JP2020059900A - 耐食性に優れた省資源型二相ステンレス鋼 - Google Patents

耐食性に優れた省資源型二相ステンレス鋼 Download PDF

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Abstract

【課題】塩化物を含有する50〜150℃の温度域において、母材および溶接部が優れた耐食性を示し、熱間加工性の良好な、経済性にかかわる改善を図った二相ステンレス鋼を得る。【解決手段】質量%で、C:0.03%以下、Si:1.0〜3.0%、Mn:2.0〜6.0%、P:0.05%以下、S:0.0001〜0.003%、Cr:20.0〜23.0%、Ni:2.0〜6.0%、N:0.08〜0.20%、Al:0.003〜0.05%、酸素:0.001〜0.006%、さらにCa:0.0003〜0.0040%、を含有し、円相当径5μm以上の大きさの酸化物中のCaとAlの質量比率(Ca/Al)が(0.7−0.15×Si%)〜3.5(Si%は鋼中のSi含有量(質量%))の範囲内の値を有する、耐食性と熱間加工性に優れた二相ステンレス鋼。【選択図】図1

Description

本発明は、塩化物を含有する常温から150℃程度の温度で、かつ湿潤環境となる化学工業などの用途の構造物に使用される二相ステンレス鋼にかかわるものであり、既存のオーステナイト系ステンレス鋼であるSUS304、SUS316Lを代替し、二相ステンレス鋼の高強度を生かした薄肉設計による鋼材重量低減を通じた省資源や、優れた耐食性を生かしたメンテナンス費用削減等の維持管理コストの低減に寄与するものである。
汎用の二相ステンレス鋼はCr、Mo、Ni、Nを多量に含有するため、金属間化合物、窒化物が析出しやすいため1000℃以上の温度で固溶化熱処理を行い、析出物を固溶させ、製造されている。ところが、最近Ni、Mo等を節減し、Mnを含有させた合金元素節減型二相ステンレス鋼が開発され、金属間化合物の析出感受性が大きく低下した実用鋼が使用されるに至っている。
これらの合金元素節減型二相ステンレス鋼の材質に対して、主に影響する析出物はクロム窒化物である。クロム窒化物はCrとNが結合した析出物であり、二相ステンレス鋼においては立方晶のCrNまたは六方晶のCr2Nがフェライト粒内もしくはフェライト粒界に析出することが多い。これらのクロム窒化物が生成すると、衝撃特性を低下させるとともに、析出にともなって生成するクロム欠乏層により耐食性が低下する。
本発明者らはクロム窒化物析出と化学組成との関係を明らかにし、成分組成を制御してクロム窒化物の析出を抑制するという考え方にもとづいた材質設計により、耐食性や衝撃特性が良好な合金元素節減型二相ステンレス鋼種を発明し、開示している(特許文献1)。特にMn含有量を増加することで窒化物の析出を抑制する考えが、新しい合金元素節減型二相ステンレス鋼の成分設計に反映されている。また、本発明者らはNとの親和力のある微量のVやNbを選択的に含有させることで溶接部におけるクロム窒化物の析出速度を抑制し、溶接熱影響部の耐食性を改善する考えにもとづいた微量合金設計についても特許文献1にて開示している。このような合金元素節減型二相ステンレス鋼は、高い強度を生かした薄肉設計によりコスト低下が見込める上、耐食性などの特性面でも優れていることから、既に各分野において使用されつつある。
合金元素節減型二相ステンレス鋼としては、SUS821L1、323Lの2鋼種がJISに規格化され、オーステナイトステンレス鋼のSUS304、316Lといった汎用ステンレス鋼を代替した適用例が拡大しつつある。これらの鋼種は常温付近の塩化物イオン濃度が比較的低い環境に適しており、温度が高い湿潤環境への適用には限界がある。特に50℃を越える温度でステンレス鋼を使用する場合、実用的な省資源型二相ステンレス鋼種を普及させるためには、耐孔食性、耐すきま腐食性、耐応力腐食割れ性に対する抵抗性を十分確保し、さらなる経済性の改善を狙った鋼種開発が必要と考えられた。
Siはステンレス鋼の強度を上昇する元素であり、特許文献3〜7等にSiを活用した二相ステンレス鋼が開示されている。特許文献3において、Si成分にはステンレス鋼の強度を向上させるとともにヤング率を改善する作用があることから、Si含有量を1%超とし、ヤング率ならびに耐食性に優れた、あるいはヤング率ならびに熱間加工性に優れたSi含有二相ステンレス鋼が開示されている。この発明鋼はNi−bal値を−6以下に規定することを主な手段として所望の熱間加工性を確保した鋼であること、用途として車両用とされているように常温での使用を目的としたものである。
特許文献8には、クラッド鋼用の合わせ材として用いられる二相ステンレス鋼が開示されている。クラッド合わせ材表層部に存在する最大径が5μm以上の大きさの酸化物系介在物中のCaとAlの重量比率(Ca/Al)の値が0.5〜3.5となる条件の二相ステンレス鋼を合わせ材とすることで、熱間圧延まま或いは冷間圧延ままの状態で、合わせ材素材の熱間加工性とクラッド鋼の合わせ材の耐孔食性が両立できるとしている。ただし、同文献に記載のものは、50℃以上の高温での耐孔食性の改善を目的としたものではない。また、鋼中のSi含有量が1.0%を超えると靱性が劣化するとし、Siの上限を1.0%に限定している。
国際公開第2009/119895号 特開2012−197509号公報 特公平2−9663号公報 特公平2−9664号公報 特公平2−9665号公報 特公平2−9666号公報 特公平2−39583号公報 特開2018−28146号公報
梶村治彦:第215・216回西山記念技術講座、日本鉄鋼協会編、(2013)、17.
本発明は、前記の背景のもと、塩化物を含有する50〜150℃の温度域で優れた耐食性を示す経済的な省資源型二相ステンレス鋼として、母材および溶接部の耐食性等の適用性能の改善、熱間加工性改善等の経済性にかかわる改善を図った二相ステンレス鋼を得ることを課題とした。
N量の高い鋼は本発明の目的のひとつである強度を高めようとするひとつの解ではあるが、Nは鋼の熱間加工性を阻害する元素であり、歩留まり高く鋼材を製造するためにはN量が0.20%以下であることが好ましい。
前述のように、特許文献3〜7には、Si含有量を1%超とし、ヤング率ならびに耐食性に優れた、あるいはヤング率ならびに熱間加工性に優れたSi含有二相ステンレス鋼が開示されている。本発明者らはこの発明を参考としつつ、さらに以下のような観点より、Siの上限を3.0%、Mnの上限を6.0%、Nの上限を0.20%と設定した上で、性能/コストが優れた鋼の合金設計の研究を行なった。
50℃以上の湿食を模擬した環境での孔食性の評価値を得ることを目的に、耐孔食性を評価する手法としてJIS G0577:2014に定められた孔食電位測定の試験温度を80℃に設定して、A法(1mol/LのNaCl)にて供試材母材の評価試験を実施した。この方法により、固溶化熱処理を施した二相ステンレス鋼母材試験片および溶接を模擬した熱サイクルを付与した試験片のV'100 vs.SSE (V)を得た。SSEは飽和KCl水溶液を電解質とする銀/塩化銀電極を基準としたことを示す。
また、JIS G0590:2005に定められた孔食発生温度測定の試験において試験溶液をCl濃度が2000ppmのNaCl環境でpHを希塩酸で2.0に調整し、保持電位を0.40Vvs SSEに設定して実験をおこない、供試鋼母材の孔食発生温度:CPT1(℃)を評価した。
一般にステンレス鋼の耐孔食性は孔食指数で順位付けがおこなわれるが、種々の計算式が提案されている。孔食指数(PRE)としては二相ステンレス鋼ではCr+3.3Mo+16Nの式で表現される場合が多く、さらにMnの悪影響とWの効果を考慮してPREW,Mn=Cr+3.3(Mo+0.5W)+16N−Mnの式が提案されている(非特許文献1)。本発明者らはこの式を用いて、供試材の孔食指数を計算した。この耐食指数が同等の鋼種群に対して、それぞれ熱間加工性を高める目的で各種微量元素を変更した溶解実験をおこない、得られた鋼に対する孔食電位、孔食発生温度を鋼種群毎に評価した。
次いで、溶接を模擬した熱サイクルを付与した試験片の耐食性評価は前記の孔食発生温度CPT2(℃)によって実施した。溶接試験片のCPT2は、V、Nbの選択元素を適量添加することで向上する作用があることを再確認した。
熱間加工性の評価は、実験室溶解で得た鋳片より高温引っ張り試験片を採取し、900℃で引っ張り試験をおこなって得た破断面の絞りRA(%)で評価をおこなった。
本発明者らはAlとCaを複合添加し、酸化物系介在物の組成を一定の範囲に制御することで、熱間加工性の改善と、50℃以上での耐食性の確保が両立する範囲があることを知見した。
その結果、Al:0.003〜0.05%とCa:0.0003〜0.0040%を複合で含有させ、5μm以上の大きさの酸化物系介在物組成におけるCaとAlの質量比率:(Ca/Al)が(0.7−0.15×Si%)〜3.5(ただし、Si%は鋼中のSi含有量(質量%)を意味する。)になるように制御するとともに、Si含有量を1%超とすることにより、所望の熱間加工性(900℃で75%以上の絞り)を確保しつつ、耐食性(50℃以上の高温における耐孔食性)の改善が図られることを知見し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の要旨とするところは以下の通りである。
(1)質量%で、C:0.03%以下、Si:1.0〜3.0%、Mn:2.0〜6.0%、P:0.05%以下、S:0.0001〜0.003%、Cr:20.0〜23.0%、Ni:2.0〜6.0%、Mo:0〜1.0%、W:0〜1%、Co:0〜1.0%、Cu:0〜2.0%、N:0.08〜0.20%、Ti:0〜0.03%、B:0〜0.0050%、Al:0.003〜0.05%、酸素:0.001〜0.006%を含有し、さらにCa:0.0003〜0.0040%、Mg:0〜0.0020%、REM:0〜0.10%を含有し、円相当径5μm以上の大きさの酸化物中のCaとAlの質量比率(Ca/Al)が(0.7−0.15×Si%)〜3.5(ただし、Si%は鋼中のSi含有量(質量%)を意味する。)の範囲内の値を持ち、残部がFeおよび不可避的不純物よりなる耐食性と熱間加工性に優れた二相ステンレス鋼。
(2)さらに質量%で、V:0.03〜0.3%、Nb:0.003〜0.10%の1種又は2種を含有することを特徴とする、(1)に記載の耐食性と熱間加工性に優れた二相ステンレス鋼。
本発明により得られる二相ステンレス鋼は、SUS304、316Lと同等の耐食性を有し、50℃以上の塩化物イオンを含む環境で優れた耐食性を示し、さらに経済性の高い二相ステンレス鋼材を得ることができる。その結果、本発明に係る二相ステンレス鋼は、化学工業などの用途の構造物や配管類の素材として用いることができ、かつ性能/コスト比が高く経済的な鋼材として利用できることなど産業面、環境面に寄与するところは極めて大である。
図1は、各種ステンレス鋼の酸化物の組成(Ca/Al)とSi含有量の適正範囲を示す図である。
以下に、先ず、本発明の請求項1記載の限定理由について説明する。特に断りのない限り、成分に関する%は質量%を表す。
Cは、ステンレス鋼の耐食性を確保するために、0.03%以下の含有量に制限する。0.03%を越えて含有させると熱間圧延時にCr炭化物が生成して、耐食性、靱性が劣化する。
Siは、本発明では耐食性と強度を高めるための重要な合金元素である。このため1.0%以上含有させる。Siを1.0%以上含有させるとともに、後述の酸化物中のCaとAlの質量比率(Ca/Al)を調整してはじめて、50℃以上での耐孔食性を目標まで改善することが可能となる。好ましくは、1.0%超、さらに好ましくは1.5%以上含有させるとよい。一方、3.0%を超えて添加すると靱性が劣化する。そのため、上限を3.0%以下にする。好適な含有量の範囲は1.5〜2.5%である。
Mnはオーステナイト相を増加させ靭性を改善する効果を有する。また窒化物析出温度TNを低下させる効果を有するため本発明鋼材では添加することが好ましい。母材および溶接部の靱性のため2.0%以上含有させる。好ましくは3.0%以上にするとよい。一方、Mnはステンレス鋼の耐食性を低下する元素であり、上限を6.0%以下にするとよい。好ましくは5.0%以下にするとよい。
Pは原料から不可避に混入する元素であり、熱間加工性および靱性を劣化させるため、できるだけ少ない方がよく、0.05%以下に限定する。好ましくは、0.03%以下にするとよい。Pを極低量に低減するには、精錬時のコストが高くなる。このため、コストの見合いよりP量の下限を0.001%にするとよい。
Sは原料から不可避に混入する元素であり、熱間加工性、靱性および耐食性をも劣化させるため、できるだけ少ない方がよく、上限を0.003%以下に限定する。Sを極低量に低減するには、精錬時のコストが高くなる。このため、コストの見合いよりS量の下限を0.0001%にしてもよい。
Crは、本発明鋼の基本的な耐食性を確保するため20.0%以上含有させる。好ましくは20.5%以上にするとよい。一方、23.0%を超えて含有させるとフェライト相分率が増加し靭性および溶接部の耐食性を阻害する。このためCrの含有量を23.0%以下とした。好ましくは22.5%以下にするとよい。
Niは、オーステナイト組織を安定にし、各種酸に対する耐食性、さらに靭性を改善するため2.0%以上含有させる。Ni含有量を増加することにより窒化物析出温度を低下させることが可能になる。好ましくは、2.5%以上にするとよい。一方、Niは高価な合金であり、省合金型二相ステンレス鋼を対象とした本発明鋼ではコストの観点より6.0%以下の含有量に制限する。好ましくは5.0%以下にするとよい。
Moは、ステンレス鋼の耐食性を高める非常に有効な元素であり、1.0%以下含有させても良い。添加する場合は、合金コストの観点より上限を1.0%以下の任意の値に定めて良い。
Wは、Moと同様にステンレス鋼の耐食性を向上させる元素であり、含有してもよい。本発明鋼において耐食性を高める目的のためには1.0%以下含有させてもよい。好ましくは0.5%以下にするとよい。添加する場合、好ましくは0.05%以上含有するとよい。
Coは、鋼の靭性と耐食性を高めるために有効な元素であり、含有してもよい。Coは、1.0%を越えて含有させても高価な元素であるためにコストに見合った効果が発揮されないようになるため、1.0%以下含有するとよい。好ましくは0.5%以下含有するとよい。添加する場合、好ましくは0.03以上含有することが好ましい。
Cuは、ステンレス鋼の酸に対する耐食性を付加的に高める元素であり、かつ靭性を改善する作用を有するため、含有してもよい。2.0%を越えて含有させると熱間圧延後の冷却時に固溶度を超えてεCuが析出し脆化を発生するので2.0%以下含有するとよい。好ましくは1.5%以下含有するとよい。Cuを含有する場合、0.2%以上含有させることが推奨される。
Nは、オーステナイト相に固溶して二相ステンレス鋼の強度、耐食性を高める有効な元素であるため、本発明鋼では0.08%以上含有させる。好ましくは0.10%以上にするとよい。固溶限度はCr含有量に応じて高くなるが、本発明鋼においては0.20%を越えて含有させるとCr窒化物を析出して靭性および耐食性を阻害するようになるため、その含有量を0.20%以下とした。好ましくは、0.18%以下にするとよい。
Tiは、Nとの間に非常に強い親和力があり、鋼中でTiの窒化物を形成することから含有させてもよい。このため、Tiを含有させる場合は非常に少量とすることが必要になる。0.03%を越えて含有させるとTiの窒化物により靱性を阻害するようになることから、その含有量を0.03%以下にするとよい。
Bは、鋼の熱間加工性を改善する元素であり、必要に応じて含有させてもよい。また、Nとの親和力が非常に強い元素であり、多量に含有させるとBの窒化物が析出して、靱性を阻害するようになる。このため、その含有量を0.0050%以下にするとよい。好ましくは0.0035%以下、さらに好ましくは0.0025%以下にすると良い。
O(酸素)は、不可避的不純物であり、ステンレス鋼の熱間加工性、靱性、耐食性を阻害する元素であるため、できるだけ少なくすることが好ましい。そのため、O含有量は0.006%以下にすることが好ましい。また、酸素を極端に低減するには精錬に非常に大きなコストが必要となるため、経済性を考慮し、酸素量を0.001%以上にするとよい。
Alは、鋼の脱酸および本発明鋼の熱間加工性の改善、および耐食性改善のための重要な元素であり、Caとともに含有させる。この目的のために0.003%以上含有させる必要がある。好ましくは0.005%以上にするとよい。一方、AlはNとの親和力が比較的大きな元素であり、過剰に添加するとAlの窒化物を生じてステンレス鋼の靭性を阻害する。その程度はN含有量にも依存するが、Alが0.05%を越えると靭性低下が著しくなるためその含有量を0.05%以下にするとよい。好ましくは0.03%以下にするとよい。
Caは本発明鋼において、熱間加工性と耐食性を改善するためにAlとともに0.0003%以上含有させる。Caの過剰な添加は逆に熱間加工性および靭性を低下するため、その上限は0.0040%以下とする。
円相当径5μm以上の大きさの酸化物中のCaとAlの質量比率(Ca/Al)は本発明鋼の熱間加工性と耐食性を確保するために規定する重要な項目である。本発明者らは種々の実験室溶製鋼に対して孔食電位Vc‘100と孔食発生温度CPTを調査し、その結果を整理した結果得られた知見であり、耐食性(50℃以上の高温での耐孔食性)を所望の値に確保するためには、前述の鋼中Si含有量を1.0%以上とするとともに、(Ca/Al)が(0.7−0.15×Si%)〜3.5の範囲に制御することが必要であることを実施例に示す実験結果により知見した。
図1は、実施例に示す、各種ステンレス鋼の酸化物の組成(Ca/Al)とSi含有量の適正範囲を示す図である。図中の記号は、図1に説明したとおりの、熱間加工性の良否、耐食性の良否、靱性の良否を意味している。
(Ca/Al)の上限である3.5を越えると耐食性が所望の値を下回る。Ca含有量が高い酸化物系介在物は水溶性であることから、耐食性が低下し、腐食の起点になるものと考えられる。
一方、(Ca/Al)が下限である(0.7−0.15×Si%)を下回ると熱間加工性が所望の値を下回る結果が得られた。(Ca/Al)が低下すると、鋼中のSを硫化物(CaS)として固定する力が弱くなり、二相ステンレス鋼のフェライト/オーステナイト相界面の熱間での結合力が低下するためと推定される。また(Ca/Al)が(0.7−0.15×Si)より低くなると耐孔食性も低くなる。その理由は必ずしも明らかではないが、硫化物として固溶したSが熱間圧延等の工程を経る中で酸化物の周囲にCaSとして析出し、CaSの耐食性が低いために孔食を誘発することが考えられる。
これらの結果より、円相当径5μm以上の大きさの酸化物中のCaとAlの質量比率(Ca/Al)の範囲を定めた。介在物を楕円近似し、長径aと短径bを求め、√(ab)を円相当径とする。介在物の大きさが小さすぎると、腐食の起点として作用しなくなることから、円相当径5μm以上の酸化物を対象とすることとした。
酸化物中の(Ca/Al)の範囲を上記範囲とするためには、鋼中のSi、Al、Ca含有量を上記本発明範囲内とするとともに、精錬炉において、造滓剤(CaOやCaF2、SiO2など)の添加などにより鋼の上にスラグを形成させ、その歩留まりを支配する脱酸精錬の状況(スラグ組成や平衡に近づけるための操業方法)を操作することにより、スラグと溶鋼の組成を平衡(脱酸平衡という)に近づくように溶鋼を撹拌し、鋼中に分散した酸化物の浮上分離を通じて酸素量を低減すると好ましい。
Mg、REMは、いずれも鋼の熱間加工性を改善する元素であり、その目的に応じて添加される。Mg、REMいずれも過剰な添加は逆に熱間加工性および靭性を低下するため、Mgについては0.0020%以下、REMについては0.10%以下含有するとよい。好ましい含有量はそれぞれ、Mg:0.0001以上、0.0015%以下、REM:0.005以上、0.05%以下にするとよい。ここでREMはLaやCe等のランタノイド系希土類元素の含有量の総和とする。
請求項2ではVとNbの1種又は2種の含有を規定する。
Vは、Nと親和力があり、クロム窒化物の析出速度を低下する作用を有する元素であり、溶接部の耐食性を改善するため0.03%以上含有させる。しかし、0.3%を越えて含有させるとVの窒化物が多量に析出し、靱性を阻害するようになることから、Vの含有量は0.3%以下にするとよい。好ましくは0.20%以下とすると良い。
Nbは、Nとの親和力がVよりも強く、クロム窒化物の析出速度をさらに低下する作用を有する元素である。このため、本発明鋼では0.003%以上含有させる。好ましくは0.010%以上にするとよい。一方、Nbが0.10%を越えて含有させるとNbの窒化物が多量に析出し、靱性を阻害するようになることから、その含有量を0.10%以下と定めた。好ましくは0.08%以下にするとよい。なお、Nbは高価な元素であるが、スクラップに含有されるNbを積極的に利用することで、ステンレス溶解原料コストを安価にすることができる。このような方法により、Nb含有鋼の溶解コストの低減を図ることが好ましい。
本発明鋼の化学組成のうち、上記記載以外の残部はFeおよび不可避的不純物である。
以下に実施例について記載する。表1に供試鋼の化学組成を示す。これらの鋼は実験室溶解材の鋼塊およびこれを熱間圧延したものである。実験室溶解は50kgの真空誘導炉を用いて、マグネシアるつぼ中で25〜30kgの溶解原料を溶製すると共に、鋼の脱酸材として、SiおよびAl原料を用いた。また、脱酸平衡を制御する目的で、CaO−Al23−CaF2系(A)もしくはCaO−SiO2−CaF2系(B)のフラックスを250〜300g添加して脱酸精錬をおこなった。このようにして得られた鋼の化学組成と後に示す方法で測定した酸化物の組成(Ca/Al)を表1に示した。
表1に示した成分について含有量が記載されていない部分は不可避的不純物レベルであることを示している。REMはランタノイド系希土類元素を意味し、含有量はそれら元素の合計を示している。
Figure 2020059900
発明鋼のうちNo.1、3〜16は、CaO−Al23−CaF2系のフラックス(A)を用い、フラックスの塩基度((CaO+CaF2)/Al23の質量比)を好適範囲としたため、またNo.2はフラックスを用いないものの、AlとCaの添加量、溶解・出鋼操作を適正化したことから、(Ca/Al)が本発明範囲となった。
比較鋼のうち(Ca/Al)が本発明範囲よりも小さい比較例d〜gはフラックスを使用せずに溶解したか、CaO−SiO2−CaF2系のフラックス(B)を使用したため脱酸精錬が不十分であった実施例として示した。一方で、(Ca/Al)が本発明範囲よりも大きい比較例c、h、i、jはCaO−Al23−CaF2系のフラックス(A)を用いたが、用いたフラックスの塩基度((CaO+CaF2)/Al23の質量比)が大きすぎるか、AlもしくはCa含有量が大きすぎて、(Ca/Al)が本発明範囲より大きくなりすぎた実施例として示した。
これらの鋼塊より、8mmφ×110mmLの高温引っ張り試験片を採取し、残部より熱間圧延を経て得た鋼板(12mm板厚×120mm幅×300mm長)に対して、表2に示すように1000℃もしくは1050℃で均熱する固溶化熱処理を施した上で、下記評価用の試料(高温引っ張り試験片以外)を採取した。
酸化物の組成の評価用には、鋼板表面の表皮下1mm位置の10mm×25mmの面積の試料について、水溶性介在物の脱落を防ぐためにアルコールを用いて鏡面研磨を施し、走査型電子顕微鏡観察用試料としたものを用いた。この試料表面を反射電子像で確認しながら、円相当直径が5μm以上の酸化物を5ヶずつ任意に選んで、EDS分析にて化学組成を測定した。化学組成の測定結果より酸化物中に含まれるCaとAlの質量濃度を求め、その比を5ヶについて平均して(Ca/Al)値として表1、2に記載した。表2にはあわせて、(Ca/Al)の範囲下限を示す「0.7−0.15×Si%」の値を「下限」欄に記載している。
高温引っ張り試験は高温引っ張り試験片の中央部20mmを真空雰囲気で1200℃に30秒高周波で加熱後、900℃に20℃/秒の速度で降温し、900℃で10秒保持した後に20mm/秒の速度で引っ張り破断させ、破断面の絞り(RA(%))を評価した。試験のn数は2とし、その平均値を評価値とした。
母材の耐食性は、鋼板表面の表皮下1mm位置の10mm×25mmの面積の試料の中の1cm2を研磨して試験面とし、湿式#600番で仕上げた後に、JIS G0577試験用の試験片に作成して母材の孔食電位(VC1)を測定し、G0590試験用の試験片に作成して母材の孔食発生温度(CPT1)を測定した。
50℃以上の湿食を模擬した環境での母材の耐食性の評価値を得ることを目的に、耐孔食性を評価する手法としてJIS G0577:2014に定められた孔食電位(VC1)測定の試験温度を80℃に設定して、A法(1mol/LのNaCl)にて供試材母材の評価試験を実施した。この方法により、固溶化熱処理を施した二相ステンレス鋼母材試験片および溶接を模擬した熱サイクルを付与した試験片のV'100 vs.SSE (V)を得た。SSEは飽和KCl水溶液を電解質とする銀/塩化銀電極を基準としたことを示す。
また、母材の孔食発生温度(CPT1)については、JIS G0590:2005に定められた孔食発生温度測定の試験において試験溶液をCl濃度を2000ppmとしたNaCl溶液とHCl溶液を混合して得た25℃、pH2.0の溶液、保持電位を0.40Vvs. SSEに設定して実験をおこない、供試鋼母材の孔食発生温度:CPT1(℃)を評価した。
さらに、溶接を模擬した熱サイクルを付与した試験片の耐食性を、孔食発生温度CPT2(℃)として評価した。熱サイクルを付与するための試験片は10mmφ×60mmLの試験片に加工した後に、真空雰囲気で1360℃に5秒加熱後、40℃/sの速度で500℃以下まで冷却した。その試料を縦に2分割して、10mm×15mmの均熱帯断面を試料面として作成した。上記と同様に、1cm2(7mm×15mm)の試験面を湿式#600番で仕上げた後にJIS G0590用の試験片に作成し、上記CPT1の評価と同様の方法で孔食発生温度(CPT2)を測定した。
いずれの耐食性試験もn=4で実施し、評価値はそれらの平均値とした。
靱性については、12mm厚の厚板の−40℃でのC方向2mmVノッチフルサイズシャルピー試験(JIS Z2242)の吸収エネルギーによって評価した。
Figure 2020059900
表2には、鋼の熱間加工性:絞り:RA(%)、板厚、熱処理温度、母材の孔食電位:VC1(VvsSSE)と母材の孔食発生温度:CPT1(℃)、熱サイクルを付与した試験片の孔食発生温度CPT2(℃)を記した。
表1に示す発明鋼のうち、1〜12はSUS304相当の耐食性を持つ二相ステンレス鋼、13〜16はSUS316L相当の耐食性を持つ二相ステンレス鋼であり、後者の鋼番号を太枠で囲った。比較例の鋼a〜jはSUS304相当の耐食性を持つ鋼である。実施例13〜16の鋼はSUS316L(鋼番号n)よりも高いVC1とCPT1を示した。
請求項2に対応する鋼8〜12と15、16はV、Nbを含有させて溶接部の耐食性改善を図った鋼である。二相ステンレス鋼の溶接部の耐食性低下(CPT1−CPT2)はオーステナイト系ステンレス鋼(鋼m、n)に比べて大きい傾向を有するが、請求項2の鋼では、この値が10℃未満となっており、これらの実施例を太枠で囲った。
以上の実施例からわかるように本発明により母材の、もしくは溶接部の耐食性と熱間加工性に優れた省資源型二相ステンレス鋼が得られることが明確となった。
Si、(Ca/Al)が本発明範囲を外れる比較例、およびRAが75%未満の比較例は数値に下線を付した。
Si含有量が低い比較鋼a〜dは、80℃の孔食電位VC1が0.05V未満であり、SUS304相当(0.10V)を満たさないため数値に下線を付した。
比較例a〜jの母材のCPT1はいずれも50℃未満であり、実施例1〜12に比べて低い値を示し、数値に下線を付した。熱サイクルを付与した試験片のCPT2について、比較例a〜jでは、いずれも35℃以下の値を示した。これらの実施例の数値に下線を付した。
比較例kについては、Si含有量が本発明範囲上限を超えており、12mm厚の厚板の−40℃でのC方向2mmVノッチフルサイズシャルピー試験(JIS Z2242)の吸収エネルギーが27J以下と靱性が不十分であった。
本発明により、常温以上の湿食環境における耐食性に優れた経済的な省資源型二相ステンレス鋼材を提供することが可能となり、環境の温度が50℃以上となるような化学工業などの用途の構造物用、または配管類として使用できるなど産業上寄与するところは極めて大きい。

Claims (2)

  1. 質量%で、C:0.03%以下、Si:1.0〜3.0%、Mn:2.0〜6.0%、P:0.05%以下、S:0.0001〜0.003%、Cr:20.0〜23.0%、Ni:2.0〜6.0%、Mo:0〜1.0%、W:0〜1%、Co:0〜1.0%、Cu:0〜2.0%、N:0.08〜0.20%、Ti:0〜0.03%、B:0〜0.0050%、Al:0.003〜0.05%、酸素:0.001〜0.006%を含有し、さらにCa:0.0003〜0.0040%、Mg:0〜0.0020%、REM:0〜0.10%を含有し、円相当径5μm以上の大きさの酸化物中のCaとAlの質量比率(Ca/Al)が(0.7−0.15×Si%)〜3.5(ただし、Si%は鋼中のSi含有量(質量%)を意味する。)の範囲内の値を持ち、残部がFeおよび不可避的不純物よりなる耐食性と熱間加工性に優れた二相ステンレス鋼。
  2. さらに質量%で、V:0.03〜0.3%、Nb:0.003〜0.10%の1種又は2種を含有することを特徴とする、請求項1に記載の耐食性と熱間加工性に優れた二相ステンレス鋼。
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