JP2020076312A - 骨格ブロック構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯留施設の作製に要するコストの低減及び工期の短縮が可能な骨格ブロック構造体を提供すること。【解決手段】貯水空間内に設置され貯留槽を構成する骨格ブロック構造体は、水平方向に隣接配置され且つ垂直方向に積層される複数の骨格ブロック10からなる骨格ブロックの集合体と、骨格ブロックの集合体の外周を囲って貯留槽を構成する外周壁20と、貯留槽に水を流入する流入管30と、貯留槽に貯留されている水を流出する流出管40と、貯留槽内を第1の空間S1と流出管40に連通する第2の空間S3とに区画する流出側仕切壁60とを備える。流出側仕切壁60は、複数の骨格ブロック10の各層間に設置される複数の仕切ブロック51で構成される。1以上の仕切ブロック51には、第1の空間S1と第2の空間S3とを連通しオリフィスとして機能する開口53が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ビルあるいは集合住宅、特に団地、学校、病院などにおいて、雨水等を防火用や散水用、あるいは洪水防止用等として使用すべく貯水するための貯留施設、あるいは降水を一時的に貯留施設に蓄えておき少しずつ浸透させる浸透施設に用いられる骨格ブロック構造体に関する。
昨今では、都市化に伴う土地の被覆により、雨水の地下浸透能力の低下が著しく、道路冠水や施設浸水の被害が多発している。この問題に対処するため、従来から、河川の水や雨水等を地中に貯水する貯水施設に設けられた貯水空間に設置されて、貯留槽を構成する樹脂製の骨格ブロック構造体が知られている。この骨格ブロック構造体は、樹脂製の複数の骨格ブロックを水平方向に隣接配置し且つ垂直方向に積層することによって構成される(例えば、特許文献1を参照)。
係る貯水空間においては、周囲から受ける土圧に対処するための強度を確保する必要がある。上述のように、貯水空間内に骨格ブロック構造体を設置することにより、周囲から受ける土圧を骨格ブロック構造体で受け止めることができる。この結果、土圧に対する貯水空間の強度を高めることができる。
特開2008−38457号公報
ところで、上述のように、骨格ブロック構造体が貯水空間に設置されて貯留槽が構成される場合、貯留槽から流出する水の流量を調整するために、貯留槽からの水の流出経路の途中にオリフィス(絞り孔)を設けることが好ましい。更に、雨水等に含まれる石や砂利等の比較的大きな粒子の貯留槽内への流入を抑制するために、貯留槽への水の流入経路の途中に、これらの粒子を事前に捕獲するための流入槽を設けることが好ましい。
従来、このようなオリフィス及び流入槽は、コンクリート等で作製され、樹脂製の骨格ブロック構造体で構成される貯留槽の外部に設置されていた。このため、貯留施設の作製に要するコストの低減及び工期の短縮の観点からは、改善する余地があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、貯留施設の作製に要するコストの低減及び工期の短縮が可能な骨格ブロック構造体を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る骨格ブロック構造体は、下記(1)〜(6)を特徴としている。
(1) 貯水空間内に設置され貯留槽を構成する骨格ブロック構造体であって、
前記骨格ブロック構造体は、
水平方向に隣接配置され且つ垂直方向に積層される複数の骨格ブロックからなる骨格ブロックの集合体と、
前記骨格ブロックの集合体の外周を囲って前記貯留槽を構成する外周壁と、
前記貯留槽に水を流入するための流入部と、
前記貯留槽に貯留されている水を流出するための流出部と、
前記貯留槽内を第1の空間と前記流出部に連通する第2の空間とに区画し、前記第1の空間から前記第2の空間への水の流入を規制する仕切部材と、を備えたこと。
(2) 上記(1)に記載の骨格ブロック構造体において、
前記第2の空間に挿入される挿入ブロック体をさらに備え、
前記挿入ブロック体は、前記仕切部材により外周を覆われた状態で前記第2の空間に挿入されたこと。
(3) 上記(1)に記載の骨格ブロック構造体において、
前記仕切部材は、複数の前記骨格ブロックの各層間に設置される複数の仕切ブロックにより構成されたこと。
(4) 上記(3)に記載の骨格ブロック構造体において、
各前記仕切ブロックの上縁部及び下縁部には、前記骨格ブロックに形成された溝部に嵌合する突起部を有すること。
(5) 上記(1)に記載の骨格ブロック構造体において、
前記仕切部材は、積層された前記骨格ブロックの集合体の1層分の高さより高い1以上の仕切ブロックにより構成されたこと。
(6) 上記(3)乃至(5)のいずれか1つに記載の骨格ブロック構造体において、
1以上の前記仕切ブロックには、前記第1の空間と前記第2の空間とを連通しオリフィスとして機能する開口が形成されていること。
上記(1)の構成の骨格ブロック構造体によれば、骨格ブロック構造体で構成される貯留槽の内部が、仕切部材により、第1の空間と、流出部に連通する第2の空間とに区画され、仕切部材は、貯留槽の第1の空間内に貯留されている水が、貯留槽の第2の空間へ移動するのを抑制する。したがって、例えば第2の空間内への水の流入量を制限したり、第2の空間内に移動した水が、流出部を介して貯留槽の外部に流出する流量を制限できる。
更に、仕切部材を骨格ブロックと同じ樹脂で作製することも可能である。この結果、貯留施設の作製に要するコストの低減及び工期の短縮が可能となる。
上記(2)の構成の骨格ブロック構造体によれば、挿入ブロック体が予め仕切部材により覆われた状態で第2の空間に挿入されるので、骨格ブロック構造体を構築している途中で仕切部材を組み込むよりも簡単に仕切部材を設置できる。この結果、貯留施設の作製に要する工期の短縮が可能となる。
上記(3)の構成の骨格ブロック構造体によれば、仕切ブロックを骨格ブロックと同じ樹脂で作製することも可能である。この結果、貯留施設の作製に要するコストの低減及び工期の短縮が可能となる。
上記(4)の構成の骨格ブロック構造体によれば、上下2段の骨格ブロックで仕切ブロックを挟持する際、仕切ブロックの上縁部の突起部を上段の骨格ブロックの溝部に嵌合させ、仕切ブロックの下縁部の突起部を下段の骨格ブロックの溝部に嵌合させることで、仕切ブロックを、より一層強固に、上下2段の骨格ブロックで挟持することができる。
上記(5)の構成の骨格ブロック構造体によれば、仕切ブロックの高さを任意に定めることができる。したがって、第2の空間の用途に応じた高さを有する仕切ブロックを選択できる。
上記(6)の構成の骨格ブロック構造体によれば、仕切部材を構成する仕切ブロックの一部にオリフィスとして機能する開口が形成されている。即ち、オリフィスは、貯留槽の内部に設けられる。このため、貯留槽の第1の空間内に貯留されている水は、このオリフィスを経由して貯留槽の第2の空間へ移動し、第2の空間へ移動した水が、流出部を介して貯留槽の外部に流出する。
このオリフィスは、骨格ブロック構造体を組み付ける過程で、オリフィスが形成された仕切ブロックを組み込むことで、貯留槽の内部に設置することができる。
本発明によれば、貯留施設の作製に要するコストの低減及び工期の短縮が可能な骨格ブロック構造体を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る骨格ブロック構造体の概略上面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、骨格ブロック構造体を構成する骨格ブロックの斜視図である。 図4は、平板状に水平方向に隣接配置された下段の骨格ブロックの部分集合体の上に、複数の仕切ブロックを用いて1層分の高さの流入側仕切壁を設けた際の様子を示した斜視図である。 図5は、流入側仕切壁(及び流出側仕切壁)を構成する仕切ブロックの斜視図である。 図6は、オリフィスが形成された仕切ブロックの斜視図である。 図7は、本発明の実施形態の第1の変形例に係る仕切ブロックを示す斜視図である。 図8は、図7に示す直交配置された2つの仕切ブロックの端部同士の接続箇所を示す平面図である。 図9は、本発明の実施形態の第2の変形例に係る副空間を示す斜視図である。 図10は、本発明の実施形態の第3の変形例に係る流出側仕切壁を示す側面図である。 本発明の実施形態の第4の変形例に係る、仕切シートにより側面が覆われた挿入ブロック体の斜視図である。 金属により形成した挿入ブロック体の斜視図である。 骨格ブロックを用いずに樹脂により形成した挿入ブロック体の斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る樹脂製の骨格ブロック構造体1について説明する。骨格ブロック構造体1は、典型的には、河川の水や雨水等を地中に貯水する貯水施設に設けられた貯水空間に設置されて、貯留槽を構成するために使用される。このような貯水空間は、例えば、地面を掘り下げることで形成された直方体状等の凹部の内表面を内張層で覆うことによって形成される。内張層としては、砂利、不織布、或いは防水シート等が使用され得る。
図1及び図2に示すように、骨格ブロック構造体1は、水平方向に隣接配置され且つ垂直方向に積層される複数の骨格ブロック10からなる骨格ブロック10の集合体の外周を、外周壁20で囲うことで、貯留槽を構成している。
まず、骨格ブロック10の集合体について説明する。樹脂製の骨格ブロック10の集合体を構成する樹脂製の各骨格ブロック10は、例えば、図3に示すように、平面形状が正方形であり且つ互いに平行な上面及び下面を有する平板状の基台11を備える。基台11は、例えば、基台11の正方形状の外枠を構成する外周フレーム12と、外周フレーム12の内側空間にて外周フレーム12と一体に連結された複数のリブ13と、によって構成される。
このため、基台11の上面には、隣接するリブ13で区画された複数の溝部(貫通孔)14が形成されている。この溝部14は、後述する仕切ブロック51の突起部52(図5参照)と嵌合されて、骨格ブロック10と仕切ブロック51とを連結・固定するために使用される。
基台11には、その上面から立設すると共に先端に近づくほど小径となる円錐台状の複数(典型的には、2つ)の同形の支持体15が形成される。また、基台11の上面には、複数(典型的には、2つ)の同形の嵌合穴16が形成される。
平面視にて、2つの支持体15のそれぞれの中心は、基台11の外周形状である正方形(以下、「外周正方形」と呼ぶ)の一対の対角線のうち一方の対角線上に位置し、2つの嵌合穴16のそれぞれの中心は、外周正方形の一対の対角線のうち他方の対角線上に位置している。平面視にて、2つの支持体15、及び、2つの嵌合穴16は、「2つの支持体15の2つの中心と、2つの嵌合穴16の2つの中心とを四隅とする四角形」が「外周正方形を0.5倍に縮小した正方形」となるように配置されている。
下段の骨格ブロック10に上下を逆さまにした上段の骨格ブロック10を近づけて、上段の骨格ブロック10の支持体15を下段の骨格ブロック10の嵌合穴16に挿入し、且つ、上段の骨格ブロック10の嵌合穴16に下段の骨格ブロック10の支持体15を挿入することによって、上下2段の骨格ブロック10を互いに連結・固定することができる。つまり、上下2段の骨格ブロック10の部分集合体が、骨格ブロック10の集合体における「1つの層」を構成する。
「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」を構成する手法として、主として、以下の2つの手法がある。第1に、上下を逆さまにした上段の各骨格ブロック10を、水平方向に縦横に隣接配置された下段の対応する1つの骨格ブロック10と連結・固定する手法である。第2に、上下を逆さまにした上段の各骨格ブロック10を、水平方向に縦横に隣接配置された下段の対応する4つの骨格ブロック10と連結・固定する手法である(所謂「千鳥配置」とする)。図1及び図2に示す例では、第2の手法によって構成された「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」を5つ積層して得られる、5層の直方体状の骨格ブロック10の集合体が示されている。
水平方向に隣接配置された「骨格ブロック10」同士の連結・固定、並びに、上下方向に積層された「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」同士の連結・固定は、例えば、所定の把持具を用いること、並びに、互いに連結される連結面の一方に設けた嵌合突起部と他方に設けた嵌合凹部とを嵌合すること、等によって達成され得る。上記第2の手法(千鳥配置)によって「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」が構成される場合、水平方向に隣接配置された「骨格ブロック10」同士を連結・固定する手段が不要となる。
次に、外周壁20について説明する。図1及び図2に示す例では、樹脂製の外周壁20が、直方体状の骨格ブロック10の集合体の外周の全体を覆っている。この樹脂製の外周壁20は、例えば、樹脂製の複数の外周壁ブロックを、骨格ブロック10の集合体の外周の全体を覆うように、水平方向及び垂直方向に縦横に隣接配置することで構成され得る。
骨格ブロック10の集合体の側面を覆う各外周壁ブロックの高さは、例えば、骨格ブロック10の集合体における「1つの層」の高さと一致している。この場合、図1及び図2に示す例では、5層の直方体状の骨格ブロック10の集合体の側面を覆う外周壁20は、矩形環状に隣接配置された複数の外周壁ブロックからなる1層分の高さの外周壁ブロックの部分集合体を、垂直方向に5つ積層することで構成される。このとき、5つの「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」の各々が順次積層される毎に、その最上位に位置する「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」の周囲を覆うように、1層分の高さの外周壁ブロックの部分集合体を順次積層していくことができる。
図1及び図2に示すように、骨格ブロック構造体1は、更に、貯留槽に水を流入するための流入管30と、貯留槽に貯留されている水を流出するための流出管40とを備える。図1及び図2に示す例では、流入管30が、骨格ブロック10の集合体の一側(図1及び図2では左側)の側面を覆う外周壁20の上端近傍の所定位置にて、外周壁20を貫通するように外周壁20に固定配置され、流出管40が、骨格ブロック10の集合体の他側(図1及び図2では右側)の側面を覆う外周壁20の下端近傍の所定位置にて、外周壁20を貫通するように外周壁20に固定配置されている。流入管30及び流出管40としては、例えば、塩化ビニル製の配管が使用され得る。
図1及び図2に示すように、骨格ブロック構造体1は、更に、貯留槽内を、主空間S1と、流入管30に連通する副空間S2とに区画する流入側仕切壁50を備える。図1及び図2に示す例では、流入側仕切壁50は、上方からみて、一側(図1及び図2では左側)に開口するU字状であって、U字状の一対の開口縁が流入管30の下方に位置する外周壁20の内壁に接続されたU字状の形状を有するように、貯留槽の底壁(即ち、外周壁20における底壁を構成する部分)から立ち上がっている。したがって、副空間S2は、流入管30に連通すると共に、U字状の流入側仕切壁50と外周壁20の一部とで画成された直方体状の空間である。
流入側仕切壁50の上縁は、貯留槽(外周壁20)の上縁より低い位置にある。したがって、流入管30を介して貯留槽に流入する雨水等は、まず、副空間S2へ移動し、雨水等に含まれる比較的大きな粒子が副空間S2の底部に捕獲される。これらの粒子が除去された後の水が、流入側仕切壁50の上縁を越えて、主空間S1に移動して貯留される。このように、副空間S2は、雨水等に含まれる石や砂利等の比較的大きな粒子の主空間S1への流入を抑制するための流入槽として機能し得る。換言すれば、流入槽が、貯留槽の内部に設けられている。
樹脂製の流入側仕切壁50は、例えば、図5に示す樹脂製の複数の仕切ブロック51を、水平方向に隣接配置し且つ垂直方向に積層することで構成され得る。仕切ブロック51は、上下2段の骨格ブロック10で挟持することが可能である。即ち、仕切ブロック51の高さは、骨格ブロック10の支持体15の高さと略一致している。仕切ブロック51の上縁部及び下縁部にはそれぞれ、上方及び下方に向けて突出する複数の突起部52が一体に設けられている。このため、仕切ブロック51の上縁部の突起部52を上段の骨格ブロック10の溝部14に嵌合させ、仕切ブロック51の下縁部の突起部52を下段の骨格ブロック10の溝部14に嵌合させることで、仕切ブロック51を上下2段の骨格ブロック10で挟持することができる。
図1及び図2に示す例では、図4に示すように、平板状に水平方向に隣接配置された下段の骨格ブロック10の部分集合体上に、複数の仕切ブロック51を、U字状に並ぶように連結・固定し、この状態にて、下段の骨格ブロック10の部分集合体に、上下を逆さまにした上段の骨格ブロック10の部分集合体を組み付けることで、1層分の高さの流入側仕切壁50が挟持された「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」(=1層)が得られる。このような1層分の高さの流入側仕切壁50が挟持された「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」を垂直方向に4つ積層し、この積層体の上に、仕切ブロック51が挟持されない「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」を積層することで、図1及び図2に示すように、上縁が貯留槽の上縁より低い位置にある流入側仕切壁50が得られる。
なお、図1及び図2に示す例では、貯留槽の上壁(外周壁20における上壁を構成する部分)の所定位置にて、副空間S2内を点検するための点検孔21が形成されている。このため、貯留槽における点検孔21の下方領域(即ち、副空間S2内)には、骨格ブロック10が配置されないことにより、点検孔21と貯留槽の底壁(外周壁20における下壁を構成する部分)とを繋ぐ空間23が形成されている。
図1及び図2に示すように、骨格ブロック構造体1は、更に、貯留槽内を、主空間S1と、流出管40に連通する副空間S3とに区画する流出側仕切壁60を備える。図1及び図2に示す例では、流出側仕切壁60は、上方からみて、流出管40の近傍位置にて、矩形状を有するように、貯留槽の底壁(即ち、外周壁20における底壁を構成する部分)から立ち上がっている。流出管40側に位置する流出側仕切壁60は、発泡ブロック41を介して、外周壁20の内壁と接続されている。流出管40は、発泡ブロック41、及び、流出管40側に位置する流出側仕切壁60をそれぞれ貫通している。したがって、副空間S3は、流出管40に連通すると共に、矩形状の流出側仕切壁60で画成された直方体状の空間である。
流出側仕切壁60の上縁は、貯留槽(外周壁20)の上壁に接続されている。一方、図2に示すように、流出側仕切壁60には、特に、下端近傍位置にて、1つ又は複数のオリフィス(貫通した絞り孔、開口ともいう)53が形成されている。即ち、オリフィス53が、貯留槽の内部に設けられている。このため、貯留槽の主空間S1に貯留されている水は、オリフィス53を経由して貯留槽の副空間S3へ移動し、副空間S3へ移動した水が、流出管40を介して貯留槽の外部に流出する。これにより、貯留槽から流出する水の流量がオリフィス53によって調整され得る。
更に、流出側仕切壁60には、特に、上端近傍位置にて、1つ又は複数のオーバフロー防止用の開口54が形成されている。開口54の総開口面積は、オリフィス53の総開口面積より大きい。これにより、副空間S2から過大な流量の水が主空間S1に流れ込むことで主空間S1に貯留される水がオーバフローしようとする場合に、主空間S1に貯留されている水が、開口54を経由して貯留槽の副空間S3へ容易に移動し、副空間S3へ移動した水が、流出管40を介して貯留槽の外部に流出する。これにより、主空間S1に貯留される水のオーバフローが防止される。
樹脂製の流出側仕切壁60も、流入側仕切壁50と同様、図5(及び図6)に示す樹脂製の複数の仕切ブロック51を、水平方向に隣接配置し且つ垂直方向に積層することで構成され得る。図1及び図2に示す例では、平板状に水平方向に隣接配置された下段の骨格ブロック10の部分集合体上に、複数の仕切ブロック51を、矩形状に並ぶように連結・固定し、この状態にて、下段の骨格ブロック10の部分集合体に、上下を逆さまにした上段の骨格ブロック10の部分集合体を組み付けることで、1層分の高さの流出側仕切壁60が挟持された「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」(=1層)が得られる。
このような1層分の高さの流出側仕切壁60が挟持された「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」が垂直方向に5つ積層される。このとき、オリフィス53が形成される層に対応する「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」には、オリフィス53の位置に対応する仕切ブロック51として、図5に示すものに代えて、図6に示すオリフィス53が形成されたものが使用される。同様に、開口54が形成される層に対応する「上下2段の骨格ブロック10の部分集合体」には、開口54の位置に対応する仕切ブロック51として、図5に示すものに代えて、図6に示す開口54が形成されたものが使用される。これにより、図1及び図2に示すように、オリフィス53及び開口54が形成された流出側仕切壁60が得られる。
なお、図1及び図2に示す例では、貯留槽の上壁(外周壁20における上壁を構成する部分)の所定位置にて、副空間S3内を点検するための点検孔22が形成されている。このため、貯留槽における点検孔22の下方領域(即ち、副空間S3内)には、骨格ブロック10が配置されないことにより、点検孔22と貯留槽の底壁(外周壁20における下壁を構成する部分)とを繋ぐ空間24が形成されている。
以上、骨格ブロック構造体1について説明した。この骨格ブロック構造体1を貯水施設に設けられた貯水空間(地面に形成された凹部)に設置する場合、典型的には、まず、貯水空間の底面に保護シート及び遮水シートを敷設する。次いで、貯水空間内に骨格ブロック構造体1を組み立てる。次いで、骨格ブロック構造体1の側面及び上面を覆うように、骨格ブロック構造体1に保護シート及び遮水シートを敷設する。その際、流入管30及び流出管40が配置されている箇所では、保護シート及び遮水シートに筒状のジョイント加工を施し、配管接続を確実に行う。そして、最後に、保護シート及び遮水シートで覆われた骨格ブロック構造体1が設置された貯留空間の上部開口が、点検孔21,22の位置を除いて、土砂等によって塞がれる。これにより、貯留施設が完成する。
以上のように、本発明の実施形態に係る骨格ブロック構造体1によれば、骨格ブロック構造体1で構成される貯留槽の内部が、流出側仕切壁60により、主空間S1と、流出管40に連通する副空間S3とに区画され、流出側仕切壁60を構成する複数の仕切ブロック51の一部にオリフィス53として機能する開口が形成されている。即ち、オリフィス53は、貯留槽の内部に設けられる。このため、貯留槽の主空間S1内に貯留されている水は、オリフィス53を経由して貯留槽の副空間S3へ移動し、副空間S3へ移動した水が、流出管40を介して貯留槽の外部に流出する。
このオリフィス53は、骨格ブロック構造体1を組み付ける過程で、オリフィス53が形成された仕切ブロック51を組み込むことで、貯留槽の内部に設置することができる。更に、仕切ブロック51が骨格ブロック10と同じ樹脂で作製されている。この結果、貯留施設の作製に要するコストの低減及び工期の短縮が可能となる。
更に、上下2段の骨格ブロック10で仕切ブロック51を挟持する際、仕切ブロック51の上縁部の突起部52を上段の骨格ブロック10の溝部14に嵌合させ、仕切ブロック51の下縁部の突起部52を下段の骨格ブロック10の溝部14に嵌合させることで、仕切ブロック51を、より一層強固に、上下2段の骨格ブロック10で挟持することができる。
更に、骨格ブロック構造体1で構成される貯留槽の内部が、流入側仕切壁50により、主空間S1と、流入管30に連通する副空間S2とに区画される。この副空間S2が、雨水等に含まれる石や砂利等の比較的大きな粒子の流入を抑制するための流入槽として機能し得る。即ち、流入槽が、貯留槽の内部に設けられる。このため、流入管30を介して貯留槽に流入する雨水等は、先ず、貯留槽の副空間S2(=流入槽)へ移動し、雨水等に含まれる比較的大きな粒子が副空間S2の底部に捕獲される。これらの粒子が除去された後の水が、流入側仕切壁50の上縁を越えて、貯留槽の主空間S1に移動して貯留される。
この副空間S2(=流入槽)は、骨格ブロック構造体1を組み付ける過程で、流入側仕切壁50を構成する複数の仕切ブロック51を組み込むことで、貯留槽の内部に設けることができる。更に、流入側仕切壁50が骨格ブロック10と同じ樹脂で作製されている。この結果、貯留施設の一部として流入槽を設ける場合においても、貯留施設の作製に要するコストの低減及び工期の短縮が可能となる。
(他の態様)
なお、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、流出側仕切壁60が、上方からみて矩形状を有するように構成されている。これに対し、流出側仕切壁60が、流入側仕切壁50と同様、上方からみて、他側(図1及び図2では右側)に開口するU字状であって、U字状の一対の開口縁が外周壁20の内壁に接続されたU字状の形状を有するように、構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、副空間S3として、1つの空間が設けられ、1つの副空間S3に連通する1つの流出管40が設けられている。これに対し、副空間S3として、互いに仕切られた複数の空間が設けられ、複数の副空間S3の各々に対応する複数の流出管40が設けられていてもよい。更に、以下に示す第1〜第5の変形例を採用してもよい。
(第1の変形例)
上記実施形態では、流入側仕切壁50及び流出側仕切壁60を構成する仕切ブロック51として、図5に示すような比較的薄い板状の仕切ブロック51が使用されている。これに対し、図7に示すように、比較的厚い板状の仕切ブロック51が使用されてもよい。
図5に示す仕切ブロック51では、その上縁部及び下縁部のそれぞれにて、複数の突起部52が仕切ブロック51の長手方向に沿って1列に配置されている。これに対し、図7に示す仕切ブロック51では、その上縁部及び下縁部のそれぞれにて、複数の突起部52が仕切ブロック51の長手方向に沿って複数列(本例では、2列)に配置されている。
図7に示すように、図7に示す2つの仕切ブロック51を、直交配置すると共に長手方向の端部同士を接続する場合、図8に示すように、一方の仕切ブロック51の端部に設けられた突片55に形成された上下方向に延びる溝部56に、他方の仕切ブロック51の端部に設けられた上下方向に延びる突条部57を嵌合する構成を採用することができる。これにより、直交配置された2つの仕切ブロック51の端部同士を、簡易な構成で水密的に接続可能となる。
(第2の変形例)
上記実施形態では、流出側仕切壁60により副空間S3を区画し、副空間内の一部の領域に点検用の空間24が形成されている場合について示したが、流出側仕切壁60が点検用の空間24を直接区画するようにしてもよい。つまり、副空間S3がそのまま空間24を形成するように流出側仕切壁60が配置されてもよい。
図9は、本発明の実施形態の第2の変形例に係る副空間S3を示す斜視図である。なお、図9においては、骨格ブロック10と仕切ブロック51との位置関係をわかりやすくするために、一部の骨格ブロック10が取り除かれた状態を示している。第2の変形例に係る流出側仕切壁60は、例えば図7に示した仕切ブロック51により構成されている。仕切ブロック51は、区画すべき空間24の外周に沿って配置され、2列の突起部52のうちの一方が空間24側に露出し、他方が骨格ブロック10の溝部14に嵌合される。この場合、例えば流出側仕切壁60にはオリフィスとして機能する開口と、流出管40と直接的あるいは間接的に接続される開口とが形成される。
(第3の変形例)
上記実施形態では、流入側仕切壁50及び流出側仕切壁60は、骨格ブロック10の高さと略一致する高さを有する複数の仕切ブロック51により構成されている。これに対し、流入側仕切壁50及び流出側仕切壁60は、骨格ブロック10の高さより大きい高さを有する1又は複数の仕切ブロックにより構成されていてもよい。この場合、上下2段の骨格ブロック10で仕切ブロックを挟持する代わりに、例えば1段目の骨格ブロック10と3段目、またはそれより上にある骨格ブロック10により挟持するなど、仕切ブロックの高さを任意に定めることができる。したがって、副空間S2及びS3の用途に応じた高さを有する仕切ブロックを選択できる。なお、仕切ブロック51は骨格ブロック10に挟持される代わりに、以下のように固定されてもよい。
図10は、第3の変形例に係る流出側仕切壁を示す側面図である。図10では、流出側仕切壁60が、2段分の骨格ブロック10と同じ高さを有する仕切ブロックにより構成されている。流出側仕切壁60は、固定具62、63により骨格ブロックの基台11に固定されている。固定具62には、流出側仕切壁を上下方向に貫通する貫通孔が形成されており、固定具63には、流出側仕切壁の底部を挟持する溝部が形成されている。したがって、第3の変形例によると、骨格ブロック構造体1の組み立て中に、骨格ブロック10が1段積層されるごとに流出側仕切壁60を上下2段の骨格ブロック10によって挟持していく必要がなくなり、先に骨格ブロック構造体1を最上段まで組み立てた後に、流出側仕切壁60を最上段側から挿入することが可能となる。
(第4の変形例)
上記実施形態では、骨格ブロック10の集合体を構築している途中で仕切ブロック51を順次組み込むことで、流出側仕切壁60(及び、流入側仕切壁50)により、主空間S1と副空間S3(副空間S2)とを区画している。これに対し、骨格ブロック構造体1を、副空間S3に対応する箇所に骨格ブロック10を配置せずに作製する一方、図11に示すような、副空間S3に相当する形状(直方体形状)を有し且つ仕切シート80により側面が覆われた骨格ブロック10の集合体(以下、「挿入ブロック体70」と呼ぶ)を別途作製しておき、この骨格ブロック10の集合体の副空間S3に、仕切シート80により側面が覆われた挿入ブロック体70を挿入することで、主空間S1と副空間S3とを区画してもよい。
図11に示す、挿入ブロック体70の側面は、仕切シート80により覆われている。仕切シート80は、例えば、ポリプロピレンなどの樹脂により形成されており、接着剤、あるいは熱融着などの方法により挿入ブロック体70の側面に固定する。また、仕切シート80を挿入ブロック体70に固定した後、シーリング材によりシールすると止水効果が更に高まる。また、仕切シート80には、必要に応じてオリフィス53として機能する開口が形成されていてもよい。また、挿入ブロック体70には、図11に示すように点検孔22が形成されていてもよい。
なお、挿入ブロック体70の側面は、上記実施形態と同様、図5に示す複数の仕切ブロック51を水平方向に隣接配置し且つ垂直方向に積層することで構成するようにしてもよい。この場合、複数の仕切ブロック51のうちの一部の仕切ブロック51として、図5に示すものに代えて、図6に示す開口53(54)が形成されたものを使用することで、流出側仕切壁60の所定位置に上述したオリフィス53及び開口54を形成することも可能である。
また、挿入ブロック体としては、骨格ブロック10の集合体により形成した挿入ブロック体70の代わりに、コンクリート枠や鉄枠を用いてもよい。あるいは、骨格ブロック10を用いずに樹脂により挿入ブロック体を形成してもよい。
図12は、ステンレスなどの金属により形成した挿入ブロック体100を示す斜視図である。挿入ブロック体100は、4枚の金属平板を溶接して平面視矩形状とし、その底部を金属製の底板104に溶接したものである。また、挿入ブロック体100の下部には、流入管130及び流出管140が接続されている。主空間S1から貯留槽の外部に流出する水の流量が所望の流量となるよう流入管130の内径が設計される。なお、金属平板の数は4枚に限られず、必要に応じて枚数を増やしたり、曲げ加工などを用いることにより枚数を減らしてもよい。
図13(a)〜(c)は、骨格ブロック10を用いずに樹脂により形成した挿入ブロック体の斜視図である。図13(a)に示す挿入ブロック体110は、平面視矩形状のブロック112を2段重ねて形成したものである。各ブロックは、上縁に矩形状の突起116を有しており、下縁には突起116が嵌合される矩形状の不図示の溝が形成されている。突起116を溝に嵌合させることにより、ブロック112が安定して積層されるとともに、各段の隙間から水が流出することを抑制できる。なお、ブロック112の上縁と下縁とを接着したり、挿入ブロック体110の外周を仕切シートで被う場合には、ブロック112に突起116や溝を形成しなくてもよい。
各ブロック112の高さは、積層された骨格ブロック10の1層分の高さと同じにする必要はなく、強度や施工の容易性などに鑑みて適宜定めるようにする。また、図12のように1段のブロック112で構成してもよいし、ブロック112を3段以上重ねてもよい。
図13(b)に示す挿入ブロック体120は、2つのブロック122を組み合わせて平面視矩形状にしたものを2段重ねて形成し、底板124に立設したものである。また、図13(c)に示す挿入ブロック体130は、4つのブロック132を組み合わせて平面矩形状にしたものを2段重ねて形成し、底板134に立設したものである。これらの場合においても、平面視矩形状にしたブロックを図13(a)と同様に積層して構成する。これらの挿入ブロック体110、120、130においても、下方に流入管130及び流出管140が接続されている。
なお、図12、図13にそれぞれ示した挿入ブロック体は、副空間S3内に設置されればよく、挿入ブロック体の外周が流出側仕切壁60を構成するようにしてもよいし、流出側仕切壁60のさらに内側に挿入ブロック体を設置するようにしてもよい。
また、樹脂や金属の代わりにコンクリートを用いた場合には、重量面で若干不利にものの、従来のように貯留槽の外部に設置する必要がないため、貯留施設全体で見た場合に必要な空間を狭くすることができ、また、貯留施設全体の設計も容易になる。
なお、副空間S2に対応する箇所において骨格ブロック10が配置されない骨格ブロック10の集合体と、副空間S2に相当する形状(直方体形状)を有し且つ流入側仕切壁50あるいは仕切シート80により側面が覆われた挿入ブロック体と、を個別に作製しておき、この骨格ブロック10の集合体の副空間S2に当該挿入ブロック体を挿入することで、流入側仕切壁50あるいは仕切シート80により、主空間S1と副空間S2とを区画してもよい。
(第5の変形例)
以上の実施形態では、流出側仕切壁60や仕切シート80にオリフィス53を設ける場合について説明したが、例えば、流出側仕切壁60や仕切シート80にはオリフィス用の開口を設けず、外周壁20を構成する底面のうち副空間S3の下部及びその周辺の下部に当たる箇所を1段目の骨格ブロック10の底部よりも更に低くし、この低くなった底面と1段目の骨格ブロック10の底部との間に形成された空間を流出部40と連通させるとともに、副空間S3の下部に形成された空間とその周辺の下部に形成された空間とを区画する仕切を別途設け、この仕切にオリフィス用の開口を形成してもよい。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る骨格ブロック構造体の特徴をそれぞれ以下[1]〜[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
貯水空間内に設置され貯留槽を構成する骨格ブロック構造体(1)であって、
前記骨格ブロック構造体は、
水平方向に隣接配置され且つ垂直方向に積層される複数の骨格ブロック(10)からなる骨格ブロックの集合体と、
前記骨格ブロックの集合体の外周を囲って前記貯留槽を構成する外周壁(20)と、
前記貯留槽に水を流入するための流入部(30)と、
前記貯留槽に貯留されている水を流出するための流出部(40)と、
前記貯留槽内を第1の空間(S1)と前記流出部に連通する第2の空間(S3)とに区画し、前記第1の空間から前記第2の空間への水の流入を規制する仕切部材(流出側仕切壁60、仕切シート80)と、を備えた、
骨格ブロック構造体。
[2]
上記[1]に記載の骨格ブロック構造体において、
前記第2の空間に挿入される挿入ブロック体(70)をさらに備え、
前記挿入ブロック体は、前記仕切部材(仕切シート80)により外周を覆われた状態で前記第2の空間に挿入された、
骨格ブロック構造体。
[3]
上記[1]に記載の骨格ブロック構造体において、
前記仕切部材は、複数の前記骨格ブロックの各層間に設置される複数の仕切ブロック(51)により構成された、
骨格ブロック構造体。
[4]
上記[3]に記載の骨格ブロック構造体において、
各前記仕切ブロックの上縁部及び下縁部には、前記骨格ブロックに形成された溝部(14)に嵌合する突起部(52)を有する、
骨格ブロック構造体。
[5]
上記[1]に記載の骨格ブロック構造体において、
前記仕切部材は、積層された前記骨格ブロックの集合体の1層分の高さより高い1以上の仕切ブロックにより構成された、
骨格ブロック構造体。
[6]
上記[3]乃至[5]のいずれか1つに記載の骨格ブロック構造体において、
1以上の前記仕切ブロックには、前記第1の空間と前記第2の空間とを連通しオリフィスとして機能する開口(53)が形成されている、
骨格ブロック構造体。
1 骨格ブロック構造体
10 骨格ブロック
14 溝部
20 外周壁
30 流入管
40 流出管
50 流入側仕切壁
51 仕切ブロック
52 突起部
53 オリフィス
60 流出側仕切壁
70 挿入ブロック体
80 仕切シート

Claims (6)

  1. 貯水空間内に設置され貯留槽を構成する骨格ブロック構造体であって、
    前記骨格ブロック構造体は、
    水平方向に隣接配置され且つ垂直方向に積層される複数の骨格ブロックからなる骨格ブロックの集合体と、
    前記骨格ブロックの集合体の外周を囲って前記貯留槽を構成する外周壁と、
    前記貯留槽に水を流入するための流入部と、
    前記貯留槽に貯留されている水を流出するための流出部と、
    前記貯留槽内を第1の空間と前記流出部に連通する第2の空間とに区画し、前記第1の空間から前記第2の空間への水の流入を規制する仕切部材と、を備えた、
    骨格ブロック構造体。
  2. 前記第2の空間に挿入される挿入ブロック体をさらに備え、
    前記挿入ブロック体は、前記仕切部材により外周を覆われた状態で前記第2の空間に挿入された、
    請求項1に記載の骨格ブロック構造体。
  3. 前記仕切部材は、複数の前記骨格ブロックの各層間に設置される複数の仕切ブロックにより構成された、
    請求項1に記載の骨格ブロック構造体。
  4. 各前記仕切ブロックの上縁部及び下縁部には、前記骨格ブロックに形成された溝部に嵌合する突起部を有する、
    請求項3に記載の骨格ブロック構造体。
  5. 前記仕切部材は、積層された前記骨格ブロックの集合体の1層分の高さより高い1以上の仕切ブロックにより構成された、
    請求項1に記載の骨格ブロック構造体。
  6. 1以上の前記仕切ブロックには、前記第1の空間と前記第2の空間とを連通しオリフィスとして機能する開口が形成されている、
    請求項3乃至5のいずれか1項に記載の骨格ブロック構造体。
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