JP2020079498A - 閉蓋固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋した場合に車両の走行振動等により上蓋用ブロックがずれたり外れたりする。これを放置すると歩行者に思わぬ危険がある。そのために両ブロックをボルトや固定具等を介して締付け固定することが行われている。【解決手段】側溝用ブロックと上蓋用ブロックの金具による閉蓋固定構造において、側溝用金具は、雌ネジ筒体の少なくとも断面中央線よりも略上方部分を筒体長手方向に沿って切欠し、この長手切欠部分を連結ボルト摺動用溝部とすると共に、雌ネジ筒体中には雌ネジと螺合しないで当接しながらスライド可能な略半円弧状の雄ネジ摺動体を位置調整自在に収納し、雄ネジ摺動体の上面には連結ボルトを立設すると共に、上蓋用金具は、平板状の圧接体に連結ボルト挿通孔を設けてなることとした。【選択図】図9

Description

この発明は、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを固定したり取外したりするために両ブロックに適合する所定構造の金具を介して取外し固定作業が行えるように構成した側溝用ブロックと上蓋用ブロックの金具による閉蓋固定構造に関する。
従来、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋した場合に車両の走行振動等により上蓋用ブロックがずれたり外れたりする。これを放置すると歩行者に思わぬ危険がある。
そのために両ブロックをボルトや固定具等を介して締付け固定することが行われている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
実全昭62−089387号公報 特開2000−291118号公報
従来技術のようにボルトにより両ブロックを締付け固定する方法が実施されているが、ボルトの締め付け構造が脆弱で側溝用ブロックに上蓋用ブロックを長期間完全に閉蓋固定することができず老朽化と相俟って路上事故発生の原因となっていた。
反対に余りにも強固に上蓋用ブロックを固定すると必要に応じて蓋用ブロックを取外す必要が生起した場合にその取外し作業が煩雑になったり、また固定用のボルトが腐食してボルトの解除操作が不可能となり蓋用ブロックの取外し作業ができなくなったり等の種々の問題が生起しており、これらの課題を放置すると不用意に蓋用ブロックが外れて走行車に思わぬ事故を生起し、また、歩行者の歩行に支障を生起する虞があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを固定したり取外したりするために両ブロックに適合する所定構造の金具を介して取外し固定作業が行えるように構成した側溝用ブロックと上蓋用ブロックの金具による閉蓋固定構造を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明では、側溝用ブロックの天端に蓋連結用の側溝用金具を埋設しその上面はブロック表面で露出状態とし、上蓋用ブロックの側縁底面に平板状の圧接体からなる上蓋用金具を埋設しその表面はブロック表面で露出状態とし、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋した状態で上蓋用金具と側溝用金具とを上下対向状態にする上蓋用金具の露出面と側溝用金具の露出面とを上下当接接合又は上蓋用ブロックのブロック表面と側溝用ブロックのブロック表面とを上下当接接合する少なくともいずれか一方の当接接合状態とするように構成し、しかも、側溝用金具は側溝用ブロックの内側面側開放で天井面にボルト本体挿通用の長孔を設けた中空ケースより構成し、中空ケースの内部にはワッシャとボルト頭を収納するボルト頭保持空間とし、上蓋用金具は、中央に連結ボルト挿通孔を設けた圧接体より構成し、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋した状態において、側溝用金具における中空ケースのボルト頭保持空間からボルト本体挿通用の長孔上方に突出した連結ボルトを連結ボルト挿通孔から上蓋用金具の圧接体上方に突出し、該連結ボルトに圧接体上面で締付けナットを螺着することにより、側溝用金具に上蓋用金具を密着接合又は側溝用ブロックのブロック表面に上蓋用ブロックのブロック表面を密着接合する少なくともいずれか一方の密着接合状態として側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋固定したことを特徴とする側溝用ブロックと上蓋用ブロックの金具による閉蓋固定構造を提供せんとするものである。
また、本発明にかかる閉蓋固定構造では、圧接体の上方で突出する連結ボルトに螺合する締付けナットと圧接体上面との間には付勢スプリングと付勢スプリングを受けるワッシャとを介在させたことに特徴を有する。
請求項1に係る発明によれば、側溝用ブロックの天端に蓋連結用の側溝用金具を埋設しその上面はブロック表面で露出状態とし、上蓋用ブロックの側縁底面に平板状の圧接体からなる上蓋用金具を埋設しその表面はブロック表面で露出状態とし、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋した状態で上蓋用金具と側溝用金具とを上下対向状態にすると共に、上蓋用金具の露出面と側溝用金具の露出面とを上下当接接合又は上蓋用ブロックのブロック表面と側溝用ブロックのブロック表面とを上下当接接合する少なくともいずれか一方の当接接合状態とするように構成したので、予め各ブロックに埋設した側溝用金具と上蓋用金具とを当接して接合することにより各ブロック全体の確実な接合が行われて不用意に上蓋用ブロックが外れる虞がない。
しかも、側溝用金具は側溝用ブロックの内側面側開放で天井面にボルト本体挿通用の長孔を設けた中空ケースより構成し、中空ケースの内部にはワッシャとボルト頭を収納するボルト頭保持空間とし、上蓋用金具は、中央に連結ボルト挿通孔を設けた圧接体より構成し、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋した状態において、側溝用金具における中空ケースのボルト頭保持空間からボルト本体挿通用の長孔上方に突出した連結ボルトを連結ボルト挿通孔から上蓋用金具の圧接体上方に突出するように構成し、更に該連結ボルトに圧接体上面で締付けナットを螺着することにより側溝用金具に上蓋用金具を密着接合又は側溝用ブロックのブロック表面に上蓋用ブロックのブロック表面を密着接合する少なくともいずれか一方の密着接合状態としたことにより、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋固定した場合各金具の接合固定が連結ボルトと締付けナットの螺合緊締を介して行われ確実に各ブロックの一体連結が可能となる効果がある。
更に、連結ボルトの緊締作業も締付けナットとの螺合操作により行われるため各ブロックの接合固定作業を簡単に行うことができる効果がある。
また、側溝用ブロック内の点検時等に上蓋用ブロックを外す必要が生じた時も連結ボルトから締付けナットを外すだけの簡単な作業で側溝用ブロック内の点検が行える効果がある。
請求項2の発明によれば、圧接体の上方で突出する連結ボルトに螺合する締付けナットと圧接体上面との間には付勢スプリングと付勢スプリングを受けるワッシャとを介在させたため、走行車や歩行者などの通行や地震などの振動で締付けナットが不用意に弛緩しても、圧接体上面と締付けナットの間で付勢スプリングが上蓋用金具の圧接体を側溝用金具側に常時近接付勢して各金具の露出面同士の密着接合状態や各ブロック表面同士の密着接合状態を確実に保持することができる効果がある。
本発明の閉蓋固定構造を備えた側溝用ブロックと上蓋用ブロックの構成を示す全体斜視図である。 本発明に係る側溝用金具を備える側溝用ブロックの構成を示す斜視図である。 本発明に係る側溝用金具を備える側溝用ブロックの構成を示す平面図である。 本発明に係る上蓋用金具を備える上蓋用ブロックの構成を示す斜視図である。 本発明に係る上蓋用金具を備える上蓋用ブロックの構成を示す拡大平面図である。 本発明に係る上蓋用金具を備える上蓋用ブロックの構成を示す拡大底面図である。 本発明に係る各金具の各ブロックへの埋設設置状態を模式的に示す部分拡大側断面図である。 本発明に係る各金具の各ブロックへの埋設設置状態を模式的に示す部分拡大側断面図である。 本発明の閉蓋固定構造を構成する側溝用金具と上蓋用金具の構成を示す斜視図である。 本発明に係る側溝用金具の構成を示すA−A断面図である。 本発明に係る側溝用金具と上蓋用金具との上下当接接合状態を示す斜視図である。 本発明に係る閉蓋固定構造を適応させた各種ブロックにおける側溝用金具及び上蓋用金具の埋設設置態様の変形例1を示す模式的正面図である。 本発明に係る閉蓋固定構造を適応させた各種ブロックにおける側溝用金具及び上蓋用金具の埋設設置態様の変形例2を示す模式的正面図である。 本発明に係る閉蓋固定構造を適応させた各種ブロックにおける側溝用金具及び上蓋用金具の埋設設置態様の変形例3を示す模式的正面図である。 本発明に係る閉蓋固定構造に付勢スプリング及びワッシャを備えた場合の側溝用ブロック及び上蓋用ブロックへの使用例を示す模式的正面図である。
この発明の要旨は、側溝用ブロックの天端に蓋連結用の側溝用金具を埋設しその上面はブロック表面で露出状態とし、上蓋用ブロックの側縁底面に平板状の圧接体からなる上蓋用金具を埋設しその表面はブロック表面で露出状態とし、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋した状態で上蓋用金具と側溝用金具とを上下対向状態にすると共に、上蓋用金具の露出面と側溝用金具の露出面とを上下当接接合又は上蓋用ブロックのブロック表面と側溝用ブロックのブロック表面とを上下当接接合する少なくともいずれか一方の当接接合状態とするように構成し、しかも、側溝用金具は側溝用ブロックの内側面側開放で天井面にボルト本体挿通用の長孔を設けた中空ケースより構成し、中空ケースの内部にはワッシャとボルト頭を収納するボルト頭保持空間とし、上蓋用金具は、中央に連結ボルト挿通孔を設けた圧接体より構成し、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋した状態において、側溝用金具における中空ケースのボルト頭保持空間からボルト本体挿通用の長孔上方に突出した連結ボルトを連結ボルト挿通孔から上蓋用金具の圧接体上方に突出し、該連結ボルトに圧接体上面で締付けナットを螺着することにより、側溝用金具に上蓋用金具を密着接合又は側溝用ブロックのブロック表面に上蓋用ブロックのブロック表面を密着接合する少なくともいずれか一方の密着接合状態とすることにより側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋固定したことにある。
また、圧接体の上方で突出する連結ボルトに螺合する締付けナットと圧接体上面との間には付勢スプリングと付勢スプリングを受けるワッシャとを介在させたことにある。
この発明の実施例を図面に基づき詳説する。図1は本発明の閉蓋固定構造を備えた側溝用ブロックと上蓋用ブロックの構成を示す全体斜視図、図2及び図3は側溝用金具を備える側溝用ブロックの構成を示す斜視図及び平面図、図4は上蓋用金具を備える上蓋用ブロックの構成を示す斜視図、図5及び図6は上蓋用金具を備える上蓋用ブロックの構成を示す拡大平面図及び拡大底面図、図7及び図8は各金具の各ブロックへの埋設設置状態を模式的に示す部分拡大側断面図、図9は閉蓋固定構造を構成する側溝用金具と上蓋用金具の構成を示す斜視図、図10は側溝用金具の構成を示すA−A断面図、図11は側溝用金具と上蓋用金具との上下当接接合状態を示す斜視図である。
図1中符号10は、側溝用ブロック1の天端(ブロック上面1a)に埋設した蓋連結用の側溝用金具である。かかる側溝用金具10は、図1〜図3に示すように側溝用ブロック1の金型成型時にその表面10aを側溝用ブロック1の上面1aで露出状態となるようにブロック用金型にコンクリートを流入する時一体に埋設する。
上蓋用ブロック2の側縁底部には、図1、図4〜図6に示すように平板状の圧接体21からなる上蓋用金具20が埋設されており、図7及び図8に示すようにその表面20aはブロック表面(側縁底面2a)で露出状態としている。
具体的には、側溝用金具10と上蓋用金具20の各ブロック1、2への埋設設置態様として、側溝用金具10の表面10aは、図7(a)に示すように、側溝用ブロック上面1aと面一で露出状態とし、上蓋用金具の表面20aは上蓋用ブロック表面と面一で露出状態とするように、側溝用金具10と上蓋用金具20とを各ブロック1、2に埋設している。
また、図7(b)に示す各金具10、20の他の埋設設置態様では、側溝用金具10はブロック表面1aに凹部1cを形成するように側溝用ブロック1に埋設しその表面10aを凹部底面としたブロック上面1aより下方位置で露出状態としている。
かかる側溝用ブロック1の凹部1cに対応するように、上蓋用金具20はその下部(平坦状の圧接体本体部24)をブロック表面2a(側縁底面2a)から下方突出して上蓋用ブロック2の上部に埋設しその表面20aをブロック表面2a(底面)より下方位置で露出状態としている。
また、図7(c)に示す各金具10、20の他の埋設設置態様では、側溝用金具10はその上部11a(本実施例では中空ケース11)をブロック上面1aから上方突出して側溝用ブロック1に埋設しその表面10aをブロック上面1aより上方位置で露出状態としている。
かかる側溝用金具10の突出上部11aに対応するように、上蓋用金具20はブロック表面2aに凹部2cを形成するように上蓋用ブロック2に埋設しその表面20aを凹部底面としたブロック表面2a(底面)より上方位置で露出状態としている。
すなわち、図7に示す各ブロック1、2への各金具10、20の埋設設置態様では、側溝用ブロック1に上蓋用ブロック2を閉蓋した状態で、上蓋用金具20と側溝用金具10とを上下対向状態にすると共に、側溝用金具10の露出面10aと上蓋用金具20の露出面10aとを上下当接接合状態とし、さらに側溝用ブロック1のブロック表面1aと上蓋用ブロック2のブロック表面2aとを上下当接接合状態とするように構成している。
さらに、図8(a)に示す各金具10、20の他の埋設設置態様では、側溝用金具10はブロック表面1aに凹部1cを形成するように側溝用ブロック1に埋設しその表面10aを凹部底面としたブロック上面1aより下方位置で露出状態としている。
かかる側溝用金具10の突出上部11aに対応するように、上蓋用金具20はブロック表面2aに凹部2cを形成するように上蓋用ブロック2に埋設しその表面20aを凹部底面としたブロック表面2a(底面)より上方位置で露出状態としている。
すなわち、図8(a)に示す各ブロック1、2への各金具10、20の埋設設置態様では、側溝用ブロック1に上蓋用ブロック2を閉蓋した状態で、図8(b)に示すように上蓋用金具20と側溝用金具10とを上下対向状態にすると共に、側溝用金具10の露出面10aと上蓋用金具20の露出面10aとの間で隙間を形成し、同隙間で側溝用金具10と上蓋用金具20とを連結する連結ボルト30を介在して側溝用ブロック1のブロック表面1aと上蓋用ブロック2のブロック表面2aとを上下当接接合状態とするように構成している。
かかる構成により、連結ボルト30を介して側溝用金具10と上蓋用金具20とが近接方向に撓んでその戻り反力で引き合うことで側溝用ブロック1のブロック表面1aと上蓋用ブロック2のブロック表面2aとの密着接合状態が保持される。
また、図8に示した埋設設置態様とは逆に、各金具10、20を各ブロック表面1a、2aから突出させて、各金具10、20の露出面10a、20a同士を密着接合状態させることとしてもよい。
具体的には、側溝用金具10はその上部11a(本実施例では中空ケース11)をブロック上面1aから上方突出して側溝用ブロック1に埋設しその表面10aをブロック上面1aより上方位置で露出状態とし、上蓋用金具20はその下部(平坦状の圧接体本体部24)をブロック表面2a(側縁底面2a)から下方突出して上蓋用ブロック2の上部に埋設しその表面20aをブロック表面2a(底面)より下方位置で露出状態とする。
要するに、本発明の閉蓋固定構造Aは、側溝用ブロック1に上蓋用ブロック2を閉蓋した状態で、上蓋用金具20と側溝用金具10とを互いの軸線を同一配置するように上下対向状態にすると共に、各ブロック表面で側溝用金具10の表面10aや上蓋用金具20の表面20aを露出させて側溝用金具10の露出面10aと上蓋用金具20の露出面20aとは上下当接接合状態又は/及び側溝用ブロック1のブロック表面1aと上蓋用ブロック2のブロック表面2aとを上下当接接合状態となるように構成している。
換言すれば、閉蓋固定構造Aにおいて、側溝用ブロック1に上蓋用ブロック2を閉蓋した状態で、上蓋用ブロック2のブロック表面2aと側溝用ブロック1のブロック表面1aとの上下当接接合状態又は上蓋用金具20の露出面10aと側溝用金具10の露出面10aとの上下当接接合状態のうち、少なくとも一方の上下当接接合状態を実現する構成としている。
なお、堅実な閉蓋固定機能を発揮させる上では、上蓋用ブロック2のブロック表面2aと側溝用ブロック1のブロック表面1aとの上下当接接合状態及び上蓋用ブロック2のブロック表面2aとを上下当接接合状態の両方の上下当接接合状態が好ましい。
また、上蓋用金具20は、図9に示すように、平板状の圧接体21に連結ボルト挿通孔22を設けて構成しており、側溝用ブロック1に上蓋用ブロック2を閉蓋した際に、下方の側溝用金具10から突出した連結ボルト30が連結ボルト挿通孔22から圧接体21上方に突出するように構成している。
そして、この突出した連結ボルト30に締付けナット31を螺着締付けすることにより側溝用金具10に上蓋用金具20を接合して一体的に締付け状態とすることができる。なお、締付けナット31は、袋ナットであってもよい。
また、側溝用金具10と上蓋用金具20とは必ずしも接合した状態でなくともよく、連結ボルト30と締付けナット31を介して側溝用金具10に上蓋用金具20を近接させて側溝用ブロック1に上蓋用ブロック2を接合するようにしてもよい。
すなわち、連結ボルト30に圧接体上面20bで締付けナット31を螺着することにより、側溝用金具10に上蓋用金具20を密着接合又は側溝用ブロック1のブロック表面1aに上蓋用ブロック2のブロック表面2aを密着接合する少なくともいずれか一方の密着接合状態を可能としている。
側溝用金具10及び上蓋用金具20には、図9及び図11に示すように、略L字形状の側溝用アンカー13及び蓋用アンカー23を突設している。各アンカ―13、23は、図1〜図6に示すように、略L型に形成し金具10、20と共にブロックに埋設することにより各金具10、20のブロック内での埋設固定を確実にしている。
しかも、側溝用金具10は、図3、図9及び図10に示すように側溝用ブロックの内側面側開放で天井面(露出面10a)にボルト本体挿通用の長孔12を設けた中空ケース11より構成し、中空ケース11の内部にはワッシャ32とボルト頭30aを収納するボルト頭保持空間16とし、上蓋用金具20は、中央に連結ボルト挿通孔22を設けた圧接体21より構成し、側溝用ブロック1に上蓋用ブロック2を閉蓋した状態において、側溝用金具10における中空ケース11のボルト頭保持空間16からボルト本体挿通用の長孔12上方に突出した連結ボルト30を連結ボルト挿通孔22から上蓋用金具20の圧接体21上方に突出し、しかも、ボルト頭保持空間16はボルト30の六角頭部30aが嵌着してボルト30の回転ができないように連結ボルト頭部30aの回り止め構造を形成している。
正確には、図9に示すようにボルト30の六角頭部幅員D1とボルト頭保持部幅員D2とを略同一の嵌着幅としている。
上蓋用金具20は、図9に示すように圧接体21の中央部で連結ボルト挿通孔22を形成している。
そして、側溝用ブロック1に上蓋用ブロック2を閉蓋した状態において側溝用金具10のボルト頭保持空間16から上方に突出した連結ボルト30が連結ボルト挿通孔22を挿通して上蓋用金具20の圧接体21上方に突出するように構成している。
該連結ボルト30には締付けナット31が螺合されており、圧接体上面20bで締付けナット31を螺合方向に締付け回転することにより締付けナット31と連結ボルト頭部30aとの間にワッシャ32を介して側溝用金具10のボルト頭保持部天板10bと上蓋用金具20の圧接体21とが挟持されて、図11に示すように側溝用金具10と上蓋用金具20との一体接合がなされる。
なお、連結ボルト頭部30a及び締付けナット31にはワッシャ32が付設されており、特に側溝用金具10は側溝用ブロックの内側面側開放で天井面10aにボルト本体挿通用の長孔12を設けた中空ケース11より構成し、中空ケース11の内部にはワッシャ32とボルト頭30aを収納するボルト頭保持空間16としているために該空間左右壁面には、図9〜図11に示すようにワッシャ32とボルト頭30aを収納するための段差を形成している。
また、圧接体21の上方で突出する連結ボルト30に螺合する締付けナット31と圧接体上面20bとの間には、図9及び図11に示すように付勢スプリング31aと付勢スプリング31aを受けるワッシャ31bとを介在している。
具体的には、圧接体21の上方で突出する連結ボルト30に対して、ワッシャ31bを遊嵌し、さらにその上方から付勢スプリング31aを遊嵌し、最後に締付けナット31を螺着している。
このような構成により、締付けナット31が不用意に弛緩した場合でも、締付けナット31底面と圧接体上面20bとの間の付勢スプリング31aが、ワッシャ31bを介して上蓋用金具20の圧接体21を側溝用金具10側に常時近接付勢して、側溝用ブロック1のブロック表面1aと上蓋用ブロック2のブロック表面2aとの密着接合状態や側溝用金具10の露出面10aと上蓋用金具20の露出面20aとの密着接合状態を堅実とすることができる。
しかも、連結ボルト挿通孔22から圧接体21上方に突出した連結ボルト30及び連結ボルト30に螺合締付けする締付けナット31の位置は、図1、図4乃至図6に示すように上蓋用ブロック2に設けた上面通水孔2bと相対する上下位置に配設されている。従って、上蓋用ブロック2に設けた上面通水孔2bからレンチ等の治具を使用して締め付け解除操作が可能となる。
かかる構成により上蓋用ブロック2を側溝用ブロック1に閉蓋した状態でも上面通水孔2bから挿入したレンチ等の治具を使用して上蓋用ブロック2の上方から締付けナット31の締め付け及び弛緩作業を行うことができる。
側溝用ブロック1に側溝用金具10を埋設する場合には、側溝用ブロック1の内側上部を内方へ膨出して形成した膨出部1'(天端1’)に側溝用金具10を埋設することにした。
次に、各種側溝用ブロック及び上蓋用ブロックに、本発明にかかる閉蓋固定構造Aを適応させた場合の側溝用金具10及び上蓋用金具20の埋設設置態様の変形例1〜3について説明する。図12〜図14は、閉蓋固定構造Aを適応させた各種ブロックに側溝用金具10及び上蓋用金具20を埋設設置した態様を示す模式的正面図である。
〔変形例1〕
図12(a)及び図12(b)に示す変形例1では、側溝用ブロック101には内側壁の上部両側でそれぞれ蓋受け段部102を側溝ブロックの長手方向に沿って内方に向けて突出形成し、側溝用金具10は側溝用ブロック101の蓋受け段部102を天端1’として埋設している。上蓋用金具20は、側溝用ブロック101に埋設した側溝用金具10に対応するように上蓋用ブロック201の側縁底面に埋設している。
〔変形例2〕
図13(a)及び図13(b)に示す変形例2では、上蓋用ブロック201は、その下面で側溝用ブロック101の上部開口の開口幅と同じ幅に形成されて同上部開口に挿嵌すると共に側溝用ブロック101の蓋受け段部102に両端縁部で係合する内蓋凸部202を下方に向けて突出形成し、上蓋用金具20は上蓋用ブロック201の内蓋凸部202の側縁底面に埋設している。なお図13中符号203は、内蓋凸部202の上方左右側に伸延し、その底部で側溝用ブロック101の左右側壁上端に係合するフランジ状の上蓋縁部である。
〔変形例3〕
図14(a)及び図14(b)に示す変形例3では、変形例1及び変形例2のように側溝用金具が予め埋設されて一体成形されたいわゆるプレキャスト製の側溝用ブロックではなく、既設の側溝用ブロックに後付けで側溝用金具を埋設する埋設設置態様を示す。
すなわち、側溝用金具10は、側溝用アンカー13として、中空ケース11の左右側に突設した平板状の金具取付けステー130と、同金具取付けステー130を貫通して天端1’としての蓋受け段部102に刺入固定する差筋アンカー131とを備えている。
差筋アンカー131の上部には、雄ネジ部が形成されており、同雄ネジ部に固定ナットを螺着することにより、側溝用金具10を金具取付けステー130を介して蓋受け段部102に固定設置している。なお、差筋アンカー131は、側溝用ブロック101の鉄筋Rに干渉しない位置に刺入固定して埋設している。
このように、変形例1〜3に係る側溝用ブロック101はいずれも左右内側壁の上部で最上面より下方位置に蓋受け段部102を形成したいわゆる落ち溝式側溝用ブロックであり、かかる側溝用ブロック101に対して側溝用金具10は天端1’としての蓋受け段部102に埋設設置している。
次に、連結ボルト30に螺合する締付けナット31と圧接体上面20bとの間に付勢スプリング31aと付勢スプリング31aを受けるワッシャ31bとを介在させた閉蓋固定構造Aの各ブロックへの適応例について説明する。図15は、付勢スプリング31a及びワッシャ31bを備えた閉蓋固定構造Aを構築した側溝用ブロック及び上蓋用ブロックを示す模式的正面図である。
上蓋用ブロック210は、上面中央で縁石部211を上方突設した縁石体溝蓋である。すなわち、側溝用ブロック1と上蓋用ブロック210とは、車道と歩道とを区画するように埋設設置される。
かかる側溝用ブロック1と上蓋用ブロック210に対して、連結ボルト30に螺合する締付けナット31と圧接体上面20bとの間に付勢スプリング31aと付勢スプリング31aを受けるワッシャ31bとを介在させた閉蓋固定構造Aを構築することにより、走行車や歩行者などの通行や地震などの振動で締付けナット31が不用意に弛緩しても、圧接体上面20bと締付けナット31の間で付勢スプリング31aが上蓋用金具20の圧接体21を側溝用金具10側に常時付勢して側溝用金具10と上蓋用金具20との密着接合状態や側溝用ブロック1のブロック表面1aと上蓋用ブロック2のブロック表面2aとの密着接合状態を確実に保持することができる効果がある。
以上、説明してきたように、本発明によれば、予め各ブロックに埋設した側溝用金具と上蓋用金具とを当接して接合することにより各ブロック全体の確実な接合が行われて不用意に上蓋用ブロックが外れる虞がない。
しかも、側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋固定した場合各金具の接合固定が連結ボルトと締付けナットの螺合緊締を介して行われ確実に各ブロックの一体連結が可能となる効果がある。
更に、連結ボルトの緊締作業も締付けナットとの螺合操作により行われるため各ブロックの接合固定作業を簡単に行うことができる効果がある。
また、側溝用ブロック内の点検時等に上蓋用ブロックを外す必要が生じた時も連結ボルトから締付けナットを外すだけの簡単な作業で側溝用ブロック内の点検が行える効果がある。
1 側溝用ブロック
2 上蓋用ブロック
10 側溝用金具
11 中空ケース
12 長孔
13 側溝用アンカー
20 上蓋用金具
21 圧接体
22 連結ボルト挿通孔
23 蓋用アンカー
30 連結ボルト
31 締付けナット
31a 付勢スプリング
31b ワッシャ
32 ワッシャ

Claims (2)

  1. 側溝用ブロックの天端に蓋連結用の側溝用金具を埋設しその上面はブロック表面で露出状態とし、
    上蓋用ブロックの側縁底面に平板状の圧接体からなる上蓋用金具を埋設しその表面はブロック表面で露出状態とし、
    側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋した状態で上蓋用金具と側溝用金具とを上下対向状態にすると共に、上蓋用金具の露出面と側溝用金具の露出面とを上下当接接合又は上蓋用ブロックのブロック表面と側溝用ブロックのブロック表面とを上下当接接合する少なくともいずれか一方の当接接合状態とするように構成し、
    しかも、側溝用金具は側溝用ブロックの内側面側開放で天井面にボルト本体挿通用の長孔を設けた中空ケースより構成し、中空ケースの内部にはワッシャとボルト頭を収納するボルト頭保持空間とし、
    上蓋用金具は、中央に連結ボルト挿通孔を設けた圧接体より構成し、
    側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋した状態において、側溝用金具における中空ケースのボルト頭保持空間からボルト本体挿通用の長孔上方に突出した連結ボルトを連結ボルト挿通孔から上蓋用金具の圧接体上方に突出し、該連結ボルトに圧接体上面で締付けナットを螺着することにより、側溝用金具に上蓋用金具を密着接合又は側溝用ブロックのブロック表面に上蓋用ブロックのブロック表面を密着接合する少なくともいずれか一方の密着接合状態として側溝用ブロックに上蓋用ブロックを閉蓋固定したことを特徴とする側溝用ブロックと上蓋用ブロックの金具による閉蓋固定構造。
  2. 圧接体の上方で突出する連結ボルトに螺合する締付けナットと圧接体上面との間には付勢スプリングと付勢スプリングを受けるワッシャとを介在させたことを特徴とする請求項1に記載の側溝用ブロックと上蓋用ブロックの金具による閉蓋固定構造。
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