JP2010084603A - シリンダヘッド構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラグボスを密な配置に形成してもエンジン上部の冷却効率を高めることが出来るシリンダヘッド構造を提供する。
【解決手段】本発明によるシリンダヘッド構造によれば、2つの点火プラグ(10、12)と、冷却水を流す吸気側(32a)及び排気側(32b)ウォータジャケット(32)と、ウォータジャケット内に露出するセンタプラグボス(14)及びサイドプラグボス(16)と、を有し、冷却水を間隔が狭く設けられたプラグボスに誘導し且つ吸気側ウォータジャケット及び排気側ウォータジャケットを流れる冷却水の流れる方向及び量を調整するように、平面視でセンタプラグボス及び/又はサイドプラグボスのそれぞれの外壁部から吸気ポート壁部或いは排気ポート壁部に向けて吸気側ウォータジャケット或いは排気側ウォータジャケット内にそれぞれ突出して斜め方向に延びる1組の冷却水誘導フィン(40a、40b)を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、シリンダヘッド構造に係り、特に、複数気筒に設けられた点火プラグ及びそのプラグボスと、複数の気筒の一方側から他方側に冷却水を流すウォータジャケットと、を有するシリンダヘッド構造に関する。
従来、シリンダヘッド5内のウォータジャケット31において、冷却水の流量及び流速を調整するためにプラグ孔12及びその孔壁27にビード81、82を設けたシリンダヘッド構造が知られている(特許文献1)。
また、シリンダヘッド1内のウォータジャケット4において、中央流路31及び側方流路32に分流する冷却水量を所定の比率に調節するためにオイル戻し通路壁26にガイドリブ41、42、43を設けたシリンダヘッド構造が知られている(特許文献2)。
特開2006−242030号公報 特開平07−042612号公報
しかしながら、燃焼効率を高めるために1気筒に2つの点火プラグを設ける場合、各点火プラグに対応して点火プラグを挿入するプラグボスをそれぞれシリンダヘッドに形成する必要があるが、1つの点火プラグを設ける場合に比べ、1気筒内での2つのプラグボス同士の間隔、或いは、各気筒間でのプラグボス同士の間隔が小さくなり、その分、これらの隙間に対する冷却水の流動が悪くなり、冷却水によるプラグボスの冷却効率が低下するという問題が生じている。
また、プラグボス同士の間隔が狭くなると、プラグボスに対して吸気側に設けられたウォータジャケット及び排気側に設けられたウォータジャケットのそれぞれに流れる冷却水の量に差が生じ易くなり、冷却水によるプラグボスの冷却効率が低下するという問題が生じている。
特に、シリンダヘッドには、点火プラグボスだけでなく筒内圧センサなどの他の要素も設ける必要があり、例えば或る気筒間に筒内圧センサを設ける場合などにおいて、隣合う2つの気筒のそれぞれのセンタ点火プラグの間に2つのサイド点火プラグを併設する必要が出てくるが、この場合にはサイド点火プラグの間隔が密になりプラグボスの冷却効率が低下してしまうことが顕著な問題になっている。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、プラグボスを密な配置に形成してもエンジン上部の冷却効率を高めることが出来るシリンダヘッド構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明によるシリンダヘッド構造によれば、複数の列状に並んだ気筒と、各気筒に設けられ気筒の列状の方向に並んで配置されるセンタ点火プラグ及びサイド点火プラグと、これらの点火プラグを挿入するプラグボスと、これらのプラグボスを挟んで一方側に設けられた吸気ポート壁部及び他方側に設けられた排気ポート壁部と、気筒の列状の方向の一方側から他方側に冷却水を流すようにプラグボス及び吸気ポート壁部の間に形成される吸気側ウォータジャケット及びプラグボス及び排気ポート壁部の間に形成される排気側ウォータジャケットと、を有し、プラグボスは、センタ点火プラグが挿入され外壁部が各ウォータジャケット内に露出するセンタプラグボスと、サイド点火プラグが挿入され外壁部が各ウォータジャケット内に露出するサイドプラグボスと、を有し、複数の気筒のいずれかの間においてセンタプラグボス及び/又はサイドプラグボスの所定のプラグボス同士の間には隙間が設けられており、冷却水をセンタプラグボス及び/又はサイドプラグボスの上記隙間に誘導し且つ吸気側ウォータジャケット及び排気側ウォータジャケットを流れる冷却水の流れる方向及び量を調整するように、平面視でセンタプラグボス及び/又はサイドプラグボスのそれぞれの外壁部から吸気ポート壁部或いは排気ポート壁部に向けて吸気側ウォータジャケット或いは排気側ウォータジャケット内にそれぞれ突出して斜め方向に延びる1組の冷却水誘導フィンを有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、センタ点火プラグによる気筒中心での確実な着火及びサイド点火プラグによる完全燃焼により燃焼効率を高めることが出来るエンジン及びシリンダヘッドにおいて、1組の冷却水誘導フィンを、平面視でセンタプラグボス及び/又はサイドプラグボスのそれぞれの外壁部から吸気ポート壁部或いは排気ポート壁部に向けて斜め方向に延びるように形成し、それにより、冷却水をセンタプラグボス及び/又はサイドプラグボスの隙間に誘導し且つ吸気側ウォータジャケット及び排気側ウォータジャケットを流れる冷却水の流れる方向及び量を調整するので、複数の気筒のいずれかの間においてセンタプラグボス及び/又はサイドプラグボスの所定のプラグボス同士の比較的に狭い隙間であっても(プラグボスを密な配置に形成しても)、エンジン上部の冷却効率を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、サイドプラグボスは、複数の気筒のうち少なくとも隣接する2つの気筒において、2つのセンタプラグボスの間で互いに隣接するように2つ設けられ、2つの気筒において、1組の冷却水誘導フィンは、ウォータジャケット内を流れる冷却水の流れ方向の上流側のサイドプラグボスと、その下流側のセンタプラグボス又はサイドプラグボスとに設けられている。
このように構成された本発明においては、より確実にエンジン上部の冷却効率を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、隣接する2つの気筒は、ウォータジャケット内を流れる冷却水の流れ方向の上流側の第1の気筒と下流側の第2の気筒とからなり、センタプラグボスは、第1の気筒に設けられた第1のセンタプラグボスと第2の気筒に設けられた第2のセンタプラグボスとからなり、サイドプラグボスは、第1の気筒に設けられた第1のサイドプラグボスと第2の気筒に設けられた第2のサイドプラグボスとからなり、これらの第1及び第2のサイドプラグボスは、第1及び第2のセンタプラグボスの間に位置すると共に互いに隣接しており、1組の冷却水誘導フィンは、その一方が第1のサイドプラグボスに設けられ、冷却水が、その冷却水誘導フィンと、その第1のサイドプラグボスと、上流側の第1のセンタプラグボスとの間の隙間に誘導され、他方が下流側の上記第2のセンタプラグボスに設けられ、冷却水が、その冷却水誘導フィンと、その第2のセンタプラグボスと、上流側の第2のサイドプラグボスとの隙間に誘導されるようになっている。
このように構成された本発明においては、より確実にエンジン上部の冷却効率を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、さらに、上流側のセンタプラグボスが第2の冷却水誘導フィンを有し、この第2の冷却水誘導フィンは、1組の冷却水誘導フィンのうち上流側のサイドプラグボスに設けられた冷却水誘導フィンが延びる方向とは相反する向きで、上流側のセンタプラグボスの外壁部から吸気ポート壁部或いは排気ポート壁部に向けて斜め方向に延びる。
このように構成された本発明においては、1組の冷却水誘導フィンに加え、第2の冷却水誘導フィンを有し、この第2の冷却水誘導フィンは上流側のサイドプラグボスに設けられた冷却水誘導フィンが延びる方向とは相反する向きに設けられているので、複数の冷却水誘導フィンによる相乗効果でエンジン上部の冷却効率を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、さらに、筒内圧センサが挿入される少なくとも1つの筒内圧センサボスを有し、この筒内圧センサの外壁部から吸気ポート壁部或いは排気ポート壁部に向けて斜め方向に延びる第3の冷却水誘導フィンを有する。
このように構成された本発明においては、1組の冷却水誘導フィンに加え、筒内圧センサボスに第3の冷却水誘導フィンを設けているので、相乗効果的にエンジン上部の冷却効率を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、筒内圧センサボスは、吸気側ウォータジャケット及び排気側ウォータジャケットよりもさらに上流側の冷却水導入口の付近に配置され、第3の誘導フィンは排気ポート壁部に向けて下流側に斜め方向に突出するように延びる。
このように構成された本発明においては、第3の誘導フィンが、排気ポート壁部に向けて下流側に斜め方向に突出するように延びることにより、熱負荷の高い排気ポート壁部に向けて冷却水を流れやすくすることが出来、より確実にエンジン上部の冷却効率を高めることが出来る。
また、本発明において、好ましくは、冷却水誘導フィン及び第2の冷却水誘導フィンの少なくとも1つは、吸気側ウォータジャケット又は排気側ウォータジャケットの天井壁から下方に向けて吸気側ウォータジャケット或いは排気側ウォータジャケットの少なくとも上下方向の中間部まで延びるように形成されている。
このように構成された本発明においては、ウォータジャケットの下部に冷却水を流し、エンジンの燃焼室に近い部分で点火プラグを冷却することが出来るので、エンジン上部の特に点火プラグについてより確実に冷却効率を高めることが出来る。
本発明のシリンダヘッド構造によれば、プラグボスを密な配置に形成してもエンジン上部の冷却効率を高めることが出来る。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
先ず、図1及び図2により本発明の実施形態によるシリンダヘッド構造の概略構造について説明する。図1は、本発明の実施形態による直列4気筒ガソリンエンジンのシリンダヘッドを上方から見た平面図であり、図2は、図1のII-II線に沿って見たシリンダヘッドの断面図である。
図1に示すように、シリンダヘッド1は、列状に並んだ各気筒2(第1気筒2a、第2気筒2b、第3気筒2c、第4気筒2d)に対し、吸気ポート4及び排気ポート6(図3を参照)を有する。シリンダヘッド1の各気筒2には、それぞれ、センタ点火プラグ10とサイド点火プラグ12の2つの点火プラグが設けられている。各点火プラグ10、12にはプラグ一体型の点火コイルが取り付けられる。
なお、このシリンダヘッド1には、カム軸(図示せず)を支持すると共にシリンダヘッド1の上方を覆うロアキャリア(図示せず)及びアッパキャリア(図示せず)が取り付けられるようになっている。
次に、図1及び図2に示すように、センタ点火プラグ10及びサイド点火プラグ12は、それぞれ、各点火プラグ10、12を囲むようにシリンダヘッド1に一体的に形成されたセンタプラグボス14及びサイドプラグボス16に上方から挿入されるようになっている。なお、各プラグボス14、16を各気筒に対応して符号14a〜d、16a〜dとして示す。また、シリンダヘッド1には、筒内圧センサ17を挿入するための筒内圧センサボス18が形成されている。この筒内圧センサボス18も、各気筒に対応して符号18a〜dとして示す。
図1に示すように、第1〜第4プラグボス14a〜d、16a〜d及び第1〜第4筒内圧センサボス18a〜dは、各気筒2a〜dの列状の方向に一直線上に設けられている。このうち、各センタプラグボス14a〜dは、各気筒2のほぼ中央に配置されている。
一方、第1気筒2aの第1サイドプラグボス16aは、第1センタプラグボス14aと第2センタプラグボス14bの間で且つ第2気筒2b寄りの第1気筒2aの周辺部に配置されている。また、第2気筒2bの第2サイドプラグボス16bは、第1センタプラグボス14aと第2センタプラグボス14bの間で且つ第1気筒2a寄りの第2気筒2bの周辺部に配置されている。これらの配置により、第1サイドプラグボス16a及び第2サイドプラグボス16bは互いに隣接して配置されている。
第3気筒2c及び第4気筒2dも同様に、第3サイドプラグボス16cは第4気筒2d寄りに配置され、第4サイドプラグボス16dは第3気筒2c寄りに配置されており、第3サイドプラグボス16c及び第4サイドプラグボス16dは互いに隣接して配置されている。
次に、図3乃至図6により本発明の実施形態によるシリンダヘッドの冷却構造を説明する。図3は、図2のIII-III線に沿って見た断面図であり、本発明の実施形態によるシリンダヘッド構造を示す図である。図4は、図3のIV-IV線に沿って見たシリンダヘッドの断面図であり、図5は、図3のV-V線に沿って見たシリンダヘッドの断面図であり、図6は、図3のVI-VI線に沿って見たシリンダヘッドの断面図である。
図3に示すように、シリンダヘッド1には、エンジンのフロント側に位置する冷却水導入口30が形成され、この冷却水導入口30には、シリンダヘッド1の下部に位置するシリンダブロック(図示せず)からエンジン冷却水が供給される。
冷却水導入口30から導入される冷却水はウォータジャケット32に流れ、このウォータジャケット32内では、列状に並ぶ各気筒2a〜dのセンタプラグボス14a〜d、サイドプラグボス16a〜dの両側に形成された吸気側ウォータジャケット32a及び排気側ウォータジャケット32bを流れる。ウォータジャケット32a、32bを流れた冷却水は、冷却水導出口34から導出される。
本発明の実施形態では、各ボス14a〜14d、16a〜16d、18a〜18dに、冷却水の流れを調整するいくつかのフィンを設けることにより、吸気側ウォータジャケット32a、排気側ウォータジャケット32bをほぼ均等に冷却水が流れるようにすると共に、各ボス14a〜14d、16a〜16dを確実に冷却するようにしている。
先ず、図3に示すように、第1サイドプラグボス16a及び第2センタプラグボス14bには、それらの外壁部から排気ポート壁部38(図5を参照)に向けて延びる第1冷却水誘導フィン40aと、吸気ポート壁部36(図4,6を参照)に向けて延びる第1冷却水誘導フィン40bとが形成されている。これらの冷却水誘導フィン40a、40bは各プラグボス16a、14bと一体に形成されている。各冷却水誘導フィン40a、40bは、排気側ウォータジャケット32b内と、吸気側ウォータジャケット32a内にそれぞれ突出し、冷却水の流れ方向の上流側に向けて斜め方向に延びている。
これらの冷却水誘導フィン40a、40bの作用を説明する。先ず、冷却水誘導フィン40aにより、排気側ウォータジャケット32bを流れる冷却水は、第1のサイドプラグボス16aと、その上流側の第1のセンタプラグボス14aとにより形成される隙間S1に誘導され、第1のサイドプラグボス16a及び第1のセンタプラグボス14aを効率良く冷却することが出来る。
次に、冷却水誘導フィン40bにより、吸気側ウォータジャケット32aを流れる冷却水は、第2のセンタプラグボス14bと、その上流側の第2のサイドプラグボス16bとにより形成される隙間S2に誘導され、第2のセンタプラグボス14b及び第2のサイドプラグボス16bを効率良く冷却することが出来る。
そして、これらの冷却水誘導フィン40a、40bを設けることにより、ウォータジャケット32を流れる冷却水の流れの方向及び量が調整され、結果として、排気側ウォータジャケット32bから吸気側ウォータジャケット32a側に、また、吸気側ウォータジャケット32aから排気側ウォータジャケット32b側にそれぞれ冷却水の一部を呼び込むようになっている。
ここで、図4に示すように、冷却水誘導フィン40aは、そのウォータジャケット32bの天井壁32dから下方に向けて延び、ウォータジャケット32bの高さ方向のほぼ中間で終端している。その下端部は、フィン40aが斜め方向に切り取られるように形成されている。このように形成された冷却水誘導フィン40aにより、サイドプラグボス16aの付け根部分(燃焼室側)に冷却水が重点的に流れるようになり、点火プラグ12の冷却性を確実に高めることが出来る。
また、冷却水誘導フィン40bも、上記冷却水誘導フィン40aと同様に、そのウォータジャケット32aの天井壁32dから下方に向けて延び、ウォータジャケット32aの高さ方向のほぼ中間で終端している。その下端部は、フィン40bが斜め方向に切り取られるように形成されている。このように形成された冷却水誘導フィン40bにより、第2のセンタプラグボス14bの付け根部分(燃焼室側)に冷却水が重点的に流れるようになり、点火プラグ10の冷却性を確実に高めることが出来る。
次に、図3に示すように、第1センタプラグボス14aには、その外壁部から吸気ポート壁部36に向けて延びる第2冷却水誘導フィン42が形成されている。この冷却水誘導フィン42はプラグボス14aと一体に形成されている。冷却水誘導フィン42は、冷却水の流れ方向の上流側に向けて斜め方向に延びている。
この冷却水誘導フィン42により、冷却水導入口30からウォータジャケット32に流れ込む冷却水の流れの方向及び向きが調整され、結果として、吸気側ウォータジャケット32aから排気側ウォータジャケット32b側に冷却水を呼び込むようになっている。また、この冷却水誘導フィン42と、上述した冷却水誘導フィン40a、40bとの3つのフィンが協働して作用することにより、より確実に、吸気側ウォータジャケット32a、排気側ウォータジャケット32bをほぼ均等に冷却水が流れるようになっている。
ここで、図5に示すように、冷却水誘導フィン42は、そのウォータジャケット32aの天井壁32cから下方に向けて延び、ウォータジャケット32aの高さ方向のほぼ中間で終端している。その下端部は、フィン42が斜め方向に切り取られるように形成されている。このように形成された冷却水誘導フィン42により、センタプラグボス114aの付け根部分(燃焼室側)に冷却水が重点的に流れるようになり、点火プラグ10の冷却性を確実に高めることが出来る。
次に、図3に示すように、第1筒内圧センサボス18aには、その外壁部から排気ポート壁部38に向けて延びる第3冷却水誘導フィン44が形成されている。この冷却水誘導フィン44は筒内圧センサボス18aと一体に形成されている。冷却水誘導フィン44は、冷却水の流れ方向の下流側に向けて斜め方向に延びている。
この第3冷却水誘導フィン44により、冷却水導入口30からウォータジャケット32に流れ込む冷却水の流れの方向及び向きが調整され、結果として、冷却水を排気側ウォータジャケット32bに一層指向されるようになり、熱負荷が高いエリアである排気側ウォータジャケット32bにより確実に冷却水を流すことが出来る。また、この冷却水誘導フィン44と、上述した冷却水誘導フィン40a、40b、42との4つのフィンが協働して作用することにより、より確実に、要冷却部位の冷却性を高めるとともに、吸気側ウォータジャケット32a、排気側ウォータジャケット32bをほぼ均等に冷却水が流れるようになっている。
ここで、図6に示すように、冷却水誘導フィン44は、上記冷却水誘導フィン40a、40bと同様に、そのウォータジャケット32の天井壁32eから下方に向けて延び、ウォータジャケット32の高さ方向のほぼ中間で終端している。その下端部は、フィン44が斜め方向に切り取られるように形成されている。このように形成された冷却水誘導フィン44により、冷却水の主体を天井壁側でなく燃焼室側に指向させながら気筒列方向に流すことになり、冷却効率を高めることになる。
次に、図3に示すように、第2筒内圧センサボス18bには、その外壁部から排気ポート壁部38に向けて延びる第4冷却水誘導フィン46が形成されている。この冷却水誘導フィン46は筒内圧センサボス18bと一体に形成されている。冷却水誘導フィン46は、冷却水の流れ方向の上流側に向けて斜め方向に延びている。
この第4冷却水誘導フィン46と、上述した冷却水誘導フィン40a、40b、42、44との5つのフィンが協働して作用することにより、より確実に、要冷却部位の冷却性を高めるとともに、吸気側ウォータジャケット32a、排気側ウォータジャケット32bをほぼ均等に冷却水が流れるようになっている。
また、第3気筒2cおよび第4気筒2dにおいても、第1気筒2aおよび第2気筒2bと同様に、冷却水誘導フィン40a、40b,第2冷却水誘導フィン42に対応して、冷却水誘導フィン50a、50b、52が設けられており、同様の作用をもたらす。
さらに、図3に示すように、第4気筒2dにおける第4筒内圧センサボス18dには、第2気筒2bの第4冷却水誘導フィン46と同様に、その外壁部から排気ポート壁部38に向けて延びる第5冷却水誘導フィン48が形成されている。この冷却水誘導フィン48は筒内圧センサボス18dと一体に形成されている。冷却水誘導フィン48は、冷却水の流れ方向の上流側に向けて斜め方向に延びている。
この第5冷却水誘導フィン48と、上流の冷却水誘導フィン50a、50b、52との4つのフィンが協働して作用することにより、より確実に、要冷却部位の冷却性を高めるとともに、吸気側ウォータジャケット32a、排気側ウォータジャケット32bをほぼ均等に冷却水が流れるようになっている。
本発明は、上記実施形態に限定されるものでなく、1組の冷却誘導フィン40a,40b(または50a、50b)の向きは隙間に冷却水を誘導させる上では逆向きに設定してもよく、また、その一部を気筒間で隣接する下流側のサイドプラグボス、例えば、16b(または16d)に設定してもよい。
本発明の実施形態によるシリンダヘッドを上方から見た平面図である。 図1のII-II線に沿って見たシリンダヘッドの断面図である。 図2のIII-III線に沿って見た断面図であり、本発明の実施形態によるシリンダヘッド構造を示す図である。 図3のIV-IV線に沿って見たシリンダヘッドの断面図である。 図3のV-V線に沿って見たシリンダヘッドの断面図である。 図3のVI-VI線に沿って見たシリンダヘッドの断面図である。
符号の説明
2、2a〜d 第1気筒〜第4気筒
4 吸気ポート
6 排気ポート
10 センタ点火プラグ
12 サイド点火プラグ
14、14a〜d センタプラグボス
16、16a〜d サイドプラグボス
18、18a〜d 筒内圧センサボス
30 冷却水導入口
32 ウォータジャケット
32a 吸気側ウォータジャケット
32b 排気側ウォータジャケット
34 冷却水導出口
36 吸気ポート壁部
38 排気ポート壁部
40a、40b 第1冷却水誘導フィン
42 第2冷却水誘導フィン
44 第3冷却水誘導フィン
46 第4冷却水誘導フィン
48 第5冷却水誘導フィン
50a、50b、52 第3気筒及び第4気筒の冷却水誘導フィン
S1、S2 隙間

Claims (7)

  1. 複数の列状に並んだ気筒と、各気筒に設けられ上記気筒の列状の方向に並んで配置されるセンタ点火プラグ及びサイド点火プラグと、これらの点火プラグを挿入するプラグボスと、これらのプラグボスを挟んで一方側に設けられた吸気ポート壁部及び他方側に設けられた排気ポート壁部と、上記気筒の列状の方向の一方側から他方側に冷却水を流すように上記プラグボス及び上記吸気ポート壁部の間に形成される吸気側ウォータジャケット及び上記プラグボス及び上記排気ポート壁部の間に形成される排気側ウォータジャケットと、を有するシリンダヘッド構造であって、
    上記プラグボスは、上記センタ点火プラグが挿入され外壁部が上記各ウォータジャケット内に露出するセンタプラグボスと、上記サイド点火プラグが挿入され外壁部が上記各ウォータジャケット内に露出するサイドプラグボスと、を有し、複数の気筒のいずれかの間において上記センタプラグボス及び/又は上記サイドプラグボスの所定のプラグボス同士の間には隙間が設けられており、
    上記冷却水を上記センタプラグボス及び/又はサイドプラグボスの上記隙間に誘導し且つ上記吸気側ウォータジャケット及び上記排気側ウォータジャケットを流れる冷却水の流れる方向及び量を調整するように、平面視でセンタプラグボス及び/又はサイドプラグボスのそれぞれの外壁部から上記吸気ポート壁部或いは上記排気ポート壁部に向けて上記吸気側ウォータジャケット或いは上記排気側ウォータジャケット内にそれぞれ突出して斜め方向に延びる1組の冷却水誘導フィンを有することを特徴とするシリンダヘッド構造。
  2. 上記サイドプラグボスは、上記複数の気筒のうち少なくとも隣接する2つの気筒において、2つのセンタプラグボスの間で互いに隣接するように2つ設けられ、
    上記2つの気筒において、上記1組の冷却水誘導フィンは、上記ウォータジャケット内を流れる冷却水の流れ方向の上流側のサイドプラグボスと、その下流側のセンタプラグボス又はサイドプラグボスとに設けられている請求項1に記載のシリンダヘッド構造。
  3. 上記隣接する2つの気筒は、上記ウォータジャケット内を流れる冷却水の流れ方向の上流側の第1の気筒と下流側の第2の気筒とからなり、
    上記センタプラグボスは、上記第1の気筒に設けられた第1のセンタプラグボスと上記第2の気筒に設けられた第2のセンタプラグボスとからなり、
    上記サイドプラグボスは、上記第1の気筒に設けられた第1のサイドプラグボスと上記第2の気筒に設けられた第2のサイドプラグボスとからなり、これらの第1及び第2のサイドプラグボスは、上記第1及び第2のセンタプラグボスの間に位置すると共に互いに隣接しており、
    上記1組の冷却水誘導フィンは、その一方が上記第1のサイドプラグボスに設けられ、冷却水が、その冷却水誘導フィンと、その第1のサイドプラグボスと、上流側の第1のセンタプラグボスとの間の隙間に誘導され、他方が下流側の上記第2のセンタプラグボスに設けられ、冷却水が、その冷却水誘導フィンと、その第2のセンタプラグボスと、上流側の第2のサイドプラグボスとの隙間に誘導されるようになっている請求項2に記載のシリンダヘッド構造。
  4. さらに、上流側のセンタプラグボスが第2の冷却水誘導フィンを有し、この第2の冷却水誘導フィンは、上記1組の冷却水誘導フィンのうち上流側のサイドプラグボスに設けられた冷却水誘導フィンが延びる方向とは相反する向きで、上記上流側のセンタプラグボスの外壁部から上記吸気ポート壁部或いは上記排気ポート壁部に向けて斜め方向に延びる請求項2又は請求項3に記載のシリンダヘッド構造。
  5. さらに、筒内圧センサが挿入される少なくとも1つの筒内圧センサボスを有し、
    この筒内圧センサの外壁部から上記吸気ポート壁部或いは上記排気ポート壁部に向けて斜め方向に延びる第3の冷却水誘導フィンを有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシリンダヘッド構造。
  6. 上記筒内圧センサボスは、上記吸気側ウォータジャケット及び上記排気側ウォータジャケットよりもさらに上流側の冷却水導入口の付近に配置され、上記第3の誘導フィンは上記排気ポート壁部に向けて下流側に斜め方向に突出するように延びる請求項6に記載のシリンダヘッド構造。
  7. 上記冷却水誘導フィン及び上記第2の冷却水誘導フィンの少なくとも1つは、上記吸気側ウォータジャケット又は上記排気側ウォータジャケットの天井壁から下方に向けて上記吸気側ウォータジャケット或いは上記排気側ウォータジャケットの少なくとも上下方向の中間部まで延びるように形成されている請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシリンダヘッド構造。
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