JP7010665B2 - 浸水防止構造 - Google Patents
浸水防止構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7010665B2 JP7010665B2 JP2017210652A JP2017210652A JP7010665B2 JP 7010665 B2 JP7010665 B2 JP 7010665B2 JP 2017210652 A JP2017210652 A JP 2017210652A JP 2017210652 A JP2017210652 A JP 2017210652A JP 7010665 B2 JP7010665 B2 JP 7010665B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door pocket
- frame
- boundary portion
- opening
- pocket side
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
また、境界部が、上側枠材と戸袋側枠材との境界部である第1境界部、戸袋における開口部側の側部と戸袋側枠材との境界部である第2境界部、又は下側枠材と戸袋側枠材との境界部である第3境界部を含むので、第1境界部、第2境界部、又は第3境界部から水が浸入することを防止でき、第2枠体の止水性を一層向上させることができる。
また、止水手段を、少なくとも第1境界部及び収納手段と建物の躯体との境界部である収納側境界部にわたって連続的に設けたので、雨水等の水が浸水しやすい第1境界部及び収納側境界部から水が浸入することを効果的に防止でき、収納手段及び第2枠体の止水性を向上させることができる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、建物の開口部に設けられた第1枠体と、第1枠体内を水平移動する第1開閉体によって開口部を全開した状態において当該第1開閉体を収納する戸袋と、を備えた第1開閉装置に併設される第2開閉装置を構成する第2枠体であり、開口部に設けられる第2枠体を対象とした浸水防止構造に関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態に係る第2開閉装置に併設される第1開閉装置の構成について説明する。以下の説明では、図1のX方向を第1開閉装置の左右方向又は見付け方向(-X方向を第1開閉装置の左方向、+X方向を第1開閉装置の右方向)、図2のY方向を第1開閉装置の前後方向又は見込み方向(+Y方向を第1開閉装置の前方向(建物の屋外側の方向)、-Y方向を第1開閉装置の後方向(建物の屋内側の方向))、図1のZ方向を第1開閉装置の上下方向又は見付け方向(+Z方向を第1開閉装置の上方向、-Z方向を第1開閉装置の下方向)と称する。図1、図2に示すように、この第1開閉装置1は、例えば公知の雨戸を用いて構成され、概略的に、第1枠体10、扉体20、及び戸袋30を備えており、第1枠体10の内部において扉体20を左右方向(水平方向)にスライド移動させることで、扉体20によって建物の壁2の開口部3を開閉することができる。ただし、第1開閉装置1に関する特記しない構成については、従来と同様であるものとして説明を省略する。なお、第1開閉装置1を構成する各種部材同士の取付方法(又は接続方法)については任意であるが、例えば、取付側の部材又は取付相手側の部材に形成された取付孔(例えば、リベット孔、ネジ孔、ビス孔等)を介して、取付側の部材を取付相手側の部材に対して固定具(例えば、リベット、取付ネジ、ビス等)、溶接、接着剤、両面テープ等によって取り付ける(又は接続する)方法が採用されている。
第1枠体10は、開口部3の周縁に設置されるものである。この第1枠体10は、窓よりも建物の屋外側に設けられており、図2、図3に示すように、開口部3の上方側に位置する上側横枠11(上側枠材)と、開口部3の下方側に位置する下側横枠12(下側枠材)と、開口部3の戸袋30側とは反対側(図3では、開口部3の右側)に位置する右側縦枠13とを備えている。また、これら上側横枠11、下側横枠12、及び右側縦枠13は、建物の躯体のうち開口部3の周縁部分であって第1枠体10を支持可能な周縁部分(例えば、躯体の柱、躯体の壁、躯体の壁の下地等)に対して公知の方法でそれぞれ直接的に固定されている。また、図2に示すように、上側横枠11の下面及び下側横枠12の上面の各々には、扉体20を左右方向(水平方向)にスライド移動させるためのレール部14が設けられている。また、図2に示すように、上側横枠11と建物の壁2との境界部及び下側横枠12と建物の壁2との境界部には、上記境界部から水が浸入することを防止するための第1枠体側止水部材15(一例として、コーキング材又は水密材)が設けられている。
扉体20は、開口部3を開閉するための第1開閉体である。この扉体20は、例えば公知の雨戸用扉パネル(一例として、戸車付きの扉パネル)等を用いて構成されており、第1枠体10から戸袋30に至る範囲にわたってスライド移動可能に設けられている。
図1に戻り、戸袋30は、扉体20によって開口部3を全開した状態において扉体20を収納するものである。図1から図4に示すように、この戸袋30は、第1枠体10に隣接する位置(図1では、第1枠体10よりも左側の位置)に設置されており、戸袋枠体31、戸袋鏡板32、及び戸袋妻板33を備えている。
図1に戻り、次に、実施の形態に係る枠体が適用された第2開閉装置100の構成について説明する。この第2開閉装置100は、概略的に、第2枠体110、シャッター収納部120、シャッターカーテン130、巻取軸140、開閉機150、及び制御ユニット(図示省略)を備えている。
第2枠体110は、開口部3の周縁に設置される枠体である。この第2枠体110は、複数のアルミニウム製(又は鋼製(一例として、スチール製、ステンレス製等))の枠材を相互に組み合わせることによって構成されており、図1、図2に示すように、内まぐさ111、水切り板113、戸袋側枠材114、及び戸袋反対側枠材115を含んで構成されている。
図1に戻り、シャッター収納部120は、シャッターの各部を収納するためのシャッター収納手段である。このシャッター収納部120は、鋼製の中空状体であり、図1、図2に示すように、建物の壁2における開口部3の上端部よりも上方に設置されている。また、このシャッター収納部120の内部には、巻取軸140、開閉機150、及び制御ユニットが収容されていると共に、巻取軸140にてシャッターカーテン130が巻上げられた状態では、シャッターカーテン130の少なくとも一部も、シャッター収納部120の内部に収容される。なお、シャッター収納部120の構成の詳細については後述する。
シャッターカーテン130は、開口部3の開閉を垂直方向に移動することにより行う第2開閉体であり、具体的には、巻取軸140によって開閉移動されることで、開口部3を全開した状態(以下、「全開状態」と称する)、開口部3を全閉した状態(以下、「全閉状態」と称する)、あるいは全閉状態とも全開状態とも異なる状態(以下、「半開状態」と称する)にする。このシャッターカーテン130は、図1、図2に示すように、複数のスラット131aを備えており、各スラット131aの上下の両端部に形成された嵌合部131bを介して複数のスラット131aが相互に嵌合接続されている。また、このシャッターカーテン130の左右方向の両端部の各々は、ガイドレール170のコ字状の開放端部を介してガイドレール170の内部に挿入されており、上下方向においてはガイドレール170の内部をスライド移動可能であり、かつ、前後方向においてはガイドレール170の外部に脱落しないように規制されている。また、図1から図4に示すように、このシャッターカーテン130の下端部には、座板132が接続されており、この座板132は、全閉状態において水切り板113と近接し、又は接触するように配置されている。
図2に戻り、巻取軸140は、シャッターカーテン130を開閉移動させるためのものである。この巻取軸140は、例えば公知の巻取軸等を用いて構成され、左右方向に沿って設置されている。具体的には、図2、図5に示すように、巻取軸140の右端部が駆動側軸受部141を介して後述する駆動側軸受板122に対して回転可能に支持されていると共に、巻取軸140の左端部が従動側軸受部142を介して後述する従動側軸受板125に対して回転可能に支持されている。また、この巻取軸140にはシャッターカーテン130の上端に連結された連結スラット(図示省略)が接続されており、この巻取軸140を回転させることで、連結スラットを介してシャッターカーテン130を開閉移動させることができる。
開閉機150は、シャッターカーテン130を開閉移動させるために、巻取軸140を回転駆動させるものであり、操作スイッチやリモコン(いずれも図示せず)を介して操作される。
制御ユニットは、第2開閉装置100の各部を相互に連動させるものである。この制御ユニットは、開閉機150と配線(図示省略)を介して電気的に接続されており、通信部、電源部、制御部、及び記憶部を備えている(いずれも図示省略)。通信部は、操作スイッチやリモコン、又は外部装置との間で通信するための通信手段である。電源部は、図示しない商用電源又は電池(例えば、バッテリ等)から供給された電力を、制御ユニットの各部に供給する電源手段である。制御部は、制御ユニットの各部を制御する制御手段である。記憶部は、制御ユニットの動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。
図2に戻り、次に、第2枠体110の内まぐさ111の構成の詳細について説明する。実施の形態では、図2に示すように、内まぐさ111は、内まぐさ本体111a及び立上片111bを備えている。このうち、内まぐさ本体111aは、内まぐさ111の基本構造体である。この内まぐさ本体111aは、戸袋側枠材114から戸袋反対側枠材115に至る範囲にわたって形成されており、図2に示すように、建物の壁2の開口部3の周縁上方から建物の屋外側に向けて張り出すように設けられている。また、立上片111bは、建物の躯体のうち開口部3の周縁部分であって第2枠体110を支持可能な周縁部分(例えば、躯体の柱、躯体の壁、躯体の壁の下地、躯体の天井等)に対して内まぐさ本体111aを固定するための側片である。この立上片111bは、図2に示すように、内まぐさ本体111aにおける建物の屋内側の端部から上方に向けて張り出すように形成されており、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分に対して固定具等によって直接的に固定されている。
次に、第2枠体110の水切り板113の構成の詳細について説明する。実施の形態では、図2に示すように、水切り板113は、水切り板本体113a及び立上片113bを備えている。このうち、水切り板本体113aは、水切り板113の基本構造体である。この水切り板本体113aは、戸袋側枠材114から戸袋反対側枠材115に至る範囲にわたって形成されており、図2に示すように、建物の壁2の開口部3の周縁下方から建物の屋外側に向けて張り出すように設けられている。また、図2に示すように、この水切り板本体113aにおける建物の屋外側の端部(前端部)には、全閉状態において座板132を建物の屋外側から覆う溝部113dが形成されている。また、立上片113bは、建物の屋内側に水が侵入することを抑制すると共に、且つ上記第2枠体110を支持可能な周縁部分に対して水切り板本体113aを固定するための側片であり、図2に示すように、水切り板本体113aにおける建物の屋内側の端部(後端部)から上方に向けて張り出すように形成されており、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分に対して固定具等によって直接的に固定されている。
次に、第2枠体110の戸袋側枠材114の構成の詳細について説明する。ただし、この戸袋側枠材114は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。実施の形態では、図2から図4、図6、図7に示すように、戸袋側枠材114は、枠材本体114a、第1枠材側接続片114b、及び第2枠材側接続片114cを備えている。
図3に戻り、次に、第2枠体110の戸袋反対側枠材115の構成の詳細について説明する。実施の形態では、図3に示すように、戸袋反対側枠材115は、枠材本体115a、第1枠材側接続片115b、第2枠材側接続片115c、及び枠材側取付片115dを備えている。このうち、枠材本体115a、第1枠材側接続片115b、及び第2枠材側接続片115cは、戸袋側枠材114の第1枠材側接続片114b及び第2枠材側接続片114cと略同一に構成されているので、以下では、その説明を省略する。また、枠材側取付片115dは、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分に対して戸袋反対側枠材115を取り付けるための側片である。この枠材側取付片115dは、図3に示すように、枠材本体115aにおける建物の屋内側の端部(前端部)から左右方向の外側に向けて張り出すように設けられており、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分に対して枠材側取付片115dに形成された取付孔(図示省略)を介して固定具115eによって固定されている。
次に、第2枠体110の戸袋側補強材160の構成の詳細について説明する。ただし、この戸袋側補強材160は、特記する場合を除いて、任意の形状、方法、及び材質で製造することができる。戸袋側補強材160は、図3、図4、図6、図8から図10に示すように、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、及び第3戸袋側補強材163を備えている。
第1戸袋側補強材161は、戸袋側枠材114の上側部分に位置するものであり、図6、図8に示すように、第1戸袋側補強材本体161a及び第1取付部161bを備えている。
図3に戻り、第2戸袋側補強材162は、戸袋側枠材114の下側部分に位置するものであり、図3、図4、図6、図9に示すように、第2戸袋側補強材本体162a及び第2取付部162bを備えている。
図3に戻り、第3戸袋側補強材163は、戸袋側枠材114の上側部分と下側部分との中間部分に位置するものである。この第3戸袋側補強材163は、図3、図4、図6、図10に示すように、X-Y平面に沿った断面形状が建物の屋外側に向けて開放された略コ字状となるように形成された板状体であり、枠材本体114aの上下方向の略全長にわたって形成されており、具体的には、第1補強材側片163a、第2補強材側片163b、及び第3補強材側片163cを備えている。
図2に戻り、次に、第2枠体110のガイドレール170の構成の詳細について説明する。実施の形態では、図2から図4に示すように、ガイドレール170は、ガイドレール本体171、第1ガイドレール側接続片172、第2ガイドレール側接続片173、及び防振部材174を備えている。
図2に戻り、次に、シャッター収納部120の構成の詳細について説明する。実施の形態では、図2、図5、図12に示すように、シャッター収納部120は、ケース板121、駆動側軸受板122、駆動側取付板123、駆動側サイドキャップ124、従動側軸受板125、従動側取付板126、及び従動側サイドキャップ127を備えている。
図2に戻り、次に、戸袋側枠材114の取付構造について説明する。第1開閉装置1に対して第2開閉装置100を後付けで併設される場合に、第2枠体110の戸袋側枠材114を取り付けるための取付構造の特徴については、実施の形態では、以下に示す通りとなる。
まず、取付構造の第1の特徴については、戸袋側枠材114は、建物の躯体(具体的には、上記第2枠体110を支持可能な周縁部分)に対して直接固定されることなく、建物の躯体に対して直接固定されている内まぐさ111又は水切り板113の少なくともいずれか一方に対して固定されている。具体的には、図2から図4に示すように、戸袋側枠材114は、建物の躯体に対して直接固定されている内まぐさ111及び水切り板113に対して直接固定されている。ここで、この戸袋側枠材114の具体的な固定方法については任意であるが、例えば、図2から図4に示すように、戸袋側枠材114を、第1戸袋側補強材161の第1補強材側片161cに形成された図8(c)の取付孔161i、枠材本体114aに形成された図7(c)の取付孔114l、及び内まぐさ本体111aに形成された図2の取付孔111cを介して内まぐさ本体111aに対して固定具によって固定している。そしてさらに、第2戸袋側補強材162の第1補強材側片162cに形成された図9(c)の取付孔162h、枠材本体114aに形成された図7(c)の取付孔114m、及び水切り板本体113aに形成された図2の取付孔113cを介して水切り板本体113aに対して固定具によって固定している。これにより、従来技術(戸袋側枠材114を建物の躯体に対して直接取り付ける技術)に比べて、開口部3の近傍に建物の躯体が存在しない場合に、戸袋側枠材114が外部に露出することを抑制しながら戸袋側枠材114を強固に固定でき、第2枠体110の意匠性を維持しながら戸袋側枠材114の設置安定化を図ることが可能となる。また、第1戸袋側補強材161を内まぐさ本体111aに戸袋側枠材114と共締めできると共に、第2戸袋側補強材162を水切り板本体113aに戸袋側枠材114と共締めできるので、戸袋側補強材160を戸袋側枠材114に対して一層強固に固定できる。
図3に戻り、次に、取付構造の第2の特徴については、図3、図4に示すように、戸袋側枠材114は、戸袋30(図3では、戸袋妻板33)と当接しないように戸袋30に対して隙間50(以下、「戸袋側隙間50」と称する)を隔てて配置されている。ここで、戸袋側隙間50の長さについては任意であるが、例えば、シャッターカーテン130の開閉移動に支障が生じない程度の長さに設定されている。一例として、戸袋側隙間50のうち戸袋側枠材114(具体的には、戸袋側枠材114の建物の屋外側の部分(前側部分))と戸袋妻板33との隙間については、約15mm程度に設定されている。これにより、戸袋側枠材114を戸袋30と当接するように配置した場合に比べて、戸袋30の構成(例えば、戸袋妻板33の側面形状等)に起因して戸袋側枠材114を安定して設置できなくなることを回避でき、戸袋側枠材114の設置性を維持することが可能となる。
図2に戻り、次に、取付構造の第3の特徴については、図2から図4に示すように、第2枠体110には、接続部180が設けられている。接続部180は、戸袋側枠材114(具体的には、戸袋側枠材114の中間部分)と戸袋30(具体的には、戸袋妻板33)とを接続するための接続手段(第1接続手段)である。この接続部180は、X-Y平面に沿った断面形状が略逆L字状に形成され、且つ接続部180の上下方向の長さが戸袋側枠材114の上下方向の長さよりも短く形成された鋼製の板状体であり、具体的には、図2から図4、図11に示すように、戸袋30側に位置する第1接続側片181と、第1接続側片181よりも戸袋30側とは反対側に位置する第2接続側片182とを備えている。
次に、第2枠体110(具体的には、戸袋側枠材114)の浸水防止構造について説明する。図3、図4、図12、図14、図15に示すように、第1枠体10又は戸袋30と第2枠体110(戸袋側枠材114)との境界部200から水が浸入することを防止するための浸水防止構造として、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230が設けられている。
第1戸袋側止水部材210は、第1境界部201から水が浸入することを防止するための止水手段であり、図12、図14に示すように、水密材211及びコーキング材212を備えている。
図3に戻り、第2戸袋側止水部材220は、第2境界部202から水が浸入することを防止するための止水手段であり、図3、図4、図12に示すように、水密材221及びコーキング材222を備えている。このうち、水密材221は、図3、図4、図12に示すように、第2境界部202の全長にわたって設けられており、図6に示すように、第3戸袋側補強材163の第1補強材側片163aに対して接着剤等によって取り付けられている。また、コーキング材222は、図3、図4、図12に示すように、第2境界部202の全長にわたって設けられていると共に、水密材221よりも外側(図12では、建物の屋外側)に設けられている。
第3戸袋側止水部材230は、第3境界部203から水が浸入することを防止するための止水手段であり、図12、図15に示すように、水密材231及びコーキング材232を備えている。このうち、水密材231は、図12、図15に示すように、第3境界部203の全長にわたって設けられており、図6に示すように、第2戸袋側補強材162の第2取付部162bに対して接着剤等によって取り付けられている。また、コーキング材232は、図12、図15に示すように、第3境界部203の全長にわたって設けられていると共に、水密材231よりも外側(図15では、左側)に設けられている。
次に、このように構成された第2枠体110の作用について説明する。
続いて、第2枠体110の設置方法について説明する。
このように実施の形態によれば、第1枠体10又は戸袋30と第2枠体110との境界部に設けられた止水手段であって、境界部200から水が浸入することを防止するための止水手段を備えたので、第1枠体10又は戸袋30と第2枠体110との相互間の境界部から水が浸入することを防止でき、第2枠体110の止水性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態では、第1開閉装置1が、扉体20を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、扉体20を省略してもよい。
上記実施の形態では、第2開閉装置100が、電動式の窓シャッターであると説明したが、これに限らず、例えば、手動式の窓シャッター、軽量シャッター、ロールスクリーン装置、防煙垂れ幕等であってもよい。
上記実施の形態では、戸袋側枠材114を、従動側取付板126とは別体に形成したと説明したが、これに限らず、例えば、戸袋側枠材114を、従動側取付板126と一体形成してもよい。
上記実施の形態では、戸袋側補強材160が、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、及び第3戸袋側補強材163を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1戸袋側補強材161、第2戸袋側補強材162、又は第3戸袋側補強材163の少なくともいずれか1つを省略してもよい。
上記実施の形態では、戸袋側枠材114が、建物の躯体に対して直接固定されている内まぐさ111及び水切り板113に対して直接固定されていると説明したが、これに限らず、例えば、戸袋側枠材114は、建物の躯体に対して直接固定されている内まぐさ111又は水切り板113のいずれか一方のみに対して直接固定されてもよい。あるいは、建物の躯体に対して直接固定されてもよい。
上記実施の形態では、第2枠体110に複数の接続部180が設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、第2枠体110の耐久性が確保できている場合には、1つの接続部180のみが設けられてもよく、あるいは、複数の接続部180を省略してもよい。
上記実施の形態では、戸袋側補強材160が、第1取付部161b、第2取付部162b、及び第1補強材側片163aを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1取付部161b、第2取付部162b、又は第1補強材側片163aの少なくともいずれか1つを省略してもよい。
上記実施の形態では、浸水防止構造が、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、及び第3戸袋側止水部材230を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第1戸袋側止水部材210、第2戸袋側止水部材220、又は第3戸袋側止水部材230のいずれか1つ又は2つを省略してもよい。
付記1の浸水防止構造は、建物の開口部に設けられた第1枠体と、前記第1枠体内を水平移動する第1開閉体によって前記開口部を全開した状態において当該第1開閉体を収納する戸袋と、を備えた第1開閉装置に併設される第2開閉装置を構成する第2枠体であり、前記開口部に設けられる第2枠体を対象とした浸水防止構造であって、前記第1枠体又は前記戸袋と前記第2枠体との境界部に設けられた止水手段であって、前記境界部から水が浸入することを防止するための止水手段を備えた。
付記1に記載の浸水防止構造によれば、第1枠体又は戸袋と第2枠体との境界部に設けられた止水手段であって、境界部から水が浸入することを防止するための止水手段を備えたので、第1枠体又は戸袋と第2枠体との相互間の境界部から水が浸入することを防止でき、第2枠体の止水性を向上させることができる。
2 壁
3 開口部
10 第1枠体
11 上側横枠
12 下側横枠
13 右側縦枠
14 レール部
15 第1枠体側止水部材
20 扉体
30 戸袋
31 戸袋枠体
31a 上側横枠材
31b 下側横枠材
31c 戸先側縦枠材
31d 戸尻側縦枠材
31e 出入口
32 戸袋鏡板
33 戸袋妻板
50 戸袋側隙間
100 第2開閉装置
110 第2枠体
111 内まぐさ
111a 内まぐさ本体
111b 立上片
111c 取付孔
113 水切り板
113a 水切り板本体
113b 立上片
113c 取付孔
113d 溝部
114 戸袋側枠材
114a 枠材本体
114b 第1枠材側接続片
114c 第2枠材側接続片
114d 切欠部
114e 本体片
114f 連結片
114h 取付孔
114k 取付孔
114l 取付孔
114m 取付孔
114n 取付孔
115 戸袋反対側枠材
115a 枠材本体
115b 第1枠材側接続片
115c 第2枠材側接続片
115d 枠材側取付片
115e 固定具
116 まぐさ開口
120 シャッター収納部
121 ケース板
121a 第1収容側止水部材
122 駆動側軸受板
123 駆動側取付板
124 駆動側サイドキャップ
124a 第2収容側止水部材
124b 固定具
125 従動側軸受板
126 従動側取付板
126a 係止部
126b 取付部
126c 取付孔
126d 取付孔
126e 取付孔
126f 固定具
127 従動側サイドキャップ
127a 第3収容側止水部材
130 シャッターカーテン
131a スラット
131b 嵌合部
132 座板
140 巻取軸
141 駆動側軸受部
142 従動側軸受部
150 開閉機
160 戸袋側補強材
161 第1戸袋側補強材
161a 第1戸袋側補強材本体
161b 第1取付部
161c 第1補強材側片
161d 第2補強材側片
161e 第1切欠部
161f 見込面
161h 取付孔
161i 取付孔
162 第2戸袋側補強材
162a 第2戸袋側補強材本体
162b 第2取付部
162c 第1補強材側片
162d 第2補強材側片
162e 第2切欠部
162f 見込面
162g 取付孔
162h 取付孔
163 第3戸袋側補強材
163a 第1補強材側片
163b 第2補強材側片
163c 第3補強材側片
163d 第3上側切欠部
163e 第3下側切欠部
163f 見込面
163g 取付孔
163i 取付孔
170 ガイドレール
170a レールキャップ
171 ガイドレール本体
171a 本体枠部
171b 外枠部
171c 第1外枠側片
171d 第2外枠側片
172 第1ガイドレール側接続片
173 第2ガイドレール側接続片
174 防振部材
180 接続部
181 第1接続側片
181a 取付孔
182 第2接続側片
182a 取付孔
200 境界部
201 第1境界部
202 第2境界部
203 第3境界部
204 収納側境界部
210 第1戸袋側止水部材
211 水密材
212 コーキング材
220 第2戸袋側止水部材
221 水密材
222 コーキング材
230 第3戸袋側止水部材
231 水密材
232 コーキング材
240 ふかし部材
250 接続部
251 第1接続側片
251a 取付孔
252 第2接続側片
252a 取付孔
Claims (3)
- 建物の開口部に設けられた第1枠体と、前記第1枠体内を水平移動する第1開閉体によって前記開口部を全開した状態において当該第1開閉体を収納する戸袋と、を備えた第1開閉装置に併設される第2開閉装置を構成する第2枠体であり、前記開口部に設けられる第2枠体を対象とした浸水防止構造であって、
前記第1枠体又は前記戸袋と前記第2枠体との境界部に設けられた止水手段であって、前記境界部から水が浸入することを防止するための止水手段を備え、
前記第1枠体は、前記開口部の上方側に位置する上側枠材と、前記開口部の下方側に位置する下側枠材と、を備え、
前記第2枠体は、前記開口部の前記戸袋側に位置する戸袋側枠材を備え、
前記境界部は、前記上側枠材と前記戸袋側枠材との境界部である第1境界部、前記戸袋における前記開口部側の側部と前記戸袋側枠材との境界部である第2境界部、又は前記下側枠材と前記戸袋側枠材との境界部である第3境界部を含み、
前記第2開閉装置は、当該第2開閉装置を構成する第2開閉体であって前記開口部を開閉する第2開閉体を収納する収納手段であり、前記開口部の上方側に設けられる収納手段を備え、
前記止水手段を、少なくとも前記第1境界部及び前記収納手段と前記建物の躯体との境界部である収納側境界部にわたって連続的に設けた、
浸水防止構造。 - 前記戸袋側枠材に設けられた取付手段であって、当該取付手段に対して前記止水手段を取り付けることにより、前記境界部に位置させることが可能な取付手段を備えた、
請求項1に記載の浸水防止構造。 - 前記止水手段は、
水密材と、
前記水密材よりも外側に位置するコーキング材と、を備えた、
請求項1又は2に記載の浸水防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017210652A JP7010665B2 (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | 浸水防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017210652A JP7010665B2 (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | 浸水防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019082067A JP2019082067A (ja) | 2019-05-30 |
JP7010665B2 true JP7010665B2 (ja) | 2022-01-26 |
Family
ID=66670248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017210652A Active JP7010665B2 (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | 浸水防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7010665B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002213159A (ja) | 2001-01-22 | 2002-07-31 | Tostem Corp | 後付けシャッターの取付構造 |
JP2014077243A (ja) | 2012-10-09 | 2014-05-01 | Bunka Shutter Co Ltd | 開閉装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04122179U (ja) * | 1991-04-24 | 1992-11-02 | 新日軽株式会社 | サツシ枠と壁開口内周との間の水密構造 |
-
2017
- 2017-10-31 JP JP2017210652A patent/JP7010665B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002213159A (ja) | 2001-01-22 | 2002-07-31 | Tostem Corp | 後付けシャッターの取付構造 |
JP2014077243A (ja) | 2012-10-09 | 2014-05-01 | Bunka Shutter Co Ltd | 開閉装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019082067A (ja) | 2019-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5977639B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP6929197B2 (ja) | 開閉装置の枠体 | |
JP7010665B2 (ja) | 浸水防止構造 | |
GB2152991A (en) | Window or door mounting assembly | |
JP6259220B2 (ja) | 建物の開口部の改装構造と改装工法 | |
JP2010077774A (ja) | 建具 | |
EP2725181A1 (en) | Lateral guides | |
KR100943028B1 (ko) | 기어방식을 이용한 창호 여닫이 구조 | |
JP3400695B2 (ja) | ロールスクリーン装置 | |
ES2939768T3 (es) | Instalación de sombreado para una abertura arquitectónica | |
JP2021161692A (ja) | 下地枠 | |
JP7455635B2 (ja) | ガイドレール側枠材の設置構造、及びその設置方法 | |
EP2725180A1 (en) | Mounting accessory | |
JP6342630B2 (ja) | 開閉体収容ケース | |
JP7195123B2 (ja) | 水密構造 | |
KR102618014B1 (ko) | 기존 새시를 이용해 설치할 수 있는 롤러블 구조의 좌우 미닫이 개폐식 방충망 | |
JP6954518B1 (ja) | 後付サッシ | |
JP7394686B2 (ja) | 下地部材の仮固定構造 | |
JP7463167B2 (ja) | 開閉装置の枠材 | |
JP7463168B2 (ja) | 下地枠 | |
JP5270484B2 (ja) | 建具 | |
JP4109691B2 (ja) | 窓装置 | |
JP2010053626A (ja) | 機能面材の取付構造、取付方法および建具 | |
JP2016089531A (ja) | ガイドレール取付部材 | |
KR20160120640A (ko) | 창호 시스템 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200827 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210727 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210913 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220111 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220113 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7010665 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |