JP2004156515A - 内燃機関のシリンダヘッド冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気筒あたり複数の排気ポートを有するシリンダヘッドの、排気ポート間の冷却性能を向上させることを目的とする。
【解決手段】気筒あたり複数の排気ポート開口部5a、5bを有する多気筒内燃機関のシリンダヘッド1内に冷却水路16を形成し、冷却水路16内の冷却水が気筒列の一端から他端に向けて各気筒を順次冷却しながら流れるシリンダヘッド冷却装置において、冷却水路16内の略中央を流れる中央流路10と、排気ポート開口部を挟んで中央流路10と反対側の排気ポート壁5aw、5bwの外側を流れる外側流路11と、隣り合う排気ポート壁5aw、5bwの間を通り中央流路10と外側流路11とを結ぶバイパス流路12とを設け、外側流路11の底部に、冷却水の流れに対して略直交する方向に、シリンダヘッド下面に向けて開口面積が小さくなるように下流側へオフセットした傾斜部を有する凹部を設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】気筒あたり複数の排気ポート開口部5a、5bを有する多気筒内燃機関のシリンダヘッド1内に冷却水路16を形成し、冷却水路16内の冷却水が気筒列の一端から他端に向けて各気筒を順次冷却しながら流れるシリンダヘッド冷却装置において、冷却水路16内の略中央を流れる中央流路10と、排気ポート開口部を挟んで中央流路10と反対側の排気ポート壁5aw、5bwの外側を流れる外側流路11と、隣り合う排気ポート壁5aw、5bwの間を通り中央流路10と外側流路11とを結ぶバイパス流路12とを設け、外側流路11の底部に、冷却水の流れに対して略直交する方向に、シリンダヘッド下面に向けて開口面積が小さくなるように下流側へオフセットした傾斜部を有する凹部を設ける。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のシリンダヘッドの冷却水通路に関し、特に排気弁間の冷却効果を高めることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
シリンダヘッドの排気ポート周辺は、高温になった燃焼ガスが通過するため高温になりやすく、特に排気ポートが1気筒当たり2つ以上ある場合には隣り合う排気ポート間が高温になりやすい。
【0003】
そこで、排気ポート間の冷却性能を向上させるために、排気ポート間にも冷却水通路が形成されている。
【0004】
冷却水を流す方向は、多くの場合シリンダの並び方向と同じ方向であり、シリンダヘッド中央部の冷却水通路と排気ポートより外側の冷却水通路とに流速の差はない。そのためシリンダの並び方向に対して直角に設けられた排気ポート間の冷却水通路には冷却水が流れにくく、十分な冷却性能を得られなかった。
【0005】
そこで、冷却水の流れる方向を変えて排気ポート間に冷却水を流すことが必要になる。冷却水の流れる方向を変える方法としては、点火プラグ穴付近にリブを設けて冷却水の流れを変える方法が特許文献1に開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−82160号公報
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の方法は点火プラグ周りの冷却に関するものであり、排気ポートの冷却に関しては触れていない。また、リブを設ける部分が点火プラグ穴やポートがある狭い部分なので、砂中子の強度が弱くなってしまい、鋳造時に破損しやすくなってしまうという問題があった。
【0008】
そこで本発明は、排気ポート間を冷却水で効率よく冷却することのできるシリンダヘッド冷却装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
気筒あたり複数の排気ポート開口部と少なくとも1つの吸気ポート開口部を燃焼室に有する多気筒内燃機関のシリンダヘッド内に、気筒列と略同方向に並び、前記排気ポート開口部から一方のシリンダヘッド側壁側へ排気ポートを形成する排気ポート壁と、各気筒の略中心に配置した点火プラグ用孔ないしは燃料噴射弁用孔を構成する孔壁を挟んで排気ポートと対向する吸気ポートを構成する吸気ポート壁と、前記孔壁と前記排気ポート壁と前記吸気ポート壁およびシリンダヘッド内壁とによって冷却水路を形成し、前記冷却水路内の冷却水が気筒列の一方の端から他方の端に向けて各気筒を順次冷却しながら流れるシリンダヘッド冷却装置において、前記冷却水通路として、前記排気ポート壁と前記吸気ポート壁との間に形成された中央流路と、排気ポート開口部を挟んで前記中央流路と反対側の前記排気ポート壁の外側に形成された外側流路と、隣り合う排気ポート壁の間に形成され、前記中央流路と外側流路とを結ぶバイパス流路とを有し、前記外側流路の底部に、冷却水の流れに対して略直交する方向、シリンダヘッドに向けて開口面積が小さくなる様に下流側へオフセットした傾斜部を有する凹部を設ける。
【0010】
【作用・効果】
本発明によれば、傾斜部を持つ凹部による冷却水の流れ抵抗で、中央流路を流れる冷却水の流れと、排気ポートを挟んで中央流路と反対側の外側流路を流れる冷却水の流れとに圧力差を設ける事によって、排気ポート間を通るバイパス流路に冷却水が流れるので、高温になる排気ポート間を効率的に冷却することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
第1実施形態について説明する。
【0013】
図1(A)はシリンダヘッド1の下面、図1(B)は(A)のB−B矢視図である。図1(A)、(B)は多気筒のうちの一つの気筒部分についてのみ表しているが、他の気筒も同様の形状である。
【0014】
図1(A)に示すように、燃焼室2には中心部に点火プラグ用もしくは燃料噴射弁用の孔(以下、点火プラグ孔)3が設けられており、その周りに各一対の吸気ポート開口部4a、4b、及び排気ポート開口部5a、5bがそれぞれ開口している。
【0015】
また、下面シリンダヘッド下面1aには鋳造後にシリンダヘッド1内部に冷却水路を形成するために用いた砂中子を抜くための砂抜き孔6a〜6dが各吸気・排気ポート開口部4a、4b、5a、5bに対応して複数開口している。
【0016】
図2は図1(B)をC−Cで切断して、さらに(A)のD−Dで切断した図であり、冷却水は排気ポート開口部5a側から排気ポート開口部5b側へ(吸気ポート4a側から吸気ポート開口部4b側へ)向かって流れる。
【0017】
図1(B)、図2に示すように、シリンダヘッド1内部には点火プラグ孔3を画成する環状の点火プラグ孔壁3w、吸気ポート4a、4bを画成する吸気ポート壁4aw、4bw、排気ポート5a、5bを画成する排気ポート壁5aw、5bwが形成されており、これらの壁およびシリンダヘッド内壁14によって冷却水路16が画成される。
【0018】
シリンダヘッド1内に形成される冷却水路を、図2を用いて説明する。
【0019】
吸気ポート壁4awと排気ポート壁5awの間の流路を流路10a、点火プラグ孔壁3wに対して排気ポート開口部5aを挟んで反対側の流路を流路11a、排気ポート壁5awと5bwの間の流路をバイパス流路12、吸気ポート壁4bwと排気ポート壁5bwとの間の流路を流路10b、点火プラグ孔壁3wに対して排気ポート5bを挟んで反対側の流路を流路11bとすると、シリンダヘッド1内の冷却水路は流路10aと流路10bとで構成される中央流路10と、流路11aと流路11bとで構成される外側流路11の二つの流路と、これらを排気ポート5aと5bの間を通して結ぶバイパス流路12とに大別できる。
【0020】
各気筒に対して4つ設けられる砂抜き孔6a〜dはシリンダヘッド下面1aまで貫通しているが、シリンダブロック(図示せず)と係合する際にシリンダヘッド1とシリンダブロックとの間に介在させるガスケット15によって、冷却水がシリンダヘッド内から流出しないようにシールされる。
【0021】
このうち流路11aの途中にある排気ポート開口部5aの外側に冷却水の流れに直行する方向に設ける砂抜き孔6aには、砂抜き孔6aの開口面積がシリンダヘッド下面1aに向かって小さくなるように流路11aの下流側へオフセットして傾斜した壁部を傾斜部7とする。他の砂抜き穴6b〜6dについては、いずれも周囲が略垂直な壁によって形成される。
【0022】
図3に砂抜き孔6a周辺の拡大図を示して、砂抜き孔6a周辺の冷却水の流れについて説明する。
【0023】
上流側の気筒から流れてきた冷却水は中央流路10と外側流路11に分岐するが、このとき外側流路11の下部付近を流れる冷却水は流線W1aのように、傾斜部7に沿って砂抜き穴6aに流れ込み、砂抜き孔6aの下流側の略垂直な壁8に当たって砂抜き穴6a上部で渦を形成する。この渦が流路抵抗となり流路11の一部の流れがせき止められるので、砂抜き穴6a上流近傍の圧力は上昇し、流れ込む冷却水量が低下する砂抜き穴6a下流のC部の圧力は降下する。
【0024】
一方、中央流路10を流れる冷却水はW1cのように淀みなくプラグ孔壁3wの周囲を通り流路10bへと流れるので大きな圧力の変動はない。
【0025】
したがって、これら中央流路10と外側流路11をつなぐバイパス通流路12の両端には圧力差が生じることになり、これによりバイパス流路12には圧力の高い中央流路10側から圧力の低い外側流路側11へ流れが生じる。
【0026】
バイパス流路12を通った冷却水は熱負荷の高い排気ポート開口部5a、5b間を冷却してから流路11bへ流れ込み、排気ポート開口部5bを冷却して隣の気筒へ流れる。
【0027】
なお、図4(A)のように砂抜き孔6aの上流側端部に傾斜部7を設けない場合は、図4(B)に示すように砂抜き孔6a内が淀みとなり、上部の流れに大きな影響を与えないので砂抜き孔6a上部で渦が発生せずに比較的スムーズに流れる。
【0028】
したがって、流路11aから流路11bへ十分な量の冷却水が流れ込むため中央流路10と外側流路11との圧力差が生じず、バイパス流路12内の冷却水はほとんど流れなくなってしまう。
【0029】
以上のように本実施形態では、砂抜き孔6aの上部に渦を発生させて流れに抵抗を与えることによって砂抜き穴6a上部で一部の流れをせき止め、砂抜き穴6a下流の圧力を降下させる。これによりバイパス流路12の両端部に圧力差が生じ、排気ポート開口部5a、5b間に設けられたバイパス流路12には圧力の高い中央流路10から圧力の低い外側流路11へ向けて冷却水が流れるので、流路内にリブ等を設けることなく、高温になりやすい排気ポート開口部5a、5b間を十分に冷却することができる。
【0030】
第2実施形態について説明する。
【0031】
図5は第2実施形態の排気ポート壁5aw付近の拡大図である。
【0032】
第1実施形態との違いは排気ポート開口部5a側の砂抜き孔の形状で、本実施形態の砂抜き孔を6a2とする。
【0033】
砂抜き孔6a2は、上流側の壁部に傾斜部7を設ける点については砂抜き孔6aと同じであるが、排気ポート壁5aw側の壁部20が排気ポート開口部5aに近づき、かつ排気ポート開口部5a、5bの並び方向と略平行となっている。図6はシリンダヘッド1を下面から見た図である。排気ポート5a、5bの並び方向と壁部20が略平行になっていることがわかる。
【0034】
上記の構成により、砂抜き孔6a2上に生じる渦はバイパス流路12の外側流路11側端部に近くなる。また、渦に近いほど渦の影響を強く受けて圧力の降下量が大きくなる。したがって渦がバイパス流路12の外側流路側端部に近づけば、流路12の両端の圧力差が大きくなり、バイパス流路12を通して圧力の高い中央流路10から圧力の低い外側流路11へ吸い込む力も強くなる。
【0035】
以上のように、本実施形態では砂抜き穴6aの下流側壁部をバイパス流路12に近づけることによってバイパス流路12の両端の圧力差を大きくしているので、バイパス流路12を流れる冷却水量が多くなり、排気ポート開口部5a、5b間をなお一層十分に冷却することができる。
【0036】
第3実施形態について図7を用いて説明する。
【0037】
本実施形態は砂抜き孔6aの下流側の壁部21に、シリンダヘッド下面1aに対して略垂直上向きに突起部22が設けられている。
【0038】
突起部22があることによって、傾斜部7に沿って砂抜き孔6aに流れ込んだ冷却水が形成する渦が大きくなる。これにより砂抜き孔6a下流へ流れる流量が少なくなり、中央流路10と外側流路11との圧力差が大きくなるので、バイパス流路12へ多くの冷却水が流れ込むことになる。
【0039】
以上のように、本実施形態では突起部22を設けることによって、砂抜き孔6a上部に発生する渦が大きくし、バイパス流路12の両端の圧力差を大きくするので、バイパス流路12により多くの冷却水が流れるようになり、排気ポート5a、5b間をなお一層十分に冷却することができる。
【0040】
第4実施形態について図8を用いて説明する。
【0041】
本実施形態では、外側流路11にある排気ポート開口部5b側の砂抜き孔6bの上流側の壁部に傾斜部30を設ける。
【0042】
これに対して上流側の砂抜き孔6a周辺は図4(B)に示したように、周囲を略垂直の壁で取り囲まれるので砂抜き孔6a内部が淀みとなり、上部の流れに影響を与えないため、流路11aから流路11bへスムーズに冷却水が流れる。
【0043】
砂抜き孔6bでは、流路11aから流れてきた冷却水がW4aのように傾斜部30に沿って砂抜き孔6B内部に流れ込み、下流側の壁部31に当たって上部に渦を発生する。
【0044】
これにより砂抜き孔6b下流への流れの一部がせき止められ、砂抜き穴6b上流の圧力が上昇する。一方、中央流路10はスムーズに流れるため圧力の変動はほとんどない。
【0045】
したがってバイパス流路12の中央流路側端部と外側流路側端部に圧力差が生じ、冷却水はW4bのようにバイパス流路12を圧力の高い外側流路側端部から圧力の低い中央流路側端部へ流れる。
【0046】
以上のように、本実施形態では砂抜き孔6b上部に渦を発生させることで流路11bの流れの一部をせき止めて、砂抜き穴6a上部の圧力を高める。これによりバイパス流路12の両端部に圧力差が生じ、排気ポート開口部5a、5b間に設けられたバイパス流路12には圧力の高い外側流路11から圧力の低い中央流路10へ向けて冷却水が流れるので、排気ポート開口部5a、5b間に多くの冷却水が流れ、排気ポート開口部5a、5b間をなお一層十分に冷却することができる。
【0047】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1実施形態のシリンダヘッドの下面、(B)は側面を表す図である。
【図2】図1のC−C、及びD−D断面図で、第1実施形態の構成を表す図である。
【図3】図2の上流側の砂抜き孔周辺の拡大図である。
【図4】(A)は上流側の砂抜き穴が従来型の場合を表しており、(B)は上流側の砂抜き孔周辺の拡大図である。
【図5】第2実施形態の砂抜き孔周辺を表す図である。
【図6】第2実施形態のシリンダヘッドの下面図である。
【図7】第3実施形態の砂抜き孔周辺を表す図である。
【図8】第4実施形態の構成を表す図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド
1a シリンダヘッド下面
2 燃焼室
3 点火プラグ用または燃料噴射弁用孔
3w 点火プラグ用または燃料噴射弁用孔壁
4a、b 吸気ポート開口部
4aw、bw 吸気ポート壁
5a、b 排気ポート開口部
5aw、bw 排気ポート壁
6a〜d 砂抜き孔
7 傾斜部
8 砂抜き孔の下流側の壁
10 中央流路
11 外側流路
15 ガスケット
20 砂抜き孔の排気ポート側の壁部
21 砂抜き穴の下流側の壁部
22 突起部
30 傾斜部
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のシリンダヘッドの冷却水通路に関し、特に排気弁間の冷却効果を高めることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
シリンダヘッドの排気ポート周辺は、高温になった燃焼ガスが通過するため高温になりやすく、特に排気ポートが1気筒当たり2つ以上ある場合には隣り合う排気ポート間が高温になりやすい。
【0003】
そこで、排気ポート間の冷却性能を向上させるために、排気ポート間にも冷却水通路が形成されている。
【0004】
冷却水を流す方向は、多くの場合シリンダの並び方向と同じ方向であり、シリンダヘッド中央部の冷却水通路と排気ポートより外側の冷却水通路とに流速の差はない。そのためシリンダの並び方向に対して直角に設けられた排気ポート間の冷却水通路には冷却水が流れにくく、十分な冷却性能を得られなかった。
【0005】
そこで、冷却水の流れる方向を変えて排気ポート間に冷却水を流すことが必要になる。冷却水の流れる方向を変える方法としては、点火プラグ穴付近にリブを設けて冷却水の流れを変える方法が特許文献1に開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−82160号公報
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の方法は点火プラグ周りの冷却に関するものであり、排気ポートの冷却に関しては触れていない。また、リブを設ける部分が点火プラグ穴やポートがある狭い部分なので、砂中子の強度が弱くなってしまい、鋳造時に破損しやすくなってしまうという問題があった。
【0008】
そこで本発明は、排気ポート間を冷却水で効率よく冷却することのできるシリンダヘッド冷却装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
気筒あたり複数の排気ポート開口部と少なくとも1つの吸気ポート開口部を燃焼室に有する多気筒内燃機関のシリンダヘッド内に、気筒列と略同方向に並び、前記排気ポート開口部から一方のシリンダヘッド側壁側へ排気ポートを形成する排気ポート壁と、各気筒の略中心に配置した点火プラグ用孔ないしは燃料噴射弁用孔を構成する孔壁を挟んで排気ポートと対向する吸気ポートを構成する吸気ポート壁と、前記孔壁と前記排気ポート壁と前記吸気ポート壁およびシリンダヘッド内壁とによって冷却水路を形成し、前記冷却水路内の冷却水が気筒列の一方の端から他方の端に向けて各気筒を順次冷却しながら流れるシリンダヘッド冷却装置において、前記冷却水通路として、前記排気ポート壁と前記吸気ポート壁との間に形成された中央流路と、排気ポート開口部を挟んで前記中央流路と反対側の前記排気ポート壁の外側に形成された外側流路と、隣り合う排気ポート壁の間に形成され、前記中央流路と外側流路とを結ぶバイパス流路とを有し、前記外側流路の底部に、冷却水の流れに対して略直交する方向、シリンダヘッドに向けて開口面積が小さくなる様に下流側へオフセットした傾斜部を有する凹部を設ける。
【0010】
【作用・効果】
本発明によれば、傾斜部を持つ凹部による冷却水の流れ抵抗で、中央流路を流れる冷却水の流れと、排気ポートを挟んで中央流路と反対側の外側流路を流れる冷却水の流れとに圧力差を設ける事によって、排気ポート間を通るバイパス流路に冷却水が流れるので、高温になる排気ポート間を効率的に冷却することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
第1実施形態について説明する。
【0013】
図1(A)はシリンダヘッド1の下面、図1(B)は(A)のB−B矢視図である。図1(A)、(B)は多気筒のうちの一つの気筒部分についてのみ表しているが、他の気筒も同様の形状である。
【0014】
図1(A)に示すように、燃焼室2には中心部に点火プラグ用もしくは燃料噴射弁用の孔(以下、点火プラグ孔)3が設けられており、その周りに各一対の吸気ポート開口部4a、4b、及び排気ポート開口部5a、5bがそれぞれ開口している。
【0015】
また、下面シリンダヘッド下面1aには鋳造後にシリンダヘッド1内部に冷却水路を形成するために用いた砂中子を抜くための砂抜き孔6a〜6dが各吸気・排気ポート開口部4a、4b、5a、5bに対応して複数開口している。
【0016】
図2は図1(B)をC−Cで切断して、さらに(A)のD−Dで切断した図であり、冷却水は排気ポート開口部5a側から排気ポート開口部5b側へ(吸気ポート4a側から吸気ポート開口部4b側へ)向かって流れる。
【0017】
図1(B)、図2に示すように、シリンダヘッド1内部には点火プラグ孔3を画成する環状の点火プラグ孔壁3w、吸気ポート4a、4bを画成する吸気ポート壁4aw、4bw、排気ポート5a、5bを画成する排気ポート壁5aw、5bwが形成されており、これらの壁およびシリンダヘッド内壁14によって冷却水路16が画成される。
【0018】
シリンダヘッド1内に形成される冷却水路を、図2を用いて説明する。
【0019】
吸気ポート壁4awと排気ポート壁5awの間の流路を流路10a、点火プラグ孔壁3wに対して排気ポート開口部5aを挟んで反対側の流路を流路11a、排気ポート壁5awと5bwの間の流路をバイパス流路12、吸気ポート壁4bwと排気ポート壁5bwとの間の流路を流路10b、点火プラグ孔壁3wに対して排気ポート5bを挟んで反対側の流路を流路11bとすると、シリンダヘッド1内の冷却水路は流路10aと流路10bとで構成される中央流路10と、流路11aと流路11bとで構成される外側流路11の二つの流路と、これらを排気ポート5aと5bの間を通して結ぶバイパス流路12とに大別できる。
【0020】
各気筒に対して4つ設けられる砂抜き孔6a〜dはシリンダヘッド下面1aまで貫通しているが、シリンダブロック(図示せず)と係合する際にシリンダヘッド1とシリンダブロックとの間に介在させるガスケット15によって、冷却水がシリンダヘッド内から流出しないようにシールされる。
【0021】
このうち流路11aの途中にある排気ポート開口部5aの外側に冷却水の流れに直行する方向に設ける砂抜き孔6aには、砂抜き孔6aの開口面積がシリンダヘッド下面1aに向かって小さくなるように流路11aの下流側へオフセットして傾斜した壁部を傾斜部7とする。他の砂抜き穴6b〜6dについては、いずれも周囲が略垂直な壁によって形成される。
【0022】
図3に砂抜き孔6a周辺の拡大図を示して、砂抜き孔6a周辺の冷却水の流れについて説明する。
【0023】
上流側の気筒から流れてきた冷却水は中央流路10と外側流路11に分岐するが、このとき外側流路11の下部付近を流れる冷却水は流線W1aのように、傾斜部7に沿って砂抜き穴6aに流れ込み、砂抜き孔6aの下流側の略垂直な壁8に当たって砂抜き穴6a上部で渦を形成する。この渦が流路抵抗となり流路11の一部の流れがせき止められるので、砂抜き穴6a上流近傍の圧力は上昇し、流れ込む冷却水量が低下する砂抜き穴6a下流のC部の圧力は降下する。
【0024】
一方、中央流路10を流れる冷却水はW1cのように淀みなくプラグ孔壁3wの周囲を通り流路10bへと流れるので大きな圧力の変動はない。
【0025】
したがって、これら中央流路10と外側流路11をつなぐバイパス通流路12の両端には圧力差が生じることになり、これによりバイパス流路12には圧力の高い中央流路10側から圧力の低い外側流路側11へ流れが生じる。
【0026】
バイパス流路12を通った冷却水は熱負荷の高い排気ポート開口部5a、5b間を冷却してから流路11bへ流れ込み、排気ポート開口部5bを冷却して隣の気筒へ流れる。
【0027】
なお、図4(A)のように砂抜き孔6aの上流側端部に傾斜部7を設けない場合は、図4(B)に示すように砂抜き孔6a内が淀みとなり、上部の流れに大きな影響を与えないので砂抜き孔6a上部で渦が発生せずに比較的スムーズに流れる。
【0028】
したがって、流路11aから流路11bへ十分な量の冷却水が流れ込むため中央流路10と外側流路11との圧力差が生じず、バイパス流路12内の冷却水はほとんど流れなくなってしまう。
【0029】
以上のように本実施形態では、砂抜き孔6aの上部に渦を発生させて流れに抵抗を与えることによって砂抜き穴6a上部で一部の流れをせき止め、砂抜き穴6a下流の圧力を降下させる。これによりバイパス流路12の両端部に圧力差が生じ、排気ポート開口部5a、5b間に設けられたバイパス流路12には圧力の高い中央流路10から圧力の低い外側流路11へ向けて冷却水が流れるので、流路内にリブ等を設けることなく、高温になりやすい排気ポート開口部5a、5b間を十分に冷却することができる。
【0030】
第2実施形態について説明する。
【0031】
図5は第2実施形態の排気ポート壁5aw付近の拡大図である。
【0032】
第1実施形態との違いは排気ポート開口部5a側の砂抜き孔の形状で、本実施形態の砂抜き孔を6a2とする。
【0033】
砂抜き孔6a2は、上流側の壁部に傾斜部7を設ける点については砂抜き孔6aと同じであるが、排気ポート壁5aw側の壁部20が排気ポート開口部5aに近づき、かつ排気ポート開口部5a、5bの並び方向と略平行となっている。図6はシリンダヘッド1を下面から見た図である。排気ポート5a、5bの並び方向と壁部20が略平行になっていることがわかる。
【0034】
上記の構成により、砂抜き孔6a2上に生じる渦はバイパス流路12の外側流路11側端部に近くなる。また、渦に近いほど渦の影響を強く受けて圧力の降下量が大きくなる。したがって渦がバイパス流路12の外側流路側端部に近づけば、流路12の両端の圧力差が大きくなり、バイパス流路12を通して圧力の高い中央流路10から圧力の低い外側流路11へ吸い込む力も強くなる。
【0035】
以上のように、本実施形態では砂抜き穴6aの下流側壁部をバイパス流路12に近づけることによってバイパス流路12の両端の圧力差を大きくしているので、バイパス流路12を流れる冷却水量が多くなり、排気ポート開口部5a、5b間をなお一層十分に冷却することができる。
【0036】
第3実施形態について図7を用いて説明する。
【0037】
本実施形態は砂抜き孔6aの下流側の壁部21に、シリンダヘッド下面1aに対して略垂直上向きに突起部22が設けられている。
【0038】
突起部22があることによって、傾斜部7に沿って砂抜き孔6aに流れ込んだ冷却水が形成する渦が大きくなる。これにより砂抜き孔6a下流へ流れる流量が少なくなり、中央流路10と外側流路11との圧力差が大きくなるので、バイパス流路12へ多くの冷却水が流れ込むことになる。
【0039】
以上のように、本実施形態では突起部22を設けることによって、砂抜き孔6a上部に発生する渦が大きくし、バイパス流路12の両端の圧力差を大きくするので、バイパス流路12により多くの冷却水が流れるようになり、排気ポート5a、5b間をなお一層十分に冷却することができる。
【0040】
第4実施形態について図8を用いて説明する。
【0041】
本実施形態では、外側流路11にある排気ポート開口部5b側の砂抜き孔6bの上流側の壁部に傾斜部30を設ける。
【0042】
これに対して上流側の砂抜き孔6a周辺は図4(B)に示したように、周囲を略垂直の壁で取り囲まれるので砂抜き孔6a内部が淀みとなり、上部の流れに影響を与えないため、流路11aから流路11bへスムーズに冷却水が流れる。
【0043】
砂抜き孔6bでは、流路11aから流れてきた冷却水がW4aのように傾斜部30に沿って砂抜き孔6B内部に流れ込み、下流側の壁部31に当たって上部に渦を発生する。
【0044】
これにより砂抜き孔6b下流への流れの一部がせき止められ、砂抜き穴6b上流の圧力が上昇する。一方、中央流路10はスムーズに流れるため圧力の変動はほとんどない。
【0045】
したがってバイパス流路12の中央流路側端部と外側流路側端部に圧力差が生じ、冷却水はW4bのようにバイパス流路12を圧力の高い外側流路側端部から圧力の低い中央流路側端部へ流れる。
【0046】
以上のように、本実施形態では砂抜き孔6b上部に渦を発生させることで流路11bの流れの一部をせき止めて、砂抜き穴6a上部の圧力を高める。これによりバイパス流路12の両端部に圧力差が生じ、排気ポート開口部5a、5b間に設けられたバイパス流路12には圧力の高い外側流路11から圧力の低い中央流路10へ向けて冷却水が流れるので、排気ポート開口部5a、5b間に多くの冷却水が流れ、排気ポート開口部5a、5b間をなお一層十分に冷却することができる。
【0047】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1実施形態のシリンダヘッドの下面、(B)は側面を表す図である。
【図2】図1のC−C、及びD−D断面図で、第1実施形態の構成を表す図である。
【図3】図2の上流側の砂抜き孔周辺の拡大図である。
【図4】(A)は上流側の砂抜き穴が従来型の場合を表しており、(B)は上流側の砂抜き孔周辺の拡大図である。
【図5】第2実施形態の砂抜き孔周辺を表す図である。
【図6】第2実施形態のシリンダヘッドの下面図である。
【図7】第3実施形態の砂抜き孔周辺を表す図である。
【図8】第4実施形態の構成を表す図である。
【符号の説明】
1 シリンダヘッド
1a シリンダヘッド下面
2 燃焼室
3 点火プラグ用または燃料噴射弁用孔
3w 点火プラグ用または燃料噴射弁用孔壁
4a、b 吸気ポート開口部
4aw、bw 吸気ポート壁
5a、b 排気ポート開口部
5aw、bw 排気ポート壁
6a〜d 砂抜き孔
7 傾斜部
8 砂抜き孔の下流側の壁
10 中央流路
11 外側流路
15 ガスケット
20 砂抜き孔の排気ポート側の壁部
21 砂抜き穴の下流側の壁部
22 突起部
30 傾斜部
Claims (8)
- 気筒あたり複数の排気ポート開口部と少なくとも1つの吸気ポート開口部を燃焼室に有する多気筒内燃機関のシリンダヘッド内に、
気筒列と略同方向に並び、前記排気ポート開口部から一方のシリンダヘッド側壁側へ排気ポートを形成する排気ポート壁と、
各気筒の略中心に配置した点火プラグ用孔ないしは燃料噴射弁用孔を構成する孔壁を挟んで排気ポートと対向する吸気ポートを構成する吸気ポート壁と、
前記孔壁と前記排気ポート壁と前記吸気ポート壁およびシリンダヘッド内壁とによって冷却水路を形成し、
前記冷却水路内の冷却水が気筒列の一方の端から他方の端に向けて各気筒を順次冷却しながら流れるシリンダヘッド冷却装置において、
前記冷却水通路として、前記排気ポート壁と前記吸気ポート壁との間に形成された中央流路と、
排気ポート開口部を挟んで前記中央流路と反対側の前記排気ポート壁の外側に形成された外側流路と、
隣り合う排気ポート壁の間に形成され、前記中央流路と外側流路とを結ぶバイパス流路とを有し、
前記外側流路の底部に、冷却水の流れに対して略直交する方向、シリンダヘッドに向けて開口面積が小さくなる様に下流側へオフセットした傾斜部を有する凹部を設けたことを特徴とするシリンダヘッド冷却装置。 - 前記凹部は、シリンダヘッド下面まで貫通する貫通孔であって、シリンダブロックと係合する際にシリンダブロックとの間に介在させるガスケットによりシリンダヘッド下面にて封止されることによって形成される請求項1に記載のシリンダヘッド冷却装置。
- 前記貫通孔は、シリンダヘッド鋳造時に用いた砂中子の砂抜き穴である請求項2に記載のシリンダヘッド冷却装置。
- 前記凹部の冷却水流れ下流側に凸部を設けた請求項1から3のいずれかに記載のシリンダヘッド冷却装置。
- 前記凹部は各排気ポートに対応して、かつ前記バイパス流路の合流部を境に複数設けられ、これら凹部のいずれか一つに前記傾斜部は設けられた請求項1から4のいずれかに記載のシリンダヘッドの冷却装置。
- 前記傾斜部は、複数の凹部のうち冷却水の流れに対して上流側にある凹部に設けられた請求項5に記載のシリンダヘッドの冷却装置。
- 前記傾斜部は、複数の凹部のうち冷却水の流れに対して下流側にある凹部に設けられた請求項5に記載のシリンダヘッドの冷却装置。
- 前記凹部の排気ポート側の壁面が気筒列方向と略平行である請求項5に記載のシリンダヘッドの冷却装置。
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JP2002322308A JP2004156515A (ja) | 2002-11-06 | 2002-11-06 | 内燃機関のシリンダヘッド冷却装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009236051A (ja) * | 2008-03-27 | 2009-10-15 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の冷却装置 |
JP2015113705A (ja) * | 2013-12-09 | 2015-06-22 | マツダ株式会社 | エンジンの冷却構造 |
-
2002
- 2002-11-06 JP JP2002322308A patent/JP2004156515A/ja active Pending
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