JP2020090616A - ブロー成形容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物(例えばソースやハチミツ)の滑落性に優れるブロー成形容器を提供する。【解決手段】少なくとも容器の内面がポリプロピレン系樹脂組成物のブロー成形によって形成されてなるブロー成形容器であって、ポリプロピレン系樹脂組成物が、プロピレン系重合体70〜99.9質量部、及び重量平均分子量(Mw)が250,000〜1,000,000のポリシロキサン0.1〜30質量部(但し、プロピレン系重合体とポリシロキサンの合計量を100質量部とする。)を含むことを特徴とするブロー成形容器。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリプロピレン系樹脂組成物をブロー成形してなるブロー成形容器であって、内容物(例えばソースやハチミツ)の滑落性に優れるブロー成形容器に関する。
ポリプロピレン系樹脂は耐熱性及び耐薬品性に優れ、成形やリサイクルが容易であり、例えば家電製品部材、住宅設備部材、日用雑貨品、自動車用部材等の用途に広く利用されている。そして近年、ポリプロピレン系樹脂に他の樹脂を配合することにより、ポリプロピレン系樹脂の本来の特性を維持しつつ各種機能を改善する試みがなされている。
特許文献1には、プロピレン系重合体とポリシロキサンとからなる樹脂組成物を溶融混練して得られるポリプロピレン系樹脂組成物が開示されている。そして、このポリプロピレン系樹脂組成物は耐擦傷性や耐汚染性に優れていると説明されている。
特許文献2には、ポリプロピレン系樹脂、難燃剤、シリコーンガム、及びポリオルガノシロキサン変性ポリプロピレンを含むポリプロピレン系樹脂組成物が開示されている。そして、このポリプロピレン系樹脂組成物は難燃性や撥水性に優れていると説明されている。
特開2001−164060号公報 特開2017−039816号公報
本発明者らは、特許文献1に記載のような耐汚染性とは別に、ブロー成形容器(例えばボトル状容器)内に収納した内容物(例えばソースやハチミツ)の滑落性を改善することの必要性に着目した。この滑落性とは、内容物が消費されて少量になった場合、容器の内面に付着している内容物が容器の底部に良好に滑落する性能を意味する。
内容物が底部に滑落せずに容器の内面に付着したままであると、容器が透明又は半透明の場合はその外観が悪くなり、且つ内容物の残存量を目視で確認しにくくなる。さらに、内容物が容器の内面に付着したままであると内容物の全部を容器外に取り出すことが困難になるので、内容物のロスの点から好ましくない。したがって、滑落性を改善することは重要である。このようなブロー成形容器(例えばボトル状容器)の特有の課題は、特許文献1及び2では何ら検討されてない。
すなわち本発明の目的は、内容物の滑落性に優れるブロー成形容器を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決する為に鋭意検討した結果、プロピレン系重合体に特定の重量平均分子量のポリシロキサンを特定量配合したポリプロピレン系樹脂組成物を用いて得たブロー成形容器が、ブロー成形容器の特有の課題である滑落性の点で非常に優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち本発明は、以下の事項により特定される。
[1]少なくとも容器の内面がポリプロピレン系樹脂組成物のブロー成形によって形成されてなるブロー成形容器であって、
前記ポリプロピレン系樹脂組成物が、
プロピレン系重合体70〜99.9質量部、及び
重量平均分子量(Mw)が250,000〜1,000,000のポリシロキサン0.1〜30質量部
(但し、プロピレン系重合体とポリシロキサンの合計量を100質量部とする。)
を含むことを特徴とするブロー成形容器。
[2]ポリプロピレン系樹脂組成物が、プロピレン系重合体とポリシロキサンを溶融混練して得られる組成物である[1]に記載のブロー成形容器。
[3]粘調流動体を収納する為の容器である[1]又は[2]に記載のブロー成形容器。
[4]粘調流動体が、水分を含有する非エマルジョン型粘調流動体である[3]に記載のブロー成形容器。
[5]食品用容器である[1]〜[4]に記載のブロー成形容器。
本発明によれば、内容物の滑落性に優れるブロー成形容器を提供できる。本発明のブロー成形容器は滑落性に優れるので、内容物が消費されて少量になった場合、容器の内面に付着していた内容物が容器の底部に良好に滑落する。その結果、容器が透明又は半透明の場合であっても外観が損なわれず、且つ内容物の残存量を目視で確認し易い。さらに、内容物の全部を容器外に取り出すことが容易なので、内容物のロスが少ない。
<プロピレン系重合体>
本発明に用いるプロピレン系重合体は、プロピレンを主たる単量体単位として含む重合体である。プロピレン系重合体はプロピレン単独重合体であっても良いし、プロピレンとプロピレン以外の単量体との共重合体であっても良い。プロピレン系重合体中のプロピレンに起因する単量体単位の量は、50モル%以上であることが好ましい。本発明においては、特にプロピレン単独重合体が好ましい。
プロピレン系重合体が共重合体である場合、その共重合体は、ランダム共重合体であっても良いし、ブロック共重合体であっても良い。中でも、ブロック共重合体が好ましい。プロピレンと共重合させるプロピレン以外の単量体は、α−オレフィンであることが好ましく、炭素原子数が2又は4〜10のα−オレフィンであることがより好ましい。プロピレン以外のα−オレフィンの具体例としては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテンが挙げられる。これらは2種以上を併用しても良い。ランダム共重合体中のプロピレン以外の単量体に起因する単量体単位の量は6質量%以下であることが好ましい。
プロピレン系重合体のメルトフローレート(MFR)は特に限定されないが、成形性、剛性及び耐衝撃性の点から、好ましくは0.1〜100g/10分、より好ましくは0.1〜70g/10min、特に好ましくは0.5〜50g/10minである。このMFRは、JIS K7210に準じ、温度230℃で測定した値である。
プロピレン系重合体の沸騰ヘプタン不溶分は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上である。プロピレン系重合体がプロピレン単独重合体である場合、その単独重合体の沸騰ヘプタン不溶分は、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上である。
プロピレン系重合体の沸騰ヘプタン不溶部の13C−NMRによるアイソタクチックペンタッド分率は、表面硬度や耐擦傷性の点から、好ましくは0.970以上、より好ましくは0.975以上である。このアイソタクチックペンタッド分率は、ポリプロピレン分子中のペンタッド単位でのプロピレン単量体単位が5個連続してメソ結合した連鎖の中心にあるプロピレン単量体単位の分率である。
<ポリシロキサン>
本発明で用いるポリシロキサンは、シロキサン結合により構成される高分子化合物である。ポリシロキサンの重量平均分子量(Mw)は250,000〜1,000,000であり、好ましくは250,000〜500,000である。
ポリシロキサンの種類は特に限定されないが、オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサンが好ましい。具体例としては、ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリジメチル−ジフェニルシロキサン、及びそれらのフッ素変性物が挙げられる。これらは2種類以上を併用しても良い。
<その他の成分>
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲内で、必要に応じてその他の成分を配合しても良い。その他の成分の具体例としては、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、スリップ剤、架橋剤、難燃剤、分散剤、帯電防止剤、着色剤、無機充填材、抗菌剤、芳香剤、結晶核剤等の各種添加剤が挙げられる。
<ポリプロピレン系樹脂組成物>
本発明において、少なくとも容器の内面に用いるポリプロピレン系樹脂組成物は、以上説明したプロピレン系重合体及び重量平均分子量(Mw)が250,000〜1,000,000のポリシロキサン(並びに必要に応じてその他の成分)を含む組成物である。
ポリプロピレン系樹脂組成物において、プロピレン系重合体とポリシロキサンの合計量を100質量部とした場合、プロピレン系重合体の含有量は70〜99.9質量部であり、ポリシロキサンの含有量は0.1〜30質量部である。ポリシロキサンの含有量の下限値については、好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部、特に好ましくは7質量部以上、最も好ましくは10質量部を超えるである。ポリシロキサンの含有量の上限値については、好ましくは25質量部以下、より好ましくは20質量部以下である。ポリシロキサンの含有量を適度に多くすることによって、ブロー成形容器における滑落性が顕著に向上する。但し、ポリシロキサンの含有量があまりにも多過ぎると透明性や機械物性等の特性が低下するので、その含有量は上記の範囲内であることが好ましい。
ポリプロピレン系樹脂組成物は、通常、プロピレン系重合体とポリシロキサン(並びに必要に応じてその他の成分)を溶融混練して得られる。溶融混練には、例えば、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサー等の装置を使用すれば良い。
<ブロー成形容器>
本発明のブロー成形容器は、少なくとも容器の内面(内容物が接触する面)が先に説明したポリシロキサンを含むポリプロピレン系樹脂組成物のブロー成形によって形成されてなる容器である。ブロー成形容器は、通常、本体である有底筒状の胴部と、蓋を固定する部位である首部と、内容物を収納及び取り出す為の開口部を有する形状の容器(例えばボトル状容器)である。
本発明のブロー成形容器は、単層ブロー成形容器であっても良いし、多層ブロー成形容器であっても良い。単層ブロー成形容器の場合は、容器の内面が先に説明したポリシロキサンを含むポリプロピレン系樹脂組成物によって構成されているので、内容物の滑落性が向上する。多層ブロー成形容器の場合は、少なくとも内層(内容物が接触する層)を先に説明したポリシロキサンを含むポリプロピレン系樹脂組成物によって構成すれば、内容物の滑落性が向上する。
多層ブロー成形容器は、2層ブロー成形容器であっても良いし、3層以上のブロー成形容器であっても良い。特に2層ブロー成形容器が好ましい。内層以外の層(外層など)を構成する材料の種類は特に限定されず、ブロー成形が可能な樹脂又は樹脂組成物であれば良い。ただし内層以外の層においても、樹脂成分としては先に説明したプロピレン系重合体と同様の重合体を用いることが好ましい。多層ブロー成形容器は、バリア層や接着層を有していても構わない。そのような層を有していても、本発明の効果は発現する。
多層ブロー成形容器の場合、その内層に用いるプロピレン系重合体のMFRは、特に限定されない。具体的には、多層ブロー成形容器の内層に用いるプロピレン系重合体のMFRは、好ましくは0.1〜100g/10分、より好ましくは0.3〜50g/10minである。一方、内層以外の層(外層など)に用いる重合体のMFRは、好ましくは0.1〜5.0g/10分、より好ましくは0.3〜2.5g/10minである。
また、プロピレン系重合体のMFRが比較的低ければ、単層ブロー成形容器を製造することが容易になる。具体的には、単層ブロー成形容器に用いるプロピレン系重合体のMFRは、好ましくは0.1〜5.0g/10分、より好ましくは0.3〜2.5g/10minである。
ブロー成形の具体的な方法や成形条件は特に限定されず、公知の方法や成形条件を用いれば良い。ブロー成形法とは、一般的には、押出機でポリプロピレン系樹脂組成物を溶融した後、押出機の先端に取り付けたダイから溶融したパリソンを押出し、金型でパリソンを挟み、パリソン内に空気を導入することにより金型内面にパリソンを押し付け、冷却し、金型を開いてブロー成形容器を取出す方法である。
本発明のブロー成形容器は、滑落性が問題となるような種類の内容物(例えば、食品、日用品、化粧品)を収容する為の容器として有用である。特に、食品用容器として用いることが好ましい。
本発明のブロー成形容器は、特に、粘調流動体を収納する為の容器として有用である。粘調流動体とは、通常、常温(25℃程度)で粘度が100mPa・s以上の流動体である。粘調流動体の具体例としては、ソース類(オイスターソースやとんかつソースなど)、ハチミツ、ケチャップ、マスタード、ジャム、チョコレートシロップ、マヨネーズ等の粘調食品;液体洗剤、シャンプー、リンス等の粘調日用品;乳液等の粘調化粧品が挙げられる。
本発明のブロー成形容器は、エマルジョン型粘調流動体と非エマルジョン型粘調流動体の何れの粘調流動体を収納する為の容器として有用であるが、特に、水分を含有する非エマルジョン型粘調流動体を収納する為の容器として非常に有用である。水分を含有する非エマルジョン型粘調流動体の具体例としては、ソース類(オイスターソースやとんかつソースなど)、ハチミツ、ケチャップ、マスタード、ジャム、チョコレートシロップ、乳液が挙げられる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこの実施例に限定されない。
<実施例1>
プロピレン単独重合体(MFR(230℃、2.16kg荷重)=30g/10min)92.5質量部と、ポリシロキサン(ポリジメチルシロキサン、Mw=300,000)7.5質量部とを二軸押出機(50mmφ)にて230℃で溶融混練してポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
多層ダイレクトブロー成形機(プラコー株式会社社製、3層中空成形機)を用い、成形温度200℃の条件で、その外層がプロピレン−エチレンランダム共重合体(MFR=1.2g/min、エチレン含量=5質量%)により構成され、内層が先に調製したポリシロキサンを含むポリプロピレン系樹脂組成物により構成された2層ブロー成形容器(内容量500mL、肉厚0.7mm)を製造した。
<実施例2>
プロピレン単独重合体の量を90質量部、ポリシロキサンの量を10質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹脂組成物を調製した。そして、内層を構成する樹脂としてこのポリプロピレン系樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして2層ブロー成形容器製造した。
<実施例3>
プロピレン単独重合体の量を87.5質量部、ポリシロキサンの量を12.5質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹脂組成物を調製した。そして、内層を構成する樹脂としてこのポリプロピレン系樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして2層ブロー成形容器製造した。
<実施例4>
プロピレン単独重合体の量を85質量部、ポリシロキサンの量を15質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹脂組成物を調製した。そして、内層を構成する樹脂としてこのポリプロピレン系樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして2層ブロー成形容器製造した。
<実施例5>
プロピレン単独重合体の量を80質量部、ポリシロキサンの量を20質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてポリプロピレン系樹脂組成物を調製した。そして、内層を構成する樹脂としてこのポリプロピレン系樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして2層ブロー成形容器製造した。
<実施例6>
プロピレン・エチレンブロック共重合体(MFR=1.1g/10min、エチレン含量=6質量%)92.5質量部と、ポリシロキサン(ポリジメチルシロキサン、Mw=300,000)7.5質量部とを二軸押出機(50mmφ)にて230℃で溶融混練してポリプロピレン系樹脂組成物を得た。
多層ダイレクトブロー成形機(プラコー株式会社社製、3層中空成形機)を用い、成形温度200℃の条件で、先に調製したポリシロキサンを含むポリプロピレン系樹脂組成物からなる単層ブロー成形容器(内容量500mL、肉厚0.7mm)を製造した。
<実施例7>
プロピレン・エチレンブロック共重合体の量を90質量部、ポリシロキサンの量を10質量部に変更したこと以外は、実施例6と同様にしてポリプロピレン系樹脂組成物を調製した。そして、このポリプロピレン系樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例6と同様にして単層ブロー成形容器製造した。
<実施例8>
プロピレン・エチレンブロック共重合体の量を87.5質量部、ポリシロキサンの量を12.5質量部に変更したこと以外は、実施例6と同様にしてポリプロピレン系樹脂組成物を調製した。そして、このポリプロピレン系樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例6と同様にして単層ブロー成形容器製造した。
<比較例1>
ポリシロキサンを含むポリプロピレン系樹脂組成物の代わりに、実施例1〜5の2層ブロー成形容器の外層に使用したプロピレン・エチレンランダム共重合体(MFR=1.2g/min、エチレン含量=5質量%)を使用したこと以外は、実施例6と同様にして単層ブロー成形容器製造した。
以上の実施例1〜8及び比較例1のブロー成形容器に対して、以下の滑落性試験を実施した。結果を表1〜3に示す。
<滑落性試験>
ブロー成形容器内に、内容物として、容器の容量の1/10程度の少量のオイスターソース(味の素株式会社製、商品名「Cook Doオイスターソース」)、お好みソース(オタフクソース株式会社製、商品名「お好みソース」)、又はハチミツ(株式会社加藤美蜂園本舗製、商品名「StyleONE 純粋レンゲはちみつ」)を入れて蓋をした。次いで、容器を横に倒し、壁面に内容物を付着させた。その後容器を立てて5分間静置することにより、容器の内面に付着したオイスターソース又はハチミツが容器の底部に十分滑落したかどうかを観察し、以下の基準で評価した。
「◎」:容器を静置してから1分以内に、内容物のほとんどが容器の底部に十分滑落した。
「〇」:容器を静置してから1分を超え5分以内に、内容物のほとんどが容器の底部に十分滑落した。
「×」:容器を静置してから5分経過しても、内容物は容器の内面に多量に付着していた。
Figure 2020090616
Figure 2020090616
Figure 2020090616
本発明のブロー成形容器は内容物の滑落性に優れているので、滑落性が問題となるような種類の内容物(例えば、食品、日用品、化粧品)を収容する為の容器として有用であり、特に、ソース類(オイスターソースやとんかつソースなど)、ハチミツ等の水分を含有する非エマルジョン型粘調流動体を収納する為の容器として非常に有用である。

Claims (5)

  1. 少なくとも容器の内面がポリプロピレン系樹脂組成物のブロー成形によって形成されてなるブロー成形容器であって、
    前記ポリプロピレン系樹脂組成物が、
    プロピレン系重合体70〜99.9質量部、及び
    重量平均分子量(Mw)が250,000〜1,000,000のポリシロキサン0.1〜30質量部
    (但し、プロピレン系重合体とポリシロキサンの合計量を100質量部とする。)
    を含むことを特徴とするブロー成形容器。
  2. ポリプロピレン系樹脂組成物が、プロピレン系重合体とポリシロキサンを溶融混練して得られる組成物である請求項1に記載のブロー成形容器。
  3. 粘調流動体を収納する為の容器である請求項1又は2に記載のブロー成形容器。
  4. 粘調流動体が、水分を含有する非エマルジョン型粘調流動体である請求項3に記載のブロー成形容器。
  5. 食品用容器である請求項1〜4に記載のブロー成形容器。
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