシリンドリカル状の導光管を介して行ったが、他の実施の形態においてもシリンドリカル状の導光管を介してUV光の照射を行ってもよい。
また本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 カメラモジュール、2 レンズ鏡筒、2a フランジ、2b 切欠き部、2c 外周部、3 レンズホルダー、4 UV遅延硬化型接着剤、5 接着剤塗布面、6 UV照射光、7 UV反射光、8 露出部、9 UV照射光、10 クリアランス
本願に開示されるカメラモジュールの製造方法は、レンズ鏡筒を接着するレンズホルダーにおける接着剤塗布面を、UV光の反射を促進させる処理が施されたUV光の反射する面とし、この接着剤塗布面にUV遅延硬化型接着剤を塗布する工程と、塗布されたUV遅延硬化型接着剤にUV光を照射する工程と、UV遅延硬化型接着剤を介してレンズ鏡筒とレンズホルダーとを組み合わせて光軸調整を行う工程とを備えたものである。

Claims (5)

  1. レンズ鏡筒を接着するレンズホルダーにおける接着剤塗布面をUV光の反射する面とし、この接着剤塗布面にUV遅延硬化型接着剤を塗布する工程と、
    塗布された前記UV遅延硬化型接着剤にUV光を照射する工程と、
    前記UV遅延硬化型接着剤を介して前記レンズ鏡筒と前記レンズホルダーとを組み合わせて光軸調整を行う工程と、を備えたことを特徴とするカメラモジュールの製造方法。
  2. 前記UV遅延硬化型接着剤を塗布する工程は、
    前記UV遅延硬化型接着剤を前記接着剤塗布面にドット形状に塗布することを特徴とする請求項1に記載のカメラモジュールの製造方法。
  3. 前記レンズ鏡筒の前記UV遅延硬化型接着剤と接触するフランジは前記接着剤塗布面よりも小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカメラモジュールの製造方法。
  4. 前記光軸調整を行う工程の後に、露出した前記UV遅延硬化型接着剤にUV光を照射する工程を備えたことを特徴とする請求項3に記載のカメラモジュールの製造方法。
  5. レンズ鏡筒を接着するレンズホルダーの接着剤塗布面にUV遅延硬化型接着剤を塗布する工程と、
    塗布された前記UV遅延硬化型接着剤にUV光を照射する工程と、
    前記UV遅延硬化型接着剤を介して前記レンズ鏡筒と前記レンズホルダーとを組み合わせて光軸調整を行う工程と、を備え、
    前記UV遅延硬化型接着剤を塗布する工程では、前記接着剤塗布面に前記UV遅延硬化型接着剤をドット形状に塗布し、前記光軸調整を行う工程では、前記ドット形状の前記UV遅延硬化型接着剤は相互に接することを特徴とするカメラモジュールの製造方法。
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