JP2020084711A - 水密構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】止水手段を正確に設置することが可能となる、水密構造を提供すること。【解決手段】水密構造は、開閉体を収納するための収納部を対象とした水密構造であって、壁3と収納部20の側部との隙間に設けられる駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を備え、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を収納部20の側部に対して接続することにより、非挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82が収納部20の側部から脱落することを防止可能とし、挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって隙間を塞ぐことを可能とした。【選択図】図3

Description

本発明は、水密構造に関する。
従来から、窓に取り付けられる窓シャッターを対象とした技術であって、窓シャッターを構成するボックスであり巻き体を収納するためのボックスに対して雨水等の水が浸入することを防止するための技術の一つとして、ボックスを壁に取り付けた後に、ボックスの左側側部又は右側側部と壁との相互間の隙間にシーリング材を充填する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−274161号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、ボックスを壁に取り付けた後に上記隙間にシーリング材を充填していたので、例えば、上記隙間の周辺において空きスペースがほとんどない場合には、シーリング材を充填するための作業スペースを確保しづらくなるため、シーリング材を正確に充填することが難しくなるおそれがあることから、シーリング材の如き止水手段の設置性の観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、止水手段を正確に設置することが可能となる、水密構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の水密構造は、建物の壁の開口部の開閉を行う開閉体を備える開閉装置を構成する収納手段であり、前記開閉体を収納するための収納手段を対象とした水密構造であって、前記壁又は前記壁に固定された取付手段であり前記収納手段を前記壁に取り付ける取付手段と前記収納手段の側部との隙間に設けられる止水手段を備え、前記止水手段を前記収納手段の側部、前記壁、又は前記取付手段に対して接続することにより、前記止水手段が前記収納手段の側部と前記壁又は前記取付手段とに挟持されていない非挟持状態において、前記止水手段が前記収納手段の側部、前記壁、又は前記取付手段から脱落することを防止可能とし、前記止水手段が前記収納手段の側部と前記壁又は前記取付手段とに挟持された挟持状態において、前記止水手段によって前記隙間を塞ぐことを可能とした。
請求項2に記載の水密構造は、請求項1に記載の水密構造において、前記収納手段の側部を前記壁又は前記取付手段に対して取り付ける際に、前記挟持状態になることに伴って押圧変形した前記止水手段によって前記隙間が塞がれるように、前記止水手段を構成した。
請求項3に記載の水密構造は、請求項1又は2に記載の水密構造において、前記収納手段の側部は、側部本体と、前記側部本体を外側から覆うためのサイドキャップと、を備え、前記止水手段を、前記壁又は前記取付手段と前記サイドキャップとの前記隙間に設けた。
請求項4に記載の水密構造は、請求項3に記載の水密構造において、前記サイドキャップは、サイドキャップ本体と、前記サイドキャップ本体の部分のうち前記壁側の端部又はその近傍部分に設けられた接続手段であって、前記止水手段が接続される前記接続手段と、を備え、前記挟持状態において、前記止水手段を前記接続手段と前記壁とによって挟持可能とした。
請求項5に記載の水密構造は、請求項3又は4に記載の水密構造において、前記サイドキャップは、前記止水手段を外側から覆うためのカバー手段を備えた。
請求項6に記載の水密構造は、請求項3から5のいずれか一項に記載の水密構造において、前記サイドキャップにおける前記収納手段の幅方向外側への移動を規制する第1規制手段と、前記第1規制手段よりも前記壁側とは反対側に位置する第2規制手段であって、前記サイドキャップにおける前記収納手段の幅方向外側への移動及び前記収納手段の前記壁側とは反対側への移動を規制する第2規制手段と、を備え、前記第1規制手段によって前記サイドキャップの移動が規制されている状態において、前記第1規制手段を支点として前記サイドキャップを回動させることで前記第2規制手段によって前記サイドキャップの移動を規制可能となるように、前記第1規制手段及び前記第2規制手段を構成した。
請求項7に記載の水密構造は、請求項6に記載の水密構造において、前記第1規制手段及び前記第2規制手段を、前記側部本体と前記サイドキャップとの相互間に配置した。
請求項8に記載の水密構造は、請求項6又は7に記載の水密構造において、前記第1規制手段は、前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか一方に設けられた第1係止部と、前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか他方に設けられた第1被係止部であって、前記第1係止部に係止される第1被係止部と、を備え、前記第2規制手段は、前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか一方に設けられた第2係止部と、前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか他方に設けられた第2被係止部であって、前記第2係止部に係止される第2被係止部と、を備えた。
請求項9に記載の水密構造は、請求項8に記載の水密構造において、前記第1被係止部及び前記第2被係止部は、前記側部本体又は前記サイドキャップに設けられた開口部である。
請求項1に記載の水密構造によれば、壁又は取付手段と収納手段の側部との隙間に設けられる止水手段を備え、止水手段を収納手段の側部、壁、又は取付手段に対して接続することにより、非挟持状態において止水手段が収納手段の側部、壁、又は取付手段から脱落することを防止可能とし、挟持状態において止水手段によって隙間を塞ぐことを可能としたので、非挟持状態において止水手段が収納手段の側部から脱落することを防止でき、挟持状態において止水手段によって上記隙間を塞ぐことができる。よって、収納手段を壁又は取付手段に設置する前に止水手段の取付作業を行うことができ、従来技術(ボックスの左側側部又は右側側部と壁との相互間の隙間にシーリング材を充填する技術)に比べて、収納手段の設置環境に左右されずに止水手段を正確に設置することが可能となる。
請求項2に記載の水密構造によれば、収納手段の側部を壁又は取付手段に対して取り付ける際に、挟持状態になることに伴って押圧変形した止水手段によって隙間が塞がれるように、止水手段を構成したので、止水手段と収納手段の側部又は壁の各々との密着性を高めることができ、上記隙間を効果的に塞ぐことが可能となる。
請求項3に記載の水密構造によれば、止水手段を、壁又は取付手段とサイドキャップとの隙間に設けたので、止水手段を壁又は取付手段と側部本体との隙間に設ける場合に比べて、収納手段の外側から内側に水が浸入することを防止でき、収納手段の水密性能を高めやすくなる。
請求項4に記載の水密構造によれば、挟持状態において、止水手段を接続手段と壁とによって挟持可能としたので、止水手段をサイドキャップに対して接続でき、止水手段を壁に対して接続する場合に比べて止水手段の取付作業を比較的容易に行うことが可能となる。
請求項5に記載の水密構造によれば、サイドキャップが、止水手段を外側から覆うためのカバー手段を備えたので、カバー手段によって止水手段が外部に露出することを回避でき、収納手段の意匠性を維持しやすくなる。
請求項6に記載の水密構造によれば、第1規制手段によってサイドキャップの移動が規制されている状態において、第1規制手段を支点としてサイドキャップを回動させることで第2規制手段によってサイドキャップの移動を規制可能となるように、第1規制手段及び第2規制手段を構成したので、第1規制手段及び第2規制手段によってサイドキャップの各種移動を規制でき、挟持状態において止水手段によって上記隙間を塞いだ状態を維持しやすくなる。また、第1規制手段によってサイドキャップの移動が規制されている状態において、第1規制手段を支点としてサイドキャップを回動させることで第2規制手段によるサイドキャップの移動を規制でき、第1規制手段及び第2規制手段によってサイドキャップの移動を規制する際に、止水手段が外部にはみ出すことを抑制しやすくなる。
請求項7に記載の水密構造によれば、第1規制手段及び第2規制手段を、側部本体とサイドキャップとの相互間に配置したので、第1規制手段及び第2規制手段が外部に露出することを防止でき、収納手段の意匠性を維持しやすくなる。
請求項8に記載の水密構造によれば、第1規制手段が、側部本体又はサイドキャップのいずれか一方に設けられた第1係止部と、側部本体又はサイドキャップのいずれか他方に設けられた第1被係止部とを備え、第2規制手段は、側部本体又はサイドキャップのいずれか一方に設けられた第2係止部と、側部本体又はサイドキャップのいずれか他方に設けられた第2被係止部とを備えたので、第1規制手段及び第2規制手段を簡易に構成でき、第1規制手段及び第2規制手段を形成しやすくなる。
請求項9に記載の水密構造によれば、第1被係止部及び第2被係止部が、側部本体又はサイドキャップに設けられた開口部であるので、第1被係止部及び第2被係止部を簡易に構成でき、第1被係止部及び第2被係止部を形成しやすくなる。
本発明の実施の形態1に係る開閉装置の正面図である。 図1の開閉装置のA−A矢視断面図である(一部図示省略)。 図1の開閉装置のB−B矢視断面図である(一部図示省略)。 収納部の駆動側取付板及び従動側取付板の取り付けた状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。 従動側サイドキャップ及び従動側止水部材を示す図であり、(a)は右側面図、(b)は平面図、(c)は正面図、(d)は背面図である。 駆動側止水部材、従動側止水部材、及び上側止水部材を設置している状態を示す正面図である。 従動側軸受板の取付状況を示す平面図であり(一部図示省略)、(a)は従動側軸受板を従動側取付板に取り付ける前の状態を示す図であり、(b)は従動側軸受板を従動側取付板に取り付けている状態を示す図である。 固定具の接続状況を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 従動側サイドキャップを従動側軸受板に対して取り付けている状況を示す図であり、且つ図2の収納部のC−C矢視断面図であり(一部図示省略)、(a)は第1規制状態を示す図、(b)は従動側第2係止部を従動側第2被係止部に差し込む前の状態を示す図、(c)は従動側第2係止部を従動側第2被係止部に差し込んだ後の状態を示す図、(d)は第2規制状態を示す図である。 実施の形態2に係る開閉装置を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。 図10の開閉装置を示す図であって、図3に対応する領域を示す図である(一部図示省略)。 従動側軸受板及び従動側止水部材を示す図であって、(a)は右側面図、(b)は背面図である(一部図示省略)。 収納部の取付状況示す図であり、且つ図10に対応する領域を示す図であって(一部図示省略)、(a)は収納部を取り付ける前の状態を示す図、(b)は収納部を取り付けている状態を示す図、(c)は収納部を取り付けた状態を示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る水密構造の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の壁の開口部の開閉を行う開閉体を備える開閉装置を構成する収納手段であり、開閉体を収納するための収納手段を対象とした水密構造に関するものである。
ここで、「建物」の具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の壁の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁等)において出入口や窓を設置するために形成された開口部である。また、開閉装置とは、防犯や防火のために、建物の開口部に取り付けられる装置であり、例えば、窓シャッター等の開閉体を電動又は手動で駆動可能な全ての形式のシャッター装置を含む概念である。また、開閉体の開閉方向については、例えば上下方向等が該当する。また「開閉体の状態」とは、例えば、開閉体によって開口部を全閉した「全閉状態」と、開閉体によって開口部を全開した「全開状態」と、開口部の一部を開いて当該開口部の他の一部を閉じている「半開状態」とを含む概念である。以下、実施の形態では、開閉装置が、戸建て住宅の如き建物の壁の開口部に設けられた上下開閉式且つ電動式の窓シャッターである場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
〔実施の形態1〕
まず、実施の形態1に係る水密構造について説明する。この実施の形態1は、後述する収納部20の側部が、側部本体及びサイドキャップを備える形態である。
(構成)
最初に、実施の形態1に係る水密構造が適用される開閉装置の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を開閉装置の左右方向(−X方向を開閉装置の左方向、+X方向を開閉装置の右方向)、図2のY方向を開閉装置の前後方向(+Y方向を開閉装置の前方向(建物の屋外側の方向)、−Y方向を開閉装置の後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を開閉装置の上下方向(+Z方向を開閉装置の上方向、−Z方向を開閉装置の下方向)と称する。
開閉装置1は、図1から図3に示すように、概略的に、枠体10、収納部20、開閉体30、巻取軸40、開閉機50、及び制御ユニット(図示省略)を備えている。ただし、開閉装置1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。なお、開閉装置1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
(構成−枠体)
図1に戻り、枠体10は、開口部2の周縁に設置されるものである。この枠体10は、複数のアルミニウム製(又は鋼製(一例として、スチール製、ステンレス製等))の枠材を相互に組み合わせることによって構成されており、具体的には、内まぐさ、水切り板、左側枠材、及び右側枠材を含んで構成されている(いずれも図示省略)。
このうち、内まぐさは、開口部2の上方側に位置する上側枠材であり、開閉体30よりも建物の屋内側に設けられ、開口部2の上方側に設けられた図4の下地材4a(以下、「上側下地材4a」と称する)に対して固定具等によって接続されている。また、水切り板は、開口部2の下方側に位置する下側枠材であり、開閉体30よりも下方側に設けられており、開口部2の下方側に設けられた図示しない下地材(以下、「下側下地材」と称する)に対して固定具等によって接続されている。また、左側枠材は、開口部2の左方側に位置する枠材であり、開閉体30よりも左方側に設けられており、開口部2の左方側に設けられた図4の柱5に対して固定具等によって接続されている。また、右側枠材は、開口部2の右方側に位置する枠材であり、開閉体30よりも右方側に設けられており、開口部2の右方側に設けられた図4の下地材4b(以下、「右側下地材4b」と称する)に対して固定具等によって接続されている。
また、内まぐさと後述する収納部20の正面側ケース板22の下面のうち建物の屋内側の端部との相互間には、開口部2の左右方向全長にわたるまぐさ開口(図示省略)が形成されており、このまぐさ開口を介して開閉体30の出し入れが行われる。
また、図1に示すように、左側枠材及び右側枠材の各々には、ガイドレール11が設けられている。ガイドレール11は、開閉体30を開口部2の開閉方向(すなわち、上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール11は、例えば、アルミニウム製(又は鋼製)の長尺状体であり、左側枠材又は右側枠材の上下方向の略全長にわたって形成されている。そして、このガイドレール11は、左側枠材又は右側枠材の前面において、当該ガイドレール11の上下方向(長手方向)が左側枠材又は右側枠材の上下方向(長手方向)に略沿う方向で配置され、左側枠材又は右側枠材に対して固定具等によって固定されている。また、図1に示すように、ガイドレール11の下端部には、当該端部を保護するためのレールキャップ11aが設けられている。
(構成−収納部)
図1に戻り、収納部20は、開閉装置1の各部を収納するための収納手段である。この収納部20は、長尺な中空状体であり、図1から図3に示すように、開口部2の上端部よりも上方において、収納部20の長手方向が左右方向に沿うように設置されている。また、図3に示すように、収納部20の内部には、巻取軸40、開閉機50、及び制御ユニットが収容されていると共に、巻取軸40にて開閉体30が巻上げられた状態では、開閉体30の少なくとも一部も、収納部20の内部に収容される。なお、収納部20の構成の詳細については後述する。
(構成−開閉体)
図1に戻り、開閉体30は、開口部2の開閉を行うものであり、具体的には、巻取軸40の回転駆動によって閉鎖移動又は開放移動されることで、開閉体30の状態を全開状態、全閉状態、あるいは、半開状態にすることができる。この開閉体30は、例えば公知のシャッターカーテンを用いて構成されている。具体的には、図1に示すように、複数のスラット31を備えて構成されており、各スラット31の上下の両端部に形成された嵌合部(図示省略)を介して複数のスラット31が相互に嵌合接続されている。また、この開閉体30の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール11のコ字状の開放端部を介してガイドレール11の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール11の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール11の外部に脱落しないように規制されている。また、この開閉体30の下端部には、座板32が接続されている。この座板32は、全閉状態において建物の床面と近接し又は接触するように配置されたものであり、開閉体30の下端部の左右方向全長にわたって形成されている。
(構成−巻取軸)
巻取軸40は、開閉体30を開閉移動させるためのものである(なお、図2では、巻取軸40の最大巻き径Mを図示している)。この巻取軸40は、例えば公知の巻取軸等を用いて構成されており、図3に示すように、左右方向に沿って設置されている。具体的には、巻取軸40の右端部が駆動側軸受部41を介して後述する駆動側軸受板23に対して回転可能に支持されていると共に、巻取軸40の左端部が従動側軸受部42を介して後述する従動側軸受板26に対して回転可能に支持されている。また、この巻取軸40には開閉体30の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸40を回転させることで、連結スラットを介して開閉体30を開閉移動させることができる。
(構成−開閉機)
開閉機50は、開閉体30を開閉移動させるために、巻取軸40を回転駆動させるものであり、操作スイッチやリモコン(いずれも図示せず)を介して操作される。
(構成−制御ユニット)
制御ユニットは、開閉装置1の各部を相互に連動させるものである。この制御ユニットは、開閉機50と配線(図示省略)を介して電気的に接続されており、通信部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。このうち、通信部は、操作スイッチやリモコン、又は外部装置との間で通信するための通信手段である。電源部は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、制御ユニットの各部に供給する電源手段である。制御部は、制御ユニットの各部を制御する制御手段である。記憶部は、制御ユニットの動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
(構成−収納部の構成の詳細)
図1に戻り、次に、収納部20の構成の詳細について説明する。実施の形態1では、図1から図4に示すように、収納部20は、上側ケース板21、正面側ケース板22、駆動側軸受板23、駆動側取付板24、駆動側サイドキャップ25、従動側軸受板26、従動側取付板27、及び従動側サイドキャップ28を備えている。なお、上述した「駆動側軸受板23」と「駆動側サイドキャップ25」とを含むもの、及び上述した「従動側軸受板26」と「従動側サイドキャップ28」とを含むものは、特許請求の範囲における「収納手段の側部」に対応する。
(構成−収納部の構成の詳細−上側ケース板、正面側ケース板)
図1に戻り、上側ケース板21は、収納部20の収容空間のうち上方側の部分及び建物の屋外側の部分(前側部分)を覆うためのものであり、例えば鋼製の板状体であり、図1、図2に示すように、収納部20の左右方向の略全長にわたって設けられている。また、正面側ケース板22は、収納部20の収容空間のうち建物の屋外側の部分(前側部分)を覆うためのものであり、例えば鋼製の板状体であり、図1、図2に示すように、上側ケース板21よりも下方位置に設けられると共に、収納部20の左右方向の略全長にわたって設けられている。また、上側ケース板21及び正面側ケース板22の内側(又は外側)には、上側ケース板21又は正面側ケース板22から水が浸入することを防止するための図示しない止水部材(例えば、公知の水密材等)が設けられている。
(構成−収納部の構成の詳細−駆動側軸受板)
駆動側軸受板23は、収容空間のうち右方側の部分を覆うための側部本体であり、図3に示すように、駆動側取付板24(具体的には、後述する第3駆動側取付側片24c)に対して固定具及び係止構造等によって接続されている。また、この駆動側軸受板23は、例えば鋼製の板状体にて形成されている。具体的には、図3、図6に示すように、収容空間の右側に位置する第1駆動側軸受側片23aと、第1駆動側軸受側片23aの前端部から左右方向の内側に張り出された第2駆動側軸受側片23bと、第1駆動側軸受側片23aの後端部から左右方向の内側に張り出された第3駆動側軸受側片23cと、第1駆動側軸受側片23aの下端部から左右方向の内側に張り出された第4駆動側軸受側片(図示省略)と、第3駆動側軸受側片23cの下端部から上側前方に傾斜して張り出された第5駆動側軸受側片(図示省略)とを備えている。
(構成−収納部の構成の詳細−駆動側取付板)
図3に戻り、駆動側取付板24は、建物の躯体のうち収納部20を支持可能な部材(例えば、右側下地材4b又は柱5)に対して駆動側軸受板23を取り付けるための取付手段であり、図3、図4に示すように、駆動側軸受板23の近傍に設けられており、具体的には、後述する第1駆動側取付側片24aの下側部分が右側下地材4bに対して固定具によって接続されている。また、この駆動側取付板24は、例えば鋼製の板状体にて形成されている。具体的には、図4に示すように、右側下地材4b及び壁3(具体的には、壁3における右側下地材4bよりも上側の部分)と対向する第1駆動側取付側片24aと、第1駆動側取付側片24aの右端部から前方に張り出された第2駆動側取付側片24bと、第1駆動側取付側片24aの下端部から上側前方に傾斜して張り出された第3駆動側取付側片24cであって、駆動側軸受板23を係止可能な第3駆動側取付側片24cとを備えている。このように、第1駆動側取付側片24aの下側部分が右側下地材4bに対して接続されるので、駆動側取付板24を強固に固定できる。また、駆動側取付板24が第2駆動側取付側片24bを備えるので、駆動側取付板24を補強でき、収納部20を設置する際に生じる駆動側取付板24の変形を抑制できる。さらに、収納部20を設置する際に第2駆動側取付側片24bによって収納部20を取付位置までガイドでき、収納部20を設置しやすくなる。
(構成−収納部の構成の詳細−駆動側サイドキャップ)
図1に戻り、駆動側サイドキャップ25は、駆動側軸受板23を覆うためのサイドキャップである。この駆動側サイドキャップ25は、例えば樹脂材料にて形成されており、図1、図3、図6に示すように、駆動側軸受板23の略全体を外側から覆うように設けられ、駆動側サイドキャップ本体61、駆動側接続部62、及び駆動側当接部(図示省略)を備えている。
駆動側サイドキャップ本体61は、駆動側サイドキャップ25の基本構造体である。この駆動側サイドキャップ本体61は、板状体にて形成されており、具体的には、図3、図6に示すように、第1駆動側軸受側片23aの右側に位置する第1キャップ本体側片61aと、第1キャップ本体側片61aの前端部から左右方向の内側に張り出された第2キャップ本体側片61bと、第1キャップ本体側片61aの上端部から左右方向の内側に張り出された第3キャップ本体側片61cと、第1キャップ本体側片61aの下端部から左右方向の内側に張り出された第4キャップ本体側片61dとを備えている。
駆動側接続部62は、後述する駆動側止水部材81が接続される接続手段であり、図3に示すように、第1キャップ本体側片61aの後端部から左右方向の内側に向けて張り出されており、第1キャップ本体側片61aに対して接続されている。また、この駆動側接続部62には、駆動側接続部62を補強するための駆動側補強材(図示省略)が設けられている。この駆動側補強材は、例えば平面形状が三角形状となる板状体にて形成されており、駆動側接続部62における建物の屋外側の側部において相互に間隔を隔てて上下方向に沿って複数並設されており、駆動側接続部62に対して接続されている。
駆動側当接部は、駆動側サイドキャップ25を駆動側軸受板23に対して取り付けた状態において第1キャップ本体側片61aと当接する当接手段である。この駆動側当接部は、第1キャップ本体側片61aの部分のうち第2キャップ本体側片61bから駆動側接続部62に至る部分に複数設けられており、具体的には、第1キャップ本体側片61aから左右方向の内側に張り出され、駆動側接続部62に対して接続されている。
(構成−収納部の構成の詳細−従動側軸受板)
図2に戻り、従動側軸受板26は、収容空間のうち左方側の部分を覆うための側部本体であり、図2、図3に示すように、従動側取付板27に対して固定具及び係止構造等によって接続されている。また、この従動側軸受板26は、駆動側軸受板23の構成と略同様に構成されており、具体的には、図3に示すように、第1従動側軸受側片26a、第2従動側軸受側片26b、第3従動側軸受側片26c、第4従動側軸受側片26d、及び第5従動側軸受側片26eを備えている。
(構成−収納部の構成の詳細−従動側取付板)
図2に戻り、従動側取付板27は、上記収納部20を支持可能な部材に対して従動側軸受板26を取り付けるための取付手段であり、図2から図4に示すように、従動側軸受板26の近傍に設けられており、具体的には、後述する第1従動側取付側片27aの下側部分が柱5に対して固定具によって接続されている。また、この従動側取付板27は、駆動側取付板24の構成と略同様に構成されており、具体的には、図4に示すように、第1従動側取付側片27a、第2従動側取付側片27b、及び第3従動側取付側片27cを備えている。
(構成−収納部の構成の詳細−従動側サイドキャップ)
図1に戻り、従動側サイドキャップ28は、従動側軸受板26を覆うためのサイドキャップであり、例えば樹脂材料にて形成されており、図1から図3、図6に示すように、従動側軸受板26の略全体を外側から覆うように設けられている。また、この従動側サイドキャップ28は、駆動側サイドキャップ25の構成と略同様に構成されており、具体的には、図5に示すように、第1キャップ本体側片71a、第2キャップ本体側片71b、第3キャップ本体側片71c、及び第4キャップ本体側片71dを備える従動側サイドキャップ本体71と、従動側補強材72aを備えた従動側接続部72と、従動側当接部73とを備えている。
(構成−水密構造)
図2に戻り、次に、開閉装置1の水密構造について説明する。この開閉装置1は、収納部20の外側から内側に水が浸入することを防止するための水密構造を備えている。また、この水密構造は、第1水密構造及び第2水密構造を備えている。以下では、これら各水密構造について順次説明する。
(構成−水密構造−第1水密構造)
最初に、第1水密構造について説明する。実施の形態1では、第1水密構造は、図2、図3、図6に示すように、駆動側止水部材81、従動側止水部材82、及び上側止水部材83を備えている。
(構成−水密構造−第1水密構造−駆動側止水部材、従動側止水部材)
駆動側止水部材81は、駆動側隙間81aから水が浸入することを防止するための止水手段であり、従動側止水部材82は、従動側隙間82aから水が浸入することを防止するための止水手段である。ここで、「駆動側隙間81a」とは、壁3又は駆動側取付板24と駆動側サイドキャップ25との相互間の隙間を意味し、実施の形態1では、壁3と駆動側サイドキャップ25との相互間の隙間として説明する。また、「従動側隙間82a」とは、壁3又は従動側取付板27と従動側サイドキャップ28との相互間の隙間を意味し、実施の形態1では、壁3と従動側サイドキャップ28との相互間の隙間として説明する。また、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、従動側止水部材82の構成のみについて説明することとする。
この従動側止水部材82は、例えば公知の乾式の止水部材(一例として、樹脂製の水密材)を用いて構成されており、図2、図3に示すように、従動側隙間82aに設けられている。
また、従動側止水部材82の設置方法については任意であるが、実施の形態1では、非挟持状態において従動側止水部材82が従動側サイドキャップ28、壁3、又は従動側取付板27から脱落することを防止可能とし、挟持状態において従動側止水部材82によって従動側隙間82aを塞ぐことが可能となるように、従動側サイドキャップ28、壁3、又は従動側取付板27に対して接続することにより、設置している。具体的には、図3に示すように、従動側サイドキャップ28の後端部の近傍に配置し、従動側サイドキャップ28に対して接着剤又は両面テープ等によって接続している。ここで、「非挟持状態」とは、従動側止水部材82(又は駆動側止水部材81)が収納部20の側部と壁3又は従動側取付板27(又は駆動側取付板24)とに挟持されていない状態を意味する。また、「挟持状態」とは、従動側止水部材82(又は駆動側止水部材81)が収納部20の側部と壁3又は従動側取付板27(又は駆動側取付板24)とに挟持された状態を意味する。これにより、非挟持状態において従動側止水部材82が従動側サイドキャップ28から脱落することを防止でき、挟持状態において従動側止水部材82によって従動側隙間82aを塞ぐことができる。よって、収納部20を従動側取付板27に設置する前に従動側止水部材82の取付作業を行うことができ、従来技術(ボックスの左側側部又は右側側部と壁3との相互間の隙間にシーリング材を充填する技術)に比べて、収納部20の設置環境に左右されずに従動側止水部材82を正確に設置することが可能となる。
また、従動側止水部材82の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、従動側サイドキャップ28を従動側取付板27に対して取り付ける際に挟持状態になることに伴って押圧変形した従動側止水部材82によって従動側隙間82aが塞がれるように、従動側止水部材82が構成されている。具体的には、図3、図5に示すように、従動側止水部材82は、挟持状態において従動側接続部72と壁3とによって挟持可能となるように構成されている。例えば、従動側止水部材82の形状及び大きさについては、以下の通りに設定してもよい。すなわち、図5に示すように、従動側止水部材82の正面形状については、上下方向に長尺な矩形状に設定してもよい。また、従動側止水部材82の左右方向の長さについては、従動側接続部72の左右方向の長さよりも短く設定してもよい。また、従動側止水部材82の前後方向の長さについては、従動側接続部72の前後方向の長さよりも長く設定してもよい。また、従動側止水部材82の上下方向の長さについては、従動側接続部72の上下方向の長さよりも短く(又は略同一)設定してもよい。また、従動側止水部材82の設置方法については、図3に示すように、従動側隙間82a内に配置し、且つ従動側接続部72における建物の屋外側の側部に配置してもよい。これにより、従動側止水部材82と従動側サイドキャップ28又は壁3の各々との密着性を高めることができ、従動側隙間82aを効果的に塞ぐことが可能となる。また、従動側止水部材82を壁3又は従動側取付板27と従動側軸受板26との隙間に設ける場合に比べて、収納部20の外側から内側に水が浸入することを防止でき、収納部20の水密性能を高めやすくなる。また、従動側止水部材82を従動側サイドキャップ28に対して接続でき、従動側止水部材82を壁3に対して接続する場合に比べて従動側止水部材82の取付作業を比較的容易に行うことが可能となる。
(構成−水密構造−第1水密構造−上側止水部材)
図2に戻り、上側止水部材83は、上側隙間83aから水が浸入することを防止するためのものである。ここで、「上側隙間83a」とは、壁3と上側ケース板21との相互間の隙間を意味する。この上側止水部材83は、例えば公知の湿式の止水部材(一例として、樹脂製のシーリング材)を用いて構成されており、図2、図6に示すように、上側隙間83aに設けられている。
また、上側止水部材83の具体的な形状や大きさについては任意であるが、収納部20が壁3に対して取り付けられた状態(以下、「取付状態」と称する)において上側止水部材83によって上側隙間83aが塞がれる限り任意に設定することができ、例えば以下の通りに設定してもよい。すなわち、上側止水部材83の正面形状については、左右方向に長尺な矩形状に設定してもよい。また、上側止水部材83の左右方向の長さについては、上側ケース板21の左右方向の長さと略同一(又は若干短く)に設定してもよい。
このような第1水密構造の構成により、取付状態において、駆動側止水部材81、従動側止水部材82、及び上側止水部材83によって駆動側隙間81a、従動側隙間82a、及び上側隙間83aを塞ぐことができ、収納部20の外側から内側に水が浸入することを防止できる。
(構成−水密構造−第2水密構造)
図2に戻り、第2水密構造について説明する。実施の形態1では、第2水密構造は、図2、図3、図5に示すように、駆動側サイドキャップ25に設けられた駆動側カバー部64、駆動側第1規制部(図示省略)、及び駆動側第2規制部(図示省略)と、従動側サイドキャップ28に設けられた従動側カバー部74、従動側第1規制部75、及び従動側第2規制部76とを備えている。
(構成−水密構造−第2水密構造−駆動側カバー部、従動側カバー部)
駆動側カバー部64は、駆動側止水部材81を外側から覆うためのカバー手段である。また、従動側カバー部74は、従動側止水部材82を外側から覆うためのカバー手段である。ここで、駆動側カバー部64及び従動側カバー部74の各々の構成は、それぞれ略同一であるので、以下では、従動側カバー部74の構成のみについて説明することとする。
この従動側カバー部74は、略板状体にて形成されており、図3、図5に示すように、第1キャップ本体側片71aの後端部から後方に向けて突出するように設けられており、第1キャップ本体側片71aに対して接続されている。
また、従動側カバー部74の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、従動側止水部材82の少なくとも一部を外側から覆うことできる限り任意に設定することができ、実施の形態1では、以下の通りに設定している。すなわち、従動側カバー部74の側面形状については、上下方向に長尺な矩形状に設定している。また、従動側カバー部74の左右方向の長さについては、第1キャップ本体側片71aの左右方向の長さと略同一に設定している。また、従動側カバー部74の前後方向の長さについては、従動側隙間82aの前後方向の長さよりも短く設定している。また、従動側カバー部74の上下方向の長さについては、第1キャップ本体側片71aの上下方向の長さと略同一に設定している。
また、従動側カバー部74の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では以下の通りに構成している。すなわち、取付状態において従動側カバー部74と壁3とが当接しないように、従動側カバー部74は壁3と間隔を隔てて配置されている。これにより、挟持状態において従動側止水部材82を確実に押圧変形させることが可能となる。
以上のような従動側カバー部74により、従動側カバー部74によって従動側止水部材82が外部に露出することを回避でき、収納部20の意匠性を維持しやすくなる。
(構成−水密構造−第2水密構造−駆動側第1規制部、従動側第1規制部、駆動側第2規制部、従動側第2規制部)
駆動側第1規制部は、駆動側サイドキャップ25における収納部20の幅方向外側(具体的には、右方側)への移動を規制する第1規制手段であり、駆動側第2規制部は、駆動側サイドキャップ25における収納部20の幅方向外側への移動及び収納部20の壁3側とは反対側(具体的には、前方側)への移動を規制する第2規制手段である。また、従動側第1規制部75は、従動側サイドキャップ28における収納部20の幅方向外側(具体的には、左方側)への移動を規制する第1規制手段であり、従動側第2規制部76は、従動側サイドキャップ28における収納部20の幅方向外側への移動及び収納部20の壁3側とは反対側(具体的には、前方側)への移動を規制する第2規制手段である。ここで、駆動側第1規制部及び従動側第1規制部75の各々の構成はそれぞれ略同一であると共に、駆動側第2規制部及び従動側第2規制部76の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76の構成のみについて説明することとする。
これら従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76は、従動側軸受板26及び従動側サイドキャップ28に設けられており、具体的には、図2、図5に示すように、従動側第2規制部76が従動側第1規制部75よりも壁3側とは反対側(図2では、前方側)に位置するように配置されている。
また、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76の具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、従動側第1規制部75によって従動側サイドキャップ28の移動が規制されている状態(以下、「第1規制状態」と称する)において、従動側第1規制部75を支点として従動側サイドキャップ28を回動させることで従動側第2規制部76によって従動側サイドキャップ28の移動を規制可能となるように構成されている。なお、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76によって従動側サイドキャップ28の移動が規制されている状態を「第2規制状態」と称する。
具体的には、図2に示すように、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76は、従動側軸受板26(具体的には、第1従動側軸受側片26a)と従動側サイドキャップ28(具体的には、従動側サイドキャップ本体71)との相互間に配置されており、より具体的には、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76からなる組が、前後方向に間隔を隔てて2つ配置されている。これにより、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76が外部に露出することを防止でき、収納部20の意匠性を維持しやすくなる。
また、図2、図5に示すように、従動側第1規制部75は、従動側第1係止部75a及び従動側第1被係止部75bを備えており、従動側第2規制部76は、従動側第2係止部76a及び従動側第2被係止部76bを備えている。このうち、従動側第1係止部75aは、従動側第1被係止部75bを係止するものであり、従動側サイドキャップ28に設けられている。また、従動側第1被係止部75bは、従動側第1係止部75aに係止されるものであり、従動側軸受板26に設けられている。また、従動側第2係止部76aは、従動側第2被係止部76bを係止するものであり、従動側サイドキャップ28に設けられている。また、従動側第2被係止部76bは、従動側第2係止部76aに係止されるものであり、従動側軸受板26に設けられている。
ここで、従動側第1係止部75a及び従動側第2係止部76aの具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、図2、図5に示すように、従動側サイドキャップ28から従動側軸受板26に向けて突出した突出部77aと、当該突出部77aの先端部又はその近傍に設けられた爪部77bと、突出部77a及び爪部77bを補強する補強部77cとを有する突出片として構成されている。具体的には、従動側第1係止部75aは、従動側第1係止部75aの突出部77aから後方に向けて張り出された爪部77bを有し、従動側第2係止部76aは、従動側第2係止部76aの突出部77aから前方に向けて張り出された爪部77bを有している。また、従動側第1被係止部75b及び従動側第2被係止部76bの具体的な構成については任意であるが、実施の形態1では、図2、図5に示すように、従動側軸受板26に設けられた開口部として構成されている。例えば、従動側第1被係止部75bの形状については、矩形状に設定されていると共に、従動側第1被係止部75bの大きさについては、従動側第1係止部75aを挿通可能であると共に、第1規制状態及び第2規制状態において従動側第1係止部75aによって係止可能となる大きさに設定されている。また、従動側第2被係止部76bの形状については、矩形状に設定されていると共に、従動側第2被係止部76bの大きさについては、従動側第2係止部76aを挿通可能であると共に、第1規制状態において従動側第2係止部76aによって係止されず、且つ第2規制状態において従動側第2係止部76aによって係止可能となる大きさに設定されている。これにより、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76を簡易に構成でき、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76を形成しやすくなる。また、従動側第1被係止部75b及び従動側第2被係止部76bの各々が開口部であるので、従動側第1被係止部75b及び従動側第2被係止部76bを簡易に構成でき、従動側第1被係止部75b及び従動側第2被係止部76bを形成しやすくなる。
以上のような第2水密構造の構成により、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76によって従動側サイドキャップ28の各種移動を規制でき、挟持状態において従動側止水部材82によって従動側隙間82aを塞いだ状態を維持しやすくなる。また、第1規制状態において、従動側第1規制部75を支点として従動側サイドキャップ28を回動させることで従動側第2規制部76による従動側サイドキャップ28の移動を規制でき、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76によって従動側サイドキャップ28の移動を規制する際に、従動側止水部材82が外部にはみ出すことを抑制しやすくなる。
なお、従動側カバー部74、従動側第1規制部75、及び従動側第2規制部76の形成方法については任意であるが、実施の形態1では、樹脂材料を射出成形することにより、従動側カバー部74、従動側第1規制部75、及び従動側第2規制部76と、従動側サイドキャップ28(具体的には、従動側サイドキャップ本体71)とを一体に形成している。これにより、従動側カバー部74、従動側第1規制部75、及び従動側第2規制部76と従動側サイドキャップ28とを別体に形成した場合に比べて、従動側カバー部74、従動側第1規制部75、及び従動側第2規制部76を従動側サイドキャップ28に取り付ける手間を省略でき、従動側サイドキャップ28の製造性を高めることができる。
(収納部の作用)
次に、このように構成された収納部20の作用について説明する。収納部20の作用は、非挟持状態の作用と、挟持状態の作用とに大別される。
(収納部の作用−非挟持状態の作用)
まず、非挟持状態の作用について説明する。上述したように、駆動側止水部材81が駆動側サイドキャップ25に対して接続されていると共に、従動側止水部材82が従動側サイドキャップ28に対して接続されているので、非挟持状態において駆動側止水部材81が駆動側サイドキャップ25から脱落することを防止できると共に、従動側止水部材82が従動側サイドキャップ28から脱落することを防止できる。よって、収納部20を従動側取付板27及び駆動側取付板24に設置する前に駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の取付作業を行うことが可能となる。
(収納部の作用−挟持状態の作用)
次に、挟持状態の作用について説明する。上述したように、駆動側止水部材81が駆動側隙間81aに設けられ、従動側止水部材82が従動側隙間82aに設けられ、且つ上側止水部材83が上側隙間83aに設けられるので、挟持状態において、押圧変形した駆動側止水部材81によって駆動側隙間81aが塞がれ、押圧変形した従動側止水部材82によって従動側隙間82aが塞がれ、且つ上側止水部材83が上側隙間83aに塞がれる。よって、収納部20の外側から内側に水が浸入することを防止できる。
(収納部の設置方法)
続いて、収納部20の設置方法について説明する。
まず、工場等において、収納部20の各種部材を上述した製造方法で製造する。次に、開閉装置1が設置されている現場において、図4に示すように、駆動側取付板24(第1駆動側取付側片24aの下側部分)を右側下地材4bに対して固定具によって接続すると共に、従動側取付板27(第1従動側取付側片27aの下側部分)を柱5に対して固定具によって接続する。
次に、工場(又は現場)において、上側ケース板21、正面側ケース板22、駆動側軸受板23、及び従動側軸受板26を組み合わせることにより収納部20を形成する(なお、収納部20の内部には巻取軸40、開閉機50、及び制御ユニットを収納しておく)。
次いで、現場において、収納部20を駆動側取付板24及び従動側取付板27に対して取り付ける。具体的には、まず、図7に示すように従動側軸受板26を従動側取付板27の第2従動側取付側片27bに当接させた後に、収納部20の駆動側軸受板23を駆動側取付板24の第2駆動側取付側片24bに当接させる(なお、当接する順序は逆であってもよい)。次に、従動側軸受板26の上側部分に設けられた開口部(図示省略)に従動側取付板27の上側部分を設けられた係合部27d(具体的には、前方に突出した係合部27d)を引掛け、且つ駆動側軸受板23の上側部分に設けられた開口部(図示省略)に駆動側取付板24の上側部分を設けられた係合部24d(具体的には、前方に突出した係合部24d)を引掛けると共に、従動側軸受板26の下端部を第3従動側取付側片27cに引掛け、且つ駆動側軸受板23の下端部を第3駆動側取付側片24cに引掛ける。次いで、従動側軸受板26の第5従動側軸受側片26eを従動側取付板27の第3従動側取付側片27cに対して固定具Fによって接続すると共に、駆動側軸受板23の第5駆動側軸受側片を駆動側取付板24の第3駆動側取付側片24cに対して固定具によって接続する。
ここで、上記固定具Fの接続方法については任意であるが、例えば、図8に示すように、筒状の保護材P(例えば、樹脂製又は金属製のパイプ又はチューブ等)の長手方向の一方の端部を下方から駆動側取付板24(又は従動側取付板27)の取付孔に押し当てた状態で(さらに、保護材Pを他の部材に添わせてもよい)、保護材の長手方向の他方の端部からネジ取付具(例えば、電動ドライバ等)のビット部90を挿通し、固定具Fが取り付けられているビット部90を回転させることにより、接続してもよい。なお、上記接続方法を用いて、図8の固定具以外の他の固定具を接続してもよい。これにより、固定具Fを接続する際にビット部90が収納部20の各種部材等と干渉することを防止でき、収納部20が損傷することを回避できる。
次いで、上記現場において、駆動側止水部材81を駆動側サイドキャップ25に対して取り付けると共に、従動側止水部材82を従動側サイドキャップ28に対して取り付けた後に、駆動側サイドキャップ25を収納部20の駆動側軸受板23に対して取り付けると共に、従動側サイドキャップ28を収納部20の従動側軸受板26に対して取り付ける。
具体的には、従動側サイドキャップ28を従動側軸受板26に取り付ける場合には、まず、図9(a)に示すように、従動側サイドキャップ28の従動側第1係止部75aを従動側第1被係止部75bに係止する。次に、図9(b)、(c)に示すように、従動側カバー部74を壁3に当接するように従動側サイドキャップ28を後方に向けて押しながら、従動側第1規制部75を支点として従動側サイドキャップ28を回動させることにより、従動側第2係止部76aを従動側第2被係止部76bに差し込む。この場合には、従動側止水部材82が従動側接続部72及び壁3で挟持されるので、従動側止水部材82が押圧変形される。そして、図9(d)に示すように、上記従動側サイドキャップ28を押すことをやめて従動側第2係止部76aを従動側第2被係止部76bに係止すると共に、上記従動側サイドキャップ28の第4キャップ本体側片71dを第4従動側軸受側片26dに対して固定具等によって接続することにより、取り付ける(なお、駆動側サイドキャップ25を駆動側軸受板23に取り付ける場合についても同様とする)。この場合には、従動側カバー部74が壁3に当接されなくなるものの、従動側止水部材82が従動側接続部72及び壁3で挟持されている挟持状態が維持されるので、押圧変形された従動側止水部材82によって従動側隙間82aが塞がれる。
続いて、上側隙間83aに上側止水部材83を設ける。これにて収納部20の設置が終了する。
このような設置方法により、収納部20を駆動側取付板24及び従動側取付板27に設置する前に駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の取付作業を行うことができ、収納部20の設置環境に左右されずに駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を正確に設置することが可能となる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態1によれば、壁3と収納部20の側部(駆動側サイドキャップ25、従動側サイドキャップ28)との隙間に設けられる駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を備え、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を収納部20の側部に対して接続することにより、非挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82が収納部20の側部から脱落することを防止可能とし、挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって隙間を塞ぐことを可能としたので、非挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82が収納部20の側部から脱落することを防止でき、挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって上記隙間を塞ぐことができる。よって、収納部20を駆動側取付板24及び従動側取付板27に設置する前に駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の取付作業を行うことができ、従来技術(ボックスの左側側部又は右側側部と壁3との相互間の隙間にシーリング材を充填する技術)に比べて、収納部20の設置環境に左右されずに駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を正確に設置することが可能となる。
また、収納部20の側部を駆動側取付板24及び従動側取付板27に対して取り付ける際に、挟持状態になることに伴って押圧変形した駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって隙間が塞がれるように、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を構成したので、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82と収納部20の側部又は壁3の各々との密着性を高めることができ、上記隙間を効果的に塞ぐことが可能となる。
また、駆動側止水部材81(又は従動側止水部材82)を、壁3と駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)との隙間に設けたので、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を壁3又は駆動側取付板24(又は従動側取付板27)と駆動側軸受板23(又は従動側軸受板26)との隙間に設ける場合に比べて、収納部20の外側から内側に水が浸入することを防止でき、収納部20の水密性能を高めやすくなる。
また、挟持状態において、駆動側止水部材81(又は従動側止水部材82)を駆動側接続部62(又は従動側接続部72)と壁3とによって挟持可能としたので、駆動側止水部材81(又は従動側止水部材82)を駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)に対して接続でき、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を壁3に対して接続する場合に比べて駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の取付作業を比較的容易に行うことが可能となる。
また、駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)が、駆動側止水部材81(又は従動側止水部材82)を外側から覆うための駆動側カバー部64(又は従動側カバー部74)を備えたので、駆動側カバー部64(又は従動側カバー部74)によって駆動側止水部材81(又は従動側止水部材82)が外部に露出することを回避でき、収納部20の意匠性を維持しやすくなる。
また、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)によって駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)の移動が規制されている状態において、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)を支点として駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)を回動させることで駆動側第2規制部(又は従動側第2規制部76)によって駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)の移動を規制可能となるように、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)及び駆動側第2規制部(又は従動側第2規制部76)を構成したので、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)及び駆動側第2規制部(又は従動側第2規制部76)によって駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)の各種移動を規制でき、挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって上記隙間を塞いだ状態を維持しやすくなる。また、第1規制状態において、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)を支点として駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)を回動させることで駆動側第2規制部(又は従動側第2規制部76)による駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)の移動を規制でき、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)及び駆動側第2規制部(又は従動側第2規制部76)によって駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)の移動を規制する際に、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82が外部にはみ出すことを抑制しやすくなる。
また、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)及び駆動側第2規制部(又は従動側第2規制部76)を、駆動側軸受板23(又は従動側軸受板26)と駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)との相互間に配置したので、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)及び駆動側第2規制部(又は従動側第2規制部76)が外部に露出することを防止でき、収納部20の意匠性を維持しやすくなる。
また、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)が、駆動側軸受板23(又は従動側軸受板26)又は駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)のいずれか一方に設けられた駆動側第1係止部(又は従動側第1係止部75a)と、駆動側軸受板23(又は従動側軸受板26)又は駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)のいずれか他方に設けられた駆動側第1被係止部(又は従動側第1被係止部75b)とを備え、駆動側第2規制部(又は従動側第2規制部76)は、駆動側軸受板23(又は従動側軸受板26)又は駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)のいずれか一方に設けられた駆動側第2係止部(又は従動側第2係止部76a)と、駆動側軸受板23(又は従動側軸受板26)又は駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)のいずれか他方に設けられた駆動側第2被係止部(又は従動側第2被係止部76b)とを備えたので、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)及び駆動側第2規制部(又は従動側第2規制部76)を簡易に構成でき、駆動側第1規制部(又は従動側第1規制部75)及び駆動側第2規制部(又は従動側第2規制部76)を形成しやすくなる。
また、駆動側第1被係止部(又は従動側第1被係止部75b)及び駆動側第2被係止部(又は従動側第2被係止部76b)が、駆動側軸受板23(又は従動側軸受板26)又は駆動側サイドキャップ25(又は従動側サイドキャップ28)に設けられた開口部であるので、駆動側第1被係止部(又は従動側第1被係止部75b)及び駆動側第2被係止部(又は従動側第2被係止部76b)を簡易に構成でき、駆動側第1被係止部(又は従動側第1被係止部75b)及び駆動側第2被係止部(又は従動側第2被係止部76b)を形成しやすくなる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る水密構造について説明する。この実施の形態2は、収納部の側部が、側部本体のみを備える形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
最初に、実施の形態2に係る開閉装置の構成について説明する。実施の形態2に係る開閉装置100は、図10、図11に示すように、実施の形態1に係る開閉装置1とほぼ同様に構成されている。ただし、収納部20の構成の詳細、及び水密構造の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
(構成−収納部の構成の詳細)
図10に戻り、次に、収納部20の構成の詳細について説明する。実施の形態2においては、図10、図11に示すように、収納部20は、上側ケース板21、正面側ケース板22、駆動側軸受板23、駆動側取付板24、従動側軸受板26、及び従動側取付板27を備えている。なお、これら上側ケース板21、正面側ケース板22、駆動側軸受板23、駆動側取付板24、従動側軸受板26、及び従動側取付板27は、実施の形態1に係る上側ケース板21、正面側ケース板22、駆動側軸受板23、駆動側取付板24、従動側軸受板26、及び従動側取付板27と略同様に構成されているので、その説明を省略する。
(構成−水密構造の構成の詳細)
図10に戻り、次に、水密構造の構成の詳細について説明する。実施の形態2においては、この水密構造は、第1水密構造を備えており、この第1水密構造は、図10、図11に示すように、駆動側止水部材81、従動側止水部材82、及び上側止水部材83を備えている。なお、上側止水部材83は、実施の形態1に係る上側止水部材83と略同様に構成されているので、その説明を省略する。
駆動側止水部材81は、駆動側隙間81aから水が浸入することを防止するための止水部材であり、従動側止水部材82は、従動側隙間82aから水が浸入することを防止するための止水部材である。ここで、「駆動側隙間81a」とは、実施の形態2では、駆動側軸受板23と駆動側取付板24との相互間の隙間として説明する。また、「従動側隙間82a」とは、実施の形態2では、従動側軸受板26と従動側取付板27との相互間の隙間として説明する。また、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、従動側止水部材82の構成のみについて説明することとする。
この従動側止水部材82の設置方法については任意であるが、実施の形態2では、非挟持状態において従動側止水部材82が従動側軸受板26、壁3、又は従動側取付板27から脱落することを防止可能とし、挟持状態において従動側止水部材82によって従動側隙間82aを塞ぐことが可能となるように、従動側軸受板26、壁3、又は従動側取付板27に対して接続することにより、設置している。具体的には、図11、図12に示すように、従動側軸受板26の第3従動側軸受側片26cの後側側面に配置し、第3従動側軸受側片26cに対して接着剤又は両面テープ等によって接続している。これにより、非挟持状態において従動側止水部材82が従動側軸受板26から脱落することを防止でき、挟持状態において従動側止水部材82によって従動側隙間82aを塞ぐことができる。よって、収納部20を壁3又は従動側取付板27に設置する前に従動側止水部材82の取付作業を行うことができ、従来技術に比べて、収納部20の設置環境に左右されずに従動側止水部材82を正確に設置することが可能となる。
(収納部の設置方法)
続いて、このように構成された収納部20の設置方法について説明する。
まず、工場等において、収納部20の各種部材を上述した製造方法で製造する。次に、開閉装置100が設置されている現場において、駆動側取付板24を右側下地材4bに対して固定具によって接続すると共に、従動側取付板27を柱5に対して固定具によって接続する。
次に、工場(又は現場)において、上側ケース板21、正面側ケース板22、駆動側軸受板23、及び従動側軸受板26を組み合わせることにより収納部20を形成する(なお、収納部20の内部には巻取軸40、開閉機50、及び制御ユニットを収納しておく)。次に、現場において、収納部20を駆動側取付板24及び従動側取付板27に対して取り付ける。具体的には、まず、図13(a)、(b)に示すように従動側軸受板26を従動側取付板27の第2従動側取付側片27bに当接させた後に、収納部20の駆動側軸受板23を駆動側取付板24の第2駆動側取付側片24bに当接させる。次に、従動側軸受板26の上側部分に設けられた開口部(図示省略)に従動側取付板27の上側部分を設けられた係合部27d(具体的には、前方に突出した係合部27d)を引掛け、且つ駆動側軸受板23の上側部分に設けられた開口部(図示省略)に駆動側取付板24の上側部分を設けられた係合部24d(具体的には、前方に突出した係合部24d)を引掛けると共に、従動側軸受板26の下端部を第3従動側取付側片27cに引掛け、且つ駆動側軸受板23の下端部を第3駆動側取付側片24cに引掛ける。次いで、図13(c)に示すように従動側軸受板26の第5従動側軸受側片26eを従動側取付板27の第3従動側取付側片27cに対して固定具によって接続すると共に、駆動側軸受板23の第5駆動側軸受側片を駆動側取付板24の第3駆動側取付側片24cに対して固定具によって接続する。この接続に伴って、図13(c)に示すように従動側止水部材82が第3従動側軸受側片26c及び第1従動側取付側片27aによって挟持されて押圧されると共に、駆動側止水部材81が第3駆動側軸受側片23c及び第1駆動側取付側片24aによって挟持されて押圧されるので、押圧変形された駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって駆動側隙間81a及び従動側隙間82aが塞がれる。
続いて、上側隙間83aに上側止水部材83を設ける。これにて収納部20の設置が終了する。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態2によれば、駆動側取付板24(又は従動側取付板27)と収納部20の側部(駆動側軸受板23、従動側軸受板26)との隙間に設けられる駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を備え、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を収納部20の側部に対して接続することにより、非挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82が収納部20の側部から脱落することを防止可能とし、挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって隙間を塞ぐことを可能としたので、非挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82が収納部20の側部から脱落することを防止でき、挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって上記隙間を塞ぐことができる。よって、収納部20を駆動側取付板24及び従動側取付板27に設置する前に駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の取付作業を行うことができ、従来技術(ボックスの左側側部又は右側側部と壁3との相互間の隙間にシーリング材を充填する技術)に比べて、収納部20の設置環境に左右されずに駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を正確に設置することが可能となる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(収納部について)
上記実施の形態1、2では、収納部20が、駆動側取付板24及び従動側取付板27を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、駆動側取付板24及び従動側取付板27を省略してもよい。この場合には、収納部20の駆動側軸受板23及び従動側軸受板26が、壁3に対して固定具等によって接続されてもよい。
(水密構造について)
上記実施の形態1では、水密構造が、第2水密構造を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第2水密構造を省略してもよい。この場合には、駆動側サイドキャップ25を駆動側軸受板23に対して固定具のみによって取り付けてよく、従動側サイドキャップ28を従動側軸受板26に対して固定具のみによって取り付けてよい。
また、上記実施の形態1、2では、第1水密構造が、駆動側止水部材81、従動側止水部材82、及び上側止水部材83が設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、収納部20の水密性能を維持できる場合には、駆動側止水部材81又は従動側止水部材82のいずれか一方、又は上側止水部材83を省略してもよい。
(従動側止水部材について)
上記実施の形態1、2では、従動側止水部材82が、収納部20の側部(従動側サイドキャップ28又は従動側軸受板26)に設けられていると説明したが、これに限らず、壁3又は従動側取付板27に設けられてもよい(なお、駆動側止水部材81についても略同様とする)。
また、上記実施の形態1、2では、収納部20の側部(従動側サイドキャップ28又は従動側軸受板26)を壁3又は従動側取付板27に対して取り付ける際に、挟持状態になることに伴って押圧変形した従動側止水部材82によって従動側隙間82aが塞がれるように、従動側止水部材82が構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、上記取り付けの際に、挟持状態において押圧変形していない従動側止水部材82によって従動側隙間82aが塞がれるように、従動側止水部材82が構成されてもよい(なお、駆動側止水部材81についても略同様とする)。
(上側止水部材について)
上記実施の形態1、2では、上側止水部材83が、湿式の止水部材であると説明したが、これに限らず、例えば、乾式の止水部材であってもよい。この場合には、収納部20を従動側取付板27及び駆動側取付板24に設置する前に、上側止水部材83を上側ケース板21又は壁3に取り付けてもよい。
(従動側サイドキャップについて)
上記実施の形態1では、従動側カバー部74が、取付状態において壁3と当接しないように設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、取付状態において壁3と当接するように設けられてもよい(なお、駆動側サイドキャップ25についても略同様とする)。
また、上記実施の形態1では、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76が、第1規制状態において従動側第1規制部75を支点として従動側サイドキャップ28を回動させることで従動側第2規制部76によって従動側サイドキャップ28の移動を規制可能となるように構成されていると説明したが、これに限らない。例えば、第1規制状態において従動側第1規制部75を支点として従動側サイドキャップ28を回動させることなく従動側第2規制部76によって従動側サイドキャップ28の移動を規制可能となるように構成されてもよい(なお、駆動側第1規制部及び駆動側第2規制部についても略同様とする)。
また、上記実施の形態1では、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76が、従動側軸受板26と従動側サイドキャップ28との相互間に配置されていると説明したが、これに限らない。例えば、従動側第1規制部75又は従動側第2規制部76は、従動側軸受板26と従動側サイドキャップ28との相互間以外の位置(当該相互間の外側の位置)に配置されてもよい(なお、駆動側第1規制部及び駆動側第2規制部についても略同様とする)。
また、上記実施の形態1では、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76からなる組が、2つ設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、1つのみ設けられてもよく、又は3つ以上設けられてもよい(なお、駆動側第1規制部及び駆動側第2規制部についても略同様とする)。
また、上記実施の形態1では、従動側第1係止部75aが従動側サイドキャップ28に設けられ、従動側第1被係止部75bが従動側軸受板26に設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、従動側第1係止部75aが従動側軸受板26に設けられ、従動側第1被係止部75bが従動側サイドキャップ28に設けられてもよい(なお、駆動側第1係止部及び駆動側第1被係止部についても略同様とする)。また、従動側第2係止部76aが従動側サイドキャップ28に設けられ、従動側第2被係止部76bが従動側軸受板26に設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、従動側第2係止部76aが従動側軸受板26に設けられ、従動側第2被係止部76bが従動側サイドキャップ28に設けられてもよい(なお、駆動側第2係止部及び駆動側第2被係止部についても略同様とする)。
また、上記実施の形態1では、従動側第1被係止部75b及び従動側第2被係止部76bが、開口部であると説明したが、これに限らず、例えば、開口部以外のもの(例えば、従動側軸受板26から従動側サイドキャップ28に向けて突出した突出部77aと、当該突出部77aの先端部又はその近傍に設けられた爪部77bとを有する突出片)であってもよい(なお、駆動側第1被係止部及び駆動側第2被係止部についても略同様とする)。
また、上記実施の形態1では、従動側サイドキャップ28が、従動側カバー部74、従動側第1規制部75、及び従動側第2規制部76と一体に形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、従動側カバー部74、従動側第1規制部75、又は従動側第2規制部76と別体に形成されてもよい(なお、駆動側サイドキャップ25についても略同様とする)。
(付記)
付記1の水密構造は、建物の壁の開口部の開閉を行う開閉体を備える開閉装置を構成する収納手段であり、前記開閉体を収納するための収納手段を対象とした水密構造であって、前記壁又は前記壁に固定された取付手段であり前記収納手段を前記壁に取り付ける取付手段と前記収納手段の側部との隙間に設けられる止水手段を備え、前記止水手段を前記収納手段の側部、前記壁、又は前記取付手段に対して接続することにより、前記止水手段が前記収納手段の側部と前記壁又は前記取付手段とに挟持されていない非挟持状態において、前記止水手段が前記収納手段の側部、前記壁、又は前記取付手段から脱落することを防止可能とし、前記止水手段が前記収納手段の側部と前記壁又は前記取付手段とに挟持された挟持状態において、前記止水手段によって前記隙間を塞ぐことを可能とした。
付記2の水密構造は、付記1に記載の水密構造において、前記収納手段の側部を前記壁又は前記取付手段に対して取り付ける際に、前記挟持状態になることに伴って押圧変形した前記止水手段によって前記隙間が塞がれるように、前記止水手段を構成した。
付記3の水密構造は、付記1又は2に記載の水密構造において、前記収納手段の側部は、側部本体と、前記側部本体を外側から覆うためのサイドキャップと、を備え、前記止水手段を、前記壁又は前記取付手段と前記サイドキャップとの前記隙間に設けた。
付記4の水密構造は、付記3に記載の水密構造において、前記サイドキャップは、サイドキャップ本体と、前記サイドキャップ本体の部分のうち前記壁側の端部又はその近傍部分に設けられた接続手段であって、前記止水手段が接続される前記接続手段と、を備え、前記挟持状態において、前記止水手段を前記接続手段と前記壁とによって挟持可能とした。
付記5の水密構造は、付記3又は4に記載の水密構造において、前記サイドキャップは、前記止水手段を外側から覆うためのカバー手段を備えた。
付記6の水密構造は、付記3から5のいずれか一項に記載の水密構造において、前記サイドキャップにおける前記収納手段の幅方向外側への移動を規制する第1規制手段と、前記第1規制手段よりも前記壁側とは反対側に位置する第2規制手段であって、前記サイドキャップにおける前記収納手段の幅方向外側への移動及び前記収納手段の前記壁側とは反対側への移動を規制する第2規制手段と、を備え、前記第1規制手段によって前記サイドキャップの移動が規制されている状態において、前記第1規制手段を支点として前記サイドキャップを回動させることで前記第2規制手段によって前記サイドキャップの移動を規制可能となるように、前記第1規制手段及び前記第2規制手段を構成した。
付記7の水密構造は、付記6に記載の水密構造において、前記第1規制手段及び前記第2規制手段を、前記側部本体と前記サイドキャップとの相互間に配置した。
付記8の水密構造は、付記6又は7に記載の水密構造において、前記第1規制手段は、前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか一方に設けられた第1係止部と、前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか他方に設けられた第1被係止部であって、前記第1係止部に係止される第1被係止部と、を備え、前記第2規制手段は、前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか一方に設けられた第2係止部と、前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか他方に設けられた第2被係止部であって、前記第2係止部に係止される第2被係止部と、を備えた。
付記9の水密構造は、付記8に記載の水密構造において、前記第1被係止部及び前記第2被係止部は、前記側部本体又は前記サイドキャップに設けられた開口部である。
(付記の効果)
付記1に記載の水密構造によれば、壁又は取付手段と収納手段の側部との隙間に設けられる止水手段を備え、止水手段を収納手段の側部、壁、又は取付手段に対して接続することにより、非挟持状態において止水手段が収納手段の側部、壁、又は取付手段から脱落することを防止可能とし、挟持状態において止水手段によって隙間を塞ぐことを可能としたので、非挟持状態において止水手段が収納手段の側部から脱落することを防止でき、挟持状態において止水手段によって上記隙間を塞ぐことができる。よって、収納手段を壁又は取付手段に設置する前に止水手段の取付作業を行うことができ、従来技術(ボックスの左側側部又は右側側部と壁との相互間の隙間にシーリング材を充填する技術)に比べて、収納手段の設置環境に左右されずに止水手段を正確に設置することが可能となる。
付記2に記載の水密構造によれば、収納手段の側部を壁又は取付手段に対して取り付ける際に、挟持状態になることに伴って押圧変形した止水手段によって隙間が塞がれるように、止水手段を構成したので、止水手段と収納手段の側部又は壁の各々との密着性を高めることができ、上記隙間を効果的に塞ぐことが可能となる。
付記3に記載の水密構造によれば、止水手段を、壁又は取付手段とサイドキャップとの隙間に設けたので、止水手段を壁又は取付手段と側部本体との隙間に設ける場合に比べて、収納手段の外側から内側に水が浸入することを防止でき、収納手段の水密性能を高めやすくなる。
付記4に記載の水密構造によれば、挟持状態において、止水手段を接続手段と壁とによって挟持可能としたので、止水手段をサイドキャップに対して接続でき、止水手段を壁に対して接続する場合に比べて止水手段の取付作業を比較的容易に行うことが可能となる。
付記5に記載の水密構造によれば、サイドキャップが、止水手段を外側から覆うためのカバー手段を備えたので、カバー手段によって止水手段が外部に露出することを回避でき、収納手段の意匠性を維持しやすくなる。
付記6に記載の水密構造によれば、第1規制手段によってサイドキャップの移動が規制されている状態において、第1規制手段を支点としてサイドキャップを回動させることで第2規制手段によってサイドキャップの移動を規制可能となるように、第1規制手段及び第2規制手段を構成したので、第1規制手段及び第2規制手段によってサイドキャップの各種移動を規制でき、挟持状態において止水手段によって上記隙間を塞いだ状態を維持しやすくなる。また、第1規制手段によってサイドキャップの移動が規制されている状態において、第1規制手段を支点としてサイドキャップを回動させることで第2規制手段によるサイドキャップの移動を規制でき、第1規制手段及び第2規制手段によってサイドキャップの移動を規制する際に、止水手段が外部にはみ出すことを抑制しやすくなる。
付記7に記載の水密構造によれば、第1規制手段及び第2規制手段を、側部本体とサイドキャップとの相互間に配置したので、第1規制手段及び第2規制手段が外部に露出することを防止でき、収納手段の意匠性を維持しやすくなる。
付記8に記載の水密構造によれば、第1規制手段が、側部本体又はサイドキャップのいずれか一方に設けられた第1係止部と、側部本体又はサイドキャップのいずれか他方に設けられた第1被係止部とを備え、第2規制手段は、側部本体又はサイドキャップのいずれか一方に設けられた第2係止部と、側部本体又はサイドキャップのいずれか他方に設けられた第2被係止部とを備えたので、第1規制手段及び第2規制手段を簡易に構成でき、第1規制手段及び第2規制手段を形成しやすくなる。
付記9に記載の水密構造によれば、第1被係止部及び第2被係止部が、側部本体又はサイドキャップに設けられた開口部であるので、第1被係止部及び第2被係止部を簡易に構成でき、第1被係止部及び第2被係止部を形成しやすくなる。
1 開閉装置
2 開口部
3 壁
4a 上側下地材
4b 右側下地材
5 柱
10 枠体
11 ガイドレール
11a レールキャップ
20 収納部
21 上側ケース板
22 正面側ケース板
23 駆動側軸受板
23a 第1駆動側軸受側片
23b 第2駆動側軸受側片
23c 第3駆動側軸受側片
24 駆動側取付板
24a 第1駆動側取付側片
24b 第2駆動側取付側片
24c 第3駆動側取付側片
24d 係合部
25 駆動側サイドキャップ
26 従動側軸受板
26a 第1従動側軸受側片
26b 第2従動側軸受側片
26c 第3従動側軸受側片
26d 第4従動側軸受側片
26e 第5従動側軸受側片
26f 開口部
27 従動側取付板
27a 第1従動側取付側片
27b 第2従動側取付側片
27c 第3従動側取付側片
27d 係合部
28 従動側サイドキャップ
30 開閉体
31 スラット
32 座板
40 巻取軸
41 駆動側軸受部
42 従動側軸受部
50 開閉機
61 駆動側サイドキャップ本体
61a 第1キャップ本体側片
61b 第2キャップ本体側片
61c 第3キャップ本体側片
61d 第4キャップ本体側片
62 駆動側接続部
64 駆動側カバー部
71 従動側サイドキャップ本体
71a 第1キャップ本体側片
71b 第2キャップ本体側片
71c 第3キャップ本体側片
71d 第4キャップ本体側片
72 従動側接続部
72a 従動側補強材
73 従動側当接部
74 従動側カバー部
75 従動側第1規制部
75a 従動側第1係止部
75b 従動側第1被係止部
76 従動側第2規制部
76a 従動側第2係止部
76b 従動側第2被係止部
77a 突出部
77b 爪部
77c 補強部
81 駆動側止水部材
81a 駆動側隙間
82 従動側止水部材
82a 従動側隙間
83 上側止水部材
83a 上側隙間
90 ビット部
100 開閉装置
F 固定具
M 最大巻き径
P 保護材

Claims (9)

  1. 建物の壁の開口部の開閉を行う開閉体を備える開閉装置を構成する収納手段であり、前記開閉体を収納するための収納手段を対象とした水密構造であって、
    前記壁又は前記壁に固定された取付手段であり前記収納手段を前記壁に取り付ける取付手段と前記収納手段の側部との隙間に設けられる止水手段を備え、
    前記止水手段を前記収納手段の側部、前記壁、又は前記取付手段に対して接続することにより、前記止水手段が前記収納手段の側部と前記壁又は前記取付手段とに挟持されていない非挟持状態において、前記止水手段が前記収納手段の側部、前記壁、又は前記取付手段から脱落することを防止可能とし、前記止水手段が前記収納手段の側部と前記壁又は前記取付手段とに挟持された挟持状態において、前記止水手段によって前記隙間を塞ぐことを可能とした、
    水密構造。
  2. 前記収納手段の側部を前記壁又は前記取付手段に対して取り付ける際に、前記挟持状態になることに伴って押圧変形した前記止水手段によって前記隙間が塞がれるように、前記止水手段を構成した、
    請求項1に記載の水密構造。
  3. 前記収納手段の側部は、
    側部本体と、
    前記側部本体を外側から覆うためのサイドキャップと、を備え、
    前記止水手段を、前記壁又は前記取付手段と前記サイドキャップとの前記隙間に設けた、
    請求項1又は2に記載の水密構造。
  4. 前記サイドキャップは、
    サイドキャップ本体と、
    前記サイドキャップ本体の部分のうち前記壁側の端部又はその近傍部分に設けられた接続手段であって、前記止水手段が接続される前記接続手段と、を備え、
    前記挟持状態において、前記止水手段を前記接続手段と前記壁とによって挟持可能とした、
    請求項3に記載の水密構造。
  5. 前記サイドキャップは、
    前記止水手段を外側から覆うためのカバー手段を備えた、
    請求項3又は4に記載の水密構造。
  6. 前記サイドキャップにおける前記収納手段の幅方向外側への移動を規制する第1規制手段と、
    前記第1規制手段よりも前記壁側とは反対側に位置する第2規制手段であって、前記サイドキャップにおける前記収納手段の幅方向外側への移動及び前記収納手段の前記壁側とは反対側への移動を規制する第2規制手段と、を備え、
    前記第1規制手段によって前記サイドキャップの移動が規制されている状態において、前記第1規制手段を支点として前記サイドキャップを回動させることで前記第2規制手段によって前記サイドキャップの移動を規制可能となるように、前記第1規制手段及び前記第2規制手段を構成した、
    請求項3から5のいずれか一項に記載の水密構造。
  7. 前記第1規制手段及び前記第2規制手段を、前記側部本体と前記サイドキャップとの相互間に配置した、
    請求項6に記載の水密構造。
  8. 前記第1規制手段は、
    前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか一方に設けられた第1係止部と、
    前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか他方に設けられた第1被係止部であって、前記第1係止部に係止される第1被係止部と、を備え、
    前記第2規制手段は、
    前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか一方に設けられた第2係止部と、
    前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか他方に設けられた第2被係止部であって、前記第2係止部に係止される第2被係止部と、を備えた、
    請求項6又は7に記載の水密構造。
  9. 前記第1被係止部及び前記第2被係止部は、前記側部本体又は前記サイドキャップに設けられた開口部である、
    請求項8に記載の水密構造。
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