JP2001056316A - 材料の磁気特性測定方法および構造部材のクリープ劣化度の評価方法 - Google Patents

材料の磁気特性測定方法および構造部材のクリープ劣化度の評価方法

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JP2001056316A
JP2001056316A JP11232243A JP23224399A JP2001056316A JP 2001056316 A JP2001056316 A JP 2001056316A JP 11232243 A JP11232243 A JP 11232243A JP 23224399 A JP23224399 A JP 23224399A JP 2001056316 A JP2001056316 A JP 2001056316A
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Takeshi Nagashima
健 長島
Satoshi Fujita
智 藤田
Itsuro Tamura
逸朗 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠陥や傷等が生じる前のクリープ劣化度を定
量的かつ非破壊的に評価することができる構造部材のク
リープ劣化度の評価方法を提供する。 【解決手段】 所定の材質の試験片を用いてクリープ試
験を行なうことにより、クリープ曲線を求める。予め定
められたクリープ時間を経過した試験片に磁界を印加す
ることによって試験片に磁気を付与する。クリープ時間
ごとに試験片の残留磁化を測定する。測定された試験片
の残留磁化とクリープ曲線から得られた試験片のクリー
プ歪みまたはクリープ歪み速度との関係を求める。試験
片と同じ材質の構造部材に磁界を印加することによって
構造部材に磁気を付与する。構造部材の残留磁化を測定
する。試験片の残留磁化とクリープ歪みまたはクリープ
歪み速度との関係を用いて、測定された構造部材の残留
磁化から構造部材のクリープ歪みまたはクリープ歪み速
度を求めてクリープ劣化度を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、材料の磁気特性
測定方法と構造部材のクリープ劣化度の評価方法に関
し、特に、高温で高い応力が存在する状態で用いられる
構造部材の材質の変化を検知する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ガス
タービンのブレード等の構造部材は数百℃の高温下で降
伏応力以下の高い応力が存在する状態で用いられる。こ
のため、このような構造部材に用いられる材料は、使用
時間とともに材質が変化し、いわゆるクリープ劣化とい
う現象を経て最終的に亀裂や割れを生じ破壊に至る。
【0003】従来から、ガスタービンのブレード等の構
造部材に対しては、カラーチェック、浸透探傷試験、磁
粉探傷試験、渦流法試験、超音波試験、X線試験、γ線
試験または電子顕微鏡観察等によって材料の劣化の検査
が行なわれている。しかしながら、これらのいずれの試
験方法によっても、非破壊的に構造部材の表面付近や内
部の傷を観察ことができるだけである。電子顕微鏡観察
によれば、構造部材を破壊しなければ検査することはで
きない。このように従来の検査技術によれば、構造部材
に亀裂、割れ、欠陥または傷等が生じる前に、使用時間
とともに変形または材質が変化する状態を非破壊的に検
知することは不可能であった。また、欠陥等が生じる前
に構造部材の材質の変化を定量的に把握し、かつ記録す
ることも困難であった。
【0004】一方、金属材料の劣化の程度を非破壊的に
検査するために材料の磁気特性を計測することが試みら
れている。たとえば、超電導量子干渉素子(SQUI
D:superconducting quantum interference device)
センサを用いて金属材料の磁気特性の変化を検知するこ
とによって熱脆化、疲労、応力腐食割れ、塑性変形の程
度等の劣化の状態を検査することが試みられている。
【0005】しかしながら、上記のSQUIDセンサを
用いて金属材料の劣化の程度を非破壊的に検査するいず
れの方法においても、高温かつ高い応力下で用いられる
構造部材のクリープ劣化の程度を非破壊的に検知するこ
とは試みられていない。
【0006】そこで、この発明の目的は、上述のような
問題を解決するとともに、構造部材のクリープ劣化の程
度を欠陥や傷等が生じる前に定量的かつ非破壊的に評価
することが可能な、材料の磁気特性測定方法と構造部材
のクリープ劣化度の評価方法を提供することである。
【0007】また、この発明のもう1つの目的は、構造
部材のクリープ劣化の程度を定量的かつ非破壊的に評価
することにより、構造部材の余寿命を定量的に求めるこ
とが可能な構造部材のクリープ劣化度の評価方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の1つの局面に
従った材料の磁気特性測定方法は、以下のステップを備
える。
【0009】(a) 所定の材質の試験片を用いてクリ
ープ試験を行なうことにより、クリープ歪みとクリープ
時間との関係を示すクリープ曲線を求めるステップ。
【0010】(b) クリープ試験において予め定めら
れたクリープ時間を経過した試験片に磁界を印加するこ
とによって試験片に磁気を付与するステップ。
【0011】(c) 試験片に付与された磁気特性を、
その試験片が経過したクリープ時間ごとに測定するステ
ップ。
【0012】(d) 測定された試験片の磁気特性とク
リープ曲線から得られた試験片のクリープ特性との関係
を求めるステップ。
【0013】上述のステップを備えた材料の磁気特性測
定方法を用いることにより、試験片と同一の材質の構造
部材において測定された磁気特性から、非破壊的かつ定
量的にクリープの劣化の程度を評価するための尺度を得
ることができる。このため、構造部材の材質の種類ごと
に、構造部材の磁気特性の計測から非破壊的かつ定量的
にクリープ劣化の程度を評価するための尺度となるデー
タを予め準備することができる。したがって、構造部材
のクリープ劣化度を評価するための尺度となるデータベ
ースを構築することが可能となる。
【0014】上記の材料の磁気特性測定方法において、
好ましくは磁気特性は、残留磁化、磁化率、飽和磁化、
保磁力およびヒステリシス損失からなる群より選ばれた
少なくとも一種である。残留磁化等の磁気特性はは、ク
リープ劣化にともなって敏感に変化する。したがって、
残留磁化等の磁気特性とクリープ特性との関係からクリ
ープ劣化度を評価するための定量的な尺度を容易に作成
することができる。
【0015】上記の材料の磁気特性測定方法において、
好ましくは、試験片に付与された磁気特性を測定するス
テップは、超電導量子干渉素子センサを用いて磁気特性
を測定することを含む。測定対象の材料が弱磁性体の場
合には、超電導量子干渉素子(SQUID)センサを用
いることによってクリープ特性に対する磁気特性の変化
を容易に測定することができる。
【0016】また、上記の材料の磁気特性測定方法にお
いて、好ましくは、試験片に付与された磁気特性を測定
するステップは、ホール素子センサなどの常温で動作す
る磁気センサを用いて磁気特性を測定することを含む。
測定対象の材料が強磁性体の場合には、ホール素子セン
サなどの常温で動作する磁気センサを用いることによっ
てクリープ特性に対する磁気特性の変化を容易に測定す
ることができる。
【0017】好ましくは、測定された試験片の磁気特性
に関係づけられるクリープ特性は、クリープ歪み量、ま
たはクリープ歪み量を時間で微分したクリープ歪み速度
である。
【0018】さらに、上記の材料の磁気特性測定方法に
おいて、試験片に磁気を付与するステップの前に、試験
片に帯びている磁気を消去するステップを行なうのが好
ましい。このようにすることにより、材料のクリープ劣
化以外の要因によって試験片に存在する磁気を消去する
ことができるので、試験片の磁気特性とクリープ特性と
の関係をより正確に求めることができる。
【0019】この発明のもう1つの局面に従った構造部
材のクリープ劣化度の評価方法は、以下のステップを備
える。
【0020】(i) 所定の材質の試験片を用いてクリ
ープ試験を行なうことにより、クリープ歪みとクリープ
時間との関係を示すクリープ曲線を求めるステップ。
【0021】(ii) クリープ試験において予め定めら
れたクリープ時間を経過した試験片に磁界を印加するこ
とによって試験片に磁気を付与するステップ。
【0022】(iii) 試験片に付与された磁気特性
を、その試験片が経過したクリープ時間ごとに測定する
ステップ。
【0023】(iv) 測定された試験片の磁気特性とク
リープ曲線から得られた試験片のクリープ特性との関係
を求めるステップ。
【0024】(v) 試験片と同じ材質の構造部材に磁
界を印加することによって構造部材に磁気を付与するス
テップ。
【0025】(vi) 構造部材に付与された磁気特性を
測定するステップ。 (vii) 試験片の磁気特性とクリープ特性との関係を
用いて、測定された構造部材の磁気特性から構造部材の
クリープ特性を求めるステップ。
【0026】上述のステップを備えた構造部材のクリー
プ劣化度の評価方法によれば、予め求められた磁気特性
とクリープ特性との関係を用いて、評価対象の構造部材
の磁気特性から構造部材のクリープ特性を求めることが
できる。求められた構造部材のクリープ特性を指標にし
てクリープ曲線を参照することにより、構造部材のクリ
ープ劣化度を定量的に容易に評価することができる。し
たがって、構造部材のクリープ劣化度を欠陥や傷等が生
じる前に非破壊的にかつ定量的に評価することが可能と
なる。
【0027】上記の構造部材のクリープ劣化度の評価方
法において、構造部材のクリープ特性を求めるステップ
は、構造部材の大きさと形状に従って、測定された構造
部材の磁気特性を補正するステップと、試験片の磁気特
性とクリープ特性との関係を用いて、補正された構造部
材の磁気特性から構造部材のクリープ特性を求めるステ
ップとを含む。このように、試験片の磁気特性とクリー
プ特性との関係に適合するように、測定された構造部材
の磁気特性を構造部材の大きさと形状に従って補正する
ことにより、構造部材のクリープ劣化度をより正確に評
価することができる。
【0028】また、上記の構造部材のクリープ劣化度の
評価方法において、構造部材のクリープ特性から、クリ
ープ曲線を用いて構造部材の破壊に至るまでの余寿命を
求めるステップをさらに備えるのが好ましい。このステ
ップを備えることにより、求められた構造部材のクリー
プ特性から、構造部材が破壊に至るまでの使用時間を予
測することができる。したがって、欠陥や傷が生じる前
にガスタービンのブレード等の構造部材を修理または交
換することができ、全体の装置やプラントの事故を未然
に防止することが可能となる。
【0029】上記の構造部材のクリープ劣化度の評価方
法において、好ましくは、磁気特性は、残留磁化、磁化
率、飽和磁化、保磁力およびヒステリシス損失からなる
群より選ばれた少なくとも一種である。残留磁化等の磁
気特性は、材料のクリープ劣化の程度に伴って敏感に変
化する。したがって、残留磁化等の磁気特性を測定する
ことにより、試験片の残留磁化等の磁気特性に対するク
リープ特性の関係を用いることにより、構造部材のクリ
ープ劣化度を精度よく評価することが可能となる。
【0030】また、上記の構造部材のクリープ劣化度の
評価方法において、好ましくは、試験片に付与された磁
気特性を測定するステップは、超電導量子干渉素子(S
QUID)センサを用いて磁気特性を測定することを含
む。測定対象の試験片と評価対象の構造部材の材料が弱
磁性体の材料である場合には、SQUIDセンサを用い
ることにより材料の磁気特性の変化を容易に測定するこ
とができる。
【0031】さらに、上記の構造部材のクリープ劣化度
の評価方法において、好ましくは、試験片に付与された
磁気特性を測定するステップは、ホール素子センサなど
の常温で動作する磁気センサを用いて磁気特性を測定す
ることを含む。測定対象の試験片と評価対象の構造部材
の材料が強磁性体の場合には、ホール素子センサなどの
常温で動作する磁気センサを用いることにより材料の磁
気特性の変化を容易に測定することができる。
【0032】上記の構造部材のクリープ劣化度の評価方
法において、求められるクリープ特性は、クリープ歪み
量、またはクリープ歪み量を時間で微分したクリープ歪
み速度である。
【0033】さらに、上記の構造部材のクリープ劣化度
の評価方法において、試験片に磁気を付与するステップ
の前に、試験片に帯びている磁気を消去するステップ
と、構造部材に磁気を付与するステップの前に、構造部
材に帯びている磁気を消去するステップとをさらに備え
るのが好ましい。このような磁気を消去するステップを
備えることにより、材料のクリープ劣化以外の要因によ
って存在する磁気を予め消去することにより、クリープ
特性と磁気特性との関係を精度よく求めることができ、
構造部材のクリープ劣化度をより精度よく評価すること
が可能となる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
を参照して説明する。
【0035】図1は、この発明の実施の形態による材料
の磁気特性測定方法の概要を示すフローチャートであ
る。図2は、図1においてステップ200としての残留
磁化測定方法の概要を示すフローチャートである。
【0036】図1に示すように、ステップ100におい
て所定の材質の試験片を用いてクリープ試験を行なう。
そして、クリープ歪みとクリープ時間との関係を示すク
リープ曲線を求める。
【0037】求められたクリープ曲線は、概念的に図3
に示されている。図3に示すようにクリープ時間t[時
間]の経過に従ってクリープ歪みε[%]が増加する。
クリープ時間tFにおいて試験片は破断し、そのときク
リープ歪みεFを有する。
【0038】上記のクリープ試験において予め定められ
たクリープ時間を経過した各試験片を用いてステップ2
00に示すように残留磁化を測定する。
【0039】図2のステップ201で示すように、予め
定められたそれぞれのクリープ時間を経過した各試験片
に交流磁界を印加することにより試験片に帯びている磁
気を消去する。この消磁ステップは図4に示される装置
を用いていわゆる交流消磁を行なう。図4に示すよう
に、試験片1を消磁コイル10の中に置く。交流電源2
0を用いてスライダック30を介して、試験片1に交流
磁界を印加する。その後、図2のステップ202で示す
ようにスライダック30で電圧を変化させて交流磁界を
ゼロに戻す。このようにして試験片1の消磁ステップを
行なう。
【0040】その後、図2のステップ203で示すよう
に試験片1に磁界を印加することによって試験片1に磁
気を付与する。この磁化ステップは図5で示される装置
を用いて行なう。図5に示すように、試験片1を磁化コ
イル40の中に置く。この状態で直流電源50を用いて
磁化コイル40に電流を流すことにより、試験片1に磁
界を印加する。その後、図2のステップ204で示すよ
うに印加磁界をゼロに戻す。
【0041】このように、それぞれ予め定められたクリ
ープ時間を経過した各試験片に磁気を付与する。各試験
片に付与された磁気特性を、その試験片が経過したクリ
ープ時間ごとに測定する。試験片の磁気特性として残留
磁化を測定する方法は以下のようにして行なわれる。
【0042】図2のステップ205とステップ206は
図6で示される装置を用いて行なう。
【0043】図6に示されるように、試験片1を試料ホ
ルダ2の中に格納する。この場合、磁化ステップが室温
で行なわれた場合には、試料ホルダ2は試験片1を室温
に保つように保持する。また、磁化ステップが液体窒素
温度下で行なわれた場合には、試験片1の温度が液体窒
素温度に保たれるように発泡スチロール等からなる試料
ホルダ2の中に試験片1を格納する。試料ホルダ2を検
査ステージ3の上に載置する。検査ステージ3はLで示
す方向に移動可能である。
【0044】試験片1の残留磁化を測定するためにSQ
UIDグラジオメータ4を準備する。SQUIDグラジ
オメータ4はその先端部にピックアップコイルとして差
動型検出コイルを備えた一次微分型グラジオメータであ
る。差動型検出コイルで検出した磁界はSQUID磁束
計に伝達される。SQUID磁束計は、超電導体をジョ
セフソン結合することにより形成されるリングを含む。
伝達された磁界は、そのリングを貫く磁界または磁束の
変化として検知され、その磁界の変化を電圧の変化で捉
えることにより微小磁界を高感度で計測する。計測され
た微小磁界はプリアンプ5に送られる。そして、データ
収録装置6を用いてSQUID磁束計の出力を試験片1
の残留磁化データとして収集する。
【0045】図2のステップ205において図6に示す
ように、試験片1を検査ステージ3上のSQUIDグラ
ジオメータ4の先端部から十分離れた位置に設定する。
そして、図2のステップ206において図6に示すよう
に、検査ステージ3を矢印Lで示す方向に移動させなが
ら、試験片1の残留磁化を計測する。このとき、試験片
1の表面上からSQUIDグラジオメータ4の先端部、
すなわち冷却容器のデュワーの底面までの距離をHに設
定する。
【0046】図7に示すように、SQUIDの出力は移
動距離の変化に伴って、試験片1がSQUIDグラジオ
メータ4の先端部に最も近づいたときに一定のピークを
示す。このピーク値を微小磁界として高感度で計測す
る。計測した磁界のデータを試験片1の残留磁化のデー
タに変換してデータ収録装置6に収集する。
【0047】このようにして測定された各試験片の磁気
特性として残留磁化と、クリープ曲線から得られた試験
片のクリープ特性としてクリープ時間、クリープ歪みま
たはクリープ歪み速度との関係を求める(図1のステッ
プ300)。
【0048】求められた残留磁化IR[テスラ]とクリ
ープ時間t[時間]との関係を概略的に図8に示す。ま
た、求められた残留磁化IR[テスラ]とクリープ歪み
ε[%]との関係を概念的に図9に示す。さらに、求め
られた残留磁化IR[テスラ]とクリープ歪み速度Δε
/Δt[%/時間]との関係を概略的に図10に示す。
【0049】次に、上記の試験片1と同一の材質の構造
部材のクリープ劣化度を評価するための方法について説
明する。
【0050】図2に示すフローチャートに従って構造部
材の残留磁化を測定する。図2のステップ201に示す
ように試験対象としての構造部材(以下、「試験部材」
と称する)に交流磁界を印加し、試験部材に帯びている
磁気を消去する。この消磁ステップは図11に示される
装置を用いて行なう。図11に示すように、ガスタービ
ンのブレード等の試験部材7を消磁コイル10の中に配
置する。交流電源20を用いてスライダック30で電圧
を変化させて、交流磁界を試験部材7に印加する。その
後、図2のステップ202に示すように交流磁界をゼロ
に戻す。このようにして試験部材7に帯びている磁気を
消去する。
【0051】その後、図2のステップ203で示すよう
に試験部材に磁界を印加することによって試験部材に磁
気を付与する。この磁化ステップは図12で示される装
置によって行なわれる。図12に示すように、磁化コイ
ル45を用いて試験部材7の所定の領域71を磁化す
る。そして、図2のステップ204で示すように印加磁
界をゼロに戻す。
【0052】構造部材に付与された磁気特性として残留
磁化を測定する。このステップは、図2のステップ20
5とステップ206に従って、図13で示される装置を
用いて行なわれる。残留磁化の測定は磁気シールド室8
の中で行なわれる。図13で示すように、図6で示され
る装置と同一構成のSQUIDグラジオメータ4を用い
て試験部材7の磁化した領域71から生じる磁界または
磁束を計測する。このとき、試験部材7は矢印Lで示す
方向に、SQUIDグラジオメータ4の先端部から十分
離れた位置から直下の位置まで移動可能に設置される。
図2のステップ205において、試験部材7を検査ステ
ージ3(図6)上のSQUIDグラジオメータ4から十
分離れた位置に設置し、その後、ステップ206で示す
ように検査ステージ3を移動させながら試験部材7の磁
化した領域71の残留磁化を計測する。この場合、図1
3で示す磁力線72による磁束または磁界を図7で示す
ようにSQUID出力のピークとして計測する。そし
て、計測された磁界を試験部材7が有する残留磁化に変
換する。
【0053】測定された試験部材7の残留磁化の値を試
験部材7の形状と大きさに従って補正する。この補正さ
れた残留磁化の値に基づいて、図9に示すように試験部
材の測定された残留磁化の値IRmからクリープ歪み量ε
mを求める。また、図10に示すように、残留磁化の値
Rmからクリープ歪み速度量(Δε/Δt)mを求め
る。このようにして求められたクリープ歪み量とクリー
プ歪み速度量から、図3で示すクリープ曲線を用いて試
験部材の破壊に至るまでの余寿命を求める。たとえば図
3で示すように、求められたクリープ歪み量εmから、
クリープ曲線におけるクリープ時間tmを求める。その
クリープ時間tmに基づいて破壊点Fに至るまでの余寿
命を予測する。
【0054】以上のようにして、試験部材と同一の材質
の試験片に対して測定されたクリープ曲線を用いて、試
験部材のクリープ劣化度を定量的にかつ非破壊的に評価
することが可能となる。
【0055】
【実施例】以下、本発明の材料の磁気特性測定方法の具
体的な実施例について説明する。
【0056】図14に示される形状を有する試験片1を
用いて磁気特性として残留磁化を測定した。図14にお
いて各寸法を示す数値の単位はmmである。
【0057】試験片1の材質はNi基耐熱合金であり、
具体的な組成はC:0.15重量%、Cr:9.00重
量%、Ni:59.80重量%、Co:10.00重量
%、Mo:2.50重量%、W:10.00重量%、A
l:5.50重量%、Ti:1.50重量%、Mn:
0.50重量%、Si:0.10重量%、B:0.02
重量%、Ta:1.50重量%、Zr:0.05重量%
であった。
【0058】上記の試験片を用いて温度980℃、応力
12kgf/mm2の下でクリープ試験を行なった。図
15で示すようなクリープ曲線を得た。
【0059】図15のクリープ曲線において各クリープ
時間における試験片に磁界を印加することによって各試
験片に磁気を付与し、残留磁化を測定した。消磁ステッ
プと磁化ステップは図2で示されるフローチャートに従
って行ない、図4と図5で示されるような装置を用いて
行なった。
【0060】残留磁化の測定は図2のステップ205と
206で示される方法に従って行ない、図6で示される
装置を用いて行なった。この場合、図6で示される装置
において距離Hは37mmに設定し、検査ステージ3の
移動距離は600mmとした。また、試験片1に印加さ
れた磁界は0.04テスラであった。
【0061】以上のようにしてクリープ時間ごとに測定
された各試験片の残留磁化を図16に示す。残留磁化と
クリープ歪みとの関係を図17に示す。さらに、残留磁
化とクリープ歪み速度との関係を図18に示す。なお、
図16、図17または図18において、「室温」は室温
で試験片が磁化された後、室温で試験片の残留磁化が測
定されたデータを示し、「液体窒素温度」は液体窒素温
度で試験片が磁化された後、液体窒素温度で試験片の残
留磁化を測定したデータを示す。
【0062】図17と図18で示すように、残留磁化と
クリープ歪みとの関係、残留磁化とクリープ歪み速度と
の関係には、正の相関関係が存在することがわかる。し
たがって、試験片と同一の材質のガスタービンのブレー
ド等の構造部材の残留磁化を測定することにより、その
残留磁化の値から構造部材のクリープ歪みまたはクリー
プ歪み速度を推定することができる。その結果、推定さ
れたクリープ歪みまたはクリープ歪み速度から、図15
で示されるようなクリープ曲線を用いて構造部材のクリ
ープ時間を推定することができ、すなわちクリープ劣化
度を予測することができる。また、クリープ劣化度を評
価することにより、クリープ曲線に基づいて破壊に至る
までの構造部材の余寿命を予測することができる。
【0063】なお、上記の実施の形態や実施例では試験
片の材料として弱磁性体を用いた場合について説明し、
残留磁化の測定においてSQUIDセンサを用いてい
る。しかしながら、試験片の材料として強磁性体を用い
た場合には、ホール素子センサなどの常温で動作する磁
気センサを用いて材料の残留磁化を測定することができ
る。その場合においても上述の説明と同様にして、測定
された残留磁化からクリープ曲線を用いてクリープ劣化
度を評価することができる。
【0064】また、上記の実施例では、評価対象の材料
としてNi基耐熱合金を例にして説明しているが、種々
の金属や合金の構造材料に本発明の磁気特性測定方法や
クリープ劣化度の評価方法を適用することができる。
【0065】さらに、上記の実施の形態や実施例では、
磁気特性として残留磁化を測定しているが、測定対象の
材料の種類に応じた最適な磁気特性として、残留磁化、
磁化率、飽和磁化、保磁力またはヒステリシス損失等の
少なくともいずれか一種の磁気特性を測定すればよい。
残留磁化以外の磁気特性を測定する場合においても、上
述の説明と同様にして、測定された磁気特性からクリー
プ曲線を用いてクリープ劣化度を評価することができ
る。残留磁化以外の磁気特性を測定する場合には、測定
対象の試験片や構造部材に磁界を印加しながら所定の磁
気特性を測定するので、磁界を印加するためのコイルを
SQUIDグラジオメータに付加する必要がある。
【0066】以上に開示された実施の形態や実施例はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考慮さ
れるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態や
実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許
請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正
や変形を含むものと解釈されるべきである。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明に従った材料の磁
気特性測定方法を用いることにより、測定された材料の
磁気特性から非破壊的にかつ定量的にクリープ劣化度を
評価するための尺度を容易に得ることができる。
【0068】また、この発明に従った構造部材のクリー
プ劣化度の評価方法を用いることにより、高温、高い応
力下で使用される構造部材のクリープ劣化度を非破壊的
にかつ定量的に評価することができる。したがって、航
空機のエンジンに用いられるガスタービンのブレードだ
けでなく、原子力発電所、化学プラント等の大規模な装
置に用いられる種々の構造部材のクリープ劣化度を非破
壊的にかつ定量的に評価することが可能となる。その結
果、各種構造部材の破壊に至るまでの余寿命を予測する
ことができるので、構造部材の定期的な修理や交換を効
果的に行なうことができるだけでなく、本発明の評価方
法を定期検査に採用することにより、大型装置の事故を
未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の材料の磁気特性測定方法の1つの
実施の形態の概要を示すフローチャートである。
【図2】 図1のステップ200における残留磁化測定
方法の概要を示すフローチャートである。
【図3】 図1のクリープ試験において測定されるクリ
ープ曲線を概念的に示す図である。
【図4】 図2における消磁ステップで用いられる装置
の概略的な構成を示す図である。
【図5】 図2における磁化ステップで用いられる装置
の概略的な構成を示す図である。
【図6】 図2における残留磁化の測定に用いられる装
置の概略的な構成を示す図である。
【図7】 図6で示されるSQUIDグラジオメータの
出力と移動距離との関係を示す図である。
【図8】 この発明の磁気特性測定方法において得られ
る残留磁化とクリープ時間との関係を概念的に示す図で
ある。
【図9】 この発明の磁気特性測定方法において得られ
る残留磁化とクリープ歪みとの関係を概念的に示す図で
ある。
【図10】 この発明の磁気特性測定方法において得ら
れる残留磁化とクリープ歪み速度との関係を概念的に示
す図である。
【図11】 図2の消磁ステップにおいて試験部材の磁
気を消去するために用いられる装置の概略的な構成を示
す図である。
【図12】 図2の磁化ステップにおいて試験部材を磁
化するために用いられる装置の概略的な構成を示す図で
ある。
【図13】 図2の残留磁化測定ステップにおいて試験
部材の残留磁化を測定するための装置の構成を概略的に
示す図である。
【図14】 この発明の実施例において用いられた試験
片の形状と大きさを示す図である。
【図15】 この発明の実施例において測定された試験
片のクリープ曲線を示す図である。
【図16】 この発明の実施例において測定された試験
片の残留磁化とクリープ時間との関係を示す図である。
【図17】 この発明の実施例において測定された試験
片の残留磁化とクリープ歪みとの関係を示す図である。
【図18】 この発明の実施例において測定された試験
片の残留磁化とクリープ歪み速度との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 試験片、2 試料ホルダ、3 検査ステージ、4
SQUIDグラジオメータ、5 プリアンプ、6 デー
タ収録装置、7 試験部材、8 磁気シールド室、10
消磁コイル、20 交流電源、30 スライダック、
40,45 磁化コイル、50 直流電源、71 磁化
した領域、72 磁力線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 逸朗 大阪市中央区平野町4丁目1−2 株式会 社関西新技術研究所内 Fターム(参考) 2G053 AA14 AA20 AB03 AB04 AB05 AB06 AB14 BA24 BB11 BB13 BC02 CA03 CA10 CC01 CC04 2G061 AA01 AB02 EB06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の材質の試験片を用いてクリープ試
    験を行なうことにより、クリープ歪みとクリープ時間と
    の関係を示すクリープ曲線を求めるステップと、 前記クリープ試験において予め定められたクリープ時間
    を経過した試験片に磁界を印加することによって前記試
    験片に磁気を付与するステップと、 前記試験片に付与された磁気特性を、その試験片が経過
    したクリープ時間ごとに測定するステップと、 前記測定された試験片の磁気特性と前記クリープ曲線か
    ら得られた前記試験片のクリープ特性との関係を求める
    ステップと、 を備える、材料の磁気特性測定方法。
  2. 【請求項2】 前記磁気特性は、残留磁化、磁化率、飽
    和磁化、保磁力およびヒステリシス損失からなる群より
    選ばれた少なくとも一種である、請求項1に記載の材料
    の磁気特性測定方法。
  3. 【請求項3】 前記試験片に付与された磁気特性を測定
    するステップは、超電導量子干渉素子センサを用いて磁
    気特性を測定することを含む、請求項1または2に記載
    の材料の磁気特性測定方法。
  4. 【請求項4】 前記試験片に付与された磁気特性を測定
    するステップは、常温で動作する磁気センサを用いて磁
    気特性を測定することを含む、請求項1または2に記載
    の材料の磁気特性測定方法。
  5. 【請求項5】 前記クリープ特性はクリープ歪み量であ
    る、請求項1から4までのいずれかに記載の材料の磁気
    特性測定方法。
  6. 【請求項6】 前記クリープ特性は、前記クリープ歪み
    量を時間で微分したクリープ歪み速度である、請求項5
    に記載の材料の磁気特性測定方法。
  7. 【請求項7】 前記試験片に磁気を付与するステップの
    前に、前記試験片に帯びている磁気を消去するステップ
    をさらに備える、請求項1から6までのいずれかに記載
    の材料の磁気特性測定方法。
  8. 【請求項8】 所定の材質の試験片を用いてクリープ試
    験を行なうことにより、クリープ歪みとクリープ時間と
    の関係を示すクリープ曲線を求めるステップと、 前記クリープ試験において予め定められたクリープ時間
    を経過した試験片に磁界を印加することによって前記試
    験片に磁気を付与するステップと、 前記試験片に付与された磁気特性を、その試験片が経過
    したクリープ時間ごとに測定するステップと、 前記測定された試験片の磁気特性と前記クリープ曲線か
    ら得られた前記試験片のクリープ特性との関係を求める
    ステップと、 前記試験片と同じ材質の構造部材に磁界を印加すること
    によって前記構造部材に磁気を付与するステップと、 前記構造部材に付与された磁気特性を測定するステップ
    と、 前記試験片の磁気特性とクリープ特性との関係を用い
    て、前記測定された構造部材の磁気特性から前記構造部
    材のクリープ特性を求めるステップと、 を備える、構造部材のクリープ劣化度の評価方法。
  9. 【請求項9】 前記構造部材のクリープ特性を求めるス
    テップは、 前記構造部材の大きさと形状に従って、前記測定された
    構造部材の磁気特性を補正するステップと、 前記試験片の磁気特性とクリープ特性との関係を用い
    て、前記補正された構造部材の磁気特性から前記構造部
    材のクリープ特性を求めるステップとを含む、請求項8
    に記載の構造部材のクリープ劣化度の評価方法。
  10. 【請求項10】 前記構造部材のクリープ特性から、前
    記クリープ曲線を用いて前記構造部材の破壊に至るまで
    の余寿命を求めるステップをさらに備える、請求項8ま
    たは9に記載の構造部材のクリープ劣化度の評価方法。
  11. 【請求項11】 前記磁気特性は、残留磁化、磁化率、
    飽和磁化、保磁力およびヒステリシス損失からなる群よ
    り選ばれた少なくとも一種である、請求項8から10ま
    でのいずれかに記載の構造部材のクリープ劣化度の評価
    方法。
  12. 【請求項12】 前記試験片に付与された磁気特性を測
    定するステップは、 超電導量子干渉素子センサを用いて磁気特性を測定する
    ことを含む、請求項8から11までのいずれかに記載の
    構造部材のクリープ劣化度の評価方法。
  13. 【請求項13】 前記試験片に付与された磁気特性を測
    定するステップは、常温で動作する磁気センサを用いて
    磁気特性を測定することを含む、請求項8から11まで
    のいずれかに記載の構造部材のクリープ劣化度の評価方
    法。
  14. 【請求項14】 前記クリープ特性はクリープ歪み量で
    ある、請求項8から13までのいずれかに記載の構造部
    材のクリープ劣化度の評価方法。
  15. 【請求項15】 前記クリープ特性は、前記クリープ歪
    み量を時間で微分したクリープ歪み速度である、請求項
    14に記載の構造部材のクリープ劣化度の評価方法。
  16. 【請求項16】 前記試験片に磁気を付与するステップ
    の前に、前記試験片に帯びている磁気を消去するステッ
    プと、 前記構造部材に磁気を付与するステップの前に、前記構
    造部材に帯びている磁気を消去するステップとをさらに
    備える、請求項8から15までのいずれかに記載の構造
    部材のクリープ劣化度の評価方法。
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