JP3159899U - サッシ - Google Patents

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駿二 馬場
駿二 馬場
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日本ハウジング株式会社
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Abstract

【課題】サッシ枠に上下移動可能な戸車を収容したサッシであっても、戸車の車軸の上下の位置にかかわらずに外部から戸車に注油できるようにして、長期間にわたって円滑に開閉できるようにしたサッシを提供する。【解決手段】サッシ枠3の下部に戸車4を収容したサッシにおいて、サッシ枠3に戸車4へ注油するための注油口17を形成するとともに、昇降する車輪9の車軸10よりも常に上方位置で前記注油口17から車軸10へと連通する注油流路を戸車4に形成することにした。また、前記注油口17をサッシ枠3の室内側に形成するとともに、キャップで被覆することにした。【選択図】図2

Description

本考案は、サッシ枠の下部に戸車を収容したサッシに関するものである。
従来より、引き戸として用いられる窓や網戸などのサッシにおいては、サッシ枠の下部に戸車を収容し、戸車の車輪をレールに載置し、車輪がレール上を滑動することでサッシが円滑に開閉することができるようにしている。
この戸車を収容したサッシでは、サッシ枠やガラスなどの重量を戸車の車軸で支持しなければならず、経時的な変化によって車軸が円滑に回転しなくなり、サッシの開閉に労力を要するようになってしまうおそれがあった。
そのため、従来のサッシでは、外部からサッシに収容した戸車の車軸へと連通する連通孔を形成し、サッシの外部から戸車の車軸に注油できるように構成したものが考案されている(たとえば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3156166号公報
ところが、サッシにおいて、若干の寸法に余裕を持たせて調節できるようにするために、車輪(車軸)を上下に移動できるようにした戸車が広く用いられている。
そのため、従来のサッシの構造では、上下移動する車軸に対していかなる上下位置であっても注油をするといったことが困難となった。
そこで、請求項1に係る本考案では、車輪が昇降可能な戸車をサッシ枠の下部に収容したサッシにおいて、サッシ枠に戸車へ注油するための注油口を形成するとともに、昇降する車輪の車軸よりも常に上方位置で注油口から車軸へと連通する注油流路を戸車に形成することにした。
また、請求項2に係る本考案では、前記請求項1に係る本考案において、前記注油口をサッシ枠の室内側に形成するとともに、キャップで被覆することにした。
そして、本考案では、以下に記載する効果を奏する。
すなわち、本考案では、車輪が昇降可能な戸車をサッシ枠の下部に収容したサッシにおいて、サッシ枠に戸車へ注油するための注油口を形成するとともに、昇降する車輪の車軸よりも常に上方位置で注油口から車軸へと連通する注油流路を戸車に形成することにしているために、車軸がいかなる上下位置にあっても車軸に注油することができ、サッシを長期間にわたって円滑に開閉することができる。
特に、注油口をサッシ枠の室内側に形成するとともに、キャップで被覆することで、注油口からゴミ等が浸入するのを防止することができる。
本考案に係るサッシを示す正面図。 同正面断面図。 同右側面断面図。 同正面断面図(降下状態)。
以下に、本考案に係るサッシの具体的な構成について図面を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、サッシ1は、レール2に設置され、サッシ枠3の下部にレール2に沿って走行する戸車4を収容している。
このサッシ1は、上下の横枠5と左右の縦枠6で形成されるサッシ枠3の内側にガラス7を嵌め込んでおり、下側の横枠5の内部を中空状に形成し、そこに戸車4を収容している。
戸車4は、サッシ1の横枠5に固定する支持体8に車輪9の車軸10を上下方向に向けて位置変更できるように装着している。
すなわち、戸車4は、支持体8を中空状に形成し、支持体8の中空部に平面視コ字状の調節板11を調節ボルト12を介して左右方向に向けて移動可能に取付けている。
また、戸車4は、支持体8の前後側壁に下端から中途部に向けて上下方向に垂直に伸延する外側ガイド13を形成する一方、調節板11の前後側壁に左端から右側に水平に伸延するとともに右上方へ向けて斜めに伸延する内側ガイド14を形成している。
さらに、戸車4は、支持体8の外側ガイド13と調節板11の内側ガイド14とが重なり合って形成される貫通状の孔に車軸10を回転自在に挿入し、車軸10に車輪9を取付けている。
これにより、戸車4は、調節ボルト12を回転させることで、調節ボルト12に螺着した調節板11が左右いずれかに移動し、それに伴って、調節板11の内側ガイド14が支持体8の外側ガイド13に対して左右いずれかに移動し、これにより、支持体8の外側ガイド13と調節板11の内側ガイド14とが重なり合って形成される貫通状の孔が上下いずれかに移動することになり、車軸10とともに車輪9が上下に移動することになる(図4参照。)。
そして、サッシ枠3には、左端面に調節ボルト12を回転させる工具(ドライバー)を挿通させるための挿通孔15を形成し、その挿通孔15をゴム製のキャップ16で被覆している。
本考案に係るサッシ1では、サッシ枠3の横枠5の室内側の下面に円形開口状の注油口17を形成し、注油口17をゴム製のキャップ18で被覆している。この注油口17は、サッシ枠3の内部に収容した戸車4の車軸10に潤滑油を注油するためのものである。
また、本考案に係るサッシ1では、戸車4の支持体8と調節板11とを貫通することで注油口17から車軸10へと連通する注油流路19が昇降する車輪9の車軸10よりも常に上方位置に形成されるようにしている。この注油流路19は、注油口17から注油した潤滑油を戸車4の車軸10へ流動させるためのものである。
すなわち、戸車4は、支持体8の外側ガイド13の上端部の上方側周囲に複数個の外側貫通孔20を適宜間隔をあけて形成する一方、調節板11の内側ガイド14の上方側に複数個の内側貫通孔21を適宜間隔をあけて形成し、車輪9の昇降のために調節板11を左右に移動させてもいずれかの外側貫通孔20又は外側ガイド13と内側貫通孔21とが重なり合って支持体8と調節板11とを貫通する注油流路19が形成されるようにしている。
これにより、サッシ1は、戸車4の車輪9がいかなる上下位置にあっても、注油口17から車軸10が注油流路19を介して連通した状態となっているために、サッシ枠3の外部から注油口17や注油流路19を通して車軸10及び車輪9が露出した状態となっており、サッシ枠3の外部から注油口17を通して車軸10及び車輪9に潤滑油を注油することができる構造となっている。
以上に説明したように、上記サッシ1は、サッシ枠3の下部に戸車4を収容し、サッシ枠3に戸車4へ注油するための注油口17を形成するとともに、昇降する車輪9の車軸10よりも常に上方位置で注油口17から車軸10へと連通する注油流路19を戸車4に形成した構成となっている。
そのため、上記構成のサッシ1では、戸車4の車軸10がいかなる上下位置にあっても車軸10に注油することができ、サッシ1を長期間にわたって円滑に開閉することができる。
また、上記サッシ1は、注油口17をサッシ枠3の室内側に形成するとともに、キャップ18で被覆した構成となっている。
そのため、上記サッシ1では、注油口17からゴミ等が浸入するのを防止することができ、これによってもサッシ1を長期間にわたって円滑に開閉することができる。
1 サッシ 2 レール
3 サッシ枠 4 戸車
5 横枠 6 縦枠
7 ガラス 8 支持体
9 車輪 10 車軸
11 調節板 12 調節ボルト
13 外側ガイド 14 内側ガイド
15 挿通孔 16 キャップ
17 注油口 18 キャップ
19 注油流路 20 外側貫通孔
21 内側貫通孔

Claims (2)

  1. 車輪が昇降可能な戸車をサッシ枠の下部に収容したサッシにおいて、
    サッシ枠に戸車へ注油するための注油口を形成するとともに、昇降する車輪の車軸よりも常に上方位置で前記注油口から車軸へと連通する注油流路を戸車に形成したことを特徴とするサッシ。
  2. 前記注油口をサッシ枠の室内側に形成するとともに、キャップで被覆したことを特徴とする請求項1に記載のサッシ。
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