JP5665035B1 - 携帯電子端末保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベッドなどで仰視して携帯電子端末に入力する際に、従来の携帯電子端末の保持具は固定場所が必要で重く嵩張り設置に手間がかかり、しかも携帯できなかった。【解決手段】略四角形の平板状であり指で押さえることにより入力する入力部のある表面とその反対側の裏面と前記表面と前記裏面との間の側面とを有する携帯電子端末に取り付けられ、前記入力部の前記側面近傍から前記表面に対して垂直方向に突き出たアームを有し、前記アームの先端は前記表面から前方に略人差し指と中指の指の股から拇指球までの長さで延伸しており、掌の中央部を前記アームの先端に当て、前記裏面上に親指以外の複数の指を当て、前記掌の中央部と前記親指以外の複数の指にて前記携帯電子端末と前記アームとを挟んで握ることによって保持しながら、親指で入力部を押さえて入力する、携帯電子端末保持具。【選択図】図1

Description

本発明は携帯電子端末を仰視で保持しながら操作性を高める保持具および保持方法に関する。
携帯電子端末とは、携帯して情報を入出力する電子機器である。携帯電話機、携帯パーソナルコンピューター、電子辞書、電子手帳、携帯ゲーム機などのことである。このうち、本発明が対象とするのは、全体が略四角形の平板状であり、指で押さえることにより入力する入力部のある表面を持つものである。その代表的なものはスマートフォンと呼ばれる携帯電話機である。スマートフォンは手の中に握り込める小さなものから、最近のスマートフォンの普及とその大画面化の進展により大きなサイズのものに形状が変化しつつある。スマートフォンの画面サイズは従来は対角線で4インチ以下だったものが、最近は対角線で5インチ程度以上のものが大きくシェアを伸ばしてきている。画面が大きくなると、当然全体寸法も大きくなる。従来の画面サイズ4インチ程度のものでは横幅6cm以下であったが、現在のスマートフォンはそれより画面サイズが大きくなってきており、それにつれて横幅は6cm以上のものが増加してきている。
これらのスマートフォンに入力するのは、一般的には指で表示面を押さえることによってなされる。即ち、指の持つ静電容量を検知し入力する入力方式が最近は多く用いられている。表示面を押さえるのは、多くは手の親指または人差し指で行われる。親指で行う場合はスマートフォンを持っている方の手の親指を使用し、人差し指で行う場合はスマートフォンを持っている手と反対の手の人差し指を使用する。即ち、人差し指を使用する場合はスマートフォンを両手で扱うことになるが、親指を使用する場合はスマートフォンを片手だけで使用することが出来るので、一般的には、親指を使用して入力する方が便利であると言える。
スマートフォンに親指入力するときには、スマートフォンの表面を押すことになるので、当然、スマートフォンを固定しておく必要がある。スマートフォンのサイズが小さい、即ち、横幅が狭いときには、スマートフォンの左と右との各側面を片方は人差し指や薬指の指先で、もう一方を掌の拇指球や小指球で挟んで固定できる。しかし、スマートフォンの横幅が6cmを超えるような大きなものになると、このようにして挟んだ場合は、肝心の親指の可動領域が狭くなってしまい、押して入力出来ない箇所が広がる。そこで、持ち方を変えて親指で充分に入力するために、スマートフォンを人差し指、中指、薬指の三本の指の腹の上に載せて親指入力するという方法で多くの人が入力している。しかしながら、このような入力方法では、スマートフォンを単に指先の上に載せているだけなので、落としやすいという難点がある。また、ソファーやベッドで寝転んで入力しようとすると、指とスマートフォンとの上下が逆になってしまうので、スマートフォンは確実に手から落下し入力どころではない。
このようなスマートフォンの落下を防ぎ確実に保持する手段として、スマートフォンをアームスタンドに固定するという方法がある。即ち、長い支柱の付いたアームスタンドの台座部分をソファーやベッドの端に固定して、その支柱の先端にスマートフォンを取り付け、手で持たずに落下を防ぐという方法である。図36は従来の携帯電子端末保持具の使用時の斜視図である。図36に見るように、ソファーの端やベッド背板56をクランプ54ではさみ、蝶ネジ55を締め付けることによりアームスタンド51を固定する。その支柱53の先端のクリップ52にスマートフォン1を挟むことによって取り付ける。即ち、スマートフォン1はバネで閉じる大きなクリップ52で挟んで固定されている。支柱53は角度を自在に変えて固定することができるので、スマートフォン1の表面を下向きにして固定することもできる。そして、この表面が下向きに固定されたスマートフォン1の下に顔と手とが位置するように操作者がベッドに寝転ぶと、寝たままスマートフォン1の画面を見ながら指先で入力することが容易に出来る。
しかしながら、このような入力方法は種々の欠点が有る。先ず、ベッドとアームスタンドとの固定作業、スマートフォンとアームスタンドとの固定作業が各々面倒くさい。次に、その固定した場所でしかスマートフォンを扱えない。そして、スタンド自体が重く嵩張るものなので、どこにでも自由に持って歩けない。更には、支柱が柔らかいものであると、指で押さえて入力する時にスマートフォンが揺れて入力しづらくなる。
本発明は、上記の点に鑑みて、入力するときに手から落ち難く、また、寝転んで入力するときにも片手で入力が出来て、持ち運びが容易であるような携帯電子端末の保持具を提供するものである。
特開2012−125466号公報 特開2004−012606号公報 特開2003−232309号公報
スマートフォンの大型化に伴い、片手で入力すようとするときに保持が不安定となり落下しやすい、また、寝転んでの仰視での片手入力が出来ない、などの問題が発生している。
上記の課題を解決するために、本発明は、スマートフォン等の略四角形の平板状で指で押さえることにより入力する入力部のある表面と裏面と側面とを有する携帯電子端末に、入力部の真横の側面近傍から表面に垂直に突き出て固定されたアームを設け、掌の中央部をアームの先端に当て、裏面上に親指以外の指を当て、掌と親指以外の指にて携帯電子端末とアームとを挟んで保持をする携帯電子端末保持具を提供する。
この保持具によると、掌と人差し指、中指、薬指との間で挟むことにより、携帯電子端末がしっかりと固定されるので、逆さにしても手から落ちることがなく、しかも親指が自由に使用できるので、そのまま仰視の角度で携帯電子端末に入力することができる。
本発明の携帯電子端末保持具は、簡便な手段で、携帯電子端末の保持を確実にしながら、且つ、寝転んでも片手だけで入力することが可能となる。
図1は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の使用時の斜視図。 図2は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の使用時の矢示図。 図3は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の表面の斜視図。 図4は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の裏面の斜視図。 図5は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の使用者の正面図。 図6は本発明の携帯電子端末保持具の第2の実施形態の表面の斜視図。 図7は本発明の携帯電子端末保持具の第2の実施形態の使用時の斜視図。 図8は本発明の携帯電子端末保持具の第2の実施形態の不使用時の表面の斜視図。 図9は本発明の携帯電子端末保持具の第2の実施形態の不使用時の裏面の斜視図。 図10は本発明の携帯電子端末保持具の第2の実施形態の異なる使用時の表面の斜視図。 図11は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の異なる使用時の斜視図。 図12は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の表面の斜視図。 図13は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の使用時の斜視図。 図14は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の使用時の斜視図。 図15は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の使用時の矢示図。 図16は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の不使用時の裏面の斜視図。 図17は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の異なる使用時の表面の斜視図。 図18は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の異なる使用時の斜視図。 図19は本発明の携帯電子端末保持具単体の第4の実施形態の斜視図。 図20は本発明の携帯電子端末保持具の第4の実施形態の裏面の斜視図。 図21は本発明の携帯電子端末保持具の第4の実施形態の裏面の斜視図。 図22は本発明の携帯電子端末保持具単体の第5の実施形態の斜視図。 図23は本発明の携帯電子端末保持具の第5の実施形態の裏面の斜視図。 図24は本発明の携帯電子端末保持具の第5の実施形態の裏面の斜視図。 図25は本発明の携帯電子端末保持具単体の第6の実施形態の斜視図。 図26は本発明の携帯電子端末保持具単体の第6の実施形態の不使用時の斜視図。 図27は本発明の携帯電子端末保持具の第7の実施形態の不使用時の表面の斜視図。 図28は本発明の携帯電子端末保持具の第7の実施形態の使用時の表面の斜視図。 図29は本発明の携帯電子端末保持具の第8の実施形態の裏面の斜視図。 図30は本発明の携帯電子端末保持具の第8の実施形態の裏面の斜視図。 図31は本発明の携帯電子端末保持具の第8の実施形態の裏面の斜視図。 図32は本発明の携帯電子端末保持具の第8の実施形態の裏面の異なる使用時の斜視図。 図33は本発明の携帯電子端末保持具の第8の実施形態の異なる使用時の斜視図。 図34は本発明の携帯電子端末保持具の第9の実施形態の使用時の裏面の斜視図。 図35は本発明の携帯電子端末保持具の第9の実施形態の不使用時の裏面の斜視図。 図36は従来の携帯電子端末保持具の使用時の斜視図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1〜図5を参照して、第1の実施の形態の携帯電子端末保持具の構成について説明する。図1は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の使用時の斜視図である。図2は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の使用時の矢示図である。図3は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の表面の斜視図である。図4は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の裏面の斜視図である。 図5は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の使用者の正面図である。
図3において、携帯電子端末1の表面2には入力部3があり、入力部3は同時に液晶にて表示ができる構造となっている。携帯電子端末の具体例としては縦長さ約12cm、横幅約7cm、厚み約1cmのスマートフォンである。側面は、右の側面5a、左の側面5b、上の側面5c、下の側面5dの4つに分かれている。この携帯電子端末1の側面5a近傍の入力部3の真横からアーム7aが表面に対してほぼ垂直方向に突き出て、携帯電子端末1に取り付けられている。アーム7aの端に有るアーム先端6aは表面2から前方に約4cm延伸している。ここで前方とは表面2に垂直で携帯電子端末1から外に向かう方向である。図4には図3と同じ携帯電子端末1の裏面が示されている。共通する部分には同じ符号を付している。アーム7a及び固着部8aは金属板などの剛性の高い横幅5cmの一枚の板状材料で作られ、側面5a近傍で折り曲げ部9の場所にて90度曲げられている。このアーム7aと固着部8aと折り曲げ部9aとが保持具ということになる。固着部8aはその裏側に配した粘着材10によって携帯電子端末1の裏側に貼り付けられて固定されている。アーム7aは側面5aの近傍から表面2に対して略垂直方向に突き出している。固着部8aによる固定と、アーム7aを構成する板状材料の高い剛性により、アーム先端6aは表面2から約4cm延伸して固定されている。また、固着部8aの表面には細かい凹凸のある粗面部11があり、滑りにくくなっている。
図1でこのように構成された携帯電子端末1とその保持具を実際に手に持ってどのように使用するかを説明する。図3や図4と同じ構成要素については同じ符号を付している。右手に持つ時に、右手の掌36の中央にアーム先端6aを置く。アーム先端6aは、最大横幅5cmと幅広であり、また丸みがあるので、掌36に強く刺さり込まない。アーム先端6aは、好ましくは親指の付け根に連なる掌36の厚い部分である拇指球37か、小指の付け根に連なる掌36の厚い部分である小指球38かのすぐ内側に当てる。そのほうが掌に引っ掛かり易いためである。そして、そのまま、親指31以外の指即ち人差し指32と中指33と薬指34と小指(図示せず)とを携帯電子端末1の裏面4上にまわして裏面4を押さえる。このとき、裏面4に固定されている固着部8aも同時に押さえることになる。固着部8aの表面は平面であるが、ここには粗面部11があるので、指の滑り止めとなる。そして、そのまま、掌36と親指31以外の指とで携帯電子端末1とアーム7aとを挟むように軽く握る。握っても粗面部11の摩擦によって指は滑らず、アーム先端6aも掌36に引っ掛かっているので、携帯電子端末1は右手の中で手に対して固定され安定に保持することができる。
この時の握りにより保持することを更に解りやすく説明する為に図2を用いる。図2は図1の矢印A方向から見た矢示図である。図1、図3、図4と同じ構成要素については同じ符号を付している。人差し指32や中指33などの親指31以外の指と掌36との間に握り込まれた携帯電子端末1とアーム7aとには握りの力による応力が加わるが、アーム7aと固着部8aとが折り曲げ部9aで繋がっており、これらは高い剛性を持っているので殆ど変形しない。携帯電子端末1と固着部8aとは粘着材10にて固定されている。そして、親指以外の指は固着部8aの平面に設けられた粗面部11に押し付けられて静止摩擦力で静止し、アーム先端6aは掌36の中に若干食い込むような格好になって引っ掛かって静止している。そこで、この図に見る形で保持が安定する。そして、このように軽く力を入れて握っても、アーム7a、折り曲げ部9、固着部8aは剛性が高いので殆んど変形しない。アーム先端6aは表面2から約4cm延伸している。
なお、粗面部11の滑り止めとしては、固着部8aの表面をサンドブラスト等で粗面化するのも良いが、固着部8aの表面に摩擦力の大きいウレタンフォームなどのクッション材を取り付けてもよい。
このように保持した時に、右手の親指31は上記の右手による保持の機構には全く関与していないので、保持とは独立して自由に動かすことができる。親指31の第一関節、第二関節が自由に動かせるだけではなく、拇指球37も動かすことができる。しかも拇指球37の内側がアーム先端6aにより表面2の入力部3から前方におよそ人差し指と中指の指の股から拇指球までの長さで、適当に遠ざけられているので、親指31はその先端だけで入力部3の各部を押すことができる。「先端だけで押す」ことの重要性および詳細は後述する。
しかも、アーム7aが入力部3の真横から突き出ているので、そのアーム先端6aに掌36を置くことにより、親指31の先端で押すことのできる範囲を広く確保することができる。アームが入力部の真横に無いと、アーム先端6aの位置に掌36があり掌36から親指31の先端までの距離は有限なので、親指31から入力部3までが遠くなり、当然、親指31で押せる入力部の範囲は狭くなる。ただし、掌36と親指以外の指とで握るように持つ関係上、親指31が押すことのできる範囲は、入力部の若干上端側、即ち上の側面5c側に偏る。それを考慮すると、アーム7aは入力部の真横は真横でも、若干下端側、即ち側面5d側に寄せる方が入力部3全体に親指31の先端が行き渡り易くなる。
また、アーム7aは、側面5aの近傍から突き出ている。具体的には、アーム7aは側面5aに接する位置で表面2側の前方に突き出ている。もし、側面5aから遠く離れた位置でアーム7aが突き出しているとすると、アーム先端の位置に掌があり、掌から親指の先端までの距離は有限なので、親指は入力部から遠ざかり、親指で押せる範囲が狭くなる。逆に、もし、アームが側面5aより内側の携帯電子端末1の表面2から突き出しているとすると、表面2の殆どのエリアには入力部3があるので、その突き出たアームの根元の位置の入力ができない、あるいはアームの根元の表示が見えないという事態が発生する。即ち、アームは側面近傍から突き出していることが親指入力にとって好適な条件である。具体的には約1cm以上離れると、離れるに従って入力範囲が狭くなるという影響がでてくる。
次に、親指の「先端だけで押す」ことの重要性を説明する。もしも、アーム7aが無い状態で携帯電子端末1を握り込んだとしたら、親指31と他の指とで携帯電子端末1をサンドイッチ状にべったりと挟んで持つことになり、携帯電子端末1を保持することはできるかもしれないが、入力する場合に親指31の指の腹が広い範囲で入力部を押さえてしまい、入力箇所を特定できず、誤入力または入力不能となってしまう。更に、他の持ち方として、もしも親指以外の指と拇指球37とで携帯電子端末1を挟み持つ持ち方をすると、親指31は携帯電子端末1の側面5aより外側に外れてしまい、全く入力不能となってしまう。本願発明ではこのような不都合は発生せず、アーム先端6aが拇指球37を適当に遠ざけているので、親指31の先端だけを入力部3に押し当てることができ、所望の狭い一箇所だけの入力が可能となるのである。
アーム先端6aの表面2からの長さは、本実施の形態では4cmであるが、これは一例である。表面2から前方に人差し指32と中指の指33の股から拇指球37までの長さ程度が適当である。即ち、親指31の根元が表面2から前方に適当な長さで浮いていることが必要である。その長さは、個々の人間の手の大きさにより異なる。この長さを長くすると、親指31と入力部3との距離が遠くなるので、親指の先が入力部に届かなくなる、または届く範囲が狭くなる。逆に、この長さを短くすると、親指の届く範囲は広くなるのであるが、親指31の指先の腹が入力部3の広い範囲をべったりと一度に押してしまうことになり誤入力の原因となる。更に、この長さが短い即ちアームが低いと掌36での握り固定に大きな力を要することになる。一般的には、約2cmから約7cmの範囲が適当である。子供や手の小さい人に対して約2cm、手の大きな人に対して約7cmとなる。
本願発明の更に大きな特長は、このようにアーム7aと携帯電子端末1とを保持したまま、携帯電子端末1の表面2を下向き(地面方向)にしても落ちることが無く、しかも下向きでも楽に親指で押して入力できることである。図5は本発明の携帯電子端末保持具の第1の実施形態の使用者の正面図である。この使用者は、ベッド46に仰向きに寝て、枕45に頭41を載せ、右の腕43を体の横に伸ばし、肘をほぼ直角に曲げて浮いた手44で携帯電子端末1とアーム7aとを軽く握り、頭41を少し右に向けて顔42を携帯電子端末1のほうに向け、仰視で表面2を見ながら右手親指31で入力部3に入力を行っている。
この場合でも、先に説明した通り、 掌36(図示せず)と親指31以外の指とで携帯電子端末1とアーム7aとを軽く握ることにより、携帯電子端末1が手に対して固定できると共に、親指31は入力部3と適当な間隔を置いて自由に動かすことができる。そして、アーム先端6a(図示せず)が携帯電子端末1のほぼ真下(地面方向)に位置しているので、携帯電子端末1の重さを掌36で支えている。掌36のほぼ真下に腕43が有るので、結局携帯電子端末1の重さは腕43で支えることになる。更に、右肘もベッドに付いているので、最終的には、自分の腕ではなくベッドが携帯電子端末1の重さを支えることになり、保持が非常に楽なものとなる。もしも、携帯電子端末がスマートフォンよりもっと重いタブレット端末である場合には、この保持の容易さによる効果が更に顕著となる。
なお、アーム先端6aは、最大横幅5cmと幅広であり、また丸みがあるので、掌36に強く刺さり込まない。従って、長時間保持しても掌36に痛みを感じることがない。また、アーム先端6aは掌36の中央部に置くのが握っても滑りにいので好適であるが、特に、掌36の中央部の拇指球37または小指球38の内側の少し窪んだ部分に当てると、引っ掛かったようになり更に滑りにくい。このアーム先端6aを更に滑りにくくする為に、先端にゴムや発泡スポンジなどの弾力性材料を用いるとなお良い。
なお、固着部8aは粘着剤10にて携帯電子端末1に固着している。本実施例の粘着剤10は、エステル系ポリウレタンポリマーを使用しており、固着部の一部分にゆっくりと力を加えると端から徐々に剥がすことができるものである。使用しないときには、そのようにして時間をかけて取り外すことができる。そして、それを再び使用する場合もゆっくりと押し付けてから時間を置くと強力に粘着する。
しかしながら、固着部8aを固定する手段はこの粘着剤に限ったものではない。不使用時も固着しっぱなしでもよいなら、上記粘着剤の替わりにエポキシなどの硬化型の接着剤を使用してもよい。簡単に取り付け取り外しをしたいなら、粘着剤10に替えて、可撓性合成樹脂の円形吸盤を固着部8aの裏側に取り付けておいて、携帯電子端末1に着脱するのも容易に実現できる方法である。
図6〜図11を参照して、第2の実施の形態の携帯電子端末保持具の構成について説明する。各図で第1の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付す。図6は図3と同様、保持具を携帯電子端末1に取り付けた状態を主に携帯電子端末1の表面2側から見た斜視図で表している。携帯電子端末の具体例としてはスマートフォンである。携帯電子端末1の側面5aに、保持具の一部である固着部8bの一部が接している。固着部8bの他の大部分は携帯電子端末1の裏面4側にあり、携帯電子端末1と粘着している。固着部8bの表面に取り付けられたブロック12aおよびブロック12bの一部が側面5a側に少し突き出している。ブロック12aもブロック12bもその大部分は裏面4側にある。このブロック12aとブロック12bとの間に剛性の高いアーム7bがある。アーム7bはブロック12aの近くにある細い根元部分と先端の概略半円形の丸い部分とでできている。即ち、アーム7bは根元が細く先端が幅広になっている。アーム7bの根元の端は軸になっており、軸の両端はブロック12aとブロック12bとにそれぞれ設けられた軸穴13aと軸穴13bとに差し込まれて抜けないようになっている。アーム7bは表示部を兼ねる入力部3の真横の側面5a近傍から表面2に対してほぼ垂直方向に突き出ている。上記の機構により、アーム先端6bは、表面2から前方に約4cm延伸している。
図7は本発明の携帯電子端末保持具の第2の実施形態の使用時の斜視図である。即ち、図7は図1と同様に、上記のように構成された携帯電子端末1とその保持具を実際に手に持ったときの使用状態を表す図である。図6と同じ構成要素については同じ符号を付している。右手の掌36の中央にアーム先端6bを置く。アーム先端6bは、好ましくは親指の付け根に連なる掌36の厚い部分である拇指球37か、小指の付け根に連なる掌36の厚い部分である小指球38かのすぐ内側に当てる。そして、親指31以外の指(図示せず)を携帯電子端末1の裏面4上にまわして裏面4を押さえる。そしてそのまま、掌36と親指31以外の指とで携帯電子端末1とアーム7bとを挟み、握るように軽く力を入れる。握っても指は滑らず、アーム先端6aも掌36に引っ掛かっているので、携帯電子端末1は右手の中で手に対して固定され安定に保持することができる。裏面4上にまわした指が滑らない理由については摩擦力の他に大きな要素がある。それは、後で図9を用いた説明の中で述べる。
このように保持された携帯電子端末1の入力は、第1の実施の形態で説明したものと同様である。
即ち、親指31は上記の保持の機構には全く関与していないので、保持とは独立して自由に動かすことができる。しかも拇指球37がアーム先端6bにより表面2から前方に約4cmという延伸の長さを設けられているので、親指31はその先端だけで入力部3の各部を押すことができる。更には、このようにアーム7bと携帯電子端末1とを保持したまま、携帯電子端末1の表面2を下向き(地面方向)にしても携帯電子端末1は落下することが無く、しかも表面2が下向きのままでも楽に親指で押して入力できることである。即ち、仰向けに寝転んで仰視で携帯電子端末に片手入力ができる。
また、側面5a近傍にあるアーム7bは、側面5aに沿った固着部8bに接している。固着部8bは約2mmの厚みがある。即ち、アーム7bは側面5aから2mmの距離で側面5aに沿って表面2にほぼ垂直に前方に突き出ている。側面5aに直接接してはいないが、その近傍にある。もしも、固着部8bの厚みが厚くなると、アームは側面5a近傍から遠ざかり、その先端の位置に掌36があり、掌36から親指31の先端までの距離は有限なので、親指31は入力部3から遠ざかり、親指で押せる範囲が狭くなってしまう。
上記のように側面5aの近傍からアーム7bが離れてしまう場合、親指31で押せる範囲が狭くなるのを改善する方法がある。それは、表面2にほぼ垂直方向に前方に突き出しているアーム7bを、表面2側(内側)に少し傾けることである。これで、アーム先端6bは入力部3に少し近づき、親指31で押せる範囲が大きくなる。この場合、アーム7bを垂直から20度程度までなら傾けても、アーム先端6bから表面3までの距離は完全垂直時よりも7%程度表面2に近づくだけなので、親指の先がべったりと表面に接して入力作業がやりづらくなることはない。しかしながら、あまり傾け過ぎると、保持の際に握るように力を入れたときに、その応力でアームが変形または折れてしまうという不具合が生じるおそれがある。傾ける角度が垂直から離れれば離れるほど、変形等の可能性が大きくなる。
第2の実施の形態の更なる特長は、このアーム7bを折りたためることである。携帯電子端末は基本的には薄い平板状のもので、そういう形状だからこそ、持ち運びに便利である。ところが、表面2から垂直に突き出たアームを取り付けると、このアームは持ち運び時に邪魔になる。不使用時にはこのアームを除去したほうが良いが、この第2の実施の形態では、それが簡単に可能となる。
図8及び図9を用いてそれを説明する。図8は本発明の携帯電子端末保持具の第2の実施形態の不使用時の表面の斜視図である。図9は本発明の携帯電子端末保持具の第2の実施形態の不使用時の裏面の斜視図である。図6および図7と同じ構成要素については同じ符号を付している。
図9において、携帯電子端末1の裏面4に保持具の固着部8bが貼り付けられることにより固定されている。その上にブロック12aとブロック12bとが固着している。ブロック12aとブロック12bとの間に先が概略半円形で根元が細いアーム7bがある。このアーム7bの根元の端は蝶番の回転軸になっており、軸の両端はブロック12aとブロック12bとにそれぞれ設けられた軸穴13aと軸穴13bとに差し込まれて抜けないようになっている。そして、この側面5a近傍に設けられた蝶番の軸穴13aと軸穴13bとに差し込まれた軸を中心にアーム7bは回転する。この回転軸は側面5aに平行になっている。図6および図7にて表面2に対して垂直に突き出ていたアーム7bは、270度回転し、この図に見るように、裏面4上の固着部8bにぴったりと接するように折りたたまれる。
なお、ここで蝶番というのは、金属板二枚を金属丸棒を介して連結させた典型的なもののみを言うのではなく、広い意味での蝶番である。即ち、二つの物体が直線部分で連結され、その直線部分を中心として回転して物体間の角度を変えることのできるメカニカルな機構を蝶番と呼んでいる。
折りたたまれた様子を表面側から見ると図8のようになる。突き出ていたアーム7bは、裏面上に折りたたまれ、表面側からは根元しか見えない。このように折りたたまれた状態になると、携帯電子端末1からは大きな出っ張りはなくなり、鞄などにも入りやすくなり、不使用時に携帯して移動するのに好適となる。
また、この折りたたまれた様子を裏面側から見ると、図9のようになる。ここで、ブロック12aとブロック12bとには、その内側に膨らんで少し突き出た瘤(こぶ)14aと14bとがそれぞれ設けられており、これらの瘤でアーム7bを押さえることにより仮止めできるので、携帯電子端末1の不使用時の取扱の際に、アームがぶらぶらして邪魔になることはない。
先述した中で、裏面4上にまわした指が滑らない理由については摩擦力の他に大きな要素があることを後に述べるといったが、ここでそれを説明する。ブロック12aとブロック12bとに関しては、側面5aから裏面4側に約3cmの奥行きを持っている。固着部8bからの高さは約1cm程度である。使用時には、裏面4上にまわした指の先は、この側面から約3cmの場所にある上記の約1cmの突起の角に指先を曲げて引っ掛けることができる。ブロック12aとブロック12bとの角は物理的形状の突起なので、指先がしっかりと引っ掛かり、一般的な摩擦力よりも大きな滑り止めとなり、携帯電子端末1とアーム7bとをしっかり握り込めることになる。即ち、携帯電子端末1に固定されたブロック12aとブロック12bとの二つの突起に指先が引っ掛かることにより、楽に確実に携帯電子端末1を保持できる。
次に、第2の実施の形態で行える更なる応用を説明する。図10は本発明の携帯電子端末保持具の第2の実施形態の異なる使用時の表面の斜視図である。 図6〜図9と同じ構成要素については同じ符号を付している。図10において、アーム7bは携帯電子端末1の側面5a側にも裏面4側にも接していない。アーム7bは側面5a側に接していた状態、正確に言うと側面5aに接している固着部8bに接している状態から、約90度ほど回転した状態でぶらぶらとしている。
この状態のときに、右手で携帯電子端末1を持った使用例を図11に示す。図11は本発明の携帯電子端末保持具の第2の実施形態の異なる使用時の斜視図である。 図6〜図10と同じ構成要素については同じ符号を付している。図10で示した状態の携帯電子端末1に対して、アーム7bの細くなった部分を間に挟むように右手の人差し指32と中指33とを表面2側から裏面4側に及ばせ、それらの指先をブロック12aとブロック12bとの角に引っ掛ける。このようにすると、アーム7bの先の半円形の部分に人差し指32と中指33との甲部分が当たるので、携帯電子端末1が手から滑り落ちそうになっても、この甲の部分で落ちる動きが止められ、落ちることがない。即ち、安定して保持できる。この構成は、本願発明の主要点ではないが、実施の形態2において付属的に好ましい作用効果を発生させるものである。
なお、本実施の形態では、アームが折りたたまれる例を示したが、不使用時に邪魔になるアームは、軸穴13aと軸穴13bとに差し込まれた軸を引き抜くことにより、アーム全体を取り外すという方法を採ることも可能である。この場合も、不使用時には、携帯電子端末1の表面2側に出っ張ったアームが無くなるので、携帯時にコンパクトな状態で携帯できる。
図12〜図18を参照して、第3の実施の形態の携帯電子端末保持具の構成について説明する。各図で第1、第2の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付す。図12は、図3と同様、保持具を携帯電子端末1に取り付けた状態を主に携帯電子端末1の表面2側から見た斜視図である。携帯電子端末の具体例としてはスマートフォンである。携帯電子端末1の側面5aに、保持具の一部である厚み2mmの固着部8cの一部が接している。固着部8cの大部分は携帯電子端末1の裏面4側にあり、携帯電子端末1と粘着している。固着部8cの表面に取り付けられたブロック12cの一部が側面5a側に少し突き出している。このブロック12cの両側に剛性の高いアーム7cがある。アーム7cは根元が二つに分かれていて、どちらも側面5a近傍から表面2に対してほぼ垂直方向に前方に突き出ている。そして、アーム7cの両方の先端は連結され一体となって側面5aに平行に伸びている。言い換えると、アーム7cはU字型になっており中空部分を有している。アームの根元の端部はどちらも軸になっており、これらの軸の先はブロック12cに設けられた軸穴13cと軸穴13dとに差し込まれて抜けないようになっている。アーム7cを支持する根元部分が固定され、アーム7cが高剛性なので、アーム先端6cはその全長に亘り表面2から前方に約4cmという延伸の長を保っている。なお、アーム先端6cの全長は約10cmである。
図13は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の使用時の斜視図である。右手の掌36の中央にアーム先端6cを当てる。図13に示す持ち方では、アーム先端6cのうちの上の側面5cに近い部分が掌36に当てられている。そのまま、親指31以外の指を携帯電子端末1の裏面4(図示せず)上にまわして裏面4の上に位置するブロック12c(図示せず)に引っ掛ける。指をブロック12へ引っ掛ける具体的な態様については、図15と共に後述する。そして、そのまま、掌36と親指31以外の指とで携帯電子端末1とアーム7cとを軽く握る。これで、携帯電子端末1は右手の中で手に対して固定され安定に保持することができる。この保持の安定に関しても、後で図15と共に更に詳しく述べる。そして、自由の効く親指31の指先で入力部3を自在に押して入力することができる。図13に示す持ち方では、携帯電子端末1の上端(側面5c)に比較的近いほうを握っているので、親指の届く範囲も入力部3の上端側が主になる。
次に、図13とは持ち方を少し変えた実施形態を説明する。図14は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の使用時の斜視図であるが、図13よりも携帯電子端末1の下端(側面5d)に近いところで手で保持している。図14に示す持ち方では、アーム先端6cのうちの下の側面5dに近い一部分が掌36に当てられている。そのまま、親指31以外の指を携帯電子端末1の裏面4(図示せず)上にまわして裏面4の上に位置するブロック12c(図示せず)に引っ掛ける。そして、そのまま、掌36と親指31以外の指とで携帯電子端末1と突起6cとを軽く握る。これで、携帯電子端末1は右手の中で手に対して固定され安定に保持することができる。そして、自由の効く親指31の指先で入力部3を自在に押して入力することができる。図14に示す持ち方では、携帯電子端末1の下端(側面5d)に比較的近いほうを握っているので、親指の届く範囲も入力部3の下端側が主になる。
上記の持ち方を更に解り易く説明する。図15は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の使用時の矢示図である。図14の矢印A方向から見た図である。固着部8cは、粘着剤10により携帯電子端末1に固定されている。ブロック12cは最大約2cmの高さで突起し固着部8cにしっかりと固定されている。ブロック12cの軸穴13cと13d(図示せず)とにアーム7cの根元の軸が差し込まれることにより、アーム7cがブロック12cに軸で固定されている。即ち、アーム7cは側面近傍にあり側面に平行な回転軸を持つ軸穴13cと13dとを回転軸として蝶番のような回転をする。
このとき、ブロック12cに人差し指32、中指33、薬指、小指を引っ掛ける。ブロック12cは高さが約2cmあり奥行きも約2cmであり、しかも指に沿う丸い形状になっているので、各指を曲げると各指の先はブロック12cの周囲に回り込んで充分に引っ掛かり滑ることはない。ブロックの適当な高さと奥行きの突起形状が指に引っ掛かり滑り止めとなっている。しっかりと指を引っ掛けるための突起の適当な高さと奥行きは、結局は、掌36と指先とで握り込めるかどうかで決まる。その為には、掌36に当たるアーム先端6cからブロック12cの指が引っかかる部分までの長さが、拇指球37から中指の第一関節までの長さと同じかそれ以下であることが必要である。具体的には、大きな手の人でも約12cm以下であることが必要である。アーム先端6cからブロック12cの指が引っかかる部分までの長さがそれ以上長くなると、どの指の指先も引っ掛からなくなり、しっかりと持つことが出来ない。一方、アーム先端6cからブロック12cの指が引っかかる部分までの長さが短くなったときには、各指の第二関節で引っ掛けたり、または手全体を丸めたりすることでしっかりと持つことが出来る。しかし、あまりにも短くなり過ぎると、大きな握る力が必要となり手にかかる負担が大きくなる。通常の大人の手では約6cm〜9cm程度の長さが好適である。
指先を引っ掛けた後は、アーム先端6cを掌36に当てて握るように軽く力を入れる。すると、アーム7cは、軸穴13c、13dを中心とした蝶番メカニズムでは、握る力による応力が、図15上での時計回転方向に働く。この力でアーム7cは側面5a側に動き、側面5aの横の固着部8aに当たることで停止し安定する。このようにして、アーム7cが回転して固定しない機構を有するにもかかわらず、それらを握り込むことにより、携帯電子端末1とアーム7cとをしっかりと安定して保持することが可能となる。
ここで、ブロック12cの寸法について説明する。ブロック12cに指が引っ掛かることは、本実施の形態を実現するための重要な条件である。本件発明は、掌36と親指以外の指とで握るものであるが、このとき、親指以外の指の付け根が、通常は側面5aの真横あたりに来る。その位置から親指以外の指を曲げて指をブロック12cに引っ掛けるためには寸法上の制約がある。少なくとも一番長い中指33が引っ掛かるためのブロック12cの寸法は、手の大きい人でも高さ約3cm以下、奥行き約3cm以下のものであることが望ましい。それ以上の大きなものになると、指を引っ掛けるのに困難を伴う。ここで、奥行きというのは、側面5aからブロック12cの最も離れている部分までの裏面4に沿った距離である。
なお、このようにアームと側面との間に固定手段がなくアームがぶらぶらと自由に可動であっても、握るように力を入れることにより、アームが側面側に当たって静止固定されてしまうことは、同じようにアームが自由に回転する先述の実施の形態2においても同様のことが言える。
親指31の自由度に関しては、図14の持ち方の時には、親指の先端の届く入力範囲がやや狭くなる。それは、アーム先端6cが掌36のみならず親指31と人差し指32との股の部分にも当たり、その分、親指31の動きが制限されるからである。しかしながら、この第3の実施の形態では、総合的に考えると、図13のようによりも携帯電子端末1の上端(側面5c)に近いところで持ったり、図14のように携帯電子端末1の下端(側面5d)に近いところで持ったり、簡単に持ち方を変更できる。しかも、それらの持ち方を掌36をアーム先端6c上をスライドさせるように手を移動させるだけで容易に変更できる。そして、これらの持ち方の変更により全体として広い範囲の入力が可能となる。故に、この実施の形態は、縦長の大きな入力部即ち縦長の大きな画面を持つ携帯電子端末に対して有利な手段となる。
図16は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の不使用時の裏面の斜視図である。アームを使用しないときは、アーム7cは、ブロック12cに設けられた軸穴13cおよび軸穴13d(図示せず)を中心に蝶番として270度回転し、携帯電子端末1に固着した固着部8cに接するように折りたたむことができる。アームの中空部分にブロック12cがすっぽり入ってしまうので、アーム7cが裏面に沿うように折りたたむことができるのである。この図16で示すような折りたたまれた状態になると、携帯電子端末1からは大きな出っ張りはなくなり、不使用時に携帯して移動するのに好適となる。
ここで、ブロック12cは2cmの高さの突起となっている。先に述べたとおり、握ることに関する必要寸法としては高さ3cm以下なのであるが、携帯の便宜を考えると、もしも裏面から3cmも出っ張りがあるとかなり邪魔になる。本実施の形態のように2cm程度なら一般使用者に受け入れられるであろう。それも、本実施の形態のように角が無く丸くなっているほうが、色々な人の指にフレキシブルに沿うことができるので望ましい。
次に、第3の実施の形態で行える更なる応用を説明する。図17は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の異なる使用時の表面の斜視図である。 図12〜図16と同じ構成要素については同じ符号を付している。図17において、アーム7cは携帯電子端末1の側面5a側の固着部8cにも裏面4側の固着部8cにも接していない。アーム7cは表面2から前方に突き出ていた状態から約90度ほど回転した状態でぶらぶらとしている。
この状態のときに、右手で携帯電子端末1を持った状態を図18に示す。図18は本発明の携帯電子端末保持具の第3の実施形態の異なる使用時の斜視図である。 図17で示した状態の携帯電子端末1に対して、アーム7cの中空部分に右手の人差し指32と中指33と薬指と小指とを挿入する。そして、それらの指の先を表面2側から裏面4側に及ばせ、それらの指先をブロック12cに引っ掛ける。このようにすると、アーム7cにこれら四本の指の甲側が当たるので、もしも手が滑っても甲で止まり、携帯電子端末1が手から滑り落ちることがなく、安定して保持できる。この構成は、本願発明の主要点ではないが、実施の形態3においてアーム7cの中空部分を利用して付属的に好ましい作用効果を発生させるものである。
なお、使用しないときにアーム7cが回転して自由にぶらぶらして邪魔になるという場合は、その対策手段として、固定部8cまたはブロック12cにアーム7cの一部を仮止めするような膨らんだ瘤をつけて仮固定する構成を追加して改善することができる。これは、実施の形態2の図9にて説明した瘤14a、瘤14bと同様である。
この実施の形態では、アーム7cが回転して折りたたまれる例を示した。しかしながら、不使用時に邪魔になるアームは、取り外すという方法を採ることもできる。軸穴13cと軸穴13dとに差し込まれたアーム7cの端を引き抜くことにより、アーム7c全体を取り外す設計にすることも容易である。この場合も、不使用時には、携帯電子端末1の表面2側に出っ張ったアームが無くなるので、嵩張らずに携帯できる。
あるいは、大きく設計を変更し、ブロック12cの裏側に可撓性の円形吸盤を設け、この吸盤を固着部8cに代替させる方法もある。使用時は吸盤を携帯電子端末1に吸着させ、不使用時にはこの吸盤を外すことにより、ブロック12cもアーム7cも共に取り外す。このように、保持具を全て簡単に取り付け取り外しができるような構成も実現可能である。
図19から図21を参照して、第4の実施の形態の携帯電子端末保持具の構成について説明する。各図で第1、第2、第3の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付す。図19は本発明の携帯電子端末保持具単体の第4の実施形態の斜視図である。一枚の厚み2mm、横幅6cmのプラスチックの板で保持具のほぼ全てが構成されている。このプラスチックの板の一部がアーム7dであり、その先端がアーム先端6dである。アーム7dに連続して携帯電子端末1側に凹、即ち外側に凸となった湾曲部16aがある。湾曲部16aに連続して平坦部17aがある。平坦部17aの平面に対して、湾曲部16aの一番高い部分は約2cmの高さがある。平坦部17aの先には約90度曲がった折り曲げ部9bがあり、約8mmの長さを持っている。その折り曲げ部9bの先端に約5mm程度の長さの凸部である締め付け部18aの部分がある。また、アーム7dの内側に約5mmの高さおよび幅の帯状凸部である締め付け部18bがある。
上記の保持具単体を、携帯電子端末1に取り付けた状態を図20に示す。具体的には縦長さ約20cm、横幅約12cm、厚み約1cmのPCタブレット端末である。図20は本発明の携帯電子端末保持具の第4の実施形態の裏面の斜視図である。平坦部17aを裏面4に当て、締め付け部18aで側面5bを挟む。同時に、アーム7dを側面5aに接し、締め付け部18bを表面2(図示せず)に回し込んで側面5aを挟む。即ち、携帯電子端末1は締め付け部18a、折り曲げ部9b、平坦部17a、アーム7d、締め付け部18bによって相対する側面5aと側面5bとが挟まれて固定される。アーム7dと折り曲げ部9bとの間の距離は、側面5aと側面5bとの間の距離よりもやや短く設計されているので、湾曲部16aがやや開いた状態で側面が挟まれる。そして、湾曲部16aを含み保持具全体がプラスチックであり弾力性があるので、この弾力の戻りの力で保持具は携帯電子端末1に固定される。各部分が少しずつ関わって締め付ける構造であるが、直接的には、締め付け部18aと締め付け部18bとにかかる締め付けの応力でアーム7dが固定される。この固定により、アーム7dは側面5a近傍から表面2側に垂直に突き出し、アーム先端6dは表面2から前方に約3.5cm延伸して携帯電子端末1に取り付けられる。
このような保持具を持つ方法は、先述の実施の形態同様に、アーム先端6dを掌36(図示せず)に当て、親指以外の複数の指を湾曲部16aに当てて、そのまま握るように軽く力を入れる。湾曲部16aは裏面4上の平坦部17aから約2cmの高さの突起なので、その突起が親指以外の複数の指の引っ掛かりとなり、指が滑らずしっかり持つことができる。握る力は、アーム7dを内側に押す応力となり、締め付け部18bも内側に押すことになるので、保持具と携帯電子端末1との固定も更に強固なものとなる。そして、このとき、親指31(図示せず)はこの握ることによる保持には関与していないので、自由に入力部を押さえて入力することができる。この親指入力は、先述の各実施の形態同様、仰視で携帯電子端末1を使用する際も同じである。
なお、湾曲部16aの平坦部17aからの突起量は、高すぎると指が回りこまないので、通常2cm、最大約3cm程度が適当である。また、湾曲部の形成するアーチの幅、即ち、側面5aから平坦部17aまでの奥行きは、これも長すぎると指が回りこまないので、通常2cm、最大約3cm程度が適当である。この突起の適当な寸法は、しっかりと指を引っ掛けて握ることができるかどうかで決定される。即ち、掌36と指先とで握ることができるかどうかで決まる。その為には、掌36に当たるアーム先端6dから湾曲部16aの主に指が引っかかる部分までの長さが、拇指球37から中指の第一関節までの長さと同じかそれ以下であることが必要である。アーム先端6dから湾曲部16aの指が引っかかる部分までの長さがそれ以上長くなると、どの指の指先も引っ掛からなくなり、しっかりと持つことが出来ない。一方、逆に短くなるほうは、第二関節で引っ掛けるなど握りを小さくして対応可能であるが、あまりにも短くなり過ぎると、大きな握る力が必要となり手に負担がかかる。本実施例の場合は、アーム先端から突起の指が引っかかる部分までの具体的長さは、湾曲の曲線部も含めておよそ8cm程度である。湾曲部は丸いので広い範囲に分散して指先が引っ掛かっているのであるが、中心的箇所は、湾曲部16aの頂上を過ぎて平坦部17aに至る中間の45度のあたりとして曲線定規で測定し上記の約8cmを得ている。なお、このように突起に角が無く丸くなっているほうが、様々な手の大きさに対応できる。
第4の実施の形態の保持具の取り付けは、プラスチックの弾力性を利用して挟んでいるだけなので、握る力を抜いて保持具を側面5c側に押すと、側面5aに沿ってスライドさせることができる。図21は図20と同じく本発明の携帯電子端末保持具の第4の実施形態の裏面の斜視図である。図21ではアーム7dを含む保持具全体が、図20の位置に比べると、携帯電子端末の側面5c側にスライドし移動している。このようにスライドできるのは、側面5aと側面5bとが平行なためである。このことにより、アーム先端を携帯電子端末1の上端側(側面5c側)に持っていったり、逆に下端側(側面5d側)に持っていったりの位置変更が側面に沿ったスライドにより容易にできる。そして、スライドすることにより、親指で入力する指の届く範囲を変更したい場合に非常に便利となる。特に、PCのタブレット端末では、スマートフォンに比べて画面すなわち入力部の大きさが大きいので、一箇所からの親指の届く範囲が限定的となる。そこで、このように親指の固定位置を簡単に変更できると、親指での入力範囲が用意に改善される。
以上の四つの各実施の形態は右手で保持して右手親指で入力する例を示した。しかしながら、左手でも全く同様の保持、入力操作をすることができる。その場合、保持具の取り付け位置は上記各実施の形態で示した位置と全く左右対称の位置に取り付ける。即ち、右の側面5a側に取り付けていたものを、左の側面5b側に取り付けることで、左手に関しても右手と同じように安定した入力を行うことができる。第1、第2、第3、第4の実施の形態で図面で示した保持具は全て左右対称形になっている。従って、最初に携帯電子端末1に固着部を取り付ける際に、右手で使うなら右の側面5aに、左手で使うなら左の側面5bに取り付ければよいという共用性、融通性を持っている。
特に、第4の実施の形態の保持具は、湾曲したプラスチックの弾力性を利用して固定しているので、着脱が簡単である。アーム先端6dを持って湾曲部16aを広げるように引っ張ると、保持具は携帯電子端末1から容易に取り外しすることができる。そこで、右手で使用していて、もしも手が疲れたら、すぐに取り外して左右対称に逆向きにして携帯電子端末1に再装着し、左手で持って、継続使用することができる。それで疲れたら、また元通り右手用に装着しなおせばよい。
図22から図24を参照して、第5の実施の形態の携帯電子端末保持具の構成について説明する。各図で第1、第2、第3、第4の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付す。図22は本発明の携帯電子端末保持具単体の第5の実施形態の斜視図である。一枚の厚み2mm、横幅6cmのプラスチックの板を変形して保持具のほぼ全てが構成されている。このプラスチックの板の一部がアーム7eであり、その先端がアーム先端6eである。アーム7eに連続して携帯電子端末側が凹となった湾曲部16bがある。湾曲部16bに連続して平坦部17bがある。平坦部17bに連続して湾曲部16cがある。平坦部17bの平面に対して、湾曲部16bおよび湾曲部16cの一番高い部分は約2cmの高さがある。湾曲部16cに連続してアーム7fがある。その先端がアーム先端6fである。また、アーム7eとアーム7fとのそれぞれの内側に、約5mmの高さおよび幅の帯状凸部であるである締め付け部18cと締め付け部18dとが各々ある。
上記の保持具単体を携帯電子端末1に装着した状態を図23に示す。携帯電子端末の具体例としてはタブレット端末である。図23は本発明の携帯電子端末保持具の第5の実施形態の裏面の斜視図である。平坦部17bを裏面4に当て、アーム7eを側面5aに接し、締め付け部18cを表面2(図示せず)に回し込んで側面5aを挟む。同時に、アーム7f(図示せず)を側面5bに接し、締め付け部18d(図示せず)を表面2(図示せず)に回し込んで側面5bを挟む。湾曲部16bと湾曲部16cをはじめ、保持具全体がプラスチックであり弾力性があるので、弾力の戻りの力で保持具は携帯電子端末1にしっかりと取り付けられている。即ち、締め付け部18c、アーム7e、平坦部17b、アーム7f、締め付け部18dにて携帯電子端末1の裏面4と相対する側面5aと側面5bとが挟まれて締め付けられている。この締め付け固定により、アーム7eは側面5a近傍から表面2側に垂直に突き出し、アーム先端6eは表面2から延伸して携帯電子端末1に装着される。同様に、アーム7fは側面5b近傍から表面2側に垂直に突き出し、アーム先端6fは表面2から延伸して携帯電子端末1に装着される。即ち、2個のアームが相対する左右両方の側面近傍にそれぞれ1個ずつある。
このような保持具を持つ方法は、右手で持つ場合は、第4の実施の形態で説明したものと全く同様である。アーム先端6eを右手の掌に当て、湾曲部16bに他の指を当て、アーム7eと湾曲部16bとを軽く握る。湾曲部16bが指先の引っ掛かる突起となっている。握る力の応力によって、保持具の携帯電子端末1への固定が更に強固なものになるのも、第4の実施の形態と同様である。
このとき、もう一方のアーム7fは使われていない。そして、アーム7fは側面5bに沿って表面2側にほぼ垂直に突き出しているので、右手親指で入力部3(図示せず)を押す場合にも、その入力部3が兼ねている表示部を目で見る場合にも、全く障害にならない。
次に、左手で持つ場合であるが、右手で持つ方法と全く左右対称に持てばよい。即ち、アーム先端6fを左手の掌に当て、左手でアーム7fと湾曲部16cとを軽く握る。これで、左手の親指で右手と全く同様に入力ができる。右手は要らない。このように、本実施の形態では、右手と左手との持ち替えが非常に簡単にできる。右手で持って疲れてくると左手、左手が疲れてくると右手、と持ち替えて、長時間継続して保持と入力を続けることができる。
また、プラスチックの弾力性を利用して挟んで保持具を取り付けているだけなので、保持具を携帯電子端末1の側面5c方向に押すと、側面5aに沿ってスライドさせることができる。図24は図23と同じく本発明の携帯電子端末保持具の第5の実施形態の裏面の斜視図である。図24ではアーム7eとアーム7fとを含む保持具全体が、図23の位置より、携帯電子端末の上端側すなわち側面5c側にスライドし移動している。この側面5aと側面5bとに沿ったスライド移動により、アーム先端を携帯電子端末1の上端側(側面5c側)に持っていったり、下端側(側面5d側)に持っていったりの位置変更が容易にできる。簡単にスライドするので、親指で入力する指の届く範囲を変更したい場合に非常に便利である。
なお、アームは左右に二つだけとは限らない。上下にあっても良い。多くの携帯電子端末の表示は、ポートレート(縦長)で表示するか、ランドスケープ(横長)で表示するか切り替えられるようになっている。本実施の形態では、ポートレート表示に対して、左右の二つのアームがある例を示した。しかし、ランドスケープ表示の場合には、それを見るには、上下即ち側面5cと側面5dとの二箇所にアームがある方が自然な態勢で保持できる。四つの側面全てにアームがあっても良い。これらのアームは、そのアームを握りこんでいないときにも側面に垂直に前方に出ているだけなので、表示を視認する邪魔にはならず、また、親指入力の邪魔にもならない。複数の側面の近傍それぞれにアームがあることが、直ぐに手を持ち替える際の利便性を与える。
図25と図26とを参照して、第6の実施の形態の携帯電子端末保持具の構成について説明する。各図で第5の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付す。図25は本発明の携帯電子端末保持具単体の第6の実施形態の斜視図である。図26は本発明の携帯電子端末保持具単体の第6の実施形態の不使用時の斜視図である。形状および使用方法は、第5の実施の形態および図22で示したものとよく似ている。即ち、携帯電子端末1への装着は、平坦部17cを裏面4(図示せず)に当て、アーム7gを側面5a(図示せず)に接し、締め付け部18eを表面2(図示せず)に回し込んで側面5aを挟む。同時に、アーム7hを側面5b(図示せず)に接し、締め付け部18fを表面2に回し込んで側面5bを挟む。即ち、2個のアームが相対する左右両方の側面近傍に1個ずつある。このようにして、使用時には、第5の実施の形態と全く同じように使用ができる。なお、締め付けのメカニズムの詳細は後述する。
更に、使用しないときには、この保持具を取り外して折りたたむことができる。第5の実施の形態では、湾曲部と平坦部とは一枚の板を曲げ加工することで連結されていたが、本実施の形態では、湾曲部16dと平坦部17cとは切り離されて、蝶番19aにて連結されている。蝶番19aの回転軸は裏面4および側面5aに平行になっている。この蝶番19aを動かすことにより、図25に見るように平坦部17bに対して立っている位置の湾曲部16dを、図26に見るように寝ている位置に動かすことができる。湾曲部と連結していて一緒に動くアーム7gも寝ている位置に動かされ折りたたまれる。即ち、アーム7gはその根元の蝶番で回転することにより折りたたまれる。一方、アーム7hの根元の湾曲部16eと平坦部17cとの関係もこれと全く同様であり、蝶番19bの回転軸は裏面4および側面5bに平行になっている。そして、この回転軸の回りを回転することにより、図26に見るように、湾曲部16eとそれと連結して一緒に動くアーム7hとは寝ている位置に折りたたまれる。図26はこのように左右のアームを折り曲げて折りたたんだところを表した斜視図である。湾曲部自身は折りたたんでも湾曲部分の寸法はそのままなので、最大限にコンパクトになっているとまでは言えないが、使用時に比べると、全体の厚みが半分以下に小さくなっている。
これを再度使用するときには、折りたたんだ両方のアーム7gと7hをひろげて立てる。ここで、互いに平行になったアーム7gとアーム7hとの距離は、携帯電子端末の横幅即ち側面5aと側面5bとの距離よりもやや短く設計されている。そこで、この立てたアームの間に携帯電子端末1を挟むと、湾曲部16dと湾曲部16eとは、多少開く。そして、この開いたことによる戻りの弾力はアーム7gとアーム7hとが携帯電子端末1から外れるような応力として働くが、各アームに取り付けられた締め付け部18eと締め付け部18fとがその応力を受け止め、保持具が外れるのを阻止する。このような締め付けのメカニズムにより、取り付けが安定した固定状態となる。即ち、締め付け部18eと18fとによって側面5aと側面5bとを挟んで締め付けることにより前記アームを前記携帯電子端末に取り付けられる。正確に細かく言うと、この固定状態を作るには、締め付け部18eと18fだけではなくアーム7gとアーム7hも挟み込みに寄与しており、携帯電子端末の表裏方向の固定には、締め付け部18eと18fだけではなく平坦部17cも寄与している。また、その締め付ける力は湾曲部16dと16eとの弾力性から生じている。これら総合的作用を直接的に言うと、締め付け部18eと18fとによる締め付けで取り付けられているという言い方になる。
なお、図26のように折りたたんだ保持具には、その平坦部17cとアーム7g、7hとの間に間隔が約1cmの空間がある。この空間に携帯電子端末1を挿入することもできる。携帯電子端末を持ち運びする場合には、このように保持具の間に携帯電子端末を入れ込むと、嵩張らないので便利である。
また、上記のように、折りたたんだ保持具の間に携帯電子端末を入れた状態でも、入力さえしなければ、携帯電子端末を使用する、即ち見ることができる。この場合は、表面2側に接するアーム7gおよびアーム7hが透明であると便利である。アーム7gとアーム7hとが透明であれば、これらのアームを透して表面2上の表示を見ることができる。即ち、アームを折りたたんだ時にも見るだけなら限定的に使用ができる。この場合、アームで入力部を押さえても反応しないので、そのアームの上から親指で押さえて裏面側の平坦部をその他の指で押さえることにより、携帯電子端末を入力部の上から手で掴んだままで表示を見ることもできる。
図27と図28とを参照して、第7の実施の形態の携帯電子端末保持具の構成について説明する。各図で先述の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付す。図27は本発明の携帯電子端末保持具の第7の実施形態の不使用時の表面の斜視図である。図27において、具体例としてはタブレット端末である携帯電子端末1(図示せず)は、厚み約2mmの表面カバー24a、24b、24c、24dの付いたケース23の中にすっぽりと入っている。表面カバーは、側面5b側が開口側であり、側面5a側がケース23と繋がっている。表面カバーは4つの部分24a、24b、24c、24dに分かれて繋がっておりそれぞれは硬い。そして、それぞれの境界である境界線P、境界線Q、境界線R、そして表面カバーとケース23との境界線Sの4つの直線部分で蝶番のように回転して折り曲げ可能となっている。これらの境界線は側面5aおよび側面5bに平行になっている。表面カバーの4つの部分の幅はそれぞれ、表面カバー24aは2cm、表面カバー24bは2.5cm、表面カバー24cは5cm、表面カバー24dは2.5cmである。表面カバー24aの上には4つの雌のホック25a、25b、25c、25dが埋め込まれている。表面カバー24cの上には2つの雄のホック25e、25fが埋め込まれ、表面カバー24dの上には2つの雌のホック25g、25hが埋め込まれている。このように、不使用時には、携帯電子端末1はすっぽりと表面カバーとケースに覆われている。
図28は本発明の携帯電子端末保持具の第7の実施形態の使用時の表面の斜視図である。携帯電子端末1を使用するときには、図28のように、表面カバーを開いて表面2の上にある入力部3を露出させる。具体的には、表面カバー24dを境界線Sを中心に90度開く。その表面カバー24dに対して境界線Rを中心に表面カバー24cを180度開く。このとき、雄のホック25eと雌のホック25gはぴったりと合う位置にあり両者が嵌り合う。同様に、雄のホック25fと雌のホック25hはぴったりと合う位置にあり両者が嵌り合う。こうして、表面カバー24dと表面カバー24cとが固定される。更に、その表面カバー24cに対して境界線Qを中心に表面カバー24bを180度近く開く。すると、表面カバーの端部である表面カバー24aがケース23の裏面に当たる。この当たる部分の付近には、雌のホック25a、25b、25c、25dに対応する位置にそれぞれ雄のホック(図示せず)が埋め込まれている。ここで、表面カバー24aを境界線Pで数十度折り曲げることにより、この雄雌を嵌め合う。これにより、カバー24a、24b、24c、24dは完全に固定されてぶらぶらと動かない。
図28には、上述のように表面カバーを開いて固定した図が表現されている。この形は、本願発明に当てはめると、表面カバー24dとそれの裏側の表面カバー24cの半分が、「側面近傍から表面に対して垂直方向に突き出たアーム」に相当する。そして、境界線Rの付近がアームの先端に相当する。また、表面カバー24cの残り半分と表面カバー24bとが「指先の引っ掛かる突起」に相当する。表面カバー24dの幅が2.5cmなので、アーム相当部分は側面5a近傍から2.5cm表面に対して前方に延伸している。また、表面カバー24cの幅が5cmなので、突起相当部分はアーム先端から5cmのところにある。
この携帯電子端末1の持ち方は、境界線Rの部分に掌を当て、親指以外の指を表面カバー24cから表面カバー24bのほうに及ぼし、親指以外の指の先を表面カバー24bに引っ掛けて握る。親指は自由になるので、その親指で入力部3に入力する。構成の形は、第3の実施の形態と似ている。また、その長所も図13および図14で説明したのと同じく、アーム先端上をスライドさせるように手を移動させるだけで容易に持つ位置を変更できる。そして、この持ち方の変更により全体として広い範囲の入力が可能となる。
図29から図33を参照して、第8の実施の形態の携帯電子端末保持具の構成について説明する。各図で先述の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付す。図29は本発明の携帯電子端末保持具の第8の実施形態の裏面の斜視図である。具体例としてはスマートフォンである携帯電子端末1の裏面4に厚さ約4mmの固着部8dが貼り付け固定されている。固着部8dには貫通孔22が多数設けられている。各貫通孔はそれぞれ平行になっており、側面5a側と側面5b側とに開口部を持っている。アーム7iがこの固着部8dに取り付けられ、先端6iが携帯電子端末1の表面側の前方に略人差し指と中指の指の股から拇指球までの長さで延伸している。具体的には約3cmの長さが表面2(図示せず)より前方に突き出している。
図30は図29と同様の本発明の携帯電子端末保持具の第8の実施形態の裏面の斜視図であるが、アーム7iの取り付け方法を更に詳しく説明するためのものである。アーム7iは約2mmの直径の金属線を曲げ加工したものである。中央でUの字に曲げたところがアーム先端6iに相当する。アーム先端から約4cmの箇所で金属線を2本共に直角に曲げ加工し折り曲げ部9cを形成し、そこから約5cmの直線部分の挿入棒21aを2本形成する。この挿入棒21aを貫通孔22に挿入することにより、図29のようなアーム位置での取り付けをするものである。アームの金属線の径と貫通孔22の径とは非常に近似した寸法に作ってあるので、簡単には抜け難くなっている。
このようにして構成された保持具の保持方法は、第1の実施の形態で説明したものと同様、右手の掌36(図示せず)の中央にアーム先端6iを当てる。好ましくは拇指球37か小指球38かのすぐ内側に当てる。そして、そのまま、親指31以外の指(図示せず)を携帯電子端末1の裏面4上にまわして裏面上に固定されている固着部8dを押さえる。そのまま握ることにより保持することができる。そして、親指31(図示せず)が自由に動かせるので、親指31で入力を行う。
このとき、固着部8dの表面は平面なので、握るように力を入れたときに指が滑りやすい。そこで第一の実施の形態で示したような指との摩擦力の大きい滑り止めをこの表面に設けたり、または第2、第3の実施の形態で示したような突起を設けたりすると、更に保持しやすくなる。
更に、本実施の形態では、固定部8dにある貫通孔22が多数並んで設置されているので、挿入棒21aを挿入する孔を細かく選ぶことができる。即ち、アーム7iの位置を細かく調整することができる。或る一つの位置で親指入力の範囲に少し不便があれば、孔を一個ずらして挿入棒21aを入れ直し、不便を解消することもできる。
図31は図30と同様の本発明の携帯電子端末保持具の第8の実施形態の裏面の斜視図であるが、アームの取り付けに関する更なる応用を説明するためのものである。ここではアームを携帯電子端末1の左右両側に取り付けられることを示す。ここで、アーム7iの取り付けは図30と同様である。即ち、挿入棒21aは、固定部8dの側面5a側の貫通孔22に挿入される。そして、アームは同じ物がもう一つ用意されている。即ち、別のアーム7jがあり、折り曲げ部9dで曲げられ挿入棒21bに繋がっている。このアーム7jは側面5b側の貫通孔22に2本の挿入棒21bを挿入することにより取り付けられる。貫通孔22は多くの孔が並んで固定部8dを貫通しているので、挿入棒21bを挿入棒21aの隣の貫通孔22に挿入することにより、アーム7jはアーム7iとほぼ左右対称に近い位置に取り付けることができる。
このようにして二つのアームを取り付けられた携帯電子端末は、左右両方の手で使える。これは第5の実施の形態で説明した長所と同じである。即ち、右手で持つ場合はアーム7iを使用するが、このときには、アーム7jは入力部すなわち表示部を見るのに全く視界を遮らないし、親指で入力する邪魔にもならない。そして、直ぐに左手でアーム7jを持ち、右手を離すことで、非常に容易に持ち替え可能である。左手で持った場合も、空いているアーム7iが表示部を見る視界を遮ることはないし、左手親指の入力を邪魔することはない。
そして、携帯電子端末を使用しないときには、これらの挿入棒21aと挿入棒21bとを引き抜いてアーム7iとアーム7jとを取り外すことができる。挿入棒21aと挿入棒21bとはその直径が貫通孔22と非常に近似した寸法で作られているので、通常の操作では簡単には抜けないが、ゆっくりとやや強い力で直線的に引き抜くと、貫通孔22から抜き取ることができる。
なお、一つのアームを片側に取り付ける為には、孔は貫通孔である必要は無い。多数の孔を並べて左右の両方向から、様々な位置にアームを取り付ける為に、本実施の形態では貫通孔を採用している。
次に、第8の実施の形態の応用例を説明する。図32は本発明の携帯電子端末保持具の第8の実施形態の裏面の異なる使用時の斜視図である。図32で図30、図31と同じ構成要素については同じ符号を付す。この応用例では、図30で説明したものと同じアーム7iが取り付けられている。そして、それに加えて更にアーム7kが取り付けられている。 アーム7kは折り曲げ部9eで曲げられ挿入棒21cに繋がっている。2本の挿入棒21cは貫通孔22のうち、挿入棒21aの内側にある貫通孔22に挿入されている。そして、挿入棒は完全挿入されずに約3cmほど残して挿入されている。即ち、アーム7iとアーム7kとは約3cm程度の隔たりがある。
上記のような二重にアームを挿入した保持具の持ち方を次に説明する。図33は本発明の携帯電子端末保持具の第8の実施形態の異なる使用時の斜視図である。即ち、上記の応用例の右手での持ち方を示している。図30から図32と同じ構成要素については同じ符号を付す。持ち方は、まず右手の掌をアーム7iとアーム7kとの間に差し入れ、中指33と薬指34との間に挿入棒21cを位置させる。次にアーム7iを掌に当て、親指以外の指の先を裏面4の上の固定部8dの上に置き軽く握る。これで保持は完成し、親指が自由に動くので入力できる。これは、図30で説明したところの第8の実施の形態の基本形と同じである。
違うところは、親指以外の指で握るのをやめても携帯電子端末1が手から落ちないことである。
落ちない理由は、挿入部21cが中指32と薬指33との間の指の股に当たり、また、アーム7kが手の甲39に当たって、そこで落下の応力を支えるからである。このようにして、握らなくても右手で保持したままで、右手親指での入力が可能となる。
なお、挿入棒と孔との固定方法は、本実施の形態では、挿入棒の直径と孔の直径を近似させることにより、いわゆる「嵌め合い」により固定したが、それに限るものではない。挿入棒とアームとを形成する金属棒の弾性力を利用する方法もある。即ち、2本の挿入棒の間隔を、挿入すべき貫通孔の間隔よりもやや広くしておき、両挿入棒を力を入れて両側から挟み、挿入棒の間隔を孔の間隔に合わせて挿入する。そうすると、孔の中で挿入棒が弾性力により広がり、孔の内壁に押し付けられる。この押し付けられた摩擦力で挿入棒は孔に固定される。
また、別の固定方法として、挿入棒の先端に、釣り針の先端のような「返し」を設けておいて固定する方法もある。更に別の固定方法としては、孔の内壁全体をスポンジのような伸縮性および弾力性のある素材にして、その摩擦力で挿入棒を抜けなくする方法もある。一時的に固定しておき随時引き抜けるという固定方法は他にも色々あるが、本願発明の主題ではないので省略する。
本願発明の主題は、各々の実施の形態で詳しく説明したように、片手で保持して、その親指で自由に入力することである。そして、携帯電子端末を仰視の角度で保持しても、その親指入力ができることである。
図34と図35とを参照して、第9の実施の形態の携帯電子端末保持具の構成について説明する。各図で先述の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付す。図34は本発明の携帯電子端末保持具の第9の実施形態の使用時の裏面の斜視図である。アーム7mが携帯電子端末1の側面5aの近傍から携帯電子端末1の表面2(図示せず)に対してほぼ垂直方向に突き出て、アーム7mの端に有るアーム先端6mは表面2から前方に約3cm延伸している。
アーム7mのアーム先端6mと反対側は突起部26に連続している。即ち、アーム7mと突起部26とは一枚の平板で出来ている。突起部26の端部は内側(携帯電子端末1側)に約90度湾曲している。そして、アーム先端6mから突起部26の端部までは約7cmの長さがある。突起部26の内側の一部に蝶番19dが取り付けられて、突起部26は、この蝶番19dにより平板状の中間板27の一端に接続されている。蝶番19dの回転軸は携帯電子端末1の側面5aおよび裏面4に平行となっている。中間板27の他端には蝶番19cが取り付けられ、中間板27は、この蝶番19cにより板状の固定部8eの一端に接続されている。蝶番19cの回転軸は裏面4にほぼ沿っている。固定部8eは粘着剤で裏面4に固定されている。固定部8eの他端は曲がっており、側面5aに沿っている。固定部8eの側面5aに沿った部分の表面には雌のホック25jが取り付けられている。アーム7mと突起部26とのほぼ中間部分に雄のホック25iが取り付けられており、ホック25jと嵌り合っている。以上の構造により、アーム7mが携帯電子端末1に取り付けられている。蝶番19cと蝶番19dとの回転により、アーム7m、突起部26、中間板27は自由に動く構造なのであるが、ホック25iとホック25jとが嵌まり合うことにより、アーム7m、突起部26、中間板27の位置が固定され動かなくなっている。
このような携帯電子端末と保持具とを持つ方法は、アーム先端6mを掌36(図示せず)に当て、人差し指32、中指33、薬指34(どれも図示せず)を突起部26に当て、それらの指の先端を曲げて第一関節を突起部の端部に引っ掛ける。そのまま軽く握ることにより保持することができる。アーム先端6mから突起部26の端部までは約7cmの長さなので、通常の手の大きさの人の拇指球から中指の第一関節までの長さよりやや短く、掌と指とを引っ掛けて握ることができるものである。突起部26が角ばらずに湾曲しているので各指が沿いやすく握りやすい。このようにして保持すると、仰視の角度に携帯電子端末1を持ってきても親指31(図示せず)が自由に動くので、仰視での片手保持入力が可能となることは、先の実施例と同様である。
次に、この保持具の折りたたみ方を説明する。図35は本発明の携帯電子端末保持具の第9の実施形態の携帯電子端末の不使用時の裏面の斜視図である。保持具を折りたたんだ図である。図34の使用状態から、ホック25iとホック25jとの嵌め合いを離すと、アーム7mと突起部26とは蝶番19dを中心に自由に回転して動く。また、このとき、中間板27も蝶番19cを中心に自由に回転して動く。そこで、中間板27を裏面4に当てる。そして、中間板27の上にアーム7mと突起部26とを重ねる。このとき、中間板27の中央には雌のホック25kがあり、これに先ほどの雄のホック25iが嵌まり合う。これで中間板27とアームとが固定される。しかも、アーム先端6mが固定部8eに接しているので、蝶番19cを中心にした回転も止められる。以上により、保持具が裏面4上にコンパクトに折りたたまれ固定される。
以上説明したように、何れの実施の形態も全て、寝転んで仰向けで使用する際に、従来例で示したようなベッド等への固定の為の支柱をつける必要が無い。支柱無しで、片手で保持してその親指で入力出来るので、容易に場所を移動出来る。しかも、片手で保持と入力の両方の操作が出来るので、取り扱いの自由度が更に増すという大きな長所を有している。
更には、保持具は左右の側面5a、5bに取り付ける方法に限るものではない。使用者個人個人の好みにより、携帯電子端末1の下の側面5d側に保持具を取り付け、掌で掬い受けるような格好で持ってもよいし、上の側面5c側に保持具を取り付けて、ぶら下げるような格好で持ってもよい。また、左右の側面に保持具を取り付けるときにも、上端(側面5c側)に近い位置に取り付けるか、下端(側面5d側)に近い位置に取り付けるかは、個人個人の手の大きさや頻繁に押すキー位置などを考慮して、所望の位置に取り付ければよい。
また、アームの数も一つに限るものではない。複数のアームをどの側面の近傍に取付けても良い。アームを取付けた側面で掌で保持できるので、携帯電子端末の長方形の表示部に対して、ポートレート形(縦長)で見る為の保持方法として左右の二つのアームを取付けても良いし、ランドスケープ形(横長)で見る為の保持方法として上下に二つのアームを取付けても良い。四角形の携帯電子端末の4つの辺全てに各々アームを取付けても良い。握りこむのに使われていない時のアームは、全く視認の邪魔にはならないし、親指入力の邪魔にもならない。
なお、本願発明はスマートフォンと呼ばれる静電容量入力方式の携帯電子端末の例について多く説明したが、本願発明は指の先で押さえるタイプの入力をする全ての携帯電子端末について適用することができる。即ち、例えば携帯電話機では、BrackBerry(ブラックベリー社の商標)のボタン入力タイプにも適用可能であるし、タブレット端末と呼ばれる携帯型パーソナルコンピュータにも適用可能である。
なお、各実施の形態では、固着部とアームとを有する保持具を、携帯電子端末の一部分に装着する例を多く示したが、固着部は携帯電子端末の裏面と側面とをすっぽり覆うようなケースであってもよい。更には、保持具は後付けするのではなく、携帯電子端末本体に当初から装着されているものでもよい。
本発明の携帯電子端末保持具は、簡便な手段で、携帯電子端末の保持を確実にしながら、且つ、仰視の角度で保持する際も片手だけで入力操作することが可能となり、有用である。
1 携帯電子端末
2 表面
3 入力部
4 裏面
5a、5b、5c、5d 側面
6a、6b、6c、6d、6e、6f、6g、6h、6i、6j、6m アーム先端
7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g、7h、7i、7j、7k、7m アーム
8a、8b、8c、8d、8e 固着部
9a、9b、9c、9d、9e 折り曲げ部
10 粘着材
11 粗面部
12a、12b、12c ブロック
13a、13b、13c、13d 軸穴
14a、14b 瘤
16a、16b、16c、16d、16e 湾曲部
17a、17b、17c 平坦部
18a、18b、18c、18d、18e、18f 締め付け部
19a、19b、19c、19d 蝶番
21a、21b、21c 挿入棒
22 貫通孔
23 ケース
24a、24b、24c、24d 表面カバー
25a、25b、25c、25d、25e、25f、25g、25h、25i、25j、25k ホック
26 突起部
27 中間板
31 親指
32 人差し指
33 中指
34 薬指
35 小指
36 掌
37 拇指球
38 小指球
39 手の甲
41 頭
42 顔
43 腕
44 手
45 枕
46 ベッド
51 アームスタンド
52 クリップ
53 支柱
54 クランプ
55 蝶ネジ
56 ベッド背板


Claims (15)

  1. 略四角形の平板状であり指で押さえることにより入力する入力部のある表面とその反対側の裏面と前記表面と前記裏面との間の側面とを有する携帯電子端末に取り付けられ、前記入力部の前記側面近傍から前記表面に対して垂直方向に突き出たアームを有し、前記アームの先端は前記表面からの長さが2cm以上7cm以下であり、掌の中央部を前記アームの先端に当て、前記裏面上に親指以外の複数の指を当て、前記掌の中央部と前記親指以外の複数の指にて前記携帯電子端末と前記アームとを挟んで握ることによって保持しながら、親指で入力部を押さえて入力できるようにした携帯電子端末保持具。
  2. 前記アームの先端が幅広で丸みがある形状である請求項1に記載の携帯電子端末保持具。
  3. 前記裏面上の親指以外の複数の指を当てる部分に滑り止めを有する請求項1に記載の携帯電子端末保持具。
  4. 前記裏面上の親指以外の複数の指を当てる部分に指先の引っ掛かる突起を有する請求項1に記載の携帯電子端末保持具。
  5. 前記携帯電子端末の前記表面を覆う表面カバーを有し、前記表面カバーを開いて側面に平行な直線で前記表面カバーを折り曲げることにより前記アームを形成し、前記表面カバーを側面に平行な直線で更に折り曲げ前記表面カバーの端部を前記裏面に固定して前記突起を形成する請求項4に記載の携帯電子端末保持具。
  6. 前記アームの根元に回転軸が前記側面に平行な蝶番を設け、前記携帯電子端末の不使用時には、前記蝶番が回転することにより前記アームが折りたたまれる請求項1に記載の携帯電子端末保持具。
  7. 前記アームに連続し前記携帯電子端末側に凹の湾曲部を有する請求項1に記載の携帯電子端末保持具。
  8. 前記アームが透明である請求項1に記載の携帯電子端末保持具。
  9. 前記アームに中空部分を有する請求項1に記載の携帯電子端末保持具。
  10. 締め付け部を設け、前記締め付け部にて前記側面を挟んで締め付けることにより前記アームを前記携帯電子端末に取り付ける請求項1に記載の携帯電子端末保持具。
  11. 前記締め付け部が側面に沿ってスライドすることにより、前記アームが前記側面に沿ってスライドする請求項10に記載の携帯電子端末保持具。
  12. 複数の前記側面の近傍それぞれに前記アームを有する請求項1に記載の携帯電子端末保持具。
  13. 前記アームに繋がった挿入棒を有し、前記裏面に取り付けられた固着部を有し、前記固着部が前記側面側に開口した孔を有し、前記挿入棒が前記孔に挿入されることにより前記アームが前記携帯電子端末に取り付けられる請求項1に記載の携帯電子端末保持具。
  14. 略四角形の平板状であり指で押さえることにより入力する入力部のある表面とその反対側の裏面と前記表面と前記裏面との間の側面とを有する携帯電子端末の前記側面近傍にアームを取り付け、前記アームの先端の前記表面から突き出た長さが2cm以上7cm以下であり、前記アームの前記先端を掌の中央部に当て、前記裏面上に親指以外の複数の指を当て、前記掌と前記親指以外の複数の指にて前記携帯電子端末と前記アームとを挟んで保持し、親指で入力部を押さえて入力する、携帯電子端末保持方法。
  15. 請求項1に記載の携帯電子端末保持具を備えた携帯電子端末。

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