JPH10212708A - 支承用ホルダー - Google Patents

支承用ホルダー

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JPH10212708A
JPH10212708A JP9015770A JP1577097A JPH10212708A JP H10212708 A JPH10212708 A JP H10212708A JP 9015770 A JP9015770 A JP 9015770A JP 1577097 A JP1577097 A JP 1577097A JP H10212708 A JPH10212708 A JP H10212708A
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JP
Japan
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stopper
shoe
bearing
lower shoe
support
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JP9015770A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamaya
弘行 山家
Chiaki Sudo
千秋 須藤
Hidetake Ishizuka
英武 石塚
Tomohide Tomishige
友秀 富重
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 せん断変形状態の支承に確実に取り付けるこ
とができ、この支承から、施工現場で容易に取り外すこ
とができると共に、施工工程を増やすことのない支承用
ホルダーを得る。 【解決手段】 第1ストッパー24の短辺28の先端面
28Aが上沓14の一端14Aに面接触し、長辺26の
内面26Aの先端側が下沓16の一端16Aに面接触す
る。第2ストッパー34の短辺38の先端面38Aが下
沓16の他端16Bに面接触し、長辺36の内面36A
の先端側が上沓14の他端14Bに面接触する。第1ス
トッパー24と第2ストッパー34には、水平面Gに対
して角θだけ傾いて連結棒50が掛け渡され、ナット3
2で外面26B、36Bに固定される。第1ストッパー
24及び第2ストッパー34が上沓14と下沓16に押
し当てられて確実に取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支承用ホルダーに
関し、さらに詳しくは、平行に配置された上沓と下沓と
の間に弾性部材を固定して構成された支承に取り付けら
れ、コンクリート製橋桁のコンクリートの硬化及びクリ
ープ変形による収縮を考慮して上沓と下沓とを面方向へ
相対移動させて弾性部材をせん断変形させた状態で上沓
と下沓とを保持する支承用ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】橋脚上に支承を介して架設されるコンク
リート製の橋桁は、施工後のコンクリートの硬化やクリ
ープ変形によって収縮する。この収縮を考慮して、支承
をあらかじめ収縮方向と反対方向にせん断変形させた上
で、支承上に橋桁を架設している。そして、コンクリー
トが硬化収縮することによって、せん断変形した支承の
形状が復元して、防振機能を発揮できるようになる。
【0003】図9及び図10に示すように、支承10
は、ゴムで成形された柱状の変形部12を有しており、
この変形部12の上端及び下端に、変形部12よりも側
方へ張り出した四角板状の上沓14及び下沓16が固着
されている。
【0004】工場で油圧ジャッキ等を使用して上沓14
を面方向に押し、変形部12を弾性力に抗して必要量だ
けせん断変形させる。さらに、変形部12の側方で、上
沓14と下沓16とに支承用ホルダー122を掛け渡し
て、変形部12のせん断変形状態を維持している。
【0005】図9に示すように、支承用ホルダー122
は、側面視にて略L字状に形成された上沓固定具124
と下沓固定具134とを有している。上沓固定具124
の長辺126の先端には、短辺128と反対側に向けて
上沓当接片130が突設されている。一方、下沓固定具
134の長辺136の先端には、短辺138と反対側に
向けて下沓当接片140が突設されている。図10に示
すように、支承10を正面視したとき変形部12の両側
で上沓当接片130を上沓14の一端14Aに押し当
て、下沓当接片140を下沓16の他端16Bに押し当
てて、上沓固定具124を上沓14に、下沓固定具13
4を下沓16に、それぞれボルト142で固定する。ま
た、短辺128及び短辺138に形成された挿通孔にボ
ルト131が挿通されてナット132が螺合され、上沓
固定具124と下沓固定具134とを一体に固定する。
【0006】このようにして、支承用ホルダー122で
変形部12のせん断変形を維持した状態で、支承10を
施工現場まで輸送し、支承10を橋脚18に据え付る。
支承10上に橋桁20を架設した後、ナット132を外
してボルト131を抜き、上沓固定具124と下沓固定
具134とを分離する。さらに、ボルト142を外し
て、支承用ホルダー122を支承10から取り外す。
【0007】しかし、この支承用ホルダー122は、図
10に示すように、変形部12の側方で上沓14と下沓
16とに掛け渡されており、支承10上に橋桁20を架
設すると、ボルト131及びナット132が、変形部1
2と、橋桁20の側壁20Aとの間の狭い隙間に位置す
る。このため、ナット132を外してボルト131を抜
く作業を、この狭い隙間に手を入れて行わなければなら
ず、作業性が悪い。
【0008】一方、支承10の変形部12をせん断変形
状態に維持する別のタイプの支承用ホルダーとして、図
11に示す支承用ホルダー152がある。
【0009】この支承用ホルダー152は、側面視にて
長方形状の上沓固定具154の上部を上沓14の一端1
4Aに当接させ、同様に側面視にて長方形状の下沓固定
具164の下部を下沓16の他端16Bに当接させた状
態で、上沓固定具154の下部と下沓固定具164の上
部とに連結棒160が掛け渡されている。この連結棒1
60の両端にナット162がねじ込まれて上沓固定具1
54と下沓固定具164とが連結され、変形部12のせ
ん断変形状態が維持されている。
【0010】また、上沓固定具154の下部及び下沓固
定具164の上部は支承10への取付状態でどこにも当
接しておらず、変形部12の弾性反力で支承用ホルダー
152がゴム支承10に対してズレたり、回転したりす
ることがあるため、ボルト156で上沓固定具154を
上沓14に、下沓固定具164を下沓16に、それぞれ
確実に固定している。
【0011】しかし、このようにボルト156で上沓固
定具154を上沓14に、下沓固定具164を下沓16
にそれぞれ固定するために、上沓14及び下沓16に、
ボルト156がねじ込まれるねじ孔158を形成しなけ
ればならず、このねじ孔158によって、上沓14及び
下沓16の強度が低下する。また、施工現場でボルト1
56を抜き取った後にねじ孔158が残ってしまうの
で、このねじ孔158の錆びつきを防止するために、ね
じ孔158を埋め戻す必要が生じ、施工工程が増える。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、せん断変形状態の支承に確実に取り付けることが
でき、この支承から、施工現場で容易に取り外すことが
できると共に、施工工程を増やすことのない支承用ホル
ダーを得ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、平行に配置された上沓と下沓との間に弾性部材を固
定して構成された支承に取り付けられ、コンクリート製
橋桁のコンクリートの硬化及びクリープ変形による収縮
を考慮して前記上沓と前記下沓とを面方向へ相対移動さ
せ前記弾性部材をせん断変形させた状態で上沓と下沓と
を保持する支承用ホルダーにおいて、前記上沓の一端と
前記下沓の一端に押し当てられる第1ストッパーと、前
記上沓の他端と前記下沓の他端に押し当てられる第2ス
トッパーと、前記第1ストッパーと前記第2ストッパー
とを連結する連結手段と、前記連結手段が水平方向に対
して斜めに配置されるように連結手段の両端を前記第1
ストッパー及び前記第2ストッパーの外面に固定する固
定手段と、を有することを特徴とする。
【0014】上沓及び下沓の両端に第1ストッパー及び
第2ストッパーが押し当てられるので、上沓及び下沓に
第1ストッパー及び第2ストッパーを固定しなくても、
弾性部材をせん断変形させた状態で保持できる。
【0015】また、固定手段は、連結手段の両端を第1
ストッパー及び第2ストッパーの外面に固定するので、
固定手段の取り外しが容易となる。
【0016】さらに、連結手段が水平方向に対して斜め
に配置されているので、第1ストッパー及び第2ストッ
パーは回転しづらくなる。
【0017】請求項2に記載の発明では、前記連結手段
が、長尺状に成形され両端部に雄ねじが切られ、前記第
1ストッパー及び前記第2ストッパーに形成された挿通
孔に両端部がそれぞれ挿通されて第1ストッパー及び第
2ストッパーの外面からこの外面に対して斜め方向に突
出する長尺体であり、前記固定手段が、前記雄ねじに螺
合されるナットであり、前記ナットと前記外面との間に
配設されてナットの座面と外面とに面接触するテーパー
座金を有することを特徴とする。
【0018】ナットと外面との間にテーパー座金が配置
されているので、ナットが雄ねじにねじ込まれた状態で
ガタつかず、ナットを強く締めつけて、長尺体を第1ス
トッパー及び第2ストッパーに固定することができる。
【0019】請求項3に記載の発明では、前記外面に、
前記テーパー座金を位置決めする段部が形成されている
ことを特徴とする。
【0020】このため、ナットを雄ねじに締めつける過
程でテーパー座金がガタつかず、ナットを締める作業が
容易になる。テーパー座金がテーパー角座金の場合に
は、テーパー角座金の側面を端部に当てて、テーパー角
座金の回転を防止することもできる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施の形態
に係る支承用ホルダー22によって、支承10の変形部
12をせん断変形させた状態で上沓14及び下沓16を
保持した状態が側面図にて示されており、図2及び図3
には、支承10を橋脚18上に据えつけて橋桁20を架
設した状態がそれぞれ側面図及び正面図にて示されてい
る。
【0022】この支承10は、図4及び図5にも示すよ
うに、ゴム等の弾性変形可能な材料で成形された柱状の
変形部12を有している。(なお、図5では、支承10
に支承用ホルダー22は取り付けられていないが、図1
〜図4と同様に変形部12がせん断変形された状態を示
している。このため、変形部12は側面視にて平行四辺
形になっている。)変形部12の上端及び下端には、変
形部12よりも側方に張り出した四角板状の上沓14及
び下沓16が、ボルトで固着されている。
【0023】支承用ホルダー22は、側面視にて略L字
状に形成された2つの第1ストッパー24を有してい
る。この第1ストッパー24は、図3に示すように、支
承10を正面視すると、変形部12の左右に1つずつ配
置される。また、図1に示すように、第1ストッパー2
4の長辺26の長さLは支承10の高さと等しく、短辺
28の長辺26からの突出長Dは変形部12のせん断変
形による上沓14と下沓16とのズレの長さと等しくさ
れている。従って、第1ストッパー24は、変形部12
をせん断変形させた支承10の一端(図1右端)に、短
辺28を上にして押し当てられ、短辺28の先端面28
Aが上沓14の一端14Aに面接触し、長辺26の内面
26A(後述する第2ストッパー34と対向する面)の
先端側が下沓16の一端16Aに面接触する。
【0024】また、支承用ホルダー22は、第1ストッ
パー24と同形の第2ストッパー34を有しており、変
形部12をせん断変形させた支承10の他端(図1左
端)に、短辺38を下にして押し当てられ、第1ストッ
パー24と対向する。短辺38の先端面38Aが下沓1
6の他端16Bに面接触し、長辺36の内面36A(第
1ストッパー24と対向する面)の先端側が上沓14の
他端14Bに面接触する。
【0025】第1ストッパー24と第2ストッパー34
との間には、長尺状に成形された鋼製の連結棒50が掛
け渡されている。連結棒50の両端には雄ねじ(図示省
略)が切られており、この両端の雄ねじ部分が、第1ス
トッパー24及び第2ストッパー34に形成された挿通
孔30にそれぞれ挿通されて、第1ストッパー24の長
辺26の外面26B(内面26Aと反対側の面)及び第
2ストッパー34の長辺36の外面36B(内面36A
と反対側の面)から、外面26B及び外面36Bに対し
て斜め方向に突出している。雄ねじ部分にはナット32
がねじ込まれて、第1ストッパー24と第2ストッパー
34とに、互いに接近する方向への引張力が作用してい
る。このため、第1ストッパー24の短辺28の先端面
28Aが上沓14の一端14Aに圧着され、長辺26の
内面26Aの先端側が下沓16の一端16Aに圧着され
る。これにより、第1ストッパー24と上沓14及び下
沓16とをボルト等で固定しなくても、第1ストッパー
24は支承10に確実に固定され、ガタついたりズレた
りしない。同様に、第2ストッパー34の短辺38の先
端面38Aが下沓16の他端16Bに圧着され、長辺3
6の内面36Aの先端側が上沓14の他端14Bに圧着
されるので、第2ストッパー34と上沓14及び下沓1
6とをボルト等で固定しなくても、第2ストッパー34
は支承10に対してガタついたりズレたりしない。
【0026】また、変形部12のせん断変形状態で、第
1ストッパー24が上沓14及び下沓16の一端に当接
し、第2ストッパー34が上沓14及び下沓16の他端
に当接した状態が維持され、変形部12は弾性応力に抗
して、せん断変形状態に維持される。
【0027】図1に示すように、挿通孔30は、長辺2
6、36の高さ方向中間よりも短辺28、38寄りの位
置で、且つ、側面視にて水平面Gに対して斜めに形成さ
れており、挿通孔30に両端が挿通された連結棒50
が、水平面Gと所定の角θを成す。これにより、連結棒
50に作用する引張力を小さくしても、第1ストッパー
24及び第2ストッパー34の回転を防止でき、例え
ば、連結棒50を細くする等によって強度を低くするこ
とができる。なお、この角θは、変形部12の形状や変
形量及び弾性反力等に応じて適切な値に設定されるが、
特に0°<θ≦70°の範囲に設定すると、連結棒50
の引っ張り力を小さくすることができる。また、支承用
ホルダー22全体としても、小さくすることができる。
【0028】また、連結棒50には、片面に勾配が付け
られて側面視にて楔状とされたテーパー角座金40が挿
通されて、長辺26の外面26B及び長辺36の外面3
6Bとナット32との間に配置されている。ナット32
は連結棒50の雄ねじに締め込まれると座面がテーパー
角座金40に面接触し、テーパー角座金40は外面26
B、36Bに面接触するので、ナット32をガタつきな
く雄ねじに締め込むことができる。
【0029】第1ストッパー24及び第2ストッパー3
4の長辺26、36は、挿通孔30の近傍が切り欠かれ
て、段部42が形成されている。この段部42に、テー
パー角座金40の側面が接触し、テーパー角座金40が
位置決めされるので、テーパー角座金40が不用意に回
転したり、ガタついたり、鉛直下方への滑り落ちたりす
ることがなくなる。
【0030】次に、本実施の形態に係る支承用ホルダー
22を支承10に取り付けて、変形部12をせん断変形
状態に維持する方法、及び、支承10を施工現場で橋脚
18上に設置する方法について説明する。
【0031】まず、変形部12に上沓14及び下沓16
をボルトで平行に固着して、支承10を構成する。ある
いは、あらかじめ変形部12に上沓14及び下沓16が
固着された支承10を使用してもよい。また、変形部1
2の上端面から上方に突設されたキーを、上沓14に形
成された凹部内に挿入して上沓14を変形部12に固定
し、同様に変形部12の下端面から下方に突設されたキ
ーを、下沓16に形成された凹部内に挿入して下沓16
を変形部12に固定した、いわゆるキー構造の支承であ
ってもよい。
【0032】この支承10の下沓16を支持台(図示省
略)に固定し、油圧ジャッキ等で上沓14の一端14A
を面方向に押して上沓14と下沓16とを相対移動さ
せ、図5に示すように、変形部12を所定量だけせん断
変形させる。このとき、上沓14の他端14Bが当接す
るストッパ壁をあらかじめ設置しておき、変形部12の
せん断変形量を一定にする。
【0033】次に、図1に示すように、上沓14及び下
沓16の一端に第1ストッパー24を押し当てると共
に、上沓14及び下沓16の他端に第2ストッパー34
を押し当てる。挿通孔30に連結棒50を挿通して、両
端の雄ねじ部を外面26B、36Bからそれぞれ突出さ
せる。この雄ねじ部にテーパー角座金40を挿通させ
て、ナット32を締め込むと、第1ストッパー24及び
第2ストッパー34が互いに接近する方向の力を受ける
ので、変形部12のせん断変形状態が維持され、上沓1
4の他端からストッパ壁を離し、且つ、油圧ジャッキを
外しても、変形部12は弾性復元しない。
【0034】この状態で施工現場まで輸送し、図2及び
図3に示すように、橋桁20の収縮を考慮し、変形部1
2のせん断変形方向がこの収縮方向と反対方向となるよ
うに橋脚18上に固定する。(図2では、紙面右側に向
かって橋桁20が収縮するため、変形部12のせん断変
形方向が左側となるように支承10を設置している。) 次に、支承10上にコンクリート製の橋桁20を据えつ
けて固定し、ナット32を緩めて連結棒50から外す
と、連結棒50を挿通孔30から抜くことができ、第1
ストッパー24と第2ストッパー34とを共に上沓14
及び下沓16から離すことができる。このとき、ナット
32は、第1ストッパー24及び第2ストッパー34の
外側から連結棒50の雄ねじにねじ込まれているので、
橋桁20の側壁20Aと変形部12との間の狭い隙間に
手を入れて取り外し作業を行う必要がなくなり、作業性
に優れる。
【0035】また、従来のように、上沓14及び下沓1
6に、第1ストッパー24及び第2ストッパー34を固
定するためのねじ孔158(図11参照)が形成されて
いないので、支承用ホルダー22の取り外し後にこのね
じ孔158を埋め戻す必要も無くなり、作業工程を少な
くすることができる。ねじ孔158によって上沓14及
び下沓16の強度が低下することもない。
【0036】なお、本実施の形態に係る支承用ホルダー
22では、図3及び図4に示すように、変形部12の両
側にそれぞれ位置する2つの第1ストッパー24及び第
2ストッパー34を有するものを例として説明したが、
第1ストッパー及び第2ストッパーの構成はこれに限ら
れない。例えば、2つの第1ストッパー24を一体と
し、図6に示すように、支承10の幅Wとほぼ同じ幅を
有する幅広の第1ストッパー44を使用してもよい。ま
た、図7に示すように、側面視にて略三角形状とされ、
上沓14の一端14Aに当接する部分及び下沓16の一
端16Aに当接する部分に接触面46Aが形成された第
1ストッパー46を使用してもよい。すなわち、変形部
12がせん断変形された状態で、上沓14の一端14A
及び下沓16の一端16Aに当接するものであれば、特
に形状及び数は限定されない。
【0037】第2ストッパーとしても、2つの第2スト
ッパー34が一体とされた幅広の第2ストッパー48
(図6参照)や、側面視にて略三角形状で、上沓14の
他端14B及び下沓16の他端16Bに面接触する接触
面52Aが形成された第2ストッパー52(図7参照)
を使用してもよい。
【0038】また、上記説明では、上沓14及び下沓1
6が四角板状のものを例として説明したが、上沓及び下
沓が円板状であっても、さらには、任意の形の板状であ
ってもよい。この場合には、第1ストッパー24及び第
2ストッパー34のうち、上沓及び下沓に当接する部分
を上沓及び下沓の形状に合わせて形成し、面接触させる
ことで第1ストッパー24及び第2ストッパー34のズ
レを防止することができる。
【0039】座金としても、上記した形状のテーパー角
座金40に限られず、ナット32をガタつきなく締め込
むことができるものであれば、例えばテーパー丸座金で
あってもよい。また、図8に示すように、外面26B及
び外面36Bに、連結棒50と直交するテーパー面54
をあらかじめ形成しておけば、平座金56を使用してナ
ット32をガタつきなく締め込むことができる。
【0040】また、段部42の形状としても、上記した
ものに限られず、座金の不用意な回転やガタつき、及び
鉛直下方への滑り落ち等を防止できるものであればよ
い。例えば、座金の周面に合わせて外面26B、36B
をくり抜いて段部を形成してもよい。連結棒50が水平
面Gと成す角θが小さければ、この段部がなくても、座
金の滑り落ちを防止することができる。
【0041】さらに、引張手段としても、上記した連結
棒50に限られず、第1ストッパー24と第2ストッパ
ー34とに、互いに接近する方向に引っ張り力を作用さ
せることができるものであれば、例えばワイヤ等であっ
てもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、せん断変
形状態の支承に確実に固定でき、この支承から、施工現
場で容易に取り外すことができると共に、施工工程も増
えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る支承用ホルダーを
支承に取り付けた状態の側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る支承用ホルダーが
取り付けられた支承を橋脚に固定して橋桁を架設した状
態の側面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る支承用ホルダーが
取り付けられた支承を橋脚に固定して橋桁を架設した状
態の正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る支承用ホルダーを
支承に取り付けた状態の平面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る支承用ホルダーが
取り付けられる支承の変形部がせん断変形した状態の正
面図である。
【図6】本発明の一実施の形態の変形例に係る支承用ホ
ルダーを支承に取り付けた状態の平面図である。
【図7】本発明の一実施の形態の変形例に係る支承用ホ
ルダーを支承に取り付けた状態の側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態の変形例に係る支承用ホ
ルダーを支承に取り付けた状態の側面図である。
【図9】従来の支承用ホルダーを支承に取り付けた状態
の側面図である。
【図10】従来の支承用ホルダーを支承に取り付けた状
態の正面図である。
【図11】従来の支承用ホルダーを支承に取り付けた状
態の側面図である。
【符号の説明】
10 支承 12 変形部(弾性部材) 14 上沓 16 下沓 22 支承用ホルダー 24 第1ストッパー 30 挿通孔(固定手段) 32 ナット(固定手段) 34 第2ストッパー 40 テーパー角座金(テーパー座金) 42 段部 44 第1ストッパー 46 第1ストッパー 48 第2ストッパー 50 連結棒(長尺体、連結手段) 52 第2ストッパー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配置された上沓と下沓との間に弾
    性部材を固定して構成された支承に取り付けられ、コン
    クリート製橋桁のコンクリートの硬化及びクリープ変形
    による収縮を考慮して前記上沓と前記下沓とを面方向へ
    相対移動させ前記弾性部材をせん断変形させた状態で上
    沓と下沓とを保持する支承用ホルダーにおいて、 前記上沓の一端と前記下沓の一端に押し当てられる第1
    ストッパーと、 前記上沓の他端と前記下沓の他端に押し当てられる第2
    ストッパーと、 前記第1ストッパーと前記第2ストッパーとを連結する
    連結手段と、 前記連結手段が水平方向に対して斜めに配置されるよう
    に連結手段の両端を前記第1ストッパー及び前記第2ス
    トッパーの外面に固定する固定手段と、 を有することを特徴とする支承用ホルダー。
  2. 【請求項2】 前記連結手段が、長尺状に成形され両端
    部に雄ねじが切られ、前記第1ストッパー及び前記第2
    ストッパーに形成された挿通孔に両端部がそれぞれ挿通
    されて第1ストッパー及び第2ストッパーの外面からこ
    の外面に対して斜め方向に突出する長尺体であり、 前記固定手段が、前記雄ねじに螺合されるナットであ
    り、 前記ナットと前記外面との間に配設されてナットの座面
    と外面とに面接触するテーパー座金を有することを特徴
    とする請求項1に記載の支承用ホルダー。
  3. 【請求項3】 前記外面に、前記座金を位置決めする段
    部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の
    支承用ホルダー。
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