JP2020055046A - 数値制御装置と制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】工具交換動作時に主軸の回転位置の位置ずれを抑制し、且つサーボモータの発振を抑制できる数値制御装置と制御方法を提供する。【解決手段】工作機械は、主軸、主軸ヘッド、サーボモータ、クランプ機構部、工具交換装置、及びCPUを備える。主軸は工具を着脱可能に支持する。主軸ヘッドは、主軸を回転可能に支持する。サーボモータは主軸ヘッドに設け、主軸を駆動する。クランプ機構部は、主軸に装着する工具のクランプ及びアンクランプを行う。工具交換装置は、主軸の工具交換動作を実行可能である。CPUはサーボモータのオンオフを制御する。CPUは一対の把持部が現工具と次工具を把持したときから、クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了するときまでの間に、サーボモータをオン状態からオフ状態に切り替える(S15)。【選択図】図9

Description

本発明は数値制御装置と制御方法に関する。
特許文献1の工作機械は主軸ヘッド、主軸、主軸モータ、ATC装置を備え、工具交換動作を実行可能である。主軸ヘッドは立柱に設け、主軸を回転可能に支持する。主軸は装着穴、クランプ機構部、ドローバ等を備える。装着穴は主軸の先端部に設け、工具を着脱可能に装着する。クランプ機構部は装着穴の上方に設ける。ドローバは主軸の同軸上に挿入し、クランプ機構部に接続する。ドローバは直交する方向の両側に延出するピンを備える。主軸内のバネがドローバを上方に付勢することで、クランプ機構部は工具をクランプする。主軸ヘッドは内部に揺動腕部材を揺動可能に軸支する。揺動腕部材は一端部に二股状の押圧部を備える。揺動腕部材が所定方向に揺動すると、押圧部はドローバのピンに当接し下方に押圧する。クランプ機構部はクランプからアンクランプの状態になる。主軸モータはサーボモータであり主軸を回転駆動する。
ATC装置は工具マガジンと工具交換アームを備える。工具マガジンは次に主軸に装着する次工具の工具ポットを工具交換部に移動する。工具交換アームは両端部に一対の把持部を備える。工具交換動作時、主軸モータはオン状態で、主軸ヘッドは工具マガジンに近接する工具交換位置に移動する。一対の把持部は旋回して主軸に装着する現工具と、工具交換部に位置する次工具を把持する。ATC装置は揺動腕部材を押圧し、ドローバを押し下げるので、クランプ機構部はアンクランプの状態になる。工具交換アームが現工具と次工具を把持したまま下降するので、現工具と次工具は主軸と工具ポットから抜脱する。工具交換アームは、180°旋回して上昇することで、主軸に次工具が装着し、工具ポットに現工具が装着する。
特開2006−95627号公報
クランプ機構部がアンクランプする時、ドローバに直交するピンを二股状の押圧部が押し下げるが、ピンに対して押圧部が平行に当たらない場合がある。その場合、押圧部からピンに対して押圧力が均等に加わらないことから、回転方向に対して主軸に力が加わり、主軸の位置がずれることがある。主軸モータがオン状態(サーボオン状態)の時、主軸モータは位置ループ制御中となる。故に主軸モータは、主軸の位置ずれを補正するように主軸の位置を元に戻す。押圧部がピンを押し下げる間、主軸モータは主軸の位置ずれを繰り返し補正するので、主軸モータが発振するという問題点があった。該問題点を解決する為、工具交換動作中は主軸モータをオフする方法が有効であるが、工具交換アームが旋回して一対の把持部が工具に当接して把持するときの衝撃で、主軸モータの位置がずれるという問題点があった。
本発明の目的は、工具交換動作時に主軸の回転位置の位置ずれを抑制し、且つサーボモータの発振を抑制できる数値制御装置と制御方法を提供することである。
請求項1の数値制御装置は、工具を着脱可能に支持する主軸と、互いに直行する三軸方向に移動可能に設け、当該三軸方向のうち一軸方向に向けて前記主軸を回転可能に支持する主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドに設け、前記主軸を駆動するサーボモータと、前記主軸に設け、前記主軸に装着する前記工具のクランプ及びアンクランプを行うクランプ機構部と、前記主軸ヘッドに設け、前記クランプ機構部を駆動する為の外力を受ける機構駆動部と、前記主軸ヘッドの移動範囲に近接して設け、前記主軸の工具交換動作を実行可能な工具交換装置とを備えた工作機械の動作を制御するものであり、前記機構駆動部は、前記一軸方向に延び、前記クランプ機構部と接続する棒状のドローバと、前記ドローバに設け、当該ドローバの直交する方向の両側に延出するピンと、前記ドローバを、前記一軸方向に平行な方向であって、前記クランプ機構部が前記工具をクランプする第一方向に付勢するバネと、前記主軸ヘッドに設け、一端に前記ピンを前記第一方向とは反対の第二方向に押圧可能な二股状の押圧部を有し、他端に前記外力を受ける可動部を有し、前記一端と前記他端の間を回動可能に軸支するレバー部材とを備え、前記可動部が前記外力を受けて、前記レバー部材が回動することにより、前記押圧部が前記ピンを押圧し、前記ドローバが前記バネの付勢力に抗して前記第二方向に移動することにより、前記クランプ機構部におけるクランプを解除してアンクランプするものであって、前記工具交換装置は、工具を収納可能な工具ポットを有し、次工具を収納する前記工具ポットを所定位置に移動する工具マガジンと、前記一軸方向に直交する方向に延びるアーム両端部に前記工具を把持可能な一対の把持部を設け、前記一軸方向に平行に延びる旋回軸を中心に、前記一対の把持部が前記主軸に装着した現工具と前記所定位置に位置する前記次工具との間を旋回可能で、且つ前記旋回軸が延びる方向において移動可能な工具交換アームと、前記工具交換アームを駆動する駆動部と、前記駆動部の駆動力の一部を前記外力に変換し、前記可動部に付与することにより、前記機構駆動部を駆動する外力付与部とを備え、前記駆動部を制御することによって、前記工具交換動作を実行するATC制御部を備えた数値制御装置において、前記サーボモータのオンオフを制御するモータ制御部を備え、前記ATC制御部は、前記サーボモータをオン状態で、前記駆動部を制御することにより、前記工具交換アームの旋回を開始すると共に、前記外力付与部によって前記可動部に前記外力を付与し、前記クランプ機構部をクランプからアンクランプに切替える動作を開始する旋回ステップと、前記旋回ステップ後に、前記一対の把持部が前記現工具と前記次工具を把持する把持ステップと、前記把持ステップ後に、前記クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了すると共に、前記一対の把持部が前記主軸及び前記工具ポットから離れる方向であって、前記一軸方向に平行な第三方向に前記工具交換アームを移動し、前記主軸及び前記工具ポットから前記現工具及び前記次工具を抜脱する工具抜脱ステップと、前記工具抜脱ステップ後に、前記工具交換アームを旋回し、前記現工具と前記次工具の夫々の位置を入れ替えると共に、前記第三方向とは反対の第四方向に前記工具交換アームを移動し、前記主軸及び前記工具ポットに前記次工具と前記現工具を装着する装着ステップとを含む前記工具交換動作を実行するものであり、前記モータ制御部は、前記把持ステップにて前記一対の把持部が前記現工具と前記次工具を把持したときから、前記工具抜脱ステップにて前記クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了するときまでの間に、前記サーボモータをオン状態からオフ状態に切り替えるオフ制御部を備えることを特徴とする。
工具交換アームの一対の把持部が現工具と次工具を把持する時、数値制御装置はサーボモータをオン状態にする。故に数値制御装置は一対の把持部が現工具と次工具に当接する時の衝撃で、主軸の位置ずれが発生するのを抑制できる。数値制御装置は一対の把持部が現工具と次工具を把持したときからクランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了するときまでの間に、サーボモータをオン状態からオフ状態へと切り替える。故に数値制御装置は主軸の回転位置の位置ずれに起因するサーボモータの発振を抑制できる。故に数値制御装置は主軸の回転位置の位置ずれを抑制し、且つサーボモータの発振を抑制できる。
請求項2の数値制御装置の前記モータ制御部の前記オフ制御部は、前記工具抜脱ステップにて前記クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了する直前で、前記サーボモータを前記オン状態から前記オフ状態に切り替えるとよい。数値制御装置は、クランプ機構部がアンクランプを開始してからアンクランプが完了する直前までの期間、サーボモータのオン状態を維持する。故に数値制御装置は主軸の回転位置の位置ずれを抑制できる。数値制御装置はアンクランプへの切替えを完了する直前で、サーボモータをオン状態からオフ状態に切り替える。クランプ機構部がクランプへの切替えを完了する直前で、ピンの位置は安定しやすい。故に数値制御装置はオフ状態に切り替えた後、サーボモータの発振を抑制できる。数値制御装置は主軸の回転位置の位置ずれを確実に抑制し、且つ発振を抑制できる。
請求項3の数値制御装置の前記モータ制御部は、前記工具抜脱ステップにて前記クランプ機構部をクランプからアンクランプへの切替えを完了した後、前記サーボモータを前記オフ状態から前記オン状態に切り替えるオン制御部を備え、前記オン制御部は、前記装着ステップにて前記主軸及び前記工具ポットに前記次工具と前記現工具を夫々装着した後、前記サーボモータを前記オフ状態から前記オン状態に切り替えるとよい。数値制御装置は、サーボモータをオフ状態としてから、主軸及び工具ポットに次工具と現工具を夫々装着した後、サーボモータをオフ状態からオン状態に切り替える。故に数値制御装置はサーボモータのオフ状態の期間を維持できるので、消費電力を削減できる。数値制御装置は工具交換動作が完了するまでにサーボモータをオン状態とするので、工具交換動作後の工作機械の切削動作を遅滞なく行うことができる。
請求項4の数値制御装置の制御方法は、工具を着脱可能に支持する主軸と、互いに直行する三軸方向に移動可能に設け、当該三軸方向のうち一軸方向に向けて前記主軸を回転可能に支持する主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドに設け、前記主軸を駆動するサーボモータと、前記主軸に設け、前記主軸に装着する前記工具のクランプ及びアンクランプを行うクランプ機構部と、前記主軸ヘッドに設け、前記クランプ機構部を駆動する為の外力を受ける機構駆動部と、前記主軸ヘッドの移動範囲に近接して設け、前記主軸の工具交換動作を実行可能な工具交換装置とを備えた工作機械の動作を制御するものであり、前記機構駆動部は、前記一軸方向に延び、前記クランプ機構部と接続する棒状のドローバと、前記ドローバに設け、当該ドローバの直交する方向の両側に延出するピンと、前記ドローバを、前記一軸方向に平行な方向であって、前記クランプ機構部が前記工具をクランプする第一方向に付勢するバネと、前記主軸ヘッドに設け、一端に前記ピンを前記第一方向とは反対の第二方向に押圧可能な二股状の押圧部を有し、他端に前記外力を受ける可動部を有し、前記一端と前記他端の間を回動可能に軸支するレバー部材とを備え、前記可動部が前記外力を受けて、前記レバー部材が回動することにより、前記押圧部が前記ピンを押圧し、前記ドローバが前記バネの付勢力に抗して前記第二方向に移動することにより、前記クランプ機構部におけるクランプを解除してアンクランプするものであって、前記工具交換装置は、工具を収納可能な工具ポットを有し、次工具を収納する前記工具ポットを所定位置に移動する工具マガジンと、前記一軸方向に直交する方向に延びるアーム両端部に前記工具を把持可能な一対の把持部を設け、前記一軸方向に平行に延びる旋回軸を中心に、前記一対の把持部が前記主軸に装着した現工具と前記所定位置に位置する前記次工具との間を旋回可能で、且つ前記旋回軸が延びる方向において移動可能な工具交換アームと、前記工具交換アームを駆動する駆動部と、前記駆動部の駆動力の一部を前記外力に変換し、前記可動部に付与することにより、前記機構駆動部を駆動する外力付与部とを備え、前記駆動部を制御することによって、前記工具交換動作を実行可能なATC制御ステップを実行する数値制御装置の制御方法において、前記サーボモータのオンオフを制御するモータ制御ステップを備え、前記ATC制御ステップは、前記サーボモータをオン状態で、前記駆動部を制御することにより、前記工具交換アームの旋回を開始すると共に、前記外力付与部によって前記可動部に前記外力を付与し、前記クランプ機構部をクランプからアンクランプに切替える動作を開始する旋回ステップと、前記旋回ステップ後に、前記一対の把持部が前記現工具と前記次工具を把持する把持ステップと、前記把持ステップ後に、前記クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了すると共に、前記一対の把持部が前記主軸及び前記工具ポットから離れる方向であって、前記一軸方向に平行な第三方向に前記工具交換アームを移動し、前記主軸及び前記工具ポットから前記現工具及び前記次工具を抜脱する工具抜脱ステップと、前記工具抜脱ステップ後に、前記工具交換アームを旋回し、前記現工具と前記次工具の夫々の位置を入れ替えると共に、前記第三方向とは反対の第四方向に前記工具交換アームを移動し、前記主軸及び前記工具ポットに前記次工具と前記現工具を装着する装着ステップとを含み、前記モータ制御ステップは、前記把持ステップにて前記一対の把持部が前記現工具と前記次工具を把持したときから、前記工具抜脱ステップにて前記クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了するときまでの間に、前記サーボモータをオン状態からオフ状態に切り替えるオフ制御ステップを備えることを特徴とする。数値制御装置の制御方法は上記ステップを実行することにより、請求項1に記載の数値制御装置と同じ効果を得ることができる。
上述した請求項1−3の発明は、任意に組み合わせることができる。例えば請求項1の全部又は一部を備えずに他の請求項2−3の少なくとも何れか1つの構成を備えたものとしても良い。但し特に、請求項1の構成を備えて、請求項2−3の少なくとも何れか1つの構成と組み合わせを備えると良い。請求項1−3の任意の構成要素を抽出し、組み合わせても良い。本出願人はこれらのような構成についても特許権を取得する意思を有する。
工作機械1の斜視図。 工作機械1の平面図。 工作機械1の正面図。 工作機械1の右側面図。 図3に示すI−I線矢視方向断面図。 図1に示すW領域内の部分拡大図。 本体部401内における旋回軸43とATC軸46周囲の断面図。 数値制御装置50と工作機械1の電気的構成を示すブロック図。 工具交換制御処理の流れ図。 工具交換動作の流れ図。 工具交換動作のタイミング線図。
本発明の実施形態を説明する。以下説明は図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。図1に示す工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向は、夫々、工作機械1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。工作機械1は主軸7(図5参照)がZ軸方向に延びる縦型工作機械である。工作機械1は工具を装着した主軸7を回転する。被削材は回転台11に固定する。工作機械1は主軸ヘッド6をX、Y、Z軸方向に移動することで、被削材を加工する。工作機械1の動作は数値制御装置50(図8参照)で制御する。
図1〜図4を参照し、工作機械1の構造を説明する。工作機械1は基台部2、立柱5、主軸ヘッド6、主軸7、工作台装置10、工具交換装置40(以下、ATC装置40と呼ぶ)等を備える。
基台部2は平面視略矩形状の鉄製部材であり、上面後部側に台座部20(図4参照)を備える。台座部20は略直方体状であり、上面にX軸移動機構101を備える。X軸移動機構101は運搬体12(図1,図4参照)をX軸方向に移動可能に支持する。X軸移動機構101は一対のX軸軌道(図示略)、X軸ボールネジ(図示略)、X軸モータ21等を備える。一対のX軸軌道はX軸方向に延び、台座部20上面に設ける。X軸ボールネジはX軸方向に延び、一対のX軸軌道間に設ける。運搬体12はX軸軌道に沿って移動する。運搬体12は底部にナット(図示略)を備え、ナットはX軸ボールネジに螺合する。X軸モータ21はX軸ボールネジを回転し、運搬体12はナットと共にX軸方向に移動する。
運搬体12は上面にY軸移動機構(図示略)を備える。Y軸移動機構は立柱5をY軸方向に移動可能に支持する。Y軸移動機構は一対のY軸軌道、Y軸ボールネジ、Y軸モータ24(図8参照)等を備える。Y軸ボールネジはY軸方向に延び、一対のY軸軌道間に設ける。立柱5は一対のY軸軌道に沿って移動する。立柱5は下部にナット(図示略)を備え、ナットはY軸ボールネジに螺合する。Y軸モータ24はY軸ボールネジを回転し、立柱5はナットと共にY軸方向に移動する。立柱5は運搬体12を介してX軸方向に移動する。立柱5はX軸移動機構101、運搬体12、Y軸移動機構等に依りX軸方向とY軸方向に移動する。
立柱5は前面にZ軸移動機構103(図2,図3,図5参照)を備える。Z軸移動機構103は主軸ヘッド6をZ軸方向に移動可能に支持する。Z軸移動機構103は一対のZ軸軌道35、Z軸ボールネジ36(図5参照)、Z軸モータ19等を備える。Z軸軌道35はZ軸方向に延びる。Z軸ボールネジ36はZ軸方向に延び、Z軸軌道35間に配置する。主軸ヘッド6はZ軸軌道35に沿って移動可能である。主軸ヘッド6は背面にナット68(図5参照)を備え、ナット68はZ軸ボールネジ36に螺合する。Z軸モータ19は立柱5前面上部に支持する。Z軸モータ19はZ軸ボールネジ36を回転し、主軸ヘッド6はナット68と共にZ軸方向に移動する。
主軸ヘッド6の内部構造を説明する。図5に示す如く、主軸ヘッド6は内部に主軸7を回転可能に支持する。主軸7はZ軸方向に延びる。主軸ヘッド6は上部に主軸モータ8を固定する。主軸7と主軸モータ8の駆動軸81は連結器25で連結する。駆動軸81は下方に延びる。主軸7は装着穴(図示略)、クランプ機構部(図示略)、ドローバ70等を備える。装着穴は主軸7下端部に設ける。装着穴は主軸ヘッド6下部に位置し、装着穴周囲の所定位置に凸状のキー(図示略)を設ける。キーは、工具ホルダに設けたキー溝(図示略)に係合可能である。クランプ機構部は主軸7の中心を通る軸穴(図示略)内で且つ装着穴上方に設ける。ドローバ70は主軸7の軸孔内に同軸上に挿入する。ドローバ70はバネで上方に常時付勢する。工具を保持する工具ホルダは主軸7の装着穴に装着する。装着穴に工具ホルダを装着すると、クランプ機構部は工具ホルダをクランプする。ドローバ70がクランプ機構部を下方に押圧すると、クランプ機構部は工具ホルダのクランプを解除する。本実施形態は説明の便宜上、「工具ホルダ」を「工具」と略して呼ぶ時がある。
主軸ヘッド6は後方上部内側に揺動腕部材60を備える。揺動腕部材60は略L字型で支軸61を中心に揺動自在である。支軸61は主軸ヘッド6内部を左右方向に延び、主軸ヘッド6の左右両側壁に固定する。揺動腕部材60は縦腕部63と横腕部62を備える。縦腕部63は支軸61から立柱5側に対して斜め上方に延びる。横腕部62は支軸61から前方に略水平に延びる。ピン71はドローバ70に直交して突設し、且つ左右方向に延出する。横腕部62の先端部62Aは二股状に形成し、ドローバ70を左右両側から挟み込むように配置する。先端部62Aは、ピン71に上方から係合可能である。揺動腕部材60を左側方から見た時、引張バネ(図示略)は揺動腕部材60を反時計回りに常時付勢する。故に揺動腕部材60は横腕部62によるピン71の下方向への押圧を常時解除する。
図5,図6に示す如く、主軸ヘッド6は該上部且つATC装置40側にロッド支持部91を備える。ロッド支持部91はプッシュロッド92を前後方向に移動可能に支持する。プッシュロッド92は前後方向に延びる。揺動腕部材60の縦腕部63は上端部(先端部)右側面に当接部63Aを備える。当接部63Aはプッシュロッド92前端部に当接し、引張バネで常時後方に付勢する。故にプッシュロッド92後端部は、ロッド支持部91から後方に向けて所定距離だけ常時突出する。プッシュロッド92後端部を前方に押圧すると、揺動腕部材60は支軸61を中心に時計回りに揺動し、バネ力に抗してドローバ70を押し下げる。クランプ機構部は工具ホルダのクランプを解除(以下、アンクランプと呼ぶ)する。工具ホルダは主軸7の装着穴から取り外し可能となる。例えば、クランプ機構部がアンクランプを完了したときの揺動腕部材60の傾斜角度を0°としたとき、クランプ機構部がクランプしたときの揺動腕部材60の傾斜角度は3.7°である。
図1,図2に示す如く、工作台装置10は基台部2の台座部20前方に設ける。工作台装置10は上部に回転台11を備える。回転台11は回転台モータ(図示略)で、Z軸方向に平行な回転軸線を中心に回転可能に設ける。回転台11は上面にパレットP1,P2を備える。被削材はパレットP1,P2の一方又は両方に冶具(図示略)等を用いて固定する。
ATC装置40の構造を説明する。図1,図4に示す如く、ATC装置40は一対の支柱31,32で主軸ヘッド6の右側方に支持する。支柱31,32は基台部2上面右側に設ける。支柱31,32は前後方向に互いに離間し、基台部2上面から上方に延びる。ATC装置40は数値制御装置50からの制御信号を受け、主軸7の装着穴に装着する工具を、NCプログラムで指定した他の工具と入れ替え交換する。ATC装置40は本体部401と工具マガジン41等を備える。
図1〜図3に示す如く、本体部401は略直方体状金属製箱体であり、支柱31,32で支持する。図1〜図7に示す如く、本体部401は、操作部材47、旋回軸43、工具交換アーム44、ATCモータ45、ATC駆動軸46(図7参照)、揺動レバー22(図7参照)、揺動レバー23(図7参照)等を備える。図1,図2,図4〜図6に示す如く、操作部材47は本体部401内部に設け、Z軸方向に対して平行に延びる棒状部材である。操作部材47の上端部は、本体部401上面に設けた開口部(図示略)から上方に突出する。操作部材47下端部は揺動軸49(図4参照)を中心に揺動可能に軸支する。揺動軸49は本体部401内部を左右方向に延び、本体部401の左右両側壁に固定する。故に操作部材47上端部は揺動軸49を中心に前後方向に移動可能である。操作部材47がZ軸方向に平行に延びる姿勢は基本姿勢である。操作部材47は上端部左側面に当接部48(図2参照)を備える。当接部48は左側方に突出する略円筒形状である。図6に示す如く、工具交換を行う為、主軸ヘッド6が工具交換位置K(図2,図3参照)に移動した時、プッシュロッド92後端部は、操作部材47の当接部48前方に位置する。
図7に示す如く、旋回軸43は本体部401下部から下方に突出する円筒状に形成し、本体部401は旋回軸43を軸線回りに回転可能に支持する。旋回軸43はZ軸方向に平行に延び、上端部にスプライン15とスプライン副軸17を備える。スプライン15は段付孔16を備える。段付孔16はスプライン15の軸線に沿って所定深さを有する。支持部材39は長軸状に形成し、本体部401上部に固定した上部機械フレーム38の透孔38Aに挿通する。支持部材39は段付孔16の内径よりも小さい外径を有し、上部機械フレーム38に固定する。支持部材39は、段付孔16の上段に配設したブッシュ(図示略)を介して段付孔16に挿入する。
スプライン副軸17は円筒状に形成し、スプライン15の外側に装着する。スプライン15はスプライン副軸17の内側を上下方向に移動可能である。スプライン副軸17は、本体部401内部に固定する一対の軸受75,76を介して回転可能に支持する。故に旋回軸43は本体部401に対して支持部材39を中心に回転可能に支持する。スプライン副軸17は外周にフランジ部17Aを備える。フランジ部17Aは上下面に従動ローラ18A,18Bの軸を固定する。旋回軸43は軸方向中央部に円筒部34を同軸上に備える。円筒部34は外周面に円周溝34Aを有する。円筒部34を上下方向に移動すると、旋回軸43は支持部材39に沿って上下方向に移動する。
旋回軸43は下端部に外軸ギヤ431を備える。外軸ギヤ431に対して、工具交換アーム44が嵌合することによって、外軸ギヤ431の回動に伴って工具交換アーム44のみを旋回させることができる。外軸ギヤ431は上端部の外周に歯部432を備える。歯部432は、本体部401内部の下部に回転自在に支持したセグメントギヤ66に噛合する。セグメントギヤ66は揺動子571を支持する。揺動子571は円柱部37下面に設けた平面溝カム33に従動する。
工具交換アーム44は、旋回軸43下端部に直交し且つ水平方向に延びる。工具交換アーム44は両端部に一対の把持部44A,44Bを備える。詳述しないが、把持部44A,44Bは、例えば平面視C状であるフック状に形成し、工具ホルダに形成した溝部(図示略)に係合可能である。工具交換アーム44は、把持部44A,44Bに係合した工具ホルダを固定するロック機構(図示略)を備え、後述するATCモータ45の回転角度に応じて工具ホルダの固定及び固定の解除を行う。故に把持部44A,44Bは工具ホルダを着脱可能に把持する。
ATCモータ45は、本体部401上面における前後方向略中央部に支持する(図1,図2参照)。図7に示す如く、ATCモータ45の出力軸451は下方に突出する。ATC駆動軸46は旋回軸43の後方且つ旋回軸43と平行に上下方向に延び、本体部401内部に固定する軸受27,28で回転自在に軸支する。ATC駆動軸46の上端部は、ATCモータ45の出力軸451と連結する。ATC駆動軸46は、軸方向中央部に円柱部37を同軸上に備える。円柱部37は外周面に溝カム371と溝カム372を備える。
揺動レバー22は長軸状に形成し、長さ方向一端部に設けた支持点221を中心に揺動する。支持点221は本体部401内部に支持する。揺動レバー22の中央部に設けた係合子222は溝カム372に係合する。揺動レバー22の他端部に設けた接触子223は、旋回軸43の円筒部34に設けた円周溝34Aに係合する。故にATC駆動軸46が一回転すると、揺動レバー22が回転する溝カム372に従動して揺動することに依り、旋回軸43と工具交換アーム44は軸方向に一往復する。揺動レバー23は長軸状に形成し、長さ方向一端部は溝カム371に係合する。揺動レバー23の他端部は、操作部材47に回動可能に軸支する。故にATC駆動軸46が回転すると、揺動レバー23は回転する溝カム371に従動して揺動することに依り、操作部材47を基本姿勢の状態から前方に揺動駆動する。上記の通り、操作部材47がプッシュロッド92後端部を前方に押圧すると、工具ホルダは主軸7の装着穴から取り外し可能となる。
ATC駆動軸46は軸方向上部に円柱状のパラレルカム59を同軸上に備える。パラレルカム59は鍔状の板カム591,592を有する複合カムである。板カム591,592は、旋回軸43のスプライン副軸17のフランジ部17Aに軸支した従動ローラ18A,18Bに夫々当接する。故にATC駆動軸46が回転し、パラレルカム59と一対の従動ローラ18A,18Bが当接するとき、スプライン副軸17、旋回軸43、工具交換アーム44は回転する。
図1,図4に示す如く、工具マガジン41は本体部401右側面に固定し、側面視Y軸方向に長い略楕円形状である。工具マガジン41は内側に略楕円形状の工具通路を有し、該工具通路内に沿って複数の工具ポット41Aを収納する。工具ポット41Aは工具ホルダを着脱可能に装着する。工具マガジン41は下部前側に工具交換部(図示略)を備える。工具交換部は下方へ開口する。工具交換部はシャッタ(図示略)を備える。シャッタは、シャッタシリンダ89(図8参照)を駆動源とし、工具交換部を開閉駆動する。マガジンモータ42は工具マガジン41上部前側に支持する。複数の工具ポット41Aはマガジンモータ42の駆動で工具通路内を移動する。数値制御装置50はマガジンモータ42を駆動し、次工具202を支持する工具ポット41Aを工具交換部に位置決めする。本実施形態にて、現工具201は主軸7に現在装着する工具を意味し、次工具202は工具交換で次に主軸7に装着する工具を意味する。
図2,図3を参照し、主軸ヘッド6の工具交換位置Kと、XYZ軸夫々の移動範囲との位置関係を説明する。本実施形態の主軸ヘッド6の座標位置は主軸ヘッド6下端部の中心の座標位置とする。工作機械1は、主軸ヘッド6の移動軸であるXYZ軸において、移動範囲を夫々設定する。移動範囲とは、主軸ヘッド6が移動可能な範囲である。XYZ軸の各移動範囲によって囲まれた領域は、主軸ヘッド6の移動範囲である。X軸の移動範囲はX軸移動範囲、Y軸の移動範囲はY軸移動範囲、Z軸の移動範囲はZ軸移動範囲である。
工作機械1は回転台11のパレットP1,P2のうち、主軸ヘッド6側のパレット(図2ではパレットP1)に固定する被削材を加工する。故にX軸移動範囲とY軸移動範囲は、回転台11の主軸ヘッド6側のパレットP1上面に位置するように設定するとよい。X軸移動範囲のATC装置40側である右端部の座標位置はX0、その反対側の左端部の座標位置はXmaxである。Y軸移動範囲の主軸ヘッド6側である後端部の座標位置はY0、その反対側である前端部の座標位置はYmaxである。
Z軸移動範囲は回転台11上に固定する被削材や冶具の高さを考慮して設定するとよい。Z軸移動範囲上端部は、例えばATC装置40の工具交換部の位置に設定するとよい。Z軸移動範囲下端部は回転台11上面の上方に設定するとよい。Z軸移動範囲上端部の座標位置はZ0、回転台11側である下端部の座標位置はZmaxである。
上記のようなXYZ軸の各移動範囲を有する工作機械1において、工具交換位置Kの座標位置は、XYZ軸の各移動範囲の端部のうちATC装置40側に位置する端部に設定する。即ち工具交換位置K(x、y、z)=(X0、Y0、Z0)に設定する。工具交換時、主軸ヘッド6が工具交換位置Kに移動した状態では、プッシュロッド92後端部は、操作部材47の当接部48前方に離間して位置する。故に操作部材47とプッシュロッド92は互いに最も近接した位置で干渉しない。故に主軸ヘッド6が移動範囲内の何れの位置に移動しても、操作部材47とプッシュロッド92は常に離れた位置にあるので互いに干渉しない。工作機械1は基本姿勢の操作部材47を前方に揺動することで、プッシュロッド92を押下でき、主軸7に装着する工具のクランプを解除できる。
図8を参照し、数値制御装置50と工作機械1の電気的構成を説明する。数値制御装置50は、CPU51、ROM52、RAM53、記憶装置54、入力インタフェイス55、出力インタフェイス56等を備える。CPU51は数値制御装置50を統括制御する。ROM52は、工具交換制御プログラム等の各種プログラムを記憶する。工具交換制御プログラムは、後述する工具交換制御処理(図9参照)を実行する為のプログラムである。RAM53は、各種処理実行中の各種データを記憶する。記憶装置54は不揮発性メモリであり、NCプログラムの他、各種データを記憶する。
工作機械1は、入力部82、原点センサ83、ポット上昇センサ84、ポット下降センサ85、シャッタ開センサ86、シャッタ閉センサ87、エアシリンダ88、シャッタシリンダ89、表示部90、識別センサ58等を更に備える。ポット上昇センサ84、ポット下降センサ85、シャッタ開センサ86、シャッタ閉センサ87、エアシリンダ88、シャッタシリンダ89、識別センサ58はATC装置40に設ける。入力部82と表示部90は操作パネル(図示略)に設ける。入力部82は各種入力を受け付ける。表示部90は各種画面を表示する。原点センサ83は、主軸7のX軸、Y軸、Z軸方向の夫々の原点を夫々検出する。ポット上昇センサ84は、工具交換部に位置する工具ポット41Aの上昇を検出する。ポット下降センサ85は、工具交換部に位置する工具ポット41Aの下降を検出する。シャッタ開センサ86は、シャッタの開状態を検出する。シャッタ閉センサ87は、シャッタの閉状態を検出する。
エアシリンダ88は、工具交換位置の工具ポット41Aを昇降するポット昇降機構(図示略)の駆動源である。シャッタシリンダ89は、シャッタを開閉するシャッタ開閉機構(図示略)の駆動源である。入力部82、原点センサ83、ポット上昇センサ84、ポット下降センサ85、シャッタ開センサ86、シャッタ閉センサ87は、入力インタフェイス55に電気的に接続する。エアシリンダ88、シャッタシリンダ89、表示部90は出力インタフェイス56に電気的に接続する。
Z軸モータ19、主軸モータ8、X軸モータ21、Y軸モータ24、マガジンモータ42、ATCモータ45は、出力インタフェイス56に電気的に接続する。Z軸モータ19はエンコーダ19Aを備える。エンコーダ19AはZ軸モータ19の回転角度を検出する。主軸モータ8はエンコーダ8Aを備える。エンコーダ8Aは主軸モータ8の回転角度を検出する。X軸モータ21はエンコーダ21Aを備える。エンコーダ21AはX軸モータ21の回転角度を検出する。Y軸モータ24はエンコーダ24Aを備える。エンコーダ24AはY軸モータ24の回転角度を検出する。マガジンモータ42はエンコーダ42Aを備える。エンコーダ42Aはマガジンモータ42の回転角度を検出する。ATCモータ45はエンコーダ45Aを備える。エンコーダ45AはATCモータ45の回転角度を検出する。エンコーダ19A、8A、21A、24A、42A、45Aは、入力インタフェイス55に電気的に接続する。Z軸モータ19、主軸モータ8、X軸モータ21、Y軸モータ24、マガジンモータ42、ATCモータ45はサーボモータである。
識別センサ58は、ポット識別板57、投光素子58A、受光素子58Bを備える。ポット識別板57は工具ポット41Aに取り付け、該工具ポット41Aと一体的に移動する。ポット識別板57は、工具ポット41A毎に異なるパターンの光透過部(図示外)を備える。投光素子58Aと受光素子58Bは工具交換部に設け、工具交換部に搬送した工具ポット41Aのポット識別板57を挟んで対向して配置する。投光素子58Aは、出力インタフェイス56に電気的に接続する。受光素子58Bは入力インタフェイス55に電気的に接続する。投光素子58Aから出射した光はポット識別板57の光透過部を透過し、受光素子58Bに入力する。CPU51は受光素子58Bからの信号に基づき、工具マガジン41の工具交換部に何れの工具ポット41Aが搬送したかを検出する。次工具202の工具ポット41Aが搬送したことを検出すると、CPU51はマガジンモータ42の駆動を停止し、次工具202を工具交換部に位置決めする。
図9〜図11を参照して工具交換動作について説明する。CPU51はNCプログラムを1ブロック毎に解釈し工具交換指令を生成すると、ROM52から工具交換制御プログラムを読出し、本処理を実行する。本処理開始時、主軸モータ8はサーボオン状態である。サーボオン状態は、位置ループ制御中である。
CPU51は通常モードが設定されているか否か判断する(S1)。通常モードとは、通常の工具交換動作を実行可能なモードである。工作機械1の状態が正常な場合は通常モード、正常でない場合はメンテナンスモードが設定される。例えば、工具交換動作が停電等により途中で停止した場合、工具交換アーム44を待機位置に戻す必要があるので、工作機械1が正常でないとしてメンテナンスモードに設定する。設定がメンテナンスモードの場合(S1:NO)、CPU51はメンテナンス処理を開始し、例えば工具交換アーム44を待機位置に戻す(S33)。作業者は一対の把持部44A,44Bから工具を取り外す等の作業を行うことができる。メンテナンス処理終了後、CPU51は本処理を終了する。
設定が通常モードであると判断した場合(S1:YES)、CPU51は、主軸7のオリエントを実行した後で、主軸ヘッド6を工具交換位置K(図2、図3参照)に移動する(S3)。CPU51はマガジンモータ42を駆動し、次工具202を工具交換部に搬送して位置決めする(S5)。CPU51はシャッタを開く(S7)。図10(1)と(2)に示す如く、CPU51は次工具202を装着する工具ポット41Aを水平状態から垂直下方に90°倒すことに依り、次工具202を工具交換部の開口から下降する(S9)。工具ポット41Aは垂直状態となる。
プッシュロッド92後端部は、操作部材47の当接部48前方に離間して位置する(図5参照)。即ち、クランプ機構部はクランプした状態である。工具交換アーム44は、一対の把持部44A,44Bが、主軸7と工具交換部の中間位置に配置する待機位置である。一対の把持部44A,44Bが待機位置の時、ATC駆動軸46は0°位置である。工具交換アーム44は上死点に位置する。上死点は下死点の0mmから100mmの高さ位置である(図11(a)参照)。
CPU51はT0で、ATCモータ45の駆動を開始して、ATC駆動軸46の回転を0°位置から開始する(S11)。CPU51は、ATCモータ45の回転位置をエンコーダ45Aにより監視することで、ATC駆動軸46の回転位置を監視する。ATCモータ45の回転位置とATC駆動軸46の回転位置は対応する。故にATC駆動軸46の回転位置を監視することで、CPU51はクランプ機構部の状態と工具交換アーム44の回転位置及び上下位置とを監視できる。
ATCモータ45の駆動に依り、ATC駆動軸46が回転すると、平面溝カム33が正転し、揺動子571を介してセグメントギヤ66と外軸ギヤ431が回転し、T1で、工具交換アーム44は待機位置から平面視反時計回りに旋回する。
ATC駆動軸46の回転に伴い、揺動レバー23が揺動することにより、操作部材47は前方に揺動する。操作部材47の当接部48はプッシュロッド92後端部に当接し前方に押圧する。プッシュロッド92は前方に移動し、揺動腕部材60の縦腕部63の当接部63Aを前方に付勢する。T2で、ATC駆動軸46が30°位置に到達すると、揺動腕部材60は3.7°の傾斜角度から引張バネの付勢力に抗して支軸61を中心に左側面視時計回りに回転を開始する。横腕部62はピン71に対して上方から係合し、主軸7内部に設けたバネの付勢力に抗してドローバ70を下方に押圧する。ドローバ70はクランプ機構部を下方に付勢する。クランプ機構部はクランプからアンクランプへの動作を開始する。該時、主軸モータ8はサーボオン状態である。故に、主軸7の回転位置の位置ずれが起きた場合も、主軸モータ8は主軸7の回転位置の位置ずれを補正できる。
T3で、ATC駆動軸46は60°位置に到達すると、工具交換アーム44は図10(3)に示す如く、把持部44Aが主軸7に装着する現工具201を把持し、把持部44Bが工具交換部に位置する次工具202を把持する位置に到達する。主軸モータ8がサーボオン状態であるので、一対の把持部44A,44Bと現工具201と次工具202が当接する時の衝撃で、主軸7の位置ずれが発生するのを抑制できる。T3〜T6の間、パラレルカム59の板カム591,592は一対の従動ローラ18A,18Bから離れるので、工具交換アーム44は現在の位置を保持する。
T4で、ATC駆動軸46が80°位置に到達すると、主軸7内部のクランプ機構部から現工具201が抜ける状態になる。現工具201は主軸7の装着穴から取り外し可能となり、工具交換アーム44は上死点から下降を開始する。工具交換アーム44が更に下降すると、主軸7内部のクランプ機構部から現工具201が抜けた状態になる(図10(4)参照)。
ATCモータ45によるATC駆動軸46の回転に伴い、CPU51は、ATC駆動軸46が88°位置か否か判断する(S13)。ATC駆動軸46の88°位置は、クランプ機構部がアンクランプを完了するT5の直前の位置である。ATC駆動軸46が88°位置でないと判断した場合(S13:NO)、CPU51はATC駆動軸46を更に回転する。
ATC駆動軸46が88°位置に到達すると(S13:YES)、CPU51は、主軸モータ8を、C1(図11参照)でサーボオン状態からサーボオフ状態へ切り替える(S15)。ATC駆動軸46が0°位置から88°位置(C1)までのA区間(図11参照)の間では、主軸モータ8はサーボオン状態である。故に、クランプ機構部のアンクランプ動作により主軸7の回転位置の位置ずれが起きた場合も、主軸モータ8は主軸7の回転位置の位置ずれを補正できる。
T5で、ATC駆動軸46が90°位置に到達すると、揺動腕部材60は0°まで傾斜するので、クランプ機構部のアンクランプが完了する。ATC駆動軸46が88°位置(C1)を経過した後、主軸モータ8はサーボオフ状態なので、主軸7の回転位置の位置ずれの補正を行わない。クランプ機構部がクランプへの切替えを完了する直前で、ピン71の位置は安定しやすい。故に、工作機械1は、S15の処理でサーボオフ状態に切り替えたときから、クランプ機構部がアンクランプを完了するまでの期間、主軸7の位置ずれに起因する主軸モータ8の発振を抑制できる。主軸モータ8がサーボオフ状態であるので、工作機械1は発振に起因する異音の発生を抑制できる。工具交換アーム44は下降を継続する。現工具201と次工具202は主軸7と工具ポット41Aから抜脱する。
T6で、ATC駆動軸46が110°位置に到達すると、パラレルカム59の板カム591,592は一対の従動ローラ18A,18Bに当接するので、工具交換アーム44は現在の位置から180°の位置に回転する。T6〜T7の間、工具交換アーム44は下降しながら回転する。T7で、ATC駆動軸46が130°位置に到達すると、工具交換アーム44は下死点に到達し、引き続き回転を継続する。T8で、ATC駆動軸46が230°位置に到達すると、工具交換アーム44と旋回軸43は下死点から上昇を開始する。T8〜T9の間、工具交換アーム44は旋回しながら上昇する。
T9で、ATC駆動軸46が260°位置に到達すると、現工具201と次工具202の夫々の位置が互いに入れ替わる(図10(5)参照)。T9〜T12の期間、パラレルカム59の板カム591,592が一対の従動ローラ18A,18Bから離れるので、工具交換アーム44と旋回軸43は、旋回角度250°を保持する。次工具202は主軸7の下方に配置し、現工具201は工具交換部の工具ポット41Aの下方に配置する。工具交換アーム44は上昇し続ける。
T10で、ATC駆動軸46が270°位置に到達すると、主軸7内部のクランプ機構部は次工具202のクランプが可能な状態になる。具体的には、操作部材47は後方に揺動し始めるので、プッシュロッド92は後方に移動する。揺動腕部材60は引張バネの付勢力で0°から支軸61を中心に左側面視反時計回りに回転を開始する。図10(6)に示す如く、T11で、ATC駆動軸46が280°位置に到達すると、工具交換アーム44は上死点に到達する。次工具202は主軸7の装着穴に装着し、現工具201は工具ポット41Aに装着する。
T12で、ATC駆動軸46が300°位置に到達すると、揺動子571が平面溝カム33に沿って所定方向に揺動する。揺動子571に従動するセグメントギヤ66は回動し、該セグメントギヤ66に歯部432を介して噛合する外軸ギヤ431は回動する。外軸ギヤ431の回動に伴い、工具交換アーム44は逆方向(平面視時計回り)に待機位置まで回転する(図10(6)、(7)参照)。
T13で、ATC駆動軸46の回転に伴い、ATC駆動軸46が330°位置に到達すると、揺動腕部材60は3.7°の傾斜角度に戻り、クランプ機構部のクランプ動作は完了する。
ATC駆動軸46の回転に伴い、CPU51は、ATC駆動軸46の350°位置にあるか否か判断する(S17)。ATC駆動軸46の350°位置は、工具交換アーム44が旋回角度180°となる待機位置で旋回を停止する位置である。ATC駆動軸46が350°位置にないと判断した場合(S17:NO)、CPU51は、ATCモータ45を回転してATC駆動軸46を更に回転する。
T14で、ATC駆動軸46が350°位置に到達すると(S17:YES)、工具交換アーム44は、待機位置で旋回を停止する。一対の把持部44Aと44Bは、主軸7と工具交換部の間の位置に配置する(図10(7)参照)。CPU51は、次工具202の主軸7への装着が完了したと判断して、C2(図11参照)で主軸モータ8をサーボオン状態に切り替える(S19)。ATC駆動軸46が88°位置(C1)でサーボオフ状態に切り替えてから350°位置(C2)までのB区間の間、サーボモータはサーボオフ状態である。故に数値制御装置50はサーボオフ状態のB区間(図11参照)の間、消費電力を削減できる。工具交換動作が完了する前にサーボモータをサーボオン状態にするので、数値制御装置50は、工具交換動作後の工作機械1の切削加工動作を速やかに行うことができる。
CPU51は、ATCモータ45を回転してATC駆動軸46を360°位置へ向けて回転する。CPU51はATC駆動軸46が360°位置に到達したか否か判断する(S21)。ATC駆動軸46の360°位置は、S11の処理でATCモータ45が回転を開始する時のATC駆動軸46の0°位置と同じ位置である。CPU51は、ATC駆動軸46が360°位置に無いと判断した場合(S21:NO)、ATCモータ45を回転してATC駆動軸46を更に回転する。
ATC駆動軸46が360°位置に到達した場合(S21:YES)、CPU51はATCモータ45の駆動を停止する(S23)。ATC駆動軸46が350°位置(C2)から工具交換動作が完了するまでのC区間(図11参照)において主軸モータ8は、サーボオン状態を維持する。図10(8)に示す如く、CPU51は工具マガジン41の工具交換部に位置する工具ポット41Aを垂直姿勢から水平姿勢に戻して上昇する(S25)。CPU51はシャッタを閉じる(S27)。工具交換動作が終了するので、CPU51は本処理を終了する。
以上説明の如く、工作機械1の数値制御装置50は、工具交換時、クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了する直前の位置であるATC駆動軸46の88°位置で、主軸モータ8をサーボオン状態からサーボオフ状態に切り替える。数値制御装置50は、クランプ機構部がアンクランプを開始してからアンクランプが完了する直前であるATC駆動軸46の88°位置までの期間、主軸モータ8のサーボオン状態を維持する。故に数値制御装置50は主軸7の回転位置の位置ずれを抑制できる。数値制御装置50はアンクランプへの切替えを完了する直前で、主軸モータ8をサーボオン状態からサーボオフ状態に切り替える。クランプ機構部がクランプへの切替えを完了する直前で、ピン71の位置は安定しやすい。故に数値制御装置50はサーボオフ状態に切り替えた後、主軸モータ8の発振を抑制できる。数値制御装置50は主軸7の回転位置の位置ずれを確実に抑制し、且つ発振を抑制できる。
数値制御装置50は、クランプ機構部をクランプからアンクランプへの切替えを完了した後、主軸モータ8をサーボオフ状態からサーボオン状態に切り替え、主軸7及び工具ポット41Aに次工具202と現工具201を夫々装着した後、主軸モータ8をサーボオフ状態からサーボオン状態に切り替える。数値制御装置50は、主軸モータ8をサーボオフ状態としてから、主軸7及び工具ポット41Aに次工具202と現工具201を夫々装着した後、主軸モータ8をサーボオフ状態からサーボオン状態に切り替える。故に数値制御装置50は主軸モータ8のサーボオフ状態の期間を維持できるので、消費電力を削減できる。数値制御装置50は工具交換動作が完了するまでに主軸モータ8をサーボオン状態とするので、工具交換動作後の工作機械1の切削動作を遅滞なく行うことができる。
本発明は上記変形例以外にも種々の変更が可能である。上記実施形態の工作機械1は、主軸7がZ軸方向に延びる縦型工作機械であるが、本発明は主軸7が水平方向に延びる横型工作機械にも適用できる。工作機械1の数値制御装置50は、ATC駆動軸46が88°位置で主軸モータ8のサーボオン状態をサーボオフ状態へ切り替えたが、これ以外のタイミングで切り替えを行ってもよい。例えば、CPU51は、T3で、一対の把持部44A,44Bが現工具201と次工具202を把持したときから、T5で、クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了するときまでの間に、主軸モータ8をサーボオン状態からサーボオフ状態に切り替えればよい。工具交換アーム44の一対の把持部44A,44Bが現工具201と次工具202を把持する時、数値制御装置50は主軸モータ8をサーボオン状態にする。故に数値制御装置50は、一対の把持部44A,44Bが現工具201と次工具202に当接する時の衝撃で、主軸7の位置ずれが発生するのを抑制できる。数値制御装置50は一対の把持部44A,44Bが現工具201と次工具202を把持したときから、クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了するまでの間に、主軸モータ8をサーボオン状態からサーボオフ状態へと切り替える。故に数値制御装置50は主軸7の回転位置の位置ずれに起因する主軸モータ8の発振を抑制できる。故に数値制御装置50は主軸7の回転位置の位置ずれを抑制し、且つ主軸モータ8の発振を抑制できる。
上記実施形態の工作機械1の数値制御装置50は、ATC駆動軸46が350°位置を経過した時、主軸モータ8をサーボオフ状態からサーボオン状態に切り替えたが、サーボオン状態に切り替えるタイミングはこれに限らない。例えば、工作機械1は、クランプ機構部をクランプからアンクランプへの切替えを完了してからATC駆動軸46を所定角度回転した後、例えばATC駆動軸46が280°位置で工具交換アーム44が上死点に到達した時に次工具202が主軸7に装着したとして主軸モータ8をサーボオフ状態からサーボオン状態に切り替えてもよい。数値制御装置50は、クランプ機構部をクランプからアンクランプへの切替えを完了してからATC駆動軸46を所定角度回転した後、主軸モータ8をサーボオフ状態からサーボオン状態へ切り替える。数値制御装置50は、ATC駆動軸46を所定角度回転した期間、主軸モータ8をサーボオフ状態で維持できるので、消費電力を削減できる。数値制御装置50は工具交換動作が完了するまでに主軸モータ8をサーボオン状態とするので、工具交換動作後の工作機械1の切削動作を遅滞なく行うことができる。尚、主軸モータ8をサーボオン状態に切り替えるタイミングは、ATC駆動軸46が91°位置〜350°位置又は350位置〜360°位置の期間の何れかでもよい。このような場合であっても、数値制御装置50は、サーボオフ状態の期間は、消費電力を削減し、工具交換動作後の切削動作を遅滞なく行うことができる。
上記実施形態及び変形例の工作機械1の数値制御装置50は、ATCモータ45の回転角度をエンコーダ45Aが検出することで、ATC駆動軸46の回転角度を検出し、該回転角度からクランプ機構部及び工具交換アーム44の動作状態を検出したがこれに限らない。例えば、ATCモータ45が時間の経過と共に回転を続け、数値制御装置50はATCモータ45を回転した時間を検出することで、クランプ機構部及び工具交換アーム44の動作の状態を検出してもよい。数値制御装置50は主軸モータ8を駆動してからの経過時間をカウンタ等で検出することで、工具交換アーム44及びクランプ機構部の状態を検出する。数値制御装置50は、検出した工具交換アーム44及びクランプ機構部の状態に基づき、上記実施形態及び変形例で説明したタイミングで、主軸モータ8をサーボオン状態とサーボオフ状態に切り替えればよい。このような場合においても、数値制御装置50は、上記実施形態及び変形例と同様の効果を得ることができる。
本実施形態はカム機構としてパラレルカム59と円柱部37の平面溝カム33を用い、カム機構で工具交換アーム44を待機位置から主軸7の現工具201と工具ポット41Aの次工具202を把持するまで回転し、該位置から180°回転した後、待機位置まで戻している。カム機構として、パラレルカム59をなくし、円柱部37の平面溝カム33のみで前述の動作を行ってもよい。
上記説明にて、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は本発明の三軸方向の一例である。Z軸方向は本発明の一軸方向の一例である。上方は本発明の第一方向、下方は本発明の第二方向の一例である。主軸モータ8は本発明のサーボモータの一例である。ドローバ70、ピン71、揺動腕部材60は機構駆動部の一例である。ピン71は本発明のピンの一例である。操作部材47、プッシュロッド92は本発明の外力付与部の一例である。ATCモータ45は本発明の駆動部の一例である。揺動腕部材60は本発明のレバー部材の一例である。揺動腕部材60の縦腕部63は本発明の可動部の一例である。揺動腕部材60の横腕部62は本発明の押圧部の一例である。数値制御装置50は本発明のATC制御部の一例である。工具マガジン41の工具交換部は、本発明の所定位置の一例である。図9のS15の処理を行うCPU51は本発明のオフ制御部の一例である。S19の処理を行うCPU51は本発明のオン制御部の一例である。
1 工作機械
6 主軸ヘッド
7 主軸
8 主軸モータ
40 ATC装置
41 工具マガジン
41A 工具ポット
45 ATCモータ
47 操作部材
50 数値制御装置
60 揺動腕部材
62 横腕部
63 縦腕部
70 ドローバ
71 ピン
92 プッシュロッド
201 現工具
202 次工具

Claims (4)

  1. 工具を着脱可能に支持する主軸と、
    互いに直行する三軸方向に移動可能に設け、当該三軸方向のうち一軸方向に向けて前記主軸を回転可能に支持する主軸ヘッドと、
    前記主軸ヘッドに設け、前記主軸を駆動するサーボモータと、
    前記主軸に設け、前記主軸に装着する前記工具のクランプ及びアンクランプを行うクランプ機構部と、
    前記主軸ヘッドに設け、前記クランプ機構部を駆動する為の外力を受ける機構駆動部と、
    前記主軸ヘッドの移動範囲に近接して設け、前記主軸の工具交換動作を実行可能な工具交換装置と
    を備えた工作機械の動作を制御するものであり、
    前記機構駆動部は、
    前記一軸方向に延び、前記クランプ機構部と接続する棒状のドローバと、
    前記ドローバに設け、当該ドローバの直交する方向の両側に延出するピンと、
    前記ドローバを、前記一軸方向に平行な方向であって、前記クランプ機構部が前記工具をクランプする第一方向に付勢するバネと、
    前記主軸ヘッドに設け、一端に前記ピンを前記第一方向とは反対の第二方向に押圧可能な二股状の押圧部を有し、他端に前記外力を受ける可動部を有し、前記一端と前記他端の間を回動可能に軸支するレバー部材と
    を備え、
    前記可動部が前記外力を受けて、前記レバー部材が回動することにより、前記押圧部が前記ピンを押圧し、前記ドローバが前記バネの付勢力に抗して前記第二方向に移動することにより、前記クランプ機構部におけるクランプを解除してアンクランプするものであって、
    前記工具交換装置は、
    工具を収納可能な工具ポットを有し、次工具を収納する前記工具ポットを所定位置に移動する工具マガジンと、
    前記一軸方向に直交する方向に延びるアーム両端部に前記工具を把持可能な一対の把持部を設け、前記一軸方向に平行に延びる旋回軸を中心に、前記一対の把持部が前記主軸に装着した現工具と前記所定位置に位置する前記次工具との間を旋回可能で、且つ前記旋回軸が延びる方向において移動可能な工具交換アームと、
    前記工具交換アームを駆動する駆動部と、
    前記駆動部の駆動力の一部を前記外力に変換し、前記可動部に付与することにより、前記機構駆動部を駆動する外力付与部と
    を備え、
    前記駆動部を制御することによって、前記工具交換動作を実行するATC制御部を備えた数値制御装置において、
    前記サーボモータのオンオフを制御するモータ制御部を備え、
    前記ATC制御部は、
    前記サーボモータをオン状態で、前記駆動部を制御することにより、前記工具交換アームの旋回を開始すると共に、前記外力付与部によって前記可動部に前記外力を付与し、前記クランプ機構部をクランプからアンクランプに切替える動作を開始する旋回ステップと、
    前記旋回ステップ後に、前記一対の把持部が前記現工具と前記次工具を把持する把持ステップと、
    前記把持ステップ後に、前記クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了すると共に、前記一対の把持部が前記主軸及び前記工具ポットから離れる方向であって、前記一軸方向に平行な第三方向に前記工具交換アームを移動し、前記主軸及び前記工具ポットから前記現工具及び前記次工具を抜脱する工具抜脱ステップと、
    前記工具抜脱ステップ後に、前記工具交換アームを旋回し、前記現工具と前記次工具の夫々の位置を入れ替えると共に、前記第三方向とは反対の第四方向に前記工具交換アームを移動し、前記主軸及び前記工具ポットに前記次工具と前記現工具を装着する装着ステップと
    を含む前記工具交換動作を実行するものであり、
    前記モータ制御部は、
    前記把持ステップにて前記一対の把持部が前記現工具と前記次工具を把持したときから、前記工具抜脱ステップにて前記クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了するときまでの間に、前記サーボモータをオン状態からオフ状態に切り替えるオフ制御部を備えること
    を特徴とする数値制御装置。
  2. 前記モータ制御部の前記オフ制御部は、前記工具抜脱ステップにて前記クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了する直前で、前記サーボモータを前記オン状態から前記オフ状態に切り替えること
    を特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記モータ制御部は、前記工具抜脱ステップにて前記クランプ機構部をクランプからアンクランプへの切替えを完了した後、前記サーボモータを前記オフ状態から前記オン状態に切り替えるオン制御部を備え、
    前記オン制御部は、前記装着ステップにて前記主軸及び前記工具ポットに前記次工具と前記現工具を夫々装着した後、前記サーボモータを前記オフ状態から前記オン状態に切り替えること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の数値制御装置。
  4. 工具を着脱可能に支持する主軸と、
    互いに直行する三軸方向に移動可能に設け、当該三軸方向のうち一軸方向に向けて前記主軸を回転可能に支持する主軸ヘッドと、
    前記主軸ヘッドに設け、前記主軸を駆動するサーボモータと、
    前記主軸に設け、前記主軸に装着する前記工具のクランプ及びアンクランプを行うクランプ機構部と、
    前記主軸ヘッドに設け、前記クランプ機構部を駆動する為の外力を受ける機構駆動部と、
    前記主軸ヘッドの移動範囲に近接して設け、前記主軸の工具交換動作を実行可能な工具交換装置と
    を備えた工作機械の動作を制御するものであり、
    前記機構駆動部は、
    前記一軸方向に延び、前記クランプ機構部と接続する棒状のドローバと、
    前記ドローバに設け、当該ドローバの直交する方向の両側に延出するピンと、
    前記ドローバを、前記一軸方向に平行な方向であって、前記クランプ機構部が前記工具をクランプする第一方向に付勢するバネと、
    前記主軸ヘッドに設け、一端に前記ピンを前記第一方向とは反対の第二方向に押圧可能な二股状の押圧部を有し、他端に前記外力を受ける可動部を有し、前記一端と前記他端の間を回動可能に軸支するレバー部材と
    を備え、
    前記可動部が前記外力を受けて、前記レバー部材が回動することにより、前記押圧部が前記ピンを押圧し、前記ドローバが前記バネの付勢力に抗して前記第二方向に移動することにより、前記クランプ機構部におけるクランプを解除してアンクランプするものであって、
    前記工具交換装置は、
    工具を収納可能な工具ポットを有し、次工具を収納する前記工具ポットを所定位置に移動する工具マガジンと、
    前記一軸方向に直交する方向に延びるアーム両端部に前記工具を把持可能な一対の把持部を設け、前記一軸方向に平行に延びる旋回軸を中心に、前記一対の把持部が前記主軸に装着した現工具と前記所定位置に位置する前記次工具との間を旋回可能で、且つ前記旋回軸が延びる方向において移動可能な工具交換アームと、
    前記工具交換アームを駆動する駆動部と、
    前記駆動部の駆動力の一部を前記外力に変換し、前記可動部に付与することにより、前記機構駆動部を駆動する外力付与部と
    を備え、
    前記駆動部を制御することによって、前記工具交換動作を実行可能なATC制御ステップを実行する数値制御装置の制御方法において、
    前記サーボモータのオンオフを制御するモータ制御ステップを備え、
    前記ATC制御ステップは、
    前記サーボモータをオン状態で、前記駆動部を制御することにより、前記工具交換アームの旋回を開始すると共に、前記外力付与部によって前記可動部に前記外力を付与し、前記クランプ機構部をクランプからアンクランプに切替える動作を開始する旋回ステップと、
    前記旋回ステップ後に、前記一対の把持部が前記現工具と前記次工具を把持する把持ステップと、
    前記把持ステップ後に、前記クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了すると共に、前記一対の把持部が前記主軸及び前記工具ポットから離れる方向であって、前記一軸方向に平行な第三方向に前記工具交換アームを移動し、前記主軸及び前記工具ポットから前記現工具及び前記次工具を抜脱する工具抜脱ステップと、
    前記工具抜脱ステップ後に、前記工具交換アームを旋回し、前記現工具と前記次工具の夫々の位置を入れ替えると共に、前記第三方向とは反対の第四方向に前記工具交換アームを移動し、前記主軸及び前記工具ポットに前記次工具と前記現工具を装着する装着ステップと
    を含み、
    前記モータ制御ステップは、
    前記把持ステップにて前記一対の把持部が前記現工具と前記次工具を把持したときから、前記工具抜脱ステップにて前記クランプ機構部がクランプからアンクランプへの切替えを完了するときまでの間に、前記サーボモータをオン状態からオフ状態に切り替えるオフ制御ステップを備えること
    を特徴とする制御方法。
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