JP2020059491A - 自動車用の封入固定窓モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】快適な外観を有する固定窓モジュールを提供し、窓モジュールを通る騒音伝達を制限し、ツーリングおよび組み立てプロセスを簡素化する。【解決手段】トリムストリップは、断面がU字型であって、外壁22a、内壁22b、および外壁22aと内壁22bとを接続する側壁22cを有する第1縦プロファイル22を備え、第1プロファイル22は、可動窓ガラス12によって担持される案内手段40を受容するように構成された縦溝38を画定する、少なくとも1つのトリムストリップと、を備え、第1プロファイル22の前記外壁22aは、内表面14bに面し、第1プロファイル22に沿って外周縁14cbを覆わないオーバモールド材料42によってそこに固定されており、外壁22aは、側壁22cに対向し、固定窓ガラス14に垂直な平面内の外周縁14cbと実質的に一致した、縦縁22a1を有する、自動車用の封入固定窓モジュール。【選択図】図5
Description
本発明は、一般に、自動車用の封入固定窓モジュール、およびこのような自動車に関する。
多くの自動車において、ドアアセンブリは、可動窓ガラスを担持する第1の、たとえば前方の、窓開口部、および固定窓ガラスを備えた第2の、たとえば後方の、開口部があるように設計される。当然ながら、前方窓ガラスは固定されてもよく、後方窓ガラスは可動であってもよい。従来の設計の固定窓は、窓ガラス、隣接する可動窓の軌道として役に立つポスト、および様々な構成の成形物またはトリム片、最も具体的には連結チャネルなどを使用して窓モジュールアセンブリに機械的に取り付け可能な押出ヘッダ/Bピラートリム片を含む、個別要素から組み立てられてもよい。
いくつかの従来技術の設計のトリムは、予備成形された弾性バンドの性質の物品を備える。これらの設計では、窓は窓ガラスと弾性的に係合するトリムバンドのチャネルに挿入されるが、確実ではない場合が多い。従来の設計は、水漏れ、外部(風切り音)または内部からの騒音、ならびに一般に嵌め合いおよび仕上げに関する問題など、個別構成要素から組み立てられることによる多くの欠陥に悩まされる。加えて、これらのモジュールのアセンブリは、特に個々の構成要素が2カ所以上の供給元によって製造される場合に、困難である場合が多い。
従来の設計の問題のいくつかは、射出成形技術を用いて窓外周をポリマーで封入することによって窓ガラスを包囲するトリムの一部が製造されるオーバモールドプロセスの使用を通じて克服される。本質的に、窓ガラスは、窓ガラスの縁に周縁トリムを形成するように構成された型穴内に載置される。射出成形トリムが接着される窓ガラスの縁は、接着を促進して形成された物品内に不透水性のシールを形成するために、洗浄および下塗りされる。その後、金型が閉じられ、所望のトリム形状を形成するために窓ガラスの縁が封入されるように材料が注入される。
窓モジュールの外観は、顧客、すなわち自動車のユーザにとって非常に重要である。窓モジュールの外観を改善するための解決策は、窓ガラスの外周に、自動車の外側に配置されてユーザから視認可能な仕上げパネルを設けることである。前記仕上げパネルはたとえば、窓モジュールに固定された美的金属構成要素である。
また、窓ガラスの外側をこの窓ガラスを包囲する構造の外側と同じ高さにすることによって、窓モジュールの美的外観を改善することも知られている。しかしながら、従来技術は可動窓モジュールおよび窓ガラスの解決策しか教示しない。このようなモジュールを包囲する構造は可動窓モジュールのものとは異なるので、前記解決策は固定窓モジュールにそのまま使用することができない。
したがって、当技術分野では、快適な外観を有する固定窓モジュールが必要である。また、窓モジュールを通る騒音伝達を制限し、ツーリングおよび組み立てプロセスを簡素化する必要もある。
本発明は少なくとも、この必要性を少なくとも部分的に満たす固定窓モジュールを提供する。
本発明によれば、自動車用の封入固定窓モジュールであって、
外表面、内表面、および前記外表面と内表面との間に延在する外周縁を有する固定窓ガラスと、
前記外周縁の少なくとも一部に沿って延在する少なくとも1つのトリムストリップであって、前記トリムストリップは、断面がU字型であって、外壁、内壁、および前記外壁と内壁とを接続する側壁を有する第1縦プロファイルを備え、前記第1プロファイルは、可動窓ガラスによって担持される案内手段を受容するように構成された縦溝を画定する、少なくとも1つのトリムストリップと、
を備え、
前記第1プロファイルの前記外壁は、前記内表面に面し、オーバモールド材料によってそこに固定されており、前記外壁は、前記側壁に対向し、前記固定窓ガラスに垂直な平面内の前記第1プロファイルに沿って前記外周縁と実質的に一致した、縦縁を有する、自動車用の封入固定窓モジュールが提供される。
外表面、内表面、および前記外表面と内表面との間に延在する外周縁を有する固定窓ガラスと、
前記外周縁の少なくとも一部に沿って延在する少なくとも1つのトリムストリップであって、前記トリムストリップは、断面がU字型であって、外壁、内壁、および前記外壁と内壁とを接続する側壁を有する第1縦プロファイルを備え、前記第1プロファイルは、可動窓ガラスによって担持される案内手段を受容するように構成された縦溝を画定する、少なくとも1つのトリムストリップと、
を備え、
前記第1プロファイルの前記外壁は、前記内表面に面し、オーバモールド材料によってそこに固定されており、前記外壁は、前記側壁に対向し、前記固定窓ガラスに垂直な平面内の前記第1プロファイルに沿って前記外周縁と実質的に一致した、縦縁を有する、自動車用の封入固定窓モジュールが提供される。
本明細書において、「内部(inner)」、「内側(inside)」、「内部(interior)」などの語は、自動車の内側に言及する。「外部(outer)」、「外側(outside)」、「外部(exterior)」などの語は、自動車の外側に言及する。次に、外部要素は、車両の外側に配置される。第1外部要素、部分、または表面は、自動車のユーザによって視認可能であってもよく、または前記第1外部要素を覆う第2外部要素、部分、または表面によって隠されてもよい。
本明細書において、「一致」および「実質的に一致」とは、2つの要素が厳密に一致しているか、または0から5mm、好ましくは0から3mm、より好ましくは0から1mmの範囲内で一致していることを意味する。
本発明は、固定窓モジュールの美的外観を改善するための解決策を提供する。トリムストリップの外縁は、固定窓ガラスと可動窓ガラスとの間の隙間を減らし、したがって固定窓ガラスおよび可動窓ガラスの両方の外表面の間の「同じ高さ」効果を強化できるように、固定窓ガラスの内側に配置される。これは、これらの外表面が1つの平面内にあることを意味する。特定の実施形態では、このような「同じ高さ」は、既存の解決策と比較して外側に窓ガラスを再配置することによって提供されると見なされてもよい。「同じ高さ」の解決策は、シール状態を改善し、客室の騒音を低減し、快適で滑らかな仕上げを提供できる。
本発明による封入固定窓モジュールは、互いに単独で、または互いに組み合わせて、以下の特徴のうちの1つ以上を備えることができる。
前記オーバモールド材料は、前記第1プロファイルに沿って前記外周縁を覆わず、
前記外壁の前記縦縁は、前記固定窓ガラスの前記外周縁に対して、ならびに前記可動窓ガラスの外周縁に対しても当接するように構成された、第1シールリップを担持し、
前記第1シールリップは、前記第1プロファイルに沿って、前記固定窓ガラスおよび前記可動窓ガラスの前記外周縁の間に延在する唯一の部材であり、
前記第1シールリップは、前記平面内に延在する接続縁を有し、
前記第1プロファイルの前記外壁は、前記内表面上に適用され、
前記外壁は、断面がL字型であって、互いに対して垂直な第1および第2部品を含み、前記第1部品は前記内表面から離間して前記側壁と前記第2部品との間に延在し、前記第2部品は前記内表面上に直接適用され、
前記第1部品は、前記オーバモールド材料で満たされた前記内表面を有する空間を画定し、
前記オーバモールド材料は、少なくとも前記外壁および側壁と前記内表面との間に延在し、
前記内壁は、前記平面を横切り、前記案内手段に面するように、および好ましくは前記可動窓ガラスの内表面にも面するように構成されており、
前記内壁は、前記案内手段と密封接触するように構成された第2シールリップを担持し、
前記内壁は、前記可動窓ガラスと密封接触するように構成された第3シールリップを担持し、
前記外壁は、前記縦溝の内側が減摩層で被覆されており、
前記側壁は、前記縦溝の内側が減摩層で被覆されており、
前記内壁は、前記縦溝の内側が減摩層で被覆されており、
前記モジュールは、断面がU字型であって、その間に2つの側壁を接続する外壁を有する、第2縦プロファイルをさらに備え、前記第2プロファイルは、自動車の金属フレームを受容するように構成された縦溝を画定し、
前記第2プロファイルの前記外壁は、前記内表面と平行であって、オーバモールド材料によってそこに固定されており、前記第2プロファイルの前記側壁の一方は、前記固定窓ガラスに垂直な平面内の前記外周縁の一部と実質的に一致しており、前記第2プロファイルの前記側壁の他方は、垂直に延在して前記内表面に面しており、
前記第2プロファイルの前記外壁は、前記内表面から離間しており、
前記モジュールは、その間に第1および第2縦プロファイルを接続する第3縦プロファイルをさらに備え、
前記モジュールは、前記固定窓ガラスの前記外周縁の少なくとも上部に沿って延在し、前記プロファイルに隣接する、第3縦プロファイルをさらに備え、
前記第3縦プロファイルは第1および第2U字型部分を備え、前記第1U字型部分は自動車の金属フレームを受容するように構成されており、第2U字型部分は前記可動窓ガラスを摺動によって受容するように構成されており、
前記第1および第2U字型部分は、互いに垂直な2つの縦溝をそれぞれ画定する。
前記外壁の前記縦縁は、前記固定窓ガラスの前記外周縁に対して、ならびに前記可動窓ガラスの外周縁に対しても当接するように構成された、第1シールリップを担持し、
前記第1シールリップは、前記第1プロファイルに沿って、前記固定窓ガラスおよび前記可動窓ガラスの前記外周縁の間に延在する唯一の部材であり、
前記第1シールリップは、前記平面内に延在する接続縁を有し、
前記第1プロファイルの前記外壁は、前記内表面上に適用され、
前記外壁は、断面がL字型であって、互いに対して垂直な第1および第2部品を含み、前記第1部品は前記内表面から離間して前記側壁と前記第2部品との間に延在し、前記第2部品は前記内表面上に直接適用され、
前記第1部品は、前記オーバモールド材料で満たされた前記内表面を有する空間を画定し、
前記オーバモールド材料は、少なくとも前記外壁および側壁と前記内表面との間に延在し、
前記内壁は、前記平面を横切り、前記案内手段に面するように、および好ましくは前記可動窓ガラスの内表面にも面するように構成されており、
前記内壁は、前記案内手段と密封接触するように構成された第2シールリップを担持し、
前記内壁は、前記可動窓ガラスと密封接触するように構成された第3シールリップを担持し、
前記外壁は、前記縦溝の内側が減摩層で被覆されており、
前記側壁は、前記縦溝の内側が減摩層で被覆されており、
前記内壁は、前記縦溝の内側が減摩層で被覆されており、
前記モジュールは、断面がU字型であって、その間に2つの側壁を接続する外壁を有する、第2縦プロファイルをさらに備え、前記第2プロファイルは、自動車の金属フレームを受容するように構成された縦溝を画定し、
前記第2プロファイルの前記外壁は、前記内表面と平行であって、オーバモールド材料によってそこに固定されており、前記第2プロファイルの前記側壁の一方は、前記固定窓ガラスに垂直な平面内の前記外周縁の一部と実質的に一致しており、前記第2プロファイルの前記側壁の他方は、垂直に延在して前記内表面に面しており、
前記第2プロファイルの前記外壁は、前記内表面から離間しており、
前記モジュールは、その間に第1および第2縦プロファイルを接続する第3縦プロファイルをさらに備え、
前記モジュールは、前記固定窓ガラスの前記外周縁の少なくとも上部に沿って延在し、前記プロファイルに隣接する、第3縦プロファイルをさらに備え、
前記第3縦プロファイルは第1および第2U字型部分を備え、前記第1U字型部分は自動車の金属フレームを受容するように構成されており、第2U字型部分は前記可動窓ガラスを摺動によって受容するように構成されており、
前記第1および第2U字型部分は、互いに垂直な2つの縦溝をそれぞれ画定する。
オーバモールドストリッププロファイルは一般に、ストリッププロファイルを互いに接続し、ストリッププロファイルを固定窓ガラスの内表面/外表面に接続する二重の機能を有する、オーバモールド材料と共に連結された個別要素である。
本発明は、上記で定義されたような少なくとも1つの封入固定窓モジュールを備える自動車をさらに提案する。
自動車は、ドアフレームと、可動窓ガラスと、前記封入固定窓モジュールとを含むドアを備えてもよく、前記可動窓ガラスは、外表面、内表面、および前記外表面と内表面との間に延在する外周縁を有し、前記封入固定窓モジュールおよび前記可動窓ガラスの前記外表面は実質的に同一平面にある。
非限定例によって、以下の添付図面を参照して与えられる、以下の説明を読むと、本発明がより良く理解され、本発明の他の詳細、特徴、および利点がより明確に現れるだろう。
図面の図1は、本発明による自動車用の封入固定窓モジュール10の好適な一実施形態を示す。
自動車のドアは、可動窓ガラス12に隣接できる封入固定窓モジュール10が設けられたドアフレームを備える。図1の実施形態では、窓ガラス12が前方窓ガラスであってモジュール10が後方モジュールである場合の、車両の後部ドアが示されている。別の実施形態は、この場合には可動窓ガラス12がモジュール10から後方に配置されたフロントドア上にある(図7参照)。
モジュール10は、少なくとも1つの固定窓ガラス14および少なくとも1つのトリムストリップ16を含む。以下に説明される様々な実施形態では、モジュール10は、オーバモールドトリムストリップまたは非オーバモールドトリムストリップのいずれかであり得るトリムストリップ16を含む。
各窓ガラス12、14は、自動車の外側に位置するように意図された外表面12a、14aと、自動車の内側に位置するように意図された内表面12b、14bと、前記外表面と内表面との間に延在する外周縁12c、14cとを有する(図2および図4参照)。
各窓ガラス12、14は実質的に平坦であり得る。したがって、その表面12a、14a、12b、14bは実質的に平坦であり得る。当然ながら、窓ガラス12、14およびその表面は、モジュールの予想される設計にしたがってわずかに湾曲していてもよい。図2から図4に示されるように、外周縁12c、14cは、断面凸形状を有してもよい。
図示される実施形態では、各窓ガラス12、14は、多角形の形状を有し、4つの縦縁を備える。したがって、各外周縁12c、14cは、上縁12ca、14caと、前縁12cb、14cbと、底縁12cc、14ccと、後縁12cd、14cdとを含む(図1参照)。
図2は、可動窓ガラスの上縁12caにおける断面図である。図3は、固定窓ガラスの上縁14caにおける断面図である。図4は、固定窓ガラスの後縁14cdにおける断面図である。図5は、固定窓ガラスの前縁14cbおよび可動窓ガラスの後縁12cdにおける断面図である。
これらの図は、トリムストリップ16が窓ガラス14の縁14ca、14cb、および14cdに沿って延在し、窓ガラス12の縁12ca、12cdに沿ってさらに延在することを示している。
したがって、トリムストリップ16は、図示される実施形態では窓ガラス14の少なくとも3つの縁に沿って延在するが、以下に詳述されるようにこれらの縁を必ずしも覆わなくてもよい。トリムストリップ16は、固定窓ガラス14を封入するので、封入トリムである。したがって、トリムストリップ16は、各々が窓ガラス14の縦縁の一部に沿って延在するセグメントまたはプロファイルを備える。トリムストリップの各プロファイルは、長さおよび幅を有し、その長さはその幅よりも大きく、窓ガラス14の縦縁の前記部分に沿って延在する。縁14ca、14cb、12cd、および14cdに沿って延在するトリムストリップ16はオーバモールドトリムストリップであり、縁12caに沿って延在するトリムストリップ16は非オーバモールドトリムストリップである。
図2は、「第3」プロファイル18と呼ばれる縦プロファイルを示す。この第3プロファイル18は、前記縁14caおよび12caに沿って延在する。図2に示されるプロファイル18の部分は、縁12caに沿って延在する部分であり、オーバモールドされていない。
図2に示される第3プロファイル18は、断面において第1および第2U字型部分18a、18bを有する。
第1U字型部分18aは、内向きに配向されて自動車の金属フレーム26を受容するように構成された、縦溝24を画定する。図示される実施形態では、金属フレームは、重ねられて溝24内に挿入される2つの実質的に水平なフランジを含む。第1部分18aは、その間に溝24を画定する2つの側壁18ab、18acを接続する外壁18aaを含む。
第2U字型部分18bは、窓ガラス12、14と平行な平面内で下向きに配向され、可動窓ガラス12の上部を摺動によって受容するように構成された、縦溝28を画定する。第2部分18bは、図に示されるように前記側壁18acと一体化され得る側壁によって接続された、内壁18baおよび外壁18bbを含む。第2部分18bの壁は、前記溝28を画定する。
両方の部分18a、18bは、窓ガラス12および/または車両の部品と協働するように意図されたシールリップを含む。
第3プロファイル18は、プロファイル18に沿って延在し、両方の部分18a、18b上に固定された、長尺の美的構成要素30をさらに含んでもよい。構成要素30は、美的外面30aおよび内面30bを含む。構成要素30は、面30a、30bを含む実質的に平坦な部分と、内面30bから縁向きに延在する縦フック30cとを含む。フック30cは、構成要素30をプロファイル18上に機械的に固定するために使用される。構成要素30は、いずれもスナップ嵌めによってフック30cを受容するように意図された溝を備える前記外壁18aa、18bbの少なくとも一部を覆うように意図されている。
図3は、依然として第3プロファイル18、具体的には縁14caに沿って延在してオーバモールドされたその部分を示す。
プロファイル18のこの部分は、内壁18baを備えない点、およびオーバモールド材料50によって固定窓ガラス12に固定されている点において、図2の部分とは異なる。
このオーバモールド材料50は、外壁18bbの内表面、側壁18acの下向き表面上に、そして縁14caおよび固定窓ガラス14の表面14a、14bの一部にもわたって延在する。このオーバモールド材料50は、車両の部品に対して当接するように意図されたリップまたは脚を有してもよい。
図4は、「第2」プロファイル20と呼ばれる縦プロファイルを示す。この第2プロファイル20は、前記縁14cdに沿って延在し、オーバモールドされている。
図4に示される第2プロファイル20は、断面がU字型であり、自動車の金属フレーム34を受容するように構成された、縦溝32を画定する。図示される例では、金属フレーム34は、重ねられて溝32内に挿入される2つの実質的に垂直なフランジを含む。
第2プロファイル20は、外壁20aと、前記外壁20aによって接続された2つの側壁20b、20cを含む。外壁20aは、通常、固定窓ガラス14の内表面14bと平行であり、オーバモールド材料36によってそこに固定されている。図示される例では、外壁20aは内表面14bに面し、そこから離間している。この空間Sは、前記オーバモールド材料36で満たされている。
側壁20bは、固定窓ガラス14に垂直な平面P1内の前記外周縁14cの一部(図示される例の後縁14cd)と実質的に一致している。側壁20cは、内表面14bに垂直に延在し、これに面している。
図示される例では、オーバモールド材料36は、側壁20cおよび前縁14cdにわたって、さらに延在する。側壁20bにはこのようなオーバモールド材料36はない。前記オーバモールド材料36は、後縁14cdの前ではV字型(90°未満の角度を有する)であり、外表面14aと一致した第1平面36aと、第1平面36aとプロファイル20との間に延在して前記平面P1に対して傾斜した第2平面36bとを画定する。
第2プロファイル20は、車両の部品と協働するように意図されたシールリップを含む。
図5は、「第1」プロファイル22と呼ばれる別の縦プロファイルを示す。この第1プロファイル22は、前記縁12cd、14cbに沿って延在し、オーバモールドされている。
図5に示される第1プロファイル22は、断面がU字型であり、前方に配向され、可動窓ガラス12に固定された案内手段40を受容するように構成された、縦溝38を画定する。
第1プロファイル22は、側壁22cによって互いに接続され、その間に溝を画定する、外壁22aおよび内壁22bを含む。外壁22aは、固定窓ガラス14の内表面14bと平行であり、オーバモールド材料42によってそこに固定されている。図示される例では、外壁22aは内表面14bに面し、断面がL字型である。外壁22aは、互いに垂直な第1および第2部品22aa、22abを含み、前記第1部品22aaは内表面14bから離間し、前記側壁22cと前記第2部品22abとの間に延在している。前記第2部品22abは、前記内表面14b上に直接適用される。前記第1部品22aaは、オーバモールド材料42で満たされた前記内表面14bと共に空間Sを画定する。
オーバモールド材料42は、前記側壁22cの少なくとも一部にわたってさらに延在する。オーバモールド材料42は、前記第1プロファイル22に沿った外周縁14cb、すなわち前縁14cbを覆わない。
外壁22aは、固定窓ガラス14に垂直な平面P2内の前記前縁14cbと実質的に一致する側壁22cに対向する縦縁22a1を有する。
この縦縁22a1は、両方の縁14cbおよび12cdに対して当接するように構成された第1シールリップ44を担持する。シールリップ44は、前記縁14cbと12cdとの間に延在する唯一の部材である。シールリップ44は湾曲しており、内向きに配向された溝を画定する。リップ44は、平面P2内に延在して縦縁22a1に固定された縦接続縁44aを含み、窓ガラス12の後縁12cdに対して当接する対向縦密封縁44bをさらに含む。両方の縁44a、44bの間に延在するシールリップ44の縦部分は、前記外表面14a、12aと実質的に一致した外表面44cを有する。
第1プロファイル22の内壁22bに関する限り、これは前記平面P2を横切り、前記案内手段40に面するように構成され、好ましくは図に示されるように可動窓ガラス12の内表面12bに面するようにも構成される。
内壁22bは、案内手段40と密封接触するように構成された第2シールリップ46を担持する。図6の実施形態に示されるように、内壁22bは、可動窓ガラス12の内表面12bと密封接触するように構成された第3シールリップ48を担持してもよい。
別の実施形態では、第1および第3シールリップのみが提供されてもよい(すると案内手段40上には密封が提供されない)。
案内手段40は、たとえば案内またはオーバモールドによって窓ガラス12の内表面12b上に固定され、平面P2を横切って摺動動作用の溝38内に受容される案内脚40aを含む、単一の縦部品で形成されてもよい。図に示されるように、溝38の表面は、摺動によって案内手段40、特にその脚40aと協働するのに適した減摩層で被覆されてもよい。したがって、図に示されるように、壁22a、22b、22cは、溝38の内側を減摩層で被覆されてもよい。
図2から図6に示されるように、各プロファイル18、20、22は、ポリマー製カバーに埋め込まれるかまたは封入された少なくとも1つのU字型金属レールを備えてもよい。各プロファイルおよびそのポリマー製カバーは、共押出によって作成されてもよい。シールリップは、たとえばEPDMまたは熱可塑性物質など、弾性変形可能な材料で作成されてもよい。これらのリップは、プロファイル18、20、22がそれらの相互接続ゾーン内で互いに接続されるプロセスの間にオーバモールドすることによって実現され得る。当然ながら、各プロファイルは金属レールを備えない場合があり、したがってポリマー材料のみを備える場合がある。各プロファイルは、材料の剛性が必要とされてリップがより柔らかい材料で作成され得る領域に、ポリプロピレンを有してもよい。オーバモールドトリムストリップ16を形成するプロファイルは、オーバモールド材料36、42、および50によるオーバモールドによって、固定窓ガラス14上に固定される。
本発明の別の実施形態は図7に示される通りであり、オーバモールドストリップが3つのプロファイル(18、20、22)ではなく2つのプロファイル18および22からなり、固定窓ガラス14が実質的に三角形である(ただしいずれの多角形形状であってもよい)。
図8および図9は、上述の構成要素30を備えないプロファイル18の別の実施形態を示す。
図10に、プロファイル20に関して示される別の実施形態では、オーバモールド材料36は、内表面14bの一部のみを覆い、固定窓ガラス14の後縁14cdを自由にしておく。側壁20b、具体的にはその外側20baは、固定窓ガラス14に垂直な平面P1´内の前記後縁14cdと実質的に一致している。オーバモールド材料36は、内表面14bと外壁20aとの間に延在して平面P1´と実質的に平行な平面36cを含む。
図11a〜図11gは、プロファイル22の別の実施形態を示す。
図11aの実施形態では、外壁22aは平面的であり、その外表面は実質的にその全範囲で内表面14b上に直接適用される。オーバモールド材料42は、側壁22cと内表面14bとの間に延在する。
図11bの実施形態では、外壁22aは平面的であり、その外表面は隆起部22a2を含む。外壁22aは、これら隆起部22a2の頂部を介して内表面14b上に直接適用される。オーバモールド材料42は、側壁22cと内表面14bとの間に延在する。オーバモールド材料は、空間S内に延在することができる。
図11cの実施形態では、外壁22aは平面的であり、内表面14bから離間している。オーバモールド材料42は、壁22a、22cと内表面14bとの間に延在し、空間Sを満たす。
図11dの実施形態は、オーバモールド材料42が縁14cb上にさらに延在する点において、図11cの実施形態とは異なる。
図11eの実施形態では、外壁22aは、断面がL字型であり、互いに垂直な第1および第2部品22aa´、22ab´を含む。第1部品22aa´は、内表面14b上に直接適用され、前記側壁22cと前記第2部品22ab´との間に延在する。前記第2部品22ab´は、内向きに延在し、摺動および/または当接によって案内手段40と協働するように構成されたフランジを形成する。
空洞Hは側壁22cと第2部品22ab´との間に画定され、案内手段40、具体的にはその脚40aは、この空洞H内に配置および保持されるように意図された指状部40bを備える。
図11eのオーバモールド材料42は、側壁22cと内表面14bとの間に延在する。
図11fの実施形態では、金属レールは、やはりU字型であり得るポリプロピレンキャリア52に置き換えられる。図11gの実施形態は、ポリプロピレンキャリア52に埋め込まれた金属ストリップ54をさらに備える点において、図11fの実施形態とは異なる。
図12および図13は、固定窓モジュールの別の実施形態を示す。
図12は、図2のものと類似の断面図であって、前記縁12caに沿って延在する第3プロファイルのU字型部分18´を示し、図13は、図3のものと類似の断面図であって、前記縁14caに沿って延在するこの第3プロファイルの別のU字型部分18´´を示す。
図12の部分18´はオーバモールドされていない。これは、窓ガラス12、14と平行な平面内で下向きに配向され、可動窓ガラス12の上部を摺動によって受容するように構成された、縦溝28を画定する。部分18´は、側壁18acによって接続された内壁18baおよび外壁18bbを含む。この部分の壁は、前記溝28を画定する。
部分18´は、自動車の金属フレーム26によって画定されたU字型チャネル58内に実装される。部分18´は、車両の窓ガラス12および/またはフレーム26と協働するように意図されたシールリップを含む。(1つまたは複数の)シールリップ56は、部分18´をチャネル58内に締結または保持するために使用されてもよい。
図13の部分18´´は、窓ガラス14上にオーバモールドされている。これは、窓ガラス14の内表面14aおよび外表面14bの両方の上まで、ならびに縁14ca上まで延在する。
部分18´´は、自動車の金属フレーム26によって画定されたU字型チャネル58内に実装される。部分18´´は、車両のフレーム26と協働するように意図されたシールリップおよび当接手段を含む。対向するシールリップ56は、部分18´をチャネル58内に締結するために使用されてもよい。
図12および図13のモジュールは、図11aから図11gに示されるような(第1)プロファイル22のうちの1つを備えてもよい。
図12および図13のモジュールは、図4から図10に示されるような(第2)プロファイル20のうちの1つを備えてもよい。
Claims (24)
- 自動車用の封入固定窓モジュールであって、
外表面、内表面、および前記外表面と内表面との間に延在する外周縁を有する固定窓ガラスと、
前記外周縁の少なくとも一部に沿って延在する少なくとも1つのトリムストリップであって、前記トリムストリップは、断面がU字型であって、外壁、内壁、および前記外壁と内壁とを接続する側壁を有する第1縦プロファイルを備え、前記第1プロファイルは、可動窓ガラスによって担持される案内手段を受容するように構成された縦溝を画定する、少なくとも1つのトリムストリップと、
を備え、
前記第1プロファイルの前記外壁は、前記内表面に面し、オーバモールド材料によってそこに固定されており、前記外壁は、前記側壁に対向し、前記固定窓ガラスに垂直な平面内の前記第1プロファイルに沿って前記外周縁と実質的に一致した、縦縁を有する、自動車用の封入固定窓モジュール。 - 前記オーバモールド材料は、前記第1プロファイルに沿って前記外周縁を覆わない、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記外壁の前記縦縁は、前記固定窓ガラスの前記外周縁に対して、ならびに前記可動窓ガラスの外周縁に対しても当接するように構成された、第1シールリップを担持する、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記第1シールリップは、前記第1プロファイルに沿って、前記固定窓ガラスおよび前記可動窓ガラスの前記外周縁の間に延在する唯一の部材である、請求項3に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記第1シールリップは、前記平面内に延在する接続縁を有する、請求項3に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記第1プロファイルの前記外壁は、前記内表面上に適用される、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記外壁は、断面がL字型であって、互いに対して垂直な第1および第2部品を含み、前記第1部品は前記内表面から離間して前記側壁と前記第2部品との間に延在し、前記第2部品は前記内表面上に直接適用される、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記第1部品は、前記オーバモールド材料で満たされた前記内表面を有する空間を画定する、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記オーバモールド材料は、少なくとも前記外壁および側壁と前記内表面との間に延在する、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記内壁は、前記平面を横切り、前記案内手段に面するように構成されている、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記内壁は、前記案内手段と密封接触するように構成された第2シールリップを担持する、請求項10に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記内壁は、前記可動窓ガラスと密封接触するように構成された第3シールリップを担持する、請求項10に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記外壁は、前記縦溝の内側が減摩層で被覆されている、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記側壁は、前記縦溝の内側が減摩層で被覆されている、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記内壁は、前記縦溝の内側が減摩層で被覆されている、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 断面がU字型であって、その間に2つの側壁を接続する外壁を有する、第2縦プロファイルをさらに備え、前記第2プロファイルは、自動車の金属フレームを受容するように構成された縦溝を画定する、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記第2プロファイルの前記外壁は、前記内表面と平行であって、オーバモールド材料によってそこに固定されており、前記第2プロファイルの前記側壁の一方は、前記固定窓ガラスに垂直な平面内の前記外周縁の一部と実質的に一致しており、前記第2プロファイルの前記側壁の他方は、垂直に延在して前記内表面に面している、請求項16に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記第2プロファイルの前記外壁は、前記内表面から離間している、請求項17に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記モジュールは、その間に第1および第2縦プロファイルを接続する第3縦プロファイルをさらに備える、請求項18に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記固定窓ガラスの前記外周縁の少なくとも上部に沿って延在し、前記プロファイルに隣接する、第3縦プロファイルをさらに備える、請求項1に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記第3縦プロファイルは第1および第2U字型部分を備え、前記第1U字型部分は自動車の金属フレームを受容するように構成されており、第2U字型部分は前記可動窓ガラスを摺動によって受容するように構成されている、請求項19に記載の封入固定窓モジュール。
- 前記第1および第2U字型部分は、互いに垂直な2つの縦溝をそれぞれ画定する、請求項21に記載の封入固定窓モジュール。
- 請求項1に記載の少なくとも1つの封入固定窓モジュールを備える、自動車。
- ドアフレームと、可動窓ガラスと、前記封入固定窓モジュールとを含むドアを備え、前記可動窓ガラスは、外表面、内表面、および前記外表面と内表面との間に延在する外周縁を有し、前記封入固定窓モジュールおよび前記可動窓ガラスの前記外表面は実質的に同一平面にある、請求項23に記載の自動車。
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