特許文献1に記載の携帯端末保持具及び特許文献2に記載の携帯情報機器用ケースでは、いずれも指を挿入することによって携帯端末保持具及び携帯情報機器用ケースを保持していたため、指を貫通孔に入れる際に引っ掛かる、又は指を貫通孔から抜く際に引っ掛かるなどの問題があった。さらに、未使用状態では貫通孔が形成されている保持部が基体と平行になっているため、使用時に保持部を基体から起こす必要があり使用の際に手間が掛かっていた。
また、携帯端末装置保持具は、携帯端末の表示面と直交する方向から見て指支持部と基体とが重複しているため、携帯端末の周縁に取り付けることができなかった。つまり、携帯端末の周縁に携帯端末装置保持具を取り付けると基体が携帯端末からはみ出てしまった。これにより、携帯端末の端部に指支持部を配置することができないため、携帯端末を保持する自由度に欠けていた。
また、携帯端末装置保持具及び携帯情報機器用ケースでは、指を通すリング部が背面の中央付近に設けられているため、中指又は人差し指をリング部に通すことにより当該ケースを保持していた。中指又は人差し指でケースを保持すると、他の作業を行うために携帯情報端末ケースから手を離したとしても中指又は人差し指がリング部に挿入されているため、掌の上に携帯端末が存在している状態であった。これにより、携帯情報端末ケースが邪魔になって手を使う他の作業、例えば、鞄の中から物を取出す作業などがやり難かった。
さらに、携帯端末の背面中央付近にリング部が設けられており、携帯端末の重心位置近傍で携帯端末を支持することとなるため、掌の上での安定性に欠けていた。つまり、携帯端末を略水平に把持していた場合には、携帯端末の重心近傍で支えているため携帯情報端末を操作した際に掌の上でぐらつくことがあった。
そこで、本発明は、携帯端末を保持したまま他の作業を行うことができるとともに、携帯端末を簡易に保持することができる端末保持具及び端末収納ケースを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために第1の発明は、携帯端末を保持するための端末保持具であって、前記携帯端末又は前記携帯端末を覆う端末収納ケースに固定される固定面を有する固定部と、前記固定部から延出方向に延出し、柔軟性を有する素材で構成され、前記携帯端末又は前記端末収納ケースを保持したときに指の間に挟持される被挟持部と、前記被挟持部の前記延出方向の端部に設けられ、前記延出方向に交差し前記被挟持部を挟持したときに前記指が当接する保持面を有する保持部と、を有し、前記保持面は、前記延出方向から見て少なくとも一部が前記固定部と重複する第1保持領域と、前記延出方向から見て前記固定部と重複しない第2保持領域と、を有し、前記第1保持領域は、前記指が第1方向に延びた状態で前記被挟持部を挟持したときに前記指と当接し、前記第2保持領域は、前記指が前記第1方向と交差する第2方向に延びた状態で前記被挟持部を挟持したときに前記指と当接し、前記被挟持部は、前記延出方向から見て、前記第1保持領域の間に位置するとともに前記第2保持領域の間に位置し、前記被挟持部及び前記保持部は、前記固定面に直交する方向から見て、前記固定部とは重複していないことを特徴とする端末保持具を提供している。
第2の発明の端末保持具は、第1の発明の端末保持具であって、前記被挟持部には、薬指又は小指が挿入される指挿入空間が規定され、前記保持部は、前記被挟持部に対して着脱可能に設けられていることを特徴としている。
第3の発明では、第2に発明の端末保持具であって、前記被挟持部は、一端と他端とが前記固定部に接続されることによって前記指挿入空間が規定され、前記一端と前記他端とは、前記固定面に直交する方向からみてずれていることを特徴としている。
第4の発明では、第1の発明から第3の発明の端末保持具であって、前記被挟持部は、前記固定面と同一平面上に位置し、前記保持面は、前記延出方向と直交する平面であって、前記第1方向は、前記固定面に直交する方向であって、前記第2方向は、前記第1方向及び前記延出方向に直交する方向であることを特徴としている。
第5の発明では、携帯端末を保護するための端末収納ケースであって、本体部と、前記本体部から延出方向に延出し、前記本体部を保持した際に指の間に挟持される被挟持部と、前記被挟持部の端部に設けられ、前記延出方向に交差し前記被挟持部を挟持したときに前記指が当接する保持面を有する保持部と、を有し、前記保持面は、前記延出方向から見てが前記本体部と重複する第1保持領域と、前記延出方向から見て前記本体部と重複しない第2保持領域と、を有し、前記第1保持領域は、前記指が第1方向に延びた状態で前記被挟持部を挟持したときに前記指と当接し、前記第2保持領域は、前記指が前記第1方向とは異なる第2方向に延びた状態で前記被挟持部を挟持したときに前記指と当接し、前記被挟持部は、前記延出方向から見て、前記第1保持領域の間に位置するとともに前記第2保持領域の間に位置し、前記被挟持部及び前記保持部は、前記携帯端末の表示部に直交する方向から見て、前記本体部とは重複していないことを特徴とする端末収納ケースを提供している。
第6の発明は、第5の発明の端末収納ケースであって、前記被挟持部は、紐形状であって、前記本体部は、前記携帯端末を充電するための充電器が挿通される貫通孔が形成され、前記被挟持部を前記貫通孔に挿通させてループを形成し、前記ループに前記保持部及び前記被挟持部を通すことにより、前記被挟持部を前記本体部に着脱可能に固定することを特徴としている。
第1の発明によると、指が第1方向に延びた状態で被挟持部を挟持したときには第1保持領域が指と当接し、指が第2方向に延びた状態で被挟持部を挟持したときには第2保持領域が指と当接するため、多様な方法で携帯端末又は端末収納ケースを保持することができる。また、被挟持部を挟持したときに指と保持部とが当接するため、保持部によって指が被挟持部から抜け落ちることを防止することができる。これにより、携帯端末又は端末収納ケースを落下させることなく保持することができる。さらに、被挟持部が柔軟性を有しているため、様々な方向から被挟持部を挟持しても、指に負担がかかることがなく、携帯端末又は端末収納ケースを快適に保持することができる。また、被挟持部及び保持部は固定面に直交する方向から見て固定部とは重複していないため、固定部が障害とならず携帯端末又は端末収納ケースの周縁端部に被挟持部及び保持部を配置することができる。これにより、従来の携帯端末装置保持具と比較して任意の位置に端末保持具を配置することができ、保持の自由度が高くなる。つまり、端末保持具を携帯端末又は端末収納ケースの周縁端部に配置することができ、例えば、被挟持部及び保持部を固定面に直交する方向から見て携帯端末とは重複しない位置であって、携帯端末から突出するように配置することができる。これにより、従来の携帯端末装置保持具と比較して保持の自由度が高くなる。さらに、被挟持部は第1保持領域及び第2保持領域の間に位置しているため、被挟持部を指で挟持することにより当該挟持した2本の指が保持面に当接することとなる。これにより、携帯端末又は端末収納ケースを落下させることなく保持することができる。
第2の発明によると、保持部が被挟持部に対して着脱可能に設けられているため、ユーザは多様な保持方法で携帯端末又は端末収納ケースを保持することができる。また、被保持部には薬指又は小指が挿入される指挿入空間が規定されているため、指を挿入することによって携帯端末又は端末収納ケースを保持することができる。さらに、指挿入空間に挿入される指は薬指又は小指であるため、ユーザは薬指又は小指のみを指挿入空間に挿入することにより携帯端末又は端末収納ケースを保持することができる。携帯端末を保持した状態のまま他の作業を行いたい場合には、携帯端末の把持を解除して保持部を中心に携帯端末を回転させることで掌から携帯端末を離間させつつ保持することができる。これにより、掌に携帯端末が存在しなくなるため、薬指又は小指で携帯端末を保持しつつ自由に他の作業、例えば、鞄の中から必要な物を取出すなどの作業を行うことができる。また、携帯端末を保持するのは薬指又は小指のみを使用しているため、他の指は比較的自由に使用することができる。これにより、携帯端末に設けられたカメラで自撮りをする際に、携帯端末を安定的に保持するとともに小指以外の他の指を使用してブレることなく撮影することができる。さらに、指挿入空間に挿入される指は薬指又は小指であるため、携帯端末を斜めにした状態で携帯端末の下部を薬指又は小指で支えつつ他の指で本体部を支えることとなり、携帯端末が自重によって掌及び他の指で安定的に支持される。従来の携帯情報端末ケースでは、略重心位置に指を通すためのリング部が設けられていたためリング部を中心にぐらつくことがあったが、本件発明によると、指挿入空間に薬指又は小指を通すことにより、携帯端末の下部を薬指又は小指で支持しつつ携帯端末の自重を他の指で受け止めるようにして携帯端末を保持することで、安定的に保持することができる。
人の手の指は、親指及び人差し指で操作を行うとお腹側に意識が向くこととなり、薬指及び小指によって操作を行うと背中側に意識が向くこととなる。中指は、中心的な指であり、中指での操作はお腹及び背中の両方に意識が向く。これは発明者が発見した理論であり、親指及び人差し指の筋肉はお腹側の筋肉と連動し、薬指及び小指の筋肉は背中側の筋肉と連動し、中指の筋肉はお腹側の筋肉及び背中側の筋肉と連動していることが原因と考えられる。従来の携帯情報端末ケースを使用すると、人差し指又は中指で当該ケースを保持するため、お腹側に意識が向くことによって背中への意識が薄くなり、背筋が曲がり意識も内向きの思想に陥りがちである。本件発明では、薬指又は小指によって携帯端末を保持するため、携帯端末の移動動作についても自然と小指を中心に行うこととなる。そうすると、肩から背中に意識が向くこととなり、携帯端末を移動させる際に手首のみを使用するのではなく、腕から肩及び背中を使って移動させることとなる。これによって、背中に意識が向いているため背筋が伸び良い姿勢のまま携帯端末操作を行うことができる。さらに、背筋が伸びることによって体幹に外向きの開く力が働き、内向きの思想ではなく外向きの思想が可能となる。ここで、内向きの思想とは外部からの情報を遮断して脳内で過去のことなどを振り返るなど自省的になることをいい、外向きの思想とは視線を上げることによって外部の情報を取り込み前向きに将来のことを考えることをいう。本件発明の端末保持具を使用することで外向きの思想が優位になり、ポジティブな思考となる。
第3の発明によると、一端と他端とが固定面に直交する方向から見てずれているため、指挿入空間を形成し易くなる。例えば、一端と他端とが固定面に直交する方向からみて完全に重複している場合には、一端又は他端のいずれか一方を把持し難いため指挿入空間を形成し難い。しかし、一端と他端とがずれていることにより、当該ずれている部分を持って一端と他端とを離間させると容易に指挿入空間を形成することができる。
第4の発明によると、固定面と被挟持部とは同一平面上に位置しているため、平面状の素材を切り抜くことにより固定部と被挟持部とを製造することができる。これにより、簡易に端末保持具を製造することができる。また、保持面は固定面と直交する平面であるため、指が保持面上においてあらゆる方向に指向したとしても携帯端末又は端末収納ケースを保持することができる。
第5の発明によると、指が第1方向に延びた状態で被挟持部を挟持したときには第1保持領域が指と当接し、指が第2方向に延びた状態で被挟持部を挟持したときには第2保持領域が指と当接するため、多様な方法で端末収納ケースを保持することができる。また、被挟持部を挟持したときに指と保持部とが当接するため、保持部によって指が被挟持部から抜け落ちることを防止することができる。これにより、端末収納ケースを落下させることなく保持することができる。さらに、被挟持部が柔軟性を有しているため、様々な方向から被挟持部を挟持しても、指に負担がかかることがなく、端末収納ケースを快適に保持することができる。さらに、被挟持部は第1保持領域及び第2保持領域の間に位置しているため、被挟持部を指で挟持することにより当該挟持した2本の指が保持面に当接することとなる。これにより、携帯端末又は端末収納ケースを落下させることなく保持することができる。
第6の発明によると、被挟持部が紐状であるため、簡易な構成で被挟持部及び保持部を製造することができる。
本発明の第1の実施の形態による端末保持具1を図1乃至図6に基づき説明する。図中に示すように、前後上下左右方向を定義する。
端末保持具1は、各種情報を表示する表示部10A(図5)を有する携帯端末10に取り付けられる保持具であって、固定部2と、被挟持部3と、保持部4と、から構成される。携帯端末10は、スマートフォンやタブレットであるが、情報を表示することができる薄型の端末であればこれに限定されない。また、端末保持具1は携帯端末10に直接取り付けてもよく、携帯端末10を収納する端末収納ケース100(図12)に取り付けてもよい。
固定部2及び被挟持部3は、柔軟性を有する素材から構成され、布、化学繊維、革、人工革、樹脂等の材料を任意に選択することができる。図3に示すように、固定部2の下面には携帯端末10又は端末収納ケース100に貼付される固定面2Aが規定されている。固定面2Aには、携帯端末10または端末収納ケース100に貼付される粘着テープが設けられている。固定部2は四隅にアールが形成された略矩形であって、被挟持部3と一体的に形成されている。固定部2と被挟持部3とは、別体であってもよい。
被挟持部3は、固定部2と同一平面上に位置し、固定部2の下端部の左右方向中央から下方にむけて延出し、図1(b)に示すように、前後方向(紙面に直交する方向)から見て固定部2と重複しない。被挟持部3は、左右方向に幅を有する略平板形状であって、下端(先端)に保持部4が設けられている。被挟持部3と固定部2との接続部分から保持部4までの長さは、図5に示すように指1本入る程度が好ましい。当該長さは、端末保持具1の大きさに応じて任意に設定することができる。被挟持部3は、図3乃至図6に示すように、端末保持具1がユーザによって保持されたとき、薬指14と小指15とによって挟持される。被挟持部3が延出する下方向は、本発明の延出方向に相当する。
保持部4は略薄円形状であって、図3に示すように、略中心部分に被挟持部3の端部が固定されている。保持部4は、硬質な樹脂であってもよく、金属等であってもよい。保持部4は、被挟持部3の延出方向である上下方向に直交する平面である保持面41を有している。換言すると、保持面41は保持部4の上側の面である。図5に示すように、保持面41は、端末保持具1がユーザによって保持されたとき、薬指14及び小指15が当接する。
保持面41には、図3及び図4に示すように、第1保持領域41Aと、第2保持領域41Bと、が規定されている。図3及び図4において、固定部2を保持したときの薬指14及び小指15の位置を一点鎖線で示す。第1保持領域41Aは、端末保持具1の後方から見て被挟持部3に対して左右方向の両側に位置している領域であって、図中に点線で示すように前後方向の略中央部分が固定部2と重複している。換言すると、第1保持領域41Aとは、図4に示すように薬指14及び小指15が前後方向に延びるように被挟持部3を左右方向に挟持しているとき、薬指14及び小指15が保持面41と当接する領域の一部である。つまり、被挟持部3は、第1保持領域41Aによって左右方向から挟まれるような位置関係にある。被挟持部3は柔軟性を有しているため、薬指14と小指15とに挟持されることによって左右方向に圧縮されている。ここで、前後方向が本発明の第1方向に相当する。なお、第1方向は前後方向に限定されず、薬指14及び小指15が図4に示す状態から左右方向に傾斜した状態であっても、薬指14及び小指15が第1保持領域41Aに当接している場合には当該第1方向に含まれるものとする。
第2保持領域41Bは、端末保持具1の後方から見て、被挟持部3に対して前後方向の両側に位置している領域であって、固定部2とは重複しない位置に規定される。換言すると、第2保持領域41Bとは、図3に示すように薬指14及び小指15が左右方向に延びるように被挟持部3を前後方向から挟持しているとき、薬指14及び小指15が保持面41と当接する領域の一部である。つまり、被挟持部3は、第2保持領域41Bによって前後方向から挟まれるような位置関係にある。ここで、左右方向が本発明の第2方向に相当する。なお、第2方向は左右方向に限定されず、薬指14及び小指15が図3に示す状態から前後方向に傾斜した状態であっても、第2保持領域41Bに当接している場合には当該第2方向に含まれるものとする。
端末保持具1を携帯端末10に取り付けるときは、図2に示すように、携帯端末10の下端部と固定部2の下端部とが略一致し、被挟持部3が携帯端末10から延出するような位置に貼付する。端末保持具1を取り付ける位置は、これに限定されず、ユーザの所望する場所に取り付けることができる。ただし、端末保持具1は、薬指14(図3)と小指15と被挟持部3を挟持することが好ましく、携帯端末10の下部、具体的には、携帯端末10を上下方向に3分割したときに最も下に位置する領域に取り付けることが好ましい。なお、端末保持具1を携帯端末10を保持するための端末収納ケースに取り付けてもよい。
次に、端末保持具1を用いた携帯端末10の保持方法について、図5及び図6を参照して説明する。ユーザは、親指11と、人差し指12と、中指13と、で携帯端末10を把持し、薬指14で携帯端末10の背面を支持しつつ、薬指14と小指15とで被挟持部3を挟持する。このとき、ユーザは図3に示すような方法で、前後方向から薬指14と小指15とで被挟持部3を挟持している。図5に示すように、人差し指12と、中指13と、薬指14と、で携帯端末10の背面を支え、薬指14と小指15とで被挟持部3を挟持するとともに薬指14と小指15とが保持面41に当接することにより、携帯端末10が掌の上で固定される。ユーザは、親指11で携帯端末10の表示部10Aを操作する。携帯端末10の重心Gは略中央から下方に向けて働くため、人差し指12、中指13、及び薬指14で携帯端末10を安定的に保持することができる。つまり、携帯端末10は重心Gから離間した支点Sで薬指14及び小指15によって保持されているため、重心G近傍を複数の指で支持することで携帯端末10の自重を利用して安定的に保持することができる。ここで、支点Sは端末保持具1が携帯端末10を支持する支点であり、携帯端末10の下端部に位置することとなる。つまり、端末保持具1を携帯端末10の下端部に取り付け、薬指14及び小指15で端末保持具1を保持することによって、支点Sを携帯端末10の下端部に配置させることができる。
ユーザは、携帯端末10を把持したまま他の作業を行いたい場合には、携帯端末10の背面を支持している人差し指12及び中指13を携帯端末10から離すことで、図6に示すように、携帯端末10が自重で薬指14を中心に反時計回り方向に回転する。このとき、被挟持部3は薬指14と小指15とに挟持されつつ薬指14及び小指15は保持面41に当接している。これにより、ユーザは携帯端末10を手から離すことなく薬指14及び小指15以外の指で他の作業を行うことができる。再び携帯端末10を操作するときは、反動を使い、又はもう一方の手で携帯端末10を薬指14を中心に時計回り方向に回転させて再び図5に示す状態とする。
このような構成によると、図4に示すように薬指14及び小指15が前後方向に延びた状態で被挟持部3を挟持したときには第1保持領域41Aが薬指14及び小指15と当接し、図3に示すように薬指14及び小指15が左右方向に延びた状態で被挟持部3を挟持したときには第2保持領域41Bが薬指14及び小指15と当接するため、多様な方法で携帯端末10又は端末収納ケース100を保持することができる。また、被挟持部3を挟持したときに薬指14及び小指15と保持部4とが当接するため、保持部4によって薬指14及び小指15が被挟持部3から抜け落ちることを防止することができる。これにより、携帯端末10又は端末収納ケース100を落下させることなく保持することができる。さらに、被挟持部3が柔軟性を有しているため、様々な方向から被挟持部3を挟持しても、指に負担がかかることがなく、携帯端末10又は端末収納ケース100を快適に保持することができる。また、被挟持部3及び保持部4は固定面2Aに直交する前後方向から見て固定部2とは重複していないため、固定部2が障害とならず携帯端末10の周縁端部に被挟持部3及び保持部4を配置することができる。これにより、従来の携帯端末装置保持具と比較して任意の位置に端末保持具1を配置することができ、保持の自由度が高くなる。つまり、端末保持具1を携帯端末10又は端末収納ケース100の周縁端部に配置することができ、例えば、被挟持部3及び保持部4を固定面2Aに直交する方向から見て携帯端末10とは重複しない位置であって、携帯端末10から突出するように配置することができる。これにより、従来の携帯端末装置保持具と比較して保持の自由度が高くなる。さらに、被挟持部3は第1保持領域41A及び第2保持領域41Bの間に位置しているため、被挟持部3を指で挟持することにより当該挟持した2本の指が保持面41に当接することとなる。これにより、携帯端末10又は端末収納ケース100を落下させることなく保持することができる。
このような構成によると、固定面2Aと被挟持部3とは同一平面上に位置しているため、平面状の素材を切り抜くことにより固定部2と被挟持部3とを製造することができる。これにより、簡易に端末保持具1を製造することができる。また、保持面41は固定面2Aと直交する平面であるため、指が保持面41上においてあらゆる方向に指向したとしても携帯端末10又は端末収納ケース100を保持することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図7乃至図10を参照して説明する。端末保持具101は、固定部2と、被挟持部103と、保持部4と、から構成される。上述の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
被挟持部103は、第1被挟持部103Aと、第2被挟持部103Bと、から構成される。第1被挟持部103Aは、上端部が固定部2の下端部の左右方向中央の後側から下方に向けて延出し、下端部は保持部4に固定されている。第2被挟持部103Bは、上端部が固定部2の下端部の左右方向中央の前側から下方に向けて延出し、下端部は第1被挟持部103Aの下端部から前方に間隔を隔てて保持部4に固定されている。第1の実施の形態と同様に、被挟持部103は、前後方向(紙面に直交する方向)から見て固定部2と重複しない。第1被挟持部103Aは、前後方向から見て第2被挟持部103Bと重複している。
第1被挟持部103A及び第2被挟持部103Bは、左右方向に幅を有する略平板形状であって、下端(先端)に保持部4が設けられている。第1被挟持部103Aと、第2被挟持部103Bと、保持部4と、によって、図7及び図8に斜線で示すように、左右方向に貫通し薬指14又は小指15が挿入される指挿入空間103aが規定されている。換言すると、第1被挟持部103Aと、第2被挟持部103Bと、保持部4と、によって囲まれた空間が指挿入空間103aとなる。
端末保持具101を携帯端末10に取り付けるときは、図8に示すように、携帯端末10の下端部と固定部2の下端部とが略一致し、被挟持部103が携帯端末10から延出するような位置に貼付する。端末保持具101を取り付ける位置は、ユーザの所望の場所に取り付けることができる。ただし、端末保持具101は、薬指14又は小指15を指挿入空間103aに挿入することが好ましく、携帯端末10の下部、具体的には、携帯端末10を上下方向に3分割したときに最も下に位置する領域に取り付けることが好ましい。なお、端末保持具101は携帯端末10を収納する端末収納ケースに取り付けてもよい。
次に、端末保持具101を用いた携帯端末10の保持方法について説明する。端末保持具101は、第1の実施の形態と同様に、図5及び図6に示すように薬指14と小指15とで被挟持部103を挟持することにより携帯端末10を保持してもよい。他の保持方法としては、図9及び図10に示すように、ユーザは、親指11と、人差し指12と、中指13と、薬指14と、で携帯端末10を把持し、小指15を指挿入空間103aに挿入し、親指11で携帯端末10の表示部10Aを操作する。携帯端末10の重心Gは略中央から下方に向けて働くため、人差し指12、中指13、及び薬指14で携帯端末10を安定的に保持することができる。つまり、携帯端末10は重心Gから離間した支点Sで小指15によって保持されているため、重心G近傍を複数の指で支持することで携帯端末10の自重を利用して安定的に保持することができる。ここで、支点Sは端末保持具101が携帯端末10を支持する支点であり、携帯端末10の下端部に位置することとなる。つまり、端末保持具101を携帯端末10の下端部に取り付け、小指15で端末保持具101を保持することによって、支点Sを携帯端末10の下端部に配置させることができる。
ユーザは、携帯端末10を把持したまま他の作業を行いたい場合には、携帯端末10の背面を支持している人差し指12、中指13、及び薬指14を携帯端末10から離すことで、図10に示すように、携帯端末10が自重で小指15を中心に反時計回り方向に回転する。このとき、小指15は指挿入空間103aに挿入された状態のままである。これにより、ユーザは携帯端末10を手から離すことなく小指15以外の指で他の作業を行うことができる。再び携帯端末10を操作するときは、反動を使い、又はもう一方の手で携帯端末10を小指15を中心に時計回り方向に回転させて再び図9に示す状態とする。なお、ユーザは、薬指14を指挿入空間103aに挿入しても上記と同様の動作を行うことができる。
このような構成によると、被挟持部103には薬指14又は小指15が挿入される指挿入空間103aが規定されているため、指を挿入することによって携帯端末10又は端末収納ケース100を保持することができる。さらに、指挿入空間103aに挿入される指は薬指14又は小指15であるため、ユーザは薬指14又は小指15のみを指挿入空間103aに挿入することにより携帯端末10又は端末収納ケース100を保持することができる。携帯端末10を保持した状態のまま他の作業を行いたい場合には、携帯端末10の把持を解除して小指15を中心に携帯端末10を回転させることで掌から携帯端末10を離間させつつ保持することができる。これにより、掌に携帯端末10が存在しなくなるため、薬指14又は小指15で携帯端末10を保持しつつ自由に他の作業、例えば、鞄の中から必要な物を取出すなどの作業を行うことができる。また、携帯端末10を保持するのは薬指14又は小指15のみを使用しているため、他の指は比較的自由に使用することができる。これにより、携帯端末10に設けられたカメラで自撮りをする際に、携帯端末10を安定的に保持するとともに小指15以外の他の指を使用してブレることなく撮影することができる。さらに、指挿入空間103aに挿入される指は薬指14又は小指15であるため、携帯端末10を斜めにした状態で携帯端末10の下部を薬指14又は小指15で支えつつ他の指で携帯端末10本体を支えることとなり、携帯端末10が自重によって掌及び他の指で安定的に支持される。従来の携帯情報端末ケースでは、略重心位置に指を通すためのリング部が設けられていたためリング部を中心にぐらつくことがあったが、本件発明によると、指挿入空間103aに薬指14又は小指15を通すことにより、携帯端末10の下部を薬指14又は小指15で支持しつつ携帯端末10の自重を他の指で受け止めるようにして携帯端末10を保持することで、安定的に保持することができる。
人の手の指は、親指11及び人差し指12で操作を行うとお腹側に意識が向くこととなり、薬指14及び小指15によって操作を行うと背中側に意識が向くこととなる。中指13は、中心的な指であり、中指13での操作はお腹及び背中の両方に意識が向く。これは発明者が発見した理論であり、親指11及び人差し指12の筋肉はお腹側の筋肉と連動し、薬指14及び小指15の筋肉は背中側の筋肉と連動し、中指13の筋肉はお腹側の筋肉及び背中側の筋肉と連動していることが原因と考えられる。従来の携帯情報端末ケースを使用すると、人差し指12又は中指13で当該ケースを保持するため、お腹側に意識が向くことによって背中への意識が薄くなり、背筋が曲がり意識も内向きの思想に陥りがちである。本件発明では、薬指14又は小指15によって携帯端末10を保持するため、携帯端末10の移動動作についても自然と小指15を中心に行うこととなる。そうすると、肩から背中に意識が向くこととなり、携帯端末10を移動させる際に手首のみを使用するのではなく、腕から肩及び背中を使って移動させることとなる。これによって、背中に意識が向いているため背筋が伸び良い姿勢のまま携帯端末10の操作を行うことができる。さらに、背筋が伸びることによって体幹に外向きの開く力が働き、内向きの思想ではなく外向きの思想が可能となる。ここで、内向きの思想とは外部からの情報を遮断して脳内で過去のことなどを振り返るなど自省的になることをいい、外向きの思想とは視線を上げることによって外部の情報を取り込み前向きに将来のことを考えることをいう。本件発明の端末保持具101を使用することで外向きの思想が優位になり、ポジティブな思考となる。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図11を参照して説明する。上述の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
端末保持具201は、固定部2と、被挟持部203と、保持部204と、カバー部205と、から構成される。被挟持部203は、固定部2の下端部の左右方向中央から下方に向けて延出している。被挟持部203には、図11に斜線で示すように、左右方向に貫通し薬指14又は小指15が挿入される指挿入空間203aが規定されている。被挟持部203はループ状に形成され、一端及び他端が固定部2に固定されるとともに、当該ループによって囲まれた空間が指挿入空間203aとなる。
保持部204は被挟持部203に対して着脱可能に設けられていて、2つの挿入孔204aと、2つの切込204bと、が形成されている。挿入孔204aは保持部204を上下方向に貫通する貫通孔であって、保持部204の略中央部に前後方向に間隔を隔てて形成されている。挿入孔204aは左右方向に延び、端部に切込204bの一端が接続されている。保持部204には、上述の実施の形態と同様に、第1保持領域及び第2保持領域が規定されている。
保持部204を被挟持部103に装着するときは、保持部204を指挿入空間203a内に配置し、被挟持部203を切込204bから挿入孔204aに挿入させる。保持部204を被挟持部203から取り外すときは、切込204bを介して被挟持部203を保持部204から離脱させる。
カバー部205は、保持部204に対して貼付され保持部204の下面から被挟持部203の一部が露出している状態を隠すことができる。カバー部205には、企業の広告等を表示し端末保持具201をノベリティとして利用してもよい。また、カバー部205は薄いシール状に構成されていたが、装飾のためにダイヤモンド形状の合成樹脂等であってもよい。
このような構成によると、保持部204が被挟持部103に対して着脱可能に設けられているため、ユーザは多様な保持方法で携帯端末10又は端末収納ケース100を保持することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態について、図12を参照して説明する。上述の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
端末保持具301は、端末収納ケース100に設けられた充電器を接続するための貫通孔100aに着脱可能に固定される。端末保持具301は、被挟持部303と、保持部4と、から構成される。被挟持部303は、保持部4から延出するリング状の紐であって、2本の紐の間の空間が指挿入空間となる。換言すると、端末収納ケース100と保持部4との間の被挟持部303を左右方向に開くことによって指挿入空間が規定される。
端末保持具301は、端末収納ケース100に着脱可能に設けられている。被挟持部303を端末収納ケース100に装着するときは、被挟持部303を貫通孔100aに通し、被挟持部303の先端部分のループに被挟持部303及び保持部4を通すと図12に示す状態となる。被挟持部303を端末収納ケース100から取り外す場合には、被挟持部303の左右方向に延びている部分を引っ張ってループを形成し、当該ループに保持部4を通すことで被挟持部303が端末収納ケース100から外す。
端末保持具301を保持するときは、被挟持部303を薬指14と小指15とで挟持するか、又は被挟持部303の間の指挿入空間に小指15を挿通する。
このような構成によると、被挟持部303が紐状であるため、簡易な構成で被挟持部303及び保持部4を製造することができる。
次に、本発明の第5の実施の形態について、図13及び図14を参照して説明する。上述の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
端末保持具401は、固定部2と、被挟持部403と、保持部204と、カバー部205と、から構成される。被挟持部403は、固定部2の下端部の左右方向中央から下方に向けて延出している。被挟持部403は、左右方向に幅を有する略平板形状であって、下端(先端)に保持部204が着脱可能に設けられている。被挟持部403には、図13に斜線で示すように、左右方向に貫通し指が挿入される指挿入空間403aが規定されている。被挟持部403はループ状に形成され、一端が固定部2に固定され、他端は当該一端が固定されている位置から左右方向にずれた位置に固定される。換言すると、図14(a)及び図14(b)に示すように、被挟持部403は左右方向にずれるように略V字形状を成している。
このような構成によると、被挟持部403の一端と他端とが固定面2Aに直交する方向から見てずれているため、指挿入空間403aを形成し易くなる。例えば、第3の実施の形態のように、一端と他端とが固定面2Aに直交する方向からみて完全に重複している場合には、一端又は他端のいずれか一方を把持し難いため指挿入空間203aを形成し難い。しかし、一端と他端とがずれていることにより、当該ずれている部分を持って一端と他端とを離間させると容易に指挿入空間403aを形成することができる。
次に、本発明の第6の実施の形態について、図15乃至図18を参照して説明する。上述の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。
端末収納ケース500は、本体部501と、被挟持部503と、保持部4と、から構成される。本体部501には、携帯端末10を収納する端末収納空間500aが規定され、充電端子が挿入される端子孔500bが形成されている。図16に、端末収納空間500aに携帯端末10が収納されたときの表示部10Aを点線で示す。被挟持部503は、本体部501の下端部の左右方向中央から下方に延びるように設けられている。被挟持部503の上端部は端末収納ケース100に固定されていて、下端部に保持部4が固定されている。
被挟持部503は、左右方向に幅を有する略平板形状であって、下端(先端)に保持部4が設けられている。被挟持部3と端末収納ケース100との接続部分から保持部4までの長さは、指1本入る程度が好ましい。なお、当該長さは端末収納ケース500の大きさに応じて任意に設定することができる。被挟持部503は、端末収納ケース500がユーザによって保持されたとき、薬指14と小指15とによって挟持される。
保持部4は、被挟持部503の延出方向である上下方向に直交する平面である保持面41を有している。換言すると、保持面41は保持部4の上側の面である。図17及び図18に示すように、保持面41は、端末保持具1がユーザによって保持されたとき、薬指14及び小指15が当接する。
図17及び図18に示すように、保持部4には、上述の実施の形態と同様に第1保持領域41A及び第2保持領域41Bが規定されている。第1保持領域41Aは、下方から見て被挟持部503に対して左右方向の両端に位置している領域であって、図中に点線で示すように前後方向の略中央部分が本体部501と重複している。つまり、第1保持領域41Aは、下方から見て端末収納ケース500に重複している。換言すると、第1保持領域41Aとは、図18に示すように薬指14及び小指15が前後方向に延びるように被挟持部3を左右方向に挟持しているとき、薬指14及び小指15が保持面41と当接する領域である。
第2保持領域41Bは、端末収納ケース500の後方から見て、被挟持部503に対して前後方向の両端に位置している領域であって、本体部501とは重複しない位置に規定される。換言すると、第2保持領域41Bとは、図17に示すように薬指14及び小指15が左右方向に延びるように被挟持部3を前後方向から挟持しているとき、薬指14及び小指15が保持面41と当接する領域の一部である。
このような構成によると、薬指14及び小指15が前後方向に延びた状態で被挟持部503を挟持したときには第1保持領域41Aが薬指14及び小指15と当接し、薬指14及び小指15が左右方向に延びた状態で被挟持部503を挟持したときには第2保持領域41Bが薬指14及び小指15と当接するため、多様な方法で端末収納ケース500を保持することができる。また、被挟持部503を挟持したときに薬指14及び小指15と保持部4とが当接するため、保持部4によって薬指14及び小指15が被挟持部503から抜け落ちることを防止することができる。これにより、端末収納ケース500を落下させることなく保持することができる。さらに、被挟持部503が柔軟性を有しているため、様々な方向から被挟持部503を挟持しても、指に負担がかかることがなく、端末収納ケース500を快適に保持することができる。
本発明による端末保持具及び端末収納ケースは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
上述の実施の形態では、保持部は略薄円形状であったが、これに限定されない。保持部は、第1保持領域及び第2保持領域が規定可能な形状であればよく、後方から見て、略矩形、略十字形、又は略三角形であってもよく、多角形であってもよい。
第6の実施の形態では、被挟持部503と保持部504は固定されていたが、これに限定されない。例えば、第3の実施の形態のように、被挟持部が保持部に対して着脱可能に設けられていてもよい。
第6の実施の形態では、第1の実施の形態の端末保持具1をベースとして構成されていたが、これに限定されない。例えば、第2乃至第5の実施の形態の被挟持部及び保持部の構成と端末収納ケースとを組み合わせてもよい。
上記課題を解決するために第1の発明は、携帯端末を保持するための端末保持具であって、前記携帯端末又は前記携帯端末を覆う端末収納ケースに固定される固定面を有する固定部と、前記固定部から延出方向に延出し、柔軟性を有する素材で構成され、前記携帯端末又は前記端末収納ケースを保持したときに指の間に挟持される被挟持部と、前記被挟持部の前記延出方向の端部に設けられ、前記延出方向に交差し前記被挟持部を挟持したときに前記指が当接する保持面を有する保持部と、を有し、前記保持面は、前記延出方向から見て少なくとも一部が前記固定部と重複する第1保持領域と、前記延出方向から見て前記固定部と重複しない第2保持領域と、を有し、前記第1保持領域は、前記指が第1方向に延びた状態で前記被挟持部を挟持したときに前記指と当接し、前記第2保持領域は、前記指が前記第1方向と交差する第2方向に延びた状態で前記被挟持部を挟持したときに前記指と当接し、前記被挟持部は、前記延出方向から見て、前記第1保持領域の間に位置するとともに前記第2保持領域の間に位置し、前記被挟持部及び前記保持部は、前記固定面に直交する方向から見て、前記固定部とは重複しておらず、前記被挟持部は、前記固定面と同一平面上に位置し、前記保持面は、前記延出方向と直交する平面であって、前記第1方向は、前記固定面に直交する方向であって、前記第2方向は、前記第1方向及び前記延出方向に直交する方向であることを特徴とする端末保持具を提供している。
第1の発明によると、指が第1方向に延びた状態で被挟持部を挟持したときには第1保持領域が指と当接し、指が第2方向に延びた状態で被挟持部を挟持したときには第2保持領域が指と当接するため、多様な方法で携帯端末又は端末収納ケースを保持することができる。また、被挟持部を挟持したときに指と保持部とが当接するため、保持部によって指が被挟持部から抜け落ちることを防止することができる。これにより、携帯端末又は端末収納ケースを落下させることなく保持することができる。さらに、被挟持部が柔軟性を有しているため、様々な方向から被挟持部を挟持しても、指に負担がかかることがなく、携帯端末又は端末収納ケースを快適に保持することができる。また、被挟持部及び保持部は固定面に直交する方向から見て固定部とは重複していないため、固定部が障害とならず携帯端末又は端末収納ケースの周縁端部に被挟持部及び保持部を配置することができる。これにより、従来の携帯端末装置保持具と比較して任意の位置に端末保持具を配置することができ、保持の自由度が高くなる。つまり、端末保持具を携帯端末又は端末収納ケースの周縁端部に配置することができ、例えば、被挟持部及び保持部を固定面に直交する方向から見て携帯端末とは重複しない位置であって、携帯端末から突出するように配置することができる。これにより、従来の携帯端末装置保持具と比較して保持の自由度が高くなる。さらに、被挟持部は第1保持領域及び第2保持領域の間に位置しているため、被挟持部を指で挟持することにより当該挟持した2本の指が保持面に当接することとなる。これにより、携帯端末又は端末収納ケースを落下させることなく保持することができる。また、固定面と被挟持部とは同一平面上に位置しているため、平面状の素材を切り抜くことにより固定部と被挟持部とを製造することができる。これにより、簡易に端末保持具を製造することができる。また、保持面は固定面と直交する平面であるため、指が保持面上においてあらゆる方向に指向したとしても携帯端末又は端末収納ケースを保持することができる。