JP7463167B2 - 開閉装置の枠材 - Google Patents

開閉装置の枠材 Download PDF

Info

Publication number
JP7463167B2
JP7463167B2 JP2020062705A JP2020062705A JP7463167B2 JP 7463167 B2 JP7463167 B2 JP 7463167B2 JP 2020062705 A JP2020062705 A JP 2020062705A JP 2020062705 A JP2020062705 A JP 2020062705A JP 7463167 B2 JP7463167 B2 JP 7463167B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame material
connection piece
inside corner
opening
installation target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020062705A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021161688A (ja
Inventor
功 齋藤
健 内倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Shutter Corp
Original Assignee
Sanwa Shutter Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanwa Shutter Corp filed Critical Sanwa Shutter Corp
Priority to JP2020062705A priority Critical patent/JP7463167B2/ja
Publication of JP2021161688A publication Critical patent/JP2021161688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7463167B2 publication Critical patent/JP7463167B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Description

本発明は、開閉装置の枠材に関する。
従来、窓シャッターの枠体を構成する枠材のうち、ガイドレールと接続されるガイドレール下地枠を躯体に取り付ける技術の一つとして、ガイドレール下地枠に設けられ、且つ外側に向けて突出した基辺を躯体に当接させ、この基辺を躯体に対して固定具によって固定する技術が開示されている。
特開2002-364272号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、上述したように、ガイドレール下地枠に設けられ、且つ外側に向けて突出した基辺を躯体に対して固定具によって固定するので、当該固定された固定具が外部に露出することから、ガイドレール下地枠の如き枠材の意匠性が低下するおそれがあった。また、カバー部材で上記固定具を覆うことも考えられるが、当該覆う作業を行われければならず、且つ作業スペースも確保しなければならないことから、枠材の設置性を低下させるおそれがあった。以上のことから、枠材の意匠性及び設置性の観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記従来技術における課題を解決するためのものであって、枠材の意匠性を維持しながら、枠材の設置性を高めることが可能となる、開閉装置の枠材を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の開閉装置の枠材は、建物の開口部に設けられた開閉装置用の枠体を構成する枠材であって、枠材本体と、前記枠材本体に設けられた設置対象側接続片であって、見込方向から見て前記開口部の中央側に向けて張り出されていると共に、設置対象と相互に間隔を隔てて配置される設置対象側接続片を備え、前記設置対象側接続片に設けられた設置対象側挿通孔に挿通した固定具によって前記設置対象側接続片を前記設置対象に対して接続することにより、当該枠材を前記設置対象に設置可能とし、当該枠材は、前記開口部の開閉方向に略沿うように設けられるガイドレール側枠材であって、当該ガイドレール側枠材に取り付けられるガイドレールを介して前記開口部の開閉を行うための開閉体の開閉移動を案内することが可能なガイドレール側枠材であり、前記ガイドレールと前記枠材本体とを接続するガイドレール側接続片であって、見込方向から見て当該ガイドレール側接続片によって前記設置対象側接続片の略全体が覆われるように構成されたガイドレール側接続片をさらに備え、前記ガイドレール側接続片は、前記固定具を前記設置対象側挿通孔に挿通するためのガイドレール側挿通孔と、前記ガイドレール側挿通孔をカバーするためのカバー手段と、を備える。
請求項2に記載の開閉装置の枠材は、請求項1に記載の開閉装置の枠材において、建物の開口部に設けられた開閉装置用の枠体を構成する枠材であって、枠材本体と、前記枠材本体に設けられた設置対象側接続片であって、見込方向から見て前記開口部の中央側に向けて張り出されていると共に、設置対象と相互に間隔を隔てて配置される設置対象側接続片と、前記設置対象側接続片とは別体に形成された補強手段であって、前記設置対象側接続片を補強するための補強手段と、を備え、前記設置対象側接続片に設けられた設置対象側挿通孔に挿通した固定具によって前記設置対象側接続片を前記設置対象に対して接続することにより、当該枠材を前記設置対象に設置可能とし、前記補強手段は、前記設置対象側接続片よりも前記設置対象側の位置において、前記設置対象側接続片の全長にわたって設けられると共に、前記設置対象側接続片に当接するように設けられる第1の補強手段と、前記設置対象側接続片よりも前記設置対象側とは反対側の位置において、前記設置対象側接続片の全長にわたって設けられると共に、前記設置対象側接続片に当接するように設けられる第2の補強手段と、を備える。
請求項3に記載の開閉装置の枠材は、請求項2に記載の開閉装置の枠材において、前記第1の補強手段を、前記枠材本体と、前記設置対象とに当接するように設け、前記第2の補強手段を、前記枠材本体に当接するように設けた。
請求項4に記載の開閉装置の枠材は、請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉装置の枠材において、前記設置対象側接続片を、前記枠材本体における前記設置対象側の部分に配置した。
請求項1に記載の開閉装置の枠材によれば、枠材本体に設けられた設置対象側接続片であって、見込方向から見て開口部の中央側に向けて張り出されていると共に、設置対象と相互に間隔を隔てて配置される設置対象側接続片を備え、設置対象側接続片に設けられた設置対象側挿通孔に挿通した固定具によって設置対象側接続片を設置対象に対して接続することにより、当該枠材を設置対象に設置可能としたので、従来技術(ガイドレール下地枠の基辺を躯体に対して固定具によって固定する技術)に比べて、固定具が外部に露出することを抑制でき、枠材の意匠性を維持できる。また、固定具をカバー部材で覆う作業を省略できると共に、設置対象の近傍に他の部材が設けられている場合でも、設置対象側接続片と他の部材とが接触することを回避できることから、枠材の設置性を高めることができる。
また、ガイドレールと枠材本体とを接続するガイドレール側接続片であって、見込方向から見て当該ガイドレール側接続片によって設置対象側接続片の略全体が覆われるように構成されたガイドレール側接続片を備えるので、ガイドレール側接続片によって見込方向から見て設置対象側接続片が外部に露出することを抑制でき、枠材の意匠性を維持しやすくなる。
また、ガイドレール側接続片が、固定具を設置対象側挿通孔に挿通するためのガイドレール側挿通孔と、ガイドレール側挿通孔をカバーするためのカバー手段と、を備えるので、カバー手段によって見込方向から見てガイドレール側挿通孔が外部に露出することを抑制でき、枠材の意匠性を維持しやすくなる。
請求項2に記載の開閉装置の枠材によれば、枠材本体に設けられた設置対象側接続片であって、見込方向から見て開口部の中央側に向けて張り出されていると共に、設置対象と相互に間隔を隔てて配置される設置対象側接続片を備え、設置対象側接続片に設けられた設置対象側挿通孔に挿通した固定具によって設置対象側接続片を設置対象に対して接続することにより、当該枠材を設置対象に設置可能としたので、従来技術(ガイドレール下地枠の基辺を躯体に対して固定具によって固定する技術)に比べて、固定具が外部に露出することを抑制でき、枠材の意匠性を維持できる。また、固定具をカバー部材で覆う作業を省略できると共に、設置対象の近傍に他の部材が設けられている場合でも、設置対象側接続片と他の部材とが接触することを回避できることから、枠材の設置性を高めることができる。
また、設置対象側接続片とは別体に形成された補強手段であって、設置対象側接続片を補強するための補強手段を備えるので、補強手段によって設置対象側接続片を補強でき、枠材の製造性を維持しながら、枠材の強度を高めることが可能となる。
請求項3に記載の開閉装置の枠材によれば、第1の補強手段を、設置対象側接続片と設置対象とに当接するように設けたので、設置対象側接続片が設置対象側に向けて変形することを抑制でき、設置対象側接続片を効果的に補強できる。
請求項4に記載の開閉装置の枠材によれば、設置対象側接続片を、枠材本体における設置対象側の部分に配置したので、設置対象側接続片を枠材本体における設置対象側とは反対側の部分に設ける場合に比べて、固定具を設置対象の所望の部位に対して正確に取り付けることができ、枠材の設置性を高めやすくなる。
本発明の実施の形態に係る屋外側開閉装置及び屋内側開閉装置を示す正面図である。 図1のA-A矢視断面図である(一部図示省略)。 図1のB-B矢視断面図である。 入隅側枠材を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は(b)のC-C矢視断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る開閉装置の枠材の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられた開閉装置用の枠体を構成する開閉装置の枠材に関するものである。
ここで、「建物」の具体的な構造や種類は任意であるが、例えば、戸建て住宅、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、及び公共施設等を含む概念である。また、「建物の開口部」とは、建物の躯体の一部分(例えば、壁、床、天井等)において出入口や窓を設置するために形成された開口部である。また、「開閉装置」とは、防犯や防火のために、開口部に取り付けられる装置であり、例えば、窓シャッター等の開閉体を電動又は手動で駆動可能な全ての形式のシャッター、扉装置(一例として、開閉扉)、及び窓サッシ等を含む概念である。
また、開閉体の開閉方向については、例えば上下方向、左右方向等が該当する。また、「開閉装置の開閉状態」とは、例えば、「全閉状態」、「全開状態」、及び「半開状態」を含む概念である。このうち、「全閉状態」とは、開閉体によって開口部を全閉した状態であり、実施の形態では、全閉状態における開閉体の位置を「全閉位置」と称する。また、「全開状態」とは、開閉体によって開口部を全開した状態であり、実施の形態では、全開状態における開閉体の位置を「全開位置」と称する。また、「半開状態」とは、開閉体が全閉位置と全開位置との間に位置している状態である。
以下、実施の形態では、開閉装置が、戸建て住宅の如き建物の壁に設けられた左右開閉式且つ電動式の窓シャッターである場合について説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る屋外側開閉装置10(開閉装置)の構成と、屋外側開閉装置10と併設される屋内側開閉装置1の構成と、屋外側開閉装置10が取り付けられる下地枠80の構成とについて説明する。
(構成-屋内側開閉装置)
まず、屋内側開閉装置1の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を屋内側開閉装置1の左右方向又は見付方向(-X方向を屋内側開閉装置1の左方向、+X方向を屋内側開閉装置1の右方向)、図2のY方向を屋内側開閉装置1の前後方向又は見込方向(+Y方向を屋内側開閉装置1の前方向(建物の屋外側の方向)、-Y方向を屋内側開閉装置1の後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を屋内側開閉装置1の上下方向又は見付け方向(+Z方向を屋内側開閉装置1の上方向、-Z方向を屋内側開閉装置1の下方向)と称する。
屋内側開閉装置1は、例えば公知の窓サッシ(一例として、左右開閉式且つ手動式の窓サッシ)を用いて構成されており、図1に示すように、建物の躯体2(具体的には、壁部)に形成された開口部3に設けられている。
なお、屋内側開閉装置1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている(なお、屋外側開閉装置10及び下地枠80を構成する各種部材同士の取付方法についても略同様とする)。
(構成-屋外側開閉装置)
次に、屋外側開閉装置10の構成について説明する。
屋外側開閉装置10は、例えば公知の窓シャッターを用いて構成されており、図1から図3に示すように、屋内側開閉装置1よりも見込方向の外側(図2では、建物の屋外側)に設けられ、屋外側枠体20、収納部40、屋外側開閉体50、巻取軸60、開閉機70、及び制御ユニット(図示省略)を備えている。
(構成-屋外側開閉装置-屋外側枠体)
屋外側枠体20は、開口部3の周縁と対応する位置に設けられる枠体である。この屋外側枠体20は、複数のアルミニウム製(又は鋼製(一例として、スチール製、ステンレス製等))の枠材を固定具等によって相互に組み合わせることによって構成されており、具体的には、図2、図3に示すように、内まぐさ21、屋外側水切板22、入隅側枠材23、及び非入隅側枠材24を含んで構成されている。
(構成-屋外側開閉装置-屋外側枠体-内まぐさ)
内まぐさ21は、開口部3の上方側に位置する枠材であり、図2に示すように、屋内側開閉装置1よりも上方側であって、屋外側開閉体50よりも建物の屋内側に設けられている。
(構成-屋外側開閉装置-屋外側枠体-屋外側水切板)
屋外側水切板22は、開口部3の下方側に位置する枠材であり、図2に示すように、屋内側開閉装置1よりも下方側に設けられている。
(構成-屋外側開閉装置-屋外側枠体-入隅側枠材)
入隅側枠材23は、後述する入隅側ガイドレール30aを介して屋外側開閉体50の開閉移動を案内することが可能なガイドレール側枠材(枠材)である。この入隅側枠材23は、開口部3の入隅側(図3では、左方側)において開口部3の開閉方向に略沿うように設けられており、具体的には、見込方向から見て屋内側開閉装置1の一部と重複するように配置されている。ここで、「開口部3の入隅側」とは、実施の形態では、図3に示すように、躯体2の一部が建物の屋外側に突出している部分2d(いわゆる入隅部分2d)における開口部3側の側面(図3では、右側面)の近傍の位置を意味する。
(構成-屋外側開閉装置-屋外側枠体-非入隅側枠材)
非入隅側枠材24は、後述する非入隅側ガイドレール30bを介して屋外側開閉体50の開閉移動を案内することが可能なガイドレール側枠材である。この非入隅側枠材24は、開口部3の入隅側とは反対側(図3では、右方側)において開口部3の開閉方向に略沿うように設けられており、具体的には、屋内側開閉装置1よりも右方側に設けられている。なお、内まぐさ21、屋外側水切板22、入隅側枠材23、及び非入隅側枠材24の構成の詳細については、後述する。
(構成-屋外側開閉装置-屋外側枠体-ガイドレール)
また、図2、図3に示すように、入隅側枠材23及び非入隅側枠材24の各々には、ガイドレール30が設けられている。
ガイドレール30は、屋外側開閉体50を開口部3の開閉方向(すなわち、上下方向)に沿って移動するように案内するものである。このガイドレール30は、例えば、アルミニウム製(又は鋼製)の長尺状体であり、入隅側枠材23又は非入隅側枠材24の上下方向の略全長にわたって形成されている。そして、このガイドレール30は、入隅側枠材23又は非入隅側枠材24の前面において、当該ガイドレール30の上下方向(長手方向)が入隅側枠材23又は非入隅側枠材24の上下方向(長手方向)に略沿う方向で配置され、入隅側枠材23又は非入隅側枠材24に対して固定具等によって固定されている。また、図2に示すように、ガイドレール30の下端部には、当該下端部を保護するためのレールキャップ30cが設けられている。
なお、以下では、必要に応じて、ガイドレール30のうち、入隅側のガイドレール30aを「入隅側ガイドレール30a」と称し、非入隅側のガイドレール30bを「非入隅側ガイドレール30b」と称し、これら入隅側ガイドレール30a及び非入隅側ガイドレール30bは、それぞれ略同一に構成されているものとする。また、このガイドレール30の構成の詳細については、後述する。
(構成-屋外側開閉装置-収納部)
収納部40は、屋外側開閉装置10の各部を収納するための収納手段である。この収納部40は、鋼製の中空状体であり、図2に示すように、躯体2における開口部3の上端部よりも上方に設置されており、下地枠80(具体的には、後述する上側下地部材81、中間下地部材83、入隅側下地部材84、又は非入隅側下地部材85)に対して固定具等によって固定されている。また、この収納部40の内部には、巻取軸60、開閉機70、及び制御ユニットが収容されていると共に、巻取軸60にて屋外側開閉体50が巻上げられた状態では、屋外側開閉体50の少なくとも一部も、収納部40の内部に収容される。
また、図2に示すように、収納部40を構成するケース板41における下面の建物の屋内側端部と内まぐさ21との相互間には、まぐさ開口25が開口部3の左右方向全長にわたって形成されており、このまぐさ開口25を介して屋外側開閉体50の出し入れが行われる。
(構成-屋外側開閉装置-屋外側開閉体)
屋外側開閉体50は、開口部3の開閉を垂直方向に移動することにより行う開閉体であり、具体的には、巻取軸60によって開閉移動されることで、全開状態、全閉状態、又は半開状態にすることが可能となる。この屋外側開閉体50は、例えば公知のシャッターカーテンを用いて構成されており、具体的には、図2に示すように、複数のスラット51を備えており、各スラット51の上下の両端部に形成された嵌合部52を介して複数のスラット51が相互に嵌合接続されている。
また、この屋外側開閉体50の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール30のコ字状の開放端部を介してガイドレール30の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール30の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール30の外部に脱落しないように規制されている。
また、図2に示すように、この屋外側開閉体50の下端部には、座板53が接続されており、この座板53は、全閉状態において屋外側水切板22と近接し、又は接触するように配置されている。
(構成-屋外側開閉装置-巻取軸)
巻取軸60は、屋外側開閉体50を開閉移動させるためのものである。この巻取軸60は、例えば公知の巻取軸等を用いて構成され、左右方向に沿って設置されている。また、この巻取軸60には屋外側開閉体50の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸60を回転させることで、連結スラットを介して屋外側開閉体50を開閉移動させることができる。
(構成-屋外側開閉装置-開閉機)
開閉機70は、屋外側開閉体50を開閉移動させるために、巻取軸60を回転駆動させるものであり、操作スイッチやリモコン(いずれも図示せず)を介して操作される。
(構成-屋外側開閉装置-制御ユニット)
制御ユニットは、屋外側開閉装置10の各部を相互に連動させるものである。この制御ユニットは、開閉機70と配線(図示省略)を介して電気的に接続されており、通信部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。
このうち、通信部は、操作スイッチやリモコン、又は外部装置との間で通信するための通信手段である。電源部は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、制御ユニットの各部に供給する電源手段である。制御部は、制御ユニットの各部を制御する制御手段である。記憶部は、制御ユニットの動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
(構成-下地枠)
次いで、下地枠80の構成について説明する。
下地枠80は、屋内側開閉装置1及び屋外側開閉装置10の開閉動作を阻害しないように、屋外側開閉装置10における躯体2に対する取り付けを補助するための枠(設置対象)である。この下地枠80は、図2、図3に示すように、屋外側開閉装置10と躯体2との相互間に設けられており、複数のアルミニウム製(又は鋼製)の長尺な中空状の下地部材を固定具等によって相互に組み合わせることによって構成されている。具体的には、上側下地部材81、下側下地部材82、中間下地部材83、入隅側下地部材84、及び非入隅側下地部材85を含んで構成されている。
(構成-下地枠-上側下地部材)
上側下地部材81は、屋外側開閉装置10の上方側に位置する下地部材であり、図2に示すように、屋外側開閉装置10の収納部40の上端部と躯体2との相互間において、当該上側下地部材81の長手方向が左右方向に沿うように設けられていると共に、入隅側下地部材84と交差するように設けられており、躯体2に対して固定具等によって固定されている。
(構成-下地枠-下側下地部材)
下側下地部材82は、屋外側開閉装置10の下方側に位置する下地部材であり、図2に示すように、屋外側開閉装置10の屋外側水切板22と躯体2との相互間において、当該下側下地部材82の長手方向が左右方向に沿うように設けられていると共に、入隅側下地部材84と交差するように設けられており、躯体2(例えば、開口部3の近傍に位置する梁部又は柱部)に対して固定具等によって固定されている。
(構成-下地枠-中間下地部材)
中間下地部材83は、上側下地部材81と下側下地部材82との相互間に位置する下地部材であり、図2に示すように、屋外側開閉装置10の収納部40の下端部と躯体2との相互間において、当該中間下地部材83の長手方向が左右方向に沿うように設けられていると共に、入隅側下地部材84と交差するように設けられており、躯体2(例えば、開口部3の近傍に位置する梁部又は柱部)に対して固定具等によって固定されている。
(構成-下地枠-入隅側下地部材)
入隅側下地部材84は、屋外側開閉装置10の入隅側(図3では、左方側)に位置する下地部材であり、図3に示すように、屋外側開閉装置10の入隅側枠材23と屋内側開閉装置1との相互間(屋外側開閉装置10と屋内側開閉装置1との相互間)において、当該入隅側下地部材84の長手方向が上下方向に沿うように設けられ、躯体2(例えば、開口部3の近傍に位置する梁部又は柱部)に対して固定具等によって固定されている。
また、図3に示すように、入隅側下地部材84の内部に入隅側補強材84aが設けられている。この入隅側補強材84aは、入隅側下地部材84を補強するための部材であり、例えばX-Y平面に沿った断面形状が略U字状である鋼製の板状体にて形成され、入隅側下地部材84の上下方向の全長にわたって設けられていると共に、入隅側下地部材84と当接するように設けられている。
(構成-下地枠-非入隅側下地部材)
非入隅側下地部材85は、屋外側開閉装置10の入隅側とは反対側(図3では、右方側)に位置する下地部材であり、図3に示すように、屋外側開閉装置10の非入隅側枠材24と躯体2との相互間において、当該非入隅側下地部材85の長手方向が上下方向に沿うように設けられており、躯体2(例えば、開口部3の近傍に位置する梁部又は柱部)に対して固定具等によって固定されている。
(構成-屋外側開閉装置-内まぐさの構成の詳細)
次に、内まぐさ21の構成の詳細について説明する。ただし、この内まぐさ21は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態では、図2に示すように、内まぐさ21は、内まぐさ本体21a及び内まぐさ立上片21bを備えている。
(構成-屋外側開閉装置-内まぐさの構成の詳細-内まぐさ本体)
内まぐさ本体21aは、内まぐさ21の基本構造体である。この内まぐさ本体21aは、入隅側枠材23から非入隅側枠材24に至る範囲にわたって形成されており、図2に示すように、躯体2における開口部3の周縁上方から建物の屋外側に向けて張り出すように設けられている。
(構成-屋外側開閉装置-内まぐさの構成の詳細-内まぐさ立上片)
内まぐさ立上片21bは、躯体2における開口部3の周縁部分であって屋外側枠体20を下地枠80(具体的には、中間下地部材83、入隅側下地部材84、及び非入隅側下地部材85)に対して内まぐさ本体21aを固定するための側片である。この内まぐさ立上片21bは、図2に示すように、内まぐさ本体21aにおける建物の屋内側の端部から上方に向けて張り出すように形成されており、下地枠80に対して固定具等によって固定されている。
(構成-屋外側開閉装置-屋外側水切板の構成の詳細)
次に、屋外側水切板22の構成の詳細について説明する。ただし、この屋外側水切板22は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態では、図2に示すように、屋外側水切板22は、水切板本体22a及び水切板立上片22bを備えている。
(構成-屋外側開閉装置-屋外側水切板の構成の詳細-水切板本体)
水切板本体22aは、水切板の基本構造体である。この水切板本体22aは、入隅側枠材23から非入隅側枠材24に至る範囲にわたって形成されており、図2に示すように、躯体2の開口部3の周縁下方から建物の屋外側に向けて張り出すように設けられている。
また、この水切板本体22aにおける建物の屋外側の端部(前端部)には、全閉状態において座板53の一部を建物の屋外側から覆う水切板溝部22cが形成されている。
(構成-屋外側開閉装置-屋外側水切板の構成の詳細-水切板立上片)
水切板立上片22bは、建物の屋内側に水が侵入することを抑制すると共に、且つ下地枠80(具体的には、下側下地部材82、入隅側下地部材84、及び非入隅側下地部材85)に対して水切板本体22aを固定するための側片であり、図2に示すように、水切板本体22aにおける建物の屋内側の端部(後端部)から上方に向けて張り出すように形成されており、下地枠80に対して固定具等によって固定されている。
(構成-屋外側開閉装置-入隅側枠材の構成の詳細)
次に、入隅側枠材23の構成の詳細について説明する。ただし、この入隅側枠材23は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態では、図3に示すように、入隅側枠材23は、入隅側枠材本体23a、第1入隅側接続片23b、第2入隅側接続片23c、及び第3入隅側接続片23dを備えている。
(構成-屋外側開閉装置-入隅側枠材の構成の詳細-入隅側枠材本体)
入隅側枠材本体23aは、入隅側枠材23の基本構造体(枠材本体)であり、内まぐさ21又は屋外側水切板22の入隅側の端部(図3の左端部)において、躯体2の開口部3の周縁から建物の屋外側に向けて張り出すように設けられており、内まぐさ本体21a及び水切板本体22aに対して固定具等によって固定されている。
(構成-屋外側開閉装置-入隅側枠材の構成の詳細-第1入隅側接続片)
第1入隅側接続片23bは、入隅側下地部材84と入隅側枠材23とを接続するための設置対象側接続片であり、図3に示すように、入隅側枠材本体23aに設けられている。
(構成-屋外側開閉装置-入隅側枠材の構成の詳細-第2入隅側接続片)
第2入隅側接続片23cは、入隅側枠材23と入隅側ガイドレール30aとを接続するための側片である。この第2入隅側接続片23cは、図3に示すように、入隅側枠材本体23aの上下方向の略全長にわたって形成されており、入隅側枠材本体23a(図3では、入隅側枠材本体23aにおける建物の屋外側の端部(前端部))から建物の屋外側に向けて張り出すように設けられている。また、この第2入隅側接続片23cの先端部及びその近傍部分は、左右方向の内側に向けて窪んだ凹状に形成されている。
(構成-屋外側開閉装置-入隅側枠材の構成の詳細-第3入隅側接続片)
第3入隅側接続片23dは、入隅側枠材23と入隅側ガイドレール30aとを接続するためのガイドレール側接続片である。この第3入隅側接続片23dは、図3に示すように、入隅側枠材本体23aの上下方向の略全長にわたって形成されており、入隅側枠材本体23a(図3では、入隅側枠材本体23aの部分のうち建物の屋外側の端部(前端部)よりも建物の屋内側に位置する部分)から左右方向の内側に向けて張り出すように設けられている。
また、この第3入隅側接続片23dは、入隅側枠材本体23aよりも左右方向の内側に位置する本体片23eであって、後述する第2ガイドレール接続片33と当接するように設けられた本体片23eと、本体片23eと入隅側枠材本体23aとを連結するための連結片23fとを備えている。
なお、入隅側枠材23の形成方法については任意であるが、実施の形態では、公知の方法により、入隅側枠材本体23a、第1入隅側接続片23b、第2入隅側接続片23c、及び第3入隅側接続片23dを一体に形成している。ただし、これに限らず、例えば、入隅側枠材本体23a、第1入隅側接続片23b、第2入隅側接続片23c、又は第3入隅側接続片23dのいずれかを別体に構成し、当該構成したもの固定具又は溶接等によって固定することにより、形成してもよい。
(構成-屋外側開閉装置-非入隅側枠材の構成の詳細)
次に、非入隅側枠材24の構成の詳細について説明する。ただし、この非入隅側枠材24は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態では、非入隅側枠材24は、入隅側枠材23と略同一に構成されており(すなわち、入隅側枠材23を援用でき)、図3に示すように、非入隅側枠材本体24a、第1非入隅側接続片24b、第2非入隅側接続片24c、及び第3非入隅側接続片24dを備えている。
(構成-屋外側開閉装置-ガイドレールの構成の詳細)
次に、ガイドレール30の構成の詳細について説明する。ただし、このガイドレール30は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。
実施の形態では、図3に示すように、ガイドレール30は、ガイドレール本体31、第1ガイドレール接続片32、第2ガイドレール接続片33、及び防振部材34を備えている。
(構成-屋外側開閉装置-ガイドレールの構成の詳細-ガイドレール本体)
ガイドレール本体31は、屋外側開閉体50の端部(図3では、屋外側開閉体50の左端部又は右端部)を収容するものであり、図3に示すように、本体枠部31a及び外枠部31bを備えている。
本体枠部31aは、ガイドレール本体31の基本構造体であり、X-Y平面に沿った断面形状が略コ字状である板状体にて形成されている。
外枠部31bは、本体枠部31aよりも左右方向の外側に位置する枠部であり、X-Y平面に沿った断面形状が略く字状である板状体にて形成されており、本体枠部31aに接続されている。
(構成-屋外側開閉装置-ガイドレールの構成の詳細-第1ガイドレール接続片)
第1ガイドレール接続片32は、入隅側枠材23又は非入隅側枠材24とガイドレール30とを接続するための側片である。この第1ガイドレール接続片32は、図3に示すように、ガイドレール本体31の上下方向の略全長にわたって形成されており、ガイドレール本体31から建物の屋内側に向けて張り出すように設けられている。具体的には、第1ガイドレール接続片32の先端部が略フック状に形成されており、この先端部が第2入隅側接続片23c(又は第2非入隅側接続片24c)のフック状部分に対して係合されている。
(構成-屋外側開閉装置-ガイドレールの構成の詳細-第2ガイドレール接続片)
第2ガイドレール接続片33は、入隅側枠材23又は非入隅側枠材24とガイドレール30とを接続するための側片である。この第2ガイドレール接続片33は、ガイドレール本体31の上下方向の略全長にわたって形成されており、図3に示すように、第1ガイドレール接続片32よりも左右方向の内側に設けられ、且つガイドレール本体31から建物の屋内側に向けて張り出すように設けられている。そして、この第2ガイドレール接続片33は、第2ガイドレール接続片33に形成された取付孔(図示省略)及び第3入隅側接続片23d(又は第3非入隅側接続片24d)の本体片23eに形成された取付孔(図示省略)を介して第3入隅側接続片23d(又は第3非入隅側接続片24d)に対して固定具によって接続されている。
(構成-屋外側開閉装置-ガイドレールの構成の詳細-防振部材)
防振部材34は、屋外側開閉体50の揺れを抑制するための部材である。この防振部材34は、例えば防振機能及び消音機能を有する公知の防振部材等を用いて構成されており、ガイドレール本体31の上下方向の略全長にわたって形成され、図3に示すように、ガイドレール30の開放側の端部に設けられている。
(構成-入隅側枠材の設置構造)
次に、入隅側枠材23の設置構造について説明する。
入隅側枠材23は、当該入隅側枠材23を入隅側下地部材84に対して設置するための設置構造を備えており、この設置構造の特徴については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
(構成-入隅側枠材の設置構造-第1の特徴)
まず、入隅側枠材23の設置構造の第1の特徴については、図3、図4に示すように、この設置構造は、上記第1入隅側接続片23bに加えて、前側補強部100、後側補強部110、第1入隅側挿通孔120、及び第2入隅側挿通孔130を備えている。
(構成-入隅側枠材の設置構造-第1の特徴-第1入隅側接続片)
第1入隅側接続片23bは、図3、図4に示すように、見込方向から見て入隅側枠材本体23aから開口部3の中央側に向けて(図3では、右方側に向けて)張り出されていると共に、入隅側下地部材84と相互に間隔を隔てて配置されている。
ここで、上記間隔の長さについては任意であるが、実施の形態では、入隅側下地部材84と入隅側枠材23との間に位置する他の部材(例えば、屋外側水切板22の水切板立上片22b、固定具、配線等)と第1入隅側接続片23bとが接触することを回避可能な長さに設定している。例えば、他の部材の前後方向の長さよりも長い長さに設定することが望ましい。
また、第1入隅側接続片23bの具体的な構成については任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している。
すなわち、図4に示すように、第1入隅側接続片23bの正面形状については、略矩形状に設定している。また、第1入隅側接続片23bの左右方向の長さについては、入隅側下地部材84の左右方向の長さよりも短く設定しており、第1入隅側接続片23bの上下方向の長さについては、入隅側枠材本体23aの上下方向の長さよりも短く設定している。
また、第1入隅側接続片23bの設置方法については、図2に示すように、内まぐさ21と屋外側水切板22との相互間において、第1入隅側接続片23bが内まぐさ21及び屋外側水切板22と当接しないように配置している。また、入隅側枠材本体23aにおける入隅側下地部材84側の部分に配置しており、具体的には、入隅側枠材本体23aの後端部の近傍に配置している。このような設置により、内まぐさ21及び屋外側水切板22によって入隅側枠材23の設置が阻害されることを回避できる。また、第1入隅側接続片23bを入隅側枠材本体23aにおける入隅側下地部材84側とは反対側の部分に設ける場合に比べて、後述する枠材用固定具140を入隅側下地部材84の所望の部位に対して正確に取り付けることができ、入隅側枠材23の設置性を高めやすくなる。
(構成-入隅側枠材の設置構造-第1の特徴-前側補強部)
前側補強部100は、第1入隅側接続片23bとは別体に形成された補強手段であって、第1入隅側接続片23bを補強するための補強手段である。この前側補強部100は、例えばX-Y平面に沿った断面形状が略逆L字状である鋼製の板状体であり、第1入隅側接続片23bの上下方向の略全長にわたって形成されている。具体的には、図4に示すように、第1入隅側接続片23b側に位置する第1前側補強片101と、入隅側枠材本体23a側に位置する第2前側補強片102とを備えて構成されている。
また、前側補強部100の設置方法については任意であるが、実施の形態では、図3に示すように、第1入隅側接続片23bよりも入隅側下地部材84側とは反対側(図3では、建物の屋外側)に配置していると共に、第1前側補強片101が第1入隅側接続片23bと当接し、且つ第2前側補強片102が入隅側枠材本体23aと当接するように配置している。そして、第1前側補強片101を、第1入隅側接続片23bに対して固定具等によって固定している。このような設置により、第1入隅側接続片23bが入隅側下地部材84側とは反対側に向けて変形することを抑制でき、第1入隅側接続片23bを効果的に補強できる。
(構成-入隅側枠材の設置構造-第1の特徴-後側補強部)
後側補強部110は、第1入隅側接続片23bとは別体に形成された補強手段であって、第1入隅側接続片23bを補強するための補強手段である。この後側補強部110は、例えばX-Y平面に沿った断面形状が略U字状である鋼製の板状体であり、第1入隅側接続片23bの上下方向の略全長にわたって形成されている。具体的には、図4に示すように、第1入隅側接続片23b側に位置する第1後側補強片111と、入隅側枠材本体23a側に位置する第2後側補強片112と、入隅側枠材本体23a側とは反対側に位置する第3後側補強片113とを備えて構成されている。
また、後側補強部110の設置方法については任意であるが、実施の形態では、第1入隅側接続片23bと入隅側下地部材84とに当接するように設置している。
具体的には、図3に示すように、第1後側補強片111が第1入隅側接続片23bと当接し、且つ第2後側補強片112及び第3後側補強片113が入隅側下地部材84と当接するように配置していると共に、第2後側補強片112が入隅側枠材本体23aと当接するように配置している。そして、第1入隅側接続片23b、第1前側補強片101、及び第1後側補強片111の各々に複数形成された取付孔(図示省略)にそれぞれ挿通された接続用固定具141によって、第1入隅側接続片23bを介して前側補強部100に対して接続している。
このような設置により、第1入隅側接続片23bが入隅側下地部材84側に向けて変形することを抑制でき、第1入隅側接続片23bを効果的に補強できる。
(構成-入隅側枠材の設置構造-第1の特徴-第1入隅側挿通孔)
第1入隅側挿通孔120は、当該第1入隅側挿通孔120に挿通した固定具140(例えば、ネジ等。以下、「枠材用固定具140」と称する。)によって第1入隅側接続片23bを入隅側下地部材84に対して接続することにより、入隅側枠材23を入隅側下地部材84に設置可能とするための貫通孔(設置対象側挿通孔)である。この第1入隅側挿通孔120は、第1入隅側接続片23bに複数設けられており、具体的には、図4に示すように、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って並設されている。
また、この第1入隅側挿通孔120の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、実施の形態では以下の通りに設定している(なお、第2入隅側挿通孔130の具体的な形状及び大きさについても略同様とする)。
すなわち、図4に示すように、第1入隅側挿通孔120の形状については、略円形状に設定している。ただし、これに限らず、略矩形状、略楕円形状等に設定してもよい。また、第1入隅側挿通孔120の径については、枠材用固定具140の本体部分(具体的には、ネジ部分)の径よりも大きく、且つ枠材用固定具140のヘッド部分の径よりも小さく設定している。
(構成-入隅側枠材の設置構造-第1の特徴-第2入隅側挿通孔)
第2入隅側挿通孔130は、当該第2入隅側挿通孔130に挿通した枠材用固定具140によって第1入隅側接続片23bを入隅側下地部材84に対して接続することにより、入隅側枠材23を入隅側下地部材84に設置可能とするための貫通孔(設置対象側挿通孔)である。この第2入隅側挿通孔130は、前側補強部100及び後側補強部110の各々に複数設けられており、具体的には、図4に示すように、第1前側補強片101及び第1後側補強片111の各々において、各第1入隅側挿通孔120と対応するように相互に間隔を隔てて上下方向に沿って並設されている。
このような第1の特徴により、従来技術(ガイドレール下地枠の基辺を躯体2に対して固定具によって固定する技術)に比べて、枠材用固定具140が外部に露出することを抑制でき、入隅側枠材23の意匠性を維持できる。また、枠材用固定具140をカバー部材で覆う作業を省略できると共に、入隅側下地部材84の近傍に上記他の部材が設けられている場合でも、第1入隅側接続片23bと上記他の部材とが接触することを回避できることから、入隅側枠材23の設置性を高めることができる。さらに、前側補強部100及び後側補強部110によって、第1入隅側接続片23bを補強できると共に、入隅側枠材本体23aを補強できる(例えば、外力(例えば、風圧等)によって入隅側枠材本体23aが建物の屋内側に向けて変形することを抑制できる)。よって、入隅側枠材23の製造性を維持しながら、入隅側枠材23の強度を高めることが可能となる。
(構成-入隅側枠材の設置構造-第2の特徴)
図3に戻り、次に、入隅側枠材23の設置構造の第2の特徴については、図3、図4に示すように、この設置構造は、上記第3入隅側接続片23dに加えて、ガイドレール側挿通孔150及び入隅側カバー部160をさらに備えている。
(構成-入隅側枠材の設置構造-第2の特徴-第3入隅側接続片)
第3入隅側接続片23dは、実施の形態では、見込方向から見て当該第3入隅側接続片23dによって第1入隅側接続片23bの略全体が覆われるように構成されている。
具体的には、図4に示すように、第3入隅側接続片23dの左右方向の長さについては、第1入隅側接続片23bの左右方向の長さよりも長く設定していると共に、第3入隅側接続片23dの上下方向の長さについては、第1入隅側接続片23bの上下方向の長さよりも長く設定している。
また、第3入隅側接続片23dの設置方法については、入隅側枠材本体23aにおける第1入隅側接続片23bよりも建物の屋外側の部分から左右方向の内側に向けて張り出すように設けている。
(構成-入隅側枠材の設置構造-第2の特徴-ガイドレール側挿通孔)
ガイドレール側挿通孔150は、枠材用固定具140を第1入隅側挿通孔120に挿通するための貫通孔である。このガイドレール側挿通孔150は、第3入隅側接続片23dに複数設けられており、具体的には、図4(a)に示すように、各第1入隅側挿通孔120と対応するように相互に間隔を隔てて上下方向に沿って並設されている。
また、ガイドレール側挿通孔150の具体的な形状及び大きさについては、入隅側枠材23よりも建物の屋外側から枠材用固定具140をガイドレール側挿通孔150を介して第1入隅側挿通孔120に挿通できる限り任意に設定できるが、実施の形態では以下の通りに設定している。
すなわち、ガイドレール側挿通孔150の形状については、略円形状に設定している。ただし、これに限らず、略矩形状、略楕円形状等に設定してもよい。また、ガイドレール側挿通孔150の径については、枠材用固定具140のヘッド部分の径又は後述する組立用工具の軸部の径よりも大きく設定している。ただし、これに限らず、例えば、枠材用固定具140のヘッド部分の径と略同一に設定してもよい。
(構成-入隅側枠材の設置構造-第2の特徴-入隅側カバー部)
入隅側カバー部160は、ガイドレール側挿通孔150をカバーするためのカバー手段である。この入隅側カバー部160は、例えば公知の固定具用のカバー部材(一例として、着脱自在な樹脂製のカバー部材)を用いて構成されており、図3に示すように、各ガイドレール側挿通孔150にそれぞれ嵌め込まれている。
また、入隅側カバー部160の具体的な形状及び大きさについては任意であるが、例えば、入隅側カバー部160の正面形状については略円形状(又は、略矩形状、略楕円形状)に設定し、入隅側カバー部160の径についてはガイドレール側挿通孔150の径以上の大きさに設定している。
このような第2の特徴により、第3入隅側接続片23dによって見込方向から見て第1入隅側接続片23bが外部に露出することを抑制できると共に、入隅側カバー部160によって見込方向から見て(特に、建物の屋内側から見て)ガイドレール側挿通孔150が外部に露出することを抑制できることから、入隅側枠材23の意匠性を維持しやすくなる。
(構成-入隅側枠材の設置方法)
続いて、入隅側枠材23の設置方法について説明する。
この設置方法は、入隅側枠材23を下地枠80に設置するための方法である。なお、この設置方法の前提としては、屋内側開閉装置1が開口部3に既設されていると共に、下地枠80が躯体2に設置されているものとして説明する。
まず、屋外側開閉装置10が設置される現場(又は工場等)において、公知の方法を用いて、前側補強部100及び後側補強部110を入隅側枠材23に対して取り付ける。
次に、後側補強部110を入隅側下地部材84に当接し、その状態を維持しながら、公知の組立用工具(例えば、電動ドライバ等)を用いて、各ガイドレール側挿通孔150を介して対応する第1入隅側挿通孔120及び第2入隅側挿通孔130に挿通した枠材用固定具140によって、入隅側枠材23を入隅側下地部材84に対して固定する。
その後、入隅側カバー部160を、各ガイドレール側挿通孔150にそれぞれ嵌め込む。これにて、入隅側枠材23の設置が終了する。
このような設置方法により、入隅側枠材23よりも建物の屋外側から枠材用固定具140をガイドレール側挿通孔150を介して第1入隅側挿通孔120に挿通でき、入隅側枠材23の設置作業を効率的に行うことができる。
(構成-非入隅側枠材の設置構造)
図3に戻り、次に、非入隅側枠材24の設置構造について説明する。
非入隅側枠材24は、当該非入隅側枠材24を非入隅側下地部材85に対して設置するための設置構造を備えており、この設置構造の特徴については、図3に示すように、この設置構造は、上記第1非入隅側接続片24bに加えて、非入隅側挿通孔(図示省略)、第1非入隅側カバー部200、及び第2非入隅側カバー部210を備えている。
(構成-非入隅側枠材の設置構造-第1非入隅側接続片)
第1非入隅側接続片24bは、図3に示すように、見込方向から見て非入隅側枠材本体24aから開口部3の中央側とは反対側に向けて(図3では、右方側に向けて)張り出されていると共に、非入隅側下地部材85と当接する配置されている。
(構成-非入隅側枠材の設置構造-非入隅側挿通孔)
非入隅側挿通孔は、当該非入隅側挿通孔に挿通した枠材用固定具140によって第1非入隅側接続片24bを非入隅側下地部材85に対して接続することにより、非入隅側枠材24を非入隅側下地部材85に設置可能とするための貫通孔である。この非入隅側挿通孔は、第1非入隅側接続片24bに複数設けられており、具体的には、相互に間隔を隔てて上下方向に沿って並設されている。
(構成-非入隅側枠材の設置構造-第1非入隅側カバー部)
第1非入隅側カバー部200は、第1非入隅側接続片24bに取り付けられた枠材用固定具140をカバーするためのものである。この第1非入隅側カバー部200は、非入隅側枠材24とは別体に形成されており、図3に示すように、第1非入隅側接続片24bの近傍に設けられ、第1非入隅側カバー片201及び第2非入隅側カバー片202を備えている。
第1非入隅側カバー片201は、枠材用固定具140をカバーする側片である。この第1非入隅側カバー片201は、例えばX-Y平面に沿った断面形状が略L字状であるアルミニウム製(又は、鋼製)の板状体であり、非入隅側枠材24の上下方向の略全長にわたって形成されている。そして、第1非入隅側接続片24bよりも建物の屋外側において第1非入隅側接続片24b全体を略覆うように配置されており、後述する固定具用係止部221に対して係止構造によって着脱自在に係止されている。
第2非入隅側カバー片202は、第1非入隅側カバー片201と一体に形成された側片であって、非入隅側枠材本体24aに複数接続されたカバー用固定具220(例えば、リベット)及び固定具用係止部221を覆うための側片である。この第2非入隅側カバー片202は、例えばX-Y平面に沿った断面形状が略コ字状であるアルミニウム製(又は鋼製)の板状体であり、非入隅側枠材24の上下方向の略全長にわたって形成されている。そして、第1非入隅側カバー片201よりも建物の屋外側においてカバー用固定具220及び固定具用係止部221を略覆うように配置され、カバー用固定具220を介して非入隅側枠材本体24aに接続された固定具用係止部221に対して係止構造によって着脱自在に係止されている。
(構成-非入隅側枠材の設置構造-第2非入隅側カバー部)
第2非入隅側カバー部210は、カバー用固定具220をカバーするためのものである。この第2非入隅側カバー部210は、例えばX-Y平面に沿った断面形状が略L字状であるアルミニウム製(鋼製又は樹脂製)の板状体であり、非入隅側枠材本体24aとは別体に形成され、且つ非入隅側枠材本体24aの上下方向の略全長にわたって形成されており、非入隅側枠材本体24aよりも建物の屋内側においてカバー用固定具220を略覆うように設けられている。
具体的には、図3に示すように、非入隅側枠材本体24aから左右方向の内側に向けて張り出され、且つ相互に間隔を隔てて設けられた一対の非入隅側突出片24eと第2非入隅側カバー部210とによってカバー用固定具220が囲繞されるように配置され、一対の非入隅側突出片24eの一方と当接した状態で一対の非入隅側突出片24eの他方に対して係止構造によって着脱自在に係止されている。
このような特徴により、第1非入隅側カバー部200及び第2非入隅側カバー部210によって枠材用固定具140及び固定具用係止部221が外部に露出することを抑制でき、非入隅側枠材24の意匠性を維持しやすくなる。
(構成-非入隅側枠材の設置方法)
続いて、非入隅側枠材24の設置方法について説明する。なお、この設置方法の前提としては、屋内側開閉装置1が開口部3に既設されていると共に、下地枠80が躯体2に設置されているものとして説明する。
まず、屋外側開閉装置10が設置される現場(又は工場等)において、公知の方法を用いて、第2非入隅側カバー部210、カバー用固定具220、及び固定具用係止部221を非入隅側枠材24に対して取り付ける。
次に、非入隅側枠材24を非入隅側下地部材85に当接し、その状態を維持しながら、公知の組立用工具を用いて、非入隅側挿通孔に挿通した枠材用固定具140によって、非入隅側枠材24を非入隅側下地部材85に対して固定する。
その後、第1非入隅側カバー部200によって枠材用固定具140、カバー用固定具220、及び固定具用係止部221が覆われるように、第1非入隅側カバー部200を固定具用係止部221に対して係止する。これにて、非入隅側枠材24の設置が終了する。
このような設置方法により、第1非入隅側カバー部200及び第2非入隅側カバー部210を簡易に取り付けることができ、非入隅側枠材24の設置作業を効率的に行うことができる。
(効果)
このように実施の形態によれば、入隅側枠材本体23aに設けられた第1入隅側接続片23bであって、見込方向から見て開口部3の中央側に向けて張り出されていると共に、入隅側下地部材84と相互に間隔を隔てて配置される第1入隅側接続片23bを備え、第1入隅側接続片23bに設けられた第1入隅側挿通孔120に挿通した枠材用固定具140によって第1入隅側接続片23bを入隅側下地部材84に対して接続することにより、入隅側枠材23を入隅側下地部材84に設置可能としたので、従来技術(ガイドレール下地枠の基辺を躯体2に対して枠材用固定具140によって固定する技術)に比べて、枠材用固定具140が外部に露出することを抑制でき、入隅側枠材23の意匠性を維持できる。また、枠材用固定具140をカバー部材(例えば、第1非入隅側カバー部200の如きカバー部材等)で覆う作業を省略できると共に、入隅側下地部材84の近傍に他の部材が設けられている場合でも、第1入隅側接続片23bと他の部材とが接触することを回避できることから、入隅側枠材23の設置性を高めることができる。
また、第1入隅側接続片23bを、入隅側枠材本体23aにおける入隅側下地部材84側の部分に配置したので、第1入隅側接続片23bを入隅側枠材本体23aにおける入隅側下地部材84側とは反対側の部分に設ける場合に比べて、枠材用固定具140を入隅側下地部材84の所望の部位に対して正確に取り付けることができ、入隅側枠材23の設置性を高めやすくなる。
また、第1入隅側接続片23bとは別体に形成された前側補強部100及び後側補強部110であって、第1入隅側接続片23bを補強するための前側補強部100及び後側補強部110を備えるので、前側補強部100及び後側補強部110によって第1入隅側接続片23bを補強でき、入隅側枠材23の製造性を維持しながら、入隅側枠材23の強度を高めることが可能となる。
また、前側補強部100及び後側補強部110を、第1入隅側接続片23bと入隅側下地部材84とに当接するように設けたので、第1入隅側接続片23bが入隅側下地部材84側に向けて変形することを抑制でき、第1入隅側接続片23bを効果的に補強できる。
また、ガイドレール30と入隅側枠材本体23aとを接続する第3入隅側接続片23dであって、見込方向から見て当該第3入隅側接続片23dによって第1入隅側接続片23bの略全体が覆われるように構成された第3入隅側接続片23dを備えるので、第3入隅側接続片23dによって見込方向から見て第1入隅側接続片23bが外部に露出することを抑制でき、入隅側枠材23の意匠性を維持しやすくなる。
また、第3入隅側接続片23dが、枠材用固定具140を第1入隅側挿通孔120に挿通するためのガイドレール側挿通孔150と、ガイドレール側挿通孔150をカバーするための入隅側カバー部160と、を備えるので、入隅側カバー部160によって見込方向から見てガイドレール側挿通孔150が外部に露出することを抑制でき、入隅側枠材23の意匠性を維持しやすくなる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(屋外側開閉装置について)
上記実施の形態では、屋外側開閉装置10が、躯体2の入隅部分2dの近傍に配置されていると説明したが、これに限らず、例えば、躯体2の入隅部分2d以外の他の部分に配置されてもよい。
また、上記実施の形態では、屋外側開閉装置10の収納部40の下端部が開口部3の上端部よりも上方に位置するように、当該収納部40が配置されていると説明したが、これに限らず、例えば、収納部40の下端部が開口部3の上端部よりも下方に位置するように、当該収納部40が配置されてもよい。この場合において、下地枠80の具体的な構成については任意であるが、例えば、上側下地部材81、下側下地部材82、入隅側下地部材84、及び非入隅側下地部材85を備えてもよい(すなわち、屋外側開閉装置10の種類や配置状況に応じて、下地枠80の下地部材の設置数を増減させてもよい)。
また、上記実施の形態では、屋外側開閉装置10が、下地枠80を介して躯体2に取り付けられていると説明したが、これに限らない。例えば、屋内側開閉装置1及び屋外側開閉装置10の開閉動作が妨げられない場合(又は屋内側開閉装置1を省略する場合)には、下地枠80を省略して、屋外側開閉装置10が躯体2に取り付けられてもよい(すなわち、屋外側枠体20の設置対象が躯体2となる)。この場合には、屋外側枠体20の各種の枠材は、対応する固定具(例えば、枠材用固定具140等)によって躯体2に対して接続される。
(下地枠について)
上記実施の形態では、下地枠80が、上側下地部材81、下側下地部材82、中間下地部材83、入隅側下地部材84、及び非入隅側下地部材85を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、屋外側開閉装置10を支持できる限り、上側下地部材81、下側下地部材82、中間下地部材83、入隅側下地部材84、及び非入隅側下地部材85のうちの一部の下地部材を省略してもよい。
(入隅側枠材の設置構造について)
上記実施の形態では、入隅側枠材23の設置構造が入隅側枠材23に適用されると説明したが、これに限らず、例えば、入隅側枠材23以外の屋外側枠体20の他の枠材に適用されてもよく、一例として、非入隅側枠材24に適用されてもよい。
また、上記実施の形態では、入隅側枠材23の設置構造が、前側補強部100、後側補強部110、第2入隅側挿通孔130、ガイドレール側挿通孔150、及び入隅側カバー部160を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、前側補強部100、後側補強部110、第2入隅側挿通孔130、ガイドレール側挿通孔150、又は入隅側カバー部160を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、第1入隅側接続片23bが、入隅側枠材本体23aにおける入隅側下地部材84側の部分に配置されていると説明したが、これに限らず、例えば、入隅側枠材本体23aにおける入隅側下地部材84側とは反対側の部分に配置されてもよい。
また、上記実施の形態では、第3入隅側接続片23dが、見込方向から見て当該第3入隅側接続片23dによって第1入隅側接続片23bの略全体が覆われるように構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、見込方向から見て当該第3入隅側接続片23dによって第1入隅側接続片23bの一部のみが覆われるように構成されてもよい。
また、上記実施の形態では、前側補強部100が、第1入隅側接続片23bの上下方向の略全長にわたって形成されていると説明したが、これに限らず、例えば、第1入隅側接続片23bの上下方向の全長の一部のみにわたって形成されてもよい(なお、後側補強部110の構成についても略同様とする)。
また、上記実施の形態では、後側補強部110が、第1入隅側接続片23bと入隅側下地部材84とに当接するように設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、入隅側下地部材84と当接しないように設けられてもよい。
(非入隅側枠材の設置構造について)
上記実施の形態では、非入隅側枠材24の設置構造が、第1非入隅側カバー部200及び第2非入隅側カバー部210を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1非入隅側カバー部200又は第2非入隅側カバー部210を省略してもよい。
(付記)
付記1の開閉装置の枠材は、建物の開口部に設けられた開閉装置用の枠体を構成する枠材であって、枠材本体と、前記枠材本体に設けられた設置対象側接続片であって、見込方向から見て前記開口部の中央側に向けて張り出されていると共に、設置対象と相互に間隔を隔てて配置される設置対象側接続片を備え、前記設置対象側接続片に設けられた設置対象側挿通孔に挿通した固定具によって前記設置対象側接続片を前記設置対象に対して接続することにより、当該枠材を前記設置対象に設置可能とした。
付記2の開閉装置の枠材は、付記1に記載の開閉装置の枠材において、前記設置対象側接続片を、前記枠材本体における前記設置対象側の部分に配置した。
付記3の開閉装置の枠材は、付記1又は2に記載の開閉装置の枠材において、前記設置対象側接続片とは別体に形成された補強手段であって、前記設置対象側接続片を補強するための補強手段を備える。
付記4の開閉装置の枠材は、付記3に記載の開閉装置の枠材において、前記補強手段を、前記設置対象側接続片と前記設置対象とに当接するように設けた。
付記5の開閉装置の枠材は、付記1から4のいずれか一項に記載の開閉装置の枠材において、当該枠材は、前記開口部の開閉方向に略沿うように設けられるガイドレール側枠材であって、当該ガイドレール側枠材に取り付けられるガイドレールを介して前記開口部の開閉を行うための開閉体の開閉移動を案内することが可能なガイドレール側枠材であり、前記ガイドレールと前記枠材本体とを接続するガイドレール側接続片であって、見込方向から見て当該ガイドレール側接続片によって前記設置対象側接続片の略全体が覆われるように構成されたガイドレール側接続片を備える。
付記6の開閉装置の枠材は、付記5に記載の開閉装置の枠材において、前記ガイドレール側接続片は、前記固定具を前記設置対象側挿通孔に挿通するためのガイドレール側挿通孔と、前記ガイドレール側挿通孔をカバーするためのカバー手段と、を備える。
(付記の効果)
付記1に記載の開閉装置の枠材によれば、枠材本体に設けられた設置対象側接続片であって、見込方向から見て開口部の中央側に向けて張り出されていると共に、設置対象と相互に間隔を隔てて配置される設置対象側接続片を備え、設置対象側接続片に設けられた設置対象側挿通孔に挿通した固定具によって設置対象側接続片を設置対象に対して接続することにより、当該枠材を設置対象に設置可能としたので、従来技術(ガイドレール下地枠の基辺を躯体に対して固定具によって固定する技術)に比べて、固定具が外部に露出することを抑制でき、枠材の意匠性を維持できる。また、固定具をカバー部材で覆う作業を省略できると共に、設置対象の近傍に他の部材が設けられている場合でも、設置対象側接続片と他の部材とが接触することを回避できることから、枠材の設置性を高めることができる。
付記2に記載の開閉装置の枠材によれば、設置対象側接続片を、枠材本体における設置対象側の部分に配置したので、設置対象側接続片を枠材本体における設置対象側とは反対側の部分に設ける場合に比べて、固定具を設置対象の所望の部位に対して正確に取り付けることができ、枠材の設置性を高めやすくなる。
付記3に記載の開閉装置の枠材によれば、設置対象側接続片とは別体に形成された補強手段であって、設置対象側接続片を補強するための補強手段を備えるので、補強手段によって設置対象側接続片を補強でき、枠材の製造性を維持しながら、枠材の強度を高めることが可能となる。
付記4に記載の開閉装置の枠材によれば、補強手段を、設置対象側接続片と設置対象とに当接するように設けたので、設置対象側接続片が設置対象側に向けて変形することを抑制でき、設置対象側接続片を効果的に補強できる。
付記5に記載の開閉装置の枠材によれば、ガイドレールと枠材本体とを接続するガイドレール側接続片であって、見込方向から見て当該ガイドレール側接続片によって設置対象側接続片の略全体が覆われるように構成されたガイドレール側接続片を備えるので、ガイドレール側接続片によって見込方向から見て設置対象側接続片が外部に露出することを抑制でき、枠材の意匠性を維持しやすくなる。
付記6に記載の開閉装置の枠材によれば、ガイドレール側接続片が、固定具を設置対象側挿通孔に挿通するためのガイドレール側挿通孔と、ガイドレール側挿通孔をカバーするためのカバー手段と、を備えるので、カバー手段によって見込方向から見てガイドレール側挿通孔が外部に露出することを抑制でき、枠材の意匠性を維持しやすくなる。
1 屋内側開閉装置
2 躯体
2d 入隅部分
3 開口部
10 屋外側開閉装置
20 屋外側枠体
21 内まぐさ
21a 内まぐさ本体
21b 内まぐさ立上片
22 屋外側水切板
22a 水切板本体
22b 水切板立上片
22c 水切板溝部
23 入隅側枠材
23a 入隅側枠材本体
23b 第1入隅側接続片
23c 第2入隅側接続片
23d 第3入隅側接続片
23e 本体片
23f 連結片
24 非入隅側枠材
24a 非入隅側枠材本体
24b 第1非入隅側接続片
24c 第2非入隅側接続片
24d 第3非入隅側接続片
24e 非入隅側突出片
25 まぐさ開口
30 ガイドレール
30a 入隅側ガイドレール
30b 非入隅側ガイドレール
30c レールキャップ
31 ガイドレール本体
31a 本体枠部
31b 外枠部
32 第1ガイドレール接続片
33 第2ガイドレール接続片
34 防振部材
40 収納部
41 ケース板
50 屋外側開閉体
51 スラット
52 嵌合部
53 座板
60 巻取軸
70 開閉機
80 下地枠
81 上側下地部材
82 下側下地部材
83 中間下地部材
84 入隅側下地部材
84a 入隅側補強材
85 非入隅側下地部材
100 前側補強部
101 第1前側補強片
102 第2前側補強片
110 後側補強部
111 第1後側補強片
112 第2後側補強片
113 第3後側補強片
120 第1入隅側挿通孔
130 第2入隅側挿通孔
140 枠材用固定具
141 接続用固定具
150 ガイドレール側挿通孔
160 入隅側カバー部
200 第1非入隅側カバー部
201 第1非入隅側カバー片
202 第2非入隅側カバー片
210 第2非入隅側カバー部
220 カバー用固定具
221 固定具用係止部

Claims (4)

  1. 建物の開口部に設けられた開閉装置用の枠体を構成する枠材であって、
    枠材本体と、
    前記枠材本体に設けられた設置対象側接続片であって、見込方向から見て前記開口部の中央側に向けて張り出されていると共に、設置対象と相互に間隔を隔てて配置される設置対象側接続片を備え、
    前記設置対象側接続片に設けられた設置対象側挿通孔に挿通した固定具によって前記設置対象側接続片を前記設置対象に対して接続することにより、当該枠材を前記設置対象に設置可能とし、
    当該枠材は、前記開口部の開閉方向に略沿うように設けられるガイドレール側枠材であって、当該ガイドレール側枠材に取り付けられるガイドレールを介して前記開口部の開閉を行うための開閉体の開閉移動を案内することが可能なガイドレール側枠材であり、
    前記ガイドレールと前記枠材本体とを接続するガイドレール側接続片であって、見込方向から見て当該ガイドレール側接続片によって前記設置対象側接続片の略全体が覆われるように構成されたガイドレール側接続片をさらに備え、
    前記ガイドレール側接続片は、
    前記固定具を前記設置対象側挿通孔に挿通するためのガイドレール側挿通孔と、
    前記ガイドレール側挿通孔をカバーするためのカバー手段と、を備える、
    開閉装置の枠材。
  2. 建物の開口部に設けられた開閉装置用の枠体を構成する枠材であって、
    枠材本体と、
    前記枠材本体に設けられた設置対象側接続片であって、見込方向から見て前記開口部の中央側に向けて張り出されていると共に、設置対象と相互に間隔を隔てて配置される設置対象側接続片と、
    前記設置対象側接続片とは別体に形成された補強手段であって、前記設置対象側接続片を補強するための補強手段と、を備え、
    前記設置対象側接続片に設けられた設置対象側挿通孔に挿通した固定具によって前記設置対象側接続片を前記設置対象に対して接続することにより、当該枠材を前記設置対象に設置可能とし、
    前記補強手段は、
    前記設置対象側接続片よりも前記設置対象側の位置において、前記設置対象側接続片の全長にわたって設けられると共に、前記設置対象側接続片に当接するように設けられる第1の補強手段と、
    前記設置対象側接続片よりも前記設置対象側とは反対側の位置において、前記設置対象側接続片の全長にわたって設けられると共に、前記設置対象側接続片に当接するように設けられる第2の補強手段と、を備える、
    開閉装置の枠材。
  3. 前記第1の補強手段を、前記枠材本体と、前記設置対象とに当接するように設け、
    前記第2の補強手段を、前記枠材本体に当接するように設けた、
    請求項2に記載の開閉装置の枠材。
  4. 前記設置対象側接続片を、前記枠材本体における前記設置対象側の部分に配置した、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の開閉装置の枠材。
JP2020062705A 2020-03-31 2020-03-31 開閉装置の枠材 Active JP7463167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020062705A JP7463167B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 開閉装置の枠材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020062705A JP7463167B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 開閉装置の枠材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021161688A JP2021161688A (ja) 2021-10-11
JP7463167B2 true JP7463167B2 (ja) 2024-04-08

Family

ID=78004673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020062705A Active JP7463167B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 開閉装置の枠材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7463167B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002213167A (ja) 2001-01-18 2002-07-31 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置のガイドレール構造
JP3159899U (ja) 2010-03-24 2010-06-03 日本ハウジング株式会社 サッシ
JP2018087433A (ja) 2016-11-28 2018-06-07 株式会社Lixil ガイドレール機構
JP2019039205A (ja) 2017-08-24 2019-03-14 株式会社ニチベイ 遮蔽装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002213167A (ja) 2001-01-18 2002-07-31 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置のガイドレール構造
JP3159899U (ja) 2010-03-24 2010-06-03 日本ハウジング株式会社 サッシ
JP2018087433A (ja) 2016-11-28 2018-06-07 株式会社Lixil ガイドレール機構
JP2019039205A (ja) 2017-08-24 2019-03-14 株式会社ニチベイ 遮蔽装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021161688A (ja) 2021-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7463167B2 (ja) 開閉装置の枠材
JP5140535B2 (ja) 建具
JP7463168B2 (ja) 下地枠
JP2018016991A (ja) 下枠および建具
JP2021161692A (ja) 下地枠
JP7455635B2 (ja) ガイドレール側枠材の設置構造、及びその設置方法
JP7394686B2 (ja) 下地部材の仮固定構造
JP4058485B2 (ja) 外壁パネル、その外壁パネルを備えたユニット式建物および外壁パネルへのシャッターケース取り付け方法
JP6296691B2 (ja) 建物の開口部における開口枠構造
JP6885723B2 (ja) シャッター
JP6929197B2 (ja) 開閉装置の枠体
JP2022026928A (ja) 開閉装置
JP6176971B2 (ja) サッシ枠の取付構造
JP7097779B2 (ja) 窓用のシャッター装置
JP6026740B2 (ja) 建具及び建具の取り付け方法
JP7236901B2 (ja) ヒンジクローザの設置構造
JP7232013B2 (ja) 引戸装置の防火構造
JP2019148148A (ja) 室内建具
JP2017043903A (ja) 開閉体収容ケース
JP2021021298A (ja) 建具
JP2024078691A (ja) 開閉体用ガイドレールの構造
JP7010665B2 (ja) 浸水防止構造
JP2020084711A (ja) 水密構造
JP2024054994A (ja) 自動ドア
JP6931988B2 (ja) カバー部材、改装サッシ及び改装サッシの施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200401

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7463167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150