JP2020057116A - 印画物 - Google Patents
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Abstract
【課題】より多くのコード情報を記録可能な不可視画像が設けられた印画物を提供すること。【解決手段】印画物は、基材と、基材上に形成された赤外線吸収材料含有画像と、を含む。赤外線吸収材料含有画像に、第1の赤外波長において吸収率が極大となる第1の赤外線吸収材料と、第2の赤外波長において吸収率が極大となる第2の赤外線吸収材料と、を含有し、赤外線吸収材料含有画像の全体にわたって、第1の赤外線吸収材料と第2の赤外線吸収材料の含有割合を統一しつつ、赤外線吸収材料含有画像の一の部分においては、第1の赤外波長における吸収率および第2の赤外波長における吸収率の双方を予め設定された基準吸収率以上とし、赤外線吸収材料含有画像の別の部分においては、第1の赤外波長における吸収率が基準吸収率未満とし、第2の赤外波長における吸収率は基準吸収率以上とする。【選択図】図3
Description
本発明は、印画物に関する。
ゲームセンターや商業施設等において設置・利用されているゲーム機の1つとして、カードに印刷されたコード情報を読み取り、読み取ったコード情報を利用してゲームを実行するアーケードゲーム機が知られている。このアーケードゲーム機で用いられるカードには、アーケードゲーム機に再現されるキャラクタの画像、名称やステータス、および二次元コードなどのコード情報が印刷されており、当該コード情報はこのキャラクタを定義するための情報を有している。
近時、その内部にプリンタを備え、ゲームの進行状況に応じてキャラクタのステータスが変化し、ゲーム終了後に、ゲームの進行時に変化したステータスが反映されたキャラクタのカードをオンデマンドで発行可能なアーケードゲーム機が知られている。このアーケードゲーム機によれば、ゲームの遊技者は、新たに発行されたカードを次回以降のゲームに利用し、キャラクタを強化、あるいは育成等ができ、遊技者のカードに対する興趣を高めることができる。たとえば、特許文献1には、利用者の操作によりゲームを実行し、実行されたゲームの結果を保存する携帯端末からゲーム結果情報を受信する通信部と、複数のキャラクタ画像のデータを記憶する記憶部と、受信したゲーム結果情報に基づいてキャラクタ画像を選択し、ゲーム結果情報に含まれるステータス情報と組み合わせてカード画像データを生成する画像データ生成部と、カード画像データを用いて、カード画像を印画紙にプリントし、ゲームカードを出力するプリンタとを備えるゲームカードプリント装置や、このゲームカードプリント装置と、操作を受け付ける入力部、ゲーム画面を表示する表示部、ゲームカードにプリントされたコード情報を読み取る読み取り部、投入された貨幣を識別計数する課金部および読み取ったコード情報に基づいてゲーム内にキャラクタを再現する再現部を有し、所定金額の投入に伴いゲームを実行するアーケードゲームシステムが提案されている。
また、アーケードゲーム機の使用形態も多様化しており、たとえば特許文献2に記載されているように、赤外線スキャナ等を内蔵したアーケードゲーム機も提案がされている。当該アーケードゲーム機では、キャラクタ等を示す可視画像とともに、キャラクタ等を定義するためのコード情報としての不可視画像が印画されているカードが用いられている。
上記のようなゲームカードを用いたアーケードゲームはゲームシステムの多様化によって複雑化の一途をたどっており、これに伴い、一枚のゲームカードに記録されるコード情報量も増加している。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より多くのコード情報を記録可能な不可視画像が設けられた印画物を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、基材と、前記基材上に形成された赤外線吸収材料含有画像と、を含む印画物であって、前記赤外線吸収材料含有画像には、第1の赤外波長において吸収率が極大となる第1の赤外線吸収材料と、第2の赤外波長において吸収率が極大となる第2の赤外線吸収材料と、が含まれており、前記赤外線吸収材料含有画像の全体にわたって、前記第1の赤外線吸収材料と前記第2の赤外線吸収材料の含有割合は統一しつつ、前記赤外線吸収材料含有画像の一の部分は、第1の赤外波長における吸収率および第2の赤外波長における吸収率の双方が、予め設定された基準吸収率以上であり、前記赤外線吸収材料含有画像の別の部分は、第1の赤外波長における吸収率が前記基準吸収率未満であり、第2の赤外波長における吸収率は前記基準吸収率以上である、ことを特徴とする。
上記の発明にあっては、前記赤外線吸収材料含有画像の前記一の部分は、ベタ画像であり、前記赤外線吸収材料含有画像の前記別の部分は、ドット画像であってもよい。
本発明の印画物によれば、赤外線吸収材料により形成される、いわゆる不可視画像に多くのコード情報を記録できる。
以下に、本発明の実施形態にかかる印画物について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(1)印画物の構成
図1(a)は、本発明の実施形態にかかる印画物の正面図であり、(b)は(a)に示す印画物のA−A断面図である。
図1(a)は、本発明の実施形態にかかる印画物の正面図であり、(b)は(a)に示す印画物のA−A断面図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる印画物10は、基材1と、この基材上に形成された赤外線吸収材料含有画像2とを含んでいる。
(1−1)基材
印画物10を構成する基材1の材質や形状は特に限定されない。材質としては、たとえば、天然繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布、などをあげることができ、これらの単層からなるものであっても、複数層からなるものであってもよい。印画物10をアーケードゲーム機に用いられるゲームカードとする場合にあっては、基材1は、プラスチックフィルムからなるカード形状となる。
印画物10を構成する基材1の材質や形状は特に限定されない。材質としては、たとえば、天然繊維紙、コート紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム、ガラス、金属、セラミックス、木材、布、などをあげることができ、これらの単層からなるものであっても、複数層からなるものであってもよい。印画物10をアーケードゲーム機に用いられるゲームカードとする場合にあっては、基材1は、プラスチックフィルムからなるカード形状となる。
プラスチックフィルムとしては、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ナイロン6、ナイロン6,6等のポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル等のビニル樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリメチルメタアクリレート等のアクリル樹脂、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)等のスチレン樹脂、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロース等のセルロース系フィルム、等が挙げられる。プラスチックフィルムは、上記した樹脂を主成分とする共重合体もしくは混合体(アロイを含む)であってもよい。
基材1自体は、特別に受容層を備えていなくともよい。つまり、後述する赤外線吸収材料含有画像2やその他の画像を、熱転写シートを用いて溶融転写方式により形成する場合にあっては、受容層は不要である。一方で、昇華型熱転写方式により形成する場合にあっては、受容層を備えてもよい。
基材1がカード形状の場合において、その厚みは特に限定されないが、3μm以上800μm以下の範囲であることが好ましく、100μm以上600μm以下の範囲であることがより好ましい。
(1−2)赤外線吸収材料含有画像
本実施形態にかかる印画物10は、上記基材1上に、赤外線吸収材料を含んだ赤外線吸収材料含有画像2が設けられている。なお、本明細書において、「赤外線吸収材料」とは、赤外光を吸収する材料を意味する。
本実施形態にかかる印画物10は、上記基材1上に、赤外線吸収材料を含んだ赤外線吸収材料含有画像2が設けられている。なお、本明細書において、「赤外線吸収材料」とは、赤外光を吸収する材料を意味する。
本実施形態にかかる印画物10における赤外線吸収材料含有画像2は、赤外光を吸収する材料を含んでいるため、可視光域下では視認できないか、視認しづらく、一方で、赤外光域下で認識可能な画像となる。したがって、この赤外線吸収材料含有画像2は、いわば「不可視画像」とも言え、不可視であるが故に、被転写体の意匠性を低下させるおそれがなく、アーケードゲーム機に用いられるゲームカードにキャラクタ情報を付与するためのコード情報などを形成する際に好適に用いることができる。なお、本明細書において、「赤外光域」とは、750nm以上2500nm以下の波長領域を意味する。また「可視光域」とは、400nmより大きく750nm未満の波長領域を意味する。また、後述する「近赤外光域」とは、750nm以上1400nm以下の波長領域を意味する。
このような赤外線吸収材料含有画像2には、第1の赤外波長において吸収率が極大となる第1の赤外線吸収材料IR−1と、第2の赤外波長において吸収率が極大となる第2の赤外線吸収材料IR−2、という2種類の赤外線吸収材料が含まれている。
図2(a)は、第1の赤外線吸収材料IR−1の赤外光域における吸収率の一例を示すグラフであり、(b)は、第2の赤外線吸収材料IR−2の赤外光域における吸収率の一例を示すグラフである。
図2(a)に示すように、たとえば、第1の赤外線吸収材料IR−1は、850nmにおいて吸収率が80%で最大となっている。一方で、第2の赤外線吸収材料IR−2は、900nmにおいて吸収率が80%で最大となっている。
ここで、図1に示すように、本実施形態にかかる印画物10においては、たとえば、赤外線吸収材料含有画像2の一の部分、つまり、図1(a)における矩形状の画像の部分2Aは、いわゆるベタ画像であり、一方で赤外線吸収材料含有画像2の他の部分、つまり、図1(b)における円形状の画像の部分2Bは、いわゆるドット画像である。そして、当該赤外線吸収材料含有画像2の全体、つまり、矩形状の画像の部分2Aおよび円形状の画像の部分2Bの双方ともに、前記第1の赤外線吸収材料IR−1と前記第2の赤外線吸収材料IR−2との含有割合は、質量比で1:2である。
図3(a)は、図1(a)における矩形状のベタ画像の部分2Aの赤外光域における吸収率の一例を示すグラフであり、(b)は、図1(a)における円形状のドット画像の部分2Bの赤外光域における吸収率の一例を示すグラフである。
図3(a)および(b)に示すように、矩形状のベタ画像2Aおよび円形状のドット画像2Bともに、前記第1の赤外線吸収材料IR−1と前記第2の赤外線吸収材料IR−2とが質量比で1:2で含有されているため、どちらのグラフにも、第1の赤外線吸収材料IR−1に起因する吸収ピーク(850nm)と、第2の赤外線吸収材料IR−2に起因する吸収ピーク(900nm)が存在しているが、第1の赤外線吸収材料IR−1の含有割合が小さいため、第1の赤外線吸収材料IR−1に起因する吸収率のピークは、第2の赤外線吸収材料IR−2に起因する吸収率のピークよりも小さくなっている。
ここで、本実施形態にかかる印画物10を、たとえば赤外線の吸収率が50%以上の部分を識別可能な赤外線スキャナを用いて、波長850nmおよび波長900nmにて読み取ってみる。
図4(a)は、本実施形態にかかる印画物を赤外線の吸収率が50%以上の部分を識別可能な赤外線スキャナを用いて波長850nmにて読み取った場合のイメージ図であり、(b)は本実施形態にかかる印画物を赤外線の吸収率が50%以上の部分を識別可能な赤外線スキャナを用いて波長900nmにて読み取った場合のイメージ図である。
図4(a)に示すように、波長850nmにて読み取った場合、印画物10に形成されている赤外線吸収材料含有画像2のうち、矩形状のベタ画像2Aは読み取り可能であるが、円形状のドット画像2Bは読み取りができない。これは、図3(a)に示すように、ベタ画像2Aの波長850nmにおける吸収率は50%以上であるのに対し、図3(b)に示すように、ドット画像2Bの波長850nmにおける吸収率は50%未満であることに起因している。
一方で、図4(b)に示すように、波長900nmにて読み取った場合、印画物10に形成されている赤外線吸収材料含有画像2を構成する矩形状のベタ画像2Aおよび円形状のドット画像2Bともに読み取りが可能である。これは、図3(a)および(b)に示すように、ベタ画像2Aの波長900nmにおける吸収率およびドット画像2Bの波長900nmにおける吸収率は、ともに50%以上であることに起因している。
以上のとおり、本実施形態にかかる印画物10における赤外線吸収材料含有画像2は、極大吸収波長が異なる(850nmと900nm)2種類の赤外線吸収材料(IR−1とIR−2)を含んでおり、かつその含有割合にあっては画像の部分にかかわらず統一されていつつも(IR−1:IR−2=1:2)、赤外線吸収材料含有画像2の一の部分(ベタ画像2A)においては、2種類の赤外線吸収材料(IR−1とIR−2)それぞれに起因する吸収率の双方を、赤外線スキャナの検出限界(50%)以上とし、一方で、赤外線吸収材料含有画像2の別の部分(ドット画像2B)においては、一方の赤外線吸収材料(IR−1)に起因する吸収率のみが、あえて赤外線スキャナの検出限界未満とすることで、同一の赤外線吸収材料含有画像2の読み取り波長を変えるのみで、それぞれ異なる画像を認識可能となる。これにより、従来の1種類のみの赤外線吸収材料を用いた画像と比べて、当該画像に記録できるデータの量を二倍以上とすることが可能となる。
なお、上記の説明は、本実施形態にかかる印画物の作用効果を分かりやすくするために、あえて具体的な数値を挙げて説明したが、上記の具体的な数値に限定されることはない。つまり、2種類の赤外線吸収材料(IR−1とIR−2)それぞれの極大吸収波長は、850nmおよび900nmに限定されることはなく、材料の選択などにより自由に設計可能である。また、これら2種類の赤外線吸収材料2種類の赤外線吸収材料の含有割合は1:2に限定されることはなく自由に設計可能である。ただし、含有割合を1:1とする場合には、選択的に認識可能とするためには赤外線吸収材料を選択する際に、互いの最大吸収率が異なる赤外線吸収材料を選択する必要がある。さらに、上記の具体例においては、基準吸収率を赤外線スキャナの検出限界である50%としたが、この数値についても限定されることはなく、赤外線スキャナの選択などにより、適宜設計可能である。
また、上記本実施形態にかかる印画物にあっては、赤外線吸収材料含有画像の一部を読み取り不可能とするために、ベタ画像2Aとドット画像2Bという2種類の画像を設けたが、これに限定されることはない。たとえば、ドット画像2Bに代えて、ベタ画像に比べて「カスれた画像」としてもよい。つまり、両画像の密度を変化させることで上記の作用効果を発揮せしめることができる。また、3次元の赤外線スキャナを利用する場合には、赤外線吸収材料含有画像の厚さを異ならせることによっても、吸収率を変化させることが可能である。つまり、ドット画像に変えて、「薄いベタ画像」としても同様の作用効果を得ることができる。
(2)印画物の別の形態
図5は、本発明の別の実施形態にかかる印画物の概略断面図である。
図5は、本発明の別の実施形態にかかる印画物の概略断面図である。
図5に示すように、本発明の実施形態にかかる印画物10は、基材1上に、赤外線吸収材料含有画像2(2Aおよび2B)、受容層5、色材含有画像3、さらには保護層7がこの順で積層された構造を呈している。
本発明の実施形態にかかる印画物10は、赤外線吸収材料含有画像2のみならず、いわゆる一般的な色材を含有する、視認可能な画像3が設けられていてもよい。そして、この場合において、図5に示すような印画物とすることにより、赤外線吸収材料含有画像2については、異なる波長で読み取ることで異なる情報を得ることができるとともに、当該赤外線吸収材料含有画像2を一般的な色材含有画像3で隠ぺいしつつ、その全体を保護層でカバーしているので、当該印画物10全体の意匠性を向上せしめることができる。
なお、赤外線吸収材料含有画像2と受容層5との間に、隠ぺい層(図示せず)を設けてもよい。赤外線吸収材料含有画像2が可視光下においても無色透明ではなく、着色している場合に、たとえば白色の隠ぺい層を設けることにより、赤外線吸収材料含有画像2を確実に隠ぺいすることができ、意匠性の向上に有効である。
(3)印画物の製造方法
本実施形態にかかる印画物の製造方法については、特に限定されることはなく、基材1上に、上記の作用効果を奏する赤外線吸収材料含有画像2を形成することが可能な方法であれば、いかなる方法をも採用可能である。
本実施形態にかかる印画物の製造方法については、特に限定されることはなく、基材1上に、上記の作用効果を奏する赤外線吸収材料含有画像2を形成することが可能な方法であれば、いかなる方法をも採用可能である。
(3−1)熱転写シートを用いた製造方法
本実施形態にかかる印画物を製造するにあっては、熱転写シートを用い、いわゆる転写方式の印刷法を用いることが好ましい。
本実施形態にかかる印画物を製造するにあっては、熱転写シートを用い、いわゆる転写方式の印刷法を用いることが好ましい。
(3−2)熱転写シート
図6は、印画物を製造するための熱転写シートの概略断面図である。
図6は、印画物を製造するための熱転写シートの概略断面図である。
図6に示すように、熱転写シート1000は、シート基材100と、シート基材100の一方の面上に設けられた赤外線吸収材料含有層20とを必須の構成として含んでいる。
シート基材100は、特に限定もされることはなく、熱転写シートの分野で用いられているものを適宜選択して用いることができる。たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトンもしくはポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテンまたはアイオノマー等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムが挙げられる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用できる。
また、シート基材100に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、帯電防止層付与等の易接着処理を行ってもよい。また、シート基材100は、必要に応じて、充填材、可塑剤、着色剤、帯電防止剤等の添加材を含有していてもよい。シート基材100の厚さについて特に限定はないが、2μm以上10μm以下の範囲であることが好ましい。
赤外線吸収材料含有層20は、第1の赤外線吸収材料と第2の赤外線吸収材料とバインダー樹脂とを含む。
第1および第2の赤外線吸収材料のそれぞれについては、上記の作用効果を奏することを条件に、適宜選択し、これらを組み合わせて用いることができる。具体的には、たとえば、ジイモニウム系化合物、アミニウム系化合物、フタロシアニン系化合物、ジチオール系有機金属錯体、シアニン系化合物、アゾ系化合物、ポリメチン系化合物、キノン系化合物、ナフトキノン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、オキソール系化合物やカーボンブラック等が挙げることができる。
上記の中でも、ジイモニウム系化合物の一つであるジイモニウム塩は安定性に優れているため好適である。
バインダー樹脂としては、たとえば、ポリエステル、ビニル樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン、アクリル樹脂、セルロース樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリビニルアルコール、ポリイミド、フェノール樹脂およびポリウレタンなどの公知の樹脂を挙げることができる。
また、赤外線吸収材料含有層20は、上記赤外線吸収材料およびバインダー樹脂の他、必要に応じて、各種添加材を添加することも可能である。
赤外線吸収材料含有層の形成方法について特に限定はなく、赤外線吸収材料やバインダー樹脂、さらには必要応じて添加される滑剤等を適当な溶剤中に溶解あるいは分散させた赤外線吸収材量含有層用塗工液を調製し、この塗工液をシート基材100上に塗布・乾燥することで形成できる。赤外線吸収材料含有層の厚みは、0.2μm以上2.0μm以下の範囲が一般的である。
(3−3)熱転写シートの別の態様
図7は、実施形態にかかる印画物を製造するための別の熱転写シートの概略断面図である。
図7は、実施形態にかかる印画物を製造するための別の熱転写シートの概略断面図である。
図7に示す本発明の別の実施形態にかかる熱転写シート1000は、シート基材100の一方の面上(図7においては上面)に、赤外線吸収材料含有層20に加え、第1転写層50、色材層30、および第2転写層70が面順次に設けらている。色材層30や転写層50、70を含む熱転写シートを用いることにより、一度の印刷によって、図5に示した層構成を有する印画物10を製造することができる。
色材層30は色材とバインダー樹脂を含有している。図7に示す熱転写シート1000にあっては、フルカラー画像の形成を可能とすべく、イエローの色材を含有するイエロー色材層30Y、マゼンタの色材を含有するマゼンタ色材層30M、およびシアンの色材を含有するシアン色材層30C、という3色の色材層が設けられているが、これに限定されることはなく、単一色のみであってもよいし、3色以上の色材層が設けられていてもよい。なお、本願明細書で言う色材とは、昇華性染料、蛍光染料等の染料や、顔料等を含む概念である。
色材層30に含まれる色材としては、たとえば、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、ピラゾロメチン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料、等が挙げられる。具体的には、MSRedG(三井東圧化学(株))、Macrolex Red Violet R(バイエル社)、Ceres Red 7B(バイエル社)、Samaron Red F3BS(三菱ケミカル(株))等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社)、PTY−52(三菱ケミカル(株))、マクロレックスイエロー6G(バイエル(株))等の黄色染料、カヤセット(登録商標)ブルー714(日本化薬社)、ホロンブリリアントブルーS−R(クラリアント社)、MSブルー100(三井東圧化学(株))、C.I.ソルベントブルー63等の青色染料等を挙げることができる。なお、これらの色材は、1種を単独で用いることもでき、2種以上を混合して用いることもできる。
色材層30中の色材の含有量について特に限定はなく、求められる画像濃度や後述するバインダー樹脂の含有量などに応じて適宜設定できる。一例としては、色材の含有量(全ての色材の合計含有量)は、バインダー樹脂の総質量に対し5質量%以上300質量%以下の範囲である。
色材層30に含まれるバインダー樹脂についても特に限定はなく、ある程度の耐熱性を有し、昇華性染料と適度の親和性があるものを適宜選択して使用できる。このようなバインダー樹脂としては、たとえば、ニトロセルロース、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース樹脂;ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル樹脂;ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂;ポリウレタン;ポリアミド;ポリエステル;等を挙げることができる。
バインダー樹脂の含有量についても特に限定はないが、色材層30の総質量に対するバインダー樹脂の含有量が20質量%未満である場合には、色材層30中で色材を十分に保持できず、熱転写シートの保存性が低下していく傾向にある。したがって、色材層30の総質量に対するバインダー樹脂の含有量は20質量%以上であることが好ましい。バインダー樹脂の含有量の上限値について特に限定はなく、色材や任意の添加材の含有量に応じて適宜設定できる。
また、色材層30は、無機粒子や有機粒子等の添加材を含有していてもよい。無機粒子としては、タルク、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられ、有機粒子としては、ポリエチレンワックス、シリコーン樹脂粒子等が挙げられる。
また、色材層30は、離型剤を含有していてもよい。離型剤としては、変性あるいは未変性のシリコーンオイル(シリコーン樹脂と称されるものも含む)、リン酸エステル、脂肪酸エステル等を挙げることができる。
色材層30の形成方法について特に限定はなく、バインダー樹脂、色材、必要に応じて添加される添加材や離型剤を適当な溶剤中に溶解あるいは分散させた色材層用塗工液を調製し、この塗工液をシート基材100あるいはシート基材100上に設けられる任意の層上に塗布・乾燥して形成できる。色材層30の厚みは、0.2μm以上2.0μm以下の範囲が一般的である。
図7に示す熱転写シート1000にあっては、第1転写層50が、シート基材100から剥離可能に設けられている。第1転写層50を備える熱転写シート1000によれば、基材1上に赤外線吸収材料を含有する赤外線吸収材料含有画像2を形成し、さらにこの赤外線吸収材料含有画像2上に転写層を形成できる。つまり、赤外線吸収材料含有画像2を転写層によって覆うことができる。これにより、赤外線吸収材料含有画像2が表面に露出することによる種々の問題、たとえば、赤外線吸収材料含有画像2が外部からの衝撃等による消失等を抑制できる。さらに、転写層が受容層5の場合には、当該受容層5上に色材層30を用いて一般的な、通常の画像を形成することで赤外線吸収材料含有画像2と、いわゆる通常の画像である色材含有画像3との双方を有する印画物を製造できる。
転写層上に、昇華型熱転写方式によっていわゆる通常画像を形成する場合には、第1転写層50は、少なくとも受容層50Aを含んでおり、受容層50Aのみからなる単層構造、あるいはシート基材100側から受容層50A、他の層がこの順で積層されてなる積層構造を呈している(図7参照)。第1転写層50を構成する層のうちシート基材100から最も近くに位置する層を受容層50Aとしているのは、被転写体上に第1転写層50を転写したときに、その最表面に受容層50Aを位置させるためである。
受容層50Aの材料について特に限定はないが、色材層30が含有する色材が染着し易いバインダー樹脂を用いることが好ましい。このようなバインダー樹脂としては、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、アイオノマー、セルロース樹脂等を挙げることができる。受容層50Aは、これらのバインダー樹脂の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。また、これらバインダー樹脂のモノマーを2種以上共重合してなる共重合体を用いることもできる。このような共重合体としては、たとえば、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニル系モノマーとの共重合体を挙げることができる。中でも、セルロース樹脂は、転写界面に位置する層である受容層50Aの転写性を十分に満足させることができ、熱転写シート10に印加されるエネルギーを高めていった場合であっても、受容層50Aを含む第1転写層50の転写性を満足させることができる点で受容層50Aの材料として好ましい。また、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体は、受容層50Aの染料染着性や、受容層50Aと色材層30との離型性を高めることができる点で、受容層50Aの材料として好ましい。
セルロース樹脂としては、たとえば、セルロースアセテート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、ニトロセルロース樹脂、酢酸セルロース等を挙げることができる。
受容層50Aは、印画時における色材層30との熱融着を抑制するために、離型剤を含有していてもよい。離型剤としては、たとえば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、および各種シリコーン樹脂等を挙げることができる。
受容層50Aは、上記バインダー樹脂、必要に応じて添加される離型剤等の添加材を適当な溶媒に、分散あるいは溶解させた受容層用塗工液を調製し、この塗工液をシート基材100あるいはシート基材100上に設けられる任意の層上に塗布・乾燥して形成できる。受容層50Aの厚みについて特に限定はなく、通常、0.3μm以上10μm以下の範囲である。
基材1と転写層との密着性を向上させるべく、図7に示すように、第1転写層50を、基材1側から受容層50Aとヒートシール層50Cとをこの順で積層してなる積層構造とすることもできる。ヒートシール層50Cの材料としては、基材1との接着性が良好な材料が好ましい。このような材料としては、たとえば、エチルセルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリエチルアクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル樹脂、ポリエステル、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン等を挙げることができる。ヒートシール層50Cの厚みは、0.1μm以上20μm以下の範囲が好ましい。
図7に示すように、受容層50Aとヒートシール層50Cとの間に、プライマー層50Bを設けることもできる。プライマー層50Bを設けることで、受容層50Aとヒートシール層50Cとの密着性の向上、受容層50Aと色材層との離型性の向上を図ることができ、また、受容層50A上に形成された熱転写画像に生じ得る滲みの抑制や、帯電防止性を付与できる。
プライマー層50Bの厚みについて特に限定はないが、0.01μm以上5μm以下の範囲が好ましく、0.02μm以上3μm以下の範囲が特に好ましい。
なお、基材1へ転写された転写層上に、熱溶融型熱転写方式によって熱転写画像を形成する場合には、転写層は受容層50Aを有していなくともよく、被転写体上に転写可能なヒートシールパネル等を適宜選択して用いることができる。ヒートシールパネルとしては、上記剥離層や、ヒートシール層、及び後述する保護層等を適宜選択して、或いはこれらを組合せて用いることができる。
図7に示す熱転写シート1000にあっては、上記で説明した第1転写層50に加え、第2転写層70もシート基材100から剥離可能に設けられている。
図7に示す第2転写層70は、シート基材100側から剥離層70Bと保護層70Aとがこの順で積層されてなる積層構造を呈していているが、これに限定されることはなく、保護層70Aのみからなる単層構造を呈していてもよく、これ以外の構成を呈していてもよい。剥離層70Bを設けることにより、第2転写層70の転写性を向上できる。
保護層70Aを構成するバインダー樹脂としては、たとえば、ポリエステル、ポリエステルウレタン、ポリカーボネート、アクリル樹脂、紫外線吸収性樹脂、エポキシ樹脂、アクリルウレタン樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物、活性光線硬化性樹脂等を挙げることができる。なお、活性光線とは、活性光線硬化性樹脂に対して化学的に作用させて重合を促進せしめる光線を意味し、具体的には、可視光線、紫外線、X線、電子線、α線、β線、γ線等を意味する。
保護層70Aを構成するバインダー樹脂の含有量について特に限定はないが、保護層70Aの固形分総量に対し、バインダー樹脂は20質量%以上含有されていることが好ましく、30質量%以上含有されていることがさらに好ましい。バインダー樹脂の含有量の上限について特に限定はなく、その上限は100質量%である。また、保護層70Aは、バインダー樹脂に加え、各種フィラーや、蛍光増白剤、耐侯性を向上させるための紫外線吸収剤等、その他の材料を含有していてもよい。
保護層70Aの形成方法についても特に限定はなく、上記で例示したバインダー樹脂、必要に応じて添加される添加材を、適当な溶媒に溶解あるいは分散させた保護層用塗工液を調製し、この塗工液をシート基材100あるいはシート基材100上に設けられる任意の層上に塗布・乾燥して形成できる。保護層7Aの厚みについて特に限定はないが、通常は、0.5μm以上10μm以下の範囲である。
剥離層70Bを構成するバインダー樹脂としては、たとえば、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル樹脂等に例示される熱可塑性樹脂、飽和又は不飽和ポリエステル、ポリウレタン、熱硬化性エポキシ−アミノ共重合体、及び熱硬化性アルキッド−アミノ共重合体(熱硬化性アミノアルキド樹脂)等に例示される熱硬化性樹脂、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。また、第2転写層70の箔切れ性の向上を図るべく、剥離層70Bにマイクロシリカやポリエチレンワックス等のフィラーを含有させてもよい。また剥離層70Bは、上記に例示した樹脂に加えイソシアネート化合物等の架橋剤、錫系触媒、アルミニウム系触媒等の触媒を用いて形成することとしてもよい。
剥離層70Bの形成方法についても特に限定はなく、上記で例示したバインダー樹脂や必要に応じて添加される添加材を適当な溶媒に溶解あるいは分散させた剥離層用塗工液を調製し、この塗工液をシート基材100上に塗布・乾燥して形成できる。剥離層70Bの厚みについて特に限定はないが、通常は、0.1μm以上5μm以下の範囲である。
また、シート基材100の他方の面上に背面層(図示しない)を設けることもできる。
背面層の材料について限定はなく、たとえば、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のアクリル樹脂、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、ポリウレタン、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天然又は合成樹脂の単体又は混合物等を挙げることができる。
また、背面層は、固形あるいは液状の滑剤を含有していてもよい。滑剤としては、たとえば、ポリエチレンワックス等の各種ワックス類、高級脂肪族アルコール、オルガノポリシロキサン、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、有機カルボン酸およびその誘導体、金属石鹸、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、タルク、シリカ等の無機化合物の微粒子等を挙げることができる。背面層の総質量に対する滑剤の質量は、5質量%以上50質量%以下の範囲、好ましくは10質量%以上40質量%以下の範囲である。
背面層の形成方法について特に限定はなく、樹脂や必要に応じて添加される滑剤等を適当な溶剤中に溶解あるいは分散させた背面層用塗工液を調製し、この塗工液を基材1上に塗布・乾燥することで形成できる。背面層の厚みは、0.5μm以上10μm以下の範囲が好ましい。
1・・・基材
2・・・赤外線吸収材料含有画像
2A・・・ベタ画像
2B・・・ドット画像
3・・・色材含有画像
5・・・転写層(受容層)
7・・・保護層
10・・・印画物
20・・・赤外線吸収材料含有層
30・・・色材層
50・・・第1転写層
70・・・第2転写層
100・・・シート基材
1000・・・熱転写シート
2・・・赤外線吸収材料含有画像
2A・・・ベタ画像
2B・・・ドット画像
3・・・色材含有画像
5・・・転写層(受容層)
7・・・保護層
10・・・印画物
20・・・赤外線吸収材料含有層
30・・・色材層
50・・・第1転写層
70・・・第2転写層
100・・・シート基材
1000・・・熱転写シート
Claims (2)
- 基材と、前記基材上に形成された赤外線吸収材料含有画像と、を含む印画物であって、
前記赤外線吸収材料含有画像には、第1の赤外波長において吸収率が極大となる第1の赤外線吸収材料と、第2の赤外波長において吸収率が極大となる第2の赤外線吸収材料と、が含まれており、
前記赤外線吸収材料含有画像の全体にわたって、前記第1の赤外線吸収材料と前記第2の赤外線吸収材料の含有割合は統一されつつ、
前記赤外線吸収材料含有画像の一の部分は、第1の赤外波長における吸収率および第2の赤外波長における吸収率の双方が、予め設定された基準吸収率以上であり、
前記赤外線吸収材料含有画像の別の部分は、第1の赤外波長における吸収率が前記基準吸収率未満であり、第2の赤外波長における吸収率は前記基準吸収率以上である、
ことを特徴とする印画物。 - 前記赤外線吸収材料含有画像の前記一の部分は、ベタ画像であり、
前記赤外線吸収材料含有画像の前記別の部分は、ドット画像である、
ことを特徴とする請求項1に記載の印画物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018186049A JP2020057116A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 印画物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018186049A JP2020057116A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 印画物 |
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JP2020057116A true JP2020057116A (ja) | 2020-04-09 |
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ID=70107721
Family Applications (1)
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JP2018186049A Pending JP2020057116A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 印画物 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020057116A (ja) |
-
2018
- 2018-09-28 JP JP2018186049A patent/JP2020057116A/ja active Pending
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