JP2001279875A - 屋根改修工法および屋根改修構造ならびにこれらに用いる屋根改修用クランプ金具 - Google Patents

屋根改修工法および屋根改修構造ならびにこれらに用いる屋根改修用クランプ金具

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JP2001279875A
JP2001279875A JP2000099032A JP2000099032A JP2001279875A JP 2001279875 A JP2001279875 A JP 2001279875A JP 2000099032 A JP2000099032 A JP 2000099032A JP 2000099032 A JP2000099032 A JP 2000099032A JP 2001279875 A JP2001279875 A JP 2001279875A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 老朽化した既設の波形スレート板屋根材を割
ったり、クランプ金具が外れたりすることのない屋根改
修工法および屋根改修構造を提供する。 【解決手段】 既設の波形スレート板屋根材1を貫通し
てこれを母屋3に固定するための既設のフックボルト2
の上端に設けたナット座金8と前記スレート板屋根材1
の山部6との間に形成される前記フックボルト2のまわ
りの隙間に、クランプ金具10を底部側から嵌め込んで
固定した後、クランプ金具の頂部12に波形スレート板
屋根材1を被覆する金属板屋根材の山部を重ね合わせ、
この山部をクランプ金具10にねじ締め固定する屋根改
修工法であって、切欠き17を介してナット座金8の直
上からクランプ金具10をスレート板屋根材1の山部6
に載置し、締め具を用いてクランプ金具の各側部13,
14を互いに内側に押圧して各底部15,16に形成さ
れた嵌合爪18〜21を嵌合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋根改修工法お
よび屋根改修構造ならびにこれらに用いる屋根改修用ク
ランプ金具に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば、図9に示すように、工場等の老朽化した既設の波形
スレート板屋根材91を取り壊し撤去することなくその
上に金属板屋根材(図示せず)を新設して改修するにあ
たり、フックボルト92を利用してスレート板屋根材9
1に固定されたクランプ金具93を介してスレート板屋
根材91にこれを覆うように金属板屋根材が固定されて
いる屋根改修構造(特許第2907422号公報参照)
があるけれども、以下の問題点があった。
【0003】(1)クランプ金具93を山部94に載置
させた状態で、クランプ金具93の底部に設けた切欠き
97内の丸穴97aを、ナット座金95と山部94との
間のパッキン96の位置に嵌め込むので、嵌め込み難い
場合は、金槌等で叩くことによってクランプ金具93を
無理やりスレート板屋根材91の山部94の方向(矢印
Aで示す方向)にスライドさせることから、老朽化して
振動に対して弱くなっているスレート板屋根材91を割
ってしまうおそれがある。
【0004】(2)積雪等で金属板屋根材に力が働けば
クランプ金具93の頂端93aを介して下向きに底部を
広げる力が作用し、切欠き97が広がってクランプ金具
93が外れるおそれがある。
【0005】(3)負圧時に引張り力が生じた場合も切
欠き97が広がってクランプ金具93が外れるおそれが
ある。
【0006】同様の問題点が、図10に示した屋根改修
構造(実開昭63−96127号公報参照)にもあっ
た。
【0007】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、老朽化した既設の波形スレート
板屋根材を割ったり、クランプ金具が外れたりすること
のない屋根改修工法および屋根改修構造を提供すること
を目的とするとともに、既設のフックボルトの上端に設
けたナット座金と前記スレート板屋根材の山部との間に
形成されるフックボルトのまわりの隙間に一旦嵌め込む
と外れることのない屋根改修用クランプ金具を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の屋根改修工法は、既設の波形スレート板
屋根材を貫通してこれを母屋に固定するための既設のフ
ックボルトの上端に設けたナット座金と前記スレート板
屋根材の山部との間に形成される前記フックボルトのま
わりの隙間に、頂部と、この頂部の長手方向両端からそ
れぞれ下方に延設された対向する一対の側部と、これら
側部の下端からそれぞれ短手方向内方に折り曲げられて
なる一対の底部と、これら底部の各開放端間に形成され
た切欠きとを有するクランプ金具を底部側から嵌め込ん
でこのクランプ金具を前記山部に載置固定した後、前記
クランプ金具の頂部に前記波形スレート板屋根材を被覆
する金属板屋根材の山部を重ね合わせ、この山部を前記
クランプ金具にねじ締め固定する屋根改修工法であっ
て、前記切欠きを介して前記ナット座金の直上から前記
クランプ金具を前記スレート板屋根材の前記山部に載置
し、続いて、締め具を用いて前記クランプ金具の前記各
側部を互いに内側に押圧して前記各底部に形成された嵌
合爪を嵌合させるものである。
【0009】また、この発明の屋根改修構造は、既設の
波形スレート板屋根材と、この波形スレート板屋根材を
貫通してこれを母屋に固定するための既設のフックボル
トと、このフックボルトの上端に設けたナット座金と、
前記スレート板屋根材の山部との間に形成される前記フ
ックボルトのまわりの隙間に嵌め込んで前記山部に載置
固定されるクランプ金具と、この固定されたクランプ金
具を介して前記スレート板屋根材を被覆するよう設置さ
れる金属板屋根材とを備えた屋根改修構造において、前
記クランプ金具を、前記金属板屋根材の山部に沿う形状
に形成された頂部と、この頂部の長手方向両端からそれ
ぞれ下方に延設された対向する一対の側部と、これら側
部の下端からそれぞれ短手方向内方に折り曲げられてな
る一対の底部と、これら底部の各開放端面部分間に形成
された切欠きとから構成するとともに、前記一対の底部
のうち、一方の底部は、その開放端面部分の前記長手方
向両端側にそれぞれ第1の嵌合爪を有する一方、他方の
底部も、その開放端面部分の前記長手方向両端側にそれ
ぞれ前記第1の嵌合爪に嵌合する第2の嵌合爪を有し、
前記切欠きを介して前記ナット座金の直上から前記クラ
ンプ金具を前記スレート板屋根材の前記山部に載置し、
続いて、締め具を用いて前記クランプ金具の前記各側部
を互いに内側に押圧して前記各第1の嵌合爪と第2の嵌
合爪同士を嵌合させるように構成してある。
【0010】更に、この発明の屋根改修用クランプ金具
は、既設の波形スレート板屋根材を貫通してこれを母屋
に固定するための既設のフックボルトの上端に設けたナ
ット座金と前記スレート板屋根材の山部との間に形成さ
れる前記フックボルトのまわりの隙間に嵌め込まれ前記
山部に載置固定した状態で前記スレート板屋根材を被覆
する金属板屋根材を設置するために用いる屋根改修用ク
ランプ金具において、前記金属板屋根材の山部に沿う形
状に形成された頂部と、この頂部の長手方向両端からそ
れぞれ下方に延設された対向する一対の側部と、これら
側部の下端からそれぞれ短手方向内方に折り曲げられて
なる一対の底部と、これら底部の各開放端面部分間に形
成された切欠きとから構成するとともに、前記一対の底
部のうち、一方の底部は、その開放端面部分の前記長手
方向両端側にそれぞれ第1の嵌合爪を有する一方、他方
の底部も、その開放端面部分の前記長手方向両端側にそ
れぞれ前記第1の嵌合爪に嵌合する第2の嵌合爪を有
し、前記切欠きを介して前記ナット座金の直上から前記
スレート板屋根材の前記山部に載置され、続いて、締め
具を用いて前記各側部を互いに内側に押圧して前記各第
1の嵌合爪と第2の嵌合爪同士が嵌合されうるように構
成してある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて説明する。
【0012】図1〜図6は、この発明の一実施形態を示
す。図1は、既設の波形スレート板屋根材1を覆う金属
板屋根材11の取り付けに利用されるクランプ金具10
を正面からみた図で、クランプ金具10は長手方向がス
レート板屋根材1の流れ方向に沿って設置されるもの
で、クランプ金具10の右底部15に前後方向(前記長
手方向:図5で示す矢印Bで示す方向)に設けた一対の
第1の嵌合爪18,19のうち前側に位置する第1の嵌
合爪19と、この第1の嵌合爪19に対応する位置にあ
る左底部16の第2の嵌合爪21とが嵌合しているセッ
ト後の状態を示す。
【0013】図2は、クランプ金具10を介して波形ス
レート板屋根材1を覆うように金属板屋根材11が設置
されている状態を示している。
【0014】図3は、前記セット後の状態におけるクラ
ンプ金具10の中央縦断面を示し、右底部15において
後側に位置する第1の嵌合爪18と、左底部16に前後
に設けた一対の第2の嵌合爪20,21のうち後側に位
置する第2の嵌合爪20との嵌合状態を示している。
【0015】図4は、セット前の状態のクランプ金具1
0の右底部15および左底部16ならびに両底部15,
16間に形成されている切欠き17を示す。
【0016】図5は、上段がクランプ金具10の前記セ
ット前の状態を示し、下段が前記セット後の状態を示し
ている。
【0017】図6(A)は、前記セット前のクランプ金
具10の図4における切り込み部26,27に沿ったD
−D線矢視図である。すなわち、図6(A)と図5の上
段におけるクランプ金具10の右底部15および左底部
16ならびに切欠き17の状態が図4に示されてい。図
6(B)は、前記第1の嵌合爪18と第2の嵌合爪20
ならびに前記第1の嵌合爪19と第2の嵌合爪21をそ
れぞれ嵌合させるべくクランプ金具10の前記各側部1
3,14を互いに内側に押圧している状態を示す。この
押圧状態から、図3に示す嵌合状態に至る。
【0018】図1〜図6において、1は、既設の波形ス
レート板屋根材で、既設のフックボルト2によって断面
コ字型の母屋3に固定されている。すなわち、フックボ
ルト2は波形スレート板屋根材1を貫通しており、下端
のフック部4が母屋3のエッジに係止されている。ま
た、フックボルト2の上端のねじ部5が、スレート板屋
根材1の山部6上に順次設けた平面視円形のパッキン7
および平面視円形のナット座金8を介してナット9で締
付けられている。
【0019】10は、スレート板屋根材1を被覆するよ
うに新設の金属板屋根材11をスレート板屋根材1の上
方に固定するために用いられるクランプ金具で、スレー
ト板屋根材1の山部6とナット座金8間において、後述
する第1の舌片22および第2の舌片25がパッキン7
に食い込みながら、かつ、後述する第1の嵌合爪18と
第2の嵌合爪20ならびに第1の嵌合爪19と第2の嵌
合爪21がそれぞれ前記舌片22および舌片25の外側
において嵌合した状態で、スレート板屋根材1の流れ方
向に沿って前記山部6に載置固定されるものである。
【0020】以下、この発明の特徴的構成である前記ク
ランプ金具10について説明する。
【0021】前記クランプ金具10は、金属板屋根材1
1の山部11aに沿う形状(例えば平坦面形状)に形成
された頂部12と、この頂部12の長手方向(矢印Bで
示す方向)両端からそれぞれ下方に延設された対向する
右側部13および左側部14と、これら側部13,14
の下端13a,14aからそれぞれ短手方向(矢印Cで
示す方向)内方に折り曲げられてなる右底部15および
左底部16と、これら底部15,16の各開放端面部分
m,n(図5参照)間に形成された切欠き17とから構
成されている。この切欠き17の大きさは、図4、図6
(A)、図5の状態では、平面視円形のナット座金8の
大きさよりも大である。
【0022】更に、図5に示すように、右底部15は、
その開放端面部分mの前記長手方向両端側にそれぞれ第
1の嵌合爪18,19を有する一方、左底部16も、そ
の開放端面部分nの前記長手方向両端側にそれぞれ前記
第1の嵌合爪18,19に嵌合する第2の嵌合爪20,
21を有する。
【0023】また、図5に示すように、前記第1の嵌合
爪18,19間に、前記スレート板屋根材1の前記山部
6の傾斜角度や、この山部6および前記ナット座金8と
の間に形成される前記フックボルト2のまわりの隙間M
の大きさに応じて上方向(a方向)または下方向(b方
向)〔図6(A)参照〕に変形可能に構成された第1の
舌片22を有する。すなわち、図4、図5において、2
3,24は、右底部15に形成した切り込み部で、これ
により第1の舌片22が図6(A)に示すように、工具
(図示せず)によって定位置(実線で示す位置)からa
方向またはb方向にそれぞれ二点鎖線で示すように上下
に変形されうる。
【0024】同様に、前記第2の嵌合爪20,21間に
も、前記スレート板屋根材1の前記山部6の傾斜角度
や、この山部6および前記ナット座金8との間に形成さ
れる前記フックボルト2のまわりの隙間Mの大きさに応
じて上方向(a方向)または下方向(b方向)〔図6
(A)参照〕に変形可能に構成された第2の舌片25を
有する。すなわち、図4において、26,27は、左底
部16に形成した切り込み部で、これにより第2の舌片
25が図6(A)に示すように、工具(図示せず)によ
って定位置(実線で示す位置)からa方向またはb方向
にそれぞれ二点鎖線で示すように上下に変形されうる。
よって、第1の舌片22および第2の舌片25が定位置
以外に定位置から上下に変形できるので、クランプ金具
10を前記山部6に安定して載置固定できる。なお、こ
の実施形態では、第1の舌片22の先端面22aと第2
の舌片25の先端面25aを平坦面としている。
【0025】また、第2の嵌合爪20,21の先端部3
0が第1の嵌合爪18,19の先端部31に滑ることな
く確実に噛み合うように折り曲げ形成されている。
【0026】なお、図2に示すように、固定された多数
のクランプ金具10は、新設の金属板屋根材11をその
山部11aをクランプ金具10の頂部12の上に重ねる
ようにして載置する。
【0027】そして、各重ね合わせ部で、金属板屋根材
11の上からドリルタッピングねじ35をねじ頭部と金
属板屋根材11の間に座金36とパッキン37を介装さ
せた状態でねじ込むことで金属板屋根材11をスレート
板屋根材1に固定する。
【0028】而して、クランプ金具10をスレート板屋
根材1の山部6とナット座金8間に嵌め込むには、図
5、図6(A)に示すように、クランプ金具10を、ナ
ット座金8の直上から切欠き17を介して山部6上に載
置する。
【0029】この状態で、図6(B)に示すように、締
め具(図示せず)を用いてEおよびFで示す方向から前
記クランプ金具の前記各側部13,14を互いに内側に
押圧する。この場合、第1の舌片22および第2の舌片
25の先端部22a,25aがパッキン7に食い込みパ
ッキン7を変形させる。
【0030】この押圧により、最終的に第1の舌片22
および第2の舌片25がナット座金8の下面周縁部8a
に当接した状態で、前記各第1の嵌合爪18,19と第
2の嵌合爪20,21同士が嵌合する(図3、図1参
照)。この場合、第2の嵌合爪20,21の先端部30
が折り曲げ形成されているので、第1の嵌合爪18,1
9の先端部31と確実に噛み合うことになる。また、フ
ックボルト2の上端のねじ部5と、第1の舌片22およ
び第2の舌片25の先端部22a,25aとの間に極小
の隙間N,Mが形成されている。
【0031】このように、スレート板屋根材1の山部6
とナット座金8間にクランプ金具10を上方から嵌め込
むようにしたので、スレート板屋根材1が割れたりする
おそれはない。
【0032】また、第1の嵌合爪18,19と第2の嵌
合爪20,21同士を嵌合させたので、負圧時に引張り
力が生じた場合、切欠き17が広がってクランプ金具1
0が外れるおそれはない。
【0033】更に、積雪等で金属板屋根材11に力が働
いてもクランプ金具10の底部15,16が広がること
がないので、クランプ金具10が外れるおそれはない。
【0034】なお、この発明では、図7(A)に示すよ
うに、第1の舌片22の先端面22bと第2の舌片25
の先端面25bをそれぞれ切欠き17側からみて山形形
状に形成してもよく、図7(B)に示すように、第1の
舌片22の先端面22cと第2の舌片25の先端面25
cをそれぞれ切欠き17側からみて円弧形状に形成して
もよい。
【0035】ところで、第1の嵌合爪18,19と第2
の嵌合爪20,21同士を嵌合させたとき、上述したよ
うにフックボルト2の上端のねじ部5と、第1の舌片2
2および第2の舌片25の先端部22b,22c、25
b,25cとの間に図3で示した極小の隙間N,Mと同
様の隙間が形成されるが、金属板屋根材11に外力がか
かったりしてクランプ金具10が流れ方向(B方向)に
沿って移動しようとしても前記先端面22b、25bが
山形形状に形成されているので、前記先端面22b、2
5bがフックボルト2の上端のねじ部5に係合して移動
が阻止されるものである。
【0036】同様に、前記先端面22c、25cが円弧
形状に形成されているので、前記先端部先端面22c、
25cがフックボルト2の上端のねじ部5に係合して移
動が阻止されるものである。
【0037】なお、上記実施形態では、第1の舌片22
の両端に切り込み部23,24を設け、第2の舌片25
の両端に切り込み部26,27を設けたものを示した
が、この発明は、図8に示すように、切り込み部を持た
ない第1の舌片22,25を有するクランプ金具10も
適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では、クラ
ンプ金具の切欠きを介してナット座金の直上からクラン
プ金具を既設の波形スレート板屋根材の山部に載置し、
クランプ金具の各側部を互いに内側に押圧して各底部に
形成された嵌合爪を確実に嵌合させることができるの
で、老朽化したスレート板屋根材を割ったり、クランプ
金具が外れたりすることのない屋根改修工法および屋根
改修構造を提供できるとともに、既設のフックボルトの
上端に設けたナット座金と前記スレート板屋根材の山部
との間に形成されるフックボルトのまわりの隙間に一旦
嵌め込むと外れることのない屋根改修用クランプ金具を
提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるクランプ金具の
セット後の状態を示す構成説明図である。
【図2】上記実施形態における金属板屋根材の設置状態
を示す全体構成説明図である。
【図3】上記実施形態におけるクランプ金具のセット後
の状態を示す構成説明図である。
【図4】上記実施形態におけるクランプ金具の底部のセ
ット前の状態を示す構成説明図である。
【図5】上記実施形態におけるクランプ金具のセット前
とセット後の状態を示す斜視図である。
【図6】(A)は、上記実施形態におけるクランプ金具
のセット前の状態を示す構成説明図である。(B)は、
上記実施形態におけるクランプ金具のセット中の状態を
示す構成説明図である。
【図7】(A)は、上記実施形態におけるクランプ金具
の変形を示す構成説明図である。(B)は、上記実施形
態におけるクランプ金具の他の変形を示す構成説明図で
ある。
【図8】この発明の他の実施形態におけるクランプ金具
のセット後の状態を示す構成説明図である。
【図9】従来例のクランプ金具の設置状態を示す分解斜
視図である。
【図10】従来例の他のクランプ金具の設置状態を示す
分解斜視図である。
【符号の説明】
1…波形スレート板屋根材、2…フックボルト、3…母
屋、6…山部、8…ナット座金、9…ナット、10…ク
ランプ金具、13,14…側部、15,16…底部、1
7…切欠き、18,19…第1の嵌合爪、20,21…
第2の嵌合爪、22,25…舌片、23,24、26,
27…切り込み部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の波形スレート板屋根材を貫通して
    これを母屋に固定するための既設のフックボルトの上端
    に設けたナット座金と前記スレート板屋根材の山部との
    間に形成される前記フックボルトのまわりの隙間に、頂
    部と、この頂部の長手方向両端からそれぞれ下方に延設
    された対向する一対の側部と、これら側部の下端からそ
    れぞれ短手方向内方に折り曲げられてなる一対の底部
    と、これら底部の各開放端間に形成された切欠きとを有
    するクランプ金具を底部側から嵌め込んでこのクランプ
    金具を前記山部に載置固定した後、前記クランプ金具の
    頂部に前記波形スレート板屋根材を被覆する金属板屋根
    材の山部を重ね合わせ、この山部を前記クランプ金具に
    ねじ締め固定する屋根改修工法であって、前記切欠きを
    介して前記ナット座金の直上から前記クランプ金具を前
    記スレート板屋根材の前記山部に載置し、続いて、締め
    具を用いて前記クランプ金具の前記各側部を互いに内側
    に押圧して前記各底部に形成された嵌合爪を嵌合させる
    ことを特徴とする屋根改修工法。
  2. 【請求項2】 既設の波形スレート板屋根材と、この波
    形スレート板屋根材を貫通してこれを母屋に固定するた
    めの既設のフックボルトと、このフックボルトの上端に
    設けたナット座金と、前記スレート板屋根材の山部との
    間に形成される前記フックボルトのまわりの隙間に嵌め
    込んで前記山部に載置固定されるクランプ金具と、この
    固定されたクランプ金具を介して前記スレート板屋根材
    を被覆するよう設置される金属板屋根材とを備えた屋根
    改修構造において、前記クランプ金具を、前記金属板屋
    根材の山部に沿う形状に形成された頂部と、この頂部の
    長手方向両端からそれぞれ下方に延設された対向する一
    対の側部と、これら側部の下端からそれぞれ短手方向内
    方に折り曲げられてなる一対の底部と、これら底部の各
    開放端面部分間に形成された切欠きとから構成するとと
    もに、前記一対の底部のうち、一方の底部は、その開放
    端面部分の前記長手方向両端側にそれぞれ第1の嵌合爪
    を有する一方、他方の底部も、その開放端面部分の前記
    長手方向両端側にそれぞれ前記第1の嵌合爪に嵌合する
    第2の嵌合爪を有し、前記切欠きを介して前記ナット座
    金の直上から前記クランプ金具を前記スレート板屋根材
    の前記山部に載置し、続いて、締め具を用いて前記クラ
    ンプ金具の前記各側部を互いに内側に押圧して前記各第
    1の嵌合爪と第2の嵌合爪同士を嵌合させるように構成
    してあることを特徴とする屋根改修構造。
  3. 【請求項3】 前記一方の底部は、前記第1の嵌合爪間
    に、前記スレート板屋根材の前記山部の傾斜角度および
    /または前記隙間の大きさに応じて工具によって上下方
    向に変形可能に構成された第1の舌片を有する一方、前
    記他方の底部も、前記第2の嵌合爪間に、前記スレート
    板屋根材の前記山部の傾斜角度および/または前記隙間
    の大きさに応じて前記工具によって上下方向に変形可能
    に構成された第2の舌片を有する請求項2に記載の屋根
    改修構造。
  4. 【請求項4】 既設の波形スレート板屋根材を貫通して
    これを母屋に固定するための既設のフックボルトの上端
    に設けたナット座金と前記スレート板屋根材の山部との
    間に形成される前記フックボルトのまわりの隙間に嵌め
    込まれ前記山部に載置固定した状態で前記スレート板屋
    根材を被覆する金属板屋根材を設置するために用いる屋
    根改修用クランプ金具において、前記金属板屋根材の山
    部に沿う形状に形成された頂部と、この頂部の長手方向
    両端からそれぞれ下方に延設された対向する一対の側部
    と、これら側部の下端からそれぞれ短手方向内方に折り
    曲げられてなる一対の底部と、これら底部の各開放端面
    部分間に形成された切欠きとから構成するとともに、前
    記一対の底部のうち、一方の底部は、その開放端面部分
    の前記長手方向両端側にそれぞれ第1の嵌合爪を有する
    一方、他方の底部も、その開放端面部分の前記長手方向
    両端側にそれぞれ前記第1の嵌合爪に嵌合する第2の嵌
    合爪を有し、前記切欠きを介して前記ナット座金の直上
    から前記スレート板屋根材の前記山部に載置され、続い
    て、締め具を用いて前記各側部を互いに内側に押圧して
    前記各第1の嵌合爪と第2の嵌合爪同士が嵌合されうる
    ように構成してあることを特徴とする屋根改修用クラン
    プ金具。
  5. 【請求項5】 前記一方の底部は、前記第1の嵌合爪間
    に、前記スレート板屋根材の前記山部の傾斜角度および
    /または前記隙間の大きさに応じて工具によって上下方
    向に変形可能に構成された第1の舌片を有する一方、前
    記他方の底部も、前記第2の嵌合爪間に、前記スレート
    板屋根材の前記山部の傾斜角度および/または前記隙間
    の大きさに応じて前記工具によって上下方向に変形可能
    に構成された第2の舌片を有する請求項4に記載の屋根
    改修用クランプ金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009125658A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Asahi Sunac Corp 屋根の塗装方法、塗装装置および単管固定具
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