JP5332925B2 - 成形品の寸法精度に優れたプレス成形方法 - Google Patents
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Description
ここで、「長手方向の水平面内で湾曲する」とは、コの字型断面形状またはハット型断面形状の断面で開いた部分を鉛直下方にしたとき、フレーム部品の長手方向を向いたときに形成される水平面内で、当該フレーム部品が湾曲することをいう。また、特に断らない限り、この長手方向の水平面内で湾曲することを、「長手方向に湾曲する」と表現する。
前記凹部の面積が、前記湾曲した縦壁面の面積に対する比率が30%以上であり、
前記凹部が、前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状であり、
前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状の前記凹部の縦壁面の高さ方向の長さが、前記縦壁面の高さの37%以上75%以下であることを特徴とする成形品の寸法精度に優れたプレス成形方法。
前記凹部の面積が、前記湾曲した縦壁面の面積に対する比率が30%以上であり、
前記凹部が、前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状であり、
前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状の前記凹部の縦壁面の高さ方向の長さが、前記縦壁面の高さの37%以上75%以下であることを特徴とするハット型断面形状のフレーム部品。
(5)前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状の前記凹部が、前記湾曲したフレーム部品の長手方向において前記湾曲部の始終端から5mm以内の位置から始まり、75mm以上の長さを有することを特徴とする(4)に記載のハット型断面形状のフレーム部品。
(6)前記台形状の凹部が、前記湾曲した縦壁面の稜線上に底辺を有し、凹部の側辺が、底辺に垂直な線に対し5度以上の角度を有することを特徴とする(4)または(5)に記載のハット型断面形状のフレーム部品。
前述したように、ハット型断面形状の長手方向に湾曲した金属製フレーム部品をプレス成形により製造すると、離型時に、スプリングバックによりフレーム部品の縦壁面に図1に示すようなうねりが発生し、これは、伸びフランジ変形となる湾曲部の領域の周方向の引張力がうねりの直接的な原因となっていると考えられるからである。
そのため、湾曲した縦壁面に図4に示すような凹部を形成すると、縦壁上部と下部に長手方向の線長差が生じ、伸びフランジ変形部の引張力を減らすことが可能であり、離型時のうねりも小さく抑えられることを見出した。そして、凹部の形状について詳細に検討した結果、以下の知見を得た。
実施した実験条件と実験結果を表1に記す。うねり量の評価結果では△ywが15mm以上を×、5〜15mmを△、5mm以下を○、3mm以下を◎とした。またエッジ部の周方向のひずみ量は16%以上を×とし、12〜16%を△、12%以下を○とした。成形品の外観を目視にて評価し、かじり痕が大きく発生した場合を×、かじり痕が小さい場合を△、かじり痕が見られない場合を○とした。
同じ材料を用いて成形品の高さが60mmとなるように素板をレーザーカットで準備してNo.1、No.4金型で成形した結果を実施例のNo.18、19に記す。また、湾曲部の縦壁面内側の曲率半径を300mmとし、凹部形状がない金型(No.20金型)と凹部形状がNo.5金型と同等の金型(No.21金型)を準備し、同じ材料で成形した。さらに板厚1.0mm、引張強さが780MPaの高張力鋼板を用いてNo.1、No.5金型で成形した結果を実施例No.22、23に記す。No.18〜23の結果から、いずれの条件においても本発明例ではうねり量△ywは低減し、十分な効果が得られた。
2 ハット型断面のフレーム部品
3 フレーム部品の長手方向湾曲部分
4 湾曲した縦壁面
5 発生したうねり
6 稜線
7 凹部
8 凹部深さ
41 湾曲した縦壁面の始点
42 湾曲した縦壁面の終点
h 凹部形状の高さ
H 縦壁高さ
d 湾曲部縦壁の始終端から凹部形状までの距離
W 凹部形状の幅
θ 凹部形状の高さ方向の線が稜線に垂直な線となす角度
Claims (6)
- 長手方向の水平面内で湾曲したコの字型断面形状またはハット型断面形状のフレーム部品のプレス成形方法において、前記湾曲したフレーム部品の湾曲した縦壁面に深さ3mm以上の凹部を形成し、
前記凹部の面積が、前記湾曲した縦壁面の面積に対する比率が30%以上であり、
前記凹部が、前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状であり、
前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状の前記凹部の縦壁面の高さ方向の長さが、前記縦壁面の高さの37%以上75%以下であることを特徴とする成形品の寸法精度に優れたプレス成形方法。 - 前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状の前記凹部が、前記湾曲したフレーム部品の長手方向において前記湾曲部の始終端から5mm以内の位置から始まり、75mm以上の長さを有することを特徴とする請求項1に記載の成形品の寸法精度に優れたプレス成形方法。
- 前記台形状の凹部が、前記湾曲した縦壁面の稜線上に底辺を有し、凹部の側辺が、底辺に垂直な線に対し5度以上の角度を有することを特徴とする請求項1または2に記載の成形品の寸法精度に優れたプレス成形方法。
- 長手方向の水平面内で湾曲したコの字型断面形状またはハット型断面形状のフレーム部品において、前記湾曲したフレーム部品の湾曲した縦壁面に深さ3mm以上の凹部を有し、
前記凹部の面積が、前記湾曲した縦壁面の面積に対する比率が30%以上であり、
前記凹部が、前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状であり、
前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状の前記凹部の縦壁面の高さ方向の長さが、前記縦壁面の高さの37%以上75%以下であることを特徴とするハット型断面形状のフレーム部品。 - 前記湾曲した縦壁面の稜線を一辺に含む長方形または台形状の前記凹部が、前記湾曲したフレーム部品の長手方向において前記湾曲部の始終端から5mm以内の位置から始まり、75mm以上の長さを有することを特徴とする請求項4に記載のハット型断面形状のフレーム部品。
- 前記台形状の凹部が、前記湾曲した縦壁面の稜線上に底辺を有し、凹部の側辺が、底辺に垂直な線に対し5度以上の角度を有することを特徴とする請求項4または5に記載のハット型断面形状のフレーム部品。
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