JP2020066788A - 溶鋼の取鍋精錬方法 - Google Patents
溶鋼の取鍋精錬方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020066788A JP2020066788A JP2018201640A JP2018201640A JP2020066788A JP 2020066788 A JP2020066788 A JP 2020066788A JP 2018201640 A JP2018201640 A JP 2018201640A JP 2018201640 A JP2018201640 A JP 2018201640A JP 2020066788 A JP2020066788 A JP 2020066788A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ladle
- molten steel
- electrode
- slag
- center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
Description
かかる検討結果に基づき完成された本発明の要旨は、以下の通りである。
前記スラグ層に浸漬される前記電極の数量は、2本又は3本であり、
2本の前記ガス吹込み用プラグが前記取鍋の底部に配置され、
溶鋼表面における取鍋内径をDs[m]とし、前記溶鋼の表面を前記取鍋の上方から見たときに、前記溶鋼表面での前記2本もしくは3本の電極の位置、又は、前記2本もしくは3本の電極の前記溶鋼表面への投影位置に外接し、かつ、直径が最小となる円である電極外接円の直径をD[m]としたときに、前記電極外接円の直径Dに対する前記取鍋内径Dsの比DS/Dが下記式(1)を満足し、
前記取鍋の内側底面を前記取鍋の上方から見たときに、
2本の前記ガス吹込み用プラグのうちの第1ガス吹込み用プラグの中心は、前記電極外接円上又は前記電極外接円の内側に位置し、
2本の前記ガス吹込み用プラグのうちの第2ガス吹込み用プラグの中心は、前記電極外接円の外側に位置し、
前記取鍋の内側底面に投影された前記電極外接円の中心を点Oとし、前記第1ガス吹込み用プラグの前記取鍋の内側底面における中心を点Aとし、前記第2ガス吹込み用プラグの前記取鍋の内側底面における中心を点Bとしたときに、点O及び点Aを通る直線OAと、点O及び点Bを通る直線OBのなす角θは、90度以上180度以下であり、
前記取鍋の内側底面の半径をRとしたとき、前記第2ガス吹込み用プラグの中心と、前記取鍋の内側底面における内壁面との距離は、0.1R以上であり、
前記第1ガス吹込み用プラグから前記溶鋼に吹き込まれるガスの流量PAは、0.3NL/min/t以上4.5NL/min/t以下であり、
前記第2ガス吹込み用プラグから前記溶鋼に吹き込まれるガスの流量PBは、0.3NL/min/t以上4.5NL/min/t以下であり、
流量PBに対する流量PAの比PA/PBは、下記式(2)又は下記式(3)を満足する、溶鋼の取鍋精錬方法。
1.8≦Ds/D≦3.5 式(1)
PA/PB≦0.60 式(2)
1.67≦PA/PB 式(3)
[2] 前記スラグ層の厚みは、100mm以上である、[1]に記載の溶鋼の取鍋精錬方法。
以下に、本発明の実施形態に係る溶鋼の取鍋精錬方法について、図1〜図12を参照しながら詳細に説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る取鍋精錬設備を取鍋の深さ方向に切断した際の断面を模式的に示した断面図である。図3は、本実施形態に係る取鍋精錬設備の溶鋼高さHにおける水平断面を模式的に示した断面図である。図4〜図12は、本実施形態に係る取鍋精錬方法を説明するための説明図である。
まず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る溶鋼の取鍋精錬方法(以下、単に、「取鍋精錬方法」ともいう。)に用いられる取鍋精錬設備について説明する。なお、以下では、便宜的に、図1及び図2に示した座標系を用いて説明を行うものとする。
次に、図3〜図12を参照しながら、本実施形態に係る取鍋精錬方法について、詳細に説明する。
本実施形態に係る取鍋精錬方法では、例えば図3に模式的に示したように、2本又は3本の電極50の浸漬位置に基づき規定される電極外接円Cに着目する。この電極外接円Cは、溶鋼30の表面(z=Hの面)を取鍋10の上方(z軸方向正方向側)から見たときに、溶鋼30の表面での2本もしくは3本の電極50の位置、又は、かかる2本もしくは3本の電極50の溶鋼30の表面への投影位置に外接し、かつ、直径が最小となる円である。
本実施形態に係る取鍋精錬方法においては、取鍋10の底部には2本のポーラスプラグ20が設けられる。本実施形態に係る取鍋精錬方法においては、図7に模式的に示したように、取鍋10の底面Eを取鍋10の上方から見たときに、取鍋10の底面Eにおける2本のポーラスプラグ20のうちの第1ポーラスプラグ20Aの中心Aが、電極外接円C上、又は、電極外接円Cの内側に位置することを前提とする。また、本実施形態に係る取鍋精錬方法においては、取鍋10の底面Eにおける2本のポーラスプラグ20のうちの第2ポーラスプラグ20Bの中心Bは、電極外接円Cの外側に位置することを前提とする。例えば、電極外接円Cの半径(D/2)に対する、鉛直方向から取鍋10の底面Eに投影された電極外接円の中心Oと中心Aとの距離OA(rA)の比をrA/(D/2)とする。このとき、rA/(D/2)が1以下である場合、第1ポーラスプラグの中心Aは、電極外接円上又は電極外接円の内側に位置していることを意味する。同様に、例えば、電極外接円Cの半径(D/2)に対する、中心Oと中心Bとの距離OB(rB)の比をrB/(D/2)とする。このとき、rB/(D/2)が1超である場合、第2ポーラスプラグ20Bの中心Bは、電極外接円Cの外側に位置していることを意味する。
本実施形態に係る取鍋精錬方法において、ポーラスプラグ20から吐出される、攪拌用ガスの一例としての不活性ガスの流量Pを、溶鋼1トンあたりの毎分のノルマルリットル[NL/min/t]を単位として表記する。この際、第1ポーラスプラグ20Aから吐出される不活性ガスの流量PA、及び第2ポーラスプラグ20Bから吐出される不活性ガスの流量PBは、0.3NL/min/t以上4.5NL/min/t以下である必要がある。また、第2ポーラスプラグ20Bから吐出される不活性ガスの流量PBに対する、第1ポーラスプラグ20Aから吐出される不活性ガスの流量PAの比である流量比PA/PBは、以下の式(102)又は式(103)を満たす必要がある。
1.67≦PA/PB・・・式(103)
本実施形態に係る取鍋精錬方法において、図1に模式的に示したスラグ層40の厚みdは、100mm以上であることが好ましい。ここで、スラグ層40の厚みdは、溶鋼30及びスラグ層40を取鍋10の内部に出鋼して静置した後、必要に応じてフラックスを添加した後、通電及び不活性ガスの吹き込み前におけるスラグ層40の厚みとする。
A:指数0.72未満
B:指数0.72以上0.94未満(評価がAのものよりN濃度は高いが実用可能)
C:指数0.94以上
10 取鍋
20、20A、20B ポーラスプラグ
30 溶鋼
40 スラグ層
50 電極
41、41A、41B、41C、41D 高温スラグ
42、42A、42B、42C、42D 低温スラグ
60 気泡
61、61A、61B、61C、61D、61E、61F 気泡上昇領域
C、C1、C2 電極外接円
Claims (2)
- 取鍋内の溶鋼の表面にスラグ層を形成し、電極を前記スラグ層に浸漬して通電し、前記取鍋の底部に配置されたガス吹込み用プラグから前記溶鋼にガスを吹き込む溶鋼の取鍋精錬方法において、
前記スラグ層に浸漬される前記電極の数量は、2本又は3本であり、
2本の前記ガス吹込み用プラグが前記取鍋の底部に配置され、
溶鋼表面における取鍋内径をDs[m]とし、前記溶鋼の表面を前記取鍋の上方から見たときに、前記溶鋼表面での前記2本もしくは3本の電極の位置、又は、前記2本もしくは3本の電極の前記溶鋼表面への投影位置に外接し、かつ、直径が最小となる円である電極外接円の直径をD[m]としたときに、前記電極外接円の直径Dに対する前記取鍋内径Dsの比DS/Dが下記式(1)を満足し、
前記取鍋の内側底面を前記取鍋の上方から見たときに、
2本の前記ガス吹込み用プラグのうちの第1ガス吹込み用プラグの中心は、前記電極外接円上又は前記電極外接円の内側に位置し、
2本の前記ガス吹込み用プラグのうちの第2ガス吹込み用プラグの中心は、前記電極外接円の外側に位置し、
前記取鍋の内側底面に投影された前記電極外接円の中心を点Oとし、前記第1ガス吹込み用プラグの前記取鍋の内側底面における中心を点Aとし、前記第2ガス吹込み用プラグの前記取鍋の内側底面における中心を点Bとしたときに、点O及び点Aを通る直線OAと、点O及び点Bを通る直線OBのなす角θは、90度以上180度以下であり、
前記取鍋の内側底面の半径をRとしたとき、前記第2ガス吹込み用プラグの中心と、前記取鍋の内側底面における内壁面との距離は、0.1R以上であり、
前記第1ガス吹込み用プラグから前記溶鋼に吹き込まれるガスの流量PAは、0.3NL/min/t以上4.5NL/min/t以下であり、
前記第2ガス吹込み用プラグから前記溶鋼に吹き込まれるガスの流量PBは、0.3NL/min/t以上4.5NL/min/t以下であり、
流量PBに対する流量PAの比PA/PBは、下記式(2)又は下記式(3)を満足する、溶鋼の取鍋精錬方法。
1.8≦Ds/D≦3.5 式(1)
PA/PB≦0.60 式(2)
1.67≦PA/PB 式(3) - 前記スラグ層の厚みは、100mm以上である、請求項1に記載の溶鋼の取鍋精錬方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018201640A JP7139879B2 (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | 溶鋼の取鍋精錬方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018201640A JP7139879B2 (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | 溶鋼の取鍋精錬方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020066788A true JP2020066788A (ja) | 2020-04-30 |
JP7139879B2 JP7139879B2 (ja) | 2022-09-21 |
Family
ID=70389691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018201640A Active JP7139879B2 (ja) | 2018-10-26 | 2018-10-26 | 溶鋼の取鍋精錬方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7139879B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114505458A (zh) * | 2020-11-15 | 2022-05-17 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种提高结晶器液面稳定性的塞棒控流系统控制方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5027103U (ja) * | 1973-07-13 | 1975-03-28 | ||
JPS50157215A (ja) * | 1974-06-11 | 1975-12-19 | ||
JPS53141139A (en) * | 1977-05-14 | 1978-12-08 | Nippon Steel Welding Prod Eng | Melting method in electric melting furnace and its device |
JPS63121611A (ja) * | 1986-11-08 | 1988-05-25 | Nippon Steel Corp | 電弧炉における溶融金属浴の撹拌方法及び装置 |
JP2013142181A (ja) * | 2012-01-11 | 2013-07-22 | Kobe Steel Ltd | 鍛造用鋼の製造方法 |
JP2015137369A (ja) * | 2014-01-20 | 2015-07-30 | 新日鐵住金株式会社 | 製鋼用アーク炉の底吹き攪拌方法および底吹き攪拌製鋼用アーク炉 |
JP2018003042A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | 新日鐵住金株式会社 | 溶鋼の脱硫方法 |
-
2018
- 2018-10-26 JP JP2018201640A patent/JP7139879B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5027103U (ja) * | 1973-07-13 | 1975-03-28 | ||
JPS50157215A (ja) * | 1974-06-11 | 1975-12-19 | ||
JPS53141139A (en) * | 1977-05-14 | 1978-12-08 | Nippon Steel Welding Prod Eng | Melting method in electric melting furnace and its device |
JPS63121611A (ja) * | 1986-11-08 | 1988-05-25 | Nippon Steel Corp | 電弧炉における溶融金属浴の撹拌方法及び装置 |
JP2013142181A (ja) * | 2012-01-11 | 2013-07-22 | Kobe Steel Ltd | 鍛造用鋼の製造方法 |
JP2015137369A (ja) * | 2014-01-20 | 2015-07-30 | 新日鐵住金株式会社 | 製鋼用アーク炉の底吹き攪拌方法および底吹き攪拌製鋼用アーク炉 |
JP2018003042A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | 新日鐵住金株式会社 | 溶鋼の脱硫方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114505458A (zh) * | 2020-11-15 | 2022-05-17 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种提高结晶器液面稳定性的塞棒控流系统控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7139879B2 (ja) | 2022-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5082417B2 (ja) | 極低硫低窒素高清浄度鋼の溶製方法 | |
JP3721872B2 (ja) | 溶鋼の精錬用取鍋 | |
JP2015042777A (ja) | 高窒素鋼の溶製方法 | |
JP2020066788A (ja) | 溶鋼の取鍋精錬方法 | |
JP7139878B2 (ja) | 溶鋼の取鍋精錬方法 | |
JP2018184645A (ja) | スラグの流出防止装置 | |
JP5014876B2 (ja) | 真空脱ガス工程における復硫現象を抑制する低硫鋼の二次精錬方法 | |
JP4722772B2 (ja) | 高清浄度鋼の製造方法 | |
JP7047605B2 (ja) | 溶鋼の取鍋精錬方法 | |
JP7139877B2 (ja) | 溶鋼の取鍋精錬方法 | |
JP7067280B2 (ja) | 溶鋼の取鍋精錬方法 | |
JP4360270B2 (ja) | 溶鋼の精錬方法 | |
JP7047606B2 (ja) | 溶鋼の取鍋精錬方法 | |
JP7067279B2 (ja) | 溶鋼の取鍋精錬方法 | |
JP7139876B2 (ja) | 溶鋼の取鍋精錬方法 | |
JP7323803B2 (ja) | 溶鋼の取鍋精錬方法 | |
CN113490755A (zh) | 含Ti超低碳钢的制造方法 | |
JP7323802B2 (ja) | 溶鋼の取鍋精錬方法 | |
JP6744600B1 (ja) | Ti含有極低炭素鋼の製造方法 | |
JP2011190532A (ja) | 混銑車における溶銑の脱りん処理方法 | |
JP2013159811A (ja) | 極低硫低窒素鋼の溶製方法 | |
JP3577988B2 (ja) | 低Al極低硫鋼の製造方法 | |
JP2017145486A (ja) | 高Si高Al極低炭素鋼の溶製方法 | |
JP3539740B2 (ja) | 環流式真空脱ガス槽での溶鋼脱硫方法および真空脱ガス槽 | |
JPH01195239A (ja) | 真空脱ガス槽内加熱方法およびその装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20190208 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20190419 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20190426 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210603 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220411 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220426 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220621 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220822 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7139879 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |