JP2020075258A - プレス成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】長手方向に凸状に湾曲するプレス成形品に高強度鋼板を適用可能であり、かつ、ブランクホルダーを用いることなく、フランジ部のしわを低減できるプレス成形方法を提供する。【解決手段】長手方向に凸形状となる断面ハット形状のプレス成形品のプレス成形方法であって、天板部に生じた撓みを有する中間形状プレス成形品を成形する第1成形工程と、該中間形状プレス成形品を、目標形状に成形する第2成形工程とを備え、前記第1成形工程は、天板成形部19a、21a、縦壁成形部19b、21b及びフランジ成形部19c、21cを有するパンチ19及びダイ21であって、下死点において、天板成形部19a、21aの間の長手方向の両端部近傍に2mm以上の隙間があり、天板成形部19aと縦壁成形部19bをつなぐ稜線の曲率半径R1よりも縦壁成形部19bとフランジ成形部19cをつなぐ稜線の曲率半径R2が大きく設定された第1成形金型7を用いる。【選択図】図1

Description

本発明は、金属部材のプレス成形方法に関するものである。
ここで金属部材とは、熱延鋼板、冷延鋼板、あるいは鋼板に表面処理(電気亜鉛めっき、溶融亜鉛めっき、有機皮膜処理等)を施した表面処理鋼板をはじめ、ステンレス鋼、アルミニウム、マグネシウム等、各種金属類から構成される板でもよい。
近年、CO2排出量削減を目的とした自動車車体の軽量化のため、自動車部品に対して高強度薄鋼板の適用が進められている。そして、自動車部品の製造においては、製造コストに優れたプレス成形が適用されることが多い。
しかしながら、例えば天板部方向に凸状に湾曲したハット型の断面形状の部品をプレス成形する場合、フランジ部となる被成形材の端部が成形過程において縮みフランジ変形となってしわが発生しやすいという課題があり、高強度薄鋼板を用いた場合、発生したしわを潰すことが困難であるために特に問題となっている。
このような縮みフランジ変形によるしわ発生を抑制する技術として、特許文献1には、コの字またはハット型の断面形状を有して長手方向に湾曲した部品を成形する際に、前記部品のフランジ部を基準に対称となるように部品を2個同時に成形することにより、前記部品の天板部側から優先的に材料を移動させて伸びフランジ変形を発生させ、前記フランジ部の縮みフランジ変形によるしわの発生を抑制する技術が開示されている。
また、特許文献2には、断面ハット形状のプレス成形品を、しわ押さえ金型を用いてブランク材を押さえて成形する際に、縮みフランジ変形が生じる領域に対するしわ押さえ力をプレス成形終期に増加させる方法が開示されている。
特許5967386号公報 特許5783339号公報
特許文献1に開示されている方法は、成形方向に直交する水平面内に湾曲のある部品をプレス成形する場合にしか対応することができず、本願発明で対象とする天板部方向に凸状に湾曲するプレス成形品には適用できないという課題がある。
また、特許文献2に開示されている方法は、ブランクホルダーを用いるドロー成形にしか適用することができず、延性の小さい高強度鋼板のドロー成形では成形中の張力が大きいと割れが発生する危険がある。また、フォーム成形には適用することができない。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、長手方向に亘って天板部方向に凸状に湾曲するプレス成形品を成形する際において、高強度鋼板を被成形材として適用可能であり、かつ、ブランクホルダーを用いることなく、フォーム成形によりフランジ部の縮み成形に起因するしわを低減することができるプレス成形方法を提供することを目的としている。
(1)本発明に係るプレス成形方法は、長手方向に沿って天板部方向に凸形状となる天板部と該天板部の両側に続く一対の縦壁部と、該一対の縦壁部に続く長手方向に沿って天板部方向に凸形状となるフランジ部を有し、天板部と縦壁部をつなぐ長手方向稜線の曲率半径が縦壁部とフランジ部をつなぐ長手方向稜線の曲率半径より大きい断面ハット形状のプレス成形品のプレス成形方法であって、天板部、縦壁部及びフランジ部を有し、前記天板部の長手方向両端部に材料余りによって生じた撓みを有する中間形状プレス成形品をフォーム成形する第1成形工程と、該第1成形工程で成形された前記中間形状プレス成形品を、目標形状にフォーム成形する第2成形工程とを備え、前記第1成形工程は、天板成形部、縦壁成形部及びフランジ成形部を有するパンチ及びダイであって、下死点において、前記パンチと前記ダイの天板成形部の間における少なくとも長手方向の両端部からそれぞれ全長の25%以上の範囲に亘って2mm以上の隙間があり、前記パンチにおける天板成形部と縦壁成形部をつなぐ長手方向稜線の曲率半径R1よりも前記パンチにおける縦壁成形部とフランジ成形部をつなぐ長手方向稜線の曲率半径R2が大きく設定された第1成形金型を用いることを特徴とするものである。
(2)また、(1)に記載のものにおいて、前記隙間が5mm以下であることを特徴とするものである。
(3)また、(1)または(2)に記載のものにおいて、前記第1成形金型の前記パンチにおける前記長手方向稜線の曲率半径R2が前記長手方向稜線の曲率半径R1の4倍以上であることを特徴とするものである。
本発明に係るプレス成形方法においては、第1成形金型を用いて、天板部、縦壁部及びフランジ部を有し、前記天板部の長手方向両端部に材料余りによって生じた撓みを有する中間形状プレス成形品を成形する第1成形工程と、該第1成形工程で成形された前記中間形状プレス成形品を、目標形状に成形する第2成形工程とを備えたことにより、長手方向に亘って天板部方向に凸状に湾曲するプレス成形品を成形する際、高強度鋼板を被成形材として適用可能であり、かつ、ブランクホルダーを用いることなく、フォーム成形によりフランジ部の縮み成形に起因するしわを低減することができる。
本発明の実施の形態に係るプレス成形方法を説明する図であり、(a)は第1成形工程に用いられる金型、(b)は第2成形工程で用いられる金型を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形方法により成形されたプレス成形品を説明する図であり、(a)は第1成形工程により成形された中間形状のプレス成形品の説明図、(b)は第2成形工程により成形された目標形状のプレス成形品の説明図である。 本発明に係る第1成形工程で用いる第1パンチの形状を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る第1成形工程の下死点における金型とプレス成形品の断面形状を説明する図であり、(A)はA−A断面図、(B)はB−B断面図である。 本発明に係る第2成形工程で用いる第2パンチの形状を示す図である。 本発明に係る第2成形工程の下死点における金型とプレス成形品の断面形状を説明する図であり、(A)はA−A断面図、(B)はB−B断面図である。 本発明の実施の形態2に係る第1成形工程の下死点における金型とプレス成形品の断面形状を説明する図であり、(A)はA−A断面図、(B)はB−B断面図である。 本発明において目標形状とするプレス成形品の一例を示す図である。 従来のプレス成形方法における問題点を説明する図であり、(a)は従来のプレス成形に用いられる金型、(b)は従来のプレス成形方法によるプレス成形品を示す図である。
本発明は少なくとも2工程によって、長手方向に沿って天板方向に凸形状となる天板部と、長手方向に沿って天板方向に凸形状となるフランジ部を有する断面ハット形状を目標形状として成形するものである。
その原理は以下に示すようなものである。
第1成形工程において、天板部と縦壁部をつなぐ稜線の曲率半径より、縦壁部とフランジ部をつなぐ稜線の曲率半径を大きくすることにより、縦壁部の成形は長手方向中央部から先に開始されることとなり、長手方向中央部から長手方向両端部へ向かう材料流れが生じる。
また、天板部方向に凸形状となっているため、縦壁部の成形が進むにつれ、長手方向中央部に向かう材料流れが生じるが、縦壁部とフランジ部をつなぐ稜線の曲率半径を大きくしたことで、長手方向両端部の縦壁高さは目標形状よりも低くなっており、そのため長手方向中央部に向かう変形量は目標形状に比べて少なくて、縮みフランジ変形が小さくなる。
これらの作用により、縦壁部およびフランジ部の長手方向中央部に生じる縮みフランジ変形によるシワの発生を抑制することができる。
さらに下死点において、パンチとダイの天板成形部の間に隙間が形成されるように成形することで、該隙間内において、天板部の長手方向両端部に材料余りによる撓みを生じさせる。
その後、第2成形工程において、天板部と縦壁部をつなぐ稜線の曲率半径より、縦壁部とフランジ部をつなぐ稜線の曲率半径が小さい目標形状に成形する。
被成形材の長手方向中央部では、第1成形工程によって縮みフランジ変形が抑制されており、天板部と縦壁部をつなぐ稜線の曲率半径は第1成形工程と同じであるため更なる縮みフランジ変形は生じにくい。
被成形材の長手方向両端部では、天板部に撓みとなっている余った材料が、縦壁部からフランジ部にかけて容易に流れるため、両端部近傍の材料流れのみで目標形状への成形が完了する。
上述した方法により、長手方向両端部から中央部へ向かう材料流れを抑制することで、従来発生していた長手方向中央部のシワを抑制しながら目標形状を成形することができる。
以下、具体的に実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態に係るプレス成形方法は、金属板からなる被成形材を図8に示すような断面ハット形状のプレス成形品6にフォーム成形するものである。
以下、本実施の形態において成形対象とするプレス成形品6について説明した後、本実施の形態に係るプレス成形方法の各工程を詳細に説明する。
<プレス成形品>
本実施の形態が目標形状とするプレス成形品6は、図8に示すような、長手方向に沿って天板方向に凸形状となる天板部1と天板部1に続く縦壁部3と、縦壁部3に続く長手方向に沿って天板方向に凸形状となるフランジ部5を有する断面ハット形状に成形されたものである。
ここで、図8に示すように、目標形状における、天板部1と縦壁部3をつなぐ稜線(以下、天板側稜線15という)の曲率半径を天板側曲率半径r3とし、縦壁部3とフランジ部5をつなぐ稜線(以下、フランジ側稜線17という)の曲率半径をフランジ側曲率半径r4とする。
本発明は、目標形状におけるフランジ側曲率半径r4が天板側曲率半径r3よりも小さいものを対象とするものである。
以降、本実施の形態に係るプレス成形方法によって成形されるプレス成形品についても、同様の部分には同じ符号を用いて説明する。
上記のようなプレス成形品6は、従来、図9(a)に示すような、ダイ37とパンチ39からなる金型41を用いて、ダイ37とパンチ39の相対移動によって金属板を挟み込んで曲げ成形を行う、1工程からなる成形方法によって成形されている。
なお、図9(a)は金型41の形状をわかりやすく説明するため、金型41の右半分であって、かつ、金型41における被成形材を成形可能にする面(以下、成形面部という)のみを図示している。以降の金型に関する図示についても同様である。
従来のプレス成形方法で成形されたプレス成形品43では、図9(b)のように、縮みフランジ変形によるシワ45が縦壁部3とフランジ部5の長手方向中央部に発生していた。
特に、使用する金属板が延性の低い高強度鋼板である場合には、発生したシワ45を後から潰すことが困難であるため、縮みフランジ変形によるシワ45の発生を低減するプレス成形方法が要求される。
そこで、本発明の実施の形態に係るプレス成形方法は、図1(a)に示すような第1成形金型7を用いて、被成形材を中間形状プレス成形品9(図2(a))に成形する第1成形工程と、図1(b)に示すような第2成形金型11を用いて、中間形状プレス成形品9を目標形状プレス成形品13(図2(b))に成形する第2成形工程とを備えることで、縮みフランジ変形によるシワの発生を低減するというものである。
以下に各工程について具体的に説明する。
<第1成形工程>
第1成形工程は、図1(a)に示すような、第1パンチ19と第1ダイ21を有する第1成形金型7を用いて、被成形材23を図2(a)に示すような、中間形状プレス成形品9に成形する工程である。
≪第1成形金型≫
第1成形金型7の第1パンチ19および第1ダイ21は天板成形部19a、21aと、縦壁成形部19b、21bと、フランジ成形部19c、21cをそれぞれ有している。
第1パンチ19と第1ダイ21は、下死点において、第1パンチ19の天板成形部19aと第1ダイ21の天板成形部21aの間における長手方向全長に亘って2mm以上の隙間hができるよう形成されている。
なお、第1成形工程における下死点では、第1パンチ19のフランジ成形部19cと第1ダイ21のフランジ成形部21cによって被成形材23が挟持される。
図3は第1パンチ19における成形面部の形状を示すものである。
第1パンチ19における、天板成形部19aと縦壁成形部19bをつなぐ稜線(以下、天板側稜線25という)の曲率半径を天板側曲率半径R1とし、縦壁成形部19bとフランジ成形部19cをつなぐ稜線(以下、フランジ側稜線27という)の曲率半径をフランジ側曲率半径R2としたとき、フランジ側曲率半径R2は天板側曲率半径R1より大きくなるよう設定されている(R1<R2)。言い換えれば、第1パンチ19において、天板側稜線25よりもフランジ側稜線27のほうが、曲りが緩やかな稜線となっている。
第1パンチ19のフランジ側曲率半径R2が天板側曲率半径R1より大きいことで、第1パンチ19の長手方向に直交する方向(以下、単に「長手直交方向」という)における線長は、長手方向中央部における線長LAよりも、長手方向端部近傍における線長LBの方が短くなっている(LA>LB)。
また、第1パンチ19の天板側曲率半径R1は目標形状の天板側曲率半径r3と略同じに設定されており、さらに、第1パンチ19の長手方向中央部(縦壁の高さが一番高い部分)における縦壁成形部19b高さは目標形状の縦壁部3高さと略同じに設定されている。
第1ダイ21の形状は第1パンチ19の形状に合わせて、第1パンチ19の天板成形部19aとの間における長手方向全長に亘って隙間hが生じるよう以下のように設定されている。
第1ダイ21の天板側稜線およびフランジ側稜線は、対応する第1パンチ19の天板側稜線25およびフランジ側稜線27と曲率半径がそれぞれ同じである。
また、第1ダイの縦壁成形部21bの高さは、長手方向全長に亘って、第1パンチ19の縦壁成形部19bの高さより、隙間h分高くなっている。
よって、第1成形工程の下死点において、天板成形部19a、21aの間には、長手方向全長に亘って隙間hが生じるようになっている。
≪中間形状プレス成形品≫
中間形状プレス成形品9は、上記の第1成形金型7を用いてプレス成形した際に成形されるものである(図2(a)参照)。
中間形状プレス成形品9について、図2(a)、図4を用いて以下に説明する。
図4は、第1成形金型7を用いて第1成形工程を実施した場合の下死点の状態を示す図である。
図4(A)は長手方向中央部(縦壁の高さが一番高い部分)におけるA−A線に沿った断面図を示しており、図4(B)は長手方向一端部の近傍におけるB−B線に沿った断面図を示している。
第1成形工程の下死点において、被成形材23における縦壁部3とフランジ部5をつなぐ稜線は目標形状よりも緩やかになっている。そのため第1パンチ19と第1ダイ21の縦壁成形部19b、21bにおける長手方向中央部の高さが、長手方向両端部より高くなり、長手方向中央部から縦壁部3の成形が始まる。したがって、被成形材23の長手方向中央部から両端部に向かって材料流れが生じる。縦壁部の成形が進むにつれ、長手方向中央部に向かう材料流れが生じるが、縦壁部とフランジ部をつなぐ稜線の曲率半径を大きくしたことで、長手方向両端部の縦壁高さは目標形状よりも低くなっており、そのため長手方向中央部に向かう変形量は目標形状に比べて少ない。これらの作用により、縮みフランジ変形によるシワ発生の作用は目標形状に比べて小さい。
さらに、図4に示す通り、被成形材23の縦壁部3およびフランジ部5は第1パンチ19と第1ダイ21の縦壁成形部19b、21bおよびフランジ成形部19c、21cに挟持されているが、被成形材23の天板部1は第1パンチ19と第1ダイ21の天板成形部19a、21aの間に隙間hが生じて挟持されていないため、撓みが生じやすい状態となっている。
また、前述したとおり、第1パンチ19の長手直交方向における線長は、長手方向中央部における線長LAよりも、長手方向端部近傍における線長LBの方が短くなっているため(LA>LB)(図3参照)、第1成形工程の下死点において、被成形材23における長手方向端部近傍では、被成形材23の材料余りが生じる(図4(B)参照)。
このように、第1成形工程では、長手方向の中央部においては目標形状に比べて縮みフランジ変形によるシワ発生の影響を小さくし、かつ、長手方向両端部では材料余りを生じさせると共に天板部に隙間hを設けたことにより、長手方向中央部は縮みフランジ変形によるシワの発生が抑制され、かつ長手方向両端部における天板部には材料余りによる撓みを生じさせた、図2(a)に示すような、中間形状プレス成形品9を成形することができる。
なお、天板部1に撓みを十分に生じさせるためには、隙間hは2mm以上必要である。
しかしながら、隙間hが大きすぎると上述した被成形材23の長手方向中央部の材料余りが天板部1に多くなりすぎて、後述する第2成形工程において天板部1の材料余りを縦壁部3の成形に充当しきれず、長手方向中央部のフランジ部5にシワが発生する場合がある。
そのため、隙間hは5mm以下が好ましい。
<第2成形工程>
第2成形工程は、図1(b)に示すような、第2パンチ29と第2ダイ31を有する第2成形金型11を用いて、第1成形工程で成形した中間形状プレス成形品9を図2(b)に示すような、製品形状プレス成形品13に成形する工程である。
≪第2成形金型≫
第2成形金型11の第2パンチ29および第2ダイ31は天板成形部29a、31aと、縦壁成形部29b、31bと、フランジ成形部29c、31cをそれぞれ有している。
天板成形部29a、31aおよび縦壁成形部29b、31b、フランジ成形部29c、31cは目標形状と同形状に設定される。
図5は第2パンチ29における成形面部の形状を示すものである。
第2パンチ29における、天板成形部29aと縦壁成形部29bをつなぐ稜線(以下、天板側稜線33という)の曲率半径を天板側曲率半径R3とし、縦壁成形部とフランジ成形部をつなぐ稜線(以下、フランジ側稜線35という)の曲率半径をフランジ側曲率半径R4としたとき、フランジ側曲率半径R4は天板側曲率半径R3より小さい(R3>R4)。言い換えれば、第2パンチ29において、天板側稜線33よりもフランジ側稜線35のほうが、曲りが急な稜線となっている。
また、長手直交方向の線長に関して、第1パンチ19では長手方向中央部の線長LAより長手方向端部近傍の線長LBの方が短かったのに対し(LA>LB)、第2パンチ29では長手方向中央部の線長LCより長手方向端部近傍の線長LDの方が長くなっている(LC<LD)。
第1パンチ19の長手方向中央部の線長LAと第2パンチ29の長手方向中央部の線長LCの長さは同じであるため(LA=LC)、第2パンチ29の線長LDは、第1パンチ19の線長LBよりも、長くなっている(LB<LD)(図3、図5参照)。
≪製品形状プレス成形品≫
製品形状プレス成形品13は、上記の第2成形金型11を用いてプレス成形した際に成形されるものである。
製品形状プレス成形品13について、図6を用いて以下に説明する。
図6は、第2成形金型11を用いて第2成形工程を実施した場合の下死点の状態を示す図である。
図6(A)は長手方向中央部(縦壁の高さが一番高い部分)におけるA−A線に沿った断面図を示しており、図6(B)は長手方向一端部の近傍におけるB−B線に沿った断面図を示している。
前述したとおり、長手方向端部近傍における長手直交方向の線長は、第2パンチ29の線長LDが、第1パンチ19の線長LBよりも、長くなっているため(LB<LD)(図3、図5参照)、第2成形工程の下死点において、被成形材23の長手方向端部近傍では、天板部1に撓みを生じさせていた材料が、高さが高くなった縦壁部3に流れることで、天板部1の撓みは解消される(図6(B)参照)。
長手方向中央部に関しては、前述したとおり、第1パンチ19と第2パンチ29の天板側曲率半径R1、R3が共に目標形状と略同じに設定されていることから、シワの要因となる縮みフランジ変形はほとんど生じない。
これにより、第2成形工程では、図2(b)に示すような、目標形状である製品形状プレス成形品13を成形することができる。
本実施の形態によるプレス成形方法で成形された図2(b)に示す製品形状プレス成形品13と、従来のプレス成形方法で成形された図9(b)に示すプレス成形品43を比較すると、長手方向中央部のシワが低減していることがわかる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、第1成形工程の下死点において、第1パンチ19と第1ダイ21の天板成形部19a、21aの間に長手方向全長に亘って、隙間hが生じるようにした。
しかしながら本発明においては、中間形状プレス成形品9における天板部1の、長手方向両端部に積極的に材料余りによる撓みを発生させるようにしており、長手方向中央部ではほとんど撓みは生じない(図2(a)、図4(A)参照)。
したがって、第1パンチ19と第1ダイ21の天板成形部19a、21aの間における長手方向中央部においては隙間hを生じさせることは必須ではなく、少なくとも長手方向の両端部からそれぞれ全長の25%程度の範囲に亘って2mm以上の隙間hが設けられていればよい。
そこで、本実施の形態は、第1成形工程の下死点において、第1パンチ19と第1ダイ21の天板成形部19a、21aの間における長手方向中央部に隙間がなく、中間形状プレス成形品9で撓みが生じる長手方向両端部近傍にむかって徐々に大きくなるよう隙間hを生じさせるようにしたものである。
本実施の形態にかかるプレス成形方法について、図7を用いて以下に説明する。
なお、実施の形態1と同様の部分に関しては、同一の符号を用いて説明する。
本実施の形態における第1パンチ19の形状は、実施の形態1と同形状であり、フランジ側曲率半径R2は天板側曲率半径R1より大きくなるよう設定されている(R1<R2)(図3参照)。
第1ダイ21の形状は、天板成形部19a、21aの間に、長手方向中央部から両端部にかけて隙間が徐々に大きく生じるように、第1ダイ21の天板側稜線の曲率半径が第1パンチの天板側稜線25の曲率半径よりも大きくなるよう設定される。
第1ダイ21のフランジ側稜線は、第1パンチ19のフランジ側稜線27と曲率半径が等しい。
また、第1ダイ21の長手方向中央部(縦壁の高さが一番高い部分)における縦壁成形部21bの高さは第1パンチ19の縦壁成形部19bの高さと等しい。
これにより、第1成形工程の下死点において、中間形状プレス成形品9の撓みを発生させようとする範囲に隙間hが設けられるようになっている。
図7は、上記のような第1成形金型7を用いて第1成形工程を実施した場合の下死点の状態を示す図である。
図7(A)は長手方向中央部(縦壁の高さが一番高い部分)におけるA−A線に沿った断面図を示しており、図7(B)は長手方向一端部の近傍におけるB−B線に沿った断面図を示している。
本実施の形態では長手方向中央部には天板成形部19a、21aの間に隙間がないが(図7(A)参照)、撓みの生じる範囲には隙間hが生じているため、第1成形工程の下死点では、実施の形態1で説明したものと同様の作用が生じて、被成形材23の天板部1における長手方向両端部に、材料余りによる撓みが生じる(図7(B)参照)。
したがって、図2(a)に示すような、実施の形態1と同様の中間形状プレス成形品9に類似する形状に成形することができる。
実施の形態1と同様、天板部1の長手方向両端部に撓みを十分に生じさせるためには、隙間hは長手方向両端部の端部からそれぞれ全長の25%以上の範囲において2mm以上必要である。
本実施の形態の第2成形工程は、実施の形態1と同形状の第2成形金型11を用いて実施される。
第2成形工程の下死点において、実施の形態1にて説明したとおり、中間形状プレス成型品9は、図2(b)に示すような、製品形状プレス成形品13に成形される。
上述した実施の形態1における要件を満たしてプレス成形を実施した場合の具体例について以下に説明する。
表1のNo.1-1〜1-9は天板側曲率半径r3=400mm、フランジ側曲率半径r4=200mmである断面ハット形プレス成形品を目標形状としてプレス成形を行ったものである。
また、No.2-1〜2-6は天板側曲率半径r3=600mm、フランジ側曲率半径r4=400mmである断面ハット形プレス成形品を目標形状としてプレス成形を行ったものである。
上記2種類の目標形状に対して、従来のプレス成形方法と本発明のプレス成形方法にてプレス成形を行い、得られたプレス成形品におけるフランジ部の板厚増加率を評価した。
No.1-1およびNo.2-1は1工程からなる従来のプレス成形方法にて成形を行ったものである。また、No.1-2〜1-9およびNo.2-2〜2-6は2工程からなる本発明のプレス成形方法にて成形を行ったものである。
R1は、パンチの天板側曲率半径、R2は、パンチのフランジ側曲率半径を示すものである。
hは、第1成形工程下死点での天板成形部19a、21aの間の隙間(mm)を示すものである。
フランジ部板厚増加率は、成形後の被成形材のフランジ部においてもっとも厚みがある箇所について、成形前の被成形材に対する板厚増加率を示すものである。
評価は、「○」が従来例よりも板厚増加率が減少し、シワが低減されたもの、「◎」が従来例よりも板厚増加率が減少し、かつ、フランジ部板厚増加率が4%以下に抑えられたものを示している。
表1に示す通り、2種類の目標形状において、従来のプレス成形方法に比べて本発明のプレス成形方法で得られたプレス成形品では、いずれもフランジ部板厚増加率が小さい値であり、シワが発生しにくい。
No.1-3とNo.2-4を比較すると、いずれも第1成形工程におけるフランジ側曲率半径R2は天板側曲率半径R1の2倍であるが、No.1-3はNo.2-4よりも板厚増加率の低減効果が小さい。これは、縮みフランジ変形は上に凸となる曲率半径が小さいほど、より顕著になるという性質によるものである。
そのため、上に凸となる縮みフランジ変形に起因するシワを防止するためには、曲率半径が小さいほど天板側曲率半径R1に対して第1成形工程におけるフランジ側曲率半径R2の倍率を大きくする必要がある。
もっとも、第1パンチ19におけるフランジ側曲率半径R2を天板側曲率半径R1の4倍以上とすることで、上に凸となる天板側曲率半径r3が400mm以上を目標形状とするものについてはシワの発生を十分に低減させることができた(No.1-5〜1-8参照)。
1 天板部
3 縦壁部
5 フランジ部
6 プレス成形品(目標形状)
7 第1成形金型
9 中間形状プレス成形品
11 第2成形金型
13 製品形状プレス成形品
15 天板側稜線(目標形状)
17 フランジ側稜線(目標形状)
19 第1パンチ
19a 天板成形部
19b 縦壁成形部
19c フランジ成形部
21 第1ダイ
21a 天板成形部
21b 縦壁成形部
21c フランジ成形部
23 被成形材
25 天板側稜線(第1パンチ)
27 フランジ側稜線(第1パンチ)
29 第2パンチ
29a 天板成形部
29b 縦壁成形部
29c フランジ成形部
31 第2ダイ
31a 天板成形部
31b 縦壁成形部
31c フランジ成形部
33 天板側稜線(第2パンチ)
35 フランジ側稜線(第2パンチ)
37 ダイ(従来例)
39 パンチ(従来例)
41 金型(従来例)
43 プレス成形品(従来例)
45 シワ
r3 天板側曲率半径(目標形状)
r4 フランジ側曲率半径(目標形状)
R1 天板側曲率半径(第1パンチ)
R2 フランジ側曲率半径(第1パンチ)
R3 天板側曲率半径(第2パンチ)
R4 フランジ側曲率半径(第2パンチ)

Claims (3)

  1. 長手方向に沿って天板部方向に凸形状となる天板部と該天板部の両側に続く一対の縦壁部と、該一対の縦壁部に続く長手方向に沿って天板部方向に凸形状となるフランジ部を有し、天板部と縦壁部をつなぐ長手方向稜線の曲率半径が縦壁部とフランジ部をつなぐ長手方向稜線の曲率半径より大きい断面ハット形状のプレス成形品のプレス成形方法であって、
    天板部、縦壁部及びフランジ部を有し、前記天板部の長手方向両端部に材料余りによって生じた撓みを有する中間形状プレス成形品をフォーム成形する第1成形工程と、
    該第1成形工程で成形された前記中間形状プレス成形品を、目標形状にフォーム成形する第2成形工程とを備え、
    前記第1成形工程は、天板成形部、縦壁成形部及びフランジ成形部を有するパンチ及びダイであって、下死点において、前記パンチと前記ダイの天板成形部の間における少なくとも長手方向の両端部からそれぞれ全長の25%以上の範囲に亘って2mm以上の隙間があり、前記パンチにおける天板成形部と縦壁成形部をつなぐ長手方向稜線の曲率半径R1よりも前記パンチにおける縦壁成形部とフランジ成形部をつなぐ長手方向稜線の曲率半径R2が大きく設定された第1成形金型を用いることを特徴とするプレス成形方法。
  2. 前記隙間が5mm以下であることを特徴とする請求項1記載のプレス成形方法。
  3. 前記第1成形金型の前記パンチにおける前記長手方向稜線の曲率半径R2が前記長手方向稜線の曲率半径R1の4倍以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のプレス成形方法。
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