JP2020084711A - 水密構造 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の壁の開口部の開閉を行う開閉体を備える開閉装置を構成する収納手段であり、開閉体を収納するための収納手段を対象とした水密構造に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、実施の形態1に係る水密構造について説明する。この実施の形態1は、後述する収納部20の側部が、側部本体及びサイドキャップを備える形態である。
最初に、実施の形態1に係る水密構造が適用される開閉装置の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を開閉装置の左右方向(−X方向を開閉装置の左方向、+X方向を開閉装置の右方向)、図2のY方向を開閉装置の前後方向(+Y方向を開閉装置の前方向(建物の屋外側の方向)、−Y方向を開閉装置の後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を開閉装置の上下方向(+Z方向を開閉装置の上方向、−Z方向を開閉装置の下方向)と称する。
図1に戻り、枠体10は、開口部2の周縁に設置されるものである。この枠体10は、複数のアルミニウム製(又は鋼製(一例として、スチール製、ステンレス製等))の枠材を相互に組み合わせることによって構成されており、具体的には、内まぐさ、水切り板、左側枠材、及び右側枠材を含んで構成されている(いずれも図示省略)。
図1に戻り、収納部20は、開閉装置1の各部を収納するための収納手段である。この収納部20は、長尺な中空状体であり、図1から図3に示すように、開口部2の上端部よりも上方において、収納部20の長手方向が左右方向に沿うように設置されている。また、図3に示すように、収納部20の内部には、巻取軸40、開閉機50、及び制御ユニットが収容されていると共に、巻取軸40にて開閉体30が巻上げられた状態では、開閉体30の少なくとも一部も、収納部20の内部に収容される。なお、収納部20の構成の詳細については後述する。
図1に戻り、開閉体30は、開口部2の開閉を行うものであり、具体的には、巻取軸40の回転駆動によって閉鎖移動又は開放移動されることで、開閉体30の状態を全開状態、全閉状態、あるいは、半開状態にすることができる。この開閉体30は、例えば公知のシャッターカーテンを用いて構成されている。具体的には、図1に示すように、複数のスラット31を備えて構成されており、各スラット31の上下の両端部に形成された嵌合部(図示省略)を介して複数のスラット31が相互に嵌合接続されている。また、この開閉体30の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール11のコ字状の開放端部を介してガイドレール11の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール11の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール11の外部に脱落しないように規制されている。また、この開閉体30の下端部には、座板32が接続されている。この座板32は、全閉状態において建物の床面と近接し又は接触するように配置されたものであり、開閉体30の下端部の左右方向全長にわたって形成されている。
巻取軸40は、開閉体30を開閉移動させるためのものである(なお、図2では、巻取軸40の最大巻き径Mを図示している)。この巻取軸40は、例えば公知の巻取軸等を用いて構成されており、図3に示すように、左右方向に沿って設置されている。具体的には、巻取軸40の右端部が駆動側軸受部41を介して後述する駆動側軸受板23に対して回転可能に支持されていると共に、巻取軸40の左端部が従動側軸受部42を介して後述する従動側軸受板26に対して回転可能に支持されている。また、この巻取軸40には開閉体30の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸40を回転させることで、連結スラットを介して開閉体30を開閉移動させることができる。
開閉機50は、開閉体30を開閉移動させるために、巻取軸40を回転駆動させるものであり、操作スイッチやリモコン(いずれも図示せず)を介して操作される。
制御ユニットは、開閉装置1の各部を相互に連動させるものである。この制御ユニットは、開閉機50と配線(図示省略)を介して電気的に接続されており、通信部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。このうち、通信部は、操作スイッチやリモコン、又は外部装置との間で通信するための通信手段である。電源部は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、制御ユニットの各部に供給する電源手段である。制御部は、制御ユニットの各部を制御する制御手段である。記憶部は、制御ユニットの動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
図1に戻り、次に、収納部20の構成の詳細について説明する。実施の形態1では、図1から図4に示すように、収納部20は、上側ケース板21、正面側ケース板22、駆動側軸受板23、駆動側取付板24、駆動側サイドキャップ25、従動側軸受板26、従動側取付板27、及び従動側サイドキャップ28を備えている。なお、上述した「駆動側軸受板23」と「駆動側サイドキャップ25」とを含むもの、及び上述した「従動側軸受板26」と「従動側サイドキャップ28」とを含むものは、特許請求の範囲における「収納手段の側部」に対応する。
図1に戻り、上側ケース板21は、収納部20の収容空間のうち上方側の部分及び建物の屋外側の部分(前側部分)を覆うためのものであり、例えば鋼製の板状体であり、図1、図2に示すように、収納部20の左右方向の略全長にわたって設けられている。また、正面側ケース板22は、収納部20の収容空間のうち建物の屋外側の部分(前側部分)を覆うためのものであり、例えば鋼製の板状体であり、図1、図2に示すように、上側ケース板21よりも下方位置に設けられると共に、収納部20の左右方向の略全長にわたって設けられている。また、上側ケース板21及び正面側ケース板22の内側(又は外側)には、上側ケース板21又は正面側ケース板22から水が浸入することを防止するための図示しない止水部材(例えば、公知の水密材等)が設けられている。
駆動側軸受板23は、収容空間のうち右方側の部分を覆うための側部本体であり、図3に示すように、駆動側取付板24(具体的には、後述する第3駆動側取付側片24c)に対して固定具及び係止構造等によって接続されている。また、この駆動側軸受板23は、例えば鋼製の板状体にて形成されている。具体的には、図3、図6に示すように、収容空間の右側に位置する第1駆動側軸受側片23aと、第1駆動側軸受側片23aの前端部から左右方向の内側に張り出された第2駆動側軸受側片23bと、第1駆動側軸受側片23aの後端部から左右方向の内側に張り出された第3駆動側軸受側片23cと、第1駆動側軸受側片23aの下端部から左右方向の内側に張り出された第4駆動側軸受側片(図示省略)と、第3駆動側軸受側片23cの下端部から上側前方に傾斜して張り出された第5駆動側軸受側片(図示省略)とを備えている。
図3に戻り、駆動側取付板24は、建物の躯体のうち収納部20を支持可能な部材(例えば、右側下地材4b又は柱5)に対して駆動側軸受板23を取り付けるための取付手段であり、図3、図4に示すように、駆動側軸受板23の近傍に設けられており、具体的には、後述する第1駆動側取付側片24aの下側部分が右側下地材4bに対して固定具によって接続されている。また、この駆動側取付板24は、例えば鋼製の板状体にて形成されている。具体的には、図4に示すように、右側下地材4b及び壁3(具体的には、壁3における右側下地材4bよりも上側の部分)と対向する第1駆動側取付側片24aと、第1駆動側取付側片24aの右端部から前方に張り出された第2駆動側取付側片24bと、第1駆動側取付側片24aの下端部から上側前方に傾斜して張り出された第3駆動側取付側片24cであって、駆動側軸受板23を係止可能な第3駆動側取付側片24cとを備えている。このように、第1駆動側取付側片24aの下側部分が右側下地材4bに対して接続されるので、駆動側取付板24を強固に固定できる。また、駆動側取付板24が第2駆動側取付側片24bを備えるので、駆動側取付板24を補強でき、収納部20を設置する際に生じる駆動側取付板24の変形を抑制できる。さらに、収納部20を設置する際に第2駆動側取付側片24bによって収納部20を取付位置までガイドでき、収納部20を設置しやすくなる。
図1に戻り、駆動側サイドキャップ25は、駆動側軸受板23を覆うためのサイドキャップである。この駆動側サイドキャップ25は、例えば樹脂材料にて形成されており、図1、図3、図6に示すように、駆動側軸受板23の略全体を外側から覆うように設けられ、駆動側サイドキャップ本体61、駆動側接続部62、及び駆動側当接部(図示省略)を備えている。
図2に戻り、従動側軸受板26は、収容空間のうち左方側の部分を覆うための側部本体であり、図2、図3に示すように、従動側取付板27に対して固定具及び係止構造等によって接続されている。また、この従動側軸受板26は、駆動側軸受板23の構成と略同様に構成されており、具体的には、図3に示すように、第1従動側軸受側片26a、第2従動側軸受側片26b、第3従動側軸受側片26c、第4従動側軸受側片26d、及び第5従動側軸受側片26eを備えている。
図2に戻り、従動側取付板27は、上記収納部20を支持可能な部材に対して従動側軸受板26を取り付けるための取付手段であり、図2から図4に示すように、従動側軸受板26の近傍に設けられており、具体的には、後述する第1従動側取付側片27aの下側部分が柱5に対して固定具によって接続されている。また、この従動側取付板27は、駆動側取付板24の構成と略同様に構成されており、具体的には、図4に示すように、第1従動側取付側片27a、第2従動側取付側片27b、及び第3従動側取付側片27cを備えている。
図1に戻り、従動側サイドキャップ28は、従動側軸受板26を覆うためのサイドキャップであり、例えば樹脂材料にて形成されており、図1から図3、図6に示すように、従動側軸受板26の略全体を外側から覆うように設けられている。また、この従動側サイドキャップ28は、駆動側サイドキャップ25の構成と略同様に構成されており、具体的には、図5に示すように、第1キャップ本体側片71a、第2キャップ本体側片71b、第3キャップ本体側片71c、及び第4キャップ本体側片71dを備える従動側サイドキャップ本体71と、従動側補強材72aを備えた従動側接続部72と、従動側当接部73とを備えている。
図2に戻り、次に、開閉装置1の水密構造について説明する。この開閉装置1は、収納部20の外側から内側に水が浸入することを防止するための水密構造を備えている。また、この水密構造は、第1水密構造及び第2水密構造を備えている。以下では、これら各水密構造について順次説明する。
最初に、第1水密構造について説明する。実施の形態1では、第1水密構造は、図2、図3、図6に示すように、駆動側止水部材81、従動側止水部材82、及び上側止水部材83を備えている。
駆動側止水部材81は、駆動側隙間81aから水が浸入することを防止するための止水手段であり、従動側止水部材82は、従動側隙間82aから水が浸入することを防止するための止水手段である。ここで、「駆動側隙間81a」とは、壁3又は駆動側取付板24と駆動側サイドキャップ25との相互間の隙間を意味し、実施の形態1では、壁3と駆動側サイドキャップ25との相互間の隙間として説明する。また、「従動側隙間82a」とは、壁3又は従動側取付板27と従動側サイドキャップ28との相互間の隙間を意味し、実施の形態1では、壁3と従動側サイドキャップ28との相互間の隙間として説明する。また、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、従動側止水部材82の構成のみについて説明することとする。
図2に戻り、上側止水部材83は、上側隙間83aから水が浸入することを防止するためのものである。ここで、「上側隙間83a」とは、壁3と上側ケース板21との相互間の隙間を意味する。この上側止水部材83は、例えば公知の湿式の止水部材(一例として、樹脂製のシーリング材)を用いて構成されており、図2、図6に示すように、上側隙間83aに設けられている。
図2に戻り、第2水密構造について説明する。実施の形態1では、第2水密構造は、図2、図3、図5に示すように、駆動側サイドキャップ25に設けられた駆動側カバー部64、駆動側第1規制部(図示省略)、及び駆動側第2規制部(図示省略)と、従動側サイドキャップ28に設けられた従動側カバー部74、従動側第1規制部75、及び従動側第2規制部76とを備えている。
駆動側カバー部64は、駆動側止水部材81を外側から覆うためのカバー手段である。また、従動側カバー部74は、従動側止水部材82を外側から覆うためのカバー手段である。ここで、駆動側カバー部64及び従動側カバー部74の各々の構成は、それぞれ略同一であるので、以下では、従動側カバー部74の構成のみについて説明することとする。
駆動側第1規制部は、駆動側サイドキャップ25における収納部20の幅方向外側(具体的には、右方側)への移動を規制する第1規制手段であり、駆動側第2規制部は、駆動側サイドキャップ25における収納部20の幅方向外側への移動及び収納部20の壁3側とは反対側(具体的には、前方側)への移動を規制する第2規制手段である。また、従動側第1規制部75は、従動側サイドキャップ28における収納部20の幅方向外側(具体的には、左方側)への移動を規制する第1規制手段であり、従動側第2規制部76は、従動側サイドキャップ28における収納部20の幅方向外側への移動及び収納部20の壁3側とは反対側(具体的には、前方側)への移動を規制する第2規制手段である。ここで、駆動側第1規制部及び従動側第1規制部75の各々の構成はそれぞれ略同一であると共に、駆動側第2規制部及び従動側第2規制部76の各々の構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、従動側第1規制部75及び従動側第2規制部76の構成のみについて説明することとする。
次に、このように構成された収納部20の作用について説明する。収納部20の作用は、非挟持状態の作用と、挟持状態の作用とに大別される。
まず、非挟持状態の作用について説明する。上述したように、駆動側止水部材81が駆動側サイドキャップ25に対して接続されていると共に、従動側止水部材82が従動側サイドキャップ28に対して接続されているので、非挟持状態において駆動側止水部材81が駆動側サイドキャップ25から脱落することを防止できると共に、従動側止水部材82が従動側サイドキャップ28から脱落することを防止できる。よって、収納部20を従動側取付板27及び駆動側取付板24に設置する前に駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の取付作業を行うことが可能となる。
次に、挟持状態の作用について説明する。上述したように、駆動側止水部材81が駆動側隙間81aに設けられ、従動側止水部材82が従動側隙間82aに設けられ、且つ上側止水部材83が上側隙間83aに設けられるので、挟持状態において、押圧変形した駆動側止水部材81によって駆動側隙間81aが塞がれ、押圧変形した従動側止水部材82によって従動側隙間82aが塞がれ、且つ上側止水部材83が上側隙間83aに塞がれる。よって、収納部20の外側から内側に水が浸入することを防止できる。
続いて、収納部20の設置方法について説明する。
このように実施の形態1によれば、壁3と収納部20の側部(駆動側サイドキャップ25、従動側サイドキャップ28)との隙間に設けられる駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を備え、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を収納部20の側部に対して接続することにより、非挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82が収納部20の側部から脱落することを防止可能とし、挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって隙間を塞ぐことを可能としたので、非挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82が収納部20の側部から脱落することを防止でき、挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって上記隙間を塞ぐことができる。よって、収納部20を駆動側取付板24及び従動側取付板27に設置する前に駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の取付作業を行うことができ、従来技術(ボックスの左側側部又は右側側部と壁3との相互間の隙間にシーリング材を充填する技術)に比べて、収納部20の設置環境に左右されずに駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を正確に設置することが可能となる。
次に、実施の形態2に係る水密構造について説明する。この実施の形態2は、収納部の側部が、側部本体のみを備える形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態2に係る開閉装置の構成について説明する。実施の形態2に係る開閉装置100は、図10、図11に示すように、実施の形態1に係る開閉装置1とほぼ同様に構成されている。ただし、収納部20の構成の詳細、及び水密構造の構成の詳細については、下記に示す工夫が施されている。
図10に戻り、次に、収納部20の構成の詳細について説明する。実施の形態2においては、図10、図11に示すように、収納部20は、上側ケース板21、正面側ケース板22、駆動側軸受板23、駆動側取付板24、従動側軸受板26、及び従動側取付板27を備えている。なお、これら上側ケース板21、正面側ケース板22、駆動側軸受板23、駆動側取付板24、従動側軸受板26、及び従動側取付板27は、実施の形態1に係る上側ケース板21、正面側ケース板22、駆動側軸受板23、駆動側取付板24、従動側軸受板26、及び従動側取付板27と略同様に構成されているので、その説明を省略する。
図10に戻り、次に、水密構造の構成の詳細について説明する。実施の形態2においては、この水密構造は、第1水密構造を備えており、この第1水密構造は、図10、図11に示すように、駆動側止水部材81、従動側止水部材82、及び上側止水部材83を備えている。なお、上側止水部材83は、実施の形態1に係る上側止水部材83と略同様に構成されているので、その説明を省略する。
続いて、このように構成された収納部20の設置方法について説明する。
このように実施の形態2によれば、駆動側取付板24(又は従動側取付板27)と収納部20の側部(駆動側軸受板23、従動側軸受板26)との隙間に設けられる駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を備え、駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を収納部20の側部に対して接続することにより、非挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82が収納部20の側部から脱落することを防止可能とし、挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって隙間を塞ぐことを可能としたので、非挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82が収納部20の側部から脱落することを防止でき、挟持状態において駆動側止水部材81及び従動側止水部材82によって上記隙間を塞ぐことができる。よって、収納部20を駆動側取付板24及び従動側取付板27に設置する前に駆動側止水部材81及び従動側止水部材82の取付作業を行うことができ、従来技術(ボックスの左側側部又は右側側部と壁3との相互間の隙間にシーリング材を充填する技術)に比べて、収納部20の設置環境に左右されずに駆動側止水部材81及び従動側止水部材82を正確に設置することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態1、2では、収納部20が、駆動側取付板24及び従動側取付板27を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、駆動側取付板24及び従動側取付板27を省略してもよい。この場合には、収納部20の駆動側軸受板23及び従動側軸受板26が、壁3に対して固定具等によって接続されてもよい。
上記実施の形態1では、水密構造が、第2水密構造を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第2水密構造を省略してもよい。この場合には、駆動側サイドキャップ25を駆動側軸受板23に対して固定具のみによって取り付けてよく、従動側サイドキャップ28を従動側軸受板26に対して固定具のみによって取り付けてよい。
上記実施の形態1、2では、従動側止水部材82が、収納部20の側部(従動側サイドキャップ28又は従動側軸受板26)に設けられていると説明したが、これに限らず、壁3又は従動側取付板27に設けられてもよい(なお、駆動側止水部材81についても略同様とする)。
上記実施の形態1、2では、上側止水部材83が、湿式の止水部材であると説明したが、これに限らず、例えば、乾式の止水部材であってもよい。この場合には、収納部20を従動側取付板27及び駆動側取付板24に設置する前に、上側止水部材83を上側ケース板21又は壁3に取り付けてもよい。
上記実施の形態1では、従動側カバー部74が、取付状態において壁3と当接しないように設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、取付状態において壁3と当接するように設けられてもよい(なお、駆動側サイドキャップ25についても略同様とする)。
付記1の水密構造は、建物の壁の開口部の開閉を行う開閉体を備える開閉装置を構成する収納手段であり、前記開閉体を収納するための収納手段を対象とした水密構造であって、前記壁又は前記壁に固定された取付手段であり前記収納手段を前記壁に取り付ける取付手段と前記収納手段の側部との隙間に設けられる止水手段を備え、前記止水手段を前記収納手段の側部、前記壁、又は前記取付手段に対して接続することにより、前記止水手段が前記収納手段の側部と前記壁又は前記取付手段とに挟持されていない非挟持状態において、前記止水手段が前記収納手段の側部、前記壁、又は前記取付手段から脱落することを防止可能とし、前記止水手段が前記収納手段の側部と前記壁又は前記取付手段とに挟持された挟持状態において、前記止水手段によって前記隙間を塞ぐことを可能とした。
付記1に記載の水密構造によれば、壁又は取付手段と収納手段の側部との隙間に設けられる止水手段を備え、止水手段を収納手段の側部、壁、又は取付手段に対して接続することにより、非挟持状態において止水手段が収納手段の側部、壁、又は取付手段から脱落することを防止可能とし、挟持状態において止水手段によって隙間を塞ぐことを可能としたので、非挟持状態において止水手段が収納手段の側部から脱落することを防止でき、挟持状態において止水手段によって上記隙間を塞ぐことができる。よって、収納手段を壁又は取付手段に設置する前に止水手段の取付作業を行うことができ、従来技術(ボックスの左側側部又は右側側部と壁との相互間の隙間にシーリング材を充填する技術)に比べて、収納手段の設置環境に左右されずに止水手段を正確に設置することが可能となる。
2 開口部
3 壁
4a 上側下地材
4b 右側下地材
5 柱
10 枠体
11 ガイドレール
11a レールキャップ
20 収納部
21 上側ケース板
22 正面側ケース板
23 駆動側軸受板
23a 第1駆動側軸受側片
23b 第2駆動側軸受側片
23c 第3駆動側軸受側片
24 駆動側取付板
24a 第1駆動側取付側片
24b 第2駆動側取付側片
24c 第3駆動側取付側片
24d 係合部
25 駆動側サイドキャップ
26 従動側軸受板
26a 第1従動側軸受側片
26b 第2従動側軸受側片
26c 第3従動側軸受側片
26d 第4従動側軸受側片
26e 第5従動側軸受側片
26f 開口部
27 従動側取付板
27a 第1従動側取付側片
27b 第2従動側取付側片
27c 第3従動側取付側片
27d 係合部
28 従動側サイドキャップ
30 開閉体
31 スラット
32 座板
40 巻取軸
41 駆動側軸受部
42 従動側軸受部
50 開閉機
61 駆動側サイドキャップ本体
61a 第1キャップ本体側片
61b 第2キャップ本体側片
61c 第3キャップ本体側片
61d 第4キャップ本体側片
62 駆動側接続部
64 駆動側カバー部
71 従動側サイドキャップ本体
71a 第1キャップ本体側片
71b 第2キャップ本体側片
71c 第3キャップ本体側片
71d 第4キャップ本体側片
72 従動側接続部
72a 従動側補強材
73 従動側当接部
74 従動側カバー部
75 従動側第1規制部
75a 従動側第1係止部
75b 従動側第1被係止部
76 従動側第2規制部
76a 従動側第2係止部
76b 従動側第2被係止部
77a 突出部
77b 爪部
77c 補強部
81 駆動側止水部材
81a 駆動側隙間
82 従動側止水部材
82a 従動側隙間
83 上側止水部材
83a 上側隙間
90 ビット部
100 開閉装置
F 固定具
M 最大巻き径
P 保護材
Claims (9)
- 建物の壁の開口部の開閉を行う開閉体を備える開閉装置を構成する収納手段であり、前記開閉体を収納するための収納手段を対象とした水密構造であって、
前記壁又は前記壁に固定された取付手段であり前記収納手段を前記壁に取り付ける取付手段と前記収納手段の側部との隙間に設けられる止水手段を備え、
前記止水手段を前記収納手段の側部、前記壁、又は前記取付手段に対して接続することにより、前記止水手段が前記収納手段の側部と前記壁又は前記取付手段とに挟持されていない非挟持状態において、前記止水手段が前記収納手段の側部、前記壁、又は前記取付手段から脱落することを防止可能とし、前記止水手段が前記収納手段の側部と前記壁又は前記取付手段とに挟持された挟持状態において、前記止水手段によって前記隙間を塞ぐことを可能とした、
水密構造。 - 前記収納手段の側部を前記壁又は前記取付手段に対して取り付ける際に、前記挟持状態になることに伴って押圧変形した前記止水手段によって前記隙間が塞がれるように、前記止水手段を構成した、
請求項1に記載の水密構造。 - 前記収納手段の側部は、
側部本体と、
前記側部本体を外側から覆うためのサイドキャップと、を備え、
前記止水手段を、前記壁又は前記取付手段と前記サイドキャップとの前記隙間に設けた、
請求項1又は2に記載の水密構造。 - 前記サイドキャップは、
サイドキャップ本体と、
前記サイドキャップ本体の部分のうち前記壁側の端部又はその近傍部分に設けられた接続手段であって、前記止水手段が接続される前記接続手段と、を備え、
前記挟持状態において、前記止水手段を前記接続手段と前記壁とによって挟持可能とした、
請求項3に記載の水密構造。 - 前記サイドキャップは、
前記止水手段を外側から覆うためのカバー手段を備えた、
請求項3又は4に記載の水密構造。 - 前記サイドキャップにおける前記収納手段の幅方向外側への移動を規制する第1規制手段と、
前記第1規制手段よりも前記壁側とは反対側に位置する第2規制手段であって、前記サイドキャップにおける前記収納手段の幅方向外側への移動及び前記収納手段の前記壁側とは反対側への移動を規制する第2規制手段と、を備え、
前記第1規制手段によって前記サイドキャップの移動が規制されている状態において、前記第1規制手段を支点として前記サイドキャップを回動させることで前記第2規制手段によって前記サイドキャップの移動を規制可能となるように、前記第1規制手段及び前記第2規制手段を構成した、
請求項3から5のいずれか一項に記載の水密構造。 - 前記第1規制手段及び前記第2規制手段を、前記側部本体と前記サイドキャップとの相互間に配置した、
請求項6に記載の水密構造。 - 前記第1規制手段は、
前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか一方に設けられた第1係止部と、
前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか他方に設けられた第1被係止部であって、前記第1係止部に係止される第1被係止部と、を備え、
前記第2規制手段は、
前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか一方に設けられた第2係止部と、
前記側部本体又は前記サイドキャップのいずれか他方に設けられた第2被係止部であって、前記第2係止部に係止される第2被係止部と、を備えた、
請求項6又は7に記載の水密構造。 - 前記第1被係止部及び前記第2被係止部は、前記側部本体又は前記サイドキャップに設けられた開口部である、
請求項8に記載の水密構造。
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JP2012087456A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-05-10 | Sanwa Shutter Corp | 外壁取り付けシャッターの防水構造 |
-
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