JP2020057584A - 集電体、極シート及び電気化学デバイス - Google Patents

集電体、極シート及び電気化学デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2020057584A
JP2020057584A JP2019012440A JP2019012440A JP2020057584A JP 2020057584 A JP2020057584 A JP 2020057584A JP 2019012440 A JP2019012440 A JP 2019012440A JP 2019012440 A JP2019012440 A JP 2019012440A JP 2020057584 A JP2020057584 A JP 2020057584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
current collector
protective layer
conductive layer
insulating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019012440A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6873169B2 (ja
Inventor
成都 梁
Chengdu Liang
成都 梁
華鋒 黄
Huafeng Huang
華鋒 黄
起森 黄
Qisen Huang
起森 黄
欣 劉
Hsin Liu
欣 劉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Contemporary Amperex Technology Co Ltd
Original Assignee
Contemporary Amperex Technology Co Ltd
Ningde Contemporary Amperex Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Contemporary Amperex Technology Co Ltd, Ningde Contemporary Amperex Technology Co Ltd filed Critical Contemporary Amperex Technology Co Ltd
Publication of JP2020057584A publication Critical patent/JP2020057584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6873169B2 publication Critical patent/JP6873169B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • H01M4/66Selection of materials
    • H01M4/665Composites
    • H01M4/667Composites in the form of layers, e.g. coatings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/05Accumulators with non-aqueous electrolyte
    • H01M10/052Li-accumulators
    • H01M10/0525Rocking-chair batteries, i.e. batteries with lithium insertion or intercalation in both electrodes; Lithium-ion batteries
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/13Electrodes for accumulators with non-aqueous electrolyte, e.g. for lithium-accumulators; Processes of manufacture thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • H01M4/66Selection of materials
    • H01M4/661Metal or alloys, e.g. alloy coatings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • H01M4/66Selection of materials
    • H01M4/668Composites of electroconductive material and synthetic resins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • H01M4/70Carriers or collectors characterised by shape or form
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • H01M4/70Carriers or collectors characterised by shape or form
    • H01M4/72Grids
    • H01M4/74Meshes or woven material; Expanded metal
    • H01M4/742Meshes or woven material; Expanded metal perforated material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/64Carriers or collectors
    • H01M4/70Carriers or collectors characterised by shape or form
    • H01M4/80Porous plates, e.g. sintered carriers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】衝突、押圧、穿刺などの異常状況が発生した後、電池の内部短絡の発生による発火や爆発などの事故を効果的に防止できるとともに、電池の正常動作に影響を与えない集電体を提供する。【解決手段】絶縁層101と導電層102とを備え、導電層は、絶縁層の少なくとも1つの表面に位置し、集電体は、導電層における絶縁層から離間する表面に設けられる第1保護層1031をさらに備え、集電体には、絶縁層と導電層と第1保護層とを貫通する複数の孔201が設けられ、第1保護層は、金属酸化物保護層である、集電体。【選択図】図3

Description

本発明は、電池分野に関し、具体的に、集電体、極シート及び電気化学デバイスに関する。
リチウムイオン電池は、高エネルギー密度、高出力電力、長サイクル寿命、低環境汚染などの利点を有するため、電気自動車及び消費類電子製品に広く応用されている。しかし、リチウムイオン電池が、押圧、衝突又は穿刺などの異常状況に遭う時、発火や爆発が発生しやすく、深刻な被害を引き起す。従って、リチウムイオン電池の安全問題は、リチウムイオン電池の応用および普及を大きく制限する。
大量の実験の結果は、電池の内部短絡が、リチウムイオン電池の安全上のリスクの原因であることを示している。電池の内部短絡の発生を避けるために、研究者らは、セパレータの構造、電池の機械構造などを改善しようと試みた。そのうち、集電体の設計を改善することによってリチウムイオン電池の安全性を向上させる研究がある。
衝突、押圧、穿刺などの異常状況の発生によって電池に内部短絡が発生したとき、電池の温度は上昇する。従来技術には、金属集電体の材料に低融点合金を添加する技術案があり、電池温度の上昇に伴って、その集電体における低融点合金が溶融して、極シートの開放を引き起こし、これにより、電流が遮断され、電池の安全性が改善される。または、樹脂層の両面に金属層が複合される多層構成を有する集電体を使用して、電池温度の上昇に伴って、樹脂層の材料の融点に達すると、その集電体にける樹脂層が溶融して、極シートを破損させ、これにより、電流が遮断され、電池の安全性の問題が改善される。
しかしながら、従来技術におけるこれらの方法は、いずれもリチウムイオン電池の内部短絡が発生することを効果的に防止することができず、異常状況の発生後に電池が引き続き動作することを保証することもできない。上記これらの改良された方法では、電池に内部短絡が発生した後、電池の温度が依然として急激に上昇する。電池の温度が急激に上昇すると、安全部材が迅速にレスポンスできなければ、依然として異なる程度の危険が発生する。さらに、上記これらの改良された方法では、安全部材がレスポンスした後、電池の安全上のリスクが解消されるが、電池が引き続き動作できない。
よって、衝突、押圧、穿刺などの異常状況が発生した後、電池の内部短絡の発生による発火や爆発などの事故を効果的に防止できるとともに、電池の正常動作に影響を与えない正極集電体及び電池の設計を提供する必要がある。
上記問題に鑑みて、本発明は、集電体、極シート及び電気化学デバイスを提供する。
第1態様において、本発明は、絶縁層と導電層とを備える集電体を提供し、前記導電層は、前記絶縁層の少なくとも1つの表面に位置し、前記集電体は、前記導電層における前記絶縁層から離間する表面に設けられる第1保護層をさらに備え、前記集電体には、前記絶縁層と前記導電層と前記第1保護層とを貫通する複数の孔が設けられ、前記第1保護層は、金属酸化物保護層である。
第2態様において、本発明は、第1態様に係る集電体と、前記集電体の少なくとも1つの表面に形成される電極活物質層とを備える極シートを提供する。
第3態様において、本発明は、正極シートとセパレータと負極シートとを備える電気化学デバイスを提供し、前記正極シート及び/又は負極シートは、第2態様に係る極シートである。
本発明に係る解決手段は、少なくとも以下の有利な作用効果を有する。
本発明に係る集電体は、絶縁層の表面に導電層及び金属酸化物の第1保護層が設けられていることにより、本発明に係る集電体は、電池に異常状況で短絡が発生した時の短絡抵抗を大きくし、短絡電流を大幅に低減することにより、短絡時の発熱量を大きく低減して、電池の安全性を改善することができる。一方で、本発明に係る集電体における保護層により、導電層の機械的強度を向上させることが可能であり、電池の安全性をさらに向上させるとともに、導電層が破壊され、又は酸化や腐食などの現象が生じることを防止して、集電体の長期間にわたる信頼性と使用寿命を著しく改善することができる。また、集電体に、前記絶縁層と前記導電層と第1保護層とを貫通する複数の孔が設けられていることにより、導電層での応力のリリースが容易になり、導電層と絶縁層との間の結合力を著しく改善することができ、電解液も通過しやすくなり、当該集電体的極シートの電解液濡れ性を改善し、さらに極シート及び電池の分極を減少させ、高倍率充放電性能、サイクル寿命などの電池の電気化学性能を改善することができる。集電体に設けられた複数の孔により、集電体の重量をさらに軽くして、電池の重量エネルギー密度を向上させることができる。
さらに、好ましくは、導電層は複数の孔の孔壁表面にも位置し、且つ、孔壁表面に導電層が設けられたそれぞれの孔には、導電層は、前記孔壁表面の一部又は全部に位置し、且つ、前記絶縁層の少なくとも1つの表面に位置する前記導電層と、前記孔壁表面に位置する前記導電層とは、一部又は全部で互いに接続されている。好ましくは、前記導電層は、前記絶縁層の上表面と下表面に位置し、前記絶縁層の上表面と下表面に位置する導電層と、前記孔壁表面に位置する前記導電層とは、一部又は全部で互いに接続されている。従って、当該集電体の導電性をさらに向上させて、極シートと電池の分極を低減し、電池の高倍率充放電性能、サイクル寿命などの電気化学性能を改善することができる。
さらに、前記絶縁層の光透過率Tは、0≦T≦98%を満たし、好ましくは、15%≦T≦95%を満たし、より好ましくは、15%≦T≦90%を満たす。従って、絶縁層のレーザ光に対する吸収効率を改善して、前記集電体で孔を形成する際にレーザ光を用いて切断処理を行うときの加工性を改善することができる。
本発明に係る1つの具体的な実施態様における正極集電体の平面図である。 図1に示す正極集電体の断面図である。 図1に示す正極集電体の斜視断面図である。 本発明に係るもう1つの具体的な実施形態における正極集電体の断面図である。 本発明に係る1つの具体的な実施態様における負極集電体の断面図である。 本発明に係る1つの具体的な実施態様における正極シートの断面図である。 本発明に係る1つの具体的な実施態様における負極シートの断面図である。
以下、具体的な実施例を参照しながら、本発明についてさらに説明する。これらの実施例は本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではないと理解されるべきである。
以下、本発明に係る実施例の第1態様で提供される集電体の構成及び性能を詳細に説明する。
本発明に係る実施例は絶縁層と導電層とを備える集電体に関し、前記導電層は前記絶縁層の少なくとも1つの表面に位置し、前記集電体は、前記導電層における前記絶縁層から離間する表面に設けれる第1保護層をさらに備え、前記集電体には、前記絶縁層と前記導電層と前記第1保護層とを貫通する複数の孔が設けられ、前記第1保護層は金属酸化物保護層である。
本発明に係る集電体は、絶縁層の表面に導電層及び金属酸化物の第1保護層が設けられていることにより、本発明に係る集電体における絶縁層が導電しないため、その電気抵抗が大きく、電池に異常状況で短絡が発生した時の短絡抵抗を大きくし、短絡電流を大幅に低減することにより、短絡時の発熱量を大きく低減して、電池の安全性を改善することができる。一方で、本発明に係る集電体における保護層により、導電層の機械的強度を向上させることが可能であり、電池の安全性をさらに向上させるとともに、導電層が破壊され、又は酸化や腐食などの現象が生じることを防止して、集電体の長期間にわたる信頼性と使用寿命を著しく改善することができる。なお、従来の金属箔集電体に代えて、絶縁層と導電層との複合集電体を用いることにより、電池の重量エネルギー密度を向上させることができる。
また、集電体には、前記絶縁層及び前記導電層を貫通する複数の孔が設けられていることにより、導電層での応力のリリースが容易になり、導電層と絶縁層との間の結合力を著しく改善することができ、電解液も通過しやすくなり、当該集電体的極シートの電解液濡れ性を改善し、さらに極シート及び電池の分極を減少させ、高倍率充放電性能、サイクル寿命などの電池の電気化学性能を改善することができる。集電体に設けられた複数の孔也集電体の重量をさらに軽くして、電池の重量エネルギー密度を向上させることができる。
さらに、好ましくは、導電層は複数の孔の孔壁表面に位置してもよく、且つ、孔壁表面に導電層が設けられたそれぞれの孔には、導電層は前記孔壁表面の一部又は全部に位置し、且つ、前記絶縁層の少なくとも1つの表面に位置する前記導電層と、前記孔壁表面に位置する前記導電層とは、一部又は全部で互いに接続されている。好ましくは、前記導電層は前記絶縁層の上表面と下表面に位置し、前記絶縁層の上表面と下表面に位置する導電層と、前記孔壁表面に位置する前記導電層とは、一部又は全部で互いに接続されている。
従って、導電層は絶縁層の少なくとも1つの表面及び複数の孔から絶縁層をしっかり「掴み」、絶縁層と導電層との結合は平面方向におけるものだけではなく、深さ方向におけるものもあり、導電層と絶縁層と結合力を強くして、当該集電体の長期間にわたる信頼性と使用寿命を改善することができる。特に導電層が絶縁層の上表面と下表面及び複数の孔の孔壁表面に設けられている場合、導電層と絶縁層の結合力はより強くなる。当該集電体は、絶縁層が導電しないため、導電性が当該複合集電体の「短所」となり、導電層が絶縁層の少なくとも1つの表面及び複数の孔の孔壁表面に位置するようにすることにより、集電体において立体的、且つ多点的な導電ネットワークを形成することができ、当該複合集電体の導電性を大きく改善し、極シートと電池の分極を小さくし、電池の高倍率充放電性能、サイクル寿命などの電気化学性能を改善することができる。なお、このような特殊な開孔設計により、絶縁層の2つの表面での導電層における電子が「合流」することが可能となり、2つの導電層にそれぞれ電流端子を引き出す必要のある設計を使用することを回避することができる。
理解できるように、前記複数の孔の孔壁表面に位置する導電層と、絶縁層の少なくとも1つの表面に位置する導電層とは、厚さが同じであってもよく、又は異なってもよく、材料が同じであってもよく、又は異なってもよい。前記孔壁表面に前記導電層が設けられたそれぞれの前記孔において、前記導電層は、一部又は全ての前記孔壁表面に位置し、全ての孔壁表面に位置することが好ましい。好ましくは、前記絶縁層の少なくとも1つの表面に位置する前記導電層と、前記孔壁表面に位置する前記導電層とは、互いに接続されている。
孔の孔径は0.001mm〜3mmであり、この範囲では、孔は、安全の改善、分極の改善の効果が優れるとともに、加工が容易であり、シート破断の現象が発生し難い。
前記絶縁層の表面に位置する導電層の全表面に基づき、孔の面積比率は0.1%〜30%であり、この範囲では、孔は、安全の改善、分極の改善の効果に優れるとともに、加工が容易であり、シート破断の現象が発生し難い。
隣り合う2つの孔の間隔は0.2mm〜5mmである。前記間隔は等間隔分布、又は前記範囲内での複数種の間隔分布であってもよい。等間隔分布であることが好ましい。
孔の形状は平行四辺形、略平行四辺形、円形状、略円形状、楕円形状、略楕円形状のうちの1種であってもよい。
前記導電層の厚さはD2であり、D2は30nm≦D2≦3μmを満たす。
本発明の実施例に係る集電体における絶縁層が導電せず、且つ本発明に係る集電体における導電層が薄い(30nm≦D2≦3μm)ため、その電気抵抗が大きく、電池に異常状況で短絡が発生した時の短絡抵抗をさらに大きくし、短絡電流を大幅に低減することにより、短絡時の発熱量を大きく低減して、電池の安全性を改善することができる。
一方で、本発明に係る集電体における導電層が薄いため、釘刺しなどの異常状況で、セル内部で生じる金属バリが小さく、金属バリがセパレータを刺通して負極に直接接触することによる短絡のリスクを低減可能であるため、電池の安全性をさらに改善することができる。
また、導電層を薄くするいことにより、集電体の重量をさらに軽くして、電池の重量エネルギー密度を向上させることができる。
具体的に、金属酸化物は、酸化アルミニウム、酸化コバルト、酸化クロム、酸化ニッケルから選ばれる少なくとも1種であってもよい。まず、金属酸化物材料の第1保護層は、大きい電気抵抗を有するため、このような保護層により、ある程度集電体の電気抵抗をさらに向上させることでき、電池に異常状況で短絡が発生した時の短絡抵抗をさらに大きくして、電池の安全性を改善することができる。そして、金属酸化物の延性が小さく、硬度が大きいため、この第1保護層により、集電体の機械的強度をさらに大きくすることができる。また、保護層材料に金属を使用することに比べ、金属酸化物の比表面積がより大きいため、金属酸化物材料の保護層と導電層の結合力がより強く、導電層を保護する作用をより良く発揮することができ、なお、比表面積が大きくなった保護層と活物質層の結合力もさらに大きくなり、従って、特に本発明に係る実施例における集電体が正極集電体である場合、第1保護層が設けられていない正極集電体、又は第1保護層材料に金属が用いられた正極集電体に比べ、本発明に係る実施例における正極集電体は、正極活物質層との結合力をさらに大きくすることができ、電池の全体の強度を向上させることができる。
前記集電体は、前記導電層における前記絶縁層に向かう表面に設けられた第2保護層をさらに備える。第2保護層の材料は金属、金属酸化物又は導電性カーボンであり、具体的に、金属は、ニッケル、クロム、ニッケル基合金(例えば、ニッケル−クロム合金)、銅基合金(例えば、銅-ニッケル合金)のうちの少なくとも1種であることが好ましい。ここで、ニッケル−クロム合金は金属ニッケルと金属クロムで形成された合金であり、好ましくは、ニッケル元素とクロム元素のモル比は1:99〜99:1である。金属酸化物は、酸化アルミニウム、酸化コバルト、酸化クロム、酸化ニッケルから選ばれる少なくとも1種であり、好ましくは、導電性カーボンは導電性カーボンブラック、カーボンナノチューブ、アセチレンブラック、グラフェンから選ばれる少なくとも1種である。
ここで、第2保護層は、金属酸化物保護層であることが好ましい。
第2保護層は第1保護層とともに完全な支持構造を構成して導電層を保護することができ、導電層に対して保護作用をより良く発揮して、導電層が酸化、腐食又は破壊されることを防止することができる。また、第2保護層により、絶縁層と導電層の結合力を向上させることもでき、集電体の機械的強度を向上させる。
金属酸化物材料が大きい電気抵抗を有するため、このような第2保護層により、ある程度正極集電体の電気抵抗をさらに大きくすることができ、電池に異常状況で短絡が発生した時の短絡抵抗をさらに大きくして、電池の安全性を改善することができる。なお、金属酸化物の比表面積がより大きいため、金属酸化物材料の第2保護層と絶縁層の結合力が大きくなるとともに、金属酸化物の比表面積がより大きいため、金属酸化物材料の第2保護層により、絶縁層表面の粗さを大きくして、導電層と絶縁層の結合力を大きくする作用を発揮して、集電体全体の強度を向上させる。
さらに好ましくは、前記第1保護層の厚さがD3であり、D3はD3≦0.1D2且つ1nm≦D3≦200nmを満たし、10nm≦D3≦50nmを満たすことが好ましい。前記第2保護層の厚さがD3´であり、D3´はD3´≦0.1D2且つ1nm≦D3´≦200nmを満たし、10nm≦D3´≦50nmを満たすことが好ましい。
さらに、好ましくは、第1保護層の厚さは、第2保護層の厚さよりも大きく、即ち、導電層における絶縁層から離間する面に設けられた保護層の厚さは、導電層における絶縁層に向かう面に設けれた保護層の厚さよりも大きい。
第2保護層の厚さで導電層を十分に保護することが可能である場合、第2保護層の厚さをできる限り小さくすることにより、電池の重量エネルギー密度を向上させることができる。
さらに、好ましくは、第2保護層の厚さD3´と第1保護層の厚さD3との比率関係は0.5D3≦D3´≦0.8D3である。第2保護層の厚さが大きくなると、電池の安全性に対する改善作用が限られ、かえって電池の重量エネルギー密度に影響を与える。
[絶縁層]
本発明に係る実施例における集電体では、絶縁層は主に導電層を支持・保護する作用を発揮し、その厚さがD1であり、D1は1μm≦D1≦20μmを満たし、この範囲での絶縁層はより良い加工性を有するだけではなく、当該集電体が用いられた電池の体積エネルギー密度を低下させることもない。
ここで、絶縁層の厚さD1の上限は20μm、15μm、12μm、10μm、8μmであってもよく、絶縁層の厚さD1の下限は1μm、1.5μm、2μm、3μm、4μm、5μm、6μm、7μmであってもよく、絶縁層の厚さD1の範囲は上限又は下限の任意の数値で構成することができる。好ましくは、2μm≦D1≦10μmであり、より好ましくは、2μm≦D1≦6μmである。
好ましくは、絶縁層の材料はは、有機ポリマー絶縁材料、無機絶縁材料、複合材料から選ばれる1種である。さらに好ましくは、複合材料は有機ポリマー絶縁材料と無機絶縁材料で構成される。
ここで、有機ポリマー絶縁材料有機ポリマー絶縁材料は、ポリアミド(Polyamide、PAと略称する)、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene terephthalate、PETと略称する)、ポリイミド(Polyimide、PIと略称する)、ポリエチレン(Polyethylene、PEと略称する)、ポリプロピレン(Polypropylene、PPと略称する)、ポリスチレン(Polystyrene、PSと略称する)、ポリ塩化ビニル(Polyvinyl chloride、PVCと略称する)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(Acrylonitrile butadiene styrene copolymers、ABSと略称する)、ポリブチレンテレフタレート(Polybutylene terephthalat、PBTと略称する)、ポリ−p−フェニレンテレフタルアミド(Poly−p−phenylene terephthamide、PPAと略称する)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、ポリホルムアルデヒド(Polyformaldehyde、POMと略称する)、フェノール樹脂(Phenol−formaldehyde resin)、ポリプロピレンエチレン(PPEと略称する)、ポリテトラフルオロエチレン(Polytetrafluoroethylene、PTFEと略称する)、シリコーンゴム(Silicone rubber)、ポリビニリデンフルオライド(Polyvinylidenefluoride、PVDFと略称する)、ポリカーボネート(Polycarbonate、PCと略称する)、アラミド、ポリジホルミルフェニレンジアミン(poly diformyl phenylene diamine)、セルロース及びその誘導体、澱粉及びその誘導体、タンパク質及びその誘導体、ポリビニルアルコール及びその架橋物、ポリエチレングリコール及びその架橋物から選ばれる少なくとも1種である。
ここで、無機絶縁材料は、酸化アルミニウム(Al)、炭化珪素(SiC)、シリカ(SiO)のうちの少なくとも1種であることが好ましい。
ここで、複合材料は、エポキシ樹脂ガラス繊維強化複合材料、ポリエステル樹脂ガラス繊維強化複合材料のうちの少なくとも1種であることが好ましい。
好ましくは、絶縁層の材料は、有機ポリマー絶縁材料から選ばれるものである。一般的に、絶縁層の密度が金属よりも小さいため、本発明の集電体は、電池の安全性を向上させるとともに、電池の重量エネルギー密度を向上させることもできる。そして、絶縁層がその表面に位置する導電層に対して良好な載置及び保護の作用を発揮することができるため、従来の集電体でよく発生する極シートの断裂現象が発生し難しい。
本発明に係る上記の集電体に前記絶縁層、前記導電層及び前記第1保護層を貫通する複数の孔を設けるために、ある方法、例えばレーザ光による開孔で絶縁層に複数の孔の構造を形成する必要がある。レーザー法を用いて高分子材料又は高分子複合材料に対して処理を行うとき、粘着が生じやすく、また、切断の効率が低い。レーザー出力を大きくすると、導電層が焦げて、そして絶縁層が溶融する不具合が発生する。
そのため、好ましくは、前記絶縁層の光透過率Tは0≦T≦98%を満たし、より好ましくは、15%≦T≦95%を満たし、さらに好ましくは15%≦T≦90%を満たす。上記光透過率を満たすことにより、レーザーエネルギーに対する絶縁層の吸収率を向上させることができ、レーザ光で切断処理を行うとき、高い加工性及び加工効率を有し、特に、低出力のレーザ光で切断処理を行うとき、高い加工性及び加工効率を有する。上述したレーザ光で切断処理を行うときのレーザー電力は、例えば100W以下である。
絶縁層に光透過率を調整するための着色剤を添加するとともに、着色剤の含有量を調整制御することにより、絶縁層の光透過率を調整することができる。
着色剤により、絶縁層が一定の程度の黒色、青色又は赤色を現すようにすることができるが、これに限定されず、例えば、絶縁層が一定の程度の黄色、緑色又は紫色などを現すようにしてもよい。
着色剤は、無機顔料及び有機顔料のうちの1種又は複数種であってもよい。
無機顔料は、例えば、カーボンブラック、コバルトブルー、群青、酸化鉄、カドミウムレッド、クロムオレンジ、モリブデンオレンジ、カドミウムイエロー、クロムイエロー、ニッケルチタンイエロー、チタンホワイト、リトポン及び亜鉛白のうちの1種又は複数種である。
有機顔料はフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、アントラキノン系顔料、インディゴ系顔料及び金属錯体顔料のうちの1種又は複数種であってもよい。例として、有機顔料はプラスチック赤GR、プラスチック紫RL、ハンザイエローG、パーマネントイエロー、ラバースカーレット(Rubber Scarlet)LC、フタロシアニンブルー及びフタロシアニングリーンのうちの1種又は複数種であってもよい。
好ましくは、絶縁層の厚さD1と絶縁層の光透過率Tは以下の関係を満たす。
12μm≦D≦30μmであるとき、30%≦T≦80%を満たし、及び/又は、
8μm≦D<12μmであるとき、40%≦T≦90%を満たし、及び/又は、
1μm≦D<8μmであるとき、50%≦T≦98%を満たす。
[導電層]
本発明に係る実施例集電体では、好ましくは、導電層の厚さがD2であり、D2は30nm≦D2≦3μmを満たし、好ましくは、300nm≦D2≦2μmを満たす。
導電層の材料は、金属導電材料と炭素系導電性材料から選ばれる少なくとも1種であり、金属導電材料は、アルミニウム、銅、ニッケル、チタン、銀、ニッケル-銅合金、アルミニウム-ジルコニウム合金から選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、前記炭素系導電性材料は、グラファイト、アセチレンブラック、グラフェン、カーボンナノチューブのうちの少なくとも1種であることが好ましい。
従来のリチウムイオン電池では、アルミニウム箔又は銅箔は集電体であり、異常状況で電池内部短絡が発生したとき、瞬間に大きい電流が生じ、それに伴い大量の短絡による熱が生じて、これらの熱は通常正極アルミニウム箔の集電体でのテルミット反応を引き起こして、電池に発火、爆発などを発生させる。
本発明に係る実施例において、絶縁層により支持された導電層を有する集電体を用いることにより、上記技術的問題を解決する。絶縁層が導電せず、且つ導電層が従来の集電体(厚さが約9μm〜14μm)よりも遥かに薄いため、本発明に係る集電体の電気抵抗が大きく、電池に異常状況で短絡が発生した時の短絡抵抗を大きくし、短絡電流を大幅に低減することにより、短絡時の発熱量を大きく低減して、電池の安全性を改善することができる。
一般的に、電池の内部抵抗には、電池オーム内部抵抗と電池分極内部抵抗が含まれ、そのうち、活物質抵抗、集電体抵抗、界面抵抗、電解液組成などがいずれも電池の内部抵抗に大きな影響を与える。異常状況で短絡が発生した時、内部短絡が発生したため、電池の内部抵抗が大幅に低下する。よって、集電体の電気抵抗を大きくすることにより、電池の短絡後の内部抵抗を大きくすることができ、電池の安全性を改善することができる。
導電層の厚さは、導電と集電の作用を発揮可能であればよい。導電層の厚さが小さすぎると、導電と集電の効果が悪すぎて、電池の分極が大きくなり、極シートの加工プロセスなどのプロセスで破損が発生しやすい。導電層の厚さが大きすぎると、電池の重量エネルギー密度に影響を与え、且つ当該集電体の電気抵抗を低下させて、電池の安全性の改善に不利である。
本発明に係る実施例では、導電層の厚さD2の上限は3μm、2.8μm、2.5μm、2.3μm、2μm、1.8μm、1.5μm、1.2μm、1μm、900nmであってもよく、導電層の厚さD2の下限は800nm、700nm、600nm、500nm、450nm、400nm、350nm、300nm、250nm、200nm、150nm、100nm、30nmであってもよく、導電層の厚さD2の範囲は上限又は下限の任意の数値で構成することができる。好ましくは、300nm≦D2≦2μmであり、より好ましくは、500nm≦D2≦1.5μmである。
導電層は、気相成長法(vapor deposition)、無電解メッキ(Electroless plating)の少なくとも1種により絶縁層に形成されてもよい。気相成長法として、物理的気相成長法(Physical Vapor Deposition、PVD)が好ましい。物理的気相成長法として、蒸着法、スパッタ法の少なくとも1種が好ましい。蒸着法として、真空蒸着法(vacuum evaporating)、熱蒸着法(Thermal Evaporation Deposition)、電子ビーム蒸着法(electron beam evaporation method、EBEM)の少なくとも1種が好ましい。スパッタ法として、マグネトロンスパッタ法(Magnetron sputtering)が好ましい。
導電層は、前記絶縁層の少なくとも1つの表面のみに位置してもよく、複数の孔の孔壁表面に位置してもよく、孔壁表面の全部に位置してもよく、孔壁表面の一部に位置してもよい。前記複数の孔の孔壁表面に位置する導電層と、絶縁層の少なくとも1つの表面に位置する導電層とは、厚さが同じであってもよく、又は異なってもよく、材料も同じであってもよく、又は異なってもよい。好ましくは、前記絶縁層の少なくとも1つの表面に位置する前記導電層と、前記孔壁表面に位置する前記導電層とは互いに接続されている。
[保護層]
本発明に係る実施例では、導電層の厚さが小さい場合、化学的腐食又は機械的なダメージを受けやすい。従って、本発明に係る集電体における導電層は第1保護層を備え、好ましくは、第2保護層をさらに備える。保護層により導電層の機械的強度を向上させることができ、電池の安全性をさらに向上させるとともに、導電層が破壊され、又は酸化、腐食などの現象が生じることを効果的に防止して、集電体の長期間にわたる信頼性と使用寿命を著しく改善することができる。
本発明に係る実施例では、説明が便利になるために、保護層が導電層における絶縁層から離間する面(即ち、導電層の上表面)に設けられている場合、それを第1保護層と称し、保護層が導電層における絶縁層に向かう面(即ち、導電層の下表面)に設けられている場合、それを第2保護層と称す。
第1保護層は金属酸化物保護層である。好ましくは、第2保護層も金属酸化物保護層である。
本発明に係る実施例における集電体に対する更なる改良として、第1保護層の厚さがD3であり、D3はD3≦0.1D2、且つ1nm≦D3≦200nmを満たし、即ち、厚さは、厚さD2の1/10以下であり、且つ1nm〜200nmの範囲内にあることを満たす。第2保護層の厚さがD3´であり、D3´はD3´≦0.1D2、且つ1nm≦D3´≦200nmを満たす。
ここで、保護層の厚さD3、D3´の上限は200nm、180nm、150nm、120nm、100nm、80nm、60nm、55nm、50nm、45nm、40nm、30nm、20nmであってもよく、保護層の厚さD3の下限は1nm、2nm、5nm、8nm、10nm、12nm、15nm、18nmであってもよく、保護層の厚さD3、D3´の範囲は上限又は下限の任意の数値で構成することができる。保護層が薄すぎると、導電層に対する保護作用が限られ、保護層が厚すぎると、電池の重量エネルギー密度と体積エネルギー密度を低下させる。好ましくは、10nm≦D3≦50nmを満たし、10nm≦D3´≦50nmを満たすことが好ましい。
保護層が導電層全体を占める厚さについて、D3は1/2000D2≦D3≦1/10D2を満たし、即ち、厚さはD2の1/2000〜1/10であり、より好ましくは、D3は1/1000D2≦D3≦1/10D2を満たす。D3´は1/2000D2≦D3´≦1/10D2を満たし、即ち、厚さはD2の1/2000〜1/10である。より好ましくは、D´3は1/1000D2≦D3´≦1/10D2を満たす。
本発明に係る実施例における集電体に対する更なる改良として、第1保護層の厚さが第2保護層の厚さよりも大きいであることが好ましい。好ましくは、D3´とD3との比率関係は0.5D3≦D3´≦0.8D3である。
保護層が気相成長法、インサイチュ形成法、塗布法などにより導電層に形成されてもよい。気相成長法として、物理的気相成長法(Physical Vapor Deposition、PVD)が好ましい。物理的気相成長法として、蒸着法、スパッタ法のうちの少なくとも1種が好ましい。蒸着法として、真空蒸着法(vacuum evaporating)、熱蒸着法(Thermal Evaporation Deposition)、電子ビーム蒸着法(electron beam evaporation method、EBEM)のうちの少なくとも1種が好ましい。スパッタ法として、マグネトロンスパッタ法(Magnetron sputtering)が好ましい。インサイチュ形成法として、インサイチュパッシベーション法、即ち、金属の表面に金属酸化物のパッシベーション層をインサイチュ形成する方法が好ましい。塗布法として、ロールプレス塗布、押圧塗布、ブレード塗布、グラビア塗布などのうちの1種が好ましい。
第1保護層の厚さは、第2保護層の厚さとは、同じであってもよく、又は異なってもよい。
保護層は、導電層の1つの表面のみに位置してもよく、導電層の2つの表面に設けられてもよく、保護層は集電体の平面部分のみに設けられてもよく、集電体の平面部分及び複数の孔の孔壁表面も設けられてもよい。
本発明に係る実施例における正極集電体の模式図は、図1から図4に示し、本発明に係る実施例における負極集電体の模式図は図5に示し、本発明に係る実施例における正極シートの模式図は図6に示し、本発明に係る実施例における負極シートの模式図は図7に示す。
図1〜3では、正極集電体10は、正極絶縁層101、第1保護層1031、及び正極絶縁層101と第1保護層1031の間に設けられる正極導電層102を備え、即ち、正極導電層102は正極絶縁層101の1つの表面に設けられ、第1保護層1031は、正極導電層102における、正極絶縁層101から離間する表面に設けられている。正極集電体10には、複数の孔201が開設され、複数の孔201は、正極絶縁層101、正極導電層102、及び第1保護層1031を貫通し、且つ、正極導電層102は、複数の孔201の孔壁表面の全部にも位置する。
図4では、正極集電体10は、正極絶縁層101、第1保護層1031、及び正極絶縁層101と第1保護層1031の間に設けられる正極導電層102を備え、即ち、正極導電層102は正極絶縁層101の1つの表面に設けられ、第1保護層1031は、正極導電層102における正極絶縁層101から離間する表面に設けられている。正極集電体10には複数の孔201が開設され、複数の孔201は、正極絶縁層101、正極導電層102、及び第1保護層1031を貫通し、且つ、正極導電層102と第1保護層1031はいずれも複数の孔201の孔壁表面の一部に位置し、且つ、絶縁層101に位置する導電層102と、孔壁表面に位置する導電層102とは、互いに接続されている。
図5では、負極集電体20は、負極絶縁層201、負極導電層202、第1保護層2031及び第2保護層2032を備え、負極導電層202は、負極絶縁層201の対向する2つの表面に設けられ、第1保護層2031は、それぞれの負極導電層202における負極絶縁層201から離間する表面に設けられ、第2保護層2032は、それぞれの負極導電層202における負極絶縁層201に向かう表面に設けられている。負極集電体20には、複数の孔401が開設され、複数の孔401は負極絶縁層201、負極導電層202、第1保護層2031、及び第2保護層2032を貫通し、且つ、負極導電層202、第1保護層2031及び第2保護層2032はいずれも複数の孔401の孔壁表面の全部に位置し、且つ、負極絶縁層201に位置する負極導電層202と、孔壁表面に位置する負極導電層202とは、互いに接続されている。
本発明に係る実施例の第2態様は、本発明に係る実施例の第1態様における集電体と集電体表面に形成される電極活物質層とを備える極シートをさらに提供する。
図6は本発明に係る実施例における正極シートの構造模式図であり、図6に示すように、正極シート1は、正極集電体と正極集電体表面に形成される正極活物質層11とを備え、ここで、正極集電体は正極絶縁層101、正極導電層102、第1保護層1031及び第2保護層1032を備え、正極導電層102は、正極絶縁層101の対向する2つの表面に設けられ、第1保護層1031は、それぞれの正極導電層102における正極絶縁層101から離間する表面に設けられ、第2保護層1032は、それぞれの正極導電層102における正極絶縁層101に向かう表面に設けられている。正極集電体10には、複数の孔201が開設され、複数の孔201は正極絶縁層101、正極導電層102、第1保護層1031、第2保護層1032、及び正極活物質層11を貫通し、且つ、正極導電層102、第1保護層1031及び第2保護層1032はいずれも複数の孔201の孔壁表面の全部に位置し、且つ、絶縁層101に位置する導電層102は、孔壁表面に位置する導電層102とは、互いに接続されている。正極活物質層11は複数の孔201内に充填されている。
図7は本発明の一実施例における負極シートの構造模式図であり、図7に示すように、負極シート2は、負極集電体と負極集電体の表面に形成される負極活物質層21とを備え、ここで、負極集電体は、負極絶縁層201、負極導電層202、第1保護層2031及び第2保護層2032を備え、負極導電層202は負極絶縁層201の対向する2つの表面に設けられ、第1保護層2031は、それぞれの負極導電層202における、負極絶縁層201から離間する表面に設けられ、第2保護層2032は、それぞれの負極導電層202における、負極絶縁層201に向かう表面に設けられている。負極集電体には、複数の孔401が開設され、複数の孔401は、負極絶縁層201、負極導電層202、第1保護層2031、第2保護層2032、及び負極活物質層21を貫通し、且つ、負極導電層202、第1保護層2031及び第2保護層2032はいずれも複数の孔401の孔壁表面の全部に位置し、且つ、絶縁層201に位置する導電層202と、孔壁表面に位置する導電層202とは、互いに接続されている。
なお、上記図1〜7は模式図に過ぎず、図に示す孔の大きさ、形状及び分布形式はいずれも模式的に表したものである。
理解できるように、絶縁層の対向する2つの表面にいずれも導電層が設けられている場合、集電体の両面に活物質が塗布されて作製された正極シート又は負極シートは電気化学デバイスに直接適用することが可能である。絶縁層の1つの表面に導電層が設けられている場合、集電体の片面に活物質が塗布されて作製された正極シート又は負極シートは折り畳まれてから電池に適用することが可能である。
好ましくは、電極活物質層は、集電体の少なくとも1つの表面に形成され、且つ前記電極活物質層は、全部又は一部が集電体の前記複数の孔に充填されてもよく、且つ、前記集電体の少なくとも1つの表面に形成された電極活物質層は、集電体の前記複数の孔に充填された電極活物質層とは、互いに接続されている。このように、電極活物質層と集電体の結合力がより強くなり、極シートと電池の長期間にわたる信頼性、寿命がより優れる。また、電極活物質層が一定の孔隙率を有するため、このように構成することにより、極シートの電解液に対する濡れ性をより良くして、分極をより小さくすることができる。
本発明に係る実施例は、正極シート、セパレータ及び負極シートを備える電気化学デバイスをさらに提供する。具体的に、当該電気化学デバイスは巻き取り式又は積層式の電池であってもよく、例えば、リチウムイオン二次電池、リチウム一次電池、ナトリウムイオン電池、マグネシウムイオン電池のうちの1種であってもよいが、これに限定されない。
ここで、正極シート及び/又は負極シートは上記実施例に係る極シートである。
好ましくは、本発明に係る電池の正極シートに上記本発明に係る極シートが用いられる。通常の集電体におけるアルミニウムの含有量が高いため、電池異常時に短絡が発生した時、短絡が発生した箇所に生成する熱が激しいテルミット反応を引き起こし、大量の熱が生じて電池に爆発などの事故が発生する。そのため、電池の正極シートとして、本発明に係る極シートが用いられる場合、正極集電体におけるアルミニウムの含有量が大きく減少したため、テルミット反応が起きることを回避して、電池の安全性を著しく改善することができる。集電体に前記絶縁層と前記導電層とを貫通する孔が複数設けられていることにより、電解液が通過しやすくなり、当該集電体に基づいた極シートの電解液に対する濡れ性を改善して、極シートと電池の分極を小さくし、電池の高倍率充放電性能、サイクル寿命などの電気化学性能を改善することができる。また、集電体に設けられた複数の孔で集電体の重量をさらに軽くして、電池の重量エネルギー密度を向上させることができる。
本発明では、釘刺し実験で電池の異常状況をシミュレーションし、釘刺し後の電池の変化を確認した。釘刺し実験では、釘が、通常複数層の正極シート1、複数層のセパレータ3及び複数層の負極シート2を備える電池全体をを貫通する。電池に釘刺しによって短絡が発生した後、短絡電流が大幅に低下し、短絡発熱量を電池に完全に吸収される範囲に制御するため、内部短絡が発生した箇所で生じる熱が電池に完全に吸收され、電池の温度上昇も小さく、短絡による損壊が電池に与える影響が釘刺しの箇所に限られ、「点開路」のみが形成され、電池の短時間での正常動作に影響しない。
<実施例>
1.特定の光透過率を有する絶縁層の製造
絶縁層材料はPETであり、PETに一定の含有量の着色剤カーボンブラックを添加して、均一に混合する。PETをホットメルト状態で押し出して注ぎかけ、冷間ローラでロール圧延することにより、双方向延伸してから、特定の光透過率を有する絶縁層を得る。
2.集電体の製造
2.1 一定の厚さを有する絶縁層を選択し、絶縁層に孔を開け、そして、真空蒸着の方式で一定の厚さを有する導電層を形成した。これにより、導電層が絶縁層の少なくとも1つの表面及び孔の孔壁表面に堆積する。
2.2 一定の厚さを有する絶縁層を選択し、その表面に、真空蒸着の方式で一定の厚さを有する導電層を形成して、そして、孔を開けた。これにより、前記絶縁層と前記導電層とを貫通する孔を複数形成する。
2.3 一定の厚さを有する絶縁層を選択し、その表面に、真空蒸着の方式で一定の厚さを有する導電層を形成して、そして、孔を開けた。その後、平面表面、孔壁表面又は孔壁表面及び平面表面に導電層を堆積する。
導電層の真空蒸着方式による形成条件は、以下の通りである。表面洗浄処理された絶縁層を真空蒸着チャンバ内に配置し、1600℃〜2000℃という高温で金属蒸発室内における高純度の金属ワイヤを溶融し蒸発させ、蒸発後の金属が真空蒸着チャンバ内の冷却システムを通過し、最後に絶縁層の表面に堆積して、導電層が形成される。
3.保護層を有する集電体の製造
3.1 第1保護層の形成
導電層を有する集電体の表面に、気相成長法、インサイチュ形成法または塗布法で導電層における絶縁層から離間する表面に保護層を形成する。
3.2 第2保護層の形成
絶縁層の表面に、気相成長法又は塗布法で保護層を形成し、そして、真空蒸着の方式で、上述した保護層を有する絶縁層の表面に一定の厚さを有する導電層を形成することにより、第2保護層を有する集電体を製造する。なお、これに加え、導電層の上表面に第1保護層をさらに形成する。
保護層を形成する前に孔を開けてもよく、保護層を形成した後に、孔を開けてもよい。
製造の実施例では、気相成長法として、真空蒸着方式が用いられ、インサイチュ形成法として、インサイチュパッシベーション方式が用いられ、塗布法として、グラビア塗布方式が用いられる。
真空蒸着方式の形成条件は以下の通りである。表面洗浄処理されたサンプルを真空蒸着チャンバ内に配置し、1600℃〜2000℃という高温で蒸発室内における保護層材料を溶融し蒸発させ、蒸発後の保護層材料が真空蒸着チャンバ内における冷却システムを通過し、最後にサンプルの表面に堆積して、保護層が形成される。
インサイチュパッシベーション法の形成条件は以下の通りである。導電層を高温酸化環境に配置し、温度を160℃〜250℃に制御するとともに、高温環境で酸素ガスの供給を維持し、処理時間を30minとすることにより、金属酸化物類の保護層が形成される。
グラビア塗布方式の形成条件は以下の通りである。保護層材料をNMPと撹拌・混合し、そして、サンプルの表面に上記保護層材料のスラリー(固形分の含有量が20〜75%)を塗布し、次に、ググラビアローラーで塗布の厚さを制御し、最後に100〜130℃で乾燥させる。
4.極シートの製造
通常の電池塗布プロセスにより、集電体の表面に正極スラリー又は負極スラリーを塗布し、100℃で乾燥させた後、正極シート又は負極シートを得る。
通常の正極シートでは、集電体が厚さ12μmのAl箔片であり、電極活物質層が一定の厚さを有する三元(NCM)材料層である。
通常の負極シートでは、集電体が厚さ8μmのCu箔片であり、電極活物質層が一定の厚さを有するグラファイト材料層である。
一部の実施例では、電極活物質層は集電体の平面部分のみに設けられ、一部の実施例では、電極活物質層は集電体の平面部分及び孔に設けられている。
製造して得た集電体及びその極シートの具体的なパラメータは表1に示す。極シート1〜極シート8の集電体における絶縁層、導電層、電極活物質のパラメータは表1に示し、ここで、導電層は絶縁層の上表面と下表面に設けられ、導電層の形成方式は真空蒸着方式であり、「表面のみ」とは、集電体に絶縁層及び導電層を貫通する複数の孔が設けられ、且つ導電層が絶縁層の上表面と下表面のみに設けられていることを表し、「表面と孔」とは、集電体に絶縁層及び導電層を貫通する複数の孔が設けられ、且つ導電層が絶縁層の上表面と下表面に設けられているだけではなく、孔の孔壁表面の全部にも設けられ、且つ導電層の孔壁表面に形成された導電層が、絶縁層表面に形成された導電層と、互いに接続されていることを表し、孔の形状は円形状であり、孔径として、いずれも0.01mmとし、孔の面積比率として、いずれも5%とし、孔と孔との間の間隔として、いずれも0.2mmとし、電極活物質が複数の孔に充填されている。
5.電池の製造
通常の電池製造プロセスにより、正極シート(圧密密度:3.4g/cm)、PP/PE/PPセパレータ及び負極シート(圧密密度:1.6g/cm)を一緒にベアセルに巻き取り、その後に電池ケースに入れ、電解液(EC:EMC体積比が3:7、LiPFが1mol/Lである)を注入してから、密封や、化成などの工程を行い、最後にリチウムイオン電池を得た。
本発明の実施例で製造されたリチウムイオン電池及び比較例のリチウムイオン電池の詳細構成は、表2に示す。
まず、実施例で孔を開けることによる技術的効果を説明する。
Figure 2020057584
Figure 2020057584
<実験例>
1.電池サイクル寿命のテスト方法
リチウムイオン電池に対して、サイクル寿命テストを行い、具体的なテスト方法は以下の通りである。
リチウムイオン電池を25℃と45℃との2種類の温度でそれぞれ充放電し、即ち、1Cの電流で4.2Vに充電してから、1Cの電流で2.8Vに放電して、第1サイクルの放電容量を記録した。その後、電池を1000サイクルだけ1C/1Cの充放電循環させ、1000サイクル目の電池の放電容量を記録して、1000サイクル目の放電容量を1サイクル目の放電容量で除し、1000サイクル目の容量保持率を得た。
実験結果は、表3に示す。
2.釘刺し実験の実験方法及びテスト方法
釘刺し実験:電池を満充電した後に固定して、常温で直径8mmの鋼針を25mm/sの速度で電池を貫通し、鋼針を電池に残しておき、釘刺しが完了した。その後、観察及びテストを行った。
電池温度のテスト:マルチ温度計を使用して、釘刺す電池の釘刺し面と裏面の幾何学中心にそれぞれ感温線を付け、釘刺しが完了した後、5分間の電池温度追従テストを行って、5分間を経た時の電池温度を記録した。
電池電圧のテスト:釘刺す電池の正極と負極を内部抵抗計の計測端に接続し、釘刺しが完了した後、5分間の電池電圧追従テストを行って、5分間を経た時の電池電圧を記録した。
記録された電池の温度と電圧のデータは、表4に示す。
3.導電層と絶縁層の結合力のテスト方法
極シートを炭酸ジメチルとフッ化水素酸との混合溶媒に浸漬し、ここで、フッ化水素酸含有量は0.1wt%であり、そして、真空密封を行い、70℃の恒温箱に数日間保管し、保管完了後、極シートを取り出し、極シートを長手方向に二つ折りにするとともに、2Kgの分銅を二つ折りの箇所に配置して、圧密を10秒間行い、圧密完了後、極シートを伸ばし、折り目に導電層の脱落が生じたかどうかを観察して、脱落が生じ始めたときの保管日数を記録し、テストの結果は表5に示す。
4.支持層の光透過率のテスト
LS117光透過率計を用いて、GB2410−80標準に準拠して支持層の光透過率を測定することは以下のステップを含み、まず、光透過率計を起動して、自己校正が行われ、画面にT=100%と表示されると、校正が完了する。その後、支持層のサンプルを探触子と受信機との間に挟み、画面に支持層の光透過率の数値が自動的に表示される。
5.集電体の切断性能のテスト
IPG社製の型番YLP−V2−1−100−100−100のファイバレーザーを用いて、出力を100W、周波数を150kHzと設定し、集電体をレーザーの切断装置に配置して切断を行い、集電体の最大切断可能な速度を測定する。ここで、集電体の最大の切断可能な速度とは、レーザ光で当該集電体を切断して、粘着現象が生じないときに達すことが可能な最大の切断速度を指す。
Figure 2020057584
Figure 2020057584
備考:「N/A」とは、鋼針が電池を貫通した瞬間に、熱暴走と破壊が発生することを表す。
Figure 2020057584
表4の結果から見れば、通常の正極シートと通常の負極シートで構成された電池1を用いる場合、釘刺しの瞬間に、電池温度が数百度急に上昇し、電圧がゼロまで急に低下する。これから判明できるように、釘刺しの瞬間に、電池に内部短絡が発生し、大量の熱が生じ、電池に瞬間的に熱暴走と破壊が発生するため、引き続き動作できない。
通常の正極シートと通常の負極シートで構成された電池に比べ、本発明に係る複合集電体は電池の安全性を大きく改善することができ、且つ導電層の厚さが小さいほど、安全性に対する改善効果が顕著になる。なお、開孔された複合集電体は、開孔されていない複合集電体に比べ、安全性の改善に有利である。
表3の結果から見れば、通常の正極シートと通常の負極シートで構成された電池に比べ、本発明に係る実施例集電体が用いられた電池は、サイクル寿命が良好であり、通常の電池のサイクル性能と同等である。これから判明できるように、本発明の実施例の集電体が、製造された極シートと電池に何の悪影響も与えない。
表5の結果から見れば、開孔されていない複合集電体に比べ、孔を有する複合集電体では、導電層と絶縁層の結合力が著しく強くなった。特に、導電層が絶縁層の表面及び複数の孔の孔壁表面に設けられている場合、導電層は絶縁層の少なくとも1つの表面及び複数の孔から絶縁層をしっかり「掴み」、絶縁層と導電層との結合は平面方向におけるもののみではなく、深さ方向におけるものもあり、導電層と絶縁層の結合力を強くして、当該集電体の長期間にわたる信頼性と使用寿命を改善することができる。
次に、実施例で第1保護層及びオプションとしての第2保護層による技術的効果を説明する。
Figure 2020057584
ここで、「/」とは、当該保護層が設けられていないことを表す。
Figure 2020057584
Figure 2020057584
保護層を有しない集電体に比べ、本発明に係る実施例における保護層を有する集電体で製造された電池は、容量保持率がさらに向上した。これによりわかるように、電池の信頼性がより良い。
以下で、実施例を挙げて光透過率が絶縁層のレーザ光加工性に与える影響を説明する。ここで、開孔されていない集電体を用いて説明し、表9を参照する。
Figure 2020057584
これによりわかるように、絶縁層の厚さが同じである場合、絶縁層の光透過率を低くすることにより、集電体は、低出力のレーザ光で切断処理を行い、且つ粘着現象が生じない切断速度が明らかに大きくなった。これにより、集電体のレーザ光での切断処理時の切断性能と切断速度を著しく向上させた。
本発明は、好適な実施例により以上のように開示されているが、特許請求の範囲を限定するためではなく、当業者が本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形や変更を実施可能であるので、本発明の保護範囲は、本発明の特許請求の範囲により規定される範囲に準ずるべきである。
1 正極シート
10 正極集電体
101 正極絶縁層
102 正極導電層
1031 第1保護層
1032 第2保護層
11 正極活物質層
201 孔
2 負極シート
20 負極集電体
201 負極絶縁層
202 負極導電層
2031 第1保護層
2032 第2保護層
21 負極活物質層
401 孔

Claims (10)

  1. 絶縁層と導電層とを備える集電体であって、
    前記導電層は、前記絶縁層の少なくとも1つの表面に位置し、前記集電体は、前記導電層における前記絶縁層から離間する表面に設けられる第1保護層をさらに備え、
    前記集電体には、前記絶縁層と前記導電層と前記第1保護層とを貫通する複数の孔が設けられ、
    前記第1保護層は、金属酸化物保護層であることを特徴とする集電体。
  2. 前記孔は、孔壁を有し、前記導電層は、複数の前記孔の孔壁表面にも位置し、且つ前記絶縁層の少なくとも1つの表面に位置する前記導電層と、前記孔壁表面に位置する前記導電層とは、一部又は全部で互いに接続されており、好ましくは、前記導電層は、前記絶縁層の上表面と下表面に位置し、前記絶縁層の上表面と下表面に位置する導電層と、前記孔壁表面に位置する前記導電層とは、一部又は全部で互いに接続されており、好ましくは、前記孔の孔径は、0.001mm〜3mmであり、前記孔の面積比率は、0.1%〜30%であり、隣り合う2つの前記孔の間隔は、0.2mm〜5mmであることを特徴とする請求項1に記載の集電体。
  3. 前記絶縁層には、前記絶縁層の光透過率を調整するための着色剤が添加され、前記絶縁層の光透過率(T)は、0≦T≦98%を満たし、好ましくは、15%≦T≦95%を満たし、より好ましくは、15%≦T≦90%を満たすことを特徴とする請求項1に記載の集電体。
  4. 前記第1保護層は、酸化アルミニウム保護層、酸化コバルト保護層、酸化クロム保護層、酸化ニッケル保護層のうちの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の集電体。
  5. 前記集電体は、前記導電層における前記絶縁層に向かう表面に設けられる第2保護層をさらに備え、前記第2保護層は、金属保護層、金属酸化物保護層又は導電性カーボン保護層であり、前記金属は、ニッケル、クロム、ニッケル基合金、銅基合金のうちの少なくとも1種であることが好ましく、前記金属酸化物は、酸化アルミニウム、酸化コバルト、酸化クロム、酸化ニッケルのうちの少なくとも1種であることが好ましく、前記導電性カーボンは、導電性カーボンブラック、カーボンナノチューブ、アセチレンブラック、グラフェンから選ばれる少なくとも1種であり、
    前記第2保護層は、金属酸化物保護層であることが好ましいことを特徴とする請求項1に記載の集電体。
  6. 前記第1保護層の厚さは、前記第2保護層の厚さよりも大きく、前記第1保護層の厚さをD3としたときに、D3は、D3≦0.1D2且つ1nm≦D3≦200nmを満たし、10nm≦D3≦50nmを満たすことが好ましく、
    前記第2保護層の厚さをD3´としたときに、D3´は、D3´≦0.1D2且つ1nm≦D3´≦200nmを満たし、10nm≦D3´≦50nmを満たすことが好ましく、
    好ましくは、D3´とD3との比率関係は、0.5D3≦D3´≦0.8D3であることを特徴とする請求項5に記載の集電体。
  7. 前記導電層の厚さをD2としたときに、D2は、30nm≦D2≦3μmを満たし、300nm≦D2≦2μmを満たすことが好ましく、500nm≦D2≦1.5μmを満たすことがより好ましいことを特徴とする請求項1に記載の集電体。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の集電体と、前記集電体の少なくとも1つの表面に形成される電極活物質層とを備えることを特徴とする極シート。
  9. 前記電極活物質層は、複数の前記孔にも充填され、
    前記集電体の少なくとも1つの表面に形成される電極活物質層と、複数の前記孔に充填される電極活物質層とは、互いに接続されていることを特徴とする請求項8に記載の極シート。
  10. 正極シートと、セパレータと、負極シートとを備える電気化学デバイスであって、
    前記正極シート及び/又は負極シートは、請求項8に記載の極シートであることを特徴とする電気化学デバイス。
JP2019012440A 2018-09-30 2019-01-28 集電体、極シート及び電気化学デバイス Active JP6873169B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201811158483.2 2018-09-30
CN201811158483.2A CN110661000B (zh) 2018-09-30 2018-09-30 一种集流体,极片和电化学装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020057584A true JP2020057584A (ja) 2020-04-09
JP6873169B2 JP6873169B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=66175317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019012440A Active JP6873169B2 (ja) 2018-09-30 2019-01-28 集電体、極シート及び電気化学デバイス

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20200106104A1 (ja)
EP (2) EP3629407B1 (ja)
JP (1) JP6873169B2 (ja)
CN (2) CN110661000B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021259959A1 (en) * 2020-06-22 2021-12-30 Leapagro Aps An electrode and a method of providing an electrode and a battery laminate
JP7399219B1 (ja) 2022-06-21 2023-12-15 ソフトバンク株式会社 積層体、電極構造体、電池、飛行体、積層体を生産する方法、及び、電極構造体を生産する方法

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114496350B (zh) * 2020-10-23 2024-05-03 荣耀终端有限公司 一种电极、电子器件和装置
WO2022204934A1 (zh) * 2021-03-30 2022-10-06 宁德新能源科技有限公司 复合集流体、电化学装置以及电子装置
CN113113566A (zh) * 2021-04-09 2021-07-13 珠海冠宇电池股份有限公司 一种集流体及其应用
CN113193204B (zh) * 2021-04-27 2023-03-07 孚能科技(赣州)股份有限公司 电极片及其制备方法、电芯结构、电池装置
CN113328134A (zh) * 2021-05-31 2021-08-31 珠海冠宇电池股份有限公司 一种电池
CN114639797B (zh) * 2021-06-26 2023-12-29 宁德时代新能源科技股份有限公司 负极极片的处理方法、钠金属负极极片及制备装置
CN114597420B (zh) * 2022-03-04 2024-01-12 蔚来动力科技(合肥)有限公司 锂离子电池、双极性集流体及其制备方法
CN115020711B (zh) * 2022-07-06 2024-01-26 蜂巢能源科技股份有限公司 一种提高锂离子电池安全性的集流体及其制备方法和应用
CN115548258A (zh) * 2022-11-02 2022-12-30 昆山东威科技股份有限公司 一种锂电池负极结构、电芯及锂电池

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10241699A (ja) * 1997-02-20 1998-09-11 Japan Storage Battery Co Ltd 電 池
JP2000243450A (ja) * 1999-02-19 2000-09-08 Fujitsu Ltd アルカリ二次電池
JP2003330120A (ja) * 2002-03-08 2003-11-19 Yupo Corp スクリーン
JP2004273304A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電極とこれを用いた電池
WO2005076392A1 (ja) * 2004-02-09 2005-08-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 非水電解液二次電池
JP2006512722A (ja) * 2002-12-27 2006-04-13 アベスター・リミテツド・パートナーシツプ 電気化学セル用集電体およびこれを用いた電気化学的発電装置
JP2006241446A (ja) * 2005-02-02 2006-09-14 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリエステルフィルム、及びその製造方法、ならびにその用途
JP2007164154A (ja) * 2005-11-16 2007-06-28 Pentax Corp 表示パネル用保護カバー及びその用途
JP2010118258A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Toyota Motor Corp 正極集電体およびその製造方法
WO2011089722A1 (ja) * 2010-01-22 2011-07-28 トヨタ自動車株式会社 正極およびその製造方法
US20120315537A1 (en) * 2011-06-10 2012-12-13 Yardney Technical Products Inc. Composite current collector, methods of manufacture thereof, and articles including the same
WO2013002055A1 (ja) * 2011-06-29 2013-01-03 シャープ株式会社 非水系二次電池用の集電体及び電極、並びに非水系二次電池
JP2016155939A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 レーザー溶着用樹脂組成物及びその溶着体
JP2017092428A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 株式会社デンソー 樹脂成形体の製造方法
JP2018113242A (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司Contemporary Amperex Technology Co., Limited 集電体、その極シート及び電池ならびに電池及び使用

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003282064A (ja) * 2002-03-20 2003-10-03 Toyo Kohan Co Ltd 複合集電体
US7086726B2 (en) * 2002-04-09 2006-08-08 Fuji Photo Film Co., Ltd. Inkjet recording method
EP1551070A1 (en) * 2002-08-29 2005-07-06 Toyo Kohan Co., Ltd. Composite current collector
JP2004322157A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Nitto Denko Corp 被加工物の加工方法、及びこれに用いる粘着シート
JP5038774B2 (ja) * 2007-05-14 2012-10-03 東洋アルミニウム株式会社 集電体材料とその製造方法
JP5333822B2 (ja) * 2008-06-23 2013-11-06 日立化成株式会社 めっき用導電性基材、それを用いた導体層パターン若しくは導体層パターン付き基材の製造方法、導体層パターン付き基材及び電磁波遮蔽部材
JP5690529B2 (ja) * 2010-08-25 2015-03-25 シャープ株式会社 非水系二次電池用の集電体及び電極、並びに非水系二次電池
TWI573157B (zh) * 2011-02-21 2017-03-01 日本蓄電器工業股份有限公司 電極材料、固態電解電容器及陰極箔
FR2993099B1 (fr) * 2012-07-03 2014-08-01 Commissariat Energie Atomique Collecteur de courant avec moyens d'etancheite integres, batterie bipolaire comprenant un tel collecteur
US9209443B2 (en) * 2013-01-10 2015-12-08 Sabic Global Technologies B.V. Laser-perforated porous solid-state films and applications thereof
KR102069150B1 (ko) * 2013-03-26 2020-01-23 에스케이이노베이션 주식회사 이차전지용 집전체 및 이를 포함하는 이차전지
CN105186006B (zh) * 2014-06-17 2017-08-11 北京好风光储能技术有限公司 一种复合多孔集流体及其制备方法与应用
US10511013B2 (en) * 2014-09-23 2019-12-17 Applied Materials, Inc. Electrochemical cell with protected negative electrode
CN115603009A (zh) * 2014-11-25 2023-01-13 美国锂能源公司(Us) 配置在可充电电池中的保护层、可充电电池及方法
KR20180104085A (ko) * 2016-01-25 2018-09-19 주식회사 다이셀 이차 전지
KR102160701B1 (ko) * 2016-07-18 2020-09-28 주식회사 엘지화학 천공 구조의 집전체를 포함하는 전극, 이를 포함하는 리튬 이차전지
WO2018111635A1 (en) * 2016-12-13 2018-06-21 3M Innovative Properties Company Monopolar plate-electrode assemblies and electrochemical cells and liquid flow batteries therefrom
CN106981665A (zh) * 2017-04-14 2017-07-25 深圳鑫智美科技有限公司 一种负极集流体、其制备方法及其应用
CN206849947U (zh) * 2017-04-14 2018-01-05 深圳鑫智美科技有限公司 多孔导电塑料膜集流体
CN108091825A (zh) * 2017-11-16 2018-05-29 东莞市迈科新能源有限公司 一种锂离子电池极片及其电池

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10241699A (ja) * 1997-02-20 1998-09-11 Japan Storage Battery Co Ltd 電 池
JP2000243450A (ja) * 1999-02-19 2000-09-08 Fujitsu Ltd アルカリ二次電池
JP2003330120A (ja) * 2002-03-08 2003-11-19 Yupo Corp スクリーン
JP2006512722A (ja) * 2002-12-27 2006-04-13 アベスター・リミテツド・パートナーシツプ 電気化学セル用集電体およびこれを用いた電気化学的発電装置
JP2004273304A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電極とこれを用いた電池
WO2005076392A1 (ja) * 2004-02-09 2005-08-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 非水電解液二次電池
JP2006241446A (ja) * 2005-02-02 2006-09-14 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリエステルフィルム、及びその製造方法、ならびにその用途
JP2007164154A (ja) * 2005-11-16 2007-06-28 Pentax Corp 表示パネル用保護カバー及びその用途
JP2010118258A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Toyota Motor Corp 正極集電体およびその製造方法
WO2011089722A1 (ja) * 2010-01-22 2011-07-28 トヨタ自動車株式会社 正極およびその製造方法
US20120315537A1 (en) * 2011-06-10 2012-12-13 Yardney Technical Products Inc. Composite current collector, methods of manufacture thereof, and articles including the same
WO2013002055A1 (ja) * 2011-06-29 2013-01-03 シャープ株式会社 非水系二次電池用の集電体及び電極、並びに非水系二次電池
JP2016155939A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 レーザー溶着用樹脂組成物及びその溶着体
JP2017092428A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 株式会社デンソー 樹脂成形体の製造方法
JP2018113242A (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司Contemporary Amperex Technology Co., Limited 集電体、その極シート及び電池ならびに電池及び使用

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021259959A1 (en) * 2020-06-22 2021-12-30 Leapagro Aps An electrode and a method of providing an electrode and a battery laminate
JP7399219B1 (ja) 2022-06-21 2023-12-15 ソフトバンク株式会社 積層体、電極構造体、電池、飛行体、積層体を生産する方法、及び、電極構造体を生産する方法
WO2023249042A1 (ja) * 2022-06-21 2023-12-28 ソフトバンク株式会社 積層体、電極構造体、電池、飛行体、積層体を生産する方法、及び、電極構造体を生産する方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3629407A1 (en) 2020-04-01
EP4303965A3 (en) 2024-03-13
CN112310407A (zh) 2021-02-02
CN110661000B (zh) 2020-11-27
EP4303965A2 (en) 2024-01-10
CN110661000A (zh) 2020-01-07
US20200106104A1 (en) 2020-04-02
JP6873169B2 (ja) 2021-05-19
CN112310407B (zh) 2022-03-08
EP3629407B1 (en) 2024-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6873169B2 (ja) 集電体、極シート及び電気化学デバイス
JP6982583B2 (ja) 集電体、その極シート及び電気化学デバイス
JP6765461B2 (ja) 集電体、極シート及び電気化学デバイス
EP3547425B1 (en) Lithium ion battery comprising a current collector with a multilayer structure
JP6724083B2 (ja) 集電体、その極シート及び電池
JP6858735B2 (ja) 集電体、その極シート、電池及びその応用
US10944112B2 (en) Current collector, electrode plate including the same and electrochemical device
JP6715896B2 (ja) 集電体、その極シート及び電池
US11539050B2 (en) Current collector, electrode plate and battery containing the same, and application thereof
JP2018113242A (ja) 集電体、その極シート及び電池ならびに電池及び使用
CN117673368A (zh) 具有内部熔断器的锂储能装置
US10749184B2 (en) Battery
CN114497568A (zh) 一种热收缩复合集流体及其应用
US20230187775A1 (en) Conductive film, fabrication method of conductive film, and lithium-ion battery (lib)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6873169

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250