JP7067280B2 - 溶鋼の取鍋精錬方法 - Google Patents

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Description

本発明は、溶鋼の取鍋精錬方法に関するものである。
転炉や電気炉で一次精錬された溶鋼は、取鍋に収容される。さらに二次精錬として、取鍋内の溶鋼を対象に精錬が行われる。二次精錬後の溶鋼は、主に連続鋳造によって鋳造し、さらに熱間圧延などを経て目的の製品が製造される。二次精錬は、製品の目標品質に応じて、溶鋼の成分調整、非金属介在物の浮上分離、溶鋼の均一混合、溶鋼の加熱昇温、溶鋼中有害不純物の低減などを目的として行われる。鋼を高清浄化するため、二次精錬として溶鋼の低酸素化が行われる。
二次精錬の方法の一つとして、取鍋内の溶鋼表面にCaOを含むフラックス層を形成し、フラックス層に通電電極を浸漬させて通電しながら、溶鋼中にガスを吹き込んで溶鋼を攪拌する二次精錬方法が知られている。フラックス層を精錬剤として溶鋼の低酸素化(高清浄化)が可能であり、また通電加熱によって溶鋼を昇温することができる。以下この方法を、通電加熱を伴う溶鋼の取鍋精錬方法と呼ぶ。
通電加熱を伴う溶鋼の取鍋精錬に関し、特許文献1には、通電加熱型精錬用取鍋が開示されている。取鍋の中心付近に黒鉛製の3本の電極が配置され、取鍋の底部にはガス吹き込みのために複数のポーラスプラグが配置されている。電極の下方先端は、取鍋内の溶鋼上に浮遊するフラックス層内に浸漬され、給電装置により通電され、フラックス及び溶鋼を加熱する。ポーラスプラグから溶鋼中に不活性ガスを送り込み、溶鋼を攪拌する。
通電加熱を伴う溶鋼の取鍋精錬において、フラックス層を形成するため、CaOを含む媒溶剤を添加する。媒溶剤のCaOをスラグに溶融させ、スラグ中のAl23やSiO2の濃度を低下させると、溶鋼中に溶解しているOと親和力の強い脱酸元素であるAlやSiの脱酸反応が活性化する。これにより、溶鋼の脱酸処理等が進行する。しかし、CaOは高融点のためスラグとの反応によるスラグ中への溶融させる必要があり、単純に攪拌を強化しても、溶融に長時間を要し、脱酸時間も長時間となる課題がある。
特許文献2には、通電加熱を伴う溶鋼の取鍋精錬方法において、微粉砕した造滓剤をランスを通じて溶鋼表面に不活性ガスで吹きつける方法が開示されている。これにより、造滓剤の滓化が著しく速く、精錬時間を短縮することができるとしている。
特許文献3には、通電加熱を伴う溶鋼の取鍋精錬方法において、浸漬ランスを介して、アークの発生が乱れない程度の量の不活性ガスで、精錬剤を溶鋼中に吹き込む方法が開示されている。これにより、従来より迅速に、かつ安定して硫黄分を極低硫領域まで低減可能であるとしている。
特開2001-040411号公報 特開昭62-205216号公報 特開2000-234119号公報
通電加熱を伴う溶鋼の取鍋精錬によって溶鋼を低酸素化して高清浄度鋼を製造するに際し、特許文献1に記載の方法を用いて低酸素化処理を行うと、目標とする溶鋼の低酸素化を実現するために長時間を要し、所定の時間内には目標とする低酸素化を実現できないという問題を有していた。特許文献2、3記載の方法では、媒溶剤を相応に短時間で溶融することが可能であるが、更なる溶融時間の短縮が必要である。また、媒溶剤の溶融促進や反応性向上に、ランスを用いた媒溶剤の吹付けやインジェクションが不可欠であり、媒溶剤の破砕による微粉化やランス耐火物補修などが必要となり、コストが増加する課題もある。
本発明は、取鍋内の溶鋼を、通電加熱を伴う溶鋼の取鍋精錬によって低酸素化して高清浄度鋼を製造するに際し、添加したフラックスの溶融を促進し、低酸素化反応速度を高めることが可能な、新規かつ改良された溶鋼の取鍋精錬方法を提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
[1]取鍋内に該取鍋の前工程のスラグとともに収容された溶鋼に対して、副原料投入口からCaOを含む媒溶剤を添加して取鍋内溶鋼表面にフラックス層を形成し、取鍋中央部に2本又は3本の電極を前記フラックス層に浸漬させて通電する溶鋼の取鍋精錬方法において、
前記取鍋の底部にガス吹き込み用プラグを2カ所に配置し、それぞれガス吹き込み用Aプラグ、ガス吹き込み用Bプラグとし、ガス吹き込み用プラグそれぞれから吹き込まれるガスの流量をそれぞれ、QA、QB(いずれも単位はNL/min/t)とし、
平面視において、前記2本又は3本の電極すべての外周に外接する円であって最小半径rを持つ円を「電極の外接円」とし、電極の外接円の中心位置をCEとし、
取鍋底面の半径をR、取鍋底面の中心位置をCOとし、
ガス吹き込み用Aプラグの中心位置をCA、ガス吹き込み用Bプラグの中心位置をCB、副原料投入口の中心位置をCGとし、
OとCA間の距離をLOA、COとCB間の距離をLOB、CGとCE間の距離をLGE、CG-CO-CBがなす角度(∠GOB)をθ、CA-CO-CBがなす角度(∠AOB)をφとし、
ガス吹き込み用Aプラグとガス吹き込み用Bプラグ、副原料投入口が下記(1)~(5)式を満足する位置に配置され、
A、QBが以下に示す(6)~(8)式を満たすことを特徴とする、溶鋼の取鍋精錬方法。
0.9R≧LOB>r (1)
90°≧θ (2)
GE>r (3)
180°≧φ≧120° (4)
r≧LOA (ただし、L OA が0である場合を除く) (5)
1.0≦QB≦4.5 (6)
1.0≦QA≦4.5 (7)
0.67≦QB/QA≦1.5 (8)
[2]前記媒溶剤を前記副原料投入口から添加する時期が、通電前ならびに通電中であることを特徴とする、[1]に記載の溶鋼の取鍋精錬方法。
[3]前記媒溶剤を前記副原料投入口から添加する時期が、通電前であることを特徴とする、[1]に記載の溶鋼の取鍋精錬方法。
本発明に従えば、副原料投入口から投入された媒溶剤中のCaOは、底吹き攪拌による溶鋼流動によって取鍋壁面に搬送されて滞留し、さらに通電加熱された高温のスラグも取鍋壁面に搬送され、高温であるスラグがCaO分を加熱し、媒溶剤の溶融を促進するため、フラックス層中のAl23やSiO2の濃度が低減し、溶鋼中の脱酸元素であるAlやSiと鋼中O(酸素)との反応を活発化させ、低酸素化反応速度を高めることができる。
本発明の取鍋精錬方法を示す図であり、(A)は平面図、(B)はB-B矢視断面図である。 本発明の取鍋精錬について説明する平面図であり、(A)は媒溶剤投入前、(B)は媒溶剤投入直後、(C)はガス吹き込み開始後を示す図である。 取鍋精錬におけるガス吹き込み用プラグ、副原料投入口の位置が好適範囲から外れる状況示す平面図であり、(A)(B)はBプラグ配置位置、(C)は副原料投入口位置、(D)はAプラグ配置位置が、それぞれ好適範囲から外れる状況を示す。 取鍋精錬におけるガス吹き込み用プラグ、ガス吹き込み量が好適範囲から外れる状況示す平面図であり、(A)(B)はAプラグ配置位置、(C)(D)はガス吹き込み量が、それぞれ好適範囲から外れる状況を示す。
図1~図4に基づいて本発明の説明を行う。
本発明の溶鋼の取鍋精錬方法において、取鍋1内における溶鋼5の表面にCaOを含むフラックス層6を形成し、取鍋中央部に2本又は3本の電極3をフラックス層6に浸漬させて通電することにより、溶鋼の高清浄化処理を行う。通電加熱については、通常行われている方法を用いることができる。即ち、取鍋上部に配置した電極3の下方先端をフラックス層6内に浸漬し、電極3に通電することにより、フラックス及び溶鋼を加熱する。図1に示すように、取鍋1の平面視において、2本又は3本の電極3すべての外周に外接する円を、「電極の外接円4」と呼ぶ。電極3が3本の場合(図1参照)は、電極の外接円4が一つに定まる。電極3が2本の場合は、半径が最小となるものを電極の外接円4とする。そのため、電極の外接円4の半径rを「電極の外接円の最小半径」と表現している。
上記のように、電極3を取鍋中央部に配置するのは、これにより取鍋内の溶鋼をまんべんなく加熱できるからである。ここで「取鍋中央部」とは、2本または3本の電極の外接円の中心(CE)が、取鍋底部(半径R)の中央(CO)から0.1×R以下の範囲にあることを意味している。通常は、電極の外接円の中心位置と取鍋底面の中心位置とを一致させる。
また本発明では、図1に示すように、取鍋1の底部にガス吹き込み用プラグ2を2カ所に配置し、当該ガス吹き込み用プラグ2それぞれから不活性ガスを溶鋼中に吹き込むことにより、取鍋内溶鋼の攪拌を行う。
転炉などの一次精錬装置で精錬を完了した溶鋼は、取鍋に出鋼される。出鋼時には、溶鋼と共に、転炉スラグの一部も取鍋に流出し、出鋼完了後の取鍋内溶鋼表面に転炉スラグ層が形成される。転炉スラグは、CaO、SiO2、Al23、FeO、MgOなどで構成されている。出鋼時にはFe-SiやAlなどの脱酸剤を添加し、溶鋼中のフリー酸素を脱酸する。脱酸により生じたSiO2、Al23は、浮上して溶鋼表面のスラグ層に吸収される。
取鍋精錬においては、取鍋内の溶鋼表面にCaOを含む媒溶剤を添加し、電極による通電加熱で媒溶剤を溶融してフラックス層を形成するとともに、取鍋底部からのガス吹き込みで溶鋼とフラックス層とが攪拌される。フラックス層中におけるFeOなどの酸化性の強い成分は、溶鋼中に含まれる脱酸剤(Alなど)によって還元される。さらに、CaOを主成分とする媒溶剤を添加することにより、フラックス中のSiO2、Al23、FeO、MgOなどなどの含有量は、転炉スラグの濃度に比較して低減する。フラックス成分が非酸化性となった上で、フラックス中のAl23やSiO2の濃度が低下した結果として、溶鋼中に残存溶解しているO(フリー酸素)とAlやSiとが結合してフラックス中にAl23やSiO2として移行する反応が活性化される。これにより、溶鋼の高清浄度化が進行する。この反応は、溶融したフラックス層と溶鋼との界面で進行する。取鍋内溶鋼全体の高清浄化を速やかに進行するためには、副原料投入口から投入した媒溶剤を迅速かつ十分に溶融することが重要である。
本発明は、図1、図2に示すように、取鍋1の底部にガス吹き込み用プラグ2を2カ所に配置し、それぞれガス吹き込み用Aプラグ2A、ガス吹き込み用Bプラグ2Bとする。取鍋底部のガス吹き込み用Bプラグ2Bからガスを吹き込むと、吹き込まれた気泡7の上昇によって溶鋼の上昇流8も形成される(図1(B)参照)。溶鋼の上昇流8が溶鋼表面に到達すると、溶鋼表面から放射状に向かう表面流を形成する。平面視において、ガス吹き込み用Bプラグ2Bの中心位置CBを中心とした放射状の流れを形成する。
本発明では、図2(A)(B)に示すように、Bプラグ2Bからのガス吹き込みによって形成される溶鋼流に向けて、副原料投入口10から媒溶剤を投入する。図2(B)には、投入直後の媒溶剤20の位置が示されている。投入した媒溶剤は、Bプラグ2Bにより形成された溶鋼流に乗って移動し、図2(C)の媒溶剤エリア21に示すように、取鍋壁面に搬送されて滞留する。
副材投入口から投入した媒溶剤は、CaOを主体としており、CaOは高融点であるため、媒溶剤を高温に加熱することではじめて溶融する。一方、加熱用の電極3は取鍋の中央部に配置されているので、媒溶剤エリア21が滞留する取鍋壁面付近のフラックス層は、このままでは温度が上昇せず、CaOを主体とする媒溶剤を十分に溶融させることができない。
取鍋中央部の電極付近に存在するフラックス層は、電極による通電加熱で高温に加熱されている。本発明では、高温に加熱された電極付近のフラックス層を、取鍋壁面付近に滞留する媒溶剤エリアに向けて移動させ、CaOを含む媒溶剤に、通電加熱によって高温となったフラックス(取鍋の前工程のスラグを含む)を搬送し続けることで、CaOの加熱とスラグへの溶融を促進させることを特徴とする。そのために必要な媒溶剤の添加位置(副原料投入口位置)の条件を、2つのガス吹き込み用プラグの配置位置との関係で、規定することとした。そして、ガス吹き込み用Bプラグの配置位置を基準として、ガス吹き込み用Aプラグ、及び副原料投入位置の配置位置を定める。
ここで、図1に示すように、取鍋底面の中心位置をCO、ガス吹き込み用Aプラグの中心位置をCA、ガス吹き込み用Bプラグの中心位置をCB、副原料投入口の中心位置をCGとする。また、電極の外接円の最小半径をr、電極の外接円の中心位置をCEとし、取鍋底面の半径をRとする。また、COとCA間の距離をLOA、COとCB間の距離をLOBとする。さらに、CGとCE間の距離をLGEとする。CG-CO-CBがなす角度(∠GOB)をθ、CA-CO-CBがなす角度(∠AOB)をφとする。ここで、CA-CO-CBがなす角度としては、180°以下の小さい角度と、その反対側に180°以上の大きい角度(両方の角度を合計すると360°となる。)が認識される。ここでは、θ、φともに、180°以下の小さい角度を意味する。
《ガス吹き込み用Bプラグの配置位置》
ガス吹き込み用Bプラグは、取鍋底面の中心位置から、電極の外接円の半径rよりも遠ざけた位置に配置する(LOB>r)。電極の外接円の中心位置(CE)は取鍋底面の中心位置(CO)の近傍又は同じ位置にあるので、ガス吹き込み用Bプラグは電極の外接円の外側に配置されることとなる。電極の外接円の内側に配置する(LOB≦r)と、高温スラグが供給できない場所に媒溶剤エリアを形成することとなり、媒溶剤の加熱、溶融が進みにくくなる(図3(A)参照)。一方、Bプラグから吹き込んだガスが気泡となって溶鋼内を上昇する際、取鍋壁面に近すぎる場合、取鍋壁に接触してしまい、気泡上昇位置が不安定となり、生成する溶鋼流が不安定になる(図3(B)参照)。そのため、0.9R≧LOBも満足する位置にBプラグを配置させる必要がある。即ち、下記(1)式
0.9R≧LOB>r (1)
を満たすものとする。
《副原料投入口の配置位置》
本発明では、副原料投入口の配置位置とガス吹き込み用Bプラグ2Bの配置位置との関係について、CG-CO-CBがなす角度θ(∠GOB)を用いて、下記
90°≧θ (2)
の範囲内とする。換言すると、媒溶剤の添加位置(副原料投入口の中心位置CG)は、取鍋の底面を半割にしたとき、2個のガス吹き込み用プラグのうちの片側(ガス吹き込み用Bプラグ2B)が取り付けられている側に設ける(図1(A)参照)。これにより、ガス吹き込み用Bプラグ2Bによって形成される取鍋壁面へと向かう溶鋼流に乗って、添加した媒溶剤は取鍋壁面の媒溶剤エリア21に搬送される(図2(B)(C)参照)。(2)式を外れた場合、図3(C)に示すように、媒溶剤エリア21の位置が目標位置から外れてしまう。
また、媒溶剤の投入位置(副原料投入口の中心位置CG)を電極近傍に設定する場合、通電設備と副原料投入設備の設置位置が干渉するので好ましくない。そこで、副原料投入口の中心位置CGは、電極の外接円4(最小半径r)よりも外側の範囲とすることが好ましい。即ち、
GE>r (3)
とする。副原料投入口10の位置は、取鍋に媒溶剤を入れることが可能であれば良いので特に上限値は設けないが、実質的には取鍋内壁よりも内側である。
《ガス吹き込み用Aプラグの配置位置》
ガス吹き込み用Aプラグ2Aの配置位置は、ガス吹き込み用Bプラグ2Bの配置位置との関係において、CB-CO-CAがなす角度φ(∠BOA)が、下記
180°≧φ≧120° (4)
を満たすように配置する。φが90°よりも大きいことから、ガス吹き込み用Aプラグ2Aを、取鍋を半割りした時にガス吹き込み用Bプラグ2Bと反対側に配置させることとなる。これにより、ガス吹き込み用Bプラグ2Bによって形成される電極へと向かう溶鋼流と対向する溶鋼流を形成し、電極近傍で双方の溶鋼流が衝突することとなる。当該衝突後、溶鋼流は取鍋内溶鋼の下方に向かう流れの他に、衝突前の溶鋼流の進行方向と概ね直角方向に向かう流れも発生する(供給流)。当該直角方向の流れは、図2(C)に示すように、電極で加熱された高温スラグ22を、2つのガス吹き込み用プラグ(2A、2B)を結ぶ線に直角の方向に搬送することとなる。その結果、上記した高温スラグ22の供給流によって、取鍋壁面付近の媒溶剤エリア21に高温スラグ22を供給することが可能となる。媒溶剤と高温スラグの接触位置24において、媒溶剤が高温スラグ22によって加熱され、高融点の含CaO媒溶剤を溶融させることができる。φ<120°の場合、ガス吹き込み用Bプラグ2Bによって形成した溶鋼流とガス吹き込み用Aプラグ2Aによって形成した溶鋼流の衝突位置が、電極近傍から離れた場所となり(図3(D)、図4(A)参照)、媒溶剤エリア21への高温スラグ22供給流を生成することは可能であるが、当該供給流で搬送する高温スラグ22の量が減ってしまう場合がある。また、角度φの定義から、φは180°以下である。即ち、上記(4)式のように規定した。
ガス吹き込み用Aプラグ2Aは、下記(5)式
r≧LOA (5)
のように、電極外接円4の内側に配置する。これにより、ガス吹き込み用Bプラグ2Bによる溶鋼流に対向する溶鋼流を形成し、電極近傍で双方の溶鋼流が衝突して、媒溶剤エリア21に高温スラグ22を供給することが可能となる(図2(C))。以上のように、r≧LOAとすることで供給流が安定し媒溶剤エリアに安定して高温スラグを搬送できる。逆に、LOAがrを超えると、図4(B)に示すように、高温スラグ22の供給流の向きが不安定になる場合があり、安定して媒溶剤エリア21に高温スラグ22を搬送できない場合があることを本発明者らは知見した。
《ガス吹き込み用プラグからのガス吹き込み量》
ガス吹き込み用Bプラグ2Bからのガス吹き込みで形成される取鍋表面の溶鋼流で、媒溶剤ならびに高温スラグ22が搬送される。これら搬送を的確に搬送するためには、ガス吹き込み用Bプラグ2Bからのガス吹き込み量QB(NL/min/t)は、下記(6)式
1.0≦QB≦4.5 (6)
を満足させる流量とする必要がある。流量が低すぎる(1.0>QB)と、溶鋼流動が弱く媒溶剤ならびに高温スラグ22を搬送できない。逆に流量が高すぎる(QB>4.5)と、気泡によってフラックス層から露出する溶鋼面が過度に大きくなり、大気中の酸素の吸収量が大きくなるため、溶鋼中の酸素濃度が低下しにくくなる。
ガス吹き込み用Aプラグ2Aを通じて吹き込むガスによっても電極下部の高温スラグ22を搬送するため、ガス吹き込み用Aプラグ2Aのガス吹き込み量QA(NL/min/t)は(7)式
1.0≦QA≦4.5 (7)
を満足する範囲の流量とする。流量が低すぎる(1.0>QA)と、溶鋼流動が弱くスラグを搬送できない。流量が高すぎる(QA>4.5)と、ガス吹き込み用Bプラグ2Bの場合と同様に、気泡によってスラグから露出する溶鋼面が過度に大きくなり、大気中の酸素の吸収量が大きくなるため、酸素濃度が低下しにくくなる。
2つのガス吹き込み用プラグ(2B、2A)によって形成される取鍋表面の溶鋼流が、電極下部近傍で対向することで、取鍋壁面付近に滞留した媒溶剤に高温スラグ22を供給する供給流を形成するためには、(8)式
0.67≦QB/QA≦1.5 (8)
に示すように、2つのガス吹き込み用プラグ(2B、2A)の流量比(QB/QA)を1程度にする必要がある。流量比が1.5より大きくなると、高温スラグの生成と供給流による搬送は可能であるが、高温スラグ22の搬送先が媒溶剤エリア21とは異なる位置となるため、媒溶剤の溶融が進みにくくなる。そこで、流量比(QB/QA)の上限を、1.5以下、あるいは1.5未満とする。一方、流量比が0.67より小さくなると、上記同様に媒溶剤の溶融が進みにくくなる。
《媒溶剤の好適な添加時期》
取鍋溶鋼に投入した媒溶剤を迅速に溶融させ、溶融フラックスと溶鋼との低酸素化反応を促進するためには、できるだけ通電開始直後に媒溶剤添加が完了していると好ましい。媒溶剤添加後の通電時間を確保できるからである。そのため、通電前と通電中にCaOを添加することとすると好ましい。
より一層迅速に媒溶剤を溶融して溶融フラックスを形成するためには、通電前に媒溶剤の添加が完了していることが有効である。
以下、本発明の取鍋精錬による溶鋼の脱酸方法の有効性について検証した結果を示す。
80~90トンの溶鋼を収容する取鍋において、通電加熱を伴う溶鋼の取鍋精錬を行った。取鍋1内における溶鋼5の表面にCaOを含むフラックス層6を形成し、取鍋中央部に3本の電極3をフラックス層6に浸漬させて通電することにより、溶鋼の高清浄化処理を行う。電極の外接円4の中心位置(CE)と取鍋底面の中心位置(CO)が一致している。取鍋内の溶鋼浴深は約2.0m、副原料投入口の開口部の円相当直径Dは0.30m、電極の外接円4の最小半径rは0.6mである。取鍋底部には、ガス吹き込み用プラグ2として、ガス吹き込み用Aプラグ2A、ガス吹き込み用Bプラグ2Bを配置し、Aプラグ2Aからガス吹き込み量QA、Bプラグ2Bからガス吹き込み量QBでアルゴンガスを吹き込む。COとCB間の距離LOBと外接円半径rとの比(LOB/r)、LOB(Rとの関係)、CA-CO-CBがなす角度φ(∠AOB)、COとCA間の距離LOAと外接円半径rとの比(LOA/r)を表1に示す。また、ガス吹き込み量QA、QBを表1に示す。
媒溶剤は、容器蓋13に設けられた副原料投入口10から添加する。CG-CO-CBがなす角度θ(∠GOB)、CGとCE間の距離LGE(電極外接円の半径rまたは取鍋底部半径Rとの関係)を表1に示す。
転炉で脱炭処理を行った80~90tの溶鋼を取鍋1内に出鋼した。この時、CaO、SiO2、Al23、FeOなどからなる転炉スラグが約1t流出した。出鋼中に脱酸元素であるAlを添加した。その後、取鍋1ごと通電加熱処理を行う処理位置に移送した。通電加熱開始時における溶鋼中のAl濃度は0.01~0.10%、O濃度(全酸素濃度)は0.0045~0.0050%である。処理位置への移送後、容器蓋13を取り付け、通電用の電極3(3本)を溶鋼表面上の転炉流出スラグ層中に下降した。
その後、取鍋底部の2本のガス吹き込み用プラグ2からガスを導入して攪拌しながら、通電による加熱処理を開始した。媒溶剤は、容器蓋13に設けられた副原料投入口10から添加した。媒溶剤の添加時期は、取鍋が処理位置到着の後、通電開始までの通電前および/または通電中である。通電中とは、通電開始から終了までの期間のうち前半である。さらに比較として通電を行わなかった場合や、媒溶剤を添加しなかった場合も行った。
媒溶剤の添加量は溶鋼1tあたり5kg(5kg/t)、媒溶剤の組成はCaO純分が90%であり、残りは不可避的に混入する不純物である。媒溶剤の粒度は、粒径5mm~50mmの比率が95質量%以上となる粒度とした。また、通電前と通電中に分けて添加した条件では、添加量はそれぞれ通電前:4kg/tと通電中:1kg/tである。
通電時間およびガス吹き込み用プラグを通じたガス攪拌時間は15分間である。
通電前後で溶鋼のサンプル採取を行い、通電攪拌後の溶鋼中O濃度(全酸素濃度)を評価した。かかる評価は、比較例20の通電後の溶鋼の全酸素濃度(質量%)を1.0とし、その他の条件を指数化した。指数が、
0.96以上の場合は×、
0.84以上0.96未満の場合は△、
0.72以上0.84未満の場合は○、
0.72未満の場合は◎、と評価した。
Figure 0007067280000001
得られた結果を表1に示す。なお、表中の下線を引いたパラメータが本発明の範囲から外れていることを示す。
表1に示すように、試験条件が本発明の範囲内である本発明例No.1~14のうち、本発明例No.1~12のO濃度評価は△であった。特に、請求項2で規定したように、媒溶剤の添加時期が通電前と通電中である試験No.13のO濃度評価は○であり、本発明例No.1~12よりもO濃度は低くなった。さらに、請求項3で規定したように、媒溶剤の添加時期が通電前である試験No.14のO濃度評価は◎であり、試験No.1~13よりもO濃度は低くなった。なお、本発明例No.12は、副原料投入口10の位置はθ=0°、取鍋中心からの距離0.95R(ガス吹き込み用Bプラグ2Bよりも取鍋内壁側に副原料投入口10を配置)とする条件であるが、ガス吹き込み用Bプラグ2Bから発生した溶鋼流によって媒溶剤が取鍋内壁に沿って流れ、媒溶剤エリア21付近で媒溶剤の搬送速度が減衰したため、供給流によって供給された高温スラグ22によって好適に媒溶剤を溶融できる結果であった。
一方、試験条件が本発明の範囲から外れた試験No.15~27のO濃度評価は×であった。以下はそれぞれの条件におけるO濃度が高かった理由である。
比較例No.15は媒溶剤を添加しなかったためスラグ中のAl23濃度が薄まらなかった。
比較例No.16はガス吹き込み用Bプラグ2Bを取鍋壁面近傍に配置したため、気泡の流れが不安定となり、媒溶剤の搬送に乱れが生じた。比較例No.17は、電極外接円内にガス吹き込み用Bプラグ2Bを配置したため、高温スラグが供給できない場所に媒溶剤エリアを形成することとなり、媒溶剤の加熱、溶融が進みにくくなった(図3(B)参照)。
比較例No.18は、θ(∠GOB)が大きく、媒溶剤エリア21がガス吹き込み用Aプラグ2Aの取り付けられている側の半割の取鍋壁面に偏り、通電加熱された高温スラグの供給位置と異なってしまうため、高温スラグ22による媒溶剤の加熱、溶融が進みにくくなった(図3(C)参照)。
比較例No.19はφ(∠BOA)が90°であって120°より小さく、ガス吹き込み用Bプラグ2Bによって形成した溶鋼流とガス吹き込み用Aプラグ2Aによって形成した溶鋼流の衝突位置が、電極近傍から離れた場所となり、供給流を生成することは可能であるが、当該溶鋼流で搬送する高温スラグの量が減ってしまった(図3(D)、図4(A)参照)。
比較例No.20はガス吹き込み用Aプラグ2Aを電極外接円4の外側に配置したため、供給流の向きが不安定になる場合があり、安定して媒溶剤エリアに高温スラグを搬送できなかった(図4(B)参照)。
比較例No.21はガス吹き込み用Bプラグ2Bの流量QBが小さすぎたため、媒溶剤ならびにスラグを搬送する溶鋼流が形成できなかった(図4(C)参照)。比較例No.22はガス吹き込み用Bプラグ2Bの流量QBが多すぎたため、気泡によってスラグから露出する溶鋼面が過度に大きくなり、大気中の酸素の吸収量が大きくなるため、酸素濃度が低下しにくくなった(図4(D)参照)。
比較例No.23はガス吹き込み用Aプラグ2Aのガス吹き込み量QAが小さすぎたため、スラグを搬送する溶鋼流が形成できなかった。比較例No.24はガス吹き込み用Aプラグ2Aのガス吹き込み量QAが多すぎたため、気泡によってスラグから露出する溶鋼面が過度に大きくなり、大気中の酸素の吸収量が大きくなるため、酸素濃度が低下しにくくなった。
比較例No.25はガス吹き込み用Bプラグ2Bの流量がガス吹き込み用Aプラグ2Aのガス吹き込み量QAより過度に大きく、高温スラグがガス吹き込み用Aプラグ2Aの取り付けられている側の取鍋壁面に多く搬送されてしまった(図4(D)参照)。比較例No.26はガス吹き込み用Bプラグ2Bの流量がガス吹き込み用Aプラグ2Aの流量より過度に小さく、高温スラグがガス吹き込み用Bプラグ2Bの取り付けられている側の取鍋壁面に多く搬送されてしまった(図4(C)参照)。
比較例No.27は通電しない場合である。溶鋼流は適正に生成しているが、媒溶剤の溶融が進んでおらず、取鍋内の溶鋼面上での搬送が不十分であったものと推定される。
1 取鍋
2 ガス吹き込み用プラグ(プラグ)
2A ガス吹き込み用Aプラグ
2B ガス吹き込み用Bプラグ
3 電極
4 電極の外接円
5 溶鋼
6 フラックス層
7 気泡
8 上昇流
10 副原料投入口
11 溶鋼表面
12 取鍋壁面
13 容器蓋
20 投入直後の媒溶剤
21 媒溶剤エリア
22 高温スラグ
23 気泡上昇領域
24 媒溶剤と高温スラグの接触位置
r 電極の外接円の最小半径
R 取鍋底面の半径
E 電極の外接円の中心位置
O 取鍋底面の中心位置
A ガス吹き込み用Aプラグの中心位置
B ガス吹き込み用Bプラグの中心位置
G 副原料投入口の中心位置
θ CB-CO-CGがなす角度(∠BOG)
φ CB-CO-CAがなす角度(∠BOA)
OAOとCA間の距離
OBOとCB間の距離
BGBとCG間の距離
GEGとCE間の距離

Claims (3)

  1. 取鍋内に該取鍋の前工程のスラグとともに収容された溶鋼に対して、副原料投入口からCaOを含む媒溶剤を添加して取鍋内溶鋼表面にフラックス層を形成し、取鍋中央部に2本又は3本の電極を前記フラックス層に浸漬させて通電する溶鋼の取鍋精錬方法において、
    前記取鍋の底部にガス吹き込み用プラグを2カ所に配置し、それぞれガス吹き込み用Aプラグ、ガス吹き込み用Bプラグとし、ガス吹き込み用プラグそれぞれから吹き込まれるガスの流量をそれぞれ、QA、QB(いずれも単位はNL/min/t)とし、
    平面視において、前記2本又は3本の電極すべての外周に外接する円であって最小半径rを持つ円を「電極の外接円」とし、電極の外接円の中心位置をCEとし、
    取鍋底面の半径をR、取鍋底面の中心位置をCOとし、
    ガス吹き込み用Aプラグの中心位置をCA、ガス吹き込み用Bプラグの中心位置をCB、副原料投入口の中心位置をCGとし、
    OとCA間の距離をLOA、COとCB間の距離をLOB、CGとCE間の距離をLGE、CG-CO-CBがなす角度(∠GOB)をθ、CA-CO-CBがなす角度(∠AOB)をφとし、
    ガス吹き込み用Aプラグとガス吹き込み用Bプラグ、副原料投入口が下記(1)~(5)式を満足する位置に配置され、
    A、QBが以下に示す(6)~(8)式を満たすことを特徴とする、溶鋼の取鍋精錬方法。
    0.9R≧LOB>r (1)
    90°≧θ (2)
    GE>r (3)
    180°≧φ≧120° (4)
    r≧LOA (ただし、L OA が0である場合を除く) (5)
    1.0≦QB≦4.5 (6)
    1.0≦QA≦4.5 (7)
    0.67≦QB/QA≦1.5 (8)
  2. 前記媒溶剤を前記副原料投入口から添加する時期が、通電前ならびに通電中であることを特徴とする、請求項1に記載の溶鋼の取鍋精錬方法。
  3. 前記媒溶剤を前記副原料投入口から添加する時期が、通電前であることを特徴とする、請求項1に記載の溶鋼の取鍋精錬方法。
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