JP2020067416A - クリープ余寿命診断方法及びクリープ余寿命診断システム - Google Patents

クリープ余寿命診断方法及びクリープ余寿命診断システム Download PDF

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Abstract

【課題】評価結果のばらつきを抑制し、信頼性の低下を抑制することが可能なクリープ余寿命診断方法を提供する。【解決手段】クリープ余寿命診断方法は、金属材料である試験片についてクリープ試験を行い、試験片の表層部に対して、渦流探傷試験を行い、指標用信号強度情報を取得する工程と、指標用信号強度情報に基づく画素値を含む指標用探傷画像データを取得する工程と、指標用探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出する工程と、を含む。【選択図】図9

Description

本開示は、渦電流探傷試験を用いたクリープ余寿命診断方法及びクリープ余寿命診断システムに関する。
例えば強磁性加工物のクリープ損傷判定方法として、予め高い温度で長時間応力下にあった強磁性加工物に対して渦電流を生じさせ、コイルを流れる電流を測定して判定する方法がある(例えば特許文献1参照)。また、構造物に生じたき裂の深さを判定する方法として、渦電流を用いた方法がある(例えば特許文献2参照)。
特開昭63−180851号公報 特開2003−43016号公報
非破壊検査としては、超音波探傷試験や浸透探傷試験などが知られている。超音波探傷試験や浸透探傷試験では、試験者の技量によって検査精度に差が生じるおそれがあり、一定時間の経過後、再度検査を行い、時系列の検査結果を用いて評価する場合には、評価にばらつきが生じるおそれがある。本開示は、評価結果のばらつきを抑制し、信頼性の低下を抑制することが可能なクリープ余寿命診断方法及びクリープ余寿命診断システムを提供する。
本開示のクリープ余寿命診断方法は、金属材料である試験片についてクリープ試験を行い、試験片の表層部に対して、渦流探傷試験を行い、指標用信号強度情報を取得する工程と、指標用信号強度情報に基づく画素値を含む指標用探傷画像データを取得する工程と、指標用探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出する工程と、を含む。
このクリープ余寿命診断方法では、渦流探傷試験を行って取得した指標用信号強度情報を画素値に変換するので、当該画素値を含む指標用探傷画像データを利用することができる。きずによる影響が大きい場合と、きずによる影響が小さい場合とで、画素値を変化させることができる。このような画素値を含む指標用探傷画像データを用いることで、きずを多く含む領域と、きずを多く含まない領域とを容易に判別することができる。これにより、きずを多く含む領域における指標用探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出することができ、このクリープ余寿命評価指標を用いて、対象物の余寿命を算出することができる。このクリープ余寿命診断方法では、渦流探傷試験を用いるので、超音波探傷試験や浸透探傷試験を用いた場合と比較して、試験者による影響を抑えることができ、評価結果のばらつきを抑制して、信頼性の低下を抑制できる。きずを多く含む領域を確実に判別できるので、信頼性の高い評価を行うことができる。また、渦流探傷試験を用いるので、超音波探傷試験や浸透探傷試験を行う場合と比較して、広い範囲を精度良く探傷することができる。なお、「指標用信号強度情報」とは、試験片に対して渦流探傷試験を実施して取得された信号強度に関する情報であり、クリープ余寿命評価指標の算出に利用されるものである。
このクリープ余寿命診断方法では、クリープ試験の試験時間ごとに、渦流探傷試験を行い、指標用信号強度情報を取得し、試験時間ごとの指標用信号強度情報を記憶してもよい。これにより、試験時間に応じたクリープ余寿命評価指標を算出することができる。その結果、評価結果のばらつきが抑制されたクリープ余寿命評価指標を得ることができる。
クリープ余寿命診断方法は、指標用探傷画像データに基づいて、指標用領域を設定する工程を備え、クリープ余寿命評価指標を算出する工程では、指標用領域における試験時間ごとの指標用探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出してもよい。これにより、指標用領域を設定して、この指標用領域における指標用探傷画像データを用いて、一定の領域についてクリープ余寿命評価指標を算出することができる。その結果、評価結果のばらつきが抑制されたクリープ余寿命評価指標を得ることができる。
クリープ余寿命評価指標を算出する工程では、指標用領域における指標用信号強度に基づく画素値の平均値を算出し、当該平均値に基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出してもよい。これにより、指標用領域における指標用信号強度に基づく画素値の平均値を用いて、クリープ余寿命評価指標を算出することができる。その結果、評価結果のばらつきが抑制されたクリープ余寿命評価指標を得ることができる。
クリープ余寿命診断方法は、金属材料である対象物の表層部に対して、渦流探傷試験を行い、評価用信号強度情報を取得する工程と、評価用信号強度に基づく画素値を含む評価用探傷画像データを取得する工程と、評価用探傷画像データに対して、クリープ余寿命評価指標を適用して、対象物の余寿命を算出する余寿命算出工程と、を含んでもよい。
このクリープ余寿命診断方法では、渦流探傷試験を行って取得した評価用信号強度情報を画素値に変換するので、当該画素値を含む評価用探傷画像データを利用することができる。きずによる影響が大きい場合と、きずによる影響が小さい場合とで、画素値を変化させることができる。このような画素値を含む評価用探傷画像データを用いることで、きずを多く含む領域と、きずを多く含まない領域とを容易に判別することができる。これにより、きずを多く含む領域を評価用領域に設定して、当該評価用領域における評価用探傷画像データに対して、クリープ余寿命評価指標を適用して、対象物の余寿命を算出することができる。このクリープ余寿命診断方法では、渦流探傷試験を用いるので、超音波探傷試験や浸透探傷試験を用いた場合と比較して、試験者による影響を抑えることができ、評価結果のばらつきを抑制して、信頼性の低下を抑制できる。きずを多く含む領域を確実に判別できるので、信頼性の高い評価を行うことができる。なお、「評価用信号強度情報」とは、対象物に対して渦流探傷試験を実施して取得された信号強度に関する情報であり、対象物の余寿命の算出に利用されるものである。
本開示のクリープ診断システムは、励磁コイル及び検出部を備えるプローブと、プローブで検出した信号強度を画素値に変換して探傷画像データを取得する画像化部と、探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出する評価指標算出部と、を含む。
このクリープ余寿命診断システムでは、渦流探傷試験を行って取得した信号強度情報を画素値に変換するので、当該画素値を含む探傷画像データを利用することができる。きずによる影響が大きい場合と、きずによる影響が小さい場合とで、画素値を変化させることができる。このような画素値を含む探傷画像データを用いることで、きずを多く含む領域と、きずを多く含まない領域とを容易に判別することができる。これにより、きずを多く含む領域における探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出することができ、このクリープ余寿命評価指標を用いて、対象物の余寿命を算出することができる。このクリープ余寿命診断システムでは、渦流探傷試験を用いるので、超音波探傷試験や浸透探傷試験を用いた場合と比較して、試験者による影響を抑えることができ、評価結果のばらつきを抑制して、信頼性の低下を抑制できる。きずを多く含む領域を確実に判別できるので、信頼性の高い評価を行うことができる。また、渦流探傷試験を用いるので、超音波探傷試験や浸透探傷試験を行う場合と比較して、広い範囲を精度良く探傷することができる。
本開示によれば、評価結果のばらつきを抑制し、信頼性の低下を抑制することが可能なクリープ余寿命診断方法クリープ余寿命診断システムを提供する。
実施例に係るクリープ余寿命診断システムを示す図である。 実施例に係るクリープ余寿命診断システムを示すブロック図である。 クリープ損傷用試験片を示す側面図である。 プローブの走査方向の例を示す図である。 信号処理装置を示すブロック図である。 図6(a)は、クリープ損傷を受ける前の探傷画像データを示す図である。図6(b)は、クリープ損傷を受けた後の探傷画像データを示す図である。 図7(a)は、渦流探傷試験による探傷データであるリサージュ波形の例を示す図である。図7(b)は、X信号の例を示す図である。図7(c)は、Y信号の例を示す図である。 図8(a)は、探傷画像データの例を示す図である。図8(b)は、設定された指標領域における探傷画像データの例を示す図である。 実施例に係るクリープ余寿命診断方法の手順を示す工程図であり、クリープ余寿命評価指標を算出する際の手順を示す工程図である。 試験時間ごとの探傷画像データの例を示す図である。 図11(a)は、設定された指標領域における探傷画像データの例を示す図である。図11(b)は、細分化された領域における探傷画像データの例を示す図である。 各試験時間における画素値の最大値をプロットしたグラフである。 各試験時間における画素値の平均値をプロットしたグラフである。 各試験時間における画素値の中央値をプロットしたグラフである。 各試験時間における画素値の最大値の累積値をプロットしたグラフである。 各試験時間における画素値の平均値の累積値をプロットしたグラフである。 各試験時間における画素値の中央値の累積値をプロットしたグラフである。 シグモイド関数を示す数式である。 寿命消費率と評価値との関係を示すグラフである。 実施例に係るクリープ余寿命診断方法の手順を示す工程図であり、クリープ余寿命を算出する際の手順を示す工程図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、クリープ余寿命診断方法を説明する前に、図1及び図2に示されるクリープ余寿命診断システム1について説明する。以下、クリープ余寿命診断システム1を診断システム1と記載する。診断システム1は、対象物2のクリープによる損傷を評価可能なシステムである。診断システム1は、対象物2の表層部2aを渦流探傷する渦流探傷装置を含む。
診断システム1は、例えば図3に示される比較用の試験片3に対して渦流探傷試験を行い、この試験結果から、評価指標を算出する際にも利用される。渦流探傷装置は、試験片3の表層部3aの探傷に利用可能である。評価指標は、対象物2の材質と同一の材質からなる試験片3に対して予めクリープ試験を行い、この試験結果から得られた指標であり、クリープによる損傷の程度と相関がある指標である。診断システム1は、この評価指標を用いて、対象物2のクリープによる損傷を評価することができる。
診断システム1は、対象物2のクリープによる損傷の評価として、余寿命又は消耗率を算出する。余寿命とは、クリープが発生する環境において対象物2が破断することなく使用可能な残りの期間である。消耗率とは、クリープが発生する環境において破断することなく使用可能な全期間を100%とした場合に、対象物2が既に使用された期間の割合である。例えば、消耗率が40%である場合には、余寿命は、全期間の60%の期間である。
診断システム1は、プローブ4、処理ユニット5、表示部6及び操作部7を備える。プローブ4は、励磁コイル8及び検出コイル(検出部)9を含む。励磁コイル8は表層部2a,3aに渦電流を発生させる。検出コイル9は表層部2a,3aの渦電流による磁界の変化を検出する。渦流探傷試験で取得される探傷データには、磁界の変化に起因する信号強度が含まれる。渦流探傷試験では、プローブ4を表層部2a,3aに沿って移動させて走査する。図4に示されるように、きず10が生じている位置では、信号強度が強くなる。きず10が生じていない位置では、信号強度が弱くなる。
処理ユニット5は、図2に示されるように、電源部11、信号発生器12、デジタイザ13、信号処理装置14、記憶部15を備える。電源部11は、例えば安定化電源であり、励磁コイル8に交流電流を供給する。信号発生器12は、励磁コイル8に供給されるアナログ信号(交流信号)を発生させる。信号発生器12は、励磁コイル8に供給されるアナログ信号を制御する。デジタイザ13は、検出コイル9で検出された検出信号であるアナログ信号をデジタル信号に変換する。記憶部15は、例えば検出コイル9で、取得した検出信号に関するデータを保存する。記憶部15は、例えばデジタイザ13で変換されたデジタル信号に関するデータを保存する。
信号処理装置14は、図5に示されるように、画像化部16、領域設定部17、評価指標算出部18、余寿命算出部19及び記憶部20を備える。信号処理装置14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)等のハードウェアと、ROMに記憶されたプログラム等のソフトウェアとから構成されたコンピュータである。
画像化部16は、デジタイザ13で変換されたデジタル信号を画像化する処理を行う。画像化部16では、信号強度に基づいて、画素値を設定する。画像化部16は、検出コイル9で取得した探傷データに基づいて探傷画像データを取得する。図6(a)に示される探傷画像データは、クリープによる損傷が生じていない場合の画像の例である。図6(b)に示される探傷画像データは、クリープによる損傷が生じている部分を含む場合の画像の例である。図6(b)では、信号強度が高い部分は、信号強度が低い部分と比較して、濃くなるように表示している。なお、信号強度が高い部分を、信号強度が低い部分と比較して、薄くなるように表示してもよい。探傷画像データでは、信号強度に応じて、濃淡の差が設けられている。記憶部20は、画像化部16で画像化された探傷画像データを保存する。
図7(a)では、X信号及びY信号に基づくリサージュ波形の例が示されている。図7(b)では、X信号の例が示され、図7(c)では、Y信号の例が示されている。図7(b)及び図7(c)では、横軸に位置(時間)が示され、縦軸に信号強度(振幅)が示されている。X信号及びY信号は、位相が90度ずれた検出信号である。診断システム1では、クリープによるきずを対象としている。クリープによるきずは、対象物2に作用する応力の方向に起因する。診断システム1では、Y信号が大きくなるように設定され、X信号が小さくなるように設定されている。Y信号の信号強度は、X信号の信号強度より大きくなっている。
なお、図7(b)及び図7(c)では、縦軸の目盛が示す信号強度の値は、異なっている。図7(a)では、X信号及びY信号によるリサージュ波形の例を示している。図7(a)では、横軸がX信号の信号強度であり、縦軸がY信号の信号強度である。図7(b)及び図7(c)では、1画素を走査する間に取得された検出信号の信号強度の変化を示している。画像化部16では、リサージュ波形の最大値を1画素における画素値として、画像化を行う。ここでは、Y信号は、X信号より大きいので、Y信号の信号強度の最大値が1画素における画素値として設定される。
図6(a)は、クリープ損傷を受ける前の探傷画像データを示す図である。図6(b)は、クリープ損傷を受けた後の探傷画像データを示す図である。画像化部16は、各画素において画素値を設定し、図6(a)及び図6(b)に示されるように、探傷画像データを生成する。探傷画像データでは、各探傷位置の信号強度に応じた画素値が設定され、信号強度の分布に対応して画素値が設定されている。探傷画像データは、表示部6に出力され表示される。
領域設定部17は、図8(a)及び図8(b)に示されるように、探傷画像データに基づいて評価領域21を設定する。評価領域21としては、指標用領域22及び評価用領域23がある。指標用領域22は、試験片3を用いて評価指標を算出する際に利用される。評価用領域23は、対象物2の余寿命を算出する際に利用される。領域設定部17は、例えば操作部7による操作入力に基づいて、評価領域を示す枠体24を探傷画像上に設定することができる。枠体24は、評価領域21を見やすくするための強調表示である。領域設定部17は、例えば画素値に基づいて、評価領域21を設定することができる。記憶部20は、領域設定部17で設定された評価領域21に関するデータを保存する。
評価指標算出部18は、指標用領域22における探傷画像データに対して統計的処理を行い、余寿命を算出する際の指標となる評価指標を算出する。指標用領域22における探傷画像データは、例えば枠体24内の探傷画像データである。評価指標の算出については後述する。評価指標は、例えば対象物2の試験時間(使用時間)と信号強度に基づく画素値との関係を示す数式(グラフ)を含む。記憶部20は、評価指標算出部18で算出された評価指標に関するデータを保存する。
余寿命算出部19は、評価用領域23における探傷画像データに対して、評価指標を適用して、対象物2の余寿命を算出する。余寿命の算出については後述する。記憶部20は、余寿命算出部19で算出された対象物2の余寿命に関するデータを保存する。
表示部6及び操作部7は、処理ユニット5と電気的に接続されている。表示部6は、例えば液晶表示装置であり、探傷画像データを表示する。操作部7は、入力操作部であり、作業者によって操作される。作業者は、操作部7を操作して、各種情報を処理ユニット5に入力できる。
次に、渦流探傷試験を用いたクリープ余寿命診断方法について説明する。クリープ余寿命診断方法は、例えば診断システム1を用いて実施できる。まず、図9を参照して、クリープ余寿命評価指標を算出する方法の手順について説明する。最初に試験片3を準備して、クリープ試験を行う。試験片3は、金属材料であり、例えばニッケルを含む金属材料である。試験片3に適用される金属材料としては、例えばインコネル、ハステロイ等が挙げられる。試験片3として、その他の金属材料を適用してもよく、例えば、チタン、ステンレス鋼等を適用してもよい。試験片3は、例えば非磁性体である。
クリープ試験では、例えば高温環境下で試験片3に対して応力をかけて、引張試験を行う。一定時間毎に、試験片3を取り出して、渦流探傷試験を行い、指標用探傷データを取得する(ステップS1)。ここでは、例えば、図1及び図4に示されるように、試験片3の表層部3aに対して、プローブ4を走査して、指標用信号強度情報を取得する。なお、「指標用信号強度情報」とは、試験片3に対して渦流探傷試験を実施して取得された信号強度に関する情報であり、クリープ余寿命評価指標の算出に利用されるものである。励磁コイル8によって、試験片3の表層部3aに、渦電流を生じさせて、検出コイル9によって、磁界の変化が検出される。きずが存在する位置では、検出コイル9で検出される検出信号の信号強度が高くなる。きずが存在しない位置では、検出コイル9で検出される検出信号の信号強度は低くなる。例えば、試験開始から0時間、1500時間、2500時間、3500時間、4000時間、4500時間、5000時間、5500時間、6000時間、6500時間、7000時間、8000時間に、渦流探傷試験を行う。試験開始から0時間とは、クリープ試験開始前の試験片3に対して、渦流探傷試験を行うことをいう。
例えば、プローブ4の移動経路及び移動速度は、予め設定されていてもよい。試験片3における位置情報は、例えば、移動速度を一定にしておけば、探傷開始からの時間の経過に基づいて、算出することができる。試験片3における位置情報及び指標用信号強度情報は、記憶部に保存される。
次に、診断システム1は指標用探傷画像データを取得する(ステップS2)。検出コイル9で取得された指標用信号強度情報を含むアナログ信号は、デジタイザ13でデジタル信号に変換される。信号処理装置14の画像化部16は、指標用信号強度情報に基づいて、画素値を設定する。画像化部16は、上述したように、Y信号の信号強度の最大値を1画素における画素値として設定し、指標用探傷画像データを取得する。画像化部16は、各試験時間において取得された指標用信号強度情報に基づいて、それぞれ画像化を行い、図10に示されるように指標用探傷画像データを取得する。
図10(a)に示す指標用探傷画像データは、試験時間0時間のデータである。図10(b)に示す指標用探傷画像データは、試験時間1500時間のデータである。図10(c)に示す指標用探傷画像データは、試験時間2500時間のデータである。図10(d)に示す指標用探傷画像データは、試験時間3500時間のデータである。図10(e)に示す指標用探傷画像データは、試験時間4000時間のデータである。図10(f)に示す指標用探傷画像データは、試験時間4500時間のデータである。図10(g)に示す指標用探傷画像データは、試験時間5000時間のデータである。図10(h)に示す指標用探傷画像データは、試験時間5500時間のデータである。図10(i)に示す指標用探傷画像データは、試験時間6000時間のデータである。図10(j)に示す指標用探傷画像データは、試験時間6500時間のデータである。図10(k)に示す指標用探傷画像データは、試験時間7000時間のデータである。図10(l)に示す指標用探傷画像データは、試験時間8000時間のデータである。
次に、診断システム1は、指標用探傷画像データを表示部6に表示する(ステップS3)。例えば、作業者は、操作部7を用いて操作入力し、任意の指標用探傷画像データを表示部6に表示させることができる。
次に、領域設定部17は、指標用探傷画像データに基づいて、指標用領域22を設定する(ステップS4)。ここでは、例えば最も高い画素値を含むように、指標用領域22が設定される。例えば、判定閾値を超える画素値が多い領域を含むように、指標用領域22を設定してもよく、過去のデータに基づいて、指標用領域22を設定してもよく、その他の方法により指標用領域22を設定してもよい。作業者は、表示部6に表示された指標用探傷画像データを見て、周囲の領域と比較して、画素値が高い領域を指標用領域22として設定することができる。
領域設定部17は、図8(a)及び図8(b)に示されるように、例えばX方向において3mmの位置から15mmの位置まで、Y方向において10mmの位置から60mmの位置までを指標用領域22として設定することができる。この指標用領域22は、X方向に60画素、Y方向に250画素、合計15,000画素を含む。
次に、記憶部20は、指標用画像データを保存する(ステップS5)。記憶部20は、指標用領域22に関するデータを保存する。指標用領域22に関するデータとは、試験片3における指標用領域22の位置を示すデータ、及びこの指標用領域22内の指標用画像データを含む。
次に、評価指標算出部18は、指標用領域22における探傷画像データに対して統計処理を行い、評価指標を算出する(ステップS6、クリープ余寿命評価指標を算出する工程)。評価指標算出部18は、例えば、指標用領域22における画素値の平均値を算出し、算出された平均値に基づいて、評価指標を算出する。
領域設定部17は、図11(a)及び図11(b)に示されるように、例えば指標用領域22を細分化して更に小さい指標用領域25A〜25Dを設定することができる。領域設定部17は、例えばX方向において3mmの位置から15mmの位置まで、Y方向において10mmの位置から22mmの位置までを指標用領域25Aとして設定することができる。この指標用領域25Aは、X方向に60画素、Y方向に60画素、合計3600画素を含む。領域設定部17は、指標用領域25Aに対して、Y方向に2mmずれた指標用領域25Bを設定することができる。領域設定部17は、例えばX方向において3mmの位置から15mmの位置まで、Y方向において12mmの位置から24mmの位置までを指標用領域25Bとして設定することができる。領域設定部17は、同様にY方向に2mmずつずらして指標用領域25C,25Dを設定することがでる。領域設定部17は、例えば20枚の指標用領域25A〜25Dを設定することができる。
評価指標算出部18は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、それぞれ画素値の平均値A1〜A4を算出することができる。評価指標算出部18は、複数の指標用領域25A〜25Dの平均値A1〜A4の平均値B1を算出することができる。評価指標算出部18は、各試験時間における探傷画像データについて同様の処理を行い、試験時間ごとに、平均値B1を算出することができる。
評価指標算出部18は、指標用領域22における画素値の最大値を算出してもよい。評価指標算出部18は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、それぞれ画素値の最大値C1〜C4を算出することができる。図12は、複数の指標用領域25A〜25D(画像1〜画像20)について、画素値の最大値C1〜C4をプロットしたグラフである。図12では、横軸に寿命消費率が示され、縦軸に画素値(評価値)が示されている。図12では、例えば試験時間12000時間を、寿命消費率100%として示している。この場合寿命消費率50%は、試験時間6000時間となる。グラフの縦軸及び横軸の記載は、図13、図14、図15、図16、図17、図19のグラフにおいて同じである。なお、寿命消費率(0%〜100%)を寿命消費割合(0.0〜1.0)で表現してもよい。寿命消費率100%は、寿命消費割合1.0である。寿命消費率50%は寿命消費割合0.5である。寿命消費率0%は、寿命消費割合0.0である。
図13は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、平均値A1〜A4をプロットしたグラフである。
評価指標算出部18は、指標用領域22における画素値の中央値を算出してもよい。評価指標算出部18は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、それぞれ画素値の中央値D1〜D4を算出することができる。図14は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、画素値の中央値D1〜D4をプロットしたグラフである。
評価指標算出部18は、指標用領域22における画素値の最大値の累積値を算出してもよい。累積値とは、過去の値を順に加算した値である。例えば試験時間T1、T2、T3における値N1、N2、N3が存在する場合に、試験時間T1における累積値は、N1であり、試験時間T2における累積値は、N1+N2であり、試験時間T3における累積値は、N1+N2+N3である。評価指標算出部18は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、それぞれ画素値の最大値C1〜C4の累積値を算出することができる。図15は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、画素値の最大値C1〜C4の累積値をプロットしたグラフである。
評価指標算出部18は、指標用領域22における画素値の平均値の累積値を算出してもよい。評価指標算出部18は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、それぞれ画素値の平均値A1〜A4の累積値を算出することができる。図16は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、画素値の平均値A1〜A4の累積値をプロットしたグラフである。
評価指標算出部18は、指標用領域22における画素値の中央値の累積値を算出してもよい。評価指標算出部18は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、それぞれ画素値の中央値D1〜D4の累積値を算出することができる。図17は、複数の指標用領域25A〜25Dについて、画素値の中央値D1〜D4の累積値をプロットしたグラフである。
ステップS6では、例えば、複数の指標用領域25A〜25Dにおける画素値の平均値A1〜A4の累積値に基づいて、評価指標を算出する。図19のグラフは、複数の指標用領域25A〜25Dについて、画素値の平均値A1〜A4の累積値をプロットしたグラフである。評価指標算出部18は、例えば図18に示すシグモイド関数(数式(1))を適用して、評価指標を算出することができる。評価指標算出部18は、図19に示すグラフに対して、シグモイド関数を適用して、パラメータ(a,b,c)を算出し、余寿命評価式(数式(2)を算出することができる。図19に示される実施例では、パラメータaは、「−4.8」であり、パラメータbは、「9.0」であり、パラメータcは、「2.0」であった。
次に、記憶部20は、ステップS6で算出した評価指標に関するデータを保存する(ステップS7)。
続いて、図20を参照して、評価指標を用いてクリープ余寿命を算出する方法の手順について説明する。図16における処理は、例えば診断システム1を用いて実施できる。クリープ余寿命を算出する方法では、例えば実際に使用されている対象物2の余寿命を算出する。対象物2としては、例えば、ボイラチューブ、加熱炉チューブ等が挙げられる。対象物2は、高温環境下で使用される配管、支持部材(強度部材)等その他の部品でもよい。対象物2の材質は、試験片3と同じである。
例えば、対象物2であるボイラチューブが使用されているボイラの定期整備時において、対象物2に対して、渦流探傷試験を行い、評価用探傷データを取得する(ステップS11)。作業者は、停止中のボイラ内に進入して渦流探傷試験を行う。ここでは、例えば図1及び図4に示されるように、対象物2の表層部2aに対して、プローブ4を走査して、評価用信号強度情報を取得する。渦流探傷試験の方法は、ステップS1と同様である。なお、「評価用信号強度情報」とは、対象物2に対して渦流探傷試験を実施して取得された信号強度に関する情報であり、対象物の余寿命の算出に利用されるものである。
次に、診断システム1は評価用探傷画像データを取得する(ステップS12)。ここでは、ステップS2と同様の処理を行う。検出コイル9で取得された評価用信号強度情報を含むアナログ信号は、デジタイザ13でデジタル信号に変換される。信号処理装置14の画像化部16は、評価用信号強度情報に基づいて、画素値を設定する。
次に、診断システム1は、評価用探傷画像データを表示部6に表示する(ステップS13)。例えば、作業者は、操作部7を用いて操作入力し、評価用探傷画像データを表示部6に表示させることができる。
次に、領域設定部17は、評価用探傷画像データに基づいて、評価用領域23を設定する(ステップS14)。ここでは、例えば最も高い画素値を含むように、評価用領域23が設定される。評価用領域23の設定は、ステップS4の指標用領域22の設定と同様である。
次に、評価指標算出部18は、評価用領域23における探傷画像データに対して統計処理を行い、評価値を算出する(ステップS15)。評価値は、クリープ余寿命を算出するために使用される値であり、ステップS6算出された評価指標を適用するための値である。ここでは、ステップS6と同様の処理を行う。ステップS6で、指標用領域22における画素値の平均値を算出して、評価指標を算出した場合には、ステップS15では、評価用領域23における画素値の平均値を算出して評価値とする。ステップS6で、指標用領域25A〜25Dについて、画素値の中央値を算出して評価指標を算出した場合には、ステップS15では、評価用領域23における画素値の中央値を算出して評価値とする。ステップS15では、ステップS6で適用された統計処理と同じ統計処理を行う。
次に、余寿命算出部19は、ステップS15で算出された評価値を、ステップS6で算出された評価指標に適用して余寿命を算出する(ステップS16、余寿命算出工程)。ここでは、図15に示される数式(2)及びグラフを適用する。具体的には、グラフの縦軸において、ステップS15で算出された評価値をマークする。この評価値の位置から横軸方向に直線を設定し、破線で示される余寿命評価式との交点を求める。この交点から縦軸方向に直線を設定し、横軸の値を読み取る。このときの横軸の値が、試験時における対象物2の寿命消費率となる。例えば、評価値が1.0の場合には、寿命消費率は50%(寿命消費割合では0.5)となる。全寿命100%(寿命消費割合では1.0)が、例えば8年である場合には、このときの余寿命は4年となる。これにより、対象物2の余寿命を算出することができる。
このクリープ余寿命診断方法では、渦流探傷試験を行って取得した指標用信号強度情報を画素値に変換するので、当該画素値を含む指標用探傷画像データを利用することができる。きず10による影響が大きい場合と、きず10による影響が小さい場合とで、画素値を変化させることができる。このような画素値を含む指標用探傷画像データを用いることで、きず10を多く含む領域と、きず10を多く含まない領域とを容易に判別することができる。これにより、きず10を多く含む領域における指標用探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出することができ、このクリープ余寿命評価指標を用いて、対象物2の余寿命を算出することができる。このクリープ余寿命診断方法では、渦流探傷試験を用いるので、超音波探傷試験や浸透探傷試験を用いた場合と比較して、試験者による影響を抑えることができ、評価結果のばらつきを抑制して、信頼性の低下を抑制できる。きず10を多く含む領域を確実に判別できるので、信頼性の高い評価を行うことができる。また、渦流探傷試験を用いるので、超音波探傷試験や浸透探傷試験を行う場合と比較して、広い範囲を精度良く探傷することができる。また、渦流探傷試験を用いるので、超音波探傷試験や浸透探傷試験を行う場合と比較して、前処理や後処理を簡素にでき、作業時間の短縮を図ることができる。
このクリープ余寿命診断方法では、クリープ試験の試験時間ごとに、渦流探傷試験を行い、指標用信号強度情報を取得し、試験時間ごとの指標用信号強度情報を記憶する。これにより、試験時間に応じたクリープ余寿命評価指標を算出することができる。その結果、評価結果のばらつきが抑制されたクリープ余寿命評価指標を得ることができる。
クリープ余寿命診断方法は、指標用探傷画像データに基づいて、指標用領域25A〜25Dを設定する工程を備え、クリープ余寿命評価指標を算出する工程では、指標用領域25A〜25Dにおける試験時間ごとの指標用探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出することができる。これにより、指標用領域25A〜25Dを設定して、この指標用領域25A〜25Dにおける指標用探傷画像データを用いて、一定の領域についてクリープ余寿命評価指標を算出することができる。その結果、評価結果のばらつきが抑制されたクリープ余寿命評価指標を得ることができる。
クリープ余寿命評価指標を算出する工程では、指標用領域25A〜25Dにおける指標用信号強度に基づく画素値の平均値A1〜A4を算出し、当該平均値に基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出することができる。これにより、指標用領域25A〜25Dにおける指標用信号強度に基づく画素値の平均値A1〜A4を用いて、クリープ余寿命評価指標を算出することができる。その結果、評価結果のばらつきが抑制されたクリープ余寿命評価指標を得ることができる。
次にクリープ余寿命診断方法における渦流探傷試験の探傷条件について説明する。コイル誘導方式としては、例えば相互誘導方式を適用できる。相互誘導方式では、渦電流を発生させるコイルと、渦電流を検出するコイルとの2種類のコイルを用いる。渦電流の試験周波数は、例えば1.0MHzとすることができる。プローブ(コイル)径サイズは、例えば3.0mm以下とすることができる。走査速度は、例えば50mm/secとすることができる。走査間隔は例えば0.2mmである。検出信号デジタルフィルタとして、例えば3Hz以上30Hz以下のバンドパスフィルタを適用できる。探傷範囲深さは、例えば材料表面から深さ1.0mmとすることができる。基準感度として、対象物と同じ材質の平板表面に設けられた、長さ0.6mm、深さ0.2mmの放電加工きずを適用してもよい。なお、渦流探傷試験の試験条件は、その他の探傷条件を適用して実施してもよい。
本開示は、前述した実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、指標用領域22を設定し、指標用領域22内の探傷画像データを用いて、評価指標を算出しているが、指標用領域22を設定せずに、評価指標を算出してもよい。例えば、探傷した全範囲の画素値を用いて、評価指標を設定してもよい。また、評価指標を算出するための統計的処理は、その他の処理でもよく、平均値を用いてもよく、中央値を用いてよく、最大値を用いてもよく、その他の値を用いてもよい。
1 クリープ余寿命診断システム
2 対象物
2a 表層部
3 試験片
4 プローブ
8 励磁コイル
9 検出コイル(検出部)
10 きず
16 画像化部
18 評価指標算出部
22 指標用領域
25A 指標用領域
25B 指標用領域
25C 指標用領域
25D 指標用領域

Claims (6)

  1. 金属材料である試験片についてクリープ試験を行い、前記試験片の表層部に対して、渦流探傷試験を行い、指標用信号強度情報を取得する工程と、
    前記指標用信号強度情報に基づく画素値を含む指標用探傷画像データを取得する工程と、
    前記指標用探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出する工程と、を含むクリープ余寿命診断方法。
  2. 前記クリープ試験の試験時間ごとに、前記渦流探傷試験を行い、前記指標用信号強度情報を取得し、
    前記試験時間ごとの前記指標用信号強度情報を記憶する請求項1に記載のクリープ余寿命診断方法。
  3. 前記指標用探傷画像データに基づいて、指標用領域を設定する工程を備え、
    前記クリープ余寿命評価指標を算出する工程では、前記指標用領域における前記試験時間ごとの前記指標用探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出する請求項2に記載のクリープ余寿命診断方法。
  4. 前記クリープ余寿命評価指標を算出する工程では、前記指標用領域における前記指標用信号強度に基づく画素値の平均値を算出し、当該平均値に基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出する請求項3に記載のクリープ余寿命診断方法。
  5. 金属材料である対象物の表層部に対して、渦流探傷試験を行い、評価用信号強度情報を取得する工程と、
    前記評価用信号強度に基づく画素値を含む評価用探傷画像データを取得する工程と、
    前記評価用探傷画像データに対して、前記クリープ余寿命評価指標を適用して、前記対象物の余寿命を算出する余寿命算出工程と、を含む請求項1〜4の何れか一項に記載のクリープ余寿命診断方法。
  6. 励磁コイル及び検出部を備えるプローブと、
    前記プローブで検出した信号強度を画素値に変換して探傷画像データを取得する画像化部と、
    前記探傷画像データに基づいて、クリープ余寿命評価指標を算出する評価指標算出部と、を含むクリープ余寿命診断システム。
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