JP2020070726A - シリンダヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】共通の燃焼室に連通する一対の吸気ポートの断面積と強度とを維持しつつ、吸気ポート間に冷却水を流すための流路を確保する。【解決手段】本発明に係るシリンダヘッドでは、一対の吸気ポート11,12の互いに対向する側のポート壁111,121の肉厚は、互いに背向する側のポート壁112,122の肉厚よりも相対的に薄くされている。そして、一対の吸気ポート11,12の互いに対向する側のポート壁111,121の間に、冷却水を流すための吸気ポート間流路20が形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに関し、詳しくは、共通の燃焼室に連通する一対の吸気ポートを備えるシリンダヘッドに関する。
水冷式の内燃機関では、シリンダヘッドに冷却水の流路が形成されている。冷却水の流路を吸気ポートの近傍に形成し、吸気ポートの壁面を冷却することにより、ノッキングの発生を抑制するとともに、吸気温度の低減による充填効率の向上を図ることができる。また、共通の燃焼室に連通する一対の吸気ポートがシリンダヘッドに設けられている場合には、吸気ポート間にも冷却水を流すことで、冷却効果をより高めることができる。
特許文献1には、吸気ポート間に流す冷却水の流量を確保するためのシリンダヘッドの構成が開示されている。この文献に開示されたシリンダヘッドでは、吸気ポートの開口部の間隔が広くされるとともに、吸気ポートの開口径は一般的な4弁式内燃機関のものよりも相対的に小さく設定されている。ただし、吸気ポートの開口径を小さくすると吸気量は減少し、効率や出力の低下を招くおそれがある。このため、この文献に開示されたシリンダヘッドでは、効率や出力の低下を防ぐため、吸気ポートはいずれも吸気抵抗の少ないタンジェンシャルポートとして形成されている。また、実際の吸気通路断面積が大きくなるように吸気弁のリフト量が大きくされている。
特開2000−329001号公報
上記文献に開示されたシリンダヘッドの構成は、全ての内燃機関に適用できるものではない。一般的には、吸気量を増やすためには吸気ポートの開口径は大きいほうがよい。しかし、吸気ポートの開口径を大きくすると吸気ポートの間隔は狭くなり、吸気ポート間に流す冷却水の流量を確保することが難しくなる。単に冷却水の流量を確保するだけであれば、ポート壁の肉厚を薄くして冷却水流路のスペースを確保すればよいが、燃焼室からの爆発応力や熱応力等に耐えるだけの強度の確保が難しくなる。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたもので、共通の燃焼室に連通する一対の吸気ポートの開口径と強度とを維持しつつ、吸気ポート間に冷却水を流すための流路を確保することのできるシリンダヘッドを提供することを目的とする。
本発明に係るシリンダヘッドでは、共通の燃焼室に連通する一対の吸気ポートは、互いに対向する側のポート壁の肉厚を薄く、互いに背向する側のポート壁の肉厚を厚く形成されている。そして、一対の吸気ポートの互いに対向する側のポート壁の間に、冷却水を流すための吸気ポート間流路が形成されている。このように構成されたシリンダヘッドによれば、互いに対向する側のポート壁の肉厚を相対的に薄くすることで、吸気ポートの開口径を維持しつつ吸気ポート間流路の断面積を大きく取ることができる。また、互いに背向する側のポート壁の肉厚を相対的に厚くすることで、吸気ポートの強度を維持することができる。
1つの吸気路がシリンダヘッドの中で二股に分岐して一対の吸気ポートとなっていてもよい。この場合、一対の吸気ポートに分岐する吸気路の股と燃焼室との隙間に冷却水を流したい。本発明に係るシリンダヘッドによれば、吸気ポートがこのように構成される場合であっても、吸気経路の股と燃焼室との隙間に断面積を大きく取った吸気ポート間流路を形成することができる。
一対の吸気ポートのポート壁の肉厚は、互いに対向する側のポート壁から互いに背向する側のポート壁へ向けて徐々に厚くなるようにしてもよい。これによれば応力集中を防ぐことができる。
燃焼室に連通するインジェクタ挿入孔が一対の吸気ポートとシリンダブロック合わせ面との間に位置する場合、インジェクタ挿入孔の一対の吸気ポートに対向する側の孔壁の肉厚は、一対の吸気ポートに背向する側の孔壁の肉厚よりも薄くしてもよい。そして、一対の吸気ポートとインジェクタ挿入孔との間に、吸気ポート間流路に冷却水を導入するための連絡流路が形成されてもよい。これによれば、吸気ポート間流路に冷却水を流すための流路を確保することができる。
以上述べた通り、本発明に係るシリンダヘッドによれば、共通の燃焼室に連通する一対の吸気ポートの開口径と強度とを維持しつつ、吸気ポート間に冷却水を流すための流路を確保することができる。
本発明の実施の形態1のシリンダヘッドのウォータジャケットを透視して描いた平面図である。 本発明の実施の形態1のシリンダヘッドのウォータジャケットの吸気ポート付近の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1のシリンダヘッドのウォータジャケットの吸気ポート間流路の構成と冷却水の流れを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1のシリンダヘッドのウォータジャケットの吸気ポート間流路の構成を示す底面図である。 本発明の実施の形態1のシリンダヘッドの吸気ポートの形状について説明する模式図である。 本発明の実施の形態1のシリンダヘッドに対する比較例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1のシリンダヘッドの効果について説明する図である。 圧縮端ガス温度の低減代と熱効率の向上代との関係を示す図である。 本発明の実施の形態2のシリンダヘッドのインジェクタ挿入孔の形状について説明する模式図である。 本発明の実施の形態2に対する比較例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2のシリンダヘッドのインジェクタ挿入孔の形状の変形例について説明する模式図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、特に明示する場合を除き、構成部品の構造や配置、処理の順序などを下記のものに限定する意図はない。本発明は以下に示す実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図を用いて説明する。
図1は、実施の形態1のシリンダヘッドのウォータジャケットを透視して描いた平面図である。本実施の形態のシリンダヘッド2が適用される内燃機関は、火花点火式の水冷式直列4気筒内燃機関であり、過給機を備えない自然吸気型内燃機関でもあり、吸気ポートの下方に配置された直噴インジェクタから燃焼室内に直接燃料を噴射するサイド噴射式の直噴内燃機関でもある。ただし、本発明に係るシリンダヘッドが適用される内燃機関は、共通の燃焼室に連通する一対の吸気ポートを有する水冷式の内燃機関であること以外は、その仕様に限定はない。
シリンダヘッド2には、4気筒分の4つの燃焼室4が長手方向に直列に等間隔で並んで形成されている。シリンダヘッド2には、燃焼室4に開口する一対の吸気ポート11,12と、燃焼室4に開口する一対の排気ポート13,14とが燃焼室4ごとに設けられている。図中に点線で描いた楕円は、吸気ポート11,12の開口部の凡その位置と、排気ポート13,14の開口部の凡その位置とを示している。なお、本明細書では、シリンダヘッド2の幅方向においてクランク軸から見て吸気ポート11,12が位置する側(図中でINと表記している側)を吸気側と称し、クランク軸から見て排気ポート13,14が位置する側(図中でEXと表記している側)を排気側と称する。
シリンダヘッド2には、シリンダヘッド2を上下に貫通して燃焼室4の中央に開口する点火プラグ挿入孔15が燃焼室4ごとに設けられている。図中に点線で描いた点火プラグ挿入孔15の円は、インジェクタ挿入孔16の開口部の凡その位置を示している。また、吸気ポート11,12とシリンダヘッド2の図示しないシリンダブロックに対する合わせ面(シリンダブロック合わせ面)との間には、吸気ポート11,12の下方を通って燃焼室4の吸気側に開口するインジェクタ挿入孔16が燃焼室4ごとに設けられている。図中に点線で描いたインジェクタ挿入孔16の楕円は、シリンダヘッド2の外側に形成されたインジェクタ挿入孔16の入口の位置を示している。
シリンダヘッド2は、冷却水が流れるウォータジャケット6を備える。ウォータジャケット6は、シリンダヘッド2の鋳込みの際、中子を用いてシリンダヘッド2の内部に形成される。この中子の形状は図1に示すウォータジャケット6の形状と同一である。ウォータジャケット6を中子によって形作る際にできた砂抜き穴の一部が、ウォータジャケット6内に冷却水を供給するための冷却水入口25,26として利用される。冷却水入口25,26は、燃焼室4ごとに各吸気ポート11,12の開口部の外側に設けられている。
ウォータジャケット6は、燃焼室4の頂部とその周辺を冷却する燃焼室側ウォータジャケット6aと、排気ポート13,14の周辺を冷却する排気側ウォータジャケット6bとから構成される。吸気ポート11,12の冷却は燃焼室側ウォータジャケット6aにより行われる。
燃焼室側ウォータジャケット6aは、冷却水入口25,26から吸気ポート11,12の脇を通って排気側ウォータジャケット6bの方へ冷却水を流すための、吸気側から排気側にのびる複数の冷却水流路20,21,22,23を備える。冷却水流路20,21,22,23には、隣り合う燃焼室4,4間を通る燃焼室間流路21と、シリンダヘッド2の端部と外側の燃焼室4との間を通る端部流路22,23と、共通の燃焼室4に連通する一対の吸気ポート11,12の間を通る吸気ポート間流路20とが含まれる。ただし、吸気ポート間流路20は、吸気ポート11,12とインジェクタ挿入孔16との間に形成された連絡流路27,28によって冷却水入口25,26と接続されている。図中の冷却水入口25,26からのびる矢印線は、冷却水入口25,26から燃焼室側ウォータジャケット6a内に導入された冷却水の流れを示している。冷却水は、各吸気ポート11,12の外側と並行して吸気ポート11,12間も流れ、点火プラグ挿入孔15の周り、すなわち、燃焼室4の中央部を通って排気側ウォータジャケット6bへ流れていく。
次に、ウォータジャケット6(特に、燃焼室側ウォータジャケット6a)の詳細について説明する。図2は、ウォータジャケット6の吸気ポート11,12付近の構成を示す斜視図である。図2には、吸気ポート11,12のポート壁の内壁面が描かれている。図2における吸気ポート11,12とウォータジャケット6との隙間は、吸気ポート11,12のポート壁に相当し、その隙間の幅はポート壁の肉厚を示している。また、本実施の形態では、1つの吸気路10がシリンダヘッドの中で二股に分岐して一対の吸気ポート11,12となっている。吸気ポート間流路20は、一対の吸気ポート11,12に分岐した吸気路10の股の間を通るように形成されている。
図3は、ウォータジャケット6の吸気ポート間流路20の構成と冷却水の流れを示す斜視図である。また、図4は、ウォータジャケット6の吸気ポート間流路20の構成を示す底面図である。これらの図に示すように、吸気ポート間流路20は複数の壁面61,62,63,64,65,66,67で構成されている。また、連絡流路27,28も複数の壁面62,63,67,68で構成されている。壁面61は、吸気路10が一対の吸気ポート11,12に分岐する股の位置及び形状によって位置及び形状が決まる壁面である。壁面62,63は、吸気ポート11,12のポート壁の外壁面に対応する壁面である。壁面64,65は、吸気弁のスロート部に沿って形成された壁面である。壁面66は、燃焼室4のペントルーフに沿って形成された壁面である。壁面67は、燃焼室4の直噴インジェクタからの燃料噴霧との干渉を避けるためのカット部分に沿って形成された壁面である。壁面68は、インジェクタ挿入孔16の孔壁の外壁面に対応する壁面である。
吸気ポート間流路20を流れる冷却水は、燃焼室4や吸気ポート11,12周りの壁面温度を低下させ、圧縮端ガス温度の上昇を抑制することに寄与する。冷却水の流量は吸気ポート間流路20の流路断面積に依存するので、流路断面積をできる限り大きくとることで、圧縮端ガス温度の上昇を抑制する効果をより大きくすることができる。しかし、吸気ポート間流路20を構成する各壁面61−67の形状や位置には制約があり、容易には流路断面積を拡大することはできない。例えば、吸気ポート間流路20の高さを決定付けている壁面61の位置は吸気路10の股の位置によって決まるが、吸気路10の股の部分には図示しないポート噴射インジェクタが取り付けられる。このため、ポート噴射インジェクタと吸気ポート11,12との位置関係による制約から、壁面61の位置を変えて吸気ポート間流路20の高さを高くすることは難しい。
本実施の形態では、吸気ポート間流路20を構成する壁面61−67のうち、吸気ポート11,12のポート壁の外壁面に対応する壁面62,63間の距離を拡大することによって、吸気ポート間流路20の流路断面積を拡大している。詳しくは、以下に説明するように、吸気ポート11,12のポート壁の肉厚を薄くすることによって、壁面62,63間の距離を拡大させている。
図5は、本実施の形態のシリンダヘッド2に形成された吸気ポート11,12の形状について説明する模式図である。図6は、それに対する比較例を示す模式図である。ただし、これらの図では、吸気ポート11,12の断面の内側と外側ともに模式的に円形で表しているが、これは本実施の形態の特徴について分かりやすくするための表現であって、実際にはより複雑な形状を有している。
図6に示す比較例では、吸気ポート11,12のポート壁110,120は、吸気ポート11,12の周方向に一様な厚さで形成されている。この場合、吸気ポート11,12間の隙間がなくなり、吸気ポート間流路20の幅を広くとることができない。これに対して、図5に示す本実施の形態では、吸気ポート11,12のポート壁110,120は、吸気ポート11,12の周方向に肉厚が変化している。具体的には、吸気ポート11,12は、互いに対向する側のポート壁111,121の肉厚を相対的に薄く、互いに背向する側のポート壁112,122の肉厚を相対的に厚く形成されている。互いに対向する側のポート壁111,121の外壁面の少なくとも一部が、吸気ポート間流路20を構成する壁面62,63に対応している。
単に吸気ポート間流路20の幅を広くとるだけであれば、吸気ポート11,12の径を小さくするか、或いは、ポート壁110,120の肉厚を薄くすればよい。しかし、前者の方法では、吸気量の減少によって効率や出力の低下を招いてしまう。また、後者の方法では、吸気ポート11,12の強度の低下を招き、燃焼室4からの爆発応力や熱応力等に耐えることが難しくなる。
このような問題に関し、本実施の形態では、上記のとおり、互いに対向する側のポート壁111,121の肉厚は薄くされる一方で、互いに背向する側のポート壁112,122の肉厚は厚くされている。つまり、ポート壁110,120の全体の肉厚を薄くするのではなく、吸気ポート間流路20の幅と関係する部位の肉厚を薄くし、且つ、一部を薄くした分他の部位の肉厚を厚くすることが行われている。また、本実施の形態では、互いに対向する側のポート壁111,121から互いに背向する側のポート壁112,122へ向けて、ポート壁110,120の肉厚は徐々に厚くすることも行われている。ポート壁110,120の肉厚に段差をつけることなく周方向に肉厚を徐変させることで、応力集中を防ぐことができる。
互いに対向する側のポート壁111,121の肉厚を薄くすることには、吸気ポート11,12の開口径を維持しつつ吸気ポート間流路20の断面積を大きく取ることができるという効果がある。一方、互いに背向する側のポート壁112,122の肉厚を厚くすることには、吸気ポート11,12の強度を維持することができるという効果がある。つまり、本実施の形態によれば、吸気ポート11,12の開口径と強度とを維持しつつ、吸気ポート11,12間に冷却水を流すための流路を確保することできる。
ここで、図7は、本実施の形態の効果について説明する図である。本実施の形態によれば、吸気ポート間流路20の流路断面積を比較例よりも大きくとることができるので、吸気ポート11,12間に流れる冷却水の流量を確保することができ、ひいては、上段のグラフに示すように、燃焼室4や吸気ポート11,12の壁面温度を比較例よりも低く抑えることができる。その結果、下段のグラフに示すように、本実施の形態によれば、比較例に対して圧縮端ガス温度を低減することができる。図8は、圧縮端ガス温度の低減代と熱効率の向上代との関係を示す図である。本実施の形態によれば、圧縮端ガス温度の低減によって熱効率を向上させることができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について図を用いて説明する。
実施の形態1で説明したように、吸気ポート間流路20は、吸気ポート11,12とインジェクタ挿入孔16との間に形成された連絡流路27,28によって冷却水入口25,26と接続されている。このため、吸気ポート間流路20を流れる冷却水の流量は、連絡流路27,28における冷却水の流れやすさに依存する。
図3及び図4を用いて説明したように、連絡流路27,28は複数の壁面62,63,67,68で構成されている。このうち、壁面62,63については、対応する吸気ポート11,12のポート壁111,121の肉厚を薄くすることによって、壁面62,63間の距離を拡大されている。本実施の形態では、さらに、インジェクタ挿入孔16の孔壁の外壁面に対応する壁面68の高さを低くすることによって、連絡流路27,28の流路断面積の拡大を図っている。
図9は、本実施の形態のシリンダヘッド2に形成されたインジェクタ挿入孔16の形状について説明する模式図である。図10は、それに対する比較例を示す模式図である。図10に示す比較例では、インジェクタ挿入孔16の孔壁160は、インジェクタ挿入孔16の周方向に一様な厚さで形成されている。これに対して、図9に示す本実施の形態では、インジェクタ挿入孔16の孔壁160の厚さは、インジェクタ挿入孔16の周方向において一様ではない。具体的には、インジェクタ挿入孔16の吸気ポート11,12に対向する側の孔壁161は、その外側の一部を平坦にカットされることによって、吸気ポート11,12に背向する側の孔壁162よりも肉厚を薄くされている。図9と図10の比較からも分かるように、吸気ポート11,12に対向する側の孔壁161を薄くすることで、連絡流路27,28を構成する壁面68の高さは低くなり、連絡流路27,28の流路断面積は拡大する。
図11は、本実施の形態のシリンダヘッド2に形成されたインジェクタ挿入孔16の形状の変形例について説明する模式図である。この図では、インジェクタ挿入孔16の吸気ポート11,12に対向する側の孔壁161は、吸気ポート11と吸気ポート12のそれぞれに向けて斜めにカットされることで、吸気ポート11,12に背向する側の孔壁162よりも肉厚を薄くされている。また、図示は省略するが、吸気ポート11,12に背向する側の孔壁162から、吸気ポート11,12に対向する側の孔壁161へ向けて、孔壁160の肉厚を徐々に薄くしてもよい。
2 シリンダヘッド
4 燃焼室
6 ウォータジャケット
10 吸気路
11,12 吸気ポート
110,120 ポート壁
111,121 対向する側のポート壁
112,122 背向する側のポート壁
20 吸気ポート間流路
25,26 冷却水入口
27,28 連絡流路
16 インジェクタ挿入孔
160 孔壁
161 対向する側の孔壁
162 背向する側の孔壁

Claims (4)

  1. 共通の燃焼室に連通する一対の吸気ポートを備えるシリンダヘッドにおいて、
    前記一対の吸気ポートは、互いに対向する側のポート壁の肉厚を相対的に薄く、互いに背向する側のポート壁の肉厚を相対的に厚く形成され、
    前記一対の吸気ポートの互いに対向する側のポート壁の間に、冷却水を流すための吸気ポート間流路が形成されている
    ことを特徴とするシリンダヘッド。
  2. 前記一対の吸気ポートは、1つの吸気路が前記シリンダヘッドの中で二股に分岐してなり、
    前記吸気ポート間流路は、前記一対の吸気ポートに分岐する前記吸気路の股と前記燃焼室との隙間に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッド。
  3. 前記一対の吸気ポートのポート壁の肉厚は、互いに対向する側のポート壁から互いに背向する側のポート壁へ向けて徐々に厚くなる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシリンダヘッド。
  4. 前記シリンダヘッドは、前記一対の吸気ポートとシリンダブロック合わせ面との間に位置し、前記燃焼室に連通するインジェクタ挿入孔を備え、
    前記インジェクタ挿入孔の前記一対の吸気ポートに対向する側の孔壁の肉厚は、前記一対の吸気ポートに背向する側の孔壁の肉厚よりも薄く、
    前記一対の吸気ポートと前記インジェクタ挿入孔との間に、前記吸気ポート間流路に冷却水を導入するための連絡流路が形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシリンダヘッド。
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