JPH0960450A - シャッターケースの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付けと防水処理の施工が簡単に行えて多く
の工数を必要とせず、又、メンテナンス性がよいシャッ
ターケースの取付構造を提供する。 【解決手段】 建物の外壁面１ａに設けられた支持金具
２により支持されて固定されるようになされたシャッタ
ーケース１０の取付構造であって、シャッターケース１
０上面の天板１１の外壁面１ａ側の端部の下方に屈曲さ
れて設けられた止水片１２が、シャッターケース１０が
支持金具２に上方より落とし込まれて固定された状態
で、外壁面１ａに固定された止水金具３の上面に張設さ
れた水密材４を押圧し、止水するようになされている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外壁面に設
けられた支持金具により支持されて固定されるシャッタ
ーケースの取付構造であって、特に、外壁面とシャッタ
ーケースの上面の天板との防水構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のシャッターケースの外壁面への取
付構造には、以下のような例があげられる。 １）特開平４−１８２５９３号公報に記載されているよ
うに、シャッターケースの上面の天板の外壁側の端部に
水平部と、その先に立ち上り片を設け、この水平部を上
下に隣接する外壁の間の隙間に挿入するとともに上記立
ち上り片を上側の外壁の裏側下端部に沿って配設したシ
ャッターケースの取付構造。 ２）シャッターケース上面の天板の端部を外壁面へ取付
けて固定し、この固定部の上より、変成シリコン等のコ
ーキング剤により防水処理した構造。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の場合には、シャッターケースの上側となる外壁は、
シャッターケースの取付時に施工する必要があるため、
予め外壁サッシ等を取付けたプレハブ住宅、例えばユニ
ット建物等においては、施工が困難であるなどの制約を
受けるといった問題がある。又、上記後者の場合には、
コーキング剤による防水処理の範囲が広く、施工に多く
の工数を要するといったことや、屋根の軒天井の下、庇
の下にシャッターケースを取付けるような場合には、作
業が困難であるほか、仮にシャッターケースの取付けと
防水処理を先行させて施工したとしても、修理やメンテ
ナンスのためシャッターケースを取り外すことが困難で
あるといった問題が残される。

【０００４】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、その目的とするところは、上
記のこれらの問題を解消し、取付けと防水処理の施工が
簡単に行えて多くの工数を必要とせず、又、メンテナン
ス性がよいシャッターケースの取付構造を提供するもの
である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の本発明の
シャッターケースの取付構造においては、建物の外壁面
に設けられた支持金具により支持されて固定されるよう
になされたシャッターケースの取付構造であって、シャ
ッターケース上面の天板の外壁面側の端部の下方に屈曲
されて設けられた止水片が、シャッターケースが支持金
具に上方より落とし込まれて固定された状態で、外壁面
に固定された止水金具の上面に張設された水密材を押圧
し、止水するようになされていることを特徴とする。

【０００６】又、請求項２記載の本発明のシャッターケ
ースの取付構造においては、建物の外壁面に設けられた
支持金具により支持されて固定されるようになされたシ
ャッターケースの取付構造であって、シャッターケース
上面の天板の外壁面側の端部裏面に設けられた水密材
が、シャッターケースが支持金具に上方より落とし込ま
れて固定された状態で、外壁面に固定された止水金具の
上向きの突出片により押圧され、止水するようになされ
ていることを特徴とする。

【０００７】

【作用】請求項１記載の本発明のシャッターケースの取
付構造においては、シャッターケースが支持金具に上方
より落とし込まれて固定された状態で、シャッターケー
ス上面の天板の外壁面側の端部の下方に屈曲されて設け
られた止水片が、外壁面に固定された止水金具の上面に
張設された水密材を押圧し、止水するようになされてお
り、又、請求項１記載の本発明のシャッターケースの取
付構造においては、シャッターケース上面の天板の外壁
面側の端部裏面に設けられた水密材が、外壁面に固定さ
れた止水金具の上向きの突出片により押圧され、止水す
るようになされているので、多くの工数を必要とせずに
シャッターケースの取付けと防水処理の施工が簡単に行
えて、又、軒下等の狭い場所であっても、着脱が容易に
行えてメンテナンス性が優れたものとすることができ
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に図面
を参照して説明する。図１は、請求項１記載の本発明の
シャッターケースの取付構造の一例を示す側面図であ
る。図１において、シャッターケース１０は、建物の外
壁１の外壁面１ａに沿って取付けられるようになってお
り、内部にシャッター（図示しない）が内蔵されてお
り、取付けられた状態で外壁面１ａ側の下方の空隙１３
より矢視で示すようにシャッターが下方に繰り出される
ようになっている。

【０００９】このシャッターケース１０は、外壁面１ａ
に予め設けられた支持金具２に、２点鎖線の矢視の方向
に上方より落とし込まれて取付けられるようになってい
る。

【００１０】上記シャッターケース１０の上面の天板１
１の外壁面側の端部には、下方ほぼ鉛直方向にに屈曲さ
れた止水片１２が設けられ、この止水片１２の内側に水
密材が貼着されている。又、このシャッターケース１０
の外壁面１ａ側の端部には、上側係止片１４、及び下側
係止片１５が設けられ、支持金具２の上端には上側受部
２ａが、下端には下側受部２ｂが設けられている。

【００１１】シャッターケース１０は、上記支持金具２
の斜め上方より、上側係止片１４を上側受部２ａと外壁
面１ａとの間に落とし込むようにして嵌め込まれ、下側
係止片１５の底面が下側受部２ｂの上面に受け止められ
て固定されるようになっている。

【００１２】上記支持金具２の上方には、断面Ｌ型の止
水金具３が外壁面１ａに水密材３ａを介してビス等によ
り固定されて設けられており、この止水金具３の上面に
断面がほぼ四角形状の水密材４が外壁面１ａに沿って張
設されている。この水密材４としては、ゴム系パッキン
やウレタン樹脂の発泡体等が好適に用いられる。

【００１３】図２は、シャッターケースの取付態様を示
す要部の側面図である。図２において、上記説明の要領
で外壁１の支持金具２にシャッターケース１０が支持金
具２の斜め上方より、降下されながら落とし込まれてゆ
くと、シャッターケース１０の端部の止水片１２の先端
が止水金具３の上面の柔軟性を有する水密材４の内部に
食い込むことになる。これにより、外壁面１ａとシャッ
ターケース１０の天板１１の端部との防水処理が確実に
行われたことになり、シャッターケース１０内への雨水
の浸入を防ぐことができる。

【００１４】従って、シャッターケースの取付けと防水
処理の施工が、上記のように多くの工数を必要とせずに
簡単に行え、又、従来のようなビス固定等と違って、シ
ャッターケースの着脱が簡単に行えるのでメンテナンス
性が優れたものとすることができる。

【００１５】図３は、請求項２記載の本発明のシャッタ
ーケースの取付構造の一例を示す側面図である。図３に
おいて、シャッターケース２０は、建物の外壁１の外壁
面１ａに沿って取付けられるようになっており、内部に
シャッター（図示しない）が内蔵されており、取付けら
れた状態で外壁面１ａ側の下方の空隙２３より矢視で示
すようにシャッターが下方に繰り出されるようになって
いる。

【００１６】このシャッターケース２０は、外壁面１ａ
に予め設けられた支持金具２に、２点鎖線の矢視の方向
に上方より落とし込まれて取付けられるようになってい
る。

【００１７】上記シャッターケース２０の上面の天板２
１の外壁面側の端部の裏面には、断面がほぼ四角形状の
水密材２２がＬ型の取付具２２ａに張着されて設けられ
ている。この水密材２２としては、上記実施例同様に、
ゴム系パッキンやウレタン樹脂の発泡体等が好適に用い
られる。

【００１８】又、このシャッターケース２０の外壁面１
ａ側の端部には、上側係止片２４、及び下側係止片２５
が設けられ、支持金具２の上端には上側受部２ａが、下
端には下側受部２ｂが設けられている。

【００１９】シャッターケース２０は、上記支持金具２
の斜め上方より、上側係止片２４を上側受部２ａに落と
し込むようにして嵌め込まれ、下側係止片２５の底面が
下側受部２ｂの上面に受け止められて固定されるように
なっている。

【００２０】上記支持金具２の上方には、断面Ｌ型の止
水金具５が外壁面１ａに水密材５ａを介してビス等によ
り固定されて設けられており、この止水金具５の上方に
は、上向きの断面Ｌ型の突出片５ｂが延設されている。

【００２１】図４は、シャッターケースの取付態様を示
す要部の側面図である。図４において、上記説明の要領
で外壁１の支持金具２にシャッターケース２０が支持金
具２の斜め上方より、降下されながら落とし込まれてゆ
くと、シャッターケース２０の端部の柔軟性を有する水
密材２２の下面が止水金具５の上方の突出片５ｂに食い
込るれることになる。これにより、外壁面１ａとシャッ
ターケース２０の天板２１の端部との防水処理が確実に
行われたことになり、シャッターケース２０内への雨水
の浸入を防ぐことができる。

【００２２】従って、シャッターケースの取付けと防水
処理の施工が、上記のように多くの工数を必要とせずに
簡単に行え、又、従来のようなビス固定等と違って、シ
ャッターケースの着脱が簡単に行えるのでメンテナンス
性が優れたものとすることができる。

【００２３】

【発明の効果】請求項１記載の本発明のシャッターケー
スの取付構造においては、シャッターケースが支持金具
に上方より落とし込まれて固定された状態で、シャッタ
ーケース上面の天板の外壁面側の端部の下方に屈曲され
て設けられた止水片が、外壁面に固定された止水金具の
上面に張設された水密材を押圧し、止水するようになさ
れており、又、請求項１記載の本発明のシャッターケー
スの取付構造においては、シャッターケース上面の天板
の外壁面側の端部裏面に設けられた水密材が、外壁面に
固定された止水金具の上向きの突出片により押圧され、
止水するようになされているので、多くの工数を必要と
せずにシャッターケースの取付けと防水処理の施工が簡
単に行えて、又、軒下等の狭い場所であっても、着脱が
容易に行えてメンテナンス性が優れたものとすることが
できる。従って、シャッターケースの取付構造として好
適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１記載の本発明のシャッターケースの取
付構造の一例を示す側面図。

【図２】図１のシャッターケースの取付態様を示す要部
の側面図。

【図３】請求項１記載の本発明のシャッターケースの取
付構造の一例を示す側面図。

【図４】図３のシャッターケースの取付態様を示す要部
の側面図。

【符号の説明】

１ 外壁 １ａ 外壁面 ２ 支持金具 ２ａ 上側受部 ２ｂ 下側受部 ３ 止水金具 ３ａ、４、２２、５ａ 水密材 ５ 止水金具 ５ｂ 突出片 １０、２０ シャッターケース １１、２１ 天板 １２ 止水片 １３、２３ 空隙 １４、２４ 上側係止片 １５、２５ 下側係止片 ２２ａ 取付具

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 建物の外壁面に設けられた支持金具によ
   り支持されて固定されるようになされたシャッターケー
   スの取付構造であって、シャッターケース上面の天板の
   外壁面側の端部の下方に屈曲されて設けられた止水片
   が、シャッターケースが支持金具に上方より落とし込ま
   れて固定された状態で、外壁面に固定された止水金具の
   上面に張設された水密材を押圧し、止水するようになさ
   れていることを特徴とするシャッターケースの取付構
   造。
2. 【請求項２】 建物の外壁面に設けられた支持金具によ
   り支持されて固定されるようになされたシャッターケー
   スの取付構造であって、シャッターケース上面の天板の
   外壁面側の端部裏面に設けられた水密材が、シャッター
   ケースが支持金具に上方より落とし込まれて固定された
   状態で、外壁面に固定された止水金具の上向きの突出片
   により押圧され、止水するようになされていることを特
   徴とするシャッターケースの取付構造。